第3回ソーシャル活用売上ランキング

Feature
特集
国内企業インサイド
今月のランキング
イノベーター サプライヤー動向
データは語る 今月の注目10サイト
デジタルセクレタリー
第3回ソーシャル活用売上ランキング
モバイル巧者躍進、前年首位ローソンは踊り場に
第3回を迎えた「ソーシャル活用売上ランキング」は、かつてない衝撃的な結果となった。
上位が指定席だった、あの企業が、大きく順位を下げる一方、突如としてトップ5入りした企業も。
混戦を制したモバイル活用巧者の取り組みから、今を勝ち抜く術を読み解く。(安倍 俊廣、小林 直樹、中村 勇介)
ソーシャルメディアも、稼ぐ主戦場
これは何も、プラットフォーム事業
ソーシャル活用売上ランキングは、
はパソコンからモバイルへ──。
者に限った話ではない。本誌はこのほ
企業や商品ブランドが運営する、ソー
米フェイスブックの2013年第4四半
ど、
「第3回ソーシャル活用売上ランキ
シャルメディアの公式アカウントの売
期の決算で、モバイル広告がFacebook
ング」を発表した。このランキングに
上貢献度を明らかにしたものだ。1万
の広告収益の過半に達したことが明ら
おいても、モバイル巧者が順位を大き
5338人の消費者アンケートを基に、
かになった。全広告売上高の53%を
く上げるケースが目立った。具体例は
ソーシャルメディア上で各企業・ブラ
占める12億5000万ドルをモバイル広
後ほど紹介する。まずは、ランキング
ンド発の情報に接触した人(ソーシャ
告が稼ぎ出した。
の概要について説明したい。
ル接触者)のうち、
「購入や利用の候補
に加えた」
「購入・利用した」
「繰り返し
購入・利用するようになった」とアン
総合ランキング1∼19位
(スコアは偏差値、カッコ内は各スコアの順位)
総合順位
企業・ブランド名
2014 2013
総合スコア
消費行動スコア
リーチスコア
ケートで答えた人の割合から「消費行
動スコア」を算出する。
1
2
スターバックス
78.0
66.1(9)
84.0(1)
1
8
マクドナルド
78.0
71.0(3)
74.3(5)
3
4
無印良品
72.5
68.1(6)
67.1(10)
数やTwitterのフォロワー数、LINE
4
3
ユニクロ
70.8
67.5(7)
64.2(13)
5
-
LOWRYS FARM/ローリーズファーム
69.3
74.0(1)
47.6(39)
の友だち数などを基に、
「リーチスコ
6
19
モスバーガー
67.8
72.8(2)
46.5(52)
7
1
ローソン
66.4
59.4(17)
70.0(7)
して偏差値化した「総合スコア」でラ
8
5
ケンタッキーフライドチキン
66.3
68.2(5)
52.2(24)
9
25
タワーレコード
66.1
59.8(16)
68.4(8)
ンキング化している。企業の情報発信
10
43
セブンイレブン
65.5
66.6(8)
53.5(20)
11
6
オルビス
65.0
69.1(4)
47.4(43)
両立している企業が上位になる。
12
26
ミスタードーナツ
62.7
65.7(10)
48.6(37)
13
38
GU(ジーユー)
60.7
64.3(11)
46.7(49)
今年は、スターバックスとマクドナ
14
7
全日本空輸
60.2
53.9(34)
66.3(11)
15
48
チキンラーメン
59.9
63.0(13)
47.4(43)
った。以下、無印良品(72.5)
、ユニク
16
27
KDDI(au)
59.6
47.6(57)
77.4(3)
17
42
パナソニック
59.0
61.4(14)
48.5(38)
ロ(70.8)
、ローリーズファーム(69.3)
18
15
ドミノ・ピザ
58.5
64.1(12)
41.9(90)
19
35
日本航空
57.3
52.7(40)
61.9(16)
変”に気づく人もいるだろう。 そう、
19
-
パズル&ドラゴンズ
57.3
47.8(56)
71.6(6)
第1回は2位、第2回では1位となった
さらに、Facebookページのファン
ア」を集計。この2つのスコアを総合
力と売り上げへの貢献度。この2つを
ルドが総合スコア78.0で同率1位とな
と続く。ここまで読んだところで“異
本誌記事の無断複製、無断転載を禁じます。
3
日経デジタルマーケティング 2014.3