2011年11月発行 機関紙116号

2011年11月29日
2011年11月29日 116号
埼玉親の会「麦」発行
E-mail
[email protected]
http://ld-mugi.sakura.ne.jp
埼玉親の会「麦」 全体例会
講師:ときがわ町立都幾川中学校 増田 博信 先生
10月29日(土) 浦和コミュニティセンター
(参加者
会員・一般
合計54名)
増田先生は、中学校教師・野球部の顧問と多忙の中、月1回{土曜教室}というソーシャルスキルト
レーニングの活動を10年以上行っております。私の息
子も「麦」を通してこの土曜教室に通わせて頂き3年目
になります。増田先生の教師としての経験豊富なお話を
お伺いしたく依頼したところ、快くお受けしていただき
ました。
講演会の前半は、「発達障害と周辺障害の基本的な理
解」のお話でした。私たちも親として子供の為に、様々
な方法で基本知識は理解していた?つもりですが、今回、
増田先生はいくつかの事例を丁寧に教師として経験さ
れた事と組み合わせてお話されたので、とってもリアル
に感じる事が出来ました。後半は、「ほめほめゲーム」
の全員参加型の内容と「教え子は今」の2つでした。
「ほめほめゲーム」は2人一組になり片方ずつ交代
制で30秒間ほめ続けます。ある方は、
「大人になってから褒められる事がなかったのですごく良い気分
になりました。」と、感想を述べていました。私も息子には、今までよりも上手に褒められるように頑張
ろうと思いました。
「教え子は今」ではたくさんの教え子さんたちが就労したり、結婚されたりと色々な
人生を送っているとの話を頂き、私も将来に向かう息子の良き応援隊でいようと感じたひとときでした。
記事(M)
全体交流会
9/14(水)浦和コミュニティセンター
参加者 会員 23 名、一般 6 名 計 29 名
見学の方も入れて4グループに分かれてのおしゃべり会で、いろいろな悩みや質問を先輩の方にお聞きした
り、アドバイスをいただいたりしました。私の息子は今度成人式を迎えますが、本人は式に参加する気満々で、
親としては中学時代いじめられた思い出しかないので成人式には行かなくても良いのでは?むしろ行ってほ
しくない気持ちでいっぱいでしたが、先輩の方は「相手は意外と自分がいじめていた事は忘れているものだか
ら、気楽に出席しても大丈夫」と、アドバイスを下さいました。ずっと来年の式を思って憂鬱でしたが、肩の
力が抜けほっとしました。自分だけでは解決できない悩みを解決でき、やはりいろいろな方との情報交換の大
切さを感じました。そして、埼玉障害者職業センターで訓練を受けているお子さんのお話は、これからの就労
に向けて参考にさせていただきたい有意義な内容でした。私は、久しぶりに参加したので少し緊張していまし
たが、いつでも迎えてもらえる、そんなほっとする気持ちになりました。
-1-
記事(J・S)
越谷発送&おしゃべり会
越谷市中央市民会館にて 9 月 21 日(水)14 名(他に見学の方 1 名)が発送のお手伝いに集まりました。
初めての人もいらっしゃいましたが、役員さんの指示の下、手際よく会報を組む人、折る人と分担し、11
時には作業が終了できました。当初午後からのおしゃべり会は中止の予定でしたが「せっかく集まったのだか
ら自己紹介ぐらいしましょう」ということで、全員一言ずつ発言しました。その後残れる人でいくつかのグル
ープになっておしゃべり会となりました。私にとって「今悩んでいる事、又この先の不安など先輩お母さんの
体験を聞け、元気になって帰れるのが親の会の良い所だなァー」と思いながら強くなる雨の中を帰りました。
又、今度はゆっくり色々な方のお話を聞かせていただきたいです。日頃、何のお手伝いもできず、せめて発
送ぐらいと思って参加させていただいた私ですが、まだいらした事のない皆さん、是非都合をつけて参加して
みてください。何か心が軽くなって帰れますヨ!
記事(S)
教育グループ活動報告
動 作 訓 練
9月4日(日) 三橋会館 参加者 1 名
10 月 30 日(日)
中止
久しぶりに伺っても、普段通りに接してくださる先生に安心感を覚えます。
力を抜く所等、言葉だけでは伝わらない事も身体を使ってゆっくり教えてくださいます。
始めは窮屈そうにしていた息子もコツがわかると、とても気持ちよさそうです。
記事(K)
動作訓練ってなに?
動作訓練ってなに ?
動作法とは、身体の適切な動きを体得し、発達の促進や心身の緊張や緩和を図ることだそうです。
生きづらさを感じる発達障害の子たちは、ぎこちない動きや多動と合わせ、心はいつも緊張状態なんだろうな
と思います。訓練では、先生が息子の身体をゆっくり捻りながら「ここが硬いなぁ」と穏やかな表情で、少し
ずつ緩めて下さいます。息子の方は、時にくすぐったそうに、時に「痛たたたっ」と言いながらも気持ち良さ
そうです。見ていて、不必要な所に力が入っているのを感じます。最近、よく『心と身体はつながっている』
と耳にしますが、なるほどと納得します。担当の渡辺先生は、親の相談にも耳を傾けて下さいます。私の場合、
息子が一年生時、縄跳びが全然出来なかったこと(今は上手に跳べますよ)やアトピーの事など…です。
動作訓練は、体験も出来ますので、ご興味のある方は是非お試し下さいね!
動作訓練は、体験も出来ますので、
記事(動作訓練担当T)
就労グループ活動報告
宿泊研修会
宿泊研修会
<研修会パート 1>
参加者 親 6 名青年 8 名 ZAC より 4 名
今年も、障害者就業・生活支援センターZAC のご指導により、社会生活力向上セミナーを開催。今年のテー
マは、
「自分らしく生きる」。自己紹介の後、メンバーの話をメモにとりながら、聞く。テーマに沿った話題だ
けでなく、
「○○の時は、どんな気持ち?」という家庭では、逃してしまいがちなやりとりにトライ。
<研修会パート 2>
参加者 親 3 名青年 5 名
「こんなメールが来たらどうする?」の DVD を視聴。
「まず、はじめに誰かに相談する。」と答えた青年がい
なかったのは、PC 社会の怖さを感じた。心当たりのない、宛名のない、〆切期日のない、メールには返信し
ない。その上、差し出し人会社名が「警察」のホームページに載っていることも多いのでチェック。障害があ
る、ない、にかかわらず、大人が意識して子どもたちに教え、架空請求メールの被害を防ごう。
-2-
<楽しい夜~>
楽しい夜~>
トランプやトークやテレビに各自好きなことをしながらも、集まっているというパターン。青年たちのリラッ
クスできる機会。楽しそう、ハイテンション。家事に育児にお疲れの母たちは、夜も更け、おしゃべりに夢中。
<鉄道博物館>
鉄道博物館>
9/4 参加者 親 2 名青年 6 名
一度は行ってみたい、埼玉県のテーマパーク?今回の参加者に鉄男くんはいなかったよう。
<最後に一言、担当から>
最後に一言、担当から>
これほど充実した内容だったのに、参加者が少なかったのは残念。
記事(Y.Y)
勉強会に参加して
9月3日、県民活動センターにて行われた「自己理解のための勉強会」に参加しました。
親子14名が参加し、ZAC から4名のスタッフにご指導いただきました。
A~Cの3グループに4~5名の親子が別れ、
「ワーク」が行われました。
Cグループの人員構成は、就労しているお子さん2名と保護者2名だったのですが、ファシリテーターの方
が、メモを書く時間をしっかり確保してくださったので、全員の考えが正確に伝わりました。また、発表に際
しても、メモの内容を丁寧に確認してくださったり、適宜質問していただいたり、落ち着いて話し合いができ
たようです。
最初の「自己紹介シート」では①基本シート②得意不得意シート③大切にしていることシートの記入と発表
がありましたが、就労している2人とも、自己を客観的に見ることが出来ているようで、
「健康管理を大切に
している」とか、「社会人としてスキルアップすること」を大切にしていると答える等、日頃上司の方から指
示されていることなどが随所に出ていたことが印象に残りました。
休憩後の「コミュニケーションシート」では①「今日は誰と挨拶をしたのか」②-A「自分が話すとき」②B「相手の話を聞くとき」③-A「スムーズに会話ができた時の気持ち」③-B「周囲の人とのスムーズな会話
で生活はどう変わるか」について発表が続きました。ここでは家族の方と適切に朝の挨拶が交わせている様子
や職場の同僚や友人とは、ちょっと苦労しながらも何とか取り組んでいる様子が分かりました。
いずれもシートの記入が丁寧にできており、また、日頃指導されていることを守りながら一生懸命働いてい
る様子がわかり、ほほえましく思えました。
記事(父親 K)
学習会に参加して
学習会に参加して
9 月3日(土)の午後に埼玉県の伊奈町にある県民活動総合センターで埼玉親の会「麦」主催の学習会(勉強
会)がありました。
社会生活力向上セミナー「自分らしく生きる」という題材で、NPO法人東松山障害者就労支援センターの若尾
さん、梅澤さん、根岸さんが講師で「自己紹介」
、
「コミュニケーションと人間関係の大切さを知る」について
のテーマでA・B・Cの3チームに分かれて各班話し合いをしました。
自分自身、6 年ぶり(ちょう久しぶり)に勉強会に参加させていただき、また改めて一から勉強するという
気持ちでこの学習会(勉強会)に参加しました。
僕は、C班で担当は根岸さんでメンバーは N 君、Y 君の母、K 君のお父さんと自分の5人で話し合いをしま
した。参加しているメンバーももちろん大分変わっていて知っている人があまりいませんでしたがまずは、そ
の中で自分自身の自己紹介というプレッシャーがありました。ひと通り終わったらその人の質問コーナーがあ
り全て終わったら一人ずつ順番に話していき、その人の情報をメモしながら話しを聞きました。全員が終わっ
たら自分自身の得意なこと苦手なことそしてなんでそれが得意か不得意かの理由を話し合いのヒントを参考
にしながら書いて説明しました。また質問があり答えて終わったら順番に話していきその人の情報をメモしま
した。後は、毎日の生活で大切にしていることとか今日誰と挨拶したとか自分の思いや考えを伝える時に気を
付けている事、相手の話を聞く時に気をつけていること、スムーズに会話が出来た時にその話しがどんな内容
でどんな気持ちだったかその時の話しと説明をしました。後、スムーズな会話で生活にどんな変化があったか
をそれぞれ一人ずつ順番に話して質問コーナーがあり質問があったら質問したりしました。
-3-
最後にまとめと言うことでコミュニケーションと人間関係の大切さについての感想を一人ずつ話してひと
通り勉強会が終了しました。最後にA・B・Cの各班代表がコミュニケーションと人間関係の大切さについて
のまとめと言うか意見を言いました。自分は、A班とB班の感想をメモしました。ちなみにC班は、自分が言
いました。
今回また新たな気持ちでこの学習会に参加させていただきました。なんせ 6 年ぶりに勉強会に参加したん
ですから。自分自身就職してまもなく5年と 6 ヶ月が経とうとしています。もちろん同じ会社同じ職場で働
いています。
この勉強会で学んだことを糧にしてまた一から自分自身を見つめ直して少しでも人間的にもレベルアッ
プ・スキルアップして、効率よく動くことができ、将来的には立派で何にでも対処できて自分の思っている事
をしっかり話すことができる大人になりたいと思います。
記事(成年本人 H.T)
鉄道博物館を見学して
9月4日(日)に埼玉県の大宮にある鉄道博物館に行きました。
前日 9 月 3 日(土)に県民活動総合センターで泊まった人と現地合流者で行きました。まず、着いたら入
場券を買いました。そしたら運良くボランティアのおじさんの説明ツアーみたいなのがあってその人の説明を
聞きながら館内1Fのヒストリーゾーンを巡回しました。昔の機関車、新幹線、特急電車を見てまわりボラン
ティアのおじさんが一から分かりやすくみなさんに非常に良い説明をしてくれました。明治時代の皇族の人達
が乗る列車や機関車の運転席も見学することができました。一周したらボランティアの人の説明が終わり、ツ
アーが終了しました。終わったら2Fの模型鉄道ジオラマでHOゲージの電車の模型が走るのを見ました。鉄
道に興味がない私も思わず興奮してしまいました。全て終わったので鉄道歴史年表と当時の部品や行き先のプ
レート、切手、昔の鉄道員の制服、切符などを最初からゆっくりと見学しました。帰る前にミュージアムショ
ップでお土産を買って大宮でラーメンを食べて解散しました。
ずっと鉄道博物館に行きたいと思っていて今回念願叶ってようやく初めて行くことが出来て非常に良かっ
たです。初めて鉄道博物館に行ってボランティアの人のうまくて非常に分かりやすい説明を聞きながら回るこ
とが出来たので非常に助かりました。電車にまったく興味がない私でも十分に堪能することができて行って良
かったと思います。今回は、あまり見られなかったので次回は友達でも誘ってゆっくり見て回りたいと思いま
す。何か興奮して楽しかったのが本音です。何か今回行って鉄道が好きになりはまっちゃうかもしれません。
鉄道の勉強をするのもたまにはいいかもしれませんね。
記事(成年本人 H.T)
さいたま市障害者総合支援センター・発達障害者支援係
さいたま市障害者総合支援センター・発達障害者支援係訪問
10/4(火)、対外活動役員、事務局さん、就労 G 役員で、小津礼子所長、太田邦子係長とお会いしました。
限られた時間でしたが、教育、就労他の話をしていただけました。設立以後、発達障害の方や家族の相談を多
数受け、解決に向け、支援をしてきた機関なので、具体例やこれからの施策について意見を交わすことができ
ました。お話の中で考えさせられたことは、教育の支援が、中学校から高校に至ると、途切れることが多い。
高校は、県立、市立、私立で管轄の違いもある。思春期のケアは、本人家族にとって大切である。発達障害の
ある人が就労する時、就労してから、個々に対応を考えなければならない。反面、限られた時間、人材で、多
くの人を支援しなければならない。
新規の相談件数が年間 300 件超。面談は 1 ヶ月半待ち。相談内容を振り分ける窓口の必要性を感じました。
記事(Y.Y)
ロッテ狭山工場見学会に参加して
10 月 13 日(木)にさいたま障害者就業サポート研究会主催のロッテ狭山工場見学会に参加させていただ
きました。ここは東京ドーム 2 つ分という広い敷地で、チューインガム、チョコレート、ビスケット、キャ
ンディの製造が行われている工場で、1998 年から障害者雇用を始められており、現在 16 名の方(身体障
害 5 名、知的障害 11 名)が雇用されています。障害者の方はガムやキャンディの不良品をリサイクルに回
-4-
す作業や、商品の包材を運ぶ作業を担当されていて、企業の 1 員として責任を持って作業されているとのこ
とでした。社員同士の仲が良く、障害のある方も明るく働いているというお話が印象的でした。子供の自立を
考えた時に、働く場があるということが基本になると思いますので、今回のような障害者雇用に力を入れてく
ださっている企業の見学は、親としてとても励みになります。少しずつでもこのような企業が増えてくれるこ
とを切に望みます。工場内の見学は一般の見学者と同じ行程で、チューインガムの製造工程を見学したり、キ
シリトールと砂糖の違いの実験をしたりと、とても楽しいものでしたので、次回は子供たちを連れて来たいな
と思いました。参加させていただき、ありがとうございました。
記事(Y・H)
埼葛北障害者就労・生活支援センターを訪問して
10 月 19 日(水)、久喜の同センターを訪問し支援員の桜井さんからお話を伺いました。
ここではスタッフが 5 名、登録者が約 300 名、最近では発達障害の傾向をもった子供たちの就労が増えて
いるそうです。彼らは、作業はできるが仕事のモチベーションがないのでやり続ける事がむずかしい。マニュ
アルがあってもやり方がわからなかったり、聞けなかったりする。自覚がないのでうまくいかないのはどうし
てなのか、その原因をつかんで働く環境を整えていくサポートをしているとの事でした。
家庭でも就労に備えて基本的生活習慣や体力をつけておくこと、自分の特性を自覚させ働く意識をつけるな
どこれからの課題がみえてきた有意義な訪問になりました。
記事(M)
さいたま障害者就業サポート研究会定例会
北与野の埼玉トヨペット本社会議室 11 月 9 日(水) N、Y、T 参加
立正大学准教授の高橋賢司氏による「障害者雇用と権利条約」の講演と、
「合理的配慮」をテーマにしたグ
ループセッションがありました。限られた時間でしたので、支援者、教員、企業、保護者の障害者雇用につい
てのそれぞれの思いをもっと話し合いたい気持ちになりました。
記事(Y.Y)
特例子会社ウェ
特例子会社ウェルシアオアシス訪問
11月15日(火)、特例子会社ウェルシアオアシスを4人で訪問しました。ウエルシアというドラッグス
トアに店員(知的障害や自閉症傾向の人も含む)を派遣する会社です。訪問した店舗は社員を育成する基本と
なる店舗で、ここである程度成長すると他店へ派遣するそうです。店長以下パートの方まで障害者を指導する
資格を取得する人が多く、皆さんがとても理解のある温かい目で対応していました。
躓いてしまった人も辞めさせず再起するシステムを作り、定年まで面倒を見る、社会保険に入れる位仕事が
できるよう導く等の理念の高さに感激しました。労働時間も仕事の内容も、決められた型を要求するのではな
く、その人の力量にあったものを考えてあげる、ということを強調されていたことが印象的で、自分の子供も
このような環境で働かせてやりたいと思いました。
記事(M・K)
グリーンワーク 「職場定着後の継続就業とキャリア形成を支える」
10 月 29 日(土) GreenWork21 平成 23 年度障害者就業支援研究セミナー・目白大学
パネルディスカッション「定着支援から始まる継続就業の実現をめぐって」のテーマで、リゾートトラスト
(株)有賀幹人氏、(株)いなげやウィング石川誠氏、佐川急便(株)小林章彦氏、障害者職業総合センター鴇田陽
子氏、千葉障害者就業支援キャリアセンター藤尾健二氏、都立七生特別支援学校大沼健司氏が、短時間ながら、
それぞれの立場でたいへん興味深い話をしてくださいました。企業・就労支援機関・学校は、障害者が能力を
発揮し、仕事を続けることができるように力を尽くしてくださっている。そして、各々の専門とする分野で、
サポートをすることが、なかなか本音を伝えられない障害者を守り、育てていくことになるのだと知りました。
また、「問題がある保護者への対応について」という質問があり、いくつかの事例が紹介され、親の影響で
困難に面しても、親を大切に思う障害者の人が多いことに、子どもたちの純粋さを感じました。
記事(Y.Y)
-5-
「生きる力をはぐくむ子育て Ⅱ」に参加して
Ⅱ」に参加して
10 月 18 日(火)「こどもの課題の見つけ方・伸ばし方」をテーマに、しゃけのこいくら会主催の服部先生
の講演会が開催されました。学校・学級を選択するにあたり、通常学級を希望する保護者が増えました。通常
学級がベストなのでしょうか?通常学級の子と一緒に居れば社会性が育つのでしょうか?わが子の発達段階
をしっかりと見極めましょう。ソーシャルスキルは、なるべく小さいうちにしっかりと育てましょう。発達障
害児は、個別指導が必要です。そして、指導で獲得したスキルは、指導者が居ない場面でも発揮できるように、
指導のフェイドアウトをしましょう。大きな目標の前に小さな目標を課題にしましょう。年齢にあった社会性
を身に付けさせたいですね。(大人になるのだから)耳の痛い言葉がたくさんありました。でも当たり前のこ
とですよね。遅すぎることはないのだから、親も一緒に成長しましょう。
記事(N)
平成 23 年度 埼玉精神神経科診療所協会市民講座
10 月 30 日(日)ラフレさいたまで「いわゆる「ひきこもり」について——家族機能研究の立場から」と
題して、シンポジウムが開催されました。
第 1 部 講座
講師は、家族機能研究所代表・さいとうクリニック理事長の斉藤学(さとし)先生でした。依存症研
究の第一人者で、家族関係の話から摂食障害・ひきこもりのお話をされました。
第 2 部 シンポジウム・討論
行政から、埼玉県におけるひきこもり相談の取り組み、国・県のひきこもり対策の解説、相談の現状
当事者として、
「越谷らるご」の 42 歳の男性のお話がありました。ひきこもりをネガティブに考え
ず、「ひきこもることのできる」才能と考えると、一般社会への復帰を解決とは思わず、もう少し手
前で折り合いを付けられないか。討論の中で明るいひきこもりという話題がでました。
記事(N)
第 44 回共に働くまちを拓く勉強会
11 月 4 日(金)NPO 法人障害者の職場参加をすすめる会主催の勉強会が、障害者雇用専門員沖山稚子さん
を講師に「働く障害者に支障が生じたとき——事業所が行ってきた配慮や工夫——」をテーマに開催されまし
た。働く障害者で加齢等により障害が重くなった従業員に対し、事業所が行った取り組みを聞き取り調査し、
昨年まとめた報告書のお話がありました。ほとんどの事業所がなんらかの配慮をして、雇用を継続していまし
た。担当業務の検討・作業時間の調整・作業能力の要求水準・一部の作業を代行等、きめ細かい対応がなされ
ていました。しかし、作業能率の低下・作業量の減少により、他の従業員から不満の声が出ている事業所もあ
ります。退職の例もありました。共通して、いずれも深刻な事態となった結果の退職でした。事業所によって
は、予防の視点からもちょっとした工夫で、加齢に伴う就業上の支障の発生を遅延・軽減しているところもあ
りました。
記事(N)
埼玉県知事あて要望書口頭回答
埼玉県知事あて要望書口頭回答
7月4日(火)付けで埼玉県知事あてに提出した要望書について、9月 13 日(火)に一部口頭での回答を
頂き、代表・就労 G 役員・対外活動役員の 3 名でお話を伺ってきました。限られた時間内での回答及び質疑
でしたので、障害福祉から、家族支援について、医療から、一般医療従事者への理解啓発と発達障害を診断で
きる医療機関の充実について、教育から、小中学校の通常学級における特別支援教育体制の充実と後期中等教
育における支援体制の整備について、就労から、発達障害の職業訓練の充実について、それぞれ回答を頂いた
後、質問やお願いをしてきました。その他の項目については、後日、文書で担当課から回答を頂くことになっ
ていますので、併せての報告はもう少しお待ちください。
当日お忙しい中、丁寧な回答を下さった、障害福祉推進課・福祉政策課・障害者自立支援課・特別支援教育
課・産業人材育成課の皆様方、ありがとうございました。
-6-
記事(K)
公明党県議団意見交換会
9月 16 日(金)午後、県議会議員控え室
代表・就労 G 役員・対外活動役員 出席
例年、公明党埼玉県議会議員団は、次年度の予算要望の前に県内の福祉団体と意見交換会の場を設けてくだ
さっています。今年は、家族支援の充実を中心に話をしました。初めてお目にかかる議員の方々に、発達障害
の人や家族の困難を伝えるのは、たいへん難しいですが、理解して支援をしてくださる人を一人でも多く増や
したいという気持ちで懇談しました。
議員団のみなさま、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
記事(Y.Y)
平成 23 年度第 1 回発達障害者支援体制整備検討委員会
9 月 22 日(木)に、発達障害者支援体制整備検討委員会が、埼玉会館で行われ、関係団体として、埼玉県
手をつなぐ育成会、埼玉県自閉症協会、埼玉親の会「麦」より就労 G 役員が参加しました。第 1 回委員会と
いうことで、埼玉県福祉部福祉政策課から今年度の支援策、発達障害者支援センターまほろばから H22 年度
事業報告及び H23 年度事業計画、教育局県立学校部特別支援教育課から発達障害児への支援体制、国の政策
として埼玉労働局職業安定部職業対策課から障害者雇用の現状と障害者の雇用促進策の説明がありました。関
係機関より、東松山障害者就労支援センターZAC から発達障害者の就労支援状況、上尾市の発達障害者への
就労期支援の説明がありました。企業より、(株)アドバンテストグリーンの青木氏から実際の就労状況、埼
玉県経営者協会専務理事の根岸氏から協会としてできる協力への問いかけがありました。埼玉県医師会畑内科
歯科医院畑院長と埼玉医科大学神経精神科金澤准教授からは主に学齢期の発達障害児が専門ですとのお話で
した。埼玉県立精神医療センター木野田医長からは発達障害だけではなく精神疾患を伴って受診するとのお話
でした。
記事(N)
発達障害者支援センターまほろば主催専門研修
発達障害者支援センターまほろば主催専門研修
11 月 9 日(水)まほろば主催の研修会
「発達障害者の就労への取り組み~特性を理解した支援を目指して~」
が埼玉障害者職業センターの山科正寿氏と国立障害者リハビリテーションセンターの四ノ宮美恵子氏を講師
に開催されました。山科さんからは、「埼玉障害者職業センターでの実践」として現在進行中の発達障害者就
労支援プログラムを使った職業準備訓練のお話がありました。グループ指導を念頭に始められたようですが、
個別の割合がふえました。集中できる時間と疲労の前兆を知ることで作業の正確さや、モチベーションの維持
を図ります。発達障害者の就労には、ジョブコーチ支援の活用が重要です。最近では、職場復帰支援(リワー
ク)の増加による重点化のお話がありました。四ノ宮さんからは、平成 20 年度から 22 年度の 3 年間にわ
たる「青年期発達障害者の地域生活移行への就労支援に関するモデル事業」の取り組みで 11 人への支援のお話
がありました。参加者の 8 割が男性、7 割が 20 代、6 割が精神保健福祉手帳取得・2 割が療育手帳取得、
半数が中退経験者、4 割に就労経験あり、7 割に不登校・ひきこもり経験者。今後の課題は、支援者側の支援
力の向上 地域の支援機関との連携のありかた 支援者に対するスーパービジョン体制。
記事(N)
さいたま市障害者施策推進協議会に、対外活動役員が委員として出席いたしました。内容を日程別にご報告い
たします。詳細は、対外活動役員までお問い合わせください。(配布資料は例会等で回覧)
-7-
9/15(木)、
9/15(木)、10/4
(木)、10/4(火)ワーキンググループ(作業部会)
10/4(火)ワーキンググループ(作業部会) 議題と概容
次期(平成 24~26 年)の障害者総合支援計画が見直されることになりました。両日の議論から、特に発達
障害者支援を求めた私の意見をご報告いたします。今期(21~23 年)の障害者総合支援計画の重点プログ
ラムには、「発達障害者支援システムの構築」が掲げられましたが、市内に発達障害者支援センターが開設さ
れたことから、次期の重点プログラムから発達障害は削除されました。そこで、年々増加し続ける発達障害者
支援センター利用者の実態と、発生率の高さや重篤化、法律改正に伴う発達障害の位置づけの未整備を説明。
次期計画においても、重点プログラムとして継続いただくよう意見を述べました。幸いにも、私の意見は取り
上げられ、次期計画の重点プログラムに発達障害者支援を追加いただくことになりました。
10/27(火)
10/27(火) 本会議 議題と概容(発達障害関連を特に抜粋)
ワーキンググループの意見が反映された次期障害者総合支援計画の素案が作成され、本会議で内容が検討され
ました。出席委員は主だった意見を述べるにとどめ、当日発言できなかった箇所は、後日文書で提出いたしま
した。これら各委員の意見が再検討され素案が修正、さいたま市民からパブリックコメント募集となります。
みなさまの意見で、子ども達の支援が実現されます。どうか、パブリックコメントにご協力お願いします。
記事(H.Y)
11/4(金)さいたま市発達障者支援連携協議会が行われ、対外活動役員が委員として出席いたしました。内
容を簡単にご報告いたします。詳細は、対外活動役員までお問い合わせください。(資料は例会等で回覧覧)
(1)さいたま市発達障害者支援センターの活動状況
H23.4~H23.9 の実績
年代別相談では 19~29 歳が全体の 45%を占めています。40 代の相談は全体の 8%ですが、失業による
家族の扶養問題など、相談内容が深刻化しています。
(2)潤いファイル成人版について
「潤いファイル成人版(案)」を検討。私は、指定シート(書き方)にこだわらず、支援機関が独自に開発
した既存の書式に差替え可能の注釈表記などを意見いたしました。
(3)サポートカードについて
埼玉県サポートカードは、政令市であるさいたま市では発行できません。さいたま市民には、市オリジナル
のサポートカードが必要です。私は、埼玉県サポートカードの作成に携わったため、県のサポートカードに
ついて説明いたしました。その後、市オリジナルサポートカードに向けて、幼児期・学齢期・思春期・成人
期別に、グループ討議いたしました。
記事(H.Y)
9/30(金)与野本町コミュニティセンターにおいて、「第 1 回さいたま市誰もが共に暮らすための市民会議」
が行われました。この市民会議は、
「さいたま市誰もが共に暮らすための障害者の権利の擁護等に関する条例(通
称ノーマライゼーション条例)
」によって開催されるもので、障害の有無に関わらず、さいたま市民が障害者問
題を直接議論できる場です。当日は、8 つのグループ別討議が行われ、埼玉新聞社も取材に訪れました。私はフ
ァシリテーターとして、C グループ 8 名の議事進行を務めさせていただきました。今回のテーマは、「障害者
計画の骨子案及び今後に期待すること」です。参加者からは、テーマに関わらず、広範で貴重な意見を伺うこと
ができ、とても勉強になりました。最後に、8 名のファシリテーターからグループ討議の発表が行われ、約 3
時間の市民会議が終了いたしました。当日の議事録は、さいたま市 WEB に掲載されますので、詳細はそちらで
ご確認ください。
記事(H.Y)
-8-
大会テーマ「あらためて問う発達障害児の学習支援」-知能・学力・生きる力-
「あらためて問う発達障害児の学習支援」-知能・学力・生きる力-
<全体の報告
<全体の報告>
報告>
9/17(土)~19(月・祝)、跡見学園女子大学において
日本 LD 学会第 20 回大会が開催され、
「麦」も親の会の
スペースにポスター展示の参加をしました。大会は第 20
回大会ということもあってか全国から多くの方々の参加
があり、親の会のスペースも書籍の販売と全国 LD 親の会
&各地親の会の活動報告ポスターを見学する人々で大盛
況でした。2 日目には、全国 LD 親の会企画のシンポジウ
ムがあり、約 260 名の参加がありました。
記事(H.K)
埼玉親の会「麦」のポスター展示
<発表プログラムの報告>
全国 LD 親の会企画シンポジウム
9/18(日)
発達障害のある子どもを持つ保護者のメンタルヘルス
~子どものライフステージに応じた家族支援~
司
会
山岡 修 氏(全国 LD 親の会)
話題提供者
高山 恵子氏(えじそんくらぶ)
話題提供者
篁
話題提供者
内藤 孝子氏(全国 LD 親の会)
指定当論者
小林真理子氏(厚生労働省)
倫子氏(お茶の水女子大学教授)
厚生労働省の障害児支援の見直しに関する検討会の報告で、「家族を含めたトータルな支援」が挙げられた。
本企画では、保護者のメンタルヘルスに焦点をあて、家族支援の重要性を話題提供者から発表いただいた。
高山氏は、発達障害児の幼少期において、その特性や養育の困難さから、保護者が重度のストレスが生じやす
いことを説明し、その軽減措置として学童期前の親支援プログラムの必要性を述べた。篁氏は、父親と母親の
養育環境や社会的資源を要因として掲げ、父親・母親の特徴を把握して、夫婦の子育て協力度・経済的満足度
を相関図で示した。生活の質という視点から、保護者自身が専門的な医療支援が必要になる前に、日常的に様々
な支援が提供されるよう、社会的なリソース作りを求めた。内藤氏は、全国 LD 親の会が実施した 18 歳以上
の子どもを持つ会員調査の概要を紹介し、当事者の立場から成人期の子どもを持つ保護者のメンタルヘルスの
対応について述べた。成人の支援機関に限界があり、重篤化して問題となってしまうケースも報告された。
全体を通じ、『親は子どもの支援者であるが、同時に子どもと共に苦しんでいる当事者であり、家族もまた支
援の対象である』という強い提言がなされた。発達障害のある子と同様、保護者もライフステージに応じて支
援内容が異なるのである。
※「麦」は日本 LD 学会の機関会員です。300 近い大会プログラムの中から、ごく一部をご報告させていた
だきました。日本 LD 学会の皆さま、当日は貴重なお話、どうもありがとうございました。御学会のますます
のご発展を、「麦」一同、心からお祈り申し上げます。
-9-
記事(H.Y)
11/7(月)、川口保健所で発達障害の研修会が行われ、対外活動役員が講師として招かれました。テーマは、
「発達障害児の理解と家族支援について」で、当事者の立場から、支援方法をご説明いたしました。このよう
な研修会に招かれるたび、参加者から質問されるのは、理解ある関係者に恵まれながら、保護者が我が子の現
実を受け入れないケースです。不思議に、保護者からの相談では、「学校に理解がない」「必要な支援が受け
られない」という悩みが多いのです。これらの人達が、ちょうど出会えれば、悩みは解消かもしれません。し
かし、大切なのはお互いを思いやる心です。自己主張ばかりでは、うまくいきません。優秀な人にありがちで
すが、最善策を講じるために、無理しすぎていませんか?完璧さを求めるなら、発達障害の子ども達と暮らせ
ません。双方歩み寄り、多少のズレには目をつぶることです。頑張りすぎてストレスを抱え、支援に影響して
は、子どもにとって迷惑です。保護者と関係者は、長い道のりを歩くチームです。協力し合える人脈が必要で
す。後に続く人達には、私の失敗を繰り返さないよう、より良い支援チームを作っていただきたいと思います。
私の話がお役に立てたか分かりませんが、何らかの解決のヒントになれたら幸いです。川口保健所およびご参
加いただいたみなさまのご活躍を期待しております。
記事(H.Y)
11/17(木)、春日部保健所で発達障害の研修会が行われ、対外活動役員がパネリストとして招かれました。
当日の内容を簡単にご報告いたします。
パネルディスカッション「地域での支援の実際~効果的な連携のために~」
コーディネーター
黒崎泰恵氏【障害児(者)生活支援ルームともに】
パネリスト ①野倉慶子氏【春日部市健康課】
②内園千枝氏【越谷市ことばの治療相談室】
③山根 修氏【獨協医科大学越谷病院医療ソーシャルワーカー】
④荒木雅子氏【障害児(者)生活支援ルームともに】
⑤H.Y【埼玉親の会「麦」】
野倉氏は、幼児教室の指導成果を発表。幼稚園等に通園する子の特別な指導の場を課題に挙げた。内園
氏は、ことばの相談室の受け皿不足を懸念。保護者が我が子の障害を受容できず、支援者との間に温度
差が生じることを報告。山根氏の所属する「子どものこころ診療センター」は、予約診察待ち期間が長
い。医師は子どもの診察が中心だが、ソーシャルワーカーは、保護者のメンタルヘルスサポートも重要
な役目であるとのこと。荒木氏は、思春期以降のトラブルを説明。機関名称に「障害」という文字があ
るため、気軽に相談できない心理に理解を示した。H.Y は、親の会が果たす地域の役割を報告した。
みなさま、当日は大変お世話になりました。今後も、発達障害のある子ども達へお力添えの程お願い致します。
記事(H.Y)
あとがき
今年も残り 1 ヶ月となりました。親子共々お忙しい毎日をお過ごしと思います。
今年も麦の活動にご協力いただきありがとうございました。来年もご協力をお願いいたします。
皆さま、良いお年をお迎えください。
Merry Christmas and a Happy New Year
- 10 -