高効率追求の単気筒マシンで 京都工芸繊維大学 が初優勝 【総合優秀賞】 1位 京都工芸繊維大学/2位 大阪大学/3位 同志社大学/ 4位 名古屋大学/5位 茨城大学/6位 名城大学 2013年本大会に向け EVプレ大会 開催 GREETINGS 2012 Student Formula Japan 発刊の辞 「全日本 学生フォーミュラ大会」は、今年記念すべき第10回大会を迎えました。 今年は概ね天候にも恵まれ、参加されたチームの皆様におきましては、文字どおり 熱い夏の5日間だったのではないでしょうか。大会参加者数は、過去最高となる延 べ1万人を超えました。2003年の第1回大会以来、昨年まで9,000名を超える学生が 本活動を経験し、その多くが自動車関連産業に就職しています。 ここ数年は毎年海外から10チーム以上のエントリーがありますが、本年は82チ ームのうち13チームの応募がありました。特にタイ、中国、インド、インドネシア 公益社団法人 自動車技術会 会長 山下 光彦 Mitsuhiko Yamashita など、アジアからの参加が多いのが特徴です。これらは海外の学生を本大会に招待 し、本活動をプロモートして来た活動の成果の現れだと思います。また、この日本 大会もフォーミュラSAEシリーズへの加入を果たし、今後はますます海外からの エントリーが増える事も予想されています。 そして来年からはEVフォーミュラが本格的にスタート致します。 今後は各チーム、 内燃機関車かEVを選択するのも選択肢のひとつになる事でしょう。いずれにして も設定した課題を克服するプロセスが重要です。本大会が日本の自動車技術を支え るエンジニアの海外の学生との交流の場として、又、自らを育てる場として、益々 発展していく事を期待致します。 最後になりましたが、会場整備にご協力を頂いた静岡県、地元の掛川市、袋井市 の皆様に心から感謝申し上げると共に、大会開催にご尽力頂いた運営スタッフの皆 様へ厚く御礼申し上げます。 2 :[\KLU[-VYT\SH1HWHU CONTENTS 第10回全日本 学生フォーミュラ大会 目次 【第1部】レビュー 【第2部】記録集 発刊の辞 002 037 No.43 金沢大学 077 公益社団法人 自動車技術会 会長 山下 光彦 No.1 上智大学 038 No.44 岐阜大学 078 目次 No.2 横浜国立大学 039 No.45 広島大学 079 No.3 大阪大学 040 No.46 埼玉工業大学 080 No.4 宇都宮大学 041 No.47 ホンダ テクニカル カレッジ関西 081 No.5 名古屋大学 042 No.48 大阪府立大学 082 No.6 茨城大学 043 No.49 ホンダ テクニカル カレッジ関東 083 No.7 千葉大学 044 No.50 鳥取大学 084 No.8 九州工業大学 045 No.51 明星大学 085 No.9 東京都市大学 046 No.52 摂南大学 086 No.10 東海大学 047 No.53 麻生工科自動車大学校 087 No.11 京都工芸繊維大学 048 No.54 立命館大学 088 No.12 芝浦工業大学 049 No.55 成蹊大学 089 No.14 日本大学理工学部 050 No.56 岡山理科大学 090 No.15 慶應義塾大学 051 No.57 青山学院大学 091 No.16 同志社大学 052 No.59 トヨタ名古屋自動車大学校 092 No.18 新潟大学 053 No.60 国士舘大学 093 No.19 京都大学 054 No.62 日本大学生産工学部 094 No.20 近畿大学 055 No.64 Thai-Nichi Institute of Technology 095 No.21 日本自動車大学校 056 No.65 崇城大学 096 No.22 静岡大学 057 No.66 Harbin Institute of Technology at WeiHai 097 No.23 福井大学 058 No.67 Universitas Gadjah Mada 098 No.24 名古屋工業大学 059 No.68 東京電機大学 099 No.25 Tongi University 060 No.72 愛知工業大学 100 No.26 東京理科大学 061 No.78 山口東京理科大学 101 No.27 久留米工業大学 062 No.79 Institute Teknologi Bandung 102 No.28 神戸大学 063 No.81 Prince of Songkla University 103 No.29 工学院大学 064 No.30 広島工業大学 065 No.31 山梨大学 066 EV出場校チームレポート 104 025 026 027 028 No.33 大阪産業大学 067 No.E01 静岡理工科大学 105 No.34 大阪工業大学 068 No.E02 北海道自動車短期大学 106 No.35 金沢工業大学 069 No.E03 静岡大学 107 No.36 北海道大学 070 No.E04 埼玉工業大学 108 No.37 岡山大学 071 No.E05 新潟工科大学 109 029 No.38 名城大学 072 No.E06 大同大学 110 No.39 大阪市立大学 073 No.E07 金沢大学 111 No.40 豊橋技術科学大学 074 No.41 ものつくり大学 075 審査結果 112 No.42 静岡理工科大学 076 集合写真/会場図 113 主催・後援・協賛・大会スタッフ 大会スポンサー 第10回全日本 学生フォーミュラ大会 受賞チーム一覧 大会ルール概要/審査概要 審査スケジュール 出場校チームレポート 003 004 005 006 007 008 最優秀賞受賞校解説レポート 最優秀デザイン賞 上智大学 009 最優秀プレゼンテーション賞 茨城大学 011 最優秀コスト賞 第10回大会を振り返って 大阪大学 013 015 大会実行委員会委員長 下山 修 審査講評 車検イベント 静的イベント 本田 篤 有ヶ谷 英人 016 動的イベント コスト審査 小林 正朋 鈴木 健 017 プレゼンテーション審査 デザイン審査 宮崎 知之 長谷川 淳一 018 マシン解説 019 マシン作りの傾向と対策 参加チームクローズアップ 静岡理工科大学 フォローアッププログラム 021 023 EVプレ大会 後援/協賛/大会スタッフ/審査概要 審査講評 EV最優秀賞 EVセミナー 玉正忠嗣 大同大学 全日本 学生フォーミュラ大会 フォ トダイアリー OBの声 034 第10回大会を終えて 036 大会委員長 浅見 孝雄 3 2012 Student Formula Japan Organizations & Officials of the Competition 主催 公益社団法人 自動車技術会 後援 協賛 静岡朝日テレビ 朝日新聞社 読売新聞東京本社 毎日新聞社 日本経済新聞社 日刊工業新聞社 フジサンケイ ビジネスアイ 日刊自動車新聞社 静岡第一テレビ テレビ静岡 FISITA (国際自動車技術会連盟) 文部科学省 経済産業省 国土交通省 静岡県 掛川市 袋井市 掛川市教育委員会 袋井市教育委員会 日本自動車工業会 日本放送協会 TBSテレビ テレビ朝日 静岡新聞社・静岡放送 産業技術総合研究所 交通安全環境研究所 日本自動車研究所 日本私立大学協会 日本私立大学連盟 公立大学協会 国立高等専門学校機構 日本工学会 日本ゴム工業会 計測自動制御学会 潤滑油協会 日本機械学会 日本工学教育協会 日本工作機械工業会 日本ゴム協会 日本材料学会 日本自動車タイヤ協会 日本設計工学会 日本陸用内燃機関協会 溶接学会 日本自動車車体工業会 日本自動車整備振興会連合会 日本自動車機械器具工業会 日本自動車部品工業会 日本自動車連盟 (JAF) 日本自動車販売協会連合会 大会スタッフ 【本部】 大会委員長 浅見孝雄 (日産自動車) 大会副委員長 吉貴寛良 (トヨタ自動車) 大会副委員長 窪塚孝夫(自動車技術会) 【車検】 【静的審査】 【動的審査】 車検イベントキャプテン 本田 篤(川崎重工業) 静的イベントキャプテン 有ヶ谷英人 (オイレス工業) 動的イベントキャプテン 小林正朋 (本田技術研究所) 松本保志 (トヨタ自動車) 三宅 博 (UDトラックス) 池ヶ谷潔 (日産自動車) 西 英之 (マツダ) 清水俊成 (いすゞ自動車) 森 正樹 (スズキ) 立花隆夫 (ダイハツ工業) 塚本健一朗(トヨタ自動車) 満尾 哲 (トヨタ自動車) 河合俊明 (日産自動車) 竹内耕助 (日産自動車) 澤山晃司 (富士重工業) 松浦孝成 (堀場製作所) 宮田卓英 (マイスタークラブ) 高野 修 (マイスタークラブ) 黒澤達夫 (マイスタークラブ) 玉村 誠 (マイスタークラブ) 弘田 徹 (マツダ) 大井孝史 (三菱自動車工業) 山口康之 (三菱自動車工業) 本庄琢哉 (三菱ふそうトラック・バス) 木脇聡志 (ヤマハ発動機) 原薗泰信 (ヤマハ発動機) 山岸康一 (トヨタ自動車) 秋野 裕 (ボランティア) 土肥 稔 (静岡理工科大学) 中里和雄 (富士テクノサービス) 川辺喜裕 (日産テクノ) 宮崎知之 (NSKワーナー) 沢田 護 (デンソー) 永田龍三郎(アイシン精機) 林 裕人 (豊田自動織機) 本川正和 (いすゞ自動車) 諸泉晴彦 (ショーワ) 安井信博 (スズキ) 佐藤光広 (住友ゴム工業) 善野 誠 (ダイハツ工業) 小川登志雄(トヨタ車体) 西内 徹 (日産自動車) 春川祐介 (日産自動車) 武雄 渉 (日産車体) 平田貴史 (日本発条) 近藤 隆 (日立オートモティブシステムズ) 黒田宏彦 (富士重工業) 前田英一 (ブリヂストン) 若松和夫 (ボランティア) 馬場雅之 (本田技術研究所) 前田俊和 (マツダ) 鈴木 健 (日産自動車) 藪野倫弘 (いすゞ自動車) 射延恭二 (デンソー) 千葉由昭 (トヨタ自動車) 石川 修 (富士重工業) 荻野 孝 (本田技術研究所) 宮澤哲裕 (アイシン精機) 戸田宗敬 (サトープレス工業) 内海靖彦 (ジヤトコ) 生島正治 (スズキ) 林 孝哉 (ダイハツ工業) 吉田 徹 (トヨタ自動車) 今荘和也 (日産自動車) 正木健彦 (日産自動車) 加世山秀樹(本田技研工業) 長谷川富康(トヨタ自動車) 平本賀一 (本田技術研究所) 増田好洋 (ソモス) 成瀬公彦 (トヨタ自動車) 村田晃宏 (アイシン精機) 飯塚光司 (トヨタ自動車) 矢野智宏 (日産自動車) 大岡周平 (ヨロズ) 伊藤一也 (日産自動車) 中澤広高 (本田技術研究所) 星野直樹 (日産自動車) 鈴木浩樹 (富士重工業) 位田晴良 (福井工業大学) 大竹恵子 (マツダ) 富永 茂 (日本大学) 鈴木大介 (TTDC) 根上達也 (TTDC) 箱谷 淳 (川崎重工業) 石川健仁 (ジヤトコ) 松本孝司 (ジヤトコ) 大坪祐樹 (スズキ) 田中慎也 (ダイハツ工業) 林 江路 (ダイハツ工業) 牧 哲也 (ダイハツ工業) 山中信弘 (デンソー) 大宮将敏 (東洋ゴム工業) 内田 博 (トヨタ自動車) 後藤友哉 (トヨタ自動車) 松山大介 (トヨタ自動車) 弓立哲大 (トヨタ自動車) 横山茂樹 (トヨタ自動車) 大和田優 (日産自動車) 小倉貴幸 (日産自動車) 貞光亮秀 (日産自動車) 飯倉計彦 (マイスタークラブ) 羽田重隆 (マイスタークラブ) 狩野康行 (小野測器) 永島悠也 (小野測器) 久尾信太郎(小野測器) 久本昭彦 (小野測器) 金子栄彰 (ブリヂストン) 桜井太郎 (ブリヂストン) 細田淳一郎(ブリヂストン) 中野健太郎(ブリヂストンプラントエンジニアリング) 滝沢 聡 (ブリヂストンプラントエンジニアリング) 飯島晃良 (日本大学) 関谷直樹 (日本大学) 関根 務 (日本大学) 枝 丈雄 (東京大学 大学院) 川元康裕 (コマツ) 五月女真大(コマツ) 森 伸一 (横浜ゴム) 安達貴久 (ダイハツ工業) 鹿内佳人 (静岡理工科大学) 浜口康彦 (上智大学) 桑原 弘 (横浜国立大学) 龍 重法 (堀場製作所) 木原信隆 (堀場製作所) 忽那 聡 (堀場製作所) 三角明裕 (堀場製作所) 【修理工房】 鈴木幹男 有馬信一 小宮敏也 中山巧匠 (トヨタ自動車) (トヨタ自動車) (トヨタ自動車) (本田技術研究所) 関口昌邦 (マイスタークラブ) 久野富士夫(マイスタークラブ) 高橋龍一 (マイスタークラブ) 山田 滋 (マイスタークラブ) 丹野一昭 (日野自動車) 木立揮善 (本田技術研究所) 大石浩司 (マツダ) 塚本太郎 (三菱自動車工業) 上田哲也 (ヤマハ発動機) 小野昌朗 (東京アールアンドデー) 長谷川淳一(トヨタ自動車) 高井喜一郎(愛知機械工業) 森田達郎 (オーテックジャパン) 新家佑二 (いすゞ自動車) 市 聡顕 (川崎重工業) 出田浩之 (スズキ) 仲井雅人 (ダイハツ工業) 竹元勝和 (童夢) 塚本将弘 (トヨタ自動車) 神野研一 (日産自動車) 中山紘一 (日産自動車) 御厨 裕 (日産自動車) 濱野耕平 (日野自動車) 下澤知巳 (富士重工業) 影山邦衛 (ボランティア) 望月広光 (ボランティア) 田中耕太郎(ダンディライアン) 宮坂 宏 (ボランティア) 時里智之 (本田技術研究所) 國清克普 (本田技術研究所) 髙橋浩之 (マツダ) 伊藤 繁 (三菱自動車工業) 平野哲也 (ヤマハ発動機) 中野大輝 (日産自動車) 林 英範 (日産自動車) 福永洋輔 (日産自動車) 松本 淳 (日産自動車) 矢吹 淳 (日産自動車) 鋤柄洋介 (日信工業) 松村隆男 (日野自動車) 渡部裕太 (富士重工業) 田島史渉 (プレス工業) 野村友大 (本田技術研究所) 森垣琴乃 (本田技術研究所) 小川直人 (本田技術研究所) 安西智司 (本田技術研究所) 磯谷十蔵 (本田技研工業) 高長根直登(本田技研工業) 増田 巧 (マツダ) 末吉 航 (三菱自動車工業) 高野浩平 (三菱自動車工業) 神谷尚嗣 (ヤマハ発動機) 奥田裕也 (ヤマハ発動機) 原木良輔 (ヤマハ発動機) 菊地拓史 (ヤマハ発動機) 前川雄貴 (ヨロズ) 小林興次 (ヤマハ発動機) 井上耕平 (トヨタ車体) 進藤浩太郎(日産車体) 松山裕樹 (日産車体) 松谷和幸 (マツダ) 宗 篤志 (ヤマハ発動機) 斎藤悠介 (ヤマハ発動機) 谷本隆一 (愛知工業大学) 【運営】大会実行委員長 下山 修(日産自動車) 岡 秀樹 狩野芳郎 淺井亮輔 大竹啓介 更科俊平 澤田 徹 前田大典 鈴木嵩永 榎本啓士 野澤久幸 福田充宏 (スズキ) (神奈川工科大学) (スズキ) (スズキ) (スズキ) (スズキ) (スズキ) (神奈川工科大学) (金沢大学) (ヤマハ発動機) (静岡大学) 草加浩平 伊藤 潔 遠藤則夫 吉田昌史 片山政彦 栗原洋平 両角岳彦 池内祥人 東浦卓也 加藤幹夫 中村 博 (東京大学) (ヤマハ発動機) (ホンダ テクニカルカレッジ 関西) (静岡理工科大学) (デンソー) (スズキ) (ボランティア) (トヨタ自動車) (トヨタ自動車) (ボランティア) (ボランティア) 尾棹典昭 (本田技研工業) 柘植正邦 (本田技研工業) 高野秀幸 (スズキ) 田中和宏 (スズキ) 小口健太 (ボランティア) 海田一哉 (ボランティア) 清水達也 (ボランティア) 岡田あゆみ(ボランティア) 橋爪和哉 (ボランティア) 小原英明 (ボランティア) 小林哲智 (ボランティア) 橋川 淳 (デンソー) 坂上友理 (静岡文化芸術大学) 佐々木彩花(静岡文化芸術大学) 鈴木瑠夏 (静岡文化芸術大学) 小林明日香(静岡文化芸術大学) 土屋高志 (静岡理工科大学) 山本一広 (スズキ) 本田康裕 (国士舘大学) 尾上雄介 (スズキ) 田中慎也 (スズキ) 井上 豪 (トヨタ自動車) 4 池澤知徳 赤松洋孝 西本幸司 三ツ井浩 齋藤総司 美濃良信 瓜生尚樹 西川祐史 迫健太郎 堀内裕明 坂井貴行 (日産自動車) (日産自動車) (日産自動車) (日産自動車) (日産テクノ) (日本発条) (本田技研工業) (本田技術研究所) (本田技術研究所) (マツダ) (三菱自動車工業) 徳田光彦 (スズキ) 大橋香奈 (デンソー) 福岡孝和 (トヨタ自動車) 渡辺幸樹 (日産自動車) 二星寿美江(富士テクノサービス) Weragala Gayan(ヤマハ発動機) 前原洋一 (本田技研工業) 鈴木光裕 (ボランティア) 田中道子 (ボランティア) 2012 Student Formula Japan Event Sponsors 大会スポンサー ■大会スポンサー トヨタ自動車 Sクラス 日産自動車 本田技研工業 マツダ 富士重工業 川崎重工業 スズキ ソリッドワークス・ジャパン Aクラス デンソー 日立オートモティブシステムズ VSN ボッシュ ヤマハ発動機 日野自動車 アイシン・エィ・ダブリュ アイシン精機 アウトソーシンググループ いすゞ自動車 イータス エイヴィエル ジャパン エクセディ NOK NTN オーテックジャパン カルソニックカンセイ Bクラス ケーヒン ジヤトコ 新日本特機 住友電装 ゼット・エフ・ジャパン ダイハツ工業 日産ライトトラック マーレ フィルターシステムズ ミツトヨ 三菱自動車工業 八千代工業 UDトラックス 大成社 dSPACE Japan 豊田自動織機 三菱電機 ムラヤマ 明電舎 愛知機械工業 アドヴィックス いすゞ中央研究所 エイ・ダブリュ・エンジニアリング エイチワン NSKワーナー エフ・シー・シー Cクラス エフティテクノ 小野測器 三五 JX日鉱日石エネルギー JTB中部 ジェイテクト シーメンスPLMソフトウエア ショーワ 榛葉鉄工所 住鉱潤滑剤 住友ゴム工業 ダイナテック タマディック テイ・エス テック 東海理化 東洋ゴム工業 豊田合成 トヨタ車体 トヨタテクニカルディベロップメント トヨタ紡織 日産車体 日産テクノ 日信工業 日清紡ブレーキ Cクラス 日本発条 ニフコ 日本ミシュランタイヤ 日野ヒューテック ブリヂストン 武蔵精密工業 ヤンマー ユタカ技研 ユニプレス ローマックス・テクノロジー・ジャパン 愛三工業 アイシン・エーアイ アイシン・コムクルーズ アイシン高丘 曙ブレーキ工業 アスモ 石川ガスケット いすゞエンジニアリング 臼井国際産業 内山工業 エー・アンド・デイ キリウ ジェイアイ傷害火災保険 指月電機製作所 ジーテクト 鈴与グループ 住友ベークライト タイコ エレクトロニクス ジャパン 大同メタル工業 太平洋工業 大豊工業 タチエス Dクラス ダッド 中央発條 槌屋 デュートロン・ジャパン デンソーテクノ 東京アールアンドデー 東京海上日動火災保険 東京貿易テクノシステム 東日製作所 東レ トヨタテクノクラフト 西川ゴム工業 西鉄エム・テック ニチリン 日本特殊陶業 バンドー化学 ピーエスジー フォーラムエイト 富士通テン フューチャーテクノロジー ブリッド プレス工業 5 ベクター・ジャパン ケータリングカー ボナペティ MathWorks Japan 松井製作所 Dクラス 三ツ星ベルト ヤマハモーターパワープロダクツ 横浜ゴム 理経 (PTCジャパン) ■表彰スポンサー 静岡県知事賞 静岡県 日本自動車工業会会長賞 日本自動車工業会 総合優秀賞 デザイン賞 CAE特別賞 加速性能賞 小野測器 オーテックジャパン JSOL 住友ゴム工業 スポーツマンシップ賞 プレゼンテーション賞 省エネ賞 オートクロス賞 EVチーム最優秀賞 最軽量化賞 コスト賞 スキッドパッド賞 ジャンプアップ賞 耐久走行賞 タマディック 東洋ゴム工業 日本ミシュランタイヤ ブリヂストン ダイキン工業/静岡県 ジェイアイ傷害火災保険 デュートロン・ジャパン 横浜ゴム ニコル・レーシング・ジャパン MOTUL ■物品スポンサー パスケース 清涼飲料水 燃料 堀場製作所 MAD-CROC JAPAN 大塚製薬 キグナス石油 ■運営協力企業・学校 会場 運営協力 静岡県小笠山総合運動公園 静岡県病院協会 静岡県看護協会 掛川商工会議所 袋井商工会議所 オイレス工業 小野測器 コマツ サトープレス工業 静岡理工科大学 静岡文化芸術大学 スズキ ソモス ダンディライアン 東京大学 東日製作所 童夢 トヨタ自動車東富士研究所 日本大学 日本レースプロモーション ブリヂストン 堀場製作所 マイスタークラブ (ホンダ) 三菱ふそうトラック・バス ヤマハ発動機 ヨロズ List of Team Awards 受賞チーム表彰 2012 Student Formula Japan 総合表彰 審査種目別表彰 特別表彰 経済産業大臣賞 総合優秀賞 提供:経済産業省 提供:小野測器 第10回大会特別賞 京都工芸繊維大学 1位 京都工芸繊維大学 2位 大阪大学 3位 同志社大学 4位 名古屋大学 5位 茨城大学 6位 名城大学 コスト賞 静的審査、動的審査の総合優勝 国土交通大臣賞 提供:国土交通省 大阪大学 安全技術、環境技術、新技術の総合優勝 静岡県知事賞 提供:静岡県 京都工芸繊維大学 静的審査、 加速性能、 スキッドパッド、オートクロス、 騒音、燃費、安全人間工学、軽量化の総合得点1位 日本自動車工業会会長賞 CAE特別賞 1位 上智大学 2位 大阪大学 3位 京都大学 プレゼンテーション賞 完走奨励賞 すべての静的審査・動的審査に参加 し、完遂・完走しているすべてのチーム 国内外FSAE大会初参加チームの全審査総合得点 が高いチーム 提供:JSOL Harbin Institute of Technology at WeiHai (28チーム、50音順) Prince of Songkla University 1位 大阪大学 2位 京都工芸繊維大学 3位 慶應義塾大学 デザイン賞 提供:オーテックジャパン 茨城大学 宇都宮大学 大阪工業大学 大阪市立大学 大阪大学 九州工業大学 京都工芸繊維大学 近畿大学 久留米工業大学 工学院大学 神戸大学 静岡理工科大学 千葉大学 東海大学 東京都市大学 東京理科大学 同志社大学 名古屋大学 日本自動車大学校 日本大学理工学部 広島大学 北海道大学 ホンダ テクニカル カレッジ関東 名城大学 山梨大学 ルーキー賞 提供:デュートロン・ジャパン 提供:日本自動車工業会 Prince of Songkla University Tongji University 神戸大学 第10回大会を記念して、総合成績第10位のチーム 提供:東洋ゴム工業 1位 大阪大学 2位 横浜国立大学 3位 Harbin Institute of Technology at WeiHai CAE技術を効果的に活用したチーム 最軽量化賞 提供:ジェイアイ傷害火災保険 ホンダ テクニカル カレッジ関東 エンデュランスを除く全審査参加チームのうち、 最軽量の車両を作成したチーム 1位 茨城大学 2位 上智大学 3位 京都大学 加速性能賞 ジャンプアップ賞 提供:ニコル・レーシング・ジャパン 1位 ホンダ テクニカル カレッジ関東 提供:住友ゴム工業 1位 大阪大学 2位 横浜国立大学 3位 静岡大学 スキッドパッド賞 2位 静岡理工科大学 3位 名城大学 すべての審査に参加した中で、前回大会比で最も ポイントをアップさせた上位1∼3チーム 提供:横浜ゴム スポーツマンシップ賞 1位 上智大学 2位 京都工芸繊維大学 3位 京都大学 オートクロス賞 提供:タマディック 提供:ブリヂストン 1位 京都工芸繊維大学 2位 大阪産業大学 3位 横浜国立大学 耐久走行賞 提供:MOTUL 1位 京都工芸繊維大学 2位 茨城大学 3位 名古屋大学 省エネ賞 提供:日本ミシュランタイヤ 1位 京都工芸繊維大学 2位 名城大学 3位 大阪大学 6 東海大学 慶應義塾大学 静岡理工科大学 最もスポーツマンシップの評価が高いチーム EV最優秀賞 提供:ダイキン工業/静岡県 大同大学 大会ルール概要 Outline of Rules 全日本 学生フォーミュラ大会に出場する車両は、学生によるチームが 企画・設計・製作したもので、以下に示す要件を満たしている必要があります。 ■設計要件 ■審査要件 ■安全要件 ■タイヤがカウルで覆われておらず、コ クピットがオープンなフォーミュラスタ イルの4輪車両であること。 ■静的審査のうちコスト・製造分析と設計に ついては、大会前(約 2 ヶ月前)に所定のコ ストレポートと設計レポートの提出が義務付 けられる。未提出の場合には当該審査のチー ム得点はゼロとなる。 ■横転・正突・側突時にドライバーを保 護するために、フロント & リヤのロール フープ、バルクヘッド前方のクラッシュ ゾーン、サイドプロテクション、フレー ムメンバー等について構造・材料などの 詳細が規定される。 ■ホイールベース1525mm以上。トレッ ドはフロントまたはリヤの大きい方に対 して75%以上。ホイールは8インチ以上。 ■車検に合格し、車検ステッカーが貼られて いる車両でなければ、プラクティス走行はじ め動的イベントに参加できない。 ■ 4 サイクルピストンエンジンで排気量 610cc 以下。オリジナル設計の過給器の 装着は可。リストリクター(吸気制限装 置) の最大直径は20mm。 ■動的審査全 5 種目のうち、ひとりのドライ バーが出走できるのは最大3種目までとする。 ■耐久走行と共に燃費も評価するが、これら はそれぞれ1種目として扱う。 ■排気音量は、排気口から水平面 45 度、 50cm の位置で 110dB 以下(所定の回転 数において)。 ■ひとつの種目で 2 回の走行を行なう場合は、 別々のドライバーが運転することとする。 ■車両前端からロールバーメインフープ または防火壁の間のドライバー席に車体 開口部がないこと(コクピット開放部に 関して定めることを除く)。 ■ドライバー安全ルールとして、拘束シ ステム(5 または 6 点式シートベルト)、 保護用具(ヘルメット、スーツ、手袋な ど)、視認性、ヘッドレスト、ドライバ ー脱出 5 秒以内、転覆安全性、防火壁、 消火器等について詳細が規定される。 ■ブレーキは 4 輪すべてに作動し、独立 した 2 系統の油圧回路を有すること。ブ レーキペダルのすっぽ抜け時、それを検 知しエンジン停止するスイッチを装備す ること。 ■燃料タンクはメインフープとタイヤを 結んでできる面の内側に納まること(容 量は7.57リットル以下)。 大会コンセプト ・審査概要 Concept of Competition 大会コンセプト 審査種目概要及び配点 アメリカで実施されているFormula SAE® に準拠したルールで、大学、短大、高専などの 静的審査として3種目、動的審査として5種目を設定し、そ 学生が自ら製作した車両を静的審査、動的審査の各項目について評価して成績を争います。 れぞれ表のとおりの配点となっています。また安全性を確保 こうして「ものづくりの総合力」を競うことで、自動車技術・産業の発展・振興に貢献す するため、車検に合格しなかった車両が動的審査を受けるこ るような人材を育成することが目的となっています。 とはできません。 審査種目 審査の内容 配点 静的イベント 車検 車両の安全・設計要件の適合、ドライバーの5秒以内脱出、ブレーキ試験 (4輪ロック) 、騒音試験 (所定の条件で排気音110dB以下) 、 チルトテーブル試験 (車両45度傾斜で燃料漏れなし。ドライバー乗車状態で車両60度傾斜で転覆しないこと) 。 − コスト 年産1000台と仮定したコストテーブルに基づき、事前に提出したコストレポートのコスト精度、チームによる製造度合い等を確認し、 レポートのコストと車両との適合を審査します。 一般に購入品目となる2項目について、 部品製造プロセスなどの口頭試問を行い、 それらの知識と理解度を評価します。 100 動的イベント 「競技のコンセプトに沿い、 製造会社の役員に設計上の優れていることを確認させる」という仮想のシチュエーションの基で行う審 査です。 75 デザイン (設計) 事前に提出した設計資料と車両を基に、どのような技術を採用し、どのような工夫をしているか、またその採用した技術が市場性の ある妥当なものかを評価します。具体的には、車両及び構成部品の設計の適切さ、革新性、加工性、補修性、組立性などについて口 頭試問します。 150 アクセラレーション 0-75m加速。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回、計4回走行しタイムを競います。 75 スキッドパッド 8の字コースによるコーナリング性能評価。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回、計4回走行しタイムを競います。 50 オートクロス 直線・ターン・スラローム・シケインなどによる約900mのコースを2回走行する。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回、計4回 走行しタイムを競います。 150 エンデュランス 直線・ターン・スラローム・シケインなどによる周回路を約20km走行する。各チーム2名のドライバーが中間点で交代して走行し、 走行性能、耐久性など車の全体性能と信頼性を競います。 300 燃費 エンデュランス走行時の燃料消費量を評価します。 100 プレゼンテーション 1000 合計 ※その他、車重計測、排ガス測定を実施します 7 Event Schedule 大会開催スケジュール 7:00 8:00 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 19:00 チーム受付 ガソリン 9/3 ※カー№ 順に28チーム枠 車検 (技術検査) ★12:50開会宣言 (月) プレゼンテーション審査 コスト・デザイン審査 EVプレ Day1 車検(チルト・ノイズ・重量) 車検(チルト・重量・レイン) チーム受付 車検 (技術検査) 車検 (技術検査) チーム受付 ガソリン 9/4 (火) 車検 (技術検査) (チルト・ノイズ・重量・ブレーキ) 車検 プレゼンテーション審査 プレゼンテーション審査 コスト・デザイン審査 コスト・デザイン審査 プラクティス EVプレ Day2 車検 (技術検査) (チルト・ノイズ・重量・ブレーキ) 車検 プラクティス プラクティス チーム受付 車検(技術検査、チルト・重量・ブレーキ・レイン) コース プラクティス 車検(技術検査、チルト・重量・ブレーキ・レイン)ウォーク ガソリン (水) アクセラレーション・ スキッドパッド プラクティス EVプレ Day3 (チルト・ノイズ・重量・ブレーキ) 車検 (チルト・ノイズ・重量・ブレーキ) 車検 コース ウォーク コース ウォーク アクセラレーション・ スキッドパッド (技術検査、チルト・重量・ブレーキ・レイン) 車検 EVセミナー実施(チーム向け) 車検(技術検査、チルト・重量・ブレーキ・レイン) ガソリン エンデュランス・燃費 プラクティス EVプレ デザイン フォローアップ プログラム コース ウォーク ガソリン エンデュランス・燃費 コース ウォーク プラクティス エンデュランス・燃費 プラクティス コスト フォローアップ セミナー (海外) デザインファイナル エンデュランス・燃費 プラクティス コスト フォローアップセミナー (国内) エンデュランス・燃費 コース ウォーク コース ウォーク プラクティス EVプレ Day5 プラクティス オートクロス 静的審査(プレゼン・コスト・デザイン) エンデュランス・燃費 (金) プラクティス (チルト・ノイズ・重量・ブレーキ) 車検 (木) 9/7 オートクロス 車検相談:全チーム対象 動的審査後の再車検チームのみ対象、車検相談:全チーム対象 Day4 オートクロス プラクティス プラクティス 再車検 (技術検査) 9/6 プラクティス アクセラレーション・スキッドパッド 再車検 (技術検査) :動的審査後の再車検チームのみ対象 車検 (技術検査) 9/5 プラクティス プラクティス 表彰式 プラクティス プラクティス(EV優先) エンデュランス・電費 8 受賞校による審査対応法を解説 最優秀デザイン賞 上智大学 獲得ポイント Sophia University 145.0 Point 審査員が求めていることを 素早く、的確に伝える (審査対象75校) 車両の問題点、改善点とそれに 対する解決方法、目標の明記 スは、実際に新車開発で特に注意深く検討 の方々へ伝えることを意識しました。デザ を行っている内容のため、レポート作成時 インイベントにおいて、車両の説明に用い デザインイベントで使用する情報に関し に特別頭を悩ますことは殆どありません。 るボードにはできるだけ要点をまとめ、そ ては、レポート、口頭論述に対し審査員が 次に、それらの結果が車両にどのような れぞれの詳細については手持ちの資料とす 求めているであろう情報を素早く的確に伝 影響を与えるかを具体的に記述しました。 ることで簡潔に仕上げました。手持ち資料 えられるよう、徹底的に検討しました。 1台のマシンですので、相互に密接に関係 は設計データ、解析結果、実測の走行デー まず事前提出のデザインレポートでは今 する事項は、さまざまな観点から検証を加 タを用意し、設計から検証までのプロセス 年度のチーム運営、車両の開発コンセプト えます。 を説明できるような資料作りを行いました。 を記述し、続いてそれに基づいた各パート での新規採用技術、それに変更点を記述し ました。これらを記述する際には車両の問 限られた時間の中でできるだけ 多くの内容を審査員に伝える 題点及び改善点をあげ、それに対する解決 一方デザインイベントでは限られた発表 方法、目標を提示しました。これらプロセ の時間内にできるだけ多くの内容を審査員 【シャシー】 9 プレゼンテーションをさせて頂く上で、 審査員の方々に特に興味を持っていただけ た点に関しては、特に深くお伝えできるよ う時間配分も調整しました。 上智大学 Sophia University 【エアロ】 【パワートレイン】 10 受賞校による審査対応法を解説 最優秀プレゼンテーション賞 茨城大学 Ibaraki University 獲得ポイント 75.0 Point 製造会社に的確に伝えれば 1位は狙える (審査対象71校) 作り手の立場で原点に戻る 私達チームはどうしても車両製作に人員 をかけてしまうことから、プレゼン担当者 はひとりという孤独な戦いを強いられてい ました。しかしそのような環境においても、 担当者は今大会で3度目の挑戦であり「1 位を取る」ことを目標に全力で臨みました。 近年のプレゼン審査では、斬新なビジネス プランを提案することが上位に繋がってい ます。しかし担当者は二度の経験を踏まえ、 斬新なビジネスプランを個人で生み出す難 しさとプランに頼るリスクを熟知しており ました。 どうすればより確実な方法で勝利を手繰 り寄せられるか、悩んだ結果、出した答え は競技の原点である「製造会社の立場に立 ったプレゼンテーション」を確実に行うと いうことでした。レギュレーションを正確 に把握し、相手が欲しているものは①車両 性能、②収益性、③製造実現性であると読 み解きました。これを確実に伝えるため、 ①では車両の1/8モデルを製作し、LEDを 点灯させながら審査員に提示して車両説明 を行うことで、現実性のあるプレゼンテー ションにしました。②ではビジネス計画や 収益についてグラフや図で提示をすること で、一目で分かりやすい資料にしました。 ③では製造方法についてチーム独自で製作 したMPSファイルを見せることで、実現 可能であることをアピールしました。 これらの取り組みにより、 「製造会社の 立場に立ったプレゼン」を確立することが できました。 11 茨城大学 Ibaraki University 担当者任せにせず、 メンバーが協力 審査では資料だけでなく、発表・質疑応 答も得点に反映されます。担当者は3度目 ということもあり、発表は慣れたものでし た。しかし、発表はひとりでは到底できま せん。そこで今回は車両を熟知しているチ ームリーダー、新入部員ながらも臨機応変 に対応することができる部員、このふたり が協力してくれました。発表手順、時間配 分等を何度も確認し合い、発表前日まで繰 り返し練習を行いました。その成果もあり、 本番では完璧な発表をすることができまし た。また、質疑応答に関してもチームリー ダーが的確な回答をしてくれたおかげで審 査員の方に分かりやすく伝えることができ たと思います。 プレゼン審査はどうしても担当者に任せ きりになるチームが多いと思います。実際 ᐇ⌧ᛶ に私達もそうでした。しかし、私達チーム 〇స᪉ἲ には本番1ヶ月前から積極的に協力してく れたふたりがいました。夜遅くまで何度も 何度も発表練習を行い、多くの議論ができ ました。また、1/8モデルのLED製作をし てくれた電装担当者も徹夜で製作に取り組 んでくれました。いつも孤独と戦っていた MPS䠄䠅 Machining Process Sheet ¾ 㒊ရヲ⣽䛺ຍᕤᡭ㡰䜢᫂グ ¾ ┿䜔ᅗ䛻䜘䜛ศ䛛䜚䜔䛩䛔ᐇ㘓 ¾ ྛ䝟䞊䝖䛤䛸䛻䝣䜯䜲䝸䞁䜾 担当者のために協力してくれた仲間がいた ことが、なによりの強みとなり、今回の受 賞につながったと思います。 ⡆౽䛺〇స䛜ྍ⬟ 㞴ຍᕤ䛾䝇䝮䞊䝈 2012/9/4㻌㻌 JSAEᵝ ᵝ㻌 ⥲ᣓ䠉〇㐀ጤク䛾䛚㢪䛔䛻㝿䛧䛶 ᚚ♫ IUYK-08 MPS 䝙䞊䝈䛻Match䛧䛯 Formula Car䝕䝄䜲䞁 〇స䛾⡆ ⡆౽ ┈ Ⴀᴗ┈䛾 䛾50䠂 2012/9/4㻌㻌 JSAEᵝ ᵝ㻌 12 受賞校による審査対応法を解説 最優秀コスト賞 大阪大学 Osaka University 獲得ポイント 94.15 Point 高い正確性と価格削減の 両立を目指して (審査対象68校) 正確性だけでは 点差をつけられない 点差の影響度が高くなり、3連覇を逃して ました。また、ほぼ全てのパーツに対して しまいました。そこで今年度は、正確性の 図面を作成し、各アッセンブリーで組図も 私たちのチームでは、これまで正確性を 向上をさらに追求した上で、価格削減も目 マストとしました。これにより各パーツ同 重視してきた結果、2009 、2010年度と 指しました。 士の関係性を視覚的に把握することができ、 コスト審査2連覇を果たすことできました。 正確性を向上させるために、担当者が仕 より見やすいレポートも追求しました。 しかし昨年度は、レギュレーション改正後 上げた FCA 、図面をチェックする際に、 コストレポート作成時は、コストテーブ 3年目ということもあり、他チームのレベ 間違いやすい項目などをまとめたチェック ルに載っている製作方法なら、実際の方法 ルも拮抗してきました。その結果、正確性 リストを作成することで、誰が行っても同 に関わらずどれでも使用可能となっていま だけでは点差がつきにくく、車両価格での じ質となるようにチェックの体型化を図り す。そこで価格削減のために、量産におけ 13 大阪大学 Osaka University る製造工程を調査し、各工程の適用条件等 の生産可能性を明確に問う内容に変更にな ができました。 をリストアップしました。その中で私たち りました。この変更に対して、生産工場の 今年度は正確性に加え、価格の削減、ま の車両製作に適用した場合、どの工程を選 人的資源や設備能力をどこまで考えるのか、 た変更になったリアルケースシナリオにも 択すると最も安くなるのかを各パーツに対 評価指標はどのように取るのかなど、チー 柔軟に対応することができました。コスト して検討しました。さらに製作工程の手順 ム内で何度も議論を繰り返しました。最終 イベントのすべての項目で、それぞれ高い を変更することで工程数を削減するなど、 的には労働時間ベースで考え、各工程を直 レベルで仕上げることができ、再び最優秀 製作工程の全面的な見直しを行いました。 変更されたシナリオに シビアに対応 列的に繋いだラインが、年間1000台を達 コスト賞を獲得することができたのは、チ 成することができるかを判断基準として進 ームメンバー全員の努力の賜物です。来年 めました。不可能であるならばその改善提 もより高いレベルのコストレポートを目指 案を挙げ、さらにもとの製品との性能同等 します。 今年度リアルケースシナリオは従来の価 性を示すことで説得力を高めました。結果 格削減提案というものから、年間1000台 として、リアルケース満点を獲得すること 14 GREETINGS 2012 Student Formula Japan 第10回全日本 学生フォーミュラ大会を振り返って 本年度の大会は、第10回という節目の大会でありました。台風の中で開催した第 1回大会の事がまるで昨日の事のように思い出されて、 この10年という年月を思うと、 とても感慨深い大会となりました。 この10年間、大きな事故もなく、無事に開催でき、かつ、これだけ活況を呈する ものとなったのも、チームやスタッフ、また関係各位のおかげであり、心から御礼 申し上げます。 今年は、静岡県から一層のご協力を賜り、会場の舗装部位拡張やガードレールの 延長などの会場設備の充実、さらに、地元企業さんへの働きかけ、地域振興との連 携など、大変お世話になり、誌面を借り改めて感謝申し上げます。 第10回全日本 学生フォーミュラ大会 実行委員会委員長 下山 修 Osamu Shimoyama しかしながら、昨今の厳しい就職活動のために、学生諸氏がなかなか学生フォー ミュラの活動に専念できない状況になっています。そこで、本大会を自動車関連企 業などのトップや人事担当、また一般の方々にもより知っていただくためにも、今 年も広報活動を充実させました。 今年の大会では、昨年までトップ10に入っていなかったチームが、優勝および上 位進出を果たし、新たなページを開いてくれました。地道な努力が必ず実を結ぶこ とを実証してくれたわけで、今後、これに続こうという意欲と希望を多くのチーム に与えてくれました。来年からは、EVの本大会も開始し、新たな10年が始まります。 これからも、一層の皆さんのご支援を切に願います。 15 Comments by Judges Judge 審査講評 1 車検イベント 車検イベントキャプテン 本田 篤 (川崎重工業) 今年は大会3日目の遅くとも午後3時頃ま でには、車検をすべてクリアすることが学生 チームにとって重要でした。それはオートク ロスでラップタイムを残せなければエンデュ ランスへ進めないからです。 58台の車両が最終審査のエンデュランス へ車両を並べることができました。6月頃か ら実施された支部での車検活動から参加して 価点をつける審査ではありません。公平であ ました。近年のモータスポーツ競技と比べて、 いただいた車検員や、5日間にも渡って本大 るか否か? を心配するより、車両の早期安全 学生フォーミュラではパワートレーンに関し 会にスタッフを派遣していただいた企業の上 の確保と、スムーズな本大会に繋がることの ては改造範囲が広く、学生たちの自由な構想 司の方の理解と協力に感謝いたします。 ほうが大事だと思っています。今後は、イン で改造を認めています。学生は怖いもの知ら 私は日頃車検員の方に、 「近隣の学生フォ ターネットを活用して地域差のないweb車検 ずで、リスクの高い領域でもチャレンジし、 ーミュラの車両を車検してあげてください。 」 のようなシステムもめざします。 いき過ぎで結果に結びつかないチームもあり と、お願いしています。車検とはルールを満 今年は学生たちのパワートレーンの改造、 ましたが、リスクを覚悟の上チャレンジする たして安全かどうかの判定をするもので、評 スーパーチャージャー、ターボの搭載が増え 精神を、企業は求めています。 Judge 2 ルール改定の読み込み等、次年度に向けての 活動が毎年行われています。参加チームの皆 さん同様、審査員にとっても1年間の活動の 静的イベント 静的イベントキャプテン 有ヶ谷 英人 (オイレス工業) 集大成が9月の大会となります。 大会当日審査について、毎年より良い環境 やレベルの高い審査の実行を模索しています。 ●デザイン・コスト審査は今年もより多くの 方々に審査を見ていただけるように会場をチ ームピット側に設定、自チームメンバーはも とより、他チームメンバーへの公開性を高め 今年が10周年の節目となる2012年度大会 ました。また、審査に向かう車両の動線にも ームを対象に静的審査を実施しました。プレ も好天の下、無事終了しました。 配慮しました。 ゼンテーション審査のみ例外的に公開審査の 82校のエントリーのなか、書類選考を通 ●プレゼンテーション審査の会場は昨年に引 形態をとりましたが、デザイン・コスト審査 過した76チームが大会に臨み、1年間の成果 き続き、環境の向上(審査会場の広さ、ウエ はICVとほぼ同様な審査を実施できました。 を競い、最後の最後まで優勝チームが分から ィティングルーム、女子更衣室等)を考慮し、 来年度はEVも正式な種目となりますので、 ないほど白熱した大会となりました。最終日 スタジアムに設定しました。ピットからの移 多くの参加チームを期待します。 には感激を覚える表彰式を迎えることができ、 動距離が長い難点は、シャトルバスの運行等 参加チームの皆さん、本年度大会は終わり 参加チームの皆さん、審査員の方々を始め全 でカバーを図りました。 ましたが、今年の活動を振り返り、良かった スタッフに感謝しています。 ●人気の高いデザインファイナルは今年も大 ところを更に伸ばし反省すべき点は良い経験 静的審査はデザイン・コスト・プレゼンテ 会4日目、動的審査の終了を待って夕方に設 とし、来年度大会へ向けての展開をスタート ーションの3部門が実施されています。大会 定しました。天候変化への対応も含め、テン してください。来年度はFSAEワールドシリ が終わった時から翌年に向けた審査の準備が トを活用し聴講される皆さんがより近くで審 ーズへ正式に加わります。志を高く掲げ、更 始まります。事前審査、大会当日審査、審査 査が見られる様に配慮しました。 なる飛躍を期待しています。 結果の集計等々の反省を基に、また SAE の ●今年はEVプレ大会の位置づけとしてEVチ ではまた、エコパに笑顔で集いましょう。 16 Comments by Judges Judge 3 審査講評 る。スタッフの方々からも「安 全に見られるので楽だ」という 高評価を得ている。これもひと 動的イベント 動的イベントキャプテン 小林 正朋 (本田技術研究所) えに、アイデアを出して頂いた 方を初め、提出した高額な見積 もりに対し自技会事務局の賛同 が得られた成果と思う。賛同し て頂いた方々に、この場を借り て御礼申し上げます。 次に、毎年約3分の1のスタ 第10回全日本 学生フォーミュラ大会の動 ッフが入れ替わる動的新人ス 的キャプテンとして、今大会も掛川エコパに タッフのスキルアップ施策に おけるコースの安全性・スタッフの安全確保・ ついては、7月上旬に、その新人の方々に対 正安全な大会をめざして行きたい。 お客様の安全確保に関して議論を重ねて来た。 して自技会中部支部で刈谷市の会場を借りて 最後に、今大会に支援頂いた協賛企業スタ その中でいちばん大きな出来事は、静岡県 頂き、スタッフの座学講習会を開催した。ま ッフの方々、ボランティアで参加された多く に依る動的山側エリアすべての2段ガードレ た、8月上旬の3支部試走会では、実地訓練 の支援スタッフおよび学生スタッフの方々、 ール設置とエリア内のひび割れや穴ボコの補 を実施し、本大会に備えてきた。さらに、大 そして炎天下の下で、汗と油と涙にまみれた 修、プラクティスエリアの大規模な改修工事 会期間2日目においても全体講習会を実施し、 学生の皆さん、本当に1年間ご苦労様でした。 であった。対応して頂いた静岡県の産業振興 各ポストの判定守備範囲の確認とフラッグを 動的審査スタッフおよび計測スタッフ一同は、 課の皆様には大変感謝をしたい。また、動的 出すタイミングレベル平準化を図ったことに 来年の大会に向け、また、事務局と共に動的 コースおよびプラクティス場の安全対策に関 より、大会3日目以降からの審査に大きな影 審査の準備を行って参ります。大会支援関連 しては、仮設ガードレールの導入により、国 響が出なかったと思われる。ただし、まだ細 企業の皆様、各大学のFAの皆様、次年度に 内モータースポーツイベントの競技会場と比 かなジャッジの部分では少し問題が生じてい 向け、さらなるご支援とご理解を賜りますよ 較しても劣らない安全確保ができたと自負す るので、反省会の内容を精査して、さらに公 う、よろしくお願いします。 Judge 4 ンデュランスを完走して優勝 争いすることを期待しています。 コストの当日審査は、コス コスト審査イベント コスト審査統括リーダー 鈴木 健 (日産自動車) トレポートの事前審査を通過 した70チームで審査され、事 前審査と当日審査の合計で大 阪大学が昨年京都大学に奪わ れた1位の座を取り返しました。 これは昨年に対し、コストレ ポートのレベルが一段と向上 今年の全日本 学生フォーミュラ大会は第 した結果であり、すばらしい 10 回大会の節目の年でした。この節目の年 ことです。 に京都工芸繊維大学が初優勝しました。京都 一方コスト審査で2位に入った京都工芸繊 説明していたチームが数校ありました。 「問 工芸繊維大学の皆さん、おめでとうございま 維大学は、昨年から22ポイント以上得点が 題を読まずに解答を作成する」という初歩的 す。 アップし、総合優勝の一因となりました。 なミスを犯してしまったようですが「ルール 京都工芸繊維大学は、オートクロスに加え コスト審査は、部品の製造工程を学ぶこと や課題を読む」という基本は外さないでもら て、エンデュランスとエコノミーの両方でも と、それに基づいて算出するコスト計算の基 いたいものです。 1位となり、 今までの 「速い車両は燃費が悪い」 礎を学び、その上で車両コストを競うもので また、今年のコスト審査上位7チーム中4 という定説を覆しました。この結果は画期的 す。京都工芸繊維大学の皆さんが、速い車両 チームが関西チームでしたが、ここ数年コス なことだと思います。一方、優勝争いをして を造るだけでなく、コストレポートもきちん ト審査は関西勢優位の傾向があります。他の いた、横浜国立大学、京都大学、上智大学の と仕上げてきたことは称賛に値します。 地域のチームも来年は上位に食い込めるよう 3チームがエンデュランスを完走できずに優 ところで、今年のコスト審査のリアルコス がんばって下さい。 勝争いから脱落してしまったことは、大変残 ト・シナリオは昨年と課題を変更していまし 来年も皆さんに会えることを楽しみにして 念でした。ぜひとも来年は、どのチームもエ た。この変更に気が付かず昨年の課題で当日 います。 17 Comments by Judges Judge 審査講評 5 プレゼンテーション審査 プレゼンテーション審査統括リーダー 宮崎 知之 (NSKワーナー) 第10回全日本 学生フォーミュラ大会のプ レゼンテーション審査は、360名を超える聴 講者が来場するという、例年にない状況の中 で72チームの審査が行なわれました。多く の皆様のご協力により無事終了できました事、 改めて御礼申し上げます。 さて、プレゼンテーションの内容は各チー ムとも似た内容が多くなっており、チームの 特徴を出すには一工夫必要になっています。 質疑の5項目で実施されますが、項目ごとの 何を主張し、どうやって相手に理解させるか、 そんな中で昨年のプレゼンテーション審査の 全チーム平均点を見ると、発表・質疑の点数 審査項目の意味を考えて構成するとまだまだ フィードバックから、ルールを良く理解した がやや低くなっています。どんなに立派な資 良くなると思います。 内容で得点を上げたチームもあり、喜ばしい 料を作成しても、声が小さくて聞き取りにく 来年はルールに沿った内容で、若さと活気 事です。 いとプレゼンテーションとしては失敗になり にあふれたプレゼンテーションが増える事を 審査は、内容・構成・ビジュアル・発表・ ます。発表10分・質疑5分という時間の中で 期待します。 Judge 6 このままで世界と戦えるか、という観点から デザイン審査 デザイン審査統括リーダー 長谷川 淳一 (トヨタ自動車) は満点とは言えず、さらなるレベルアップの 期待をこめて1位を145点としました。審査委 員全員の苦渋の決断であったとご理解ください。 一方50∼80点程度の中位校はあと少し力 を入れるだけで得点を伸ばせる余地があります。 高価な複合素材や高度に制御されたハイパワ ーエンジンを使わなくとも、「いかに深く考え デザインイベントは、レーシングカーを企 て創ったか」 をレポートでアピールし、当日 画し、設計し、創り上げていくプロセスを審 のプレゼンテーションの質を上げれば“頭を 査するイベントです。いかにクルマのスペッ 使う”だけでプラス30点は稼げるでしょう。 クがすごくて見栄えが良くとも、そこに至る 30点稼ぐにはアクセラレーションで0.7秒、 過程に思考がなければ評価されません。 オートクロス/エンデュランスで1周3秒速く 近年はそれをよく理解してきっちりとデザ 走る必要があります。どちらが容易ですか? インレポートが書けているチームが多くなっ 30点以下となったチームは、本来書類審査 てきたのは嬉しい限りです。特に120点以上 不通過のレベルと自覚してください。今年は を取った上位数台のチームは車両自身の出来 審査のキャパシティがあったので全チーム通 栄えも素晴らしい上に、質疑に対する的確で 過としましたが、来年以降参加台数が増えた 奥深い知識、用意された検証データの蓄積等 場合はこの限りではありません。せっかく1 いこと、期限内に提出するのはもちろんのこ にも素晴らしいものがありました。そういっ 年かけて製作したクルマが大会に参加できな とです。 たチームマネージメントも含めての高得点です。 いことにならないよう、デザインイベントの 来年はさらにレベルアップしたチームの皆 趣旨を再考し、しっかりと考えて書いたレポ さんとお会いできることを楽しみにしています。 しかし来年度から国際シリーズの一環として 18 ートを提出してください。書式違反を犯さな シンプルかつ現実的なアプローチで設計・製作された京都工芸繊維大学のGDF-07 節目となる第10回大会に、 今後のトレンドを垣間見る ブラバムF1にも通じる現実主義 両角 岳彦 Takehiko Morozumi 自動車評論家。全日本大会では動的イベン ト実況のコメンテーターを務める。 すなわちこのチームは、学生フォーミュラ 格&熟成されたシャシーに組み合わせたマシ 大会の鍵を握る動的イベントで、そのマシン ンで9戦中4勝を挙げたのである。そのマシ 2012年、日本の学生フォーミュラは全日 の資質を生かしてアクセラレーション以外の ンの設計者であるロン・ターナック氏は今も 本大会開催「10年」という節目の年にふさ 競技でできるかぎり「速く」走る。それに必 故郷のオーストラリアで学生フォーミュラの わしく、潮流の変化が目に見えるものとして 要な状況を整える一方で、不安要素を削ると 大会にも顔を出されるという。 現れた、というのが筆者の印象である。 いうプラグマティックな行き方を採ったので その具体的な事例としてまず指を折りたい ある。それがスキッドパッド2位(やはり単気 のは、京都工芸繊維大学の総合優勝とその背 筒エンジンの京都大学と1/1000秒まで同タ この1960年代後半は、タイヤに空力的荷 景にある事象。彼らのマシンは単気筒エンジ イム) 、オートクロス、エンデュランスとそ 重を加える、という手法が生まれたことでも、 ンを搭載、それによる軽量・コンパクトネス の燃費の3部門全てトップという成果につな レーシングカーの進化が大きく枝分かれした を生かしつつもコンベンショナルなデザイン がった。もちろんそれだけで総合優勝に手が 時代でもある。F1の世界でも1968年には 「ハ でまとめている。じつはこの大学はフィラメ 届くわけではなく、静的審査でもコストの2 イマウント・ウイング」が出現した。翌年に ント・ワインディングによる棒状、筒状の 位をはじめとして着実に得点を稼いでいる。 は前後“複葉”まで登場したのだが、支柱が CFRP複合材を学生自身が製作する設備と技 エンジン出力に頼らず、軽量で実利的なマ 折れてクラッシュする事故が相次ぎ、急きょ 能を有していて、これまではサスペンション シンを速く走らせ総合優勝を手にするという 「空力荷重は車体側に加える」 、 「可動式空力 アームなどにその活用を試みてきた。しかし アプローチは、古い話になるが1966年、フ 的付加物の禁止」が決められた。 今年はその使用部位をステアリングシャフト ォーミュラ1(F1)が自然吸気1.5Lから3Lに 今大会ではそのハイマウント・ウイング 程度に止めている。これはアーム類の場合、 変わった年にチャンピオンを獲得したブラバ (リヤ)を導入したチームが複数あった。上 CFRP成形品の端部に金属加工品を接合する ム・チームを思い出させる。他が新規定専用 智大学、名古屋大学、神戸大学は45年前と わけだが、その信頼性が充分ではないと判
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