第2学年国語科学習指導案

第2学年国語科学習指導案
1
単元名 係の仕事をナレーターになって紹介しよう 「どうぶつ園のじゅうい」
2 単元の目標
・自分の知っていることと結び付けて説明文を読もうとする。 【国語についての関心・意欲・態度】
・時間的な順序や事柄の順序を考えながら獣医の仕事やそのわけを読み取ることができる。
【読むこと(1)イ・エ・オ】
・条件に沿って経験したことをもとに書くことを決め、簡単な構成の文章を書くことができる。
【書くこと(1)ア・イ】
・時間の順序を表す言葉を理解する。
【伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項(1)イ(ウ)】
3
指導にあたって
① 児童の実態とめざす児童の姿
子どもたちは、二年生になって「たんぽぽのちえ」で、時間的順序を意識する読み方やわけを表す
叙述を一度学んでおり、
「とき」
「ようす」
「わけ」の視点から、4つの「ちえ」を明らかにしてきた。
その際に、様子を文章からつかむことが難しい児童もいるため、挿絵を活用して内容・様子をつか
ませ、考えを持てるように促してきた。また、動作化が好きな児童が多いので、様子を理解する際に
動作化を取り入れてきた。
児童は、ワークシートを活用し「とき」
「ようす」
「わけ」の項目を意識しながら、必要な語句を抜
き出すことができていた。また発表時には、校庭で見たたんぽぽをイメージしながら、たんぽぽの様
子を説明している児童もいた。
しかし、中には「わけ」をぬきだす際に、
「わけ」を表す「~のです。
」
「~からです。
」などの文末
表現に注目して探すことの難しい児童もいた。また、図鑑を活用した際に様子を見つけることができ
てもわけを抜き出すことができない児童も見られた。
本単元では、表現活動として学級の係の仕事について伝える文章を書いていく。仕事の大変さや楽
しいわけを「~がたいへんだった。なぜなら…からです。」
「~がおもしろかった。それは、…だから
です。
」などの文章記述を使わせていくことで説明文の形を意識させていきたい
また、発表の時には、聞く側もナレーターとなり、興味を持ってお互いの仕事について聞きあえる
ようにしていく。その際に「はじめ」
「中」
「おわり」の紹介やまとめの言葉、具体的な仕事の内容に
ついて興味をもって聞かせたい。
② 教材について
本教材は「獣医」の仕事内容について、これまでの客観的に説明されている文章と大きく異なり、
「わたし」という観点で日記のように書かれている。また、どの子も行ったことのある動物園のお話
であり、児童の大好きな動物が写真や絵で紹介されており、これらを教材文の叙述に合わせながら、
興味をもって読み進めていくことができると考える。
特に獣医さんの一日が日記のように時間を追いかけながら書かれているので、時間的順序をとらえ
やすい。この時間的な順序と「見回り」
、
「日記を書く」、
「おふろに入る」
「いのししのちりょう」、
「に
ほんざるのちりょう」
、
「ペンギンのちりょう」などの事柄の順序を表にまとめることで時間と事柄の
順序性の関係をしっかりとおさえるができると考える。また、「わけ」の文章記述も「~から」、「~
です。だから~」などの言葉で書かれているので、事柄と理由の関係もわかりやすいと思われる。
また、本教材の学びを活用するために「係の仕事をナレーターになって紹介しよう!」という表現
活動をすることが、位置づけられている。ここでは、学級の係の仕事について、事柄の順序性を大切
にしながら説明文を書き、発表していく。その際に「書くことカード」を活用することで、
「はじめ」
「中」
「おわり」の文章構成に合う内容と具体的な経験を意識して考えることができるだろう。内容
と経験を比べて書くことで、自分自身を振り返ることができると考える。
また、お互いに文章構成や内容を意識して、テレビのナレーターになったつもりで紹介したり、聞
いたりすることで活動に意欲を持って取り組むことができると考える。
2の2-1
③ 指導について
本単元では、
「時間的な順序や事柄の順序を考えながら獣医の仕事やそのわけを読み取ることがで
きる。
」ことをねらいとしている。時間と事柄を結び付け、そのわけを読み取ることを重視していき
たい。
そこで、二次の始めに、獣医さんの仕事と時間をクイズ形式で組み合わせながら話の順序をつかま
せていく。そして、
「はじめ」の仕事の紹介、「中」の具体的な仕事の内容、「おわり」のまとめに気
づかせていきたい。
また、わけについて読み取るために、
「~からです。」「~です。だから~」のわけを表す文章記述
にも注目させていく。同時に、獣医さんの動きについて、仕事の様子や動物の様子を文章からイメー
ジさせ、動作化しながら、文章への理解を深めさせていく。特に、動物園にいるたくさんの動物に一
匹ずつ「おはよう」と声をかけながら見回っている時の獣医さんの動物を気遣う気持ちや、薬を飲ま
ないにほんざるに薬を飲ませるために知恵を出す姿には、子どもたちも驚いたり感動することができ
るであろう。このような、筆者の心情に立ち戻って考える機会を作り、理解を深めさせていきたい。
④ 校内研究との関わりについて(研究観)
研究の重点 「三つの読み」をつける学習活動の工夫
手だて① 単元における「三つの読み」の明確化について
本単元において、児童に活動させたい「三つの読み」を以下のように設定する。
・段落ごとに仕事の様子やわけが書かれていることを読む。(正確)
・はじめて知ったことや考えたことを元に自分と比べて感想をまとめることができる。(論理)
・
「はじめ」
「なか」
「おわり」の順序に気をつけて簡単な構成の文を書くことができる。(活用)
手だて② 最終的な言語活動につながる単元構成について
本単元では、
「時間的な順序や事柄の順序を考えながら獣医の仕事やそのわけを読み取ることが
できる。
」ことをねらいとしている。
そこで、二次の始めに、獣医さんの仕事と時間との関係を挿絵を利用して、クイズ形式で組み合
わせながら話の順序をつかませる。そして、
「はじめ」の仕事の紹介、
「中」の具体的な仕事の内容、
「おわり」のまとめに気づかせていきたい。また、時、動物、獣医の仕事を話の流れに沿って、ワ
ークシートにまとめていくことで、話のつながりや順序性をつかませていく。その際に、動作化を
取り入れ、獣医が一生懸命動物と接する気持ちに迫ることで、獣医の仕事の大変さをつかむととも
に動物への思いやりや気遣いに気づかせていきたい。
三次では、児童はこれらの学習から話の順序性や児童自身の思いも入れながら、読む相手にわか
りやすい文章を書いていく。そしてさらに、書いたものをナレーター形式で交流していくことで、
自分の考えを広めていく。そうすることで、興味を持って活動できるようにしたい。
このようにして、学級の係の仕事を分かりやすく友達や家族に伝えていくとともに日々の学級活
動をふり返らせていきたい。
手立て③ 「三つの読み」に対応した学習活動の設定について
主要な学習課題を以下のようにする
○獣医さんは、なぜこのような仕事をしているのかな。(正確)
時間と獣医の仕事を整理し、時間や事柄の順序にそって話が進んでいることをつかませていく。
また、獣医の仕事の重要性や大変さを、動作化しながら考えさせていきたい。
○「動物園のじゅうい」を読んで初めてわかったことや 面白いと思ったところはどこかな。(論理)
教材から分かった事やおもしろいと思った文を書きぬき、そのわけを表現する言葉を活用してい
くことで気持ちを伝えさせていく。
○係の仕事についての説明を書き、ナレーターになって紹介しよう。(活用)
話の順序をまとめてきたワークシートを活用して「はじめ」
「中」
「終わり」の構成、わけを表す
文末表現、自分の考えを取り入れて「係の仕事の紹介文」を書く。特に、時間や事柄の順序性を教
科書の流れを参考にし、書かせていく。
この文章は、ペアで確認していくとともに家族にも紹介し、一言感想をもらうことで次の作文へ
の意欲へとつなげていきたい。
2の2-2
手だて④ 学びを活用した「表現評価」について
単元を貫く課題(表現課題)
《係の仕事をナレーターになって紹介しよう!》
話の順序をまとめてきたワークシートを活用して「はじめ」
「中」
「おわり」の構成、わけを表す
文章記述、自分の考えを取り入れて読む人がわかりやすいように説明文を書いていく。特に、時間
や事柄の順序を大切にして書くことを意識させていきたい。
表現評価規準
評価
正確
論理
「はじめ」
「中(いつもの
自分の係の仕事の様子や
A
仕 事 )( と く べ つ な 仕 事 ) 」 わけを自分の気持ちや考え
「おわり」に分けてくわし を入れて書くことができる。
く書くことができる。
「はじめ」
「中」
「おわり」
自分の係の仕事の様子を
B
の形で大体の内容を書く 書くことができる。
ことができる。
A・B 以外
A・B 以外
C
4
活用
「はじめ」「中」「おわり」の構
成に沿って4つの段落で書くこと
ができる。
「はじめ」「中」「おわり」の構
成に沿って大体書くことができ
る。
A・B 以外
指導過程と評価計画(12時間)
指導(◇)と評価(●)【評価観点:評価
学
習
活
動
○動物園はどんなところか話し合う
・動物園は広くていろいろなたくさん動物がいるよ
・病院のマークがあるよ。動物園に病院があるんだな
○動物園のお医者さん(獣医)は何をするのか考える
・動物が病気になったら見てあげるよ
・動物の病気を治すよ
・動物の検査をするよ
「どうぶつ園のじゅうい」を読んでかんそうを書こう(正確)
第
一
次
(
1
時
)
○動物園の獣医を読んでの感想を書く
・獣医さんの仕事がたくさん書いてあるよ
・にほんざるがお薬を飲んでよかった
・いのししのおなかに赤ちゃんがいてびっくりした
じゅういさん(筆者)の一日のしごとが書いてあったよ。
しごとがいくつもあるんだな。
・動物園のじゅういを勉強をして、筆者みたいに自分の係の仕
事の説明文を書いて紹介しよう
≪かかりのしごとをナレーターになってしょうかいしよう!≫
2の2-3
方法】個への支援
C→B への手立て(※)
◇動物園の様子について話し合
い、動物園の中に病院がある
ことに気づかせる。
◇動物園には獣医がいることや
獣医の仕事について学習して
いくことを大まかにとらえら
れるようにする。
◇段落番号と文番号を打たせ、文
章のどの部分を読んでいるか
が分かりやすいようにする。
●題名や写真から教材に興味を
もち、学習の見通しを持って
いる。
【関:発言、観察、ノート】
※挿絵や写真を提示しながら、
動物園のイメージを広げさ
せ、学習への興味を喚起させ
る。
◇書き手が獣医であり、獣医の
仕事を紹介していることを確
認する。
○3つの場面の分け方を考える
◇大まかな内容を書いたカード
・初めは、自分の仕事について紹介しているよ
を並び替えさせ、「はじめ」
・朝・朝の見回りが終わるころ・昼前・夕方・1 日の終わりの仕
「中」
「おわり」に気づかせて
事が、書かれているよ
いく。
・最後は、
「ながい 1 日が終わります。」とまとめが書いてある ●時間の順序を表す言葉を意識
して、内容を読み取っている。
「たんぽぽのちえ」と同じで「どうぶつ園のじゅうい」も
【言語:発言、観察】
「はじめ」しごとのしょうかい、
「中」しごとの内容「おわ
●「はじめ」「中」「終わり」の
り」まとめに分けられて書かれている。
三つのまとまりで文章が書か
れていることに気づいてい
る。【読む能力:発言、観察】
※時間に注目させて読ませる。
「はじめ」
「中」
「おわり」の3つのまとまりには、何が書か
れているかな(正確)
朝、じゅういさんはどんなしごとをしているのかな(正確)
第
二
次
(
8
時
)
○朝の獣医の仕事を話し合う
・朝、動物園の中を見回るよ
・動物たちが元気か、見て回るよ
・動物が病気をしていないか怪我をしていないか見回るよ
・動物たちの様子がおかしくないか動物園の動物たちを1ぴき、
1ぴき見て回るよ
○朝、動物園の見回りをする理由を考える
・元気な時の動物の様子を見ておくと、病気の時にすぐ気づく
ことができるからだよ
・朝、見回って顔や声を覚えて慣れてもらうためだよ
・動物園の動物は弱っている姿を見せないし、痛いところやつ
らいことを隠そうとするから病気かどうか分かりにくいから
だよ
元気な時のどうぶつのようすを見ておくことと、顔を見せ
て、てきではないことをわかってもらうために、じゅうい
さんは毎朝、1ぴき1ぴきの動物の様子を見回る。
○ふりかえりの感想を書く
・獣医さんは、動物たちの健康をとても気にしているのだな
・動物と仲良くなることは大変
2の2-4
◇獣医の仕事にサイドラインを
引かせることで、獣医のした
ことに気づいたことに気づか
せていく。
◇朝の獣医の仕事について、
時・動物・行動・ようす・わ
けに分けたワークシートにま
とめることで、読み取らせる。
●朝の獣医の仕事やわけを見つ
け、内容を読み取っている
【読む能力:発言、ワークシー
ト】
※文末表現の「~からです。
」や
「~のです。」になっていると
ころが「わけ」であることに
気づかせる。
◇朝の見回りが終るころの獣医
の仕事にサイドラインを引か
見回りがおわるころ、じゅういさんはいのししに何をした
せることで、獣医のしたこと
のかな(正確)
に気づかせる。
○いのししに関する仕事について話し合う
◇いのしし役と獣医役を決め、
・いのししのおなかに赤ちゃんがいるかどうか調べたよ
機械を当てる様子と獣医の気
・おなかの中のようすをさぐるためにいのししのおなかに、そ
持ちを考えさせる。
っと機械を当てたよ
・えさを食べさせている間に、機械をそっと当てたよ
○獣医さんが、えさを食べさせながら調べた理由を考える
●朝の見回りがおわるころの獣
・いのししがこわがらないようにするためだよ
医の仕事やわけを見つけ、内
・いのししのことを考えてあげているんだよ
容を読み取っている。
【読む能
力:発言、ワークシート】
じゅういさんは、いのししがこわがらないようにきかいを
※動作化することで本文の内容
そっと当てて、おなかに赤ちゃんがいるかしらべた。
と対応させていく。
○ふりかえりの感想を書く
・いのししの事を考えて、怖がらない工夫をしていてすごいな
くすりをのまないにほんざるにじゅういさんは何をしたの
かな。(正確)
◇お昼前の獣医の仕事にサイド
ラインを引かせることで、獣
医のしたことに気づかせる。
○にほんざるに薬を飲ますための獣医の工夫について話し合う
・にほんざるはにがいあじが大嫌いだから、薬を飲まないよ
・えさの中に入れても、すぐ気づかれたよ
・錠剤を砕いて粉にしてバナナの間にはさんだら、薬のところだけ
よけて食べたよ
・はちみつにまぜたら、あまいから、食べれたよ
◇バナナの模型などを使い、獣
医のしたことを実践しなが
ら、薬を飲ませる工夫をつか
ませていく。
○獣医さんが、一生懸命薬を飲ませようとした理由を考える
・にほんざるが弱ってしまうから助けたいからだよ
・にほんざるに元気でいてほしいからだよ
◇お昼前の獣医の仕事の様子を
時・動物・獣医の仕事・わけ
に分けたワークシートにまと
めることで、読みとらせる。
じゅういさんは、にほんざるを元気にするために、くすり
がのみやすい方法を工夫して、やっとのませた。
●お昼前にした獣医の仕事(工
夫)を見つけ、わけを読み取
○ふりかえりの感想を書く
っている。
【読む能力:ワーク
・獣医さんが、にほんざるを助けるために頑張っていることがわか
シート発言、観察】
ったよ
※獣医のしたことを動作化する
・にほんざるのためにいろいろな工夫をしていることが、すごいと
ことで、主語を明確にさせて
思った
いく。
・にほんざるが、最後に薬を飲んでくれてよかった
2の2-5
◇夕方、獣医がした仕事にサイ
ドラインを引かせることで獣
医のしたことに気づかせる。
◇ペンギンの模型を使い、ボー
○夕方、ペンギンに何が起こったのか話し合う
ルペンが体に刺さる様子や出
・えさと間違えてボールペンを飲み込んでしまったよ
しにくいことをつかませる。
・ペンギンが死んでしまうから、大いそぎで薬を飲ませて、ボ
●夕方の獣医の仕事(工夫)を
ールペンをはかせたよ
見つけ、わけを読み取ってい
・死なせたくないから早く手当てをしたよ
る。【読む能力:発言、観察】
○獣医さんが、一安心した時の気持ちを考える
※ペンギンが、ボールペンを飲
・ペンギンが、元気になったから
み込んだのは、どれだけ大変
・ペンギンを早めに手当てできたから。
なことかを叙述からつかませ
じゅういさんはペンギンがしんでしまうといけないからか
る。
ら、大いそぎではかせて、ペンギンのいのちをまもった。
◇夕方の獣医の仕事を時・動
物・獣医の仕事・わけに分け
○ふりかえりの感想を書く
たワークシートにまとめるこ
・獣医さんの仕事は、動物の命がかかわる大切な仕事だな
とで、読みとらせる。
・すぐに手当てする獣医さんは、すごいな
ボールペンをのみこんだペンギンにじゅういさんは何をし
たのかな(正確)
じゅういさんは一日のおわりに、どんなしごとをするのかな
(正確)
○一日の終わりの獣医の仕事について考える
・日記を書くよ
・さいごにお風呂に入るよ
○日記を書いたり、お風呂に入ったりする理由を考える
・同じ病気があった時に、いい治療をするためです
・動物の体には人間の病気のもとになるものがあるからです
・同じような病気やけがの時に役に立つからです
・病気のもとを持ち出さないため必ずお風呂に入るよ
じゅういさんはどうぶつ園のどうぶつたちが元気にくらせ
るようにびょう気にとてもちゅういしている。
○獣医の 1 日の仕事について振り返る。
・獣医さんの仕事は、たくさんあって大変だな
・獣医さんの仕事は、命を守る大切な仕事なのだな
2の2-6
◇一日の終わりの獣医の仕事を
時・獣医の仕事・わけに分け
たワークシートのまとめるこ
とで、読み取らせる。
●一日の終わりに獣医がする仕
事やわけを見つけ、内容を読
み取っている。
【読む能力:発言、観察】
※「だから~のです。
」のわけを
表す表現に注目するようアド
バイスする。
◇獣医の一日をまとめた表を振
り返らせることで、獣医の仕
事の数の多さと一日でこれだ
けの仕事をこなすことの大変
さを読み取らせる。
「どうぶつ園のじゅうい」を読んでのかんそうを書こう(論
理)
(論理)
○面白かったところや驚いたところを感想文に書く
・獣医さんが、にほんざるに薬を飲ませることが上手なことに
ひかれたから、このことを書こう
・わたしは、ペンギンがボールペンを丸ごと飲んだことにびっ
くりしたので、そのことを書こう
・獣医さんはペンギンの命を助けて動物の命を守っていること
がすごいと思ったから、それについて書こう
・動物園の獣医さんは色々工夫してたくさんの動物を見守って
いるから、そのことについて書こう
読んで、感想(引き付けられたこと)を書くことができた。
◇「引き付けられる」とはどの
ような気持ちかを押さえる。
◇教師の感想文のモデルを提示
することで、書くときのポイ
ントを示す。
◇自分の知識や体験と比べさせ
ながら書かせる。
◇はじめ(ひきつけられたこ
と)、中(そのわけ)、おわり
(考えたことや気づいたこ
と)の三つの簡単な構成を考
えさせ、それをもとに文章を
書かせる。
●学習を通してひきつけられた
ことをもとに、感想を書いて
いる。
【書く能力:ワークシート】
※これまで書いてきた振り返り
の感想を参考にさせていく。
自分自身の経験を想起させ
る。
友だちのかんそうを読んで、よいところをみつけよう(論理)
◇班ごとに発表の様子、経験の
内容、気持ちが伝わるまとめ
に注意して聞くようにアドバ
○友だちの感想のどこがよかったか交流する
イスする。
・○○さんの感想は、おどろいたわけが分かりやすかったよ
◇ワークシートに友達の発表で
・○○さんの感想は、調べてみたいことが書いてあって、よか
良いと思ったところを見つけ
ったよ
て書き込ませる。
・○○さんの感想は、自分のけがのことが書いてあってよかっ
●友達の感想を読み合い、相互
た
評価することで、感想を深め
ている。
【読む能力:発表・ワ
みんな、上手にかいてあるな。いろいろな感想があるな。
ークシート】
※友達のよかったところの観点
を上手に書いている児童を観
察し発表させることで、書く
ことの観点をつかませる。
自分のかかりのしごとについての台本を書こう(活用)
○係の仕事の台本を書く
第
三
次
(
3
時
)
・
「はじめ」は、自分が何の係か言えばよいのだな
・
「中」は、
「いつもすること」を話すのだな
・ほかにも、
「とくべつな仕事」についても話そうかな
・
「おわり」は、自分の気持ちを話すのだな
・台本(
「はじめ」
「中」
「おわり」
)が書けたよ
自分のかかりの仕事の様子について書くことができたよ。
2の2-7
◇作例から台本の書き方を示
し、「はじめ」
「中」
「おわり」
の構成を考えさせる。
◇「はじめ」「中」「おわり」に
分けた台本の枠に考えた構成
を書きこませる。
◇「とくべつな仕事」は、自分
が気づいてしたことやしてう
れしかったことに注目して書
くようアドバイスする。
●選んだ題材を示された観点に
沿って書いている。
【書く能力:プリント】
※思い出すために、係の友達と
話し合って、書かせる。
◇台本をもとにペアで話す練習
をし、それぞれの項目につい
て伝わるか確認させていく。
かかりのしごとを友達や家の人に伝えよう(活用)
○ナレーターの練習をする。
・台本をもとに紹介するよ
・書いたことを見直すよ
・友達に自分の仕事が伝わるか聞いてもらうよ
●自分の係の仕事について、観
点に沿った文章を書いてい
る。
【書く能力:プリント・観察】
※ペアでお互いの説明文を読み
合い、気づいたことを伝え合
いながら、見直しさせていく。
かかりの仕事を伝える文章ができあがったよ。
かかりのしごとをナレーターになってしょうかいし合おう
(活用)
○いろいろな係の仕事をナレーターになって紹介しあう
・説明文をもとに紹介し合うよ
・どんな事に気をつけて仕事をしているのかな
・自分のしごとの頑張っている所を紹介するよ
じぶんのかかりのしごとについてわかってもらうことが
できたよ。家の人にも伝えたいな。
◇班ごとに発表の様子、活動の
内容、気持ちが伝わるまとめ
に注意して聞くようにアドバ
イスする。
●自分の係の仕事について、自
分の思いや考えをまとめて紹
介できている
【読む能力:発表・プリント】
※ペアで声の大きさ、速さに注
意して練習させていく。
かかりの仕事について紹介できたよ!
仕事についてくわしく伝えることが出来たよ。
が
の
み
や
す
い
方
法
を
工
夫
し
て
、
や
っ
と
の
ま
せ
た
。
じ
ゅ
う
い
さ
ん
は
、
に
ほ
ん
ざ
る
を
元
気
に
す
る
た
め
に
、
く
す
り
や
っ
と
、
い
っ
し
ょ
に
の
み
こ
ん
で
く
れ
ま
し
た
。
は
ち
み
つ
に
混
ざ
っ
て
い
る
か
ら
そ
の
ま
ま
の
め
る
味
が
、
あ
ま
い
か
ら
わ
か
ら
な
い
。
こ
な
を
は
ち
み
つ
に
ま
ぜ
た
ら
く
す
り
の
と
こ
ろ
だ
け
よ
け
て
た
べ
て
し
ま
い
ま
し
た
。
こ
な
だ
と
入
っ
て
い
る
か
わ
か
ら
な
い
。
切
っ
すた
きバ
なナ
もナ
のの
と間
いに
っは
しさ
ょん
だで
とわ
おた
いし
しま
いし
。た
。
じ
ょ
う
ざ
い
を
く
だ
い
て
こ
な
に
し
、
た
て
に
半
分
に
く
す
り
が
あ
る
の
が
わ
か
る
。
2の2-8
え
さ
の
中
に
入
れ
て
も
、
す
ぐ
に
気
づ
か
れ
ま
し
た
。
★
し
た
こ
と
のに
絵ほ
ん
ざ
る
・
元
気
に
な
っ
て
ほ
し
い
た
す
け
た
い
薬
を
飲
ま
な
い
。
お
昼
前
い
つ
け
が
を
し
た
に
ほ
ん
ざ
る
ど
う
ぶ
つ
し
ご
と
〈
く
す
り
を
の
ま
な
い
に
ほ
ん
ざ
る
に
じ
ゅ
う
い
さ
ん
は
何
を
し
た
の
か
な
。
〉
ど
う
ぶ
つ
園
の
じ
ゅ
う
い
5 本時の学習(第二次中4時)
① ねらい
お昼前にした獣医の仕事(工夫)を見つけ、わけを読み取ることができる。
【読むこと】
② 展開
時 学習活動と主な発問(○)
指導(◇)と評価(●)【評価観点:評価
予想される児童の思考の流れ(・)
方法】個への支援C→Bへの手立て(※)
◇時を表す言葉を見つけさせる。
5 1 本時の課題をつかむ。
○お昼前の獣医の仕事について確認する
◇四段落を音読させて今日の内容を確
・にほんざるに薬を飲ませようとしているよ
認させる。
◇「やっと、いっしょに飲み込んでくれ
ました」から獣医が苦労して飲ませた
ことをつかませる。
くすりをのまないにほんざるに、じゅういさんは何をしたのかな(正確)
15
2 課題について考える
◇獣医のした工夫にサイドラインを引
○にほんざるに薬を飲ますための獣医の工夫について話
かせることで、獣医のしたことに気づ
し合う
かせる。
・にほんざるは苦い味が大嫌いだから、薬を飲まない
・えさの中に入れても、すぐ気づかれたよ
◇動作化することで、動作の主語を確認
・錠剤を砕いて粉にしてバナナの間にはさんだら、薬
しながら読みとらせていく。
のところだけよけて食べたよ
・はちみつにまぜたら、あまいから、食べれたよ
15 3 考えを交流し、深める
○工夫のわけについて考える
◇バナナの模型などを使い、獣医のした
・薬だとわからないようにするために粉にしたよ
ことを実践しながら、薬を飲ませる工
・バナナは、にほんざるの好物だから食べれそうだよ
夫をつかませていく。
・はちみつは、味が付いていてそのまま飲みやすそう
◎なぜ獣医さんは、一生懸命薬を飲ませようとしたのか ◇「やっと」に注目して音読させること
な
で、獣医の一生懸命助けようとする気
・にほんざるが弱ってしまうから助けたいからだよ
持ちをつかませていく。
・にほんざるに元気でいてほしいからだよ
5
4 考えをまとめる
◇事象と理由の関係を読み取り、学習し
○獣医の昼前の仕事とわけを表にまとめる
たことを表にまとめさせる。
・獣医さんがしたこととわけを分けて書こう
●お昼前にした獣医の仕事(工夫)を見
・獣医さんは、薬を飲ませるためにいろいろな工夫を
つけ、わけを読み取っている。
考えたんだな
【読む能力:発言、ワークシート】
※獣医のしたことを動作化することで、
主語を明確にさせていく。
じゅういさんは、にほんざるを元気にするために、くすりがのみやすい方法を
工夫して、やっとのませた。
5
5 ふりかえる
・獣医さんが、にほんざるを助けるために頑張ってい ◇学習を振り返り、心に残ったことを自
ることがわかったよ
分の言葉で書かせる。
・にほんざるのためにいろいろな工夫をしていること
が、すごいと思った
・にほんざるが、最後に薬を飲んでくれてよかった
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