化薬アクゾ CSRレポート2016 Corporate Social Responsibility Report トップメッセージ 代表取締役社長 小池隆之 いつも当社の製品をご愛顧いただき、ありがとうございます。 当社の親会社である AkzoNobel は、サステナビリティに貢献する企業公約 「Planet Possible」のもと環境負荷を軽減する塗料や化学製品の育成を進めて います。2015 年も昨年に引き続きダウジョーンズ・サステナビリティ・イン デックスのマテリアル・インダストリー・グループで世界ナンバー1(スーパ ーセクターリーダー)に選定されました。マテリアル・インダストリー部門で のナンバー1は四年連続で、ケミカル部門では十年連続の三位以内を継続して います。 また2015年度はヨーロッパ化学工業協会( CEFIC )より Responsible Care Award、アメリカ化学工業協会(ACC)より Industry Leader および Product Safety Award、中国国際化学製造商協会(AICM)より Merit Award for Responsible Care に選ばれました。 引き続き’Planet Possible’のサステナビリティ-における企業公約の下 ecoefficiency premium 製品のアクゾノーベル・グループ全売上高に占める比率を 2020 年度までに 20%まで引き上げる目標達成に向け当社としても事業展開し て参ります。 当社におきましては当社開発製品として上市した相溶化剤分野において容器リ サイクル樹脂の高機能、高付加価値化をテーマに当社が産学共同で申請した案 件が環境省より平成 27 年度環境研究総合推進テーマとして認定されました。 この相溶化剤は有機過酸化物で培った技術を生かした製品で、各種フィラーや ガラス繊維を非極性の樹脂に分散・相溶化させやすくする働きがあります。強 化プラスティックやウッドプラスティックのほか、接着剤関係でも評価が進ん でいます。日本発の製品としてグローバルな市場への展開も期待されます。 また、塩ビ向けの連続滴下重合(CID)技術を専用薬剤を含めたシステムとし てご紹介を進めております。CID は重合開始剤としての有機過酸化物を少量ず つ連続的に投入する製法で、プロセス条件を最適に制御することにより生産効 率を大幅に高めることが可能となります。 これに加えて塩ビ向けにイタリアで生産しているスケール防止剤の国内販売も 開始いたしました。 当社では市場の需要の変化に対応し顧客に満足いただけるサービスを提供し続 けるために昨年度は国内各拠点において下記の活動を実施いたしました。 アクゾノーベル・グループの有機過酸化物事業のアジア地域の生産拠点は当社 がある日本の他に中国ならびにインドがありますが、近年はアジア地域の需要 の増加に対応できる拠点としての当社の重要性が一層高まっています。当社で は低温での輸送が可能な有機過酸化物用リーファコンテナを増やすなどの体制 を整えています。さらに、技術サポートも日本から行えるように準備を進めて おります。 また、2015 年 5 月に当社の東京本社オフィスおよびアクゾノーベル株式会社東 京本社オフィスを移転し統合いたしました。これによりアクゾノーベル・グル ープとして顧客の皆様へのより一層のサービス向上を目指して参ります。 以上近況を簡単にご報告申し上げましたが、このたび「CSRレポート201 6」を発刊し、私どものCSR活動のより詳細な内容をご報告させていただき ます。 皆様方からの貴重なご意見を頂戴できましたら幸いに存じます。 編集方針(報告にあたっての基本的要件) ●対象範囲 ・本レポートは当社の社会活動および環境安 全活動を中心にまとめています。 ●対象期間 ・原則として 2015 年度(2015 年 1 月~2015 年 12 月)の活動を対象としています。 ●記載上の配慮事項 ・活動の具体例を可能な限り写真、図を用い て説明し、結果は数値データを含めて記載 しました。 ・平易な表現を心がけ、難解な用語について は「用語集」にまとめております。 表紙写真:オランダ・アムステルダム 撮影者:立石 浩一 氏 目 次 会社概要 企業理念 製品紹介 品質・環境安全衛生 マネジメントシステム 4 6 6 7 コンプライアンス お客様とのかかわり 地域とのかかわり 従業員とのかかわり 8 9 10 11 化学物質の管理 事業活動に伴う環境負荷低減の 取り組み 事故防止、労働災害防止の 取り組み 14 15 2015 年 KPIs データ 関連会社 用語集 21 22 23 18 会社概要 ●設立 1970年(昭和45年)8月1日 ●資本金 4億円 ●本社所在地 東京都千代田区九段北四丁目1番28号 九段ファーストプレイス 7F ●英語表記 Kayaku Akzo Corporation. ●従業員数(2015年12月末現在) 97名 ●営業品目 ケトンパーオキサイド ジアシルパーオキサイド ハイドロパーオキサイド ジアルキルパーオキサイド アルキルパーエステル パーオキシカーボネート ケッチェンブラックの輸出・販売 カヤブリッド®(相溶化剤樹脂変性)の製造、販売 各種ポリマー添加剤の販売 ●沿革 1970年(昭和45年)8月に、欧米の有機過酸化物市場で 50%以上のシェアを誇ってい た K-I-M ヌーリーアンドファンデルランド社と、日本化薬(株)との合弁で、化薬ヌーリー (株)が設立されました。その後、1972年(昭和47年)にヌーリー社を傘下に収めたオ ランダの国際企業アクゾ社(現・Akzo Nobel N.V.)の世界的 CI 戦略の一環として1989年 (平成元年)4月に社名を「化薬アクゾ(株) 」に変更し、2009年1月には Akzo Nobel N.V. が、日本化薬(株)が保有していた株式25%を追加取得して75%となり、Akzo Nobel N.V. の連結子会社となりました。 1970年(昭和45年) 8月 12月 1979年(昭和54年) 6月 1983年(昭和58年) 7月 1988年(昭和63年)11月 1989年(平成 元年) 3月 4月 1991年(平成 3年)10月 12月 1996年(平成 8年)12月 1997年(平成 9年) 4月 1999年(平成11年) 1月 7月 2009年(平成21年) 1月 2012年(平成24年) 9月 2014年(平成26年) 4月 化薬ヌーリー(株)設立 資本金 9000万円 資本金2億円に増資 有機過酸化物合成新鋭工場 U-1、U-2完成 多目的配合工場 U-5完成 研究棟完成 資本金4億円に増資 化薬アクゾ(株)に社名変更 関東ストックポイント完成 量産化研究室完成 ISO9001取得 中部ストックポイント完成 ISO14001取得 関西ストックポイント完成 Akzo Nobel N.V.が連結子会社化 OHSAS18001取得 カヤブリッド®(相溶化剤樹脂変性)の製造、販売開始 ●当社の拠点 厚狭工場 ● 本 社 東京営業部 ● ● 大阪営業部 本社・営業部(HP,XTP) 〒102-0073 東京都千代田区九段北四丁目1番28号 九段ファーストプレイス 7F TEL 03-3234-0801 FAX 03-3221-1065 大阪営業部 〒541-0053 大阪市中央区本町3-5-7 御堂筋本町ビル4階 TEL 06-6263-8044 FAX 06-6263-8043 厚狭工場 〒757-0002 山口県山陽小野田市大字郡2935番地 TEL 0836-74-8121 FAX 0836-74-8313 企業理念 "Company New values"(私たちの事業を支える信条・考え) ■お客様中心(お客様に信頼されるパートナーシップを築きます。) Customer Focused (We build successful partnerships with our customers.) ■責任を果たす(言ったことを実行します。 ) Deliver on Commitments (We do what we say we will do.) ■エクセレンスへの情熱 (日々、実行するすべてにおいてベストを尽くします。) Passion for Excellence (We strive to be the best in everything we do,every day.) ■共に勝利(チームとして勝利するために、個人の能力を開発し、共有し、用います。) Winning Together (We develop ,share and use our personal strengths to win as a team.) 製品紹介 パソコン、携帯電話、自動車、食品容器、住宅など、現在、私たちの暮らしのな かで最も身近な素材となっている「プラスチック(合成樹脂)」。こうした合成樹 脂製品の製造に欠かすことのできない反応開始剤が、有機過酸化物です。高機能 化・多機能化・低コスト化など合成樹脂に多彩な機能が求められる今、有機過酸化 物は樹脂成形のキーテクノロジーとして、きわめて重要な役割を担っています。 私たちは、創立以来、有機過酸化物製造のリーディングカンパニーのひとつとし て、重合開始剤や硬化剤、架橋剤をはじめさまざまな有機過酸化物の研究開発に取 り組んできました。 現在では、世界トップクラスの「ニュー・ケミカル・テクノロジー」を駆使し、 合成樹脂の新しい用途を開拓する多彩な有機過酸化物を開発・提供しています。 使用例 ●硬化剤 ─── バスタブ、浄化槽、漁船、レジャーボート、ボタン、化粧板、 人工大理石 など ●重合剤 ─── シート、フィルム、ラップ、ポリ袋、食品容器、家電関連、 コンピュータ関連、塗料、紙オムツ など ●架橋剤 ─── 電線ケーブル、ゴルフボール、ジョギングシューズ、 自動車部品 など ●添加剤 ─── リチウムイオン電池、導電性塗料、ICチップトレー など このように、私たちの製品は、幅広い範囲で使用され、重要な役割を担っている のです。これからも当社は、これまで蓄積してきたノウハウ、世界的技術を背景に した旺盛な開発力で、新素材開発に貢献していきます。 品質・環境安全衛生マネジメントシステム 当社の親会社である AkzoNobel は世界最大級の化学企業であり、世界中の銀行や投 資家が最も注目し、SRI(社会的責任投資)の世界的な指標となっているダウジョー ンズレポート(世界中で操業する 2000 社以上の企業を細かく評価しランキング化し た報告書)の素材産業部門で世界ナンバー1です。 この世界ナンバー1の管理基準に基づき、当社は国内でもトップレベルのコンプラ イアンスを維持し、安全衛生向上、環境負荷低減を最重要事項として運営されてい ます。 マネジメントシステムの認証取得状況 当社の工場は、最新鋭の生産設備、先端的な製造技術、安全に関するノウハウ、 周辺地域に対する徹底した公害対策、地球環境に配慮した環境対策などを通して、 AkzoNobel 関連の工場の中でも、世界の「模範工場」としての評価を得ています。 1996 年には企業の品質管理の国際規格である ISO9001 を、さらに 1999 年には環境 管理・監査の国際規格である ISO14001 を取得しました。なかでも環境対策には力を 入れて取り組んでおり、環境との調和を最重要課題として設定し、企業が一丸とな って環境の保全・改善を推進する体制を整えています。また、労働安全衛生のマネ ジメントシステムのひとつである「OHSAS18001」の認証を 2012 年に取得しました。 AkzoNobel の高い安全基準に沿って管理強化を進めており、危険物を取り扱う工 場でありながら安全性の高いサイトとして維持管理されています。 ISO9001 認証書 ISO14001 認証書 OHSAS18001 認証書 環境安全衛生診断 AkzoNobel による“HSE&S Audit(安全衛生環境&セキュリティ監査)”を3年に 1回(2015 年 9 月)実施し、指摘事項があれば改善し、環境・安全・衛生のレベル アップを図っています。 この監査では約 600 の要求事項に対して、法令順守の維持だけでなく本質的な安全 衛生・環境保全を配慮し、潜在的なリスクを評価して活動につなげています。 安全審査 新製品の開発時および製造時、新設備の設計時および設置時、作業および設備の 変更時、原料の変更時並びに生産委託時審査を実施して想定される危険箇所を洗い 出し、社内有識者でリスクアセスメントを行い、潜在的因子排除を含めた事故の未 然防止に努めています。 環境保安担当者委員会 当社は、日本化薬(株)が年に2回開催する、各事業場の環境安全衛生担当者を メンバーとした環境保安担当者委員会に参加しています。同委員会では、環境安全 衛生活動を実施する上での情報交換、重要事項について検討を行います。また、2 ヶ月毎に情報連絡会にて安全衛生環境を含めた様々な課題について議論を行ってい ます。 コンプライアンス 当社はコンプライアンスを経営の最重要事項と捉え、法令や社内規則の順守のみ ならず、企業を大きな一市民と認識して全役員・社員(派遣社員等含む)一人一人 の意識の向上を図っています。当社では、2003年6月1日に「化薬アクゾ行動 憲章」と「化薬アクゾ行動基準」を制定するとともに、社内、社外(弁護士事務所) に通報・相談のできる窓口を設置して、コンプライアンスの実践に努めています。 2015 年度の活動 当社では、全社員に AkzoNobel の行動規範講習会を実施しており、社員はこの行 動規範に沿って業務を遂行することが求められます。行動規範違反が疑われる行為 があった場合、社員はそれを上司などに相談するか、窓口(Speak Up!)に報告するこ とができます。会社は報告をした社員を最大限保護することを約束しています。行 動規範に従った結果、事業に損失が発生した場合でも、管理者または社員に一切の 責任を負わせることはありません。 ■2015年度の主な取り組み ・Code of conduct(行動規範オンライン研修)の実施 ・コンプライアンス研修の実施 ・通報・相談窓口の周知徹底 Anti-Bribery(贈収賄の禁止) AkzoNobel グループでは、贈収賄を禁止しています。日本の法律上での贈収賄の みならず、行政機関の方針やあらゆる商取引にも影響を与えかねないと疑われる支 払い、賄賂、リベート、その他一切を行ないません。 いかなる状況においても、すべての役員・従業員は、業務の遂行にあたり、以下 の目的で金銭の支払い及び贈答を行わず、申し出ず、約束せず、許可しないものと します。 ・商売上の優位を獲得する。 ・行政機関の方針に影響を及ぼす。 ・その他、不適切な様相を呈するもの。 お客様とのかかわり 当社では、お客様に最良の製品を提供するとともに、お客様の利益を最大にする ことを心がけています。 個人情報管理 当社は、個人情報を適正に取得し、その利用においても「個人情報保護法」を順 守し、「化薬アクゾ個人情報保護方針」を設定して、個人情報を漏えいさせること がないように適正に管理しています。 SDSの提供 化学物質管理促進法(PRTR法)、労働安全衛生法や毒劇物取締法で提供するこ とが義務付けられている化学製品だけでなく、当社の全ての化学製品についてSD S(安全データシート)を作成し、お客様の環境安全衛生活動に役立つ情報を提供 しています。また、SDSのデータベース化により、常に最新の情報を提供してい ます。 カスタマーサポート室の開設 2012年1月に当社とお客様をつなぐ窓口として「カスタマーサポート室」を 開設しました。カスタマーサポート室への直通電話により、直接お客様をサポート できる仕組みを構築しました。 カスタマーサポート室により、連絡網の整備、緊急時のお客様への対応、工場見学 や監査などの安全交流、お客様への訪問によるフォロー活動などが充実しました。 また、サプライチェーンマネジメントにより、安定した供給体制を確立し、お客様 の満足度向上に取り組んでいます。 地域とのかかわり 当社では、工場周辺の地域や団体と協定を締結し、この協定を順守するだけでな く、工場祭や対話集会などを通じて共存共栄に取り組んでいます。 地域との協定 地球環境保護を大きく担っているという認識のもと、地域団体との共存を重視し て地域との協定を順守した事業活動を行なっています。 事 業 場 協 定 名 協 定 先 水質汚染防止に関する協定 山口県漁業協同組合 厚狭支店・高泊支店 環境保全に関する協定 山陽小野田市 厚狭工場 工場祭・イベントなどの地域交流 ●工場祭 当社の厚狭工場では「わっしょい!カヤク祭り」を日本化薬㈱等との共催で開催 し、地域の皆さんとの交流や事業活動へのご理解をいただいています。 ●地域との交流 当社の厚狭工場の近隣の厚陽小学校に毎年、備品などを寄贈して います。2015 年はプロジェクターとデジタルカメラを寄贈しました。 ●臭気モニター 工場から発生する臭気について、20数年前からモニター制度を設け、地域の 方々にチェックをお願いしてきました。モニタリングの内容は地区懇談会で、公表 しています。 ●地区懇談会 毎年1回、日本化薬と共催で地区懇談会を開催し、地域の自治会の皆さんに企業 活動の概要等を公表しています。また、地区懇談会で出された地域の要望に耳を傾 け、地域との共存を図っています。 従業員とのかかわり 当社では「企業の中心は人である」との理念の基に、従業員が能力を最大限に発 揮できるよう、研修プログラムの充実等、良好な勤務環境の整備を図っています。 能力発揮環境の整備 ●研修プログラム 新入社員研修および中堅社員の職務能力の向上な応じた職種別、階層別の研修プ ログラムがあり、人材を計画的に育成しています。また多彩な自主選択プログラム が用意されており、個々の従業員の特性や職種に応じた職務遂行のための問題解決 能力の向上、自己研鑽を支援しています。更に、上司の推薦により受講する選抜プ ログラムが、リーダー、管理者の育成のために準備されています。このような多く の研修プログラムを通じて次世代を担うための優れた人材の育成を図っています。 ●P&D Dialog P&D Dialogは、AkzoNobel のグローバルな人材育成と業績評価のプロ グラムの中核となるものであり、人事規範を具体的に示すものです。2012 年から化 薬アクゾでも導入され、優れた人材の育成に活用されています。 ●TPM活動 当社では、TPM活動による職場の問題解決を積極的に進めています。TPM活 動は、従業員個人の自主的な活動を通じて創造性や問題発見力、問題解決力を高め ることができます。また、この活動を通じて次世代リーダーの育成、情報交換、意 志の疎通、目的意識、問題意識といった職場の「場」づくりを狙っています。活動 の成果は、毎年定期的に行われる「TPM発表大会」で報告されます。 2015 年度からは ALPS(AkzoNobel Leading Performance System)を取り入れ日々 改善活動を行い、大きな成果を得ております。 勤務環境の整備 ●メンタルヘルスへの対応 従業員が職場生活、家庭生活、地域生活でいきいきと過ごせる心身の健康を目指 し、厚生労働省の4つのケア指針(セルフケア、ラインによるケア、産業保健スタ ッフによるケア、事業場外資源によるケア)を踏まえた対応を推進しています。 事業場メンタルヘルス対応組織の整備を図るとともに、EAP会社と研修およびカ ウンセリングの実施契約を結んでいます。2006年度からは全従業員が3年に一 度は受講するよう計画的に管理者向け及び一般者向け研修を開催しています。 ●労務時間管理 労働時間の管理は、コンプライアンスやメンタルヘルスの観点から、厚生労働省 の「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関する基準」等に基づ き、状況の把握やその対応に取り組んでいます。また、労使で協力して過重労働の 防止などの労働時間管理の徹底に努めています。 ●従業員の健康 従業員が、病気などにより不在になると、事業の継続性に影響を与えます。病気 欠勤率をモニタリングし、管理しています。 また、定期的に作業環境測定を行い、作業者への健康負荷を改善しています。 ●Employee engagement survey(従業員意識調査) AkzoNobel グループでは、従業員が自らの価値を感じ、より良い職場環境を与え られ、会社に対する愛着心を持つことによって、企業が成長すると考えます。その 方法として、Employee engagement survey(従業員意識調査)を行っています。 12 項目にわたって従業員の成長意欲、仕事に対する使命感などを調査し、その結果 によりグループで改善策を策定し、従業員の働きがいや会社の活力向上のために活 用し、確実な成果をあげています。 ●化薬アクゾシニアパートナー制度 高年齢者雇用の施策として「化薬アクゾシニアパートナー制度」を 2006 年 4 月 1 日から運用してきました。心身共に健康で、働く意欲があり、担当職務の役割と責 任を全うできる能力を持っている人には、定年退職後も引き続き活躍していただき たいと考え、最長 65 歳までの雇用を進めています。 ●特別有給休暇制度 2年間使われていないために時効となる年次有給休暇を一定限度積み立てして、 これを利用できる特別有給休暇制度があり、次のようなときに使うことができます。 ◆私傷病のために連続4日間以上の療養 または退院後のリハビリテーション、アフターケア ◆育児休職への充当 ◆親族の介護 ◆自主的な研修の受講 ◆ボランティア活動への参加 ◆看護休暇への充当 ◆不妊治療 ●雇用の分野における機会均等に関する取り組み AkzoNobel の企業指針に基づき、従業員が人種、宗教、性別、価値観、ライフス タイル、慢性的疾患や障害等により差別されることなく、その能力を十分に発揮で きる雇用環境を整備する施策を講じています。これは男女雇用機会均等だけでなく、 昨今の人物や文化多様性などに対応する取り組みです。なお、施策のひとつに苦情 処理委員会があり、労使から選出された委員が次の事項について苦情の処理に当た ります。 ◆職場配置、役職への配置および昇格 ◆教育訓練 ◆福利厚生 ◆定年、退職および解雇 ◆職場における性的嫌がらせ(セクシャル・ハラスメント) ●次世代育成支援の取り組み 社員が仕事と子育てを両立させることができ、社員全員が働きやすい環境をつく ることによって、すべての社員がその能力を十分に発揮できるよう取り組んでいま す。 福利厚生の整備 ●カフェテリアプラン 社員の個人活動に対して支援と補助を行うという基本的な考えに基づき、選択型 福利厚生制度であるカフェテリアプランを導入しています。幅広いメニューの中か ら自分のニーズにあったものが選べ、福利厚生代行会社との提携により各種の優遇 が受けられます。年齢、性別、勤務地などに関係なく、付与されたポイントの範囲 内で補助を受けることができる公平な制度であり、他方、資格取得や自己啓発的活 動ならびに育児関連メニューについてはポイント単価割増の特典を付与しています。 ●福利厚生施設 「BENEFIT STATION」と契約し、会員制保養施設が利用できるよ うになっています。健康保険組合では、静岡県伊東市に保養所を保有しています。 ●英語トレーニング 国際化に対応するためには、コミュニケーション能力が不可欠です。そのため、 AkzoNobel が提携しているインターネットベースでのオンライントレーニングスク ールで何時でも好きな時に英語が学べる体制ができています。 ●リーダー育成 企業には地域社会との共生、地球環境、経営学など社会に喜ばれるための幅広い 見識が望まれます。化薬アクゾでは社長が講師となり、管理職や次世代リーダーの 育成を積極的に行っています。 ●専門職大学院への奨学援助 従業員の能力向上とキャリア形成の支援の一環として、技術経営学やマーケティ ング、会計学、リーダシップ論などの専門知識を学習する意欲のある社員に対して、 平日夜間や休日に社外(大学院)で学ぶ授業料の一部を補助しています。 化学物質の管理 化学物質の漏洩、物流事故の防止、安全対策 ●イエローカードの提供 危険有害性を有する化学物質を輸送する場合には、イエローカードを運転手に提 供し、万一の緊急事態への対応に備えています。 ●化学物質の漏洩への対応 有害化学物質が漏洩したときに備えて処理手順を整備するとともに、空気呼吸器 の装着を含めた訓練を実施しています。 危険物、毒劇物等の取り扱い管理 ●工場における危険物の管理 工場では、原材料や中間物、製品等の受払いをコンピュータで管理しています。 このシステムを用いて危険物の貯蔵量を貯蔵している場所ごとに把握できます。万 一火災が発生したときに火災現場の危険物の種別や貯蔵量を正確に把握して、消防 活動を円滑にすすめることができます。 ●毒劇物の取り扱い 『毒物及び劇物取締法』で毒物や劇物に指定されている物質は、貯蔵時や使用時 に盗難や紛失、流出や漏洩等のないよう法に従って充分管理しています。 危険・有害性の評価 新規に製造する化学物質については、開発から上市までの各段階で必要な危険・ 有害性データを取得し、評価を行い、一定の基準を満たした物だけを上市する仕組 みをもっています。 化学物質の取り扱いに関する規制への対応 ●GHSに基づいた各国法令順守 現在、これまでに蓄積した化学物質の安全性情報のデータを活かしながら、輸出 先の国の法改正等を常に監視し、従来の製品ラベルやSDSの改訂を進めています。 事業活動に伴う環境負荷低減の取り組み 大気汚染防止 大気を汚染する NOX(窒素酸化物)、SOX(硫黄酸化物)、ばいじんは、主にボイ ラーや発電機の稼動時、焼却炉の使用時に排出されます。当社では、蒸気消費量を 正確に把握し、2007年度に適した能力の高効率ボイラーに変更しました。また 社内で可燃物処理に利用していた焼却炉は大気汚染防止を目的に 2014 年 11 月に停 止しました。 ■排出基準および 2015 年度の測定結果 項目 NOx(窒素酸化物) SOx(硫黄酸化物) ばいじん 排出基準 測定結果 950ppm 1.3 ㎥/h 0.10g/㎥ 750ppm 0.44 ㎥/h 0.079g/㎥ 水質汚濁防止 ●CODの除去・工場排水の放流管理 瀬戸内海に流れる厚狭川の河口付近に位置する厚狭工場では、従来から排水の管 理を最も重要な環境保全活動のひとつとしており、厳しい自主管理基準値を設定し ています。工場には、活性汚泥処理設備をはじめとする廃水処理設備を設置して、 工場廃水はこれらの設備で浄化し放流しています。国および山陽小野田市との協定 基準を逸脱しないよう、設備および運転管理の充実を図っていきます。 ■各項目の当社の水質監視許容基準と 2015 年の測定平均値 (単位:mg/L) 項目 COD SS 窒素 燐 基準値 52 35 39 3.2 平均値 11.8 6.6 2.8 0.3 基準値の根拠 法に基づく基準 山陽小野田市との協定値 法に基づく基準 法に基づく基準 PRTRの取り組み PRTR法(特定化学物質の環境への排出量の把握及び管理の改善の促進に関す る法律)で報告の必要な化学物質を、当社では 11 物質、取り扱っています。代替可 能な物質の提案をするなど、ユーザーと相談のうえ、使用量の削減に取り組んでい ます。 ■2015 年度PRTR 政令 番号 53 80 83 207 297 300 330 354 355 366 440 物質名称 エチルベンゼン キシレン クメン 2,6‐ジ‐ターシャリ‐ブチル‐クレゾール 1,3,5‐トリメチルベンゼン トルエン ビス(1‐メチル‐1‐フェニルエチル)=ペルオキシド フタル酸ジ‐ノルマル‐ブチル フタル酸ビス(2‐エチルへキシル) ターシャリ‐ブチル=ヒドロペルオキシド 1‐メチル‐1‐フェニルエチル=ヒドロペルオキシド 大気 1400.0 220.0 72.0 0.0 8.3 210.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 排出量合計 水域 合計 0.0 1400.0 0.0 220.0 0.0 72.0 0.3 0.3 0.0 8.3 0.0 210.0 10.0 10.0 0.9 0.9 1.9 1.9 0.0 0.0 22.0 22.0 移動量計 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 PRTR法対象物質排出量 (Kg) 4500 4000 4085 3500 3000 2215.4 2500 2000 2026.8 1934 1945.4 1945.4 1293.8 1209.4 1352.2 1319.4 1500 1000 500 0 1769.2 963.1 995.1 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 廃棄物の削減 廃棄物の発生、排出および最終処分量を抑制するため、廃棄物削減プロジェクト を立ち上げ、現在も活動しています。ポリ容器のリユース、発生した廃棄物の分別 リサイクル、廃液処理設備による産業廃棄物減量化等の施策を行っています。弊社 では産業廃棄物最終処分の埋め立て処分を抑制するゼロエミッション化に向けて取 り組んでいます。2016 年度には達成できる見込みです。 ●廃油の削減 従来、処理が難しく廃棄物として処理していた廃油(潤滑油)のリサイクル化に 取り組み、2014 年度に引き続き 2015 年度も廃棄ゼロとなりました。また、発生し た産業廃棄物が適正に処理されているか定期的に外部委託業者への業務監査を実施 し、適正に処理されていることを確認しております。 ●ポリ容器のリユース・リサイクル 当社では、液体の製品をポリエチレン容器に入れて販売しています。 このポリ容器は、回収し洗浄して再利用しています。品質保持のため有効期限を定 め、使用できなくなったポリ容器は洗浄したのちにマテリアルリサイクルとして再 資源化しています。2014 年度にはポリ容器洗浄の効率化を図る目的でポリ瓶洗浄装 置を設置し、2015 年度にはリユース・リサイクル率 100%を達成しました。 ●分別リサイクル 廃棄物は分別すればゴミではなく資源に生まれ変わります。廃棄物を発生現場で 適切に分別し、再利用・再資源化に取り組んでいます。 地球温暖化防止 ●CO2の削減 地球温暖化の原因となるエネルギー起源の二酸化炭素の排出を削減するため、 種々の省エネルギー施策に取り組んできました。 エネルギー起源のCO2排出量の推移(厚狭工場) (トン) 6000 5763.8 4831.8 5000 4000 4511.0 4414.0 4511.3 4053.5 3896.0 3000 2000 1000 0 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 (年) ※データの算出方法を AkzoNobel と同一の基準に変更しております。 ●Asset Optimization(資産の最適利用) 過剰な在庫は、製造時のエネルギーの無駄となります。適正な生産をすることに より、エネルギーの消費が抑えられます。また、不要な資産を除却することで、そ の資源が再利用され、地球全体のエネルギー消費を抑えることができます。当社で は、資産の最適利用に取り組んでいます。 ●フロン機器の更新 フロンは燃えにくく、化学的に安定であるなど多くの利点があるため、従来、冷 却装置の冷媒などに幅広く使われてきましたが、オゾン層破壊の原因物質ならびに 温室効果ガスであることが明らかとなり、現在では様々な条約や法律によって使用 が大幅に制限されています。 当社には、特定フロンを使用している古い機器がまだ残っていますが、特定フロ ンを使用していない機器に順次更新を進めていきます。また、特定フロンを使用し た古い機器を処分するときは、法律に従って適切に処分します。 騒音防止 工場周辺の生活環境を良好に保つために、騒音防止に注意を払いながら事業活動 を行なっています。工場境界線上の騒音測定を定期的に実施し、山陽小野田市との 協定を守って操業しています。 工場内で騒音対策の課題となっていたポリ瓶粉砕機の操業を停止しました。 2015 年も規制値超えの騒音は発生していません。 PCBの適正処理 安定器、トランス、コンデンサなどに使用していたPCB(ポリ塩化ビフェニル) を工場において厳重に保管しています。蛍光灯安定器については、2011 年 4 月に、 法に従って、処理を完了しました。 また、油遮断器については低濃度PCB機器となっており、処理するまで厳重に 管理しています。 ■保管しているPCB 弊社で保管している PCB(低濃度)を処理する技術が確立してきており、数年内の 処分を予定しています。 油遮断器 1台 事故防止、労働災害防止の取り組み 当社では、世界トップレベルである Akzo Nobel の基準を取り入れ安全衛生労働安 全衛生活動事故防止、労働災害防止に全社一丸となって取り組んでいます。 従業員の行動のみならず、製造工程での安全衛生、設備改善による安全確保など 様々な活動を通じて、日々労働災害防止に努めています。 ■2015 年度の安全目標および実績 休業災害 2010 年 実績 2011 年 実績 2012 年 実績 2013 年 実績 2014 年 実績 2015 年 実績 0件 0件 1件 (転倒) 0件 0件 0件 工場を中心とした活動 工場では種々の活動を通じて安全活動を展開しています。 ●リスクアセスメント ●危険予知活動 ●5S活動 ●ヒヤリハット活動 ●安全巡視 ●TPM活動 ●HAZOP ●トラブル再発防止活動 ●BBS活動●LSR(Life Saving Rules) 火災・災害への対応 工場では、火災に備えて各種消火設備・消火栓・消火器を設置しています。また、 実地訓練の他、地域の消防競技大会にも参加しています。 地震等の災害時の社員の安否確認は、インターネットのメール機能を利用した通 報連絡システムで実施しています。このシステムは地震等の災害が発生して社員の 安否確認が必要になったときに災害対策本部から社員にメールを送信し、社員が簡 単な操作でメールに返答することにより安否を集計することができます。 交通安全活動の取り組み 厚狭工場では、大半の社員が通勤に自動車を利用しています。 AkzoNobel 全グループでLSRを導入しており、運転席・助手席だけでなく後部座 席や、タクシー・バスなどの交通機関に乗車する際も、座席にシートベルトが付い ている時は、必ずシートベルトを締めることを従業員に徹底し、交通安全に対する 意識を高める活動に取り組んでいます。 健康管理の推進 定期健康診断、有機溶剤・粉じん等の取り扱いの特殊健康診断を実施しています。 健康診断の後に産業医が面談で一人ひとりの健康について指導、助言をしています。 厚狭工場では法的な作業環境測定に加え、個人曝露測定も取り入れて実施してい ます。 AEDの常備 工場に AED(自動体外式除細動器)を常備し、定期点検により機能を維持していま す。適時、救急救命講習を実施して急病や怪我に対応できるようにしています。 LSR(Life Saving Rules)の教育 2013 年 4 月度より AkzoNobel 全グループで導入する命を救うゴールデンルール LSR の周知徹底のため、全従業員への教育を実施しています。 1.車両にシートベルトがある場合は着用する 2.就業中にアルコールや薬物を摂取しない 3.安全装置を無効化する前に許可を得る 4.作業許可が必要な際は有効な許可を得て作業を行う 5.高所作業の際は落下防止器具を使用する 6.密閉空間に立ち入る際は許可を得る 7.可動機械を確実に遮蔽する 8.作業開始前に装置が隔離されていることをチェックする BBS(Behavior Based Safety)による安全衛生リスク低減 作業者本人が気づいていない安全衛生上の行動をあらゆる角度から観察すること で、労働疾病、傷病を防ぐ取り組みを開始しました。 訓練・教育を受けたオブザーバー(観察者)が本人に結果をフィードバックし、 その潜在リスクを顕在化し、誰もが安心して働くことのできる職場環境を築いてい ます。 もし安全に行動出来ない障害(バリア)があれば、BRT(Barrier Removal Team) で改善するなど、会社全体としてケガのない会社生活が送れるよう取り組んでいま す。 2015 年度は 1,006 件の観察を実施し、データ登録を行いました。この蓄積したデ ータを基に、リスク低減に向けて活動を実施中です。 2015 年 KPIs データ NHW_FTEs NHW_SC NHW NHW_IC LTI LTIFR RW hours hours hours hours number 数×10^6/Hr number 従業員の総労働時間 監督下の請負業者の総労働時間 総労働時間(在籍者、11-10日) 総労働時間(独立請負業者) 休業を伴う負傷(件数) 休業を伴う負傷の頻度率 負傷により制限された労働(件数) MT TR TIA TIAR CTR OI OIFR number number hours % number number 数×10^6/Hr I F TRR_FTE TRR_SC TRR_IC MVI TDI LoCA LoCB NoRA TECO2eq/t production SOx NOx COD VOC Total waste TNRW THW NRWHL Sus. Water TFWI/prd EC/prd. number number 数×10^6/Hr 数×10^6/Hr 数×10^6/Hr number number number number number t/t production ton ton kg/t t/t production t/t production t/t production t/t production t/t production % t/t production GJ/t 治療を要する負傷(件数) 総負傷数 (LTI+RW+MT) 傷病による総休業時間 総病欠率 請負業者の総負傷数 (LTI+RW+MT) 労働疾病(件数) 労働疾病の頻度率 12.5 Incidents_Levels 1+2+3 (12.5) (former 13.4Levels 1+2+3に該当するインシデント/事故) 死亡(件数) 従業員の総負傷頻度率 監督下の請負業者の総負傷頻度率 独立した請負業者の総負傷頻度率 自動車インシデント(FTE&SC) 2009-2010は通勤途上のみ 流通上の総インシデント数 漏洩数 (LoCA) 漏洩数 (LoCB) 規制措置数 カテゴリー 1+2+3 生産量1t当たりの総二酸化炭素排出量 SOx排出量 NOx排出量 生産量1t当たりのCOD排出量 生産量1t当たりのVOC排出量 生産量1t当たりの廃棄物量 生産量1t当たりの再利用出来ない廃棄物量 生産量1t当たりの総有害廃棄物量 生産量1t当たりの再利用出来ない埋め立て廃棄物量 持続可能な水資源管理をしているAN製造事業所の割合 生産量1t当たりの総真水取水量 生産量1t当たりのエネルギー消費量 2015年 1月 2015年 2月 2015年 3月 2015年 4月 2015年 5月 2015年 6月 2015年 7月 2015年 8月 2015年 9月 2015年 10月 2015年 11月 2015年 12月 13,419 15,290 11,849 18,167 11,704 21,344 20,677 16,267 21,462 18,544 19,712 20,154 860 1,031 1,058 885 877 1,903 2,255 2,256 1,429 2,613 2,459 2,666 14,280 16,322 12,907 19,051 12,581 23,247 22,932 18,523 22,891 21,157 22,171 22,820 2,502 2,822 2,948 2,967 3,837 3,023 2,891 5,362 3,150 2,954 2,980 3,943 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 YTD Target 2015 208,589 20,292 228,881 39,378 0 0 0 <0.5 0 0 0 0 440 3.2 0 0 0 0 0 246 1.6 0 0 0 0 0 92 0.8 0 0 0 0 0 59 0.3 0 0 0 0 0 92 0.8 1 0 0 0 0 82 0.4 0 0 0 0 0 54 0.3 0 0 0 0 0 49 0.3 0 0 0 0 0 122 0.6 0 0 0 0 0 91 0.5 0 0 0 0 0 161 0.8 0 0 0 0 0 455 2.2 0 0 0 0 0 1941 0.8% 1 0 0 0 0 1350 <2.0 0 0 0.2 0 0 0.00 0.00 0.00 0 0 0 0 0 0.16 0.38 0.16 0.41 0.0027 0.1083 0.0518 0.00 0.00 100 35.80 5.93 0 0 0.00 0.00 0.00 0 0 0 0 0 0.15 0.37 0.11 0.46 0.0030 0.1496 0.0616 0.00 0.00 100 33.74 5.73 0 0 0.00 0.00 0.00 0 0 0 0 0 0.13 0.33 0.11 0.50 0.0027 0.1322 0.0733 0.00 0.00 100 33.03 5.11 0 0 0.00 0.00 0.00 0 0 1 0 0 0.09 0.19 0.06 0.47 0.0031 0.1997 0.1269 0.05 0.00 100 32.33 4.66 1 0 0.00 0.00 0.00 0 0 0 0 0 0.11 0.20 0.16 0.61 0.0028 0.1519 0.0946 0.00 0.00 100 36.47 5.65 0 0 0.00 0.00 330.85 0 0 1 0 0 0.14 0.29 0.32 0.53 0.0034 0.1728 0.1018 0.00 0.00 100 33.42 5.91 0 0 0.00 0.00 0.00 0 0 0 0 0 0.17 0.40 0.66 0.42 0.0029 0.2372 0.1758 0.10 0.00 100 37.55 6.39 0 0 0.00 0.00 0.00 0 0 1 0 0 0.20 0.33 0.56 0.58 0.0034 0.2198 0.1384 0.07 0.00 100 50.50 7.75 0 0 0.00 0.00 0.00 0 0 0 0 0 0.12 0.28 0.35 0.42 0.0025 0.1321 0.0750 0.00 0.00 100 36.94 5.37 0 0 0.00 0.00 0.00 0 0 0 0 0 0.11 0.24 0.18 0.43 0.0029 0.1909 0.0901 0.00 0.00 100 36.11 5.31 0 0 0.00 0.00 0.00 0 0 1 0 0 0.09 0.22 0.07 0.39 0.0034 0.1579 0.0957 0.00 0.00 100 30.46 4.48 0 0 0.00 0.00 0.00 1 0 0 0 0 0.10 0.27 0.09 0.54 0.0027 0.1486 0.0922 0.00 0.00 100 34.73 4.09 1 0 0.00 0.00 330.9 1 0 4 0 0 0.13 3.49 2.82 0.42 0.0027 0.1508 0.0887 0.0189 0 100 32.04 5.03 0 0 0.00 0.00 0 0 0 5 0 0 0.70 0.0027 0.1500 0.1000 0.0010 0 30.00 <11.0 関連会社 ●Akzo Nobel N.V. オランダ・アムステルダム市に本拠を置く Akzo Nobel N.V.社は、塗料 及び化学品のメーカーとして、グローバルな 活動を展開しています。塗料事業では、世界 最大、化学品事業においても、それぞれの 製品でトップメーカーの立場にあります。 人々の生活に欠かせない製品用の高品質な原 料を世界中の各種産業分野に提供しています。 49,600 人の従業員が世界 80 ヵ国以上に及ぶ 国々で活躍しています。 2015 年売上高 €14.9(in € billion) http://www.akzonobel.com/ ●日本化薬株式会社 日本化薬株式会社は、わが国初の産業用火薬 メーカーとして1916年に設立されました。 火薬・染料・医薬・樹脂の基盤技術を融合し、 機能化学品、医薬品、セイフティシステムズ、 染料、触媒、農薬などの事業領域で新製品を 創出し、社会に貢献しています。事業毎に、 ニッチでもグローバルな展開ができる市場で オンリーワンを目指しています。 2015 年 3 月期売上高 1,619 億円 http://www.nipponkayaku.co.jp/ 用語集 B BBS活動 : 組織行動セーフティマネジメント。作業・行動における安全性を相互に観 察し問題点を洗い出し改善する事を目的とする活動。 C COD : Chemical Oxygen Demand(化学的酸素要求量)水質指標の一つ。単位は ppm ま たは mg/L です。COD 増大の原因となる物質は一般的に有機物が多く、水質が 悪化した水ほど COD が高くなる傾向にあります。 E EAP : Employee Assistance Program(従業員支援プログラム)当初はアメリカにお いてアルコール依存症従業員の対策として開発されたプログラムで、複雑な人 間関係などによるストレスから生じるメンタルな問題に対して、教育・研修、 カウンセリング、職場復帰支援等から構成されています。 G GHS : Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)化学品の危 険有害性を、ある基準に従って分類、わかりやすく表示し、その結果を製品ラ ベルや SDS に反映させ、災害防止や人の健康、環境保護に役立てようとするも のです。 H HAZOP : Hazard and Operability Study 化学プラントの安全性評価手法で、化学 反応に伴う潜在的な危険性を網羅的に摘出し評価することができます。 HSE : Health Safety and Environment の略。環境安全衛生のことです。AkzoNobel では、更にセキュリティの“S”を 加え、HSE&S と言うことがあります。 I ISO9001 : ISO(国際標準化機構)が発行した、品質マネジメントシステムの国際規格。 開発・製造から、品質保証・アフターサービスに至るまで、顧客満足向上と継 続的な改善を実現する品質管理のためのシステムです。 ISO14001 : ISO が発行した、環境マネジメントシステムの国際規格。サステナビリティ (持続可能性)の考えのもと、環境リスクの低減および環境への貢献と経営の 両立を目指す環境管理のためのシステムです。 K KPI : Key Performance Indicator の略。組織の目標を達成するための重要な業績評価 の指標。達成状況を定点観測することで、目標達成に向けた組織のパフォーマンス の動向を把握できるようになります。 L LOTOTO : LockOut TagOut TryOutの略。機械・装置の修理及びメンテナンス中に、偶発 的にスイッチが入ることによって、作業者がケガをすることを防ぐため、動力 を遮断し(鍵等によって作動を不能にする=LockOut)、操作を禁止することを、 札などによって明示し(TagOut)、本当に動作しないか確かめてみる(TryOut) こと。 S SAQ : Self-Assessment Questionnaire の略。AkzoNobel の HSE&S 方針に適合してい るかを自工場で評価し、改善目標の設定や、目標の優先順位付けをし、環境安 全衛生およびセキュリティのレベルアップを図るツールです。 SS : Suspended Solids (浮遊物質)水質指標の一つ。水中に浮遊する粒径 2mm 以下 の不溶性物質の総称。懸濁物質とも呼ばれ、重量濃度(mg/L)で表されます。河川 等、地表水で SS が高くなると、その SS の要因となっている有機物質の分解に溶 存酸素が消費されるため、河川等の生態系に大きな影響を与えることになります。 SDS : Safety Data Sheet(安全データシート)化学物質の安全な取り扱いのために 化学物質の供給業者が使用者に発行する資料。危険有害性、安全対策、緊急事態 対策などに関する詳細な情報が記載されています。 T TPM : Total Productive Maintenance 全員参加型の生産力の維持活動です。ねらい は災害ゼロ・不良ゼロ・故障ゼロなど効率を阻害するあらゆるロス、ムダを徹 底的に排除し、生産効率を高めていくことによる企業業績の向上です。同時に この活動を通して、働く人の自己実現による生きがいを求めることも狙ってい ます。 イ イエローカード : 日本化学工業協会が提唱している自主活動の一つ。化学物質や高圧ガ ス輸送時の万一の事故に備えトラックの運転手や消防・警察などの関 係者が取るべき処置を書いた緊急連絡カードのことです。このカード に黄色の紙を使うことから、「イエローカード」と呼んでいます。 5 5S活動 : 整理・整頓・清掃・清潔・躾の頭文字からとった活動です。 と 特定フロン : 『オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書』(1987 年採択) で特にオゾン層破壊に影響が強いとされたフロン類を指します。当初は CFC-11、CFC-12、CFC-113、CFC-114、CFC-115 の 5 種類であったが、1992 年に 15 種類に増やされました。
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