多文化関係学会ニュースレター 第 16 号 2010 年 1 月 http://www.js-mr.org/ ■目 次 2 第 8 回年次大会総括 第 8 回年次大会報告 招聘講演 3 プレカンファレンス・ワークショップ 4 パネルディスカッション 4 オープンフォーラム 5 石井米雄奨励賞選考結果について 7 7 地区研究会報告 2009 年度 13 第 1 回および第 2 回議事録 お知らせ 16 学会活動参加の手引き 編集後記 23 23 ■CONTENTS Overview of the 8th Annual Conference on Japan Society for Multicultural Relations 2 th Report on the 8 Annual Conference on Japan Society for Multicultural Relations Lecture by the Guest Speaker 3 Pre-conference Workshop 4 Panel Discussion 4 Open Forum 5 Result of the Ishii Yoneo Award 7 7 Report on the Local Study Meetings Records of the Board Meetings for fiscal year 2009 13 Announcements 16 Guidelines for JSMR Activity Participation Editor’s Notes 23 23 -1- 第 8 回年次大会総括 多文化関係学会 第 8 回年次大会を終えて 大会委員長 久保田真弓(関西大学) 「対話の創造と深化」 “Engaging in Multicultural Dialogue”という大会テーマのもとに、多文化 関係学会第 8 回年次大会は、2009 年 10 月 17 日(土) 、18 日(日)に関西大学高槻キャンパスに て開催されました。少々交通の便が悪い地方での開催で、参加者数が激減するのではないかと心 配いたしましたが、皆様方のご尽力で、90 名の参加者がありました。これは、例年並みの数で 決して少ないわけではありませんが、1 日ではなく半日のみの参加者も多々みうけられたように 思います。本務校でのお仕事の関係で半日しか参加できなかった方と、たとえ半日しか参加でき なくても是非招聘講演やオープンフォーラムは聴きたいという方々がいらっしゃいました。お忙 しいなかを一人一人が時間をやりくりして参加していただいたことに感謝いたします。 さて、今年度の研究発表数は、25 件、ポスターセッションは、3 件でした。そのうち韓国から 2 件の発表があり、英語による発表は、全部で 3 件となりました。年次大会を国際的にしていく うえでも今後は、英語による案内や、参加者同士の英語による討論などを考えていく必要がある のかもしれません。 また、御存知の通り各研究発表のセッションには、司会者が配置されています。学生単独の発 表には、石井米雄賞が用意されています。大会で発表することにより、分野を超えて参加者同士 が触発され、議論が活性化されれば何よりです。特に大学院生には、もっと積極的にチャレンジ していただきたいものだと思いました。 大会前日の 16 日午後には、 「テレビ会議システムによる国際交流学習―スカイプを使った体験 的ワークショップ」と題してプレカンファレンスがありました。当日は、インドネシア、モンゴ ル、バングラディシュ、中国とインターネットでつなぐ予定にしており、そのリハーサルにも何 日か費やすことになりました。すべてが順調に行ったわけではなく、その試行錯誤の過程も裏方 の学生にとっては学びの場となりました。その意味で、大会開催は、決して容易ではありません が、義務的にするものでもないように思われました。 初日の懇親会の前には、恒例になってきましたプレイベントを企画いたしました。今年はフラ を通してハワイ文化に触れていただく時間を少し設け、一緒に手の振りを学びながら踊っていた だきました。田村氏には、踊りを披露していただくとともにフラの由来や男女の服装の違い、西 洋文化の影響などを解説していただきました。 企画プログラムの報告は、別途掲載されますが、皆様方のお陰でどれも充実したものとなりま した。このような研究発表や企画プログラムのほか、今年は、書店や NGO による書籍販売があ った事も、特徴的でした。学会に関する書籍の販売や NGO との連携は、今後の学会の運営にも 関係するもので重要かと思われます。 最後になりましたが、講師の方々、司会者、発表者、参加者の皆様、そして大会運営にご尽力 くださった多数の方々に厚く御礼申し上げます。また、今回ご参加いただけなかった皆様には、 ニュースレターで情報を共有するとともに、ぜひ来年の年次大会でお目にかかれることを願って おります。 -2- 第 8 回年次大会報告 招聘講演:「コミュニケーションの感性的側面を振り返る」 講演者:鯨岡峻(くじらおか たかし)氏 (中京大学心理学部教授、京都大学大学院人間・環境学研究科名誉教授) 報告者 八島智子(関西大学) 最近の私たちのコミュニケーションで希薄になっているもの、身体的で、原初的なコミュニケ ーションの原点、その大切さを聴衆の心に静かに浸透させるようなお話であった。鯨岡先生は講 演の冒頭に、あるワークショップでの体験を語られた。それは、英国のアーティストとダウン症 の女児が個々に踊り始め、それぞれが自由に体を動かしながらも、二人の体が共鳴し一体になっ ていく様子で、まさに感性的なコミュニケーションが生まれる例であった。このようなコミュニ ケーションにおいては、一方を能動、他方を受動と切り離せない。それぞれの主体が同時に能動 であり、受動である。これがメルロ=ポンティのいう「能動と受動の交叉」であり、この他の例 として、乳児が母親にしっくり抱っこされている状態や、握手などを取り上げられた。確かに握 手をして、握り、握られるとき、どちらが能動でどちらが受動か分からなくなる。この現象は、 人とひとがなぜ理解できるかという根源的な問いに深く関係するように思われる。 講演の中でも指摘があったように、今日のコミュニケーション・モデルにおいて、感性的コミ ュニケーションを本格的に取り上げたものは少ない。先生は感性的コミュニケーションの不思議 を vitality affect(力動感=生気情動)という概念を使って紐解いてくださった。私たちは体を接 触しなくても、そばにいれば相手の痛みや喜び、疲れ、いらいらのような感情を把握できるが、 これは意味の解釈によるのではなく、身体の感受機能に根ざした vitality affect の変化が直接的に 身体的に伝わってくるから分かるのだという。また、乳児に這うことを促すとき、私たちは無意 識で「ウンショ」とウンのところに力をこめて声をかけるが、この発話にこめられた力は、子供 の筋肉におこってほしい運動と同じ vitality affect をもっているとのことである。そのほか、その 人になったように体で感じてしまう「成りこみ」という現象についても説明があった。 以上を踏まえ、先生は人間のコミュニケーションは 感性的コミュニケーションから出発し、その土台の上 に理性的側面が積み上げられて発達していくという考 え方を提示され、人とひとの「間身体的現象」が対人 関係の基礎として、また子供の発達の基礎として重要 であることを指摘された。最後に、間身体的現象を捉 え記述するための研究方法論の問題に触れられた。現 場にいて関与しなから観察し、そこで起こっているこ とを記述するような研究では、研究者と対象の間主観 性が重要であるため、客観主義的な方法では不可能で あり、必然的に質的方法しかありえないということを 述べられた。学術的に極めて深いお話でありながら、 聞く者の琴線に触れ、その感動の余韻がいつまでもこ ころに残る講演であったと思う。 -3- 第 8 回年次大会報告 プレカンファレンス・ワークショップに参加して 報告者 関下昌代(立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科修士課程) 10 月 16 日(金)年次大会前日、 「テレビ会議システムによる国際交流学習―スカイプを使っ た体験的ワークショップ」に参加した。 前半は青年海外協力隊で活躍する祝迫さん(インドネシア) 、藤木さん(モンゴル)そして、 NGO のインターンとして働く水谷さん(バングラディシュ)の三人に順番にスカイプを繋ぎ、 彼らの活動話を聴いた。スカイプはお互いの顔を見ながら会話ができる。国境を超え、お互いの 「場」の空気が映像と共にリアルに伝わるその瞬間を期待していたが、実際にはスムーズに映像 が画面に映らず、水谷さんとは声だけの会話になってしまった。これは国による通信整備力の違 いによるものだろうか?しかしながらこのトラブルのお陰で、相手には私達が見えていて、私達 からは相手が見えないという状況で音声だけは通じるという体験が出来た。三人の語りから、イ ンドネシア人の「誰とでも話をする」という Help each other の精神、モンゴルは社会主義の名残 からか、小5のクラスでいじめが無いことや、女性の進学率が高い現実。そしてバングラディシ ュのイスラムの環境と大人の都合に巻き込まれる子供達の実態という話が私の印象に残った。現 地で働く人の生の声には迫力がある。顔が画面に映っていれば、話の内容はより強いインパクト となって、私達に響いたかのかもしれない。 後半は、参加者が二人組になり、南京航空航天大学の学生二人と通信した。自己紹介から始ま り、意見交換をしながら、スカイプを使った交流、対面でのコミュニケーションについての話題 に進むはずだった。しかし、日本語を流暢に操れない中国の学生たちが一生懸命に話す日本語を キャッチしながら会話を続けるうち、予定のステップは頭から離れ、沈黙を出来るだけ無くし、 相手の表情を見ながら会話を楽しむことを私は意識していた。カメラ映像と音声から得られる情 報は意外と多い。相手のいる場所、時間、お天気、相手の服装や顔の表情から気温、健康状態、 精神状態まで想像できる。カメラを見て話すと相手の顔が見えないので、視線の置き場に戸惑っ た。又、パソコンに映る自分の表情を横目でチェックしながら、自分を客観視できたのも新鮮だ った。外国人とのコミュニケーションには言葉の壁がついてくるが、映像が有れば、非言語、絵 や文字でも通じ合える。スカイプ通信は学校教育だけでなく、ボランティア、地域連携等、幅広 く活用できる可能性があると思う。 第 8 回年次大会報告 パネルディスカッション 「力動するコミュニケーション──笑い・メディア・ICT を通して」 報告者 小林路義(鈴鹿国際大学名誉教授) 通常、異文化コミュニケーション論は静態的なコミュニケーションを前提として、異文化誤解 その他を議論することが多い。しかしながら異文化・異言語間でコミュニケーションを有効なら しめるためには、静態的な、或いは平板的なコミュニケーション・レベルの方法や知識に留まっ -4- ていては、不可能ではないにしても、いつも可能 だという訳ではない。海外で日本語の通じない売 店やホテルでも、日本語で唯ひたすら大声でやい のやいの言って、目的を達する日本の中年女性の 方法論は、異文化コミュニケーションの鑑である。 私はこれを戦略的コミュニケーションと言って、 コミュニケーション論の最後にその必要性を強 調することにしている。 さて、それを更にもう一歩進めて躍動するコミ ュニケーションというものがあり、誰にもできる訳ではないが、方法と手段を持ちさえすれば、 異文化・異言語間でも可能であり、強力なメッセージを発することができる。今回の「力動する コミュニケーション」というパネルディスカッションはそのような躍動するコミュニケーション にはどのようなものがあり、どのような方法・手段があるのかを探る試みであった。適切なパネ リストの参加を得て、一見最初は無関係に思われた話題にも拘らず、全体として従来のコミュニ ケーション論を越えるものが数多く提供されたと思う。 豊橋市の外国人児童生徒教育相談員の築樋博子氏は大量の伝達事項の各種言語の翻訳をそれ ぞれが必要とする市町村の ICT によって共有するという話題を提供された。大量にこなさなけ ればならないコミュニケーションを、ICT による共有という手段によって、拡大コミュニケーシ ョンが可能になるということであった。また、FM わいわいの日比野純一氏は阪神・淡路大震災 を契機とした本格的な多言語多文化コミュニティ放送局の実例とその背景となる国際社会の意 義を通して、多言語多文化間の相互作用、相乗効果、コミュニティの活力化の多大な可能性を示 された。そして最後に、書道家『俵越山』の谷雅徳氏は、越前屋俵太時代の、一般の人をテレビ に開放した創発と日本語の通じない世界各国への日本語による突撃取材レポートを通して、ハイ ブリットな効果を生むコミュニケーションには何が必要かを示された。コミュニケーションには 笑いや面白さなど何か楽しいものが必要で、何かそういうプラスアルファがあって初めて躍動す るコミュニケーションが可能になり、しかもそれによって本来のメッセージが確実に伝わること を突飛もない実例によって示された。いずれも素晴しい話題提供で夜の懇親会でもこれらの話題 で持ちきりだったことを報告しておきたい。 第 8 回年次大会報告 オープンフォーラム 「かくれた次元をさぐる―日中韓のはざまで」 報告者 名嘉憲夫(東洋英和女学院大学) 21 世紀の多文化関係を考えるにあたって、東アジアにおける日本と中国、韓国の文化的背景 の理解やそれぞれのコミュニケーション・スタイルについて知ることは必須である。このテーマ について、オープンフォーラムでは、まさに「オープンな知的冒険」とでもいうような形で、ま み つ ま ったく異なったアプローチが組み合わされ刺激的であった。一つは、三瀦正道氏が用いたアプロ ーチであり、氏は異文化間交渉の具体的な現場で起こる人々の認識やコミュニケーションの仕方 -5- の違いについて指摘した。小倉紀蔵氏はまったく異なったアプローチを用い、そうした認識やコ ミュニケーションの仕方の違いのさらに背後にある「文明論的な認識の違い」について考察した。 三瀦氏によると、日中の企業交渉の現場では、お互いの認識の仕方やコミュニケーションのス タイルが違うために、様々な誤解が起こりやすい という。例えば、中国側は交渉において、「国家 としての立場」 「企業としての立場」 「個人として の立場」の三つの立場を持って使い分けが見られ る。氏はそれぞれの立場についての応対の仕方を、 “原則論”、 “位取り”、 “もてなし上手”と特徴づ け、さらにそれらに対応した中国語表現や利害追 及の性格、日本側の反応や効果的な対応の仕方を 具体的に提案した。三瀦氏の分析と提案は実に具 体的であり、改めて、日中間の考えやコミュニケ ーション・スタイルの違いに気づかされた。 一方、小倉氏は、日中韓の「文化の違いの問題」が、しばしば「文明の違いの問題」として理 解されているのではないかという疑問を提起し、「文化」と「文明」についての定義から議論を 始める。氏によると、「文明」とは世界の分節化であり、普遍運動である。一方「文化」は文明 の自己限定の過程であり、特殊化の過程であるという。日中韓には様々な「文化の違い」が認め られるが、それぞれの文化を担う当事者達は無意識のうちにその違いを「文明的普遍性という視 点からの序列化」を行っている。そうした序列意識が、時として日中韓の人々のコミュニケーシ ョンを難しいものにしている。そうした状況を克服するための一つの方法が、 「deep flat」という 考え方である。これは「個々の文化の歴史性や特殊性、価値の内部や深部に入り込みはするが、 それらは基本的にフラットである」とする考え方である。 両氏の報告は、多文化関係を考えるに当たって、多文化関係の現場における具体的な知識やス キルと同時に、それらの背後にある文明論的・哲学的な意識態度についても理解が必要であるこ とを思い起こさせた。ただ、両氏の分析の仕方や議論の抽象のレベルが違い過ぎ、それらをどう 組み合わせてよいか、会場の参加者の間に若干 戸惑いが見られたようにも感じられた。ヨーロ ッパ連合の形成過程に見られたように、今後、 東アジアにおいても、コミュニケーションの仕 方や作法の違いといった経験的現実と哲学 的・規範的なレベルの意識の違いの両方のレベ ルにおいて、様々な対話や理解、相互調整が続 けられる必要性があることを示唆した貴重な フォーラムであった。 -6- 石井奨励賞審査コメント 今回は石井奨励賞に 3 名の応募があったが、残念ながら受賞該当者はなかった。応募者は 問題意識のもとに興味深い研究テーマを設定し、資料やデータの収集および整理を行ってい るものの、発表されたそれぞれの研究には研究課題への深い考察が充分にみられず、ジャー ナリスティックな報告になってしまっている印象があることも否めない。問題意識の所在と 研究の考察目的を明確に認識し、深い考察を行うという基本的な姿勢に立ち戻ることで、 各々の研究を今後さらに発展させてほしい。 (ギブソン松井佳子・抱井尚子・金本伊津子) 地区研究会報告 ■関東地区研究会 日時:2009 年 7 月 25 日(土)13:00~16:00 会場:立教大学 第一部 「無形文化遺産の生成プロセス 話題提供者 倫理研究所 ―『伝統』の所有をめぐって―」 Voltaire Garces Cang 氏 本研究は、無形文化遺産の中でも民俗文化財に分類される郡上市八幡町の「郡上おどり」を通 して、文化遺産モデルを構築するという意欲的なねらいをもって完成された博士論文に基づくも のである。研究内容の充実度もさることながら、発表者カン・ボルテール・ガルセス氏個人の茶 道の経験に端を発した疑問から研究が生まれ、自らを研究の場に置き調査を進めた過程が臨場感 溢れ描写された発表であった。日本語による発表は初めてとのことだったが、参加者を飽きさせ ない巧みな表現力は参加者一同大いに参考となった。遺産とは何かを正攻法から分類した上で先 行研究をもとに遺産研究を 3 つのアプローチに分けたことは交通整理になり、基本知識を踏まえ、 郡上おどりを保存団体・商工会・そのほかの組織コミュニケーションという側面から考察したの は効果的であり、かつ、後段に至り、氏の出発点であった家元制度を遺産モデルと絡め合わせた モデル構築は効果的に提示されていた。 さて、本研究にうまくつながるか不確かであるが、この夏、琵琶湖に家族で滞在した折、西側 に聳え立つ比叡山延暦寺(世界遺産)で涼をとることにした。東塔・西塔・横川の三塔に仏堂が あり、東塔の根本中堂創建以来、1200 年の長きに渡って灯され続けてきた不滅の法灯がある。 織田信長により根本中堂そのものが焼き払われたため、法灯が一時絶えてしまったが、焼き払わ れる以前に山形の立石寺に分灯してあったものを、この地に再び復活できたらしい。不滅の法灯 -7- とははたして「有形」なのか「無形」なのか。「火」という極めて動的かつ静的なものの曖昧な 境界に存する実体(本研究の「水」も同様)、そして灯し続けるという行為は、はたしてどのよ うにとらえられるべきなのかをめぐって、コミュニケーション的な側面からさらなる考察がおこ なわれても面白いと思わせた小旅行となったが、そもそもの契機を与えてくれたのはガルセス氏 の研究に相違ない。 文責:小坂貴志(立教大学) 第二部 「高まる宗教間対話の研究・教育の必要性」 話題提供者 獨協大学 石井敏氏 「高まる宗教間対話の研究・教育の必要性」と題して石井敏先生がお話しされると聞き、宗教 間の対話や文明間の対話に強い関心を持つ者として、拝聴させていただいた。 石井先生は日本を含む現代世界が「享楽・浪費主義による精神的荒廃」に見舞われている現況 と日本における宗教的状況(無関心)に触れた後、イスラームとの対話を呼び掛けるオバマ大統 領をはじめ現代世界で起こっている対話の動きを紹介、宗教間の対話を促進する研究教育の必要 性を力説された。なぜ宗教間の対話や文明間の対話の機運が高まっているのだろうか。それは、 現在、諸宗教、諸文明の間の関係が無視、蔑視、断絶、衝突といった深刻な状態に陥っているか らに他ならない。 ところで、宗教にせよ、文明にせよ、所詮は人間が自分のために作り、作り変えてきたもので ある。したがって変化させ、互いの無視、蔑視、断絶、衝突も避けることができるはずである。 確かに、宗教や文明は歴史とともにますます強力になり人間を圧倒しているが、所詮、人間自身 が人間自身のために作ったのだということを私たちは忘れてならない。 人間が作ったのだから、宗教にせよ、文明にせよ、外見がどれほど異なって見えようとも本質 は同じはずである。実際、ユダヤ教、キリスト教、イスラーム、ゾロアスター教、ヒンドゥー教、 道教(老荘思想)、仏教、儒教のどれにも通底するものがあると私は考えている。たとえばパウ ロは「キリストこそ私のうちに生きている」といったが、そのキリストとスーフィ(イスラーム) の「私は神(アナ・アル・ハク) 」のハク(本質、真髄、神) 、また、ヒンドゥー教のアートマン (個我) 、仏教の「仏」 (一切衆生悉有仏性、 「生きとし生けるものすべてに仏性あり」の意)、道 教(老荘思想)の道(タオ)は根源的に同一のものを意味していると私は思っている。 文責:染谷臣道(静岡大学名誉教授・比較文明学会長) ■中部関西地区研究会報告 日時:7 月 26 日(日) 会場:高槻市立生涯学習センター テーマ(1): 「日本アニメはどのように日本文化を体現するのか」 話題提供者: 西端大輔氏(大阪大学大学院) -8- 本発表は日本のアニメが中国でなぜ好意的に受容されているのか、という視点から、次の 2 点について発表が行われた。 1)アニメ・マンガと政治は同レベルで語り得るのか? 2)日本製のアニメ・マンガはどのように日本を体現しているのか? 前者については、日本政府のアニメ・マンガに対する姿勢を例にあげ、政府がアニメ・マンガ を通して日本の文化をどのように語り得るのかを考察する必要性が指摘された。後者については、 アニメ・マンガが体現する文化として、「生活様式としての文化」と「知的藝術的活動の実践あ るいはそれによって生み出される作品としての文化」が例にあげられた。発表後、フロアからは、 ジェンダーの観点、産業としてのアニメなどについての質問がされ、活発な議論が交わされた。 アニメ・マンガが世界に配信されて久しい今日、アニメ・マンガが「何を」伝えているのか、本 発表は、文化レベルでの考察の必要性を積極的に説いていた。 文責: 出口朋美(関西大学大学院) テーマ(2): 「外国人・民族的マイノリティの子どもの教育をめぐる今 ―国の政策の現状と課題―」 話題提供者: 金光敏氏(キムクァンミン、特定非営利活動法人コリア NGO センター)」 本発表では、「排外主義」から「受入れ主義」に転換しようとする今日の日本政府の外国人処 遇施策について考察するとともに、外国人のこどもたちを取り巻く教育環境がいかに厳しいもの であるかを NGO の視点で報告された。 日本社会における外国人のこどもたちの教育権は日本社会のセーフティネットから外れ、保障 されていない。戦後の日本は外国人として多数を占めた朝鮮人を社会から排外、差別し、かれら のこどもたちの教育権に関しては、朝鮮人学校強制閉鎖、公立学校での厳しい差別などから、自 主朝鮮学校を再建していくことを余儀なくされた。金氏自身が在日コリアン二世であることから、 朝鮮人学校がたどった歴史が、公教育から弾き飛ばされ在日ブラジル人がブラジル学校をつくっ た経過と重なるとされ、外国人のこどもたちへの根本的な支援策が必要であると強調された。ブ ラジル人は日本だけでなく米国にも多く移民している。しかし、米国社会では、日本社会に見ら れるようなブラジル人学校は多く見られない。それは、社会に溶け込める環境があり、5 年、10 年経てば社会の一員になれる多文化要因があるからにほかならない。本報告で、在日コリアンの 教育環境を検証することが、ニューカマーの外国人のこどもたちの教育環境を整備するために避 けられない作業であることが確認できた。 文責: 李洙任(りーすーいむ) (龍谷大学) ■中国・四国地区研究会 日時:2009 年 8 月 2 日(日) 場所:岡山大学・文化科学系総合研究棟・総合演習室 2 テーマ:「異文化適応における社会文化的適応と心理的適応」 -9- 話題提供者(1) 奥西有理氏 大阪大学工学研究科 発表素材:"Cultural Fit: A new perspective on personality and sojourner adjustment." Colleen Ward and Weining C. Chang, International Journal of Intercultural Relations, 1997, 21, 525-533 話題提供者(2) 畠中香織氏 岡山大学社会文化科学研究科 発表素材:"The influence of self construals and communication styles on sojourner's psychological and sociocultural adjustment." Mika Oguri, and William B. Gudykunst, International Journal of Intercultural Relations, 2002, 26, 577-593 Dr. Coleen Ward(Director, Center for Applied Cross-Cultural Research, Victoria University, New Zealand)らが提案した、社会文化的適応と心理的適応に関する論文やその派生論文を集中的に 読み、自分の関心のあるフィールドにこの発想をどう適用できるか考えて意見交換を行う、参加 型の勉強会企画として実施されました。異文化適応を文化受容と心理的安寧の側面に分けた発想 は、様々な異文化滞在者研究にとって示唆的でした。 話題 1 の発表者は、留学生と受け入れ側の間の異文化交流を研究している方です。在シンガポ ールのアメリカ人滞在者を対象に、パーソナリティ、特に異文化滞在者の外交的性格が、社会文 化的適応と心理的適応の度合いとどう関連するかを検討した論文を取り上げました。滞在者と滞 在先の文化とのマッチングを表現した「文化的適合性」の概念について、議論が行われました。 話題2の発表者は、看護師として海外勤務経験を持ち、日本に来るアジア人介護士・看護師の 研究を行っている方です。在米アジア人学生を対象に、滞在者の文化的自己観、コミュニケーシ ョンスタイルと社会文化的適応、心理的適応との関連を調査した論文を取り上げました。滞在者 とホスト間の文化的自己観とコミュニケーションスタイルの類似は、適応への影響因子であると の仮説は、日本ではどう解釈できるのかが議論されました。 若手や学生を歓迎する方針で、地区会員以外の方にもおいで頂き、終了後はスイーツをいただ きながら、なごみの時を持ちました。日本社会の文脈下での社会文化的適応を再考し、今後の研 究展開を考える手がかりを得る機会となりました。 文責:田中共子(岡山大学社会文化科学研究科) ■九州地区研究会 日時:2009 年 7 月 18 日(土) 会場:九州大学伊都キャンパス比文言文棟 第 1 部:「福岡県における移住女性支援と日本語教室開設支援について ―子どもを連れて、地域で交流の場―」 話題提供者:松崎百合子氏(NPO 法人女性エンパワーメントセンター福岡代表、 「婚外子差 別をなくし戸籍制度を考える会(ここの会) 」世話人) :石川多美子氏(九州中国帰国者支援・交流センター非常勤講師) コメンテーター:貞松明子氏(佐賀大学留学生センター非常勤講師) - 10 - 本報告では、まず松崎氏より、女性エンパワーメントセンターの「女性の人権が尊重され、み んなが共に生きる地域と世界をめざす」という理念に基づいた活動として、女性と子供のための シェルター、多言語ホットライン、アジアの女性に学ぶ外国語教室、日本語教室、フェアトレー ドなどの多岐にわたる活動が紹介された。なかでも、日本語教室開設支援について詳細な報告が 行われ、日本語教室開設の背景として、福岡県内に外国人が散住しており、田舎では日本人男性 に嫁いだ移住女性の割合が高いという現状が指摘され、 移住女性の孤立化を防ぎ、移住女性間にネットワークを つくることが日本語教室の目的のひとつであると述べら れた。また、都市部では既に外国人向け日本語教室は運 営されているが、地方にはまだ教室がなく、開設にあた っては、①日本人講師の確保、②交通・広報の難しさ、 ③家族・地域の理解を得ること、などの地方特有の課題 が挙げられた。 次に、石川氏から、日本語教室開設のためのボランテ ィア講師募集から、教室開設、運営まで、また、日本語 教室の現状に関する報告が行われた。日本語教室開設事業としては、2007 年度に田川、柳川、 2008 年度に八女、朝倉、うきは、の合計 5 箇所で行われた。日本語教室の役割としては、①生 活するための日本語の力をつける、②生活情報の収集、③友達づくり、が挙げられ、ボランティ ア教師には、教えるのではなく共に学ぶ、学習者に寄り添う姿勢が求められるが、教室運営に関 しては、お手伝いとしてではなく、自らが作り上げるとい う主体性が求められている。日本語教室の活動状況として は、各教室ごとに学習者の特性、ニーズに合わせた活動が 行われている。今後の課題としては、各教室へのサポート 強化、また、地域の日本語教育をボランティアまかせにす るのではなく、国の施策として取り組んでいくよう、行政 への訴えかけが必要であると述べられた。発表を通して、 松崎氏、石川氏の移住女性に対するあたたかいまなざしと 支援活動に対する熱い想いが伝わり、移住女性支援活動の 意義が強く感じられる報告であった。 文責:安高紀子(九州大学大学院比較社会文化学府修士課程) 第 2 部: 「日本語学科におけるテレビドラマ教材の使用に関する一考察―中国と韓国を比較して―」 話題提供者:姚瑶氏(九州大学大学院比較社会文化学府博士後期課程) コメンテーター:谷之口博美氏(別府大学非常勤講師) 本報告は、前半の盛り上がりを調整する意味も兼ねてやや駆け足で発表された。内容は中国と 韓国の日本語学科学習者及び教師を対象としたテレビドラマ教材の使用状況に関する調査報告 で、ドラマ教材使用の有効性を実証するための基礎研究のひとつとして中韓両国の日本語学科に おけるドラマ教材使用の実態とニーズを明らかにするためにアンケート調査を行ったものであ - 11 - った。結果から以下の 4 点が明らかになった。①学習者側の調査結果から見ると中国も韓国もド ラマ教材の使用を強く希望している。②教師側の調査結果から見ると中国はドラマ教材使用の必 要性を感じているのに対して、韓国は必要性が少ないと考えている。③ドラマを視聴する際に中 国の学習者は「日本語コミュニケーション」を重視するのに対して韓国は「ドラマのストーリー」 を重視している。④ドラマ選択時の中韓の差は、中国の学習者は「社会問題」と「家族愛」に関 するドラマに人気が集中するのに対して韓国の学習者は「純愛」を選んだ人が最も多かった、と いうことであるが、発表時のパワーポイントからは調査結果の違いが生じる原因や中韓のドラマ 選択時の差が(示されたのかもしれないが、コメンテイターをつとめた筆者にとって)若干読み 取りにくく、質問とかぶってしまった観もあった。後日要約を拝見した折、当日の討論としっか り絡めていなかったことがまだまだ力量不足かと反省されたが、今回から始まったこのコメンテ イターという制度は発表者と聴衆者という二項対立ではなく、さらに別の視点を提示することで より両者をつなげていける可能性を含んでいるように思え、今後の研究会としての発展が楽しみ に思われた。姚瑶氏の今回の調査も、将来どのように学習者のニーズに合わせ教室活動が行なわ れていくべきか、コミュニケーション能力を高めるためにはどう使用すべきかなどの課題が示唆 され、これからが期待される基礎研究に思われた。 文責:谷之口博美(別府大学非常勤講師) ■北海道・東北地区研究会 日時:2009 年 7 月 18 日 場所:藤女子大学北 16 条キャンパス 第1部 研究報告 「オバマ大統領に見るネゴシエーション力」 話題提供者:御手洗昭治氏(札幌大学) 話題提供者は「交渉学」の研究者である札幌大学の御手洗昭治氏であり、報告は昨年行われた米 国大統領選挙におけるオバマ氏の選挙運動を「交渉」という視点から考察する試みであった。以 下、簡単にその内容をまとめたい。 御手洗氏によれば、米国の大統領選挙では政策の魅力やその支持を訴えるだけでは勝利できな いと言う。選挙運動はまず自らの配偶者への信任獲得から始まるということもそれを裏付けるが、 国民から支持を得るためには、選挙公約の国民へのアピール度の高さ、コミュニケーション媒体 の活用能力、訴求能力が高くなくてはならず、こうした意味で選挙戦のプロセスはまさに国民と の交渉と言える。 また、交渉という意味では候補者の政策における関心事項が国民のそれと合致しているどうか が重要である。オバマ氏の掲げた政策では、たとえば、経済、教育、エネルギー、医療保険、住 宅、性的マイノリティ問題などが重要課題とされたが、それらは米国民の政治的関心に寄り添っ たものであった。圧倒的なコミュニケーション能力を駆使して、国民の側に立った政策を強調し、 - 12 - また、その実行能力を示唆したオバマ氏は結果的に国民との交渉を成功に導いたのである。 報告の中で御手洗氏は、勝利演説の一部(以下)を紹介した。「民主主義の力で多民族・多文 化国家、米国をより良い姿へと変えることができる」とした演説は、オバマ氏自身の思いである と同時に、おそらく米国民一人ひとりの願いでもあったことだろう。夢や願いを共有する。これ こそ、交渉の真髄かと思われた。 オバマ氏の勝利演説(御手洗氏の報告資料から) アメリカではすべてが可能であることを疑い、民主主義の力に疑問を呈する人が まだいるなら、今夜がその答えだ。今度の選挙は違うと信じて投票所に並んだ人 々の列が答えだ。老いも若きも共和党支持者も民主党支持者も、黒人も白人も、 同性愛者もそうでない人も、健常者も障害者も、すべての人が出した答えだ。 文責:伊藤明美(藤女子大学) 第2部 講演 「ねえ、ワタナベ君」と’’Hey, Watanabe’’の間―『ノルウェイの森』の英訳から見た「文化」の翻訳― 話題提供者:簗田憲之氏(札幌大谷大学) 講演者は、イギリス研究をご専門とされつつ、異文化理解、異文化コミュニケーションにも深 く関わられている札幌大谷大学の簗田憲之先生でした。ここでは教え子のひとりとして、先生の 講演をご紹介いたします。 日本文化が英語文化という鏡にどのように映し出され、そこにいかなる「ずれ」と「ゆがみ」が生 まれるのかということを比較対照することは、異文化理解のひとつの手がかりとなり得るもので ある。現代アメリカ文学の影響を受けてきた/いることを自ら認め、翻訳者でもある村上春樹の 文体が簡潔なのは、ある意味、きわめて自然なことなのかもしれない。但し、45 ヶ国で翻訳さ れている『ノルウェイの森』を例えにとれば、英語からの重訳もまた当然のごとく行われており、 翻訳を通じて失われた微妙なニュアンスはそんなに少ないものではないことも、また事実である。 講演タイトルである「ねえ、ワタナベ君」と’’Hey, Watanabe’’に限っても、「君」のニュアンスが翻 訳できないことにより、日本では女性が友人から恋人になりつつある男性を呼ぶときには、敢え て名字を呼び捨てするような印象を与えうるリスクを孕んでいるのである。 たしかに、ある文学作品の日‐英翻訳を比較対照していくことには、異文化と異文化コミュニ ケーション理解に繋がる可能性が秘められている。しかしながら、翻訳の定義そのものが難しい ことも、また事実である。それでもシンプルに表現するならば、翻訳とは「起点言語(source language)の意味内容を目標言語(target language)へ置き換えること」ではないだろうか。 講演の後、翻訳論に関する質疑応答が行われた。「生きることは研究すること、研究すること は生きることという先生の言葉が研究の支えとなっている」というある留学生の感謝の気持ちで 締めくくられたことが、簗田先生のお人柄を表しているように感じられた。 文責:千葉美千子(北海道大学大学院院生) - 13 - 議事録(抄録) 2009 年度 日時:2009 年 5 月 9 日土曜日 場所:立教大学 第1回 多文化関係学会理事会 議事録 14:00-17:00 12 号館 2 階会議室 出席者(敬称略・順不同):青木、赤崎、石井(敏)、イングルスルード、抱井、ギブソン松井、 久保田、久米、河野、小松、清、田崎、松田、李 欠席者:浅井、石井(米) 、松永、八島、渡辺、林 報告事項 1.前回議事録確認 2.2010 年度大会 開催会場:常葉学園大学(静岡) 3.ハンガリーシンポジウム 09 年3月末、ブダペスト商科大学にて 4.10 周年記念出版編集委員会 編集委員:久米昭元、三潴正道、高橋順一、松田陽子 審議事項 1.2009-10 年度理事役割分担案 ・事務局:10 年 4 月より事務局分割(事務局長:抱井、財務委員長:清、会員関係:青木) ・ニュースレター委員長:松永、副委員長:大谷 ・ 地区研究委員会 ¾ 関西・中部 委員長:李、副委員長:八島 ¾ 関東 継続審議(後日、浅井に決定) ¾ 中国・四国 継続審議(後日、田中に決定) ¾ 北海道・東北 委員長:伊藤 ¾ 九州 委員長:松永 ・学会誌編集委員長:田崎、副委員長兼特集号担当:ギブソン松井 ・大会委員長:2009 年度⇒久保田、2010 年度⇒清 ・文書管理委員長:赤崎 ・選挙管理委員長:河野 ・広報委員長:久保田、副委員長:浅井 ・ウエブ管理委員長:河野、副委員長:久保田、委員:青木、HP 英語化担当:イングルスルード ・企画委員長:継続審議 ・監事:石井(敏) 、林 2.今年度大会 ・日程:2009 年 10 月 17 日(土)18 日(日) - 14 - ・会場:関西大学 高槻キャンパス ・大会テーマ: 「対話の創造と深化」 ・10 月 17 日:招聘講演およびパネルディスカッション ・10 月 18 日:オープンフォーラム ・10 月 16 日:プレカンファランス・ワークショップ ・発表資格:本学会員、発表レベルの確保:選考審査の厳格化 3.学会誌特集号 発行は来年度 4.08 年度決算・09 年度予算 5 月末までに事務局長が予算・決算書を作成。 5.ホームページの英語化 Web 管理委員会に英語化部門を新設。 2009 年度 第2回 多文化関係学会理事会 日時:2009 年 10 月 16 日(金) 18:00-21:30 場所:関西大学高槻キャンパス F棟1階 議事録 会議室 出席者:青木、赤崎、抱井、ギブソン、久保田、久米、河野、小松、清、田崎、八島、松田、李 欠席者:浅井、石井(米) 、イングルスルード、松永、渡辺、石井(敏)(監事) 、林(監事) 報告事項 1.前回議事録の確認 2.学会誌編集員会 ・2009 年度実績 応募 19 件中 8 件採択 ・次号は特集「文化の媒体性」と一般論文で構成 3.各地区研究会実施状況 関西・中部 7 月 1 回、関東 7 月 1 回、北海道・東北 中国・四国 8 月 1 回、九州 7 月 1回 7月 1回 審議事項 1.08 年度決算、09 年度予算案 下記の質問・意見の討議後、提案通り承認 ・会費納入率向上を督促通知と会員個別データ出力で対応 2.新事務局体制 ・分担 会員関係(入会・年会費):青木 財務委員長(入・出金事務):清 貸借対照表作成・紀要発送:抱井 3.メール一斉送信システム ・全会員間一斉送信の導入を検討するも、高額かつ管理困難により現行管理者制度を継続 - 15 - 4.HP 英語化プロジェクト ・トップページと地区研究会案内のタイトルから英語化開始 5.学会誌販売戦略 ・NL にて会員所属機関への所蔵要請 ・CII 登録依頼 6.学会 10 周年記念出版 下記の進捗状況報告後、提案通り承認 ・タイトル「多文化社会日本の課題」 (仮題) ・招聘論文 6 編と投稿論文 6 編程度 7. 広報 ・理事・地区研究会委員に NL を 5 部送付し活用促進 ・会計年度(4/1-3/31)を HP などで広報 8. 総会の審議事項 ・審議:予算・決算承認、09 年度活動予定、理事等役員承認、 「シニア会員」新設 ・報告:08 年度活動報告、学会誌の販売促進依頼、10 周年記念出版、次年度大会 9. 「シニア会員」 ・シニア会員資格:70 歳以上、年会費 4000 円 ・総会承認後、会則変更 10. 来年度年次大会 ・開催日変更: (新)10 月 16・17 日 < お 知 ら せ > 学 会 設 立 10 周 年 記 念 出 版 と 原 稿 募 集 の お 知 ら せ 2002 年 6 月に設立された当学会は、2011 年の年次大会(青山学院大学で開催予定)で 10 周年 を迎えます。学会設立 10 周年に際し、下記のように記念図書刊行の企画を立てましたので、そ の概要をお知らせします。尚、本書の原稿募集については、後半に記載された投稿および執筆要 領をご参照ください。 会員の皆さまの投稿を心よりお待ちしています。 多文化関係学会 学会設立 10 周年記念出版 編集委員会 (久米昭元、抱井尚子、松田陽子、三潴正道) 記念図書企画案 1.タイトル 『多文化社会日本の課題』 (仮題) 2.想定する主な読者 グローバル化が進み、今や多文化社会となった日本が直面する諸問題、とりわけ多文化共生に - 16 - 向けての諸課題に関心をもっている学部生、大学院生、教育者・研究者、行政担当者、市民活動 家などを対象とする。 3.本書の趣旨 多文化社会の諸問題を、従来の学問体系や領域とは異なる「多文化関係学」という新しい視点 (概念、問題意識、アプローチを含む)から捉え直す。 4.本書の特色 (1)実践的に多文化社会の諸問題に取り組んでいる。 (2)既存の学問分野の視点や方法論を横断的に取り込んでいる。 (3)下記のような多文化関係学のアプローチが取り入れられている。 (i)現代社会で起きている事象に焦点を当て、共時的・通時的視点、ローカルとグローバルな つながり、ミクロとマクロの観点などを立体的に取り込んでいる。 (ii)多文化関係において「差異にいかに取り組み、対処するか」という課題に焦点が当てられ ている。 (iii)文化間の単なる静的な比較にとどまらず、相互作用(インターアクション)としての動的 な側面を取り扱った複眼的な視点からの研究成果が紹介されている。 5.全体の概要 多文化社会の諸問題を事象(ケース、事例、エピソード、出来事など)として取り上げ、それ ぞれの当事者間のユニークでダイナミックな「関係性」というスタンスからアプローチし、そこ から、問題解決の糸口を見出すことに貢献し得るような分析枠組みの構築を目指すものとする。 本書の章立て案としては次の通りである。 <章立て案> 序章 はじめに<多文化関係学が生み出された背景、社会のニーズ、アプローチ、認識論、研 究法などの概説> 第 1 章から第 12 章まで各論(内、5~6 編は依頼原稿、6~7 編は会員からの投稿原稿) 各章のテーマにつながるカテゴリー例 ■多文化共生社会(心の壁、偏見の構造、宗教・信条、多文化主義、外国人集住地域、難民、多 文化都市、外国人労働者、日系ブラジル人学校、医療現場ほか) ■マイノリティーと人権(在日韓国朝鮮人、外国人の政治参加、アイヌ、アボリジニー、障害者、 ジェンダーイシュー、エスニックネットワークほか) ■文化移動と適応問題(海外赴任、留学生、国際結婚、ロングステイ、帰国子女, 海外日系人の アイデンティティほか) ■ビジネスのグローバル化(日本人リーダー、多文化経営、企業合併、多国籍企業、合意形成、 異文化シナジー、多文化チーム、ビジネス交渉、モチベーションほか) ■マスメディアとイメージ形成(相互イメージ、イメージ形成におけるメディアの役割、文化的 ステレオタイプ、メディア報道の偏りほか) ■エンタテイメント交流(演劇、音楽、絵画、スポーツ、テレビ番組、漫画、小説、ドラマ、映 画ほか) ■国際協力(国際協力ボランティア、技術援助方式、開発コミュニケーション、エンパワメント、 イノベーションの普及ほか) - 17 - ■国際関係と国際交渉(日本と諸外国との関係、地域紛争、国連と日本、東アジア共同体構想、 サミット、日本の国際的リーダーシップほか) ■ツーリズム(ゲストとホスト、海外旅行、外国人観光客、受け入れ体制、観光政策ほか) ■言語教育(外国語教育・英語教育、日本語教育、日本の言語政策ほか) ■教育(国際理解教育、異文化コミュニケーション教育、グローバル教育、開発教育ほか) ■環境問題(食糧問題、捕鯨問題、生活スタイルほか) ■コミュニケーション(政治コミュニケーション、メディアコミュニケーション、地域コミュニ ケーション、医療コミュニケーション、異文化コミュニケーションほか) ●ねらいはあくまで一般書であるが、各章の終わりに、それぞれの内容がどのように多文化関係 学の視点を含んでいるかの「コメンタリー」をつけ、大学の教科書としても利用できるよう配慮 する。 ●全体のページ数は約 180 ページ。約 156,000 字(各章約 12,000 字) 価格:約 1,800~2,000 円 (ソフトカバー) ●刊行予定 2011 年 10 月(明石書店より出版) 『 多 文 化 社 会 日 本 の 課 題 』( 仮 題 ) 投 稿 お よ び 執 筆 要 領 1.本記念図書は依頼原稿と会員からの投稿原稿によって編纂する。本書に投稿できる者は、次 の通りとする。 (1) 記念図書編集委員会より執筆を依頼された者。 (2) 多文化関係学会会員(学生会員・シニア会員を含む)であること。 (3) 投稿原稿が共著の場合、筆頭著者は多文化関係学会会員であること。 2.以下の 4 要件を満たす原稿の掲載を優先する。 (1)現代社会で起きている事象に焦点を当て、共時的・通時的視点、ローカルとグローバルな つながり、ミクロとマクロの観点などを立体的に取り込んでいる。 (2)多文化関係において「差異にいかに取り組み、対処するか」という課題に焦点が当てられ ている。 (3)文化間の単なる対比・比較にとどまらず、相互作用(インターアクション)としての動的 な側面を取り扱った複眼的視点からの研究である。 (4)大学レベルで多文化関係学関連の科目で教科書としても使われうる内容になっているもの。 3.他媒体に未掲載または掲載予定のないものに限る。 4.執筆言語は日本語とする。 5.執筆予定者は 2010 年 3 月 31 日までに執筆内容のタイトル案(英文も併記)および要旨 (1,500 字以内)を 10 周年記念図書編集委員会宛に郵送及び電子メールで送付のこと。投稿原稿 執筆の可否については、編集委員会が中心となって審査する。 タイトル案と要旨の連絡先は次の通りとする。 ■〒171-8501 東京都豊島区西池袋 3-34-1 立教大学久米研究室内 10 周年記念図書編集委員会 ■メールアドレス: [email protected] 6.編集委員会から正式に原稿執筆依頼を受けた者は、2010 年 10 月 31 日までに原稿(コピー4 - 18 - 部とワード添付のメールの両方)を上記の編集委員会宛、送付のこと。投稿原稿の採用の可否に ついては編集委員会が中心となって決定する。ただし、採択の場合でも書き直しを求める場合が ある。 7.原稿は A4 サイズの用紙で、横 40 字、縦 30 行とし、 (図表及び文献も含めて)13,000 字以 内とする。図表には必ず出典を明記すること。原稿の巻末には、本文中で直接・間接に引用され た文献を含めること。 (文献表記方法については学会誌『多文化関係学』の執筆要領を参照の こと。) 以上。 地区研究会のご案内 ★関東地区研究会★ 【テーマ】「大学で文化をどのように教えるか:授業と研究方法について」 “How to teach university students methods of doing research on different cultures“ 日時:2010 年 3 月 13 日(土)15 時 30 分~18 時 20 分 会場:立教大学池袋キャンパス 13 号館 1 階会議室(03-3985-4561) 参加費:無料 研究会終了後、懇親会を予定しております。 申込方法:担当者 浅井亜紀子 [email protected] までご連絡ください。 ●話題提供者 1 能智正博氏(東京大学)Masahiro Nochi, Ph.D.(University of Tokyo) 【テーマ】 「質的分析の教育―異文化のテクストを読む姿勢を教える」 "Educating students to do qualitative analysis: Reading a text from different cultural perspectives" 【概要】 質的なデータの特質はその多義性であり、観察データであれ語りのデータであれ、研究者は自 分の考える意味を一義的に押しつけて解釈するわけにはいかない。したがって、質的データを分 析する際には、研究者は自らのもつ意味のコードが対象者と同じではないかもしれないという可 能性を自覚すことが必要であり、日本語という「共通」の言語で記述されているデータに対して も、異なる言語で書かれた異文化のテクストを扱うような読みの姿勢が求められる。今回の話題 提供では、自分の常識的な読みを常に相対化しながら、対話的に新たな意味の可能性を探ってい く、質的データに独特の分析の仕方をどう教えていくのかについて、私の実践を紹介したい。 【プロフィール】 愛媛県生まれ。Syracuse 大学大学院 Ph.D.。現在は、東京大学大学院教育学研究科臨床心理学 コース准教授。著書に、『〈語り〉と出会う―質的研究の新たな展開に向けて』(ミネルヴァ書 房、編著)など。 ●話題提供者 2 田中共子氏(岡山大学) 【テーマ】 - 19 - 「質的心理学研究を用いた文化の研究方法とその指導」 "Research on cultures using qualitative psychological methods and its education for university students" 【概要】 修士課程や博士課程で、学生が質的心理学の手法を用いて研究したいと申し出ることがある。 文脈性を解読するのに優れている点と、既存の研究系譜から離れた発見に焦点を当てやすいこと から、文化の研究に使える手法である。探求を深める時の助言や、行き詰まった時の打開策、論 文にまとめる時の要領などを考えてみたい。 【プロフィール】 筑波大学にて理学士と理学修士を取得した後、広島大学とワシントン大学の博士課程で学び、 早稲田大学にて博士(人間科学)を取得。専門は、異文化間心理学、社会心理学、健康心理学。 Web 管 理 委 員 会 か ら の お 知 ら せ Web 管理委員長: 河野康成 「メーリングリスト」から「一斉送信システム」への移行について 本年度よりこれまで使用していた会員用「メーリングリスト」に替わり「一斉送信システム」 (学会員専用サイトに登録されているメールアドレスに受信されるシステム)に変更となりまし た。これまでは各会員が直接メールすることができていましたが、現在は Web 委員を通さない とメールすることができないようになりました。それによって、うっかり直接返信してしまうこ とやスパム等の問題が解決されました。さらに、「メーリングリスト」の場合、新入会会員や各 会員のメールアドレス変更などの逐次対応が困難となっていましたが、本システムでは、会員ご 本人が登録された最新のメールアドレスに送付することができるようになりました。 会員に研究会やシンポジウム等の案内をお知らせしたい場合は、以下の注意点にご留意いただ き、Web 管理委員会宛([email protected])に、メールにてご連絡下さい。 注意点 ・文章は、簡潔にお書き下さい。 ・なるべく添付ファイルはつけないで下さい。 ・機種依存文字(①や半角カタカナ等)は、文字化けするので使用しないで下さい。 ・連絡先(メールアドレス等)を必ずご記入下さい。 学会誌について 学会誌編集委員長 田崎勝也 『多文化関係学』第 6 号では、20 件の投稿論文がありました。不備のため 1 件が未受理となり ましたが、厳正な査読審査を経て、8 件の論文が採択されました。ご応募ありがとうございました。 第 7 号では、いよいよ特集を編纂する予定です。 「文化の媒介性」をテーマに、一般公募論文 と一緒に掲載されます。どうぞご期待ください。一般公募論文の締め切りは、例年通り 4 月末日 です。こちらもたくさんの論文のご応募をお待ちしています。 - 20 - 新入会員紹介 会員資格 学生 一般 一般 学生 氏名 高松 里 WANG JUNHONG 王 俊紅 長谷川 一般 稲葉 一般 一般 学生 一般 学生 学生 研究分野等 畠中 香織 岡山大学大学院、博士課程 Yasue、Sheri 南山大学国際地域文化研究科 Love 一般 学生 所属 三浦 多文化共生社会/移民/異文化/国際関係 九州大学留学生センター 多文化間心理臨床学 北海道大学、博士課程 国際多元文化教育 有紀 株式会社 光行 異文化適応 阿波銀行 金融 立命館大学 学習科学/情報科学 綾希子 一橋大学、博士課程 守崎 誠一 外国につながる子どものアイデンティティと教育 神戸市外国語大学 異文化間コミュニケーション学 染川 隆俊 大阪学芸高等学校 アフタモヴァ・ 上智大学大学院、博士後期課程 イローダ 関下 昌代 日興シティビジネスサービス 立教大学、博士後期課程/東京大学留学生セ 原田 麻里子 ンター 大正大学大学院、研究生/アジア教育福祉財 鵜川晃 団 難民事業本部 一般 宮本節子 学生 清水 恵 地歴・公民科教育/多文化教育 異文化教育 人事部人材開発 在住外国人支援、多文化社会 留学生アドバイジング ヴェトナム人女性の通過儀礼にみられる文化伝承 のあり方 兵庫県立大学 環境人間学部 応用言語学 デュッセルドルフ大学、博士課程/デュッセ ディアスポラ研究/バイリンガル教育/外国語とし ルドルフ大学東アジア研究所現代日本学 ての日本語教育 学生 山本 晃輔 大阪大学大学院、博士過程 教育社会学/移民研究/ブラジル日系人研究 一般 熊澤 辰義 秋田看護福祉大学 聴覚障害ソーシャルワーク 一般 小川 直人 関西大学人間活動理論研究センター 異文化間コミュニケーション 関西大学大学院、修士課程 ICT を使った新しい教育 関西大学大学院、博士後期課程 教育工学 関西大学大学院、博士前期課程 教育工学 日本語学/日本語教育/日本語教授法/異文化コミュ ニケーション/日本語学習の動機づけ 学生 村上 徹 学生 岸 学生 飯田 直輝 一般 原田 登美 一般 一般 一般 磨貴子 甲南大学 神矢 徹石 医療法人 北九州病院 ジョンストン・ 大阪女学院大学 スコット 小田眞幸 社会福祉 医療情報 異文化 COMMUNICATION;Culture Studies 玉川大学文学部 応用言語学/言語政策論 一般 添田 正揮 日本社会事業大学実習教育センター 多文化ソーシャルワーク/ソーシャルワーク教育 学生 永井 那和 立教大学大学院、博士後期課程 常葉学園大学 社会指標的語用論/メタファー論/音楽相互行為論 異文化間コミュニケーション/日中文化の比較/日 中の対人関係 常葉学園大学 言語テスト 常葉学園大学 日本語教育学/日本語学 一般 YANG YUE 楊 悦 一般 谷 一般 根津 誠司 義 (2009 年 4 月 1 日~10 月 18 日現在) 事務局だより * 学会誌への掲載論文は公的に認められます! 「多文化関係学会」は 2007 年度に「日本学術会議」の「協力学術研究団体」として 認可されその称号を受けています。 - 21 - * 会員の皆様の大学図書館での「学会誌」購入にご協力をお願いします! 大手書籍販売の丸善によって、学会誌(ジャーナル)が販売されています。 (連絡先) 丸善株式会社、国内仕入部(ブックネット S.C.) 古賀哲夫(担当) E-mail: [email protected] 本年度・第 8 回年次大会の抄録の残部があります! 大会抄録の在庫がありますので、入手希望の方は事務局へご連絡ください。 * 会費納入のお願い! * お支払には郵便局の「振込み用紙」に次のことを明記ください。 ① 氏名、住所、会員番号、正会員(8000 円)か学生会員(4000 円) ② 学会の加入者名は、 「多文化関係学会」 口座番号は「00120‐2‐536126」 来年度年次大会のお知らせ 2010 年度年次大会が下記の通り開催されます。奮ってご参加ください。 ★10 月 15 日(金)プレカンファレンス・ワークショップ ★10 月 16 日(土)17 日(日)第 9 回年次大会 場所:常葉学園大学 大会委員長:清ルミ 関連学会案内 ■異文化コミュニケーション学会(SIETAR JAPAN) 2009 年度異文化教育実践研修会(リトリート)■ 日程:2010 年 2 月 20 日(土)、21 日(日) 一泊二日 場所:桜美林伊豆高原クラブ 費用:14,000 円(会員) 、17,000 円(非会員) 12,000 円(就業していないフルタイムの学生:会員、非会員を問わず) 申し込み先:会員関係委員長 森山亜希子 [email protected] 参加申し込み締め切り:2 月 10 日(水) ■日本語教育学会 2010 年度春季大会■ 日程:2010年5月22日(土)、23日(日) 場所:早稲田大学 ★会員の皆様へ ■異文化間教育学会第 31回大会■ 日程:2010年6月12日(土)、13日(日) 場所:奈良教育大学 ニュースレター委員会より 著作図書に関する記事募集★ ニュースレター(NL)委員会では、次回 17 号(2010 年 6 月発行予定)掲載記事とし て、会員の著作図書案内を企画しております。学会の趣旨に関連すると思われる著作、 - 22 - 訳書などを出された場合、その記事を NL 委員会に送ってくださいますようお願いいた します。 ●募集する記事の内容 ・募集対象とする著作の発行時期:2008 年 4 月から 2010 年 3 月末まで ・書名、著者名、出版社名、出版年、総ページ数と本の内容を 120 字以内で紹介したもの ・記事の送付期日:2010 年 4 月末日 ・記事の送付先:NL 委員長 松永典子([email protected]) 事務局より 学会員のための学会活動参加の手引き 諸活動についての情報は、すべて学会ホームページ(HP)http://www.js-mr.org/に 掲載されています。 活動の種類と概要 1.学会活動全般について知る 対象 連絡・問い合わせ 会員・非会員 学会広報委員会・Web 管理委員会 ([email protected]) [学会の目標、沿革、組織、年次大会・ 地区研究会などの情報、学会誌、ニュー スレター、ホームページ利用法、学会費 支払い状況などの確認] 2.学会誌へ論文等を投稿する 会員のみ 学会誌編集委員会 委員長 3.年次大会に参加する 田崎勝也([email protected]) 会員・非会員 1.学会 HP 2.第 9 回年次大会については大会委員長 清ルミ([email protected]) 4.地区研究会に参加する 会員・非会員 北海道・東北:伊藤明美([email protected]) 関東地区は年 2 回、 関東:浅井亜紀子([email protected]) その他の地区は年 1~2 回 中部・関西:李洙任([email protected]) 四国・中国:田中共子([email protected]) 九州:松永典子([email protected]) 5.学会費の支払い状況を確認する 会員のみ 1.Web 管理委員長 河野康成 ([email protected]) *会員番号とパスワードが必要 2.事務局長 小松照幸([email protected]) 2010 年 3 月末まで。 ~編集後記~ 新年明けましておめでとうございます。2010 年最初の NL をお届けいたします。今号 では新たに新入会員の紹介や目次の英語表記等も加わり、内容も盛り沢山になっていま す。2010 年の NL も充実した内容になるよう、編集委員一同邁進して参ります。記事を お寄せくださった皆様、ご協力ありがとうございました。 (NL 委員会:松永典子・大谷みどり・古谷真希) - 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