こどもすこやかネットだより第16号

子どもたちのすこやかな成長を願って
第 16 号
平成25年10月
発行/明石市こども未来部子育て支援課
平成25年7月31日(木)に明石市児童健全育成支援システム(こどもすこやか
ネット)の関係者を対象とした研修会を開催し、民生児童委員、保育士、保健師を中
心に関係機関から53名が参加されました。前半は「支援を要する保護者へのアプロ
ーチについて」と題して甲南女子大学の稲垣由子教授の講演がありました。
児童虐待防止対策の社会の流れが
① 「『 か わ い そ う な 子 ど も 』『 醜 い 親 』: 子 ど も を 親 か ら 分 離 す る 気 運 が 高 ま る 」
⇒②「分離だけでは解決しないことに気づき、親への治療援助を始める」
⇒③「子どもの心の治療による、世代間連鎖の断ち切り」
⇒④「発生予防のため周産期からの親への育児支援」へと変化していること、
そのために関係機関の連携が重要であることについてお話を伺いました。
後半は日頃の取り組みや悩み、講演に関する質問及び話し合いの中で疑問に思った
ことなどグループごとにテーマを決めて話し合いをしました。その後各グループで話
し 合 っ た 内 容 に つ い て 発 表 し ま し た 。「 人 を 育 て る に は 、励 ま し と 褒 め る こ と が 大 切 。」
「 言 葉 に し て 自 分 を ほ め る こ と が で き れ ば 穏 や か な 気 持 ち に な れ る 。」「 あ り の ま ま の
姿 で や っ て い く こ と が 大 事 。 健 康 に 過 ご せ て い る と 思 え れ ば 周 囲 の 人 に 伝 わ る 。」「 自
分 の 行 動 を 振 り 返 り 、気 づ き を 大 事 に し て 、次 に つ な ぐ 。」 な ど 稲 垣 教 授 か ら ア ド バ イ
スをいただき、参加者の今後の活動への励ましとなりました。
平成24年度こどもすこやかネット活動報告
代表者会議の開催・・1回
システムの活動状況の報告を受け、システム運営や児童健全育成施策等に関する協
議を行います。
支援策検討所属長会議の開催・・6回(2 か月に1回の定期開催)
実務者会議での処遇困難事例について、支援策の評価やアドバイス・指示を行うほ
か、こどもすこやかネット運営上の課題の検討をします。
支援策検討実務者会議の開催
●定例実務者会議・・12回(月 1 回の定期開催)
こども家庭センター、健康福祉事務所、子育て支援課、健康推進課、児童生徒支
援課、発達支援課の6者で、新規事例の報告と対応方針、変化のある事例の情報
共有など、市全体の事例管理に関する情報交換・検討を行います。
●臨時実務者会議・・37回(随時開催)
【検討事例数】◎虐待事例24件
◎非行事例1件
◎その他12件
個々の具体的な事例を関係機関と検討します。①情報の共有、②問題点の把握、
③ 課 題 の 抽 出 、④ 各 機 関 の 役 割 分 担 を 図 り 、⑤ ケ ー ス に 対 し て 継 続 的 に 支 援・指 導
していきます。
研修・啓発活動等
研 修 会・講 演 会 等 を 開 催 し て 、こ ど も す こ や か ネ ッ ト に 対 す る 関 係 者 の 理 解 を 深 め 、
要保護児童等への支援技術の向上と、児童虐待や児童の非行及び犯罪の未然防止、
児童の健全育成に向けた施策の推進に努めています。
●子育て支援講演会
( 平 成 24 年 1 1 月 1 0 日 )
「レモンさんのビタミントーク~おせっかいで守ろうこどもの笑顔~」
講師:ラジオDJ
●明石市育児支援家庭訪問事業関係者研修会
山本シュウ氏
( 平 成 2 5 年 3 月 19 日 )
「産後の支援について~様々な状態のお母さんへの関わり~」
講師:甲南女子大学
玉木敦子教授
オレンジリボンキャンペーン
児童虐待防止推進月間である11月を中心に、天文科学館へのオレンジリボンマー
ク投射やケーブルテレビ「海峡のまち明石」で「特集:子どもたちの笑顔を守るた
めに」の放映などを行い、児童虐待防止をひろく呼びかけました。今年度も引き続
き実施します。詳しくは次のページをご覧ください。
オレンジリボンキャンペーンとは
2004 年 9 月に栃木県で発生した児童虐待事件を機に、
「二度
とこのような悲劇が起こらないように」という願いから栃木県
小山市に市民グループ「カンガルーOYAMA」ができ、活動
が始まりました。現在は、児童虐待防止全国ネットワークが総
合窓口となって、厚生労働省が後援しています。
オレンジリボン運動公式サイト http://www.orangeribbon.jp/
オ レン ジリ ボ ンに は 子 ど も の虐 待 を 防 止 す る と い う メ ッ セ ー ジ が 込 め られ て い ま す
明石市では子どもたちの人権とすこやかな成長を守るために
オレンジリボンキャンペーンを実施します。
キャンペーンの主な内容
市立天文科学館へのオレンジリボンマーク投射と
明石海峡大橋のオレンジイルミネーションの共演
11月1日から7日の日没から午後11時までオレンジリボンからの
メッセージをみなさんに送ります。天文科学館へのオレンジリボン
マーク投射は11月30日まで行います。
ポ ス タ ー 、チ ラ シの 配 付
児童虐待防止のポスターやチラシ
を公的施設や学校園等に配付して
啓発を行います。
子 育 て 講 演会 の 開催
10月12日(土)募集は終了しました
明石市立市民会館大ホール
講師
オ レ ン ジ リボ ン の配 付
子どもたちにオレンジ
リ ボ ン を 配 り 、子 ど も 自
身に児童虐待に対する
正 し い 知 識 を 伝 え 、困 っ
たときや悩んだときは
いつでも相談できるこ
とを知らせます。
乙武 洋匡氏
明 石 駅 前 広場 花 壇を オ レ ン ジリ ボ ンデ ザ イ ン に植 替 え
9月17日から12月上旬にかけて、明石駅前広場の花壇をオレ
ンジリボンデザインに植替えます。お近くを通られる際は、ぜひ
ご注目ください。
子どもの虐待は、子どもの心身の成長や人格の形成に
重大な影響を与えるとともに、次の世代に引き継がれる
おそれもあり、子どもに対する最も重大な権利侵害です。
大切な子どもたちを守るために、大人は何ができるので
しょうか。この機会にどうぞ考えてみてください。
そしてともに児童虐待のない社会を実現しましょう。
ちょこっと情報
ご存じですか?
子どもの権利条約 ~4つの柱~
防げる病気などで命をう
ばわれないこと。病気や
けがをしたら治療
をうけられること
など。
生きる 育 つ
権 利 権 利
教 育 を 受 け 、休 ん だ り 遊 ん
だりできること。考えや
信じることの自由が
守られ、自分らしく
育つことができる
ことなど。
自由に意見をあら
守られる 参加する わ し た り 、 集 ま っ て
グループをつくった
り、自由な活動をおこ
権利 権利 な っ た り で き る こ と な
あらゆる種類の
虐待や搾取など
から守られること。
障害のある子どもや
少数民族の子どもなどは
とくに守られることなど。
ど。
世界中のすべての子どもたちがもっている“権利”について定めた条約です。
日 本 は 1 9 9 4 年 (平 成 6 年 )に 批 准 し 、 現 在 1 9 3 の 国 と 地 域 が 批 准 し て い ま す 。
「こどもすこやかネット」 は 常 に 子 ど も を 中 心 に 考 え て 、 関 係 機 関 や 地 域 の み な
さんと連携して、児童虐待の予防や子どもたちの非行・犯罪の未然防止等に取り
組んでいます。
「虐 待 かな」と思 ったら相 談 や通 告 を
あなたの電話で、関係機関が連携をとり、その家庭の子どもと
家族に援助の手が届きます。
相談にあたってはプライバシーを尊重し、秘密を厳守します。
相 談 ・通 告
明石市こども未来部子育て支援課 家庭児童相談室
兵庫県中央こども家庭センター
児童虐待防止24時間ホットライン
電 話 918-5097
電 話 923-9966
電 話 921-9119
(兵庫県中央こども家庭センター)
発行/明石市こども未来部子育て支援課
〒673-8686 明石市中崎 1 丁目 5 番 1 号 Tel 078-918-5097 Fax 078-918-5650