米国の利上げと新興国通貨の動向

2015年7月28日
新興国
米国の利上げと新興国通貨の動向
米国の利上げ開始前後の新興国通貨は?
2004年の利上げ時には、新興国通貨は、利上げ開始から半年程度経過した後、
米国の堅調な景気を背景に上昇に転じました。今回も、利上げ開始後の米国の
景気の足取りがカギとなりそうです。
■2004年の米国の利上げの例を見ると、新興国通
貨は利上げ開始後も、しばらく軟調な推移が見ら
れました。利上げ開始から半年程度経過した後、
堅調な展開になりました。
■米国の良好な景気が新興国に波及するとの期
待や、それぞれの国での利上げが、新興国通貨
の支援材料になったと見られます。
■今回の利上げでも、米国の景気の足取りがカギ
となりそうです。
【2004年6月の米国利上げ開始前後の
新興国通貨(対円)】
【2004年6月の米国利上げ開始前後の
各国の政策金利】
(ポイント)
平均8.8%下落
新興国
通貨高
3.5
30
130
3.0
25
米国の堅調な景気
が新興国通貨の支
援材料に
ブラジルレアル
(左軸)
(%)
2.5
20
2.0
15
3.0
新興国も米国に追随
して利上げ、通貨の
支援材料に
110
2.0
米政策金利
(右軸)
2004年6月30日
米国利上げ開始
100
1.5
90
1.0
タイ(左軸)
0.5
04/2
5
2004年6月30日
米国利上げ開始
80
03/10
1.5
インド(左軸)
1.0
03/6
10
タイバーツ
(左軸)
インドルピー
(左軸)
04/6
04/10
05/2
2.5
ブラジル
(左軸)
新興国
通貨安
米政策金利(右軸)
3.5
平均15.5%上昇
(利上げ後約1年間)
(利上げ前約1年間)
120
(%)
(%)
140
05/6
0
0.5
03/6
03/10
04/2
04/6
04/10
05/2
05/6
(年/月)
(年/月)
(注)データは2003年6月2日~2005年6月30日。各通貨は、初回利上げ前日(2004年6月
29日)を100として指数化。米政策金利は、FF金利。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
(注)データは2003年6月2日~2005年6月30日。ブラジルは、SELIC金利。
インドはレポ金利、タイは翌日物レポ金利、米国はFF金利。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
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