2 主な教育関連事業の紹介

平成22年度文部科学省委託調査「 教育関係NPO法人に関する調査研究」 教育関係
NPO
事例集
〈全 5 巻〉
Vol ❺ つなぐ
つなぐ
教育関係 NPO 事例集〈全5巻〉
Vol ❺ つなぐ ――ネットワ−クで支える 目次
❺−1 中間支援
目次 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
事例集の使い方
4
の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
中間支援
9
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヒアリング団体/事例紹介
Vol ⑤-2
ネットワーク形成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47
ヒアリング団体/事例紹介
Vol ⑤-3
地域支援人材の育成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・75
ヒアリング団体/事例紹介
Vol ⑤-4
助成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・107
ヒアリング団体/事例紹介
事例集〈全5巻〉掲載団体一覧・・・・・・・・・・・・・118
事例集〈全5巻〉掲載団体索引・・・・・・・・・・・・・123
2
教育関係NPO 事例集
学生人材バンク ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・92
北海道NPOサポートセンター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
東北みち会議 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48
とさはちきんねっと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・96
NPO 推進青森会議・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
NPO 支援センターちば・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52
風・波 design・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100
NPOサポートセンター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
パートナーシップ・サポートセンター ・・・・・・・・・・・・・・・56
あきたパートナーシップ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・101
大阪NPOセンター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
ユースビジョン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60
ネイチャリング・プロジェクト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
いわてNPO- NETサポート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・64
あおもりNPOサポートセンター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
山形創造 NPO 支援ネットワーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・65
いしのまきNPOセンター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
カルチャーネットワーク ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・66
うつくしまNPOネットワーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・67
夢・コミュニティ・ネットワーク ひたちNPOセンター・with you・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35
富山県民ボランティア総合支援センター・・・・・・・・・68
とちぎボランティアネットワーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
清水ネット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・69
さいたまNPOセンター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37
市民フォーラム21・NPOセンター・・・・・・・・・・・・・・・・・・70
日本ファンドレイジング協会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・108
日本NPOセンター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
いせコンビニネット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・71
神奈川子ども未来ファンド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・112
市民セクターよこはま・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
奈良NPOセンター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・72
都岐沙羅パートナーズセンター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
岡山NPOセンター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・73
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Vol⑤「つなぐ―― ネットワ−クで支える」
Vol ⑤-1
❺−2 ネットワーク形成
新潟NPO協会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
さばえNPO サポート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
神田雑学大学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・102
Mブリッジ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・103
コミュニティ・サポートセンター神戸・・・・・・・・・・・・・104
Eyes・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・105
❺−4 助成
❺−3 地域支援人材の育成
関西こども文化協会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43
杜の伝言板ゆるる ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・76
ひらかた市民活動支援センター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44
ヒーローズファーム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・80
NPO 高知市民会議・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45
G - net ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・84
ふくおかNPOセンター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46
ボラみみより情報局 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・88
※色文字の団体は、ヒアリング実施団体
Vol 5
つなぐ 目次
3
事例集の使い方
④−1
まちづくり
●5巻の全体像
本事例集では、取り上げた団体を主な活動内容をもとに5巻、取り組んでいる活動の課題を目安に
20 の項目に分類して掲載した。ただし、NPO が複数の様々な活動に取り組んでいるため、掲載した主
な教育関連事業の内容によって分類しており、必ずしも団体の活動全体の分類を表すものではない。
④−2
Vol④
「はぐくむ」―― 環境教育
豊かな暮らしを
④−3
支える
なお、ヒアリング団体については、主に関連する項目を濃い色のマークに網をかけ、それ以外の関連
する項目を薄い色のマークでページ上部に示した。
項 目
Vol①
「まなぶ」――
成長と学びを
支える
Vol②
「はばたく」――
社会のなかで
学びを支える
Vol③
「いきる」――
共に学び
生きる
4
教育関係NPO 事例集
掲載団体の主な教育関連事業
①−1
学校への支援活動
学校への出前授業の実施、教師の支援、教材やプログラムの開
発、学校の課外授業や放課後活動の支援、学校へのボランティ
ア等の派遣コーディネート、指導者育成、その他学校への様々
な支援活動やコーディネート 等
①−2
地域における
学習支援
生涯学習の場の提供、図書館活動、いのちの教育、情報教育、
子どもの学習支援、地域における子どもや大人への学習機会の
提供 等
Vol⑤
「つなぐ」――
ネットワークで
支える
ツーリズム、研修受け入れ、コーディネーターや人材養成、ワー
クショップや勉強会、市民参加事業の企画・運営、文化財・建
造物や遺跡等の保存・活用、防災教育、地域の活性化 等
自然体験施設の運営、 自然体験教室や環境教室、 学校への出前
授業、野外調査研究、聞き書き、教員向けプログラム、エコツアー、
キャンプ 等
国際協力、外国人支援
日本語教室、交流活動、ワークショップ、コミュニケーションツー
ルの開発、ワークキャンプ 等
④−4
文化・
スポーツ振興
地域の伝統文化や民俗風習の伝承、芸術展示や芸術祭、スポー
ツ機会の提供、スポーツ施設や芝の整備、アーティストの派遣、
アート教室 等
⑤−1
中間支援
NPO 経営支援、会計・税務等の支援、人材育成・人材マッチング、
起業家スクール、雇用の場創出、地域コーディネート、コミュ
ニティビジネス支援 等
⑤−2
ネットワーク形成
地域・情報・人材のネットワーク形成、企業とのパートナーシッ
プ、ネットワークによるコミュニティづくり、ボランティアセ
ンターのネットワーク 等
⑤−3
地域支援人材の育成
ボランティア体験、ボランティアコーディネート、ボランティ
ア講座やワークショップ、 起業家育成、ボランティア情報の提
供、交流会 等
⑤−4
助成
子ども向け活動を支援するファンド、日本に寄付文化を根付か
せる活動 等
①−3
キャリア教育・
職業教育支援
子どもや青少年に対するキャリア・職業教育、職業訓練やビジ
ネススクール、キャリア教育プログラムの開発、職業体験やイ
ンターンシップの機会の提供やコーディネート 等
①−4
科学技術・
ICT教育
科学技術や ICT に関する教育、理科・科学教室や講習会の開催、
パソコン講習、ICT 技術を使用した教育プログラムやシステム
の開発、インターネットを使った学習機会の提供、ICT 技術を
利用した地域ネットワーク 等
②−1
生涯学習関連施設
との連携
子どもへの大学レベルの授業の提供、大学と連携した教育支援人
材の育成やコンテンツ・プログラムの開発、公民館や動物園事業
の運営、生涯学習関連施設と連携した活動 等
②−2
青少年の学校外活動
支援
自然体験活動、放課後プログラム、プレーパークづくり、文化
体験活動、農作業体験など地域での様々な体験活動、レクリエー
ション活動、キャンプ、その他青少年の学校外での活動支援 等
②−3
不登校、ニート・
ひきこもりに対する支援
フリースクール、家庭での学習支援、中退予防プログラム、相
談対応、セラピー、社会復帰プログラム、ジョブトレーニング、
自立支援 等
②−4
子ども・大人の居場所づくり
電話相談、カフェ、フリースペース、暴力防止プログラム、居
場所や心の拠り所を提供する活動 等
と略した。
③−1
家庭教育支援、
男女共同参画活動
父親の育児参加促進、地域における子どもの見守り、学童保育や放
課後の居場所の提供、母親の産前・産後のケア、おもちゃを通じた世
代間交流支援、子育て情報の発信等の子育て支援、女性の自立・社
会参加支援、男女共同参画の支援、DV 防止 等
特定非営利活動法人」については、「認定 NPO 法人」と表記している。
・09 年度決算収入:原則として繰越金や他会計からの繰入金を除いた収入額とした。
③−2
消費者教育
金銭教育、医療に関する教育、子ども向けの消費者教育、食育 等
・有給スタッフ数:雇用関係にあるスタッフの人数とし、有償ボランティア等は除く。
③−3
高齢者支援
高齢者向け各種講座、自立支援、居場所づくり、福祉との連携
や地域での助け合い、世代間交流 等
③−4
障がい者支援
障がい者の自立支援のための教育や研究活動、教材開発、I Tを
使った支援、働く場の創出、支援者の育成 等
● 掲載団体一覧、索引について
・各巻とも、全 5 巻の掲載団体一覧および索引を巻末に掲載した。
・ 索引には、5巻すべての掲載団体を五十音順に掲載し、掲載巻と分野を「vol ①-1」のように示した。
・索引のうち、団体名が色文字の団体は、ヒアリングを実施した団体を表す。
● 記述について
・団体名:原則として定款記載の名称とした。ただし、適宜、略称、英文名等を併記した。
・特定非営利活動法人は(特活)
、また、株式会社、財団法人、社団法人は、それぞれ(株)
、
(財)
、
(社)
なお、文中では、「特定非営利活動法人」「NPO 法人」の両方の表記を使用している。また、「認定
・設立年月:認証より前に任意団体として設立された場合は、その年月を示す。
・認証日、認証年月:内閣府と都道府県など複数の認証を得ている場合、最初に認証を得た日とした。
(注)
・認定特定非営利活動法人(認定 NPO 法人)
租税特別措置法第 66 条の11の2に基づき、一定の要件を満たすものとして国税庁長官の認定を受けた特定非営利活動法人をい
う。法人に対して行った寄付を寄付金控除等の対象とする税制上の特例措置が講じられる。
Vol 5
つなぐ
5
Vol ❺「つなぐ――ネットワ−クで支える」の概要
Vol ⑤「つなぐ――ネットワ−クで支える」では、NPO 特有の中間支援機能や「新しい公共」のため
⑤−1 中間支援
のネットワーク、人材育成、助成等の活動を取り上げた。 ⑤ -1∼3においては、特に各項目間の関係
ここで取り上げた事例は、中間支援組織が実施している多数の活動の一部であるが、経営支援、会計・
性が深く、多くの団体がこれらの活動を横断的に行っていることが特徴である。
税務等の専門家による支援(大阪 NPO センター)、人材育成や人材マッチング事業(NPO サポートセ
Vol ⑤では、ヒアリング団体 17 団体、事例紹介 31 団体、合計 48 団体の事例を紹介している。ここ
ンター)、起業家スクール、雇用の場創出(北海道 NPO サポートセンター、ネイチャリング・プロジェクト)、
では、主にヒアリング団体の内容から抜粋して紹介している。
地域コーディネート、コミュニティビジネス支援(NPO 推進青森会議)等である。
いずれも、行政・企業とのパートナーシップやネットワーク、人材育成等に強みを発揮しているが、
項 目
掲載団体の主な教育関連事業
Vol⑤−1
中間支援
NPO 経営支援、会計・税務等の支援、人材育成・人材マッ
チング、起業家スクール、雇用の場創出、地域コーディネー
ト、コミュニティビジネス支援 等
Vol⑤−2
ネットワーク形成
地域・情報・人材のネットワーク形成、企業とのパートナー
シップ、ネットワークによるコミュニティづくり、ボラン
ティアセンターのネットワーク 等
Vol⑤−3
地域支援人材の育成
ボランティア体験、ボランティアコーディネート、ボラン
ティア講座やワークショップ、起業家育成、ボランティア
情報の提供、交流会 等
Vol⑤−4
助成
子ども向け活動を支援するファンド、日本に寄付文化を根
付かせる活動 等
地域による特色も加味した活動や、行政、企業、NPO など複数の組織で事業を実施する際のコーディ
ネート役を果たしていることも特徴といえる。また、この分野に対する期待が本調査で取り上げた団体の
多くから聞かれたことも特筆すべき点であろう。
⑤−2 ネットワ−ク形成
事例は、⑤−1 中間支援の分野とも重なる部分が多いが、特に地域住民や NPO 同士のネットワーク
や、地域での行政・学校・企業との連携・ネットワークづくりの事例を取り上げた。取り上げた事例は、
地域交流や情報ネットワーク(東北みち会議)、ネットワークによるコミュニティづくり(NPO 支援センター
ちば)、企業とのパートナーシップ推進(パートナーシップ・サポートセンター)、ボランティアセンターの
ネットワーク(ユースビジョン)等である。
ネットワークの重要性は、本事例集においても各所で強調されているが、特に地域ネットワークの形
成とその活用において、地域に密着した NPO が果たす役割が大きいことが示された。
「つなぐ」分野の特徴
「つなぐ」分野全体の特徴として、ネットワークや人材育成を重視し、個々の分野の NPO 等の活動を
社会全体で支えようとする活動が多いことが挙げられる。
ネットワーク形成(⑤−2)で取り上げた事例だけでなく、中間支援や他の分類においてもネットワー
クをつくり、ネットワークを生かした活動が見られた(学生人材バンク 他)。また、地域支援人材の育成
(⑤−3)の事例だけでなく、中間支援ではネットワークとともに人材育成が重要視されている(NPO
サポートセンター、大阪 NPO センター 他)。また、助成の事例など、社会全体で NPO の活動を支えて
⑤−3 地域支援人材の育成
取り上げた事例は、ボランティア体験(杜の伝言板ゆるる)、ボランティア講座やワークショップ(ヒー
ローズファーム、とさはちきんねっと)、起業家育成(G-net)、ボランティア情報の提供(ボラみみより
情報局)、農山村ボランティアコーディネート(学生人材バンク)、交流会などである。
ここでも、地域を生かし、地域の特性に合わせた人材育成の必要性が示されている。
いくという動きも顕著である(日本ファンドレイジング協会 他)。
⑤−4 助成
課題としては、まずさらに幅広く市民や社会から支援を得るために、情報発信や広報に力を入れる必
付かせる活動(日本ファンドレイジング協会)を取り上げた。
要性や、活動の成果に対する客観的な評価の必要性などが示唆された。
次に、特に連携事業や委託事業の終了とともに活動が下火になることが多いことから、より継続的で
ここでは、子ども向け活動を支援するファンド(神奈川子ども未来ファンド)や、日本に寄付文化を根
NPO に対する助成活動は行政や企業でも行われているが、NPO ならではの特徴や課題を知り尽くし
た NPO が行う助成活動の意義は大きいと言える。
対等なパートナーシップの形成や、自主事業などによる財政基盤の強化が必要であることが考えられる。
また、行政、企業などが NPOとの協働担当部署を設け、恒常的に協働を推進する体制づくりを図ること
が、活動継続の鍵となる。
さらに、人材育成においても、育成した人材が実際に NPO や社会で継続的に活動ができるように雇
用などの環境整備が重要であることが挙げられる。
全体として、他の巻で取り上げた様々な団体が取り組む課題の解決に向けて、それをサポートする活
動をしている団体が多いことが、「つなぐ」分野の大きな特徴であると考えられる。
6
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
7
中間支援
つなぐ
Vol ❺ -1
中間支援
特定非営利活動法人
北海道NPOサポートセンター
所在地…〒060-0906 北海道札幌市東区北 6 条東 3 丁目 3-1 サッポロ 63ビル 6 階
TEL…011-299-6940 FAX…011-299-6941
NPO 会計講座の開催
⑤「北海道 NPO 情報」の発行(毎月)
⑥IT 化促進・支援 ネット ワ ー ク形成
NPOは社会的起業のゆりかごだ
④NPO 法人実務支援(組織運営、会計、労務管理等)
・北海道 NPOメーリングリスト([email protected])の運営
・地域公益ポータルサイト「どさんこ」の運用
⑦NPO 共同事務所運営活動
URL…http://npo.dosanko.org/ E-Mail…[email protected]
団体の概要
地域支援人材の育成
1
北海道札幌市
代表者名…杉山さかゑ
設立年月…1998 年3月 認証日…1999 年4月9日
有給スタッフ数…常勤 / 7名、非常勤 / 3名
事業規模(09 年度決算収入)…57,870,756 円
教育研修を担うスタッフ
(内訳:事業収入 55,492,124 円、会費 2,023,000 円、寄付金 311,118 円、その他 44,514 円)
非営利の市民活動団体(NPO)相互の情報交換や連携をとるための支援、新たに特定
活動の
目的・趣旨
非営利活動法人(NPO 法人)を作ろうとする団体及び個人の支援、及び NPO 法人への
事業名称
主な教育関連事業の紹介
助成
2
地域社会雇用創造事業、
インターン・実習生受け入れ事業 活動支援を行うこと、及び市民活動の普及・啓発・発展に資する事業を行うことを目的と
地域課題を
「宝」に変えて地域再生
する。
内閣府からの委託事業である地域社会雇用創造事業は、「社会起業科コース」と「就労支援インター
ンシップコース」の2つのコース設定で実施している。
団体の設立経緯
社会起業家コースは、「地域課題を『宝』に変えて地域再生」をキャッチコピーに起業プランコンペ
1995 年に「NPO 推進北海道会議」を結成し、フォーラム、ミニ講座の開催、情報の発信、アメリカ
を行い、採択されたプランに 300 万円のスタート資金を提供する社会実験型の事業である。1次∼3
の NPO 研修の企画、道への政策提言、NPO に関するアンケート調査を実施してきた。推進会議の活動
次までの募集が予定されている。1次募集には約 100 事業の提案があったが、厳しい判定基準を突破
をふまえ、NPO 法制定を睨み NPO 法人設立支援、NPO 法人実務支援機能と道内各地域相互の連携機
したのは 12 件であった。
能を分離し、1998 年3月 28 日に「北海道 NPO サポートセンター」を任意団体として設立。翌 99 年
採択者には 20 名の審査員がハンズオンで実際の起業や事業展開をサポートし、社会的起業の成功
4月に法人格を取得した。
へつなげていく。一方、残念ながら落選した提案に対しても、希望すれば1次選考での問題点を克服し
設立当初は北海道庁の法人認証事務がどのように実施されるのか未知数だったので、NPO 側からの
て、ブラッシュアップし2次募集へ再挑戦するためのサポートが行われている。
認証基準の考え方を示し、関わりを持つことにした。その過程で「よくわかるNPO 実践ガイド」を自主
出版した。全国から注文が入り、サポートセンターの財政に貢献することになった。
社会的起業に適しているNPOの非営利性
その後、北海道では急速に NPO 法人数が拡大することになり、道内の主要都市(旭川、函館、釧路、
就業支援インターンシップは、当センターが実施を担当しており、社会起業家を育てることや NPO 等
帯広、北見等)で NPO サポートセンターが設立された。これらのセンターと連携し、NPO サポートセン
で働くためのスキルアップを目指して実施している。
インターンに行く前の事前研修として、
「社会的起業とは何か」、
ターネットワークが全道に広がっていった。
特に「NPO の活動の基本的な知識や心構えの理解」に加え、
「実
主な活動内容
践的な会計手法」「法人設立ノウハウ」などを伝えている。
①NPO 法人認証申請サポート
実際のインターンシップでは、インターン生が受け入れ先とし
②講座、研修会など大学等関係機関と連携した協働事業
て複数の NPO 等を選択することを基本とし、マッチングを行う。
③NPO 促進につながる行政からの委託事業
インターン先では、NPO で働くということを理解し、一般企業と
は異なる組織形態での役割や働き方を学んでいる。
地域社会雇用創造事業、インターン・実習生受け入れ事業
社会的起業について学ぶインターンシップ研修
10
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
11
事業名称
北海道NPOサポートセンター
NPO会計講座
実務に役立つことを目指して
北海道 NPO サポートセンターの NPO に対する支援は、NPO 法人の設立認証に関する提出書類の作
また、
「北海道 NPO 情報」の発行や ML(メーリングリスト)、北海道地域公益ポータルサイト
「どさんこ」
などを通じて、NPO 団体に向けた様々な情報を提供している。
NPO 会計講座は、当サポートセンター開設以来一貫して続けているサポート事業である。立ち上げた
ばかりの NPO は何から何まで「いいだっしぺ」が担うことが多い。そのため、会計業務に手が回らず、
おろそかになりがちである。協力者にも現在の会計状況が見せられないことになると、信用の失墜にも
広い北海道の遠隔地の人にも最適
NPO 会計講座は、3月の一般的な決算期を前に、短期集中的に毎年開催してきた。1泊2日の8
時間で完結できるように組み立てられており、毎回好評を得ている。
今後の展望
NPOがイノベーションを担う
NPO 法の成立から10 年が過ぎ、各地で NPO の活躍がマスコミなどで取り上げられるようになってき
たが、「行政にとって NPOとは何か」「NPO にとって行政とは何か」「20 世紀型社会を超える新しい公
共の道とは何か」を考えると、個々の NPO や中間支援 NPO が真に実力をつけることがイノベーション
を可能にする道ではないかと考える。
重要なことは、税法上の制度の改善や NPO 法の改正など、
誰にとっても使いやすい NPO 制度の体系化であることは言うま
でもない。NPO 法の成立の時に先延ばしにされていた「優遇
地域支援人材の育成
つながる。お金のことはきちんとする。この当たり前のことをお手伝いするのが NPO 会計講座である。
4
ネット ワ ー ク形成
成等のサポート業務のほか、NPO の IT 化促進や会計などの実務的な支援まで、幅広く対応している。
中間支援
特定非営利活動法人
税制(市民が NPO を支える仕組み)」がもう少しで市民社会の
ものになりそうではあるが、国会の政争の中で立ち消えてしま
うのだろうか。もしそうなら、次の 10 年は不毛な 10 年となっ
てしまうのではないかと危惧している。
まず「簿記の基礎」を学び、NPO ならではの勘定科目を使った仕訳(振替伝票記入)等の練習問
農業への就職を目指す研修事業
(ヒアリング応対者:事務局長 小林董信氏)
助成
題に取り組む。講習に使う会計ソフトは「会計王 12 NPO Limited」である。会計ソフトを使って入力し、
決算書の作成、財務諸表の見方なども学ぶ。
役立つ情報満載のサイトをうまく活用することがポイント。北海道 NPO サポートセンターブログ
また、個 別 質 問の時 間も取っており、NPO 会 計に詳しい 専 門 税 理 士に相 談もできる。受 講 料は
(http://blog.canpan.info/hokkaidonpo)でも、北海道内の NPO 情報、全国の補助金・助成金
10,500 円となっているが、毎回満席となっている。
情報、各種研修会・講習会などの情報を満載しているほか、下記のサイトもお薦めである。
3
事業の成果と課題
地道な取り組みが大事
・NPO 会計税務サポートサイト(http://npoatpro.org)
会計税務Q&A、会計書類の実例サンプル、都道府県情報、書籍・会計ソフト紹介、研修案内
等の NPO の会計税務に関するお役立ち情報が得られる。無料電話会計相談も行っている。
・シーズ(市民活動を支える制度をつくる会)(http://www.npoweb.jp/)
NPO 税制や NPO 法の改正など。現状と問題点の把握に役立つ。
北海道で認証された NPO は約 1,400 団体存在する。そのうち北海道 NPO サポートセンターが NPO
の設立申請等で係わった NPO 法人は 350 団体。会計支援をしているのは 400 団体にのぼる。
センター設立以来、毎月発行している「北海道 NPO 情報」は 13 年間で 148 号になり、行政や企業
からの補助金、助成金、寄付、その他プロポーザル、各 NPO のイベント情報などを幅広く提供し、
NPO 相互の情報共有の一助となっている。
実務的な支援以外でも、各地域の NPO 支援組織との連携や、各種事業ごとに支援したり、ネットワ
ークを構築してきた。地域社会雇用創造事業では、長引く不況の中で求職中の方々に新しい働き方とし
ての NPO 創業や NPO 就職などの、もう一つの道があることを示すことができた。
行政側にこそ課題あり
いま、経済的な不況下で行政の政策財源も底を付き、企業活動も活力が低下している中で、新しい
公共が叫ばれている。一部の企業では地域社会の中で企業の社会的責任を果たそうとする取り組みも
見られるが、地方行政は相変わらず縦割りによる弊害を抱えている。
行政は NPOとの協働を課題にしているが、まず、自らの縦割りを克服するために行政内の理解を進
め、そのうえで地域社会の再生に向けて NPOとの本格的な協働関係を構築し、「新しい公共」時代を
築いていく必要がある。
NPO 側より、むしろ行政側により大きな課題があるのではないかと思っている。
12
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
13
中間支援
特定非営利活動法人
門家、実践家との連携によるコミュニティビジネス事業者への支援を実施。
NPO推進青森会議
社会保険労務士と労働保険事務所の協働による労働保険関係の諸手続き・事務サポート、NPO 同士
所在地…〒030-0861 青森県青森市長島 2-1-2 進藤ビル 6 階
TEL…017-774-5595 FAX…017-774-5596
2
主な教育関連事業の紹介
事業名称
URL…http://www.npo-aomori.jp/ E-Mail…[email protected]
団体の概要
人材育成・調査研究事業
農商工連携を担う人材の育成
青森県青森市
代表者名…中村年春
設立年月…2001 年1月 認証日…2001 年6月7日
有給スタッフ数…常勤 /29 名、非常勤 / 2名
事業規模(09 年度決算収入)…87,995,452 円
2004 年∼ 06 年にコミュニティビジネス(以下、CB)に関わる人材育成のセミナーを実施していたが、
地域支援人材の育成
1
ネット ワ ー ク形成
CBで地域を元気に自分を元気にできる活動を一緒に広げよう!
の懇談や交流の場の創出。
参加者の目的やレベルにバラつきを感じ、2007 年から、リーダー育成、スタッフ育成、支援者育成の
3つに分類して、人材育成を行っている。
NPO 推進青森会議(以下、NAC)では、東京の ( 特活 )コミュ
ニティビジネスサポートセンターとの協働により、プログラムや教
材を共有し、CB の創業のノウハウや専門的知識を持つ「CBコー
寄付金 544,880 円、受託 75,282,701 円、その他 9,366 円)
ディネーター(マイスター)」を育成している。その方法は、事務
助成
(内訳:事業収入 2,350,856 円、会費 343,000 円、補助金 9,464,649 円、
所での座学と地域に出向いて行うOJT があるが、主に現場での活
広く市民活動を行う個人あるいは団体を対象に、市民活動団体の運営を担う人材の育成
活動の
目的・趣旨
やネットワーク、パートナーシップの構築などの事業を行い、もって非営利の市民活動団
体が発展するための社会的環境の整備に寄与するとともに、コミュニティビジネスに関す
る普及、啓発および支援に関する事業を行い、もって地域社会の活性化に寄与すること
を目的とする。
団体の設立経緯
地域づくりワークショップの様子
人材育成のステップ
人材育成のプログラムは、1年目は地域での勉強と自身による模倣、2年目は自分たちでやりたいこ
とを企画、実践するというように、ステップアップしていく。まずは、地域で核となりうる人材をリーダー
として育成し、その後、そのリーダーを支援するスタッフの育成を図っている。
市民自身が 公益の担い手 であるという新しい公共の考え方に基づき NPO セクターが社会システム
新しい人材が地域で事業を行うための環境づくりとして、リーダーの育成と同時に、その地域で既存
の一つとして様々な社会問題を解決し、他のセクターとのパートナーシップによって、より豊かで明るい
組織には属さない一般住民で形成する新しいプラットホームをつくる。また、その一方で、既存団体に
地域社会の未来を築いていくためには、個々の NPO・市民活動団体がしっかりした基盤のうえに自立し
よるプラットホームもつくっている。NAC では、両方のプラットホームに関わるスタッフを4∼5人配置
ていくことが必要であるとの想いから、2001 年1月、青森で2番目の中間支援組織として発足。
し、それぞれを動かしながら、徐々にこの2つが交わるように仕掛けていく。
NPO に関わる人材のスキルアップや組織マネジメントの支援などに加え、コミュニティビジネスに関す
新しいプラットホームで人材を育成し、一方のプラットホームでそれらの活動も含めた情報の共有を
る事業を展開。2007 年以降、人材育成を通じた地域づくりに取り組み、地域活性化を図る活動を行っ
行う。地域での動きをオープンにすることで、地域での新しい動きが阻害されにくい環境をつくるように
ている。
している。
主な活動内容
① 人材育成・調査研究事業
コミュニティビジネス(以下、CB)マイスターの育成や人材発掘、ネットワーク化を目指した講座の
開催など、人材育成と地域が一体となるためのコーディネート支援。
CB、NPO の実態把握のための調査分析、観光 / 教育旅行へ向けた仕組みづくりと実態調査、地域公
共交通の再構築へ向けた調査および新公共交通システムの政策提言など。
14
動を重視している。
【NPO 推進青森会議の人材支援のモデル】
第1ステージ
事業着手
第 2 ステージ
資源磨き・事業拡大
第 3 ステージ
成功・失敗
・地域の全体的な理想像の
・ニーズの明確化とビジネス
・一般市場とのマッチング
明確化(課題の把握)
モデルづくり
・県内外の CB 先進者との交流
・実現のロードマップづくり・
・目指すべきポジションと方向性検討
・地域への恩返しのサポート
プランニング
・人と組織のマネジメント
・ノウハウの取りまとめと地域内
② 情報発信・コミュニティカフェ事業
・仲間づくり(地域づくり)
と
・事業性と交流性の促進支援
人材育成
③コミュニティビジネス・NPO 推進事業
役割分担の整理
・ネットワーク化の支援
コミュニティビジネスの創業や組織マネジメント、経営支援、フォーラムの開催のほか、県内外の専
・小さな実践の積み重ね
・自分たちの存在の明確化
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
15
NPO推進青森会議
中間支援
特定非営利活動法人
あくまでも現場が主役であり、住民が主体的でなければ事業の実施は難しいという考えから、NAC は、
個々の CB 支援を行ううえでの課題として、①支援コストの捻出、②支援の中核を担う人材の確保があげ
影の支援者としてできるだけ名前が出ないようにしている。新しい気づきのためには、成功だけでなく、
られる。
時には失敗も経験してもらうように、現場を中心に進めていく。この作業を通して、住民たちが、自己決
支援に必要なコストは、現在は補助金や助成金に頼る形となっているが、今後はコンサルティング事
定によって行動することを意識的にプログラムしている。
業として NAC の自主事業収入を高め、自立的な活動にしていく必要があると考えている。
時間をかけて関わることで、中長期的に成果を生むように取り組んでおり、この流れが、人材育成と
人材の確保については、2007 年以降、事業が拡大し、それに伴ってスタッフも増加傾向にあるが、
地域育成の一体化を生んでいる。また、地域で育った人材が次の人材を育てるという、地域内における
中間支援能力を持つスタッフの育成やモチベーションの維持が課題となっている。これについては、
ノウハウの循環が形づくられている。
NAC が実施する人材育成講座の受講者から人材を確保するほか、地域内大学との連携により、インタ
これら事業を通して、これまで県内に8名の地域経営人材、19 名の CB マイスターと8名の販売促進
ーンまたは研究生として学生を受け入れる取り組みも行ってい
人材を育成した。NAC のような中間支援組織が、地域に入って支援を行う活動は広く行われているが、
る。NAC の活動を理解しているだけでなく、中間支援に必要な
事業の終了とともに取り組みが下火になったり、一過性の活動になってしまったりしている事例も少なく
専門知識と経験を持ったスタッフとして活躍している。
ない。しかし、地域に入り、人材を育てると同時に地域の環境を整える仕組みは、「地域づくり」を進
NAC では、スタッフに、担当事業のほかに、スタッフ間や事
めるうえで、とても重要になっている。
業の現場の人材と自主的に事業を企画・提案・実施することを
地域支援人材の育成
支援に伴うコストと人材の確保
ネット ワ ー ク形成
人材が次の人材を育てる
認めている。このような環境をつくることで、スタッフの当事者
性や自主性の成長を促している。
事業の成果と課題
助成
3
2011年2月に開催した都市と地方の交流イベント
県内全域に広がるネットワーク
2009 年、地域課題の解決を地域住民が主体となって行うCB に取り組む人材を支援する組織として、
4
今後の展望
「あおもりコミュニティビジネスプラットホーム(ACBP)」を設立した。このネットワークでは、人財、情報、
CB に関する活動を通して、地域支援における中間組織の重要性は高まるものと予想されるが、その
専門知識の集積を図りながら、CB の現場で奮闘する実践者たちを支援している。
役割が集中するのではなく、県内に数カ所の中間支援を創設し、協働で支援する仕組みづくりが必要と
これまで、県内6カ所でのコミュニティカフェの設立支援、運営支援、商品開発支援、経営支援、県
考えている。次年度以降、県内にブランチをつくって、人と情報の流動化を図り、県内全域の地域づく
内外におけるイベントでの販売促進支援を行ってきたが、2010 年度は、さらに青森県内で新規に3カ
りを支援していく計画である。また、中間支援組織と行政が連携した支援の仕組みづくりや CB のコンプ
所のコミュニティカフェがオープンした。販売促進人材として
育成した8名が、それぞれのコミュニティカフェでサポートを
ライアンスに関する検討、CB に関するセミナーの開催も予定している。
(ヒアリング応対者:事業統括マネージャー 工藤 順氏)
行っている。
また、県内のコミュニティカフェ同士がネットワークを構築
し相互に取引を始めたり、地元農家との連携が生まれたこと
によって農家の主体性が生まれるなど、地域内に様々な効果
をもたらしている(あおもりコミュニティカフェネットワーク)。
コミュニティカフェ
「でるそーれ」支援の様子
県外事務所の設置によるネットワークの拡大
NAC では、2008 年秋に東京に事務所を開設した。事務所には、非常勤スタッフ1名を配置し、CB
分野で活動するNPO や中間支援組織、企業、研究機関など、幅広い分野におけるネットワークを持っ
て協働関係を築いている。
このネットワークを活かして、県産品のテストマーケティングやフォーラム開催などを県外で実施して
いる。結果として、参加した地域の CB 実践者が、県内外の CB 実践者との交流を図ったり、一般市場で
の評価を受ける機会にもなっている。
16
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
17
中間支援
特定非営利活動法人
2
NPOサポートセンター
所在地…〒104-0061 東京都中央区銀座 8-12-11 第2サンビル
TEL…03-3547-3206 FAX…03-3547-3207
URL…http://www.npo-sc.org/ E-Mail…[email protected]
団体の概要
NPOの組織基盤強化に向けて
2011 年3月現在、4万団体を超えるNPO が認証され、具体的な事業や寄付メニューを確立して実
績を伸ばす団体が増えている。そのような団体がさらなる事業の拡大や安定的な運営を実現するために
は、事業運営や資金調達に戦略的に取り組んでいくことが不可欠となる。
しかし、現場のニーズのみを基に活動や事業を行っているケースがめずらしくない。事業の開始当初
東京都中央区
代表者名…山岸秀雄
設立年月…1993 年 9 月 認証年月…2000 年3月 24 日
は、目の前のニーズに応えるために必死で活動を行っていたものの、事業が軌道に乗ったと思った途端
にニーズを見失って行き詰ってしまうことや、活動すればするほど組織の運営が困難になり、「こんなは
ずではなかった」ということも多いのが現状である。
有給スタッフ数…常勤 / 7名、非常勤 / 2名
そこで、NPO サポートセンターでは、NPO の基盤強化に向けて、2008 年よりNPO マーケティング研
事業規模(09 年度決算収入)…38,304,287 円
修を開始した。このプログラムは、組織基盤の強化ということから、研修に参加するスタッフ一人の勉強
(内訳:会費 580,000 円、事業収入 28,304,910 円、
寄付金 8,734,842 円、その他 684,535 円)
地域支援人材の育成
1
NPOマーケティング・プログラム
ネット ワ ー ク形成
NPOによる新しい社会システムの構築を目指す!
事業名称
主な教育関連事業の紹介
で終わらないように、研修にも実践にも、スタッフと一緒に事務局長や理事が参加することを義務として
助成
いる。毎年多くの希望団体のなかから、事務所訪問による面談を行い、組織としての「本気度」を確
認する。賛同者への理解を深めるために、ボランティアが一緒に参加する団体も多い。
苦手意識のある「データ」や NPO に馴染みのない「競合」を意識するなど、企業と同じようなロジッ
活動の
目的・趣旨
市民活動団体をサポートするサポートセンターとして多様な市民活動を実践的に支援し、
クで組み立てる考え方を身につけることは、NPO がより発展するために、今後一層必要とされると考え
法制度の改革を含めた市民活動推進のための支援システムの開発・提言を行うことによ
ている。
り日本における市民活動の定着と基盤整備に寄与することを目的とする。
「NPO マーケティング・プログラム」のポイント
NPO マーケティング・プログラムは、2008 年からパナソニック( 株 )との協働事業として実施している。
団体の設立経緯
3年間で延べ 32 団体が受講し、多くの成果につなげている。
1988 年、代表の山岸氏をはじめとしたメンバーが NPO 視察と交流のために訪米し、NPO の実践活
プログラムでは、約半年間かけて団体ごとの課題解決に向けて取り組んでいく。課題の例としては「寄
動と研究を開始した。1989 年、ラルフ・ネーダーを招きシンポジウムを開催し、非営利・独立(NPO 型)
付金の獲得」「サービス利用者の拡大」「ボランティアの獲得」「新規事業の立上げ」などが多いが、団
のシンクタンクの構築を目指して活動を展開。1993 年に日本最初の NPO 中間支援組織として「NPO 推
体の実際の課題をテーマとして研修を行う。
進フォーラム」を設立した。1994 年の日米 NPO 市民会議開催(於:サンフランシスコ)等を経て、
1996 年「NPO サポートセンター」に改称。同年、中間支援組織のネットワークとして「NPO サポート
プログラムは、次の3つのパートから成り立っている。
センター全国連絡会」を発足させた。
(1)集合研修
集合研修では、マーケティングの基礎知識を約3カ月間の講義
18
主な活動内容
と演習によって学び、テーマに掲げた事業の基本戦略を練り上げ
①NPO 活動推進のための情報の収集・発信及び情報ネットワークの整備
ていく。
②NPOリンク・相談及びインキュベーション事業
例えば、寄付収益の増加がテーマの団体は、法人などからの「大
③人材開発及び人材育成事業
口の寄付を増やす」、または、毎月定額寄付するマンスリーサポ
NPO の「組織基盤強化」「組織の運営を担う人材の育成」に関するプログラム
ーターなど、寄付の基本的な方向性が資金の用途や活動にどの
・NPO マーケティング・プログラム
ような影響を与えるのかという話題から、寄付単価の設定方法、
・NPO スタッフ養成研修 効果の測定方法など幅広く具体的な知識を修得していく。
④各地のサポートセンター、非営利・協働セクターの支援、並びにネットワークの構築
参加団体の実際のデータを基にディスカッションを行うため、
⑤NPO 活動推進のための普及・啓発事業 等
団体同士の多様な実際のケースから相互に学びあうことができる。
教育関係NPO 事例集
議論が白熱し、いつの間にか床で車座に
Vol 5
つなぐ
19
NPOサポートセンター
中間支援
特定非営利活動法人
(2)課題シートの作成
このプログラムでは、講義後に毎回課題が課される。講義のテーマに関連して、データの収集・分析
研修開催の背景
ここ数年、NPO の事業規模が大きくなるにつれ、スタッフ採用ニーズが高まってきた。同時に NPO で
働くことに対する認知も広がり始め、就職・転職希望者も増えている。しかし、当センターが 2009 年に
セス解析、寄付者の属性分析、競合団体の調査など多岐にわたる。実際に調べてみることで、それま
実施した NPO の雇用に関するアンケート調査の結果や周囲の NPO スタッフが職場に定着しない実態か
での 思い込み が明らかになり、「目から鱗が落ちた」など、団体自身が驚くことも多い。これらのデー
ら、採用時のミスマッチが見えてきた。
タを基に団体内で議論をすることで、より具体的な課題と解決策を見出すことができる。
また、NPO スタッフへのヒアリングなどを通じて、スタッフとして活躍するためには、「自らが取り組む
提出された課題は、数日後には講師と事務局により添削され、多くの場合は再提出となる。毎年、団
課題が明確である」「NPO で働くことの必要性・働くイメージがある」「自分の力をどのように活かし、
体からは「大変だ∼!」と悲鳴があがるが、研修開始から2カ月後には、ペースにも慣れ、課題がない
貢献できるか」の3点が整理されていることがポイントとして見えてきた。
と落ち着かなくなってしまうようである。
しかし、ボランティアや団体の開催するセミナーなどへ参加しても、スタッフの役割や業務内容はな
ネット ワ ー ク形成
を行い、シートにまとめていく。取り扱うデータは、会員に対するアンケート調査やホームページのアク
(3)個別コンサルティング
られることは稀である。
集合研修の合間には、講師と事務局による団体別面談を複数
このような現況を踏まえ、厚生労働省の緊急人材育成・基金訓練の一環で、NPO への就職・転職希
回行い、マーケティング施策をブラッシュアップしていく。寄付や
望者に NPO の現場で共通的に求められる実務力を身につけることと、NPO の理解、目的意識の具体化
ボランティアの獲得戦略からWEB サイトのリニューアル計画、ち
などを目指して研修を開始することとなった。
地域支援人材の育成
かなか見えない。スタッフと話しても、活動の紹介が中心で、仕事の中身ややりがい、厳しさなどが語
らしのデザインなど多岐にわたるが、各団体の施策を深める場と
なっている。
助成
カリキュラムの特徴
本研修の特徴は、なんと言っても多様なカリキュラムだ。特に、
このように 3 つのパートを経て、団体が取り組むべき課題とマ
ーケティング施策が具体的になっていく。
合宿でのワーク。
白熱した議論を交わす団体の皆さん
共通に活用できる実務力の修得を目的としている。そのため、
プログラムでは、専門的な知識を「学ぶ」のではなく、
「実践」
研修の内容は実践的なメニューが多い。特に、広報、資金調達、
に主眼を置いており、団体の実際の課題をテーマとし、実際に
事業企画には力を入れており、広報では基本戦略の考え方から、
業務として取り組むことを強く求めている。そのために、事務局
NPOでの即戦力を目指し、真剣に取り組む研修生
写真撮影・データ加工・ちらし作成・動画作成などの広報技術
長や対象事業の責任者を含むチームとしての参加を必須要件と
の修得、WEB サイトに加えTwitter などのソーシャルメディアを用いた広報も実践する。資金調達では、
しており、スタッフ一人での参加は認めていない。その結果、研
助成金の申請書の作成、模擬審査も行う。また、チームで寄付金調達の計画を立案し、実際に寄付金
修以外の時間にも団体内で議論する機会が生まれ、研修の枠を
集めにチャレンジする。
超えていく。そして、いつの間にか研修に参加していなかったス
の取り組みへと発展し、日常業務のプロセスにも変化を及ぼして
(1)実践重視のプログラム
特定分野の専門知識を学ぶのではなく、様々な NPO の現場で
●研修ではなく、実践の場 タッフや理事、ボランティアなどの関係者を巻き込んだ団体全体
次の3点を意識した構成となっている。
講師陣は、NPO 経営者や NPO 内外の支援者など、NPO の活動に関わりが深く、双方向のコミュニケ
成果報告会(2010年度)。
研修成果を参加者130名に報告
いる。
このように、本プログラムが目指しているのは、特定事業の改善ではなく、団体の業務プロセスや考
え方がマーケティング思考に変化していくことである。
ーションによって、理解を深めることができる仕組みとなっている。
(2)NPOでの働き方を理解する
NPO で 働く ことを具体的にイメージするために、様々な分野、職種の 10 人以上の NPO スタッフと
のトークセッションとインタビュー実践、NPO の調査実習、職場体験、NPO での 3カ月間のインターン
がある。インターンでは、スタッフと同様の業務を任され、現場で日々求められるものを理解する。また、
事業名称
NPOスタッフ養成研修
2010 年に市ヶ谷に開設した専用の研修室「NPO サポートセンター市ヶ谷」では、NPO への就職・
20
インターン期間中も週に2日間は研修室での研修を継続し、研修で学んだことを団体で実践できるよう
にしている。
転職を志す受講生の議論する声が響いている。
この研修には、主に 20 代から40 代の約 25 名が参加し、
(3)同じ志を持った仲間づくり
毎月 100 時間を超えるカリキュラムを6カ月間実施している。日本で初めての NPO への就職・転職をテ
研修では、ワークショップやグループワークを多く取り入れているため、受講生がすぐによいチームメイトと
ーマとした長期研修である。
なる。小規模な団体が多い NPOでは、就職後の組織を超えたネットワークは武器であり、大きな財産となる。
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
21
3
NPOサポートセンター
中間支援
特定非営利活動法人
事業の成果と課題
4
NPOマーケティング・プログラム
今後の展望
当センターでは、2000 年から約 10 年間、NPO でのインターンシップ事業を
実施し、NPO の「人のマネジメント力向上」など、NPO の継続性や発展のた
NPO マーケティング・プログラムは、中間支援組織として
めの人材育成に力を入れてきた。
の当センターの想いでもあり、協働企業のパナソニック( 株 )
NPO の成長とともに、そのニーズも変わってきているが、今後は、NPO に向
との共通の目的でもある「NPO の組織基盤強化」に向けて、
けての支援メニューの充実化、新プログラムの開発など、実践的な取り組みを
マーケティングに特化したプログラムである。当センターの
ベースに、NPO の組織基盤強化にさらに努めていきたいと考えている。
スタッフや講師、パナソニックと毎年協議を重ね、NPO の
えで、企業の視点で様々な指摘やアドバイスがある。
中間報告会での発表後、さらにブラッシュアップ!
マーケティングにフォーカスした NPO 支援事業は他に類を見ない。今後のステップとして、団体を支
援する専門家や講師の養成を行う準備を進めている。また、プロボノも研修に参加し、団体の支援策を
考える「サポーター制度」も準備中である。
な「姿勢」の共有が、協働によるプログラムを支え、継続・発展につながる。これは、企業が NPOと
2011 年度には、『NPOとマーケティング(仮題)』の出版も予定している。
協働する場合の重要なスタンスといえる。
●NPOスタッフ養成研修の今後の展開
●具体的な成果
NPO スタッフ養成研修は、現在は求職者を対象に研修を実施しているが、仕事を続けながらNPO に
これまでの研修で策定したマーケティング施策を、約1年間実践したことで、「会員の維持・拡大」→
関わりたいという社会人からの要望も多い。仕事をしながら通える夜間コースを新設する予定である。
会費 1.6 倍増、寄付・募金額 4.3 倍増、
「ワークキャンプ(ボランティア)参加者数増」→参加者数 1.3 倍増、
また、求職者に限らず、NPO の採用活動に対するサポートや情報提供、双方のマッチング機会の提
「イベント新規参加者数の増加」→新規参加者数 3.4 倍増、などの結果が報告されている。
供や、採用後のスタッフをサポートするメンター制度など、継続的に NPO 団体を支えていく仕組みづく
●参加団体は貴重なお手本
りにも取り組んでいきたいと思っている。
助成
企業との協働において、率直な意見交換ができる「場づくり」や、双方のプログラムに対する前向き
各団体が提出した課題シートや講師からの指摘などはすべてメーリングリスト上で公開している。他団
地域支援人材の育成
クの担当者からは、当センターの事業への想いを尊重したう
事務所での小堀氏
●マーケティング・プログラムの今後の展開
組織運営に合った研修内容につくり上げてきた。パナソニッ
ネット ワ ー ク形成
●企業との協働のポイント
(ヒアリング応対者:事務局長代行 小堀 悠氏)
体の内部データや課題を共有することで、参加団体間の相互理解や信頼が高まり、連携事業が誕生す
るという副次的な効果も生まれている。
また、「プロボノなどの専門家とのコミュニケーションが取りやすくなった」「他団体を意識するように
なった」「会員や支援者の情報を収集する仕組みができた」「団体内に目標値を張り出すようになった」
当センターでは、「産官学民プラットフォーム構想」として、NPOと大学を主軸に行政、企業をはじめと
する様々な連携を実施し、多様な視点、総合的連携によって多くの地域課題解決し、新しい社会的協働
が市民によるコミュニティの創出に貢献することを実証してきた。これらの成果を踏まえ、山岸秀雄理事
など、様々な効果が生まれている。
長が教授を務める法政大学は、NPO、協同組合、労働組合等と連携し、サードセクターの人材育成を目
●講師陣の層を厚く
指した大学院開設の方向性を決定し、大学院と当センターとの協働による事業展開の検討を始めている。
プログラムの講師は、講義のほか、課題への添削、個別コンサルティングなど、事務局と一緒にきめ
細かな対応をしている。それが、このプログラムの成果と直結するだけに、多数の NPO の支援につな
げるためにも、講師陣の層を厚くすることが求められている。
NPOスタッフ養成研修
●8割が就職決定
第1期の受講生のうち、約8割の就職が決まっている(大学院進学者も含む)。半数は、国際協力
NPO、福祉 NPO、観光協会、大学、公益法人などの公益事業を行う組織である。
NPO へ就職しなくても、企業で専門技術を身につけて専門家として NPO の活動をサポートしたり、ボ
ランティアとして関わる受講生が多いのは、NPO にとっても歓迎すべき点である。
採用するNPO にとっても、受講生との交流の機会や職場体験などで、複数の受講生と触れ合うため、
安心してゆっくり採用を決めることができる。そのため、採用後のミスマッチもなく、即戦力として業務
を担うことができる。
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教育関係NPO 事例集
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中間支援
特定非営利活動法人
2
大阪NPOセンター
所在地…〒553-0006 大阪府大阪市福島区吉野 4-29-20 大阪 NPO プラザ 201
TEL…06-6460-0268 FAX…06-6460-0269
事業名称
人材創出・育成機能
ネット ワ ー ク形成
大阪発! 市民社会の創造と持続的発展に向けて
主な教育関連事業の紹介
1.NPOたすけ隊
●NPO 法施行とともに集まった自発的な専門家集団の誕生
大阪 NPO センター(以下、センター)には、設立当時から弁護士、税理士等、市民活動を支援した
いという想いを持った専門家が自発的に集まった。NPO 法が成立したものの、手続きに不慣れな市民
URL…http://www.osakanpo-center.com 団体には荷が重いものと推測できた。集まった専門家が、「それぞれが持つ専門性を活かして自らが
団体の概要
NPO の相談に乗りましょう」というスタンスで、
「NPO 法律・会計・税務支援事業」
(以下、
「たすけ隊」)
大阪府大阪市
地域支援人材の育成
1
ができた。NPO の実務に詳しい独自の専門家集団を持つセンターの特徴の一つが生まれた。
代表者名…金井宏実
設立年月…1996 年 11 月 認証日…1999 年4月 14 日
有給スタッフ数…常勤 /14 名、非常勤 / 1名
事業規模(09 年度決算収入)…81,917,319 円
●事例研究会を開き知見の共有
当時、NPO の相談機関は少なく、専門家による相談という信用性は高かった。「たすけ隊」のメンバ
ーも社会貢献という形で新しいことに参加でき、モチベーションを
その他 12,607,216 円)
高く保つことができた。最初の頃は法人格を取得すべきかどうか等
助成
(内訳:事業収入 51,448,592 円、会費 3,300,000 円、補助金 14,561,511 円、
の入り口の相談が目立っていたが、徐々に専門的かつ幅の広い内
現代の市民社会で重要性を増している多様な市民活動に関して、その社会的意義の社会
活動の
目的・趣旨
への理解を促進しつつ、各民間非営利組織並びに民・産・官・学との有効な連携並び
に民間非営利組織の自立・成長のための助言・援助その他の支援事業を行い、民間非
営利組織の健全な発展と活動の活発化を図ることをもって、明るく豊かな社会の実現に
寄与することを目的とする。
容になってきた。
月1回の定例会を開き、相談事例の分析や研究など知見の共有
を行うなどの連携により、質の高い相談を可能にした。
「たすけ隊」主催のセミナーの様子
2.認定コンサルタント養成塾
●マネジメントから経営支援へ
「たすけ隊」によりNPO のマネジメント支援のスキームは確立できたが、組織が継続・成長していく
団体の設立経緯
ためには、よりビジネス的な発想と、経営支援が必要であると考えた。そこで、2002 年より認定コンサ
1995 年、大阪 JC 事業企画委員会において、市民が自発的に行う市民活動の重要性とそれらを育成
ルタント養成塾を開講し、NPO の経営を支援する人材育成を開始した。受講者の多くは中小企業診断
支援する社会システムの重要性を提言した。1996 年、その提言を具現化した純粋民間の中間支援組
士であり、本人の 志 (受講動機と認定後の抱負等)を面接で確認し、センターのミッションに合う人
織として設立。大阪で初めて NPO 法人格を認証された団体である。
材に限定して育成することを重視している。
「Civil Society Organization=CSO」
という概念
主な活動内容
CSOとは市民の観点から自発的・
① 人材創出・育成機能:NPO たすけ隊、認定コンサルタント養成塾、地域貢献型社会企業家育成プロ
公共的な活動を担いながら、社会
グラム、ジョブネットNPO、インターンシップ
② 情報受発信機能:広報誌「むすび」、
メルマガ「つたえたい」、HP、
ブログ、出版
③ 相談・コーディネート機能:各種相談対応、専門家派遣、
コンサルティング
協同組合
医療法人
労働組合
学校法人
宗教法人
社会福祉法人
いて行動する NPO のようなテーマ
⑤ 事業創出・拡充機能:インキュベーション、ビジネスプランコンペ
教育関係NPO 事例集
公益法人
軸として、公 共 的 利 益 や 課 題 につ
会の問題解決に向けたソーシャル
⑧ 資金循環整備機能: 志 民ファンド
24
たものである。社会的ミッションを
型組織に限らず、地縁型組織や社
⑦ 組織強化機能:ソーシャルビジネス支援、マネジメント支援
規模大
変革を目指している団体を総称し
④ネットワーキング機能:CB・CSOアワード、起業のCSR支援、近畿ソーシャルビジネス・ネットワーキング
⑥ 政策提言機能:公益認定ウォッチャー市民会議、公共領域ビジネス支援
多様な CSO
ビジネス(SB)やコミュニティビジ
ネス(CB)を行う社会的企業も含ん
でいる。
公益性
株式会社・LLP・LLC
(一般)
商工会議所・商工会
JC
株式会社・LLP・LLC
(非営利型株式会社・ソーシャルベンチャー・CB)
共益性
NPO
NPO 法人
市民活動団体
ボランティア団体
地縁型組織
自治会・町内会
老人クラブなど
規模小
Vol 5
つなぐ
25
大阪NPOセンター
中間支援
特定非営利活動法人
2006 年、「Civil Society Organization(市民社会組織)」(以下、CSO)という概念に基づき、CSO
成事業に大きく反映させることができた。
の経営支援人材育成を目的としたコンサルタントを養成する必要が生じた。2011 年には、カリキュラム
を大幅に見直し、受講資格も個人の資格と経営支援実績の有無を重視するようにした。
経営支援を必要とする声
センターは、毎年新規に数十団体に対して育成事業を提供しており、全国レベルで高い事業評価を
認定コンサルタント養成塾のポイントは、「受講者の 志 を問
管理実践、経営管理に関する学習の重要性を企業家や経営管理者に助言している。
う」「現場重視」「CS0 の自律的経営支援」の3点である。受講
これまで多くの団体を支援してきたが、センターからアプローチをかけていくのではなく、団体から相
者の志を確認し、訪問実習、現場での提案を重視する「現場重
談を持ちかけてくるケースばかりである。相談案件は、初歩段階のものから困難な案件まで幅広い。セ
視」の姿勢と、経営改善は共に考え実行することを重視すべき
ンターには、解決が難しい問題にも、認定コンサルタントや専門家のネットワークを活かして対応できる
だという「CS0 の自律的経営支援」の考え方を重視している。
柔軟性がある。
認定を受けた後、一定レベルの CSO 経営支援実績に達した者
チームコンサルティングの必要性
については、センターと契約を交わし「大阪 NPO センター認定
コンサルタント」という名称使用を許可し、センターと共に経営
地域支援人材の育成
受ける団体も輩出している。その現状を一緒に喜ぶとともに、一過性の評価に惑わされず、普段の経営
ネット ワ ー ク形成
●認定後の活躍の場の提供
認定コンサルタント養成塾の風景
支援事業に従事していただいている。
近年 CSO が抱える問題も多岐にわたり、単独の専門家でサポートすることが
難しくなってきている。また、CSO が手掛ける事業は発展のスピードがゆるい
ので気長にプロジェクトを組んで支援する体制が必要である。今後は、いわ
ゆるクリエーターと呼ばれる専門家も交えて、プロジェクトチームを組んで
退職後のキャリア・デザインを見据えて、地域に貢献するために社会企業を目指す社会人を対象とし
CSO を支援するスタイルを進めていく必要がある。
助成
3.地域貢献型社会企業家育成プログラム
た事業である。NPO マネジメント論と社会企業論を核とした講座と社会事業事例演習・インターンシッ
プの機会を提供し、退職後の活躍のための支援を行う。「四大学社会人教育連携協議会」が文部科学
省選定事業を受託し、実習科目をセンターが担う連携体制で実施している。
●事業者育成プログラムの特徴
センターの教育事業は、主体が自ら問題を発見、要因分析、課題設定、課題解決のためのアクション、
評価、改善というPDCA サイクルを修得することを重視しており、これに必要な知識・技術を教授するこ
とが中心であるため、単にハウツーやテクニックの教授は行っていない。
社会企業家や事業者本人が経営問題の真因を把握する知識・技術を修得することがまず第一であり、
単にハウツーやテクニックを修得しても、かえって害を及ぼすこともあり得ると考える。例えば、事業コ
ンセプトが十分構築されていなかったり、対象が明確化されていない段階で、HP 等で広報をしてしまう
ヒアリングに対応いただいた山田裕子氏
4
今後の展望
マネジメント支援+経営支援+資金支援=企業家育成
「マネジメント支援」と「経営支援」を併せ持つセンターの強みを活かした企業家育成を今後も継続
していく。中長期的には、社会企業家育成事業によって一定の経営基盤を形成した社会企業家が、新
たな企業家、経営管理者とともに経営を学びながら支援ができる人材に成長することを期待している。
このような交流・転換を生み、豊かな市民社会の創造につながる教育事業を目指したい。また、セ
ンターがこれまで培ったコンサルティングのノウハウを、近畿圏内だけでなく他地域にも伝えていければ
と考える。
(ヒアリング応対者:理事・事務局長 山田裕子氏)
ことがないように、教育プログラムが設計・提供されている。
また、同じような経営ステージにある企業家、
経営管理者を集めピアグループを形成し、相互学習活動を展開することで学習効果を高める工夫をして
センターは、設立当初から企業家本人と支援側の人材育成を行ってきた。これらの成果を活かし
いる。
た事業に「 志 民(しみん)ファンド」がある。近畿2府5県において社会的課題解決を目的と
3
事業の成果と課題
失敗から資産が誕生
した事業活動を展開する個人・法人等事業者に対して、市民社会創造を志す社会投資家からの寄
付金を財源として、資金支援だけでなく、経営診断、経営指導等の直接支援が受けられる助成制
度である。2006 年の開始当初から多くの社会企業家から応募があり、今後は多様な資金提供を検
討中である。 2002 ∼ 05 年の間、全国に先駆けて NPO を経営・運営するリーダー養成を目的に NPO 大学院講座
を開設した。当時としては先駆的な考えであり、プログラム内容も充実したものだった。しかし、講座を
卒業した後に修士号が出ず、講座終了後のアウトプットメニューが用意されていなかったことや、大学が
同様の講義を開設したことなどが要因で人が集まらなくなってしまった。
講座はやむなく終了してしまったが、人材育成の体系的なカリキュラムが資産として残り、他の人材育
26
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
27
中間支援
特定非営利活動法人
ネイチャリング・プロジェクト
所在地…〈本所〉〒892-0842 鹿児島県鹿児島市東千石町 14-2
TEL…099-219-5739 FAX…099-219-5728
URL…http://www.naturing.org/ E-Mail…[email protected]
事業名称
主な教育関連事業の紹介
社会起業家養成スクール(職業訓練)
ネット ワ ー ク形成
真に自立した公益サービスの担い手、社会起業家を養成
2
2002 年度、独立行政法人 雇用・能力開発機構の委託を受けて、全国でも非常に珍しい NPO 等の
起業を目指す職業訓練を開講した。「NPO 起業・経営者養成科」「コミュニティビジネス実践科」「ソー
シャル・プロジェクト実践科」等、現在までに合計 23コースで人材の育成を行ってきた。
受講生は、失業給付等による生活保障を受けながら、「社会起業家精神」「NPO・ソーシャルビジネ
ス概論」
「キャリア形成」
「マーケティング」
「経営戦略」
「会計・法務等の経営実務」
「職場実習(OJT)」
団体の概要
等からなるカリキュラムを3∼ 12カ月間学ぶ。
鹿児島県鹿児島市
代表者名…松村一芳
設立年月…2000 年3月 認証日…2000 年6月 30 日
有給スタッフ数…常勤 /43 名、非常勤 / 0名
実践者を中心とした講師陣、20 代から60 代の男女による多様性あふれるクラスメンバー構成(1ク
ラス 15 ∼ 30 名)を特徴としており、起業に必要な知識だけでなく、パートナーや協力者を受講中に獲
得し、修了直後の起業を可能にする環境が整備されている。
事業規模(09 年度決算収入)…85,046,954 円
2010 年より、鹿児島県大隅半島南部に位置する錦江町におい
(内訳:事業収入 80,206,842 円、会費 585,000 円、補助金 2,120,000 円、
て、人口減少のため閉校となった中学校を利用し、地域社会との
その他 2,135,112 円)
地域支援人材の育成
1
助成
協働により周囲の豊富な自然・農業・文化資源を活用した「6次
産業的仕事づくり」を目指す 12カ月のコース、「社会的アグリ・
公益の視点、クリエイティブな経営能力を持つ人材の育成を行い、公的サービスの担い
活動の
目的・趣旨
手である社会起業家の輩出を目指す。また、地域再生の為に、様々な業態とのネットワー
ク形成・協働の推進を図り、自らも主体となりながら、永続的な地域コンソーシアムの実
現による社会全体の利益の増進に寄与することを目的とする。
団体の設立経緯
鹿児島県八重山の藪に埋もれた古民家を再生することから活動を開始し、後に拠点を鹿児島県の経
済・文化の中心である天文館に移した。創業当初より一貫して、地域社会の課題解決をミッションとし、
経営者的な視点と志をもって担っていく社会起業家を養成するスクール事業や、NPO・ソーシャルビジ
ネスに関する普及・啓発・支援を図る各種事業を展開している。
現在では、鹿児島市東千石町に「本所」と「天文館ビル教室」、鹿児島県肝属郡錦江町に「大原学
習センター」と「神川学習センター」、福岡市に「福岡教室」、熊本市に「熊本教室」、東京に「東京教室」
を開設している。
フードビジネス科」を開講している。
さらに 2011 年からは福岡・熊本にも教室を設け、
「NPO 起業・
経営者養成科」「ソーシャルビジネス実践科」等の準備を進めて
いる。
事業名称
閉校となった中学校を活用した
社会起業家養成スクール
Globe Academy(子どもを対象とした課外授業)
Globe Academy(グローブ・アカデミー)は、子どもが自分の個性を開花させつつ、しなやかに創
造的に未来を切り開いていく力を養成することを目的にした土曜学級である。世界各国からの先生方
が、英語と日本語を織り交ぜ、思考力や表現力を楽しみながら鍛える多彩な授業を行っている。
個性を発揮できる通常授業
小学校1年生から6年生までの子どもたちを対象に、毎週土曜日に開講している。午前・午後にそ
主な活動内容
れぞれ1科目2時間の授業を行う。「演劇」「芸術」の授業では、体、声、道具、材料、様々なものを
① 社会起業家養成スクール事業
使って自分を表現する楽しさを味わい、子ども自身が自分で考えたり感じたりしたことを、自由に発揮す
NPO等での起業を目指す職業訓練を実施
る場となっている。
② Globe Academy
「科学」の授業では難しい専門用語を使わず、実験や工作を通
子どもを対象とした課外授業
して身の回りに起こる物理的・科学的な現象を体験する。また、
③ NPO・ソーシャルビジネス支援事業
模型作りを通して宇宙や自然の世界を身近に感じ、仕組みを考え
NPO・ソーシャルビジネス事業者等を対象とした経営支援、雇用支援、
リサーチ等
ながら学んでいく。
④コミュニティカフェ、スペース運営事業
「文化」の授業では、各国から来た講師たちのふるさとの料理、
多様なコミュニティや個人に対して活動、交流の場を提供
⑤ 人材マッチング事業
イスラエル人の講師と科学の実験
遊びを体験したり、話を聞いたりする。
NPO・ソーシャルビジネス分野を中心に職業紹介事業を展開
28
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
29
ネイチャリング・プロジェクト
中間支援
特定非営利活動法人
月に1回の課外イベント
さらに、閉校となった中学校を利用した「社会的アグリ・フードビジネス科」においては、
「限界集落」
子どもたちが住む地域を知り、体験を通した学びを提供するために、毎月1回の遠足を開催している。
となりつつある地域に、当コース受講を目的とした若年者等8名の地域外からの移住誘致に成功してい
シュノーケリング、畑作業等、写真でしか見ることのできない世界を実際に体験したり、季節を感じる一
る。今後、仕事づくりに向けた積極的な活動を行い、本格的な定住を目指している。
日を過ごしたりする。
ネット ワ ー ク形成
子どもの頃からの起業家精神(生き抜く力)の培養に向けて
成人求職者を対象とした社会起業家養成スクールの運営において、地域再生に向けた志を抱きなが
テレビ電話でイギリスとの交流
インターネットのテレビ電話を利用して、イギリスにあるパートナーシップ校との交流を年に3回行っ
らも、家族の扶養や体力の限界・健康問題、固定観念(自身の価値転換の難しさ)等の制約に直面し
ている。お互いの学習の成果を発表し合ったり、日常生活の紹介をしたり、顔の見える交流を通して世
苦悶する受講生・修了生を支援する経験を重ねてきた。その中で浮かび上がってきたのが、「人生のよ
界を身近に感じることができる取り組みとなっている。
り早い段階での起業家教育の必要性」である。
この課題に対応するのが、前述の Globe Academy である。Globe Academy は、「起業家教育普及
事業」(2007 年度経済産業省委託事業)における中学生への起業家教育プログラム実施等から得たノ
1年間の「学び」の集大成、また「相手を理解する」「自分
ウハウを応用して構築されたプログラムを基盤としている。
を表現する」ということを体当たりで学んでいく実践の場として、
今後、成人に向けての社会起業家養成スクールをより充実させていく一方、児童・生徒等を対象とし
毎年3月に1週間のイギリス短期留学を実施している。
た子どもの頃からの起業家精神(生き抜く力)の培養に向け、Globe Academy の拡充を図っていくこと
テレビ電話で交流しているイギリスの子どもたちと実際に会う
が、取り組むべき課題と考えている。
地域支援人材の育成
英国短期留学
ことは、子どもたちの大きな楽しみとなっている。イギリスの一
とによって責任感や思いやりの心を育むねらいも兼ねている。
イギリス短期留学での子どもたち
3
事業の成果と課題
4
助成
軒家を借りて参加者全員で生活するが、共同生活を経験するこ
今後の展望
当法人のミッション遂行のために具体化しつつあるビッグプロジェクトが「コミュニティカレッジ設立」
である。本プロジェクトは、これまでの事業の集大成として、10 年にわたり培った幅広い事業の経験・
ノウハウを基に、前述の閉校となった中学校を活用して行う。自主的に他を尊重し、他のために自らが
約400名が受講、100名以上が起業
社会起業家養成スクール受講生の修了後進路は、起業が約 30%、就職が約 60%となっている。介護・
福祉から文化・芸術等に至る様々な分野で NPO 法人等を設立した修了生は、地域社会に対し「社会的
課題の解決」「雇用の創出」といった価値を提供し続けている。
また、修了生により起業された NPO 法人等が「コミュニティ・ジョブ支援事業」の職場体験や「ソー
シャルビジネス支援事業」のインターンシップの受け入れ先となる等、当法人が実施する事業の協働相
手となるケースも数多く見られる。
考え、他と共感を持って、自らの責任で公益を担える人材を育み、地域に輩出することにより、地域社
会の再生、活性化、発展に積極的に取り組むものである。
また、子どもから中高年者まで世代を超えたコミュニティを形成する。周辺には「6次産業」としての
営農を展開し、新たな雇用の創出や移住の促進等を図り、その収益・成果を当該コミュニティカレッジ
や地域社会に還元するなど、地域社会と一体となった地域社会の創生に取り組むべく、スクール修了生
や行政等と協働し、準備を進めているところである。
(ヒアリング応対者:代表理事 松村一芳氏)
※コミュニティ・ジョブ支援事業
職業相談、職場体験コーディネート等により中高年者の NPO 等就業を支援する(厚生労働省委託事業)。
※ソーシャルビジネスインターンシップ事業
NPO・ソーシャルビジネス分野におけるインターンシップを推進し、大学生のキャリア開発や当該分野における担い
手確保を目指す(内閣府委託事業)。
その他
60 代
9%
女性
39%
性別
起業
32%
男性
61%
就職
59%
進路( 3カ月後)
20代
50 代
30 代
40 代
年代(受講時)
社会起業家養成スクール受講生データ
30
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
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中間支援
中間支援
特定非営利活動法人
特定非営利活動法人
いしのまきNPOセンター
所在地…〒030-0801 青森県青森市新町 2-6-25 奈良屋ビル 2F
所在地…〒986-0832 宮城県石巻市泉町 3-1-63 石巻市 NPO 支援オフィス内
TEL…017-776-9002 FAX…017-776-9003
TEL…0225-23-0851 FAX…0225-23-0851
URL…http://www.a-nponet.jp/ E-Mail…[email protected]
URL…http://www.i-port.ne.jp/npo/ E-Mail…[email protected]
代表者名…田中弘子
青森県青森市
代表者名…佐々木万亀夫
設立年月…1999 年1月 認証年月…1999 年4月
設立年月…2000 年 11 月 認証年月…2001 年5月
有給スタッフ数…常勤 28 名、非常勤0名
有給スタッフ数…常勤3名、非常勤3名
宮城県石巻市
事業規模(09 年度決算収入)…8,713,021 円
(内訳:会費 170,000 円、事業収入 908,100 円、指定管理料 5,499,999 円、
会費 1,346,700 円、寄付金 635,309 円、その他 357,443 円)
助成金 2,000,000 円、寄付その他 134,922 円)
広く市民活動を行う個人或いは団体を支援することにより、市民の自己決定と自己責任に
基づく自立性のある市民社会の実現に寄与することを目的とする。
活動の
目的・趣旨
NPO の法人化のサポートと各種相談や、法人化後の資金・会計などのマネジメント・サポート、NPO
石巻圏域における民間非営利組織(NPO)活動の発展を目指し、地域における民間支
援組織として、幅広く地域や分野を越えた NPO 活動基盤強化を図り、企業や行政とのパー
トナーシップの形成を促進し、もって市民社会の発展に寄与することを目的とする。
助成
助成
活動の紹介
地域支援人材の育成
地域支援人材の育成
事業規模(09 年度決算収入)…18,669,904 円
(内訳:受託金 11,177,236 円、助成金 3,310,000 円、事業収入 1,843,216 円、
活動の
目的・趣旨
ネット ワ ー ク形成
ネット ワ ー ク形成
あおもりNPOサポートセンター
活動の紹介
への情報提供と人材派遣など、市民に向けた啓発活動、NPO の支援とネットワークづくり、調査研究や
中間支援センターとして、「石巻市 NPO 支援オフィス」の運営によるNPO の活動拠点づくりや、NPO の
政策提言を主な活動としている。
設立や運営の相談対応、活動に関する情報やアイデアの提供、NPOと企業や行政、NPO 同士のネット
● 東青地域未来づくり人財育成事業
ワークづくりを行っている。
新規雇用者を対象に、講座による分野ごとの知識の普及啓発や、地域づくりリーダーのもとでの体験学
● NPO 交流事業
習、地域づくり実践活動を実施。
石巻市川開き祭りで NPO 団体や地元のボランティア団体の発表の場としての「んぽん舗まつり」を開催
地域のコミュニティー機能の強化、商店街の振興、NPO の啓発、中山間地域の農林水産業振興に向け
している。
た取組を行い、地域づくりを中核的に担う人材、起業化意欲にあふれた人材の育成を目指している。
● ふるさと体験事業
● かれいざわ ARTIST in RESIDENCE
2009 年度、 人材育成を目的に、子どもたちに地域産業を体験してもらう「しごと探検隊 2009」を行
青森市浪岡地区にある旧王余魚沢 ( かれいざわ ) 小学校を使用した廃校活用プロジェクト。
った。
全国から招聘した、様々な芸術の分野で活躍するアーティスト等に創作活動ができる場を提供し、地域
● 起業支援活動
住民やスタッフとともに作品展示やワークショップなどを通じて「人と人の交流」を図り、地域での創造
2010 年度、「コミュニティビジネスマイスター認定講座」の開催などを行った。
的な暮らしのあり方について考えることを目的としている。
ここに注目
32
ここに注目
青森県の中間支援組織として、NPO 支援とともに、地域の
NPO の中間支援センターとして、NPOと企業・行政との関
人材育成を積極的に行っている。
係、あるいは NPO 同士の関係づくりを深め、分野を越えた
東青地域未来づくり人財育成事業の受託や廃校活用など、
交流の場や機会をつくることを事業の柱のひとつとしてい
行政と協働して地域活性化の取り組みを行っている。
る。
教育関係NPO 事例集
Vol 5
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33
中間支援
中間支援
特定非営利活動法人
特定非営利活動法人
うつくしまNPOネットワーク
ひたちNPOセンター・with you
所在地…〒317-0072 茨城県日立市弁天町 2-12-10
TEL…024-953-6092 FAX…024-953-6093
TEL…0294-22-6292 FAX…0294-22-6292
URL…http://www.utsukushima-npo.jp/ URL…http://www12.plala.or.jp/NPOWY/ E-Mail…[email protected]
E-Mail…[email protected]
福島県郡山市
代表者名…佐久間仁一
設立年月…2003 年3月 認証年月…2007 年9月
有給スタッフ数…常勤 12 名、非常勤0名
(内訳:会費 477,000 円、寄付金 88,370 円、事業収入 34,692,298 円)
活動の
目的・趣旨
心豊かな地域社会を市民の力で創造してゆくため、福島県内で活動する特定非営利活動
法人、市民活動団体、ボランティア団体の活動を促進する支援活動などを行い、市民自
活動の紹介
設立年月…2002 年8月 認証年月…2002 年 12 月
有給スタッフ数…常勤2名、非常勤1名
事業規模(09 年度決算収入)…5,387,280 円
(内訳:会費 165,000 円、寄付金収入 1,249,500 円、補助金収入 2,500,000 円、
自主事業収入 247,990 円、委託費収入 981,000 円、その他 243,790 円)
市民、行政、企業、NPOとのパートナーシップによる市民社会の構築を推進するため、
活動の
目的・趣旨
市民とNPO 団体に対する活動の支援とネットワーク化を図り、NPO 活動に関わる研究、
情報提供、交流、人材育成、相談などに関する事業を行い、生き生きとした豊かな市民
社会の実現に寄与することを目的とする。
助成
助成
らが考え行動してゆく活力ある社会づくりを行うことを目的とする。
茨城県日立市
地域支援人材の育成
地域支援人材の育成
事業規模(09 年度決算収入)…35,257,668 円
代表者名…安田尚道
ネット ワ ー ク形成
ネット ワ ー ク形成
所在地…〒963-8835 福島県郡山市小原田 2-19-19
活動の紹介
● 県中地方 12 市町村を対象にした「ど真ん中地域資源魅力アップ支援事業」
一般的な中間支援事業のほか、地域のニーズとやりたい人をつなぐことにより地域の課題解決を目的
地域の自然や歴史を学び、地域らしさを大切にしながら地域資源の魅力をアップし、利活用することを
に、様々な団体を育て自立させるための教育・支援活動を行っている。
目的に実施。地域の人たちと自慢・不満の中から資源を見つける「井戸端会議」、地域資源を利活用
● NPO 運営・協働セミナー
するためのヒントとなる「地域を元気にする講演会」、先進的な取り組みをしている地域への「地域を元
市民を対象に、「NPO」や「助成金」、「行政との協働」等をテーマにしたセミナーを開催している。
気にする視察研修」の開催等を実施している。
● 耕作放棄地事業「中里りんご園共同管理」
●「ふくしま子育て支援ネットワーク」事務局
後継者不在のため、伐採が予定されていた日立市にあるりんご園を借り受けて実施。りんご剪定や、り
子育て支援活動をするNPO・ボランティア団体などの交流、相互の連携、支援スキルの向上、地域住
んご加工品づくり等について、市民や学生が農家の方から学ぶ機会などを設けながら、りんご園を管理・
民との連携、行政や企業などとの協働などを推進。
運営している。
「社会全体での子育ち・子育ての支援」を充実させていくために、交流会や意見交換会の開催や、子
● その他、市民に遊休地の農園のオーナーになってもらう、市民農園事業「ふれあい貸し農園とまと倶
育て支援ができる専門家の育成等の活動を行っている。
楽部」の運営や、料理を通して子供からシニアまでみんなが集う、商店街活性化事業「コミュニティレ
● その他、中間支援組織として NPO・ボランティア団体・地域づくり団体などの活動支援、人材育成
ストラン ふぁん・ふぁん」の企画・運営等の活動を行っている。
講座や職員研修等の企画・開催、環境とエネルギーの問題に係るNPO 団体の「福島県環境・エネル
ギー NPO 連絡協議会」事務局、県民一人ひとりの参画による地域づくりが行われることを目的としてつ
くられた「公益信託うつくしま基金」の申請と活用のサポート等を行っている。
ここに注目
NPO 法による17 の活動分野を突き抜けた「第 18 番目の分
ここに注目
国土交通省モデル事業として「中里りんご園共同管理」を
実施。また、行政への提案・協働事業として、かみね公園
にて「花壇作り」事業を行っている。
野」の開拓が喫緊である。中間支援組織としての任務を担
いつつ、さらにインフラストラクチャー組織(IO)として再
定義し、NPO 法人をはじめとする県民活動団体の活動基盤
の充実を目的に活動したい。
34
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
35
中間支援
中間支援
特定非営利活動法人
特定非営利活動法人
とちぎボランティアネットワーク
さいたまNPOセンター
所在地…〒330-0056 埼玉県さいたま市浦和区東仲町 12-12 ツインハイツ 102 TEL…028-622-0021 FAX…028-623-6036
TEL…048-811-1666 FAX…048-811-1888
URL…http://www.geocities.jp/tvnet1995/ E-Mail…[email protected]
URL…http://www.sa-npo.org/ E-Mail…offi[email protected]
代表者名…栗山 宏
栃木県宇都宮市
代表者名…中村陽一
設立年月…1995 年 12 月 認証年月…1999 年8月
設立年月…1999 年2月 認証年月…2000 年1月
有給スタッフ数…常勤4名、非常勤 19 名
有給スタッフ数…常勤8名、非常勤 12 名
埼玉県さいたま市
事業規模(09 年度決算収入)…70,044,575 円
(内訳:会費収入 1,049,000 円、一般寄付金収入 1,937,100 円、補助金収入 1,200,000 円、
民間補助金・助成金 900,000 円)
事業収入 65,330,254 円、その他 528,221 円)
活動の
目的・趣旨
的に参加ができるように、また、すでにボランティア活動に参加している個人および団体
活動の紹介
市民の自発性・社会性が発揮できる新しい地域社会の仕組みの開発のために積極的な
活動の
目的・趣旨
提案をするとともに、社会貢献・社会変革のための市民による活動や事業の支援を行い、
また市民団体をはじめとするさまざまな活動のネットワークをすすめることを通して、市民
自らが社会的課題を解決し、新しい価値を創造する市民社会の実現をめざします。
助成
助成
が、継続的に活動できるよう援助し、地域社会の発展に寄与することを目的とする。
地域支援人材の育成
地域支援人材の育成
事業規模(09 年度決算収入)…48,000,542 円
(内訳:事業収入 39,342,015 円、寄付金 5,424,527 円、会費 2,334,000 円、
栃木県域の市民および、この会の趣旨に賛同するだれでもが、ボランティア活動に自主
ネット ワ ー ク形成
ネット ワ ー ク形成
所在地…〒320-0027 栃木県宇都宮市塙田 2-5-1 共生ビル 1 階
活動の紹介
● 非営利組織のための研修・支援事業
県内全域を対象とした市民によるボランティア・NPO の中間支援団体として事業を行っている。
NPO の人材育成を目的とした研修・講座を主催。
● ボランティアセンターの運営
「市民活動のための広報講座」や「NPO・ボランティア・市民活動講座」
「地域の暮らしやまちづくり講座」
ボランティアのコーディネート事業を行っている。
「自治体・行政関連講座」等のテーマに関して、講師派遣も行っている。
他の NPOと協力して、研修会やイベントを随時開催、講師派遣も行っている。
● 市民自治・地域開発事業
● NPO 活動支援事業
市民の「地域の暮らし」や「まちづくり」のモデル事業を市民自らが諸団体との連携で行っている。「子
NPO に関するコンサルティング、職員の研修、育成、拠点スペースや備品の貸し出しを行っている。
どもの防犯力アップ出前教室」や「さいたま市防災ボランティアコーディネーター養成研修講座」等を
また、県内の NPOリーダーを招いた交流会も行っている。
実施。
● 若者自立就労支援
● その他、指定管理者として「さいたま市市民活動サポートセンター」の運営や、非営利セクターとの
指定管理者として「とちぎ若者サポートステーション」を運営している。個別相談、就職活動のための
連携を通して、共生の地域社会づくりをすすめる「非営利組織ネットワーク事業」を行っている。
講座を実施している。また、アドバイザー養成のための講座も開催している。
また、NPO・市民団体との「組織連携」を進んで実践し、より政策提言能力を高めることを目的に「市
● その他、環境学習のテーマ館「エコハウスたかねざわ」の運営、災害救援・復興支援活動、講演会、
民調査・発信・提言事業」等の活動も行っている。
イベント、情報誌の発行などによる一般向け啓発活動などを行っている。
ここに注目
ここに注目
全国で唯一、NPO 団体と市民が中心となって行った「認知
症地域支援体制構築事業」の記録をまとめた『やさしさが
2011 年には県主催の「県民協働フェスタ2011」企画運営を
伝わるまちへ∼市民がとりくんだ「認知症を支える地域づく
受託。講演、分科会による討議、NPO 見本市を開催した。
り」2年間の記録 −− 2007・2008:認知症地域支援体制
構築事業』を発行(2010 年 10 月)。
36
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
37
中間支援
中間支援
特定非営利活動法人
特定非営利活動法人
市民セクターよこはま
所在地…〒100-0004 東京都千代田区大手町 2-2-1 新大手町ビル 245
所在地…〒231-0013 神奈川県横浜市中区住吉町 2-26 洋服会館 2 階
TEL…03-3510-0855 FAX…03-3510-0856
TEL…045-222-6501 FAX…045-222-6502
URL…http://www.jnpoc.ne.jp/
URL…http://www.shimin-sector.jp/ E-Mail…info@shimin-sector.jp
代表者名…山岡義典
東京都千代田区
代表者名…中野しずよ
設立年月…1996 年 11 月 認証年月…1999 年5月
設立年月…1999 年 9 月 認証年月…2003 年 3 月
有給スタッフ数…常勤5名、非常勤2名
有給スタッフ数…常勤8名、非常勤 18 名
神奈川県横浜市
事業規模(09 年度決算収入)…90,017,307 円
(内 訳:会 費 503,000 円、事 業 収 入 13,834,353 円、協 働・受 託 収 入 60,213,171 円、
寄付金 4,993,909 円、その他 1,691,269 円)
助成金 5,400,000 円、寄付金 29,526 円、その他 37,257 円、借入金 10,000,000 円)
活動の
目的・趣旨
(NPO)の活動基盤の強化と、それらと企業および政府・地方公共団体とのパートナーシッ
活動の紹介
● 全国的な中間支援組織としての活動
「誰もが自分らしく暮らせるまち」を願い、自ら行動する個人・団体が連携・連帯し、相
活動の
目的・趣旨
互支援を通じてより一層の地域活動の充実・発展をはかり、更に広い市民活動への支援、
政策提言、協働の実践を積み重ねつつ、一人ひとりの市民が主人公として幸せと豊かさ
を実感できる市民社会の実現に寄与することを目的とする。
助成
助成
プの確立を図ることを目的とする。
地域支援人材の育成
地域支援人材の育成
事業規模(09 年度決算収入)…119,088,936 円
(内訳:事業収入 84,043,276 円、会費 15,975,000 円、助成金 12,385,482 円、
新しい市民社会の実現に寄与することを理念とし、分野や地域を越えた民間非営利組織
ネット ワ ー ク形成
ネット ワ ー ク形成
日本NPOセンター
活動の紹介
NPOと企業、行政がお互いに情報を共有し、対話を進め、地域の課題解決の糸口を探るために必要な
在宅福祉の現場ネットワークから始まり、当事者参画と協働をサポートする中間支援組織として幅広く事
連携・協働の「結び目づくり」を積極的に展開している。組織の規模を生かした全国的な取り組みが
業を展開している。横浜市市民活動支援センターの管理運営も受託している。
行われ、行政との深いつながりもある。
● 地域づくり大学校
● 研修等の実施
協働型地域経営リーダーを養成する学校。市民が主体となって地域課題の解決を 点 ではなく 面 で
国内外の民間非営利組織とのネットワークの推進を図り、自治体職員の初任者向けセミナー、NPO 支
行うために、様々な団体・機関・学校・民間事業者などの協働を促進できるリーダーを養成している。
援センタースタッフのための研修会、海外からの視察対応、海外の組織との連携なども行っている。
年間に講座全 22 回および夏期合宿を実施し、体系的に学ぶことができる。地域活動・市民活動のニー
● NPO のデータベースサイト「NPOヒロバ」では全国の4万件以上(2011 年現在)の NPO が登録さ
ズに対応し、自治の力を市民相互の力に高めていくことを目的にしている。
れている。市民セクター全国会議、NPOと企業の対話フォーラム、NPOと行政の対話フォーラムなどの
● 地域福祉に関わる専門的人材の養成
開催による情報発信や NPO 法人の実態と課題に関する調査研究活動も行っている。出版事業、情報に
地域福祉推進のキーパーソンである地域福祉コーディネーターの養成を、横浜市健康福祉局と協働で
関する地域支援事業、相談事業、講師派遣事業なども実施している。
行っている。また、訪問介護者向け研修、小規模多機能型・認知症対応サービス関連の研修・勉強会、
制度関連活動として「NPO / NGO に関する税・法人制度改革連絡会」の世話人も務め、各地で地域
里親研修業務なども行っている。
学習会を開催、関係省庁に提言をしている。企業との協働も多数ある。
● 困難を抱える青少年支援
横浜市南区の「青少年支援プラットフォーム」で、困難を抱える子どもたちが孤立化しないよう生活・
ここに注目
NPO のデータベースサイト「NPOヒロバ」は、全国の NPO
の情報の一元化を目指している。精度を向上させ、将来的
学習支援のネットワークを形成させる事業に取り組んでいる。
ここに注目
には各団体が日常的に利用し、活動の助けになるような機
当事者(問題の中心にいる人・現場)を真ん中に、現場団体・
能を展開していく。
支援機関・行政など多様な主体が協働すること、様々な人
の参画プロセスを重視している。
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教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
39
つ 中間支援
中間支援
特定非営利活動法人
特定非営利活動法人
き さ ら
都岐沙羅パートナーズセンター
新潟NPO協会
所在地…〒958-0872 新潟県村上市片町 5-23
所在地…〒950-0994 新潟県新潟市中央区上所 2-2-2 新潟ユニゾンプラザ 1 階
TEL…025-280-8750 FAX…025-281-0014
URL…http://www.tsukisara.org/ E-Mail…[email protected]
URL…http://www.nan-web.org/ E-Mail…[email protected]
新潟県村上市
代表者名…國井千寿子
設立年月…1999 年6月 認証年月…2002 年2月
有給スタッフ数…常勤3名、非常勤5名
事業規模(09 年度決算収入)…9,919,843 円
その他事業収入 178,606 円、その他 997 円)
岩船圏域の住民が元気に生き生き暮らすため、まちづくりの推進と支援に関する事業を
行うと共に、住民、企業、行政のパートナーシップによる地域社会づくりに寄与すること
活動の紹介
新潟県新潟市
設立年月…2002 年5月 認証年月…2003 年5月
有給スタッフ数…常勤7名、非常勤2名
事業規模(09 年度決算収入)…37,434,902 円
(内訳:会費収入 642,000 円、寄付収入 371,048 円、事業収入 36,117,060 円、
助成金 204,730 円、その他 100,064 円)
活動の
目的・趣旨
新潟県の民間非営利組織を中心とした構成員相互の協力と資源の相互活用を通じて、非
営利活動の基盤を強化する事業を行い、以って市民が主体となった、より幸せを感じられ
る社会の実現に貢献することを目的とする。
助成
助成
を目的とする。
代表者名…渡邉信子
地域支援人材の育成
地域支援人材の育成
(内訳:会費収入 385,000 円、寄付金 219,000 円、非営利事業収入 9,136,240 円、
活動の
目的・趣旨
ネット ワ ー ク形成
ネット ワ ー ク形成
TEL…0254-72-0663 FAX…0254-72-0723
活動の紹介
新潟県の最北端に位置する村上岩船地域(村上市・関川村・粟島浦村)で、地域に密着した事業コー
●「新潟県 NPO・地域づくり支援センター」の運営
ディネート型の中間支援活動を展開している。
( 特活 ) 新潟 NPO 協会と( 特活 )まちづくり学校の連合体で運営し、NPO の設立・運営相談や、ウェブサ
● 住民活動支援・地域づくり事業のコーディネート
イト「にいがた NPO 情報ネット」などを通じた情報発信、各種講座やセミナーなどを実施。
地域づくりに関連する全ての分野の住民活動に対して、活動相談や各種情報提供、マッチング、ネット
● インターンシップ事業
ワーク形成支援などを実施している。また、官民協働による地域づくり事業のコーディネートも数多く手
学生や行政職員等のインターン受け入れ、または NPOとのコーディネート。
がけ、多くの実績を上げている。
● 講師派遣
● コミュニティビジネス支援事業
市民活動に関するあらゆる講演、ワークショップなどに対応する講師を派遣。
地域ぐるみでコミュニティビジネスを育てる仕組みづくりから起業家への個別支援まで幅広い支援活動
● 住みたい新潟・若者情報サポート事業
を展開。事業相談や各種情報提供、マッチングなどを常時実施している。近年では、多様な主体を巻
若者向けに新潟への U・Iターンを促進。ポータルサイト「新潟のくらしゲット niiGET」の管理や情報
き込んだネットワーク型のコミュニティビジネスを、自ら仕掛けて実施する「事業インキュベーション」
誌の発行を行っている。
に積極的に取り組んでいる。2010 年度より経産省のノウハウ移転支援事業を受託している。
● 地域活動体験コーディネーター設置事業
● 村上地域のグリーン・ツーリズムの推進
地域の NPO の取り組みと学校の総合学習のニーズをコーディネートし、子どもたちの地域活動体験を促
官民協働の協議会の事務局として、PR 活動、人材育成講座等を実施している。地域資源を生かした新
進。情報交換会の開催や情報誌「あめつち」を発行している。
しい観光プログラムの開発、プロモーションも積極的に展開している。
ここに注目
40
ここに注目
中山間地域を含む地方都市において、コミュニティビジネス
県内外の中間支援組織と連携し、県全域を対象に活動。行
起業家育成や官民協働の地域づくり事業で数多くの成果・
政、企業等とも積極的に協働することで社会貢献や非営利
実績を残している事業コーディネート型の中間支援組織であ
活動の基盤を強化する事業を進めている。
また、有事には「ボ
る。地域外にも幅広いネットワークを有し、地方と都市を結
ランティア活動基金」を設立して NPO 等に助成するなど、
ぶ交流事業の窓口としても機能している。
後方支援を行っている。
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
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中間支援
中間支援
特定非営利活動法人
特定非営利活動法人
関西こども文化協会
所在地…〒916-0024 福井県鯖江市長泉寺町 1-9-20 鯖江市民活動交流センター内
所在地…〒553-0006 大阪府大阪市福島区吉野 4-29-20 大阪 NPO プラザ 207
TEL…0778-54-7055 FAX…0778-54-7058
TEL…06-6460-1621 FAX…06-6460-1628
URL…http://www.sabae-npo.org/ E-Mail…[email protected]
URL…http://www.kansaikodomo.com E-Mail…offi[email protected]
代表者名…八田登師男
福井県鯖江市
代表者名…松浦善満 蔦田 夏 柳瀬真佐子
設立年月…2001 年 10 月 認証年月…2001 年 10 月
設立年月…1996 年6月 認証年月…1999 年6月
有給スタッフ数…常勤5名、非常勤2名
有給スタッフ数…常勤 11 名、非常勤 33 名
大阪府大阪市
事業規模(09 年度決算収入)…93,385,845 円
(内訳:会費 839,000 円、助成金 3,960,600 円、一般寄付 35,000 円、
寄付金 608,265 円、助成金 461,011 円、会費 222,000 円、その他 279,205 円)
事業収入 87,810,818 円、雑収入 740,427 円)
活動の
目的・趣旨
て、公益活動の健全な発展を支援・PR する事業を行い、もって公益の増進に寄与するこ
活動の紹介
「国連子どもの権利条約」で謳われた「子どもの権利」についての精神を、子ども・青年・
活動の
目的・趣旨
おとなが尊重し、促進することを柱に、男女が共同して社会参画できる社会の形成を目
指すと共に、市民と一体になって社会教育の諸活動を行ない、豊かな文化環境の創造と
子どもの健全育成に資することを目的とする。
助成
助成
とを目的とする。
地域支援人材の育成
地域支援人材の育成
事業規模(09 年度決算収入)…33,543,953 円
(内訳:受託金 18,059,000 円、事業収入 13,027,012 円、負担金 887,460 円、
市民並びに社会教育団体やボランティア団体をはじめとする非営利民間活動団体に対し
ネット ワ ー ク形成
ネット ワ ー ク形成
さばえNPOサポート
活動の紹介
● 市民活動拠点「鯖江市市民活動交流センター」の運営等の中間支援活動
● 子ども・子育てに関する団体の中間支援機能
指定管理者として「鯖江市市民活動交流センター」を管理・運営し、中間支援組織としてボランティア
教育や子育てなどの分野において、市民活動団体などの活動推進のための仕組みづくりや相談、助言
団体や NPO の活動を支えている。各団体の情報発信の手助けやネットワーク化を促進し、行政の施策、
を行っている。個人、団体、企業、行政機関などのネットワーク化や協働事業のサポート、NPO への
助成金情報などを提供する役割を果たしている。
委託事業の展開や子育て支援、教育支援に向けた施策提言も行っている。
●「市民主役フォーラム」
● 不登校の子どもなど、当事者へのサポート活動
地域自治組織や他団体と協力して、「市民が主役」の社会作りに向けたフォーラムを開催している。
子どもの居場所を運営し、学校、行政機関、医療機関などと連携し、子どもの活動をサポートする「メ
● 自然体験学習講座「みらい塾」
ンタルフレンド」の登録と派遣を行っている。また、非行の子どもやひきこもりの青年、親や学校・教
里山や農山村など日本の自然や文化が残されている環境の中で、地域との交流や自然体験活動を通し
員などの相談事業や支援も行っている。
て互いに学びあい、共に生きる力や心を育むことを目的として活動している。
● 研修の実施
子供たちに自分たちの住む福井の良さを知り、誇りに思えるよう、地域の特徴を活かした体験活動を企
「保育ボランティア養成講座」
「子育て NPO スタッフ研修」
「電話相談員研修」など多様な講座を、市民、
画している。夏にはキャンプも実施している。
専門家、支援者など向けに開講している。また、女性や子どものライフプランニングなどの研修企画の
●その他、情報発信、収集のためのホームページの運営、カフェ「ここる」の運営、ボランティアやエ
提供や講師派遣に応じているほか、相談窓口としての機能ももつ。
コ活動で得られる通貨を協賛商店で使用できる地域通貨「ハピー」の取り組みなども行っている。
● 情報発信
情報誌の発行やシンポジウム、セミナーなどを通じて、子育て・教育の重要性を啓発している。
ここに注目
42
ここに注目
市の市民活動の中心となっている「市民主役フォーラム」
「大阪市こども相談センター不登校児童通所事業」や「電
は、地域に根ざした自治組織・区長会連合会とのタッグで
話教育相談事業」をはじめとする、行政との協働事業の経
開催。「住民」「市民活動」「行政」などの協働を含め、 新
験は豊富。また、京阪電鉄と街づくりを視野に入れた一時
しい公共 社会に向けた地盤整備・普及啓蒙活動も行って
保育、学童保育「つくるところ」「京阪東ローズタウン共育
いる。
ステーション」など、企業との協働の実績ももつ。
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
43
特定非営利活動法人
ひらかた市民活動支援センター
URL…http://www.eonet.ne.jp/ hiracen/ E-Mail…[email protected]
大阪府枚方市
設立年月…2002 年4月 認証年月…2002 年 12 月
有給スタッフ数…常勤3名、非常勤2名
事業規模(09 年度決算収入)…23,472,974 円
寄付金 86,778 円、その他 111,521 円)
市民活動を行い、また、行おうとしている団体に対し、その活動支援に関する事業を行い、
また、市民活動の担い手である市民に対し、市民活動に参加するための支援事業を行い、
活動の紹介
● ひらかた NPO センターの運営
URL…http://siminkaigi.com/ E-Mail…[email protected]
代表者名…内田洋子
高知県高知市
設立年月…1999 年1月 認証年月…1999 年5月
有給スタッフ数…常勤5名、非常勤0名
事業規模(09 年度決算収入)…27,235,603 円
(内訳:会費 481,000 円、受託事業収入 21,980,561 円、助成金収入 1,939,112 円、事業収入 1,040,686 円、賛同金収入 1,114,226 円、使用料収入 571,387 円、その他 108,631 円)
活動の
目的・趣旨
市民が自発的に行う非営利の公益活動の促進を支援する事業を行い、魅力ある地域の創
造に寄与することを目的とする。
助成
助成
もって、社会全体の利益の増進に寄与することを目的とする。
TEL…088-820-1540 FAX…088-820-1665
地域支援人材の育成
地域支援人材の育成
(内訳:補助金 15,650,000 円、事業収入 7,145,675 円、会費 479,000 円、
ネット ワ ー ク形成
ネット ワ ー ク形成
高知市市民活動サポートセンター内
TEL…072-805-3531 FAX…072-805-3532
活動の
目的・趣旨
NPO高知市民会議
所在地…〒780-0862 高知県高知市鷹匠町 2-1-43 高知市たかじょう庁舎 2 階
所在地…〒573-0042 大阪府枚方市村野西町 5-1
代表者名…植田奈保美
中間支援
中間支援
特定非営利活動法人
活動の紹介
市民活動支援拠点「ひらかた NPO センター」を運営し、枚方市内団体のネットワークづくり、情報提供、
● 指定管理者として、市民活動支援拠点「高知市市民活動サポートセンター」を運営
各種イベント・講習会の企画運営・講師派遣などを行っている。
会計事務から人材育成、広報手段などのスキルアップをサポートし、行政・企業・専門家など他機関と
● 地域貢献 NPO サポートファンド「ふれあいファンド」などの運営
の協働の仕組みづくりとネットワークづくりを推進している。
市内の NPO を積極的に支援するため、企業等からの寄付金および賛同者からの賛助金を基にしたファ
相談・アドバイス事業、情報収集・提供事業、広報・啓発事業、人材育成事業などを行っている。
ンドを創設。NPO に対する助成を行っている。また、枚方市 NPO 活動応援基金の事務局にもなっている。
● 子どもが運営する仮想のまち「とさっ子タウン」の開催
● 枚方市立留守家庭児童会室市民参画事業
陸上競技場で開催される小中学生の仮想のまちづくり。
45 校区の留守家庭児童会室のイベントに NPO や市民団体が協力するにあたり、団体の募集、留守家
仮想通貨を使い現実社会と同様の仕組みの中で、働く・遊ぶ・食べる・作るなどを体験し、未来を考
庭児童会室との日程調整などのコーディネートを行っている。
えるイベントを行っている。
● 調査研究
「とさっ子タウン」はマスコミの注目を集めた。高知県、県・市教育委員会の後援、福祉医療機構の
市内の NPO の状況や地域通貨等、市民活動推進や地域づくりのための調査研究活動。
社会福祉振興助成を受けている。また、多くの企業や公的機関が協力してくれている。
● エコ活動
リユース食器の利用や資源ごみの回収推進のための啓蒙活動等を行っている。
ここに注目
公設民営の中間支援組織として、行政との協働を生かした
ここに注目
NPO 活動を支えるの縁の下の力持ちとして、資金・人材・
情報など組織の安定面からサポートを続けている。
市民活動支援を行っている。ひらかた NPO センターのある
枚方市役所村野分館には、図書館分室、リサイクル工房、
ファミリーサポートセンターなどもあり、これらの施設との協
働も行われている。
44
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
45
中間支援
特定非営利活動法人
所在地…〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神 5-5-8 福桜ビル 3F
福岡県福岡市
代表者名…古賀桃子
設立年月…2002 年2月 認証年月…2002 年7月
有給スタッフ数…常勤2名、非常勤0名
事業規模(09 年度決算収入)…15,048,000 円
地域支援人材の育成
(内訳:会費 180,000 円、寄付 12,000 円、自主事業収入 7,487,000 円、
助成金 600,000 円、委託事業収入 6,689,000 円、その他 80,000 円)
エヌピーオー活動に従事する者及び従事しようとする者に対する能力向上のための機会提
活動の
目的・趣旨
供事業並びに社会全体に対するエヌピーオーの地位向上のための啓発及び企画提案事
業を行い、もってエヌピーオーの活動基盤整備及び活性化と、人々の生活の質の向上に
助成
寄与することを目的とする。
活動の紹介
● コンサルティング/草の根活動を円滑かつ効果的に行うために
・ NPO の設立・運営に関する相談
・入門者や実務者のためのスキルアップ研修
・団体の広報 PR のお手伝い
・タイムリーなお役立ち情報サービス(メールマガジン、ニューズレター)
●プロモーティング/社会的な啓発・提案・企画開発・広報
・NPO の基盤整備に向けた調査研究・提言
・NPO や社会貢献に関する情報提供
・社会貢献を担う人材育成事業の提案・実施
・NPO・協働・SR(組織の社会的責任)等に関する講演・レクチャー
・NPO の活動資源開発(物品・空間・資金 etc.)
・NPO の企画力・専門性を活かした商品・事業開発の支援
ここに注目
コンサルティング(NPO の力量形成)とプロモーティング(社
会的な環境整備)を2つの柱として活動。政策や法制度の
動向の発信・共有にも努めている。他県の NPO 支援組織
や関係行政組織、企業との連携も深く、幅広いネットワーク
によるNPO の活動環境整備を図る。
46
教育関係NPO 事例集
Vol ❺ -2
ネットワーク形成
ネット ワ ー ク形成
TEL…092-751-6042 FAX…092-751-6043
URL…http://www.npo-an.com/ E-Mail…[email protected]
つなぐ
ふくおかNPOセンター
中間支援
特定非営利活動法人
2
東北みち会議
所在地…〒980-0014 宮城県仙台市青葉区本町 1-13-32 オーロラビル 606 号
TEL…022-722-3380 FAX…022-722-3381
URL…http://www.tohoku-michi.or.jp/ E-Mail…[email protected]
街道ツーリズム事業
ネット ワ ー ク形成
東北の「みち」のパートナーシップ形成を目指して
事業名称
主な教育関連事業の紹介
近年、「街道」歩きを楽しむ旅行者が増えている。昨今の健康志向ブームにより歩く旅が見直されて
いる中で、歩くだけではなく歴史探訪や地域の食文化も堪能できる街道歩きの旅が見直されているため
である。また、各地の街道沿いの資源を活かした交流人口拡大による地域振興策としても注目を浴びて
いる。
東北みち会議では、地元の方々との街道調査や保全活動、探訪会やウォーキングツアー開催、マッ
団体の概要
宮城県仙台市
プ作成、旅行者へのマップ配布やコース問合せの窓口を担っており、このような街道ツーリズムを支援
地域支援人材の育成
1
する取り組みを設立当初から行っている。
代表者名…鐙 啓記
設立年月…2006 年3月 認証日…2006 年6月1日
有給スタッフ数…常勤 / 3名、非常勤 / 2名
事業規模(09 年度決算収入)…16,355,000 円
(内訳:事業収入 16,309,000 円、会費収入 45,000 円、その他 1,000 円)
街道探訪会の開催
街道ツーリズムの一つとして、各地で「街道歩き」をテーマにした探訪会やウォーキングツアーなど
を開催している。
助成
旅の魅力は、街道にゆかりのある道を歩きながらガイドの説明を聞き、昼食には地元のお母さんたち
の手作り郷土料理を堪能しながら地域とのふれあいを楽しむこと。また、産直や市場など地元のお土産
を買うのも楽しみの一つである。
活動の
目的・趣旨
街道などみちに関する活動の交流と連携を図り、豊かな地域づくりに貢献する。
探訪会への参加募集は、関係団体の会員への案内やイベントで
の告知、NPO の情報案内サイトなどへの掲載が主だが、各市町村
の広報に入れてもらうこともある。地域外の方を対象にツアーの企
団体の設立経緯
2005 年3月、東北各地で街道に関わる活動団体のプラットホームとして「とうほく街道会議」が発足し
た。同年 11月には第1回大会が秋田市で開催され、街道に関する動きが活発化するきっかけとなった。
こうした動きの中、東北を代表する街道であった「奥州街道」を見直し地域づくりに活かそうと、各
地で地域づくりの活動をしていた仲間が集まり、2005 年 12 月に「奥州街道発足準備会」を発足。
2006 年3月に設立総会、6月には岩手県盛岡市を事務所にした「特定非営利活動法人 奥州街道会議」
が設立された。その後、フィールドが東北全域に広がり、東北「道の駅」連絡会事務局を務めるなど、
活動もさらに広がってきたことから、2010 年、事務所を仙台市に移転し、「特定非営利活動法人 東北
みち会議」へと名称変更した。
が大半を占めることも多い。地元の方にとっても、「同じ町内に住ん
でいても普段はここに来ない」「ガイドに案内してもらって勉強にな
る」など、地域を見直す絶好の機会として好評である。
街道歩きの様子
また、東北みち会議では探訪会を企画するほか、地元との共催で準備を行ったり、開催するツアーの
相談にも乗っている。開催前には地元の人たちと下見に行くことも多く、一緒に草刈りなどの街道の復元・
整備作業を行う場合もある。
「街道」といっても、昔の道筋がはっきりしない場所も多い。地元の人と一緒に歩くことで、地元なら
ではの情報を聞くことができ、「ここで子どもの頃によく遊んでいたな、懐かしい」と、地域を再認識す
るきっかけになる。これが、地域での活動のきっかけになることも多い。
主な活動内容
また、地元の人に草刈りをしてもらった道を通ると、参加者は歩いた街道の素晴らしさに感動し、地
① 街道ツーリズム事業
元の協力に感謝する。それが地元の方たちにも励みとなり、さらに道が歩きやすくなると通る人も増える。
② 交流ネットワーク化事業
こうした好循環により、自分たちの地域の価値に気づき、見直し始める人が増えている。
③ 地域活性化に関する調査研究・政策提言事業
48
画を組むものの、募集が開始されると、地元の市町村からの参加
地域振興をテーマに、WEB を活用した情報発信など調査研究事業を実施。岩手県盛岡市から青森
街道ガイド養成
県野辺地町までの一里塚の「選奨土木遺産」登録に取り組み、2009 年に認定された。
旅行者の受け入れ態勢を整備するために、街道歩きの案内ガイド養成にも取り組んだ。これまでは地
④ 東北「道の駅」連絡会事務局
域の街道に詳しい方をお願いしていたが、説明が聞き取りづらかったり、内容が一つの分野に偏ってし
東北 139 駅(2011 年3月現在)の「道の駅」を会員とする「東北『道の駅』連絡会」の事務局業務。
まうなど、参加者のニーズと一致しない場合もあった。一方、市町村などに登録している観光ガイドの方々
道の駅間の連携支援やスタンプラリーの開催、広報や研修会などを行っている。
は、観光スポットの知識がメインで、歴史や他の分野のことはあまり分からないという人もいる。そのた
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
49
東北みち会議
中間支援
特定非営利活動法人
多く、設立時の理事や会員は地域の活動の中心的なメンバーだったこともあり、ネットワークはさらに広
た。活躍しているガイドには高齢の方も多く、今後旅行者を受け
がっている。知的好奇心を満たす、生涯学習の取り組みとして活動に参加する個人の方も増え始めた。
入れ、より多くの人に地域の歴史文化を伝えていくためにも、街
その中で、独自に活動を継続しながら発展させる地域も出始めている。地域の魅力を再認識し、懐
道についても説明できるガイドの養成が必要だと考えていた。
かしさや、旅行者と触れ合うことを楽しみや励みとし、参加者から昼食代などをいただきながら、探訪
そこで 2009 年から2010 年に、本格的に「街道ガイド」の養
会を開催するようになった地域もある。
成講座を開催した。宮城県栗原市、岩手県一戸町、二戸市、
いくつかの街道団体の設立に関わってきたことも、活動の成果である。現在も各県の街道団体とは協
青森県三戸町、七戸町、東北町、野辺地町がその開催地で、
力関係にあり、連携団体の会員も合わせるとメンバーは 250 名以上になっている。
ガイドの説明を聞く参加者
合わせて 57 名が卒業生となった。
ネット ワ ー ク形成
め、いつも同じ方にガイドをお願いすることになるという課題があっ
2010 年からは東北「道の駅」連絡会の事務局業務を行うことによって、さらに仲間が増えた。
講座は、ガイドの話し方・伝え方や安全確保についての基礎知識と、街道や地域の歴史・文化の講
義である。受講生には探究心の旺盛な方が多く、街道・地域を知る講座としても非常に好評だった。
活動が広がる反面、当初からの課題は安定した収入源の確保である。毎年「こんな活動をしたい」
テキストの作成も行った。ガイドの基礎知識と街道についての「共通編」、地域の観光や食文化など
という想いを練り上げて具体化し、助成金確保など各事業にチャレンジしている。年度ごとに目標を決
も含めた「地域編」に分かれている。受講生に配布し、自分なりのメモを加えてオリジナルガイドに仕
めて取り組める面白さはあるものの、収入としては不安定である。
上げてもらった。作成後も他地域から「自分たちの地域で開催するガイド講座の参考にさせてほしい」
また、これまでは NPO 向けの貸事務室を使用していたが、2010 年4月からは独自の事務所を借りる
と問い合わせも多い。地域の歴史を伝える資料としても読み応えのある資料に仕上げているので、興味
ようになったことで、家賃や水道光熱費などの負担も増えている。さらに活動範囲が広がるにつれて連
を持ってもらい、さらに街道ガイドが増え活躍の場が広がることも期待している。
携する地域・団体は増えていき、どこまで支援を継続すべきかも悩みとなっている。組織を運営するう
助成
安定した収入の確保
地域支援人材の育成
義を受ける座学と、実際に現地に行って街道を歩いて先生のガイドを受けて案内の仕方を学ぶ現地講
えで、どのように打開していくかが課題である。
事業名称
交流ネットワーク事業
「とうほく街道会議交流大会」は毎年 1 回、東北各県で街道に関連する団体が集まる交流会として開
4
今後の展望
催されており、東北みち会議も毎年参加しながら大会の準備や運営支援を行っている。
取り組みに共通しているのは、地域の歴史とその背景にある文化を知り、地域のみなさんに再認識し
テーマは毎年地域ごとに変え、講演会と団体の活動報告やパネルディスカッション、地元の食や地酒
てもらうこと、次代を担う世代に伝えることを目的としていることである。決して、歴史研究だけが活動の
を持ち寄った交流会などが開催される。翌日は講演にゆかりのある街道を歩いたり、地元の団体が案内
目的ではない。街道に関する活動は地域の高齢者がその担い手であることが多いが、郷土史の知識や
するコースの散策や体験などが行われている。東北各県の持ち回りで開催し、2010 年で6回目、多い
これまでの活動のノウハウを持ち、郷土愛がエネルギーとなって活動している。
ときには 330 人が参加した。
また、街道という「線」を通じた交流を非常に大事にしている。街道を通じて地域の人との交流が生
これまでは、より多くの人に大会に参加してもらい、街道の活動を知ってもらうきっかけ作りのために、
まれ、その後も、人、もの、情報が相互に行き来するなどの地域間交流に発展している。単体の「点」
県庁所在地で開催することが多かった。東北6県での開催が一巡し、今後は他の市町村で開催し、より
の取り組みが街道を通じた「線」へ、そして広域的な広がりをもった「面」へと、活動の効果が期待さ
地域の街道や活動団体に焦点をあてていこうと考えている。
れている。
そのほかに、交流大会は地域ごとにも開催されている。規模
設立してから5年、連携団体やメンバーなどネットワークが広がり、事務局スタッフや事務所の設置
は異なるが、春や秋には毎週のように開催され、お互いに参加
など少しずつだが、着実に組織が成長してきた。東北全域をフィールドに地域づくりの活動を行ってい
し交流を深めている。ここでは近況報告やそれぞれの団体の課
るのは東北みち会議の活動の特徴の一つであり、組織の強みでもあると考えている。
題、次の目標などの話が自然と出され、熱い議論が交わされる。
「東北みち会議」という名称には、道・路・径・途・未知……と、東北の 魅 力ある 地 域づくりへ
議論から次の取り組みが生まれることも多く、ネットワークを形
のたくさんの思いがこめられている。街道にかける思いは設立当初と変わらないが、奥州街道中心だっ
成しながら活動も広がっている。
た活動が、今では「みち」をベースに東北全域に広がっている。
団体の活動を紹介するポスター展示
3
事業の成果と課題
ネットワークの広がり
今後は事務局体制をさらに強化し、今まで以上に東北各地の街道団体との連携や地域づくりグループ
との交流を強めるとともに、東北 130カ所を超える道の駅の発展に貢献できる「みち」のパートナーシッ
プ形成を目指していきたい。
(ヒアリング応対者:理事長 鐙 啓記氏)
設立から4年間は盛岡市に主たる事務所を置き、様々な活動を行ってきた。奥州街道沿いから始まっ
た活動が、街道を通して東北に広がってきた。地元で地域づくり活動を行っている団体との協働事業も
50
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
51
中間支援
特定非営利活動法人
・生活協同組合のインフラを活用した「人」や「施設」、「ネットワーク」などの資源のマッチング
NPO 支援センターちば
・「パルシステム千葉 NPO 助成基金」の事務局運営
・千葉県内の NPO のネットワーク運営
2
所在地…〒277-0005 千葉県柏市柏 2-5-9 岡田屋ビル 5F
TEL…04-7168-8600 FAX…04-7168-8611
URL…http://www.npo-scc.org/ E-Mail…[email protected]
団体の概要
千葉県柏市
代表者名…惠 小百合 山岸秀雄 平 健三
主な教育関連事業の紹介
住人のコミュニティづくり∼まちのクラブ活動∼
千葉県柏市の柏の葉キャンパス駅周辺は、つくばエクスプレスの開通に伴い、大規模な都市開発が
進行している。2012 年までに3万人が移り住んでくるこの開発地
域では、東京大学、千葉大学、柏市、三井不動産、柏商工会議所、
設立年月…2000 年6月 認証日…2002 年1月 31 日
田中地域ふるさと協議会、首都圏新都市鉄道の7つの団体が共
有給スタッフ数…常勤 / 5名、非常勤 / 3名
同で設立した「柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)」が拠
事業規模(09 年度決算収入)…24,426,786 円
(内訳:事業収入 23,975,781 円、会費 274,170 円、その他 176,835 円)
地域支援人材の育成
1
事業名称
ネット ワ ー ク形成
住民の「あったらいいな」の実現をサポートする
点となり、公・民・学(市 民、行 政、NPO、企 業、大 学)が 連
携したまちづくりが進められている。NPO 支援センターちばは、
助成
UDCK の協力団体として、「まちのクラブ活動」の運営など、住民
の交流事業・コミュニティサポート事業を行っている。
地域の「起業」「雇用拡大」にはコミュニティ・ビジネス支援や、ベンチャー、企業・商
活動の
目的・趣旨
店街を活性化するため、事業運営を総合的にサポートすることが必要となっている。それ
は人材育成(教育)、コンサルティング(相談)の総合的なサービスの組み合わせによる
起業・運営支援である。私たちは「行政・企業・非営利セクター」の3つが協力しあう
市民社会システム構築を目指して広く社会との接点をもち NPO 支援ならびに NPO の発展
に寄与することを目的とする。
団体の設立経緯
(特活)NPO サポートセンター、江戸川大学地域ネットワーク研究会、生活協同組合パルシステム千
葉の3者により、
「産官学民」による地域連携を目指した「常磐線 NPOプラットフォーム構想」をまとめ、
その実現に向けて、2001 年に NPO 支援センターちばを設立。2002 年に法人化した。
主な活動内容
①プラットフォーム事業「コミュニティ醸成によるエリアマネージメント」
・住人のコミュニティづくり∼まちのクラブ活動
・その他、柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)を中心とした公民学連携によるまちづくり
52
企業、行政、住民が一堂に会した
ワークショップの様子
まちのクラブ活動事務局として住民をサポート
NPO 支援センターちばは、2008 年8月に始まった「まちのクラブ活動」で、まちのクラブ活動事務
局として、住民が「あったらいいな」と思うクラブ活動やイベントを実現させるサポートをしている。「ま
ちのクラブ活動」は、「住民とまち」をつなげたり、「住民と住民」をつなげたりしている。
現在、自然探索ツアーと自然の素材を使ってクラフト遊びをする「ネイチャーキッズクラブ」や養蜂活
動をしている「はちみつクラブ」など、20 を超えるクラブがあり、約 900 人の住民が活動をしている。
活動内容は自由で、クラブの立ち上げは住民からの提案がきっかけとなる。クラブ設立時などには、ま
ちのクラブ活動事務局が相談に応じたり、協力をしたりするが、クラブの運営方針の企画や運営は、最
終的にはクラブメンバーが行えるようになることを目指している。
活動場所は、三井不動産グループが環境・健康をテーマにした地域コミュニケーションの活動拠点と
して開放している「まちのクラブハウス」。三井不動産グループから無償提供されており、キッチン会議
室などを自由に利用することができる。各クラブ活動でかかる費用は、基本的には、そのクラブのメン
バーが負担している。「まちのクラブ活動」全体でかかる費用は約 1,000 万円。現在は、三井不動産グ
ループと業務委託契約を結んでいる。
・マルシェコロール(市場)の定期開催
●マチノ先生シリーズ
②プラットフォーム事業「地域循環型農業と地域福祉を融合した複合型農園づくり」
「まちのクラブ活動」のプロジェクトのひとつに「マチノ先生シリーズ」がある。
「マチノ先生シリーズ」
・地域循環型農業の圃場(ほじょう)運営、約 30 種の野菜・花等の生産販売
とは、「特技を活かして、みんなと交流したい」「まちのために何かしたい」という思いをもつ住民が先
・環境保全地区での田んぼ体験農園
生となり、無償で住民に教えるプロジェクトである。
・環境循環型農業実現のためのネットワーク構築と、BMW(バクテリアとミネラルのバランスを整え、
生業としてダンスを教えている方が、「マチノ先生」となって「リズム体操」を行ったり、中国人の方
良質な土壌を作る技術)農法を用いた実験
が先生となり、
「中華料理講座」を開催したりしている。現在は、住民からの紹介などで、新たな先生が続々
③ NPO 基盤整備事業
と誕生している。まちに住んでいる人にスポットライトをあてて、主役にしていくことで、例えば「困った
教育関係NPO 事例集
Vol 5
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53
NPO 支援センターちば
中間支援
特定非営利活動法人
ときにはこの人にお願いしよう」という関係ができるなど、住民同士のつながりが深まるきっかけとなっ
ている。
他には、
「店長シリーズ」
もあり、紅茶店店長による
「おいしいお茶の入れ方講座」や、肉店店長による
「ロ
ーストチキン講座」など、地域にある店の店長による教室も開かれている。クラブ活動は、先生が住民
●まちのモニタープログラム
「まちのモニタープログラム」も、まちのクラブ活動の一環として実施している。柏の葉エリアには、
東京大学や千葉大学、ベンチャーや企業などのインキュベーションセンター(研究施設)があり、数多
くの実証実験が行われている。
住民の声によってつくる
「まちのサービス」
NPO 支援センターちばは、基盤整備事業として、コミュニティビジネスや NPO の立ち上げ支援の事業
を行っている。しかし、ただ「市民活動やりませんか」「NPO やりませんか」と言っても、NPO の立ち
上げにはつながらず、市民が必要とするサービスは増えない。
そこで、現在、まちに必要なサービスを住民でつくる仕掛けのひとつとして、「起業家サロン」を考え
ている。「起業家サロン」では、まちに必要なビジネスやサービスを募集し、起業家がアイデアをサロン
に持ち寄り、議論をするなかで、おもしろいものを住民が投票してその実現を目指すものである。「みん
まちのモニタープログラムは、より良い未来のために、まちづ
地域支援人材の育成
ながほしいと思ったから事業がスタートした」というプロセスをつくりたい。そのプロセスには、地域の
くりや環境、システム開発について、住民と企業・行政が一緒
企業が協賛金の拠出や、大学が施設提供などの形で関わっていくことを考えている。
に考えることを目的としている。実験やモニターの場に、消費者
また、住民の声によって生まれた「まちのクラブ活動」において、クラブを主導するリーダーが育成さ
である地域住民が参加して、生の声を届けるプログラムである。
れた場合には、活動が永く継続する基盤を作るために、必要があれば、各クラブ活動を NPO 法人化す
2010 年7月には、農林水産省との共催による「消費者と食品
る支援も行いたい。「まちのクラブ活動」に代表される、住民の自主的な活動を支えることは、住民の
関連企業の対話による、安心して食を楽しめる社会づくりワーク
「まちのクラブハウス」キッチン会議室の様子
声に基づいた様々なサービスがまちに生まれることにつながる。さらに、住民の自主的な活動を支援す
ることは、NPO 支援センターちばにとっても、業務連携できるパートナーとなり、
助成
ショップ」を開催した。
今後の展望
ネット ワ ー ク形成
に「教える」だけではなく、そこから先生自身も学び、成長することができる総合学習の場となっている。
4
より多くの暮らしの課題解決に取り組めると考えている。
3
事業の成果と課題
実際、「まちのクラブ活動」のひとつである「はちみつクラブ」は NPO
法人化に向けて準備しており、助成金を申請している。 また、プラット
クラブメンバーの増加と意識管理
フォーム事業の一つである「地域循環型農業と地域福祉を融合した複合
「まちのクラブ活動」に参加する住民は 900 人にまで増えており、活動は千葉県柏市柏の葉エリア全
型農園づくり」は今後独立させて、農業生産法人化することを検討している。
域に広がっている。しかし同時に、当初は誰が活動をしているのか、名前と顔とが一致していたが、人
数が増えたことで、顔の見えないクラブメンバーが増えてきた。今後さらに柏の葉エリア地域の人口が
増える見込みがあるなかで、「まちのクラブ活動」に参加するクラブメンバーが主体性を失い、「お客さ
ん化」してしまわないように、どのように運営していくかが課題である。
具体的には、顔の見える関係にあるクラブメンバーと、より強い信頼関係を築き、そしてその人たち
にクラブのリーダーとなってもらう方法を考える必要がある。今後は、リーダーの育成とともに、主体性
を持って、クラブに参加してもらうような仕組みづくりが課題となってくる。
運営財源の確保
事業間で資源を共有しながら、
新たに生まれる活動を支援する
若手リーダーの一人として地域人材の
育成にも取り組む宮奈氏
今後それぞれの事業ごとに持っている「人材」や「施設」、「ネットワーク」などの資源を事業間で共
有したいと思っている。そのためには、まず NPO 支援センターちばが、住民が望む活動が生まれるきっ
かけをつくることにより、活動が地域に根づき、活動を主導するリーダーが育つプロセスを支援すること
が重要である。こうしたプロセスが事業間で循環することによって、地域でより良い活動を広めるために
連携できるパートナー団体が増えていくことを期待している。
(ヒアリング応対者:事務局長 宮奈由貴子氏)
現在、「まちのクラブ活動」では、三井不動産グループからの資金支援がある。しかし、運営財源と
しては足りていないのが現状で、不足する部分は、「マルシェコロール(市場)」などの他の活動収入を
財源に運営している。
NPOとは、言 い 換えれ ば「あったらい い な」を実 現 する活 動である。中 間 支 援 組 織として、
一方、2011 年度からは、企業からの助成金が減額されることが決まっており、2011 年8月からは、
「NPO」や「市民活動」といった言葉を使わないで、住民にとって身近でわかりやすく、イメージ
年会費 500 円をクラブメンバーに払ってもらうことになっている。しかし、それだけでは「まちのクラブ
活動」の運営財源としては補えないため、今後も他の活動収入を「まちのクラブ活動」の財源に充て活
のしやすい言葉で、活動を伝え、そしてその活動に住民を引き込み、大きく広げていくことが大切
である。
動する予定である。
また、運営財源に関して、企業から助成金があることで、企業のために活動を行っているかのような誤
解を招く可能性がある。NPO 法人として中立の立場であることをいかに見せるかが課題である。行政、企
業、大学との対等なパートナーとして、公益のための活動であることが伝わるように工夫する必要がある。
54
教育関係NPO 事例集
Vol 5
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55
中間支援
特定非営利活動法人
パートナーシップ・サポートセンター(PSC)
所在地…〒464-0067 愛知県名古屋市千種区池下 1-11-21 ファースト池下ビル 4 階
TEL…052-762-0401 FAX…052-762-0407
URL…http://www.psc.or.jp E-Mail…[email protected]
援、企業とNPOの協働支援など
⑤ 教育啓発事業
社会的事業者育成など各種NPO講座、企業とNPOの協働実践講座、
リーダーシップ・プレゼンテーショ
ネット ワ ー ク形成
企業と市民・NPOがコラボできる社会をめざして
ステークホルダー・ダイアログを活かした企業等のSR推進、NPO事業経営支援・評価、NPO立ち上げ支
ン・ビジネスマナーなど各種講座、
ファシリテーターの派遣など
⑥ 調査研究事業
CSR推進のための実態調査、
「PSCパートナーシップ評価」の検証、企業とNPOの協働調査、環境経営等
各種ヒアリングによる実態把握など
⑦ 情報受発信事業
団体の概要
愛知県名古屋市
代表者名…岸田眞代
設立年月…1998 年7月 認証日…1999 年8月 27 日
有給スタッフ数…常勤 / 9名(緊急雇用含む)、非常勤 / 7名
事業規模(09 年度決算収入)…52,194,247 円
「PSC Report」の発行(隔月刊)、ホームページやメールによる情報発信、
『NPOと企業 協働へのチャレ
地域支援人材の育成
1
ンジ』をはじめ各種報告書等の発行、
リーフレット・ポスター・チラシ等による各種情報受発信など
⑧ 提言活動
行政各種委員としての提言活動、CSR報告書等への提言活動、調査や研究・検証から得られた独自のア
イデア等の提案など
(内訳:事業収入 49,347,089 円、会費 2,418,000 円、その他 429,158 円)
活動の
目的・趣旨
パートナーシップ・サポートセンター (PSC) は、すべての人が個人として尊重される豊か
な市民社会の実現をめざして、地域における企業とNPO のパートナーシップを中心に、
社会の様々な場におけるパートナーシップの形成に貢献する。
事業名称
主な教育関連事業の紹介
助成
2
「パートナーシップ大賞」事業
NPOと企業が協働を通じて社会にインパクトを与えた特色ある事業を顕彰しようと、日本で初めての
表彰制度として PSC が創設した。2002 年に始まり、2010 年には第7回を開催。これまでの応募件数
は累計で 176 協働事業、33 都道府県、企業 388 社、NPO217 団体にのぼっている。
56
団体の設立経緯
それまで、企業による独自の社会貢献活動やメセナ活動は注目されても、NPOと企業の関係は、全
1993 年、NPO サポートセンターの前進であるNPO 推進フォーラムの視察団の一員として初めてアメリ
国的には十分に調査されてこなかったが、日本におけるNPOと企業のパートナーシップ・協働事業はき
カの NPO を訪ね、1996 年に「企業とNPO のパートナーシップ・ツアー」を企画し、企業の方たちととも
わめて新しい活動分野であり、それを本事業によってクローズアップすることができた。
にアメリカの NPO を視察したのがパートナーシップ・サポートセンターの始まりである。社会のあらゆる場
営利と非営利という、本来相容れないと考えられていた NPOと企業の協働が可能であることを示し、
で、一人ひとりがそれぞれの持てる力を存分に発揮していくためにも、「パートナーシップ」のミッションを
その具体例によって、協働の意味や価値、重要性を社会にアピールし、両者の協働を推進することによ
高く掲げ、企業もNPOも、そして行政も、共に力を合わせてより良い社会を築いていきたいと設立した。
って社会の課題を解決することを目的とする。
主な活動内容
応募から最終審査を通して、協働をコーディネート・コンサルティング
①「パートナーシップ大賞」事業
① 応募時(第一次審査)
NPOと企業の協働で社会の変化を創発する
「パートナーシップ大賞」の公募・選考・表彰、受賞事業を中
パートナーシップ大賞は、応募時に NPOと企業がそれぞれ独自の目で協働事業を振り返り、互いに
心とした事例集の出版など
評価し合う作業からスタートする。書類審査で惜しくも落選した事業については、パートナーシップ大賞
②コラボレーション事業
運営委員会と審査委員会での指摘を踏まえ、課題・改善点などをアドバイスする。
企業&NPO協働アイデアコンテスト、
まちづくりや地域プロデューサー養成、
「企業・市民・NPO コラボ
② 現地調査
400」、協働事業模擬仕分けなど
第一次審査を通過した事業は、複数の調査員が NPOと企業双方を直接訪問し、それぞれの自己評
③コーディネート事業
価を確認し、検証する。調査員と当事者による対話によって、様々な「気づき」も生まれてくる。
「企業からNPOへ」の流れの創出、企業・行政との人材交流や出合いの場づくり、PSC新春交流会、什器
③ 最終審査
備品・場所等の提供コーディネートなど
さらに、最終審査に選出された事業は、NPOと企業双方によるプレゼンテーションを行う。両者は、
④コンサルティング事業
応募から審査までの過程を通して、協働への想いや成果を確認する。
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
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パートナーシップ・サポートセンター(PSC)
中間支援
特定非営利活動法人
これらを通して、NPOと企業の協働について自己検証・客観的評価が得られるようなプロセスになっ
ている。
2010 年 7 月には、名古屋圏の企業・市民・NPO が一堂に会する「企業・市民・NPO 協働フォーラム」
を名古屋国際会議場で開催。東海 3 県の 37 の企業とNPO 双方が協働アイデアを持ち寄り、ブースを
協働を学ぶツールとして受賞事例集を発行
発表。事業の評価に役立つ分析シートを添付し、審査の過程を紹介している。
最新刊として、『NPO&企業 協働の 10 年 これまで・これから』(2010 年 11 月発行)は、第 6 回
パートナーシップ大賞受賞事例のほか、全 11 事例を紹介。過
は 54 件にのぼった。「協働マッチング・ボード」にも多くの「協
働しませんか」と呼びかけるメッセージが貼られた。参加した人
NPO に出合える良い機会だった」「自分たちの活動を再確認でき
ンポジウムにおいて、受賞とその後を語り合った模様も収録し、
現在協働しているNPO・企業はもちろん、これから協働に取
3
り組みたいと考える人にとっても、ベストパートナーになるため
第7回パートナーシップ大賞の
表彰式で喜びの皆さん
事業の成果と課題
地域支援人材の育成
た」など、多くの喜びの声が寄せられた。
協働の歴史がつまった 1 冊となっている。
るツールとなっている。
会場内では 194 件もの商談(出展ブース内での協働についての商談)が行われ、うち「協働したい」
たちからは「ひっきりなしにブース訪問があった」「様々な企業、
去のグランプリ受賞者が一堂に会した PSC 創立 10 周年記念シ
のコツ、気をつけたいポイントなどがリアル・ケースから学べ
出展し、ステージで活動や協働アイデアをアピールするプレゼンテーションにも臨んだ。
ネット ワ ー ク形成
PSC では、各回のパートナーシップ大賞受賞事例の詳細分析に最新の CSR 事情を加え、書籍として
企業・市民・NPOの出合いの場となった協働フォーラム
自主的運営でパートナーシップ大賞を継続
第 7 回「パートナーシップ大賞」では、同事業をより推進するために 2006 年度から進めてきた「企
業&NPO 協働アイデアコンテスト」で最優秀賞を受賞した NPO が、アイデアを協働事業に発展させて
コラボレーション事業「企業・市民・NPOコラボ400」
名古屋開府 400 年(2010 年)を出発点に「企業と市民、NPO がコラボできる社会をつくろう!」と
の趣旨のもと、次の 100 年に向けた協働社会を目指す取り組み。名古屋開府 400 年記念事業実行委員
会の通年事業として PSC が企画提案し、名古屋市の委託により2009 年度、2010 年度に行った。
2010 年7月に開催した「企業・市民・NPO 協働フォーラム」に向け、2009 年度は企業向けと市民・
NPO 向け、協働をコーディネートする中間支援団体を対象に、協働意識の向上を促す講座を計 24 回
助成
事業名称
2.事業の集大成̶̶協働フォーラム開催
応募し、堂々のグランプリに輝くという成果も生まれた。
これまでは助成財団の共催を得ながら開催してきた「パートナーシップ大賞」であったが、今日の厳
しい経済状況の中、第 7 回は、大学や中間支援 NPO を協力団体とした新たな仕組みで原点に立ち返り、
自主的な運営で行うことになった。PSC の基幹事業として次回以降も持続していく途をつけるため、今後
も企業や個人の方からの協賛を募っていきたいと思っている。
恒常的な協働推進の仕組みづくり
実施した。
協働に興味はあるが消極的な NPO、また「NPOとの協働」を通して CSR を果たすという意識がまだ
1.企業と市民・NPO、中間支援者向けの協働講座
2010 年7月に開催の「協働フォーラム」に向けて、2009 年度は準備期間として、企業とNPO 双方
の協働へのニーズやシーズの掘り起こしを行った。
弱い企業へ向けて、講座を実施してきた。受講した NPO からは「自団体の課題を整理できた」「協働
の企画書づくり・プレゼンの技術を体得できた」、企業からは「NPOとの協働が本業や事業活動にプラ
スになると知った」などの感想が多く寄せられた。さらに協働フォーラムの定期的な開催を望む声も、
● 市民・NPO 向け講座
愛知・岐阜・三重県内の 5カ所で3種類の講座を計 15 回実施。STEP 1は協働基礎講座「NPO 組織
力アップに協働が効く!」、STEP 2は企画力魅力アップ講座「企画にどんな魅力を盛り込むか」、STEP 3
はプレゼンテーション魅力アップ講座「効果的なプレゼンにチャレンジ!」。延べ 303 名が受講した。
● 企業向け講座
運営委員会の経済団体の協力を得て、協働の基礎を学ぶ「CSR 推進に NPOとの協働が効く!」や「自
社資源と本業から協働を探る!」、参加者自らNPOとの協働の企画をつくる「協働成功のための提案づ
くり」など、計 6 回実施し、延べ 259 人が受講した。
企業・NPO 双方と行政から多数上がった。
経済団体、中間支援 NPO そして行政も一体となった本事業をモデルケースとして、他地域でも開催
が検討されている。しかしフォーラムを単発のイベントとして行うだけでは協働が進むとはいえない。そ
の前後の内容をどう充実させるかがカギとなる。すべての行政、経済団体が「NPOとの協働」を掲げ
た担当部署等を設け、恒常的に協働を推進していく仕組みをつくっていくことが必要ではないだろうか。
4
今後の展望
● 協働コーディネート力アップ講座
「新しい公共」に向けて、
「企業とNPO の協働」は、間違いなく重要な役割を担っていくはずである。
中間支援者(NPO、経済団体等)が個別相談への対応など 協働
PSC では、NPOと企業の協働推進事業としての「パートナーシップ大賞」と、アイデアの掘り起こしから
コーディネート力 を高めるために、中間支援者への講座「協働コーディ
マッチングを行う「企業・市民・NPOコラボ 400」「企業&NPO 協働アイデアコンテスト」等とを連動
ネート力アップ講座」も開催。第 1 回は協働事業パートナーの NPOと
させながら、協働の拡大・浸透を図っていく。また、企業へのステークホルダー・ダイアログやコンサ
企業双方からの協働事例紹介、第 2 回は NPO からの協働事例紹介、
ルティングの実績も踏まえ、企業とNPO の協働コンサルティングも積極的に行っていく予定である。
第 3 回は協働の仕組みづくりについて学び、協働事例研究を行った。
(ヒアリング応対者:代表理事 岸田眞代氏)
コラボ400講座(企業向け)の様子
58
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
59
中間支援
特定非営利活動法人
2
ユースビジョン
ユースボランティアの受け入れ体制整備支援
ネット ワ ー ク形成
社会を変革する知識・スキルを持つ若き市民を育成
事業名称
主な教育関連事業の紹介
学生がボランティアしやすい環境づくりを目指し、受け入れる側の体制を整えてもらえるよう、セミナ
所在地…〒604-8203 京都府京都市中京区三条通室町西入衣棚町 59-1 三条清水ビル 5 階
ーへの講師派遣や他機関・団体への役員・委員の派遣などを通してアドバイスを行っている。
TEL…075-254-8617 FAX…075-254-8627
ボランティアの受け入れ体制の整備は、非常に重要である。ボランティアの仕事の内容が明確でない
URL…http://www.youthvision.jp/aboutus.html E-Mail…[email protected]
京都府京都市
団体の概要
代表者名…赤澤 清孝
設立年月…1996 年 10 月 認証日…2000 年4月 20 日
有給スタッフ数…常勤 / 2名、非常勤 / 3名
単すぎても問題があり、ボランティアのせっかくの意思を活かせないことになる。
ユースビションでは、例えば「なぜ今の大学生がこういう活動に参加するのか」「どれくらい、どんな
地域支援人材の育成
1
場合や、ボランティアの活動として適当なテーマではない場合もある。活動の内容が難しすぎても、簡
形で時間が割けるのか」といったことについて、その団体にとって適切な活動の内容や実行の筋道を考
え、伝えている。こうしたアドバイスをもとに受け入れ側が改善を行うことにより、学生はその団体に深
くかかわるようになり、その学生がまた違う学生に呼びかける、といった好循環が生まれている。
事業規模(09 年度決算収入)…9,130,952 円
(内訳:事業収入 6,430,776 円、会費 246,000 円、補助金 2,184,000 円、その他 270,176 円)
事業名称
全国の大学ボランティアセンター設立・運営支援
助成
「大学ボランティアセンターリソースセンター」でスキルアップを支援
大学ボランティアセンターは、大学周辺の地域から寄せられるボランティアの情報などを学生に伝える
活動の
目的・趣旨
より良き社会の実現に向けて、主体的に社会に参加し、社会を創造し、社会を変革して
組織である。ユースビジョンは、各大学の大学ボランティアセンターを支援するため、「大学ボランティ
いく意欲、知識、スキルをもつ若き市民を育成する。
アセンターリソースセンター」をつくり、スタッフのスキルアップとネットワークづくりを行っている。各
大学ボランティアセンターが行っている取り組みを紹介するとともに、互いに学び合うセミナーやフォー
団体の設立経緯
阪神・淡路大震災のボランティア活動に参加した学生たちが、ボランティアを支援する団体をつくろう
と集まり、震災の翌年、1996 年に「きょうと学生ボランティアセンター」を設立した。
当初のメンバーは立命館大学の学生を中心とする4人。代表者が現在ユースビジョン代表を務める赤
澤氏だった。インターネット等もまだ普及していない当時、ボランティア活動をしたい学生が情報を入手
する手段がなく、またボランティアを必要とする側も学生にアプローチする手段を持っていなかった。そ
こで、両者をつなぐ試みとして、地域の社会福祉協議会や大学、ボランティア団体などからボランティア
ニーズを集め、その情報を京都の様々な大学の学生に発信することを主な活動としてスタートした。
設立時に学生だったメンバーは、卒業時期を迎えて、ほとんどが活動から離れていったが、地域のな
ラムなどを実施している。
ここでのセミナーやフォーラムなどは、各地の大学ボランティアセ
ンターの職員や、この分野の研究者などの支援を得て行われる。
基本的に無償であり、ボランティアとして自分もこのプロジェクトの
一員になりたい人たちに参加してもらっている。支援者たちには、
やりたいことをどう実行していくかについて、資金の集め方も含めて
一緒に考えてもらう。
「大学ボランティアセンターリソースセンター」
での支援活動、それぞれの支援者の仕事や研究に直接関係する内
容もあり、支援者自身の問題解決にも役立っている。
かで築いた関係性を維持し、専門的なノウハウを新人学生スタッフに引き継ぐためには、中心的なメン
バーは継続していたほうが活動を進めやすい。このため、2000 年に NPO 法人とし、有給スタッフを雇
60
事業名称
大学ボランティアセンター
リソースセンターの学生スタッフセミナーにて
新たな担い手育成のためのインターンシップのコーディネート
用する組織とした。2005 年、活動内容が多様化してきたことから、
「ユースビジョン」に名称変更した。
「長期実践型 NPO・NGO インターンシッププログラム」を開講
主な活動内容
ユースビジョンでは、2007 年より長期実践型 NPO・NGO インターンシッププログラムを開講している。
①ユースボランティアの受け入れ体制整備支援
これは、NPO 側が自分の団体、あるいは NPO セクター全体に本気でかかわってくれる人材を増やした
②全国の大学ボランティアセンター設立・運営支援
いという観点から学生をインターンとして受け入れるもので、NPO・NGO で働くための力や経験、ネット
③新たな担い手育成のためのインターンシップのコーディネート
ワークを得るために、学生が 6カ月間、その中核スタッフとして活動するプログラムである。2010 年(7
④NPO 等の就職に関する情報・人材のコーディネート
期)の受け入れ側は8団体、研修者はこれまでのところ各期 10 人前後で推移している。
⑤NPO 等で働く若手スタッフ・ボランティアの分野を超えたネットワークづくり
個別の団体が1∼2名ずつ募集するよりも、複数の団体共同で行ったほうが広報上のメリットもあり、
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
61
ユースビジョン
中間支援
特定非営利活動法人
また学生たち自身も相互に刺激し合うことができる。さらに、
NPOで働く若者たちの支援
NPO についての一般的な知識はユースビジョンから、マナー
ユースビジョンでは、2005 年より若手 NPO スタッフを対象とした「リトリート」および「ユースビジョ
ンカフェ」を開催している。
の団体が持っている強みの部分を組み入れて研修を行って
ユースビジョンカフェは、NPO で働く若手スタッフやボランティアの交流の場として開催され、NPO ス
いる。学生を育て上げることが、同時にそれぞれの受け入
タッフが交代制で、現在の仕事に就いた経緯や、今後の働き方のビジョンを
れ担当者のスキルアップにもつながることも意図されてい
語るという企画で、年に5回ほど行っている。リトリートは、年に2回程度行
る。2010 年末までの修了者は約 40 名。そのうち7人ほど
が卒業後に NPO に就職している。
ネット ワ ー ク形成
トレーニングは国際協力の団体から得られるなど、それぞれ
い、スポーツやまち歩きなど、交流とリフレッシュを図ることを目的としており
インターンシップの説明会
2011 年は滋賀県で1泊2日の日程で開催した。いずれも参加メンバーが定
着化してきているものの、新たなメンバーの確保が課題となっている。
NPO等の就職に関する情報・人材のコーディネート
「NPO・NGO 就職・転職キャリアフェア」の実施
また現在、京都市からの委託によりキャンパスプラザ京都において、様々
地域支援人材の育成
事業名称
な大学の学生が、大学の枠を超えて社会的な活動をする活動拠点のコーディ
ネートにも当たっている。
代表の赤澤氏
ユースビジョンでは、現役スタッフのトークセッションを含む合同就職説明会「NPO・NGO 就職・転職・
キャリアフェア」を実施している。
トークセッションは、NPO・NGO での就業についての情報提供の一環である。多数の NPO・NGO の
ては、貴重な機会となっている。NPO 側にとっても、必要な人材にアプローチする機会が少ないことから、
人材募集の有力な手段となっている。
また NPO、NGO のキャリア情報のポータルサイトにも、随時、求人情報を掲載している。サイトの更
新情報を知らせるメールマガジンも、月に1回、インターンシップの修了者やセミナー参加者などを対
象に配信している(2010 年3月末時点で約 400 人に配信)。
今後の展望
助成
求人情報にふれる機会は、ほかにはほとんどないことから、こういった分野に関心がある志望者にとっ
4
ノウハウの共有で人材育成の仕組みづくりを
どの NPO 団体も、団体内の人材を成長させることに力を注ごうとしているが、そのために割ける時間
や資金、またノウハウも不足しており、現実にはなかなか難しい。ユースビジョンでは、団体が集まるこ
とで、ノウハウを共有し、責任を分担し、人材育成が少しでもうまくいくような仕組みづくりに取り組んで
いる。
目標は、NPO でキャリアを積んだ人が、公共的な人材として企業や行政、他の NPO で働くといった
人の異動が頻繁に行われるようになることである。その方策として、NPO 間、企業、行政等も含めて相
3
事業の成果と課題
学生ボランティア支援から若者の社会参加支援へ
設立当初はメンバー全員が学生だったが、卒業してメンバーそれぞれが NPO を設立し、他団体スタッ
フとなるにつれ、「NPO で働く若い人たちを増やすためにインターンシップ制度ができないか」「NPO の
若手スタッフのキャリア形成をどう育成するか」といった、NPO 等を支援する事業も加わり、活動の中
心が NPO に対する人材マネジメント支援事業へと移っていった。そこで、「学生」「ボランティア」を名
互評価できるような仕組みをつくること、また団体の枠を超えてキャリア形成支援や人材育成を行い、
それらをある程度共通化することによってコストを下げ、人材の質の底上げを図ることに取り組んでい
る。
社会的起業の志向を持っている人は増えているものの、まだまだ人材は足りない。ユースビジョンの
インターンシップや起業支援のワークショップに参加することで、そうした感覚を共有する人たちと出会う
ことができ、自信をもって、信じていることに取り組めるようになると思う。今後もユースビジョンは、若
い世代の人材育成という役割に絞って活動を強化していきたい。
(ヒアリング応対者:代表 赤澤清孝氏)
称からはずし、活動地域も広がってきていたことから「きょうと」もはずし、2005 年、
「ユースビジョン」
へと団体の名称を変更した。
1996 年に始まるユースビジョンのこうした歩みは、京都地域の若者が NPO 分野で活動する機会を増
やし、NPO 同士の横のネットワークも強くしている。課題は、NPO で働きはじめた人たちがキャリアをど
関心や思いが近い人たちが集まることで、相乗効果が生まれ成長し合える。その活動が注目され、
マスメディアに取り上げられるようになると、活動の理念や趣旨に賛同する人たちが増えていくの
ではないか。 うアップしていくかについて、まだ具体的な道筋がないことである。
2006 年から、ユースビジョンは若手社会起業家ビジネスコンペ「edge」の企画・運営に協力している。
若者の社会参加の形が、ボランティアから起業へと広がってきたことに対応し、NPO 設立者たちが、次
に続く若者を支援しようと集まったものである。この取り組みは現在、( 特活 )edge(エッジ)という別組
織で推進されている。
62
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
63
特定非営利活動法人
山形創造NPO支援ネットワーク
所在地…〒024-0061 岩手県北上市大通り1-3-1 おでんせプラザぐろーぶ 3 階
所在地…〒990-0832 山形県山形市城西町 1-7-19 山形県 NPO支援センター1F
TEL…0197-61-5035 FAX…0197-61-5036
TEL…023-647-0675 FAX…023-647-0676
URL…http://www.npo2000.net/ E-Mail…[email protected]
URL…http://www16.plala.or.jp/NPOyamagata/NpoSozoNet.html 代表者名…舘 邦雄
岩手県北上市
E-Mail…[email protected]
山形県山形市
設立年月…2000 年4月 認証年月…2000 年6月
代表者名…須藤路子
有給スタッフ数…常勤3名、非常勤1名
設立年月…1999 年3月 認証年月…2001 年2月
会費 233,000 円、寄付金 43,000 円、その他 57,721 円)
私たちの暮らす地域におけるNPO(民間非営利組織)活動の発展をめざし、地域におけ
活動の
目的・趣旨
る民間支援組織として、幅広く地域や分野を越えた NPO の活動基盤強化をはかり、企業
や行政とのパートナーシップの形成を促進し、もって市民社会の発展に寄与することを目
有給スタッフ数…常勤4名、非常勤1名
事業規模(09 年度決算収入)…3,576,069 円
(内訳:会費・寄付金 1,064,069 円、受託事業 2,512,000 円)
山形県における県民の自発的、主体的な公益活動の発展を目指し、県民・企業・行政の連
活動の
目的・趣旨
● まちづくりに関する講座等の開催
景観まちづくりコンペ事業、景観人養成講座開催、中学校での景観学習実施、景観まちづくりフォーラ
ム開催などの支援を行っている。また、協働のまちづくりフォーラム、みんなの地域貢献フォーラムなど
を開催し、関連する団体の出合いをコーディネートしている。
● 教育によるまちづくり
岩手大学、弘前大学などの大学生と地域の交流を実施。地域教育力の向上を図っている。
● 行政の計画策定支援活動
北上市の総合計画策定にあたって目指す将来像の検討協議を行政と共に行っている。また、多様なコミ
ュニティレベルの活動が協働する地域づくりのための在り方を目指す「元気な地域の形創造ワークショッ
プ」を開催。
ここに注目
北上市の市民活動の中心となって、行政と市民を取り結ん
でいる。北上市の総合計画策定をはじめ、景観計画策定な
基盤の整備を図り、もって新たな産業や文化の創造など、地域の公共的な課題に対応し、多
様で自立した地域社会の実現につながる活動の育成支援を行うことを目的とする。
活動の紹介
● 教育ファームネットワーク推進事業
山形県内すべての子ども達に、山形県の「豊かな『食』と『農』」を活用した質の高い農林漁業体験
の場を提供し、「食に感謝する心」を育てることを目的に実施。市民が、「農家せんせい」(農業体験指
導者)となり、学校の先生や親、地域の方と協力しながら、子ども達に種まきから収穫までの一連の農
作業体験を指導。また、県内各地域で実施している「農家せんせい」の情報を集めて管理し、ネットワ
ーク構築のための「アイデア交換会」や「体験授業見学会」なども行っている。
● やまがた力(ぢから)を高める講座
山形県村山総合支庁との共催で「NPO 会計」や「組織マネジメ
ント」など、市民を対象に講座を開催。
●「山形県 NPO 活動事例集」作成事業
NPO 活動のステップアップや課題解決のための参考資料となるよ
うに山形県内の NPO 活動の事例を紹介した冊子を作成した。
●「NPO 見聞録」の作成
離転職者や退職者が職場で培った力を NPO で活かすための参考となるように、研修用冊子を作成した。
ここに注目
どの支援を実施している。国土交通省の「新たな公による
教育ファームネットワーク推進事業を山形県より受託・企画運営。
コミュニティ創設支援事業」では、元気の地域のかたち創
山形県内で活躍するNPO の活動の様子をまとめた『山形県 NPO 活動事例集』を発行(2009 年9月)。
造ワークショップを通じて、様々な施策へ提言をしている。
NPO を次の職場とするための研修資料となる「NPO 見聞録」を発行(2010 年3月)。
教育関係NPO 事例集
助成
助成
動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助)と地域を超えた総合的な活動
● 市民活動拠点「市民活動情報センター」の運営
行政のパートナーシップの形成を図っている。
保健、医療又は福祉の増進 ②社会教育の推進 ③まちづくりの推進 ④文化・芸術又は
進 ⑨国際協力 ⑩男女共同参画社会の形成の促進 ⑪子どもの健全育成 ⑫これらの活
活動の紹介
市民活動団体に向け様々な情報提供を行い、幅広く地域や分野を越えた NPO の活動基盤強化と企業や
携体として、公共的な活動分野における協働を促進するとともに、それぞれの活動分野(①
スポーツの推進 ⑤環境の保全 ⑥災害救援 ⑦地域安全 ⑧人権の擁護又は平和の推
的とする。
指定管理者として「市民活動情報センター」の運営を行っている。地域の中間支援組織として、市内の
地域支援人材の育成
地域支援人材の育成
(内訳:事業収入 22,814,648 円、補助金・助成金 654,376 円、
ネット ワ ー ク形成
ネット ワ ー ク形成
いわてNPO-NETサポート
事業規模(09 年度決算収入)…23,802,745 円
64
中間支援
中間支援
特定非営利活動法人
Vol 5
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65
中間支援
中間支援
特定非営利活動法人
特定非営利活動法人
夢・コミュニティ・ネットワーク
所在地…〒961-0053 福島県白河市中田 140 白河市文化センター内
所在地…〒235-0011 神奈川県横浜市磯子区丸山 2-10-8
TEL…0248-22-5271 FAX…0248-22-5224
TEL…045-750-0675 FAX…045-750-0675
URL…http://www.shirakawa.ne.jp/ brabra/top-f.htm E-Mail…[email protected]
URL…http://yumecomi.net E-Mail…[email protected]
代表者名…安田好伸
福島県白河市
代表者名…時任和子
設立年月…1996 年 10 月 認証年月…2000 年7月
設立年月…2000 年5月 認証年月…2005 年3月
有給スタッフ数…常勤4名、非常勤1名
有給スタッフ数…常勤1名、非常勤1名
神奈川県横浜市
事業規模(09 年度決算収入)…6,539,016 円
(内訳:会費 116,000 円、事業収入 5,655,582 円、寄付金 116,720 円、
補助事業 1,800,000 円、その他 3,600,000 円)
助成金 650,000 円、その他 714 円)
活動の
目的・趣旨
より図れる」との理念のもとに、各団体間の情報ネットワークシステムを構築することによ
り、それぞれの活動をサポートするとともに、優れた文化を享受する場を設け、白河地方
活動の
目的・趣旨
活動の紹介
● 市民の文化活動拠点「文化センター」の運営
夢をかなえて地域でイキイキと暮らしたいと願う人々に対して、学びあいとまちづくりに関
する事業を行い、新しい地域コミュニティと仲間づくりを通して社会全体の利益の増進に
寄与することを目的とする。
助成
助成
の文化振興の発展に寄与することを目的とする。
活動の紹介
● 地域の連携のためのコーディネート
指定管理者として、白河市文化センター、白河市東文化センターの管理運営を行っている。
横浜市には多数の NPO 法人があるが、その活動については分野ごとに縦割りになりやすい。
施設の管理のほか、自主事業として、舞台芸術鑑賞事業、講習会などの企画・開催をしている。
同団体は、様々な活動を行っているNPO 法人の横の連携を図るため、「磯子区 NPO 連絡会」を立ち上
● 地域の文化情報誌の発行
げ、事務局を担っている。自治会・町内会等の地域組織とのつながりも深め、地域と連携して地域コミ
しらかわ地域の文化情報を満載したカルチャーネットワーク情報紙「I CAN DO!!」を毎月発行し、情報
ュニティの形成や地域の人材支援等の様々な事業を展開している。
提供を通じて地域の文化振興を目指している。
● 若年者の自立支援事業
● 劇場映画の上映会の定期開催
地域の人とのコミュニケーションの場をつくる「若者自立応援セミナー」や、若者たちの日頃の悩みを
「白河シネマパラダイス」と称し、文化センターなどで劇場映画などの上映会を行っている。
聞く「若者 何でも相談」、地域に貢献する「青少年自立支援ボランティア養成」などの活動を通じて、
また、市内に映画館をつくることを目標に、映画に関わるネットワーク活動を展開している。
若者の自立を多角的に支援している。
● そのほか、文化センターを中心に活動する団体、企業、行政、学校、個人のネットワーク化を図る
● 各種セミナーや講座・イベントの開催
情報発信基地として活動をしている。
「仲間づくり」をキーワードに、団塊世代の地域デビュー講座やボランティア入門講座を開催し、地域
● 福島県県南地域の映画・テレビ・雑誌・写真集等のロケ支援活動なども行っている。
活動の はじめの一歩 を応援している。
ここに注目
市民の文化活動の中心として事業を展開している。2011 年
には観光物産協会の協力で白河だるま市の観光マップも作
成し、地域の観光振興にも注力している。
地域支援人材の育成
地域支援人材の育成
事業規模(09 年度決算収入)…22,000,000 円
(内訳:会費 1,600,000 円、施設管理受託 15,000,000 円、
「白河地方の文化振興については、各種ボランティア団体等の活動が活性化することに
ネット ワ ー ク形成
ネット ワ ー ク形成
カルチャーネットワーク
また、地域活動や子育て支援、ビデオフェスティバル、女性のステップアップ講座など、人との関わりの
中から、地域の元気づくりを生みだしている。
ここに注目
磯子区をはじめとする市内各区、横浜市、市教育委員会、
さらに関東各県との協働事業の実績もある。運営している地
域交流拠点では、ネットワークを生かし、地域・小学校・
商店街・地域施設および NPOと連携して、事業・イベント
をコーディネートしている。
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教育関係NPO 事例集
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中間支援
中間支援
特定非営利活動法人
特定非営利活動法人
富山県民ボランティア総合支援センター
清水ネット
所在地…〒930-0094 富山県富山市安住町 5-21 富山県総合福祉会館内
所在地…〒424-0013 静岡県静岡市清水区下野緑町 17-11
URL…http://www.toyamav.net/ E-Mail…[email protected]
代表者名…犬島伸一郎
富山県富山市
認証年月…2002 年3月
有給スタッフ数…常勤6名、非常勤0名
事業規模(09 年度決算収入)…63,219,850 円
URL…http://www.npo-shimizunet.org/index.html E-Mail…[email protected]
代表者名…鍋倉伸子
静岡県静岡市
設立年月…1999 年9月 認証年月…2006 年9月
有給スタッフ数…常勤0名、非常勤0名
事業規模(09 年度決算収入)…22,487,448 円
(内訳:会費 114,000 円、指定管理料 21,278,117 円、寄付金 81,410 円、
地域支援人材の育成
地域支援人材の育成
(内訳:補助金 63,114,276 円、事業収入 105,000 円、その他 574 円)
TEL…054-340-1013 FAX…054-340-1013
ネット ワ ー ク形成
ネット ワ ー ク形成
TEL…076-432-2987 FAX…076-432-2988
助成金 908,872 円、その他 105,049 円)
心豊かでふれあいのある地域社会を実現するため、ボランティア活動をはじめ、県民が
活動の
目的・趣旨
自由に行う社会貢献活動としての特定非営利活動が、より活性化されるよう交流活動を支
援するとともに、情報の収集提供を行う等、ボランティア・特定非営利活動を総合的に
活動の
目的・趣旨
活動の紹介
が育つための活動を通じて、誰もが生き生きと安心して暮らせる市民社会をつくることを
目的とする。
助成
助成
支援し、もって、県民総ボランティアの輪を広げることを目的とする。
市民活動を活性化し、市民活動団体のネットワーク展開を進め、自覚して行動する市民
活動の紹介
● ボランティア団体などの交流活動の支援事業
● 地域の市民活動団体のネットワークづくり
福祉、医療保健、国際交流協力、環境自然保護など、様々な分野のボランティア団体・グループやそ
市が設置する市民活動支援施設「清水 NPO・ボランティア市民センター」の運営を行っている。団体
の推進協力機関などのネットワーク形成や交流活動を支援。
間の情報交換や交流のほかに、市民ネットワークとしてのあり方を模索し、男女共同参画や自治基本条
「富山県民ボランティア大会」を毎年度開催。テーマ別交流会を設け、県内のボランティア団体・グル
例などのプロジェクトや講座、フォーラムを実行し、政策を提案してきた。
ープ関係者などが、活動状況等に関して討議するなど交流を深めている。
● 市民フォーラムの開催
● 人材育成研修、普及啓発、調査など
市民フォーラム「自覚して行動する市民になるレシピ」は、その時々の課題をテーマに、毎年1回、市
ボランティア活動のリーダーや各分野に共通する育成研修を実施している。また、小冊子の作成・配布
との共催事業として実施し、政策提案を行う。2010 年には 11 回を数えた。
などによるボランティア活動の普及と啓発を進めている。
● 男女共同参画社会への取り組み
● 情報収集提供事業
県男女共同参画センター交流会議と共催で、講演会・ワークショップ・連続講座等を継続的に実施して
ネットワークを通じ県内の活動団体やグループの情報などを集め、相互に交換するとともに、広く県民
いる。また、いろいろな地域や団体に、自主制作紙芝居を使った出前講座を行っている。市の新人職
に提供している。
員研修も受託している。
団体向けに行政施策、助成金情報、運営に必要な財務・総務知識の講習会など、実務に必要な情報
● 交流事業の実施
も発信している。
安心して暮らせる住みよいまちにする方策について気楽に交流できる場を開催し、地域資源の利用、景
観、子育て支援施設の活用など、具体的な活動に向けて検討を行っている。
ここに注目
ここに注目
富山県域、全分野を対象とした中間支援組織。民間のボラ
静岡市清水区の中間支援組織として活動。市民活動支援か
ンティア推進協力機関の代表者などが主体となり結成され
ら、政策提言、男女共同参画への取り組みなど、地域に密着
た。行政と団体、市民を相互につなぐ役割を果たしている。
した幅広い活動を行い、行政機関と市民のパイプ役も果た
す。静岡市清水市民活動センター指定管理事業、静岡市女
性会館協働講座、静岡市協働パイロット事業の実績がある。
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教育関係NPO 事例集
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特定非営利活動法人
いせコンビニネット
所在地…〒462-0819 愛知県名古屋市北区平安 1-9-22
所在地…〒516-0044 三重県伊勢市前山町 1522-39
TEL…052-919-0200 FAX…052-919-0220
TEL…0596-20-8315 FAX…0596-20-8316
URL…http://www.sf21npo.gr.jp/ E-Mail…offi[email protected]
URL…http://www.e-ise.net/icn/index.html E-Mail…[email protected]
代表者名…後 房雄
愛知県名古屋市
代表者名…伊東俊一
三重県伊勢市
設立年月…2000 年 10 月 認証年月…2001 年4月
有給スタッフ数…常勤8名、非常勤1名
有給スタッフ数…常勤 10 名、非常勤7名
事業規模(09 年度決算収入)…87,480,468 円
事業規模(09 年度決算収入)…50,747,112 円
(内訳:事業収入 72,005,837 円、助成金収入 13,480,000 円、
(内訳:本部事業収入 8,618,624 円、活動センター事業 9,629,145 円、
会費 1,138,000 円、その他 856,631 円)
サポステ事業収入 15,730,065 円、助成金収入 15,565,000 円、その他 1,204,278 円)
活動の
目的・趣旨
ざし、新たな市民社会の実現に向けて、幅広く地域や分野を越えた NPO の活動基盤強化を図り、
NPOと企業や行政とのパートナーシップの形成を促進することを目的とする。そのために、主として特
活動の
目的・趣旨
政府・行政や企業とは異なる新しい NPO 等のセクター形成とNPO 等の力量拡大のために NPO 等への
セミナーや個別コンサルティングを行っている。市民の力が活きるためには、自治体改革が必要であり、
そのために行政経営、市民との協働、住民自治の仕組みづくり等を行っている。
● 起業支援・人材育成事業
NPO 等社会的企業の起業支援や成長支援として、経営者やそこで働く人の人材育成と経営力向上の事
業に取り組んでいる。セミナーの開催とともに、個別コンサルティングを行っている。また、学生向けの
社会的企業で働くための説明会を行っている。(内閣府 / 地域社会雇用創造事業「iSB 公共未来塾」、
東海ろうきん「事業型 NPO 育成支援プログラム」、地球環境基金助成「環境 NPO の次世代育成プログ
ラムの開発」、基金訓練など)
● 学生・企業退職者等インターンシップ・プロボノ活動支援事業
学生や企業退職者など、これまで NPO 等への活動に関わりの少なかった人たちが地域の NPO などの活
動を始めるきっかけとなるセミナーやインターンシップ事業を行っている。(自主事業「学生や行政職員
等のインターン受入制度」など、東海ろうきん「NPO インターンシップ制度」、こども未来財団「企業関
係者・団塊世代等の子育て支援協働推進セミナー」など)
ここに注目
全国初の民設民営の支援センターを開設した。また愛知県に
おいて、全国初の行政とNPO の協働に関するルールブックの
地域で生活する人たちに対して、地域情報化に関する事業を行う事により、人々の交流が
盛んなまちづくりを図り、もって、活力ある地域住民の生活向上に寄与することを目的と
する。
活動の紹介
● 市民活動支援拠点「いせ市民活動センター」管理運営
いせ市民活動センターの指定管理者として、市民のボランティア、NPO 活動などを支援し、情報収集や
ネットワーク形成の場として運営している。設備の貸し出し、相談や、市民活動に関する様々な研修も
行っている。
● 地域情報発信ホームページ「いせネット」の運営
地域企業、団体、公共施設、医療情報など、様々な地域情報を発信するサイトの運営を行っている。
地域データベースとして地域情報の一元化に取り組んでいる。
● インターネットの普及に関する事業
インターネットに関する講演会・講座・イベント等の企画及び、開催や教育訓練、コンサルティングを
行っている。IT スキルアップ講座、リユース PC 寄贈プログラム、NPO 支援ブログ講習・パソコン講習
などを行っている。
● 若年者就労支援事業
県の委託による、いせ若年無業者就労体験事業、厚生労働省委託事業「いせ若者就業サポートステー
ション」の運営。
ここに注目
提案と作成支援。政府・行政とNPO 等の関係のあり方など、
伊勢志摩地域の中間支援センターとしてのネットワークを活
政府・行政への政策提言活動を行っている。また、社会的課
用して行政との協働を積極的に展開している。若年無業者
題を解決しながら、経営を成り立たせていくためのオリジナル
の支援活動として、明和アクアファーム(水耕栽培プラント)
ツールを開発・普及している。
での野菜の栽培を通じた「働くための訓練」を行っている。
教育関係NPO 事例集
助成
助成
定非営利活動を行う団体等の運営または活動に関する連絡、助言または援助に関する活動を行う。
地域支援人材の育成
地域支援人材の育成
設立年月…1997 年 11 月 認証年月…2000 年3月
地域の市民セクター自らの手によるNPO 支援組織として、民間非営利組織(NPO)活動の発展をめ
ネット ワ ー ク形成
ネット ワ ー ク形成
市民フォーラム21・NPOセンター
活動の紹介
70
中間支援
中間支援
特定非営利活動法人
Vol 5
つなぐ
71
中間支援
中間支援
特定非営利活動法人
特定非営利活動法人
岡山NPOセンター
所在地…〒630-8325 奈良県奈良市西木辻町 121-2 朝日プラザ奈良プレシオ 2F 201 号
所在地…〒700-0822 岡山県岡山市北区表町 1-4-64 上之町ビル 4 階
TEL…0742-20-5027 FAX…0742-20-5028
TEL…086-224-0995 FAX…086-233-1732
URL…http://www.naranpo.jp/ E-Mail…[email protected]
URL…http://www.npokayama.org/ E-Mail…[email protected]
代表者名…仲川順子
奈良県奈良市
代表者名…米良重徳
岡山県岡山市
設立年月…2001 年4月 認証年月…2002 年3月
設立年月…1998 年 12 月 認証年月…2002 年1月
有給スタッフ数…常勤4名、非常勤1名
有給スタッフ数…常勤5名、非常勤5名
事業規模(09 年度決算収入)…22,359,667 円
(内訳:事業収入 21,435,995 円、会費 621,000 円、寄付金 301,717 円、
寄付金収入 1,866,799 円、その他 360,361 円)
その他 955 円)
豊かに暮らせる地域づくりを奈良に定着させるために、さまざまな分野で活動する奈良県
内の NPO(民間非営利組織)の活動基盤を強化し、ネットワークづくりを図るとともに、
活動の紹介
NPO・市民活動団体・ボランティア活動団体等に対して、NPO に関する相談及び NPO に
ついての研修・啓発活動に関する事業を行い、そして、諸団体のネットワークを構築しな
がら、社会全体の利益の増進に寄与することを目的とする。
助成
助成
それらと行政や企業とのパートナーシップの確立を図ることを目的とする。
活動の
目的・趣旨
地域支援人材の育成
地域支援人材の育成
事業規模(09 年度決算収入)…8,621,086 円
(内訳:会費収入 1,248,000 円、事業収入 4,008,586 円、補助金等収入 1,137,340 円、
活動の
目的・趣旨
ネット ワ ー ク形成
ネット ワ ー ク形成
奈良NPOセンター
活動の紹介
NPO 活動の支援を行うとともに、以下のような地域と子どもを結ぶ教育事業を行っている。
県内の NPO・市民活動・ボランティア活動団体等の支援・育成を行う「民」の機関として活動。
● 市民教育事業
● NPO を対象とした育成・教育研修事業
①子ども向け体験学習「もうひとつの学び舎」……「子どもの参画」の実現と「学びを通した地域づくり」
NPO の事務職員を対象とした事務実務に関する実践講座「NPOジム」を開催のほか、NPO の経営や
を目的とし、自然、歴史、料理、芸術等、地域資源を生かしたプログラムを実施。
事務経験の豊富な職員による出前相談事業、個別 NPO の組織内研修への講師派遣等に取り組む。
②地域活性化事業「学びあい、支えあい」……地域の NPO や住民がボランティア活動や家族参加の体
● NPO に関わる若手人材の育成
験活動、地域の様々な課題等を解決する学習や活動などの取り組みを通じて、互いに「学びあい、支
大学生・若手社会人によるNPO へのインターンシップ事業、学生ボランティアセンターの学生スタッフ
えあう」地域のきずなづくりを推進する。
の研修や支援、小中学校でのボランティアに関する出前授業の実施など、各年代ごとに NPO や社会活
③街の学校「奈良サマーセミナー」……地域で活動するボランティアや NPO、いろいろな特技や専門
動に関する学びの機会を提供している。また、中山間地域等を中心にその地域に住む子どもたちの地
分野を持った一般の市民が、2 日間だけ「先生」になって、楽しい学びのプログラムを提供する。
「学び」
域への理解と誇りを醸成する事業も展開している。
を通じて地域社会への関心を高める機会を設ける。(年間約 40 講座以上、参加者のべ人数年間約 700
● 調査研究
名)
ISO26000 等の国際的な動きに関する勉強会開催のほか、県内における各市町村ごとの市民活動支援
● 講師派遣・講座企画事業
力や協働環境等の地域力調査、NPO 法人の収支面における実態調査等にも取り組んでいる。
NPO やボランティア活動、その他のテーマについて、一般市民や NPO、大学、企業、行政、中間支援
●「おかやまNPO サポート基金」の運営
組織等へ向けて講師の派遣や講座の企画を行っている
募集から公募、審査、配分まで実施。ろうきん NPO 寄付シ
ステムなど各種寄付金の配分も実施。
ここに注目
ここに注目
市民の参画・協働による「元気な奈良づくり」を目指して、
地域課題の解決をより効果的に行うために信頼できるNPO
奈良の中間支援組織として、企業・行政との協働やネットワ
の情報の公開や紹介を行うと同時に、企業の CSR 支援、行
ークづくりを積極的に展開している。
政機関や助成機関との情報共有をすすめ、効率的な資金循
環を目指している。
72
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
73
地域支援人材の育成
つなぐ
Vol ❺ -3
中間支援
特定非営利活動法人
市民活動情報の発信
杜の伝言板ゆるる
③情報支援・交流
所在地…〒983-0852 宮城県仙台市宮城野区榴岡3 -11- 6 コーポラス島田 B6
TEL…022-791-9323 FAX…022-791-9327
URL…http://www.yururu.com/index.html E-Mail…[email protected]
団体の概要
宮城県仙台市
・I T 普及を進めるNPO のネットワークを構築し、事務局として支援
2
事業名称
主な教育関連事業の紹介
高校生夏ボラ体験
NPOを理解してもらうプログラム
毎年夏、次世代の担い手となる高校生に NPO を理解してもらうために、宮城県内の高校生を対象と
代表者名…大久保朝江
して座学による事前研修とボランティア体験をセットにした、「高校生夏ボラ体験」を開催している。
設立年月…1996 年 12 月 認証日…2003 年3月 24 日
2010 年に8回目をむかえる「高校生夏ボラ体験」には、毎回 250 名前後の高校生が応募し、最終
有給スタッフ数…常勤 /11 名、非常勤 / 2名
事業規模(09 年度決算収入)…48,817,997 円
地域支援人材の育成
1
④NPO の IT 化促進支援
ネット ワ ー ク形成
地域の 人と人をつなぐ! にこだわって
・ゆるる交流パーティーの開催
的には 150 名前後の高校生が参加する。参加する高校生は高校3年生が全体の参加者数の半数以上
で、特に体育会系の部活を引退した後の高校生が多い。
その他 6,858 円)
参加にあたっては事前学習会の参加を必須としている。事前学習会は参加者の居住地区ごとに1回 3
助成
(内訳:事業収入 46,934,559 円、会費 829,000 円、寄付・助成金 1,047,580 円、
時間程度、4回から5回開催する。この事前学習では、「NPOとは何か」などNPO に関する基礎的な
豊かで住みよい地域づくりの実現のために、宮城県を中心としたボランティア及び NPO(民
活動の
目的・趣旨
間非営利組織)活動に関わる情報の収集及び提供を主軸に、NPO やボランティア団体等
が活動しやすい環境づくりと、地域の人がボランティアに参加しやすい環境づくりに寄与
すること。
NPOと高校生のマッチングを効果的に
「高校生夏ボラ体験」で最も大変なことは、NPOと高校生のマッチングである。高校生には日にちと
訪問先の NPO を第3希望まで聞き、できるだけ家の近くの NPO を割り当てている。NPO での体験をよ
団体の設立経緯
り効果的なものとするために、友達同士は一緒にしないなどの配慮をしながら、スタッフがマッチングを
市民活動に関する情報発信媒体が少ないなかで分野を超えて活動を広げていくため、より多くの
行う。そのほかにも、1人が最低3日は NPO を体験できるように調整したり、実施する前日に携帯メー
NPO やボランティア情報を総合的にまとめた情報誌が必要と感じた、市民活動のリーダー 10 人が、
ルで必ず案内を送ったりなどをしている。参加者は社会経験のない未成年のため、丁寧な事前準備を
1996 年 12 月、市民・NPO・企業・行政をつなぐ「みやぎの市民・ボランティア活動情報」を発行す
行うよう心掛けている。
る編集部を設立。1997 年6月には、月刊情報誌の名前を公募で「杜の伝言板ゆるる」と決定し、同
高校生の受け入れ先となるNPO 側については、日頃から信頼関係があり、担当者の顔が分かる団体
時に組織名を杜の伝言板ゆるる編集部とした。その後、1999 年6月に第1回総会を開催し、組織名
を選定し、受け入れ依頼を行っている。毎回、約 30 団体に協力を依頼し、27 ∼ 29 団体での受け入れ
を杜の伝言板ゆるるとした。
が実現する。受入団体には事前に体験メニューの作成を依頼し、杜の伝言板ゆるるのスタッフが確認を
2001 年4月からは県が設置した NPO への情報 Web サイト「みやぎ NPO 情報ネット」の管理・運営
し、必要があればプログラム修正を再度依頼するなど、綿密な事前打合せをしてプログラムをつくり上
を受託。2002 年 5 月からは「杜の伝言板ゆるる」の無料配布に踏み切った。こうした経緯を経て、2003
げている。こうした事前の打合せは、受入団体にとっても、プログラム運営のノウハウを身につける貴重
年3月 NPO 法人の認証を受け、現在に至る。
な機会となっている。
主な活動内容
①講座・研修等の企画運営
・高校生の NPO ボランティア体験プログラム、「高校生夏ボラ体験」の実施
・NPO を訪問体験する「NPO 訪問バスツアー」の開催
・NPO の会計・税務講座、広報・編集講座の企画・開催などによるNPO 運営支援
参加する高校生には、プログラム終了後に体験談を提出してもらい、「高校生夏ボラ体験」での成果
や得られた課題を振り返る機会をつくっている。集まった体験談は冊子にして参加者や高校、教育機関
などに配布している。
事業名称
NPO訪問バスツアー
・アクティブシニアのキャリアボランティア養成講座
「NPO 訪問バスツアー」では、NPO に関心を持つ市民が、NPO や市民活動団体が実際に活動して
②情報収集と提供
いる現場を訪問する。活動への理解を深めることに加え、実際に「自分もNPO の活動に参加したい!」
・月刊「杜の伝言板ゆるる」
・NPO 支援 web サイト「みやぎ NPO 情報ネット」を通じた、ボランティア・
76
内容を中心に学ぶ機会を提供している。
教育関係NPO 事例集
との意欲につなげることで、地域の生活環境の向上に発展していくことを目指している。2005 年から開
Vol 5
つなぐ
77
杜の伝言板ゆるる
中間支援
特定非営利活動法人
とともに、地域が持つ課題に自ら気付いてくれることである。
NPO へ向かう移動中のバス内では、NPO に関する基礎講座を
例えば、現代は核家族が多いので、高校生が年配の方と接する機会が少ない。初めは戸惑っていた
実 施 する。「NPO 訪 問 バスツアー」では 仙 台 市 内 の 4カ所 の
高校生も、年配の方から積極的に話しかけられて触れ合いができる。最後には、年配の方から心から
NPO を訪問し、各 NPO のスタッフから30 分程度団体活動につい
お礼を言われ、感動する高校生も多い。また、知的障がい者の働く施設では、働く人たちは自分がい
て話を聞いた後、参加者からの質問の時間もとっている。訪問す
つも教えてもらっているように、ゆっくり何度も高校生に作業を教える。自分たちは障がい者の面倒を見
るNPO の活動分野は毎回異なる。例えば、子育て支援の NPO、
る立場だと思って参加した高校生たちは感動し、詳しく丁寧に教えてもらうことによって障がい者に対す
配食・訪問介護の NPO、ホームレス自立支援の NPO など、杜の
訪問先NPOの説明を聞くバスツアーの参加者
伝言板ゆるるの日ごろのネットワークを活かし、数ある団体のなかから選定された法人である。
事業名称
また、受け入れ側の NPO にとっても、自分たちの活動を伝え、理解してもらうとともに、ボランティア
設で、2005 年4月から杜の伝言板ゆるるが指定管理者として運営・管理している。みやぎ NPOプラザ
では、NPO の活動支援のため、「NPO の運営一般に関する研修」、「NPO の税務・会計に関する研修」
など様々な研修・講座を実施している。また、NPO の運営・税務・会計の専門相談など、人材育成、
人材養成のための相談業務も行っている。
会計支援を通して、会計の専門家に NPO についても理解をしていただき、数人の税理士・会計士の
方に「NPO についても専門家」になってもらうことができた。
企業とNPO の会計は変わらないとも言われるが、NPO のことをよく知らなくては、NPO の会計支援は
難しい。税理士や公認会計士は会計に関しては専門家だが、NPO に関しては専門家ではない。NPOと
いう組織形態や活動の実態をよく理解し、NPO にとって頼りになるアドバイスをしてくれる専門家を今後
4
NPO 支援の講座や相談のなかでは、特に会計分野の支援が特徴的である。
会計支援の活動は、NPOプラザがオープンしてまもなく、自主事業として会計相談会を開催したのが
始まりである。当時、宮城県内で会計とNPO の両面を熟知している専門家は少なく、ちょうどその頃、
神奈川の NPO 支援センターを通じて知り合った税理士の話を聞いて「こういう専門家が NPO には必要
だ」と感じ、宮城県でセミナーを開催してもらった。
その後しだいに NPO に関心を持ち講座に参加してくれる宮城県内の税理士、公認会計士が増え、全
国組織である「NPO 税務会計専門家ネットワーク」に加入するなど積極的に関わってくれるようになっ
た。2004 年から講師を依頼して相談会などを開催するようになった。現在は仙台在住の専門家が4名
のほかに、テーマによっては東京からも参加してもらうなど専門家のネットワークも広がってきた。
また、簿記の知識のない人や経理の経験のない人が NPO の会計担当者になった場合を想定して、
「最
低限これだけは知っておいてほしいこと」をできるだけやさしくまとめた「NPO 会計マニュアル」の作成・
販売も行うなど、会計支援に努めている。
助成
も育てたいと考えている。
NPO の継続的な組織づくりのための会計支援
今後の展望
「杜の伝言板ゆるる」配布エリアの拡大
活動資金の確保は課題でもあるが、特に情報誌「杜の伝言板ゆるる」の資金源確保に取り組んでい
きたい。現在は赤字の状況が続いているが、財源基盤を安定させたいと考えている。
財源が安定することによって、現在県内約 400カ所の配布エリアの拡大にもつながり、より多くの市
民の目に触れるようになる。資金確保のために企業との連携も2009 年から模索しているが、今後は配
布エリアの拡大にも取り組んでいきたい。
会計サポートの事業化
現在行っている会計サポートを事業化していくことが今後の課題であるとともに、目標でもある。これ
まで税理士や公認会計士を NPO 会計の専門家として相談や講座を開催するほか、スタッフも委託事業
等を実施しながら会計サポーターとして育成してきた。
これからは法人の本来事業として、育成してきた人材を活用し、団体への派遣型で経理処理の支援・
相談を受けるなどの事業化を図りたい。
事業の成果と課題
継続的な支援ができる体制づくり
様々な気づきの場「高校生夏ボラ体験」
2011 年4月から、さらに5年間、指定管理者として「みやぎ NPOプラザ」の運営を行う。これを機に、
高校生夏ボラ体験の課題は、資金集めである。現在は、河北
しっかりと継続して活動していけるように、組織体制や事業の見直し、さらには事業開拓を行っていきた
新報グループの社会貢献クラブ「かほく「108」クラブ」の共催
いと考えている。
を得ているが、今後それに代わる支援や、現在も不足している資
より一層、各団体への個別の継続的な支援が求められているので、個別サポートの件数を増やして
金をどう集めていくかが課題である。また、スタッフの交代等によ
事前研修を受ける高校生
いきたい。また、宮城県内で支援を行う場合は、各地に出向き支援センターと一緒に緩やかな連携体
り毎年同じスタッフが取り組むことができず、ノウハウの引き継ぎも課題となっている。
制を組んで実施するが、まだサポート体制が整っていない地域では、個別サポートの回数と件数を増や
一方、「高校生夏ボラ体験」の一番の成果は、参加する高校生が NPO や他校生との新しいつながり
していきたい。そのための人材育成にも、積極的に取り組んでいる。
を持ち、NPO の人と出会って新しい体験をすることによって、地域を支えている市民主体の活動を知る
教育関係NPO 事例集
地域支援人材の育成
NPOと会計の専門家を育成
「みやぎ NPOプラザ」は、2001 年4月に宮城県内の NPO 活動を推進するため宮城県が設立した施
78
る見方も変わる。また、「障がいがあっても、働く場があれば能力が発揮できる」ということに気づく。
マネジメントを身につける訓練の場ともなっている。
NPO運営支援
みやぎ NPOプラザでの研修・講座
3
ネット ワ ー ク形成
催しており、2010 年で9回目となった。
(ヒアリング応対者:代表理事 大久保朝江氏)
Vol 5
つなぐ
79
中間支援
特定非営利活動法人
大学生が若手社会人と紙芝居をツールにふれあい、働くこと、生きることを考えるワークショップ
ヒーローズファーム
⑤ 商店街インターンシップ
新潟県加茂市の商店街でのインターンシップ「加茂留学 ヒマワリス・プロジェクト 」
所在地…〒950-2112 新潟県新潟市西区内野町 431-2
TEL…025-201-7082 FAX…025-201-7084
URL…http://www.herosfarm.net/ E-Mail…[email protected]
団体の概要
新潟県新潟市西蒲区で地域活性化を考える学習プログラム
2
事業名称
新潟県新潟市
代表者名…西田卓司
設立年月…1999 年4月 認証日…2002 年6月 14 日
主な教育関連事業の紹介
社会事業創造ワークショップ
環境、教育、国際協力、食・農業、まちづくり・地域づくりに関する事業テーマについて、新潟を元
気にする新事業プランを2日間にわたって議論・発表する「社会事業創造ワークショップ」を開催して
有給スタッフ数…常勤 / 1名、非常勤 / 2名
いる。新潟県中小企業家同友会が主催、ヒーローズファームが共催して、新潟県内の中小企業 11 社の
事業規模(09 年度決算収入)…7,600,417 円
経営者と大学生 13 名が参加した。
(内訳:会費収入 4,357,392 円、事業収入 880,720 円、助成金 2,000,000 円、
まず1日目に、地域の困りごと発見ワークショップとして、中小企業の経営者が事前に記載した自社
その他 362,305 円)
地域支援人材の育成
1
⑥ 地域留学
ネット ワ ー ク形成
挑戦の舞台をつくる設計士
助成
の「資源・発掘シート」を発表する。「資源・発掘シート」には、「自社の企業理念・経営理念、顧客
に対して提供している商品・サービスの価値や機会、商品・サービスを現状必要としている顧客・市場、
小学生から大学生、若手社会人に対して、
「安心できる居場所」
「憧れの対象となる大人」
活動の
目的・趣旨
「挑戦する舞台」を地域社会の中で提供し、個と個の豊かな人間関係のもと、人生にチ
ャレンジし、自らを輝かせながら使命を全うしていく人材を輩出し続ける仕組みづくりを行
売促進ツール・ネットワーク」について記載してもらう。
「資源・発掘シート」の発表を踏まえて、中小企業の経営者と大学生の混合チームが、チームごとに
い、中学生、高校生が自分の将来と住んでいる地域に対し希望を持つことができる地域
1週間をかけて議論しながら「新事業・新商品立案シート」を練り上げる。
社会の実現に寄付することを目的とする。
「新事業・新商品立案シート」には、①あなたの解決したい困り
団体の設立経緯
ごとは何か、②その解決のために企業のどのような資源を活用する
地域社会における若者の挑戦の舞台を設計することにより、若者が地域社会の当事者となり、未来創
か、③課題を解決している理想の状態はストーリーとしてどうなって
造へ向けて挑戦していける環境をつくりたいという思いから出発した。挑戦が連鎖し、地域の子どもや
いるか、④そのストーリーに多くの人に共感してもらうためには簡潔
大人、高齢者を含めて共にチャレンジが生まれていくような地域コミュニティを実現するために 1999 年
にどのように説明したらよいか、について記述する。
から新潟県内の若者を中心に活動を開始し、2002 年に NPO 法人「虹のおと」を設立。
1週間後、各チームが「新事業・新商品立案シート」を基に、
一人の優秀な教育者の力で人を育てるのではなく、太陽や水・土・ミミズや微生物など様々な関わり
環境、教育、国際協力、食・農業、まちづくり・地域づくりに関す
の中で美味しい野菜が育つように、多様な人との関係性の中でヒーローが育まれていく、農園のような
る事業テーマを発表する。
仕組みを地域社会につくりたいと考えて、2008 年に NPO 法人「ヒーローズファーム」に改称した。
80
商品・サービスを支える有形・無形の技術・ノウハウ・資産、顧客や社会とのつながりを築くための販
事業名称
ワークシートの記入内容に
ついて議論する参加者
キャリア支援紙芝居ワークショップ
主な活動内容
新潟県内の若手(主に 20 代)の社会人 11 名と大学生 44 名が参加し、社会で必要なコミュニケーショ
① 社会事業創造ワークショップ
ンに不可欠な「聴くチカラ」「質問するチカラ」「語るチカラ」を車座になって学ぶワークショップを2日
新潟県内の中小企業の経営者と大学生による社会的事業の立案のためのワークショップ
間の日程で開催した。
② 経営企画室インターンシップ
1日目は、社会人1名と大学生4名程度が1グループになり、
新潟県内の中小企業の経営企画室でのインターンシップ
社会で活躍する先輩の人生や仕事の話をじっくりと聞き、どのように
③ 起業家留学
感じ考えたかを、グループごとに振り返り、次の学びへとつなげる。
新潟県内の中小企業の経営者の下で重要プロジェクトを企業担当者と大学生が協力してプロジェクト
1カ月後の2日目は、グループワークで、「自分を語る紙芝居」
に取り組む実践型研修プログラム
を作成・発表する。全員で投票し、一番共感できたグループを表
④キャリア支援紙芝居ワークショップ
彰する。
教育関係NPO 事例集
大学生に対して体験談を熱心に語る社会人
Vol 5
つなぐ
81
事業名称
ヒーローズファーム
中間支援
特定非営利活動法人
商店街インターンシップ「加茂留学 ヒマワリス・プロジェクト 」 内閣府・地域社会雇用創造事業交付金事業の採択を受けた「ソーシャルビジネスエコシステム創出
プロジェクト」(主催:( 特活 ) エティック(ETIC.))の一環として行われた事業である。ETIC.の委託
「起業家留学」では、学生は、単にインターンとして経営者のカバン持ちではなく、パートナーとして
の役割を企業から期待されている。そのため、ただ就業経験を積みたいというレベルではなく、当事者
意識が高い学生の参加を求めている。
ゼミ・伊部泰弘准教授ゼミの学生約 20 名が参加した。新潟県加茂市の商店街活性化や商品の新しい
経営者と大学生が同じ目線で語り合える「社会事業創造ワークショップ」
販売方法を考える「商店街インターンシップ」(加茂留学 ヒマワリス・プロジェクト )を約4カ月間実
「社会事業創造ワークショップ」では、ワークショップ方式により問題意識の共感から出発している点
施した。
が特色であり、議論を重ねることで、社員がやりがいを感じて新事業の創造につなげる。新事業、特に
ヒマワリス・プロジェクト とは、ひまわりを休耕農地や福祉作業所などで栽培し、その種を加茂山
公園内リス園で飼育されているリスの餌としても活用してもらうとともに「ヒマワリとリスと福祉の街」加
ヒマワリス・プロジェクト は、「加茂の街で、地元の人の思いに触れながら商品販売や新しいプロジ
ェクトにチャレンジしよう!」をテーマに、事前学習、現場実習、事後学習のステップで実施する。
事前学習では、マーケティングゲームなどでインタビューの練習後、「理想の商店街」と「加茂の現
状について」の2つのテーマで商店主や街頭の人々に学生がインタビューし、その結果を報告する。
学生たちからは、「若者が集まりやすいお店づくりを」「加茂は祭りが多いので全国に発信する活動をし
供しており、若者にとっても企業経営について実践的に考える場となっている。
先輩から学び自分のチカラに変える「キャリア支援紙芝居ワークショップ」
「キャリア支援紙芝居ワークショップ」では、社会人の先輩が、後輩の大学生に話す場面を設定して
いる。これまで十分に社会人と接する機会がなかったが、この講座で就職活動への漠然とした不安が解
消されたという大学生の声もあり、社会人と大学生の双方にとって有意義な時間となっている。
若者が地域に目を向けるきっかけづくりの「商店街インターンシップ」
助成
てはどうか?」といった意見が出された。
社会的事業を新しい感覚を持つ若者と一緒にフラットな立場で創造する機会を中小企業の経営者に提
地域支援人材の育成
茂を PRしようという試みである。
ネット ワ ー ク形成
先であるヒーローズファームと新潟経営大学コンソーシアムの協働により、新潟経営大学宮脇敏哉教授
参加資格のハードルが高い「起業家留学」
加茂留学 ヒマワリス・プロジェクト での成功体験を踏まえて、新潟市西区でも新潟西商工会青年部
現場実習(第一弾)では、4つのグループに分かれ、加茂市商店街でのインターンシップおよびそ
と協力しながら展開することを検討している。地元の大学生のみならず小中高生向けにも地域の学習の
の報告会を実施。「商店街でスタンプラリーを」「経大祭と商店街のお祭りのコラボレーションを」「お客
場としての商店街インターンシップを企画したいが、新潟市教育委員会をどのように巻き込んでいくか
が集まりそうな場所にパンフレットを設置しては?」「小京都らしさの追求とコミュニケーション重視の街
が今後の課題である。
づくりを」などの提案があった。
現場実習(第二弾)では、各グループの実習テーマとして、 ヒマワリス・プロジェクト を「地域の
人に知ってもらうためのチラシ制作と広報活動」「プロジェクトへの協力依頼と課題発見」「商品開発の
依頼・課題発見」についての議論を行い、実習では、実施上
4
今後の展望
若者が挑戦できるプラットホームとプログラムの設計
の課題として、「回覧板でチラシを入れるのは、ゴールデンウィ
若者が地域で挑戦していくことが日常的に起こっていく、またそのハードルを下げることを目的に、中
ーク前 がよいのでは?」「ひまわりの 種をリスにあげられるの
高生・大学生のための生き方や働き方のヒント満載の書店や、アマチュアのアーティストが絵や写真な
か?」「種から育てるのではなく苗からのほうがよいのではない
どの作品を通じて問いかけるギャラリーを、あるいは、地元の採れたての新鮮な野菜をふんだんに取り
か?」などの意見交換がされた。
入れたカフェや、中高生が生き方や働き方のヒントを学べる講座が開催される「新潟ヒーロー大学」な
事後学習では、学生たちが各グループと個人のプレゼンテー
どを行う地域拠点を創出したいと考えている。
ションを通じて、振り返りの重要性を学ぶ。
学校や行政が行う地域拠点では、他世代との密接なコミュニケーションや、社会との接点、特にビジ
3
事業の成果と課題
加茂留学の拠点となったサテライト店舗
事業の多角化と体系化
ネスが絡んでくるものは、創出されにくいので、「本」「芸術」「食」「学」など多彩なコミュニケーション
媒体を通じて若者の視野が広がるきっかけや出会いのきっかけを提供し、若者と地域が共に挑戦するた
めの入り口となる空間を目指していきたい。
ヒーローズファームでは、従来は長期実践型インターンシップ事業「起業家留学」に力点を置いてい
また、チャレンジしようと思った若者にとって、挑戦しやすい地域や社会連動型のプログラムを構築す
たが、大学側は長期間の企業へのインターンシップを必ずしも求めていない。就職活動のきっかけさえ
ることも重要であると考えている。
提供してくれればよいというのが大学の実情であることがわかったため、事業戦略の転換を図っている。
すでに当事者意識の高い若者に向けた事業としての「社会事業創造ワークショップ」「経営企画室イ
ンターンシップ」「起業家留学」、これから当事者意識を引き上げたい若者に向けた事業としての「コミュ
ニケーション力養成講座」「商店街インターンシップ」「地域留学」というように新しい事業メニューを加
(ヒアリング応対者:代表理事/チャレンジ・コミュニティ・プロデューサー 西田卓司氏)
「当事者意識」と「価値創造力」の高い若者を輩出するためには、若者たちが地域の問題解決と
未来の価値創造に向けて進んでいくための環境整備が大切である。 えて多角化を図るとともに、提供内容を関連づけながら体系化できるようにしている。
82
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
83
中間支援
特定非営利活動法人
2
G- net(ジーネット)
所在地…〒500-8844 岐阜県岐阜市吉野町 6-2 ブラザービル 2 階
TEL…058-263-2162 FAX…058-263-2164
URL…http://www.gifist.net/ E-Mail…info@gifist.net
長期実践型インターンシップコーディネート
ネット ワ ー ク形成
挑戦の伴走者に、熱意のつなぎ役に
事業名称
主な教育関連事業の紹介
G-net は「思いを言葉に、言葉を行動に変えていく人材を地域に育てる」ことを目的に、若者を対象
とした長期実践型インターンシップ「ホンキ系インターンシップ」を実施している。
インターンシップは、仕事に興味のある学生に就業経験を与える一方、企業には新しい発想をもたら
す若い人材を提供する。意欲の高い学生が 3カ月から1 年間の長期にわたり地域に愛される中小企業に
弟子入りし、戦力として活躍する。学生が見習いではなく、魅力ある経営者の下で就業経験を得ること
団体の概要
岐阜県岐阜市
代表者名…秋元祥治
設立年月…2001 年 10 月 認証日…2003 年 5 月 19 日
有給スタッフ数…常勤 /11 名、非常勤 /0 名
事業規模(09 年度決算収入)…40,793,816 円
(内訳:事業収入 35,464,385 円、会費・寄付金 3,533,769 円、その他 1,795,662 円)
を目的とするため、「ホンキ系インターンシップ」と呼んでいる。
地域支援人材の育成
1
企業と学生の最適なマッチングを図る
受け入れ先企業の選定にあたっては、将来に対する明確なビジョンと起業家精神を持ち、夢ある若者
を応援する、30 代から40 代の岐阜を中心とした地元企業経営者に厳選している。受け入れ先企業の
なかには、魅力的な事業を展開していても、経営規模が小さいためにビジネスチャンスを広げられない
助成
企業や、知名度がないために優秀な人材集めに苦戦している企業が多い。インターン生を受け入れる
ことで、受け入れ企業は、新たな販路戦略や新商品開発などのテストマーケティングに取り組むことが
思いを言葉にして、言葉を行動に変えていく起業家的・創造的人材の育成がミッション。
活動の
目的・趣旨
地域活性化には、地域を担う主体的・積極的な人材の育成と、地域に根ざした中小企業
の振興が欠かせないと考え、ホンキ系インターン事業ならびに、創業・中小企業支援事
業を実施。
団体の設立経緯
G-net の活動の原点は、秋元祥治代表理事が学生時代に見た、岐阜市内の経済の衰退化とそれに対
する市民の反応にある。百貨店が撤退し、空き店舗が増えていく現状を行政や人のせいにしていては何
も解決できない。そこで、自分の問題として地域の問題に主体的に取り組み、挑戦する人材を育てるこ
とが地域を活性化する鍵になると、2001 年 10 月に学生団体 G-net を立ち上げた。
期間限定のプロジェクト後、岐阜のために一緒になにかやろうという支援者の声や周囲の期待から事
業の継続を決意し、2003 年 5 月、有能な人材が都会へ流出する構造に歯止めをかけ、地域で人材を
育てることを目指して NPO の法人化を行った。
主な活動内容
①長期実践型インターンシップコーディネート「ホンキ系インターンシップ」
②創業・中小企業支援事業
「創業塾」「経営革新塾」などのセミナー開催
様々な分野のゲストを招いたトークライブや、交流会の実施 等
できる。
一方、参加するインターン生は、主体的に行動し、自ら設定した課題を解決できる意欲にあふれた若
者を対象とする。インターン生は東海 3 県(岐阜・愛知・三重)が中心だが、春休みや夏休みを利用
したインターンシップ制度が単位認定されている米国の大学生や、東海圏以外の大学生も多い。
インターン生は、例えば営業責任者として企画開発を行ったり、展示会や見本市の出展ブース担当者
になったりと、責任ある業務を任される。インターン期間が長期にわたるため、インターン生の目標管
理は欠かせない。G-net が調整役として、師匠たる経営者と弟子たるインターン生との間で振り返りの機
会を設け、定期的なフィードバック面接を行いながらインターン生
の働くモチベーションを維持し、教育効果を高める工夫を重ねてい
る。
また、2006 年より金融機関(岐阜信用金庫)と業務提携を行い、
意欲の高い学生と、受け入れ企業とのマッチングを図る取り組みが
進んでいる。
経営者から多くのことを学ぶインターン生
大学との連携で実践力のある地域人材を輩出 地域の魅力的な大人と大学教育をつなぐ架け橋として、大学にインターンシップ制度の導入を働きか
けており、大学との連携事業が加速している。現在、中京大学、高知大学、横浜国立大学など7 大学が「ホ
ンキ系インターン」を正式な単位として認定している。
大学と連携したインターンシップ前のキャリア教育プログラムの開発にも取り組んでいる。例えば、岐
阜大学と連携した取り組みのひとつである教養科目「自分らしいキャリア設計」では、魅力的な地元企
業の経営者をゲストに迎え、オムニバス形式で授業を展開している。同プログラムは、キャリア設計に必
84
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
85
G- net
中間支援
特定非営利活動法人
要な経験や技能を習得することを目的に、学生が直接企業を訪問しインタビュー調査を行い授業で発表
用対策を伴った事業を受けており、これらの受託・助成事業と、会費収入の確保で経営の安定化を図
する実践型の講義である。加えて 2010 年度より、より多くの学生に参加が可能な4週間インターンプ
っている。
ログラムも岐阜大学・日本福祉大学との連携により開始している。
一方、行政の受託事業に意欲的に取り組むほど、会員制度の拡充や長期実践型インターンシップの
コーディネーターや補佐役・調整役の育成といった基幹事業への取り組みが遅れてしまい、受託事業に
ネット ワ ー ク形成
3
経営が左右されやすいのが課題である。今後は、行政からの事業受託以外の資金調達チャネルを増や
事業の成果と課題
すことで、事業を安定させ、G-net の目的に沿った活動を展開したいと考える。
岐阜を全国のロールモデルに
設立当初からの「思いを言葉に、言葉を行動に変えていく人材を地域に育てる」との思いが長期実
践型インターンシップ事業や創業支援事業のサポートを通じて具現化されつつある。
加し、そのうち 14 人が起業・独立、6 人が受け入れ先の企業に就職した。例えば、岐阜の伝統産業で
ある枡メーカーで元インターン生がマーケティングマネージャーとして新たな枡の商品化や販路開拓を行っ
ている事例や、大学卒業後、大手企業に就職した男性がインターンシップを経験し、岐阜の醤油メーカ
ーへ Iターン入社した事例が生まれている。
活用」などの事業採択事例も生まれている。「指示されたことをこなす人材を育成したいわけではなく、
主体的に地域の課題をみつめ、変革を担う挑戦者を育んでいきたい」と秋元氏は話す。
地域活性化のプロフェッショナルを目指して
2008 年からは、三重県・愛知県からの事業受託を受けて愛知県名古屋市と三重県尾鷲市に拠点を
設け、地域活性化のネットワークを広げている。今後、東海 3 県を中心とした多くの若者に対して成長
の機会を提供し、様々な地域プロデューサーを輩出したいと考える。そのためには G-net が企業・教育
機関・商店街・行政・地域外など、多様な人々のイノベーションを生み出す仕掛け役として連携事業を
展開する必要がある。3 年間で現在の 10 倍の規模を目指しチャレンジするとともに、就職・採用活動
助成
さらに、受け入れ企業では 40 の新規事業が生まれ、経済産業省が進める「農工商連携」「地域資源
今後の展望
地域支援人材の育成
2004 年に「ホンキ系インターンシップ」を立ち上げて以来、岐阜を中心に 185 名にのぼる若者が参
4
の支援などといった取り組みも幅広く検討したい。
幅広く地域の市民から支援を募る
地域を支援する人材を育てるG-net の活動が幅広く地域の市民
地域産業の現場で変革の担い手を生み出す
学生の仕事に対する熱心な姿勢や素朴な疑問に向き合うことで、インターン生を受け入れる企業は業
に理解されるように、今後は寄付や会費収入を増やし、ファンドレ
務革新を進め、新規事業を生み出すきっかけが生まれている。インターンを通じてより成長する自分を
イジングに対する取り組みも強化していきたい。具体的には、3 年
目指そうとする学生たちの姿勢が、結果として経営者に前向き
後に 1 千万円の賛助会費を集めることを目標としている。その前
な刺激を与えている。
段階として、具体的な成功事例を分かりやすく伝えることを心がけ
G-net が「ホンキ系インターンシップ」を導入した企業に対し、
ている。例えば、「ホンキ系インターンシップ」の実績を定量化す
「組織変化」と「事業成果」の側面から、導入前後の社内環
るなどアウトプットとなる指標を策定し、積極的に開示している。
境の変化についてアンケートをしたところ、「業務プロセスが改
しかし、インターンシップの活動がどのように地域全体の活性化
善された、社内風土が変化した」と回答した割合は 7 割近くに
に影響を与えたかなどの成果の指標は策定と評価が難しく、現在
のぼった。
取り組み中である。
インターン生と経営者の取り組みを示した
「地域チャレンジマップ」の前に立つ秋元氏
(ヒアリング応対者:代表理事 秋元祥治氏)
地域産業の現場(フルーツ工房)でのインターン生
経営と執行の分離を図り、組織体制を強化する
G-net は組織面でも新たな取り組みを行っている。民間企業と同じように、経営と執行を分離すること
NPO 法人を含めた求人募集サイトの一つとして、( 特活 ) シブヤ大学と共同で運営している「東京
で意思決定の透明性を図り、組織基盤の強化を図っている。現在は 7 名の理事のうち、4 名が外部理事
仕事百貨」がある。「東京仕事百貨」で紹介されている仕事は、仕事を通じた生き方やビジョンを
である。理事には、インターン生の受け入れ先である地元企業の経営者や有識者が含まれる。四半期
中心に紹介されている。ここには、例えば NPO の地域活性化ディレクター、NPO の事務局長、ま
に 1 回開催される理事会では、地元企業の経営者からの経営のノウハウや地域振興などに対する考え方
などを取り入れて、G-net の活動方針全体に関する意思決定を行っている。
た臭気判定士、ランドセル職人など、地域に根ざした多様な生き方・働き方を見出したい人の姿
がある。
委託事業を受けるほど、基幹事業への取り組みが遅れる矛盾
「ホンキ系インターンシップ」の収入構成は、インターン受け入れ先企業から得る会費と、行政等か
らの受託事業が中心である。現在、産業人材育成やキャリア教育支援の分野で三重県・愛知県から雇
86
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
87
中間支援
特定非営利活動法人
2
ボラみみより情報局
所在地…〒453-0021 愛知県名古屋市中村区松原町 1-24 COMBi 本陣N102
TEL…052-799-5356 FAX…052-799-5366
紙媒体の「ボラみみ」
とWebサイトの「みみライン」
で情報提供
「ボラみみより情報局」は、団体の社会的使命として、「ボランティアを
したい人と必要としている人々をつなぐ」「ボランティア・NPO 活動への
URL…http://www.boramimi.com/ http://www.mimiline.jp/ 理解と参画をひろげる」という2つを掲げている。
E-Mail…offi[email protected]
一つ目の使命「ボランティアをしたい人と必要としている人々をつなぐ」
団体の概要
ために、団体設立当初より行っているのが、ボランティア情報の提供であ
愛知県名古屋市
代表者名…高野(織田)元樹
地域支援人材の育成
1
ボランティア情報の提供およびマッチング
ネット ワ ー ク形成
自ら問題解決に取り組む地域社会をきずきます
事業名称
主な教育関連事業の紹介
る。現在、ボランティア情報の提供は、紙媒体の「ボラみみ」とWeb サ
イトの「みみライン」の2つで行っている。
設立年月…1999 年7月 認証日…2003 年3月7日
有給スタッフ数…常勤 / 3名、非常勤 / 0名
事業規模(09 年度決算収入)…13,173,898 円
紙媒体の「ボラみみ」は、ボラみみより情報局の設立当初より、毎月
(内訳:会費 1,378,000 円、事業収入 11,179,387 円、寄付金 595,113 円、
1万部発行している。現在、地域のスーパーや書店など710カ所で無料
その他 21,398 円)
配布している。
プロのデザイナーがボランティアで
支える「ボラみみ」の表紙
助成
一方、「みみライン」は、2007 年に開設されたボランティア登録 Web サイトである。自分の希望する
活動の
目的・趣旨
ボランティア活動に参加したい個人と、ボランティアを必要とする団体等との橋渡しをし、
またその活動を支援するため、ボランティア情報誌の発行等の事業を行い、もって社会
全体の利益の増進に寄与することを目的とする。
団体の設立経緯
「ボラみみより情報局」の設立は、20 年ほど前、ボランティアをしようと思ったが情報がどこにもなかっ
システムである。また、個人の資格やスキルを登録しておくこともできる。それを見た団体からの仕事の
依頼が Web 上から匿名でできる、いわゆるスカウトサービスが提供されており、先進的なシステムとなっ
ている。月2万件のアクセスがあり、情報配信も月1万5千件を超える。
地域の人が参加できること、ボランティアであることが掲載条件
たという、代表の織田氏自身の経験がもとになっている。
当初は、紙媒体の「ボラみみ」が主流で、その情報をホームページに載せていた。現在ではこれが
その後、様々な調査や統計を調べ、団体と知り合い、ボランティアをしたいという人たちと話をするう
逆転し、「みみライン」で月に2回の締め切りを設け、そこで集めた情報の中から「ボラみみ」に掲載
ちに、ボランティア情報を必要としている人は大勢いることが分かった。行政や社会福祉協議会などに
するものを選んでいる。
も情報誌の必要性を訴えたが、実現はしなかった。そんな頃、北海道で「ボラナビ」という無料のボラ
掲載する情報は、必ず3人が目を通してチェックし、内容の精度を維持している。また、「ボラみみ」
ンティア情報誌が作られていることを知り、自らもボランティアによる情報誌の発行を決意。仲間等に働
の誌面には限りがあるので3カ月以内に載せた団体の情報は載せないという決まりをつくり、なるべく多
きかけ、賛同してくれたボランティア4名で団体を立ち上げ、2000 年4月に発行部数1万部の月刊誌「ボ
くの団体の情報が掲載できるようにしている。
ラみみ」を創刊した。
掲載される情報は、海外でのワークキャンプ等の特殊なものを除いて、愛知、岐阜、三重、3県の
以後、「ボラみみ」の発行を続けるとともに、「自ら問題解決に取り組む地域社会をきずく」という活
情報に限定している。あくまでも、地域の人が参加するための情報であることにこだわっているからであ
動理念に向けて、様々な活動を展開。2003 年に NPO 法人化し、2010 年には 10 周年を迎えた。
る。また、背後に社会問題が存在しないものは「ボランティア」とは言わない、という考えのもと、「ボ
主な活動内容
①ボランティア情報の提供およびマッチング
ボランティア情報誌「ボラみみ」の発行(月1回)
88
ジャンルや地域を登録しておくと、その内容に合ったボランティア情報が提供される、いわばマッチング
ランティア」の情報であることも厳しくチェックしている。
事業名称
ボランティア活動の普及啓発
ボランティアのマッチングサイト「みみライン」の運営
活動理念から広がった講座
②ボランティア活動の普及啓発
ボラみみより情報局の2つ目の社会的使命「ボランティア・NPO 活動への理解と参画をひろげる」た
ボランティアを始めたい人を集めて団体とつなぐ「ボラ支隊」
めの事業として、「ボラみ塾」がある。「ボラみ塾」は、様々な分野の団体の代表に自分たちの問題意
講師派遣や講座実施 等
識等を話してもらい、ボランティアとして必要なマナーやルールを学ぶ「ボランティア講座」と、ボラン
③ボランティアに関する調査研究
ティア経験があり、ボランティアの受け入れ担当者などを対象とした「コーディネーター講座」からなる。
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
89
ボラみみより情報局
中間支援
特定非営利活動法人
ボランティアの背景には必ず何かしらの社会問題がある。実際にボランティアをすることで、その問題
に直接触れ、自分の問題として問題意識を持ち、自ら解決に取り組むようになる。しかし、せっかくボラ
本来のボランティアや市民活動の姿である」と織田氏は話す。
企業・行政とはWin-Winの関係を築く
ら問題解決に取り組む地域社会をきずく」というボラみみより情報局の活動理念実現のための入り口で
企業や行政へも設立当初は団体側から営業活動を行っていたが、10 年間の実績が買われて、最近
あり、気づきのきっかけとしてもらうために実施をしている。
は企業・行政の側から協働の依頼が多い。
ネット ワ ー ク形成
ンティアをしても、社会問題が自分のものとなっていない人がいるように感じている。これらの講座も、
「自
協働で大切なのは、どうやったらWin-Win の関係を築くことができるかである。企業からの寄付に対
して何を返せるか、行政にとってのメリットは何かを考えることが必要であり、自分たちの得だけを考え
ボランティアマッチングのイベント「ボラみ展」も、今まで2
てはだめである。逆に相手のメリットを考えることで、自分たちにも得るものがある。まさに Win-Win の
回開催した。求人をする企業が集まって開催する就職企業展の
関係が必要である。
ボランティア版ともいえる。各回ともNPO や市民団体など、団体
仕事の質に関しても、ボランティアだからという甘えは許されない。信用に関わることなので、品質が
とボランティアをしたい人が直接つながる場として、約 40 のブー
確保できず、資金提供を辞退したこともある。同時に、企業側にもボランティアの情報はタダではないと
スを出展し、多くの人が来場した。
いうことを説明している。情報の取捨選択や校正等の様々なノウハウを駆使して情報提供を行っており、
「ボラみ展」の企画・運営も、すべてボランティアが行う。こ
そうした NPO の資源を、社会貢献をしようとする企業側がタダで使うということはあってはならない。
地域支援人材の育成
イベントがボランティアを育てる
うしたイベントを実施することによって、ボランティアが成長する
ので、今後も実施していきたいと考えている。
ボランティアの成長の場ともなる「ボラみ展」
3
事業の成果と課題
「みみライン」
システムの提供で全国展開
スカウトサービス等の先進的機能を持った「みみライン」は、その高機能に加え、ボランティアがボ
ランティア活動のニーズに合わせて開発したこともあり、市民活動の現場で非常に使いやすい優れたシ
ステムとなっている。そこで、このシステムに汎用性を持たせ、全国の様々な市民活動の現場に提供す
る取り組みが始まっている。
すでに、名古屋市社会福祉協議会や京都の ( 特活 ) ユースビジョンへの提供が行われた。多くの団体
等へ提供するため、さらに汎用性を高め、2011 年には本格的に全国に展開していく。
今後、「みみライン」システムの提供事業は、ボラみみより情報局の活動の大きな柱になると考えて
いる。同時に、このシステム上の地域の情報のネットワークは、災害のときのネットワークにもなると期
待されている。災害時のネットワークは、災害時にそのために立ち上げたのではうまく機能しないので、
日常のなかで稼働している「みみライン」のような地域の情報ネットワークが必要なのである。
すべての場面で一市民が参加できる組織
ボラみみより情報局の活動は、約 250 名のボランティアが支えており、「編集チーム」「配達ボランティ
ア」「ネットチーム」など、それぞれのチームに分かれて活動している。「会計チーム」では、団体の収
支報告書等の書類作成や3名の有給の事務局スタッフの給与計算も行う。ボランティアが団体を支え、
有給スタッフも支えているのである。
「みみライン」のシステム開発をはじめ、ボラみみより情報局の活動は、企画、提案、実施、営業や
今後の展望
助成
4
10年後は4つの事業を展開
ボラみみより情報局では、次の 10 年を見据えて、以下の4つ
を重点的事業と位置づけている。
①「ボラみみ」とマスメディアとの協働による情報提供
②様々な組織との協働による「みみライン」の運営
③「ボラ支隊」メンバー拡大と支援活動の拡充
代表の織田氏の想いは全国に広がりつつある
④民設民営ボランティアセンターの設立
③の「ボラ支隊」は、ボランティアを始めたい人を集めて、様々な団体に出向いてお手伝いをする活
動である。この活動もボランティアの提案から生まれたもので、2009 年から開始したが、現在 150 名
のボランティアが参加する活動となっている。
活動理念から外れずにボランティアの発想を軸に
今までもボラみみより情報局の活動は、参加するボランティアの発想をもとに様々な展開をしてきた。
今後もボランティアの発想を軸に、ある程度自由に柔軟な団体運営を行っていく。ただし、団体の活動
理念や社会的使命からは外れないように、その部分だけはしっかりと共有していきたい。
また、企業向けのバランススコアカードを NPO 向けに改良したり、運営に経営の視点を入れるために
企業の社長さんに理事に加わってもらったり、理事会をオープンにしたりといった、経営上の工夫も様々
に行っている。今後も市民の手で市民の組織をつくるということを念頭に運営を行っていく。
(ヒアリング応対者:代表 織田元樹氏)
助成金の獲得など、すべてボランティアが行ってきており、その力はとても大きい。ボランティアは、10
代から70 代まで年齢層も幅広い。市民活動の組織も社会の縮図であってこそ、健全な姿になると考え
ボラみみより情報局では、活動自体が学び(教育)の場であると考えており、そのための情報発
ている。
信を続けている。活動を通してみんながお互いに育っていく「共育」が、あるべき姿であろう。
「市民が参加しない市民活動はない。すべての場面で一市民が参加できることが大事であり、それが
90
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
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・鳥取県農林水産部耕地課事業農山村ボランティア
学生人材バンク
・若者ボランティア・地域活動支援センター事業
・日本のまつりボランティアセンター事業
所在地…〒680-0945 鳥取県鳥取市湖山町 1-246
TEL…0857-37-3373 FAX…0857-37-3374
URL…http://i-site.jinzaibank.net/dd.aspx E-Mail…[email protected]
事業名称
主な教育関連事業の紹介
「鳥取県農林水産部耕地課事業農山村ボランティア」事業 1.農村16きっぷ
農村 16きっぷは鳥取県全域の集落に学生ボランティアを派遣し、稲刈りなどの農作業や、農業用水
鳥取県鳥取市
代表者名…中川(田中)玄洋
設立年月…2002 年4月 認証日…2008 年5月 15 日
路清掃、水路柵作りなどに取り組むものである。農山村地域と学生の交流を促すことで、学生が農山村
地域資源の重要性に気づき、環境保全の意識が高まるキッカケになることを期待するとともに、農山村
地域にとっても集落外部の人との交流が農山村地域を活性化する一助になることを企図している。
有給スタッフ数…常勤 / 7名、非常勤 / 0名
学生人材バンクは鳥取県からボランティアを取りまとめる事務局機能を委託され、過疎化と高齢化が
事業規模(09 年度決算収入)…21,808,112 円 進む農山村で学生ボランティアを指揮する役割を担う。活動を開始した 2003 年当初のボランティア受
(内訳:会費 40,000 円、事業収入 19,392,951 円、寄付金 1,788,504 円、
け入れ地域は鳥取市国府町上地、日野町など県内 16 集落であったが、現在はボランティア需要地区の
増加に伴い 29 集落まで広がり、年間約 500 名の学生が参加している。
助成
その他 586,657 円)
地域支援人材の育成
団体の概要
2
ネット ワ ー ク形成
学生にキッカケを 地域に笑顔を
1
中間支援
特定非営利活動法人
また、この事業の財源には「鳥取県中山間ふるさと農山村活性化基金」の運用益が充当されており、
活動の
目的・趣旨
学生に対して、社会参画や地域おこしに関する事業を行い、学生の成長や地域の発展に
2008 年度から3年契約で事業者が選定されている。事業者として選定された学生人材バンクは、事務
寄与することを目的とする。その手段として、情報提供や企画運営を行い、学生にとって
局を運営する傍ら、以下の「村咲く」プロジェクトや「三徳レンジャー」といった自主事業を主催している。
は経験や人脈が財産となり、地域にとっては新しい視点や行動力、人脈が財産となるよう
つとめる。
2.
「村咲く」
プロジェクト
鳥取県南東部にある、八頭郡智頭町にある中島集落において行われる、地域住民との交流を図る体
団体の設立経緯
験型プログラムである。農山村に関心のある学生が夏と冬の年に2回、公民館や民家に宿泊し、農村
田中代表は、鳥取大学農学部の学生時代から鳥取県内の地域活動に関するメーリングリストのメンバ
を散策するほか、地域で開催されるイベント「野菜のつかみとり」、「ソーメン流し」等に参加するなど
ーとして、地域活動に携わってきた。鳥取県内で学生に向けて地域に密着したボランティアやアルバイト
している。夏休みは2泊3日、冬休みは1泊2日の日程で、
等を提供できる団体がないなかで、きっかけがあれば主体的に活動できる大学生や、情報がなく悩んで
対象者は主に立命館大学の学生が中心である。毎年何人かリ
いる学生の姿をみて歯がゆく感じていた。そこで、後輩に地域との交流を深めるきっかけを与えたいと
ピーターとなる学生もでてきている。
の思いから、2002 年、農山村のボランティア情報を提供する「学生人材バンク」を設立。鳥取県内を
加えて、地域の方に何かをお返ししたいとの学生側の思いか
中心に、文科省が実施する生涯学習フェスティバル、国民文化祭などのボランティアコーディネート、
ら、例えば、いのしし用の防護柵の設置や、公民館のクリスマ
農山村の魅力を伝える「農村 16きっぷ」(鳥取県委託事業)など幅広い事業を展開している。
スの電飾のお手伝いなど、地域の要望を学生が汲み取り実施さ
れる活動が生まれてきた。
主な活動内容
92
農村体験交流「村咲く」
プロジェクト
①「鳥取県農林水産部耕地課事業農山村ボランティア」事業
3.田舎応援戦隊「三徳レンジャー」
・学生ボランティア派遣「農村 16きっぷ」
鳥取県中央部に位置する、古代山岳信仰の霊峰・三徳山のふもとで、カラフルなつなぎをトレードマ
・農村体験交流「村咲く」
ークに鳥取大学農学部の学生7名が「隊員」として、三徳地域の農家の支援のもと2反の水田を借り
・田舎応援戦隊「三徳レンジャー」
入れ、お米の生産から流通・販売まで行うものである。
② ボランティア・イベント・アルバイトの情報提供事業
学生たちは農家の方と一緒に、稲の間に生えた稗を鎌で刈ったり、草刈り機で雑草を除いたりと農作
・交流スペース「鳥取情報市場」
業に励むほか、鳥取大学の学園祭で自分たちが生産した米の販売を行う。「三徳地域で作られる米は食
・電子メール配信サービス「とりっく」
味値が高いので、美味しい米が作られる地域であることを広く発信し、学生が作っているブランドとして
③ 地域の発展などに寄与する活動の受託
米に付加価値をつけていきたい」と田中代表は語る。
教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
93
学生人材バンク
中間支援
特定非営利活動法人
また、農山村の活性化に貢献したいと、「隊員」である7
部の畠山さんは「村咲く」プロジェクトでの経験を「生の体験を通じて楽しさ、大変さを実感するとともに、
名の学生は、学業やアルバイトで忙しい間を縫って、米作り
農学の理論的な裏づけが曖昧な点も学んだ。将来就農することも検討しながら、今の勉強を続けたい」
以外にも若い労力が必要とされる水田の草刈りなどのボラン
という。大学で学び、現場でスキルを実感する繰り返しが、より深い農山村体験へとつながっている。
ティア活動に積極的に参加している。
より多くの学生に情報を届けるために
これらの農村 16きっぷの活動内容は、毎年2回、農山村
「農村 16きっぷ」の活動に参加するボランティアには意識の高い学生が集まっているが、ここ数年の
情報誌「農村 16きっぷ」として編集される。Uターン・Iタ
傾向として、ボランティアに積極的に取り組む関心の高い学生と、関心のない学生との二極化が進んで
ーンに興味のある一般の人や、行政、学生、農山村地域の
いる。後者の学生のニーズを汲み取り、意識を喚起する工夫を行いながら、活動に参加できるよう分か
関係者を対象に 4,000 部が発行されている。
りやすい情報の発信を行う必要があると考えている。
4
事業の成果と課題
鳥取県内の学生を束ねるネットワーク
鳥取県内で農山村地域と学生のボランティアを束ねる組織は、学生人材バンクが初めてである。ボラン
ティア・イベント・アルバイト情報を配信する電子メール配信サービス「とりっく」に参加する学生は、新規
に所属する学生の約20%に当たる。約1,400名の登録学生のうち、アルバイトやボランティアに参加して
いる人数は、平均して延べ500名から600名にのぼる。
2009年には、 これまで農山村の交流で優れた取り組みが評価され「第6回オーライ! ニッポン大賞」
(農林水産省などが主催)
でグランプリに次ぐ大賞を受賞した。
今後の展望
社会人へもボランティアの輪を
農山村地域と学生の交流を深めるために、ノウハウを積み重ねコンサルタント機能まで担うことによ
り、次の世代が引き継げる基盤を構築したいと考える。また、今後対象を学生だけでなく、社会人をも
視野に入れ、主に 20 代から30 代前半の社会人にボランティアの輪を広げたい。そのなかから、就農
助成
登録者が年間約450名。全体で約1,400名の登録学生が参加しており、
この数は鳥取大学・鳥取環境大学
地域支援人材の育成
3
田舎応援戦隊「三徳レンジャー」作業風景
ネット ワ ー ク形成
やまちづくりといった地域の課題を解決する人材が育つと考えている。
NPO法人として団体を継続させるために
学生人材バンクを継続させるためには、収益確保が不可欠である。その一手段として「三徳レンジャー」
プロジェクトによる米の販売収入の向上に加え、地域とのネットワークを生かした農産物の物販・物流事
業の開始や、新たに社会人向けの農村体験講習の開催などを事業化することを検討している。
農山村地域の活性化に貢献する
活動を通して、学生を受け入れる農山村地域の人の姿勢も変化してきた。活動を開始した当初は就
現在、職員の平均年齢は 26 歳であるが、年収は 200 万円から300 万円程度の分布になっている。
農するか分からない学生を無償ボランティアとして受け入れることに抵抗を感じる人も少なくなかった。
また、行政からの委託事業を受注しても、NPO 法人に移管する事業の人件費が年収 200 万円ベースで
しかし、活動を継続するなかで信頼関係が構築され、空き家や機械などを快く無償で提供するなど歓迎
予算計上されているため、継続が難しい面がある。行政が担うことのできない公共サービスを、より質
する人も増えてきた。農山村地域の重要性を新しい世代に伝え、農業を発展させていくためには、地域
の高い形で民に移管するのであれば、サービスの質に見合った予算を組むべきであると考える。
の人に学生が農山村に入ることを受け入れてもらうことに加え、学生も悠々自適な田舎暮らしのイメージ
NPO 法人が知見やノウハウを提供しているにもかかわらず人件費が行政職員よりも大幅に低いのであ
に左右されず地域のルールを守り、お互いに寛容になること
れば、NPO 法人は退職したシニア世代が行う奉仕活動にしかなり得ないと考える。民間に委託すること
が不可欠であるという。
でサービスの質が向上しかつ費用が抑えられることが望ましいが、民間への移管を支えるシステムとし
学生人材バンクの活動を通じて、学生には農山村で働くキ
て、受け皿になるNPO 法人の雇用を支える行政内での体制づくりを検討する時期にきていると考える。
ッカケが生まれ、地域の人は学生と関わることで笑顔になる
(ヒアリング応対者:代表理事 田中玄洋氏)
ような信頼関係や地域への愛着が育まれている。また、農山
村ボランティアとして活動に参加した学生のなかには、実際
農家に就農する例も出てきている。
「三徳レンジャー」稲刈り風景
地域のニーズ・学生のニーズから学生人材バンクは生まれた。学生・地域の両方から感じることは、
「何をしたらいいのか、どこに相談したらよいのか」が分からないという点である。「ならばやって
みよう!」というお手伝いを丁寧に成し遂げることで、地域から明日を担う人材が生み出せるので
はないか。
大学で学んだことを社会に生かす
「農山村現場の生の情報に触れることで、大学で学んでいることを社会でどのように生かせるかを考え
ることができるはず。それをきっかけに、自主研究や社会活動の幅が広がるという好循環に期待してい
る」と田中代表は話す。実際、学生人材バンクにボランティアスタッフとして参加している鳥取大学農学
94
教育関係NPO 事例集
Vol 5
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95
中間支援
特定非営利活動法人
2
とさはちきんねっと
所在地…〒780-8010 高知県高知市桟橋通 5-1-56 ミナポート2F
TEL…090-8697-8158
URL…http://tosa8kin.cside.to/ E-Mail…[email protected]
団体の概要
高知県高知市
人材育成事業
地域に密着し、ICT 活用により地域課題を解決できる人材を育成しながら、地域のネットワーク形成
を支援している。スタッフの多様な経験や知恵を効果的に活用するため、グループウェア、ML(メーリ
ングリスト)などで県 内 各 地にいるメンバーが 連 携できる仕 組 みとしている。また、テレビ会 議、
e-Learning など、誰でも・いつでも・どこでも学べる仕組みを取り入れ運営している。
1.地域の人材育成支援
高知県は、これといった産業がなく、失業率は全国でも上位にある。土地は東西に長く広がるが人口
代表者名…遠山茂樹
は中心部に集中していることもあり、高知市以外では学ぶ場の確保もままならない状態にある。このよう
設立年月…2003 年7月 認証日…2003 年7月 24 日
な条件下で人々がイキイキと豊かに生きるには、自らが考え、行動を起こす力を喚起することが重要で
有給スタッフ数…常勤 / 0名、非常勤 / 0名
事業規模(09 年度決算収入)…7,592,000 円
(内訳:事業収入 7,484,000 円、会費 41,000 円、その他 67,000 円)
地域支援人材の育成
1
事業名称
ネット ワ ー ク形成
「私おこし!」で自分を変える、地域を変える!
主な教育関連事業の紹介
あると考えている。社会の流れを意識しながら、自立していくための意識改革や、ノウハウ不足を補う
教育の実践に取り組む。
地域の子育てサークルや商工会などと連携した講座(テープ起こし、データ入力、HP 作成など)も
助成
実施して、女性の経済的自立を支援。高度なノウハウを要求されるSOHO ばかりを目指すのではなく、
自分ができることを仕事に変えていく自立支援ノウハウは、県・高知市が実施している母子家庭の母親
活動の
目的・趣旨
地域住民に対して IT を活用した地域活性化事業の推進、地域振興政策の企画・立案、
自立支援事業の中でも活かされている。
人材育成、コミュニティ運営に関する事業等を行い、もって公益の増進に寄与することを
2004 年から、県内各地で自治体と連携して地域人材育成事業に取り組む。講師派遣や企画メンバー
目的とする。
としての参画などを行っている。成果として、自治体業務アウトソーシングの受け皿グループが形成され
ている(大月町・黒潮町・四万十市・四万十町・安芸市・奈半利町)。
団体の設立経緯
産休をきっかけとして、行政や企業が進めている地域情報化が、生活者を豊かにしていないことに疑
問を感じた現副理事長の川村氏が、教育関係者や知人などに呼びかけて、2000 年、草の根活動を開
始した。その後、2003 年に NPO 法人化。当初8名で始めた活動も、今では 200 名を超えるコミュニ
ティとなっている(NPO 正会員は 22 名)。
創立後、数年は、結婚や出産等で退職した女性の再就労・SOHO 起業支援に力を入れていたが、最
近では対象者および事業内容が他方面・他分野へ広がっている。
主な活動内容
① 人材育成事業
500円で互いに教え学びあうOneCoin講座、
ビジネスマネジメントやヒューマンスキルアップのための
能力開発講座(人財塾)、母子家庭等就業自立支援センターと連携した女性のための就労講座、高知県農
業女性リーダー育成事業などを実施
②コンテンツ制作事業
ウェブサイト作成、e-Learning地域学習教材作成など
③コミュニティ形成事業
ランチ交流会、地域情報化セミナーの開催
96
教育関係NPO 事例集
●「公を担う講座」
地域社会を持続するためには、地域を意識した視点を持つ人材の輩出が不可欠である。そのため、
地域の自治や経済活動の中核となり、「公」の担い手という意識を養う「公を担う講座」を5回シリー
ズで開催している。講師による講演だけでなく、講師とコーディネーター、会場とのトークライブを毎回
行っている。
● 地域社会起業家養成講座
活動継続のための経営力を培い、高め、対価を生み出す力を身に付けた地域の社会起業家養成を
目的とした計4回の講座を実施。慶應義塾大学と連携し、テレビ会議システムを活用した遠隔授業も行
い、東西に長い高知の地域エリアをカバーした学びの場の提供を行っている。
2.女性の再就職支援
パソコンが広く普及し、どんな仕事をするにしてもパソコンが必須スキルとなっているが、女性、特に
一人親の女性は、経済的にも時間的にも、自力でパソコンを習得するのが難しい状況にある。不況がさ
らに就職を困難なものにし、子育て・教育にまで影響を与えている。そこで、女性にパソコンスキルや
ビジネスマナーを提供することで、企業への就職を目指していただく。同時に、e-Learning を活用して、
時間や場所を気にしないで仕事ができる仕組みを提供することで、自分の生活スタイルに合ったテレワ
ーク就労者の増加を図っている。
また、様々な仕事の仕方を紹介することで、自立・起業へのチャレンジを促していく。
Vol 5
つなぐ
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とさはちきんねっと
中間支援
特定非営利活動法人
● OneCoin 講座
500 円で互いに教え学びあう講座として、メンバーのスキル向上や一般向け IT 初心者講習を開催して
いる。また、e-Learningと対面講座を併用している「はちき
今後の安定に必要な経営力
これまで自主事業や委託事業を含め、様々な人材育成を実施してきた。スタッフのほとんどが主婦か
ら起業したメンバーであるため、個々の能力は高いが、企業等でのプロジェクト経験が乏しく、マネジメ
ん塾」(http://ict.tosa8kin.net/)や、より高度なスキル習得
ネット ワ ー ク形成
ント力に差が出ている。
については、実務とOJTも組み合わせて実施している。
活動が拡がりを見せている中、今後も安定的に事業を継続していくには経営力が不可欠である。一
方、事務処理でも、抜けがなく確実にこなせる人材が必要である。このようなノウハウは講座受講で身
● 農村女性グループの人材教育
につくものではなく、現場で厳しい実践を積みながら蓄積するものであるため、どのような意識で活動に
2006 ∼11 年、県内の農業女性リーダー育成事業(県単予
参加するかが重要となる。
算)を受託し、男女共同参画という観点から、農家の女性に
はちきん塾の様子。
何かしたい、始めたいという女性が多い
また、活動開始から10 年が経ち、新たな活動メンバーが増
えてきている状況の中、創立時の活動への思いが、うまく継承
地域支援人材の育成
よる商品企画・開発などの活動を支援している。
しきれていない部分もある。メンバーそれぞれが、 組織の中で
3
の自分 を再認識したうえで、より質の高いつながりを持てるよ
事業の成果と課題
うにしていくことも必要であり、今後の課題のひとつである。
「私おこし」を支える仕組みの拡大
とさはちきんねっとの活動を支える主な構成員は、主婦や SOHO、会社員など様々であり、また、そ
2009年度地域づくり総務大臣賞受賞を
高知県知事に報告
今後の展望
「私おこし」を合言葉に、活動の中でお互いが持っているスキルを教え・学びあう仕組みを構築して
日本の中でも特に経済状況が厳しい高知では、家計を支えるために共働きを希望する家庭が多い。
きた。多様なメンバーであるがゆえ、交流の中から、課題解決や地域活性化の多様なアイデアが生まれ
しかし、企業自体が少なく、出産や育児などで女性が一度職場を離れると、希望の職場に再就職するこ
てくる。時間や場所を特定すると、活動は具体化できないので、事業のほとんどはテレワークでこなして
とは非常に難しい。また、高知市以外の中山間地域では、男女ともに就労場所が限られている。
おり、県内外の各地域、農業、女性、企業など、多方面にわたる組織・場所をつないだ活動を実現し
これまで同様、多様な人たちとのネットワークを活かし、
「どこかに就職するための教育」ではなく「自
ている。「とさはちきんねっと」の人材育成事業を通じ、これまで就職や新たなチャレンジにつながった
分の知恵や能力を磨いて仕事を創る」というコンセプトで、個人や地域が抱える課題の解決につながる
人は、延べ 200 人以上に上る。
学びを実践していく。ICT を活用することで、個人のライフスタイルにあわせた「寺子屋式」の学びの
助成
の居住地は高知県内の西端から東端まで点在している。
4
場を形成する。
人材育成の必要性
地域課題を仕事に変えていくには、地域全体や社会を意識する視点を持つことも重要である。スキル
現在は、クレジットサービスを行う予定はないが、NPO の
アップだけでなく、
「公(おおやけ)」を担うための意識変革にも取り組んでいきたい。地の利の悪さや、
主要メンバーは、「高知型グラミン銀行」ソーシャルビジネス
少子高齢化による産業衰退といった高知県の負の環境は、受け身でいては変わらない。
モデルの実現を目指している。企業が少なく、若者の流出
高知でイキイキと暮らすためには、自らが変わるしかない。そのために、これからも、学びを通じた
が激しい高知では、地域に仕事先がない、リーダーがいな
自立(律)ネットワークを拡大していく。
い、と嘆いても状況は変わらない。今、高知で暮らしている
(ヒアリング応対者:副理事長 川村晶子氏、事務局長 坂本真由美氏、事務局 長尾ゆかり氏)
人が、それぞれの持ち味を活かしたグループを形成し、そ
れらをつなげながら新たな仕事を創造することが重要と考え
ている。
高知県農村女性リーダー研修の様子
また、過疎や地の利の悪さを克服し、豊かな生活を形成するためには、ICT 人材の育成・活用が欠
かせない。今後も、地域が活力を持ち続けるために、今できることを積み上げていく方法で、人材育成
事業を実施していく。
全国一律的な SOHO 醸成や人材育成ではなく、どんな環境下に置かれても、思考し、ツールを使い
こなし、協力し合うことで、経済力や社会システムを再生していく人づくりを行いたいと思っている。閉
鎖的な組織と組織の間を埋めていくことで、新しい価値を形成するような活動を実現したいと願いなが
ら活動している。
98
教育関係NPO 事例集
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99
中間支援
中間支援
特定非営利活動法人
特定非営利活動法人
風・波 design
あきたパートナーシップ
所在地…〒028-3304 岩手県紫波郡紫波町二日町字北七久保 216-1-201
所在地…〒010-1403 秋田県秋田市上北手荒巻字堺切 24-2「遊学舎」内
URL…http://www.akita-kenmin.jp/partnership/ URL…http://kazenami-design.sakura.ne.jp/ E-Mail…[email protected]
TEL…018-829-5801 FAX…018-829-5803
岩手県紫波郡紫波町
代表者名…宮崎道名
設立年月…2008 年 3 月 認証年月…2008 年 6 月
有給スタッフ数…常勤 9 名、非常勤 5 名
(内訳:事業収入 11,357,000 円、会費収入 240,000 円)
E-Mail…[email protected]
設立年月…2002 年3月 認証年月…2002 年5月
有給スタッフ数…常勤 14 名、非常勤2名
事業規模(09 年度決算収入)…76,306,148 円
(内訳:会費 191,000 円、寄付金 50,000 円、受託事業 7,662,430 円、
事業収入 99,500 円、指定管理料 65,979,000 円、その他 2,324,218 円)
「官」と「民」が新しいネットワークを組み、分野を越えた人たちが力を合わせ、地域
全体として「まちづくり」や「まち育て」に取り組み、そして担い手を育てる。それぞれのニー
ズを掘り起こしながら、立場を超えて手を組みやすいような環境を作る「担い手」を創り
活動の
目的・趣旨
秋田県内に居住する市民に対して、まちづくりに関する研究・調査・啓発事業等を行い、
合わせて行政やさまざまな機関に対して活動に基づく提案等を行い、もって市民と行政と
の協働のまちづくりを通じて市民参画社会の構築に寄与することを目的とする。
助成
助成
だすことを主な目的としてる。
活動の紹介
秋田県秋田市
代表者名…菅原展子
地域支援人材の育成
地域支援人材の育成
事業規模(09 年度決算収入)…11,597,000 円
活動の
目的・趣旨
ネット ワ ー ク形成
ネット ワ ー ク形成
TEL…019-672-5917 FAX…019-672-5917
活動の紹介
● ボランティア・NPO 活動拠点「遊学舎」の運営
● 地域コミュニティー活動の支援事業
県民のボランティア・NPO 活動や余暇・文化活動など、自由な時間を有効活用する様々な活動の拠点と
地域資源を探し、人と地域を育てる事業を行い、まち育ての風土を醸成している。
なる施設「遊学舎」を指定管理者として運営している。
岩手県が設置するNPO 支援拠点施設「NPO 活動交流センター」
を指定管理者として管理運営するほか、
相談業務、地域組織の支援、生涯学習の支援などのほか、企業の社会貢献に関する取り組みの調査・
生業づくりを応援するコミュニティビジネスサポートセンター「なりわい」を運営している。
情報収集や企業とNPO のマッチングのコーディネートも行っている。
コーディネーター養成講座、ファシリテーター養成講座の実施など、地域の市民活動支援、人材育成支
● 市民活動に関する教育講座の実施
援などに取り組んでいる。
ボランティア講座、市民起業などNPO 支援に関する教育講座、市民活動のための IT 講座を継続的に自
講座やノウハウ移転が事業の中心に据えられているため、求心力に基づく地域や県内の中間支援組織
主事業として実施している。
としても機能している。
● 子ども向け体験講座
● 市民活動の産業への育成支援
夏には子どもを対象とした「ジュニア・サマースクール in 遊学舎」を開催。パステル画、竹トンボ作り、
個人や団体の活動が地域を支える重要な産業になり、雇用やサー
合気道体験など様々な体験講座を実施している。
ビスを提供する場としても機能するための支援を行っている。
● 患者塾等の講座の開催
セカンドライフ支援として、医療情報を提供する「患者塾」や、シニアサロンなどの講座を行っている。
ここに注目
新潟県での取り組み等をモデルとした高度なノウハウやテキストに
ここに注目
基づき、人材育成やその人材が活躍できる場づくり、そして地域に
「遊学舎」の管理運営以外にも、地域情報サイト「元気な
根ざした産業を育てることで、まちづくりを推進している。
ふるさと秋田づくりサイト」管理運営、NPOよろず支援員派
遣事業など、県からの受託事業を多数行っている。
100 教育関係NPO 事例集
Vol 5
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中間支援
中間支援
特定非営利活動法人
特定非営利活動法人
Mブリッジ
所在地…〒101-0065 東京都千代田区西神田 1-3-4 ちよだボランティアセンター気付
所在地…〒515-0084 三重県松阪市日野町 788
TEL…090-7421-3027 FAX…03-5282-3718
TEL…0598-23-8400 FAX…0598-23-8488
URL…http://www.kanda-zatsugaku.com/ E-Mail…[email protected]
URL…http://www.m-bridge.jp/index.html E-Mail…[email protected]
代表者名…吉田悦花
東京都千代田区
設立年月…1999 年 10 月 認証年月…2001 年3月
有給スタッフ数…常勤0名、非常勤0名
事業規模(09 年度決算収入)…3,098,985 円
その他 38,071 円)
活動の
目的・趣旨
高齢者、障害者を含む不特定多数の人々の総合的な生涯学習ネットワーク・コミュニティ
の形成を目的とする。
三重県松阪市
設立年月…2006 年6月 認証年月…2006 年6月
有給スタッフ数…常勤 13 名、非常勤5名
事業規模(09 年度決算収入)…34,792,787 円
(内訳:まちづくりの人材育成・研修事業 12,017,900 円、
まちづくり活動のコーディネート事業 16,900,000 円、まちづくりに関わるその他の事業 地域支援人材の育成
地域支援人材の育成
(内訳:事業収入 2,070,464 円、会費 590,000 円、寄付金 400,450 円、
代表者名…米山哲司
ネット ワ ー ク形成
ネット ワ ー ク形成
神田雑学大学
3,514,084 円、寄付収入 640,000 円、その他の収入 1,720,803 円)
広く松阪市民、市民活動団体、NPO 団体及びその他の団体に対して、安心して楽しく暮
活動の
目的・趣旨
らせる豊かな社会を実現するために、地域人材資源を活用しながら自ら街づくりを行うと
ともに、街づくりの基盤整備と活動のサポートを行い、もって市民社会の形成と地域づく
活動の紹介
助成
助成
りに寄与することを目的とする。
活動の紹介
● 生涯学習講座の開催
● 市民活動支援拠点「松阪市市民活動センター」管理運営
講師と聴講者との双方向の学びあいを目指した生涯学習講座を開催している。講座は毎週開催され、
松阪市市民活動センター指定管理者として、公益的な活動をする市民を支援し、情報収集やネットワー
予約なしで無料で聴講することができる。講師として参加することもでき、自分の体験、趣味や研究など
ク形成の場として運営。相談活動や講座・研修などの主催事業も行っている。
を発表し、興味のある聴講者に聞いてもらうことができる。
● まちづくり型カルチャースクール「ブンカの交流館」の運営
講座内容は、大学や一般的なセミナーでは聞くことのできない講師の経験に基づいたテーマが中心で、
地域課題の空き店舗を活用し、教えたい市民と学びたい市民をマッチングするまちづくり型カルチャー
今まで 545 回以上の講座を開催している。
スクール「ブンカの交流館」を運営。2010 年度には約 300 人の受講があった。
講座の内容は、すべてデジタルアーカイブとしてホームページから発信している。講師の派遣の仲介も
市、商工会、市社会福祉協議会、マスコミ各社の後援を得ている。経済産業省「ソーシャルビジネス
しており、全国に「雑学」という学びの場を広げている。
55 選」に選定。
● 江戸ソバリエ認定講座は、2003 年千代田区の支援を受けて始めた江戸蕎麦の通を養成する事業。
● 出版サポート事業「ひとtoまち出版室」の実施
受講生は、講座、実習、食べ歩き、レポート提出を経て、厳しい審査に合格すると認定証(認定者合
県で唯一の「日本自費出版ネットワーク」の正会員として、自費出版アドバイザー認定及び CSR 検定を
計 1,200 名)が与えられる。
取得したフリーのデザイナー、ライターが出版・印刷をサポートする。定年退職者、各地域の文化人の
● 江戸歴史散歩ガイドボランティア養成講座は、2004 年に千代田区との協働事業して始めた観光事業
知恵や知識、故郷に伝わる古い民話や伝説などの持つ文化の力を、外に伝え広げることを支援してい
振興のための講座。千代田区内周辺の史跡を案内し、観光客の母国語で解説するガイドを 2 年間で
る。企業による社会貢献活動であるCSR 活動を報告する「CSR 報告書」発行のサポートも行っている。
140 名養成した。
ここに注目
ここに注目
江戸ソバリエ認定講座は、2010 年 4 月江戸ソバリエ
教育講座、調査、防災キャラクター創作など、文部科学省、
協会として分離、独立させ、NPO 法人認証を東京都
文化庁、県、市委託事業も多数行っている。市委託事業の
に申請中。また、江戸歴史散歩ガイドボランティア養
まちづくり講座「まつさかセカンドステージ大学・ネクストド
成講座は、2007 年 4 月江戸東京ガイドの会として分
ア」も2008 年から続いている。
離、独立させた。
102 教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
103
中間支援
中間支援
特定非営利活動法人
特定非営利活動法人
Eyes
所在地…〒658-0052 兵庫県神戸市東灘区住吉東町 5-2-2 ビュータワー住吉館 104
所在地…〒790-0004 愛媛県松山市大街道 3-2-26-2F
TEL…078-841-0310 FAX…078-841-0312
TEL…089-908-6230 FAX…089-908-6230
URL…http://www.cskobe.com/ E-Mail…[email protected]
URL…http://npoeyes.net/ E-Mail…[email protected]
代表者名…中村順子
兵庫県神戸市
代表者名…横山 史
ネット ワ ー ク形成
ネット ワ ー ク形成
コミュニティ・サポートセンター神戸
愛媛県松山市
設立年月…2005 年 認証年月…2006 年7月
有給スタッフ数…常勤8名、非常勤 23 名
有給スタッフ数…常勤2名、非常勤0名
事業規模(09 年度決算収入)…100,685,000 円
事業規模(09 年度決算収入)…9,373,995 円
(内訳:助成金・補助金 5,530,000 円、寄付金・会費 3,831,000 円、
(内訳:会員費 1,705,000 円、インターンシップコーディネート費 750,000 円、
自主事業 4,529,000 円、受託事業 86,281,000 円、その他 514,000 円)
(委託)事業収入 6,708,083 円、寄付収入 205,069 円、その他 5,843 円)
地域支援人材の育成
地域支援人材の育成
設立年月…1996 年 10 月 認証年月…1999 年4月
次代を担っていく若い世代に対して、この法人が問題意識を共有しうる人および組織と協
活動の
目的・趣旨
地域の人による地域のための市民活動や市民事業を支援し、もって地域の活性化に資す
ることを目的とする。
活動の
目的・趣旨
働することを通じて、実社会との接点や機会提供を重視した事業を行うことにより、アント
レプレナーシップ(自らの意思と行動で、社会に価値を創造していこうとする精神)溢れ
活動の紹介
助成
助成
る人材を育成、輩出し、地域社会全体の利益の増進に寄与することを目的とする。
活動の紹介
● 大学生向けインターンシップ・コーディネート事業
中間支援機能から、雇用、まちづくり、高齢者・障がい者まで、幅広い分野で事業を行っている。
大学生が中心になって活動を開始し、愛媛県における長期実践型インターンシップのコーディネートを
● 生きがいしごとサポートセンター神戸東
行っている。5カ月以上の長期にわたる研修期間が特徴である。
就業および CB の起業支援を実施(2010 年度は面接者数 2,253 名、雇用創出数 519 名、起業団体数
「社会の中で自分の力を試したい」「尊敬できる師匠や仲間と出会いたい」「何かに思いっきり打ち込
34 団体)。起業後の運営相談も多く、ニーズに細かく対応しながら、効果的なサポートに務めている。
みたい」「今の自分からもう一歩踏み出したい」などと望む大学生が、新たな自分を発見できるプログラ
● 視察・インターン受入れ・研修
ムである。大学生のための社会人教育として、アルバイトとは全く異なる姿勢で仕事を創り出す力を育
「NPO って何?」(入門編)からNPO 起業(上級編)まで、一般市民や地域団体から、地域連携のパ
むこと目的をしている。
ートナーとしての自治体・企業までの研修・視察等に対応。他団体の視察アレンジも行う。
インターン生には一人ひとりに担当コーディネーターがつき、インターン先を選ぶ際の相談や仕事中の
●ソーシャルアクション支援プログラム
不安のほか、将来のキャリア設計などの相談もできるようにしている。
座学や実践を通じて、地域のしごとや活動について総括的に学ぶ研修プログラム。修了生と受講生の交
● その他の事業
流もさかんで、 仲間づくり のネットワークも広がっている。
その他、地域課題に対する若者参画プロジェクトの設計、愛媛の若者を対象とした情報発信も活発に行
い、インターンシップを事業とする他団体とも連携をしている。キャリアデザイン、人材育成、社会起業
ここに注目
家などをテーマとした講師派遣も行っている。県や市の受託、協働事業も多数行っている。
共生循環型のまちづくりや NPO 手法によるコミュニティ事
業を行う団体の立ち上げや運営を支援している。さらに人
材養成と新たな公共領域のしごとにもチャレンジしてい
る。東灘区民センター小ホールの管理運営も指定管理者
として受託している。
ここに注目
インターンシップ事業での受け入れ先は、企業だけでなく福
祉施設、スポーツ関連など多岐にわたる。東京財団「週末
学校∼自治体の自立のために∼」のコーディネート、香川
大学大学院実践型社会起業家論の請負などの実績もある。
104 教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
105
助成
つなぐ
Vol ❺ - 4
中間支援
特定非営利活動法人
2
日本ファンドレイジング協会
所在地…〒105-0004 東京都港区新橋 4-24-10 アソルティ新橋 302
TEL…03-6809-2590 FAX…03-6809-2591
日本の民間非営利団体におけるファンドレイジング担当者の情報
共有、ファンドレイジングのスキル向上や成功体験の共有を図るた
め、ファンドレイジング大会の開催、ファンドレイジング・ジャーナ
URL…http://jfra.jp/ E-Mail…[email protected]
ルの発行、定期的な研究会の開催、表彰などを実施している。
団体の概要
寄付市場のプラットフォームを目指した事業展開
代表者名…堀田 力
東京都港区
設立年月…2009 年2月 認証日…2010 年2月 19 日
寄付市場の拡大のために何をするかという問題意識の下、寄付
市場が可視化され、その透明性とルールがしっかりと守られている
ファンドレイジング大会で開会宣言する
堀田力代表理事
有給スタッフ数…常勤 / 3名、非常勤 / 2名
社会を実現することが重要であると考えている。
事業規模(09 年度決算収入)…38,667,000 円
そのため、まずは、①寄付市場のルールづくりと、②寄付市場の可視化という観点で、①に関しては「寄
(内訳:会費 3,158,000 円、寄付金 1,429,000 円、日本財団助成金 26,500,000 円、
付者の権利宣言 2010」、②に関しては「寄付白書(Giving Japan)2010」などを重点事業として進め、
事業収益 7,580,000 円)
活動の
目的・趣旨
開拓を担うファンドレイジング(資金調達)担当者が、誇りと自信をもって仕事を遂行し、
また、寄付者が幸せと満足を実感できる新しい寄付社会を創造することに寄与することを
目的とする。
団体の設立経緯
2008 年7月から、日本ファンドレイジング協会の設立について堀田力代表理事や鵜尾雅隆常務理事
兼事務局長などが準備会を設けて検討を始め、日本の寄付文化の革新を実現するという構想を公開し
趣旨に賛同する発起人を募集開始した。その後、口コミを中心に情報が広まり、民間非営利団体、企業、
行政、マスコミ、大学、学生、主婦など、多様なバックグラウンドの 580 名が発起人として、全国 47
都道府県、世界 5カ国から名を連ね、2009 年2月に設立した。
主な活動内容
政策の革新、寄付市場の環境整備、ファンドレイジングのスキル向上に三位一体で取り組むことで、
寄付者や支援する組織にとっても、ファンドレイジング担当者にとっても役立つ事業を展開している。
①ファンドレイジング高度化事業
寄付市場の普及啓蒙に努めている。
助成
民間非営利団体に対する寄付という行為が高く評価され、民間非営利団体において資金
地域支援人材の育成
1
ファンドレイジング高度化事業
ネット ワ ー ク形成
2020年、日本の寄付総額10兆円を目指します
事業名称
主な教育関連事業の紹介
新たな寄付市場づくりの機会をつくるために
日本ファンドレイジング協会の会員を対象として、NPO の資金調達改善の事例研究やスキルアップ研
修の実施を目的としたファンドレイジング研究会を開催している。人数を 25 名程度にして参加型で開催
することで、ノウハウや知見の集約、共有を図っている。
いままで「日常を大切にするファンドレイジング――ステークホルダーピラミッドの活用と展開」や「企
業に対するファンドレイジング――企業への伝え方の極意」などのテーマで NPO 法人や企業の CSR 担
当者が講師となって開催したが、いずれの研究会でも活発な議論が行われている。
日本最大級のファンドレイジング・イベント
2011 年 2 月、日本財団ビルにて、日本最大級のファンドレイジング・イベント「ファンドレイジング・
日本 2011 ――新しいコト、さあ始めよう!」を 2 日間にわたって開催し、全国から2日間で 1,000 名以
上の参加者を得た。
2日間、全 24 セッションと5つの特別プログラムで、ファンドレイジングのノウハウ、ツール、成功事
例などが発表された。クロージングセッションでは、
「第2回日本ファンドレイジング大賞」の発表があり、
「あしなが育英会」が受賞した。ファンドレイジングのノウハウや情報が豊富で、非営利団体の資金調
達の成功事例を通じてファンドレイジングの本質が体感できたという参加者の声が多かった。
ファンドレイジング大会の開催、ファンドレイジング・ジャーナルの発行など
②普及啓蒙事業
寄付者権利憲章・倫理規定の創設など
③調査研究事業
『寄付白書(Giving Japan)』の発行など
④認定ファンドレイザー資格認定事業
認定ファンドレイザーの制度設計など
108 教育関係NPO 事例集
事業名称
普及啓蒙事業
寄付税制の改革や資金循環を起こす施策提言や、新たな市場形成のために、寄付者を増やすための
フィランソロピー教育モデルの実践、寄付者権利憲章・倫理規定の創設などを実施する。
寄付市場のルールづくりのために
「寄付者の権利宣言 2010」を、 寄付者が最低限有すると考えられる権利として 2010 年 2 月に公表し
Vol 5
つなぐ
109
日本ファンドレイジング協会
中間支援
特定非営利活動法人
ダーの紹介などを通じて、ファンドレイジングに対する関心の醸成を目的としている。
は寄付を通じてどのように社会参画できるのか、寄付を受け取る側の倫理基準が十分に整理されていな
会員に対しては会員特典として無料配布する一方、有料の定期購読者も70 名以上にのぼる。今後は、
いのではないかという、寄付行為が成長を遂げるうえでの課題があった。
有料の定期購読者と市販チャネルの拡大が課題である。 そこで、日本において寄付者が自由な意思に基づき、寄付を行ううえで最低限有すると考えられる権
●普及啓蒙事業
利について「寄付者の権利宣言 2010」としてまとめた。また、2011 年 2 月には、寄付集めをする際
子どもたちに、他者のために何かをすることを通じて、社会について考え、自らがかけがえのない存
の最低限守るべきルールをとりまとめ「ファンドレイザー行動基準」として発表した。これにより、寄付
在であることを認識する機会として、フィランソロピー教育「寄付の教室」を実施。埼玉県鶴ヶ島市と福
の受け手側が寄付者の権利を尊重して寄付が進められるような相互の信頼関係の構築が可能になると
岡県北九州の2地域3公立校(中学高校)で、計5回行った。今後、全国各地の教育機関関係者や
考えている。
金融教育に関わっているNPOと連携していきたいと考えている。
寄付への理解を広めて寄付者を増やすために
2年生・全3クラス(102 名)を対象に、フィランソロピー教育(寄付教育)のモデル事業を日本ファ
ンドレイジング協会が講師となり実施した。寄付教育は「寄付の教室」の名称で、ほかにも北九州市な
どの高等学校、中学校など全5回、延べ 260 名以上に対して実施した。
生徒たちは、「お金が 1,000 万円あったらどの団体に寄付するか」などという課題をグループワークで
議論して発表した。社会の課題を解決するために NPO やボランティアが存在すること、一人ひとりの力
取り組むという方法とお金で支援するという方法があり、お金に思いを託して支援することが寄付である
ことを生徒たちに伝えた。生徒は、寄付を通じて自分たちの住んでいる地域の人々の役に立つ地域活動
が大切であることなどを学んだ。
事業名称
『寄付白書』を作成するにあたって、寄付をどのように定義するのか、どの範囲まで調査対象とする
のかといった点が課題であった。そこで、本白書では、寄付を「自分自身や家族のためではなく、募金
活動や社会貢献等を行っている人や団体に対して、金銭や金銭以外の物品(衣料品、食料品、医療品、
日用品、クレジットカードのポイント、不動産など)を自発的に提供する行為」と定義した。
また、より広義の寄付の状況を把握するため、国や地方自治体、政治献金、宗教団体(寺社、仏閣、
教会へのさい銭・献金、檀家となっている寺院への寄付、祭礼への寄付を含む)、自治会や町内会、
婦人会や PTA、地域の催事や祭事への寄付も調査対象とした。そうした全
助成
は小さくても、みんなで集まって活動を起こせば解決できること。それには、ボランティアとして一緒に
●調査研究事業
体像の内訳も示すことにより、読者のニーズによって、特定の対象への寄付
を除いた寄付額をみることもできるように配慮した。
今後は、本白書の発行の趣旨としての寄付市場の可視化に賛同し、基金
に協力してくれる発行パートナーを増加させることが課題となっている。
調査研究事業
寄付市場の可視化のために
2011 年1月、
『寄付白書(Giving Japan)2010』を発行した。日本における個人・法人の寄付の状況、
4
今後の展望
事務局次長 徳永洋子氏(写真左)
寄付の流れ、ボランティア活動の状況、過去1年間の寄付にまつわる主要な出来事などをまとめた、日
今回のタイガーマスクを名乗る寄付など、寄付に関する報道がされる際に、「日本ファンドレイジング
本で初めての寄付の本である。
協会によれば」というように、当協会の調査結果が示されることが望ましいと考える。また、公益法人
主要各国には、「Giving USA」、「Giving UK」、「Giving Korea」といった各国の寄付の流れを明ら
や認定 NPO 法人への信託銀行を通じた寄付を行いやすくする日本版プランド・ギビング(特定寄付信
かにするレポートが民間の機関から発行されており、国内外の寄付への関心や、法制度の改正などの
託)制度の創設も推進していきたいと考えている。 面で重要な役割を果たしている。しかし、日本では、散発的な推計調査は存在したものの、信頼できる
今後は、特に、寄付市場を支える人材育成のための認定ファンドレイザー資格認定事業を立ち上げ
調査に基づくデータは非常に限定的であり、また継続的に発行される寄付に関するレポートも存在しな
て、NPO 法人の資金調達力が向上し、日本ならではの新たな手法や取り組みが世界に新しい価値を生
かった。
み出す状況を実現していきたい。
このため、日本の寄付市場の規模や特性、その動向を明らかにすることを目指して本白書を発行した。
職業欄あるいは求人票に「ファンドレイザー」と記載されることが当たり前になり、ファンドレイザー
本白書の発行にあたっては、日本財団の助成や、執筆・編集協力者として大阪大学大学院山内直人研
が誇りある職業として高い評価を得る状態を目指していく。そのために、認定ファンドレイザーの制度設
究室、( 特活 ) パブリックリソースセンター、調査協力者として ( 株 ) インテージの協力を得て、内容の充
計案を、海外事例や他の資格制度の調査を踏まえて検討し、将来的には認定ファンドレイザー資格認
実を図ることができた。
定試験を実施したい。
3
地域支援人材の育成
2010 年 12 月に2日間、鶴ヶ島市社会福祉協議会のコーディネートのもと、鶴ヶ島市立富士見中学校
ネット ワ ー ク形成
た。この権利宣言の策定の背景には、寄付に対する社会的な関心が高まってきているものの、寄付者
事業の成果と課題
●ファンドレイジング高度化事業
季刊誌として、ファンドレイジング・ジャーナル「FUNDRAISING」を創刊し、2010 年度は第3号ま
(ヒアリング応対者:事務局次長 徳永洋子氏)
企業、行政、学校、NPO 法人などの非営利団体が、それぞれ Win-Win の関係を構築することが、
日本社会に善意の資金循環を生み出すうえで重要だと考えている。思いの実現を目指している人
や団体を見つけて託し寄付するという動きが、未来への投資として、社会参加の一つの方法として、
さらに広まってくることを期待している。
で発行した。 ファンドレイジングスキルの向上、会員の取り組みの紹介、寄付に関心のある社会的リー
110 教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
111
神奈川子ども未来ファンド
所在地…〒231-0001 神奈川県横浜市中区新港 2-2-1 横浜ワールドポーターズ6 F NPO スクエア内
TEL…045-212-5825 FAX…045-212-5826
URL…http://www.kodomofund.com/ E-Mail…[email protected]
NPOの情報発信支援、各種協議会等への参加・講師対応 等
2
事業名称
主な教育関連事業の紹介
企業・組合等の組織の協力による寄付プログラム
神奈川子ども未来ファンドの事業の中心は、企業、組合、商店街等から寄付を募り、県内の子どもに
関する活動を行うNPO に活動資金を助成する寄付プログラムである。
団体の概要
代表者名…青木和雄
広域への情報発信・PR活動
神奈川県横浜市
設立年月…2003 年 4 月 認証日…2003 年4月 16 日 認定取得…2007 年4月
子どもたちを応援する輪を広げる
神奈川県の児童虐待相談件数は年間 5,767 件(2008 年全国最多)、25 人に 1 人の中学生が不登校
有給スタッフ数…常勤 / 2名、非常勤 / 1名
(2008 年全国最多)、24 歳以下の若者が 3 日に1人、
自ら命を絶っている
(2006 年)
という統計がある。
事業規模(09 年度決算収入)…16,866,148 円
しかし、県内で子どもや親が気軽に相談できて、ほっとできる居場所や学び場を設けているNPO の数は
(内訳:会費 1,945,080 円、寄付金 6,054,405 円、助成金 1,650,000 円、
十分とはいえない。また、これらの居場所を運営するNPO の多くが、誰でも利用しやすいように、利用
協賛金 2,080,300 円、事業収入 4,635,623 円、雑収入 500,740 円)
地域支援人材の育成
1
メールマガジン、広報誌発行、
ブログ、
ツイッターによる情報発信
ネット ワ ー ク形成
希望を捨てずにいてほしい。子どもを応援する気持ちをお預かりします
中間支援
認定NPO法人
助成
者の金銭負担を総収入 25% 程度に設定しているため、毎年数箇所が財政課題から場を閉鎖している。
そこで、全国初のテーマ型地域市民ファンドとして神奈川子ども未来ファンドを発足し、より多くの個
個人・企業・団体等から多様な寄付を募り、子ども・若者・子育てに関わる人を支える
活動の
目的・趣旨
民間非営利組織の財政基盤を確立するための助成等の支援を行うことにより、子ども・
若者・子育てに関わる人に心を寄せる人々をつなぎ、子どもたちが生きていることに誇り
と喜びをもてる地域社会を創ることを目的とする。
人・企業、商店(街)、労働組合、市民が参加できる寄付システムや、信頼性の高い助成プログラムを
つくり出すことによって、多くの人が子どもたちに寄せる思いを NPO につなぐ仕組みづくりを行っている。
●多様な寄付の仕組み
神奈川子ども未来ファンドでは、活動の趣旨に賛同する多くの人が参加できるように、多様な寄付プ
ログラムを提供してきている。例えば、毎月コーヒー1杯程度を郵便口座から自動払いする「かながわ
団体の設立経緯
子ども基金」(月額 500 円以上)、インターネットで寄付する「オンライン寄付」、企業からの寄付など、
「子どもの育ちを社会で支えるための仕組みが必要」と、神奈川県内で子ども・若者・子育てに関わ
幅広く多様である。
る活動実績を持つ NPOと、NPO 支援組織が結集し、2001 年 6 月「神奈川子ども未来ファンド設立準
企業からの寄付プログラムは大きく3 点に分かれる。まず協賛・寄付という形の直接的な資金提供、
備委員会」を発足。2002 年春より寄付キャンペーンを開始し、企業、組合、商店街等からの寄付をも
2 点目は企業から神奈川子ども未来ファンドに対する物資等の提供をうけるもの、3 点目に企業が主催す
とに、民間が民間を支援する全国初のテーマ型地域市民ファンドとして発足した。県内の子どもに関す
る各種キャンペーンやイベントなどで神奈川子ども未来ファンドの広報の機会提供を受けるものである。
る活動を行うNPO に活動資金を助成しており、2010 年度までに助成総額は2千万円超、助成団体数
直接的な資金提供の例として、三井住友海上火災保険 ( 株 ) のマッチング・ギフトプログラムがある。
は延べ 50 団体に達している。
当プログラムは三井住友海上火災保険の社員が任意加入するスマイルハートクラブが会員の月給から
100 円未満の端数を寄付として天引きし、会社がスマイルハートクラブの寄付と同額を上乗せして寄付
主な活動内容
を行うものである。
①企業・組合等の組織の協力による寄付プログラム
その他、企業からの物資提供では、キリンビール ( 株 ) からイベント出展にあたり清涼飲料水の提供
2009年度寄付総額4,244,405円、正会員60名、子ども応援会員123名
を受けたり、( 株 ) 横浜ベイスターズや横浜マリノス ( 株 ) から、ファン感謝デーに神奈川子ども未来ファ
②子ども・若者や子育てに関わる民間非営利組織に対する助成・技術支援
ンドへの募金や PR 活動の機会提供を受けた事例などがある。
助成対象団体の決定と実施
●地域でファンドを支える仕組みづくり
全労済地域貢献助成事業(子ども分野)への協力 等
幅広く市民に対して神奈川子ども未来ファンドの活動への支援を
③広報・啓発事業
呼びかけるために、地域での寄付活動を推進している。2002 年
朗読劇「ハッピーバースデー」チャリティ公演の開催 等
11 月より、モトスミ・ブレーメン通り商店街の約 30 店舗では、買
④子ども・若者、子育てに関する活動調査と情報収集・提供
い物袋を持参すると「レジ袋代」(2 ∼ 5 円)を、お店から子ども
Webサイト・携帯サイトの運営
未来ファンドに募金できる「マイバック募金」を行っている。この
レジ袋代を寄付する仕組み「マイバック募金」
112 教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
113
神奈川子ども未来ファンド
中間支援
認定NPO法人
取り組みは、モトスミ・ブレーメン通り商店街振興組合と環境保全活動として買い物袋持参運動をすす
募金箱(5.9%)、ゆうちょ銀行口座からの自動払込寄付(5.6%)、オンライ寄付(クレジットカード・
めている「川崎市地球環境保全行動計画推進会議・市民部会・グリーンコンシューマーグループ」の 3
ネット銀行)(2.6%)、マイバック寄付プログラム(0.4%)となっており、寄付プログラムを多様化する
者の協働事業である。地域の市民が無理なく支援を継続できる環境を整備することで、試験実施時には
ことで幅広く寄付金を確保している。
マイバック持参者を約 4 割増やすことに成功した。
ネット ワ ー ク形成
拡大するファンドの規模と、ファンドを支える側の意識の高まり
事業名称
子ども・若者や子育てに関わる民間非営利組織に対する助成 多くの市民、企業、各種団体から寄せられた寄付・募金をもとに、神奈川県内で子ども・若者や子
育てに関わる人が地域の中でほっとできる場を自立的に運営するNPO 活動への助成を行っている。助
成の対象となる事業は、その手法や成果が先駆的なモデルとして、他の団体や他の地域へ良い影響や
選考委員会のメンバーは、ジャーナリスト、弁護士、財団法人スタッフ、経営者など、有識者を中心
加することで助成実施団体の継続的な事業展開が可能になっている。さらに、寄付と助成を通じてファ
ンドを支える地域の市民や会員に子どもの問題を伝え、支援に参加する機会にもなり、より良い地域社
会を考える一つのきっかけが生まれている。
地域支援人材の育成
変化をもたらす取り組みを優先して選考している。
助成総額は開始時の 165 万円(2003 年度)から450 万円(2009 年度)に増えており、助成額が増
深まる横とのつながり
神奈川子ども未来ファンドを通じて NPO 間のネットワーク・連
帯が生まれている。例えば、毎年度開催される助成報告会や報
定する。
告会後の交流での出会いがきっかけとなり、団体間で子ども支
助成の対象費目は、他の NPO 助成では対象になりにくいスタッ
援に連携する例も生まれている。また、現場団体が、仲間がで
フ人件費や事務所の家賃等などの必要経費も含まれ、新規事業
きることでエンパワメントされているのを実感している。
だけでなく既存事業の充実や事務局機能の強化や学習支援ソフ
助成
とした外部スタッフで構成されている。選考委員会での評価を経て、最終的には理事会が助成団体を決
ファンド助成贈呈式・助成報告会でのみなさん
丁寧なコミュニケーションを維持することの難しさ
トの開発などの基盤助成、ネットワークのための事業等に使用で
きる。
丁寧なコミュニケーションがとれてこその地域ファンドだが、専従スタッフが限られているため、支援
助成の対象となる事業の活動分野は、子どもの発達環境を育
者の増加につれて、寄せられる寄付プログラムや助成プログラムのアイデアを具体化する迅速な対応は
てる取り組みが主である。具体的には、子育て支援、外国につ
ながる子どもの支援、障がいのある子どもの支援、不登校・ひ
課題となってくる。
助成団体の運営するプレイパーク
また、NPO がつくり出した仕組みのため、助成選考の公平性を保つことには、かなり気を遣っている。
きこもりの子ども・若者の支援等があり、形態も、親子のひろば、フリースペース、フリースクール、冒
険遊び場など多岐にわたる。
助成の対象となる団体要件には、神奈川県内で主に活動するNPO であること(法人格の有無を問わ
ない)、活動が 1 年以上継続しており、週 2 日以上神奈川県内で活動する現場型の NPO であることなど
がある。助成期間は 1 年間であるが、長期的視点と計画性があれば最長 3 年までの継続助成も可能で
ある。2010 年度は、18 団体(新規 13 団体、継続 5 団体)から応募があり、選考委員会での選考を経て、
最終的には 8 団体(新規 5 団体、継続 3 団体)に総額 450 万円の助成を行った。
また、広報紙などを通じて、助成実施後の成果など助成対象事業の紹介を行っている。
4
今後の展望
「NPO が社会課題解決の担い手である」という社会的認知を広めていく必要がある。これまでもホー
ムページ、ブログ、ツイッター、広報誌、助成報告会などを通じて積極的に情報開示を行っているが、
活動に対する社会的な認知を広げることで、多くの市民や企業からの寄付を得てファンドの充実を目指
したい。
現在は活動初期に比べて、市民ファンドの数が増えて、社会の認知が広がってきた。今後は子どもた
ちを応援する輪を広げる寄付を募るだけでなく、子ども未来ファンドの仕組みや運営を応援する輪も広
3
事業の成果と課題
広がる支援の輪
げたい。
市民が市民を支える寄付という参加の形を、今後も広げ定着させていきたい、と考えている。
(ヒアリング応対者:事務局長 米田佐知子氏)
神奈川子ども未来ファンドは、子どもや子育て中の母親の手助けをしたいが、支援の窓口が分からな
い地域の市民や企業と、支援活動を展開するNPOとの橋渡し役を担ってきた。その結果、会員は 60 名、
子ども応援会員 123 名にのぼる(2009 年度)。また、2009 年度の各種寄付プログラムの受け入れ状
況をみると、寄付総額 4,244,405 円、寄付協力組織数は 76 件、個人寄付者数は延べ 119 件となる。
受け入れた寄付の内容は、企業からの寄付(31.4%)、個人寄付(18.9%)、職場での募金・チャリ
ティプログラム(18.2%)、イベントを通じた寄付(10.8%)、奉仕組織・NPO 等からの寄付(6.2%)、
114 教育関係NPO 事例集
Vol 5
つなぐ
115
教育関係 NPO 事例集〈全5巻〉
掲載団体 一覧
掲載団体 索引
掲載団体一覧 Vol ❶ まなぶ
掲載団体一覧 Vol ❷ はばたく
キーパーソン21・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・124
❶−1 学校への支援活動
こども盆栽 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・128
企業教育研究会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
鳳雛塾・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・132
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・26
開発教育協会(DEAR)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・136
エティック
(ETIC.)
スクール・アドバイス・ネットワーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
ジャパン・リターン・プログラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・137
夢育支援ネットワーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
ブリッジフォースマイル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・138
アスクネット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
ユースポート横濱 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・139
日本料理アカデミー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
日本教育開発協会
のあっく自然学校 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46
南大阪地域大学コンソーシアム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・141
140
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まなびのたねネットワーク ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50
Educational Future Center
51
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・
楽患ねっと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52
❶−4
科学技術・ICT教育
子どもとアーティストの出会い ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53
科学芸術学際研究所 ISTA ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・144
さんぴぃす・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54
TRYWARP・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・148
地域学習プラットフォーム研究会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・152
サイバー・キャンパス・コンソーシアムTIES・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・156
❶−2 地域おける学習支援
徳島インターネット市民塾 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・160
からだとこころの発見塾 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56
こども遊学館市民ステージ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・164
キッズドア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60
ラジオ少年 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・165
シブヤ大学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・66
テイクオフみさわ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・166
高知こどもの図書館
70
HCC・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・167
子どもとメディア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・74
青少年メディア研究協会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・168
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さっぽろ自由学校「遊 」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・78
Educe Technologies・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・169
うれし野こども図書室・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・79
CANVAS ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・170
きらりよしじまネットワーク
創造支援工房フェイス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・171
80
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コミュニティNETひたち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・81
エー・ビー・シー野外教育センター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・97
子ども大学かわごえ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
エコ・リンク・アソシエ−ション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・98
東京学芸大こども未来研究所・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
わかやまNPOセンター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
なはまちづくりネット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
❷−3 不登校、ニート・ひきこもりに対する支援
夢ネットワーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
Wi
th優 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100
ひと・まちねっとわーく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
東京シューレ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・104
図書館の学校 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
NEW VERY・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・110
マナー教育サポート協会
29
トイボックス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・114
かわさき市民アカデミー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
ホース・フレンズ事務局 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・118
横浜市民アクト ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
東北青少年自立援助センター 蔵王いこいの里・・・・・・・・・・・・・122
大学コンソーシアムやまなし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
寺子屋方丈舎 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・123
地域資料デジタル化研究会
33
越谷らるご ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・124
七塚原自然体験活動研究センタ− ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
彩星学舍 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・125
周防大島郷土大学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35
セカンドスペース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・126
音の和企画すだち塾 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
ニュースタート事務局・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・127
高知県生涯学習支援センター
37
仕事工房ポポロ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・128
ひとづくりくまもとネット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
ドリーム・フィールド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・129
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
トルシーダ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・130
チャレンジスクール三重 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・131
❷−2 青少年の学校外活動支援
じぶん未来クラブ
恒河沙母親の会 40
安養寺フリースクール京都校 大津校 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・132
放課後NPOアフタースクール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44
夢街道・国際交流子ども館 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・133
森の学校 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48
ハートツリー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・134
夢職人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52
箱崎自由学舎 ESPERANZA・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・135
自然体験共学センター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56
NPOスチューデント・サポート・フェイス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・136
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
えがおつなげて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60
フリースペースふきのとう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・137
グリーンウッド自然体験教育センター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・64
麻姑の手村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・138
教育支援協会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・85
ブレーンヒューマニティー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・68
珊瑚舎スコーレ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・139
芸術家と子どもたち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・86
コアネット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・87
NATURAS・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・76
大人の学校・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・83
千葉自然学校
84
・
・
・
・
・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新宿環境活動ネット
えひめ子どもチャレンジ支援機構・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・72
岩手子ども環境研究所 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・77
88
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
全国教育ボランティアの会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・89
日本教育再興連盟・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・90
❷−4 子ども・大人の居場所づくり
せんだい杜の子ども劇場 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・78
チャイルドライン支援センター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・142
あきた海辺の自然学校 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・79
フリースペースたまりば・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・146
自然と人間の森おおひら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・80
子どもの人権アクション長崎(あじじの会)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・150
F- site
新里昆虫研究会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・81
こども・コムステーション・いしかり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・154
子ども文化ステーション ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・82
矢巾ゆりかご・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・155
すいた環境学習協会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・94
NPO佐倉こどもステーション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・83
ユース・サポート・センター友懇塾 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・156
きょういく応援団・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・91
92
生涯学習かに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・93
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
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・・・・・
FUKUOKAデザインリーグ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・95
長崎・教師力向上研究会
96
ホームホスピス宮崎 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・97
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・
エンカレッジ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・98
ケアリングフォーザフューチャー
ハロードリーム実行委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・157
ファンデーションジャパン(CFFジャパン)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・84
シャーロックホームズ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・158
子ども未来研究所・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・85
多世代交流館になニーナ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・159
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・86
自然体験活動推進協議会(CONE/コーン)
ゆめ・まち・ねっと ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・160
地球緑化センター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・87
こころとまなびどっとこむ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・161
日本冒険遊び場づくり協会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・88
CASN ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・162
山科醍醐こどものひろば ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・89
ほっと・すぺーす21・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・163
教育プラットフォーム北海道・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100
生涯学習サポート兵庫 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・90
五ヶ瀬自然学校 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・164
北海道職人義塾大學校 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・104
岩美自然学校 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・91
❶−3 キャリア教育・職業教育支援
未来図書館 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・108
岡山市子どもセンター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・92
NPOカタリバ
112
ひろしまレクリエーション協会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・93
「育て上げ」ネット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・116
綾上子どもの里インターナショナルスクール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・94
・
・
・
・
・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ドットジェイピー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・120
118 教育関係NPO 事例集
※色文字の団体は、ヒアリング実施団体
市村自然塾 九州 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・95
※色文字の団体は、ヒアリング実施団体
掲載団体一覧・索引 119
掲 載 団 体一覧・索 引
日立理科クラブ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・82
ウォーターセーフティーマネージメント協会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・96
❷−1 生涯学習関連施設との連携
掲載団体一覧 Vol ❸ いきる
掲載団体一覧 Vol ❹ はぐくむ
おやじ日本・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
日本グッド・トイ委員会
❹−1 まちづくり
❸−2 消費者教育
❸−1 家庭教育支援、男女共同参画活動
14
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・84
ささえあい医療人権センターCOML(コムル)
C・キッズ・ネットワーク
88
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Fathering Japan ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
消費者教育 NPO 法人お金の学校くまもと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・92
マドレボニータ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
活き粋あさむし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・96
26
群馬県スローフード協会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・97
30
おかねの楽校・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・98
マミーズ・ネット
・
・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
働きたいおんなたちのネットワーク
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・
たかまつ男女共同参画ネット ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
食と農のまちづくりネットワーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・99
のびーの宮崎 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
あったかサポート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100
くしろ・わっと ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
ふれあいネットひらかた ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・101
十和田NPO子どもセンター・ハピたの
43
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・
食と農の研究所
102
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
弘前こどもコミュニティ・ぴーぷる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44
栄養ケア・ちっご ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・103
いわて子育てネット ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45
霧島食育研究会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・104
やまがた育児サークルランド
46
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・
子育てサポーターチャオ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47
わこう子育てネットワーク ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48
❸−3 高齢者支援
子どもの環境を守る会 J ワールド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49
栃木県シニアセンター
ジャパン・ウィメンズ・
ふらっとステーション・ドリーム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・110
イノベイティブ・ネットワーク(J- Win)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50
ライフステーション・あいち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・114
せたがや子育てネット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51
いこいの家 夢みん ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・118
全国女性会館協議会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52
シニア自然大学校・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・119
53
WACわかやま ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・120
非行克服支援センター
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
106
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
54
元気交流クラブたけのこの家 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・121
子育て支援センター ちびっこはうす ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・122
山口県アクティブシニア協会(アイサ)
山梨子ども図書館 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56
地域福祉を支える会 そよかぜ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・123
湘南DVサポートセンター
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
57
あいち・子どもNPOセンター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58
参画プラネット ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・59
❸−4 障がい者支援
❹−2 環境教育
子育て研究会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60
バイリンガル・バイカルチュラル
エスビューロー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・61
ろう教育センター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・126
NPOぱれっと ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62
浜松 NPOネットワークセンター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・132
チャイルド・リソース・センター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・63
ミューズの夢 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・136
日本クリニクラウン協会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・64
自然生クラブ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・137
65
蔵の街たんぽぽの会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・138
女性と子ども支援センターウィメンズネット・こうべ
・・・・・・・・・・
66
勉強レストランそうなんだ !! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・139
きのくに子どもNPO ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・67
ユニバーサルイベント協会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・140
子育て・あそびサポートぱお ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・68
こども応援ネットワーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・141
69
にいがた・オーティズム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・142
女性と子どものエンパワメント関西
Com子育て環境デザインルーム
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
70
地域生活応援団 あくしす・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・143
未来 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・71
まちのエキスパネット ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・144
しまね子どもセンター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・72
三重ダルク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・145
73
プール・ボランティア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・146
74
かめのこ会
こども未来ネットワーク
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
プレーパークてんとう虫
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
やまぐち男女共同参画会議
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
147
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
子育てネットワークえひめ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・75
虹のかけ橋 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・148
男女・子育て環境改善研究所 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・76
日高わのわ会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・149
77
まあるい心ちゃれんじどの応援団 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・150
78
クックルー・ステップ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・151
長崎県央ジュニアサポートアカデミー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・79
サイエンス・アクセシビリティ・ネット ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・152
唐津市子育て支援情報センタ−
DV 防止ながさき
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
子育て支援ワーカーズぺぺぺぺらん ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・80
チェンジライフ熊本 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・81
子育てふれあいグループ自然花 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・82
120 教育関係NPO 事例集
※色文字の団体は、ヒアリング実施団体
ねおす ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60
登別自然活動支援組織モモンガくらぶ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・64
アサザ基金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・68
アースウォッチ・ジャパン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・74
共存の森ネットワーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・78
オーシャンファミリー海洋自然体験センター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・82
ネイティブクラーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・86
環境あきた県民フォーラム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・87
つくば環境フォーラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・88
銀座ミツバチプロジェクト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・89
放射線教育フォーラム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・90
エコネット上越 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・91
農業開発技術者協会・農道館 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・92
ガイア自然学校 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・93
南アルプスファームフィールドトリップ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・94
ピッキオ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・95
グラウンドワーク三島 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・96
しずおか環境教育研究会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・97
赤目の里山を育てる会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・98
気候ネットワーク ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・99
奈良ストップ温暖化の会(NASO)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100
フォレストサポートクラブ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・101
徳島県森の案内人ネットワーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・102
黒潮実感センター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・103
仁淀川お宝探偵団 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・104
❹−3 国際協力、外国人支援
大泉国際教育技術普及センター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・112
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・116
NICE(日本国際ワークキャンプセンター)
・
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・120
パンゲア
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・124
北海道日本ロシア協会
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・
・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・125
ヤマガタヤポニカ
学生協働支援機構・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・126
アジア科学教育経済発展機構・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・127
アジア太平洋資料センター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・128
ことのは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・129
・・・・・・・・・・・・・・・・・130
日本語教育ボランティア協会(ジャボラNPO)
アジア日本相互交流センター・ICAN ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・131
多文化共生センター大阪・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・132
香川国際ボランティアセンター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・133
女性エンパワーメントセンター福岡 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・134
❹−4 文化・スポーツ振興
語りと方言の会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・136
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・140
芸術資源開発機構(ARDA)
・
・
・
・
・
・
・
・
・
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・
・
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・144
グリーンスポーツ鳥取
・
・
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・
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・
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・
・
・
・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・148
BEPPU PROJECT
旭山動物園くらぶ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・152
harappa ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・153
はらまちクラブ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・154
群大クラブ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・155
スポーツ・サンクチュアリ・川口 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・156
スマイルクラブ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・157
アートネットワーク・ジャパン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・158
STスポット横浜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・159
神奈川県レクリエーション協会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・160
福井芸術・文化フォーラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・161
福井県子どもNPOセンター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・162
文化資源活用協会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・163
熱気球運営機構 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・164
京都文化協会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・165
フリンジシアタープロジェクト ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・166
こえとことばとこころの部屋 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・167
きよね夢てらす・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・168
子どもコミュニティネットひろしま・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・169
シネマ尾道・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・170
こどもステーション山口・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・171
子どもとともに山口県の文化を育てる会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・172
アーキペラゴ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・173
大分県芸術文化振興会議 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・174
みやざき子ども文化センター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・175
姶良スポーツクラブ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・176
SCC・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・177
かごしま子ども芸術センター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・178
※色文字の団体は、ヒアリング実施団体
掲載団体一覧・索引 121
掲 載 団 体一覧・索 引
キッズスクエア瑞穂
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・
まちづくり学校 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
古材文化の会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
プラス・アーツ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
ひろしまね ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
かさおか島づくり海社・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
尾道空き家再生プロジェクト ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
田舎スイーツ倶楽部 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
尾上蔵保存利活用促進会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
かなぎ元気倶楽部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
花巻文化村協議会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
宇都宮まちづくり市民工房 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
安房文化遺産フォーラム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43
ちば地域再生リサーチ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44
MADD Japan ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45
金澤町家研究会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46
レスキューストックヤード・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47
彦根景観フォーラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48
場とつながりラボ home's vi ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49
神戸の絆 2005 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50
神戸まちづくり研究所 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51
・・・・・・・・・・・・52
日本災害救援ボランティアネットワーク
(NVNAD)
まちづくり推進機構岡山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53
アジア・フィルム・ネットワーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54
NPO 砂浜美術館・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55
グラウンドワーク福岡・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56
キッズタウンおおむら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57
みんなのくらしターミナル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58
有明海再生機構 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・105
させぼエコプラザ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・106
安心院町グリーンツーリズム研究会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・107
みやざきエコの会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・108
くすの木自然館・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・109
エコ・ビジョン沖縄 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・110
索引 事例集〈全 5巻〉掲載団体
掲載団体一覧 Vol ❺ つなぐ
神田雑学大学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・102
❺−1 中間支援
Mブリッジ
103
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あ
エコ・ビジョン沖縄…沖縄県…Vol④-2
エコ・リンク・アソシエ−ション…鹿児島県…Vol②-2
アースウォッチ・ジャパン…東京都…Vol④-2
SCC…鹿児島県…Vol④-4
アートネットワーク・ジャパン…東京都…Vol④-4
STスポット横浜…神奈川県…Vol④-4
Eyes…愛媛県…Vol⑤-3
エスビューロー…大阪府…Vol③-1
あいち・子どもNPOセンター…愛知県…Vol③-1
エティック
(ETIC.)…東京都…Vol①-3
姶良スポーツクラブ…鹿児島県…Vol④-4
Educe Technologies…東京都…Vol①-4
あおもりNPOサポートセンター…青森県…Vol⑤-1
Educational Future Center…東京都…Vol①-1
赤目の里山を育てる会…三重県…Vol④-2
NPOカタリバ…東京都…Vol①-3
あきた海辺の自然学校…秋田県…Vol②-2
NPO高知市民会議…高知県…Vol⑤-1
あきたパートナーシップ…秋田県…Vol⑤-3
NPO佐倉こどもステーション…千葉県…Vol②-2
アサザ基金…茨城県…Vol④-2
NPOサポートセンター…東京都…Vol⑤-1
旭山動物園くらぶ…北海道…Vol④-4
NPO支援センターちば…千葉県…Vol⑤-2
アジア科学教育経済発展機構…東京都…Vol④-3
NPO推進青森会議…青森県…Vol⑤-1
さばえNPO サポート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
アジア太平洋資料センター…東京都…Vol④-3
NPOスチューデント・サポート・フェイス…佐賀県…Vol②-3
関西こども文化協会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43
アジア日本相互交流センター・ICAN…愛知県…Vol④-3
NPO砂浜美術館…高知県…Vol④-1
アジア・フィルム・ネットワーク…愛媛県…Vol④-1
NPOぱれっと…大阪府…Vol③-1
安心院町グリーンツーリズム研究会…大分県…Vol④-2
えひめ子どもチャレンジ支援機構…愛媛県…Vol②-2
アスクネット…愛知県…Vol①-1
F-site…富山県…Vol①-2
あったかサポート…京都府…Vol③-2
Mブリッジ…三重県…Vol⑤-3
綾上子どもの里インターナショナルスクール…香川県…Vol②-2
エンカレッジ…沖縄県…Vol①-2
有明海再生機構…佐賀県…Vol④-2
大泉国際教育技術普及センター…群馬県…Vol④-3
安房文化遺産フォーラム…千葉県…Vol④-1
大分県芸術文化振興会議…大分県…Vol④-4
活き粋あさむし…青森県…Vol③-2
大阪NPOセンター…大阪府…Vol⑤-1
いこいの家 夢みん…神奈川県…Vol③-3
オーシャンファミリー海洋自然体験センター…神奈川県…Vol④-2
いしのまきNPOセンター…宮城県…Vol⑤-1
大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブ…福岡県…Vol④-1
いせコンビニネット…三重県…Vol⑤-2
おかねの楽校…千葉県…Vol③-2
市村自然塾 九州…佐賀県…Vol②-2
岡山NPOセンター…岡山県…Vol⑤-2
富山県民ボランティア総合支援センター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・68
田舎スイーツ倶楽部…青森県…Vol④-1
岡山市子どもセンター…岡山県…Vol②-2
清水ネット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・69
いわてNPO-NETサポート…岩手県…Vol⑤-2
大人の学校…埼玉県…Vol①-2
市民フォーラム21・NPOセンター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・70
いわて子育てネット…岩手県…Vol③-1
音の和企画すだち塾…徳島県…Vol②-1
岩手子ども環境研究所…岩手県…Vol②-2
尾上蔵保存利活用促進会…青森県…Vol④-1
岩美自然学校…鳥取県…Vol②-2
尾道空き家再生プロジェクト…広島県…Vol④-1
With優…山形県…Vol②-3
おやじ日本…東京都…Vol③-1
NPO 推進青森会議・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
コミュニティ・サポートセンター神戸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・104
Eyes ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・105
NPOサポートセンター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
大阪NPOセンター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
ネイチャリング・プロジェクト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
32
あおもりNPOサポートセンター
❺−4 助成
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・
いしのまきNPOセンター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
うつくしまNPOネットワーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
日本ファンドレイジング協会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・108
神奈川子ども未来ファンド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・112
ひたちNPOセンター・with you・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35
とちぎボランティアネットワーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
37
さいたまNPOセンター
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本NPOセンター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
市民セクターよこはま・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
都岐沙羅パートナーズセンター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
新潟NPO協会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
ひらかた市民活動支援センター
44
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
NPO 高知市民会議・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45
ふくおかNPOセンター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46
❺−2 ネットワーク形成
東北みち会議 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48
NPO 支援センターちば ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52
パートナーシップ・サポートセンター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56
60
ユースビジョン
・
・
・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
いわてNPO- NETサポート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・64
山形創造 NPO 支援ネットワーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・65
カルチャーネットワーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・66
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・67
夢・コミュニティ・ネットワーク いせコンビニネット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・71
奈良NPOセンター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・72
岡山NPOセンター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・73
ウォーターセーフティーマネージメント協会…大分県…Vol②-2
❺−3 地域支援人材の育成
うつくしまNPOネットワーク…福島県…Vol⑤-1
杜の伝言板ゆるる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・76
開発教育協会(DEAR)…東京都…Vol①-1
HCC…岩手県…Vol①-4
科学芸術学際研究所ISTA…埼玉県…Vol①-4
88
栄養ケア・ちっご…福岡県…Vol③-2
香川国際ボランティアセンター…香川県…Vol④-3
エー・ビー・シー野外教育センター…大分県…Vol②-2
学生協働支援機構…埼玉県…Vol④-3
えがおつなげて…山梨県…Vol②-2
学生人材バンク…鳥取県…Vol⑤-3
エコネット上越…新潟県…Vol④-2
かごしま子ども芸術センター…鹿児島県…Vol④-4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
学生人材バンク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・92
とさはちきんねっと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・96
風・波 design・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100
あきたパートナーシップ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・101
122 教育関係NPO 事例集
ガイア自然学校…石川県…Vol④-2
うれし野こども図書室…岩手県…Vol①-2
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ボラみみより情報局
宇都宮まちづくり市民工房…栃木県…Vol④-1
84
ヒーローズファーム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・80
G - net
か
※色文字の団体は、ヒアリング実施団体
掲載団体一覧・索引 123
掲 載 団 体一覧・索 引
アーキペラゴ…香川県…Vol④-4
北海道NPOサポートセンター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
Com子育て環境デザインルーム…和歌山県…Vol③-1
かさおか島づくり海社…岡山県…Vol④-1
群馬県スローフード協会…群馬県…Vol③-2
CASN…滋賀県…Vol②-4
ケアリングフォーザフューチャーファンデーションジャパン(CFF
風・波design…岩手県…Vol⑤-3
ジャパン)…東京都…Vol②-2
語りと方言の会…福島県…Vol④-4
芸術家と子どもたち…東京都…Vol①-2
サイエンス・アクセシビリティ・ネット…福岡県…Vol③-4
新宿環境活動ネット…東京都…Vol①-2
神奈川県レクリエーション協会…神奈川県…Vol④-4
芸術資源開発機構(ARDA)…東京都…Vol④-4
彩星学舍…埼玉県…Vol②-3
すいた環境学習協会…大阪府…Vol①-2
神奈川子ども未来ファンド…神奈川県…Vol⑤-4
元気交流クラブたけのこの家…岡山県…Vol③-3
さいたまNPOセンター…埼玉県…Vol⑤-1
周防大島郷土大学…山口県…Vol②-1
かなぎ元気倶楽部…青森県…Vol④-1
コアネット…東京都…Vol①-2
サイバー・キャンパス・コンソーシアムTIES…奈良県…Vol①-4
スクール・アドバイス・ネットワーク…東京都…Vol①-1
金澤町家研究会…石川県…Vol④-1
恒河沙母親の会 安養寺フリースクール京都校 大津校…京
ささえあい医療人権センターCOML(コムル)…大阪府…Vol
スポーツ・サンクチュアリ・川口…埼玉県…Vol④-4
かめのこ会…和歌山県…Vol③-4
都府…Vol②-3
③-2
スマイルクラブ…千葉県…Vol④-4
からだとこころの発見塾…東京都…Vol①-2
高知県生涯学習支援センター…高知県…Vol②-1
させぼエコプラザ…長崎県…Vol④-2
青少年メディア研究協会…群馬県…Vol①-4
唐津市子育て支援情報センタ−…佐賀県…Vol③-1
高知こどもの図書館…高知県…Vol①-2
さっぽろ自由学校「遊」…北海道…Vol①-2
セカンドスペース…千葉県…Vol②-3
カルチャーネットワーク…福島県…Vol⑤-2
神戸の絆2005…兵庫県…Vol④-1
さばえNPOサポート…福井県…Vol⑤-1
せたがや子育てネット…東京都…Vol③-1
かわさき市民アカデミー…神奈川県…Vol②-1
神戸まちづくり研究所…兵庫県…Vol④-1
参画プラネット…愛知県…Vol③-1
全国教育ボランティアの会…東京都…Vol①-2
環境あきた県民フォーラム…秋田県…Vol④-2
こえとことばとこころの部屋…大阪府…Vol④-4
珊瑚舎スコーレ…沖縄県…Vol②-3
全国女性会館協議会…東京都…Vol③-1
関西こども文化協会…大阪府…Vol⑤-1
五ヶ瀬自然学校…宮崎県…Vol②-4
さんぴぃす…兵庫県…Vol①-1
せんだい杜の子ども劇場…宮城県…Vol②-2
神田雑学大学…東京都…Vol⑤-3
こころとまなびどっとこむ…愛知県…Vol②-4
C・キッズ・ネットワーク…兵庫県…Vol③-2
創造支援工房フェイス…東京都…Vol①-4
キーパーソン21…神奈川県…Vol①-3
古材文化の会…京都府…Vol④-1
G-net…岐阜県…Vol⑤-3
企業教育研究会…千葉県…Vol①-1
越谷らるご…埼玉県…Vol②-3
仕事工房ポポロ…岐阜県…Vol②-3
気候ネットワーク…京都府…Vol④-2
子育て・あそびサポートぱお…和歌山県…Vol③-1
しずおか環境教育研究会…静岡県…Vol④-2
た
キッズスクエア瑞穂…岐阜県…Vol③-1
子育て研究会…滋賀県…Vol③-1
自然体験活動推進協議会(CONE/コーン)…東京都…Vol②-2
大学コンソーシアムやまなし…山梨県…Vol②-1
キッズタウンおおむら…長崎県…Vol④-1
子育てサポーターチャオ…埼玉県…Vol③-1
自然体験共学センター…福井県…Vol②-2
たかまつ男女共同参画ネット…香川県…Vol③-1
キッズドア…東京都…Vol①-2
子育て支援センター ちびっこはうす…山梨県…Vol③-1
自然と人間の森おおひら…栃木県…Vol②-2
多世代交流館になニーナ…新潟県…Vol②-4
きのくに子どもNPO…和歌山県…Vol③-1
子育て支援ワーカーズぺぺぺぺらん…熊本県…Vol③-1
シニア自然大学校…大阪府…Vol③-3
多文化共生センター大阪…大阪府…Vol④-3
CANVAS…東京都…Vol①-4
子育てネットワークえひめ…愛媛県…Vol③-1
シネマ尾道…広島県…Vol④-4
男女・子育て環境改善研究所…福岡県…Vol③-1
きょういく応援団…神奈川県…Vol①-2
子育てふれあいグループ自然花…鹿児島県…Vol③-1
自然生クラブ…茨城県…Vol③-4
地域学習プラットフォーム研究会…富山県…Vol①-4
教育支援協会…東京都…Vol①-2
ことのは…岐阜県…Vol④-3
シブヤ大学…東京都…Vol①-2
地域資料デジタル化研究会…山梨県…Vol②-1
教育プラットフォーム北海道…北海道…Vol①-3
こども応援ネットワーク…神奈川県…Vol③-4
じぶん未来クラブ…東京都…Vol②-2
地域生活応援団 あくしす…静岡県…Vol③-4
共存の森ネットワーク…東京都…Vol④-2
子どもコミュニティネットひろしま…広島県…Vol④-4
しまね子どもセンター…島根県…Vol③-1
地域福祉を支える会 そよかぜ…福岡県…Vol③-3
京都文化協会…京都府…Vol④-4
こども・コムステーション・いしかり…北海道…Vol②-4
清水ネット…静岡県…Vol⑤-2
チェンジライフ熊本…熊本県…Vol③-1
きよね夢てらす…岡山県…Vol④-4
こどもステーション山口…山口県…Vol④-4
市民セクターよこはま…神奈川県…Vol⑤-1
地球緑化センター…東京都…Vol②-2
きらりよしじまネットワーク…山形県…Vol①-2
子ども大学かわごえ…埼玉県…Vol②-1
市民フォーラム 2 1・NPOセンター…愛知県…Vol⑤-2
千葉自然学校…千葉県…Vol①-2
霧島食育研究会…鹿児島県…Vol③-2
子どもとアーティストの出会い…京都府…Vol①-1
シャーロックホームズ…神奈川県…Vol②-4
ちば地域再生リサーチ…千葉県…Vol④-1
銀座ミツバチプロジェクト…東京都…Vol④-2
子どもとともに山口県の文化を育てる会…山口県…Vol④-4
ジャパン・ウィメンズ・イノベイティブ・ネットワーク
(J-Win)
チャイルドライン支援センター…東京都…Vol②-4
くしろ・わっと…北海道…Vol③-1
子どもとメディア…福岡県…Vol①-2
…東京都…Vol③-1
チャイルド・リソース・センター…大阪府…Vol③-1
くすの木自然館…鹿児島県…Vol④-2
子どもの環境を守る会 Jワールド…千葉県…Vol③-1
ジャパン・リターン・プログラム…東京都…Vol①-3
チャレンジスクール三重…三重県…Vol②-3
クックルー・ステップ…福岡県…Vol③-4
子どもの人権アクション長崎(あじじの会)…長崎県…Vol②-4
生涯学習かに…岐阜県…Vol①-2
都岐沙羅パートナーズセンター…新潟県…Vol⑤-1
グラウンドワーク福岡…福岡県…Vol④-1
子ども文化ステーション…埼玉県…Vol②-2
生涯学習サポート兵庫…兵庫県…Vol②-2
つくば環境フォーラム…茨城県…Vol④-2
グラウンドワーク三島…静岡県…Vol④-2
こども盆栽…大阪府…Vol①-3
湘南DVサポートセンター…神奈川県…Vol③-1
DV防止ながさき…長崎県…Vol③-1
蔵の街たんぽぽの会…栃木県…Vol③-4
子ども未来研究所…東京都…Vol②-2
消費者教育NPO法人お金の学校くまもと…熊本県…Vol テイクオフみさわ…青森県…Vol①-4
グリーンウッド自然体験教育センター…長野県…Vol②-2
こども未来ネットワーク…鳥取県…Vol③-1
③-2
寺子屋方丈舎…福島県…Vol②-3
グリーンスポーツ鳥取…鳥取県…Vol④-4
こども遊学館市民ステージ…北海道…Vol①-4
食と農の研究所…兵庫県…Vol③-2
トイボックス…大阪府…Vol②-3
黒潮実感センター…高知県…Vol④-2
コミュニティ・サポートセンター神戸…兵庫県…Vol⑤-3
食と農のまちづくりネットワーク…長野県…Vol③-2
東京学芸大こども未来研究所…東京都…Vol②-1
群大クラブ…群馬県…Vol④-4
コミュニティNETひたち…茨城県…Vol①-2
女性エンパワーメントセンター福岡…福岡県…Vol④-3
東京シューレ…東京都…Vol②-3
…Vol③-1
さ
女性と子どものエンパワメント関西…兵庫県…Vol③-1
「育て上げ」ネット…東京都…Vol①-3
掲 載 団 体一覧・索 引
124 教育関係NPO 事例集
女性と子ども支援センターウィメンズネット・こうべ…兵庫県
掲載団体一覧・索引 125
東北青少年自立援助センター 蔵王いこいの里…山形県…Vol
仁淀川お宝探偵団…高知県…Vol④-2
FUKUOKAデザインリーグ…福岡県…Vol①-2
みんなのくらしターミナル…宮崎県…Vol④-1
②-3
ネイチャリング・プロジェクト…鹿児島県…Vol⑤-1
プラス・アーツ…大阪府…Vol④-1
夢育支援ネットワーク…東京都…Vol①-1
東北みち会議…宮城県…Vol⑤-2
ネイティブクラーク…北海道…Vol④-2
ふらっとステーション・ドリーム…神奈川県…Vol③-3
森の学校…東京都…Vol②-2
徳島インターネット市民塾…徳島県…Vol①-4
ねおす…北海道…Vol④-2
フリースペースたまりば…神奈川県…Vol②-4
杜の伝言板ゆるる…宮城県…Vol⑤-3
徳島県森の案内人ネットワーク…徳島県…Vol④-2
熱気球運営機構…長野県…Vol④-4
フリースペースふきのとう…長崎県…Vol②-3
とさはちきんねっと…高知県…Vol⑤-3
のあっく自然学校…大阪府…Vol①-1
ブリッジフォースマイル…東京都…Vol①-3
や
図書館の学校…東京都…Vol②-1
農業開発技術者協会・農道館…富山県…Vol④-2
フリンジシアタープロジェクト…京都府…Vol④-4
矢巾ゆりかご…岩手県…Vol②-4
栃木県シニアセンター…栃木県…Vol③-3
のびーの宮崎…宮崎県…Vol③-1
ふれあいネットひらかた…大阪府…Vol③-2
やまがた育児サークルランド…山形県…Vol③-1
とちぎボランティアネットワーク…栃木県…Vol⑤-1
登別自然活動支援組織モモンガくらぶ…北海道…Vol④-2
プレーパークてんとう虫…島根県…Vol③-1
山形創造NPO支援ネットワーク…山形県…Vol⑤-2
ブレーンヒューマニティー…兵庫県…Vol②-2
ヤマガタヤポニカ…山形県…Vol④-3
文化資源活用協会…山梨県…Vol④-4
山口県アクティブシニア協会(アイサ)…山口県…Vol③-3
ドットジェイピー…東京都…Vol①-3
富山県民ボランティア総合支援センター…富山県…Vol⑤-2
は
ハートツリー…和歌山県…Vol②-3
BEPPU PROJECT…大分県…Vol④-4
やまぐち男女共同参画会議…山口県…Vol③-1
パートナーシップ・サポートセンター…愛知県…Vol⑤-2
勉強レストランそうなんだ!!…東京都…Vol③-4
山科醍醐こどものひろば…京都府…Vol②-2
トルシーダ…愛知県…Vol②-3
バイリンガル・バイカルチュラルろう教育センター…東京都 放課後NPOアフタースクール…東京都…Vol②-2
山梨子ども図書館…山梨県…Vol③-1
十和田NPO子どもセンター・ハピたの…青森県…Vol③-1
…Vol③-4
放射線教育フォーラム…東京都…Vol④-2
ユース・サポート・センター友懇塾…千葉県…Vol②-4
箱崎自由学舎 ESPERANZA…福岡県…Vol②-3
鳳雛塾…佐賀県…Vol①-3
ユースビジョン…京都府…Vol⑤-2
働きたいおんなたちのネットワーク…京都府…Vol③-1
ホース・フレンズ事務局…大阪府…Vol②-3
ユースポート横濱…神奈川県…Vol①-3
NICE(日本国際ワークキャンプセンター)…東京都…Vol④-3
場とつながりラボhome's vi…京都府…Vol④-1
ホームホスピス宮崎…宮崎県…Vol①-2
ユニバーサルイベント協会…東京都…Vol③-4
長崎・教師力向上研究会…長崎県…Vol①-2
花巻文化村協議会…岩手県…Vol④-1
北海道NPOサポートセンター…北海道…Vol⑤-1
夢街道・国際交流子ども館…京都府…Vol②-3
長崎県央ジュニアサポートアカデミー…長崎県…Vol③-1
浜松NPOネットワークセンター…静岡県…Vol③-4
北海道職人義塾大學校…北海道…Vol①-3
夢・コミュニティ・ネットワーク…神奈川県…Vol⑤-2
NATURAS…北海道…Vol②-2
harappa…青森県…Vol④-4
北海道日本ロシア協会…北海道…Vol④-3
夢職人…東京都…Vol②-2
七塚原自然体験活動研究センタ−…広島県…Vol②-1
はらまちクラブ…福島県…Vol④-4
ほっと・すぺーす21…島根県…Vol②-4
夢ネットワーク…福島県…Vol②-1
なはまちづくりネット…沖縄県…Vol②-1
ハロードリーム実行委員会…東京都…Vol②-4
ボラみみより情報局…愛知県…Vol⑤-3
ゆめ・まち・ねっと…静岡県…Vol②-4
奈良NPOセンター…奈良県…Vol⑤-2
パンゲア…京都府…Vol④-3
な
横浜市民アクト…神奈川県…Vol②-1
ま
奈良ストップ温暖化の会(NASO)…奈良県…Vol④-2
ヒーローズファーム…新潟県…Vol⑤-3
新潟NPO協会…新潟県…Vol⑤-1
非行克服支援センター…東京都…Vol③-1
まあるい心ちゃれんじどの応援団…高知県…Vol③-4
にいがた・オーティズム…新潟県…Vol③-4
彦根景観フォーラム…滋賀県…Vol④-1
麻姑の手村…鹿児島県…Vol②-3
ライフステーション・あいち…愛知県…Vol③-3
新里昆虫研究会…群馬県…Vol②-2
日高わのわ会…高知県…Vol③-4
まちづくり学校…新潟県…Vol④-1
ラジオ少年…北海道…Vol①-4
虹のかけ橋…山口県…Vol③-4
ひたちNPOセンター・with you…茨城県…Vol⑤-1
まちづくり推進機構岡山…岡山県…Vol④-1
楽患ねっと…東京都…Vol①-1
日本NPOセンター…東京都…Vol⑤-1
日立理科クラブ…茨城県…Vol①-2
まちのエキスパネット…愛知県…Vol③-4
レスキューストックヤード…愛知県…Vol④-1
日本教育開発協会…大阪府…Vol①-3
ピッキオ…長野県…Vol④-2
MADD Japan…東京都…Vol④-1
日本教育再興連盟…東京都…Vol①-2
ひとづくりくまもとネット…熊本県…Vol②-1
マドレボニータ…東京都…Vol③-1
日本グッド・トイ委員会…東京都…Vol③-1
ひと・まちねっとわーく…茨城県…Vol②-1
マナー教育サポート協会…東京都…Vol②-1
わかやまNPOセンター…和歌山県…Vol②-1
日本クリニクラウン協会…大阪府…Vol③-1
ひらかた市民活動支援センター…大阪府…Vol⑤-1
まなびのたねネットワーク…宮城県…Vol①-1
わこう子育てネットワーク…埼玉県…Vol③-1
日本語教育ボランティア協会(ジャボラNPO)…静岡県…Vol
弘前こどもコミュニティ・ぴーぷる…青森県…Vol③-1
マミーズ・ネット…新潟県…Vol③-1
WACわかやま…和歌山県…Vol③-3
④-3
ひろしまね…島根県…Vol④-1
三重ダルク…三重県…Vol③-4
日本災害救援ボランティアネットワーク
(NVNAD)…兵庫県
ひろしまレクリエーション協会…広島県…Vol②-2
南アルプスファームフィールドトリップ…山梨県…Vol④-2
…Vol④-1
Fathering Japan…東京都…Vol③-1
南大阪地域大学コンソーシアム…大阪府…Vol①-3
日本ファンドレイジング協会…東京都…Vol⑤-4
プール・ボランティア…大阪府…Vol③-4
みやざきエコの会…宮崎県…Vol④-2
日本冒険遊び場づくり協会…東京都…Vol②-2
フォレストサポートクラブ…広島県…Vol④-2
みやざき子ども文化センター…宮崎県…Vol④-4
日本料理アカデミー…京都府…Vol①-1
福井芸術・文化フォーラム…福井県…Vol④-4
ミューズの夢…宮城県…Vol③-4
ニュースタート事務局…千葉県…Vol②-3
福井県子どもNPOセンター…福井県…Vol④-4
未来…鳥取県…Vol③-1
NEW VERY…東京都…Vol②-3
ふくおかNPOセンター…福岡県…Vol⑤-1
未来図書館…岩手県…Vol①-3
126 教育関係NPO 事例集
掲 載 団 体一覧・索 引
TRYWARP…千葉県…Vol①-4
ドリーム・フィールド…静岡県…Vol②-3
ら
わ
※色文字の団体は、ヒアリング実施団体
掲載団体一覧・索引 127
平成22年度文部科学省委託調査「 教育関係NPO法人に関する調査研究」 教育関係 NPO 事例集〈全5巻〉
Vol ❺ つなぐ
2 011年 3 月
特定非営利活動法人
NPOサポートセンター
〒104 - 0061 東京都中央区銀座 8 -12 -11 第 2 サンビル
TEL 03-3547- 3206 FAX 03-3547- 3207
E-mail [email protected]
URL http://www.npo-sc.org