経営改善・事業再生支援や事業承継等を必要とするお客様への支援 創業・新規事業開拓を 目指すお客様への支援 経営改善・事業再生支援 や事業承継等を必要とする お客様への支援 更なる成長を目指す お客様への支援 まちづくりへの貢献等地方 創生に資する取組み 〔銀行名:仙台銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 津波で被災した牡蠣養殖業者の6次産業化による再生を支援 ・沿岸部の宮城県石巻市狐崎浜地区は、県内でも良質な牡蠣養殖産地でしたが、震災の津波により養殖施設や地区で唯一の共同牡蠣剥き 場を含め、壊滅的な被害を受けました。 ・こうしたなか、被災した牡蠣養殖個人事業者の 6 名が、平成 24 年 7 月に自らの生産物を自らが加工・販売する 6 次産業化をビジネス モデルとした共同出資法人 A 社を設立いたしました。 ・同社は、復興作業を進め、養殖施設は震災前の約 4 割まで回復しておりましたが、冬場の牡蠣の水揚げシーズンを控えて、加工場の再 建が必要となっておりました。 取組の内容 ・当行は、営業店及び地元企業応援部推進室・企画室(事業先の復興支援、本業支援を担当)が連携し、事業計画の策定を支援するとと もに、県漁業信用基金協会制度を活用し、牡蠣加工場建設資金と運転資金を融資しました。 ・また、加工場建設後における販路確保の課題を持っていたことから、当行はきらやか銀行と連携し、同行取引先の情報ネットワーク を活用することにより、山形県内のスーパーマーケットを紹介しました。その結果、紹介業者との取引が成約いたしました。 成果(効果)等 ・当加工場の完成により、水揚げシーズンでの本格稼動が可能となるとともに、加工場を活用した 6 次産業化の取り組みにより、高付加 価値での販売が可能となりました。 ・同社の取り組みは、地域漁業復興及び被災者雇用の受け皿として期待が寄せられています。 133 〔銀行名: ㈱福島銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 事業承継を企図した組織再編による事業再生 ・業歴 75 年を超える老舗紳士服仕立業者 ・紳士服仕立業者としての技術力・知名度は高く、創業以来、数多くの賞を受賞してきている。 ・近年の大型量販店との価格競争、既存顧客の高齢化、クールビズの普及から売上は年々漸減傾向にあり、加えて過去の不動産投資 による失敗から借入負担が重く、個人事業収入からの資金調達により資金繰りを補っていた。 ・また、代表者は 79 歳、妻は 76 歳と高齢であり、事業に従事する後継者(長男)への事業承継が喫緊の課題となっていた。 取組の内容 ・当社は、紳士服製造販売を主業種として、関連会社(不動産管理) 、個人事業部門(不動産賃貸)が相互に資金を融通する非効率 な事業形態となっていた。 ・今後の事業継続を見据え、後継者(長男)を交えた議論により、組織再編を要諦とした経営改善に着手する。 ・事業・非事業を明確に分離し、経営資源を当社へ一元化、事業の集約を図る。安定した返済財源の確保と不必要な法個人貸借の 解消を図り、金融機関との正常取引を回復させる。 ・また、現役を引退したシニア層を対象に、大型量販店との差別化を図り、オーダーY シャツ・オーダージャケット・オーダー スラックスを主力商品として販売促進を開始する。 ・代表者は、個人所有する事業用不動産の譲渡、貸付金の債権放棄により経営責任を果たす一方、円滑な事業承継への体制構築を 整備する。 ・当社の自助努力とともに、当行は単独による資本性借入金の実行を始め、15 年間の経営改善計画策定を支援し、金融の安定化を 図る。 成果(効果)等 ・中小企業においては、事業・非事業が一体となり、経営資源が分散されているケースが多い。本件では、組織再編による経営 資源の集約により安定した収益体質の改善に繋がった。 ・また、中小企業が抱える事業継続のみならず、経営者自身が抱える事業承継・相続問題についても確固たる道筋をつけることが できた事案となった。 134 株式会社 福島銀行 〔問題点〕 A社は、業暦75年の老舗紳士服仕立業者であり、技術力・知名度は高く、多くの賞を受けている。 過去の不動産投資の失敗から、対象物件購入のための借入金が残置しており、本業の紳士服売上も低迷。 法人の金融機関返済のため、個人事業からの借入で資金繰りを補完する歪な構図となっていた。 <事業統合概要> 計画内容 個人所有 個人事業 【不動産賃貸】 個人所有 事業用不動産 譲渡 事業用不動産 手数料 貸付(金融機関返済に充当) 計画第1期に放棄予定 存続会社 有限会社A 株式会社に変更 法人担保部分 (ビル・マンション) 管理委託 着手前 【紳士服仕立】 消滅会社 適格吸収合併 B有限会社 【不動産賃貸・管理】 不動産収入 (駐車場など) 賃料収入 〔支援の要諦〕 ○ A社、B社、個人事業を統合し、事業の集約を図る。事業・非事業を明確に分離し、経営資源をA社へと一元化。 ○ 個人が所有する事業用不動産の譲渡、貸付金の債権放棄により、経営責任を果たす。 ○ 借入金の一部を、資本性借入金へ転換。その他、優先債権にも15年の弁済期間を与えた。 135 1 〔銀行名:大東銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 株式会社A社 に対する事業承継 取組の内容 後継者については長男である専務に託したいと考え、専務も次期社長として気持ちを固めた。しかし専務個人では当社の株式を保有し ておらず、また株式評価額は 116M(相続税評価額)と多額であることから、専務個人で買取りするには金額が大きいため、まずは株式 評価額引下げの検討をした。 その手法は、役員である社長が退任することにより、A社が役員退職金の支払いを行い、一過性の赤字を計上し、株式移転時の株式評価 額を引下げ、その後、引下げした株式評価額により専務へ株式の承継を行うというものである。 専務への株式承継のスキームは、下記(案1) (案2)により検討し、 (案2)が総合的なメリットや当人達の意に沿うものとして、現在 (案2)のスキームで進行中である。 スキームの実行により、人的事業承継と物的事業承継が完了し、また同時に相続対策が行える。 (案1)相続時精算課税贈与を活用し、非課税枠(2,500 万円)の範囲内で株式移転を行う。 (案2)専務がSPC(特別目的会社)を設立し、SPCが社長及び社長の妻から株式を購入することにより移転を行う。 成果(効果)等 お客様への成果(効果) :スキームの実行により、多額の負担を伴わず、スムーズな人的事業承継と物的事業承継が完了し、また同時に 相続対策が行える。 当行の成果(効果) :A社に対する社長への退職金支払用資金、また、SPCに対する株式購入資金としての融資(貸出金)が見込まれ る。 なにより、本件の提案、実施により「最適なパートナー」として、メイン行という位置を確立する方向性にあり、従業員の給与振り込み 獲得のほか、専務(次期社長)の住宅ローン取組み等、取引の拡大が見込まれる。 A社の社長は 26/8 に心筋梗塞で倒れ、その後順調に回復し現在に至る。しかし、病気をきっかけに、会社の経営者として、また親とし ての承継(相続)問題を考えるようになった。そのタイミングに合わせて当行から事業承継の提案を行った結果、問題解決のため当行が 取組みすることになったもの。 136 株式会社 A社 事業承継スキーム 図1 親族関係図 長女 取締役 社長 社長の妻 長男 専務取締役 (後継者) 次男 取締役 図2 取締役 次女 図3 現状 株式評価引下げ 社長 社長の妻 160株 80% 38株 19% 長女 役員退職金支払(今期中) 社長 2株 1% 退職金の資金需要 A社 (発行済200株) A社 後継者(専務)への株式移転が未了 図4 株式移転(案1) 当行 社長に対して、退職金を支給します。 退職金支給により、翌年度の株式評価が下がります。 図5 株式移転(案2) 相続時精算課税贈与 SPC設立 株 式 譲 渡 スキーム実行後 SPC株100%保有 社長・社長の妻 長女 長男(専務) 1% 99% 専務 社長 100% 専務 譲渡代金 A社 SPC 長女 1% 保有 100% 借入金返済 譲渡代金 SPC 99% 保有 当行 株式購入の資金需要 A社 専務に対して清算課税贈与により、株式移転 をします。株価引下げにより、非課税枠(2,500 万円)の範囲内での移転が可能になります。 専務がSPC (特別目的会 社)を設立。 専務 社長の妻 19%譲渡 80%譲渡 SPCが社長及び社長の妻から株式購入を行う。 購入資金として銀行から資金調達を行います。 SPC 長女 配 当 金 1% 配 当 金 当行 99% A社 SPCはA社からの配当金により、銀行借 入を返済。社長は退職金、株式譲渡代 金を得ることで、各種贈与等を検討し、 親としての支援が可能になる。 137 〔銀行名:大東銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 有限会社 C社及び株式会社 D社 に対する事業承継 取組の内容 現代表者は、相続により多額の税金負担をしたことや、承継した事業に対しても将来の不安を持つなどしていたことから、まず、両社の 現状整理から行った。 結果、①両社の株主構成には、社長以外の親族外株主がいること。②C社の社長保有株式は、50%であり普通決議を可決できる 50%超 への株式集約が必要であること。③C社の株主F(元役員)は亡くなり、その妻も亡くなっていた。ということが判明した。 以上のことから、分散された株主保有者を探し、安定した経営のためにも株式を集約する必要があった。 両社の前代表者の急逝により、前代表者の妻Eが承継し、現在Eが社長を務めている。 自身が承継した経験から、次世代への承継や株主対策に課題を抱えているのではないか、という仮説のもと、当社へのヒアリングを重 ね、取組内容を提案してきた。 事業承継の取組内容は、 ① 株主名簿の整理を行うこと。 ② 株式をE社長に集約するため、親族外株主全員から株式買取を行うこと。 ③ 株式集約後(買取後)にHD(持ち株管理会社)を設立し、そのHDの代表者に長女(株主 100%)が就任する。 ④ HDがE社長に集約した全株式(2 社)の買取を行い、HDが全株式を取得することで、2 社がHD傘下会社となり、株式移転完了 となる。 成果(効果)等 お客様への成果(効果) : ① スキームの実行により、次世代へのスムーズな事業承継が可能となり、また同時に相続対策が行える。 ② E社長は株式売却の資金を得ることで、夫(先代社長)の相続時に支払をした相続税相当額を得ることができる。 当行の成果(効果) : ① HD会社の株式買取資金として、約 300Mの資金需要が見込まれる。 ② メイン行としての確固たる地位を確立し、オーナー取引を含めた取引深耕はもとより、他行が金利による攻勢をかける中、金利引き 下げに頼らない取引が可能となっている。 138 有限会社 C社 及び 株式会社 D社 事業承継スキーム 図1 現状( 持株割合) E社長 役員 E社長 役員 50% 50% 80% 20% (有)C社 図3 社長への株式の集約 ( 株式買取) 図2 E 社 長 ¥ ¥ 役 員 株式 株式 (株)D社 株式集約完了 最終的な事業承継( 株式移転) 図4 E社長 100% (有)C社 100% (株)D社 E 社 長 ¥ 株式買取の資金需要 ¥ HD 会 社 株式 株式 当行 長女がHD会社の社長に就 任し、HD会社がE社長の 株式を買取全部移転する。 139 〔銀行名:東京スター銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 適切な事業性評価による DIP ファイナンスの取組み 工業機器製造販売をおこなう A 社は、販路構築のために全国主要都市に営業所を相次いで開設したが、想定したほどの実績が上がらず 固定費が嵩み、また、一部製品販売において多額の赤字が発生し、民事再生法の適用を申請した。 取組の内容 当行は A 社と 3000 万円の当座貸越契約を締結。 再生計画認可確定前の期間であり、事業継続のための運転資金が必要であるものの、一般的に金融機関からの追加融資は困難な状態。 しかし当行では,企業価値の毀損が進む緊急性の高い状況下、経営者のみならず全従業員に対するインタビューの実施等、踏み込んだ企 業分析を実施。その結果、A 社の以下の点について評価が出来ると判断し、DIP ファイナンス実行に至った。 1. 技術力 同業他社が国内に少なく、かつ、技術評価が高いために得意先からの継続的な受注を得られる見通しであること。 2. 再建可能性 各営業所の閉鎖と関係会社の整理により、経営の重荷になっていた固定費削減にめどがたったこと。 3. 地域経済への貢献 従業員 16 名を雇用していることから、A 社が破綻した場合、地域経済に与える影響も少なくないこと。 また、上記 DIP ファイナンス供与に加えて、申立代理人弁護士によるスポンサー探索のサポートも実施。 成果(効果)等 当行が DIP ファイナインスを供与したことにより以下の効果あり。 ・取引のない当行が新規融資を実行したことにより、取引先・仕入先に安心感を与え(信用補完)事業価値の毀損を最小限にとどめた。 →債権者への弁済極大化にも繋がり連鎖倒産等の被害も防ぐ狙い。 ・A 社は仕入れ・外注先への支払い、及び従業員に対しての給料を支障なくおこなうことができるようになった。 ・従業員の雇用維持は勿論のこと、従業員に対して安心感を与えモチベーションの向上に寄与した。 →事業の安定化が見込めるようになり、複数の選択肢をもちながら、再生方針の策定を進められるようになった。 上記 DIP ファイナンスにて事業価値毀損を最小限としスポンサーを確保。 ・原則全従業員の雇用維持、仕入先(地場中小企業)の維持等という当方(弁護士が中心となり当行がサポート)からの条件受入可能 なスポンサー候補先を探索。前述条件を受け入れた東証 1 部上場企業グループがスポンサーに就任し A 社は民事再生手続より卒業(民 事再生申立より 4 ヶ月程度で再生完了) 。 140 〔銀行名:神奈川銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 事業承継セミナーの開催について 中小企業の経営課題の一つである事業承継について、経営者の理解を深めていただくことを目的として開催。 取組の内容 当行と横浜市経済局経営・創業支援課との共催で、事業承継セミナーを開催いたしました。本セミナーは中小企業の経営課題の一つで ある事業承継について、事業承継センター株式会社の方を講師として招き、具体的事例に基づき理解を深めていただくことを目的とし ています。 成果(効果)等 141 〔銀行名:神奈川銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 経営改善支援への取組みについて 中小企業の経営課題に対する相談アドバイスを実施し、地域経済の活性化に繋げています。 取組の内容 A 社は給食受託会社であるが、利益率の向上が課題となっていたことから、部門別・事業所別の採算管理を徹底し、採算性の低い事業所 について契約見直しや撤退をすることをアドバイスしました。 成果(効果)等 上記のアドバイスの結果利益率の向上を図ることができました。 142 〔銀行名: 福邦銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 経済活性化支援機構の特定専門家と連携した経営改善・事業再生 ・当行では、事業再生の可能性が高く、かつ経営者の経営改善への意欲が確認できる先を中心に「企業支援先」を選定し、融資部経営 支援グループが直接お客様を訪問し、経営改善計画書等の策定など経営改善のアドバイスを行っております。 ・また当行のみでは解決できない場合は、高度な再生スキルを有する中小企業再生支援協議会、地域経済活性化支援機構、福井県中小 企業診断士協会および税理士等の認定支援機関との連携にて支援を行っております。平成 27 年 3 月には、地域金融機関の中小企業支援 に対する考え方等を共有し、企業成長や再生支援のスピードアップを目的に当行含む7行庫をメンバーとした「北近畿中小企業支援連 絡会議」を創設しております。 ・地域の企業の経営改善・事業再生、行内経営改善スキルの向上を目的に、地域経済活性化支援機構の特定専門家を平成 26 年 4 月より 受入れております。平成 26 年度下期においては 13 先を対象先として特定専門家と連携した支援を行いました。 取組の内容 ・取引先の事業内容は組立家具製造業であり、小ロット多品種の商品提供できることが強みである一方、短納期に応える為の見込生産 と欠品回避の為の余剰在庫が必要となることが弱みとなっておりました。 ・そこで、新たな販路開拓(ネット販売の開始)による収益改善、適正在庫を改善骨子とした経営改善計画を再生支援協議会の関与の 下で策定し、事業改善に取り組み始めましたが、新たな販路開拓において収支面の課題が生じ、新たな収益改善策を講じる必要があり ました。 ・メイン行となる当行は、地域経済活性化支援機構の特定専門家と連携し、具体的な施策助言を頂き、既往の販売先の販売動向と連動 した在庫管理強化と実行予算書による生産効率改善に注力した結果、収益面は改善に向かいました。 成果(効果)等 ・現在は、経営改善計画に対する改善施策の実施状況と業績の推移をモニタリングし、定期的に取引先と課題を共有し、必要な支援を 実施しております。 143 〔銀行名:愛知銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 日本政策金融公庫とタイアップしたDDS活用による取引先再生支援 ・当社(製麺機等製造)は、リーマンショックによる市況悪化、過去からの管理体制欠如の経営、多額の開発投資による借入過多等を 窮境要因として資金繰りが厳しい状況にありました。その結果、全取引行に対してリスケを要請するに至りました。メイン行である当 行は、社内管理体制強化のため外部コンサルタント導入と事業再生計画策定に協力。再生の実現可能性を高めるために、再生支援協議 会関与の下、日本政策金融公庫とタイアップしDDSを検討し他の取引行へも支援協力を要請しました。 取組の内容 ・ 再生支援協議会関与の下、バンクミーティングを開催し策定に協力した合実計画について関係者の了解を取り付けることが出来まし た。計画骨子としたDDSを当行・日本政策金融公庫にて実行し再生計画を開始しました。 ・ 計画1期目において財務リストラが進展し、債務超過が解消。海外からの大口受注が翌年度に繰り越しとなったため、利益面は計画 比下振れとなりましたが、受注好転状況から計画の出口戦略に向けた検討を開始しました。 ・ 計画2期目において利益面を大幅達成するに至り、当行主導で出口戦略を加速させました。この間、月次資金繰りを考え、DIPフ ァイナンスによる支援も実施しました。 成果(効果)等 ・計画2期目結果報告のバンクミーティングにおいて、 「取引全行のシェア維持、短期支援は当行が継続し残額は全行相対組み替え対応、 年間返済額は維持」を骨子とした出口組成の合意形成が得られました。正常返済化を向かえ、再生支援が完了しました。 144 〔銀行名:愛知銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 事業承継支援体制の強化 ・企業にとって事業承継は数十年に一度しかなく、決して失敗のできない重大なイベントであり、事業停滞や事業に関係のないキャッ シュアウト等を回避し、取引先企業の円滑な事業承継をサポートすることを目的として取り組みを強化。 ・事業承継時の資金面において、外部機関との連携強化を図り、多様な資金調達手段の提供の総称を「あいぎんビジネスサクセッショ ン」として平成27年8月より展開。 取組の内容 ・ 「あいぎんビジネスサクセッション」とは、当行と株式会社日本政策金融公庫、静岡キャピタル株式会社(あいぎん未来創造ファンド) 、 愛知県、提携コンサルティング会社・税理士法人が連携して、事業承継をサポートする枠組みの総称。 ・ 「親族内に後継者がいない」 、 「株価が高く相続税の支払いが心配」 、 「株式が分散してしまい集約方法がわからない」等といった事業承 継に関する悩み・課題に対処。 ・事業承継に必要な資金は、当行、日本政策金融公庫、あいぎん未来創造ファンド、愛知県信用保証協会が必要に応じて連携し、最適 な資本構成を目指す。 【主な特徴】 ・法人だけでなく、代表者個人への融資も相談可能 ・借入期間は最長20年 ・あいぎん未来創造ファンドの出資による資金調達も相談可能 成果(効果)等 ・民間金融機関と株式会社日本政策金融公庫が連携し、事業承継に特化した支援スキームを構築した事例は当地区では初めて。 ・愛知県が新設した経済環境適応資金「パワーアップ資金」 【金融機関提案型】として、愛知県と連携した愛知銀行独自の中小企業向け 融資制度【事業承継応援資金】の取扱開始。 ・当行及び静岡キャピタル株式会社が出資する「あいぎん未来創造ファンドⅡ」において、事業承継等で資本構成の是正を必要とする 企業に対して株式の引受等による支援も行う。 145 平成27年8月3日 株式会社 愛 知 銀 行 「あいぎんビジネスサクセッション」の取扱開始について 株式会社愛知銀行(頭取 矢澤 勝幸)は、事業承継を検討されている中小企業のお客さ まの支援策として、株式会社日本政策金融公庫、静岡キャピタル株式会社、愛知県と連携し、 事業承継に関する様々な情報提供を行うとともに多様な資金調達支援を実施するスキーム を「あいぎんビジネスサクセッション」の総称で取扱開始いたします。 民間金融機関と日本政策金融公庫が連携し、事業承継に特化した支援スキームを構築した 事例は当地区では初めてです。 さらに、愛知県が新設した経済環境適応資金「パワーアップ資金」 【金融機関提案型】と して、愛知県と連携した愛知銀行独自の中小企業向け融資制度【事業承継応援資金】の取扱 を開始いたします。 加えて、当行及び静岡キャピタル株式会社が出資する「あいぎん未来創造ファンドⅡ」で も、事業承継等で資本構成の是正を必要とする企業に対して株式の引受け等による支援を行 います。 愛知銀行では今後も地域の更なる成長を支援するため、中小企業の事業承継支援に対し、 専門家も含めた外部機関との連携も図りながら積極的に取り組んでまいります。 以 上 146 中小企業さまの円滑な事業の引継ぎをお手伝いいたします 147 親族内に 後継者が いない 株式が分 散してし まい集約 方法がわ からない 株価が高 く相続税 の支払い が心配だ 私たちにご相談ください 愛知銀行 「あいぎんビジネスサクセッション」とは 自社株対策や相続税対策に強みを持つ 弊行提携先であるコンサルティング会社 や税理士法人との連携により、円滑な事 業承継提案をいたします。 事業承継に必要なご資金については、 弊行、日本政策金融公庫、あいぎん未来 創造ファンドⅡが必要に応じて連携し、 最適な資本構成を目指します。 提携コンサ ルティング 会社・税理 士法人 貴社 日本政策金 融公庫 あいぎん未 来創造ファ ンドⅡ 主な特徴 法人だけでなく、代表者個人への融資も相談可能 借入期間は最長20年、無担保・無保証人扱いも相談可能 あいぎん未来創造ファンドⅡの出資による資金調達も相談可能 ※但し、いずれも弊行・日本政策金融公庫・あいぎん未来創造ファンドⅡ(静岡キャピタル)による審査が必要であり、審査の結果に よってご希望に添えない場合がありますのでご了承ください。 【お問合わせ先】 愛知銀行営業統括部法人営業支援グループ(川澄・近藤) 148 TEL052(262)9596 〔銀行名:㈱名古屋銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 提携コンサルティング会社と連携した事業承継支援について 現在、中小企業経営者の高齢化が進んでおり、事業承継について関心が高まっていることから、当行では事業承継を円滑にサポートで きるよう専門チームを設け、支援を行っています。 ・A社は、代表者自身で事業承継の情報収集をするなど以前から事業承継について関心が高かった。 ・後継者は代表者長男で決定していたが、代表者は退任後も会社への関与は継続したい意向があった。 ・代表者は今後の株価上昇を見据え、持株会社方式を候補に考えていた。 取組の内容 ・弊行にて株価の試算を行い、試算結果を提示。 ・試算した株価が高く、承継スキームを具体的に検討していく必要性があったため、提携コンサルティング会社を紹介。 ・提携コンサルティング会社、支店担当者、エリア法人担当者とでA社に訪問し、面談、交渉を行う。 ・提携コンサルティング会社が試算した株価(相続税評価額・法人税法上の時価) 、持株会社を活用したスキーム、従業員株主等からの 買取や種類株式導入について説明。A社の他株主名の株式について、買取するか種類株式を導入するかを決める必要があることを伝 える。 ・退任後も会社への関与を継続したいという代表者の意向に沿い、代表者が 1%の黄金株式(拒否権付株式)を保有し、残り 99%の株 式を代表者長男が保有する持株会社設立のスキームで決定。 ・代表者と代表者長男が出資を行い、持株会社を設立。新設した持株会社で、代表者と代表者妻保有のA社株式を買取、他株主名のA 社株式は自社で買取(金庫株)を行った。その際、持株会社に対してA社株買取資金の融資を弊行が行い、株式譲渡の手続きが完了。 成果(効果)等 【相手方にとってのメリット】 持株会社スキームによる事業承継という代表者の希望を叶え、相談から株式譲渡まで約 2 か月と円滑に事業承継を実現できた。 【当行にとっての成果】 新設持株会社との新規法人取引を開始し、A社株買取資金融資を実行。また、A社と提携コンサルティング会社とのコンサルティ ング契約について手数料収入を得ることができた。 149 〔銀行名: 第三銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) ㈱地域経済活性化支援機構の活用による顧客サポート態勢の強化 ・ コンサルティング機能の強化の一環として、事業再生業務に精通した専門的知見が必要となり、同機構よりノウハウを持つ専門家を 受け入れ、取引先の事業再生を円滑に実施すること、及び事業再生など高度な専門的知識・経験を有する人材を養成することが課題 でありました。 ・ また、行員のコンサルティング能力向上を図るために事業性評価の目を鍛えることが必要であったことから、同機構の「特定専門家 派遣制度」及び「短期トレーニー制度」を活用。 取組の内容 ・ ㈱地域経済活性化支援機構(REVIC)と「特定専門家派遣制度」を締結。同機構から専門家派遣を受け、特定債権先を中心に事 業性評価を実施。方向性などの個別具体的なアドバイスを頂戴し双方で協議。 ・ ㈱地域経済活性化支援機構(REVIC)の「短期トレーニー制度」を活用。1名を半年間出向させ、事業再生案件、地域活性化投 資案件などに携わり専門性の高い人材の養成及び同機構のノウハウを持ち帰る。 ・ ㈱地域経済活性化支援機構(REVIC)による研修の開催。支店長を対象に「事業性評価」についての研修を実施。 成果(効果)等 ・平成27年2月27日、特定専門家派遣に関する契約を締結し9社に対する相談業務を取り扱い。 (平成27年7月末時点) 150 〔銀行名:みなと銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 取組の内容 成果(効果)等 みなとビジネスリレーファンド活用による株式集約、経営の安定化と経営権の確保 ○A社は、純資産数十億円、無借金の非上場製造業者。 ○自社株式を 50%ずつ保有している経営側と非経営側との関係が悪化。 ○経営側は会社法に則った経営を行えず、堅調な業績を背景に株式集約するにも多額のコストが必要であり、また、 非経営側は保有する当社株の高額な相続税負担リスクに課題がある状況であった。 ○経営側は支配権の確保による経営の安定化、非経営側は非上場株式の現金化を希望するも、過去、価額、税負担、人間 関係の要因等で進捗せず。 ○当行と当行関係会社であるみなとキャピタル㈱との共同出資で、事業承継・事業再生支援等を目的として設立した「みなと ビジネスリレーファンド」を活用することにより、問題を解決。 ○当行は、当社の問題解決に向け、経営側、非経営側双方と面談を実施、 「みなとビジネスリレーファンド」を介在させることで、 株主同士の直接交渉を回避しながら、非経営側より当社株式を買収し、最終的に経営側に譲渡するスキームを提案。 ○経営側は、許容範囲内のコストで経営者が株式を集約。経営権を確保し、将来的な後継者への承継方法もの目途が立った。 ○非経営側は、非上場企業の株式であり、換金性がないものの、高額な相続税が予想される当社株式を、納得のいく水準で換金。 ○本件課題解決により、法人取引のメイン化が実現。 151 〔銀行名:みなと銀行〕 タイトル 動機(経緯等) みなとマネジメントスクールの開講による事業承継支援 ○経営者の高齢化の進展に伴い、次世代の経営を担う事業後継者へのスムーズな事業承継が必要。 ○事業後継者(2 世、3 世経営者)へ、体系的及び実践的な経営知識を習得する場を提供することにより、取引先の事業発展、事業承継 を側面から支援するもの。 ○平成 21 年から、4~5 ヵ月間にわたり月 1 回(約 4 時間)の講義を行う、 「みなとマネジメントスクール」を毎年 1 回開催している。 取組の内容 ○取引先の事業承継者・若手経営者を対象に開講。 ○神戸大学教授陣による、神戸大学大学院経営学研究科やMBAなどで講義される経営者向けの「実践的な経営講義」と、実務経験豊 富なコンサルテントによる、決算書の見方や損益分岐点など、経営者として「必須の財務管理」を、具体的な事例活用と参加者参加 型の講義により、短期間で理解しやすく提供。 ○具体的なカリキュラム(みなとマネジメントスクール 2015 の例) ①「経営戦略」 ②「マーケティング」 ③「産業心理学(リーダーシップ) 」 ④「財務管理 (BS、PL) 」 ⑤「財務管理 (損益分岐点) 」 成果(効果)等 ○過去参加者推移 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 参加者(人) 24 26 24 23 24 21 46 ○毎回の講義、及び講義終了後の懇親会開催により、同年代経営者同士の異業種交流の場も提供。 152 〔銀行名:島根銀行 〕 タイトル 日本政策公庫版 資本性ローンの導入による取引先支援 動機(経緯等) ・当社(電子部品製造業)は、近年、受注低迷による減収決算が継続しており、低位な収益体質の中、資金繰りも厳しい状況にありま した。メイン行である当行は、経営改善支援として、営業力の強化と遊休不動産の売却を骨子に実抜計画の策定支援を実施しました。 ・その後、新規受注先の開拓努力により、従来の配電盤主体から制御盤の受注が拡大。加えて、太陽光発電関連設備の受注も獲得し売 上増加が実現しました。この結果、当社の抱える課題であった受注時期の平準化も図られました。しかし、この受注増加局面を受けて、 ストックヤードの確保が喫緊の課題として浮上し、売却予定としていた遊休不動産(旧工場)の活用が必要となりました。また、大口 受注要請への対応として設備投資も必要となり、当行は実抜計画の見直しに着手しました。 ・この過程で再度財務デュ―デリを実施した結果、不良な売掛金が判明し、実質債務超過は拡大、計画終了時点での債務超過解消年数 が正常域での着地が見込めない状況となりました。 取組の内容 ・当行は、実抜計画の見直しを検討する過程で、設備投資に対する新規融資の必要性と債務超過の早期解消が課題と認識し、 「資本性ロ ーン」の導入検討を行いました。 ・受注増加と受注時期の平準化により収支改善が見込めることから、当行は、従来より当社との取引があった日本政策金融公庫に対し て連携を要請し、 「政策公庫版資本性ローン」の導入を打診しました。 ・当行からの提案に対して、日本政策金融公庫も当社の足元の状況や見直しを行う計画の妥当性の検証を実施した結果、当該資本性ロ ーン 50 百万円の導入を認めました。 成果(効果)等 ・ 「政策公庫版資本性ローン」の導入が決定し、実抜計画の見直しが完了したことで、当社にとって経営改善に向け再スタートが図れま した。 ・また資本性ローンの導入により、債務超過解消の早期化が図れたことと、新規融資の調達により設備導入も可能となったことから、 当社の経営改善施策に対して有効な支援が実施できたものと認識しています。 153 〔銀行名: トマト銀行 〕 タイトル 医療法人の事業承継を実現させ、地域の医療提供体制の維持と継続雇用の確保を図った事例 動機(経緯等) ・ 医療法人A会は高齢化がすすみ医療機関が周辺にない地域にあり、 地域における医療拠点として永年にわたって地域に根ざした医療 を提供してきた。 ・ そのような中、医療法人A会の理事長Bは、自身の年齢が 70 歳を超えていることもあり、引退を考えていたが、患者(1 日の外来 患者数は 200 人超)を見捨てて引退するわけにはいかず、また、長男は勤務医であったが後を継ぐ意思はなく、他に事業を承継して くれる人材(後継者)もおらず、今後に対して不安を抱えていた。 取組の内容 ・ そのような中、当社は、医療法人A会のファイナンシャル・アドバイザー(FA)となり、A会の経営を承継してくれる医師を探す こととなった。 ・ 当社の医療分野におけるネットワークより、候補となる医師を探したがなかなか見つからず、また、見つかってもなかなか成約まで には至らず、3 人目の候補者でようやく成約に至った。 成果(効果)等 ・ 永年にわたり当地で地域医療を担ってきた医療法人を存続させ、かつ、患者への責任と、数十名の従業員全員の継続雇用を果たすこ とができたこと。 ・ 前理事長Bと奥様から、当社取組みに対して「トマトさんに頼んで良かった。これで安心して引退できます、本当にありがとう。 」 と労いの言葉をかけて頂き、看護師長からは「前理事長の意思を引き継いでくださる良い先生を探してくれて本当にありがとう。 」 と感謝の言葉を頂いた。 154 〔銀行名: 徳島銀行 〕 タイトル 県下名門料亭・結婚式場の事業承継に係る取組について 動機(経緯等) 対象会社A社は県内外に知名度高い料亭・結婚式場です。映画ロケ地や将棋の王位戦の会場としても毎年使用されてお り、景観・設備は群を抜いています。 しかし、近年は婚礼の絶対数減少や、他社との競合、広告宣伝が不十分(ネット環境に対応出来ていない)、営業力不足 等により業績は伸び悩んでいました。加えて、金融債務負担も相当額あり、経営難に陥っていました。 当行は、外部専門家の協力を得ながら第三者への事業譲渡を提案しました。 取組の内容 ○平成 27 年5月、A社の事業譲渡に関する同意を得たうえで、6 月に公認会計士・コンサルティング業者の協力を受け、 14 社との交渉を行いました。 ○14 社のうち、条件面・事業運営実績ともに最適であると判断したB社を選定いたしました。B社は東証 1 部上場、従業 員 800 名、首都圏と名古屋・大阪で合計 22 施設の結婚式場を運営しています。なおB社の事業パートナーであるC社が 当行D支店(兵庫県)の既存取引先でもあったことから話がスムーズに進みました。 ○下記スキーム図のとおり、B 社と事業承継契約を締結し、全従業員を継続雇用のうえ営業譲渡を行いました。 不動産は C社が取得し、運営する B 社に賃貸するスキームであります。 成果(効果)等 ○当行にとってのメリット 当行債権の最大回収を図ることができました。 B社、C社とも取引開始及び深耕を図ることができました。 ○顧客にとってのメリット A社は事業承継という形で金融債務を整理し、軟着陸することができました。 B社は四国・徳島に魅力的な拠点を得ることができました。 ○地域にとってのメリット A社の全従業員はB社に継続雇用されました。今後、料亭・結婚式場のさらなる飛躍により雇用増が見込まれます。 名門料亭・結婚式場の事業価値毀損を防ぎ、地場で存続することが可能となり、地方創生に資する取組となりました。 155 〔銀行名: ㈱香川銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 「中小企業再生支援協議会版DDSおよび中小企業再生ファンド(官民ファンド) 」を活用した事業再生 ・ A社はかつて地元と近隣3県に直営25店舗を展開する飲食店であったが、当時性急な店舗展開とその資金の大半を金融機関からの 借入に依存していたことから、経常赤字に陥り、以降赤字が常態化し、その2年後には営業赤字を計上するまで業績は悪化した。 ・ その後も不採算店舗の閉鎖やリストラ等の経営改善を試みたが、他社との競合が激しくなる中、なかなか業績の改善が図れない状況 にあった。また店舗撤退に伴う除却損も重なり大幅な債務超過に陥った。 ・ 数年間リスケを繰り返してきたものの、取引金融機関数も16金融機関と多いために相互の意見調整もとりにくい状況であり、抜本 的な事業再生策が見出せにないまま営業を続けていた。 取組の内容 ・ 抜本的な事業再生を行うべく中小企業再生支援協議会に持ち込み、第二次対応案件として改善計画書を作成し、再生スキームを検討 した。 ・ スキームとしては、 ①大幅な債務超過をカバーすべく、取引金融機関全行で「中小企業再生支援協議会版DDS」の取り組みを要請する。 DDS要請のうち当行はメイン行として指導的立場にあり衡平性の観点から一部を有担保DDSとして対応する。 ②オプションとして、中小企業再生ファンド(官民ファンド)への債権全額またはDDS部分の債権売却を可能とした。 ③各行にある保証協会付保の債権を一括で代位弁済し、保証協会へのDDS要請額を求償債権DDSにて対応し、差額の求償債権を メインである当行が求償権消滅保証融資(マル保)として対応する。 ことを骨子として全行同意を求めた。 成果(効果)等 ・ 当行と中小企業再生ファンド(官民ファンド)は、協同して当社の経営会議に毎月2回出席し、継続的に業況のモニタリングやアド バイス等のハンズオン支援を実施している。 ・ 代表者をはじめ当社の経営陣も事業改善に意欲的に取り組んでおり、計画以上の実績で推移している。 156 【 「中小企業再生支援協議会版DDSおよび中小企業再生ファンド(官民ファンド) 」を活用した事業再生】 当 行 他の金融機関 保証協会 企業再生ファンド 一部債権譲渡 (オプション) 再生支援協議会 計画の履行確認 DDSの実施 当行ハンズオン支援 A社 ハンズオン支援 157 〔銀行名:香川銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 取組の内容 成果(効果)等 相談会・セミナー等を活用した事業承継支援への取組み ・ 平成 26 年版の中小企業白書では、 『中小企業・小規模事業者の事業継続の意思として「事業を何らかの形で他者に引継ぎたい」と考 えている者が、中規模企業では約6割存在するが、小規模事業者では約4割にとどまっており、その一方で、小規模事業者では、 「自 分の代で廃業することもやむを得ない」と考えている者が約2割存在している』とされています。 ・ 当行のお取引先でも、程度の大小はあっても、事業承継の課題を解決し円滑な引き継ぎができるよう専門家との連携や相談会、研修 会等の各種施策を実施しています。 ・ 事業承継の課題を大きく次の3つと考え取り組んでいます。 1.引き継ぐ人はいるのか? 一般的には親族であることが多いが、従業員や第三者への譲渡も含め、誰に引き継ぐかが確定しているか。 2.引き継ぐ人の教育はできているか? 引き継ぐ人が決まっている場合でも、事業の引継ぎと経営の引継ぎの両面からの引継ぎができているか。 3.資産の引継ぎはできているか? 経営に必要となる株式や資産の集中や相続税を見越した対策はできているか。 ・ 以上の観点から、相談会や後継者を対象とした研修会等を実施しています。 1.相続・事業承継相談会 相続や事業承継問題に強い税理士との連携により、相談会を開催しています。最終的な相続税等の対策については、顧問税理士を中心 として行うケースが一般的ですが、事業承継の課題解決のファーストステップとして定期的に相談会を開催しています。 2.研修会(経営者大学)の開催 後継者・経営幹部を対象として経営シミュレーション型ゲームを軸とした研修会を開催しています。経営者層が知っておかなければ ならない、人(リーダーシップ) 、モノ(事業戦略) 、金(財務)についてバランスよく学ぶ内容とし、単なる講義(座学)ではなくゲー ム・ワーク等による実践的構成として実施しました。 3.M&Aの支援 事業の引継ぎを目指して、M&Aの支援を実施しています。 ・ 相談会には初期の相談として 32 社が参加しました。 ・ 平成 26 年度中には、新たにM&A専門機関2社と提携し、11 社との連携体制により全国的な情報収集体制を構築しています。また、 香川県事業引継ぎ支援センターなど公的機関との連携も強化し、スムーズな事業承継を支援しています。 ・ M&Aとしては26年度中には、後継者不在などにより、当行をアドバイザーとして2件のM&Aが成約しました。この2件のM& Aでは、従業員・取引先も含め全て引き継がれました。買収側企業にとっても、本業との関連が見込まれ、今後の相乗効果による売 上増加が期待できます。 158 【相談会・セミナー等を活用した事業承継の取組み】 ■事業承継対策の場合分けイメージと取組み 引継ぎ必要 代替わりは終了 【人的対策】 親族へ引継ぎ 教育の支援 従業員へ引継ぎ 【資産対策】 後継者教育の問題 自社株移転の問題 ・ 社内体制の整備 ・ 人脈形成 ・ 株式移転(集中) ・ 資産移転(集中) 後継者教育の問題 自社株移転の問題 専門家の活用による 資産等移転支援 M&A支援 外部(M&A) 売却先 廃業 159 〔銀行名:㈱高知銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 高知県事業承継・人材確保センターと連携した事業承継支援事例 ・A社は食品加工業者として地元に根付いた経営を続けていましたが、長期的な需要減少に対し有効な対策を講じなかったことから、売 上減少に歯止めがかからず、資金繰りにも窮する等窮境に陥っていました。加えて経営者であるB社長が高齢であり、事業承継の必要性 が高まっていましたが、実子がおらず遠縁の後継者候補C氏がいたものの明確な事業承継計画はありませんでした。A社の経営改善を 図るため高知県中小企業再生支援協議会支援に申込みを行い、C氏への事業承継も含めた経営改善計画書を策定し、B氏も同意した上 で経営改善に取組むこととなりました。 取組の内容 ・経営改善計画に沿って業績は回復基調にありましたが、B社長が事業承継に理解を示さず、計画のアクションプログラムも事業承継に ついては進捗していない状況となっていました。こうした中、高齢であるB社長の健康状態が悪化し実質的な経営者不在の状態が続い たため、早急に事業承継を実現しないと事業存続が危ぶまれる状態に陥りました。当行も後継者候補のC氏や高知県中小企業再生支援 協議会と連携し、B社長に対して事業承継を早急に進めるよう交渉しましたが、B社長の承継にたいする反発意識が強く、事態は一向に 進展しませんでした。 ・事態打開を図るため、当行はC氏と連携して平成 27 年 4 月に開設された高知県事業承継・人材確保センターに相談申込みを行い、事 業承継についての支援を受けることとなりました。 成果(効果)等 ・当行と高知県事業承継・人材確保センターが協力してB社長の説得に当たり、漸くC氏に事業を承継することを認めました。その後は 手続きも順調に進み、最終的にはC氏への株式譲渡を含め円滑な事業承継が実現したことにより、A社は危機的状況を回避することが できました。 160 〔銀行名: 福岡中央銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 事業承継・次世代経営者の育成支援への取組み ・福岡県内の当行取引先にも中小企業経営者の高齢化が進んでおり、事業承継について関心が高まっていることから、当行では 事業承継を円滑にサポートできるよう提携コンサルティング会社と連携し、事業承継対策の支援を行っている。 ・また、経営者からは後継者の育成での相談も多いため、当行ではセミナー等の開催をすることで次世代経営者の育成支援を行って いる。 取組の内容 ・事業承継の支援 現在、当行取引先で事業承継問題を抱えている経営者に対して、ビジネスサポート部と営業店担当者が提携コンサルティング会社と一緒に 訪問し、承継スキームを具体的にどうするかを検討・提案している。 ・次世代経営者の育成支援 ① 「MUSBO 元気塾」の開催 取引先の二代目、三代目などを中心とした次世代経営者や事業承継予定者および自ら起業された若手経営者の育成支援や企業間交流を 目的として 開催している。 ・開催日 平成 27 年 9 月 4 日 ・参加人数 152 名 ② 「経営者育成塾」セミナーの開催 取引先の中堅・中小企業の若手経営者や事業承継予定者の育成支援を目的として、次代を担う経営者として知っておきたい経営上 必要不可欠な 9 つのテーマについて、5 回シリーズの少人数・双方向形式で、三井住友海上経営サポートより専門の講師を迎え 開催している。 ・開催日 平成 27 年 8 月から 11 月に 5 回開催 ・参加人数 41 名 成果(効果)等 ・取引先企業に対して事業承継への対策を示すことで取引先企業の課題解決に貢献することが出来、当行と取引先企業との取引関係を さらに強化することが出来た。 ・取引先企業の事業承継予定者を育成支援することにより、後継者とのリレーションの強化が図れ、次世代にわたるメインバンクと しての地位を確立することが出来た。 161 〔銀行名: 佐賀共栄銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 取組の内容 佐賀県よろず支援拠点と連携し経営改善支援に取り組んだ事例 昭和 48 年に創業、業歴 42 年の菓子製造販売業。佐賀県内に 3 店舗を構え売上高 80 百万円程度あったが、平成 22 年頃から売上減少に 歯止めがかからず、平成 24 年には売上高 60 百万円まで落ち込んだ。その後、平成 24 年 7 月に不採算店舗を閉鎖し、現在 2 店舗で営業 中。平成 27 年 4 月期の売上高は 33 百万円となった。売上高は大幅に減少しており、5 期連続赤字であるが、不採算部分を見直すことで、 利益率は回復傾向にある。しかし、これ以上の経費見直しは難しいため、今後は売上高増加が必要であるが、具体的な売上増加策がな く苦慮している。 当社は売上高減少に歯止めがかからず、5 期連続赤字となっているが、当社経営陣の改善意欲が強いことや、赤字ではあるが実質自己資 本が厚いこと等から、経営改善は十分に可能であると判断し、支援を行うこととした。 当行としては、売上高増加が喫緊の課題と判断し、平成 26 年 12 月に、売上高増加の具体的なアドバイスができる「佐賀県よろず支援 拠点」を紹介。佐賀県よろず支援拠点の責任者と当社及び当行担当者で面談する段取りを組んだ。その後、当社とよろず支援拠点の数 回の面談を経て、下記売上高増加策が策定された。 なお、売上増加策の進捗状況を営業店及び本部にて随時モニタリングしている。 売上高増加策 ①新商品の開発 ②主力商品パッケージの刷新 ③インターネットの活用 ④佐賀空港物産館での販売 成果(効果)等 現在の主力商品の他、目玉となる商品が無かったため、新たに主力と成り得る新商品を開発した。 主力商品のパッケージを刷新した。 通信販売用のホームページを作成した。また、フェイスブックによるプロモーションを始めた。 佐賀空港物産館での販売に関しては、物産館の商品見直し時期(4 月)に販売できるよう空港担当者と交渉中である。 当社社長は週1回ペースでよろず支援拠点を利用しており、具体策を講じていくことで、社長をはじめ、当社自体に活気が出てきて いる。 162 〔銀行名: 豊和銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 中小企業再生支援協議会との連携により第 2 会社方式を活用した再生支援事例 ・A社は、昭和 49 年に設立、県内の大手ゼネコン等の安定した数多くの取引先を有していたものの、建設業界の不況により収益性が悪 化し債務超過が拡大した。その後、グループ会社の 1 社が民事再生の申立を行ったことや取引先の支払条件が厳しくなったことなどか ら、更に資金繰りが悪化する状況となった。 取組の内容 ・A社と当行は、現在の業況、一般債権者への影響及び従業員の雇用確保を考慮し、抜本的な事業再生が必要であるとの結論に至り、 中小企業再生支援協議会に支援を要請。 ・中小企業再生支援協議会の再生スキームは、スポンサー型の第二会社方式によるもので、スポンサーが新会社を設立、旧会社から本 社等の資産と承継不動産に係る別除権相当額の金融負債を継承。旧会社は特別清算により処理することとした。 ・また、大口債権者であるグループ会社については、A社との関係を考慮し、経営責任の観点から特別調停にてA社に対する債権を放 棄する方針とした。 ・スポンサーには、同業界において特別受注生産のノウハウを有し、取引毎の採算性を重視した計数管理を徹底することで高い収益性 を持つ企業であるB社が、A社の持つ優良な取引先への販売ルートの確保により相乗効果が見込めることから名乗りを上げて、本スキ ームが成立。 成果(効果)等 ・今回の再生支援の実施により、スポンサーのB社が有する財務管理ノウハウとスポンサーとの共同購入等による経費削減によってA 社の財務面が大幅に改善される見込みである。 ・また、一般債権者への影響を回避できたとともに、A社を再生したことで従業員の雇用確保や地域経済への悪影響も防止できた。 163 〔銀行名:㈱南日本銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 海外進出サポートの取組みについて ・当行営業店は取引先が海外進出を検討しているとの情報を入手し内容をヒアリング。韓国でのTVショッピングでの販売となるため 毎月の輸出業務について輸出方法、決済方法等について相談があり指導することになった。 取組の内容 ・韓国の商社を紹介(貿易条件の交渉・通訳) 。 ・乙仲業者の紹介と海上運賃と国内輸送コストの調査。 ・信用状統一規則のレクチャーと輸出ドキュメント(インボイス、パッキングリスト、船荷証券)の作成とチェックポイントの指導。 ・資金決済方法(LC付輸出荷為替手形)の指導。 ・韓国での食文化のアドバイス。 ・TVショッピング番組のロケ撮影のバックアップを行い、観光地(霧島・指宿・桜島)への案内やホテル・幼稚園・すし屋・自宅の 食事風景、デパート・スーパーの販売風景の撮影に協力。 成果(効果)等 ・輸出書類の作成から韓国企業との交渉、継続的な販売計画の段取りまで一緒に検討することでスムーズな輸出貿易の取扱いができた。 売上高の増加に貢献するとともにご当地を前面に出した通販番組を作成した結果、観光振興・地方創生の観点からも地域アピールに も貢献できた。 164 〔銀行名:㈱南日本銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 事業譲渡を希望する取引先への支援 ・営業エリア内の中堅土木業者が現状の業況は安定しているものの、将来的な諸環境(後継者不在、業界の将来性)を考慮し、事業譲 渡の相談があった。 取組の内容 ・現状は公共工事をメインとした土木業者で受注状況はまずまずであったため、営業エリア内の当行メイン取引先である大手土木業者 へ事業のみ譲渡を提案し成立したもの。 成果(効果)等 ・売却金額や当面の運転資金を考慮し、当行が譲渡先へ私募債を引き受け資金対応を行った。又、譲渡先の従業員も雇用維持すること で地方の人口流出を少しでも抑えることができた。 165 まちづくりへの貢献等地方創生に資する取組み 創業・新規事業開拓を 目指すお客様への支援 経営改善・事業再生支援や 事業承継等を必要とする お客様への支援 更なる成長を目指す お客様への支援 まちづくりへの貢献等 地方創生に資する取組み 〔銀行名: 北洋銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 取組の内容 成果(効果)等 「大通ビッセ」を活用した食と観光の地域フェアの実施 ○当行の食と観光を軸とした地方創生の取組みの一環として、 「大通ビッセ」の食関連テナントと一体となった地域フェアを企画。対 象地域は、多様な食材を持ち、また、開催時期に併せた旬な食材を提供できる地域が望ましい。 ○北海道伊達市は恵まれた気候特性を生かし、噴火湾の海産物、黄金豚、伊達野菜等 120 種類近い食材の宝庫であり、近年は、震災後、 姉妹都市である宮城県亘理町から移住したイチゴ農家と共に、新名物としての打ち出しを行っており、 「食・農の伊達ブランド創出」 を指向。 ○当行の希望地域と合致している同市に対して実施を提案した結果、同市も当行の取組に賛同し、近隣市町村を含めた関係団体も一体 となって実施することとなった。 [伊達ダイニング] オープニングイベントとして「伊達ダイニング」を実施。シェフ、流通事業者をはじめとする札幌の食関連事業者及び各マスメデ ィアを招待し、伊達野菜等の地域特産品の魅力を広く PR。伊達市食材の動画放映、伊達市生産者のインタビューによる伊達市食材 の PR、大通ビッセレストランのシェフによる伊達食材を使ったコラボメニュー全 12 品の試食会を行った。 [コラボメニュー] 食材の宝庫である伊達市の新鮮食材を使ったコラボレーションメニューを大通ビッセ館内の飲食店9店舗、スイーツ6店舗で一ヶ 月間限定の販売。伊達食材を活かした新しいメニューの提案を行った。 [産直販売] 朝採り新鮮食材の直売会( 「大通ビッセ」地下2階)を実施し、札幌の消費ニーズを調査。観光資料のパネル展示( 「大通ビッセ」 3・4階)を行い、伊達市の魅力を広く PR。 [観光プロモーション] 当行が従来から行ってきた「大通ビッセ」1階での観光プロモーションとの融合及び観光資料のパネル展示( 「大通ビッセ」3・ 4階)により、質の高い食と観光の発信の場を提供した。 ○伊達ダイニングに、食関連事業者 16 名(シェフ、野菜ソムリエ、食品卸バイヤー、百貨店バイヤー等)やマスコミ関係者 11 名(テ レビ局・新聞社・ラジオ放送局、雑誌社等)が出席し、各マスメディアで取り上げられる等、同市の魅力発信に貢献した。地域の 満足度も高く、伊達市とのリレーション強化に繋がった。 ○観光プロモーションでは、地元特産物を景品とした抽選会を実施するなど、広く伊達市のPRを実施。PR 期間後間もなく実施予定で あった同市の「武者祭り」や「ランナーズキャンプ」の PR も行い、観光客誘致促進、地域振興を支援した。 167 〔銀行名:北洋銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 空き家対策に関する取組み 実行段階に来ていると考えられる空き家対策について、地域すまいへのコンサルティング機能を発揮すべく、自治体・地元企業・地元 金融機関が連携するイメージで、空き家対策関連のローン商品をリリース。 取組の内容 現在保有する住宅の将来の方向性に応じ、以下 4 通りの考え方に沿って商品をラインナップしている。 ①売却→中古住宅の購入 購入時に断熱性・耐震性を備えたリフォームを行う可能性があり、条件を満たす中古住宅購入のケースでは、H26 年 10 月より新築同 様 35 年の返済期間を可能にする対応を実施。移住の受け皿の整備にも繋がるため、中古住宅市場の活性化には今後も積極的に取り組 む。 ②取り壊し 『北洋ライフプラスローン(リビングローン) 空き家解体優遇』 金利を優遇した空き家解体ローンをリリース。自治体の補助金があればさらに金利を優遇。解体後の土地の活用策についても、ビジ ネスマッチング等で積極的に関与する。 ③リフォームして住み続ける 『ほくようリバースモーゲージ』 従来の商品ラインナップでは65歳以上の方が選択できるものが無く、 60歳以上を対象とするリバースモーゲージをリリースして対応。 これは、リフォームのみならず、住宅取得・サ高住入居の資金としての活用も可能であり、移住・住み替えにも利用が可能。 ④リフォームして賃貸 『ほくよう既存住宅活性化ローン』 日本管理センター㈱(JPMC)との連携により、一括借上による家賃収入をリフォーム資金のローン返済に充てることができ、 「子育て が終わり広い家が不要となった先」と、 「広い家が必要な子育て層」との住宅ニーズのミスマッチを解消する取組み。必然的に本人の 住み替えが発生することから、コンパクトシティ構想やまちなか居住との連携、学校等の既存インフラの稼動維持、適切なリフォー ム工事による住宅ストックの適正化、建設業者や不動産業者との連携による地元経済の活性化が期待できる。 成果(効果)等 振興局・市町村単位で、説明会開催の要望に対応中。今後も積極的に対応する。 札幌市とは、空き家の除却および活用の促進に関して 8 月 31 日に連携協力協定を締結し、空き家解体補助金を申請して不交付となった 方に対しても金利を優遇することとした。 他自治体とも連携に向けた検討を進めている。 168 〔銀行名:きらやか銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 他金融機関と連携したファンドの設立と、地方創生に貢献する企業への出資について 取組の内容 ・当行は、平成 27 年 6 月に山形銀行、鶴岡信用金庫と連携して、 「山形創生ファンド投資事業有限責任組合」を設立しました。 ・当ファンドは、 「山形県内の地方創生に貢献する企業」に対する出資を通じて、地域経済の持続的成長に貢献することを目的として 設立しており、その投資先として鶴岡市にある「YAMAGATA DESIGN株式会社」への出資を行いました。 ・同社は、地方創生における山形県を代表するモデルである「鶴岡バイオサイエンスパーク構想」の中核を担う企業であり、山形県や 鶴岡市といった行政機関はもとより、県内金融機関、地元の企業の支援を受けて、まちづくり事業を展開しております。 成果(効果)等 169 〔銀行名: 東和銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 空き家対策ローンの取扱開始 1. 「空き家問題」に取組む各自治体をサポートする。 2. 地域の人々の生活環境(防災、衛生、景観)の維持・向上に貢献する。 3. 「空き家」解体後の土地の有効活用の促進により、地域の活性化に貢献する。 取組の内容 1. 空き家解体費用に対応したローン「東和リフォームローン ecco+」の取扱開始。 2. 「空き家問題」に資するよう、家族所有建物も対象とし、金利優遇幅を大きくするなどご利用しやすい商品設計とした。 【商品概要】 項 目 概 要 ご利用いただける方 ① お申込時の年齢が満 20 歳以上満 65 歳以下で完済時 75 歳以下の方。 ② 居住地、勤務地が当行営業エリアの方。 ③ 安定収入が 180 万円以上ある方。 ④ 対象となる空き家が本人または三親等以内の親族の所有物件(所有者の了解)であること。 ⑤ 未登記建物についても、固定資産税評価証明にて確認できる場合は取扱可能。 ⑥ その他、保証会社の保証が受けられ、当行所定の基準をすべて満たす方。 お使いみち 空き家解体費用(事業性建物を除く) 。 お借入限度額 10 万円以上 500 万円以下 ご返済期間 10 年 ご融資利率 当行住宅ローン基準金利+1.00%の変動金利(取引状況に応じた金利優遇幅 0.1%) 。 担保・保証人 原則不要。 団信 団信なし。 成果(効果)等 1. 平成 27 年 9 月 29 日から取扱い開始。 2. 60 歳以上の戸建居住者向け「東和リバースモーゲージローン<生涯ゆとり>」の取扱開始(平成 27 年 2 月) 、そして今回空き家解 体ローンの取扱開始により、様々な顧客ニーズに応えるための商品ラインナップの充実が図れ、 「空き家問題」に取組む各自治体の サポート強化が図れた。 170 〔銀行名: 栃木銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 「とちぎん地域活性化ファンド」の活用 平成 27 年 2 月より展開している「とちぎん地域産業創生プログラム」の企業ライフステージに合せた資金調達メニューによるの支援策。 平成 26 年 10 月 ㈱とちぎんキャピタル設立 平成 27 年 1 月 ファンド設立 取組の内容 【とちぎ地域活性化ファンドの活用】 《目的》 当行営業区域内で事業を営む未上場企業のうち、創業・新事業・成長分野企業、または将来成長が見込まれる地域企業に対して、 「株 式による出資」を行い、出資後は当行グループの多様なネットワークを活用し、様々な支援を提供することで、企業価値の向上を全面 的に支援することを目的としている。 《特徴》 ・ 出資者と運営会社は栃木銀行グループで構成する民民ファンド ・ 投資はベンチャー企業に限定せず、成長分野企業や将来地域の核となる ・ 企業・産業の生産性向上を促すため、事業内容の成長可能性を適切に評価し、銀行の融資のみでなく出資を行うことで幅広い資 金供給を行う ・ ファンド総額 10 億円、運営機関 10 年、1 社あたりの出資額限度を 1 億円に設定 ・ 投資形態(普通株・新株予約権付社債・種類株等) 成果(効果)等 【事例①】平成 27 年 6 月 30 日(火)出資 ㈱G(農産物販売)へ平成 27 年 7 月 10M出資 栃木県内の農家 1,200 件との取引を持ち、農産物直営店を宇都宮市内に 3 ヶ所経営。大手ドラックストア㈱Kと連携し、ロードサイド店舗駐車場において直売所を 行うビジネスモデル構築。相互の顧客を補完する事業として今後拡大が見込まれることより出資決定 【事例②】平成 27 年 8 月 31 日(月)出資 ㈱N(小型無人飛行機製造・販売)へ平成 27 年 8 月 40M出資 自治体と連携し、廃校を利用した小型無人飛行機の操縦訓練場開設。撮影映像を迅速に加工処理して提供する産業用サービスを開始。災害や自事故現場調査、農業な どの活用を見込む。安定機体運用や企業向けの研修、実地訓練の支援などに定評があり、今後業務拡大が見込まれることより出資決定 171 〔銀行名: 栃木銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 「とちぎん地方創生セミナー」の開催 「まち・ひと・しごと創生法」にもとづく、地方創生、地域活性化の役割を担うため、当行は平成 27 年 2 月より「とちぎん地域産業創 生プロラム」を展開しており自治体の策定する「地方版総合戦略」の具体的戦術を立てる際に役立ててもらう目的にて開催。自治体と 目線を合わせた地域活性化策の検討を実践した。 取組の内容 【とちぎん地方創生セミナー】開催・・・全 3 回開催予定 《第一回 とちぎん地方創生セミナー》 開催日:平成 27 年 7 月 28 日(火) 内容:第一部「地方創生のホントとヒント」 ㈱P 第二部「エネルギーソリューションで地域を元気に」 ㈱W 参加者:自治体担当者(総合政策、企画調整課等職員)45 名 《第二回 とちぎん地方創生セミナー》 開催日:平成 27 年 8 月 26 日(火) 内容:第一部「ツーリズムによる地域活性化」 ㈱J 第二部: 「首都圏の飲食店を活用したブランド作り」 ㈱G 参加者:自治体担当者(総合政策課、商工観光課等職員)35 名 成果(効果)等 自治体担当者との具体的事例での意見交換 参加者からの評価 ・理解できた 100% ・業務に役立つ 75% ・業務には直結しないが有益 21% (事業者とのパイプ作り支援が出来た) 172 〔銀行名:京葉銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 「食のまちづくり加工事業(地方創生先行型交付金活用申請事業) 」に関する協議会への参画 A市が地方創生先行型交付金を活用した食のまちづくりの拠点立ち上げを計画。事業計画の策定において、有識者のメンバーに選定さ れていたコンサルタントや厨房設備メーカーと当行のアグリビジネス担当が従前より連携してセミナーや個別相談を実施していた経緯 から、当行を協議会のメンバーとすることを推薦いただき参画に至ったもの。 取組の内容 当行は事業計画策定の協議会メンバーとしてアドバイスを実施。 【事業概要(未確定) 】 <テーマ> :地域で生産された低価値資源、規格外品等の農産物の価値化 <イメージ> :地元の製パン店、ジャム加工会社、養蜂園、酪農牧場など関係事業者により市内の米、フルーツ、野菜を活用する法人を設 立→スイーツ系加工品を原材料、商品、イートイン販売用に製造販売 成果(効果)等 事業計画段階 173 〔銀行名:東日本銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 活力に溢れた地域経済実現に向けた取組(砂利運搬船への融資) ・震災復興や 2020 年東京オリンピック関連の建設需要を地域経済に活力を与える好機と捉え、その建設需要を受けた砂利運搬需要に応 えるため、お取引先へ新造船資金を融資した。 取組の内容 お取引先から、ガット船(砂利運搬船)新造の相談があった。市場調査の結果、震災復興や 2020 年東京オリンピック関連の建設需要が 増加しており、建設資材のセメントの原料である砂利への需要が高まっている背景があることを確認した。内航船の隻数が漸減し船齢 も高齢化している現状があるなかで、希少性のあるガット船の新造資金需要に対応出来た。 ①お取引先から、ガット船(砂利運搬船)を新造したいとの相談があった。 ②砂利の採掘から運搬、販売までの取引の流れを確認するとともに、セメントやその原料である砂利に関する価格や需給見込み等を調 査した。 ③内航船関連の法規・諸制度等を併せて調査するとともに、海事代理士・担当弁護士とも打合せのうえ、船舶抵当権・傭船料譲渡・保 険債権譲渡等を整え融資を実行した。 成果(効果)等 ・同船は無事進水・竣工し、現在瀬戸内海から東京湾を運航中であり引合いも好調である。 ・東北地方、首都圏では引続き建設需要堅調であり、本融資は地域経済の活力増進に資するものであると判断している。 174 〔銀行名:東日本銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 定住化促進に向けた取組(茨城県古河市) ・茨城県古河市から定住促進に関する協力要請があり、同市と「定住促進に関する包括連携協定」を締結した。 ・同協定書に基づき、若者・子育て世代の定住促進を金融面からサポートしている。 取組の内容 転入者支援プログラムとして、 「古河市企業誘致等に伴う若者・子育て世帯定住促進奨励事業」の適用を受けられる方を対象に、以下の 住宅ローン金利優遇を実施している。 ○住宅ローン ⇒ 店頭金利から全期間△1.6%の金利を適用 ○当行住宅ローン利用者向けリフォームローン ⇒ 店頭金利から全期間△0.7%の金利を適用 成果(効果)等 平成 28 年 3 月末期限にて現在取扱い中。 175 〔銀行名:長野銀行〕 タイトル 「松本山雅FC」ユニフォームスポンサーとしての取組み 当行は、松本山雅FCがJFLリーグに所属していた平成22年より、ユニフォームスポンサーとして協賛を行っており、松本山雅F 動機(経緯等) Cの応援定期預金を継続的に発売するとともに、当行の各部店でサイン会等を実施する等、応援活動を行ってきた。そして松本山雅FC は、平成24年にJFLリーグからJ2リーグへ昇格し、昇格3年目である昨年、悲願のJ1リーグへの昇格を果たしている。松本山雅 FCの活躍は、地域の人達に夢を与え元気にするのと同時に、当行職員の士気向上にもつながっている。 このような状況の中、当行職員有志より、ユニフォームスポンサーとしての支援だけではなく、「スポンサーシップ」から「パートナ 取組の内容 ーシップ」につながるよう、より一層強力な応援体制を敷く必要性があるとの意見が寄せられたことから、昨年12月に「松本山雅応援 プロジェクトチーム」(以下、「同プロジェクトチーム」という。)を発足した。 同プロジェクトチームは「松本山雅FCを応援することで、この地域をもっと盛り上げていきたい」を基本理念として、定期的にプロ ジェクト会議を実施し、自分たちに何ができるのかを検討している。そして以下のような活動を現在までに実施している。 1 第10回「日本一気持ちのいいスタジアム大作戦」への参加 本年3月8日(日)には、同プロジェクトチームのメンバー約40名が、「第10回「日本一気持ちのいいスタジアム大作戦」に参加 した。これは、松本山雅FCのホームスタジアムである「アルウィン」をホーム開幕戦前に清掃するという、継続的に実施されている ボランティア活動である。 2「長野銀行ブース・“つながろう木曽”」の出展(資料1) 4月25日(土)のホーム戦(ベガルタ仙台戦)には、「長野銀行ブース・“つながろう木曽”」を出展した。昨年9月、長野県木 曽地域において発生した御嶽山噴火災害により、地域経済に大きな影響が生じている木曽地域を応援する活動である「“つながろう木 曽”応援運動」を長野県が主体となって行っており、当行もこの活動に賛同し、ブースを出展したものである。ブースでは、当行職員 が木曽商工会の職員の方々とともに木曽地域の観光PRを行い、同地域の物産の販売の手伝いを行った。当日は、天候にも恵まれ、地 域の名産品であるアイスクリームやヨーグルト等が1時間程度で完売になる等、多くのサポーターがブースに訪れ、木曽の観光PRに もつながった。 松本山雅FCの基本とする理念は、「サッカーを通じ、未来あるこどもたちと市民に夢と希望、感動を与え、地域に元気と活力をもた 成果(効果)等 らすような『ひとづくり』『まちづくり』に貢献する。」であり、われわれ地域金融機関のもつ理念と非常に共通した部分がある。ま た、松本山雅FCのスローガン「One Soul」は、ファン、サポーターや地域の人々とクラブをつなぐ「絆」を表す言葉であり、 当行のめざす銀行像のひとつである「地域との絆を大切にし、地域貢献度No.1となるため、『地域とともに歩む銀行』をめざしま す。」と、地域とのつながりを大切にしていく姿勢は、基本的に同じ考えであると考えている。 また、「地方創生」においても、スポーツ振興による「地域の活性化」は地域の成長戦略の一つとして非常に重要な手法であると思わ れる。現在、J1リーグ18チームのホームタウン総数は、48の市町村等からなっている(平成27年9月現在)が、日本全国の市町 村数の総数は約1,740であり、J1リーグのホームタウンの占める割合は僅か2.8%程度である。当行の本店所在地がJ1リーグ のホームタウンであることは他地域に対して非常に優位性を持つものと捉え、当行は今後も松本山雅FCの応援活動に積極的に取り組 み、「地域の活性化」につなげていきたいと考えている。 176 応援しよう!つながろう木曽 【同時開催】 ・山雅川柳大募集 ・ガンズくんパネル撮影会 長野県が推進する「“つながろう木曽”応援運動」は、御嶽山噴火災害により、地域経済に大きな影響が生じて いる木曽地域を、「木曽を訪問する」、「木曽に宿泊する」、「木曽の物産を購入する」、「木曽の情報を発信す る」などで木曽地域を応援するものです。長野銀行はこの運動に賛同・参加しており、木曽町商工会とともにア ルウィンにおける「“つながろう木曽”応援運動」を実施します。ゴールデンウィークから夏に向けての木曽観光 PR、木曽の物産や土産物の販売を中心にブース展開を行います。松本・仙台サポーターの皆さま、第1ゲー トの長野銀行ブースにお立ち寄りいただき、木曽地域への応援をお願いします。 日 時 平成27年4月25日(土) 11:30〜〈16:00終了予定〉 場 所 アルウィン イベントエリア②(長野銀行ブース、ゲート1付近) 出 展 ㈲芳香堂 (そば饅頭、そばさぶれ、柏餅、桜餅等) (順不同) 菓子蔵 喜しろう (草あんころもち、柚子けんぴ等) つながろう ㈲エイチアイエフ (アイスクリーム各種、ヨーグルト各種) 木曽! 漆塗り工房 こばやし (木曽ヒノキ漆塗椀各種) (※写真はイメージです。実際とは異なる場合があります。) ©2011 YAMAGA ゲスト 家高 里永子さん 2015 Miss SAKE うめみちゃん 木曽三岳地域のマス コットキャラクター 【共 催】 株式会社 長野銀行・木曽町商工会 【協 力】 株式会社 松本山雅 【問い合わせ】 株式会社 長野銀行 総務部総務課 TEL(0263)27-3311(代表) 177 〔銀行名:長野銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 松本市新卒I・Jターン推進事業「まつもと体験ツアー」の実施 首都圏在住の大学生、大学院生を対象とした、松本市への就職、移住、定住の促進事業 取組の内容 松本市が主催し、首都圏在住の大学生、大学院生を対象に将来の学生のIターン、Jターン(松本市への就職、定 住)に繋げるため、1泊2日にて中心市街地やアパートの見学、企業訪問を実施した。当行は、企業訪問先として、長 野県・松本市の魅力、経済の現状、当行の特徴および取組みについて説明会を行い、その後学生と当行職員によるグル ープワークを実施した。 成果(効果)等 学生全員が長野県外の出身者であり、松本市へ初めて訪れる学生も多く、「(小説が映画化された)『神様のカルテ』に ひかれて来た。」、「まちづくりに関心があり、I・Jターンに興味を持っている。」、「想像より都会的で広々とした公園 もあり、地方都市の魅力を改めて感じた。」等の意見が寄せられた。 今後も松本市と連携して継続的に実施していく予定であり、就職活動の支援策も実施することを検討している。 178 〔銀行名:富山第一銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 「地域(ふるさと)創生融資」の取扱い開始 ・ 「地方創生」に関する政策を検討するにあたっての原則である、 「 『しごと』と『ひと』の好循環作り」のための融資商品の取扱いを新 たに開始したもの。 取組の内容 ・従来の融資に新たな視点を設け、資金提供による地域貢献、地方創生をサポートするもの。 ・具体的なラインアップは以下の通り。 1.とやま次世代応援資金 事業承継を行うお客様に対し、納税や株式買取、そのほか事業承継に必要な資金を提供。 2.とやま地域づくり応援資金 関係地方自治体の支援が得られる等、地域づくりに貢献する事業に対して資金を提供。 3.とやま創業応援資金 創業するお客様(創業事業計画の策定先、制度認定先等)向けに資金を提供 4.とやま食の応援資金 農林水産業に従事するお客様、六次産業化に取り組んでいるお客様向けに資金を提供。 5.とやま元気企業応援資金 付加価値のある事業により地元の安定雇用創出に貢献しているお客様向けに資金を提供。 6.とやま補助金支援資金 各種補助金(助成金)の採択を受けたお客様に対し、補助対象事業に必要な資金を提供。 7.とやま事業支援資金 事業再生に関わる支援資金を提供。 成果(効果)等 ・ 「創業応援資金」等において、初期の目標に沿った融資実績を上げている。 179 〔銀行名:富山第一銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 「人材紹介サービス」の開始 ・ 「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に掲げられた基本目標「地方における安定的な雇用の創出」 「地方への新しいひとの流れの構築」の 好循環作りを支援するため、大手人材紹介会社との間でビジネスマッチング契約を締結したもの。 取組の内容 ・お取引先企業からのご相談に応じて、人材紹介会社との面談を設定。 ・人材紹介会社は、お取引先企業のニーズに適した即戦力となり得る人材(管理職、技術職、専門職、経営幹部社員、後継予定者等)の 紹介・斡旋を行う。 人材紹介 テンプスタッフ 紹介依頼 フォーラム㈱ 当 行 相談 お取引先 企業様 雇用申込 ・本提携により、当行のお取引先企業が抱える人材ニーズに対応するとともに、安定的な雇用の創出、首都圏等からのプロフェッショナ ル人材のU・I・Jターンの促進を図るもの。 成果(効果)等 ・8月上旬からの一ヶ月間で、当初の予想を上回る件数の面談を設定。 早くも採用実績に結びついた。 180 〔銀行名:富山第一銀行〕 タイトル 動機(経緯等) ソリューション営業体制の整備 ・ソリューション業務における営業力の全行的底上げと、地域金融機関として「地方創生」に資するべく、営業体制を整備したもの。 取組の内容 【主たるソリューション業務】 ・事業承継、M&A業務、ビジネスマッチング業務、海外業務、創業支援業務、補助金・助成金支援業務、新事業進出(第二創業) 支援、経営相談(会)開催、資産運用相談業務 【整備の内容】 ・従来のビジネスソリューション部に加え、本部近隣支店にソリューション営業の実働部隊としての「専担者」3名を配置、さらに各営 業店の役席1名をソリューション営業担当者として指名。 【業務推進体制】 ①取引先からの相談を営業店が受付ける。 ②当該営業店のソリューション営業担当者は、案件及び情報の管理を行い、連携窓口であるビジネスソリューション部に対し「ソリュ ーション相談カード」を使用し、連絡・報告を実施する。 ③ビジネスソリューション部は、自部で対応することが適切と判断される案件以外は、情報を専担者に伝達する。 ④専担者は当該営業店と連携しつつ、取引先へ同行訪問、課題解決に向けた提案を実施すること等により、案件の成約に向けた支援 を行う。 成果(効果)等 ・当初目標件数を上回る「ソリューション相談カード」が支店から寄せられている。 ・特に「事業承継」関連がその半数を占めている 181 タイトル 動機(経緯等) 取組の内容 〔銀行名:静岡中央銀行〕 地域貢献定期預金( 「お買い物券付定期預金」 、 「地産地消定期預金」等)の推進による地域商店街の活性化支援 ・地域・商店街等の活性化を図ることを目的として、地元商店街等と連携した「お買い物券付定期預金」の取り組みを各地で実施。 ・本定期預金は、平成 19 年 12 月に新規オープンした「サントムーン柿田川出張所」を皮切りに、各地区へ拡大し取り組んでいるもの。 1.お買い物券付定期預金 (1)商品の特徴 ・定期預金の預入額に応じて、地元商店街等で利用できる「お買い物券」をプレゼント。 ・各地の商工会議所や商店街連盟等と連携し、同所が発行する「お買い物券」を当行が買い取る形態。 「お買い物券」は、同所の加盟 店等で利用可能。 ・つまり、お客様は定期預金を預入することにより、地元商店街等で利用できる「お買い物券」を受け取ることができ、地元商店街 は「お買い物券」の利用により地域経済の活性化に繋がり、当行にとっても新しいお客様が増えるだけでなく、地元商店街等との 信頼関係を深めることもできる「三方よし」の地域密着型金融商品と位置付けている。 (2)地元商店街、行政と連携した広報活動の実施 ・地元経済活性化への取り組みに共感いただいた地元商店街や市と連携し、本件の広報活動を実施、地元での買い物促進をアピール。 (3)取組実績 ①平成 26 年度 ・13 地区、19 回実施 ・お買い物券配布先数:4,777 名、お買い物券配布額:21 百万円、 新規口座開設先数:1,154 名、預入金額:125 億円 ②累計(H19/12~H27/3) ・19 地区、74 回実施 ・お買い物券配布先数:延 20,102 名、お買い物券配布額:約 1 億 5 百万円、 新規口座開設先数:延 7,891 名、預入金額:約 530 億円 2.地産地消定期預金(やら米(まい)かプレゼント定期預金) (1)商品の特徴 ・定期預金の預入額に応じて、浜松産特別栽培米「やら米(まい)か」をプレゼント。遠州エリア4店舗・1出張所で販売。 182 ・平成 23 年の浜松支店新築オープン記念を機に販売を開始。それ以来、地域のお客様等から大変好評で、5年連続実施中。 (2)地元商工会・研究会との連携 ・浜松商工会議所や浜松地域特別栽培米研究会等と連携し、広報活動を実施。 (3)取組実績 ①平成 26 年度 ・やら米か配布先数:712 名、やら米か配布量:約3千㎏、 新規口座開設先数:229 件、預入金額 15 億円 ②累計(H23/10~H27/3) ・4回実施、やら米(まい)か配布先数:延 3,583 名、やら米(まい)か配布量:約 13 ㌧、 新規口座開設先数:延 944 名、預入金額:約 67 億円 成果(効果)等 【相手方にとっての成果】 (1)お客様 ・プレゼントされた「お買い物券」を地元商店街等で利用できるほか、 「やら米(まい)か」の地産地消により地元活性化に寄与。 (2)地元商店街等 ・ 「お買い物券」の利用や「やら米(まい)か」の地産地消により、地元商店街等の活性化に寄与。 【当行(金庫・組合)にとっての成果】 ・上記、取組実績のとおり。 183 タイトル 動機(経緯等) 取組の内容 〔銀行名:静岡中央銀行〕 静岡県野球連盟との共催による「しずちゅう旗静岡県学童軟式野球大会」の開催により、スポーツを通じた地域貢献活動による学童の 心身の健全な育成支援 ・当行では、これまでスポーツを通じた地域貢献活動の取組みはなかったが、学童の心身の健全な育成支援を目的として、 「第1回しず ちゅう旗静岡県学童軟式野球大会(平成 24 年9月~毎年開催、約 290 チーム参加)」開催。 1. 「しずちゅう旗静岡県学童軟式野球大会」の開催 (1)同野球大会の概要 ・静岡県全県約 290 チームを対象とした軟式野球大会。毎年6月頃から開始される各地予選会を勝ち進んだ 40 チームによる本大会を、 例年8月末から9月初めの週末3日間で開催し「しずちゅう旗」争奪戦を行う。 ・本大会は、静岡県の開催市町村の自治体とその教育委員会や静岡新聞社、静岡放送等の後援を受け、開催地域を毎年静岡県の東部、 中部、西部の持ち回りとする。大会の運営自体は静岡県野球連盟に任せるものの、冠スポンサーとして連盟との共催を行うもの。 (2)今年(平成 27 年度:第 4 回)の取組内容 ・開催日:平成 27 年9月5日(土) 、9月6日(日) 、12 日(土) ・開催地:静岡県ソフトボール場 他 ・後援:富士宮市、富士宮市教育委員会、NPO富士宮市体育協会、静岡新聞社、静岡放送 等 2. 「しずちゅう旗大会」の開催に伴う父兄との接点強化策の実施 (1) 「はつらつプレーフォトコンテスト」の開催 ・予選会における子や孫である学童選手のはつらつとしたプレー・姿を収めた写真コンテストを開催し、入賞作品を営業店のロビーに 掲示。 ・最優秀賞作品は、本大会冊子の表紙と翌年開催の大会ポスターの表紙となり、その他優秀賞作品も合わせ、大会開会式で表彰を実施。 (2)第2回コンテストの取組内容 ・応募総数:309 点 ・応募写真には、父兄の子達に対する熱い想いが充分に表現された作品や、プロ顔負けのシャッターチャンスを捉えた素晴らしい作品 が多数あり。 184 成果(効果)等 【相手方にとっての成果】 (1)学童のご父兄 ・サッカーが中心である静岡県において、野球連盟の学童軟式野球の取組みの趣旨を理解し、スポンサーとしての大会共催により、 学童にスポーツで頑張ることの機会を与えてくれたことに、親として感謝するとのお言葉多々あり。 (2)学童(小学生の選手) ・静岡県の学童軟式野球大会の4大大会の一つとして開催することにより、更に注目度の高い大会での頂点を目指す意欲と熱意を、 スポーツを通じて醸成する機会を提供。 (3)静岡県野球連盟 ・静岡県野球連盟としての組織・行事運営において、 「しずちゅう旗」が開催されることにより、静岡県の全市町村の自治体を挙げた スポーツ振興行事の更なる維持発展に寄与。 【当行にとっての成果】 (1)当行の知名度とイメージ向上による当行ファンの醸成 ・全県レベルの取組みを通じた「しずちゅう旗大会」の開催により、当行の知名度とイメージを大きく向上させることができ、当行 ファンの醸成に繋がる。 (2)地域密着貢献活動の積極推進 ・ 「しずちゅう旗大会」との関連イベントを開催することにより、全県の予選会から本大会に至るまでの各地域の活動に、当行本支店 を挙げて行員が積極的に参加し、地域の一員として、学童の父兄やチームの監督、コーチとともに大会を盛り上げ、共に学童の成 長を、野球を通じて支援。 185 〔銀行名:静岡中央銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 「静岡中央銀行 2016 年カレンダー富士山フォトコンテスト」の実施 ・ “ふじのくに”静岡の魅力を県内外に紹介し、地域経済活性化に貢献するため、 「富士山フォトコンテスト」開催(平成 23 年5月~毎 年実施) 、最優秀賞を当行カレンダーに採用し配布。 取組の内容 ・作品テーマ :静岡県内で撮影された富士山の写真 ・募集期間:平成 27 年5月 1 日~7月 31 日 ・応募対象:プロ・アマ問わず公募 ・表 彰:最優秀賞1点・優秀賞3点・静岡新聞社賞1点・静岡放送賞1点 ※最優秀作品は平成 28 年のカレンダーに使用 成果(効果)等 【相手方にとっての成果】 ・応募者の方を含め、県内外のお客様に、富士山の魅力を再認識していただくことができ、昨年同様にご好評を得た。 【当行(金庫・組合)にとっての成果】 ・応募者数:234 名、応募点数:748 点 ・最優秀賞(1点) 、優秀賞(3点) 、静岡新聞社賞(1点) 、静岡放送賞(1点) 、佳作(5点) ・入賞作品については、当行ホームページ上で掲載したほか、当行本支店で写真展開催。 ・地域貢献活動の一環として、富士山の写真公募から写真展の開催までを通じて“ふじのくに”静岡の魅力をアピールしたことで、 毎年、写真を楽しみにされるお客様が数多く増え、当行の知名度アップにも繋がった。 186 〔銀行名:静岡中央銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 沼津市、三島市と協働セミナー開催 「地域社会の発展に貢献するパートナーシップ協定」を、平成 26 年 8 月に三島市と、平成 26 年 12 月に沼津市と、それぞれ締結。これ らの「パートナーシップ協定」に基づき、相続、高齢者をテーマに、両市との協働(協賛または共催)セミナーを開催。 取組の内容 1.沼津市セミナー「相続知識と相続税の改正」 開催日 :平成 27 年3月 12 日(木) 講演内容:①「よくわかる終活と相続」~イワサキ経営相続手続支援センター 小野崎相談員 ②「相続を争族としないために」~弊行 コンプライアンス統括部 両部顧問 ③「沼津市からのお知らせ」~沼津市市民相談センター職員、沼津お宝 100 選課職員 2.三島市セミナー「超高齢化社会における健康づくり」 開催日 :平成 27 年3月 26 日(木) 講演内容:①「シニアのための転ばぬ先の健康づくり」~静岡大学 教育学部 祝原准教授 ②「超高齢化社会における銀行との付き合い方について」 ③「スマートウェルネス構想について」 成果(効果)等 【相手方にとっての成果】 ・相続や高齢者等のほか、市からのお知らせなど、参加者の興味が深いテーマについて、広くお伝えすることができた。 【当行にとっての成果】 ・総勢 103 名の方にご参加、ご好評いただき、当行の知名度アップに繋がった。 ・今回の両市との初取組みが、更なる連携強化へ向けた第一ステップとなった。 187 〔銀行名:中京銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 取組の内容 「中京地方創生ファンド」の取扱い ・2015 年 8 月 3 日、地方創生への取組みの一環として、新たな融資商品「中京地方創生ファンド」の取扱いを開始しました。 ・ 「中京地方創生ファンド」は、地域資源の活用や地域産業の競争力強化に繋がる下記 9 項目を「地方創生の取組み」と捉え、これらの 取組みを行っている事業者の方を融資対象とすることで、地方創生を資金調達面より支援いたします。 ・同ファンドは営業店の担当者がお客さまの地方創生に資する具体的な取組内容を把握し、事業性評価に基づいた融資審査を行って います。 【地方創生の取組み】 ①ローカル版クールジャパンの推進、②雇用増加・人材育成・雇用対策、③ものづくり・サービスの革新、④地場産業の競争力強化に繋がる独自性のある取組み ⑤地公体等との連携、⑥包括的創業支援、⑦事業承継・M&A、⑧グローバル展開、⑨外部機関との連携や補助金等 成果(効果)等 「中京地方創生ファンド」の取組み事例 上記項目①ローカル版クールジャパンの推進、④地場産業の競争力強化に繋がる独自性のある取組み ①ローカル版クールジャパンの推進【地域資源を活用した取組み】 ・A社は吉野地区の地場産業である吉野杉の製材過程で出る廃材および間伐材を利用した割箸を生産しており、海外製の防腐剤や 漂白剤を使用した割箸と異なり、安全かつエコを実践しています。 ・同社は林野庁が推進する「木づかい運動」に賛同し、国産材割箸の普及拡大に努める等、 「環境配慮」を実践しています。 ④地場産業の競争力強化に繋がる独自性のある取組み【吉野杉廃材および間伐材を利用した高級割箸のブランド復活による地場産業の 競争力強化】 ・同社が手掛ける割箸『卵中(らんちゅう) 』 、 『天削(てんそげ) 』 、 『利休(りきゅう) 』は高級料亭や旅館で使用する高級割箸と して引合いがあるものの、生産業者の減少により受注に対して生産が追い付かず、入荷待ちの状態が続いています。同社は 国産材割箸の普及拡大に努め、かつてのブランド力の回復を図るべく活動中です。 ◆上記①④の取組みを行っているA社に対して、割箸等の原材料仕入資金として「中京地方創生ファンド」を融資実行しました。 <地場産業の吉野杉廃材(端材)および間伐材を利用した高級割箸> 杉らんちゅう白帯巻(24 ㎝) 木づかい箸 188 2015年8月3日 報道機関各位 名古屋市中区栄三丁目33番13号 株 式 会 社 中 京 銀 行 総 合 企 画 部 瀬 林 TEL(052)249-1613(ダイヤルイン) お問い合わせ先 営業統括部地域密着型金融推進室 宮川 TEL(052)249-1567(ダイヤルイン) 「中京地方創生ファンド」の取扱開始について 中京銀行(頭取 室 成夫)は、地方創生への取組みの一環として融資商品「中京地方創生ファンド」 の取扱いを開始しましたのでお知らせいたします。 本商品は、地域資源の活用や地域産業の競争力強化に繋がる下記 9 項目を「地方創生の取組み」と 捉え、これらの取組みを行っている事業者の方を融資対象とすることで、地方創生を資金調達面より 支援いたします。 当行は、地方公共団体の「地方版総合戦略」の策定に参画・協力するなど今後も積極的に地方創生に 関与し、地域経済の活性化・発展に貢献してまいります。 記 商品概要 商品名 中京地方創生ファンド 2015 年 8 月 3 日(月)~2016 年 3 月 31 日(木) 取扱期間 お申込状況により、期限前に取扱いを終了する場合もあります ・当行本支店のある営業エリア内に本社もしくは事業所等を有する法人および ご利用いただける 個人事業主の方 方 ・下記の地方創生の取組みを行っている事業者の方 お使いみち 運転資金および設備資金 ご融資期間 5年以内 ご融資形式 証書貸付もしくは手形貸付 ご融資利率 当行所定の変動金利もしくは固定金利 証書貸付:元金均等返済 ご返済方法 手形貸付:期日一括返済もしくは元金均等返済 ①ローカル版クールジャパンの推進 ②雇用増加・人材育成・雇用対策 ③ものづくり・サービスの革新 地方創生の取組み ④地場産業の競争力強化に繋がる独自性のある取組み ⑤地公体等との連携 ⑥包括的創業支援 ⑦事業承継・M&A ⑧グローバル展開 ⑨外部機関との連携や補助金等 本商品のご利用につきましては、当行所定の審査手続きが必要となります。審査の結果によっては、ご希望に添えない場合も ありますので、あらかじめご了承ください。 以 189 上 〔関西アーバン銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 定住化促進に向けた取組(奈良県五條市) 平成 27 年 5 月「五條市と金融機関との意見交換会」に出席。五條市の「五條市新婚世帯住宅取得補助金」及び「五條市 UIJ ターン住宅取得補助金」の説明の 中で補助金の対象となる住宅向けローンに関し、金利優遇の検討依頼があった 取組の内容 「五條市新婚世帯住宅取得補助金」及び「五條市 UIJ ターン住宅取得補助金」の対象となる住宅向けのローンに関し、当行は特別優遇金利対応 1. 対象者 (1)「五條市新婚世帯住宅取得補助金」又は「五條市UIJターン住宅取得補助金」を利用する五條市民 (2)給与振込口座指定、自動振替引落口座セット(2項目以上)、株式会社関西クレジット・サービスのVISAカード申込 (3)取扱店舗 橋本支店又は高田支店 2. 金利条件 満40歳 以下 現行金利(変動金利型) 現行金利からの金利優遇幅 上乗せ 金利 上乗せ 金利 優遇幅 団信保障プラン=ガン保障+ガン100万円保障+奥様あんしんプラン+脳 卒中・急性心筋梗塞保障(100%保障) 自然災害補償 団信保障プラン=ガン保障+ガン100万円保障+奥様あんしんプラン+脳 卒中・急性心筋梗塞保障(100%保障)の上乗せ金利優遇幅 自然災害補償の上乗せ金利優遇幅 引下げ後金利 41歳~ 満50歳以下 年2.675% △1.8% +0.3% +0.4% +0.1% △0.3% △0.4% △0.1% 年0.875% 成果(効果)等 190 〔関西アーバン銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 子育て応援及び定住化促進に向けた取組(滋賀県) 取組の内容 滋賀県の「子育て応援住宅認定制度」※と連携し、子育てファミリーにやさしい住まいの購入を応援する「滋賀県子育て応援住宅認定住宅ローン」の取扱い 定住化促進向けて子育て世帯を金融面からサポートする を開始 滋賀県の「子育て応援住宅」の認定を受けた住宅を購入される場合、一定の条件を満たすお客様に住宅ローン金利を優遇させていただくもので、子育て世帯 の皆さまを金融面からサポート ※「子育て応援住宅認定制度」…滋賀県が、子育てに適した住環境の整備を促すとともに、世帯形成層の県内定着を促進することを目的に創設し、子育てしやすい住まい・まちづくりを 推進する制度 【金利優遇の概要】 適用条件 (1) 「滋賀県子育て応援住宅認定住宅ローン」の商品概要の条件を満たす方 (2) 当行の住宅ローン返済口座に給与振込をご指定いただける方 (3) 当行の住宅ローン返済口座に公共料金自動振替支払口座を2項目以上ご指定いただける方 (4) 株式会社関西クレジット・サービスのVISAカード会員またはお申込いただける方 金利優遇内容 (1) ローン基準金利から年1.9%優遇 (2) 三大疾病保障(ガン保障+脳卒中・急性心筋梗塞保障+奥様あんしんプラン+入院保障A)および自然災害補 償特約上乗せ金利分(最大年0.5%)を優遇 ご融資利率 変動金利型(ローン基準金利型)のみ お申込開始日 平成27年8月20日(木)~平成28年3月31日(木) ※ご融資は平成 28 年 9 月 30 日(金)まで 成果(効果)等 191 〔関西アーバン銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 中心市街地の活性化及び定住化促進に向けた取組(滋賀県長浜市) 取組の内容 滋賀県長浜市の「まちなか居住推進事業」※の支援を目的に、中心市街地の活性化及び定住化促進に向けた取組として、住宅ローンご利用の顧客に金利優遇 中心市街地の活性化及び定住化促進向けて金融面から地域社会の活性化をサポートする を適用 金利優遇は、「認定町家」※を含む長浜市の助成金対象住宅を新築(購入)される場合や、「長浜町家再生バンク」に登録された空き家を購入し、リフォー ムされる場合に、一定の条件を満たすお客様へ適用されるもので、金融面から地域社会の活性化をサポート ※「まちなか居住推進事業」…滋賀県長浜市が、中心市街地の活性化を目的に、中心市街地エリアで住宅を新築(購入)または空き家を改修する場合に助成金を交付する事業 ※「認定町家」とは、同事業において長浜まちづくり株式会社が「町家認定ガイドライン」に基づき、町家として認定した空き家 【金利優遇の概要】 適用金利 (1) 変動金利型ローン基準金利から年1.9%優遇 ※ご融資実行時に固定金利選択型をご利用の場合は、固定金利の基準金利から年1.8%優遇が上限。固定金利期間終了後は変動金 利型となり、ローン基準金利から年1.8%優遇が上限 (2) 三大疾病保障(ガン保障+脳卒中・急性心筋梗塞保障+奥様あんしんプラン+入院保障A)上乗せ金利分(最大年0.4%)を優遇 適用条件 (1) 長浜市が認めた助成金対象住宅を新築(購入)し、居住される給与所得者の方、または「長浜町家再生バンク」に登録された空き家を 購入しリフォーム後、居住される給与所得者 (2) 当行の住宅ローン返済口座に給与振込をご指定 (3) 当行の住宅ローン返済口座に公共料金自動振替支払口座を2項目以上ご指定 (4) 株式会社関西クレジット・サービスのVISAカード会員またはお申込 お使いみち (1) 長浜市が認めた助成金対象住宅の新築(購入)資金 (2) 「長浜町家再生バンク」に登録された空き家の購入・リフォーム資金 お申込開始日 平成27 年10 月1 日(木) 成果(効果)等 192 〔銀行名:みなと銀行〕 タイトル 動機(経緯等) みなと就職応援イベントの開催 ○実力のある兵庫県下の中堅・中小企業と、兵庫県での就職を希望する優秀な兵庫県内の学生との出会いの場を提供。 ○兵庫県内の大学、大学院、短大、専門学校等を卒業予定の学生に対し就職機会の拡大と、企業へは安定的発展に向けた採用活動の支 援を目的に、就職環境が厳しい平成 23 年から実施しており、平成 27 年 6 月実施で第 5 回目となる。 取組の内容 ○主催は当行となり、当行取引先中堅・中小企業へ参加募集、および地元大学等へイベント実施の案内を担当。 ○企画・運営は就職情報会社である株式会社学情が担当し、学生への参加案内と斡旋、参加企業への説明会等を実施。 ○参加企業毎に個別ブースを設置し、イベントに参加した学生等に対し、企業担当者が適時企業内容等を説明。 成果(効果)等 ○過去 5 年間の参加企業・学生の実績は下記の通り。 参加企業・団体数 第 1 回(平成 23 年 7 月 27 日) 第 2 回(平成 24 年 5 月 17 日) 第 3 回(平成 25 年 5 月 10 日) 第 4 回(平成 26 年 5 月 15 日) 第 5 回(平成 27 年 6 月 5 日) 8 11 11 20 25 参加学生数 461 649 590 440 308 ○開始当初は大学のニーズが高かったが、売り手市場の現在は企業側のニーズが高く、採用実績も上がっている。 193 〔銀行名:トマト銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) JR岡山駅での矢掛町主催「第3回矢掛町ブランドフェア」に協力。 ・平成26年2月 当社は、岡山の玄関口であるJR岡山駅と岡山空港のイベントスペースを運営する2社(株式会社JRサービスネッ ト岡山・岡山空港ターミナル株式会社)と地域の観光振興や地域経済の活性化への貢献などの地域振興支援を目的に提携。 ・当社は、平成26年3月および10月に、JR岡山駅で矢掛町の特産品の販売の協力を行い、平成26年11月に、岡山空港で矢掛町 の特産品の販売および大名行列PRの協力を行った。 ・参加した事業者より、今年もJR岡山駅で矢掛町の特産品の販売を行いたいと申し出があり、矢掛町からも矢掛町ブランド及び大名行 列のPRを行いたいと申し出があり、JR岡山駅での矢掛町ブランドフェアに共催者として協力した。 取組の内容 「第3回矢掛町ブランドフェア」は、当社が地域振興支援を目的に提携しているJR岡山駅の1階イベントスペースで、特産品(矢掛ブ ランド認定品)販売などを行うもので、当社も共催者として協力しました。 「第3回矢掛町ブランドフェア」 主催:矢掛町 共催:当社、㈱JRサービスネット岡山 オープニングセレモニー 成果(効果)等 当社社員のサポート 販売している様子 ・過去最高の売上高を達成し、これまでの取り組みの成果が現れた。 ・岡山駅は、岡山県内で一番人通りの多い場所でもあり、参加事業者の商品のマーケティング調査も行うことができた。 ・以下のような参加事業者の自発的な企画立案が行われ、矢掛町ブランドのブランド力を高める意識が強まった。 ○2日間開催を実施。 ○山陽放送に出演し、矢掛ブランドをPRされた。 ○ハッピをそろえ、販売ブースの一体感が生まれた。 ・当社としては、この取組みを通じて矢掛町・参加事業者との信頼関係が深まった。 194 195 196 197 198 199 200 〔銀行名:西京銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 若旅 in やまぐち ・ 2013 年に、 「若旅プロジェクト※1」にて発案された旅行企画を山口県版として実施し、広島経済大学との共催、地元企業の協賛、中 国運輸局・山口県・社団法人山口県観光連盟の後援、山口大学・徳山大学の協力を得て開催。 ※1 平成 23 年より広島経済大学と中国運輸局が、地方観光の振興を目的に官学連携にて旅行企画を発案するプロジェクトチーム 取組の内容 成果(効果)等 ・ 県内人口の減少に少しでも歯止めを掛けるべく、県内企業への就労意欲を高めるとともに、地元のオンリーワン企業の認知度を高め、 山口県の豊富な観光資源を活かして観光魅力を発信していき、県内の観光市場拡大及び交流・定住人口増加を目的として実施。 ・ 「若旅 in やまぐち 2015」ついては、今年度は、山口県との共催で規模を拡大して 9 月 8 日~10 日の 3 日間開催。 ・ 県内各地の優良企業を訪問 ・ 県内各地の名所を観光、就農体験実施(2015 年度観光地、下関:角島、防府:防府天満宮、毛利氏庭園、柳井:白壁の街並み、周防 大島、周南:周南コンビナート夜景ツアー、岩国:錦帯橋、岩国美術館) ・ 金融機関と産学官が連携して、若者の観光魅力発見ツアーを通じた地域経済の活性化におけるこうした取組みは、全国でも“初”の 試み。 【実 績】 ・ 「若旅 in やまぐち 2013」25 名参加の内、4 名が訪問企業へ就職。 ・ 「若旅 in やまぐち 2014」28 名参加し、現在就職活動中。 ・ 「若旅 in やまぐち 2015」25 名参加。 【受 賞】 ・ 「若旅 in やまぐち 2013」が「若者旅行を応援する取組表彰」受賞 ➢ 観光庁が事務局となり、近年の若者の旅行離れを受け、若者旅行振興に取り組む機運を高めるため“今しかできない旅がある” をキャッチフレーズに若者旅行を応援する取組を観光庁長官表彰として実施。 ➢ 旅行と企業訪問をテーマに、地元の企業や大学と連携しながらツアーを構築し、若者の旅行促進、地元企業への就職や山口県の 交流人口、定住人口の増加につなげていく取組みが評価。 ・ 「若旅 in やまぐち 2014」が「オーライ!ニッポン大賞」受賞 ➢ 都市と農村漁村を往来する新たなライフスタイルの普及や定着化を図るため、日本各地で都市と農村漁村の交流を盛んにする 活動に積極的に取り組んでいる団体、個人を表彰として実施。 ➢ 全国の大学生を対象とした企業訪問と観光を組み合わせたツアーを通じて、山口県のオンリーワン企業の視察や豊富な自然資 源、農林水産業に触れることで若者の地方への関心を醸成させる取組みが評価。 201 〔銀行名:西京銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 取組の内容 成果(効果)等 フラ Bang!Party ・ 山口県では、社会全体で結婚を応援する気運を醸成するため「やまぐち子育て県民運動」の一環として「やまぐち結婚応援団」の取 組みを実施。 ・ 地域経済活性化の一環として、男女総勢 300 名のカップリングパーティー“西京銀行 presents『フラ Bang!Party』”を開催。 “結婚に向けた出会いの場づくり”の一助となることを目的として企画。 ・ エフエム山口との共催 ・ 募集人数:男性 150 名、女性 150 名 ・ 募集対象:20 歳~49 歳の独身男女 『フラ Bang!Party』 ・ 300 名を超える参加人数での開催となった。 『さいきょう縁結びパーティー』 ・ 平成 27 年度については、成婚につなげることを目的に、少人数での婚活イベントを開催。 ・ 募集人数:男性 15 名、女性 15 名 ・ 募集対象:20 歳~45 歳の独身男女で山口県内居住者、定住予定者 ≪開催内容≫ ファーストコンタクト⇒食事⇒セカンドコンタクト⇒アプローチカード記入⇒結果発表 ※ 結果発表については、周囲にわからないようにカードを配布 ➢ 周南地区で開催。1 組のカップルが成立。 202 〔銀行名:徳島銀行 〕 タイトル 地域資源・徳島杉間伐材を活用した製品製造の新設備導入・新工場建設・新商品立上げ支援を通じた中山間過疎地域振興 動機(経緯等) ・ 株式会社ビッグウィルは平成 19 年 4 月に徳島県西部の東みよし町(人口:15,000 人、森林面積率:78%)にて、地域の 経済振興を目的に設立された木材加工製品の製造会社であります。 ・ 当社は、“突き板”の技術を活用し、薄く剥いだ木材を主材に造られる“樹の紙(壁紙)”を、主力製品としています。 ・ 「本木使用」 「不燃性」 「直角でも割れない」等の特性から、一定の受注を確保し事業を拡大してきましたが、今後、市 場規模の大きい「木目フェイク(木目調)ビニール壁紙シート」市場に参入し、大手企業との競合に打ち勝つには、製 品の『広幅化』が必要でありました。 ・ 広幅用の設備導入と、そのための新工場建設が、事業拡大、雇用拡大による地域振興のための当社の悲願でありました。 取組の内容 新設備導入・新工場建設に向けた事業計画策定に当たり、当行は、県・町と協調して事業計画の策定支援や公的支援制度 をフル活用したパッケージで、中山間地域の経済振興に資する当社の取り組みを支援しました。具体的な主な支援メニュ ーは、以下の2点であります。 ~具体的な支援メニュー~ ① 総務省「地域経済循環創造事業」交付金の取得支援 ・ 平成 26 年 3 月末、当社は総務省から「地域経済循環創造事業」交付金の採択を得ました。 ・ 当行は、当該交付金の交付団体である徳島県(西部総合県民局農林水産部)とともに、事業計画の策定段階から関与し、 事業の遂行に際しては、工場建屋の建設資金の融資も実行しております。 ② 平成 26 年度補正予算「ものづくり・商業・サービス革新補助金」(中小企業庁)の取得支援 ・ 新工場の稼働を控え、新製品である広幅製品の円滑な立ち上げを目的に、当社は、平成 26 年度補正予算「ものづくり・ 商業・サービス革新補助金」(1 次公募)に応募しました。 ・ 当行は補助金申請書の原案作りからブラッシュ・アップに至るまで深く関与し、平成 27 年 6 月末に採択を得ることが できました。 成果(効果)等 ・ 県内でも特に過疎化の進む県西部の中山間地域において、地域雇用の受け皿である製造業の新工場が建設されました。 ・ 大規模市場への参入障壁であった製品の『広幅化』の課題に対し、交付金(総務省の補助金)と当行融資を活用した新 規設備導入と新工場建設により、課題解決できました。 ・ 新商品である広幅製品の立ち上げに際しても、 「ものづくり・商業・サービス革新補助金」 (中小企業庁)への申請支援 に際しての手厚いコンサルティング(事業計画書、補助金申請書作成支援)で採択に導きました。現在、当社は広幅の 新商品の立上げ、拡販に取組んでおります。 203 地域資源・徳島杉間伐材を活用した製品製造の新設備導入・新工場建設・新商品立上げ支援を通じた中山間過疎地域振興 地域特性 地域資源 地域経済 ㈱ビッグウィル 当社従来製品(樹の紙) 徳島県の豊富な森林資源 (県面積の 75%が森林) 課題:狭幅 製材所 徳島杉の間伐材 本木壁紙 施工例 今次取組み 交付金 徳島県 地域経済循環創造交付金事業 (総務省) 連 新設備 融 資 携 新工場 国(政策) ものづくり・商業・サービス革新 補助金(中小企業庁) 徳島銀行 取組みの成果 コンサルティング (事業計画策定・ 申請書作成支援) 広幅品(樹の紙) 新製品 補助金 海外へ 課題解決: 広幅 中山間地域から 都市圏へ 204 〔銀行名: 愛 媛 銀 行 〕 タイトル 動機(経緯等) 西条市が実施する「平成 27 年度 総合6次産業都市モデル構築事業委託業務」の取組みについて ・西条市は、平成 14 年度に「総合 6 次産業化」の考え方を提唱して以来、官民協働による様々な事業を展開し、平成 23 年度には国の総合特別区域に 選定されるなど、西条市の特徴をいかした都市づくりを推進してきている。 ・平成 26 年 5 月に国は、地域が直面している課題について総合的に改革する取組みを行う「地域活性化モデルケース」に、西条市が住友化学及び愛 媛大学と共に提案した「四国経済を牽引する総合 6 次産業都市『西条市』 」を選定した(全国 135 件の提案のうち 33 件を選定) 。 ( 「総合 6 次産業都 市」とは、農産物の生産、加工、流通などの機能を集積化した都市を示す西条市のオリジナルの考え方である。 ) ・総合 6 次産業化に関する「平成 25 年度 食関連産業集積化基礎調査事業」及び「平成 26 年度 地域資源活用ネットワーク構築事業」は、同市の公募 事業として当行が受託した。 ・平成 26 年 10 月には、市内に四国最大級となる農産物加工工場「㈱サンライズ西条加工センター」が竣工し、西条市を中心とする 1 次産業の競争力 を高める取り組みが本格化した。 ・平成 27 年 1 月には、政府による地方創生関連 2 法成立後の第 1 号となる地域再生計画の選定において、西条市の「四国経済を牽引する『総合 6 次 産業都市』推進計画」は四国では唯一の認定となった。 ・今回認定を受けた事業は、国が推進する地方創生のモデル事業と位置付けており、その後、西条市が実施した「平成 27 年度総合 6 次産業都市モデ ル構築事業」においても当行が受託し、3 年間、西条市の 6 次産業化に大きく関与することとなった。 取組の内容 【平成 25 年度 食関連産業集積化基礎調査事業(当行単独) 】 ①西条市の農業に関する現状把握及び状況分析の基礎調査。②加工工場及び流通の適正規模の想定。③6 次産業都市の展開のためのクラスターモデ ルの検討等。 【平成 26 年度 地域資源活用ネットワーク構築事業(4 社合同) 】 ①市内JAや大規模農家と連携した加工用野菜の産地化支援。②生産した加工用野菜の販売先とのコーディネート。③農業人材育成の仕組みづくり にかかわる取り組み。 【平成 27 年度 総合 6 次産業都市モデル構築事業(当行単独) 】 加工・業務用野菜の産地づくりに向け、①これまでの取組みを総括。②「マーケットイン」 、 「持続可能」 、 「地域への水平展開」 。③概ね 10 年後の加 工・業務用野菜の産地づくりに関する長期ビジョン作成。 成果(効果)等 ・西条市との 6 次産業化での関わりは、様々な分野のスペシャリストや関係者とのネットワークが進み、人材・情報・ノウハウ等が蓄積され、コンサ ルティング機能が強化されている。 205 206 〔銀行名: 高知銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 取組の内容 成果(効果)等 高知県が策定し取り組んでいる「高知県産業振興計画」と協働した取り組み 当行は、高知県と「業務連携・協力に関する包括協定」を平成24年1月に締結し、高知県の産業振興につながる取り組みを強化し ている。 高知県産業振興計画では、高知県内を7地域に区分し、各地域の特性を活かした活性化を目指す支援策(地域アクションプラン)を 講じており、当行は、こうした取り組みの実効性をより一層高めていくために、当行の県内営業店を地域アクションプランに準じた7 つの地域に区分して、平成27年10月より「ブロック・エリア制」として運用を開始した。 また、地域に根ざした取り組みをより一層強化していくために、平成26年4月以降高知県内各地の市町村と「連携・協力協定」の 締結を進めており、これまでに、高知市をはじめとした10市町と同契約を締結している。 高知県が推進している地域アクションプランは県内7地域において253事業あることから、各事業の推進に向けたサポートに積極 的に取り組んでいくため、各地域のブロック・エリア店舗は、高知県の地域担当者と定期的に情報交換会等を開催するなど、連携強化 に向けた具体的な取り組みを開始した。 また、連携・協力協定を締結した市町村には、地方版総合戦略の策定に係る推進委員として参画するほか、連携・協力協定に基づく 協議会を開催し、総合戦略で策定された各事業等への連携・協力を協議しており、今後具体的な取り組みを進めていく。 「ブロック・エリア制」は10月より取り組みを開始したところであり、現状では具体的な成果はまだないが、地域における課題や、 行政が取り組む地域活性化に向けた施策等に関する情報を共有していくことで、事業者へのアプローチが一層容易になることから、地 方創生に資する取り組みを強化していくことが可能となる。 207 〔銀行名: 佐賀共栄銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 地域活性化に資する年金受給者向け旅行の取り組みについて 新たな年金受給世代の顧客獲得及び当行年金受給者の顧客満足度向上を図ることによって、年金受取口座の増加に繋げることを目的と して旅行を企画したものであるが、旅行場所の選定については、地域活性化に資するよう、平成28年に創業400年を迎える世界ブ ランド「有田焼」を有する、 「有田町」を中心とした旅行を計画したものである。 取組の内容 開催予定日:平成27年11月19日(木) 旅行内容:秋の陶器市の散策、テーマパーク(有田ポーセリンパーク)で絵付け体験、有田町の有名料亭で食事等、地元有田を満喫で きる内容としている。 募集人員120名に対して、98名の参加予定となっている。 成果(効果)等 開催前であるが、100名近い参加募集を受け付けており、参加者の中からリピーターとなる可能性もあることより、有田町の地域活 性化に資する旅行となる見込みである。 208 〔銀行名: 佐賀共栄銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 取組の内容 成果(効果)等 市民活動団体等との協定事業「ハッピーリタイア準備塾」の開催 平成27年3月に、市民活動団体等の中間支援組織である、 (公財)佐賀未来創造基金及び士業集団である、 (一社)市民生活パート ナーズとの間で、市民が安心して暮らし、活き活きと活動できる社会づくりを促進するために、 「市民生活及び市民活動の包括的支 援に関する協定」を締結した。 その協定事業として、平成27年5月と6月に、3日間の塾形式で、定年を迎える市民の皆様が、人生の第2ステージを賢くスター トし、健やかに安心して暮らせるように、 「定年前後の各種手続き」から「新生活のライフプランづくり」や「家計の見直し」 、 「遺 言・相続・成年後見制度」等まで総合的に学ぶとともに、プランづくりや保険・税金などの費用の節約術の実践体験ができる、 「ハ ッピーリタイア準備塾」を開催した。 ハッピーリタイア準備塾カリキュラム(参加者18名) 日程 科目 内容 開講式・オリエンテーション 主催者挨拶、趣旨・日程説明 基調講演(総論) はじめよう!ハッピーリタイア 1日目 社会保険 健康保険・年金との賢い付き合い方 税 税金との賢い付き合い方 保険 民間保険との賢い付き合い方 ライフプランと資産運用 高齢期の賢い資産運用 遺言・相続 賢い遺言・相続手続き 2日目 介護・成年後見 賢い介護・成年後見手続 実践1 高齢期のライフプランづくりと家計の見直し 社会活動 チャレンジ!社会活動 エンディングノート 自分らしいエンディングノートの創り方 3日目 実践2 実践解説・質疑 閉講式 修了証の贈呈 他 18名の参加者に対してセカンドライフのプラン作り等の支援を行った。 参加者が税金や資産運用等幅広く知識を習得・向上することができたことによって、本協定事業は地元貢献に資するものとなった。 209 〔銀行名:長崎銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 定住化促進へ向けた取り組み ・各地方公共団体が積極的に実施している定住促進事業への支援策として、県外からの移住者に限定し住宅ローンの申し込みを一部緩 和。 取組の内容 ・1 年以内に県外より転入し、転居後の勤務先が決定している給与所得者に対して、住宅ローンの申込条件のうち「勤続年数」・ 「年収」 の条件を緩和。 ・対象者:県外からの移住者に限定。 項目 勤続年数 給与所得者 法人代表者 個人事業主 年収 給与所得者 法人代表者 個人事業主 成果(効果)等 現行 ― 勤続 1 年以上 勤続 2 年以上 営業 2 年以上 ― 税込年収 200 万円以上 税込年収 200 万円以上 平均所得 200 万円以上 (直近 2 年間) 改定後 一般顧客 ― 勤続 1 年以上 勤続 2 年以上 営業 2 年以上 ― 税込年収 200 万円以上 税込年収 200 万円以上 平均所得 200 万円以上 (直近 2 年間) 県外からの移住者 ― 問わず 勤続 2 年以上 営業 2 年以上 ― 問わず 税込年収 200 万円以上 平均所得 200 万円以上 (直近 2 年間) ・現状、具体的な成果はないが、地域活性化のための取り組みの一環と位置づけており、地元金融機関の役割を果たしていきたいと考 えている。 210 News Release 平成 27 年 7 月 15 日 移住促進応援住宅ローンの取扱開始について 長崎銀行(頭取:山本 一雄)は、各地方公共団体が積極的に実施している定住促進事業を支援する ことにより、長崎県の活性化を図るため、1 年以内に県外から移住された方に限定し、お申込み条件の 一部を緩和する移住促進応援住宅ローンの取扱いを開始しますので、お知らせいたします。 記 1. 商品のポイント 住宅ローンのお申込みに際しては、通常、転居後のご勤務先にて 1 年以上のご勤務実績や 200 万円以 上の税込年収(給与所得者さまの場合)が必要となりますが、以下①~②の要件を満たす場合には、 勤務年数および年収の申込条件を緩和します。 ① 1 年以内に県外から転居してこられた方 ② 給与所得者さまで転居後のご勤務先が決定している方 <申込条件緩和内容> 項目 改定後 現行 一般のお客さま 県外から移住された方 - - - 給与所得者 勤続 1 年以上 勤続 1 年以上 問いません 法人代表者 勤続 2 年以上 勤続 2 年以上 勤続 2 年以上 個人事業主 営業 2 年以上 営業 2 年以上 営業 2 年以上 - - - 勤続年数 年収 給与所得者 税込年収 200 万円以上 税込年収 200 万円以上 問いません 法人代表者 税込年収 200 万円以上 税込年収 200 万円以上 税込年収 200 万円以上 平均所得 200 万円以上 (直近 2 年間) 平均所得 200 万円以上 (直近 2 年間) 平均所得 200 万円以上 (直近 2 年間) 個人事業主 ※ただし、住宅ローンの審査においては従来通り、勤務年数および年収も審査項目となります。 2. 改定日 平成 27 年 7 月 21 日(火)申込受付分より 以上 本件に関するお問い合わせ先 ふじまる 営業統括部 藤丸 TEL:095-828-0512 211 〔銀行名: 熊本銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 取組の内容 空き家対策ローンの提供 現在、国や地方自治体では、住宅の供給過多と人口減少を背景に「空き家」が社会問題となっており、平成 25 年度の全国の空き家率は 13.5%と過 去最高となっており、上昇傾向に歯止めがかかっていない。平成 27 年 5 月より「空き家対策特別措置法」が全面施行され、空き家対策が国を挙げて 行われることとなった。熊本県でも空き家率は 14.3%(熊本市 14.0%)と全国平均を超過しており、危険家屋の除去や空き家の利活用をほとんどの 自治体が施策として掲げている。 地域金融機関として、空き家対策の一助として新商品の取扱いを開始するとともに、空き家対策に関する補助金事業を展開する自治体と当行が提携 し、補助金受給者の金利優遇を行うことで、自治体の施策促進を支援する。 【空き家解体ローン】 (平成 27 年 6 月 1 日より取扱い開始) 資金使途 空き家解体費用(事業資金を除く) 融資金額 10 万円以上 300 万円以下 融資期間 6 ヶ月以上 7 年以内 融資利率 年 2.9%(提携する自治体からの補助金受給者は年 2.6%) 【地域活性化空き家ローン】 (平成 27 年 11 月 2 日より取扱い開始予定) 資金使途 【空き家リフォーム資金】 (空き家を賃貸とするためのリフォーム、空き家の防火・耐震改修工事費用) 【空き家買取り資金】 (空き家の購入資金) 成果(効果)等 融資金額 10 万円以上 500 万円以下 融資期間 6 ヶ月以上 10 年以内 融資利率 団信有(無)年 3.0%(2.08%) 、提携する自治体からの補助金受給者は年 2.70%(2.50%) 【空き家解体ローン】 ・平成 27 年 6 月 1 日より取扱いを開始しており、現在八代市、長洲町及び氷川町の3市町と補助金受給者に対する金利優遇に関して提携済み。 ・取扱い件数は 9 月 30 日現在、2 件/2,880 千円(実行済) 。 ・当ローンの取扱い開始を周知した結果、空き家対策に関する補助金事業の検討を始めた自治体もある。 【地域活性化ローン】 ・平成 27 年 11 月 2 日より当行、福岡銀行及び親和銀行のグループ 3 行で取扱い開始予定。 ・空き家対策の 1 つとして、空き家の利活用による移住・定住の促進に寄与する当ローンに対し、自治体の関心も高いと思料する。 212 〔銀行名: 熊本銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 「外貨両替機」の設置 熊本県内では、国際クルーズ船の寄港増加、阿蘇の世界ジオパーク認定、更に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭 産業」の世界遺産登録決定等を背景に、外国人観光客の増加傾向が続いている。 観光産業の振興による地方活性化は、 「地方創生」の方策の一つとして期待が寄せられているなか、地元金融機関として熊本県の中心 市街地の活性化やインバウンド誘致に貢献するため「外貨両替機」を設置した。 取組の内容 【8種類の通貨に対応した「外貨両替機」の設置】 取扱開始日 設置場所 営業時間 取扱通貨 その他 成果(効果)等 平成 27 年 9 月 29 日(火) 熊本中央区下通アーケード内「下通ファミリープラザ」 年中無休 9:00~21:00 8通貨 米ドル(USD) 、ユーロ(EUR) 、中国人民元(CNY) 、韓国ウォン(KRW) 台湾ドル(TWD) 、香港ドル(HKD) 、シンガポールドル(SGD) 、タイバーツ(THB) 外貨両替機は「買取」専用(外国通貨→日本円) ・中心市街地への設置により、外国人観光客を集客し市街地の活性化が見込めるとともに、インバウンド誘致に貢献する。 213 〔銀行名: 熊本銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 「九州観光活性化ファンド」への出資 観光産業は、人口減少、少子高齢化が進展する中、国内外の交流人口を拡大させることで幅広い産業に経済効果をもたらすことので きる、社会を発展させるための重要な成長分野である。 そこで、観光地として潜在力の高い九州において設立される本件ファンドに出資することで、九州の経済の活性化・継続的発展を実 現していくもの。 取組の内容 【本ファンドの概要】 名称 設立時ファンド金額 ファンド総額 設立日(出資日) 設立時組合員構成 九州観光活性化投資事業有限責任組合 30億円 50億円(上限) 平成27年10月1日 株式会社熊本銀行、株式会社福岡銀行、株式会社親和銀行 株式会社大分銀行、株式会社宮崎銀行、株式会社地域経済活性化支援機構(略称:REVIC) REVICキャピタル株式会社、株式該社RD観光ソリューションズ 観光活性化マザーファンド投資事業有限責任組合 存続期間 約7年間 業務運営者 REVICキャピタル株式会社、株式該社RD観光ソリューションズ ※本ファンドは、平成28年3月末の組成完了を予定。 成果(効果)等 当行は本ファンドを通じて、REVIC及び九州の地域金融機関と連携しながら、経済波及効果や雇用創出効果の高い観光産業にお ける新たな取組みに対し、リスクマネーの供給とREVICの有する観光分野に特化した専門人材の集中投入を行うことにより、観光 産業におけるモデルケースの創出を図りたいと考えています。 なお、本ファンドは熊本県、福岡県、佐賀県、大分県、長崎県、宮崎県、鹿児島県の九州7県を投資範囲としており、広域地域の観 光産業の面的活性化を目指す、初の観光活性化ファンドになります。 214 〔銀行名:㈱宮崎太陽銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 地域活性化ファンド等の活用 当行関連会社である㈱宮崎太陽キャピタルと共同出資により、地元企業の創業支援や成長支援等を積極的に行い、地域の成長戦略に貢 献する事を目的にてファンド設立。 取組の内容 ○名称:みやざき未来応援ファンド 投資事業有限責任組合 ○ファンド総額:6 億円 存続期間:10 年 ○投資形態:株式投資、社債引受等 ○ファンドコンセプト:地域の成長戦略に応える創業支援、成長支援のファイナンスを通じて地域活性化に貢献。シンプルで利便性の 高いファンドを目指し、幅広い業種、成長性の見込める地域の中小企業を対象に、各企業のライフステージに応 じた投資を行う。 ○投資対象:創業・新事業支援、ベンチャー支援投資、成長支援投資、事業承継支援投資 等 215 成果(効果)等 ○ファンドの投資実績 7 件 215 百万円 ○主な投資事例(両事例ともに生産性拡大に伴う新規雇用創出に寄与) 企業名(売上高) A社(637 百万円) B社(1,120 百万円) 出資額 50,000 千円 (普通社債) 27,000 千円 (普通株式) 支援内容 精密部品切削加工業。 航空機部品(降着装置)の製造をおこなっており、受注増加を見据えた生産体制の構築に対し支援。増産体制構築 の為の工場移転費用は銀行融資にて、新工場稼働及び航空機部品量産化に伴う運転資金を投資にて対応。 調剤薬局。 当社のビジネスモデル及び今後の全国展開を見据えて取組み支援しているもの。IPOを目標としており、今後も 銀行グループや外部機関と連携して支援を継続していく。 216 〔銀行名:㈱南日本銀行 〕 タイトル 動機(経緯等) 空き家対策に関する取組み(自治体との連携協定と空家対策ローンの開発) ・ 「空き家対策の推進に関する特別措置法」の全面施行により、地方で浮き彫りになった空き家問題について所有者、親族等に適切な管 理が求められる中、それぞれが持つ細やかな課題に対処できること、さらには定住を促進することで地域経済の活性化に繋げること を目的に自治体との連携協定と空家対策ローンを発売した。 取組の内容 ・ 自治体との協定に基づく連携分野 (1) 空き家対策事業の積極的な活用支援 (2) 空き家対策事業の支援施策の紹介 (3) 空き家対策事業の支援施策として開催される相談会等の連携協力 (4) 空き家対策事業の支援施策を円滑に進めるために必要な事項 ・ 自治体内における空き家対策事業について、自治体への定住促進や空き家の有効活用、地域の活性化を図るために相互に連携・協力 することで支援を円滑に行うものとし、もって地域経済の活性化を図る目的として3商品をラインナップしている。 ① 空家活用ローン 対象者はリフォームを必要とする空き家物件が自治体内にあり本人若しくは家族が所有している方。 (3親等範囲内OK) ② 空家解体ローン 対象者は解体を必要とする空き家物件が自治体内にあり本人若しくは家族が所有している方。 (3親等範囲内OK) ③ 移住ローン 対象者は自治体にあるリフォームを必要とする空き家物件に他自治体から定住を目的に移住、または6ヶ月以内に移住しており その住宅のリフォーム資金を含む移住費用を必要とする方。 成果(効果)等 ・ 4自治体との連携協定締結済み。 ・ 現在、連携協定に向け日程調整中の自治体が13自治体あり。 ・ 連携協定締結した自治体が行う空き家対策事業で補助金の対象者には金利優遇があります。 217 218 219 〔銀行名:沖縄海邦銀行〕 タイトル 動機(経緯等) 「沖縄市地域づくり協議会」への参画 ・ 「こどものまち宣言」を公表し、まちづくりにも反映している沖縄市において、複数のNPO法人や民間事業者等が地域づくりにも資 する新規事業として、子供を軸とした商品開発やサービス提供に取り組んでいるが、それぞれの事業者は事業運営に関するノウハウ も十分ではなく、その多くは財務基盤も脆弱である。 ・そこで当行が有するネットワークを活用した販路開拓支援や融資による資金繰り支援等を通じて、地域活性化が図られるものと考え られた。 取組の内容 ・当行が、地域づくり活動を行う事業者を支援する「沖縄市地域づくり協議会」の構成主体の一つとして参画し、行政や一般社団法人、 経営コンサルタント等の外部専門家等とも連携しながら、販路開拓や融資、商品企画やビジネスモデル構築に関する助言等を行った。 ・また、当行の子会社である海邦総研が、同協議会が実施するセミナーやワークショップの企画・運営を支援するなど、グループ一体と なって地域活性化に取り組んでいる。 成果(効果)等 ・支援対象先において、トートバッグ等の新商品開発・販売に至ったほか、経営が難航していた店舗についても来店客数の大幅な増加が 見られるなど、中心市街地の活性化に成果が認められた。 220 □事業実施イメージ 【協議会メンバー】 情報提供、関係機関との調整、事務局機能 沖縄市 一般社団法人 (事業全体企画運営) 情報提供、行政内調整 外部専門家 沖縄海邦銀行 マッチング、販路開拓支援等 連絡・調整 外部専門家グループ 商品企画、ビジネス構築支援 【支援対象】 A社 こども地図製作・販売 各事業者間で E社 グッズ開発・販売 集客効果を高める NPO法人B こども向け教育 C社 こども向け リサイクル商品販売 D社 刺繍商品製作・販売 221
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