Rev.(b) 20130401 「電食」による、インバータモータの早期故障が、急増中! ® イ ー ジ ス SG R そのモータ、突然 壊れるかもしれません。 ■ 問題の背景 今日、省エネ性や機器制御の操作容易性から、あらゆる産業 機器で、インバータ制御が主流になっています。 インバータモータは消費電力を大幅にカットでき、設備電力 のコストを大幅に抑える事を可能にしてきました。 しかし近年、このインバータの高周波電流が、モータの軸受 (ベアリング)でスパークを発生させ、軸受を損傷させてモータを 図1 イージス®SGR 早期に故障させる『電食』が大きな問題になっています。 設備電力費カットが出来ていても、適切な対策を怠ると、 モータの修繕費やその設備停止のコストが発生してしまします。 それを防ぐために、イージス®SGR は誕生しました。 (図 1 イージス®SGR) ++++++ ■ 電食がなぜ起こるのか インバータでモータを動かすと高周波電流によって軸上に 有害な電圧が発生します。モータの軸受は通電性の無い潤滑 剤(グリース)を使用していますので、電荷が蓄積され、一定の 充電 電圧を超えると軸受内で放電を起こします。このときに軸受の 放電 転動面などに傷をつけ電食にむしばまれていきます。 ※これが毎分数万回以上繰り返されている事もあります。 (図2 充・放電を繰り返す軸電流) 絶縁性のグリース グリースにより絶縁状態にある軸受内部で充電・放電を 繰り返す事で早期に電食が発生し、モータを破壊します。 ■ 電食が起こるとどうなるか 電食が進行していくと、高いキーンという異音が発生したり、 漏れだすグリースが黒色に変色したりします。これはグリースが 図2 充・放電を繰り返す軸電流 炭化して異物になっているもので、これがさらに軸受の寿命を著 しく落とします。 (図3 軸受に出来た代表的な電食痕) ■ 電食を防ぐ方法 電食を防ぐには、電気を軸受からそらす(バイパス)方法か、 意図的に軸受へ電気を通す(通電)方法があります。 ●バイパス方 法 : イージス®SGR、カーボンブラシ、平編線、 セラミックベアリング など 図3 軸受に出来た代表的な電食痕 ●通 電 方 法 : 導電性グリース =輸入元= 福田交易株式会社 電話 03-5565-6824 / ファックス 03-5565-6827 Rev.(b) 20130401 ® イ ー ジ ス SG R ■ イージス®SGR について ● 特 長 : ● 国内実績 : 長寿命、メンテナンス不要、簡単取り付け モータメーカ、空調機器、製紙機器、 製鉄機器、樹脂メーカ、その他 ● 適用軸径 : 7 ~ 760 [mm] ● 適用温度 : -80 ~ 210 [℃] ● メンテナンス : 必要なし ● 取付方法 : 一体型の他、2つ割れタイプや樹脂貼付等 一体型タイプ(標準) 様々なタイプがあり多種モータで対応可能 イージス®SGRの他の電食対策に優れる点は、一度取り付け 2つ割れタイプ ボルトスルータイプ エポキシ貼付タイプ 圧入タイプ ればメンテナンス不要で、特殊導電性マイクロファイバが、非常 に柔らかく軸も摩耗させず、長期効果を発揮する事です。 ■ 他の主な電食対策との比較 vs. カーボンブラシ →カーボンブラシは、安価で入手性に優れる点から最もよく 使用される電食対策の一つです。ただ、カーボンブラシは構造 上摩耗が早く、また、グリースなどが付着しやすいため、長期的 な電食対策にはなりません。数ヵ月程度ごとに必ず交換が必要 図4 様々な組み込みを可能にするイージス®SGR 更に導電性向上と防錆に・・・ New シルバーペイント【CS015】 です。 vs. SGRを取り付ける際、軸に セラミックベアリング →セラミックベアリングは、セラミックにより軸受に電気を通電さ 一度塗るだけで、軸との電気 せない対策方法なので、その軸受自体は守れますが、モータ 接触抵抗を下げ、また軸自体 に接続された機器や周辺機器も、セラミックベアリングへ変えな の防錆効果を発揮します。 い限り、モータ以外のいずれかの軸受で電食が発生します。 確実な電食対策のために、 SGRと同時塗布して頂く事を vs. 強く推奨致します。 導電性グリース →導電性グリースは、セラミックベアリングと真逆の対策で、 軸受内部で充・放電させないよう、常に電気を通す方法です。 これは、初期は電食対策の効果はあるものの、グリース劣化と共に効果が下がるため長期的な実績がありません。 国内でも電食にお困りのモータを多数、延命化達成しておりますので、電食でお困りでしたら、是非ご相談下さい! (実例)イージス®SGR取り付け前はカーボンブラシで約5ヵ月程度毎に電食再発 → イージス®SGR取り付け後、3年以上経過まだ電食発生しておらず。 =輸入元= 福田交易株式会社 電話 03-5565-6824 / ファックス 03-5565-6827 ●記述内容は断りなく変更になる事があります。
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