イージス軸電圧テスター

Rev.(A) 20160210
New!
イージス 軸電圧テスター
AEGIS Shaft Voltage Tester
新登場 イージス軸電圧テスターは、軸電圧波形測定に必要なツールが1つになったパッケージです。
① イージス軸電圧テスター本体同梱品
軸電圧波形がすぐに測定できるスターターセット
・イージス SVP 付き 10:1 電圧プローブ(2点) ・マニュアル内蔵 USB フラッシュメモリ
①
・1000V CAT III テストリード
・充電式バッテリー
・ワニグチクリップ付きアース線(1 点)
・キャリーケース
AEGIS-OSC-9100MB-W2
オールインパック
①イージス軸電圧テスター(本体)
③
②
(2 チャンネル、100MHz サンプリング、5.7 インチモニター)
②イージス SVP 付き 10:1 電圧プローブ
③SVP-KIT-9100MB(詳細は下記参照)
・ハンドブック、キャリーケース付き
・2年間保証
AEGIS-OSC-9100MB-W2
AEGIS-OSC-9100-W2
BAT-9100
・イージス軸電圧テスター(本体)
・ハンドブック、キャリーケース
軸電圧テスター用
・イージス SVP 付き 10:1 電圧プローブ
・2 年間保証
予備交換バッテリー
AEGIS-OSC-9100-A
・イージス軸電圧テスター(本体)
・ハンドブック、キャリーケース
・イージス SVP 付き 10:1 電圧プローブ
・90 日間保証
SVP-KIT-9100MB
イージス SVP ティップ(3 本)、プローブ保持バー(1 本)、延長バー(およそ 46cm まで延長)、イージス SGR
シミュレーター、ワニグチクリップ付きアース線、マグネットスタンド
SVP-KIT-9100MB
AEGIS-SVP-510
SVP ティップ(1本)、電圧プローブ[BNC コネクタ付き](1 本)、ワニグチクリップ付きアース線(1点)
AEGIS-SVP-510
SVP-TIP-9100
交換用イージス SVP ティップ(3 本)
SVP-TIP-9100
日本総代理店
www.fukudaco.co.jp
電話 03-5565-6824 /
ファックス 03-5565-6827
軸電圧波形デモ動画公開中
http://youtu.be/taNSDGPmPXg
Rev.(D) 20150810
電食対策
『イージス SVP』で軸電圧波形をみる
インバーターモーターの
イージス SVP
インバーターモーターの電食問題
オシロスコープで軸電圧波形を観る
インバーターによる周波数制御は、誘導モーターや同期モー
電食を引き起こす周波数はインバーターのキャリア周波数と
ターなどで、軸上に有害な軸電圧を発生させます。
は異なります。軸受内で放電を引き起こす周波数は高周波であ
ベアリングには絶縁体である潤滑剤があ
り、1~100MHz 程度です。そのため、簡単なテスタなどでその
るため、その油膜で放電を起こすまで、電
現象をとらえる事はできません。100MHz ほどのサンプリング周
圧が上昇します。
波数をもつオシロスコープで観察することで高周波軸電圧を正し
これまで、電食のリスクを判断するのに
く確認することができます。また、オシロスコープのプローブ先端と
軸電圧の実効値V rms で判断するのが
回転する軸とを接触させなければなりませんが、その間にカーボ
一般的でした。
ンブラシなどを設けることは、正しい軸電圧波形を観測することを
▲新しいグリース
モーターメーカーや各ユーザーで多少
▼黒くなったグリース
基準が異なりますが、軸とモーター筺体と
阻害することになります。カーボンブラシは、10kHz 程度までの
比較的低い周波数はよく通電できますが、数 MHz 程度の高周
の電位差で、Vrms<0.3[V]であれば電食リ
波は通電性が乏しく使用できません。また、カーボンブラシの場
スクは低い、V rms >0.5[V] で電食の危険
合、面対面の接触で、カーボンブラシのあて方や、その時の状態
性が高いなどがこれまで一般的な基準で
により波形は大きく変わり、正しく計測することは困難です。
した。しかし、軸電圧は軸受内部のオイル
やグリースなどの潤滑剤での絶縁破壊電
圧にも起因しています。そのため、潤滑が
劣化していけばこの電圧値も大きく変化します。
イージス SVP
1つの放電から電食は始まる
電食は軸受内部の潤滑で放電を起こす
ことで進行します。電食特有の洗濯板状
のフルーティング現象が起こるのは電食と
イージスSVPで正しく軸電圧を観測する
しては末期の状態です。まずは、軸受転
イージスSVPは、イージスSGRのマイクロファイバー技術を応
動面で、ピットと呼ばれる孔食を形成しま
用し、プローブ先端に特殊導電性マイクロファイバーを取付け、
す。これはクレータのようなもので、放電で
モーターの軸上に印加されている高周波波形を簡単・確実にと
発生する高熱により軸受の金属が溶融し
らえます。
一部はグリース(潤滑)内部へ混ざり込み
ピット(孔食)
ます。また放電のエネルギーによって、グ
リースも炭化し徐々に黒く変色していきま
す。(黒食化)
その過程によってグリース自体のインピー
フルーティング
ダンスも下がっていき、絶縁破壊電圧も
下がっていきます。
グリースの劣化状況により、軸電圧が
※Fluke、hp、Tektronix社などの数社のオシロスコーププローブに対応。
変化するため、軸電圧“値”ではなく、その
その他、お使いのオシロスコーププローブにあわせたデザインも可能です。
波形をとらえることが電食解決への最も確実な近道なのです。
※ここでの軸電圧は、対地軸電圧を意味します。
日本総代理店
www.fukudaco.co.jp
電話 03-5565-6824 /
ファックス 03-5565-6827