22 写真資料や絵図資料の読み取り方の指導

22 写真資料や絵図資料の読み取り方の指導
社会科では、子どもに疑問をもたせたり、もっと知りたいことを引き出し
たりしたい時などに、写真資料や絵図資料を用います。それらの資料を読み
取らせるための手立てを工夫します。
(1) 資料を読み解くポイント
・資料では、一部だけをとらえさせるのではなく、「何が
写っているのか」すべてをとらえられるようにするため、
右下(左下でもよい)から左右に指を動かし、上に向け
て写真を順になぞって見るよう指導する。
・疑問に感じたことや気づいたことをメモしながら読み取
りを進めるよう指導する。メモは単語などで短く書くよ
う指導する。
(2) 教師が心がけること
・子どもが資料から見つけたことは、すべて取り上げることにより、自由な
発想を認める。
・いくつも資料を提示するより、1∼2に絞って提示する方が子どもが集中
しやすく効果的である。
・必要な時にタイミングよく提示する。
・同じ資料であっても、読み取り方に違いがあることを知り、多面的で多角
的な解釈ができることを実感できるように、読み取ったことをペアやグル
ープで紹介し合うなどの場を設定する。
(3) 効果的な資料提示の仕方
次のような提示の仕方をすると効果的です。
・「3分間で○○を5個以上見つけましょう」のように、提示後に時間や数
等を具体的に指示することで、子どもに見通しをもたせ、意欲的に取り
組むことができるようにする。
・ 社会的事象を特徴的に表現している風刺画等を利用して、抽象的な内容
を考えやすくする。
・写真資料2枚(例:○○の
今と昔)を提示し、子ども
にその違いや変化を見つけ
させ、「どうしてだろう」と
いう課題にする。
縄文時代の
くらしの
様子
弥生時代の
くらしの
様子