第2回 豊川市観光基本計画策定委員会 議事録

第2回
豊川市観光基本計画策定委員会
議事録
日時:2014 年 9 月 29 日(月)13:30~
場所:豊川市勤労福祉会館
視聴覚室
1.開会
(事務局・荒木課長)
2.あいさつ
(森川委員長)
3. 議事
(1)豊川市観光基本計画(素案)について(資料 1)
(事務局・杉原補佐)
・資料説明
資料 1
資料 2
資料 3
(豊川商工会議所・笠原委員)

前半(Ⅰ~Ⅲ)の豊川市観光基本計画の背景、位置づけ、考え方を示しているのは良いと思う
のでそのまま進めてほしい。

Ⅳの基本コンセプトは良いが、キャッチコピーについてはもう少し気の利いたものがあるとよ
い。

P28 基本方針の具体的内容で「住んでいる人」の視点が弱い。観光地にしたいのか?という指
摘が前回もあったが、住んでいる人も観光客もが楽しめる町にすると方針が決まったはず。特
に基本方針3には観光客だけではなく住んでいる人にも喜ばれる取り組み(例:景観整備、街
並み整備等)の記述が入るべきではないか。

市民が行政に期待するものとしてハード整備(駐車場、トイレ、休憩スペース等)があるが、
その内容が薄い。基本方針3には具体的なハード整備について謳うべきである。

基本方針4が非常に重要。新しい事業の推進や起業の促進など、担い手の支援施策が必要。P36
の内容をもっと具体化するべき。P44 にあるように推進の実働組織として観光協会が位置づけ
られている。観光協会の評価について基本方針4で謳うべき。専従職員の増員、専従能力の強
化、横断的な会議体の設置も求められると思う。

「市民啓発」とあるが、おもてなしせよというように聞こえる。住んでいる人が楽しめるとい
う論調で書いて欲しい。
(事務局・鈴木次長)

キャッチコピーについてはブラッシュアップしていきたい。

観光による町づくりも大切だが、住んでいる人も楽しめるという視点で、景観を良くする取り
組み等も打ち出していきたい。
1

ハード整備は市役所内部でも部門間で調整を進めているので 12 月の段階である程度のものを
出せたらよいと思っている。

体制構築の中に起業支援の視点も加えたい。

観光協会の強化については、P36 施策 4-3 に「観光協会の機能強化◎」あるとおり、重点的に
取り組むものとして位置づけている。
(豊川商工会議所・笠原委員)

「住んでよし、訪れてよし」の考え方は、住んでいる人も観光したい街という意味。住んでい
る人におもてなしを強要する意図はない。住んでいる人が楽しめるなら訪れる人も楽しめるは
ずという論調があったほうが良い。
(森川委員長)

「住んでよし、訪れてよし」の考え方は、観光立国推進基本法の根幹にある考え方で重要。

市内を廻ってみると、案内・誘導標識が不足している。組織横断的に対応し、拡充が必要。12
月までに可能な限り調整をしてほしい。

観光協会のあり方は各自治体にとって課題となっている。人の強化、予算の強化、組織の強化
など対応はそれぞれの自治体で異なる。全国で見ると、株式会社観光協会というものも存在し
ている。数値目標を持ち、業績と給与が連動する事業会社として観光協会を位置づけることま
で基本計画で検討する必要があると思う。飯田市などは導入しているはず。

キャッチコピーはぎりぎりまで市民のアイデアを募集し考えていくのが良い。

市民啓発の方策は、識者の意見を聞きながらこれから検討していく課題。
(市民公募・埋田委員)

先日、国分寺・国分尼寺の祭が開催されたが、学校行事と重なったため、ボランティアに参加
を希望していた娘(中学生)が参加できなかった。学校行事と地域の行事が重なることがよく
あるため、これからの市を担う子供たちが地域に魅力を感じるように、組織の垣根を越えて連
携・調整を希望する。
(事務局・鈴木次長)

教育委員会とは大きな行事については事前に情報共有を図って調整しているが、学校行事は相
当早い時期に予定が決まっていることが多い。何らかの方法で子供達も楽しめるように調整し
ていきたい。
(愛知県タクシー協会豊川蒲郡支部・鈴木委員)

P.1 に「定住促進」とあるが、具体策についてはどこに記載があるか。

市にはハード整備を期待したい。特に駐車場、トイレは整備されていない印象がある。自転車
が安全に通行できる走行帯の整備なども定住促進につながると思う。

750 万人の観光入込客数のうち市民の割合はどのくらいなのか、また車で訪れる人の内訳はど
うかなど、詳しく分析することでターゲットを絞った施策が打ち出せると思う。
2
(事務局・杉原補佐)

「定住促進」と「交流促進」は、豊川市の第6次総合計画において掲げているキーワードであ
る。本観光基本計画としては「交流促進」の側面が強いと考えている。訪れて魅力のある街と
して認識される中で、定住につながることを期待している。

P7 の観光レクリエーション統計の 750 万人の内訳は市内も市外も混在した数値であり内訳は
把握していない。
(事務局・鈴木次長)

ハード整備(トイレ、駐車場)については、どの程度の規模で整備するか現時点では未確定で
ある。今後庁内で検討してきたい。
(森川委員長)

P.11 の鉄道駅乗車人員の名鉄と JR の合計値(=約 200 万人,H24)と P9.10 の稲荷大駐車場と
豊川駅東駐車場の合計値(=70~80 万人)と大きく乖離している。要因は何か?理由はわから
ないようだが本当は知りたいところである。

P.9 の稲荷大駐車場の動向をみると、近年は乗用車が減って、大型バスが増えている。これは
全国的な傾向に逆行している。一方 P10 の豊川駅東駐車場は順調に伸びている。世の中は大型
バスが減って乗用車が増えているはずだが。
(豊川閣妙厳寺・小倉委員)

正月はほぼ満車だが正月の天候(寒いと回転が速いなど)に左右される。大型バス用のスペー
スを空けてあるがそこを乗用車へ割振りたいという思いもある。統計数値は実状とあっていな
いかもしれない。
(森川委員長)
・人の流動性と交通手段について、再度検討すべき。そのためにも駐車場の整備、標識の整備な
どハード整備はやはり重要である。
(豊川商工会議所・笠原委員)

先ほどの説明で、定住促進はここでは論じていないと説明があったが、それだと住んでいる人
も訪れる人も楽しめるというスローガンと逆行する。交流促進が主軸にあるとしても、定住促
進とにつながるような観光基本政策であるべきではないか。
(森川委員長)

広域的な人の呼び込み施策として市内の休耕田の貸出の計画がある。将来的な定住促進につな
がるかも知れず、言葉足らずだったが、全く定住促進について本プロジェクトで考えていない
わけではない。
3
(豊川商工会議所・笠原委員)

観光入込客数の数値は主催者発表に負うところも大きく、正確性が疑われる。行政として正確
な把握方法を整備すべきである。
(森川委員長)

主催者発表と実態は異なることが多い。祭などでは、観光協会発表と警察発表は乖離が大きい
のは常であり、観測方法が違うため。同じ場所で4回ほど実施するなど、定点観測を行って推
測するほか、リサーチ会社に依頼する等統一を図る方法はある。
(食品衛生協会豊川支部・原田委員)

豊川 IC の南と北では全く状況が異なり駐車場の台数など、地域差が大きい。これは個々の努
力の差による。

豊川ゆかりの芸能人(渡辺いっけい、山本裕典、三遊亭萬橘)を豊川の観光 PR に活用すべき。
豊川ゆかりの芸能人を紹介したマップを配布し、ゆかりの地を訪れてもらって周遊を促しては
どうか。
(豊川料理旅館組合・波多野委員)

おもてなしは人的サービスだけでなく、施設面のサービスも重要である。トイレは、和式トイ
レだけでなく洋式トイレも完備する方がよい。

刈谷ハイウェイオアシスの女性トイレはとても素敵な設えが評判で人を呼び込んでいるし、富
士川の楽市楽座は地元の名物を目当てにした客を集めている。集客するしかけが重要。

豊川稲荷を起点にあちこち周遊できるように仕掛けてはどうか。タクシーなども活用すべき。

埋立地にグラウンド(コート)や駐車場を設けて、広域から学生を呼び込むようにしてはどう
か。

健康ツーリズムとして豊川稲荷の精進料理と市内の観光資源を組み合わせたルートを提案し
てはどうか。

今あるものを活かす視点も大切。もっと積極的にいなりんを活用してはどうか。LINE スタンプ
などにいなりんを用いてはどうか。
(JR 豊川駅・戸田委員)

豊川稲荷やイベントなど豊川は季節による波動性が強い。

門前には飲食店がいくつもあるのに、昼時に行くと昼食難民になることもある。店を構えなが
らも、平日など営業していないところもあり、門前町としてもったいない。

せっかく良い街並みなので客が長居できる環境整備をするとよい。
(食品衛生協会豊川支部・原田委員)

伊勢神宮のおかげ横丁の整備には県の補助金も入っていると聞いたことがあるが、豊川市も伊
勢の例に倣って、県の補助金をうまく活用してはどうか。
4
(豊鉄バス・長縄委員)

夜行高速バス(新宿線)を関東の会社と共同運行しているが、PR など施策 4-2 にあるように誘
客に力になれるかもしれない。

朝早い運行も行っているので施策 4-3 の市内周遊なども貢献できるかもしれない。
(豊川商工会議所・笠原委員)

はとバスのような、東三河・豊川エリア内の観光ルートづくりは検討したことがあるか。着地
型旅行商品を開発出来るとよい。
(豊鉄バス・長縄委員)

現在は路線バスがその役割を担っているが、依頼があれば観光バスを出してプランを作ること
もできる。
(市内旅行代理店・菊池委員)

再来年新東名が全通すると車の流れが変わる。既に焼津では魚センターの集客事情が変わって
きていると聞く。

茶臼山の芝桜、伊良湖の菜の花といったものと豊川の観光資源を結びつけて周遊させることが
可能であり、PR が必要。
(豊川閣妙厳寺・小倉委員)

稲荷大駐車場の女性用トイレにはヒーターを付けた。これも PR できる要素。

提案があれば、取り入れられるものは取り入れていきたい。

食事のおいしい店を知っていれば、豊川稲荷に来た客は必ず寄っていくのでは。

遠方から来る人ほど食事や土産物などいろいろとお金を使っていく傾向にあるので、遠方から
の誘客に力をいれてはどうか。

豊川市には農家が多いので、味覚狩りができるようになるとよい。
(事務局・鈴木次長)

豊川市は農産物が豊富という話は作業部会でもたくさん意見の出たテーマであり、p.33 の施策
2-6 において「地元農産物の活用」として重点的に取り組みたい。

ヒーター付トイレの件も積極的に PR したい。
(豊川市観光協会・平賀委員)

計画書中のいなり寿司の表記は「豊川いなり寿司」に統一を。

観光協会として、豊川にゆかりのある芸能人(山本裕典、渡辺いっけい等)の事務所に連絡し
て協力を求めてきたが、残念ながら断られている。

いなりんの LINE スタンプは 3 ヶ月前に申し込んでおり、アップデートを待ち遠しくしている
状況。

現在の観光案内所では B-1 の開催に合わせ整備してきた。授乳施設としても活用できるよう体
5
制を作ったが、月に 1,2 件と、あまり利用がない。案内所は雰囲気のあるよい建物なのだが、
靴を脱がないと中に入れないなど問題がある。スペースが手狭のためパンフレット類を外に並
べている状況である。

門前に屋根があって、ゆっくり座って休憩できるスペースがあるとよい。手洗いや冷水機など
も置きたい。

最近スーツケースを引いて訪れる観光客も増えてきており、コインロッカーの需要が高まって
いるが、現状では豊川駅にコインロッカーがないため、どうしても依頼があれば預かっている
状況。ぜひ有料でよいのでロッカーを整備してほしい。

観光協会としてボランティア育成事業「セミナーもっと知りたい」をやっているが、なかなか
育成につながらない。いろんな地域で生涯学習として取り組めないか。ユニフォームなど観光
協会として運営面で協力できる。

ウォーキングイベントについては、JR、名鉄の協力のもと、集客を図っている。今後は市と連
携して、市でしかできないことは市で行い、観光協会としてできることをやっていきたい。

お隣の豊橋市の市民は豊川のことをあまり知らない。市の広報やホームページで祭のことなど
重点的に PR したい。

キャッチコピーは「マイストーリータウン豊川」というものを観光協会で使っているのがあり、
共通化してはどうか。
(愛知大学・安福委員)

観光とまちづくりが結びついたときに、成功例あるいは先進地と言われる根拠は何か、誰が成
功例と言っているのか、そういったことの検証が今行われている。多分に行政的な意味で「観
光まちづくりの先進地」と言っているケースがある。

アクションプランの実施においては様々な主体が関わることになるが、行政は行政にしかでき
ない基本となるものを進めるべき。

計画倒れにならないように、具体的に実行されるようにしなくてはいけない。関係する人がい
かに力を発揮するかが問われている。

観光協会の組織のあり方を考える中では、実効性のある組織とするためにどうしたらよいかを
検討するとよい。
(豊川商工会議所・笠原委員)

今回の素案では予算に対する言及がない。

豊川市の観光予算のこれまでの実績がどのような状況であったのか、今後どうしていくかを整
理すると、計画により具体性が出る。
(事務局・荒木課長)

予算については 10 月末に向け現在検討中。12 月の委員会ではある程度示せると思う。

アクションプランの中身については、各委員に個別にヒアリングさせてもらって調整し、仕上
げていきたい。

次回第3回豊川市観光基本計画策定委員会は 12 月 5 日(金)午前 10 時より豊川市勤労福祉会
6
館視聴覚室にて開催予定。
4.閉会
以上
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