南アフリカランド建債券のご提案

南ア国旗
南ア国章
南アフリカランド建債券のご提案
2011年 6月
大和証券 債券部
企画課 石月幸雄
本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する最終決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。
本資料は、当社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載
された意見や予測等は、資料作成時点の当社の判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。
お取引にあたっての手数料等およびリスクについて
★ 手数料等およびリスクについて
●株式等の売買にあたっては、「ダイワ・コンサルティング」コースの店舗(支店担当者)経由で国内委託取引を行う場合、約定
代金に対して最大1.20750%(但し、最低2,625円)の委託手数料(税込み)が必要となります。また、外国株式等の外国取引に
あたっては、現地諸費用等を別途いただくことがあります。
●株式等の売買等にあたっては、価格の変動による損失が生じるおそれがあります。また、外国株式等の売買等にあたっては
価格変動のほかに為替相場の変動等による損失が生じるおそれがあります。
●信用取引を行うにあたっては、売買代金の30%以上で、かつ30万円以上の委託保証金が事前に必要です。信用取引は、小
額の委託保証金で多額の取引を行うことができることから、損失の額が差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。
●債券を当社との相対取引によりお買付けいただく場合は、購入対価のみお支払いいただきます。円貨建て債券は、金利水準の
変動等により価格が上下し、損失を生じるおそれがあります。外貨建て債券は、金利水準の変動に加え、為替相場の変動等に
より損失が生じるおそれがあります。
●投資信託をお取引していただく際に、銘柄ごとに設定された販売手数料および信託報酬等の諸経費、等をご負担いただきま
す。また、各商品等には価格の変動等による損失を生じるおそれがあります。
ご投資にあたっての留意点
●取引コースや商品毎に手数料等およびリスクは異なりますので、上場有価証券等書面、契約締結前交付書面、目論見書、等
をよくお読みください。
●外国株式の銘柄には、我が国の金融商品取引法に基づく企業内容の開示が行われていないものもあります。
商号等
大和証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第108号
加入協会 日本証券業協会、社団法人日本証券投資顧問業協会、社団法人金融先物取引業協会
本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する最終決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。
本資料は、当社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載
された意見や予測等は、資料作成時点の当社の判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。
★
★ 南アフリカ共和国について
南アフリカ共和国について
(出所)外務省HP等
面積
122万km (日本の面積の約3.2倍)
人口
4,932万人(2009年、世銀)
黒人:79.0%、白人:9.6%、混血:8.9%、アジア系:2.5%
首都
プレトリア(行政府)、ケープタウン(立法府)
ブルームフォンテン(司法府)
ボツワナ
プレトリア
ヨハネスブルグ
5,757米ドル(2009年、IMF推計)
※日本は39,458米ドル(2009年、IMF)
金、貴金属、鉱物製品、化学製品、一般機械類、
輸送用機器類、ダイアモンド
機械、自動車類、化学製品、科学機器、繊維製
品、プラスチック、ゴム
938億9,900万ドル(2010年、ジェトロ)
381億7,500万ドル(2010年、ジェトロ)
ブルーム
フォンテン
レソト
(1)輸出:
主要貿易品目
ナミビア
ケープタウン
スワジランド
一人当たり
GDP
ジンバブエ
2
モザンビーク
◆ 基礎データ
(2)輸入: 対外債務残高
外貨準備高
南アフリカ共和国
☆ 南アフリカ共和国の沿革
南アフリカ西部の先住民はコイ族、サン族、東部はバントゥ系のアフリカ人でしたが、1652年にオランダの入植が始まり、ケープ植民地を造りました。
以後、フランス、イギリスからの移民が続き、南アフリカが国として現在のような形となったのは、ボーア戦争後の1910年、南アフリカ連邦の成立からです。
当時から黒人を指定地に隔離するアパルトヘイトの基盤が築かれ、第二次世界大戦後の1948年以降、徹底した人種差別政策が採られました。
しかし、89年9月のデ・クラーク大統領就任以来、アパルトヘイト撤廃に向けての改革が進展し、91年には法律上アパルトヘイトは撤廃されました。
94年には南ア史上初めて黒人を含む全人種参加の下で総選挙が実施され、同年5月9日にはネルソン・マンデラ大統領が選出されました。
☆ 南アフリカ共和国の政治・宗教
◆
◆
◆
◆
元首
政治体制
議会
宗教
・・・ジェイコブ・ズマ大統領 (2009年5月9日就任)
・・・共和制
・・・二院制 (全国州評議会90名、国民議会400名)
・・・大部分がキリスト教。
本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する最終決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。
本資料は、当社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載
された意見や予測等は、資料作成時点の当社の判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。
★
★ 南アフリカ共和国の産業
南アフリカ共和国の産業
★
★ 主要貿易品目
主要貿易品目
南アフリカの輸出品目別構成比(2009年)
◇南アフリカ共和国は豊富な天然資源に恵まれ、輸出の6割
近くを「鉱物性生産品」、「貴金属類」、「卑金属とその製品」
が占めています。
特に金とダイアモンドが有名ですが、プラチナは生産量、埋蔵量
とも世界で圧倒的なシェアを誇っています。
また、レアメタル(希少金属)の埋蔵量も非常に豊富です。
◇日本との貿易では輸出入とも輸送機器(自動車)が大きなウ
ェイトを占めています。
・・・ ドイツ系メーカーが右ハンドル車の生産拠点を構えてい
るほか、日本からも大手自動車メーカーが進出しています。
輸出金額5,116億ランド
輸送機器, 9
鉱物性生産品,
20.1
一般機械・電気機
械, 8.7
卑金属・同製品,
14.5
化学品, 5.7
貴石・貴金属等,
25.3
世界の鉱物埋蔵量に占める南アの順位、割合(2009年)
順位
金
プラチナ類
クロム鉱
マンガン鉱
バナジウム
ダイヤモンド
チタニウム
アンチモン
ニッケル
鉄鉱石
1
1
2
2
3
4
4
7
7
13
世界に
おける
シェア
動植物生産品・食
料品類, 9.3
その他, 7.4
(出所)JETRO
日本との貿易(2009年)
主な用途
12.8% 宝飾製品
88.7% 宝飾製品、自動車部品、電子工業部品(ハードディスク等)
37.1% クロムめっき
24.0% 乾電池、鉄鋼の性質向上のための脱酸脱硫剤
23.1% 機械用工具、高層ビルなどの建材
12.1% 宝飾製品、研磨剤
9.3% ジェットエンジン部品、自動車の耐圧、殻眼鏡フレーム
2.1% 半導体材料への添加物、鉛蓄電池の電極
5.2% ステンレス等の特殊鋼や硬貨、半導体チップ
0.9% 鉄鋼、鉄筋
日本への輸出
日本からの輸入
総額:339億7465万ランド
総額:263億2161万ランド
構成比(%)
構成比(%)
貴金属・貴石・真珠等
53.7
一般機械類・電気機器
30.0
卑金属とその製品
13.5
輸送機器類
26.7
鉱物性生産品
12.7
自動車部品等
24.6
輸送用機器類
7.8
プラスチック・ゴム類
4.7
木材
4.0
化学製品
4.0
(出所)南ア貿易産業省
(出所)アメリカ地質調査所
本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する最終決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。
本資料は、当社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載
された意見や予測等は、資料作成時点の当社の判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。
★
★ 南アフリカ共和国の経済状況
南アフリカ共和国の経済状況
各産業のGDPに占める割合(2009年)
各産業のGDPに占める割合(2009年)
★産業の中心は第三次産業
★産業の中心は第三次産業
かつての主力であった鉱業に代わって「金融・不動産」の割合が拡大するなど先
かつての主力であった鉱業に代わって「金融・不動産」の割合が拡大するなど先
進国同様、南ア経済は第三次産業にシフトしつつあります。
進国同様、南ア経済は第三次産業にシフトしつつあります。
経済規模としては2007年の名目GDPが約2,833億米ドル(出所:IMF)でデンマーク
経済規模としては2007年の名目GDPが約2,833億米ドル(出所:IMF)でデンマーク
(約3,100億米ドル)やアイルランド(約2,600億米ドル)の中間に位置します。(IMFの
(約3,100億米ドル)やアイルランド(約2,600億米ドル)の中間に位置します。(IMFの
データでは世界第30位となっています。)
データでは世界第30位となっています。)
電気・ガス・水
道
2.2%
その他
21.8%
金融・不動産
23.9%
製造業
建設業
★
★ 2010年はプラス成長に回帰
2010年はプラス成長に回帰
16.6%
3.6%
2010年の実質GDP成長率は前年比+2.8%と2年ぶりにプラス成長となりました。部門
農業
2010年の実質GDP成長率は前年比+2.8%と2年ぶりにプラス成長となりました。部門
商業
鉱業
別に見ると、前年、大きく落ち込んだ反動で製造業が前年比+5.0%となり、全体を牽引
2.5%
別に見ると、前年、大きく落ち込んだ反動で製造業が前年比+5.0%となり、全体を牽引
13.4%
5.8%
した格好です。また、世界的な資源需要の拡大により、鉱山部門が前年比+5.8%と好調
運輸・通信
した格好です。また、世界的な資源需要の拡大により、鉱山部門が前年比+5.8%と好調
10.2%
でした。なお、今年2月23日に南ア財務省が公表した2011年度の予算案の中では、2011
でした。なお、今年2月23日に南ア財務省が公表した2011年度の予算案の中では、2011
(出所)南ア中央統計局
年以降の3年間の成長率がそれぞれ+3.4%、+4.1%、+4.4%と予測されています。
年以降の3年間の成長率がそれぞれ+3.4%、+4.1%、+4.4%と予測されています。
一方、インフレについては、10年は前年比+4.3%と、2005年(同+3.4%)以来の低い数字
一方、インフレについては、10年は前年比+4.3%と、2005年(同+3.4%)以来の低い数字
となりました。南アランド高がインフレを抑える役割を果たしたと言えそうです。なお、前述の
となりました。南アランド高がインフレを抑える役割を果たしたと言えそうです。なお、前述の
2011年度予算案の中で、2011年以降の3年間のインフレ率について、それぞれ前年比+4.9
南アフリカ共和国の実質GDP成長率と物価上昇率
2011年度予算案の中で、2011年以降の3年間のインフレ率について、それぞれ前年比+4.9
南アフリカ共和国の実質GDP成長率と物価上昇率
%
%、+5.2%、+5.5%と予測されています。
%、+5.2%、+5.5%と予測されています。
13.0
実質GDP成長率
(前年比)
12.0
★
財政収支は大幅に悪化
★ 財政収支は大幅に悪化
11.0
10.0
消費者物価上昇率
南アでは2006年度(06年4月~07年3月)、2007年度と、2年続けて財政黒字を記録
南アでは2006年度(06年4月~07年3月)、2007年度と、2年続けて財政黒字を記録
9.0
(都市部、全項目)
しました。しかし、2008年度に赤字(同▲1.2%)に転落した後、09年度には同▲6.6%
8.0
しました。しかし、2008年度に赤字(同▲1.2%)に転落した後、09年度には同▲6.6%
7.0
(約1,610億ランド)まで赤字が膨らみました(なお、10年度、11年度、12年度もそれぞれ
(約1,610億ランド)まで赤字が膨らみました(なお、10年度、11年度、12年度もそれぞれ
6.0
対GDP比で▲5.3%、▲5.3%、▲4.8%と、それなりの赤字が残ると予測されています)。
5.0
対GDP比で▲5.3%、▲5.3%、▲4.8%と、それなりの赤字が残ると予測されています)。
4.0
税収は増加し続けるものの、歳出も拡大するため、財政収支の改善はそれほど急激に
税収は増加し続けるものの、歳出も拡大するため、財政収支の改善はそれほど急激に
3.0
進まない模様です。もっとも、2010年度の政府債務の対GDP比は37.1%と、低い水準
2.0
進まない模様です。もっとも、2010年度の政府債務の対GDP比は37.1%と、低い水準
1.0
にとどまっており、今のところ、南アの財政は先進国に比べ健全と言えそうです。
にとどまっており、今のところ、南アの財政は先進国に比べ健全と言えそうです。
0.0
-1.0
-2.0
★
★ 他の克服すべき課題
他の克服すべき課題
-3.0
所得格差、高い失業率(2010年9月現在、25.3%)、高いHIVウィルス感染率
所得格差、高い失業率(2010年9月現在、25.3%)、高いHIVウィルス感染率 等
等
00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 年
(出所)南ア中央統計局
本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する最終決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。
本資料は、当社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載
された意見や予測等は、資料作成時点の当社の判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。
★
★ 金利の水準と推移
金利の水準と推移
各国10年国債利回り比較
各国10年国債利回り比較
18
8.32%
9.0%
8.0%
2011年5月31日現在
5.11%
5.21%
(月足)
5.50%
(2011年5
月現在)
10
5.0%
8
4.0%
3.06%
3.02%
3.0%
3.29%
6
4
1.15%
1.0%
2
0.0%
0
日本
ドイツ
米国
英国
NZ
豪州
南ア
南アの景気先行指数の推移
南アの景気先行指数の推移
140
2000年=100
130
125
120
115
110
105
100
2005
2006
2007
2008
2009
2010
(出所)南ア準備銀行のデータをもとに大和証券債券部作成
インフレ・ターゲット(3~6%)
00年 01年 02年 03年 04年 05年 06年 07年 08年 09 年 10 年 11 年
※利回りは年2回複利、業者間のレートを使用 (出所)大和証券債券部作成
2004
政策金利
消費者物価
12
6.0%
135
南アフリカの政策金利と消費者物価の推移
南アフリカの政策金利と消費者物価の推移
14
7.0%
2.0%
16
%
2011 年
(出所)南アフリカ準備銀行
★南ア準備銀行(南アの中央銀行)はインフレターゲット(+3.0~+6.0%)を採用して
★南ア準備銀行(南アの中央銀行)はインフレターゲット(+3.0~+6.0%)を採用して
います。
います。
2008年後半までインフレ率がターゲットの上限の6%を大幅に超える状況が続いたた
2008年後半までインフレ率がターゲットの上限の6%を大幅に超える状況が続いたた
め、南ア準備銀行は引き締め姿勢継続を余儀なくされました。
め、南ア準備銀行は引き締め姿勢継続を余儀なくされました。
ただし、インフレ率が08年8月をピークにようやく低下基調に転じる中、リーマンショッ
ただし、インフレ率が08年8月をピークにようやく低下基調に転じる中、リーマンショッ
ク後の急激な景気悪化に対応するため、南ア準備銀行は08年12月に金融緩和
ク後の急激な景気悪化に対応するため、南ア準備銀行は08年12月に金融緩和
に転じ、以降、昨年8月まで合計5.00%の利下げを実施しました。
に転じ、以降、昨年8月まで合計5.00%の利下げを実施しました。
景気に底打ち感が広がってきたことから、以降は金利据え置きが続きましたが、昨年
景気に底打ち感が広がってきたことから、以降は金利据え置きが続きましたが、昨年
3月25日、8ヵ月ぶりに0.50%の利下げが実施されました。その後は金利据え置きが
3月25日、8ヵ月ぶりに0.50%の利下げが実施されました。その後は金利据え置きが
半年ほど続きましたが、消費者物価の落ち着きを受け、9月、11月と立て続けに0.50
半年ほど続きましたが、消費者物価の落ち着きを受け、9月、11月と立て続けに0.50
%の利下げが実施されています。なお、今年に入ってからは、3回の会合いずれも金
%の利下げが実施されています。なお、今年に入ってからは、3回の会合いずれも金
利は据え置かれました。5月の会合後の会見で、南ア準備銀行のマーカス総裁は
利は据え置かれました。5月の会合後の会見で、南ア準備銀行のマーカス総裁は
「現在の金利水準を当面維持することが妥当」と語りました。金融政策の次の一手
「現在の金利水準を当面維持することが妥当」と語りました。金融政策の次の一手
は利上げだと見られますが、今しばらく時間がかかりそうです。
は利上げだと見られますが、今しばらく時間がかかりそうです。
ところで、今後(6ヵ月~12ヵ月)の景気動向を示唆する景気先行指数は、現在、
ところで、今後(6ヵ月~12ヵ月)の景気動向を示唆する景気先行指数は、現在、
過去最高水準付近に位置しています。今後の成長ペースがさらに速まることが期待
過去最高水準付近に位置しています。今後の成長ペースがさらに速まることが期待
されます。
されます。
本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する最終決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。
本資料は、当社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載
された意見や予測等は、資料作成時点の当社の判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。
★
★ 南アランドの推移
南アランドの推移
★
★ 南アランドの特徴
南アランドの特徴
鉱物資源等の輸出が多いため、国際商品市況の変動が為替レートに与える影響が大きいと言え、特に南アが圧倒的な生産シェアを誇るプラチナ価格の動向が南アラン
鉱物資源等の輸出が多いため、国際商品市況の変動が為替レートに与える影響が大きいと言え、特に南アが圧倒的な生産シェアを誇るプラチナ価格の動向が南アラン
ドの値動きに影響を与えている傾向が見られます。一方、国内のインフレ率とは負の相関が窺えます。・・・物価が低下すると南アランドが上昇。→インフレの落ち着きは海
ドの値動きに影響を与えている傾向が見られます。一方、国内のインフレ率とは負の相関が窺えます。・・・物価が低下すると南アランドが上昇。→インフレの落ち着きは海
外からの投資資金を呼び込むかなり重要な要素となっているようです。
外からの投資資金を呼び込むかなり重要な要素となっているようです。
また、エマージング通貨全体に言えることですが、主要国の投資家のリスク許容度の変化によって、上下する傾向があり、変動幅は大きくなりがちです。
また、エマージング通貨全体に言えることですが、主要国の投資家のリスク許容度の変化によって、上下する傾向があり、変動幅は大きくなりがちです。
★
★ 直近はしっかり
直近はしっかり
2008年年初は、米国の景気後退懸念に加え、信用不安が再燃したことで世界的に金融市場が動揺した外的な要因のほか、南ア国内でも、電力不足問題の顕在化、
2008年年初は、米国の景気後退懸念に加え、信用不安が再燃したことで世界的に金融市場が動揺した外的な要因のほか、南ア国内でも、電力不足問題の顕在化、
インフレの加速といった材料が揃い、南アランドは大幅な調整に見舞われました。・・・
インフレの加速といった材料が揃い、南アランドは大幅な調整に見舞われました。・・・ その後は売られ過ぎた反動から夏場にかけて戻り歩調を辿る展開となりました。
その後は売られ過ぎた反動から夏場にかけて戻り歩調を辿る展開となりました。
しかしながら、米大手証券リーマン・ブラザーズが経営破綻するなど、世界的な金融危機が深刻化した同年9月中旬以降、リスク資産圧縮の動きが顕著となり、特に高
しかしながら、米大手証券リーマン・ブラザーズが経営破綻するなど、世界的な金融危機が深刻化した同年9月中旬以降、リスク資産圧縮の動きが顕著となり、特に高
金利通貨やエマージング通貨は急激な調整を強いられました。
金利通貨やエマージング通貨は急激な調整を強いられました。
南アランドも例に漏れず、急激な下落に見舞われましたが、その後は世界の金融市場が次第に落ち着きを見せたほか、南ア独自の材料としてインフレの鈍化が窺えるこ
南アランドも例に漏れず、急激な下落に見舞われましたが、その後は世界の金融市場が次第に落ち着きを見せたほか、南ア独自の材料としてインフレの鈍化が窺えるこ
とから大規模な南アランド売りは一巡し、09年に入ってからは概ね戻り歩調を辿りました。2010年に入ってからは、欧州の財政問題、中国の金融引き締め懸念等、市場
とから大規模な南アランド売りは一巡し、09年に入ってからは概ね戻り歩調を辿りました。2010年に入ってからは、欧州の財政問題、中国の金融引き締め懸念等、市場
のリスク回避行動を促すような材料が南アランドのような新興国通貨にとって重石となりました。しかし、サッカーW杯後も底堅い経済成長が続いていることに加えて、国際
のリスク回避行動を促すような材料が南アランドのような新興国通貨にとって重石となりました。しかし、サッカーW杯後も底堅い経済成長が続いていることに加えて、国際
商品市況が高騰したことから、その後の南アランドの値動きは堅調なものとなりました。2011年に入ってからは、商品市況の高騰を材料に対米ドルでは上値を伸ばす展開
商品市況が高騰したことから、その後の南アランドの値動きは堅調なものとなりました。2011年に入ってからは、商品市況の高騰を材料に対米ドルでは上値を伸ばす展開
が続いている一方、対円で見た場合、揉み合いとなっています。過去の値動きを見る限り、現在、円の強さが際立っており、今後修正の動きがあるかもしれません。
が続いている一方、対円で見た場合、揉み合いとなっています。過去の値動きを見る限り、現在、円の強さが際立っており、今後修正の動きがあるかもしれません。
南アランドの対米ドル、対円相場
南アランドの対米ドル、対円相場
1ランド=円
30.0
27.5
1ドル=ランド
3
対円(左目盛)
対米ドル(右目盛)
(週足、直近は11年5月27日)
4
25.0
5
22.5
6
20.0
7
17.5
8
15.0
9
12.5
10.0
7.5
南アランド急落の要因
・商品市況の低迷
・断続的な利下げ
・隣国ジンバブエの政
治的な混乱 等
10
南アランド高
南アランド安
5.0
11
12
13
97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11
大和証券債券部作成
年
南ア・ランドと商品価格の推移(指数化)
南ア・ランドと商品価格の推移(指数化)
620
580
540
500
460
420
380
340
300
260
220
180
2002年年初を100として指数化
(週足、直近は11年5月27日)
金価格
CRB指数
ランド/円
140
100
60
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
(出所)各種データをもとに大和証券債券部作成
本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する最終決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。
本資料は、当社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載
された意見や予測等は、資料作成時点の当社の判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。
年