事業計画及び予算(pdfファイル)

平成26(2014)年度事業活動計画
平成 26 年2月 17 日
一般財団法人三重YMCA
§1 経営理念(ミッション)
三重 YMCA は、イエス・キリストによって示された愛と奉仕の精神に基づき、次の使命を
果たすための活動を展開します。
1
すべての人が、生涯をとおして人間らしく成長することを願い、ボランティアの育成と、
共に学び合う教育に力を注ぎます。
2
お互いの人権を尊重し、共に生きる福祉社会と、すべての生命が守られる環境の実現に
努めます。
3
歴史に学び、互の文化を理解し、正義と平和のために、世界の人びとと共に歩みます。
4
常に何が正しいのかを、共に考え、話し合い、実践する社会の実現をめざします。
§2 経営方針
1
三重県内の、青少年の心身の健全な成長に貢献する。
2
お客さまに満足と感動を提供して、団体の価値を高める。
3
近隣 YMCA 及び日本 YMCA 同盟の協力を得て、業務を推進する。
§3 重要課題
1
平成 26(2014)年度は、百五銀行様への確実な返済を目的として、予算・計画の確実な
執行が求められる。このため、理事者・職員、必要に応じて日本 YMCA 同盟職員を交えて、
責任者会議を定期的に開催し、責任・執行の強化に努める。
2
財政を安定させるため、平成 26 年度は黒字化を達成し、以後黒字体質を継続する。
このため、四日市本館の賃貸化の推進と、売上総利益がマイナスとなっているプログラムの
総利益0化に取組む。
3
より充実したプログラムの提供と事業安定化を図るため、事業分野毎に責任者を配置し、次
いで、事業全体を統括する人を配置する。
§4 重点施策
《
全般 》
1
理事者・職員全員が、理念を再確認するとともに、理念を共有する。
2
黒字化を達成し、財政の安定を図るため、四日市会館の賃貸化を推進する。
3
四日市会館を拠点としている野外活動と本部事務局をキッズステーションに移し、相互補完
の実現と、幼児・青少年育成団体としての性格のみえる化を実現する。
《
要員 》
4
ユースボランティアの獲得と研修を、近隣 YMCA・日本 YMCA 同盟の協力を得て行う。
これにより、活動の安心・安全を確保するとともに、参加者の信頼を得る。
5
野外活動の人的な充実を図り、参加者の広がりを目指す。
《
業務 》
6
運営状況の現状と計画について、理事者・職員全員が把握・共有し、意思疎通を図って、PDCA
を徹底する。
7
売上總利益がマイナスとなっているプログラムを含め全体の底上げを図るため、PR 資料を
改良し、集客力を強める。
8
業務の執行は、近隣 YMCA と日本 YMCA 同盟の協力を得て推進する。
§5 重点実施項目
1
キッズステーション
(1)幼児園、音楽教室は、引き続き実施し、充実を図る。特に幼児園は、地域の信頼を向上さ
せる内容を提供できるよう取り組む。
(2)野外活動・本務事務局の集中に伴い、情報の共有と相互補完を実現するため、職員の打ち
合わせを定期的に開催する。
(3)野外活動は、計画・広報・リーダー研修等を支援する人をおき、参加者の拡大を図り収益
の増加を目指すとともに、活動内容を充実する。
(4)野外ユースボランティアリーダーを獲得し、研修を行う。また社外研修を受講させ、必要
な資格を得るとともに、能力の向上を図る。
これにより、諸活動の安全と安心を提供する。
2
四日市会館
(1)2・3階の賃貸化を推進する。
(2)語学クラス、語学検定受託、高齢者支援(生活支援等)は、引き続き本会館にて実施する。
(3)語学の売上総利益がマイナスとなっているクラスは、口コミによる受講生獲得を目指す。
3
本部事務局
(1)キッズステーションに移転し、業務の効率化と経費のコストダウンを図る。
(2)平成 26 年度は、財団法人設立40周年を迎えるとともに、一般財団法人に移行する。
全員がこのことを共有し、上記の施策に取り組み成果をあげることができるよう、中心にな
って行動する。
§6 5年後の目標
1
お客さま・職員、理事者ともに満足感と感動を得ている。また地域から信頼された存在とな
っている。
2
総主事が事業全般を統括し、青少年育成に取り組んでいる。
3
収益が確保され、安定した経営・財政運用ができている。
§7 三重 YMCA の環境
1
外部環境
(1)野外活動等の団体活動に参加させたいと願っている親は多い。一方で、家族中心の活動が
盛んである。また、団体活動に参加しても、友達同士で行動するパターンが増加している。
子供のとき、自然と触れ合う体験をした人は、成人してから他人と円滑なコミュニケーシ
ョンをとることができるという報告がある。(『子どもの体験活動の実践に関する調査概要』独
立行政法人国立青少年教育振興機構)
(2)内容だけでなく安心・安全の面で信頼できる幼稚園や諸活動が選ばれるようになっている。
(3)小学校での英語は、活動から教育へと変わる。このため、幼児期からの英語教室に関心が
高まっている。また、企業の海外進出により、英語によるコミュニケーション力が求められ
ている。
(4)ホームティーチャー、子ども英語教室が増加している。受講生を確保するために他教室と
の差別化が求められている。
(5)全般的には少子化が進んでいるが、四日市市内や阿倉川地区は子どもが増加している。
(6)女性の社会進出が増加し、安心して働くため、子どもの預かり保育が求められている。
(7)商品の生産は、大量生産型(少量品種大量生産型)から、各自の好みに応じて選択ができ
る少量多品種型へと変化している。このため、一律の内容を提供するのみでは、受講生確保
がむつかしくなっている。
(8)公益法人制度改革を機に、寄付文化の醸成が図られている。
(9)ボランティア活動をとおして社会に貢献することを希望する人が多い。
(10)コンプライアンスの遵守が求められている。
2
内部環境
(1)三重 YMCA の強み
ア 経営理念を持っている。
イ 幼児教育をとおして地域の信頼が高い。
ウ スタッフ、理事者・評議員の士気は高い。また三重 YMCA 存続にむけ取り組んでいる。
エ 幼児学童育成、野外活動、国際理解協力(語学)事業は、長い歴史と経験をもっている。
オ スタッフは、豊富な実務経験と資格を持った者が従事している。
カ 講師、リーダーと生徒は、活動全般をとおして良好な関係にある。
キ 活動、教室は、リピータが多く、口コミによる参加者が多い。
ク 活動拠点を持っている。
(本館、キッズステーション)
ケ 本館、キッズステーションともに近鉄線の駅に近い。
コ キッズステーションは、地域の中にあり、周辺地域は住宅が増加している。
(2)三重 YMCA の弱み
ア 総主事が不在である。また理事体制はうまく稼働していない。
イ 野外の夏・冬プログラムは参加者の変化が多い。また、参加者の広がりが少ない。
ウ 野外活動、語学教室は、競合する団体がある。
エ 三重 YMCA は、英語学校というイメージが強く、本来の青少年育成団体の側面が薄い。
オ スタッフ・理事・評議員は、理念を優先して事業を考え、収益性の視点が不足している。
カ 財団法人は、利益をあげてはいけない、という先入観がある。またそれを収益低下の理由
にする。
キ 賛助会員が少ない。三重 YMCA を支える人々が減少している。
ク 西新地の土地・本館は、資産価値が低下しており、不良資産となっている。
ケ 借入金が多く、資金繰りが悪い、また安定していない。財産額はマイナスとなっている。
§8 年度別実績・予算の推移
添付資料1のとおり
§9 運転資金計画
1
各事業から得られる収益を充てる。
2
コストダウンを徹底し、ミス・ムダを排除し、無駄な支出を抑制する。
§10 数値計画
添付資料2のとおり
§11 今後の収益拡大のため、平成26年度に取り組みをスタートさせる内容
1
夏休みキャンプ(創立 40 周年記念行事、8月実施予定)
(1)菰野町内の私立幼稚園と提携して実施(幼稚園の野外施設を借用して協働)
(2)平成 27 年度から定期的に実施できるよう協働体制を確率
(3)四日市市教育委員会後援による参加者の広がりと、旅行社同行により安心・安全を確保
2
小学生英語教室の開設
(1)小学校と自宅間の通学路沿いかその近傍で、一般家庭を借用して開設
(2)平成 27 年度開設を目指し、他社(四日市市内)と提携して推進
§12 組織図
添付資料3のとおり
以上
(添付資料1) 年度別実績・予算推移
(単位:千円)
H28
H24
H25
H26
H27
(25年3月)
(26年3月)
(27年3月)
(28年3月)
(29年3月)
①売上高
53,755
②売上原価
26,454
③売上総利益
27,301
④販売費及び
35,864
一般管理費
⑤営業利益
△ 8,563
⑥営業外収益、費用
6,225
⑦経常利益
△ 14,788
(⑤-⑥)
寄付金・借入金
30569
評価損
24908
法人税等
70
純利益
-9197
正味財産額
-769
⑧人件費
30,548
⑨設備投資額
0
⑩運転資金
1,454
8,608
普通償却額
60
特別償却額
リース・レンタル料 3,031
⑪減価償却額
11,699
⑫付加価値額
33,684
(⑤+⑧+⑪)
⑬従業員数(常勤換算)
9.6
54,762
26,033
28,729
65,490
27,770
37,720
66,460
28,130
38,330
67,160
28,210
38,950
31,248
30,250
30,360
30,930
△ 2,519
5,969
7,470
4,274
7,970
4,270
8,020
4,270
△ 8,488
3,196
3,700
3,750
13000
0
72
4,440
3,671
0
0
2652
546
4,217
0
0
2700
1,000
5,217
0
0
2750
1,000
6,217
30,101
0
933
8,599
55
2,168
10,822
27,162
0
4,578
8,176
0
2,273
10,449
29,600
0
5,000
7,429
0
2,273
9,702
29,460
0
5,500
7,399
0
2,273
9,672
38,404
45,081
47,272
47,152
9.7
9.7
9.8
10.0
3,959
4,648
4,824
4,715
(直近期末比伸び率)
⑭一人当りの
付加価値額
3,509
(添付資料2) 数値計画
【目標キャッシュフロー計算書】
項 目
(単位:千円)
H24
H25
H26
H27
H28
当期一般正味財産増(+)減(△)額△ 9,197
4,440
546
1,000
1,000
(税引き後)
当期減価償却費
8,667
8,654
8,176
7,429
6,412
流動資産増(△)減(+)額(除現預金) 8,205
55
0
0
0
流動負債増(+)減(△)額(除借入金)
△ 6,623 △ 13,705
3,474
1,158
2,414
営業キャッシュフロー計
1,052
△ 556
12,196
9,587
9,826
固定資産売却益(ー)
△ 248
0
0
0
0
固定資産取得、売却損(+)
0
0
11,000
0
0
投資キャッシュフロー計
△ 248
0
11,000
0
0
借入金、固定負債増(+)
5,136
1,328
660
660
660
借入金返済(△)
△ 7,154 △ 1,289 △ 20,211 △ 9,825 △ 9,986
財務キャッシュフロー計
△ 2,018
39 △ 19,551 △ 9,165 △ 9,326
現金・預金増減
△ 1,214
△ 517
3,645
422
500
【目標貸借対照表】
(単位:千円)
項 目
H24
H25
H26
H27
H28
現金・預金
1,454
933
4,578
5,000
5,500
売上債権(未収金)
910
910
910
910
910
その他流動資産
190
139
139
139
139
固定資産
220,350 211,751 192,575 185,146 178,734
繰延資産
55
0
0
0
0
資産合計
222,959 213,733 198,202 191,195 185,283
買入債務(未払金)
18,744
6,026
9,500
10,658
13,072
その他流動・固定負債
9,654
9,995
10,655
11,315
11,975
借入金
195,330 194,041 173,830 164,005 154,019
自己資本
△ 769
3,671
4,217
5,217
6,217
負債・資本・合計
222,959 213,733 198,202 191,195 185,283
(添付資料3)
一般財団法人三重 YMCA の組織(平成 26 年度)
(部署名・事業名)
(事業内容)
(事業所)
担当理事、責任者
総務・人事・経理
賛助会、寄付
*本部事務局
理事長:塚本浩巳
対外業務
キッズステーション
国際交流
(四日市市阿倉川町)
語学検定受託(TOEIC)
高齢者支援(生活援助等)
*幼児学童教育
理事:栗原正明
園長:塚本浩巳
YMCA 幼児園
3-5歳児、2歳児
同 上
英語教室(幼児・小学生・中学生)
館長:加藤恵美子
野外活動(幼児・小学生)
*野外健康
理事:薦田正男
体操教室(幼児・小学生)
同 上
四日市:真神田玄武
津
:尾崎尚美
(支援者:2名)
(夏)海・山キャンプ
短期集中体操
(冬)スキーキャンプ
スケート
*音楽等教室
理事:栗原正明
コカリナ、ピアノ、ギター
同 上
クラフト
加藤恵美子
*国際理解交流
理事長:塚本浩巳
*貸
館
理事長:塚本浩巳
語学教室、国際交流
四日市会館
(四日市市西新地)
同 上