“K” Line Vision 2008+ 安全運航を支える船舶管理体制 川崎汽船株式会社 2006年5月25日 安全運航を支える船舶管理体制 安全運航 安全運航 No.1 No.1Quality Quality ““KK””Line Line 船舶管理 船舶管理 ““KK””Line Line Maritime Maritime Academy Academy Spirit Spirit 1. グル-プ船舶管理会社の 2. グロ-バルな規模での グロ-バル展開と競争力強化 海事技術者の確保と育成 < 1 > 船舶管理のための高い理念(“K”LINE SPIRIT) 船舶管理のための“K”Line SPIRIT とは SKILL 経験に根付いた技術力 PROFESSIONALISM 船の個性を熟知した専門性 INTELLIGENCE 社会貢献への知性、知識 RESPONSIBILITY 強い責任感 INNOVATION 新しい技術の導入 TEAMWORK 目標達成に向けたチームワーク < 2 > 運航船舶の管理体制 顧 顧 客 客 安全・経済的な輸送 安全・経済的な輸送 安定した品質の提供 安定した品質の提供 “K”Line “K”Lineの品質規格による安全管理規格・指針 フィードバック 規格・指針の実行 “K”Line “K”Line 船舶管理部門 船舶管理部門 改善・是正措置 グループ グループ 船舶管理会社 船舶管理会社 フィードバック 検 船・指導 情報の共有 管理船 管理船 規格・指針の提示 傭船船主 傭船船主 管理会社 管理会社 フィードバック 傭船 傭船 < 3> 管理予定隻数(船種別) 120 270隻 100 210隻 80 BLK PCC TNK LNG CNT 160隻 60 40 20 0 2005F 2008F 2011F (運航隻数 400隻 500隻予定 600隻予定) < 4 > 1.グループ船舶管理会社のグローバル 展開と競争力強化 (1) In‐House管理会社を中心とした船舶管理体制 (2) 船種に特化した船舶管理 (3) 管理会社の拡充と体制の強化 (4) 支配船の品質管理 (補足) 傭船の品質管理 < 5 > P- 6 P- 8 P- 9 P-11 P-13 インハウス管理体制の強化と海外展開 (1)In-House管理会社を中心とした船舶管理体制 ケイラインシップマネージメント(KLSM)及び 太洋日本汽船株式会社(TNKC)を中心とした船舶 管理体制。In-House管理会社が蓄積したノウハウが 安全運航の根幹。 < 6 > ・新造船計画から船舶管理まで、全生涯一貫した 管理体制。 ・業務のIT化により省力化を図り、より効率的、 かつきめ細かい管理を目指す。 ・管理拠点間のデータの共有化をすすめ、事故予 防に役立てる。 ・同じカルチャーを持つSIによる管理で、より緊密な コミュニケーションを図り、 管理体制を強化。 <7> (2) 船種に特化した船舶管理 LNG コンテナ・危険物 “K”Line Tokyo KLSM Tokyo “K”Line LNG(UK) KLSM Singapore PCC・バルカ- TNKC Kobe TNKC Manila Stargate Bremen (TNKCグル-プ会社) <8> (3) 管理会社の拡充と体制の強化 a)管理予定隻数 管理グル-プ別予想隻数 300 250 KLINE KLSM TNKC 第三者 200 隻数 150 100 50 0 2005年度末 160隻 2008年度末 210隻 < 9 > 2011年度末 270隻 b)グル-プ船舶管理の海外展開 “K”Line LNG(UK) London Stargate Bremen “K”Line Tokyo Stargate (Varna office) KLSM Tokyo TNKC Kobe KLSM (Mumbai office) TNKC Manila KLSM S’pore ・本船状況をより確実に把握すべく主要運航地域での管理 ・ マンニングソースへの交通利便性の高い場所での管理 <10> (4)支配船の品質管理 高い船質の維持には優秀な乗組員と管理会社の SI(Superintendent=船舶管理監督)が必要 乗組員:“K” Line Maritime Academyにて育成 SI :日本人SI及び外国人SIの自社プールからの 選抜と育成 コアである日本人SIと船の特性にあわせて育成した 外国人SIとが協同して質の高い管理を目指す。 < 11 > 外国人SI育成プログラムにもとづくSIの確保 外国人SI育成予定数 国籍 2005年度末 2011年度末 インド・フィリピン 欧州・その他 25名 6名 90名 15名 *育成は日本、フィリピン、シンガポール、インド、欧州の 各拠点にて実施 < 12 > (補足) 傭船の品質管理 ・本船のコンディションの確認 当社海事技術者の訪船による船質の確認 個船別に品質管理のためパフォーマンスを評価 ・情報の共有化 長期傭船船主を対象とした省燃費安全運航連絡会の開催 事故予防のためのサーキュラ-を配布 ・共同保守管理 同型船予備品の共同購入とメンテナンス契約を実施 < 13 > 2.グローバルな規模での海事技術者の 確保と育成 (1) “K” Line Maritime Academyの構築 (2) 研修施設の拡充と研修システムの充実 (3) 海事大学・研修機関との連携 (4) 教育訓練船( “K” Line Training Fleet) (5) 海外マンニング会社との連携強化 < 14 > P - 17 P - 19 P - 21 P - 23 P - 24 船舶職員必要員数 3500人 4000 3500 2600人 3000 2000人 2500 中国 欧州 2000 1500 インド (含バングラデシュ) フィリピン 1000 日本 500 0 2005F 2008F 2011F < 15 > CADET採用必要人数 [単位:人/年] 国籍 2005年度 2008年度 フィリピン 70 100 インド (含バングラデシュ) 40 60 欧州 15 60 中国 10 10 合計 135 230 < 16 > (1) “K”Line Maritime Academyの構築 <目的> Kライングループ船隊の安全運航を支える海事技術 者をグローバル規模で確保育成し、高いレベルでの 標準化を図る。 <施策> a)教育・研修のスタンダードカリキュラムを策定。 b)各地の研修拠点を拡充・強化し、グローバルネット ワークを構築。 c)研修拠点間での雇用・教育・訓練情報の共有。 < 17 > <概念図> “K” Line Maritime Academy (Philippines) KLグループのMain Training Center 国籍、管理会社を問わず海事技術者を育成 “K” Line Maritime Academy (India) 危険物船・コンテナ船の上級職員を主体とした 育成 “K” Line Maritime Academy (Japan) ・核となる日本人海事技術者の育成 ・KLMAの核として、グローバル教育方針の策定 ・教育研修プログラム、カリキュラムの標準化 ・テキスト、マニュアルの統一 ・キャリアパスプランの統一 “K” Line Maritime Academy (East Europe) PCCの上級職員を主体とした育成 “K” Line Maritime Academy (North Europe) LNG職員を中心とした育成 < 18 > (2) 研修施設の拡充と研修システム の充実 フィリピン フィリピンの研修センターの受け入れ規模を2.5倍増とし、Kライン スタンダードをグループ全体に展開する。 (着工は2006年8月、2007年中の完成を目指す。) z 既存施設 ---------------------------------------------------------z 訓練人数:延べ4,000人/年 ⇒ z 延べ床面積:2,800㎡ ⇒ z 主機操縦装置シミュレーター、 ⇒ LNG荷役シミュレーター等 z 主機排気弁、燃料ポンプ実機 z 雇用船員のグレードアップ中心 z 研修生用の宿泊施設:42人分 ⇒ ⇒ ⇒ < 19 > 新施設(計画) -----------------------------------------------------------z 10,000人/年 z 6,800㎡ z 最新鋭の操船シミュレーター、 LNG荷役シミュレーター等 エンジンシミュレーター増設 z 開放整備作業が行えるエンジン実機をさらに 充実させる。 z 上級海技者免状の取得促進と実務教育の両 面へのサポートにより、シニア職員を養成。 z 110人宿泊可能 インド KLSM Mumbai Officeを拡大して、操船シミュレーター等研修機器を導入する。 インドにおけるニーズ 新研修所導入機器 ・危険物積載船の拡大に伴うインド人職員数拡大 ・奨学制度本格導入に伴う体制つくりの必要性 ・インド人職員のスキルアップの必要性 ・操船・機関シミュレーター ・主機操縦装置シミュレーター ・ボイラー燃焼制御装置シミュレーター ・荷役シミュレーター ・リーファーコンテナユニット また、訓練対象人数は500人/年を目指す。 < 20 > (3) 海事大学・研修機関との連携 ブルガリア 中国 Naval Academy (Varna) Technical University (Varna) Shanghai Maritime Academy Nantong Shipping College インド 日本 TS Chanakya (Mumbai) VELS (Chennai) MERI (Kolkata) AMET (Chennai) 東京海洋大学・神戸大学・大島商船高専・ 鳥羽商船高専・富山商船高専・広島商船高専 弓削商船高専・海技大学校・水産大学校 フィリピン PMMA MAAP University of Cebu, John B Lacson Technology University < 21 > 【インド】 奨学制度枠とし 60名の新卒者を採用。 教育施設への寄付などによる協力強化。 (提携学校) 【日本】 Training Ship Chanakya (Mumbai) VELS Academy of Maritime Studies (Chennai) Marine Engineering & Research Institute (Kolkata) Academy of Marine Education & Training (Chennai) ・産学協同による操船シミュレーターを活用した Bridge Resource Management 訓練研究 ・インターンシップの受け入れ ・K Line独自プログラム導入による実技教育の実施 ・教職員研修の受け入れ 【ブルガリア】 【フィリピン】 年間100名の新規海技者を養成する。 ・各商船大学からの”K”Line Scholarship制度実施 (提携学校) MAAP, PMMA, University of Cebu, John B Lacson ・邦船社初の工科大学卒業生に対するブリッジコースカ リキュラム導入(24名/年) Technology University of the Philippines Visayas 奨学制度導入し、毎年30名受け入れ。 下記教育施設へ安全運航演習室の寄付などに よる協力強化。 (提携学校) Naval Academy (Varna), Technical University (Varna) < 22 > 【中 国】 Cadet制度導入し、年間10名受け入れ。 (提携学校) Shanghai Maritime Academy Nantong Shipping College (4) 教育訓練船 (“K”Line Training Fleet) a) 目的 ① 拡大するK Line 船隊の安全運航を支える優秀な上級職員の早期養成。 ② 長期的・安定的職員確保のための新卒キャデットプログラムによる自社養成。 b) 具体的施策 ① 訓練生用個室を備えた訓練船を確保し、上級職員養成のための乗船訓練を実施 する。 ・ 2006年12月就航予定のVLCC、2007年1月就航予定のコンテナ船の部屋数増設等の仕様 変更済み。 ・ 2008年4月就航予定LPG船の仕様変更(検討中)。 ・ オンボード・インストラクターによる乗船訓練の実施。 ② 各船の最大搭載人員を増やして新卒キャデット乗船枠を確保し、持続的船隊拡大 に対応する長期的、安定的職員供給を可能にする。 ・ 既存船、新造船の最大搭載人員を拡大し、年間230人のキャデット受け入れ枠を 確保する。 < 23 > (5) 海外マンニング会社との連携強化 a)欧州 ・LNG船への船員配乗の分野で、ノルウェイの船舶管理会社のOSM Norway A.S.と提携。 ・OSM社内にK Line Teamを設置。当社船隊に特化した船員確保と配乗 を実施。 ・北欧、バルト3国、ウクライナ、ロシアをマンニングソースとする。 ・将来的には、タンカー、アンモニア船などへの配乗も検討。 b)アジア ・フィリピンにおけるVENTIS、VERITASその他マンニング会社との連携 強化。 ・インドにおけるConfidence Shipping Co. PVT. LTD、K Steamship Agencies PVT LTD(J.M.BAXIグループ)並びにバングラデシュにおけ るHaque & Sons LTDとの連携強化。 < 24 > ご清聴ありがとうございました。 川崎汽船株式会社
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