MOVE 2016情報学部案内 Faculty of Informatics 「新」 情報学部 ! 3学科体制始動 情報化は、さまざまな分野で日々進んでいます。静岡大学情報学部では、 「情報」を切り口に人間・社会・文化を学び、豊かな体験と知識・技術を 身につけることで、将来の可能性を広げます。 1 5 つの広がり Integrated Studies 文工融合(p.5-23) 文工融合(情報社会のデザインなど文科系とコンピュータ科学 やシステム設計などの工学系の連携)を設立以来の理念としてい ます。このたび、社会のニーズに合わせて文工融合をいっそう推 進するために 3 学科体制に移行しました。 入 試(p.7~8) Entrance Examinations 一般入試(前期日程、後期日程)、AO 入試、推薦入試など多様 な受験のチャンスがあります。入試は文系と理系の両方があり、 どちらで受験しても入学後は総合的な情報学を学ぶことができま す。 研 究(p.12, 16, 20) Research 社会の変化に適応した情報技術の開発、経営戦略や各種サービ スにおける情報技術の応用、そうした情報化が社会にもたらす影 響やニーズ・課題の分析など多様な研究が行われています。合わ せて 70 人以上の専任教員が在籍しており、このような多彩な教 育環境の中で、学生は自分に合った分野を選んで学ぶことができ ます。 就 職(p.25~26) Careers 私たちの生活は情報にあふれており、情報を有効に活用し、技 術・サービス・社会の発展・充実を担う人材への期待は今後ます ます高まっていくでしょう。情報学部で学ぶことによって、さま ざまな業界への就職の道が開けます。 連 携(p.4, p.33~34) Collaborations 情報学部には、地域や企業と連携した授業やプロジェクト作り を学ぶ授業があります。国際交流にも力を入れており、語学研修 や留学制度なども整っています。 2 現代情報社会を 「豊かな人間性で結ばれた社会」 にするために。 私たちが生きている現代社会は、コンピュータとネットワークを用いたシステムに支えられています。 少子高齢化や地方再生、グローバル化など私たちが抱える多くの課題を解決するためには、ICT(情報 通信技術)の仕組みや技術が社会にもたらす影響を理解しつつ、さまざまな分野で ICT を実践的に活 用する能力を身につけることが必要です。 静岡大学情報学部は「文工融合」を旗印に、広い視野から情報化に取り組むべく、国立大学唯一の情 報学の総合的学部として発展してきました。ここでは、計算機科学の最先端の技術から、情報技術の国・ 企業・日常生活における実践と応用、私たちが暮らしやすい情報社会のデザインまで、さまざまなこと を学ぶことができます。 さあ皆さん、一緒に情報学を学んでいきましょう! 3 さまざまな取り組み 地域連携推進活動 ……………… 企業連携 ………………………… 情報学部では、近隣小中学校への ICT 教育支援 情報学部では最前線のシステム開発を担ってい ボランティア派遣や地元企業への ICT 支援や技術 る実務家との連携を教育・研究に取り入れていま 者向け教育などを行い、地域との関わりを深めて す。教育面では、大学の教員と企業の実務家が共 います。これらの活動は、地域社会との連携の意 同して授業や演習を実施しています。また研究面 義を再確認し、同時に活動を通してさまざまな発 では、情報・通信・電気などの企業や公共機関と 見をしていくことを狙いとしています。 多彩な共同研究を推進しています。 国際交流 ………………………… 静岡大学では世界各国の 40 大学と学生交流に 関する協定を結び、学部生・大学院生の交換留学 に便宜をはかっています。海外からも大勢の学生 が 静 岡 大 学 に 留 学 し て お り、毎 年 30 か 国、約 300 名の留学生が在学しています。 4 Informatics 静岡大学情報学部の教育 3学科体制始動 情報社会・情報技術の急速な進展に伴い、新たに必要とされる人材を育成するために、これま での 2 学科に加え、新たな学科を創設し、3 学科体制に進化しました。3 つの学科は、それぞ れ計算機科学、情報サービス設計、情報社会デザインという中心テーマを持ちながらも互いに連 携し、高度情報社会をリードする多様な人材を育成する教育を進めています。 カリキュラムの流れ 専門科目および卒業研究 情報技術 サービス創出 コミュニティ 情報数理 マネジメント メディア 情 報 学 部 共 通 科 目 情 報 モ ラ ル ・ 情 報 基 礎 など 全 学 教 育 科 目 ( 教 養 科 目 ) 外 国 語 など 情報科学科 行動情報学科 理系入試 ⇒p.22 文系入試 入試情報 資格取得 5 ●教員 ●学芸員 ●社会調査士 理系入試 情報社会学科 理系入試 文系入試 ●アドミッション・ポリシー ●入試科目 ●過去2年間の入試データ ⇒p.7~8 専門科目とは ⇒p.9~20 サービス創出 & マネジメント ・データサイエンスに基づく社会ニーズ分析やコンサルティング、システム構築 ・製造、金融、公共、医療、教育など多様な分野での情報サービス開発と創出 ・プロジェクトやビジネス計画からユーザビリティ、サービス品質までのマネジメント 行動情報学科 専門科目群 学科間 連携 科目群 情報科学科 情報学基礎科目群 総合融合科目群 専門科目群 情報技術 & 情報数理 学科間 連携 科目群 ・情報処理や通信を支える要素技術 の研究 ・情報通信技術を活用した製品・シ ステム・サービスの開発 ・社会や人間と調和した情報通信技 術の創出と応用 学科間 連携 科目群 情報社会学科 専門科目群 ・情報社会の仕組みと諸問題の分析・ 考察 コミュニティ ・情報社会におけるメディアの生産・ & 受容の分析、メディア実践 メディア ・情報の立場からの地域課題解決と 新たなコミュニティ・デザイン 情報学部共通科目とは ⇒p.21 基礎知識・技能を身につける 情報学部の全学生の必修科目として、情報モラル、情報学基礎、情報処理基礎を学びます。 さらにネイティヴ・スピーカーによる実践的英語、レポートや論文の書き方に役立つ日本語の 技法を学び、表現能力を高めます。 全学教育科目とは ⇒p.22 豊かな人間性を育む 静岡大学に入学した全学生が履修する「全学教育科目」は、狭い専門性だけにとらわれるこ となく、幅広い知識、広い視野、豊かな人間性などの「教養」を身につけるためのものです。 「教養」 をしっかり身につけることで、豊かな人生を送ることができると同時に、社会の中で自分がど のような生き方をしたらよいかを判断することができるようになります。 6 Entrance examination information 入試情報 静岡大学情報学部では「育てる人間像」「目指す教育」「入学を期待する学生像」を 以下のように考え、これにふさわしい学生を求めています。みなさんもぜひ一緒に、 情報学部で学びませんか? 情報科学と情報社会についての豊かな知識と国際感覚を備え、 育てる 人間像 情報モラルと高度な情報技術、情報マネジメント能力を身につけた社会人を育 成します。 目指す教育 情報科学と情報社会学が連携・融合した情報学の基礎的な教育とともに、 計算機科学、情報サービス、情報社会デザインというそれぞれの分野において 体系的な専門教育を行います。 新しい学問分野「情報学」に強く興味を持つ人、情報ネットワーク社会にあっ 入学を期待 する学生像 て多様化する地域社会に貢献しようという意欲のある人、情報学を学ぶうえで 必要な基礎学力と論理的思考力を有する人の入学を期待します。 入試情報の入手先 詳細な入試情報は静岡大学Webページあるいは静岡大学情報学部Webページをご覧ください。 ◎Webページ 静岡大学 … http://www.shizuoka.ac.jp/ 情報学部 … http://www.inf.shizuoka.ac.jp/ なお、募集要項をご希望の方は、以下のWebページで入手方法をご確認ください。 ◎静岡大学学部入試専門ページ http://www.shizuoka.ac.jp/nyushi/guide/youkou.html 入試科目 情報学部では、●一般入試(●前期日程・●後期日程)、●推薦入試、 ●AO入試など、多様な受験チャンスを用意しています。 平成28年度 情報科学科 AO入試 (専門高校枠) 基礎学力試験 (英語、数学または数学・情報) 面接 推薦入試 センター試験 (5教科6科目または4教科6科目) 面接 行動情報学科 情報社会学科 基礎学力試験 (英語、小論文) 面接 センター試験(3教科4科目) グループワーク および個人レポート センター試験 (4教科5科目) 面接 センター試験 一般入試(前期) センター試験 (5教科7科目) 個別試験(数学、英語) 区分A(理系) 区分B(文系) (5教科7科目) (6教科7科目 または5教科7科目) センター試験 (6教科7科目または5教科7科目) 個別試験(国語、英語) 個別試験(英語、総合) 一般入試(後期) センター試験 (5教科7科目) 個別試験(数学) センター試験 (6教科7科目または5教科7科目) 個別試験(英語) センター試験 (6教科7科目または5教科7科目) 個別試験(英語) ※その他の入試(3年次編入試験、私費外国人入試、アジアブリッジプログラムの入試)につきましては、上記のWebページをご覧ください。 7 過去2年間の入試データ ■情報科学科 前期 後期 推薦 (一般枠) AO (専門枠) 合計 平成 26年度 前期 後期 推薦 (一般枠) AO (専門枠) 合計 平成 27年度 募集人員 志願者 受験者 合格者 (入学者) 60 20 7 5 8 100 183 180 22 27 42 454 162 89 22 27 42 342 67( 61) 23( 23) 7( 7) 5( 5) 8( 8) 110(104) 60 25 7 - 8 100 218 136 16 - 23 393 204 64 16 - 23 307 67( 62) 31( 30) 6( 6) - ( -) 8( 8) 112(106) 合格者 (入学者) ■情報社会学科 平成 26年度 平成 27年度 募集人員 志願者 受験者 前期 後期 推薦 (一般枠) AO (専門枠) 合計 55 30 10 - 5 100 116 190 22 - 15 343 107 74 22 - 15 218 64( 56) 40( 29) 10( 10) - ( -) 5( 5) 119(100) 前期 後期 推薦 (一般枠) AO (専門枠) 合計 55 30 10 - 5 100 178 357 19 - 13 567 158 155 19 - 13 345 62( 55) 46( 28) 12( 12) -( -) 5 ( 5) 125(100) 募集人員 志願者 受験者 ■3年次編入 平成 26年度 平成 27年度 合格者 (入学者) 一般 推薦 合計 若干名 若干名 若干名 18 1 19 18 1 19 9( 1( 10( 6) 1) 7) 一般 推薦 合計 若干名 若干名 若干名 11 1 12 11 1 12 4( 1( 5 ( 1) 1) 2) ■ 平成27年度 ………………………………………………………………………… ○出身地別分布※ 北海道・東北 4人 四国・九州・沖縄 11人 近畿・中国 28人 関東・甲信越 28人 外国 3人 ○男女別分布※ 情報科学科 情報社会学科 女子 14人 東海 129 人 静 岡 64人 愛 知 44人 岐阜・三重 21人 女子 43人 男子 58人 男子 94人 北陸 6人 ※私費外国人留学生を含む 8 Department of Computer Science 情報科学科 ■ 情報科学科の教育理念 ………………………………………………………… これからの情報技術者・研究者には、革新的な研究開発を遂行する能力に加え、社会とビジネス の動向を理解して製品・システム・サービスのビジョンを掲げることや、それを具現化するために 必要となる技術を見極める能力が求められます。 情報科学科では、情報通信技術における広い知識と高い専門性の獲得を基本とし、文工融合の理 念に基づいて人間や社会と調和した情報技術の創造と応用を推進する能力、情報科学を軸足としな がら新たな領域の開拓に挑戦する能力を育成します。 ■ カリキュラムの特徴 …………………………………………………………… 計算機科学領域をカリキュラムの軸として、知能情報科学領域や人間情報科学領域を横断的に学 ぶことが出来るようになっています。また、他分野と協調的に連携するための広い知識を身につけ るため、他学科で開講している科目の履修も推奨しています。まず、情報の数理的側面の学習を徹 底して進めるとともに、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データベースなどの技術要 素は少人数グループワークでの実験・演習を通じて理解を深めます。また、卒業研究では知識の活 用能力、批判的・論理的思考力、課題探求力、問題解決力、コミュニケーション能力などの総合的 な育成を行い、高度な研究活動にも従事できる基礎的能力の習得を目指します。 9 ■ 履修科目例 ……………………………………………………………………… 4年次 卒業研究 3年次 人工知能 オペレーティングシステム 言語理論 パターン認識 機械語と計算機械 ヒューマン インタフェース シミュレーション ソフトウェア品質管理 人間情報活用論 知能情報科学領域 計算機科学領域 人間情報科学領域 2年次 コンピュータ ネットワーク プログラミング方法論 離散数学 情報理論 アルゴリズムと データ構造Ⅰ&Ⅱ 論理回路 データベースシステム論 ディジタル信号処理 1年次 情報学総論 微分積分学Ⅰ&Ⅱ 認知科学 プログラミング コミュニケーションスキルズ 情報数学 学習マネジメント リーディング スキルズ 線形代数学Ⅰ&Ⅱ 10 Department of Computer Science 情報科学科 ■ 授業紹介 ………………………………………………………………………… 情報科学実験 現在の情報社会は情報通信システムに支えられています。では、その情報通信システムの核とな る要素技術がなにか知っていますか? それはハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データ ベースです。「情報科学実験」は、これら 4 つの要素技術について3つのパートに分けて学ぶ実験 科目です。 情報科学実験Ⅰでは、ネットワークとデータベースのメカニズムを学ぶことによって、コン ピュータ群が情報通信システムとして機能する仕組みを習得することができます。情報科学実験Ⅱ および情報科学実験Ⅲでは、CPU(コンピュータの中央処理装置)の構造と CPU 上で動くプログ ラムについて学ぶことによって、コンピュータをハードウェアとソフトウェアの両面から理解する ことができます。 これらの実験は、授業を聞くだけの講義ではなく、自らの手を動かして実習を行う実験という形 で進めるので、身についた知識として確実に獲得する ことができます。 今後、情報通信技術は益々成熟し、現在我々が着想 するような製品・システム・サービスはほぼすべて実 際に実現することが可能となっていくでしょう。情報 科学実験を通じ、情報通信システムの核を構成する要 素技術のすべてを習得することは、世界を創造するた めの無限のツールを手にすることに繋がります。皆さ んは将来の地球のために何を創っていきますか? ■ 卒業後の進路…………………………………………………………………… 情報科学科の研究室出身者の半数以上が、より高度な知識や技能を身につけるため大学院に進学 します。大学院修了生を含む卒業生の多くはメーカーや ICT(情報通信技術)サービス企業の技術 者としての道を進みますが、企業や大学の研究所において引き続き最先端技術の研究・開発に従事 する卒業生も少なくありません。 ■卒業生の進路 ICT分野の最先端を担う研究者 大学 公的研究機関 企業研究所 情報科学科 理系入試 情報技術 情報数理 大学院 進学 ICT産業を支える技術者 製造業 情報通信産業 ICTサービス業 ソフトウェア産業 その他あらゆる産業分野 11 青木徹 研究室 見えない情報を引き出す放射線情報学 スマホなど個人の持つ機器にも当たり前のように カメラが搭載され、一昔前の単純なリアルな写真や ビデオの撮像から、コミュニケーションツールとし て、さらには AR などの新しい情報入力デバイスと して活用されるようになってきています。そして、 赤外線や紫外線などの目に見えない領域の画像も私 たちに恩恵をもたらし、X 線などの放射線も医療や 工業、セキュリティーなどで大いに役立っています。私たちの研究室では、目に見えない「放射 線」のもつ情報を高度に引き出す画像入力デバイスを中心に、放射線イメージングから材料設計 にいたるまで一貫した研究を進めています。放射線情 報学の構築を目指し国内外の研究機関と連携して放射 線イメージングのパラダイムシフトを目指すと共に、 企業との連携やベンチャー企業を起業し、世の中に実 際に役に立つ研究を進めています。海外の研究室と学 生を含む交流も盛んに行っています。 竹内勇剛 研究室 インタラクションを通じて他者の心を知る 私たちが初めて会った人と一緒になったとき、たとえその 人と言葉を交わさなくても、「この人は今こんな気持ちだ」 「この人は今こんなことをしたいはずだ」とそれなりに予想 できてしまうのはどうしてでしょうか? 認知的コミュニケーション研究室(竹内研究室)では、人 間が情報を生み出す過程を研究する認知科学という学問領域 に基づいて、他者の心を「知る」ための研究に取り組んでい ます。コンピュータやロボットはその振る舞いのすべてを人 間が制御可能であり、そこには人間のような『心』はありま せんが、人間はしばしばそれらに私たちと同じような『心』 の存在を感じてしまうことがあります(エージェンシー認知) 。 当研究室ではエージェンシー認知が誘発される過程における 人間とコンピュータ・ロボットとのインタラクションに着目し、 さまざまな実験を通して人間同士のみならず人間とテクノロ ジーとが互いに「心を通わせる」ことの実現を目指しています。 12 Department of Behavior Informatics 行動情報学科 ■ 行動情報学科の教育理念 ……………………………………………………… 行動情報学科では、現代の ICT に基づく情報を多様な形で「実践」的に活用する能力を養うこと を目指しています。ICT の急速な進展のなかで、最適な社会環境や公共サービス、新たなビジネス デザインの企画・開発・設計において、幅広い分野でリーダーシップを発揮できる人が求められて います。行動情報学科では、情報サービスを創造的に設計する力や、ビッグデータやリッチデータ などを分析するデータサイエンスを活用する能力を身につけ、企業などの組織において経営戦略を 策定し、生活に密着した情報サービスを企画・推進することのできる人材を育成します。 ■ カリキュラムの特徴 …………………………………………………………… まずテクノロジ基礎科目群でシステム設計や情報基盤技術などを学び、マネジメント系、問題解 決系、サービス系の科目へと学習を進めていきます。マネジメント系ではビジネスやテクノロジの 知識に基づく目標の立案や実行計画の策定・推進のための科学を学び、問題解決系では問題を発見・ 定義し、解決方法の提案・実施、結果の検証を行っていくための方法を学びます。その上で、サー ビス系科目群では、製造、金融、公共、医療、教育などさまざまな分野での情報サービスの意義、 構造と開発方法を学び、卒業研究につなげていきます。行動情報学科の科目では実践を重視してお り、少人数クラスでの指導やグループ演習を行う科目を多数用意しています。 13 ■ 履修科目例 ……………………………………………………………………… 4年次 卒業研究 3年次 組織マネジメント 意思決定論 プロジェクトマネジメント システムマネジメント グローバル経営システム論 知的情報システム開発 学習過程論 視聴覚教育メディア論 2年次 データマイニング 情報システム開発演習 産業社会行動分析 マネジメント系領域 問題解決系領域 サービス系領域 Webシステム設計演習 データ分析応用論&演習 ビジネス計画論 ユーザビリティ設計・評価論 データ処理プログラミング 情報・ネットワーク経済と競争 情報資産構築論 環境・地理情報システム論 1年次 経営のしくみ 情報システム基礎演習 データベース論 情報学総論 統計学入門 情報と心理 プログラミング コミュニケーションスキルズ コンピュータネットワーク基礎 学習マネジメント リーディング スキルズ 問題分析と モデリング 14 Department of Behavior Informatics 行動情報学科 ■ 授業紹介 ………………………………………………………………………… ビジネス計画論&演習 行動情報学科が目指すものは、情報技術をベースに企業を変革していくリーダーを育成すること にあります。そのためには、経営戦略論、マーケティング論、財務管理論、組織論など経営学系に 関する知識を実践的に応用し、具体的に活用できる能力が必要になります。 複雑に絡み合った問題を解きほぐし的確な戦略課題を設定する「分析力」、そして、創造性に富む アイディアを出して戦略課題を解決する方策を考える「企画力」、さらにその方策の実現に向けて関 係者を巻き込み動員できる「コミュニケーション力」が求められています。 この授業の特徴のひとつは、ビジネスプランの作成を通じて、上記の 3 つの能力を育成するための 実践的な教育を行っていることです。学生はチームを組んで本格的なビジネスプランづくりを行いま す。そこには、調査や意見交換、ときには熱い議論をする場面も出てきますので、説得力と論理に裏 打ちされた計画作りと共に豊かなコミュニケーション力を育むことができるように工夫されていま す。もうひとつの特徴は、現実世界の企業 活動をモデル化したビジネスゲームを採り 入れ、ビジネスの現場を仮想体験できる教 材を使用していることです。現実のビジネ スを経験していない学生でも、ダイナミッ クに展開していく現実のビジネスの難しさ とドラマ性、そこに潜む経営の面白さを学 ぶことができます。 ■ 卒業後の進路…………………………………………………………………… 行動情報学科所属となる研究室の出身者は、大学院進学に加え、情報サービスの企画・開発者や プロジェクトマネージャーなど ITC 活用の高度専門職への道に進んでいます。また、情報システム を用いる一般企業のさまざまな部門の総合職に就く学生や公務員となる学生も増えています。新学 科では新たに多数の教員が加わり、今後さらに多様な進路が見込まれます。 ■卒業生の進路 行動情報学科 理系入試 文系入試 情報システムの高度専門職 サービス創出 マネジメント 大学院 進学 サービス企画 コンサルタント プロジェクトマネージャー データサイエンティスト ICTスキルを有する総合職 営業・企画 広報・メディア 経理・監査 教育・学芸 エンジニアリング 15 大島純 研究室 知識基盤社会に必要な人間の知性を研究 現在、ビジネスの世界だけでなく、社会を動かす 原動力は化石燃料ではなく、人間の知識だと言われ ています。こうした社会の変化に伴って、必要とさ れる賢さも変わってきています。何かを正確に憶え たり、できるといったスキルから、新しいものを作り出すアイディアをたくさん生成できる人材 が必要とされるようになってきました。 大島純研究室では、こうした新しいタイプの人間の知性を分析したり支援したりするために、 学習環境を設計してその中での学習者の行動を分析するという研究プロジェクトを行っています。 例えば、ある研究プロジェクトでは、グループワーク を支援するコンピュータ・ネットワーク環境を利用し て、授業の教材を設計し、受講生の学習活動の向上を 目指した授業実践研究を行っています。ロボットをグ ループに導入したり、学習者の会話を自動分析する社 会ネットワーク分析ツールの利用方法を検討したりと 多様な研究アプローチに挑んでいます。 田中宏和 研究室 ITを使った経営革新の方法論の研究 田中 ( 宏 ) 研究室では、経営学と IT を融合させた経営革新アプローチの方法論を探究していま す。日本には約 420 万の事業所がありますが、その 99.4% は中小企業です。大企業と比較して 中小企業は IT の導入が大幅に遅れています。効率の悪い経営によって倒産・廃業に追い込まれる 事業所も多くあり、経営革新が求められています。研究室では戦略論や組織論、管理会計、生産 管理などを学ぶだけではなく、最近注目されているアジャイルによるシステム開発の方法論も学 びます。浜松は日本を代表するモノづくりの 産業集積地のひとつです。静大の立地を生か し、4 年生は全員、浜松市内の町工場で業務 改善に取り組みます。経営診断を行い業務改 善の課題を見つけ、経営者や従業員と検討を 重ねながら経営情報システムの開発・導入を 行います。3 年間授業で学んだ知識とスキル を体当たりで実践することを通じて、「社会人 基礎力」を身につけた「文工融合」型の行動 できる人材の育成を行っています。 16 Department of Socio-Information Studies 情報社会学科 ■ 情報社会学科の教育理念 ……………………………………………………… 社会の情報化とネットワーク化が進み、私たちの生活はとても便利で快適なものとなりましたが、 その一方で、プライバシー侵害や著作権の問題、人間関係の希薄化の問題など、新しい問題が次々 に生じています。情報社会学科では、情報技術や情報システムの可能性や危険性などを理解したう えで、主にメディアとコミュニティという 2 つの観点から情報社会の目標や課題を考えていきま す。そして、多様な専門家との協働の場を形成し、新しい情報社会をデザイン・実現できる人材を 育成します。 ■ カリキュラムの特徴 …………………………………………………………… 情報社会学科では、情報社会の仕組みと諸問題を考察・分析する社会的視点・知識を形成し、情 報技術や情報システムの本質を理解して人間、環境、情報技術が調和する情報社会を構想し、企画・ 提案・実践する能力を育成します。そのためにメディアとコミュニティという 2 つの学習体系、さ らにその土台となる「基盤領域」、2 つの学習体系をつなぐ「融合領域」という学習領域が置かれて います。フィールドワーク・実習を通じての問題解決能力、国際感覚やコミュニケーション能力、 情報収集・分析力、プレゼンテーション能力などの育成を目指します。 17 ■ 履修科目例 ……………………………………………………………………… 4年次 卒業研究 3年次 都市地域政策論 公共圏論 メディア文化論 地域情報マネジメント 異文化コミュニケーション論 サイバーテクノ思想論 フィールドリサーチ 情報学方法論演習 ジャーナリズム論 コミュニティ系 2年次 社会調査法 コミュニティ・デザイン論 都市デザイン論 メディア系 情報社会思想 グローバリゼーションと社会 電子メディア論 メディア・スタディーズ ネット文化産業論 1年次 パブリック・ガバナンス論 コミュニティ・メディア実習 美術とメディア 情報学総論 社会調査論 メディア・リテラシー プログラミング コミュニケーションスキルズ 情報社会概論 学習マネジメント リーディング スキルズ コミュニケーション・メディア史 18 Department of Socio-Information Studies 情報社会学科 ■ 授業紹介 ………………………………………………………………………… メディア・スタディーズ 週末の天気、昨日のメジャーリーグの試合結果、タレントの結婚。メディアのおかげで、私たち は実に多くの情報を知っています。けれども、メディアを介して知ることと現実に体験することは 同じ�
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