平成25年7月19日 まずは見てください。これが「あがり こ大王」の雄姿です。 樹齢 300 歳以上、幹の周りが 7.62 mも ある日本一大きい変形ブナの巨木です。 7月 16 日(火)、4年生はこのあがり こ大王に会うために、にかほ市中島台レ クリエーションの森に出かけました。午 前7時 30 分にバスで学校を出発し、約 2時間後、森の入口に到着しました。2 班に分かれ、自然観察員の方に案内をし ていただきながら森に入りました。先週 降った大雨 の影響か、 森全体が冷 気に包まれ 涼しいくら いです。木 道が作られ ているので 歩きやすい のですが、 結構アップ ダウンがあ ります。赤 川に架かる 吊り橋を渡る時は、水量の多さと流れる 音の大きさに驚きました。途中、ゴツゴツ したこぶのあるブナがあちこちにありま しよく した。よく見ると、動物やげんこつ、 燭 台 の形をしたものがあり、子どもたちも 「あっ、猿に見える」と大はしゃぎでした。 獅子ケ鼻湿原の中にあって鳥海山の伏 でつぼ 流水が突然地面からわき出ている「出壺」 は、本当に不思議な光景でした。1分間 にプール1杯分というものすごい量の水 が地下から湧き出しているのです。別名 「熊の水飲み場」と言うそうです。そう つめあと いえば、来る途中、熊の爪 痕が付いたブナ の木が多くあったのを思い出しました。 天然記念物「鳥海マリモ」を見にコケ 群落地に向かいましたが、残念ながら水 量が多く途中で引き返してきました。 次は、いよいよ「あがりこ大王」と対 面です。標識「←あがりこ大王」のある 分岐点から歩くこと 10 分、ついに目の 前に大王の姿が現れました。幹の太さ、 こぶの様相、天高く伸ばした枝、まさに 大王の名にふさわしい姿でした。感動で す。子どもたちも初めて見る大王の姿に 圧倒されているようでした。ちなみに、 「あがりこ」とは、幹があがったところ で、子に分かれている形から命名された と か 。( 自 然 観察員の方は、 「親の肩に上 がって子が立 っている姿か ら」と教えで く れ だ す 。) また、中島 台のブナがどうしてこぶのある変形した 巨木になったのか、その秘密は炭焼きに ありました。江戸時代後期から、炭の原 木としてブナの木が切り出されました。 一度伐採されたブナは、かさぶたのよう にこぶになることで傷を治し再生しよう ほうが とします。そしてまた萌芽し、成長して 再び伐採される。これを繰り返すことで 変形ブナになったという説が有力だそう です。いわば、人間がこれらの変形ブナ を作ったことになります。ちなみに、あ がりこ大王は 300 年以上の間に5回ほど 伐採されたとのことです。 2時間半ほどの散策でしたが、豊かな 自然を満喫するとともに、「森は生きて いる」ということを改めて感じることが できました。いやぁ、秋田の自然はすば らしいです。4年生の心にも小学校時代 のかけがえのない思い出として残ること でしょう。(私がだ帰る頃に、平日にもかが わらず、栃木だの宮城だの県外ナンバーを付 けだ大型バスが10台ほど来たす。しかも、ほ どんどがじっちゃんやばっちゃん。大王様の 人気は大したもんだと思ったす。みなさんも 一回行ってみねすか。いいどごろだすよ。) 7月5日(金)、3年生は鳥海高原に ちち ある花立牧場に行き、ジャージー牛の乳 しぼ 搾りとアイスクリーム作りを体験してき ました。あいにくのお天気でしたが、早 くジャージー牛に会いたい3年生は雨な ど関係ありません。元気に出発しました。 午前 10 時過ぎ、花立牧場に到着。早 さくにゆう 速、搾 乳(乳 搾り)体験で す。薄茶色の ジャージー牛 が牧場の人に 引かれて登場 しました。ジャージー牛は牛の中でも一 番頭がよく人なつっこいと言われていま すが、目の前にいる牛はとびきりの美人 で優しい目をしています。搾り方を教わ ってから、一人一人体験しました。乳首 に触れると「わあ、あったかい。」とい う声。そして、人差し指から小指まで順 に握っていくと、ピュッと牛乳が出てき ました。 「わっ、出たよ!」 「上手、上手。」 と歓声が上がりました。初めての人が多 く恐る恐るの手つきでしたが、全員が上 手に搾ることができました。 昼食後、もう一つのお楽しみであった 「アイスクリーム作り」を体験しました。 5人が力を合わせて作るのですが、出来 の善し悪しはみんなの協力度にかかって います。薄い黄色の粉(アイスの素)を ボールに移してからジャージー牛乳を入 れ、交代しながらよくかき混ぜました。 それを冷え冷えのアイスクリーマーに入 れると、容器の縁から固まってきます。 それをへらでそぎ落とす作業を続けてい くと、全体が滑らかなクリーム状になり、 固まってきました。 「ジャージー牛アイス」 の完成です。それぞれのカップに分けて 試食すると、味が濃くとってもおいしい 本物のアイスクリームでした。みんなは 大満足。思い出に残る一日になりました。 きっと、帰宅 してから楽し かったことを 家族の人に教 えてあげたこ とでしょう。
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