第3章 納税関係手続 システムを使用して関税及び内国消費税(以下「関税等」という。)を納付する場合等の手続は、こ の章の定めるところによる。 第1節 納税方法 システムを使用して輸入(納税)申告、特例申告(一括特例申告及び特例委託一括特例申告を含む。 以下同じ。)又は修正申告(以下この節において「輸入(納税)申告等」という。)を行った貨物につ いて、関税法第9条の4(納付の手続)、国税通則法第 34 条(納付の手続)、電子情報処理組織による 輸出入等関連業務の処理等に関する法律(以下「NACCS法」という。)第4条(口座振替納付に係る 納付書の送付等)及び税関関係法令に係る行政手続等における情報通信の技術の利用に関する省令第 8条(手数料等に係る納付情報の通知)の規定により関税等を納付する場合及び外国貿易船が開港に 入港した場合において、とん税法施行令第2条(申告書の記載事項及び納付の手続)及び特別とん税 法施行令第2条(とん税法施行令の準用)の規定によりとん税及び特別とん税を納付する場合の手続 は、この節の定めるところによる。 1 納税に関する用語の定義 (1) 納税方式(納付時期による分類) イ 即納 後記ロ(納期限延長)に掲げる納期限延長以外の場合をいい、申告種別に応じた納期限がそ れぞれ定められている。 なお、申告種別ごとの納期限は次のとおりである。 申告種別 ロ 納期限 輸入(納税)申告 輸入許可の時 修正申告 修正申告の日 特例申告 輸入(引取)許可の翌月末日 納期限延長 担保の提供を条件に納期限が延長される場合をいう。 (イ) 個別納期限延長(個別延長) 輸入(納税)申告等に係る納期限が個別に延長される。 (ロ) 包括納期限延長(包括延長) 同一納税義務者に係る月ごとの輸入(納税)申告等に係る納期限がまとめて延長される。 ただし、消費税及び地方消費税を除く内国消費税については、利用することができない。 (ハ) 特例申告納期限延長(特例延長) 特例申告(一括特例申告及び特例委託一括特例申告を含む。 )に係る納期限が個別に延長さ れる。 税科目 個別延長 包括延長 特例延長 関税、消費税及び地方消費税 ○ ○ ○ 消費税及び地方消費税を除く内国消費税 ○ × ○ 3-1-1 (2) 納付方法(納付手段による分類) イ 直納 関税等の税額に相当する金銭に納付書又は納税告知書を添えて、関税法第9条の4(納付の 手続)に規定する日本銀行(国税の収納を行う代理店を含む。以下同じ。)に納付する場合を いう。 なお、直納は、即納及び納期限延長のいずれにおいても利用可能である。 ロ MPN利用 第1章第1節1(13)(納付番号等)に規定するマルチペイメントネットワークを利用して 納付する場合をいう。 ただし、領収証書及び領収済通知書は発行されないことから留意すること。 なお、MPN利用の方法は、即納及び納期限延長のいずれにおいても利用可能である。 ハ 口座振替 第2章第9節1(1)(修正申告事項の登録)に規定するリアルタイム口座振替納付又は専用 口座から口座振替納付を行う場合をいう。 ただし、リアルタイム口座振替の場合は領収証書及び領収済通知書は発行されないことから 留意すること。 なお、専用口座からの口座振替納付及びリアルタイム口座振替納付を行う場合は、即納の場 合に限る。 納税方式 2 直納 MPN利用 納期限延長 ○ 即納 ○ 口座振替 専用口座 リアルタイム口座 ○ × × ○ ○ ○ 直納による納税 直納により納付する場合は次による。 (1) 申告納税方式が適用される貨物についてシステムを使用して次に掲げる納税申告又は修正申 告を行う場合 イ 納税申告 (イ) 関税法第7条(申告) (ロ) 関税法第7条の2(申告の特例) (ハ) 輸入品に対する内国消費税の徴収等に関する法律(以下「輸徴法」という。)第6条(引取り にかかる課税物品についての申告、納税等の特例) ロ 修正申告 (イ) 関税法第7条の 14(修正申告) (ロ) 国税通則法第 19 条(修正申告) (ハ) 地方税法第 72 条の 101(貨物割の申告) (2) 船会社又は船舶代理店が、システムを使用して次に掲げるとん税及び特別とん税納付申告を行 う場合 イ とん税法第5条(申告による納付) 3-1-2 ロ 特別とん税法第5条(申告及び納付等) (注)納付書出力時の留意事項 後記(3)(納付書情報(直納)の印刷)又は(4)(一括納付書情報の印刷)により「納 付書情報(直納)」(出力情報コード:SAF0010(海上)又はAAF0010(航 空))及び「一括納付書情報」(出力情報コード:SBF7100(海上)又はABF7 100(航空))を印刷するプリンタは、輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社(以 下「NACCSセンター」という。)が日本銀行OCR読取機により読取りが可能である ことを検証したプリンタを使用し、 「OCR-Bフォント」で印刷する必要がある。 なお、納付書については、文字が枠に掛かっているもの及び印字が薄いものはOCR 処理がエラーとなり、システムによる領収済額の確認ができず、担保回復等が遅れるな どの影響が生じる恐れがあることから、所定の位置に鮮明に印刷された納付書を使用す ること。 (3) 納付書情報(直納)の印刷 システムを使用して次に掲げる申告を行う場合であって、税関手続関連(海上編又は航空編)通関関係手続-第1章第1節(輸入申告手続)又は税関手続関連(航空編)-通関関係手続-第1章 第1節(輸入申告手続)により納付方法を直納として申告した場合は、それぞれ次に掲げる時点 において通関業者等に「納付書情報(直納)」(出力情報コード:SAF0010(海上)又は AAF0010(航空))が配信される。 通関業者等は当該納付書情報(直納)を「納付書」(「輸出入・港湾関連情報処理システムを 使用して行う税関関連業務の取扱いについて」(平成 22 年2月 12 日財関第 142 号)(以下「シ ステム通達」という。)別紙様式M-102)に印刷する。 イ 輸入(納税)申告の場合(納税方式が即納、個別延長又はその混在の場合に限る。) (イ) 簡易審査扱い(区分1)に選定されたとき。 (ロ) 税関(通関担当部門)により審査終了が登録されたとき。 (ハ) 個別延長と即納を混在とした申告について、税関(収納担当部門)により、即納分の全額 について領収確認又は充当等による減額情報を登録されたとき。 (ニ) 税関(通関担当部門)により保留解除が登録されたとき。 ロ 特例申告の場合(納税方式が即納又は即納並びに特例申告納期限延長混在の場合であって輸 入(引取)許可された日の属する月(以下「特定月」という。)の翌月 20 日(以下「特定日」と いう。)を過ぎて受理されたものに限る。) 申告が受理されたとき。 なお、関税等の納期限は、納付書の「延長後の納期限」欄に出力される。 ハ 修正申告又は特例修正申告の場合(納税方式が即納の場合に限る。) 申告が受理されたとき。 ニ とん税及び特別とん税納付申告 申告が受理されたとき。 (4) 一括納付書情報の印刷 システムを使用して次に掲げる申告を行う場合であって、納付方法を直納として登録した場合 3-1-3 は、申告に係る関税等は一括納付対象となり、所定の配信日に次の関連情報とともに「一括納付 書情報」(出力情報コード:SBF7100(海上)又はAAF7100(航空))が通関業者等 に配信される。 通関業者等は、当該一括納付書情報を「納付書」(システム通達別紙様式M-102)に印刷す る。 イ 輸入(納税)申告(包括納期限延長扱いのもの) 特定月中に許可された輸入申告について、特定月の翌月に通関業者等に次の情報が配信され る。 (イ) 「一括納付書情報」 (出力情報コード:SBF7100(海上)又はAAF7100(航空)) (ロ) 「一括納付用明細データ」 (出力情報コード:SBF7400(海上)又はABF7400(航空)) (ハ) 「一括納付用明細総括データ」 (出力情報コード:CBF7500) なお、システム参加の通関業者等が行った書面による申告及び申請(システムに登録されて いる包括納期限延長担保を使用する場合に限る。)に係る関税等の情報は、税関(収納担当部 門)がシステムに徴収決定済額を登録することにより登録される。 ロ 特例申告(即納扱いのもの) 特定日までに受理されたものについて、特定日の翌日以降に通関業者等に次の情報が配信さ れる。 (イ) 「一括納付書情報」 (出力情報コード:SBF7100(海上)又はABF7100(航空)) (ロ) 「一括納付用明細データ」 (出力情報コード:SBF7400(海上)又はABF7400(航空)) (ハ) 「一括納付用明細総括データ」 (出力情報コード:CBF7500) なお、関税等の納期限は、納付書の「延長後の納期限」欄に出力される。 また、システム参加の通関業者等が行った書面による申告及び申請に係る関税等の情報は、 税関(収納担当部門)がシステムに徴収決定済額を登録することにより登録される。 ただし、特定日の翌日以降に受理された特例申告(即納扱いのもの)については、前記(3) (納付書情報(直納)の印刷)による。 ハ 特例申告(特例申告納期限延長扱いのもの) 特例申告期限日までに受理されたものについて、翌月(輸入(引取)許可の翌々月)に通関 業者等に次の情報が配信される。 (イ) 「一括納付書情報」 (出力情報コード:SBF7100(海上)又はABF7100(航空)) (ロ) 「一括納付用明細データ」 (出力情報コード:SBF7400(海上)又はABF7400(航空)) (ハ) 「一括納付用明細総括データ」 (出力情報コード:CBF7500) システム参加の通関業者等が行った書面による申告及び申請(システムに登録された特例延 長担保を使用する場合に限る。)に係る関税等の情報は、税関(収納担当部門)がシステムに 徴収決定済額を登録することによりシステムに登録される。 (5) 納付書情報の印刷 イ 「納付書情報(直納)」(出力情報コード:SAF0010(海上)又はAAF0010(航 3-1-4 空))の出力 受信フォルダにある出力情報コードごとのフォルダに保存されていることから、目的の情報 を選択して印刷する。 ロ 「一括納付書情報」(出力情報コード:SBF7100(海上)又はABF7100(航空)) の印刷「一括納付書情報」(出力情報コード:SBF7100(海上)又はABF7100(航 空))の再配信及び印刷は次の手順による。 (イ) 業務メニューから管理資料情報取出又は管理資料情報再配信を選択する。 (ロ) 取出しを希望する情報に✔チェックし送信する。 (ハ) あらかじめ出力先に設定しているプリンタに印刷される。 また、一部の情報のみを印刷する場合は、自動印刷を設定せずに取出処理を行って、配信さ れた情報を受信フォルダに保存して、目的の情報を選択し印刷する。 (6) 関税等の納付 前記(3)(納付書情報(直納)の印刷)により印刷した納付書又は(4)(一括納付書情報の 印刷)により印刷した一括納付書(以下この節において「納付書等」という。)により日本銀行 又は国税収納官吏(国税収納官吏代理、分任国税収納官吏及び分任国税収納官吏代理を含む。以 下同じ。)に関税等を納付する。 関税等を納付することにより輸入が許可される場合は、日本銀行又は国税収納官吏から交付さ れる領収証書を税関(収納担当部門)に提示する。 税関(収納担当部門)が領収確認を登録することにより、通関業者等に「輸入許可通知情報」 (この章第2節(輸入許可等の通知)参照)等が配信される。 なお、特例申告、輸入許可前貨物引取承認後の貨物に係る輸入申告(以下「IBP」という。)、 修正申告、特例修正申告、納期限延長に係る関税等又はとん税及び特別とん税等を納付する場合 は、必要に応じ「延滞税額計算照会」業務(業務コード:ICD)を利用して延滞税の有無を確 認する。 延滞税の納付を要する場合は、納付書等の「延滞税」欄及び「合計額」欄に税額を右詰めで記 入し、本税と併せて納付する。 延滞税の免除の適用に関して不明な点は、納付前に税関(収納担当部門)に連絡する。 (参考)分割納付を行う場合 前記(4)(一括納付書情報の印刷)により一括納付扱いとされた申告に係る関税等を納付する場 合は、配信された一括納付書を使用して納付することとなるが、やむを得ない事情により納期限 前に納付すべき税額の一部を納付する場合(以下この節において「分割納付」という。)は、あ らかじめ税関(収納担当部門)に申し出た上で、次による。 イ 「一括納付書情報」 (出力情報コード:SBF7100(海上)又はABF7100(航空)) の配信前に分割納付する場合 (イ) 税関(収納担当部門)は、分割納付を認めた申告に係る関税等について、「納付書」(税関 様式C第1010号)を通関業者等に交付する。 (注)分割納付を行う場合は、申告単位により個別納付の対象(一括納付は対象外)とな るため、当該申告に係る全ての税科目に係る「納付書」 (税関様式C第1010号)が 3-1-5 交付される。 (ロ) 通関業者等は、交付された「納付書」 (税関様式C第1010号)により関税等を納付する。 (ハ) 税関(収納担当部門)に領収証書を提示する。 当該申告に伴い担保額が引き落とされている場合は、税関(収納担当部門)が領収確認情 報を登録することにより、当該担保が回復される。 (ニ) 関税等の残額は、特定の配信日に配信される「一括納付書情報」 (出力情報コード:SBF 7100(海上)又はABF7100(航空) )を印刷して納期限までに納付する。 ロ 「一括納付書情報」 (出力情報コード:SBF7100(海上)又はABF7100(航空)) の配信後に分割納付する場合 (イ) 通関業者等は、配信された「一括納付書情報」(出力情報コード:SBF7100(海上) 又はABF7100(航空))を印刷した一括納付書を税関に提出するとともに、情報の配信 を受けた端末から当該一括納付書情報を削除する。 税関(収納担当部門)は、分割納付を認めた申告に係る関税等について、「納付書」(税関 様式C第1010号)(前記イ(イ)(注)参照)を通関業者等に交付する。 (ロ) 通関業者等は、交付された「納付書」 (税関様式C第1010号)により関税等を納付する。 (ハ) 納付後、税関(収納担当部門)に領収証書を提示する。 当該申告に伴い担保が引き落とされている場合は、税関(収納担当部門)が領収確認を登 録することにより、当該担保額の回復処理が行われる。 (ニ) 関税等の残額は、 「納付書再出力」業務(業務コード:RNF)を利用して印刷した一括納 付書により納期限までに納付する。 3 MPN利用による納税 関税等の納付をMPN利用により行う場合は、次による。 (1) 税関長への届出 輸入(納税)申告、特例申告、修正申告(特例修正申告を含む。)を行う前にそれぞれの申告 事項登録において、税関手続関連(海上編又は航空編)-通関関係手続-第1章第1節(輸入申告 手続)によりあらかじめ税関長にMPN利用の旨を届け出るものとする。 (注)「納付方法識別」欄及び「口座番号」欄への入力により、申告者は納付方法の意思表示 を行う。 (2) MPN利用納付番号及び確認番号等の通知 MPN利用の場合は、納付書を使用せず金融機関が提供するインターネットバンキング、モバ イルバンキング、ATM(現金自動預け払い機)等の各種チャネル(以下「各チャネル」という。) からマルチペイメントネットワークを経由してシステムにアクセスし、納付すべき税額等を照会 し確認の後に納付する。 なお、MPN利用に際して納付番号、確認番号及び収納機関番号が必要となる。 MPN利用により納付する申告が受理された場合は、前記2(直納による納税)による「納付 書情報(直納)」(出力情報コード:SAF0010(海上)又はAAF0010(航空))又 は「一括納付書情報」(出力情報コード:SBF7100(海上)又はABF7100(航空)) の配信にかわり「納付番号通知情報」(出力情報コード:SAF0020(海上)又はAAF0 3-1-6 020(航空))又は「納付番号通知情報(一括)」(出力情報コードSBF7200(海上) 又はABF7200(航空))が配信されることにより、通関業者等に納付番号、確認番号及び 収納機関番号等が通知される。完納前に減額更正等により税額の変更をシステムに登録した場合 は、更新された納付番号通知情報が再配信されるため、納付に関する事項が変更されたときは最 新の「納付番号通知情報」(出力情報コード:SAF0020(海上)又はAAF0020(航 空))を確認する必要がある。 イ 納付番号通知情報の編集単位 (イ) 輸入(納税)申告等の場合 税関官署、申告番号及び納期限ごとに編集される。 (注)納期限が同一である複数の受入科目が統合されて編集される。 (ロ) 一括納付対象である場合 税関官署、一括納付書番号及び受入科目ごとに編集される。 ロ MPN利用番号体系 第1章第1節1(13)(納付番号等)に規定する番号体系による。 (3) 納付番号通知情報(包括延長及び特定日までに受理された特例申告の場合を除く。)の配信 システムを使用した輸入(納税)申告(即納又は個別延長(他の納税方式混在の場合を含む。) に限る。)、特定日の翌日以降に受理された特例申告(即納(特例延長混在の場合を含む。)に 限る。)及び修正申告(特例修正申告を含む。)の場合であって、次に掲げる申告等の都度、通 関業者等に「納付番号通知情報」(出力情報コード:SAF0020(海上)又はAAF002 0(航空))が配信される。 イ 輸入(納税)申告の場合 (イ) 申告の結果、簡易審査扱い(区分1)に選定されたとき。 (ロ) 税関(通関担当部門)により審査終了が登録されたとき。 (ハ) 税関(通関担当部門)により保留解除が登録されたとき。 ロ 特例申告の場合(一括特例申告を含む。) 申告が受理されたとき。 なお、関税等の納期限は、「納付番号通知情報」(出力情報コード:SAF0020(海上) 又はAAF0020(航空))の「納期限」欄に出力される。 ハ 修正申告又は特例修正申告の場合 申告が受理されたとき。 (4) 納付番号通知情報(包括延長及び特定日までに受理された特例申告の場合)の配信 システムを使用した輸入(納税)申告(包括延長(他の納税方式混在の場合を含む。)に限る。) 及び特定日までに受理された特例申告の場合は、「納付番号通知情報」(出力情報コード:SA F0020(海上)又はAAF0020(航空))が配信されず一括納付対象となり、所定の配 信日に「一括納付書情報」(出力情報コード:SBF7100(海上)又はABF7100(航 空))として配信される。 イ 輸入(納税)申告の場合 前月中に許可された輸入申告に係る次の情報が通関業者等に配信される。 3-1-7 出力情報 納付番号通知情報(一括) 出力情報コード SBF7200(海上) ABF7200(航空) 一括納付用明細データ SBF7400(海上) ABF7400(航空) 一括納付用明細総括データ CBF7500 なお、システム参加の通関業者等が行った書面による申告及び申請(システムに登録された 包括納期限延長担保を使用する場合に限る。)に係る関税等の情報は、税関(収納担当部門) が行う資金徴収登録」業務(業務コード:SIK)によりシステムに登録される。 ロ 特例申告の場合(一括特例申告を含む。) 特例申告が受理された場合、「納付番号通知情報」(出力情報コード:SAF0020(海 上)又はAAF0020(航空))が配信されず、特定日の翌日以降に次の情報が通関業者等 に配信される(関税等の納期限は、「納付番号通知情報」(出力情報コード:SAF0020 (海上)又はAAF0020(航空))の「納期限」欄に出力される。)。 出力情報 出力情報コード 納付番号通知情報(一括) SBF7200(海上) ABF7200(航空) 一括納付用明細データ SBF7400(海上) ABF7400(航空) 一括納付用明細総括データ CBF7500 なお、システム参加の通関業者等が特定日までに行った書面による申告及び申請に係る関税 等は、税関(収納担当部門)がシステムに徴収決定済額を登録することにより、システムに登 録される。 ハ 特例延長による特例申告 特例延長に係る申告(個別担保を使用する場合を含む。)を受理した場合は、特定月の翌々 月に次の情報が通関業者等に配信される。 出力情報 納付番号通知情報(一括) 出力情報コード SBF7200(海上) ABF7200(航空) 一括納付用明細データ SBF7400(海上) ABF7400(航空) 一括納付用明細総括データ CBF7500 なお、システム参加の通関業者等が行った書面による特例延長申告(システムに登録された 特例延長担保を使用する場合に限る。)に係る関税等の情報は、税関(収納担当部門)がシス テムに徴収決定済額を登録することにより、システムに登録される。 3-1-8 (5) 関税等の納付 関税等をMPN利用により納付する場合は、利用する各チャネルがマルチペイメントネットワ ークにアクセス可能であることを確認し、前記(3)(納付番号通知情報(包括延長及び特定日ま でに受理された特例申告の場合を除く。)の配信)又は(4)(納付番号通知情報(包括延長及び 特定日までに受理された特例申告の場合)の配信)により配信された「納付番号通知情報」(出 力情報コード:SAF0020(海上)又はAAF0020(航空))又は「納付番号通知情報 (一括)」(出力情報コードSBF7200(海上)又はABF7200(航空))の納付番号、 確認番号及び収納機関番号により、システムにおける輸入(納税)申告等に係る納付すべき税額 を照会する。 なお、特例申告、IBP、修正申告(特例修正申告を含む。)又は延長後の納期限を経過した 納期限延長について既に延滞税がシステムに登録されている場合は、本税と照会日における延滞 税の合計額が納付すべき税額として出力される。延滞税の免除の適用に関して不明な点は、納付 前に税関(収納担当部門)に連絡する。 また、納付番号に対して付与された番号とは異なる確認番号を使用して照会した場合は、確認 番号エラーとなり、一定回数以上エラーを繰り返した場合は取引封鎖となる。取引封鎖は一定の 時間が経過することにより自動的に解除されるが、急を要する場合は税関に封鎖解除を申し出る。 ただし、取引封鎖を繰り返した場合には完全封鎖となるため留意すること。 納付すべき税額の照会後に引き続き納付処理を行う場合は、各チャネルの手順に従って納付す る。正常に処理された場合は、チャネルごとにその旨が表示される。 また、納付完了に係る電文がマルチペイメントネットワークを経由してシステム及び日本銀行 に領収済みのデータとして配信され、領収確認処理(輸入許可及び担保回復等)及び収納済登録 処理(国庫収納整理)が行われる。 なお、関税等を納付することにより輸入が許可される場合で、当該納付を行う時刻が税関の開 庁時間外であるときは、第2章第1節(時間外執務要請届)に規定する時間外執務要請届を提出 する必要があるので留意すること(輸入許可(沖縄特免制度)を除く。)。 4 口座振替による納税 関税等の納付についてシステムを使用した口座振替納付により行う場合は次による。 なお、システムを使用した口座振替納付に利用できる口座は、専用口座(口座残高を増額する場 合(以下この節において「積増し」という。)は、翌日に反映される。 )又はリアルタイム口座(積 増しは即時に反映される。)の2種類がある。 (1) 口座の開設等 イ 専用口座の場合 (イ) 関税等の納付をNACCS法第2条第1号(定義)に規定する入出力装置が設置されてい る金融機関(以下「システム参加銀行」という。 )に委託して行おうとする者(通関業者等を 含み、以下この節において「納税者等」という。)は、関税等預金口座振替依頼書3通をシス テム参加銀行に提出して関税等の納付に使用する口座を開設する。 (ロ) システム参加銀行は、口座を開設したときは、関税等預金口座振替依頼書のうち2通(お 客様控及びNACCSセンター用)に銀行確認印を押印して納税者等に交付する。 (ハ) 納税者等は、システム参加銀行から交付された2通のうち1通(NACCSセンター用) 3-1-9 を最寄りのNACCSセンター事務所に提出する。 ロ リアルタイム口座の場合 一般の総合口座等を利用するため、口座開設に係る手続については各金融機関の定めるとこ ろによる。 リアルタイム口座振替納付を利用するための手続として、事前に口座開設者、NACCSセ ンター及び金融機関の間で3者間契約を締結する必要がある。 このため関税等のリアルタイム口座振替方式(ダイレクト方式)による納付申出書及び関税 等のリアルタイム口座振替方式(ダイレクト方式)による納付依頼書をNACCSセンターに 提出する。 NACCSセンターは関税等のリアルタイム口座振替方式(ダイレクト方式)による納付依 頼書を取扱金融機関に送付する。 (2) 口座の内容変更又は解約 イ 専用口座の場合 (イ) 納税者等は、関税等預金口座振替依頼書の内容に変更が生じた場合又は口座を解約する場 合は、口座を開設したシステム参加銀行に預金口座振替変更・解約届を提出する。 (ロ) システム参加銀行は、預金口座振替変更・解約届を受理したときは、直ちに預金口座振替 変更・解約通知書を作成し、NACCSセンターに送付する。 ロ リアルタイム口座の場合 (イ) 納税者等は、輸出入者コード又は利用者コードに変更が生じた場合は口座名義人コード変 更申出書をNACCSセンターに提出する。3者間契約の内容に輸出入者コード又は利用者 コード以外の変更が生じた場合は3者間契約を解約し新規に契約する。3者間契約を解約す る場合は、関税等のリアルタイム口座振替方式(ダイレクト方式)による納付申出書及び関 税等のリアルタイム口座振替方式(ダイレクト方式)による納付依頼書をNACCSセンタ ーに提出する。NACCSセンターは関税等のリアルタイム口座振替方式(ダイレクト方式) による納付依頼書を取扱金融機関に送付する。 (ロ) 口座の解約については、各金融機関の定めるところによる。 (3) 納付書の送付を依頼する方法 イ 専用口座の場合 NACCS法第4条(口座振替納付に係る納付書の送付等)に規定する税関長に対するシス テム参加銀行への納付書の送付依頼は、通関業者等が輸入(納税)申告等を行う際に口座振替 納付により納付する旨を登録することにより行う。 ロ リアルタイム口座の場合 輸入(納税)申告等の都度、システムから日本銀行に自動的に納付情報が配信され、金融機 関がリアルタイム口座から、国庫に税額を振り替える。 (4) 口座振替納付の対象範囲 口座振替納付は、納期限延長により納付する場合を除き、次の申告に係る関税等の納付の場合 に限り行うことができる。 3-1-10 イ 関税法第7条(申告)に規定する納税申告(IBPを含む。) ロ 関税法第7条の2(申告の特例)に規定する特例申告 ハ 関税法第7条の 14(修正申告)に規定する修正申告 ニ 輸徴法第6条(引取りに係る課税物品についての申告納税等の特例)に規定する納税申告(I BPを含む。 ) ホ 国税通則法第 19 条(修正申告)に規定する修正申告 ヘ 地方税法第 72 条の 101(貨物割の申告) ト とん税法5条(申告による納税)に規定する納税申告 チ 特別とん税法第5条(申告及び納付等)に規定する納税申告 (5) 口座振替納付方式の利用可能時間 イ 専用口座の場合 利用可能時間は、口座が開設されている金融機関が属するグループにより異なる(システム 参加銀行のグループ区分については、銀行識別コード(「業務コード集」参照)を参照するこ と。)。 グループ 平日 土曜日 日曜日・祝日 年始・GW A 8:30~19:00 8:30~15:00 利用不可 利用不可 利用不可 利用不可 B 8:30~21:00 C 8:30~21:00 利用不可 D 6:00~21:00 利用不可 E 8:30~21:00 F 6:00~21:00 ※ 年始は1月1日から1月3日、GWは5月3日から5月5日をいう。 なお、専用口座に対して積増しを行った場合、当該積み増した金額がシステム上の残高情報 に反映され、システムによる口座振替に利用可能となるのは、積増しの翌日以降となる。 ロ リアルタイム口座の場合 利用可能時間は、原則として 24 時間であるが、マルチペイメントネットワークのメンテナ ンス期間は利用不可。 また、利用可能時間は、口座を開設した各金融機関のサービス提供時間帯に限られる。 (6) 口座振替納付の場合 通関業者等が前記(4)(口座振替納付の対象範囲)に掲げる各申告について、口座振替納付によ り納付する場合は、次による。 イ 輸入(納税)申告(IBPを含む。)の場合 当該申告に係る選定処理の結果、払い出された審査区分に応じて、次の時点でシステムが保 有する納税者等の口座情報(以下この節において「口座ファイル」という。)又はリアルタイ ム口座から当該申告に係る関税等に係る金額の引落とし処理が行われる。 (イ) 簡易審査扱い(区分1)に選定された場合 輸入申告の登録が行われたとき。 (ロ) 書類審査扱い(区分2)又は検査扱い(区分3)に選定された場合 3-1-11 税関(通関又は収納担当部門)による審査終了が登録されたとき。 引落とし処理が正常に行われた場合は、通関業者等に「輸入許可通知情報」(この章第2節 (輸入許可等の通知)参照)が配信されるとともに、次の情報がそれぞれ配信される。 出力情報 出力情報コード 出力条件 納付書情報(口座) CAF9XX0(注) 次の条件を全て満たす場合。 配信先 銀行 ① 納付方法が口座振替である。 ② 専用口座を利用して納付する。 ③ 口座残高がある。 リアルタイム口座 CAF6150 次の条件を全て満たす場合。 振替完了通知情報 通関業者 ① 納付方法がリアルタイム口座振 等 替である。 ② 配信する旨がシステムに登録さ れている。 納付通知情報 AAD4340(航空) IBPに係る審査終了がシステム SAD4340(海上) に登録された場合。 (注)××は税関官署コード(「業務コード集」参照)。以下同じ。 なお、専用口座の場合は各口座から国庫への振替は、当日の夜間に一括して処理され、処 理結果に基づく各口座の残高情報がシステムに配信される。 したがって、口座ファイルに登録されている専用口座の情報は、金融機関から受信した前 日の残高情報に基づき、所定の時刻に更新されることから口座への積増しが、システムに反 映されるのは翌日となる。 また、リアルタイム口座の場合、各口座から国庫への振替は引落とし処理と同時に処理さ れ、リアルタイム口座への積み増しは即時に反映される。 ロ 特例申告の場合 (イ) 特定日までに特例申告が受理された場合 特定日までに受理された特例申告に係る関税等は、口座ファイル又はリアルタイム口座か らの引落とし処理を申告の都度行わず、納期限日に一括して納付書ごとに引落とし処理が行 われる。 (注)① 納期限日に口座ファイル又はリアルタイム口座から引き落とされる金額は、特定 日経過後に通関業者等に配信される「一括納付用明細データ」(出力情報コード: SBF7400(海上)又はABF7400(航空))及び「一括納付用明細総括 データ」(出力情報コード:CBF7500)により確認することができる。 ② 専用口座の場合において、納期限日に行われる一括引落とし処理の際に残高不足 となるおそれがある場合は、納期限日の前日までに積増し等の手続を行う必要が あることから留意すること。 ③ 口座残高不足等により引落とし処理が行われなかった場合は、口座振替から直納 3-1-12 へ納税方式の変更処理が自動的に行われ、通関業者等に「特例申告口座一括引落 とし結果通知情報」(出力情報コード:SAF5310(海上)又はAAF53 10(航空))とともに「一括納付書情報」(出力情報コード:SBF7100 (海上)又はABF7100(航空))が配信されることから、納税者等は、当 該一括納付書情報を印刷した一括納付書により当日中に関税等を納付する。 引落とし処理が正常に行われた場合は、通関業者等に「特例申告口座一括引落 とし結果通知情報」 (出力情報コード:SBF7100(海上)又はABF710 0(航空))が配信されるとともに専用口座の場合はシステム参加銀行に「納付書 情報(口座) 」(出力情報:CAF9XX0)が配信される。 (ロ) 特定日の翌日以降に特例申告が行われた場合 特定日の翌日以降に特例申告が行われた場合、引落とし処理が正常に行われた後、専用口 座の場合は、システム参加銀行に「納付書情報(口座)」 (出力情報コード:CAF9XX0) が配信される。なお、口座残高不足等により引落とし処理が行われなかった場合は、特例申 告が受理されないことから、次のいずれかの処理を行った後に再度特例申告を行う必要があ るので留意すること。 A 納税者等は、口座に不足分を積み増す(専用口座の場合、システムへの反映は翌日)。 B 通関業者等は、後記7(2)イ(口座から直納へ変更)により納税方式を口座振替納付から 直納に変更する。 ハ 修正申告(特例修正申告を含む。)の場合 通関業者等により「修正申告」業務(業務コード:AMC)が実施された場合は、引落とし 処理が正常に行われた後、専用口座の場合は、システム参加銀行に「納付書情報(口座)」(出 力情報コード:CAF9XX0)が配信される。 なお、納付すべき延滞税額がシステムにより算出された場合は、本税額と当該延滞税額の合 計額が口座ファイル又はリアルタイム口座から引き落とされ、専用口座の場合は、「納付書情 報(口座)」(出力情報コード:CAF9XX0)の「延滞税」欄に当該延滞税額が出力され る。 この場合、修正申告(特例修正申告を含む。)により通関業者等に配信される「修正申告控 情報」(出力情報コード:SAD4710(海上)又はAAD4710(航空))の「延滞税 額合計」欄にも受入科目ごとの引落とし延滞税額が出力される。 ニ とん税及び特別とん税納付申告の場合 船会社等により「とん税等納付申告」業務(業務コード:TPC)を利用してとん税及び特 別とん税納付申告が行われた場合は、引落とし処理が正常に行われた場合であって専用口座の 場合は、システム参加銀行に「納付書情報(口座)」(出力情報コード:CAF9XX0)が 配信される。 ホ 専用口座から国庫への振替 専用口座により口座振替納付を行った場合は、NACCS法第4条第3項(口座振替納付に 係る納付書の送付等)の規定により、システム参加銀行に「納付書情報(口座)」(出力情報 コード:CAF9XX0)が配信された日に関税等が納付されたものとみなして輸入許可等が 行われ、延滞税の規定が適用される。 ただし、関税等が納税者等の口座から国庫へ振り替えられる日は、「納付書情報(口座)」 3-1-13 (出力情報コード:CAF9XX0)が配信された日の翌銀行営業日となる。 したがって、納付書に押印される領収印の日付は、システム参加銀行に「納付書情報(口座)」 (出力情報コード:CAF9XX0)が配信された日の翌銀行営業日となる。 (7) 口座残高不足の場合 前記(6)(口座振替納付の場合)(前記(6)ロ(特例申告の場合)を除く。)による引落と し処理において、口座残高不足等により引き落としができなかった場合は、当該申告に係るシス テム処理が保留されるとともに通関業者等に「口座使用不可通知情報」(出力情報コード:SA F0210(海上)又はAAF0210(航空))が配信される。 この保留を解除するための処理は次による。 イ 当該不足口座に不足額を積み増した上で保留を解除する場合 (イ) 専用口座の場合 税関(通関担当部門)に連絡し、税関(通関担当部門)が保留解除情報をシステムに登録 することにより、システム参加銀行に「納付書情報(口座)」(出力情報コード:CAF9X X0)が配信される。 (ロ) リアルタイム口座の場合 「口座再引落とし依頼」業務(業務コード:ROW)を利用して申告等番号を入力し送信 する。 (ハ) 業務の実施時期 口座残高不足分を積み増した後に行う。ただし、専用口座の場合は口座残高への反映が翌 日以降となるため、積み増した翌日以降に行うこと。 ロ 利用する口座を変更する場合又は納付方法を変更する場合 当該口座残高不足となった口座とは別の口座を利用する場合又は納付方法を直納やMPN 利用に変更する場合は、後記7(納税方式等の変更)による。 5 賦課課税方式における納税 賦課課税方式が適用される貨物について、関税法第 67 条(輸出又は輸入の許可)及び輸徴法第6 条(引取りに係る課税物品についての申告、納税等の特例)に規定する申告を通関業者等がシステ ムを使用して行った場合における関税等の納付手続は、次による。 (1) 直納による場合 イ 税関(収納担当部門)は、「納税告知書」(税関様式C第1070号)を作成し、国税収納命 令官(又は分任国税収納命令官)の公印を押印して、通関業者等に送達する。 ロ 通関業者等は、送達された納税告知書により関税等を納付する。 (2) MPN利用による場合 イ 税関(収納担当部門)は、配信された「納付番号通知情報」 (出力情報コード:SAF002 0(海上)又はAAF0020(航空))及び関係書類を通関業者等に交付する。 ロ 通関業者等は、交付された「納付番号通知情報」(出力情報コード:SAF0020(海上) 又はAAF0020(航空))により関税等を納付する。 3-1-14 6 担保不足の場合 関税法第9条の2(納期限の延長)等の規定により、担保の提供を要する輸入(納税)申告等に 係る担保引落とし処理において、登録されている担保額が必要担保額に満たない場合又は担保が登 録されていない場合は、次による。 当該申告に係るシステム処理が保留になるとともに「担保不足通知情報」(出力情報コード:S AF0220(海上)又はAAF0020(航空))が通関業者に配信される。 通関業者等は、後記7(納税方式等の変更)によることなく、担保を追加提供し又は登録するこ とにより保留を解除する場合は次による。 (1) 担保の追加提供又は登録 システムへの担保の追加提供又は登録を依頼する場合は次による。 イ 通関業者等は、必要とされる担保(「保証書」又は「供託書正本」 )及び「担保提供書」 (税関 様式C第1090号)2部を税関(収納担当部門)に提出する。 ロ 税関(収納担当部門)は、 「担保登録」業務(業務コード:SER)を利用して担保の登録又 は担保の追加提供の登録を行う。 ハ 「担保登録票情報」 (出力情報コード:CAF3020)が税関から交付されるので保管する。 (2) 保留解除 前記(1)イ又はロによって担保額の登録又は追加提供後、税関(通関担当部門)は保留解除を登 録する。 税関(通関担当部門)の保留解除情報の登録により通関業者等に次の情報が配信される。 出力情報 出力情報コード 輸入許可通知情報等 この章第2節(輸入許可 等の通知)参照。 納付書情報(直納) SAF0010(海上) 出力条件 包括延長、個別延長、包括延長並びに個別延 長混在の場合 包括延長並びに個別延長混在、包括延長並び AAF0010(航空) に即納混在、個別延長並びに即納混在及び個別 延長に係る申告であって直納の場合。 納付番号通知情報 SAF0020(海上) 包括延長並びに個別延長混在、包括延長並び AAF0020(航空) に即納混在、個別延長並びに即納混在及び個別 延長に係る申告であってMPN利用の場合。 特例申告において、担保額が不足している場合は、特例申告が受理されず、通関業者等に「処 理結果通知情報」又は「特例申告エラー通知情報」(出力情報コード:SAD4360(海上) 又はAAD4360(航空))が配信される。 通関業者等は、前記(1)(担保の追加提供又は登録)の担保の追加提供に係る手続を行った後、 再度「輸入申告」業務(業務コード:IDC)を実施する必要がある。 7 納税方式等の変更 輸入(納税)申告(BPを含む。)又は修正申告(特例修正申告を含む。 )後において、納税方式、 納付方法又は口座振替納付に係る口座番号の変更(以下この節において「納税方式等の変更」とい う。)を行う必要が生じた場合は、次による。 ただし、納税方式等の変更は、関税等の納付前に限り行うことができるので留意すること。 3-1-15 (注)① 特例申告の場合は、システムが受理した後の変更が原則としてできない(後記(2)ロ(直 納からMPN利用への変更)及びハ(MPN利用から直納への変更)のみ可能)ことから、 納税方式等を確定させた後に「輸入申告」業務(業務コード:IDC)を実施する。 ② IBPに係る審査終了情報が登録済みの場合及び修正申告(特例修正申告を含む。)を システムが受理した後は、口座振替納付への変更、又は口座振替納付に係る口座番号の変 更ができないことから、税関に後記(2)(税関による変更登録)による変更を依頼する。 ③ 直納からMPN利用に変更した場合にあって、印刷済みの納付書がある場合は二重納付 とならないよう、その取扱いに留意すること。 (1) 通関業者等による変更登録 通関業者等は、あらかじめ納税方式等の変更について、税関(通関担当部門)へ申し出た上で 税関手続関連(海上編又は航空編)-通関関係手続-第1章第1節4(輸入申告等事項の変更)に より変更登録する。 (2) 税関による変更登録 イ 口座振替から直納への変更 口座振替納付により納付する輸入(納税)申告(IBPを含む。)又は修正申告(特例修正申 告を含む。)を行った結果、「口座使用不可通知情報」(出力情報コード:SAF0210(海 上)又はAAF0210(航空))が配信されシステム処理が保留となった場合、通関業者等 は納付方法を変更する旨を申し出る、税関(通関担当部門)が納付方法を変更する旨を登録す ることにより、直納に変更することができる。 直納ヘの変更が認められた場合は、税関(通関担当部門)が実施する「保留解除」業務(業 務コード:COW)により「納付書情報(直納)」(出力情報コード:SAF0010(海上) 又はAAF0010(航空))が通関業者等に配信される。 ロ 直納からMPN利用への変更 直納からMPN利用に変更する場合、印刷済みの納付書又は一括納付書があるときはこれを 提出して税関(収納担当部門)に申し出る。 MPN利用ヘの変更が認められた場合は、税関(収納担当部門)が実施する「MPN納付方 法変更」業務(業務コード:MPR)により「納付番号通知情報」(出力情報コードSBF7 200(海上)又はABF7200(航空))等が通関業者等に配信される。 (イ) 即納又は個別延長の場合 当該申告に係る全ての科目がMPN利用に変更される。 また、個別延長の場合であって納期限の異なる科目がある場合は、納期限ごとに「納付番 号通知情報」(出力情報コード:SAF0020(海上)又はAAF0020(航空))が 配信される。 なお、納期限延長と即納が混在する申告であって、輸入が許可されている場合は、即納分 のみ配信される。 (ロ) 包括延長の場合(一括納付書出力前) 当該申告は一括納付対象から除かれるとともに、その申告に係る全ての科目がMPN利用 に変更される。 (ハ) 包括延長の場合(一括納付書出力後) 3-1-16 一括納付書の受入科目単位又は輸入申告等番号単位の変更が可能であることから、変更方 法について税関(収納担当部門)に申し出る。 A 一括納付書単位で変更する場合 当該一括納付書に係る科目のみがMPN利用に変更される。 なお、他にMPN利用、一括納付対象の科目があって「納付番号通知情報(一括)」(出 力情報コード:SBF7200(海上)又はABF7200(航空) )が配信されている場 合であっても、その「納付番号通知情報(一括)」(出力情報コード:SBF7200(海 上)又はABF7200(航空))とは別に、新たに「納付番号通知情報(一括) 」 (出力情 報コード:SBF7200(海上)又はABF7200(航空))が配信されることから留 意すること。 B 申告番号単位で変更する場合 当該申告に係る全ての科目がMPN利用に変更される。 ハ MPN利用から直納への変更 「納付通知情報」(出力情報コード:SAD4340(海上)又はAAD4340(航空)) の配信後に、MPN利用から直納に変更する場合は、税関(収納担当部門)に申し出る。 直納ヘの変更が認められた場合は、税関(収納担当部門)による情報の登録により「納付書 情報(直納)」(出力情報コード:SAD4340(海上)又はAAD4340(航空))が 通関業者等に配信される。 3-1-17
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