ヒーターの基礎公式

■ヒーターの基礎公式
ヒーター設計にあたってその基礎となる算式を参考までに掲載いたします。
1. 電気容量(kW)の算出方法
被加熱物の質量と比熱(最高温度時と最低温度時の値の平均)を次式に当てはめると
必要な電気容量を算出できます。
質量(kg)×比熱×上昇温度(℃)
kWh =
3,600
2. オームの法則
抵 抗 R オ ー ム の 抵 抗 体 に 電 圧 E ボ ル ト を 印 加 し ま す と 電 流Ⅰア ン
ペアが流れ次の関係が成立します。
E
〔A〕
Ⅰ=
E = ⅠR 〔V〕
R
R =
E
〔Ω〕
Ⅰ
3. 電 力
I =
E=
R=
t =
W=
Q=
電 流
電 圧
電気抵抗
時 間
電 力
熱 量
アンペア〔 A 〕
ボ ル ト〔 V 〕
オ ー ム〔 Ω 〕
秒 〔 S 〕
ワ ッ ト〔 W 〕
カロリー〔 cal 〕
電気のなす単位時間当たりの仕事をいい、下記の式で算出されます。
W = EⅠ =Ⅰ2 R
4. ジュール熱
抵 抗 R オ ー ム の 抵 抗 体 に 電 流Ⅰア ン ペ ア を t 秒 間 連 続 し て 流 し ま す と 、 抵 抗 体 中 に 発 生 す る 熱 量 は 、
次式で表わされます。
Ⅰ2 Rt
Q =
= 0.24 Ⅰ2 Rt カロリー〔cal〕
4.186
5. 熱量の単位
水1グラムを1℃温度上昇させるに要する熱量を単位にとり、これを1カロリーで表わします。又、一般
にはキロカロリー,キロワット時でも表わします。
1キロカロリー〔kcal〕= 4186ジュール〔J〕〔W・秒〕
=
1
キロワット 〔kW〕
860
6. 合 成 抵 抗
直列接続
抵抗 r 1 , r 2 ……r n〔Ω〕のものを全部直列に接続した場合の合成抵抗 R〔Ω〕
は次式の如くなります。
並列接続
は次式で表わせます。
抵抗r 1 , r 2 ……r n〔Ω〕のものを全部並列に接続した場合の合成抵抗 R〔Ω〕
7. 三相交流回路
線 電 圧 E〔 V 〕の 平 衡 三 相 交 流 回 路 に デ ル タ
( △ )又 は ス タ ー
( Y )結 線 し た 場 合 、 電 圧 , 電 流 , 電 力 の
関係は次式で表わせます。
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