新潟県における女性医師支援のありかた

新潟県における女性医師支援のありかた
日 時 平成27年12月3日(木)
15:00 ~ 17:00
場 所 新潟グランドホテル 5階「波光の間」
出 席 者 (敬称略)
高 井 和 江(新潟市民病院副院長)
佐々木 綾 子(新潟県女性医師ネット代表世話人/新潟県村上保健所長)
榎 本 隆 之(新潟大学大学院医歯学総合研究科 産科婦人科学教授)
冨 田 美佐緒(県立がんセンター新潟病院 麻酔科部長)
白 柏 麻 子(白柏眼科医院院長/新潟市医師会理事)
森 田 由 香(新潟大学医歯学総合病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科助教)
伊 藤 明 子(新潟大学医歯学総合病院 皮膚科講師)
高 橋 麻紀子(新潟大学医歯学総合病院 産科婦人科)
司 会 吉 田 俊 明(新潟県医師会病院部担当理事)
医 師 会 渡 部 透(新潟県医師会長)
はじめに
司会(吉田) 師走になりお忙しい中を出席い
そして若い女性医師が占める割合が年々増加して
いることから、女性医師が活躍できる環境づくりが
急務となっております。それぞれの達成が男性医
ただきまして、ありがとうござ
師の支援にもつながるということだろうと思います。
いました。ただいまから平成27
全国の医師会でさまざまな支援事業が施行され
年度新潟県医師会座談会を始め
ており、効果を上げているところもあるというこ
たいと思います。
との報告もあります。それらを参考に、私たちも
きょうのテーマは、
「新潟県に
やっていきたいと思っております。
おける女性医師支援のありかた」
来年4月から女性活躍推進法が施行されまして、
です。10年前に同様のテーマで座談会を行いまし
300人以上の会社が女性の活躍状況を把握して行動
たが、女性医師支援については問題点を抱えたま
計画を立て、
情報公開することになっておりますが、
ま今日に至っているものと思っています。再度活発
このことが病院における女性医師支援のための
な討議をいただきたいと思います。それでは、開会
フォローの風になるかと思って期待しております。
のあいさつを県医師会の渡部会長にお願いします。
本日の座談会では、貴重な御意見をいただける
渡部会長 会長の渡部でございます。先生方に
ものと期待しておりますので、どうぞよろしくお
はご多忙のところ座談会にご参
願いいたします。
加いただきまして、誠にありが
司会 それでは、自己紹介を、簡単で結構ですの
とうございます。
でお願いしたいと思います。
高橋先生、
お願いします。
安倍政権は、1億総活躍社会
高橋 平成17年卒業の高橋です。新潟大学病院
に向けてのプランの作成等にか
で産婦人科のパートタイマーと
かわる審議をしております。新
して現在勤務をしております。
3本の矢の実現を目的とし、その3本の矢のうち
「どういった形で女性医師が活
の2番目に夢をつむぐ子育て支援を位置づけてい
躍していけるか」を話し合う場
ます。これはまさに今回の座談会のテーマとも大
に参加させていただきまして、
きくかかわるものであると存じます。しかし、男
大変光栄なことだと思います。
女共同参画が提唱されてから、ずいぶん年月が
よろしくお願いします。
たっておりまして、政府を始めといたしましてさ
森田 皆様、こんにちは。平成10年新潟大学卒
まざまな取り組みがなされておりますが、まだま
業の耳鼻科の森田と申します。
だ満足すべき状況にはほど遠いということが言え
2009年から帰学しまして、2011
ると思います。ことに医師は男女問わず過酷な勤
年からスタッフとしてフルタイ
務を強いられ、女性医師はさまざまなライフイベ
ムで働いております。拙い経験
ントの中で職場への遠慮があったり、あるいは職
ではありますけれど、私の経験
場からの理解を得るのが難しかったり、医師不足
と耳鼻科の現状をお話しするこ
の中でのワークシェアもままならない環境に置か
とによって、新潟県もしくは日本全体の女性医師
れておりまして、勤務を続ける上でも非常に悩み
の活躍できる場が増えるといいなと思っていま
が多いということだと思います。
す。どうぞよろしくお願いします。
私たち医師会は、女性医師がそれぞれのライフ
冨田 昭和60年卒の冨田です。もう私は子育て
ステージの中で、その能力が存分に発揮できるよう
が一段落しましたので、果たし
に生き生きと働くことができるような独自の新事業
てこの会に出席するのに適して
を推進し、それと並行しまして行政に対しても強力
いるのかどうか悩みましたが、
な取り組みを求め、地域社会からは理解を深めて
今の女性の方々のお考えもぜひ
いただかなければならないと思っています。ことに
聞きたいと思って出席させてい
当県における厳しい医師不足の打開のためにも、
ただきました。よろしくお願い
いたします。
うに新潟県内の会に参加する機会は今までありま
佐々木 昭和54年卒の佐々木綾子と申します。
せんでしたので、きょうはいろいろ学んで帰りた
産婦人科勤務医として23年間仕
いと思います。よろしくお願いいたします。
事をした後、保健所長になり14
司会 ありがとうございました。自己紹介しま
年目になります。新潟県女性医
す。吉田俊明と申します。済生会新潟第二病院の
師ネットの代表世話人をさせて
院長で、新潟県医師会の病院部担当理事をしてい
いただいています。県職員にお
ます。今年度、病院部に女性勤務医小委員会を立
いても、女性の活躍はまだまだ
ち上げました。また新潟大学医歯学祭や医学部1
困難な状況にあります。医療界だけの問題ではな
年生の講義で男女共同参画についての講演をしま
く、すべての業種において男女共同参画の困難さ
した。新潟大学男女共同参画室の林はるみ先生と
は共通していると思います。
臨港病院の風間咲美先生に協力をいただきまし
高井 昭和52年卒、血液内科医の高井と申しま
た。啓発活動を1年間何とかやれたのかなと思っ
す。1985年から新潟市民病院で
ていますけれども、女性医師特に勤務医のサポー
血液内科の臨床をやっておりま
トについてはこれからの課題と考えています。こ
して、2010年から副院長をやっ
の座談会をきっかけにして医師会の活動を深めて
ております。女性医師支援につ
いきたいと思っています。
いて何とかしないといけないと
思いながら、何もできないで来
女性医師をとりまく現状について
ておりました。いろいろな支援の制度はできてい
司会 厚労省が平成27年1月に公表した女性医
るけれども、それをどう活用できるかが今後大切
師のさらなる活躍を応援する懇談会報告書をもと
かなと思って、また皆さんの御意見をお聞きした
に現状についてお話します。女性医師の割合は昭
いと思って参りました。よろしくお願いします。
和55年が10%、平成27年には約20%と倍増してい
白柏 私は昭和62年卒の白柏麻子と申します。
ます。若い学生・医師に限定すると、女性は約
沼垂で白柏眼科医院を開業して
30%から35パーセントを占めるという現状です。診
おります。新潟市医師会理事歴
療科別では皮膚科、眼科、麻酔科が前々から女性
3年半で、ようやく理事の仕事
医師が多い科ですけれども、最近では産婦人科が
も慣れてきたというところでご
多くなっているのが特徴的です。女性医師の就業
ざいます。私も、先ほどの冨田
率が35歳ぐらいで下がって、また回復してくると
先生同様、2人の子どもは大学
いうM字カーブを示しています。女性医師の雇用
生で、育て上げたといいますか、
ちょっと楽になっ
形態では短時間正規職員とか、非常勤が多くなっ
た世代の人間です。きょうはいろいろ議論をしな
ています。
中断や離職の理由は出産と子育てです。
がら、また勉強していきたいと思います。よろし
中断、離職した期間というのは、約1年間というこ
くお願いします。
とが多いようです。中断、離職しないための望ま
伊藤 平成5年卒、伊藤明子です。皮膚科の講
しい条件は短時間勤務制度、当直や時間外勤務の
師を務めております。核家族で
免除、そして勤務先の託児所、ロールモデルの存
子ども2人を育てながら仕事を
在ということです。先輩の先生方がどんなことを
しております。
皮膚科学会では、
やっていたかという情報は重要だということです。
少し前より女性医師を考える会
女性医師が増えてきたということについての現
という委員会のメンバーとして
状認識、これは先ほど婦人科という話もありまし
も活動させていただいておりま
たけれども、高橋先生、その辺についてはどうで
したが、この委員会はキャリア支援委員会という
しょうか。
名前に変わりまして、男性も含めて皮膚科の将来
高橋 すごく増えてきています。現在でも大学
を考えていこうという会になりました。本日のよ
の医局に在籍している医師の中では女性が約半数
ですし、ここ数年の新規入局者は女性3人に対し
依頼しにくいという事情があります。
男性1人だけという形が多いです。そのうち女性
医師会の会員数と男女比を調べました。平成18
の方が多くなってしまうという危機感がありま
年度総会員数が1,540人で、平成27年度が1,539人
す。やはり女性だけでは仕事が回らないので、男
ですから、総会員数は同じです。A会員の男女比
性女性ともに入ってもらいたいと思います。そこ
は男性90%、
女性10%で10年間変わっていません。
が新たな課題かと考えています。女性だけが求め
ところがC会員を見ますと、これは大学班の先生
られている科ではないのですが。
たちだと思うのですけれども10年前の男性87%、
司会 一般病院の状況はどうでしょうか、高井
女性13%に比べ、今年度は男性81%、女性が19%
先生、ご意見ございましたら。
と明らかにC会員の女性の比率は増えています。
高井 当院も産婦人科は大学からローテートで
司会 榎本先生、先生の産婦人科の領域で、や
来ていただく方の半数以上は女性医師です。妊娠
はり女性が多くなって、これからどうするかとい
や育児に対しては配慮していますが、常勤医と同
う問題についてのお話をお願いします。
様夜勤をやっていただいています。産科は夜勤回
榎本 私は新潟大学の医局員を預かる立場から、
数が多く男女とも医師の負担が大きいのが現状で
また、新潟県下の周産期医療を
す。救急科、消化器外科など外科系のレジデント
どう支えていくかという見地か
も女性がかなり増えてきていますが、いろいろ経
ら話させていただきます。実際
験をしたいという目的で来ていますので、子育て
に働いていただいている女性医
中という方は少ないですね。育児中で医師復帰支
師の声を十分お伝えできないこ
援研修として救急科で研修される女性医師もいま
とがあるかと思いますので、そ
す。正規職員の中には、育児短時間勤務制度や部
の点は高橋先生に聞いていただきたいと思います。
分休業などいろいろな制度を使って仕事をうまく
新潟県下の産婦人科、特に周産期医療がどうい
調整しながら働いている医師もおります。同僚や
う状況であるかというのをまずご説明したいと思
上司の理解・協力を得ながら、比較的柔軟な仕事
います。昨年の12月に、日本産婦人科学会と日本
のやり方をしているようです。
産婦人科医会が「我が国の産婦人科医療再建のた
司会 白柏先生、新潟市医師会の女性医師の問
めの緊急提言」を出しました。新潟県は若手産婦
題とか就業についていかがですか。
人科医が特に少なく将来の医師不足につながるた
白柏 就労については、ちょっと私、わかりま
め緊急に抜本的な対策をすべきとされる12県に
せんけれども、私自身のことを
入っています。私が入局した頃は圧倒的に男性優
考えてみますと、新潟市医師会
位の科でした。ところが2000年以降は女性医師の
の理事、今は16人いるのですけ
方が多く、男女比率で4対6ぐらいとなっていま
れども、女性理事は私1人とい
す。現在の産婦人科医の数を保つためには毎年全
うことで、ちょっとした負担は
国で新たな500名が必要です。これは新規産婦人
感じています。例えば新潟市か
科医師数が人口10万人あたり2.3名必要というこ
ら会議の出席について女性理事をとお声が掛かっ
とに相当します。新潟の実績は1.3名ですので、
たときに、見渡しても私1人しかいない。こうい
このまま行くと完全に産婦人科医が足りない状況
う時負担感を感じるのは事実です。理事をやって
になります。新潟県下の公的病院の産婦人科で勤
くださる女性医師があまりいらっしゃらないので
務している医師を調べてみますと、55から65歳の
すね。自分の時間を犠牲にして理事の仕事をして
層で圧倒的に男性医師が多いですが、若い世代の
いるという部分はあります。ただ、これは社会貢
男性医師が非常に少く、平成16年卒以下では女性
献だという意識を強く持たないとできないことで
医師の方が明らかに多い状況です。ですから、10
す。子育てが終わった人たちや子育て中の女医さ
年後には女性医師がお産の現場に入ってくれなけ
んたちにも、公的な場で発言をしてもらいたいな
れば新潟県の周産期医療はもたないという状況で
と思っているのですけれども、多忙な女医さんに
す。昭和44年から58年卒で、開業している先生方
表1 新潟大学勤務の育児中の女性産婦人科医の声
『どういう体制なら常勤で産直が可能か』
① 院内保育・病児保育・24時間保育の充実
② 小学生でも院内で過ごせる体制
学童保育は保育時間が短いので仕事が遅くなると子どもの居場所がない
③ 当直中に院内に家族と過ごせる部屋の確保
④ 配偶者(多くの場合男性医師)
の協力
⇒配偶者の勤務体制が協力を得られる体制にない
⇒勤務先の
『子育て中の勤務体制』の対象が『女性医師に限る』となっている
⑤ 同僚医師の協力
⇒産直前後の休暇、児の送迎等の際の back up 体制の充実
の年間分娩数は県下で5,000件を超えます。75歳
る子どもを向えに行こうとしているときに、主治
の女性医師が年間600件の分娩に関わる施設もあ
医として診ている妊婦さんが陣痛発来で来院する
ります。跡継ぎがおられない医院も結構多く、今
ことはよくあることですし、そういった際に同僚
後はこの5,000件のうち、3,000から4,000件が公的
がカバーしてあげることがとても重要です。
病院に流れると思います。公的病院の分娩数が今
私は、女性に何とか周産期医療の現場に復帰し
後増えていくのに、それを支える人がいないとい
ていただくことを強く望んでいます。周産期医療
う状況です。このまま行くと明らかに新潟県の周
の現場から離れる期間が長くなりますと、現場復
産期医療は崩壊します。新潟県は非常に大きな県
帰がますます難しくなるので、非常勤でも、当直
ですから集約化も困難です。集約化すると困る地
回数も少なくていいと思うので、お産をとりあげ
域が必ず出ます。
るのをやめないでほしいですね。病院は育児支援
常勤で当直が可能となる職場環境
榎本 現在、大学は多くの育児中の女性の産婦
人科医が非常勤で勤務していますが、どういう形
のための施設を整備するだけでなく、勤務形態も含
めて支援していただきたいということでございます。
女性医師支援について(子育て支援)
の常勤なら産直も可能になるかについて女性医師
司会 この後は、女性医師支援について、お話
の意見を聞きました。子どもを育てながら勤務す
したいと思います。まずは子育て支援、若い先生
るために、子どもと母親が一緒に過ごせる環境を
方にとって一番切実な問題と思います。榎本先生
求める声が多くありました。院内保育とか、病児
のご意見に「小学生でも院内で過ごせる体制」が
保育、24時間保育の充実であるとか、小学生低学
あります。つい先日、小1の壁という言葉を聞き
年ぐらいの子どもを預かってくれる施設がないの
ました。学童保育になった途端に時間が短くなり
で、当直中に家族も一緒に過ごせるような部屋の
仕事ができなくなる。具体的な支援法について、
充実。それから、何よりも声が大きかったのが、
森田先生、何かご意見ございますか。
配偶者は医師が多いのですけれども、夫があまり
森田 私自身の経験を少しお話しさせていただ
子育てを助けてくれないし、夫の上司も夫が子育
きますと、私、6年生、1年生、
てに参加することを積極的に奨めない。夫婦が共
年中の3人を育てています。高
同で育児に関わることを理解し支援する勤務体制
橋先生と同じ保育園に預けてい
をつくらなければいけないと思います。また、周
まして、そこは午後10時までみ
産期医療は救急医療的な要素があります。女性医
てくれるのですね。朝も7時か
師が病棟が落ち着いているので託児所に預けてい
らで、ほかの保育園よりちょっ
と長くみてくれるので、人気のある保育園です。
めには、支援する周りの人が損をしていると思
私が入局した頃は、女性医師の先生たちは、フ
わなくていいような仕組み作りが必要と思い
ルで、子どもなしか、ご両親の援助ありでずっと
ます。
働いているか、もしくは産んだら産休してそのま
司会 佐々木先生、先生の場合は行政にも関与
ま辞めるかでした。生んだ後にまたフルタイムで
されていますが、その辺の支援についての現状を
働くという環境ではありませんでした。どうしよ
お話しください。
うかと思っているときに、同僚から今の保育園を
佐々木 女性支援というと、すぐに育児支援と
紹介していただいて、預けながら何とかやってい
とられること自体がおかしいと
るところです。院内の仕事に関しては、女性医師
思います。
「女性が育児をする
が逆に産婦人科と違ってむしろ少ない方なので、
のが当たり前」という性別役割
大事にされてきたと言っていいでしょう。続けら
分担意識が新潟県は特に強いの
れるように頑張りなさいと、
教授に言われまして、
ではないでしょうか?例えば子
ずっと続けさせていただきました。緊急が来たけ
育て中の多様な勤務体制選択の
ど、子どもを迎えに行かなきゃいけないというと
対象が、女性医師だけに限られていることです。
きは、同僚がかわりに手術に入ってくれました。
若い世代ほど男性・女性を問わず、家庭や地域活
申し訳ないなという気持ちは常にありましたが、
動、自分の趣味などを大事にして仕事をしたいと
そのぐらいの気持ちでお互いやっていく方がうま
希望する人は、これから増えていくでしょう。昔
くいくと思っています。男性医師も入学式や卒業
のように医師という職業を選んだからには、仕事
式で休みを取るとお互いさまでいい関係ができま
がすべてで家庭のことを考えているのはおかしい
すので、女性医師の支援というよりは子育てする
というような時代ではありません。ワーク・ライ
医師の支援と意識を変えると良いと思います。
フバランスを重視し、様々な人間関係を大切にし
司会 ありがとうございました。自分が困って
ている医師の方が、より全人的に患者をみること
いることは数年前の先生も困っていたことで、そ
ができると思います。子育てについては、自分が
れがしっかり情報として伝わっていくと、解決法
産んだのだから自分でみなければいけないという
も出てくる。それが重要だということですね。冨
女性側の意識も強過ぎると思います。せっかく医
田先生、子育てについての問題点について、お話
師になって、しかも産婦人科医を選んでお産を扱
しいただけますか。
うのであれば、積極的にキャリアを積んで行く努
冨田 私が子育てのころは、まだ女性は少なく
力を継続して欲しいですね。産婦人科はとても魅
て、産休もろくに取らずにすぐ
力的な仕事ですから。
出てくるような、そういう先輩
司会 確かに今はテーマを女性医師の支援に限
を見ていました。私は産休を
定して討論をしていますが、問題はそれだけでは
取った後に復帰しましたが、子
ないと思います。例えば世界経済フォーラムが、
どもが急に病気になったときが
世界の男女格差指数を毎年発表しています。完全
一番大変でしたね。核家族だっ
な男女平等を1.0とすると、世界最高のアイスラ
たので、当日は私が午前中に働き、夫が午後働き、
ンドが0.85、85%です。世界一だと言われても、
その間に母を呼び寄せ、次の日から普通勤務と
この程度。日本はどうかというと0.66、
104位です。
いった対応でした。仕事の面では、今よりは女性
男性の3分の2ぐらいの権利しか行使していない
が少なかったせいか、当直を少なくするという医
と評価されています。
局の配慮をいただき大変ありがたかったです。麻
榎本 大阪の女性はもうちょっと強いですよ。
酔科も半数近くが女性ですが、男性・女性の区別
女性が学会に参加するために配偶者が一緒に学会
なく、すべての医師が休暇を取りやすいとか、
についてきて、子どもの面倒をずっとみてたりし
お互いさまというふうな意識が持てるような職
ます。何で新潟県ではそのような夫婦がいないの
場環境になるのが一番いいと思います。そのた
ですか。
伊藤 私は、オーストラリアで学会があったと
医さんと結婚するかもしれないわけだから、男女
きには、下の子はまだオムツが
共同参画について、学生の時から講義をして、考
とれておらず、上の子も保育園
えてもらうという活動もしていると聞いております。
でしたが、夫と夫の母と保育園
司会 なかなか組織として女性医師を支援する
児2人と一緒に行きました。京
段階まで到達していなかったのかなという気がし
都など遠方の学会なども、お金
ます。また、日本の政策では子育てに余り予算配
はすごくかかるけど、夫も子ど
分しなかった経緯があります。それが最近は大分
もも一緒に全員で行って、そういうことは一応し
変わってきている。子育て支援の補助が出易く
てきました。
なっています。いろんなアイデアを出して県と一
榎本先生の提言は本当にポイントを射ていると
緒になって考えたいと思います。支援体制につい
思いました。皮膚科は女性医師が多いからロール
て何かお話はございますか。
モデルがいると思って入局したのですが、それか
伊藤 新潟大学の医学部と全学の女性支援はあ
ら20年苦労してきました。例えば保育園のない日
まりリンクしてない感じがします。
曜日に病棟に行くときには、
ベビーカーを押して、
森田 一度会議に行きましたけれども、医学部
記録室に子どもを置いて回診をしていました。そ
だけでしたね。
の時だけでも、院内に子どもがいられる場所が
伊藤 会議ばかりしていても意味がないので、
あったら良いと、いつも思っていました。病児保
成果があるような話し合いや活動をぜひ今後新潟
育については、結局、子どもを預けるために1回
県全体でも各施設でもしてほしいなと思います。
受診をして、それから連れていかないとみてもら
司会 山口県ではベビーシッター制を事業の一
えないので、まず朝8時から病棟が始まるのに連
部とする支援センターを立ち上げています。シッ
れていく時間がない。ある私立大学の皮膚科の教
ター希望者に会員となってもらい、センターの専
授は女性なのですけれども、大学病院にはお母さ
従職員が医師とシッターを仲介する。それがうま
んと子どもたちが過ごせる場所があり、いつでも
く回って女性医師の支援になっています。同様の
利用できる体制がつくられている。新潟大学は非
事業を群馬県医師会も始めるようです。山口県医
常に遅れているなとずっと思っています。大学か
師会のホームページにはベビーシッターと十数年
ら何か支援してもらった記憶がほとんどない。私
にわたってお付き合いしたという先生方の文章が
の場合はベビーシッターさんをフル活用して、収
あります。新潟県医師会でもこのような事業をし
入のほとんどが消えていっても、それでも仕事を
たいと思っています。
続けていかなければならない。本当は職場のちゃ
佐々木 県医師会の話が出ましたが、大学病院
んとした支援が必要だと思います。
で子育て中の先生方は、医師会に入っておられる
同僚医師の協力に関しては女性にも甘えが見ら
のでしょうか?
れることがありますね。夜は帰してもらうけど、
伊藤 私は入っています。以前、本学と医学部
とにかく昼間は男性以上に働こうというぐらいの
に掛け合って使用できるようにしてもらったベ
気概を持って働かないと。ちょっと厳しいかもし
ビーシッター育児支援事業のシッター利用割引券
れないけど、そのぐらいの気持ちを持っていただ
に続いて、最近は医師会の支援事業でのひと月最
かないと、男性から苦情が出てくる。配偶者の協
高2万円までの援助が受けられるようになりまし
力も必要です。配偶者の勤務先の問題、上司の問
た。シッターさんを頻回に利用している家庭に
題もありますが、配偶者自身の認識がまだまだ甘
とっては非常にありがたく思っています。
いと思う。私は陣痛と出産に夫を立ち会ってもら
白柏 医師会員でなくても助成できる制度だと
い、育児ははじめから夫婦2人で行いました。男
思いますけれども。
性医師の認識というものももっと高めていかなけ
司会 医師会員である必要はないです。
ればならない。
佐々木 ただ必要な先生方に情報が伝わってい
他の大学では、男性の学生に対しても、将来女
ない可能性がありますね。
白柏 病院内に掲示板などはありますか。
めざす地区懇談会のときにも、ベビーシッターに
森田 事務から福利厚生のメールが来ますけれ
対する信頼が話題になりました。ベビーシッター
ど、たしかシッター割引券は一旦打ち切られ、復
の人柄であるとか、信頼できる人であることを保
活しましたけど、相当時間がたってから事務から
証してくれるような、そういったベビーシッター
連絡が来ました。
制度をぜひ県の医師会でつくって欲しいという意
伊藤 私たちの教室では医師会のパンフレット
見が多かったと思います。
が女医さん全員の机に置かれたので、医師会の助
新潟大学では女性の研究者を支援するために、
成については、子育ての女医さんで使いたい人は
学生さんのシッターを組織しているようですが、
使っていると思います。
それを医学部の女性医師が実際に利用するのは難
高橋 産婦人科では最近、医局長や教授が女性
しいと思います。育児支援に関しては、
育短とか、
医師に関連するようなことがあると情報を回して
夜間の勤務免除とか、シッターの派遣とか、いろ
いただけるので、
サービスを利用する方はいます。
いろな支援があります。新潟市民病院では、新潟
ただ、シッターさんとうまくいかなくて活用がで
市の事業として2014年1月から病児保育を始めま
きなかったとか、家族から反対されて実行に移せ
した。利用するにはあらかじめ事前登録をしてお
ないとかというようなこともありまして、シッター
き、かかりつけ医を受診して「医師連絡票」をも
制度があるから大丈夫というわけではありません。
らってから予約ですので、急に子供の具合が悪く
伊藤 子どもが病気でぐったりしている時に、
なってもすぐには利用できません。利用した女性
子どもを病児保育に連れて行ったり連れ帰ったり
医師からは、敷地内につくった病児保育の施設な
するほかに、家にシッターさんを呼ぶという選択も
のに非常に使い勝手が悪いというお叱りをいただ
あります。院内で24時間過ごせるから、あなたは
きました。そこで、当院医師のみ、朝急に子供の
当直しなさいと言われても、難しいこともあるなと。
具合が悪くなり、当日業務に支障がある場合は、
ベビーシッターさんに関しても、相手を信頼する
急患外来を受診し「医師連絡票」を記載してもら
という勇気とも必要なのじゃないかなと思います。
い、当日から病児保育が利用できるような運用を
白柏 シッターのことは、私も本当に興味ある
始めました。育児支援とキャリア形成支援の両方
のですけど、やっぱり同じ人が長年関わってくれ
を、行政や医師会で具体的に検討していただける
ればいいと思うのですね。私、実は両親が医者で
とありがたいと思います。
核家族でした。預かってくれるのはいつも隣近所
伊藤 先生がおっしゃった学生さんを使った
のおばちゃんでした。今で言うシッターなのです
シッター制度ですが、たしか事前に予約をして、
けど、そういう人に育て上げられて、その方は亡
時間を決めて預けるというので、医師の我々が使
くなりましたけれども、お葬式に行って涙が出る
うにはちょっと勝手が良くないです。緊急でも、
ぐらいでした。大事に育ててくれたし、弟も私も
ちょっと置いておける場所、健康な子どもで風邪
そのおばちゃんから愛してもらったし、愛した。
を引いていなければ使用してよい場所というのが
そんなシッターさんがいてくれたら安心して女医
それぞれの施設にあると助かりますよね。
さんたちも仕事ができるのではないかと思います。
司会 施設につくるという話は、十日町病院の
司会 新潟という県民性から言うと行けそうか
塚田院長は、榎本先生からお話を聞いて早速つ
なと思っているのですけれども。
くったそうです。病院も環境を少しでも良くしよ
高井 私の長女も医師ですが、育休の後は近所
うと思い始めたので、その辺はいい方向だと思い
の方に全面的にお世話になって
ます。行政も昔に比べると、事業所のサポートに
います。とても良い方で本当の
対して積極的な環境ができていると思います。
孫のようにかわいがってくれて
佐々木 少子高齢化で、人手不足が深刻化しつ
感謝していますが、誰もがその
つある日本社会において、これからは福利厚生で
ような方に巡り合えるわけでは
はなく、経営戦略として、あらゆる会社・企業で
ありません。
『2020.30』実現を
女性を長期にわたって雇用していかないと勝ち残
れないのではないでしょうか?女性の職員が大勢
す。たまたま子どもが医学部に行っているという
いて、自由に発言ができて、生き生きと働いてい
だけの話で、離乳食作りから、保育園の送り迎え、
るような病院でなければ、医師も患者も集まって
学校行事、すべて夫の母親に頼っていました。本
こないと思います。このことを管理職の方たちに
当にいい方で、仲よくやってきましたけれども、
まず理解してもらい、病院が生き残るためには、
おばあちゃんが子どもの教育をしてくれたかとい
女性医師も男性医師も、多様な勤務体制を選べる
うとそうではありません。夜になると私が勉強を
のが当たり前といった制度改革と意識改革をして
教えたり、お互いに得意分野を生かして子どもを
いかなければ、新潟県から医師がいなくなりま
みんなで育ててきたみたいなところがあります。
すよ。
佐々木 子どもの教育ですが、私は3人子ども
司会 女性活躍促進法が来年の4月から施行さ
がいて、1人だけ医者になりましたが、勉強をみ
れるという状況がある。今後、事業所は女性支援
てやったこともないし、勉強しなさいと言ったこ
などについて立案・報告・公表しなきゃいけない。
とは一度もありませんでした。将来のことは、最
就職しようと思っている女性が、事業所を比較が
終的には子ども自身が選ぶことで、親がレールを
できるわけですよ。戦略としてしっかりとしたも
敷くことではないですよね。
きちんと食べさせて、
のをつくっておかないと、本当に来ませんよとい
寝せて、丈夫で、健康な子どもであれば、あとは
う佐々木先生のおっしゃったとおりのことが本当
両親が医師として一生懸命働いて、周囲から感謝
に現実として起こっていくのだろうなと思います。
され、尊敬されている姿を見せることこそが一番
冨田 女性支援のいろいろないい制度ができた
の教育ではないでしょうか。頑張っている姿を子
としても、実際にそれを使えるか使えないかは、
どもたちが見ていれば、同じ仕事を選ぶかもしれ
同僚や上司の意識次第だと思います。そして、病
ないし、選ばないかもしれない。それは子どもの
院長、教授を含め管理職の方々には女性支援だけ
選択であって、あまり親が手出しをしない方がい
じゃなくて医師全体のライフワークバランスを考
いと私は思っています。
えていただければと思います。
伊藤 子どもは母親の姿を見ていると思うので
子弟教育について
高橋 親だけではなくて、シッターさんですと
か、周りのご近所の方とか手を
借りて、みんなで子どもを育て
す。私たちは医師になったのですから、医師とし
て仕事をしっかりしている姿を子どもに見せれば
良いと思います。
女性医師のキャリア形成支援
ていけるとすごくいいなと思い
司会 女性医師のキャリア形成支援についてお
ます。あともう一点、ご夫婦と
話ししたいと思います。女性の
もお医者さんでいらっしゃる白
管理職への登用が10%以下とい
柏先生が、お子さんを医者に育
う現状をみると、日本社会は女
て上げているというところにぐっときています。
性を登用しようという風土がな
私も含めて育児中の女性医師は自身も教育を受け
いのかと残念に思いました。女
ているだけあって、子どもに対する教育意識がす
性医師にキャリアアップしてい
ごく高いですよね。学校から「おうちでも指導し
ただき、しっかりと活躍してもらう方策について
てください」と言われてしまうと、不安になりま
お話しいただきたいと思います。伊藤先生、学会
す。核家族で医者をやりながら、子どもにちゃん
での女性医師支援の活動内容についてお話しして
と教育を与えられるのか、というところが見えな
いただけると。
いです。
「お子さんにどのような教育をされてこ
伊藤 平成20年に女性医師を考える会というの
られたのか」というところも、発信して頂くと、
ができました。皮膚科は女性が多く、常勤で続け
より安心して他の人に任せられる気がします。
ている女性が少ないということから、将来を考え
白柏 私はロールモデルにならないと思いま
ると、皮膚科医療が崩壊してしまうのではないか
という危機を男性の医師が抱きまして出来上がっ
あると思いますので、参加できないという女医さ
た会です。最初は、とにかく女性を復帰させると
んに声を掛けてどんどん輪を広げていくというこ
いう目的が大きかったと思います。メンターアン
ともしたいと思っています。
ドメンティーの相談会を開催し、悩んでいる子持
以前、上司からお子さんもいるし、君は研究し
ちの女性医師や、キャリアをどうやって伸ばして
なくていいよとか、臨床をしっかりしていてくれ
いこうかと悩んでいる女性医師から私たちメン
ればいいよと言われた記憶があります。女性は教
ターが相談を受けます。
何回かやっているうちに、
授や部長になりたいという意識が希薄だとも言わ
復帰する女性も増えてきて、私たちの教室も、以
れていています。私ぐらいの年になると、いくら
前とちがって、ここ最近では、産後の女性は、ほ
病気を治して、学会で講演をして、社会に貢献す
ぼ全員がフルで戻ってきているという状況になっ
るような仕事をしても、最終的に論文で判断をさ
てきました。ただし、
私が最近すごく感じるのは、
れ、論文がなければ別の道を選ばなければいけな
戻ってきたけれども、キャリアを積み上げる困難
いというときが来ます。若い先生方には将来のビ
さがあることです。私はとにかく必死で子育てを
ジョンをちゃんと考えさせて、いざというときの
しながら、何とかフル勤務を続けてきましたが
ためにキャリアを積ませてあげることが重要です。
キャリアの積み上げは不十分であったと思いま
榎本 私が赴任する前は女性の大学院生はいま
す。後輩の女性医師には将来を考えて男性に負け
せんでした。今年初めて一人入
ないキャリアを積み上げてほしいと切に思いま
り、来年は2名が院生になるこ
す。皮膚科は女性が多いので、ほかの科に比べれ
とを希望しています。かなり意
ば、一歩進んだ対応や対策などをしてきているの
識が変わってきたなと思います
ではないかと思います。昨年からは、後輩を育て
ね。それから、これまでは婦人
るような指導者となるべき女性医師を育てるセミ
科腫瘍専門医、生殖専門医など
ナーを発足させました。そこでは、名刺交換の仕
のサブスペシャリティーの資格を取得しようとす
方、メイクの仕方、後輩にどうやって論文を書か
る医師が男性医師を含めて少なかった。新潟は県
せるか、日常診療でのコーチングの仕方、また医
に一つの医大しかなく医師は優遇されているの
療メディエーションなどを教えています。
で、別にサブスペシャリティーを取らなくても就
司会 システムはつくったけれども、なかなか
職できた。
大阪は大学が5つあって競争がきつく、
相談に来なかったとの話をよく聞きますが先生の
サブスペシャリティーを取ることを強く要求され
ところはうまく回っているのですか。
ます。高橋先生も女性医学の専門医を取ろうと頑
伊藤 学会は東部、東京、西部、中部支部に分
張っていますが、女性医師もこれからそういうこ
かれ、各支部で悩みが違っています。最も働き者
とも目指してがんばってほしいなと思います。
は東部支部の女性と言われていて、医師が少ない
伊藤 皮膚科の場合は女性もほとんどが専門医
ので常勤をせざるを得ない。中部は医師が多いの
の資格をとります。問題は専門医をとった後にす
で、女性医師がとても大切にされている。東京も
ぐやめてしまう、退局する免罪符になってしまっ
医師が多いので、男性医師ですらパートで働く人
ている。資格をとって辞めることが問題になって
がいる。このように支部によって違うのですね。
います。東部支部の大学や病院は、全ての分野の
東部支部は、メンターアンドメンティーの会では
疾患について診療をしないといけないから、サブ
メンティーの数が多いのでメンターを探すのが大
スペシャリティーなんてあんまり言わないでく
変なほど盛況になります。各大学医局長へのアン
れって言われることも。専門だけみられても困る
ケートをこの委員会で実施し、十分な産休などを
という意見を一般病院の部長クラスの先生からい
取らせてもらっていない女医さんがまだ全国の中
ただいております。
にはいるということも抽出できています。メン
佐々木 今、専門医の話が出ましたけれども、
ターアンドメンティーの会の参加募集を各大学の
医師会理事や病院長、教授などの指導的・管理的
医局に連絡しても、伝達されない状況がまだまだ
立場に立ってみると、今まで見えなかったものが
見えてきて、自分にとっても勉強になるのではな
私は副院長という立場に立つと診療だけでは経
いでしょうか。私も、3年間村上地域振興局長を
験できなかったことがいろいろありますし、後に
やる機会があり、建設業、農林水産業、観光業な
続く女性のために、きちんと役目を果たさないと
ど経験しましたが、視野が広がりやってみるとお
いけないなという思いがあります。ぜひ女性医師
もしろいですよ。女性の方たちも、尻込みしない
に活躍できるチャンスを与えていただきたいと思
で積極的に管理職に就いていただきたいと思い
います。
ます。
司会 ありがとうございました。本当に不平等
司会 医師はいろんな分野で活躍できるのは確
感は解消しないといけないし、
かですので、広い視野を持った人材が望まれます。
しっかりと評価する姿勢は必要
高井 組織のトップが女性を積極的に公平に見
だということですね。
て、きちんと能力で評価して、それなりの活躍で
今回女性医師支援のありかた
きる場所を与えていただくということをぜひやっ
という、上から目線のテーマで
てほしいと思います。今までは、同年齢で、女性
始まったのですけれども、最終
と男性がいた場合には、男性を上にあげるという
的には人間としてキャリアアップするためにはと
慣習がありましたけれども、管理職に女性を積極
いうご意見を伺えました。きょうはどうもありが
的に登用することが重要だと思います。
とうございました。