戸籍、国籍関係業務について

戸籍、国籍関係業務について
~もう出しましたか? 「出生届」~
海外で出生した子は、出生の日から3ヶ月以内に出生届をしなければなり
ません。特に、当地で出生し、併せて外国の国籍をも取得した子は、出生
の日から3ヶ月以内に出生届をしなければ、日本国籍を喪失してしまいます
ので、ご注意願います。(日本人同士の婚姻の場合は、国籍留保の必要は
ありません)
なお、戸籍・国籍関係業務の場合、複雑な手続きとなることも多いので以下
の届出以外でも戸籍・国籍関係に関する相談がある場合には総領事館まで
直接ご連絡下さい。
1.出生届 (印で出生した子の報告的届出)
(1)必要書類
イ. 印(州)政府又発行又は医師による出生証明書
ロ. 上記出生証明書謄本の日本語翻訳文
ハ. 親の戸籍謄本コピー(ある場合)
(2)届出条件
両親又は片親が日本人であること
(3)届出人
父、母、法定代理人、同居者、医師・助産婦その他の立会者
(4)届出期間
出生後3ヶ月以内
(5)注意事項
イ. 届出期間は出生後3ヶ月間ですので、例えば1月1日に生まれた場合、
3月31日までに届出を行う必要があります。(戸籍法第41条)
ロ. 出生子が出生により外国の国籍を取得した場合であって、かつ、日本国
籍を留保する意思を表示した出生届を出生後3ヶ月以内に提出しなかった
場合には、当該出生子は出生時に遡って日本国籍を失うこととなりますの
でご注意下さい(国籍法第12条)。なお、国籍法第12条の規定により日本
国籍を失った子については、その子が20歳未満であり、かつ、日本に住所
を有するときは、法務大臣に届け出ることによって日本国籍を再取得するこ
とができます。この場合の届出は日本の法務局又は地方法務局において行
うことになります。
2.婚姻届(印で婚姻した場合の報告的届出)
(1)必要書類
イ. 戸籍謄本
ロ. 印人配偶者の出生証明書謄本
ハ. 上記出生証明書謄本の日本語翻訳文
ニ. 婚姻証明書謄本
ホ. 上記婚姻証明書謄本の日本語翻訳文
ヘ. 婚姻要件具備証明書写
ト. 婚姻許可書及び婚姻許可申請書写
(2)届出条件
イ. 印国の法律に基づいて婚姻が成立していること
ロ. 当事者の1人が日本人であること
(3)届出人
本人
(4)届出期間
婚姻後3ヶ月以内
(5)注意事項
イ. 届出期間内に届出を行わなかった場合には、上記必要書類の他に遅延
理由書を添付すれば婚姻届を受理することが出来ますが、正当な理由がな
く届出を怠った場合には罰せられることがありますのでご注意下さい。(戸籍
法第120条)
ロ. 日本人間の婚姻届も当館において届け出ることができます。
3.認知届(既に出生した子を認知する場合)
(1)必要書類
イ. 戸籍謄本
ロ. 認知しようとする子の出生証明書謄本
ハ. 上記出生証明書謄本の日本語翻訳文
(2)届出人
認知する父親
(3)届出期間
特になし
4.認知届(胎児認知)
(1)必要書類
イ. 戸籍謄本
ロ. 母親の出生証明書謄本
ハ. 上記出生証明書謄本の日本語翻訳文
ニ. 母親の独身証明書
ホ. 上記独身証明書の日本語翻訳文
ヘ. 母親からの認知承諾書
ト. 上記承諾書の日本語翻訳文
(2)届出人
胎児認知する父親
(3)届出期間
妊娠してから出産するまで(出生後の届出は不可)
(4)注意事項
イ. 本届出を行った場合、母親の国籍や両親の婚姻等には関係なく胎児認
知をされた子供は日本の国籍を保有することが可能となりますが、その場合
母親が届出人となって上記1.の「出生届」を当館又は市区町村役場に提出
することが必要となりますのでご注意下さい。
ロ. 母親が外国人である場合、出生届提出を出生後3ヶ月以内に行わない
と、胎児認知を行っていても出生子は日本国籍を失うこととなります。
5.死亡届
(1)必要書類
イ. 印政府発行の死亡証明書謄本
ロ. 上記死亡証明書謄本の日本語翻訳文
(2)届出条件
日本人が印国内にて死亡した場合
(3)届出人
同居の親族、同居していない親族、その他の同居者、家主、地主又は家屋
若しくは土地の管理人
(4)届出期間
死亡後3ヶ月以内
(5)注意事項
イ. 届出期間内に届出を行わなかった場合には、上記必要書類の他に遅延
理由書を添付すれば死亡届を受理することが出来ますが、正当な理由がな
く届出を怠った場合には、罰せられることがありますのでご注意下さい。(戸
籍法第120条)
ロ. ご遺体又はご遺骨を日本に移送され、日本での埋葬を希望する場合に
は、日本の市区町村役場にて埋葬(又は火葬)の許可を得る必要がありま
す。同許可を得るには死亡届の提出又は、戸籍への死亡事実の記載が条
件となっています。その一方で、当館に死亡届を提出頂いた場合には外務
省を経由し本籍地役場へ送付するため、手続きに1ヶ月半程度の時間を要
しますので、日本での埋葬(又は火葬)を希望される方は死亡届を日本の市
区町村役場へ直接提出して下さい。