七飯町海外交流研修報告書

2007(平成19)年度
七飯町海外交流研修報告書
アメリカ・マサチューセッツ州・コンコード町姉妹都市交流事業
七
飯
町
目
次
・発行にあたって 七飯町長 中 宮 安一・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
・海外交流研修参加者 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
・地
図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
・旅
程 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
・ホストファミリー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
・事前事後研修日程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
・写真で見る交流研修・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7∼13
・国際交流員レポート ウィットニー・ウォレン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14∼16
・中高校生レポート 辰 野
秋 本
杉 村
池 田
植 竹
木 田
佐々木
愛 里(大沼中学校)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17∼18
菜 月(七飯中学校)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19∼20
優 芽(七飯中学校)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21∼22
啓 (大中山中学校)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23∼24
朱 里(大中山中学校)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25∼26
望 久(七飯高等学校)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27∼29
郁 江(七飯高等学校)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30∼32
・引率教諭レポート 小野寺 勝 之(七飯高等学校)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33∼35
・町民代表レポート 杉 村 久 幸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36∼37
(農業後継者)
安 藤 正 悟・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38∼40
山 田 康 生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41∼43
・随行職員レポート 吉 田 雅 幸(企画財政課長)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44∼48
・七飯町中高校生海外交流研修要綱・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49
・七飯町民海外交流研修派遣事業要綱・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50
・新聞掲載状況(函館新聞) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51∼53
(北海道新聞)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54∼57
・コンコード,MAマップ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58
七飯町海外交流研修報告書発行にあたって
コンコード町と七飯町は、1997年11月15日姉妹都市
提携の調印を交わしてから今年で10周年を迎えました。
この年4月には、姉妹都市提携10周年記念事業を実施させ
ていただきましたが、町民の皆様の暖かいご支援により、コン
コード町より来町された約100名の高校生を町内のご家庭に
ホームステイによりお引き受けいただいたことに、心からお礼
申し上げます。
さて、姉妹都市提携10周年再盟約書交換式や文化センター
で開催いたしましたコンコード・カーライルハイスクール・七
飯中学校・七飯高等学校との三校合同コンサートでは、ホスト
ファミリーの皆様にも多数ご参加いただきまして、1,000人
七飯町長 中宮 安一
収容のパイオニアホールを埋め尽くすほどの大盛況となりました。
そして、日米の高校生が地球温暖化防止、明日の環境問題を考える「みなみ北海道青少
年環境国際会議」では、この10周年を節目として、両町が共通して取組むべき課題を目
標として掲げ、国際交流と環境施策に対する姿勢をPRするために、役場庁舎屋上に小型
風力発電機を設置しました。この風車は、両町のめざす環境保全対策のシンボルであり、
次代を担う青少年の意識の高揚、国際理解と友情の絆を深める有意義な交流事業となりま
した。
そして、この度の海外交流研修では、10月8日から18日までの11日間、コンコー
ド町に、総勢13名(中学生5名、高校生2名、引率教員1名、一般町民(農業後継者)
3名、役場職員2名(国際交流員含む))で訪問してまいりました。
現地では、ホームステイを体験させていただき、中高校生と引率教諭は毎日元気に学校
へ通い、同世代の子供たちと仲良く生活し、米国の文化や習慣を学びながら七飯町の魅力
を紹介し、姉妹都市交流の目的を十二分に達成してまいりました。
一般町民代表の参加については、国際交流事業を七飯町の産業振興に役立てたいとの想
いから、本年度は農業後継者を対象に参加を募り、若手農業者の育成を図るため米国の農
業事情や経営を学んでもらうことを主眼に実施いたしました。
そのために、新たな研修プログラムを用意し、準備に汗を流していただいたコンコード
のCCNN(コンコード・カーライル・七飯ネットワーク)メンバーの皆様には、大変ご
苦労をお掛けしたことに改めてお礼を申し上げます。
おわりに、本事業の実施にあたりまして様々な形でご協力くださいました各中学校並び
に七飯高等学校、地域、家庭の皆様、そして、心温まる受入れをして下さったコンコード
町の皆様に改めて厚くお礼申し上げます。
1
町民代表
町民代表
町民代表
4Hクラブ
4Hクラブ
4Hクラブ
や ま だ
すぎむら
あんどう
引率教諭
七飯町
七飯高等学校
企画財政課長
よ し だ
吉田
まさ ゆき
お の で ら
小野寺
かつゆき
山田
や す お
康生
杉村
ひさゆき
久幸
安藤
七飯町
しょうご
国際交流員
正悟
勝之
ウィットニー・ウォレン
雅幸
大中山中学校
七飯中学校
七飯高等学校
2年
大沼中学校
2年
2年
た つ の
辰野
七飯中学校
あ い り
愛里
すぎむら
杉村
うえたけ
ゆ
植竹
め
2年
あ か り
朱里
さ
優芽
2年
あきもと
秋本
な つき
さ
き
佐々木
大中山中学校
七飯高等学校
2年
2年
菜月
い け だ
池田
けい
啓
2
き
だ
木田
み
く
望久
いく え
郁江
地
図
3
七 飯 町 海 外 交 流 研 修 旅 程 日
月 日
次
1
地 名
時刻
交通機関
行 程
10月8日 函館空港
7:30 各自
函館空港出発ロビー集合
(月)
函館空港発
8:35 ANA-4782
国内線にて羽田へ
羽田空港着
9:55
羽田→成田
昼:各自
リムジンバス
成田空港発
16:35 CO-008
夕:機内食
【日付変更線通過】
2
食 事
朝:機内食
ニューアーク着
16:30 CO-1190
ニューアーク発
17:55
ボストン着
19:35 スクールバス 着後コンコードへ[ホームステイ] 昼:機内食
コンコード
20:00
[コンコード泊] 夕:家庭
10月9日 コンコード滞在
コンコード町内において通学・交流 朝:家庭
(火)
[ホームステイ] 昼:学校
[コンコード泊] 夕:家庭
3
コンコード町内において通学・交流 朝:家庭
10月10日 コンコード滞在
[ホームステイ] 昼:学校
(水)
[コンコード泊] 夕:家庭
4
コンコード町内において通学・交流 朝:家庭
10月11日 コンコード滞在
[ホームステイ] 昼:学校
(木)
[コンコード泊] 夕:家庭
5
コンコード町内において通学・交流 朝:家庭
10月12日 コンコード滞在
[ホームステイ] 昼:学校
(金)
[コンコード泊] 夕:家庭
6
10月13日 コンコード滞在
ホストファミリーと交流
朝:家庭
[ホームステイ] 昼:家庭
(土)
[コンコード泊] 夕:家庭
7
10月14日 コロニアルイン
(日)
9:45
コンコード発
コロニアルイン集合
10:00 貸切バス
ボストン着
ホテル着
8
10月15日 ホテル発
(月)
昼:レストラン
[ボストン泊] 夕:ホテル等
9:00 貸切バス
ボストン発
13:45 鉄道
ニューヨーク着
18:00 貸切バス
ホテル着
9
コンコード出発
ボストン市内視察
夕方
朝:家庭
ボストン市内視察
朝:ホテル等
ボストン出発
昼:レストラン
ニューヨークへ 夕:ホテル等
[ニューヨーク泊]
10月16日 ニューヨーク滞在
貸切バス
ニューヨーク視察
(火)
朝:ホテル等
昼:レストラン
[ニューヨーク泊] 夕:ホテル等
10 10月17日 ホテル発
(水)
ニューアーク発
貸切バス
11:10 CO-009
朝:ホテル等
空路、帰国の途へ
昼:機内食
[機 中 泊] 夕:機内食
11 10月18日 成田空港着
(木)
13:55
成田→羽田
朝:機内食
昼:各自
リムジンバス
羽田空港発
17:35 JAL-1167
函館空港着
18:55
函館空港にて解散
4
夕:各自
コンコード町でのホストファミリー
ホストファミリー
住
Lucy King (ルーシー、14 歳)
父、母、妹 2 人(Annie、15 歳、Gracie、4 歳) 5 人家族
Julie Margolies (ジュリー、14 歳)
父、母、弟(Michael、11 歳)
Stevie Mundel (スティヴィー、14 歳)
母、妹(Allie、12 歳)、弟(Luc、9 歳)
Alex Sayde (アレックス、15 歳)
父、母、妹(12 歳)
Valerie Caddell (ヴァレリー、14 歳)
父、母、姉 (Amanda、17 歳)
Rebecca Quint (レベッカ、17 歳)
父、母
Carolyn Tobin (キャロリン、16 歳)
父、母、兄(18 歳)
49 Hartwell Rd. Carlisle, MA
4 人家族 01741
杉 村 優 芽
675 West St. Carlisle, MA
4 人家族 01741
池 田
365 Concord St. Carlisle, MA
4 人家族 01741
植 竹 朱 里
204 Indian Pipe Lane, Concord, MA
3 人家族 01742
木 田 望 久
164 Partridge Lane, Carlisle, MA
4 人家族 01741
佐々木 郁 江
4 人家族
2 人家族
Michael and Junko Kargula (マイケル、ジュンコ)
息子:Bobby (20 歳)
3 人家族
2 人家族
Chris and Nancy Lorch (クリス、ナンシー)
息子:Chris(18 歳)、娘:Meredith(15 歳)
431 Brockelman Rd. Lancaster, MA
01523
啓
小野寺 勝 之
20 Moore St. #3, Somervill, MA
02144
(10/8∼10)
杉 村 久 幸
96 Williams Rd. Concord, MA
01742
(10/11∼14)
Jack Nevison & Nancy McJennett(ジャック、ナンシー)
娘:Laura 、Susan (同居してない)
辰 野 愛 里
秋 本 菜 月
David Nurenberg & Liana Tuller (デイビッド、リアナ)
デイビッド:CCHS 英語教師、リアナ:教師
340 Acton St. Carlisle, MA
01741
滞 在 者
166 Indian Hill Rd. Carlisle, MA
4 人家族 01741
Al and Chris Dentino (アル、クリス)
息子:Cory(06 卒業)、娘:Jaclyn(12 年生)
所
4 人家族
5
500 Thoreau St. Concord, MA
01742
155 Hill St. Concord, MA
01742
安 藤 正 悟
山 田 康 生
吉 田 雅 幸
事 前 事 後 研 修 日 程 事前研修は、コンコード町訪問までに、個人の意欲や英語力、訪問団員としての結団力向上を
目的として実施しました。
そして、今年度初めてコミュニケーショントレーニングを取り入れ、事前事後における研修の
成果を事後研修会において検証しています。
日 時
7月30日(月)
19:00∼20:30
場 所
七飯町役場 2階
202会議室
内 容
・事業の概要等の説明
・派遣学生の心得
・七飯町について
・コンコードについて
・旅程等の説明
・パスポート手続きについて
・質疑応答
第2回研修会
8月10日(金)
13:00∼16:00
七飯町歴史館
第3回研修会
9月8日(土)
9:00∼12:00
(集合8:30)
大沼国際セミナー
ハウス(役場集合)
・七飯町の生い立ち(歴史を学ぶ)
・恵まれた環境七飯町
(水道水は湧水・地下水)
・昔の面影を辿る
(赤松並木・七重官園)
・コミュニケーショントレーニング
・カヌー体験(荒天のため中止)
・英会話講座他
第4回研修会
9月15日(土)
9:30∼12:00
七飯町役場
202会議室
・研修レポートについて
・英会話講座他
壮行式
10月4日(木)
16:30∼17:00
七飯町役場
101会議室
・町長・教育長・学校長による壮行式
第5回研修会
及び説明会
10月4日(木)
17:00∼18:30
七飯町役場
101会議室
・英会話講座他
19:00∼20:00
七飯町役場
101会議室
・トラベラーズチェック等の受渡
・旅程等の最終確認
・質疑応答
第1回研修会
及び説明会
事後研修会及び 11月19日(月) 七飯町役場
研修報告座談会 18:00∼19:00
101会議室
19:00∼20:30
七飯町役場
101会議室
6
・コミュニケーショントレーニング
・事後の心境報告
・派遣研修報告会
ホームステイ等体験報告
写真で見る交流研修
第 1 回事前研修
第 2 回事前研修
事業概要説明会
第 1 回事前研修
近代農業発祥の地七重を学ぶ
第 2 回事前研修
事業概要説明会
明治時代の七重を学ぶ
「みなみ北海道青少年環境国際会議」で具体の取
コ ン コ ー ド 町 と の 姉 妹 都 市 提 携 10 周 年 を 記 念 し
組みとして発表された役場庁舎屋上の風力発電機
て植樹したシンボルツリーと風力発電機を研修
7
第 3 回事前研修
第4回事前研修
コミュニケーショントレーニング
第 3 回事前研修
ウィットニー先生と英会話
壮行式にて
函館空港にて、出発前に記念撮影
ウィットニー先生と英会話練習
町長・学校長と記念撮影
コンコード町
8
タウンハウスにて
コンコード・カーライル高校
タウンハウスにてタウンマネージャーと懇談
コンコード・カーライル高校
コンコード・カーライル高校
ハイテクのホワイトボード
SFクラブの歓迎会
コンコード・カーライル高校
コンコード・カーライル高校
アメフトの試合を観戦
アメフトの試合を応援する生徒たち
9
コロニアルガーデン
コロニアルガーデン
コロニアルガーデン
ヴェリルファーム
ヴェリルファーム
ヴェリルファーム
10
カーライルにあるクランベリー農場
カーライルにあるクランベリー農場
カーライルにあるクランベリー農場
クランベリーの実
オールドノースブリッチ
ミニットマン像
11
若草物語
オルコットの家
札幌農学校 二代目教頭ホイラーの家
M a r u- Y am a K w an
ホストファミリーとの別れの朝
ホストファミリーとの別れの朝
ハーバード像の前で
マサチューセッツ州議事堂
12
世界貿易センタービル跡地
マンハッタンのビル
グラウンドゼロ
自由の女神行きのフェリー乗場の公園で
自由の女神行きのフェリー乗場の公園で
研修を終えて無事に函館空港に到着
函 館 空 港 到 着 ロビーで 家 族 と 久 し ぶ り に ご 対 面
13
Sharing My Home
国際交流員 Whitney Warren
Nothing could have made me happier after our long, long flight and delay to turn
the corner after going through customs and see, standing with Tom Curtin and Al, my
parents holding red, white, and blue balloons to welcome us to America. One bite of
Macintosh Apple and I knew I was back in New England.
I spent most of my days wandering around Concord Carlisle High School
sometimes trying to give tours in my broken Japanese, pointing out differences and
similarities between Japan and the US as much as I could, but mostly I hung out in Al’s
office waiting for tired, jet-lagged students to come in to escape and rest. I would try
to ask them what they had eaten for breakfast or lunch that day, what they had done the
night before and what they had seen that day in school. One of the funniest moments
was on the first day when the students were
explaining what classes they had visited
and how hard they had been to understand.
Natsuki, with a completely confused look
on her face, gave me the handout from the
class she had just attended–it was
completely in Spanish!
I wish I had been better able to
communicate with the students and explain
things they may not have understood about
how school works in America or what teenage life is like. I wish I had had my own
electronic dictionary. The one I was using was a Japanese one and I would type in a
word and show the screen to whomever I was talking to since I couldn’t read the kanji
that appeared. I never actually knew if the word it showed was the right one for what I
meant. Onadera-sensei and I shared some great conversations with Al in that crammed
office talking about the education systems in Japan and the US. With the aide of lots
of hand gestures, some drawn pictures and a dictionary, for the most part, we were able
to understand each other.
Every night the adults had some sort of function. Each dinner or party was a
little different but all were fun. I especially loved hosting Thanksgiving at my house.
It is such a typical and unique American holiday. I loved being able to share that with
the adults from Concord. Some of the very ideas that Thanksgiving is based on are of
thanks for surviving in this world together and for sharing cultural knowledge. I loved
watching Shogo, Yas, and Hisayuki photographing and videoing the turkey and how its
size compared to their heads. I loved watching the Japanese tentatively trying the most
14
classic of Thanksgiving dishes–cranberry
sauce. Most of all, even though it was
only for a small group of Nanae citizens,
I was so thankful to be able to open up
my home and welcome delegation
members as a small return for how
welcomed I have felt in Nanae.
My only complaint was that we
were too busy. As fun as they are, we
don't usually have parties every night. I wish the delegation members could have
experienced a little of what normal American life is–when we eat dinner as a family
and then just sit around the house watching TV, reading, playing a board game together
or doing homework.
長い旅路、飛行機の遅れのあと、税関を通ってその通路の角を曲がった瞬間見え
た赤・白・青の風船を持って立っているトム・カーティン、アル・デンティーノ、
そして私の両親。これ以上の嬉しさはありませんでした。
マッキントッシュりんごを一口かじって、ああ私は故郷のニューイングランドに
帰って来たのだと実感しました。
滞在中のほとんどの時間はコンコード・カーライル高校で過ごし、時々私の不慣
れな日本語で、日本とアメリカの学校の違いや逆に似ている所を子供たちに紹介し
ながら校内を案内して歩いたりもしました。しかし、ほとんどはデンティーノ先生
のオフィスで、七飯町から訪れた時差ぼけの子供たちが疲れて、オフィスに休みに
逃げ込んで来るのを待っていました。
みんなは、朝食や昼食に何を食べたのか、昨夜は何をしたのか、学校で何を見た
のかなど、色々聞いてみました。
中でも特に面白かったのは、初日に子供たちがどんな授業を受けたのか、その授
業がどれだけ難しかったのかを説明してくれている時でした。菜月が困惑の表情を
浮かべながら、私に授業でもらったプリントを差し出しました。なんとそれは完全
にスペイン語で書かれたものでした!
子供たちともっと上手くコミュニケーションが取れたら良かったと思いました。
そうすれば、アメリカの学校の仕組みや同世代の子供たちの生活などについてみん
なが理解できないことを説明してあげられたことでしょう。
また、自分の電子辞書を持っていたら、なお良かったでしょう。日本の物を使っ
ていて、もし分からない単語があれば辞書で引いて話している相手に見せましたが、
私はまだ漢字があまり読めないので、いつもその引いた漢字が私の意味している単
語なのかどうか分かりませんでした。
15
デンティーノ先生の狭いオフィ
スで、私と小野寺先生とデンティ
ーノ先生の3人で日本とアメリカ
の教育制度について話しました。
ジェスチャーをたくさん使った
り、絵を描いたり、少し辞書も使
ったりして会話をしましたが、な
くてもほぼお互いのことを理解で
きたと思います。
訪問団の大人には、毎晩なんら
かの夕食会やパーティーなどの行
事がありました。毎回ちょっとずつ違いましたが、どれも全て楽しかったです。
私は特に、感謝祭ディナーを自分の家で開催できたことが嬉しかったです。感謝
祭は、アメリカの中でも特に伝統的で珍しい休日です。また、コンコードの大人た
ちと一緒に参加できたことも良かったです。
感謝祭の基本的な考えの一つに、この世界に一緒に生きられる事、文化的な知識
を分け合える事に感謝しようというものがあります。ショウゴとヤスとヒサユキが
七面鳥を自分の頭の大きさと比べて写真を撮ったり、ビデオで撮影したりしている
のが面白かったです。また、皆さんが感謝祭の最も典型的な料理であるクランベリ
ーソースに挑戦しているのを見て嬉しく思いました。特に感謝しているのは、七飯
町民の訪問団数人でしたが、自分の家で感謝祭に招いて歓迎できたことです。自分
が七飯町で歓迎されたことに対し、小さなお返しができたと思います。
唯一心残りといえば、忙し過ぎたことでしょうか。パーティーなどは楽しかった
けれど、アメリカ人が毎晩パーティーをしている訳ではありません。
訪問団のメンバーが、普段の生活を少しでも経験できたら良かったと思いました。
それは、家族で夕食を食べ、その後ソファに座り、テレビを見たり、本を読んだり、
ゲームを一緒にしたり、宿題をしたりすることです。
16
大沼中学校
2年
たつ
辰
の
野
あい
愛
り
里
私がアメリカで過ごした日々は、一生私の記憶に残るでしょう…。私にとって、コ
ンコード町で過ごしたホームステイやボストンで見た景色、ニューヨークで感じたア
メリカならではの厳しさは、とても貴重な体験になりました。
コンコード町でのホームステイでは、中学生・高校生が印象的でした。私は、4日
間「コンコード・カーライル高校」(※以後 CCHS)に通いました。まず、CCHS の同級
生の男子は背がスラっと高くってイケメン!!(´u`●)女子は、大人っぽくてセクシ
ーで、笑顔がとってもかわいい!!! とにかく、同級生には見えませんでした!!(笑)
そして、皆性格がよくて優しい!!!初めて会ったのにもかかわらず、「Hi!!!」とか
「ハジメマシテ」等と笑顔で話しかけてくれました!! 上級生の生徒も、私と仲良く
してくれました!! そして、そういった生徒との関わりや高校での授業等を通して分
かった事があります。それは…皆 自分の意見を持ち、それをきちんと相手に伝える。
授業中、やり方が分からなかったり疑問がある時は、恥ずかしがらずに手をあげて言
う。つまり、自立性がある、という事です。学校では、「学力」を大切にするのでは
なく、「個性」を大切にするのです。こういった事はアメリカならではなのかもしれ
ないケド…日本とは逆の考え方で、日本は「団体性」があり、「学力」を大切にしま
す。日本も「自立性」があれば「いじめ」等なくなるのになぁ…と感じました。
ホームステイ中は、よく分からない英語がいっぱいあって困りました。ある程度は
話が通じますが、やっぱり文化の違いがあり、日本のことを上手く伝えることができ
ませんでした↓↓
またボストンでは、とっても古い建物が、昔のまま残っていて歴史を感じられまし
た!! ニューヨーク(NY)では、ダウンタウン・マンハッタン・ブロードウェー・
ミッドタウン等を回りました。NYで発見した事は「皆が信号無視」車が来ようと、
クラクションを鳴らされても、おかまいなしに横断歩道を渡っていました。
「赤信号・
みんなで渡れば怖くない??」 NYは何もかも大きくて、圧倒されました。中でも
印象に残った所(モノ)は、ブロードウェーと自由の女神です。リバティー島にある
「自由の女神」、島にあるので船で移動しました。実際に自由の女神を見たときは、
「意
外と…ちっちゃいなあ…(・・;)」と思いました。ブロードウェーでは、「看板」が
印象的でした。色々なお店や建物には、必ず映像が流れる大きな看板がありました。
最後に、アメリカで過ごした11日間は、私の一生の宝物になると思います。他の
人がなかなか経験できないことを、中学2年生という時期にできて、本当に感謝して
います。ホストファミリーのご家族、研修を支えてくださった方々、アメリカに行か
せてくれた両親に沢山「ありがとう」と言いたいです。本当にありがとうございまし
た。
17
アメリカでは… ■
AM6:00……起床
6:15……朝食(パン・シリアル・スクランブルエッグ・ワッフル・ベーグル
等…)
7:20……登校(7:35から始業)
10:30……昼食(校内の食堂に全校生徒が集まり、ハンバーガー・サンドウィ
ッチ)
(PM1:00まで昼休み)
PM1:05……始業
2:00……放課後活動(部活)開始(ホッケー・アメフト・サッカー等)
4(5):00……下校
(帰宅してから夕食までは、自由)
6:00……夕食(ローストチキン・サラダ・パン・スープ等)
9:00……就寝
驚いたコトBEST3 ■
1位…
始業の挨拶も先生にお辞儀をすることもない!!始業・終業の合図は「ブザー」、
終業のブザーが鳴ったら、たとえ先生がまだ話をしていてもおかまいなしに教
室をでます。(先生 可哀相…)
2位… 給食とお昼休みの時間が長い!!!昼食とお昼休みの時間を合わせて、2時間
30分もありました(゜O゜!!)
3位… 大半の家庭に食器洗い機(BIGサイズ)があるそうです!!ちなみに…私の
ホームステイ先の家には、25インチのテレビ程の大きさの食器洗い機があり
ました!!(笑)
自由の女神像
お世話になった KING ファミリィー
18
七飯中学校
2年
あき
秋
もと
本
な
菜
つき
月
私の中で海外派遣という経験は、一生の思い出になったと思います。私は、今まで
アメリカに全く興味がなく、テレビの中の世界という存在でしかありませんでした。
なので、今回アメリカに行けたことは、私の世界を広げることになりました。
10月8日、期待と不安に胸をときめかせてアメリカへと旅立ちました。見たこと
の無い世界―未知の冒険へ。初めての国際線の飛行機、機内食、入国審査。全てが新
鮮で、とても魅力的でした。アメリカに着いて、さっそく約一週間のホームステイが
始まりました。
私のホストファミリーは、四人家族のマーゴリス家です。14 歳のジュリーは、とて
もしっかりしていて、殆ど英語が話せない私をサポートしてくれました。ジュリーの
弟で11歳のマイケルは、ゲームが大好きで、
「ゼルダの伝説」を見せてくれたり、一
緒に遊んだりしました。お父さんのリックとお母さんのダナは日本好きで、箸の使い
方がとても上手でした。
次の日からアメリカの学校へジュリーと登校。
私はこの時を、一番楽しみにしていました。
まず驚いたのは、平屋だということ。アメリカ
は土地が広いとはいえ予想していませんでした。
日本のイメージが強すぎて、平屋の学校がある
なんて考えたこともありませんでした。更に驚
いたのは、その広さ。「迷宮」という表現がぴっ
たりだと思います。地図は英語なのでまったく
わからないし、似たような景色ばかり。一人で
ジュリー,マイケルと一緒に
歩いたら、迷うこと確実。そして、授業もとてもユニークでした。演劇の授業やオー
ケストラの授業という日本では珍しい授業があるし、フランス語やスペイン語などの
様々な外国語の授業もあります。授業中に立ち歩いても、水を飲んでもOK。本当に
スケールが違う。とても羨ましかったです。また、基本的に男女関係なく仲が良くて、
昼食も友達皆で食べていました。
ある日のスペイン語の授業時間。私はいつも通り、意味がわからないけれど、とり
あえずノートをとっていました。その時です、突然非常ベルが鳴りました。何事かと
周りの人を見てみると、生徒は「イエーイ」みたいなこといっているし、先生は微笑
みながらみんなを立たせていました。私がきょとんとしていると、ジュリーが私の腕
をつっついて「レッツ・ゴー!」といっていたので、ああ、これは避難訓練なのか、
と気付きました。それにしても、日本と随分様子が違うなぁ。私の学校の避難訓練は、
全員ピシッと整列して外に並び、先生が「今のは○○分だ。前より 1 分遅い!」とか
いってすごく本格的なのにアメリカは・・・。あれ?何にもしてないのにもう戻るの?
19
という感じで、適当というか、いかにもアメリカらしいというか。日本とアメリカど
っちの避難訓練の方がいいのかは、私にはわからないけれど、対照的すぎて、ものす
ごく面白いと思いました。
ホームステイ先では、日本の文化ということで蕎麦を作りました。リック、ダナと
は違って箸が使えないマイケルは、フォークで食べていました。アメリカには使いや
すいザルや入れ物が無いので作るのに苦労しましたが、
「とても美味しい」と喜んでく
れました。夜には、毎日野球中継を家族全員で見て地元の野球チームを応援していま
した。他にも、サイクリングやバスケ、天文観察などもしました。
ホームステイを終えてボストンとニューヨークを見てまわりました。ボストンは、
レッドソックスで有名な町です。街中にもそれらしい店や看板があり、野球には全く
興味のない私でも、この町は野球が土台になって成り立っているのではないかと思い
ました。そして、ハーバード大学。左靴をさわれば頭が良くなるという銅像は左靴の
部分だけ金色に光っていました。また、
「正門を二回通れば卒業できない」というジン
クスがあり、それゆえみんな正門からは入らないそうです。それを聞いて、ぜひとも
今すぐ二回通りたいと思いました。かかってきなさい!ってなもんです。
ニューヨークでは、自由の女神などを見ました。自由の女神はフランスから贈られ
た銅像で、右手には松明を、左手には独立宣言書を抱
えています。また、左足を一歩前に踏み出して独立へ
歩みだした様子が表れています。実際に見てみると、想
像よりも迫力があって、とても感動しました。アメリカ
って、インパクトがあるな∼と思いました。ニューヨー
クでは、チャイナタウンにも行きました。久しぶりに漢
字やアジアらしい街並みを見てちょっぴり感動しました。
アメリカの街並みは首が疲れる位でかい建物ばかりなの
で、目線が定まらなくて大変でした。
アメリカで一番困ったことは、お金のことです。買い
物をするときはなるべくお札で払っていましたが、どう
してもコインが溜まってしまって財布がパンパンになっ
てしまいます。ということで、コインでお金を払ってみ
ました。・・・・まったく単位がわかりません!
ど迫力の自由の女神像
困った私は、とにかく財布を見せて
一枚ずつ渡しました。すると、店員の人(男性)が「どこから来たの?」と聞いてき
たので、とりあえず「Japan!」と答えると、「オー、マツーイ!(その後は聞き
取れなかった)」みたいなことで、結構仲良くなっちゃいました。
今回の海外派遣で、日本人とアメリカ人の味覚の違いや授業スタイルの違いなど、
私たちとは別な感覚を持った人たちがいるのだと、改めて実感することが出来ました。
これからもっと勉強して、もう一度アメリカへ行き、さらに私の世界を広げていきた
いと思います。
20
七飯中学校
私
2年
すぎ
杉
むら
村
ゆ
優
め
芽
は今回の海外派遣の一員に選ばれ、貴重な体験ができる喜びでいっぱいでした。
これは私にとって初めての海外で、アメリカに着くまで夢を見ているようでし
た。 アメリカへ行ったら自分から積極的に話しかけよう!!
…と強気でいたものの、
実際にホストファミリーと会うと、その迫力に驚いてしまいました。
しかし、これからのアメリカ滞在にとても*わくわく*した気持ちでいっぱいでし
た(^^)♪
私はホームステイ先の☆Stevie☆と4日間、CCHS に通いました。日本との学校生活
の違いにたくさん驚かせられました★!授業中に飲食 OK だったり、立ち歩いても、遅
刻しても怒られなかったり…。 自由なんだなあ と実感しました。コンピューターを
使った授業や演劇の授業など、日本にはないようなものもありました。学校の大きさ
も日本と全く違いました。教室の場所は覚えきれないほどあり、一人でいると迷子に
なるくらいの広さでした!!他にも図書館やカフェテリアなど……とにかく*BIG*で
した。
そしてアメリカ人はとても*Friendly*でし
た!(^^)!誰もが
Hello!
Hi!
と声をかけて
くれました。中には コンニチハ! と日本語で
話しかけてくれる人もいました。そのおかげで
たくさんの友だちができました★!遊んだり、話
したり…いつでも明るく優しくしてもらいまし
た。嬉しかったです\(^o^)/
演劇の授業の様子
アメリカの学校は全てが楽しかったです!!
日こんな学校に行きたい!
毎
と思いました☆笑
私は吹奏楽をやっていてクラリネットを吹いています。今年の4月に七飯町でカー
ライル高校とのジョイントコンサートがありました。私はそれに参加していたので、
また一緒に演奏できる喜びで満ち溢れていました。
そして5日目に行われたアメフトの試合の応援演奏に参加させてもらえることに
なりました★!バンドのみんなと演奏して、心から一緒に音楽というものを楽しめまし
た。国や言葉が違っても、音楽は同じように感じられることが改めてわかりました♪
このような機会に感謝したいです(*^^*)
中
でも一番心に残っているのは、お世話になったホストファミリーとの思い出で
す。英語を上手く話せない私に、ゆっくり話してくれたり、辞書を使ってわか
21
りやすく親切に教えてくれました。
私はお土産に日本の伝統の遊び道具をあげました。毎日みんな喜んで遊んでいたの
でとても嬉しかったです☆だるま落としは全部成功していました。けん玉はいつの間
にか上達していて、一番小さな穴にも乗せることができていました★!!私より上手で
した(;_;)笑
ホームステイ最後の日は一緒
に過ごし、いろんなところへ買
い物に行きました。印象に残っ
たことは一緒に ジャック・オ・
ランタン
を作ったことです。
初めて作るのでとても楽しみに
していました。かぼちゃの種を
取り除いたり、中身をくりぬい
たり、顔のパーツを切り抜いた
りと意外と大変な作業ばかりでし た。しかし、出来上がった自分のランタンを見たと
きの感動はとても大きかったです!!中にロウソクを入れたらきれいに光っていました。
一人一人の顔が個性的でおもしろかったです。
そ
んな楽しいホームステイもあっという間に別れの日になりました。私は感謝の
気持ちを込めて手紙と写真を贈りました。最初は不安なことばかりだったのが、
今はすっかり打ち解けていました。せっかく仲良くなったのに別れなければいけない
のはとてもつらかったです。悲しくて自然に涙があふれてきました。お世話になった
ホストファミリーに感謝したいです。そして、もっともっと英語を勉強して、また会
いに行きたいと思います\(^0^)/
私はこの11日間、たくさんの貴重な体験をしてきました。ほんの短い間だったけ
れど、アメリカの文化や歴史、人々の優しさに触れることができました。この体験は
私にとって絶対に忘れることのない一生の思い出になりました★!
今回の海外研修で学んだことをたくさんの人に教えてあげたいです!!
そしてこれからの自分に生かしたいと思います。
このような経験をさせてくれたみなさんに感謝し たいと思います。
あ りがとうございましたっ(^^♪
22
大中山中学校
2年
いけ
池
だ
田
けい
啓
僕は、今回の派遣メンバーに選ばれたとき、男子が一人と知ってとても
びっくりしました。もう一人くらいは男子がいるかなーと思っていたので本
当にアメリカで10日間も生活していけるか心配になりました。でも、今年
は、農業後継者の人たちが 3 人いると聞いてホッとしました。そして、アメ
リカへ向かったのですが、その頃にはもうみんなと仲良くなっていました♪
アメリカへ向かう飛行機は、とても辛かった。僕には12時間は長すぎま
し た ・・・。朝 だ っ た か ら 機 内 で は 全 く 眠 れ ま せ ん で し た 。 で も 、 そ の お か げ で
次の日は時差ボケにかからず元気に学校へ行けました!!
コンコードへ着いたときは寒いにもかかわらずホストファミリーのみん
ながなんと外で待っていてくれました。僕は、正直言って寒くて早く家に行
き た か っ た で す 。 僕 の 泊 ま っ た 家 は Alex と 妹 、 お 父 さ ん 、 お 母 さ ん 、 犬 の
4 人 +1 匹 家 族 で し た 。 家 に 着 い た と き は も う
夜で、僕は自己紹介をしたあとすぐに寝ちゃい
ました。
(家族写真→)
次の日の朝、僕はいきなり驚いたことがあり
ます。朝ご飯は、シリアル(コーンフレーク)
だったのですが、なんと「冷たいの」と「温か
いの」どっちがいい?と聞かれました。あたた
かいのなんて知らなかった僕はふと横を見ると
コーンフレークから「湯気」が!!
みんなで家族写真!!
僕は怖かったので冷たい方を食べました。
学 校 で は 、み ん な が「 Hi」と 声 を か け て く れ ま し た 。授 業 は も ち ろ ん 英 語
で、よく分からなかったけど、生徒の人はみんな真剣で、質問をかなりして
いました。先生は面白い人ばかりで、僕は体育の先生と結構仲良くなりまし
た。友達もいっぱいできました。
Alex は 、日 本 で い う 吹 奏 楽 部 に 入 っ て い ま し た 。そ の 他 に も 、太 鼓 ク ラ ブ
に 入 っ て い ま し た 。僕 達 は 、CCHS( コ ン コ ー ド ・ カ ー ラ イ ル ハ イ ス ク ー ル )
のアメフトを見る機会がありました。そのときに、吹奏楽と太鼓を披露して
いました。
僕は家に帰ってお土産を渡しました。僕は箸や日本のお菓子を持っていき
ま し た 。 Alex は 、 ハ イ チ ュ ウ が お 気 に 入 り で し た 。
別 れ る 前 日 は 、お 出 か け し ま し た 。平 日 は 、Alex は 歌 や ピ ア ノ の レ ッ ス ン
があったので、出かけられませんでした。だから、休みの日に連れて行って
くれました。朝は妹のサッカーの試合を見に行って、お昼にチーズケーキフ
23
ァクトリーというお店でご飯を食べました。アメリカ人なら誰でも知ってい
るお店だそうです。僕はチーズピザを食べました。全部の料理がとっても大
きかったです。でも頑張って全部食べきりました。想像以上に店員さんが優
しくて、コーラのおかわり持ってきましょうか?とか、お持ち帰り用にパッ
クに詰めてきましょうか?などなど。誕生日の人には、風船と歌をプレゼン
トしていました。その後は、ショッピングモールに行きました。そのときな
んと、他の中学生全員と遭遇しました。そこでは、クマを作ったり、友達へ
のお土産を買ったり、ハロウィンショップにも行きました。
ホームステイ中は2回パーティをしました。
一番驚いたのは、日本の歌をめちゃくちゃうま
く歌っていたことです。他にも地下室に卓球台
やビリヤード台があったこともびっくり。
僕 は 、 ほ ぼ 毎 日 Alex 達 と ビ リ ヤ ー ド で 遊 び
ました。犬と庭で走り回ったりもしました。
そんな感じで毎日が過ぎていってとうとうお
別 れ の 日 が ・・・ な ん だ か ア ッ と 言 う ま で ち ょ っ
と泣きそうになっちゃいました。でも次はボス
Welcome パ ー テ ィ ー (??)
トンとニューヨークにいけるので楽しみな気持ちもありました。
ボストンでは街の中を観光しました。一番印象に残ったのは美術館です。
エジプトの壁画やルネッサンスを見てきました。その中にはなんと日本の浮
世 絵 な ど も あ り ま し た !!
ボストンには、たった1日しか居られなかったけ
れどとても楽しむことができました。
次 の 日 か ら は ニ ュ ー ヨ ー ク !!
NY に は 二 日 間 い る こ と に な っ て い た け れ
ど 、 着 い た と き は も う 夜 ・・・。ま ぁ 、 そ れ は し ょ う が な い と し て 、 二 日 目 は ま
ず 、誰 も が 知 っ て い る 自 由 の 女 神 像 へ GO!!
自由の女神像がある島へは船で
行 き ま し た 。 で も 、 そ の 船 が 意 外 と 速 く て 寒 か っ た で す ・・・。
島は観光客がいっぱいいました。自由の女神像の下にはショップとカフェ
がありました。でも、僕は自由の女神像よりタイムズスクエアとかショップ
がいっぱい並んでいる所の方が楽しかったかな。
僕がアメリカへ行って1番学んだことは小さな子からお年寄りまでみん
ながフレンドリーだったことです。日本だったら知らない人に挨拶すること
はあまりないけど、アメリカではみんなが仲良くて笑顔だったことです。
日本でも見習いたいと僕は思いました。
最後に海外交流派遣メンバーに選ばれて本当に良かったです。
いろんなことを学べたし、いっぱい友達もできたし、楽しい思い出ばっかり
でした。この企画の関係者のみなさん本当にありがとうございました。
24
大中山中学校
2年
うえ
植
たけ
竹
あか
朱
り
里
+ホストファミリー+
私は今回アメリカに行って、おおげさすぎるかもしれないけれど人生が変
わったような気がします。考え方も変わったし、いろんな視線からいろんな
ものを見られるようになり、大切なものも見つけてくることができました。
一番、私を動かしてくれたのはホームステイ先の家族でした。4人家族で
犬と猫を飼っていました。初めて会った時は何を話せばいいか分からず、と
ても緊張していました。でも、ホームステイ先の家に行くまでの車の中で長
女 の ア マ ン ダ と 次 女 の ヴ ァ ル が 日 本 語 で 「 お な か す い て い ま す か ? 」「 つ か
れていませんか?」と色々話かけてくれました。アマンダは日本にもきた事
もあり、家族の中で一番日本語が上手で私にいっぱい話しかけてくれました。
家に着くと部屋を案内してくれました。そこで驚いたのは、家に音楽スタジ
オ?みたいなモノがあった事です。楽器がたくさんあり、その音楽スタジ
オ?はホストファザーの趣味だそうで、休日にはファザーの友達を呼んでみ
んなで演奏していました。日本ではこんな素敵な趣味をもっているファザー
は い な い ん じ ゃ な い か と 思 い ま し た 。 (日 本 の お 父 さ ん は 家 で は テ レ ビ み て 、
寝 る っ て 、勝 手 に イ メ ー ジ w W )ホ ス ト フ ァ ミ リ ー は 本 当 に 優 し く て 、毎 日 過
ごしていくうちに英語も聞き取れるようになり、いっぱい話せるようになり
ました。私は今でもホストファミリーの言ってくれた一言を忘れる事が出来
ません。>「朱里は私達の大切な家族です」<私はアメリカに行って大切な
家族に会える事が出来ました!!
☆アマンダとヴァルと☆
25
+友達+
二日目はバスで学校に行く事になりました。バスに乗ると、隣に座った子
が気軽に話しかけてくれて嬉しかったです。学校についてからもアマンダと
ヴァルの友達が男女関係なく話かけてくれて、本当にフレンドリーだなぁっ
と思いました。学校でも驚く事がいっぱいありました。授業中に立ったり、
食 べ た り (私 も 授 業 中 に ブ ド ウ を 食 べ ま し た 。 )体 育 の 授 業 で は 準 備 体 操 が な
かったり、新鮮な事もいっぱいあってその日から学校が大好きになってしま
いました。お昼はヴァルの友達と食べました。すごく明るい子がいて、日本
語で話しかけてくれたり、冗談などを言って笑わせてくれました。
三 日 目 に バ ス に 乗 る と 、 み ん な 「 Akari!」 と 話 か け て く れ ま し た 。 も う 名 前
を覚えてくれたんだぁっと感動してしまいました。
三日目はアマンダの友達と食べました。アマンダとヴァル、右から三番目
(写 真 )の カ イ ル と そ の 弟 に ミ サ ン ガ を 作 っ て 渡 し た ら カ イ ル の 弟 が 私 に も ミ
サンガを作ってくれて嬉しかったです。↓↓
←
☆カフェテリアで☆
カフェテリアは日本でいえば、
学校の食堂みたいな感じっ
みんな、仲良しで男女の壁が
全然ないっ
☆ 最後の日にカボチャのランタンを作りました☆↑↑
夜には野球観戦をしてホストファミリーと話をして寝ました。別れの日は
すごく悲しくて、絶対泣かないぞっと決めていたのにダーっと涙がでてきて
自分でもバカだと思うくらい泣いてしまいました。
私がこの海外派遣研修で感じた事は、アメリカは温かくて、みんなが家族
で、みんなが優しい国なんだと思いました。私が見てきたのは一部分で、そ
れは幻想に過ぎないのかも知れませんが、少なくともアメリカで出会った私
の ホ ス ト フ ァ ミ リ ー 、友 達 、ま わ り の 人 は 優 し い 私 の 家 族 だ と 思 っ て い ま す 。
私は、家族に再会するために一生懸命勉強して、またアメリカに行きたい
と思っています。
26
七飯高等学校
2年
き
木
だ
田
み
く
望
久
13時間もの大移動を終え、私を迎え
いれてくれていたのはとても優しそうな
顔をしたレベッカファミリーでした。家
に着いて迎えてくれたのは、レベッカ家
の愛犬のパールです☆
そして私に用意してくれた部屋はとて
も広く、ベッドはクイーンサイズで、と
て も 落 ち 着 い た 部 屋 で し た (*
∀ `* )
向かい側には私専用のバスルームまであ
って、うわーアメリカだぁ!!って感激
クイーンサイズのベッド
しました。
次の日の朝5時に起き、6時に家族全員で朝食をとりました。そしてレベ
ッカ家では必ず朝食を食べる時に音楽をかけるそうで、ママの好きな曲が流
れていました。料理はパパとママが一緒に作り、レベッカと私は皿出しの準
備 を し て 朝 か ら 仲 良 し 家 族 で し た (・ ∀ ・ )♪
そして初めてのスクールバス!!中は生徒たちで盛り上がっていてラジ
オから流れるミュージックステーションの曲を聴きながら登校しました。
カーライル高校はとても広く、地図を見なければ迷子になるぞ!!っていう
く ら い で し た ∑ ∩ ∀ `○ )ブ ラ ス バ ン ド の 部 室 で レ ベ ッ カ の 友 達 の ベ ッ キ ー
を紹介してくれて、その日の1時間目はベッキーと一緒に授業を受けました。
授業中は飲み物を飲んだり、立ち上がる生徒もいましたが、みんな授業に集
中していて静かでした。
昼食の時間になりカフェテリアに行
く と 、生 徒 た ち で 溢 れ か え っ て い ま し た 。
昼食のメニューはどれもほぼ1ドルとい
う格安で、味はやはりアメリカという感
じ で 、 私 は 少 し 苦 手 な 味 で し た m(_
_)m
放課後は自分たちの好きな事をする時
間 で 、私 た ち は 若 草 物 語 の 家 を 見 に 行 っ
て お 芝 居 を 見 た り 、オ ー ル ド ノ ー ス ブ リ
ッ ジ に 行 き 、ア メ リ カ の 農 場 の 事 を 学 ん
に ぎ わ う カ フ ェ テ リ ア (^。 ^)
だ り し ま し た ☆ 彡 そ し て 、日 本 の カ ッ プ
アイスの倍あるアイスを食べお腹を満
た し 、ボ ー リ ン グ 場 に 行 っ て 発 散 し た り
27
しました。ボーリング場のレーン・
ピンは日本と一緒なんですが、球は
手のひらサイズでビックリしまし
た!!球のサイズが小さいのはアメ
リカでもコンコードだけだそうです。
アメリカでの夕食はほとんどパー
テ ィ ー で 、ア メ リ カ ン 寿 司 や ハ ン バ ー
グ 、パ ン 、お 菓 子 、デ ザ ー ト な ど が 用
意 さ れ て い て 、ど れ も す ご く 美 味 し か
大 盛 ア イ ス を 食 べ ま し た (*^_^*)
ったです>∇<♪
ホームステイ3日目に、今年の4月
に我が家にホームステイしたマットと再会することが出来て、すごく嬉しか
っ た で す (● ´艸 `)そ し て 、家 族 と 一 緒 に デ パ ー ト に 行 っ て 、パ パ が 靴 の 形 を
したクッションスリッパを買ってくれて、ママはレベッカとおそろいのバス
セ ッ ト と あ ひ る の キ ー ホ ル ダ ー を プ レ ゼ ン ト し て く れ ま し た (* ´∀ ∩ )
ホームステイ最終日には、レベッカと2人でコンコードセンター街に行っ
て、お土産などを買ったりしました。そこ
ではグットタイミングで路上パフォーマン
スをやっていて、とても賑やかでした☆★
そして、従姉妹たちと一緒にりんご狩に
行きました。従姉妹の家はサーカス団で、
りんごの木を使って芸を見せてくれたりし
て、マネをしてみようと思ったのですが、
や は り 出 来 ま せ ん で し た … (・ ω ・ )
そして狩ったりんごをアップルパイにし
て、他のホストファミリーの人達も呼んで
ホストファミリーとのお別れ
お別れ会…プチダンスパーティーを開いて、最後の夜を過ごしました。
別れの日。家族とたわいもない話しをして最後の記念撮影をして、家族全
員 と ハ グ を し て バ ス に 乗 り 込 み ま し た 。家 族 と の 別 れ は 思 っ て い た よ り も 辛
くて泣かないと決めていたのにやっぱり泣いてしまいました。
別れた後、ボストン美術館に行ったのですが、とても広く、有名な作品が
沢山あって、とても素敵なとこでした。その日の夜はなかなか寝る事が出来
ず 、 結 局 み ん な で お 喋 り な ど を し て し ま い ま し た (・ ∀ ・ )
世界貿易センタービルが崩壊したところは、街中で、そこだけが何もなく
怖いくらいの空虚感でした。自由の女神像は近くで見てもあまり大きくはな
かったけど、やはりアメリカのシンボルだなぁと思いました。ここで私は初
めて知ったのですが、自由の女神は鎖を踏んでいるそうです。みなさん知っ
28
て い ま し た か ? (笑 )タ イ ム ズ ス ク エ ア は
私の想像通り!!
ブランド街に土産屋、渋滞…何もかも
が日本には無いものばかりですごく興奮
し ま し た !!!!!!!
意外と短かった11日間のアメリカ研
修。まだまだ英語が話せず、コミュニケ
ーションがとれない事もありましたが、
家族は理解してくれて、日本語を一生懸
世界貿易センタービル跡地
命勉強してくれて、家族の優しさ・暖か
さが伝わってきました。
今回のホームステイは凄く楽しく、ずっと住んでいたいと思いました★☆★
私 が 大 人 に な っ て 、 今 よ り も 英 語 が 話 せ る よ う に な っ た ら 、 も う 一 度 (今 度
は 自 費 で ( 笑 )) 行 き た い と 思 い ま し た ! ! ア メ リ カ の 中 で も コ ン コ ー ド は 最
高 の 街 で し た (* ´∀ ∩ )ま た い つ か レ ベ ッ カ フ ァ ミ リ ー に 逢 う た め に 、 こ の
素晴らしい経験を忘れず、英語をもっと学んでいこうと思いました。
こ の よ う な 機 会 を 与 え て く だ さ り 、 ど う も あ り が と う ご ざ い ま し た !!!!!!
マンハッタンを背に記念写真
29
七飯高等学校
2年
さ
さ
き
佐々木
いく
郁
え
江
10月8日、私は家族に見送られ、人生初の海外へと飛び立ちました。アメリカ行
きの飛行機の中はどきどきとワクワクでテンションが MAX でした☆★
でも…13時間。。。長ッ!!長すぎました。私は飛行機に酔い、腹痛に悩み、とても
大変でした。しかも…気流の乱れなどで飛行機は揺れて、無事にアメリカに到着でき
るのか?と本気で思いました。
(汗)でも、無事にアメリカの地に降り立った時はとて
も感動しました!!!!『誰もが憧れるアメリカ。どんな楽しみが待っているのか。楽し
み♪』と大騒ぎでした。
コンコード・カーライル高校でのホ
ストファミリーとの対面はとても緊張
しました。5日間お世話になるファミ
リーはどんな人だろう?!と期待半分、
不安半分での対面となりました。
私のホストファミリー先の女の子は
キャロリンという子で、とても可愛く
優しそうな女の子でした。パパもママ
も優しそうで、このファミリーとたく
さんの思い出を作ろう!!と思わせて
くれるようなファミリーッ♪というの
ホストファミリーのパパとママ
が第一印象でした。(∞´∀`∞)
そしてキャロリン
次の日からはキャロリンと一緒に学
校生活を楽しみました。授業の雰囲気は日本と全く違い、もっとアメリカを見習って
欲しいと思ってしまったくらいです。(笑)
授業はまったく理解できず、ただ椅子
に座っていることが多かったけど、や
っぱり体育はどこへ行っても楽しめる
んだな♪と改めて思うことができまし
た。
ランチはカフェテリアで食べました。
キャロリンの友達とか、みんなで食べ
ることができたので楽しかったです。
放課後は色々な部活を見学すること
ができました。今年の4月に七飯町に
コンコードの MY FRIENDS
来たブラスバンド部の演奏練習も間近
に見ることができて良かったです。
30
私のホームステイ中の一番の楽しみは、学校が終わってからの予定でした。キャロ
リンはビーズアクセサリーを作るという可愛らしい趣味があり、キャロリンの家には
ビーズアクセサリーを作る専用の部屋もありました。そして近くのビーズショップへ
通っていて、初日の放課後には私も一緒にビーズショップへ連れて行ってくれました。
すると、キャロリンが私に「好きなビーズを選んで一緒にアクセサリーを作ろうよ
♪」と言ってくれました。私は自分の好きな黒と赤のビーズを選びました。帰ってか
らアクセサリー作りをキャロリンと一緒にしました。ビーズはとても小さく、不器用
な私にとってはとても大変なことでした。(
ω`;汗)
でも、完成した時は嬉しかったです。それに上手に作ることができ、ずっと身につ
けていたいと思いました。その他にはキャロリンとキャロリンの友達と望久とボーリ
ングに行ったり、夜は友達の家でハンバーガーパーティーをしたり、ホストファミリ
ーとレストランに行ったりすることができました。ハンバーガーはとても美味しくて
2個も食べてしまいました。(笑)
ホームステイ最終日は、朝から映画館に連れて行ってくれ、念願のポップコーンと
コーラを持って映画を見ることができました。映画はもちろん英語で理解できない…
と思ったけど、なんとなく内容を理解することができてとても楽しい時間だったし、
勉強の時間にもなりました。
そして、今年の4月に私の家にホームス
テイしたグレイスと再会し、一緒にショッピ
ングモールでショッピングし、ランチもショ
ッピングモールで食べました。それから、望
久のホームステイ先の家でお別れパーティー
をしました。たくさんの友達が集まってとて
も盛り上がりました。(●´艸`●)
そして、グレイスと一緒に私の家にホームス
テイしたサラともパーティーで再会すること
ショッピングモールでのランチ
ができました。(喜≧艸≦)
みんなと仲良くなれた気がして、この日の
夜のことは絶対に忘れない!!!!忘れたくないッ!!!と思えるほど楽しむ事ができました。
最後にみんなとバイバイするときは本当に寂しかったです。写真をいっぱい撮った
ふざけあったりできる友達がアメリカにもできて本当に良かったと思いました☆★
これからもメールや手紙でしっかり連絡を取り合っていつかまた再会したいと思
いました♪
ホストファミリーとお別れしてからは、一緒に派遣された人達と研修してまわりま
した。その中で印象に残っているのはボストン美術館です。とても広く、綺麗でいろ
んな国のものが展示してありました。私は初めて美術館に行くことができたので感動
しながら見てまわることができました。
(#^―^#)それにお土産を買うところもあ
31
り、そこはとても大きくてビックリしま
した。
さらに、研修の中で一番楽しむ事がで
きたのはホテルでの時間でした。ディナ
ーを食べた後にみんなで歩いたアメリカ
の道はとても大きく、見渡すかぎり何色
ものライトが美しく輝いていて、私はア
メリカに来れたことは本当に幸せなこと
なんだな∼☆と実感しながら歩いていま
した。そしてホテルの部屋では、啓とト
ランプをやったり、みんなとたくさんの
自由の女神を間近で観察
話をすることができました。
この時間で、私はみんなと少しずつ仲良くなっていく事ができ、大切な時間だった
なぁ∼と思いました。
ニューヨークでの『自由の女神』は思っていたよりも小さくて少し驚きました。で
も、自由の女神を間近に見ることができとても嬉しかったし、感動しました。
私はこの10日間の研修中に体調を崩したり、すべての乗り物に酔ってしまったり
…みんなに迷惑をかけてしまいました。でも、みんな優しく、支えてくれたから無事
に研修を終えて帰ってくることができたと思っています。この仲間とアメリカに行く
ことができて私は幸せです。(O´∀`笑)
将来は、この経験を活かし世界にも視野を広げていけたらなぁ∼と思いました。そ
のためにはまだまだ勉強しなければならない!ということもよくわかったので、これ
からも頑張っていきたいと思います。
32
七飯高等学校
教諭
お の で ら
小野寺
かつ
勝
ゆき
之
<はじめに>
本年4月に、姉妹都市であるコンコード町・コンコード・カーライル高校の吹奏楽
団80余名と交流演奏会を実施、さらには姉妹都市提携10周年を祝う記念植樹をし、
今まで以上に交流を深め合うことが出来ました。
その熱い記憶も覚めない夏に、コンコード町へ派遣する生徒の引率のお話をいただ
き、初の海外渡航を体験しました。今まで2度ほどコンコード・カーライル高校のバ
ンドと演奏会を経験しましたが、本場アメリカのバンドの世界を知る大変良い機会と
なりました。
<カーライル高校では>
ボストンから西へ約20キロほどに位置し、地域のこども達が全員入学してくる、
およそ1、200名ほどの大きな公立学校です。敷地も広大で、32万平方メートル
もあるそうです(ちなみに七飯高校の敷地は約5万平方メートル)。ほとんどの生徒
が進学し、ボストンにあるマサチューセッツ工科大学や、ハーバード大学と言った有
名校にも入学しているそうです。
さて、アメリカの高校の授業は日本のそれとは大きく違います。HR・担任制はと
っていないので、朝7時30分に始まる1時限の授業に間に合うように登校してきま
す。
登校風景も様々で、スクールバス(映画に
よく出てくる黄色のバス)で来る生徒、日本
の生徒のように徒歩や自転車、家の車で来る
もの、そして高学年の生徒は自分の車で登校
してきます。(アメリカでは16歳で免許が
取れます。)
授業は1時間が45分授業で、6コマあり
ます。選択制を取っているので、生徒はそれ
ぞれ自分の進路に合わせて、自分が履修して
いる授業の教室へ移動します。授業はどのク
アメリカのスクールバス
ラスも少人数で、多くても20名ほどです。朝が早いので、生徒は授業のない時間帯
を使って朝食や、昼食をとります。学校の中心にある大きなカフェテリアが生徒の憩
いの場所であり、常に明るい笑い声や、誰もが親しげな様子をうかがうことが出来ま
す。又、カフェテリアに隣接している図書館も、授業の空き時間を利用して勉強に励
む多くの生徒の姿が見受けられます。図書館は司書の先生が常時2名常駐しており、
その施設の規模は日本のそれとは比べものにならないほど充実しています。
33
授業は、少人数で実施され、日本の教科書にあたるものはありません。(たまに副
読本を使って授業をしている先生もいますが・・)生徒は先生の講義を真剣に聴き、
時に発言し、指示しなくても率先してノートを取る姿が見られました。この光景はま
るで日本の大学の講義風景と似ています。とにかくアメリカの学生は良く勉強します。
そして良く発言します。授業でも、自分の意見をはっきり述べる所は本質的に日本人
とは違う国民性だと感じました。 違和感を感じたのは、授業中生徒が食べたり飲んだ
りしていることでした。日本では考えられませんが、生徒の授業への集中度がまるで
違うので、全く不自然に見えなかった事に自分自身驚きです。その事を注意したりす
る先生もいません。
授業は午後2時に終わります。その後は30以上ある部活動で様々な活動を展開し
ます特にカーライル高校の部活動の中でもアメリカンフットボール部、そして全米の
中でも高い水準を誇っているスクールバンドが目玉だそうです。
アメフトの試合が始まります。
スクールバンドの応援席
登校5日目の夜7時から、恒例行事のアメリカン・フットボールのリーグ戦を観戦
しました。敷地内にある専用のグラウンドには売店が立ち、熱心な町民が多数観戦に
訪れ、まさに学校と町民が一体となった一大イベントのようです。この試合のために
スクールバンドも大活躍です。スクールカラーのトレーナーに身を固め、頭には『日
の丸・必勝』のはちまきをし、チアリーダーを交えての素晴らしい応援でした。厳し
い寒さの中での試合でしたが、熱い声援を送り続ける様は本当に映画の一場面を見て
いるようでした。
<アメリカと日本の音楽事情の違い>
今回の研修では、音楽・吹奏楽の指導の違いについての視察も目的の一つでした。
まず、高校での授業ですが、さすがにアメリカらしく、JAZZの講座がありました。
更には、弦楽合奏の授業や、コーラスの授業・そして吹奏楽の授業と音楽分野の多岐
にわたって習得が可能になっています。指導するスタッフも各分野ごとに専属の先生
を置いており、日本のように一人の先生が総てを指導するということはありません。
34
個人レッスンも充実しており、各楽器の講師と
して元プロの奏者が時間講師のような立場で
指導に当たっており、まるで音楽大学のようで
す。
練習環境も、個人練習室・吹奏楽練習室・弦
楽器練習室・合唱練習室とそれぞれ独立してあ
り、専任の先生が手厚く指導しています。
JAZZの授業では、ビッグバンドとコンボ
CCHSでの練習風景
の授業があり、和声の課題やアドリブの課題な
ど実践に即した授業展開がなされており、吹奏
楽だけでなく幅広い履修が可能となっています。
放送関係の設備を見ても、独自のスタジオを持ち、番組を町内に発信するなど、ど
の授業も、本人の進路にすぐに役立つよう進められています。
コンコード・カーライル高校への登校は5日間と短いものでしたが、生徒のすばら
しさや、地域から多くの援助を受けながら、その期待に応えている学校経営は素晴ら
しいものでした。
日本の学校教育も、他の国にはない素晴らしいものがありますが、環境・設備の面
ではコンコード・カーライル高校と比べると不十分さが残ります。教育環境がいかに
大事かと言うこと、又、本当の意味での地域との連携がどれだけ重要かと言うことを
痛感しました。
<最後に>
今回の派遣事業に参加させて頂き、多くの貴重な経験をさせて頂きました。文化の
違い・言語の違い・アメリカというスケールの大きな国・色々な人種が混在する国・・・
普段、日本と言うより、この北海道に生活していて、あまりにも違う国での生活が新
鮮で、驚きの連続でした。しかし、実際にホームステイして感じたのはそれだけ違う
国なのに、我々を受け入れてくれた人たちの暖かさは、何ら変わらないと言うことで
す。思いやりの気持ちや、心の温かさは、その表現が日本人よりストレートでとても
わかりやすく、とても気持ちが楽になりました。
日本人の美徳であった『礼節』が、コンコードの人たちから感じたのは私だけでは
ないと思います。この『心の交流』が続く限り、交流事業は多くの宝を今後も両町に
もたらしてくれるものと確信しました。
終わりに、この度の派遣にあたり色々準備して頂いた国際交流課の皆様や、コンコ
ード町の受け入れにあたって下さった方々に、この場をお借りして、熱くお礼申し上
げます。
35
七飯町4Hクラブ
すぎ
杉
むら
村
ひさ
久
ゆき
幸
今回アメリカ研修に参加させていただき、本当にありがとうございました。
出発前は、誰もが不安をもっていて、自分もその1人でした。やっぱり自分が知っ
ているアメリカという国のイメージ、言葉の壁、そして食べ物、今回はコンコード町
との交流とクランベリーを見るとのことで、4Hクラブから3人、山田君を頼りに、
安藤君と自分は、一生懸命に勉強しようと思っていましたが、思っていたより言葉の
壁は厚く、ジュンコさんがいないと質問もできないことに自分の勉強の足りなさを感
じがっかりしました。
30年生きてきて、日本のよその人の家
にも泊まった経験がないのに、アメリカ人
の知らない人の家に泊まるのは、正直夜も
眠れなくて大変でした。でも、ホストファ
ミリーのデイビットさんは、とても良くし
てくれて2人でハーバードの街を散歩した
のは、とても良い思い出です。
もう1人のホストファミリーのジュンコ
さんは、言葉は日本語でいろいろアメリカ
と日本の違いを教えてくれて、すごく勉強
ボストンのハンバーガー店にて
になりました。
アメリカの農業は、ただ大きいだけではなく、将来私の目標でもある自分の作った
物は自分が値段を付けて自分の責任で売っていて、消費者との距離が近いのには感動
しました。
クランベリーも行く前と実際に見てからでは、考え方が変わりました。アメリカの
土の条件と日本では、なかなか同じ様にはいかないのが現状です。でも、吉田課長の
いう日本に合ったやり方で、少し大きい表
現かも知れませんが、日本のクランベリー
のパイオニアみたいになれたら自分とし
ても最高ですし、今回4Hクラブにチャン
スをくださった町長や七飯町、コンード町
に何か恩返しできたら最高です。
ボストンでの視察研修の印象は、意外な
くらい街が小さく感られたことです。でも、
建築物や民家もとても大事にされていて、
アメリカの農園にて
日本では築50年の家はなかなか無く、文
化や歴史とかはもちろんですが、最も大き
36
な違いは地震だと思いました。
ニューヨークは、以前七飯町でALTを
していたビンセントさんの案内で、夜のニ
ューヨークを歩くことができました。
そこで聞いた話は、とてもコンコード町
では聞けない格差社会の現実でした。自分
たちが泊まっていた所は、ニューヨークの
中心で、日本人の私の想像とはとても違い、
治安がとても良かったです。そこは映画で
見る世界とは違い、お金持ちしかいない所
ニューヨークの中華街
で、生活感より観光地のイメージ強い所で
した。
ビンセントさんは、「中心には、ニューヨークは無いんだ。」といい、私たちに本物
のニューヨークを見せると地下鉄でダウンタウンに向かいました。そこはオレンジ色
の灯りだけで、店も小さく、タイムズスクエアにあるような派手な看板は1枚も無い
落書きだらけの建物、道を歩く男女の奇抜なファッション、舗装されてない道路、そ
こにはニューヨーカーしかいない生活感に溢れた場所がありました。
夢にまで見たアメリカ・ニューヨーク、ビ
ンセントさんのおかげでとても素晴らしい経
験となりました。
最後に、今回の研修での経験は、自分の仕
事である農業に対しての考え方や人生での大
切なものを学んだように思います。
コンコード町で会った方々には、家族や時
間の大切さを学び、人生の先輩である吉田課
長と小野寺先生には、私の知らない日本の文
化や今の日本の現実など、七飯に居ただけだ
と決して興味を抱かない話をアメリカでいっ
ぱい話したことが、すごく勉強になりました。
実質8日間ではありましたが、とても素晴
らしい人生経験ができたと思っています。
次は英語をもっと勉強して、家族を連れて
コンコード町にぜひ再び行きたいと思います。
本当にありがとうございました。
ニューヨークにて
37
七飯町4Hクラブ
あん
安
どう
藤
しょう
正
ご
悟
10月8日から18日の11日間、姉妹都市であるコンコード町を訪問し
てきました。事前研修などを行い荷物をまとめ、英語の喋れない私は百均に
売っていた一言英会話の本を買い、いざ出発です!
長い長い飛行機での時間を過ごし、昔からなぜか影響を受けていたアメリ
カに到着!ニューアーク空港→ボストン→コンコード町へと到着しました。
どきどきしながらホストファミリーとの集合場所に着きました。バスを降
りると大人数のホストファミリーが私達を迎えてくれました。そして、いよ
いよホームステイが始まります。
私と山田君は同じ家にホームステイしました。山田君は英語を話せると聞
いていたので『康生英語頼むぞ!』みたいな感じでホストファミリーの家に
到着しました。
私 達 を 受 け 入 れ て く れ た の は J a c k さ ん と N a n c y さ ん で し た 。自 己
紹 介 な ど を し 、 会 話 が 始 ま り ま し た 。( 康 生 ) 普 通 に 会 話 、( 正 悟 ) Y E S !
YES!NO!NO!Thankyou!の連続。
このような感じでアメリカでの生活が始まりました。
タウンハウス前にて
オールドノースブリッジにて
次の日からコンコード町の歴史や建物、農園などを視察研修させてもらい
ま し た 。一 番 最 初 に 、南 北 戦 争 由 来 の オ ー ル ド ノ ー ス ブ リ ッ ジ に 行 き ま し た 。
先住していたアメリカ人の所へイギリス軍がやって来て、戦争が始まったそ
うです。
農園ではコロニアルガーデン(花の販売)ヴェリルファーム(野菜、果物
の 販 売 な ど )、 ゲ イ ニ ン グ グ ラ ウ ン ド ( 有 機 栽 培 、 ボ ラ ン テ ィ ア ) ハ ッ チ ン
グファーム(有機栽培など)カーライルのクランベリー農場など、たくさん
の農園、農場を視察研修させていただきました。
38
コロニアルガーデンでは、鉢物が中心で
ビニールハウスでの栽培をしていました。
私達が七飯町で栽培しているカーネーショ
ンの話を聞いてみると、コンコード町では
需要もあまり無く、栽培しても値段があま
りよくないと言っていました。
栽培していた菊やポインセチアなどを出
荷している作業風景を見たのですが、とて
も日本人には出来ないような花の扱い方に
少 し 驚 き ま し た 。( 扱 い が 雑 の よ う に 見 え た
ヴェリルファームにて
かも)でも、アメリカではOK!OK!みたいです。
販売方法を聞いてみたら自分で値段を設定し、販売先も自分で探して決め
るということでした。私達の日本では、ほとんどが市場のせりで決まるので
羨ましかったです。
ヴェリルファームでは、野菜中心で栽培、販売をしていました。栽培して
いる規模が私達には考えられない規模で、自分の家の規模の何倍?何十倍?
何百倍?…。しかも、栽培の仕方はあまり変わりないかもしれないが、収穫
方 法 は 、作 る だ け た く さ ん 作 り 、収 穫 で き る だ け 収 穫 す る と 言 っ て い ま し た 。
私達であれば面積も小さいので一つ一つ大事に収穫し、一つも残さずに収穫
するのですが…。やっぱりアメリカだなーと思いました。このような感じで
色々な農園を超ハードスケジュールで視察研修させてもらい、大変勉強にな
りました。
最後にクランベリーを視察研修し
ま し た 。ク ラ ン ベ リ ー 農 場 で は 、ま ず
農場に着いたらどこにクランベリー
が あ る か わ か ら な く 、雑 草 地 の よ う で
し た 。フ ラ イ ト さ ん と い う 方 に 説 明 を
受けながら農場を歩いているうちに
クランベリーを発見!「あったどー」
「 ど れ ど れ 」「 こ れ が ク ラ ン ベ リ ー か
ー 」そ ん な 感 じ で 、ク ラ ン ベ リ ー を 初
め て 手 に し て み ま し た 。思 っ た よ り 見
た目は大きく実も硬くしっかりして
クランベリーの実
いる物でした。
クランベリーはどのような土、水、気温等を好むか聞いてみると、水は綺
麗な水(生活用水などが入ってない)で、土は砂地などと栽培条件も色々難
しい作物だということがわかりました。収穫方法はいろいろあり、クランベ
39
リー畑に50cm位水を張り、水面に浮かんできたクランベリーを水車みた
いなもので水流を使い実だけを収穫するらしいです。そうすることにより枝
には傷が付かず収穫できると言っていました。その収穫したクランベリーを
集 め 、 ヘ リ コ プ タ ー で 吊 る し 持 っ て い っ た り も す る ら し い で す 。( や る こ と
が 半 端 じ ゃ な い ! ア メ リ カ な ら で は )。
そして、始めて知ったのはアメリカではオレンジの次にクランベリーが好
まれているということでした。こうしてクランベリーの話をたくさん聞かせ
ていただきました。とても勉強になり、七飯町に帰ってチャンスがあれば少
量でも栽培してみたいと思いました。
農園、農場研修はとても内容の濃い視察研修で、とても勉強になり、これ
からの経営や自分の将来に活かしていきたいと思います。
ホストファミリーのJackさんとNancyさんとの生活
一日一日が経つにつれて家族のような気持ちになり、家に帰ってくると気
持ちが落ち着くように、いつの間にかなっていました。
毎日の生活の中でアメリカという国をたくさん教えてくれて、文化の違い
のすごさを知りました。私達の当たり前がそうでなかったり、アメリカ人の
普通が私達には考えられなかったり、ということがたくさんあり、色々な思
いで生活できたのが楽しかったです。
最後の日
コンコードの皆さんとお別れの時
最後に、今回の研修してきた内容を一人でも多くの七飯町民に伝えていき
たいと思います。そして今回の研修でお世話になったコンコード町の方々、
七飯町役場の方々、一緒にコンコード町に行ったメンバーに
もう一つだけ最後に、百均に売ってた一言
英会話の本は一度も開けなかったです。
タバコの吸い場が無く苦しんだ軍団
(ニューアーク空港にて)最後のショット
40
感謝です!
七飯町4Hクラブ
やま
山
だ
田
やす
康
お
生
私は、昨年7月まで2年間アメリカで生活をしていましたが、帰ってきて
から、機会があるのならまた必ず行きたいと思っていました。それほど私に
とってのアメリカは多くの事を学ぶことができる国でした。そして、これか
らどんな11日間のアメリカでの生活が待っているのかと大きな期待を胸
に日本を出発しました。
コンコード町に到着しハイスクールへ向かうと、ホームステイ先のホスト
ファミリーが出迎えてくれました。
ホストファミリーはジャックとナンシー夫婦で、私たちをあたたかく迎え
入れてくれました。
英語でたくさんのコミュニケーションをとろうと思っていましたが、久し
ぶりの本場での英会話なので、話そうと思っていた事が全部頭の中から吹っ
飛んで行き、緊張を隠せずにパニックになってしまいましたが、とても親切
に接してくれたので、それまでに抱えていた不安がなくなりました。
家に着いてすぐ、夕食の用意をし
てくれました。その晩にはインスタ
ントのラーメンをご馳走になりまし
たが、私が前にいつも食べていたも
のだったので、とても懐かしく、前
以上においしく感じたのを覚えてい
ます。
夕食後にはジャックに温かいコー
ヒーを入れてもらい、それを飲みな
がらグーグルアースという地図検索
サイトで、コンコード町や七飯町の
衛星写真を活用したコンピューター
ジャック&ナンシー
グラフィックによる映像でお互いの
ホームステイにて
住んでいる地域を紹介し合いました。
それから、日本から持ってきたお土産を渡しました。私が持って行った物
は、緑茶、扇、扇子で、その中でも扇子が一番喜ばれました。ジャックがそ
れまでに使っていた扇子が、もう破けてボロボロになっていたので、新しい
扇子をすぐに袋から取り出して使ってくれました。
ただお土産を飾っているだけではなく、これまでの日本からのお土産を実
際に使ってくれているので、持って行った側としても本当に喜んでもらえて
良かったです。
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私はこれまでに何度かホームステイを経験していますが、アメリカ人の家
庭へのホームステイは今回が初めてでした。実際に体験してみて思ったこと
は、生活にゆとりを持って毎日を過ごしているのだと感じました。一人一人
必ず趣味を持っていて、ジャックは自分でクリスマス用のワインを作ってい
ました。別の家庭では外に露天風呂を持っていたり、日本人の感覚からは信
じられない事ばかりでした。
私の日本人のイメージは、働いている時間が長く、趣味に時間を費やす事
があまりできないために、生活にゆとりを感じることができません。
しかし、アメリカではそのゆとりを有意義に活用して、趣味あるいは家族
や友人達とのホームパーティーなどに多くの時間を費やしていました。仕事
ばかりに追われず、プライベートの時間の使い方が日本人よりも上手だから
こそ、アメリカ人はフレンドリーな性格の人達が多いのではと思いました。
そして、農場ではたくさんのカルチャーショックを受けました。大きい農
場 で は 5 ,0 0 0 ha も の 畑 を も つ 農 場 や 、 作 業 に ヘ リ コ プ タ ー を 使 う な ど 、
スケールの大きさを実際に肌で感じることができました。
視察にいく先全てで、やはり日本の農家とアメリカの農家では全く違うと
思いました。例えば、日本では一つの野菜を栽培するのにせいぜい1∼2品
種くらいが一般的ですが、アメリカの農場ではトマトだけでも5∼6品種と
様々な品種を栽培しています。直売所を実際に見てみると目に入ってくるの
は色んな形のトマトで、おそらくたくさんのお客さんのニーズに応えている
のだと思います。
これはトマトだけではなく、その他の野菜も同じでした。カボチャに関し
て は 私 が 見 た だ け で も 1 0 品 種 く ら い は あ り 、こ の 農 場 で は 約 5 0 0 ha も の
作付面積があるにもかかわらず、9割もの野菜を自分達で売っているという
のには本当に驚きました。
販売方法としては直売やお惣
菜 が 主 で 、そ の 他 に も レ ス ト ラ ン
と の 契 約 栽 培 な ど 、ま さ に 生 産 者
の顔の見える農業でした。
クランベリー農場では、作業や
栽培方法など全く知らなかった
ので今回の視察をとても楽しみ
に し て い ま し た 。話 を 聞 い て い る
中 で 一 番 印 象 に 残 っ た 事 は 、ク ラ
ンベリーは気まぐれな性格だと
い う こ と で す 。も し 二 人 の 農 家 が
同じ栽培方法で隣同士の畑に栽
クランベリー農場にて
42
培しても片方は実がつくのに、も
う片方は実ができないという原因
不明の出来事が起きるという話に
は本当に驚かされました。
これからは、少しずつクランベ
リーについて実際に育てながら勉
強していきたいと思います。
このアメリカでの研修によって、
たくさんのカルチャーショックを
受けながら自分自身大きく視野を
広げ、一つ一つの物事を捉える視
クランベリー農場
点が研修を通じて変わってきたと
思います。アメリカへ派遣される前では、小さな事に気づこうとしても気づ
かなかった事が、派遣後には捉えることができたりと大きく成長できたと思
います。
はっきり変わったといえることは、自分に自信を持って行動できるように
なってきていると感じています。以前の私なら人前で自分の意見をしっかり
と発言することも、小さな出来事に感動する事も無かったと思うのですが、
年齢や人種も違う多くの人達と触れ合うことによって、新しい自分の一面を
発見する事ができたと思います。
皆さんにお世話になった分、これからは七飯町とコンコード町の交流に貢
献できるように頑張っていきたいと思います。
最後に今回の研修に携わってくれた皆さん、本当にどうもありがとうござ
いました。
ボストン
ビーコンヒルにて(高級住宅街)
43
企画財政課長
よし
吉
だ
田
まさ
雅
ゆき
幸
◇コンコードとの新たな交流を
本年度の七飯町中高校生海外交流研修は、10月8日から18日までの11日間の
日程で、これまでと同様、米国マサチューセッツ州の姉妹都市であるコンコード町を、
総勢13名(中学生5名、高校生2名、引率教員
1名、一般町民代表の農業青年3名、役場職員2
名)で訪問してまいりました。
今年4月には、コンコード・カーライルハイス
クールのスクールバンドの生徒と関係者約100
名が来町し、交流10周年の記念式典を執り行い
ましたが、今後の両町の発展と教育・文化交流の
継続のため中宮町長とコンコード町行政委員会議
長のバージニア・マッキンタイヤー氏が姉妹都市
提携に関する再盟約書に調印した記念すべき年で
姉妹都市提携再盟約書交換式
もあります。
訪問団長として参加した私の今回のコンコード訪問の目的は、七飯町とコンコード
町との交流が今年で10周年を迎えたことを契機に、次の10年に繋がる新たな交流
の芽を育てることでした。
このようなことから中高校生の海外交流研修は、これまでと同様、滞在期間中一般
家庭にホームスティし、現地の高校に通学するなど、米国の文化と習慣を学ぶことを
目的に実施いたしましたが、一般町民代表の参加については、これまでのように一般
町民からの公募は行わず、国際交流事業を七飯町の産業振興に役立てたいとの想いか
ら、本年度は農業後継者を対象に参加を募り、若手農業者の育成を図るため米国の農
業事情や経営を学んでもらうことを主眼に実施いたしました。
そのため、受入のために新たな研修プログラムを用意し、準備に汗を流していただ
いたコンコードのCCNN(コンコード・カー
ライル・七飯ネットワーク)のメンバーの皆さ
んには、大変ご苦労をおかけし、改めて厚くお
礼を申し上げます。
4Hクラブに所属する3名の農業青年の研修
態度は、私の予想を一変させました。コンコー
ドに着いた2日目には、花の生産・販売を行っ
ている「コロニアルガーデン」、野菜や果実な
どの生産・販売を行っている「ヴェリルファー
コロニアルガーデンでの研修
ム」、有機栽培による野菜生産を行って福祉施
44
設や生活困窮者に寄附を行っている「ゲイニング・グランド」など、3日目にはコン
コードの隣町のカーライルにあるクランベリー農場、有機栽培による野菜や果実(リ
ンゴ)を生産している「ハッチンズ・ファーム」などを視察しましたが、3人の若者
は私の想像を絶する勢いで生産者や関係者の皆さんに農業の実情や農業経営について
熱心に質問するのです。
3名の態度が新鮮で農業にかける情熱がひしひしと伝わってきました。現地のコン
コードの皆さんにも好印象を与えたようです。
コンコードのCCNNのメンバーの皆さんから
も「これまでの訪問団とは確かに違う。準備に汗
を流した甲斐があった。」と後日、私に感想を伝
えてきました。
今回の農業青年の派遣は、両町のこれからの交
流に一石を投じ、コンコードのCCNNのメンバ
ーの皆さんからは、「是非、今後も七飯町の若者
をコンコード町に派遣して欲しい、それに対する
協力は惜しまない」と、また、「肩の凝らない普通
農業経営について意見交換
の交流を続けていければ」との力強いお言葉をいただいております。
新たな交流のパイオニア的役割を担った農業青年3名の皆さんには、心から厚くお
礼申し上げます。また、この経験を自身の農業経営に活かすとともに、それぞれの立
場で七飯町の今後の農業発展のためにご尽力くださるようお願いします。
皆さんの研修報告を楽しみにしています。
◇クランベリーに魅せられて
私自身は、3年前の2004年にも中高校生とともに訪問団長としてコンコードを
訪れておりますが、2回目となる今回の訪問は、コンコードの関係者の皆さんとの交
流を通じて、七飯町との交流にかける情熱と糧の深さ、さらには米国の生活様式や習
慣の違いを改めて実感する貴重な体験となりました。
実は、3年前にコンコードを訪問した時、私がホームスティしたカーライルのクラ
イド・ケッセルさん宅の近くで、北米原産の果実クランベリーに出会い、コンコード
と緯度が同じ七飯町でも栽培が可能と考え、帰国した後の研修報告で、七飯町が日本
におけるクランベリー栽培のパイオニアとなるよう農業経営者に栽培研究を提案いた
しました。また、中高校生を中心とした人材育成の交流をこれからも末永く続けるこ
とも大切だが、コンコードとの交流を末永く続けていくためには、そろそろ双方に利
益をもたらす経済交流へと発展させる必要があると報告させていただきました。
私の提案にさっそくコンコードのCCNNのメンバーの皆さんが応えてくれ、地質
学者のウイルソン・フライト先生が中心となり「七飯町が真剣にクランベリー栽培に
取り組むのであれば、栽培農家との橋渡しをしてもよい、協力は惜しまない」と申し
出てくれました。
45
4月にコンコードの皆さんが来町した折、その一員として来町したフライト先生か
ら、
「七飯町でクランベリーの栽培をビジネスとして取り組まないか」との提案があり
ました。
ウイスコンシン州の栽培農家からクランベリーの苗7トンを購入し、その農家の指
導のもとで栽培を始め3年で利益を生むとの内容でしたが、費用が2千万円以上かか
る壮大な計画で、これが米国民の考え方かと圧倒され、言葉も出ませんでした。
残念ながらフライトさんの提案には、はっきり「ノー」とお答えさせていただきま
した。
ウイルソン・フライトさんは、大変残念がっておりましたが、そのお陰で3月上旬
に七飯町でクランベリーの試験栽培に取り組む「ななえクランベリ−新特産品開発研
究協議会」を立ち上げることができ、試験栽培の足掛かりが得られたと私自身フライ
ト先生には大変感謝しています。
そんな繋がりから今回、コンコード訪問3日目にフライト先生、トムさんそしてジ
ュンコさんの案内で3名の農業青年とともにカーライルのクランベリー農場を視察さ
せていただき、収穫前の実際に栽培されている様子を見学したり、収穫の方法などを
学ぶことができました。
今回案内されたクランベリー農場は、なんと3
年前に私がホームスティしたクライド・ケッセル
さん宅のすぐ傍で、私がはじめてクランベリーに
出会った場所でした。
お陰で、後日、クライド・ケッセルさん宅を訪
問し、お世話になったご夫婦に再会を果たすこと
ができました。
現地を見た3名の農業青年も大変興味を示し、
試験栽培の協力を約束してくれました。
クランベリー農場
ドイツ人R・ガルトネルが日本ではじめてリンゴの苗木を植えたこの七飯町が日本
におけるリンゴ栽培の発祥の地であることに誇りを持ち、
『りんご生誕の地七飯町』を
もっと全国にアピールしていかなければなりません。
そのためには、若い農業後継者が勇気と情熱を持って、農業が楽しいと感じる新し
い農業にチャレンジすることが必要であり、クランベリーの試験栽培もその取組みの
一つとして考えていただければと考えています。
生産性を高め、それ相当の収益を上げるまでには、30年∼50年、あるいはそれ
以上の年数がかかるかもしれませんが、リンゴを見直し、新たな果実を七飯町から誕
生させる夢とロマンを追い続けたいと思っています。決してあきらめません(ネバー・
ギブアップ)。
七飯町で試験栽培に取り組むためのクランベリー栽培農家との橋渡しにご尽力いた
だいたフライト先生やトムさんをはじめCNNの関係者の皆さんの熱意とご協力に心
46
から感謝を申し上げます。今後も機会がありましたら引き続きお手伝いいただければ
と思っております。
◇コンコードに学ぼう
米国の古きたたずまいを今に残すコンコードの町並みは、常に訪れた私達に深い感
動を与えます。
モニュメント・スクエアーを中心に歴史的建
造物が立ち並び、メインストリートの建物群は、
今も現役で商店、銀行、ホテルなどに活用され
ているからです。また、周辺の環境も緑地が豊
富で、住宅の敷地や道路の路肩なども手入れや
清掃が行き届き、まちを守る住む人々の繊細な
心配りが感じられます。私達の住む七飯町と比
べると住んでいる人の意識の違いを感じさせ
られます。
コンコードの街並み
また、コンコードには、グレート・メドウズ
という国立野生動物保護区があり、手が加えら
れず自然がそのまま残されているコンコード川、サドバリー川やアサベット川が流れ、
ウオールデンポンドなど大小様々な沼が点在する
自然が大変豊かな地でもあります。
グレート・メドウズに隣接するノースブリッジ
やミニットマンの銅像が建つ場所は、アメリカ独
立戦争が勃発した場所としてあまりにも有名です
が、毎日多くの観光客が訪れています。私達が訪
ねたときにも、日本からの団体さんのご一行が訪
れるなど、ボストンと並んで観光地としての賑わ
いを見せているのが非常に印象的でした。
コンコード周辺の自然環境や景観は、七飯町の大
オールドノースブリッジ
沼公園の周辺に大変似ていると感じました。七飯町を訪れたことのあるCCNNの関
係者の皆さんもそのように述べておりますし、私も再び訪れ、直接この目で見て肌で
感じました。
大沼の自然をどのように守り、また、どのように活性化させるのか。私達に与えら
れた大きな課題です。コンコードの町のたたずまとその周辺の環境は、大沼の自然保
護や観光振興のあり方にヒントを与えてくれるのではないでしょうか。
是非、来年の訪問団には、大沼地域の観光関連産業で働く若者を加え、大沼の自然
をどのように守るか、また、滞在・体験型観地づくりやリピーターを増やすための方
策をどのように考えるか、実際にコンコードの周辺を視察し、自分達の住む大沼地域
のまちづくりに活かしていただきたいと考えています。
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◇最後に
人材育成を目的にした中高校生の教育文化交流は、トム・カーティンさんをはじめ
CCNNのメンバーの皆さんの善意に支えられて今日まで続けられていることを、私
達は決して忘れません。
今年 4 月に交流10周年を記念し七飯町役場庁舎前に記念植樹した「エゾ松」が年
を刻むごとに交流の証として大きく成長することを願い、
大切に育てていきたいと思っています。
海外交流事業に参加した中高校生の皆さん、
「 世界の中
の日本、世界の中の七飯町」を今回の研修を通じて実感
したことと思います。この体験を心に刻み、これからの
人生に役立て大志を抱き大きく羽ばたいていただきたい
と思っています。
今回の海外交流研修で大変お世話になったホストファ
ミリーのクリス・ナンシーローチさんのご家族をはじめ
温かく迎えてくれたコンコードの皆さん、一緒に参加し
た生徒をはじめ仲間の皆さん、送り出してくれたスタッ
フをはじめ関係者の皆さん、そして特に受け入れ先で毎
記念植樹したエゾ松
年準備に陰ながらご尽力いただいているジュンコ・カー
グラーさんに心から感謝を申し上げます。
これからもコンコードの皆さんと七飯町民との温かい交流が末永く続くことを願
い研修報告とさせていただきます。ありがとうございました。
48
七飯町中高校生海外交流派遣研修要綱
(目的)
第1条 この要綱は、教育、文化、スポーツ等による交流を通じ、国際理解とグローバルな国
際的視野に立つ豊かな人材を育成することを目的として、七飯町立中学校並びに北海道七飯
高等学校に在学する中高校生を、本町の姉妹提携都市、米国マサチューセッツ州・コンコー
ド町に派遣することに関し必要な事項を定める。
(派遣資格及び人員)
第2条 町立中学校並びに北海道七飯高等学校に在学する中高校生で保護者から承諾を得た
者並びに勤務する教員とし、員数は次項のとおりとする。
2 各学校の中高校生については、次のとおりとする。
(1) 七飯中学校
第2学年の生徒 2名
(2) 大中山中学校
第2学年の生徒 2名
(3) 大沼中学校
第2学年の生徒 1名
(4) 北海道七飯高等学校 第2学年の生徒 2名
3 教員については、各学校の推薦者から1名を選考する。
(研修内容)
第3条 米国マサチューセッツ州・コンコード町及び米国東部地域内における交流研修とする。
2 研修期間は9日から11日間の範囲とし、
コンコード町及び近郊においてのホームステイ、
学校での授業体験を主に交流研修するものとする。
3 教員については、現地学校において授業を行うものとする。
(参加要件)
第4条 交流研修の参加要件を次のように定める。
(1)心身ともに健全で、協調性に富み、規律ある団体行動がとれる者
(2)海外での交流研修に熱心で、帰国後積極的に交流研修事業に協力できる者
(選考)
第5条 学校長は次のとおり派遣者を選考するものとする。
(1)全校生徒並びに教員に募集の趣旨を公表し、応募のあった者から適格者を選考する。
(2)学校長は、選考した者について町長に推薦するものとする。
(3)町長は、推薦のあった者から派遣者を決定するものとする。
(派遣費用)
第6条 派遣に係る費用として、交通費、宿泊料、旅券代、渡航手数料、旅行保険料等の経費
について、
参加者負担金を3万円とし、
参加者負担金を控除した経費について町が負担する。
(事前研修及び事後の活動)
第7条 海外交流研修の目的を達成するため、故郷七飯町やコンコード町の特色、文化、海外
旅行の心構え、英会話等を事前に研修するものとする。
2 派遣者は、帰国後に研修の成果としてレポートを提出するものとする。
3 町は、広報紙、ホームページ等により研修の成果を広く住民に周知するものとする。
(補則)
第8条 この要綱に定めるもののほか、必要な事項は別に定める。
附 則
この要綱は、公布の日から施行する。
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七飯町民海外交流派遣研修要綱
(目的)
第1条 この要綱は、文化、スポーツ、産業、経済等による交流を通じ、国際理解とグローバ
ルな国際的視野に立つ豊かな人材を育成することを目的として、本町の姉妹提携都市、米国
マサチューセッツ州・コンコード町に町民を派遣することに関し必要な事項を定める。
(派遣資格及び人員)
第2条 派遣者は、町内に住所を有し3年以上居住している者とする。
2 派遣者は、18歳以上とし高校生を含まないものとする。
3 派遣者が学校教育法(昭和22年法律第26号)第1条の規程による大学等の学生で町外
に住所を有している場合は、保護者の住所要件を勘案する。
4 派遣者の数は、予算の範囲内とする。
(研修内容)
第3条 米国マサチューセッツ州・コンコード町及び米国東部地域内における交流研修とする。
2 研修期間は9日から11日間の範囲とし、コンコード町及び近郊においてのホームステイ
により、文化、スポーツ、産業、経済等について、交流研修するものとする。
(参加要件)
第4条 交流研修の参加要件を次のように定める。
(1)心身ともに健全で、協調性に富み、規律ある団体行動がとれる者
(2)海外での交流研修に熱心で、帰国後積極的に交流研修事業に協力できる者
(選考)
第5条 町長は公募により応募のあった者から面接試験により適格者を選考する。
(派遣費用)
第6条 派遣に係る費用として、派遣者1人1回について、交通費、宿泊料、旅券代、渡航手
数料、旅行保険料等の経費の内、参加者負担金を二分の一とし、町は参加者負担金を控除し
た経費を負担するものとする。ただし、特定の目的を定め、特に町長が認めた場合はこの限
りでない。
(事前研修及び事後の活動)
第7条 海外交流研修の目的を達成するため、故郷七飯町やコンコード町の特色、文化、海外
旅行の心構え、英会話等を事前に研修するものとする。
2 派遣者は、帰国後に研修の成果としてレポートを提出するものとする。町は、広報紙、ホ
ームページ等により研修の成果を広く住民に周知するものとする。
(補則)
第8条 この要綱に定めるもののほか、必要な事項は別に定める。
附 則
この要綱は、公布の日から施行する。
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函館新聞
2007年(平成19年)10月7日(日曜日)
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函館新聞
2007年(平成19年)12月21日(金曜日)
52
函館新聞
2007年(平成19年)12月6日(木曜日)
53
北海道新聞(函館市内版)
2007年(平成19年)10月5日(金曜日)
54
北海道新聞(教育ひろば)
2007年(平成19年)5月12日(土曜日)
55
北海道新聞(教育ひろば)
2007年(平成19年)11月3日(土曜日)
56
北海道新聞(函館市内版)
北海道新聞(函館市内版)
2007年(平成19年)8月11日(土曜日)
2007年(平成19年)12月6日(木曜日)
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コンコード,MAマップ
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