図書館と 図書館と利用者をつなぐ 利用者をつなぐ虹 をつなぐ虹の架け橋 ~図書館情報誌パララ 図書館情報誌パララ~ パララ~ 2 P(People)a (People)a(and)r (and)r(rainbow)a (rainbow)a(and)l( (and)l(libra l(library) library)a ry)a(and) 大野城まどかぴあ 大野城まどかぴあ図書館 まどかぴあ図書館 大晦日やお正月は日本の伝統を感じる行事です。普段は忘れている日本のしきたりやその意味について、 もう一度考え直してみませんか?家族や親戚が集まる年末年始・・・「こんな事知ってる?」と話題作りにもおススメです。 「和美人のきほん」 池田書店編集部/編 池田書店、385.9/ワ 食事の席できれいな箸づかいをしている人や、お家に季節を感じる飾りを している人に出会うと、素敵な人だなと感心します。知っておきたいけれど、 人に聞くのは少し恥ずかしいマナー…立ち居ふるまいから冠婚葬祭・暦の 基本まで詳しいイラストも掲載されているので、読み終わったら素敵な 「大和撫子」になっているかもしれません。 冬至にゆず湯につかり、餅つきや正月飾りなどの準備をして、家族そろって おごそかに年を越し、おせちやお雑煮を食べる。つい最近までは当たり前 だったけれど、今は忘れられている生活行事がたっぷり紹介されています。 「おもひでぎょうじ」 百瀬義行/絵 晋遊舎、386.1/オ スタジオジブリ作品で絵コンテ作画を担当している百瀬義行さんの挿絵が 懐かしい情景をあらわしています。 「有元家のおせち作り」 料理研究家としてたくさんのレシピ本を出している著者が毎年欠かさず 有元葉子/著 作っているおせち料理 25 品。レシピだけではなく、お重の盛りつけ方から、 メディアファクトリー、 おせち作りのスケジュールまで紹介されています。 U/596.4/ア 「今年こそはおせちを手作りしよう!!」そんな人に最適の 1 冊です。 新年は家族一斉に手拭と足袋と履物を新しいものに。著者にとってはそんな 「幸田文季節の手帖」 改まりが幼いころからしみている新年の記憶だとか。父である幸田露伴を 幸田文/著 含む家族との思い出を季節の情感たっぷりに描いている名随筆集です。 平凡社、914.6 コ 「おとなの楽校」2時間目(11月9日) 、児童文学同 冬に裸になってしまった樹、りんと立ち、自分をみつめ、 人誌『小さい旗』主宰・水上平吉先生による文学の時間 春に向かって小さないのちを宿し守っている樹。人もま で、同人であり伴侶である“みずかみかずよ”さんの詩 た、草木や虫や動物たちと同じ大自然の中の一つの生命 作についてお話を伺いました。 であると。 40数年前県立図書館に勤め始めた私は、子どもの読 ◎昭和48年読売新聞の「愛の詩」キャンペーンで、金 書活動で主導的立場にあった水上さんご夫妻に出会いま 賞一席に選ばれた作品「愛のはじまり」 <・・・のみこまれそうな/くさいきれのなかで/わたしはやま した。なんといっても、私は詩人みずかみかずよさんの 繊細な感受性とみずみずしい表現に心ひかれていました。 ばと/あなたはそっと/てのひらにのせる/おびえてふるう/ ◎小学校の教科書に採用された「あかいカーテン」 やまばとのめに/あなたはなにを/のこしていったのか/めをと <大工さんたちが/ノミや カンナを かたづけて/かえりじ じても/めをとじても/キラキラキラキラ/かがやいてくる>。 たくを はじめると/たちかけの 家は だまりこんで しまう/骨 みずかみかずよ(本名・水上多世)さんは、八幡市(現 ばかりじゃさむいので/あかく/あかく/からだいっぱい はりめ 北九州市)で生まれ、県立八幡中央高校を卒業後、幼稚 ぐらした/ゆうやけの カーテン>。 園に勤務しながら詩や童話を書き始めます。昭和33年 詩人は大工が帰ったあと、ぽつんと建っている家を思い 3月『小さい旗』に入会、水上平吉氏と出会い結婚。昭 やります。 和56年北九州市民文化賞、平成8年丸山豊記念現代詩 ◎「おかあさん、ほたるとってきたよ、あつくないけど、 賞(『みずかみかずよ全詩集いのち』石風社刊)を受賞。 じんじんして、にぎっておれないよ」と、ほたるを持ち 今は亡きかずよさんは一男三女の子ども、そして孫に 帰った息子さんのことば。 「ほたる」 恵まれました。ご夫妻の強い愛情と深いつながりを感じ <おしりの火は/もえつくの?/そっとにぎった/手のなか ます。お二人の結びつきは、児童文学や詩の創造と普及 /あつくはないけど/すぐ/はなしたくなる>。 ということをも、生み育ててゆくことだった・・・というこ 何気ない幼い子どもの言葉を真似る視線はやさしくあた となのですね。 たかい。 図書館長 ◎やわらかい視線と言葉は、いのちあるすべてのものに 向けられます。 「燃える樹」 川島久美子 初出 あかいカーテン: 『小さい旗』47 号('76.11) <・・・樹も人もおもう心は同じ/春には若葉でわらい/夏は ほたる: 『小さい旗』37 号('73.8) 茂ることですずしい/秋はもみじした葉が/美しく舞うし/冬に もえる樹: 『小さい旗』60 号(’81.2) は/すっぱだかになって/自分をみつめる・・・>。 愛のはじまり:愛の詩キャンペーン( ‘74)受賞作品 は休館日 日 12 月 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 25 26 27 28 1 月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 29 30 31 ◇ 0~2歳向け 歳向け 第1,2,3,4火曜日 10:30~11:00 (※10 時より整理券配布) △ 幼児向け 幼児向け 第1,3土曜日 15:00~15:30 ○ 小学生向 小学生向け ★12 月 14 日(水)・1月 11 日(水)は、地域貸出文庫の図書交換のため臨時休館します。 第2,4土曜日 ★年末年始の休館は 12 月 28 日(水)~平成 24 年 1 月4日(水)です。 15:00~15:30 毎年大盛況の年に一度の図書館一大イベント!! 今年もたくさんの企画をご用意して皆さんをお待ちしています。 イベントの詳細はチラシやポスターをご覧ください。皆さんのお越しをお待ちしています。 絵で見る 「遠野民話と東北への思い」 遠野民話の世界~遠野昔話絵本原画展~ 瑞雲舎社長 井上富雄講演会 日時:1月28日(土) ~2月9日(木) 日時:2月5日(日) 時間:10:00~18:00 時間:14:00~15:30 会場:多目的ホール(まどかぴあ 1階) 会場:小ホール(まどかぴあ 2階) 【展示作品】 定員:100名(申し込み不要) ・「瓜子姫っこ」 絵/飯野 和好 対象:小学生以上 ・「天さあがった男」 絵/片山 健 託児可(事前申し込みが必要です) ・「狐とかわうその知恵くらべ 絵/太田 大八 わくわくおはなしまつり 日時:1月28日(土) 時間:15:00~16:00 会場:大会議室 (まどかぴあ 3階) 第16回 まどかぴあ読書感想画 コンクール入賞作品展 日時:1月28日(土) 館内特集 『美しい地球を未来へ』 日時:1月21日(土) ~2月3日(金) 会場:ギャラリーモール ~2月9日(木) 会場:まどかぴあ図書館内 (まどかぴあ 1階) 入口横、特設コーナー ※申し込み不要 布のえほん& エプロンシアター展示 赤ちゃんと布のえほんであそぼう 要整理券 日時:1月24日(火) 日時:1月21日(土) ~2月9日(木) 会場:まどかぴあ図書館内 おはなしの部屋 時間:10:30~11:30 会場:和会議室(まどかぴあ 2階) 定員:20組40人 1月6日(金)より図書館にて整理券配布。定員になり次第受付終了。 お すすめの 本 『風が強く吹いている』 いている』 『刑務所図書館の 刑務所図書館の人びと』 びと』 三浦しをん/著 アヴィ・スタインバーグ/著 新潮社 柏書房 【F/ミウ】 【016.5/ス】 大学4年のハイジは竹青荘というぼろアパートで暮らしている。 舞台はボストンにある刑務所内の図書室。本作は、そのち 春のある夜、万引きをして逃げる男-カケルの走る姿に魅了さ ょっと特殊な図書室で起こるリアルでユーモラス、時にやるせ れる。「俺がずっと探していたのは、あいつなんだ。」行き場のな ない日常を綴った一冊である。そこに登場するのはユニーク いカケルを竹青荘に入居させたハイジは歓迎会の夜、住人たち で個性的な受刑者たち。そんな彼らと交流し、著者は刑務所 を前に「俺たちみんなで頂点を目指そう」と突然箱根駅伝への 図書室司書としての日々の中で自らを見つめてゆく。 挑戦を宣言する。 裕福で敬虔なユダヤ教の家に生まれた著者は、将来を期 襷をつなぐ―このことに賭けた十人の、笑いと涙の青春物語。 待されて入学したハーバード大学で挫折した過去をもつ。そ ほとんどが素人という荒唐無稽な設定・・とわかっていつつも、 の後、刑務所図書室の司書という職業に出会った彼が、どう 走る喜び・苦しみの描写はリアリティがあり、個性的なメンバーが 変わっていくのか。著者の日記を通して、塀の中という非日常 目標に向かって邁進する姿、互いの信頼を深めていく過程に胸 の世界を覗いてみてはいかがでしょうか。(K) をうたれます。お正月、箱根駅伝を観戦する前に読んでいただ 『黒ねこのおきゃくさま』 ねこのおきゃくさま』 ルース・エインズワース/作 冬の情景を詩にのせて … ちょっとせつなくて心が温かくなる、寒い冬におすすめのお 雪雪雪雪くる前前前前 の家を出て行きますが、その代わりに得たものとは・・・ 室生 犀星 暖めてあげます。次の日、元気になった黒ねこはおじいさん ひとすぢに逢ひたさの迫りて 分の食べ物をすべて与え、家の薪をすべて使って黒ねこを 酢のごとき烈しきもの こがびしょぬれでやってきました。おじいさんは、黒ねこに自 胸ふかく走りすぐるときなり ある寒い冬の晩、貧しいおじいさんの家にやせ細った黒ね 雪くると呼ばはるこゑす 児童【933/エ】 はやも白くはなりし屋根の上 福音館書店 話です。挿絵もきれいで、黒ねこやおじいさんの表情がとっ てもすてき。大人にも子どもにもおすすめの本です。(H) みなさんの作品(イラスト、エッセイ、詩) 、書評やパ ララへの要望など、お寄せください。郵送または館内の Parala Box、回収 Box までどうぞ。 (作品返却、掲載予定のお返事はできません) 編集後記: 今年も大野城まどかぴあ図書館をご利用いただきありがとうございました。 公益財団法人 大野城まどかぴあ 〒816-0934 福岡県大野城市曙町 2 丁目 3 番 1 号 TEL 092-586-4010 http://www.toshokan.madokapia.or.jp そして年が明けると、いよいよ「図書館へゆこう!!」が始まります。もちろんパララもさら 携帯版ホームページ によい紙面作りを目指して頑張ります!2012年もどうぞよろしくお願いします。(K) http://www.toshokan.madokapia.or.jp/i/
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