太鼓(太古)からリズムでつながり広がる心の輪(和) ドラムサークルによる笑顔のWA! リズム de スマイル (^^)/ ビジネス、教育、医療、福祉、イベントなどなど・・・・ あらゆる現場が、リズムをつかえば笑顔のパラダイス! リズム・コミュニケーター 森田孝一郎 リズムハート出版部 もくじ 【序章】 はじめに 【第1章】 リ ズ ム P1 de ス マ イ ル ~ 奮 闘 編 ~ ドラムサークルとの出会い~現在 P7 ● はじめてのドラムサークル体験・・・・求めていたものとの衝撃的出あい ● ドラムサークル・ファシリテーターを目指す・・・・学ぶ厳しさと楽しさ ● 会社やめよう!ドラムサークルで起業、コレは志事だ!・・・・私の初心 ● リズムハート創業(なんて楽しくて、なんて大変なんだ!)・・・・石の上にも 3 年 ● リズムハート・ドラムサークルのいま、そしてみらい・・・・ただ、今、ここ 【第2章】 リ ズ ム de ス マ イ ル ~ 吸 収 編 ~ いつもそこにあるリズム ● すべてはリズムからはじまった・・・・リズム起源説 ● 宇宙のリズム・・・・リズム支配説 ● 自然環境のリズム・・・・リズム妄想拡大中 ● 命のリズム・・・・リズム母性愛説 ● 生活のリズム・・・・リズム整腸機能説 ● コミュニケーションリズム・・・・リズム共感機能説 P21 ● 社会環境のリズム・・・・リズム救済説 ● 世界のリズム・カルチャーを浅く広く・・・・ドラムサークルを支える世界のリズム ・ アフリカ(ジェンベ) ・ キューバ(ラテン音楽) ・ ブラジル(サンバ) ・ アラビアン諸国(ダラブッカ、フレームドラム) ・ カホン(ペルー、キューバ、スペイン、ユニバーサル) ・ そして日本(太鼓) ● なぜか、リズム de スマイル (^^)/ 【第3章】 リ ズ ム de ス マ イ ル ~ 実 践 編 ~ いろんな現場のドラムサークル ● コミュニティドラムサークル(笑顔でつながる) ・ 子どもたちとコミュニティドラムサークル ・ 様々な特性をもつ参加者にとってのコミュニティドラムサークル ・ コミュニティドラムサークル・参加者の声 ● 医療・福祉施設でのドラムサークル ・ 精神科病棟(驚愕のエントレインメントミュージック) ・ 認知症病棟(ゆったり~リズムとうたで~) P63 ・ 精神科デイケア(究極の癒しのリズムミュージック) ・ 知的障害者施設(音楽の宝庫) ・ 高齢者施設(ハートビートの永劫) ● 学校、教育機関でのドラムサークル ・ 幼稚園、保育園(リズムエンジェルズ) ・ 小学校(リズムパラダイス) ・ 中学校(リズムパラダイムシフト) ・ 高校(リズムスネークピット) ・ 大学(リズムゼミナール) ● 地域のイベントなどでのドラムサークル ・ お祭り会場(ど根性マインドで、常時ウェルカム!) ・ ライブイベント会場(参加するよろこび!) ・ 番外編(プライベートパーティ) ● 冠婚葬祭におけるドラムサークル ・ 結婚式や披露宴でのハッピードラムサークル ・ お葬式や法事でのヒーリングドラムサークル ● 企業、団体などの研修ドラムサークル ・ 職員研修(リズム de チームビルディング) ・ 新人研修(リズム de アイスブレイク) ・ 職長研修(リズム de リーダーシップ) ・ PRJキックオフ、クロージング(リズム de 発進と達成感) ・ カンファレンス/会議オープニング、クロージング(リズム de 解放と収束) ・ レスパイト・ドラムサークル(リズム de 休息) 【 第 4 章 】 リ ズ ム de ス マ イ ル ~ 提 案 編 ~ ドラムサークルを成長させるために ● 変化への対応 de スマイル (^^)/ ● ドラムサークルの 3 次元化、4 次元化 de スマイル (^^)/ ● ベースドラマー不要論 de スマイル (^^)/ ● ファシリテーターのスマイル de スマイル (^^)/ 【 第 5 章 】 リ ズ ム de ス マ イ ル ~ 実 務 編 ~ ドラムサークルはグッドビジネス! ● ドラムサークルを売るための戦略(マーケッティング) ● ドラムサークルを売るための戦術(セールス) ● ドラムサークルを売るための日常(ルーチン) 【終章】 おわりに P150 P160 P170 ● 参考文献 ● 著者プロフィール ※ 全ての内容について、著者:森田孝一郎が著作権を所有し、掲載画像については、著者自身 の撮影によるもの、クリエイティブ・コモンズ、パブリック・ドメインを使用しています。 2013 年 10 月ファシリテーションキャラバン 日本ファシリテーション協会九州支部イベント 撮影:おかむん 【序章】 はじめに まずは、本書をご購入いただき、ありがとうございます!! はじめに、私の生い立ちについて。私が生まれ育った昭和 40~50 年代の鹿児 島市南林寺町~松原町一帯、その中心部の交差点は「大門口」と呼ばれ、幕末 から太平洋戦争の終戦まで、遊郭や料亭の並ぶ花街だったそうです。その名残 か、私の幼少時代、当時すでに修学旅行宿泊と地域の宴会だけの営業となって いた「ひらの旅館」が存在し、学校帰りの時間帯は、年配のおばちゃんたちが着 物姿で三味線や太鼓、踊りの稽古をする音が土の歩道に響いていました。 私の母は、その町で2014年末まで50年にわたり美容院を営んでいた美容師 で、その旅館のおばちゃんたちをはじめとする地域のお母さんたち、そして隣接 する東洋一の繁華街天文館へご出勤されるお姐さんたちを顧客としていました。 毎日毎日そりゃぁてんやわんやの大忙しで、かつ父もほとんど家に居なかったの で、家族全員で食卓を囲んだ記憶があまりありません。 そんな私は、鹿児島市立松原小学校 5 年生の時の掃除時間に、廊下でバケツ を叩いてその快感に酔いしれて以来、リズムのとりことなり、鹿児島市立甲東中 学校2年生の時に、家の近所を新聞配達してドラムセットを購入、以来、学校か ら帰ったらまっさきにドラムをドカスカジャカドカ叩きならす毎日がはじまりまし た。 1 そんな昭和 50 年代、我が家は 1 階が母の店舗、2階3階が住まいの3階建て 鉄筋コンクリート造(後に手放す・・・)で、その3階で毎日ドラムを叩いていたわけ ですが、もちろん防音設備など無いので、その音はご近所に響き渡ります。しか し、時代はお隣さんの電話やラジオの音が聞こえ合う牧歌的な昭和の時代、苦 情を言われるご近所さんなどおらず、たまたまドラムの練習を休むと、母の店に 「今日はてこん(太鼓の)音が聞こえん(聞こえない)が、息子さんな具合でも悪か とじゃなかけなー(具合でも悪いんじゃないの)?」と心配の声が寄せられる始 末。 こんな環境で中学高校時代、めいっぱいドラムと、大好きなジャズやフュージョ ンなどのインストゥルメンタル・ミュージックに親しめたのが幸運でした。 その後、様々な出会いを通じてジャズを中心とした様々な音楽に親しみながら 年月を経て、38歳でドラムサークルと出会い、リズムによる人間の心身の活性 化やコミュニケーション機能の向上という効能に気づかされ、その価値をもって 世の中の様々な問題解決に役立ちたい、と思い立って10年が経ちました。それ で、ここにこれまで実施してきた、1500回以上のドラムサークルとリズムワーク ショップを通じて培ってきた価値を一冊にまとめたいと思い、この「リズム de スマ イル(^^)/」を上梓させていただくこととなりました。 本書は、世界中のタイコ(ドラム)を、参加者全員が輪(サークル)になって自由 に即興演奏を楽しみながら、人間同士のふれあいや感謝と尊重の気持ちを分か 2 ち合い、個と組織の自立を促していくリズムコミュニケーションを主体とするワー クショップ・プログラム「ドラムサークル」の、社会資本としての価値を紐解くことを その主題としますが、そのアプローチ法や、そこから起きるであろう、様々な個と 組織の変化(成長)の様子は、ビジネス、教育、医療、福祉、イベント運営など、 人同士がふれあう様々な現場で有効に活用されることが期待できます。 また本書は、ドラムサークルに関する How to ついては極力先輩ファシリテータ ーの皆さんの著作に譲り、私が対応させていただいてきた様々な現場におけるリ ズムの価値と在り方、リズムの持つ不思議さ、ついでに私自身のファシリテータ ー奮闘記としての読み物として楽しんで読んでいただけたらと思います。 今現在、ドラムサークルファシリテーターとして活躍されている方には更なるそ の価値の拡大に。これからドラムサークルファシリテーターを目指そうという方に はその参考に。普段ドラムサークルを楽しんでおられる方にはその楽しみをさら に楽しいものに。すでにドラムサークルを現場に導入されている担当者の方には その価値をより深めるために。そしてドラムサークル導入をご検討中の方にはぜ ひ、あなたの職場にもドラムサークルを!そして、単に音楽やリズムの持つ効能 や社会資本としての価値にご興味がおありの方などに、本書がお役に立てれば と思い書き連ねましたので、ご一読いただければと思います。 3 本編の前に、この本を書けることに対して、私の子ども時代、音楽に親しむ環 境を与えつづけてくれた母ナツ子、脱サラしてリズム稼業を生業とすることに快 諾しながらも、極めて厳しい条件下におくことでビジネスとして、人としての成長 を促しつづけてくれている妻理恵子という2人の偉大なる女性に、さらに私にドラ ムサークルとの出会いを与えてくれた宮崎の高校教員、日野貴宣氏、その私の ドラムサークルとの出会いとなった日野氏企画のドラムサークルをファシリテー ションされ、その後も私にドラムサークルファシリテーターのあり方を示しつづけ てくださっている橋田ペッカー正人氏(ドラムサークルファシリテーター協会 /DCFA 理事長)、現代ドラムサークルの父と称され私を含む世界中のドラムサー クルファシリテーター養成でそのスピリットをシェアしつづけてくださっているアー サー・ハル氏(Village Music Circles/VMC 代表)、そして本書の最終校正に多大 なるご協力をいただいた石川武氏(DCFA 副理事長)に、心から尊敬と感謝の念 をもってそのお礼に替えたいと思います。 また、以下の方々に、合わせて感謝の気持ちをもって書き進めました。 ※各肩書は 2015 年 4 月現在のものです。 ・ 飯田和子 氏(DCFA 理事) ・ 三原典子 氏(DCFA 理事) ・ 妹尾美穂 氏(DCFA 理事) 4 ・ 菊本るり子 氏(DCFA 理事) ・ オレンジブンブン(横田朋子氏、米澤倫子氏、三原典子氏) ・ 佐々木薫 氏(DRUMAGIK 代表) ・ クリスティーン・スティーブンス 氏(UpBeat Drum Circles) ・ カラニ・ダス氏(Developmental Community Music) ・ 故パウロ・マッティオーリ氏(FitRhythms / Rhythm Journey) ・ 村上ポンタ秀一 氏(ドラマー) ・ ゲーリー杉田 氏(ブラジル音楽文化普及協会会長) ・ 徳田 健一郎 氏(TTMJP みしまジャンベスクール校長) ・ ヤヒロトモヒロ 氏(パーカッショニスト) ・ トラオレ里美 氏(アフリカンダンサー) ・ 木下 賢也 氏(ダルブッカ奏者) ・ 木場 貴丸 氏(タップダンサー) ・ 福徳 元貴 氏(サルサダンサー) ・ 浜崎 有章 氏(HM カホン工房代表) ・ 永 志保 氏(奄美大島喜界島シマウタ唄者) ・ 高橋 美博 氏((株)グッドコミュニケーションズ代表取締役社長) ・ 佐々木一夫 氏 (精神科医) ・ 中村 ますみ 氏 (音楽療法士) 5 ・ 山下ガニ和幸 氏(ホッケストックミュージックフェスティバル) ・ 坂口修一郎 氏(グッドネイバーズジャンボリー) ・ ドラムサークルファシリテーター協会(DCFA)の皆さん ・ NPO 法人日本ファシリテーション協会の皆さん ・ NPO 法人かごしまアートネットワークの皆さん ・ 医療法人 共助会 三州病院 様 ・ 医療法人 碩済会 大島保養院 様 ・ 医療法人 常清会 メンタルクリニック南郡元(デイケアすまいる)様 ・ 医療法人 寛容会 デイサービスセンター森 様 ・ 社会福祉法人 吾子の里 きずな学園 様 ・ 社会福祉法人 ともしび会 喜びの里 様 ・ 社会福祉法人 真奉会 ワークショップはやと 様 ・ 社会福祉法人 積仁会 ミルキー・マリー保育園 様 ・ これまで私のドラムサークル活動に関わっていただいた全ての方々 さぁ、それでは軽快なリズムに乗ってスマイルでまいりましょう(^^)/! 2015 年 3 月 森田孝一郎 6
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