マリインスキー・バレエ

バレエ界の至宝。
マリインスキー・バレエ
<キーロフ・バレエ>
MARIINSKY BALLET
芸術総監督:ワレリー・ゲルギエフ 舞踊監督:ユーリー・ファテーエフ 演奏:マリインスキー劇場管弦楽団
2012 年 11 月 15 日~12 月 2 日
東京文化会館/文京シビックホール/府中の森芸術劇場
ロシア芸術の都、サンクトペテルブルグの気品薫る舞台-
「ラ・バヤデール」 La Bayadere
シチェドリン作曲 「アンナ・カレーニナ」 Anna Karenina
チャイコフスキー作曲 「白鳥の湖」 Swan Lake
「オールスター・ガラ」 Gala Performance
ミンクス作曲
主催 : ジャパン・アーツ/朝日新聞社
共催 : 公益財団法人文京アカデミー(11/15公演、11/17公演)/公益財団法人府中文化振興財団(11/20 公演)
後援 : ロシア連邦大使館
協力 :日ロ音楽家協会
チケットに関するお問合せ
ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040
主な来日予定ソリスト
ウリヤーナ・ロパートキナ/ディアナ・ヴィシニョーワ/ヴィクトリア・テリョーシキナ/アリーナ・ソーモワ
エカテリーナ・コンダウーロワ/アナスタシア・マトヴィエンコ/オクサーナ・スコーリク/マリーヤ・シリンキナ
ナジデダ・バートーエワ/エフゲニー・イワンチェンコ/イーゴリ・コールプ/ダニーラ・コルスンツェフ
ウラジーミル・シクリャローフ/アレクサンドル・セルゲーエフ/ティムール・アスケロフ/アレクセイ・ティモフェーエフ
アンドレイ・エルマコフ/コンスタンチン・ズヴェレフ/キム・キミン
画像、映像、資料などのご請求はお問合せフォームからお願いいたします。
広くご紹介いただきますよう、お願い申し上げます。
URL:http://www.japanarts.co.jp/
ロシア・バレエの魅力が凝縮された舞台
ミンクス作曲
「ラ・バヤデール」
La Bayadere
<全 3 幕>
原振付:マリウス・プティパ、改訂振付:ウラディーミル・ポロマリョフ、ワフタング・チャブキアーニ
振付増補:コンスタンティン・セルゲーエフ、ニコライ・ズプコフスキー
11 月 15 日(木)18:45
11 月 24 日(土)18:00
11 月 25 日(日)14:00
11 月 26 日(月)18:45
文京シビックホール ロパートキナ/コルスンツェフ/コンダウーロワ
東京文化会館 テリョーシキナ/シクリャローフ/マトヴィエンコ
東京文化会館 ソーモワ/イワンチェンコ/コンダウーロワ
東京文化会館 ヴィシニョーワ/コールプ/マトヴィエンコ
<見どころ>
エキゾチックな舞台で繰り広げられる心奪われるドラマ。躍動する男性ダンサー、幽玄の世界に誘う神々しいまでのコール・ド・
バレエ。マリインスキー・バレエが他の追随を許さない絶対的な“十八番”レパートリー。
<あらすじ>
舞台は古代インド。戦士ソロルは舞姫(バヤデール)ニキヤと永遠の愛の誓いを立てる。ガムザッティもまたソロルを愛する。ソロルは美しいガ
ムザッティに惹かれ、結婚を承諾してしまう。
ガムザッティはニキヤにソロルとの別れを迫るが、結婚を神に誓ったニキヤは承知しない。ガムザッティはニキヤを殺すことを決意する。
ソロルとガムザッティの婚約を祝う宴でニキヤは悲しげに舞う。ソロルから贈られたという花かごを喜んで受け取るが、そこにはガムザッティの侍
女が仕込んでいた毒蛇が…毒蛇に咬まれ、ニキヤは息絶える。
後悔に苛まれてアヘンに溺れるソロル。その前にニキヤの幻が現れ、ソロルを影の王国へと誘う。
“激しく駆け抜ける運命の愛”
シチェドリン作曲
「アンナ・カレーニナ」
<全 2 幕>
トルストイの不朽の名作が、ラトマンスキーの振付でよみがえる。
Anna Karenina
11 月 22 日(木)19:00 東京文化会館 ヴィシニョーワ/ズヴェーレフ
11 月 23 日(金・祝)14:00 東京文化会館 ロパートキナ/エルマコフ
<あらすじ>
舞台は 19 世紀末のロシア。
青年将校ヴロンスキーは母を出迎えに訪れた鉄道駅で、サンクトペテルブルグから来た美貌の貴婦人アンナ・カレーニナに出会う。
ヴロンスキーはアンナに一目で惹かれ、アンナにとってもこの出会いは忘れ難いものとなった。厳格で保守的な夫カレーニンとの日々の倦怠
から逃れるように、ヴロンスキーに心奪われるアンナ。
舞踏会で再会した 2 人は激しい恋に落ちる。世間体を重んじ、アンナの不貞を責める夫。
アンナは欺瞞(ぎまん)に満ちた社交界と家庭を捨て、ヴロンスキーとの“破滅的な愛”に溺れていく…
<舞台の紹介>
赤尾雄人(古典バレエ研究)
《アンナ・カレーニナ》はトルストイの同名の長編小説に基づき、ロディオン・シチェドリン(作曲)
、マイヤ・プリセツ
カヤ(演出・主演)夫妻が創作したバレエで、1972 年にボリショイ劇場で初演された。
原作では高級官僚カレーニンの美貌の妻アンナが、青年将校ヴロンスキーと恋に落ち、ついには鉄道に飛込み自殺する
までのドラマが、当時のロシアの世相や作者自身の社会思想をまじえて綿々と描かれる。トルストイは都会や社交界にお
けるアンナとヴロンスキーの禁断の愛と農村におけるリョーヴィンとキティ夫妻の家族愛の世界を対置させ、むしろ後者
に自らの倫理観を見出したが、プリセツカヤはアンナの自由な愛と世間との孤独な戦いを強調した。シチェドリンは弦と
金管を中心にした鋭角的で不協和な響きの中にチャイコフスキーの憂いに満ちたメロディを引用して、トルストイの文学
世界を巧みに表現した。
今回マリインスキー・バレエが上演するのは、近年、ショスタコーヴィチの《明るい小川》
(2003)やシチェドリンの《イ
ワンと仔馬》
(2010)
、デシャトコフの《幻滅》
(2011)など現代音楽によるバレエに積極的に取り組んでいるアレクセイ・
ラトマンスキーが演出したヴァージョンで、2004 年、デンマーク・ロイヤル・バレエによって初演された(マリインスキ
ー初演は 2010 年)
。
ラトマンスキーはバレエを全 2 幕構成とし、前半はアンナがヴロンスキーと恋に落ちるまで、後半は夫により愛する息
子と引き裂かれ、社交界からも拒絶されたアンナがヴロンスキーとの些細な諍いによって行き場を失い自殺するまでを、
現代的な振付と自然なマイムによって綴った。背景に舞踏会場や書斎、競馬場、劇場などの情景をスライドで映し交替さ
せることによりスピーディな場面転換を図っている。そして幕切れのアンナの死の情景では白煙を立てて迫りくる機関車
を動画で映写し、破滅に向かって加速度的に突き進むアンナの姿をはかなくも美しく表現している。
ロシア舞台芸術“頂点の美”-永遠の名作
「白鳥の湖」
Swan Lake
チャイコフスキー作曲
振付:マリウス・プティパ/レフ・イワーノフ
<全 3 幕>
改訂振付:コンスタンチン・セルゲーエフ
11 月 17 日(土)18:00 文京シビックホール テリョーシキナ/シクリャローフ
11 月 20 日(水)18:45 府中の森芸術劇場どりーむホール コンダウーロワ/イワンチェンコ
11 月 27 日(火)18:45 東京文化会館 ロパートキナ/コルスンツェフ
11 月 29 日(木)13:00 東京文化会館 マトヴィエンコ/コールプ
11 月 29 日(木)18:45 東京文化会館 ソーモワ/セルゲーエフ
* 各地の公演
11 月 18 日(日)17:00 愛知県芸術劇場 ヴィシニョーワ/コールプ
12 月 1 日(土)15:00 兵庫県立芸術劇場 スコーリク/アスケロフ
<見どころ>
チャイコフスキーのインスピレーションに満ちた音楽に彩られ、マリインスキー劇場でその“真価”が認められ、愛され、育まれ、「バレエの最高
傑作」にまで高められた作品。原振付家プティパの“家”と称されるマリインスキー劇場がお贈りする正統派名プロダクション。心に沁みいる
「白鳥の湖」の決定版。
<あらすじ>
ジークフリート王子は白鳥が住む湖へ狩りに向かう。白鳥たちが泳いでいるところへ月の光が出ると、白鳥が娘たちの姿に変わっていった。そ
の中でひときわ美しいオデット姫に王子は惹かれる。この呪いを解く方法は、まだ誰も愛したことのない男性に愛を誓ってもらうこと。王子は
明日の舞踏会に来るようオデットに言う。
舞踏会に悪魔の娘オディールが現われる。王子は彼女を花嫁として選ぶが、それは悪魔ロットバルトが魔法を使ってオディールをオデットに
似せていたのだ。悪魔に騙されたことに気づいた王子は嘆き、オデットのもとへ向かい、許しを乞う。ジークフリートはロットバルトに決闘を挑
む。愛は悪魔に打ち勝つ力をジークフリートに与える。
昇る太陽の光が生命と愛と幸福を運んでくる。
スター総出演でお贈りする“きらめきの一夜”
「オールスター・ガラ」
Gala Performance
12 月 2 日(日) 18:00 東京文化会館
レニングラード・シンフォニー
(D. ショスタコーヴィチ作曲/I. ベリスキー振付)
アナスタシア・マトヴィエンコ&イーゴリ・コールプ
アルレキナーダ
ナデジダ・バトーエワ&アレクセイ・ティモフェーエフ
(R. ドリゴ作曲/M. プティパ振付)
グラン・パ・クラシック
アリーナ・ソーモワ&ティムール・アスケロフ
(F. オベール作曲/V. グゾフスキー振付)
チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ
マリーヤ・シリンキナ&ウラジーミル・シクリャローフ
(P. チャイコフスキー作曲/G. バランシン振付)
「海賊」より “パ・ド・ドゥ”
オクサーナ・スコーリク&アンドレイ・エルマコフ
(R. ドリゴ作曲/M. プティパ振付)
「カルメン組曲」より“パ・ド・ドゥ” (G. ビゼー/R. シチェドリン作曲/A. アロンソ)
ディアナ・ヴィシニョーワ&コンスタンチン・ズヴェレフ
ディアナとアクテオン ヴィクトリア・テリョーシキナ&キム・キミン
(R. ドリゴ作曲/A. ワガーノワ振付)
パキータ
(L. ミンクス作曲/M. プティパ振付)
ウリヤーナ・ロパートキナ&ダニーラ・コルスンツェフ
ヤナ・セーリナ、オクサーナ・スコーリク、スヴェトラーナ・イワーノワ、マリーヤ・シリンキナ、ヴィクトリア・テリョーシキナ
<マリインスキー・バレエの誕生から、その芸術的名声の確立まで>
マリインスキー・バレエは 1730 年代フランスから伝わった、ロシア帝国宮廷バレエをその起源とし、1783 年エカテリーナ 2
世により、当時の首都サンクトペテルブルグにオペラとバレエ専用の「ボリショイ劇場(大きい劇場の意)
」が建設され、この劇
場付属のバレエ団として誕生しました。
1860 年、新たに竣工した「マリインスキー劇場」に活動拠点を移し発展。されに 19 世紀後半、フランス人振付家マリウス・
プティパの活躍により、多くのクラシック・バレエの名作が生まれました。中でもプティパとチャイコフスキーのコラボレーシ
ョンによる3大バレエ「眠れる森の美女」
「白鳥の湖」
「くるみ割り人形」も、このバレエ団から誕生しました。
(「白鳥の湖」の
初演はモスクワのボリショイ劇場でしたが、今日世界中で上演される「白鳥の湖」は、ペテルブルグでプティパが振付したもの
を基本にしています。
)
<守られる伝統のスタイル-マリインスキー・バレエの特徴が際立つ 3 演目を上演>
マリインスキー・バレエへの入団は、かつて貴族の子弟に限られていたため、貴族的で古典的な美しさを崩さず、優雅で上品、
特に腕のラインが美しいことを特徴としていました。これがそのまま「マリインスキー・バレエの優雅なスタイル」として受け
継がれており、また一糸乱れぬコール・ド・バレエ(群舞)の評価もきわめて高く、これは最高レベルの教育による、豊富な人
材が揃っていることの証でもあります。今回の上演演目は「かつての帝都ペテルブルグの伝統と格式」を今に伝えるマリインス
キー・バレエの魅力が十二分に発揮される演目が選ばれています。
エキゾチックで優雅な舞台、息をのむ美しいコール・ド・バレエ、その完成度においてマリインスキー世界一を自負する「ラ・
バヤデール」
、帝都ペテルブルグを舞台にした貴族の物語「アンナ・カレーニナ」
、そしてマリインスキー・バレエの“お家芸”
とも言える「白鳥の湖」
。
伝統のバレエア団が満を持してお贈りする舞台に、どうぞご期待ください。
<キラ星のごとき“マリインスキー・の今”を彩るダンサーたち>
女神のように光臨する優美なロパートキナ、可憐さから妖艶さまでを演じわけ、役を生きるヴィシニョーワ、圧倒的なテクニ
ックが気品を感じさせるテリョーシキナ、きらめく妖精ソーモワ、伸びやかに輝くコンダウーロワなど、優美・壮麗・繊細の極
みともいえるバレリーナたち。
男性ダンサーでは、精悍さから妖しい魅力までを併せ持つ異才コールプ、マリインスキーの新しい王子(プリンス)シクリャ
ローフ、そして確実なテクニックと誠実なサポートで人気のコルスンツェフとイワンチェンコ、ソリストながらセンスの光るセ
ルゲーエフなどが続く。
パヴロワ、ニジンスキー、ウラーノワ、ヌレーエフなど、今や“レジェンド~伝説~”として歴史に刻まれたダンサーたち、
マカロワ、バリシニコフ、ルジマートフなど黄金のスターたち。そこに名を連ねるダンサーたちの宝庫、それがマリインスキー・
バレエなのです。
<今、盛り上がるロシア>
音楽、美術、文学・・・ロシアの芸術がさまざまな形で紹介され、盛り上がっています。
ワレリー・ゲルギエフ指揮 マリインスキー歌劇場管弦楽団
11 月 12 日(月)19:00 開演 サントリーホール
ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」
(コンサート形式) ルチア:ナタリー・デセイ(ソプラノ)他
11 月 14 日(水)19:00 開演 サントリーホール
ショスタコーヴィチ:交響曲第 5 番
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第 3 番(ピアノ:デニス・マツーエフ)
リャードフ:キキモラ
新訳で蘇る不朽の名作「アンナ・カレーニナ」
〔全 4 巻〕
(光文社古典新訳文庫)トルストイ(著)望月哲男(訳)
今回上演される「アンナ・カレーニナ」の原作。文庫本の帯に、マリインスキー・バレエの舞台写真が使用されています。
ロシア国立トレチャコフ美術館所蔵「レーピン展」
2012 年 8 月 4 日(土)~10 月 8 日(月・祝)Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷)にて開催
「アンナ・カレーニナ」の著者、トルストイの肖像画や作曲家ムソルグスキーの肖像画などロシアの魅力がキャンバスに凝縮さ
れた美術展。