木曽広域消防本部救急業務等に関する規程事務処理要綱

○木曽広域消防本部救急業務等に関する規程事務処理要綱
(平成 17 年 4 月 1 日)
改正
平成 19 年 3 月 23 日
平成 24 年 3 月 30 日
要綱第 2 号
要綱第 2 号
第 1 趣旨
この要綱は、木曽広域消防本部救急業務等に関する規程(平成 11 年規程第 38 号。以
下「規程」という。
)第 61 条に基づき、事務処理に必要な事項を定める。
第 2 関係機関との連携(第 4 条関係)
連携を図る関係機関とは、主として、町村役場、警察署、保健所、医師会、日本赤十
字社、東海旅客鉄道株式会社、自衛隊、医療機関及びメディカルコントロール分科会等
をいう。
第 3 救急態勢整備計画(第 6 条関係)
消防長が、
救急業務執行態勢の整備のために樹立する必要な計画は、
次のものとする。
(1)救急隊員等の資格管理等に関するもの
(2)救急隊員等の指導体制に関するもの
(3)救急資器材の配備に関するもの
第 4 救急情報の収集及び管理(第 7 条関係)
救急業務等に必要な情報は、次のとおりとする。
(1)各種救急医療体制に関するもの
(2)救急医療機関申出等に関するもの
(3)各町村地域防災計画に基づく災害時の医療救護活動に関するもの
(4)救急活動に関連する訴訟事案等に係るもの
(5)その他必要と認められるもの
第 5 救急業務等対策資料(第 8 条関係)
1 救急業務等の執行に必要な資料は、次のとおりとする。
(1)救急活動対策地図
(2)医療機関台帳
ア 医療機関カード
イ 関係機関等一覧表
ウ 特殊医療施設一覧表
(3)特異事例その他救急業務上必要な資料
ア 救急活動事項
イ 救急指導事例
ウ 普及業務に活用できる事例
木曽広域連合例規 150-1
エ その他の資料
2 整備要領
(1)消防署長(以下「署長」という。
)は、次により救急活動対策地図を作成すること。
ア 地図に表示する項目
(ア)救急告示医療機関
(イ)
(ア)以外の医療機関
(ウ)人工透析設備医療機関
(エ)保健所
(オ)医師会事務局
(カ)救急隊配置署所
(キ)交通事故防止上注意すべき交差点
(ク)消防ヘリ離着陸可能位置
イ 表示方法
表示は□内に、名称、所在地等を記入すること。
(2)医療機関台帳
ア 医療機関台帳には、次のものを整備収録しておくこと。
(ア)医療機関カード
様式第 1 号による。
(イ)関係機関等一覧表
様式第 2 号による。
(ウ)特殊医療施設一覧表
様式第 3 号による。
イ 署長は管轄区域内の救急告示医療機関及び救急告示以外の医療機関に変更を生じ
た場合は、その都度修正しておくこと。
(3)特異事例、その他救急業務上必要な資料
普及業務に活用できる救急事例は、扱った都度救急事例(普及業務)記録表(様式
第 4 号)により作成すること。
第 6 救急活動基準(第 10 条関係)
救急活動基準とは、
「救急行動基準」
、
「救急処置基準」及び「救急活動資料」とし別記
1 のとおりとする。
第 7 観察(第 11 条関係)
1 観察に当たっては、別記 2 から別記 2 の 4 の観察カードを活用すること。
2 観察カードの活用要領は、次による。
(1)救急隊長が必要と認めた傷病者に活用すること。
(2)記入は、原則として傷病者を医師に引き継ぐまでの間に行うこと。
木曽広域連合例規 150-2
(3)事後の救急活動対策に反映できる事案については、観察カードの内容を救急
活動記録票に転記すること。
第 8 救急処置の内容(第 12 条関係)
救急隊員が行う救急処置の内容は、次によるものとする。
救急隊員の区分
救急処置の内容
① 救急隊員の行う応急処置等の基準(昭和 53 年消防庁
告示第 2 号。以下「処置基準」という。
)第 5 条第 1 項
及び第 6 条第 1 項に掲げる処置等
救急救命士の資格を有する
救急隊員
② 処置基準第 5 条第 2 項及び第 6 条第 2 項に掲げる処
置等
③ 救急救命士法施行規則第 21 条に掲げる処置等
消防学校の教育訓練の基準 ① 処置基準第 5 条第 1 項及び第 6 条第 1 項に掲げる処
(昭和 45 年消防庁告示第 1
置等
号)別表第 2、4 に掲げる標 ② 処置基準第 5 条第 2 項及び第 6 条第 2 項に掲げる処
準課程又は救急Ⅱ課程を修 置等
了した救急隊員
処置基準第 5 条第 1 項及び第 6 条第 1 項に掲げる処置
上記以外の救急隊員
等。ただし、心電図伝送及び医療処置継続中の傷病者に対
する処置について研修又は教育を修了した者にあっては
これらの処置等を行うことができるものとする
第 9 医師の指示(第 13 条関係)
医師の具体的な指示は、無線電話若しくは有線電話又は直接口頭によるものとする。
第 10 医師の協力要請等(第 14 条~第 16 条関係)
1 医師の救急現場への協力要請、又は救急自動車への同乗要請は、救急隊長が行うも
のとする。ただし、特別の理由のある場合は、消防本部においても要請できるものと
する。
2 医師又は現場付近にある者に協力を求めた場合は、規程第 50 条に規定する救急活動
記録票(以下「救急活動記録票」という。)に、その者の住所、氏名、及び年齢並び
に協力の内容を記録しておくこと。
第 11 医療機関の選定(第 17 条関係)
1 傷病者を搬送する場合の医療機関は、傷病者の症状に応じて救急隊長が選定するこ
と。ただし、重症又は重篤な傷病者で、救急隊長による選定が困難な場合は、消防本
部に選定の要請を行うこと。
2 医療機関選定上の留意事項
(1)医療機関の選定に当たっては、傷病者の症状、状態及び救急事故の状況等、必要
木曽広域連合例規 150-3
な情報を消防本部に報告し、相互に連携を図り、適応医療機関を選定すること。た
だし、管轄区域以外の場合は、木曽広域消防本部(以下「消防本部」という。
)と隣
接する消防本部の管内にある救急医療機関(救急病院、又は救急診療所として告示
されている医療機関)とする。
(2)傷病者の症状から重症又は重篤と判断される場合は、高度な医療処置の行える医
療機関を選定するよう努めること。ただし、これらの医療機関に搬送するいとまが
ない場合は、救急現場から最も近い医療機関を一時的に選定すること。
(3)医師が救急現場にいる場合の医療機関の選定は、当該医師の指示によること。
第 12 明らかに死亡している傷病者の判断基準(第 19 条関係)
(1)傷病者の頭部、体幹の切断等の状況から、社会通念上死亡と判断できるもの
(2)傷病者の四肢の硬直又は死斑等の状況から、社会通念上死亡と判断できるもの
第 13 関係者の同乗(第 21 条関係)
1 正常な意思表示ができない傷病者とは、次の者をいう。
(1) 民法(明治 29 年法律第 89 号)第 7 条に定める禁治産者として宣告を受けてる
者等
(2)症状が重く、昏睡等の状態にある者
2 未成年者及び前 1 以外の者で、次に掲げる場合には、家族又は警察官等関係者の同
乗を求めることができること。
(1)規程第 17 条ただし書きによる依頼された医療機関へ搬送する場合
(2)錯乱状態及び泥酔等の状態にある傷病者を搬送する場合
(3)住所不定者を搬送する場合
第 14 保健所等との連携(第 23 条関係)
1 保健所との連携
救急活動に当たって伝染病、食中毒及び精神病等の特殊な疾病による傷病者を取扱
った場合は、保健所へ通報するとともに、その指示を受けて、消毒及び一時的な運用
休止等、必要な措置を講ずること。
2 警察官との連携
(1)交通事故、加害事故等警察機関に関係ある救急業務の実施に当たって必要と認め
る場合は、警察機関へ通報するとともに救急業務に支障のない範囲で現場保存等に
留意すること。
(2)傷病者が錯乱状態、泥酔のため、自己又は他人の生命、身体又は財産に危害を及
ばすおそれがあると認められる場合は、警察官を要請すること。
3 傷病者を搬送した場合で必要と認められるときは、傷病者の家族等に対して搬送先
医療機関等を連絡すること。
第 15 医療用資器材等の輸送(第 24 条関係)
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医療用資器材等の輸送は、次の場合で緊急に輸送する手段がないために要請され
たときに行うものとする。
(1)緊急に輸血等を必要とする傷病者に対し、血液及び血清等の輸送を要請されたと
き。
(2)緊急に手術する必要のある傷病者に対し、資器材及び医薬品の輸送を要請された
とき。
(3)その他救急業務等運用上、消防本部が必要と認めたとき。
第 16 感染防止対策(第 29 条関係)
1 救急隊長は、救急活動の実施に際し、感染防止を図る次の措置を講ずること。
(1)出場時の措置
出場指令の内容から、感染症が疑われる場合や外傷等による血液等により汚染が
疑われる場合は、感染防止に必要な資器材の確認、準備を行うこと。
(2)救急活動時の措置
救急活動時の感染防止措置は、次表によること
感染防止措置
救急処置等の内容
1 気道確保、酸素吸入、人工呼吸処置を行う場合
ディスポーザブル手袋の着装
2 止血、創傷処置を行う場合
3 吐物、汚物処理を行う場合
4 その他必要と認める場合
減菌ゴム手袋の着装
ビニール製腕カバーの着装
1 分娩介助処置を行う場合
2 その他必要と認める場合
1 出血及び嘔吐等により汚染が予測される場合
2 その他必要と認める場合
1
ディスポーザブルのビニール手袋若しくは滅菌
ゴム手袋を着装して救急処置を実施する場合
マスクの着装
2
咳等からの感染防止を図る必要があると認める
場合
3 その他必要と認める場合
1 屋内において足部が血液及び嘔吐等で汚染され、
靴カバーの着装
又は汚染が予測される場合
2 その他必要と認める場合
救急白衣の着装
1 血液及ぴ吐物等により汚染が予測される場合
2 その他必要と認める場合
(3)救急自動車及び救急資器材の使用後の処理等
ア 救急資器材の処理
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使用した救急資器材は、再使用するものと廃棄するものとに区分し、ビニール
袋に密封すること。
なお、ビニール袋に密封できない救急資器材については、医療機関等において
流水による洗浄及び消毒剤による消毒を行うこと。
イ 救急資器材の廃棄
救急資器材の廃棄は、第 17 に定める救急廃棄物の処理により行うこと。
ウ 消毒の実施
救急自動車及び救急資器材の消毒は、第 18 で定める方法により実施すること。
(4)感染のおそれがある場合の措置
ア 血液等が皮膚に付着した場合は、現場、車内又は医療機関において、できるだけ
速やかに石鹸を用いて流水により洗浄すること。
イ 感染のおそれがある傷病者を取り扱った場合は、医師等から救急隊員、救急資器
材等の消毒方法を聴取し、消毒を実施すること。
ウ 血液等による汚染を受け、感染のおそれがあると判断したときは、速やかに署長
と連絡をとること。
第 17 救急廃棄物(第 30 条関係)
1 救急廃棄物の処理は、次によるものとする。
(1)委託業者が回収する廃棄物は次のとおりとする。
ア 救急救命士が使用する医療廃棄物等
イ 救急活動に伴い傷病者等の血液、体液等が付着したもの
ウ 毛布等の大型救急廃棄物等
エ その他必要と認められるもの
(2)前(1)による救急廃棄物の処理は次による。
ア 救急廃棄物の回収容器には、必ず蓋をすること。
イ 回収容器は、救急廃棄物を投棄しやすく、しかも紛失等の危険が少ない場所に設
置すること。
(3) 委託業者への引き渡し方法
使用済みの回収容器は、委託業者に連絡して、当該所属を巡回し、新容器と交換
し回収する。
2 署長が定める救急廃棄物管理計画には次の事項を記載すること。
(1)目的
(2)管理者等
(3)管理方法
(4)回収容器の設置場所
(5)非常時の連絡体制
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(6)その他必要と認める事項
第 18 救急資器材の管理等(第 31 条関係)
1 救急資器材の運用上の区分、品名及び積載数量等は、別表第 1、別表第 2 及び別表第
3 のとおりとする。
2 救急資器材の点検整備は、次のように区分し、別表第 4 及び別表第 5 により行うこ
と。
(1)点検
ア 交替時点検
交替時に積載資器材の機能、形状及び数量について行うもの
イ 使用後点検
救急資器材を使用したときに、交替時点検に準じて行うもの
ウ 毎月点検
救急資器材の機能及び保管状態の良否について毎月 1 回行うもの
(2)整備
ア 日常整備
交替時点検により異常の認められた箇所について、必要な整備及び積載品の補充
等を行うもの
イ 使用後整備
使用後点検を行ったあと、使用救急資器材の整備及び補充等を行うもの
ウ 毎月整備
毎月点検を行ったあと、機能保持のため必要な整備等を行うもの
3 救急自動車、救急資器材等の清潔方法及び消毒方法は、次によること。
(1)救急自動車内、救急資器材及び救急隊員の着装品等は、使用の都度消毒するなど
清潔に努めること。
ア 救急自動車及び救急資器材等(訓練用人形除く。
)の消毒手順は、次の表によるこ
と。
区分
血液、嘔吐等による
左記以外の汚染の場合
汚染を受けた場合
1 流水による清浄
救急資器材
1 消毒剤による清拭
2 流水による清浄
3 消毒、滅菌
1 流水による清浄
救急自動車内
1 消毒剤による清拭
2 流水による清浄
3 消毒剤による清拭
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2 消毒、滅菌
2 消毒剤による清拭
1 救急自動車内部で、水漏れを避けなければならない場所は、消毒剤による
備考
清拭を行なうものとする。
2 消毒実施時には、ディスポーザブルの手袋等を着装すること。
イ 訓練用人形の消毒手順は、次の表によること。
消毒時期
使用前
普及実施後
実施要領
顔面及び口腔内を消毒用エタノールで清浄し、約 30 秒後に乾いた
ガーゼで拭き取ること。
人工呼吸の実施者が終了の都度、消毒用エタノールを浸した脱脂綿
又はガーゼで口唇部周囲を清拭すること。
1 頭部気道部
ア 頭部を外し、次亜塩素酸ナトリウムで気道内を消毒すること。
イ 清水で消毒液を洗い流し、乾燥させること。
2 胴体内気道部
実施後
ディスポーザブルであるので適宜交換すること。
3 外皮
外皮の汚れは、アルコール等で清拭すること。
4 肺
肺は、ディスポーザブルであるので適宜交換すること。
(2)救急自動車及び救急資器材等の定期消毒は、薬物消毒及びその他の消毒に区分し、
毎月 1 回以上定期的に別表第 6 により、消毒を実施すること。
(3)前〈2〉による消毒の結果を明らかにするため、救急車の見易い箇所に、車内定期
消毒実施表(様式第 5 号)を標示しておくこと。
4 署長は、救急資器材の使用状況を明らかにするため、救急資器材(消耗品)使用記
録簿(様式第 6 号)
、救急資器材(備品)修繕記録簿(様式第 7 号)及び、酸素容器
台帳(様式第 8 号)を救急隊ごとに整備しておくこと。
第 19 救急資器材の特別検査(第 32 条関係)
特別検査を実施する特殊な救急資器材及び実施回数は、次の表による。
救急資器材名
実施回数
自動式心マッサージ器
自動体外式除細動器
心電計(心電図伝送装置含む)
1 年に 1 回
保育器
人工蘇生器
流量計付加湿酸素吸入装置
2 年に 1 回
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第 20 技能管理等(第 33 条関係)
1 消防長は、次により救急処置の改善を図る。
(1)各種医学会、医療機関等から知識、技術を導入する。
(2)前(1)の導入にあたっては、職員を派遣出向させることができる。
2 消防長が行う技能管理は、次による。
(1)技能統一、向上及び新たな技能修得並びに救急救命士法施行規則(平成 3 年厚生
省令第 44 号)第 21 条に定める処置に係る技能の維持に関するもの
(2)救急技術指導要領の修得に関するもの
(3)心臓疾患と心電図伝送技能の修得に関するもの
(4)医療機関における技能の修得に関するもの
(5)専門医師による教養に関するもの
(6)その他救急活動上必要とするもの
3 署長が行う技能管理は、規程第 10 条に定める救急活動基準及び第 5 に定める救急業
務対策資料により行うこと。
4 署長は、技能管理の適正を期するため、前 3 のほか必要と認める場合は、救急活動
の結果について、次の事項を検討させること。
(1)傷病者の状態及び観察判断結果
(2)救急処置及び手順
(3)搬送医療機関
(4)時間管理
(5)傷病者、家族等に対する対応
(6)その他救急活動上必要と認めたもの
第 21 技能審査(第 34 条関係)
1 技能審査は、定期審査及び臨時審査に区分して実施すること。
(1)定期審査
ア 救急隊員
救急知識及び救急実技について、3 年ごとに実施する。ただし、救急実技のうち
観察、気道確保、人工呼吸、心臓マッサージ、心肺蘇生法の各項目及び救急救命士
法施行規則第 21 条に定める処置については別表第 7 に基づき 1 年に 1 回以上実施
する。
なお、定期審査項目のうち、訓練効果確認を実施したものについては審査を省略
することができる。
イ 応急手当指導員
普及実技について、3 年ごとに実施する。
(2)臨時審査
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ア 救急隊長
救急知識及び救急実技について、必要と認めたときに実施する。
イ 救急員、救急機関員
新たな救急処置又は救急資器材の活用についての基準が示されたときに 3 か月以
内に実施する。
ウ 新たに任命した救急隊員
救急知識及び救急実技について、任命の都度実施する。
(3)消防長及び署長は、前(2)
、アについて必要と認めたとき実施することができる。
2 技能審査の実施要領は、次によること。
(1)救急知識の審査は、規程第 10 条に定める救急活動基準により実施する。
(2)救急実技の審査は、救急実技基準表(様式第 9 号)及び技能審査表(様式第 10 号)
により実施する。
(3)普及実技の審査は、応急手当指導員審査基準表(様式第 11 号)により実施する。
3 消防長及び署長は、次の者に審査を行わせることができる
消防長
消防司令以上の階級にある者
署長
係長以上の職にある者又は救急救命士の資格を有する者
第 22 訓練計画の樹立(第 36 条、第 54 条関係)
1 訓練計画
(l)訓練計画は、年間訓練計画及び月間訓練計画とし、年間訓練計画(様式第 12 号)
及び月間訓練計画(様式第 13 号)により樹立すること。
(2)規程第 54 条に定める報告は、年間訓練計画とすること。
2 樹立上の留意事項
(1)年間訓練計画は、救急隊の技能統一を図るための訓練及び連携要領等、救急隊を
集合させて実施する訓練を重点に樹立すること。
(2)規程第 35 条に定める訓練指針に基づき、樹立すること。
(3)月間訓練計画は、重点とする実施項目及び指導者等を具体的に定めて樹立するこ
と。
第 23 訓練の実施基準(第 38 条関係)
1 訓練の実施基準は、次による。
(1)基本訓練は、毎月 1 回以上実施すること。
(2)総合訓練は、基本訓練の技能向上程度を考慮して、年 1 回以上実施すること。
(3)普及技能訓練は、年間訓練計画に基づき実施すること。
2 前 1 の訓練を実施したときは、その結果を訓練実施記録表(様式第 14 号)に記録し
技能向上に活用すること。
第 24 訓練の効果確認の実施(第 39 条、第 54 条関係)
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1 訓練効果の確認は、救急実技基準表(様式第 9 号)に基づき実施すること。ただし、
これによりがたい場合は、適宜項目を修正し、実施することができる。
2 規程第 54 条に定める報告には、前 1 の実施項目、内容及び効果確認結果を添付する
こと。
第 25 救急研究会(第 40 条関係)
1 救急研究会は、次の項目について行う。
(1)救急行政に関するもの
(2)救急活動対策に関するもの
(3)救急処置に関するもの
(4)救急資器材の活用、改善に関するもの
(5)救急活動事例に関するもの
(6)救急教育、訓練に関するもの
(7)普及業務に関するもの
(8)その他救急業務に必要なもの
2 各種救急研究会の構成員は、主催者がその都度指定すること。
第 26 救急調査(第 42 条関係)
救急調査の実施要領等は、次による。
(1)普通調査
ア 管轄区域及び当本部と隣接する消防本部区域について、
年 1 回以上実施すること。
イ 調査内容は、次による。
(ア)医療機関の所在、経路及び進入口の状況等
(イ)管轄区域内の地理、及び建物の状況
(ウ)管轄区域内の 4 階以上の建物で、救急活動上支障となる階段、エレベーター
等の状況
ウ 調査の実施計画及び実施方法は、署長が定めること。
エ 実施結果の報告は、救急調査報告書(様式第 15 号)によること。
(2)特命調査
新たに救急隊員に任命された者及び救急業務上、署長が必要と認めたときに、前(1)
に準じて調査を実施すること。
(3)追跡調査
ア 救急隊により、
医療機関に引き継いだ傷病者について、
次の事項を調査すること。
(ア)医療機関へ収容するまでの間に心肺蘇生を実施した傷病者の、おおむね 7 日
目の状況
(イ)前(ア)の状況が「入院中」であった傷病者の、おおむね 1 月目の状況
(ウ)初診時の傷病名に変更があった場合又は初診時の傷病名が不明若しくは症状
木曽広域連合例規 150-11
等で、後日傷病名が判明した場合の当該傷病名。
イ 調査方法は当該傷病者を搬送した救急隊が、
出向又は電話等により実施すること。
ウ 調査結果は、救急活動記録票に記録すること。
エ 追跡調査を円滑に行うため、医療機関の管理者、医師、看護師等との連携協力に
努めること。
(4)救急医療機関申出等に関する調査等
救急病院等を定める省令の一部を改正する省令(昭和 62 年 1 月 12 日厚生省令第 2
号)に基づき保健所等から意見書の提出について申出があった場合は、必要事項につ
いて調査し救急医療機関認定に関する意見書(様式第 16 号)を添付し送付するもの
とする。
第 27 講習の実施(第 45 条関係)
1 講習
(1)講習の実施
消防長及び署長は、次表に掲げる基準により講習を実施するものとする。
講習種別
習
別表第 8 のとおり
救 命 入 門 コ ー ス
別表第 8 の 2 のとおり
普 通 救 命 講 習 Ⅰ
別表第 9 のとおり
普 通 救 命 講 習 Ⅱ
別表第 9 の 2 のとおり
普 通 救 命 講 習 Ⅲ
別表第 9 の 3 のとおり
上 級 救 命 講 習
別 表 第 10 の と お り
応急手当指導員講習Ⅰ
別 表 第 11 の と お り
応急手当指導員講習Ⅱ
別表第 11 の 2 のとおり
応急手当指導員講習Ⅲ
別表第 11 の 3 のとおり
応急手当指導員再講習
別 表 第 12 の と お り
応急手当普及員講習Ⅰ
別 表 第 13 の と お り
応急手当普及員講習Ⅱ
別表第 13 の 2 のとおり
応急手当普及員再講習
別 表 第 14 の と お り
救
救
命
講
習
応急手当指導員講習
応急手当普及員講習
講習内容
命
講
(2)受講の申請
ア 救命入門コース、普通救命講習及び上級救命講習の受講申請は、救命講習受講申
請書(様式第 17 号)によるものとする。
イ 前アの受講申請で、団体、事業所等からの受講申請は代表者が様式第 17 号によ
り申請し、受講者名簿(様式第 18 号)を添付するものとする。
ウ 救命講習の受講申請は、任意様式によるものとする。
木曽広域連合例規 150-12
エ 応急手当指導員講習及び応急手当普及員講習の受講申請については、第 29、第
30 に定めるところによるものとする。
(3)講習の効果的な推進
ア 普通救命講習及び上級救命講習並びに応急手当普及員講習Ⅰについては、実施計
画を定め効果的な推進を図ること。
イ 講習にあたっては、受講者に適した講習の実施に努めること。
2 修了証等の交付等
(1)修了証等の交付
ア 消防長は、応急手当指導員や応急手当普及員(申請があった場合)が指導する
救命入門コースに参加したものに対し、様式式第 19 号に定める参加証を交付す
ることができるものとする。
イ 消防長は、応急手当指導員が指導する普通救命講習又は上級救命講習を修了し
たものに対し、それぞれの講習に対応した様式第 20 号、様式第 20 号の 2 又は様
式第 20 号の 3 に定める修了証を交付するものとする。
ウ 消防長は、応急手当普及員から申請があった場合は、当該応急手当普及員が指
導する普通救命講習を修了したものに対し、それぞれの講習に対応した様式第 20
号の 4、様式第 20 号の 5 又は様式第 20 号の 6 に定める修了証を交付することが
できる。
(2)救命講習の効果確認は、別に定める救命講習効果確認表により実施する。
(3)署長は、前(1)に基づき修了証を交付できると認めた場合は、救命講習修了証交
付申請書(様式第 22 号)により消防長に申請するものとする。
(4)消防長は、前(3)により申請された場合は、署長を通じて修了証を交付するもの
とする。
(5)修了証の再交付
ア 別記 3 に定める基準により、再交付することができる。
イ 再交付の申請は、救命講習修了証再交付申請書(様式第 23 号)によるものとす
る。
(6)修了証交付記録簿の整理は、救命講習修了証交付記録簿(様式第 24 号)によるも
のとする。
(7)修了証の有効期間は、認定の日から 3 年とする。
第 28 救急に関する広報(第 46 条関係)
救急に関する広報は次のとおりとする。
1 救急業務に関する知識の普及啓発
2 救急事故の予防に関する普及啓発
3 救急隊の適正利用に関する普及啓発
4 その他普及業務の推進に必要な事項
木曽広域連合例規 150-13
第 29 応急手当指導員基準(第 45 条、第 47 条関係)
1 応急手当指導員の認定基準
(1)職員
ア 次のいずれかに該当する職員で応急手当指導員講習Ⅰを修了した者。ただし、資
格認定時において過去 1 年間に 30 時間以上の応急手当の普及業務に従事した者
は、応急手当指導員講習Ⅰを免除するものとする。
(ア)規程第 2 条第 8 号で定める救急救命士の資格を有する者
(イ)木曽広域消防本部消防職員教養規程(平成 11 年訓令第 12 号。以下「教養規
程」という。
)第 10 条に定める専科教育で救急料目を履修した者
イ 応急手当指導員講習Ⅱを修了した者
(2)木曽広域消防本部退職者
ア 救急救命士の資格を有する者又は在職中に救急隊員の資格を有していたもので、
応急手当指導員講習Ⅰを修了した者。ただし、救急救命士の資格を有する者で、
資格認定時において過去 1 年間に 30 時間以上の応急手当の普及実務に従事した
者は、当該講習を免除するものとする。
イ 応急手当指導員講習Ⅱを修了した者
(3)その他の者
ア 応急手当普及員の資格を有する者で、応急手当指導員講習Ⅲを修了した者
イ 他の消防本部から、当該消防本部で実施した応急手当指導員養成講習を修了した
者として通知があったもの
ウ 応急手当の普及業務に関し、前各号に掲げるものと同等以上の知識及び技能を有
すると消防長が認める者
(4)前各号の応急手当指導員講習Ⅰ、Ⅱ又はⅡを修了した者とは、当該講習において
一定の成果を収めた者とする。
2 応急手当指導員の講習
(1)職員に対する応急手当指導員講習Ⅰ及びⅡは、消防長及び署長が行うものとする。
(2)職員以外の者に対する応急手当指導員講習Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ及び再講習は、消防長が行
うものとする。
3 受講申請
職員以外の者に対する応急手当指導員講習Ⅰ、Ⅱ又はⅡの受講申請は、応急手当指
導員講習受講申請書(様式第 25 号)により消防長あてに行わせるものとする。
4 応急手当指導員講習の講師
消防長及び署長は、応急手当指導員講習の講師を応急手当の指導に関して高度な技
能と十分な経験を有すると認める次の者の中から充てるものとする。
(1)救急救命士の資格を有する職員
木曽広域連合例規 150-14
(2)応急手当指導員の資格を有する職員
(3)応急手当の指導に関して、前(1)及び(2)の者と同等以上と認められる資格を
有する者
5 講習が免除されるものの認定申請
前 1、
(2)
、アのただし書の者及び(3)
、イに定める者の認定申請は、応急手当指導
員認定証交付申請書(様式第 26 号)により消防長あてに行わせるものとする。
6 応急手当指導員名簿の整理
規程第 47 条第 5 項に定める応急手当指導員名簿によるものとする。
7 応急手当指導員認定証の様式
(1)職員及び消防団員の応急手当指導員認定証の様式は様式第 27 号による。
(2) 職員及び消防団員以外の応急手当指導員認定証の様式は様式第 27 号の 2 による。
8 認定証の有効期限
(1)職員及び消防団員の応急手当指導員の認定証は在職、在団中有効とし、退職又は
退団したときはその日から 3 年有効とする。また、失効前に再講習を受講した場合
は更に 3 年有効とし、それ以降も同様とする。
(2)職員及び消防団員以外の応急手当指導員の認定は、資格認定の日から 3 年とする。
(3)職員及び消防団員以外の応急手当指導員は、失効前に再講習を受講した場合は、
更に 3 年有効とし、それ以降も同様とする。ただし、前 1、
(3)
、ウにより認定証の
交付を受けている者を除く。
(4)前 1、
(3)、ウにより認定証の交付を受けている者は再講習を免除する者とし、様
式第 26 号により申請するものとする。これにより更に 3 年有効とし、それ以降も
同様とする。
9 応急手当指導員認定証の再交付
(1)別記 3 に定める基準により、再交付することができる。
(2)再交付の申請は、職員の応急手当指導員については署長が応急手当指導員認定証
再交付申請書(様式第 28 号)により、職員以外の応急手当指導員については様式
第 25 号によりそれぞれ消防長に行うものとする。
10 講習修了の通知
消防長は、応急手当指導員講習の修了者が他の消防本部に所属するもの(消防職員
以外の場合は、修了者の住所地を管轄する消防本部)であったときは、その消防本部
の消防長に講習を終了した旨の通知をするものとする。
11 再講習の受講申請
応急手当指導員・応急手当普及員再講習受講申請書(様式第 29 号)によるものと
する。
12 職員以外の応急手当指導員に対する指導
木曽広域連合例規 150-15
(1)講習技術の指導
消防長は、職員以外の応急手当指導員に対し、講習の指導技術を維持、向上させる
よう努めるものとする。
(2)講習実施時の指導
ア 消防長及び署長は、職員以外の応急手当指導員が講習に従事するときは、応急
手当の講習開催連絡票(様式第 30 号)の提出について指導するものとする。
イ 署長は、前(1)により応急手当の講習開催連絡票を受けたときは別記 4 に基づき、
講習の従事に対する指導及び必要な助言を行うものとする。
第 30 応急手当普及員(第 45 条、第 48 条関係)
1 応急手当普及員となる者の対家
次の要件を満たす者とする。
(1)満 18 歳以上の者
(2)木曽広域消防本部の管轄区域に居住、勤務、在学している者又は木曽広域消防本
部に在職していた者
2 応急手当普及員の認定基準
消防長は、次の者を応急手当普及員として認定するものとする。ただし、応急手当
普及員講習Ⅰ又はⅡの修了者にあっては、一定の成果を修めた者とする。
(1)事業所又は防災組織等に所属する者
事業所又は防災組織等に所属し、応急手当普及員講習Ⅰを修了した者
(2)消防機関に在職していた者
次のいずれかに該当する者とする。
ア 次の(ア)から(ウ)に該当する者で、応急手当普及員講習Ⅱを修了した者。
ただし、
(ア)又は(イ)に該当する者で、過去 2 年以内に消防機関に在職し普
及啓発の業務に従事していたと認める者については、応急手当普及員講習Ⅱを免
除することができるものとする。
(ア)救急救命士の資格を有する者
(イ)消防機関在職中に応急手当指導員の資格を有していた者
(ウ)消防機関在職中に救急隊員の資格を有していた者
イ 前ア以外の者で、応急手当普及員講習Ⅰを修了したもの
(3)消防団員
消防団員で、応急手当普及員講習Ⅰを修了したもの
(4)消防長が認める者
応急手当の普及業務に関し、
前各号に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有し、
講習を免除できると認める者
3 応急手当普及員の講習
木曽広域連合例規 150-16
応急手当普及員講習Ⅰ、Ⅱ及び再講習は、消防長が行うものとする。
4 受講申請
(1)応急手当普及員講習Ⅰ又はⅡの受講申請は応急手当普及員講習受講申請書(様
式第 31 号)によるものとする。
(2)前(1)の申請で、同一の事業所、防災組織等からの複数の受講申請は、前第 27、
1、
〈2〉
、イの例による。
5 応急手当普及員講習の講師
応急手当普及昌講習における講師は、第 29、4 を準用するものとする。
6 受講及び認定手続
別記 5 によるものとする。
7 講習が免除される者の認定申請
前 2、
(2)
、アに定めるただし書の者及び同(4)に定める者が認定を希望するとき
は、応急手当普及員認定証交付申請書(様式第 32 号)により、消防長に申請するも
のとする。
8 応急手当普及員名簿の整理
規程第 48 条第 4 項に定める応急手当普及員名簿によるものとする。
9 応急手当普及員認定証の様式
様式第 33 号による。
10 認定証の有効期限
(1)応急手当普及員に交付する認定証の有効期限は、資格認定の日から 3 年とする。
(2)応急手当普及員は、認定証の有効期限内に再講習を受講したときは更に 3 年有効
とし、それ以降も同様とする。ただし、前 2、
(4)により認定を受けた者を除く。
(3)前 2、
(4)により認定証の交付を受けている者は再講習を免除する者とし、様
式第 31 号により申請するものとする。これにより更に 3 年有効とし、それ以降
も同様とする。
11 応急手当普及員認定証の再交付
(1)別記 3 に定める基準により、再交付することができる。
(2)再交付の申請は、様式第 32 号により消防長に行うものとする。
12 再講習の受講申請
様式第 29 号によるものとする。
13 応急手当普及員に対する指導
(1)消防長及び署長は、応急手当普及員が講習に従事するときは様式第 30 号の提出に
ついて指導するものとする。
(2)署長は、前(1)により応急手当の講習開催の連格を受けたときは別記 4 に基づき、
講習に従事する応急手当普及員に対し指導及び必要な助言を行うものとする。
木曽広域連合例規 150-17
第 31 救急活動の記録(第 49 条関係)
1 救急活動の記録は、原則として救急隊長が作成すること。この場合において、特定
行為に係る事項については、当該処置を実施した救急救命士が記録すること。
2 救急活動記録票の作成にあたっては、別記 6(救急活動の記録票等の作成基準)によ
ること。
3 救急隊が救急事故に出場した場合は、その都度救急出場番号管理票(様式第 34 号)
を整理し、指定されている整理番号を救急活動記録票に記入すること。
第 32 救急資器材の修繕等の申請(第 52 条関係)
救急資器材の修繕又は交換の申請にあたっては、
あらかじめ署長に連絡するとともに、
原則として現品を添えて行うこと。
第 33 同乗研修の承認等(第 57 条関係)
1 署長が承認し、申請者に救急自動車同乗承認書を交付した場合は、3 日以内に救急自
動車同乗承認書の写しを消防長に送付すること。
2 同乗させるにあたっては、次により同乗者の安全確保に留意すること。
(1)出場指令の内容等により次のことが予想される場合は、同乗を制限すること。
ア 救急現場が危険な場所である場合
イ 複数の傷病者が発生している場合
ウ その他特に支障となると認められる場合
(2)次の措置を行い同乗者の安全を図ること。
ア 乗車位置の指定
イ 保安帽の着用
ウ 安全ベルトの着装
エ その他必要と認められる措置
(3)同乗者の同乗目的に添うように配慮するとともに、救急活動の実態を正しく認識
させるように努めること。
第 34 特異な救急事故等の報告(第 59 条関係)
1 特異な救急事故とは、次のものをいう。
(1)傷病者及び死者の合計が 10 人以上の事故
(2)死者 5 人以上の事故
(3)消防関係者及び政府、外国要人の事故
(4)臓器を搬送した事故
(5)心肺蘇生処置により意識、呼吸、脈拍の全部又は一部を回復(回復徴候を含む。
)
させた事案(医療機関内を含む。
)
、救急隊到着後、容態変化があり、心肺蘇生処置
を実施した事故
(6)化学熱傷、放射性物質、爆発火災等の特異な原因による受傷事故
木曽広域連合例規 150-18
(7)患者等搬送事業者が、患者等を搬送中に容態変化等により救急隊を要請した事故
(8)住民の応急手当に顕著な効果が認められた事故
(9)救急活動に関し、マスコミ等から取材対応等の要請が予想される事故
(10)社会的に関心が持たれる事故又は社会的な問題に発展することが予想される事故
ア 救急活動時間が次によるもので、初診時程度が重症以上の事故。ただし転院搬
送、医師不在以外の転送を除く。
(ア)出動まで 5 分以上の時間を要したもの
(イ)現場到着から現場出発まで 30 分以上の時間を要したもの
(ウ)出動から医療機関収容まで 3 時間以上を要したもの
イ 救急活動中に傷病者が著しく急変したもので、初診時程度が重篤以上の事故
ウ 救急活動中の受傷事故
(ア)傷病者が転落等により受傷したもの
(イ)家族等が受傷したもの
エ 在宅医療処置に関する事故
(ア)搬送可否について救急隊と傷病者側、医師との間でトラブルがあったもの
(イ)搬送中に実施されていた医療処置にトラブルがあったもの
オ 医療機関等に関する事故
(ア)傷病者、家族等から依頼された医療機関に直接収容できず、初診時程度
が重篤以上のもの
(イ)直近の医療機関において応急処置を受け、転送となり、重篤以上と診断され
たもの
(11)前(1)から(20)までに該当しないもので消防長が報告を求めた事故又は署長
が必要と認めた事故
2 救急業務等の実施に支障を来した事実とは、次のものをいう。
(1)救急隊員及び救急活動協力者の死傷事故に関するもの
(2)救急自動車の交通事故及び救急自動車の故障による運行不能に関するもの(帰
署途上を除く。
)
(3)第三者行為による事故に関するもの
(4)一類感染症、二類感染症又は新感染症の傷病者(疑い含む。
)を搬送した場合
(5)結核の傷病者(疑い含む。
)を搬送した場合
(6)前(4)、(5)以外で感染危険があり早急に対応する必要があると認められるもの
(7)精神障害のある傷病者の搬送に関し、支障を来したもの
(8)医療機関の傷病者受入体制等に関し、支障を来したもの
(9)前(1)から(8)までに該当しないもので、消防長及び次長が報告を求めたもの又は署
長が必要と認めたもの
木曽広域連合例規 150-19
3 特異な救急事故等の即報は次によること。
(1)救急活動の内容を電話により行うとともに、規程第 49 条に定める救急活動記録票
(様式第 6 号及び、様式第 7 号)をファクシミリにより送信するとともに、必要と
認めるときは、図面等を添えること。
(2)即報のみにとどめることができる事故等の範囲は、前 1、
(3)から(10)ッ及
び前 2、
(5)
、
(6)に定める事故等で即報後、消防長から報告の求めないものとする。
第 35 普及業務の報告(第 60 条関係)
普及業務実施結果報告の報告期限は、1 月から 6 月までにあっては 7 月末日まで、7
月から 12 月までにあっては翌年 1 月末日までとする。
附 則
(施行期日)
この要綱は、平成 17 年 4 月 1 日から施行する。
附 則(平成 19 年 3 月 23 日要綱第 2 号)
この要綱は、公布の日から施行する。
附 則(平成 24 年 3 月 23 日要綱第 2 号)
この要綱は、公布の日から施行する。
木曽広域連合例規 150-20
別記 1(第 6 関係)
救急活動基準
区分
内
容
(1) 救急活動指針に関するもの
(2) 救急活動の基本原則に関するもの
救急行動基準
(3) 各種現場活動に関する活動原則に関するもの
(4) 傷病者の観察判断及び医療機関の選定に関するもの
(5) 救急資器材の保守管理に関するもの
(6) その他救急活動における基本的な事項に関するもの
(1) 救急処置全般の実施に関する基本事項
(2) 気道確保、人工呼吸、心肺蘇生処置に関するもの
(3) 酸素吸入処置に関するもの
(4) 外傷処置に関するもの
(5) 傷病者管理に関するもの
救急処置基準
(6) 傷病者搬送に関するもの
(7) 各種傷病者に対する処置に関するもの
(8) 医療処置継続中の傷病者に対する救急処置要領に関するもの
(9) 救急処置範囲拡大に伴う救急処置要領に関するもの
(10) 救急資器材の取扱要領と留意事項
(11) その他救急処置に関するもの
(1) 救急訓練に関するもの
(2) 人体の解剖・生理に関するもの
(3) 各種病態生理に関するもの
(4) 循環器・内科的疾患に関するもの
(5) 婦人科・産科疾患に関するもの
救急活動資料
(6) 小児疾患に関するもの
(7) 老人疾患に関するもの
(8) 特殊疾患に関するもの
(9) 各種外傷に関するもの
(10) 救急資器材の規格、構造、性能
(11) 普及業務に関するもの
(12) その他救急活動、救急処置に必要な知識、技術に関するもの
(注)救急活動資料は、救急行動基準及び救急処置基準の資料として取り扱うこと。
木曽広域連合例規 150-21
別記 2(第 7 関係)
疾病観察カード
外見
状態
顔貌
歩行可能・不能(仰・側・腹・坐・その他
)
顔色
正常
黄・紅潮・蒼白・土気色
チアノーゼ
表情
正常
興奮・不安・苦悶
無表情・うつろ
なし
嘔気・嘔吐・喀血・吐血
失禁(大・小)
清明
1・2・3 10・20・30
100・200・300
嘔吐・失禁
意識
バイタルサイン
呼吸
不穏・無関心・
性状
数(
脈拍
正常
)回/分
緊張度
正常
リズム
整
数(
大きさ
瞳孔
対光
反射
㎜ Hg
強
弱
右( ) 左( )
正常
主訴・局所状態
正常
けいれん等
なし
麻痺
なし
なし
101~129
9 回以下
触れず
なし
50 回以下 130 回以上
60 ㎜ Hg 以下
測定不能
縮小(両側)・不同(左>・右>)
にぶい
散 大
なし
乾燥・発熱・湿潤・発汗・浮
冷汗・冷寒
腫
ふるえ・弛緩・けいれん(局所・間代)
全身・強直
しびれ・悪寒・めまい・耳鳴り・動悸・脱力感・胸内苦悶
言語・知覚
運動(上肢・下肢・片(左・右)・半身・(上・
下)・全麻痺
頭・顎・胸・腹・腰・背・上肢(上・下)・下肢(上・下)
鈍
呼気臭
既往症
10~15・20 回以上
90~60 ㎜ Hg
痛み
既往
16~19
51~100
皮膚体温等
その他
感ぜず
チェーンストークス
不整
)回/分
最高血圧
陥没・鼻翼・下顎・
浅・深・瑞鳴
激
限局
放散
間歇
持続
下痢・下血・生理・泥酔
アルコール臭・ガス臭・薬物臭
なし
心疾・脳血・高血・消化・泌尿・その他
記事
木曽広域連合例規 150-22
別記 2 の 2(第 7 関係)
外傷観察カード
外見
状態
顔貌
歩行可能・不能(仰・側・腹・坐・その他
)
顔色
正常
蒼白・土気色
チアノーゼ
表情
正常
興奮・不安・苦悶
無表情・うつろ
なし
嘔気・嘔吐・喀血・吐血
失禁(大・小)
清明
1・2・3 10・20・30
100・200・300
嘔吐・失禁
意識
バイタルサイン
呼吸
不穏・無関心・
性状
数(
脈拍
正常
)回/分
緊張度
正常
リズム
整
数(
大きさ
瞳孔
対光
反射
16~19
10~15・20 回以上
強
弱
51~100
㎜ Hg
101~129
90~60 ㎜ Hg
右( ) 左( )
正常
皮膚体温等
正常
けいれん等
なし
麻痺
なし
痛み
感ぜず
チェーンストークス
9 回以下
触れず
不整
)回/分
最高血圧
瑞鳴・陥没・鼻翼・下顎・
浅・深
50 回以下 130 回以上
60 ㎜ Hg 以下
測定不能
縮小(両側)・不同(左>・右>)
にぶい
なし
乾燥・湿潤・発汗
ふるえ
散 大
冷汗・冷寒
弛緩・けいれん(局所・全身 間代・強直)
しびれ・悪寒・めまい・耳鳴り・動悸
脱力感・胸内苦悶
知覚・運動(上肢・下肢・片(左・右)・
半身・(上・下)・全麻痺
なし
頭・顎・胸・腹・腰・背・上肢(上・下)・下肢(上・下)
鈍
激
創傷・骨折
転倒・転落・墜落・衝突・殴打・ひきずられ・挟まれ・
原因
埋没・ひかれ・噛まれ・咬発・刺され・その他(
)
頭・顔・眼・鼻・口・耳・顎・肩・胸・腹・腰・背
上肢
部位
下肢
出血
なし
左
(上腕・肘・前腕・手)
右
(上腕・肘・前腕・手)
左
(大腿・膝・下腿・足)
左
(大腿・膝・下腿・足)
出血止まっている
出血続いている
出血量少・出血量中
出血量大
皮下血腫・毛細管性・耳鼻出血・末梢(静・動)
木曽広域連合例規 150-23
中枢(静・動)
創傷
なし
骨折
なし
擦過創(傷)・打撲・挫創(傷)・咬創・切創
刺傷・切断
腹壁緊張・腹部膨隆・内臓露出・皮下気腫・血気胸
捻挫・腫脹・脱臼・変形・閉鎖
陥没・開放
鎖骨・肋骨・骨盤・頸損・脊損(胸・腰)・胸壁動揺
記事
木曽広域連合例規 150-24
別記 2 の 3(第 7 関係)
乳幼児観察カード
外見
状態
顔貌
元気
不機嫌・泣いている
ぐったりしている
顔色
正常
黄・紅潮
・蒼白・チアノーゼ
表情
正常
興奮・不安
・苦悶・無表情・うつろ
なし
あり(口唇乾燥
・涙も出ない)
開眼
痛み刺激(泣く・開眼
反応しない)
有無
清明
障害(後睡眠・ぼんやり
障害持続 昏睡)
状態
正常
喘鳴
40~50
26~39 回/分
60 回/分以上
回/分
51~59 回/分
25 回/分以下
脱水
障害程
意識
度
新生児
(4W 以
呼吸
内)
バイタルサイン
乳児
幼児
30~40
回/分
20~30
回/分
起坐・陥没・鼻翼・下顎
呼吸困難・チェーンストークス
21~29 回/分
16~19 回/分
緊張度
正常
強
リズム
整
不整
感ぜず
41 回/分以上
20 回/分以下
31 回/分以上
15 回/分以下
弱
触れず
新生児
脈拍
(4W 以 100~160 回/分
99 回/分以下・160 回/分以上
内)
瞳孔
乳児
100~150 回/分
81~99 回/分
80 回/分以下・161 回/分以上
幼児
100~140 回/分
81~99 回/分
80 回/分以下・141 回/分以上
大きさ
正常
縮小(両側)・不同(左>・右>) 散大
正常
にぶい なし
対光反
射
局所状態
体温
正常
微熱・高熱
四肢冷感
嘔吐
なし
嘔気・嘔吐(1 回
数回)
下痢等
なし
便秘・下痢
粘血便
咳
なし
あり
痙攣
痛み
状態
経過
部位
状態
なし
なし
局所
全身・間代・強直・弛緩
持続時間(15 分<15 分)
・既往(あり・初めて)
頭・顎・胸・腹・腰・背・上肢(上・下)・下肢(上・下)
間歇
木曽広域連合例規 150-25
持続
皮膚
正常
乾燥・湿潤・発汗
記事
木曽広域連合例規 150-26
冷汗
別記 2 の 4(第 7 関係)
熱傷観察カード
外見
状態
顔貌
歩行可能・不能(仰・側・腹・坐・その他
)
顔色
正常
黄・紅潮・蒼白・土気色
チアノーゼ
表情
正常
興奮・不安・苦悶
無表情・うつろ
なし
嘔気・嘔吐・喀血・吐血
失禁(大・小)
清明
1・2・3 10・20・30
100・200・300
嘔吐・失禁
意識
不穏・無関心・
性状
バイタルサイン
呼吸
数(
脈拍
正常
)回/分
緊張度
正常
リズム
整
数(
大きさ
対光
反射
瞳孔
既往
16~19
10~15・20 回以上
強
弱
感ぜず
9 回以下
触れず
不整
)回/分
最高血圧
陥没・鼻翼・下顎・
チェーンストークス
浅・深・瑞鳴
51~100
㎜ Hg
101~129
90~60 ㎜ Hg
右( ) 左( )
50 回以下 130 回以上
60 ㎜ Hg 以下
測定不能
縮小(両側)・不同(左>・右>)
散 大
局所状態
正常
にぶい
なし
皮膚体温等
正常
乾燥・湿潤・発汗
冷汗・冷寒
既往症
なし
けいれん等
なし
麻痺
なし
痛み
なし
心疾・脳血・高血・消化・泌尿・その他
ふるえ
弛緩・けいれん(局所・全身 間代・強直)
しびれ・悪寒・めまい・耳鳴り・動悸・ 脱力感・胸内苦悶
知覚・運動(上肢・下肢・片(左・右)・
半身・(上・下)・全麻痺
頭・顎・胸・腹・腰・背・上肢(上・下)・下肢(上・下)
鈍
激
原因
高熱固体・高熱液体・蒸気・化学薬品・電撃・火災
年齢
16~59 歳
部位
頭・顔
気道
面積
熱傷
(体重 ㎏)
1~15 歳
胸部
9%
腹部
9%
1 歳未満・60 歳以上
上肢
下肢
上腕・前腕
大腿・下腿
18%
9%×2
18%×2
陰部
背部
1%
成人
9%
小児
15%
20%
20%
10%×2
15%×2
幼児
20%
20%
20%
10%×2
10%×2
深度
Ⅰ度%
%
%
%
%
%
%
%
Ⅱ度%
%
%
%
%
%
%
%
Ⅲ度%
%
%
%
%
%
%
%
木曽広域連合例規 150-27
深度・範囲
既往
既往症
Ⅰ度・Ⅱ度 9%以下
Ⅱ度 10~29%
Ⅲ度 1%以下
Ⅲ度 2~9%
なし
Ⅱ度 30%以上
Ⅲ度 10%以上
心疾・脳血・高血・消化・泌尿・その他
記事
木曽広域連合例規 150-28
気道熱傷
別記 3(第 27、第 29、第 30 関係)
認定証再交付基準
認定証の種別
普通救命講習修了証
上級救命講習修了証
応急手当指導員認定証
応急手当普及員認定証
様式
様式第 21 号
再交付基準
次に掲げる事由の一に該当したときは左欄に掲げ
る認定証を再交付することができる。
様式第 24 号
1 紛失したとき。
様式第 26 号
2 汚損又は破損したとき。
様式第 30 号
3 記載事項に変更を生じたとき。
4 その他再交付の必要があると認めたとき。
別記 4(第 29、第 30 関係)
職員以外の応急手当指導員及び応急手当普及員の講習従事に対する指導事項
1 教授計画(レッスンプラン)を作成させるとともに、指導内容に誤りがないように
させること。
2 講習は、実習を主体とさせること。
3 講習にあたっては、応急手当指導員又は応急手当普及員を 1 名仃配置させ、その
者を中心に指導を行わせること。
4 実習に用いる資器材は、使用前及び使用後に消毒又は滅菌等の措置を行わせること。
5 受講者が応急手当を実施する際の感染防止について、指導させること。
6 講習の結果として、講習に参加した人員の連絡を依頼すること。
7 その他、必要と認める事項
木曽広域連合例規 150-29
別記 5(第 30 関係)
応急手当普及員受講及び認定事務手続要領
事務処理手順
募集案内
手続要領
消防長は、講習の実施計画を樹立し実施日時、場所等の必要事項を
署長に通知するとともに、広報誌等による募集案内を行う。
(1)応急手当普及員講習の受講を希望する者は応急手当普及員講習受
講申請書により、応急手当普及員認定を受けようとする者は応急手
申請書の受理
当普及員認定証交付申請書により、消防長又は署長に申請する。
(2)前(1)の申請があったときは、記載事項を確認し受付欄に受付
印を押印し受理する。
(3)申請者に対して講習日時、場所等の必要事項を伝達すること。
申請書の送付
講習等の実施
署長が申請書を受理したときは、当該申請書を速やかに消防長に送
付する。
消防長は、応急手当普及員講習の実施並びに応急手当普及員講習免
除者の審査を実施する。
消防長は、応急手当普及員講習修了後、希望者に対し効果確認を行
効果確認認定
い、応急手当普及員講習修了者及び講習免除者に対しては、審査によ
り適任と認めた場合は、応急手当普及員として認定し、認定証を交付
する。
木曽広域連合例規 150-30
別記 6(第 31 関係)
救急活動記録票等の作成基準
第 1 救急活動記録票等の作成及び取扱い上の要点
1 救急活動記録票等は、救急活動の事実証拠であり、かつ、救急行政施策資料に活用
されるものである。したがって、救急活動の内容について客観的事実をありのままに、
かつ、正確に記録すること。
2 救急活動記録票等は、傷病者、医療機関に関係する情報が多く含まれており、取扱
いに当たっては、木曽広域消防本部における秘密文書、及び取扱い注意文書の取扱いに
ついてによるほか、次によること。
(1)捜査機関、司法機関及び弁護士会等から、当該救急事故に関して法令に基づく照
会等があった場合の回答は、照会事項に見合ったもののみとし、救急活動記録票に
記録されている内容とすること。
(2)捜査機関、司法機関及び弁護士会等から法令に基づき救急活動記録票の謄本(写)
の提出を求められた場合は、正規の手続によること。
第 2 救急出場件数等の意義
1 救急出場件数、救護人員の体系
傷病者搬送件数
救急出場件数
傷病者不搬送件数
搬送人員
現場処置
救護人員
現場処置人員
不救護
拒否
死亡確認
重篤(医師判断)
死亡(明らかな死亡) 軽症(医師判断)
立ち去り、他車搬送
隊員処置
傷者なし
誤報、いたずら等
途中引揚げ
その他(車両故障、緊急配備等)
医師搬送、資器材等輸送件数
木曽広域連合例規 150-31
2 救急出場件数の区分及び取扱い
(1)救急出場件数の区分
救急出場件数については、救急隊が救護の目的で出場したものを、次により区分す
る。
ア 傷病者搬送件数
傷病者を医療機関等へ搬送し、引き継いだもの
イ 傷病者不搬送件数
傷病者を医療機関等に搬送しなかったもの
ウ 医師搬送及び資器材等輸送
医師の搬送又は救急資器材及び医療用資器材等の輸送のため出場したもの
(2)救急出場件数の取扱い
ア 事故現場と医療機関等との間を同一の救急隊が、2 回以上傷病者を搬送した場合
には、搬送した回数ごとに出場件数 1 として取扱うこと。
イ 傷病者を医療機関等に搬送し、応急処置後、更に同一救急隊で他の医療機関に搬
送した場合は、継続した 1 の活動であり、出場件数は 1 として取扱うこと。
ウ 救急現場に到着した救急隊が、自己隊で医師を現場に搬送し、処置後傷病者を医
療機関へ搬送した場合は、傷病者搬送件数 1、医師搬送件数 1 の出場件数 2 として
取扱うこと。
エ 転院搬送に際しての当該医療機関の医師の同乗は、医師搬送件数には計上しない
こと。
オ 消防用自動車により傷病者を救護する目的で出場
(署所からの出場)
した場合は、
所属の救急隊の出場件数に計上すること。
3 救護人員の区分及び取扱い
(1)救護人員の区分
救護人員については、救急隊が救護した人員を、次により区分する。
ア 搬送人員
傷病者を医療機関等へ搬送し、引き継ぎをした人員とする。
イ 現場処置人員
救急現場において救急処置を行ったが、
医療機関等へ搬送しなかった人員とする。
(2)救護人員の取扱い
ア 1 回の救急出場で事故種別の異なる複数の傷病者を救護した場合は、救護人員の
事故種別は、それぞれの事故種別に計上すること。
木曽広域連合例規 150-32
イ 傷病者以外の者(医師、傷病者の家族等)の搬送は、搬送人員に含めないこと。
ウ 傷病者を他の救急隊に引き渡した救急隊は、統計上救護人員には計上しない。た
だし、消防本部以外の救急隊に引き渡した場合は、救護人員として計上すること。
第 3 救急活動記録票等の記録作成要領
1 救急活動記録票(規程様式第 6 号)
(1)作成対象
救急隊が救護の目的で出場した場合に作成する。
(2)作成部数
救急出場件数 1 件につき 1 部作成する。ただし、救護人員 3 名を超えるごと
に 1 部を加えるものとする。
(3)記入及び表示の方法
ア 黒のボールペンで記入することを原則とする。
イ 記入は、別に定めるコード(以下「救急統計コード表」という。
)を使用するもの
とし、該当する番号を記入欄に記入する。
ウ 時分は、当該事故等を覚知した消防本部の時刻を基準にして 24 時間制を用い、
それぞれの経過時分を記入する。
エ コード番号は、右づめ(⑬、⑭は左づめ)で記入し、余った桁は記入を要しない
ものとする。
オ 修正する場合は、横二本線で抹消し、枠内上半分に正しいものを記入する。
(4)記入及び表示する範囲
ア 救護人員のない場合
救急隊コード欄から医療機関~署(所)距離欄までのうち、該当する欄
イ 傷病者を救護したが搬送しない場合
救急隊コード瀾から使用資器材コード欄までのうち、該当する欄
ウ 傷病者を搬送した場合
救急隊コード欄から傷病名欄までのうち該当する欄
エ 傷病者を搬送して転送となった場合
救急隊コード欄から転送経過欄までのうち該当する欄
オ 同一出場で異なる種別の傷病者を取扱った場合
前イ~エによるほか最終欄まで
2 救急活動記録票(規程様式第 7 号)
(1)作成対象
木曽広域連合例規 150-33
救急隊が救護の目的で出場した場合に作成する。
(2)作成部数
救護人員 1 名につき 1 部を作成する。ただし、救護人員のない場合、出場 1 件につ
き 1 部とする。
(3)記入方法
ア 黒のボールペンで記入することを原則とする。
イ 各項目ごとに記述することとし、救急活動記録票(規程様式第 6 号)に「その他」
のコードを記入した場合は、その内容を具体的に記述する。
(4)その他
半自動式除細動器及び心電図モニター等から出力した記録は、その写しをとり救急
活動記録票に添付し保存する。
3 救急活動記録票(規程様式第 6 号及び規程様式第 7 号)の各項目の記入要領
木曽広域連合例規 150-34
(1)救急活動記録票(規程様式第 6 号)記入要領
各項目の記入要領は、次のとおりとする。
番号
項目
救急統計コード
救急隊
記入要領
記入上の留意事項
①
救急隊
当該救急事故等の救急隊について該当番号を記入する。
※
整理番号
救急統計入力のための整理番号であり、作成者は記入を要しな
い。
出場番号
「救急出場番号管理票」により当該救急隊の出場番号を記入す 歴年ごとの出場順に追番号で記入
る。
すること
②
事故種別
事故種別
当該救急事故等の種別について該当番号を記入する。
③
覚知別
覚知別
当該救急事故等の覚知別について該当番号を記入する。
出場指令を受けた場所について該当番号を記入し、各項目の意味
は次による。
ア 配置場所
救急隊の配置場所
イ 医療機関等
収容医療機関等
ウ 帰途
業務を終了して帰署する途上
エ 移動先
警戒、演習等の出向先
オ 出動先
火災現場等の出場先
カ その他
上記以外の場所
④
受令場所
受令場所
⑤
出場先
出場先
当該救急事故等の出場先町村について該当番号を記入する。
⑥
発生場所
発生場所
当該救急事故等の発生場所について該当番号を記入する。
⑦
隊管轄
隊管轄
当該救急事故等の隊管轄について該当番号を記入する。
⑧
特例運用
隊員数
特例運用
当該事故等に救護の目的で出場した車両区分の該当番号を記入
し、各項目の意味は、次による。
ア「なし」
正規の車両で運用したもの
イ「第二線救急車」 第二線救急車を代替の救急隊として運用
したもの
ウ「広報車」
広報車で運用したもの
エ「人員資材輸送車」 人員資材輪送車で運用したもの
オ「その他」
上記以外の車両で運用したもの
当該事故等に出場した救急隊員数を記入する。
木曽広域連合例規 150-35
1
⑨
隊連携
隊連携
自隊で現場から医師搬送をし
た場合は、それぞれの件数ごとの
同一事故等の現場に出場した消防小隊等の出場の有無について
隊連携を「1 救急隊」と記入する
該当番号を記入する。
こと。
2 複数の隊が出場した場合は上位
のコードを記入すること。
⑩
隊区分
隊区分
当該事故等に出場した救急隊の区分について該当番号を記入す
る。
不救護区分
当該出場に関して、救護したもの(医師搬送に従事したものを含
む。)はコード番号「0」を記入し、不救護となったものは「1」以
降の該当番号を記入する。
各項目の意味は次による。
ア「拒否」
酒気を帯びていない復病者で、復病者又は傷
病者の家族等が搬送を拒否したもの
イ「めい酊」
酒気を帯びている傷病者で、傷病者又は傷病
者の家族等が搬送を拒否したもの
死亡確認したものと間違わない
ウ「死亡」
救急隊到着時、明らかに死亡していたもの
こと。
エ「傷者なし」 事故はあったが傷病者の発生がなかったも
の
誤報・いたずらは、事故種別が「14
オ「誤報・いたずら」 誤報・いたずら等であったもの
その他」となるので注意すること
カ「その他」
前ア~オに該当しないもの
⑪
不救護
覚知月日
覚知時分
事故等を覚知した月、日を、それぞれ 2 桁に記入すること。
「例」
1月1日
12 月 31 日
月
日
月
日
0 1 0 1
1 2 3 1
当該事故等を消防本部で覚知した時分とする。
ア
現場到着時分
当該救急隊が受令場所から事故等の現場(事故等の現場から
自己隊で医師搬送をした場合は再び到着した事故等の現場、途
中引き揚げの場合は引き返した場所)に到着した時分とする。
イ 救急隊のある署所へ直接傷病者が駆けつけた場合、又は帰署
途上事故等を発見し傷病者を救護した場合、及び事前の医師搬
送から引き続き傷病者を搬送した場合のように、覚知と現場到
木曽広域連合例規 150-36
月が変わったとき、日が変わった
ときは、特に注意すること。
着が同一時分となる場合は、覚知と同じ時分を記入する。
出場から現場ま
での距離
当該救急隊が受令場所から事故等の現場(事故等の現場から自己
隊で医師搬送をした場合は再び到着した事故等の現場、途中引き揚
げの場合は引き返した場所)までの走行距離とし、次による。
ア 走行距離が 100 メートル未満の場合は 0.1 と記入する。
イ 前イの場合で走行距離のないものは 0.0 と記入する。
「例」 15.8 ㎞の場合
1 5 8
100m 未満の場合
0
1
走行距離のないもの
0
0
車内収容時分
救急隊が傷病者を車内収容した時分とする。ただし、傷病者を搬
送しないものは記入を要しない。
現場出発時分
救急隊が事故等の現場を出発した時分(途中引き揚げの場合は引
き返した時分)とする。ただし、事故等の現場から自己隊で医師搬
送に従事した場合は記入を要しない。
収容医療機関到
着時分
複数傷病者を異なる医療機関に
救急隊が傷病者を引き継ぎした医療機関等(以下「収容医療機関」
それぞれ収容した場合は、最終収容
という)に到着した時分とする。ただし、傷病者を搬送しないもの
医療機関に到着した時分とするこ
は記入を要しない。
と。
収容医療機関引
き継ぎ時分
救急隊が搬送した傷病者を収容医療機関に引き継ぎした時分と
する。ただし、傷病者を搬送しないものは記入を要しない。
現場から収容医
療機関までの距
離
事故の現場等から収容医療機関までの距離とする。ただし、傷病
者を搬送しないものは記入を要しない。
収容医療機関出
発時分
救急隊が収容医療機関を出発した時分とする。ただし、傷病者を
傷病者を収容したものは、すべて
搬送しないものは記入を要しない。
出発時分を記入すること。
帰署(所)時分
救急隊が常置場所へ帰着した時分とする。ただし、収容医療機関
から連続して次の事故等に出場した場合は記入を要しない。
収容医療機関か
ら帰署までの距
収容医療機関から帰署までの距離については、次により記入す
走行距離が 100 ㎞以上の場合は
る。
「999」と記入すること。
木曽広域連合例規 150-37
離
ア
収容医療機関から常置場所までの走行距離とする。ただし、
収容医療機関から連続して次の事故等に出場した場合は記入
を要しない。
イ 傷病者を医療機関等に搬送しなかった場合は、出場した受令
場所から常置場所に帰着するまで(出場~帰署)の走行距離と
する。
医師搬送又は資器材等輸送に出場した場合記入する。
医師又は資器材所在地に到着した時分とする。ただし、事故等の
現場に居合わせた医師に協力を要請した場合は、その要請した時分
とする。
医師・資器材所
在地到着時分
出場から医師・
資器材所在地距
離
出場から医師又は資器材所在地までの距離とする。
医師・資器材所
在地出発時分
医師又は資器材所在地を出発した時分とする。
医師帰院時分
医師が医療機関に帰着した時分とする。
資器材所在地又は医療機関名を記入する。協力医師名を記入す
る。
名称医師名
印刷されてある B01、B02、B03、は電算に入力するために必要
な傷病者の整理番号である。
ア 傷病者が 1 人の場合は B01 の欄に記入し、2 人目、3 人目に
ついては、それぞれ B02、B03 の欄に記入する。
イ 傷病者が 4 人以上の場合については、別紙を使用し 01 から
03 を抹消し上部に 04~06 と訂正し、前アに準じて記入する。
ただし、別紙を使用した場合は、A 欄の各項目は記入を要しな
い。
「例」
0 4
0 5
0 6
傷病者番号
B
⑫
性別
性別
年齢
⑬
居住区分
0
1
B
0
2
B
0
3
当該傷病者の性別について該当番号を記入する。
当該傷病者の年齢を記入する。
居住地区分
当該傷病者の住所について居住地区分により該当番号を記入す
木曽広域連合例規 150-38
る。
主な項目の意味は、次による。
ア「管内居住者」 郡内居住者をいう。
イ「管外居住者」 郡外居住者をいう。
ウ「その他」 意識不明等で住所が判明しないものをいう。
⑭
⑮
救急処置
使用資器材
救急処置
容体観察、動揺防止、冷却(氷の
救急隊が事故等の現場及び救急車内で、傷病者に対して行った救 う、氷枕、冷湿布等)は、救急処置
急処置について該当番号を記入する。ただし、複数の処置を行った に入らないので注意すること。ただ
場合は、主なもの 6 つまで記入する。
し、熱傷の場合の冷却の処置は「そ
の他」とすること。
使用資器材
救急隊が救急処置に使用した救急資器材について該当番号を記
入する。ただし、複数の資器材を使用した場合は、主なもの 6 つま
で記入する。
救出用資器材は含まれない。
⑯
住民処置
住民処置
救急隊の到着前に住民等(救急隊以外の者で、本人及び家族も含
む。)が行った応急処置について、主なもの 1 つを選び該当番号を
記入する。
⑰
処置実施
住民処置実施者
住民等により応急処置が実施されていた場合に実施者を知り得
同一の処置を複数の者が協カし
た範囲で該当番号を記入する。
て実施した場合の実施者区分は、主
実施者不明の場合は「9」を記入する。
たる処置を実施した者とする。
医師協力
医師協力状況について該当番号を記入し各項目の意味は、次によ
る。
ア 「該当なし」 医師協力の該当がなかったもの
イ 「自隊搬送」 自己隊で搬送したもの
ウ 「他隊搬送」 自己隊以外の消防本部の車両で搬送した
もの
エ 「搬送なし」 消防本部の車両で医師を搬送しなかった
もの
救護区分
当該傷病者の救護区分について該当番号を記入し、各項目の意味
は、次による。
ア 「搬送」
収容医療機関等に搬送したもの
イ 「死亡確認」
事故現場等において医師が死亡を
確認し搬送しなかったもの
⑱
⑲
医師協力
救護区分
木曽広域連合例規 150-39
救急現場に医師はいたが
「4 なし(医
師在)
」となる例。
1 通りがかりの医師が応急処置を
していた場合。
2 往診の医師が診療していた場
合。
3 転院搬送の際の医師の処置等。
ウ 「重篤(医師判断)
」 医師の判断により重篤等のため搬
送しなかったもの
エ 「軽症(医師判断)
」 医師の判断により軽症のため搬送
しなかったもの
オ 「隊員処置」
事故等の現場において、救急処置
を実施したが拒否等により搬送しなかったもの
1
⑳
同乗者
同乗者
同乗した者が複数の場合は上位
のコードを記入すること。
2 傷病者が複数でそれぞれの関係
当該傷病者の搬送に当たって、救急車に同乗したものについて該
者が同乗した場合は、傷病者ごと
当番号を記入する。
の同乗者とすること。
3 医師、看護婦、警察官が家族又
は友人として同乗した場合は、家
族又は友人とすること。
21
収容手段
収容手段
当該傷病者の車内収容にあたって、収容手段の該当番号を記入す
る。
22
搬送体位
搬送体位
傷病者搬送上又は傷病管理上とらせた主な体位の該当番号を記
入する。
23
収容医療機関
収容医療機関
24
施設区分
収容医療機関の施設区分について、該当番号を記入する。主な項
目の意味は、次による。
ア 「告示医療機関」
医 療 機 関施 設 区
都道府県知事が認定する救急告示医療機関をいう。
分
イ 「その他の機関」
救急告示医療機関以外の医療機関をいう。
ウ 「その他の場所」
医療機関以外の場所をいう。
25
選定者
収 容 医 療機 関 選
定者
収容医療機関の選定者について該当番号を記入する。
26
選定理由
収 容 医 療機 関 選
定理由
ア 当番
休日夜間診療事業の当番施設を選定したもの
当該傷病者の収容医療機関について、該当番号を記入する。
木曽広域連合例規 150-40
最終的に収容した医療機関とす
る。
イ 応急処置
搬送途上応急処置のため選定したもの
ウ 依頼 1
傷病者・家族等から特定の医療機関(かかりつけ・連絡済)ヘ
の搬送を依頼されたもの
エ 依頼 2
医師等の医療従事者から特定の医療機関に搬送を依頼された
もの
オ 直近適応
上記以外を選定したもの
複数傷病者を異なる医療機関に
同一救急隊が当該傷病者を搬送先医療機関に収容することがで
それぞれ収容する自的(いわゆる分
きなかった経過(以下「転送」という。)について、次により記入
散収容)で収容した場合は、転送と
する。
しないこと。
転送経過
23
28
医療機関到着時
分
転送となった回数ごとに医療機関に到着した時分を記入する。
医療機関出発時
分
転送となった回数ごとに医療機関から次の医療機関に出発した
時分を記入する。
転送医療機関
理由
収容医療機関
転送となった医療機関について、収容医療機関コード欄から該当
する番号を記入する。
転送理由
転送となった回数ごとに収容できなかった理由について、該当番
号を記入し各項目の意味は、次による。
ア 「ベッド満床」 当該傷病者に適するベッドが満床であっ
たもの
イ 「専門外」
在院医師の専門外であったもの
ウ 「医師不在」
医師が不在のもの及び医師が病気等で対
応できなかったもの
エ 「手術中」
現に手術中(手術準傭中、手術直後のも
のを含む。
〉又は重篤、重症患者取扱中のもの
オ、カの項目無し(キ、クを繰上か)
キ「処置困難」
医療従事者の手不足、又は設備、資器材
がないなどのため対応できなかったもの
木曽広域連合例規 150-41
ク「理由不明」
②
事故種別
右上記入欄
作成年月日
作成者
事故種別
理由不明のもの
同一出場で事故種別の異なる傷病者の事故種別について、該当番
号を記入する。
ア
イ
作成年月日を記入する。
救急活動記録票作成者の階級氏名を記入し押印する。
木曽広域連合例規 150-42
覚知日から日が変わったときは
注意すること。
記事欄の記入要領は、次のとおりとする。
項目
記入要領
ア
救急隊が見聞し、又は確認した範囲が記入されているか。推定によるものを避け、客観的に記入する。
イ
情報源が明らかにされているか。談話者の氏名(警察官の場合は所属名も。)、傷病者との関係等を記入
する。
ウ
応援要請、医師要請、警察要請を必要とした場合は、その内容を記入する。
(例1)交通事故の場合
(どこで)
(何が)
(どうして)(だれが)
(どうしたか)
○○番OO号先、乗用車とタクシーが衝突して、乗用車の運転手が顔面を挫創したもの
交差点において、
「乗用車がタクシーに」という表現はしない。
(○○談)
(例2)交通事故以外の外傷の場合
記事欄
事故等の規模、
形態
(どこで)
(何をしていて)(どうして)
(どうしたか)
○○番○○号先道路上を歩行中、転倒して右膝を強打し、歩けなくなったもの(本人談)
○○製作所の工場内で作業中、機械と鉄材の間に挟まれ右手首を切断したもの(○○談)
(例3)疾病の場合
(どこで)
(どうしたか)
自宅寝室で(就寝中)腹痛を訴えたもの(○○談)
自宅寝室で(食事中)急に顔面が蒼白となり倒れたもの(妻談)
(ア)不慮の事故及び故意の事故と認められる場合は、事故の形態、傷病者数等について記入する。
(イ)疾病と認められる場合は、救急要請に至った主な理由及ぴ病状の経過等について記入する。
(ウ)その他の場合は、事故の種別、救急要請の理由、転院となった医療機関での傷病名、医師の指示等
について記入する。
木曽広域連合例規 150-43
次の各項目を記入する。
ア
救急処置~観察内容に対応した処置を記入する。
イ
使用救急資器材、数量を記入する。
救急隊の現場 ウ
救急処置(資器材)の実施(使用)時間~心肺蘇生法、酸素吸入等を記入する。
行動内容
明らかに死亡している傷病者(頭部、体幹の離断、四肢の硬直等から社会通念上死亡と判断されるもの。)
エ
を医療機関等へ搬送した場合は、明らかに死亡していると判断した状況及び搬送した理由を記入する。
オ
協力者があった場合は、その氏名、内容等を記入する。
カ
停車位置、車内収容手段を明らかにする必要がある場合には、その内容を記入する
(2)救急活動記録票(規程様式第 7 号)の作成要領
各項目の記入要領は、次による。
項目
記入要領
覚知日
当該救急事故等の覚知年月日を記入する。
傷病者番号
傷病者番号及び年累計は、次により記入する。
年累計
ア 「傷病者番号」は当該事故等で取扱った傷病者が1名
の場合は1、複数の場合は取扱い順に1、2等と記入す
る。
イ 「年累計」は前(ア)により取扱った傷病者数を暦年
ごとに累計して記入する。
事故種別
当該復病者の事故等の種別を記入する。
出場番号
「救急出場番号管理票」により当該救急隊の出場番号を
記入する。
救急隊名、
当該傷病者を救護した救急隊名及び隊長名を記入する。
隊長名
引継ぎ日時
搬送医療機関へ引き継いだ年月日、曜日、天候、時分を
記入する。
出場先
救急隊が出場した事故等の現場(傷病者がいなかった場
木曽広域連合例規 150-44
記入上の留意事項
発生場所
傷病者
傷病名
合は事故発生場所、途中引き揚げの場合は指令場所)の町
村名、番地を記入し、明らかでない場合は、知り得た範囲
で記入する。
救急要請の事由の発生した場所を具体的に記入する。
傷病者の住所、氏名、職業、年齢、性別を記入する。
ア 住所が判明しない場合は「不明」とする。
イ 氏名、職業、年齢、性別が判明しない場合は着衣、身
体の特徴及び推定年齢等を記入する。
ウ 傷病者が外国籍の場合は、国名を記入する。
当該傷病者の初診時の傷病名とする。
具体的にとは、例えば道路の場合「歩道上、交差点、
踏切、側溝、横断歩道等」、自宅の場合「玄関、居室、廊
下、階段、洗面所、庭、ベランダ等」通常使われている
名称で記入すること。
傷病者の住所、氏名などで特殊な読み方をする文字の
場合は必ず、「ふりがな」をつけておくこと。
疾病分類系統が分からない傷病名(診断名が症状等で
あった場合)のときは、もう一度医師に確かめること。
収容医療機
当該傷病者を収容した医療機関の名称、所在、医師の氏
関名・所在 名とする。
医師署名
初診時程度
傷病者の初診時の医師の所見により、該当する程度に○
印で表示する。
死亡確認
医師により死亡が確認された月日、時分を記入する。
確認結果
医療機関に収容した傷病者のうち、搬送中に心肺蘇生を
実施した傷病者の7日目及び1ケ月目の状況を確認した
結果について、該当する欄に○印で表示し各項目の意味
は、次による。
ア 「入院中」 入院中であるもの
イ 「退院」
退院したもの
ウ 「死亡」
救急隊が医療機関を引き揚げた後に、
その医療機関において死亡していたも
の
木曽広域連合例規 150-45
エ 「不明」
調査したが不明であったもの
人体略図表
人体略図に、傷病部位は○、骨折部位は×、創傷部位は
示例
~印で表示する。
観察結果
現場到着時から医療機関引継ぎ時までの観察結果につ
いて記入する。
傷病者の状
現場到着時の傷病者の状態
1
態
位置
現場のどこに、どのような体位で、どうしていたか
を記入する。
2 観察した状態
(1)意識、呼吸、脈拍、傷病部位、性状、出血の有無、
主訴症状等
(2)搬送しなかった傷病者(死亡者を含む。)について
も観察した結果は必ず記録しておくこと。
指示医師名
救急救命士
階級・氏名
指示内容
同乗者
所持品
医師から具体的指示を受けた場合、その医師の所属,氏
名を記入する。
救急救命士が医師の指示を受けて特定行為を実施した
場合に、当該救急救命士の階級・氏名を記入するものとす
る。
医師からの指示内容について、具体的に記入する。
同乗者(氏名、傷病者との関係等)
所持品の保管先等
研修のための同乗者は、この欄に記入すること。
傷病者の所持品取扱い上の注意事項
1 傷病者の搬送にあたっては、所持品及び遺留品の取
扱いに注意し、紛失、錯誤の防止に努めること。
2 傷病者が自己の所持品の管理ができない状態にある
ときの所持品の保管については、保護者、警察官及び
医師等に依頼するなど、保管先を明らかにしておくこ
と。
3 身元確認等のため所持品を調べる場合は、努めて警
察官及び医師等の立ち会いのもとに行うこと。
木曽広域連合例規 150-46
4
拒否者署名
その他
傷病者及び保護者等関係者の搬送拒否の状況
1
2
出場時の運行上の障害
その他必要と認められる事項を記入する。
傷病者の所持する金品の取り扱いは、特に慎重に行
い、やむを得ない場合のほかは保菅しないこと。
1 搬送しないもの
拒否:拒否の理由及ぴ拒否した者の氏名等
について、署名を得るか又は記入し
ておくこと。
明らかな死亡:硬直、離断等具体的に記入
しておくこと。
死亡確認:時分、診断医師名
2 搬送してはならないもの
明らかに伝染病である場合(保菌者を含む。)又は
町・村長からの要請若しくは指示により搬送した場合
は、それらの経過を明らかにしておくこと。
1 出場途上障害により現場到着が遅れたような場合
は、その理由等を記入しておくこと。
2 その他必要と認められる事項は次のとおりである。
(1)転送、特異な傷病者など、医療機関に収容するま
で
の経過
(2)警察署、保健所、町・村役場等関係機関に連絡を
必要とした場合
(3)その他記録しておいた方がよいと想われる事項
木曽広域連合例規 150-47
第 4 救急事故等の種別(規程別表)の補足
1 交通事故
(1)交通事故とは、すべての交通機関が走行、航行、航空中に関与した事故をいうも
のであること。
(2)交通機関とは、陸上交通、海上交通、航空交通で交通の用に供するものをいうも
のであること。
ア 陸上交通とは、道路又は鉄道及び軌道を一般の用に供するものをいう。
(ア)道路を一般の交通の用に供するものとは、道路交通法第 2 条第 1 項に規定する
自動車、原動機付自転車、軽車両、自転車、トロリーバスの各定義によるものを
いう。
(イ)鉄道及び軌道を一般の用に供するものとは、鉄道事業で交通の用に供するもの
をいう。
イ 海上交通とは、船舶による交通をいうものであること。
船舶とは、水上又は水中を航行の用に供する船舶類(原動機を用いるもの)をい
う。ただし、櫓、かい等で航行するもので、交通機関としているものは含むものと
する。
ウ 航空交通とは、航空機による交通をいうものであること。
航空機とは、
航空法第 2 条第 1 項に規定する航空機をいい、
飛行機回転翼航空機、
滑空機、飛行船など航空の用に供することができる機器をいう。
(3)2 種類以上による衝突事故の場合は、種別欄の順序に従う。
ア 航空機事故
あらゆる型の航空機の航空中、離・着陸時、移動中における事故をいう。
イ 水上交通機関事故
あらゆる型の船舶の航行中の衝突(転覆、浸水)等の事故をいう。
ウ 自動車事故
あらゆる型の自動車及び原動機付自転車の走行中の事故をいう(電車等と衝突し
電車が転覆した場合は、鉄道事故とすること。
)
。
エ 鉄道事故
専用鉄道及び軌道路上を走る電車、列車、路面電車、モノレール等による走行中
の事故をいう。
オ その他の交通機関事故
自転車、荷車、そり、牛馬車等による事故をいう。ただし、身体障害者用の車い
木曽広域連合例規 150-49
す及び小児用の車(末就学時の用いる補助付自転車等)は除く。
2 火災事故
「直接火災に起因した事故」とは、火災現場における消火活動、救助活動、避難行
動等により受傷した事故及び火災の発生が原因となり受傷した事故をいう。
(1)避難行動には、火勢、気象の状況その他周囲の事情から合理的に判断して、延焼
のおそれのある建物からの避難のための行動も含む。
(2)火災の発生が原因となり発生した事故とは、火災の現象に伴う高熱、煙、その他
有毒ガス等が直接作用して受傷した事故及び火災が発生したため、受傷し発生したと
明らかに認められる事故をいう。
3 運動競技事故
運動競技事故の範囲は、社会通念上のスポーツとして一定の規則に従って走力、持
久力、技能等を競う運動中に生じた事故であって、あらゆる団体が組織的に行う練習
中の事故も含まれるものであること。
(1)運動中に生じた事故には、運動が直接起因して発生したと明らかに認められる疾
病事故も含むものであること。
(2)あらゆる団体とは、規模に関係なくクラブ、同好会、サークル、自治会等をいう。
(3)練習中には、体力錬成を目的としたものも含むものであること。
4 自然災害事故
(1)各種気象警報発令中に、当該警報の気象現象により生じた事故をいうものである
こと。
(2)「その他異常な自然現象に起因する災害」とは、落雷、たつ巻、異常高(低)温、
光化学スモッグその他予測しがたい自然現象に起因する事故等が考えられるもので
あること。
5 水難事故
(1)「水中転落等による事故」とは、水中で発生した溺水事故をいうものであること。
(2)
「水中」とは、海、河川、湖沼、貯水池、貯水槽、プール等、常時水のある場所で
あること。
6 労働災害事故
(1)各種工場、事業場、作業場、工事現場等は、規模に関係がないものであること。
(2)
「就業中発生した事故」とは、就業時間に関係なく就業中(パート、アルバイト等
を含む。
)において、直接労働作業に起因して生じた事故をいう。
(3)労働者災害補償保険法の適用の有無には、関係ないものであること。
木曽広域連合例規 150-50
(4)職業病等は、
「急病」として取り扱うこと。
7 一般負傷
一般負傷には、ガス、薬物中毒(労働災害事故及び故意の事故を除く。
)
、異物、誤
飲、自然及び環境要因による不慮の事故を含むものであること。
8 加害
「他人」とは、自己以外の者をいうものであること。
9 備考
事故種別のとり方で疑義が生じた場合の解決を容易にするため、優位性のある種別
を上から順に並べ分類原則を備考欄に示す方式をとっている。
(1)救急事故等の種別は、出場の対象となった事故等の主たる事象が、別表の摘要欄
に示してある要件に適合しているかどうかを見極めて、事故等の種別を決定する第
一原則である。
(2)第一原則を適用しても事象が競合しているため、その主従の判断が困難な場合上
位優先を適用して分類する第二原則である。
(3)第一原則、第二原則を適用しても、なお分類できない場合は、医師の診断名(傷
病名)から判断して分類する第三原則である。
(4)種別の異なる複数の傷病者を同時に扱った場合は、傷病者の種別を決定する第四
原則である。
木曽広域連合例規 150-51