社会環境報告書 - 株式会社東日本環境アクセス

もっときれいに、もっとやさしく
Sustainability Report 2012
社会環境報告書
2012
事業概要
株式会社東日本環境アクセスは、1963年3月に弘済整備
(2)駅業務事業
株式会社として、財団法人鉄道弘済会東京整備事業所の業務
首都圏を中心にJR東日本からアウトソーシングされた駅
を引き継ぎ設立されました。1999年9月に東日本旅客鉄道
のみどりの窓口・改札・遺失物の問合せ対応・案内業務に加
株式会社(以下、
「JR東日本」という)の全額出資会社とな
え、コインロッカー、飲料自販機メンテナンス業務などの
り、同年12月に社名についても現在の「株式会社東日本環
サービスを通じ、お客さまにとって安心・快適で、ご利用い
境アクセス」と改めています。
ただきやすい駅空間の提供に努めています。
株式会社東日本環境アクセス(以下、
「東日本環境アクセ
ス」という)は創立から現在に至るまで、時代と共に変化す
(3)ビルメンテナンス事業
る様々なニーズにあわせてサービスの幅を大きく広げ、現在
美観の維持や衛生的な環境の提供、建物の延命などを目的
の業務内容は、駅や駅ビル、ホテル、マンション、病院など
とした商業ビル・オフィスビルの清掃を中心に、建物や設備
の環境整備、設備管理、警備保安業務のほか、みどりの窓口・
の警備、運営管理、電気・空調など設備の維持管理などの
改札をはじめとしたJR東日本の駅構内の管理・運営業務、廃
サービスを通じて、より品質の高い快適な生活空間の創造に
棄物の収集運搬・リサイクル事業まで多岐にわたっています。
努めています。
(1)駅クリーン事業
(4)環境事業
JR東日本の首都圏の各駅において、先進の機器を駆使し
JR東日本の駅や列車、駅のショッピングセンターなどか
たスピーディーかつ効率のよい駅舎清掃を昼夜にわたって実
らの廃棄物の収集運搬を行うとともに、JR東日本東京資源
施しています。また、列車の折り返しの際に行う車内清掃に
循環センターの運営をはじめとするリサイクル事業を推進
より、いつも清潔で快適に感じていただける車内空間の維持
し、資源の有効活用と廃棄物の削減を通じた地球環境保護へ
に努めています。
の取組みに努めています。
駅クリーン事業:駅舎清掃
駅業務事業:
駅におけるお客さまのご案内
環境事業:廃棄物収集運搬
ビルメンテナンス事業:
駅ビルの施設清掃
目次
contents
事業概要、目次・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 02
企業理念・行動指針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 03
発刊にあたり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 04
環境目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 05
清掃と環境の関連性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 05
循環型社会への貢献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 06
サービス品質向上をめざした取組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 07
「お客さまの声」を基にサービス品質を改善・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
従業員満足、働きがいの向上の取組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
地域貢献の取組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
社員の一日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
2011年度環境会計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13
基礎資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
第三者によるコメント・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15
2
編集方針について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16
企業理念・行動指針
企業理念
「もっときれいに、もっとやさしく」
基本的な考え方
東日本環境アクセスは、「お客さまを大切にするこころ」と
「モノを大切にするこころ」を具現化し、お客さまに心の安らぎを提供します
お客さま第一
東日本環境アクセスは、より多くのお客さま満足の実現を最優先課題と位置づけ、
安全の確保とサービス品質の向上に全社一丸となって取り組みます
会社の発展
東日本環境アクセスは、すべての社員が自律的に行動し成長することにより、
会社の持続的な発展を実現します
働きがいの向上
東日本環境アクセスは、社員が互いを尊重し合うことを通じて、
働きがいを実感し安心して働くことが出来る企業づくりに全員で取り組みます
地球環境保護
東日本環境アクセスは、環境事業を機軸とした先駆的な取組みを行い、
地球環境保護に貢献します
地域社会との共生
東日本環境アクセスは、清掃事業による環境衛生の向上をはじめ、
すべての事業で地域社会との共生を実現します
行動指針
○ 私 た ち は、 一 人 ひ と り が「 お も て な し の 心 」 を 行 動 で
示します
○ 私 た ち は、 一 人 ひ と り が ル ー ル を 守 り、 安 全 を 最 優 先 と
することにより事故ゼロをめざします
○ 私 た ち は、 一 人 ひ と り が「 あ い さ つ 」 と「 明 る い 返 事 」
「 互 い に ほ め 合 う 」 こ と を 通 じ て、 思 い や り に あ ふ れ た
職場をつくります
○ 私 たちは、一人ひとりが必要なものと不要なものを分別し、
不要なものの廃棄、他への転用を行います【整理】
○ 私 た ち は、 一 人 ひ と り が 必 要 な も の を す ぐ 取 り 出 せ る
よ う に 置 き 場 所 を 決 め、 誰 で も 使 え る よ う に 表 示 を 確 実
に行います【整頓】
○ 私 た ち は、 一 人 ひ と り が 資 機 材 を 適 切 に 活 用 し、 清 掃 を
行います【清掃】
○ 私 た ち は、 一 人 ひ と り が「 整 理 」「 整 頓 」「 清 掃 」 を 徹 底
して実行し、清潔な環境を維持します【清潔】
「清潔」
○ 私 た ち は、 一 人 ひ と り が「 整 理 」「 整 頓 」「 清 掃 」
の実践を習慣化します【躾】
○ 私 たちは、一人ひとりが「整理」
「整頓」
「清掃」
「清潔」
「躾」
の標準化にむけ、統一した手法の確立に取り組みます【作法】
○ 私 た ち は、 一 人 ひ と り が お 客 さ ま 目 線 で サ ー ビ ス 品 質 を
見て、考え、改善します
○ 私 た ち は、 一 人 ひ と り が お 客 さ ま の 声 の 収 集 と 活 用、
さらなるスキルの向上に努めます
○ 私 たちは、
一人ひとりがお客さまと世の中の変化をとらえ、
自らの成長をめざします
○ 私 たちは、一人ひとりが地球環境に配慮し、
「エコ活動」を
推進します
3
発刊にあたり
お客さま満足の実現と
地域社会に貢献できる企業をめざす
株式会社東日本環境アクセスは、JR東日本グループの一員として、会社発足以来の基幹事業である駅舎・
ビルの清掃業務を中心に、廃棄物の収集運搬・リサイクル事業や首都圏におけるJR東日本の駅業務の一部な
どを受託し、日々取り組んでいます。
私は、いつも当社の社員に対して、一人ひとりが「サービス品質の向上」と「環境への配慮」の担い手で
あることを自覚し、当社の最優先課題である「お客さま満足の実現」に向けて、日々の仕事に取り組む必要
があることを説いています。
お客さま満足の実現をめざす当社にとって、サービス品質の向上が不可欠であることはいうまでもありま
せんが、世界的な環境保護に対する意識の高まりの中で、近年は全ての事業分野において、地球環境に配慮
しつつ業務を進めることが社会的責任として求められる時代となっています。さらに、社名に「環境」とい
う文字を配し、廃棄物の収集・運搬やリサイクルなどの環境事業に取り組む当社としては、社会的な要請に
応えるといった消極的な姿勢にとどまることなく、全ての社員が真剣に環境問題を考えながら取り組むこと、
また、コストをかけてでも環境負荷の少ない業務の進め方に切り換えていくことにより、はじめて社会やお
客さまからの期待に応えることができるものと考えています。
本誌「社会環境報告書2012」は、昨年に続き2回目の発行となります。今回は、清掃事業、廃棄物の収集・
運搬やリサイクル、駅業務といった各事業分野における取組みのほか、地域貢献活動などについても、2011
年度のトピックスを中心にご紹介しています。また、「社員の一日」や駅で廃棄されたゴミが処理されるま
でのプロセスを解説するコーナーを設けるなど、少しでも興味を持ってご覧いただけるような誌面づくりに
も努めました。さらに、課題であった環境会計にも取り組んでいます。この報告書が、当社の経営姿勢や各
事業分野への理解を深めていただく一助になればと考えています。ご覧いただいた感想やご意見などにつき
ましても、今後の発行に向けて参考とさせていただきますので、お寄せいただければ幸いです。
2013年3月に、当社は創業50年を迎えます。これはひとえに、当社に係わりのある方々のご愛顧とご支援
によるものです。当社は、これからも現状に満足することなく、さらなる業務改善を進め、「サービス品質」
と「環境」にこだわり続けることにより、お客さま満足の実現をめざすとともに、JR東日本グループの一員
として地域社会に貢献できるよう努めてまいります。
今後とも当社の事業に対する一層のご理解とご支援をいただくことをお願い申し上げまして、ごあいさつ
とさせていただきます。
株式会社東日本環境アクセス
代表取締役社長
4
環境目標
(1)環境目標
実現をめざします。2011年度は、本社内3部門(安全サー
当社では、地球環境の維持・向上に向けて環境目標を設定
ビス部、駅業務事業本部、総務部)と駅業務事業8サイト
し、ISO14001を基軸とした環境マネジメントシステムを
(業務支援センター《東京・横浜・八王子・大宮》
、上中里駅、
適切に運用して、環境保全活動に取り組んでいます(表1)
。
香川駅、酒折駅、越谷レイクタウン駅)で認証を取得し、認
証取得数は本社内9部門と82サイト(社内における取得率
(2)ISO認証取得実績と取組み状況
57%)へ拡大しました。2012年度は本社内3部門と48サ
本社各部、全事業所・支所、業務受託駅等がISO14001、
イトで認証取得をめざし、さらなる拡大を図ります(同取得
ISO9001の認証を取得することにより、業務プロセスの文
率89%)
。
書化・標準化を図り、環境負荷の低減と事業の継続的改善の
【表1】2012年度環境目標
環境保全活動の分類
項 目
環 境 目 標
環境目的(*)
環 境 目 標
2012年度は電力使用量を4%削減する。
地球温暖化防止の取組み
CO2排出量
2012年度は水使用量を4%削減する。
2014年度末までに
2012年度は紙使用量を4%削減する。
2011年度比
2012年度はその他のエネルギーを1%
10%削減
削減する。
屋上緑化を維持する。
本社で発生する廃棄物のリサ
イクル等をすすめ、一般廃棄 本社で発生する一般廃棄物量を2011年度比4%削減する。
物を削減する。
資源循環への取組み
事務用紙の再生紙利用率
再生紙利用率100%を達成する。
グリーン調達率
事務用消耗品のうち、グリーン購入が可能な商品について
100%置き換える。
エコキャップ
1,600,000個(ワクチン2,000人分)を回収する。
JR東日本主催の「ふるさとの森づくり」へ継続的に参加する。
環境コミュニケーション
環境保全活動
「皇居の勤労奉仕」へ継続的に参加する。
「台東区の地域清掃活動」(大江戸清掃隊)へ継続的に参加する。
環境教育
環境マネジメント
ISO内部監査員及びISO推進者の養成研修を実施する。
(130名 1,420時間)
環境社会検定試験(eco検定)の合格率40%を達成する。
内部監査(ISO14001)
認証取得サイト等(予定サイト等を含む)を対象に年2回/
サイト実施する。(累計282回)
ISO認証取得サイト等の拡大
ISO14001の認証取得サイトを拡大する。(48サイト)
*「環境目的」
:
「環境目標」の3年間の取組みを通して達成する到達点を示す。
清掃と環境の関連性
当社では、清掃事業による環境衛生の向上、美観の確保を
健康上有害なものも少なくありません。浮遊粉塵の量が増加
基軸に、建築物の延命をはじめとする環境に配慮した事業運
すると呼吸器系疾患を誘発し、病院やトイレなどには病原性
営を行っています。特に、清掃、廃棄物の収集運搬と中間処
微生物が発生しやすく、また飲食物と適当な温湿度が整えば
理といった各事業はいずれも地球環境保護に密接に関連して
衛生害虫(蚊・ハエ・ゴキブリなど)が成育しやすくなりま
おり、
「環境への配慮・貢献」を図ることを前提とした「お
す。汚れの中には、目視できないものがありますが、これら
客さまへの心の安らぎ」の提供をめざしています。
を除去することで、お客さまに「生理的安らぎ」を提供して
います。
(1)清掃の目的
清掃の目的は、環境衛生の向上をはじめ、対象となる内外
②建築物の延命
装材のクリーニングを通した建築物の延命、美観の向上等を
清掃されない金属はいずれ腐食を生じ、その機能を失うこ
トータルに実現することによる「心の安らぎの提供」を図る
とになります。ステンレス建材は、その表面に亜鉛・アルミ
ことなどにあり、当社では清掃という行為そのものを「お客
ニウム等の異種金属が接触した状態で放置されると「もらい
さまを迎え入れる準備」と捉え、サービス品質の向上とお客
錆」から内部腐食を生じます。また床材に求められる性能の
さま満足の実現に取り組んでいます。
一つに耐摩耗性がありますが、清掃されない床は持ち込まれ
①良好な衛生的環境の確保
た土砂によって摩耗し、長年のうちには損傷物と化して復元
清掃は、建築物の内外装材や什器及び備品等に付着した汚
できなくなります。このように清掃の目的は、汚れの除去と
れを除去することを目的としていますが、この汚れの中には
いう行為を通じて建築物の延命を図る(劣化を防ぐ)ことに
5
もあり、建材の保護を念頭に置いた清掃技法の決定が不可欠
当該資機材の登録の可否を決定しています。また、新規資機
となります。内外装材はいわば一つの生き物であり、清掃と
材導入に伴い、既存の類似性能を有している資機材の登録を
いう延命治療によって長く活かすことが可能です。清掃は、
抹消し、標準化という観点から社内で使用する資機材の統一
お客さま(オーナー)の経済的負担の軽減にもつながる大切
を図っています。
な行為でもあり、「物的安らぎ」を提供します。
2010年度は「金属製のチリトリが接触し、お客さまが怪
我をされる」という事象が発生したことを契機に、登録され
③美観の向上
ているチリトリ「26種類」について、金属製のチリトリの
前述した衛生的環境とは、目視では判断しにくい微細な領
使用を停止するとともに、安全性や性能の審議を行い「7種
域までを指していますが、ここでいう美観の向上とは、目視
類」に統一しました。
で判断できる領域であり、主観を伴うものです。汚れやゴミ
2011年度も同様の観点から82件(ケミカル63件、用具
がなく、美しく清潔であることで、ご利用になるお客さまに
13件、機械6件)について審議を行い、9件(ケミカル4件、
「心理的安らぎ」を提供することも清掃の大きな目的の一つ
用具4件、機械1件)の登録と3件(ケミカル3件)の登録抹
です。
消を行いました。
現在は、駅の床面等に付着・固着するガムの除去方法につ
(2)清掃業務における環境配慮
いてメーカーと協力して試行を重ね、よりきれいに早く除去
当社では新規導入予定の資機材について、社内に設置した
ができる製品の選定を継続して検討しています。このように、
品質管理委員会清掃改善分科会において、安全性(環境影響
既存の製品の導入だけでなく、メーカーとの協議による新た
や人体影響)、性能(使い勝手や効果)、価格について審議し、
な資機材の開発・導入についても検討を進めていきます。
循環型社会への貢献
多くのお客さまがご利用になるJR東日本の駅や列車内、
間処理)まで、一貫して行う体制・設備を有しています。ま
商業施設やオフィスなどでは、日々多くの廃棄物が回収され
た、「JR東日本東京資源循環センター」では、所在地である
ています。そのほとんどが、缶・びん・ペットボトルや新
品川区内の一般家庭より排出された廃プラスチックについて
聞・雑誌といった資源ゴミです。これらは、適正な手順を踏
も再資源化を行っています。
んでリサイクルを行うことで再資源化することが可能です。
今後も廃棄物の再資源化を通じて「持続可能な循環型社
当社の環境事業では、廃棄物の収集運搬から再資源化(中
会」の構築に貢献していきます。
再 資 源 化
JR東日本東京資源循環センター・大宮リサイクルセンター
中間処理
リサイクル事業者
製品化
建築材料に
駅のゴミ
収集
運搬
缶類に
スチール缶 アルミ缶
分別
び ん
列車のゴミ
ペットボトル
商業・オフィスビル
のゴミ
圧縮・梱包・破砕処理など
産業廃棄物処理
足立環境事業所
ガラス製品に
JR東日本
制服等に
防草
シートに
コピー用紙等に
新聞・雑誌に
新聞・雑誌(パンフレット
等も含む)・ダンボール
一般廃棄物処理
6
プラスチック製
容器包装を
再資源化します
運搬
分別
トイレットペーパーに
ハンドペーパーに
化学製品などの材料に
*自治体の収集による搬入
*当社のリサイクル施設では、再資源化の工程のうち、圧縮・梱包・破砕(JR東日本東京資源循環センターのみ)までを実施しています。
サービス品質向上をめざした取組み
【図1】ECOHS構成図
(1)新システムECOHS(エコース)*1の導入
業務改善のPDCAサイクル
*2
の実現を図るため、作業実績
の問題点や課題が明らかとなり、業務改善に結びつけること
が可能となります。
時分の取得・分析により効率的かつ効果的な作業内容の検討
そのほかにも、お客さまの声や応対状況、清掃の出来栄え
を可能とする業務管理システム"ECOHS"を構築し、サービ
評価(インスペクション)や社員の力量評価、人事情報や資
ス品質の向上をめざしています。
格情報のデータベース化を行うサブシステムもあり、これら
"ECOHS"は複数のサブシステムにより構成されています
を活用して様々な業務における品質・生産性の向上をめざし
(図1)。清掃事業においては、携帯情報端末(PDA)に契約
ています。
書・仕様書に基づいた作業ダイヤを表示し、作業者は作業実
績(作業時分)を記録します。取得した作業実績を原価の把
握や作業計画(予算)との比較分析に活用することで作業上
(2)インスペクションの実績
インスペクションとは、契約に明記された作業が確実に行
われているかについて、建物内外を客観的な指標にもとづい
て点検を行い、お客さまからの要求品質とのギャップの明確
*1="ECOHS"とは…
当社の企業理念から抜粋したキーワード、「地球(Earth)
」
、
「 お 客 さ ま(Customer)」、「 モ ノ(Object)」、「 こ こ ろ
(Heart)」、「守る(Saving)」の頭文字から命名し、echo
(本社と現場の双方向コミュニケーション)、eco(エコロ
ジー)の意味も込めています。
化と改善に向けた補正を行うことを最大の目的としていま
す。
当社のインスぺクションでは、
(公社)全国ビルメンテナ
ンス協会の「建築物清掃管理評価資格者2級」の「作業品質
」の評価方法を基本として、2011年度
(product quality)
は、 上 期125物 件(94/340駅、31/54ビ ル )
、下期
117物件(72/340駅、45/54ビル)の品質評価を実施
しました。
その結果、上期総合評点79%(駅73%、ビル85%)に
*2=PDCAサイクルとは…
対し下期総合評点83%(駅78%、ビル87%)と、4ポイ
改善活動に必要なステップを表し、Plan(計画)、Do(実
ントの品質向上(ギャップ補正)を図ることができました。
施)
、Check(確認)、Action(処置)のそれぞれの頭文字
今後も、お客さまの要求品質の実現にとどまらず提案も積
をとったものです。
極的に行い、より高いレベルでの建築物の品質の維持・管理
が行えるように取り組んでいきます。
7
【図2】再編した教育研修体系
(3)教育の充実
他企業社員との交流による視野の拡大を目的に「社外オープ
2011年度は、教育体系の再編により、階層別教育を中心
ンセミナー」への参加を本社若手社員に呼びかけ、年間で7
とした「本社集合研修」、現場指導専任者(スーパーバイ
講座に21名が参加しました。また、本社に手話通訳の講師
ザー)を主体とした「OJTの強化」、個人の成長を支援する
を招き「手話講座(基本習得3回コース)
」を開催し、29名
「自己啓発支援」の3つの柱を軸に社員育成を進めてきまし
が参加しました。2011年度の試行結果を踏まえ、2012年
た(図2)。
① 集合研修(階層別研修の充実)
度は現場社員へ裾野を広げ、
社員の参加を呼びかけていきます。
(4)労働安全衛生マネジメントシステムへの取組み
2010年度より開始した「新規採用者研修」は、当社に入
JEA安全ビジョン2013(2009年度~2013年度)で
社した全社員を対象に「企業理念(JEAマインド)」や「清
掲げた「お客さまの死傷事故ゼロ、社員の死亡事故ゼロ」に
掃の基本」を中心とした教育を行っています。また現場の作
向け、3年目に入る2011年度は「事故を繰り返す体質から
業責任者であるクリーングループリーダーを対象とした研修
の脱却」をキーワードとして、
「お客さまに絶対ケガをさせ
では、「企業理念の実践」
「基本作業の徹底」
「品質目標の達成」
ない」
「社員自身もケガをしない」ことを目標に、労働安全
といったカリキュラムにより、自らがサービス品質向上に大
衛生マネジメントシステムの導入に向けた準備を進めまし
きな役割を担っているという意識醸成を図っています。さら
た。
に現場管理者を対象とした「品質評価研修」では、社内イン
労働安全衛生マネジメントシステムとは、現場で発生して
スペクションにおける評価の視点、改善方法や高品質を維持
いる安全を阻害する要因を収集し、リスクアセスメント(危
するための方法などを習得し、現場レベルでのサービス品質
険性・有害性の観点からリスク低減の優先度を決定する仕組
向上をめざす教育を行っています。
み)を行い、PDCAサイクルに則って具体的な対策を実施す
ることをいいます。現在、事故情報の全社共有を行うツール
② OJTの強化
【スーパーバイザーへの継続的教育の実施】
である「情報の流れ」の活用により、情報共有とそれぞれの
職場に合った対策の検討を継続的に進めています。特に
OJTの担い手であるスーパーバイザーに対して、専門知
2011年度は、「危険性の洗い出し」として、それぞれの職
識・スキルの向上を図るべく、3回にわたるフォローアップ
場の作業に潜む「要注意箇所」「要注意作業」等を抽出し、
研修を実施し、
「資機材メーカーによる講義」や、現場管理
共有化することを進めました。また、管理者による巡回等を
に必要な「システム勉強会」「指導者としてのコミュニケー
通じて社員の理解度の確認、個別指導を行っています。
ション力養成」など継続的な教育を行っています。指導者と
しての知識・技能を向上させることで、より質の高いOJTの
実現と現場のレベルアップをめざしています。
(5)JEAハンドブックの発行
JR東 日 本 グ ル ー プ に お い て2009年4月 に 行 わ れ た グ
ループ会社の事業再編成により、当社は駅業務事業等を受託
8
③ 自己啓発支援
することになりました。これに伴い、従来の企業理念が清掃
2011年度は、自己啓発支援の一環として本社社員を対象
事業に特化したものであったことから、2010年4月に企業
とした応募型研修を試行的に実施しました。スキルアップと
理念を改定し、新たに行動指針を策定しました。
こうした一連の環境変化を踏まえ、全社員に新たな方針、
ます。6Sの実践を当社の「基本動作」とし、企業文化とし
会社の仕組みについて理解を促すこと、また、新規採用者へ
て定着させることにより、社員一人ひとりがサービス品質を
の研修時のテキスト、現場での
主体的に考え、行動を起こす風土を醸成していきます。
OJT等に活用することを前提に、
また、6Sの推進にあたっては、本社内に6S・ファイリン
全社員標準となる基本マニュアル
グプロジェクトチームを発足させ、社員一人ひとりが6Sを
「JEAハンドブック」を作成しま
実践するための様々な施策を企画し、サポートする体制を整
した。あいさつやお辞儀といった
備しています。
基本的なマナーや、業務中の心構
(8)小集団活動の取組み
え、安全に関する知識、声かけ・
サポートの応対など具体的に記載
当社では、品質管理(QC)の考え方・手法を理解し、活
し、社員一人ひとりが理解しやす
用することにより、社員一人ひとりが主体的かつ継続的な業
務・サービス品質の管理・改善に取り組む風土の醸成とコ
く、実践的に活用できる内容とす
ることで、さらなるサービス品質
の向上をめざしています。
全社員標準の基本マニュアル
「JEAハンドブック」
ミュニケーションを通じた社員同士の良好な人間関係の構築
を目的に、改善活動の一環である小集団活動への参加を社員
に呼びかけています。
(6)サービス・安全フォーラムの開催
社員の「自律的な行動」を促進するにあたり、改善活動は
当社では、企業理念における「お客さま第一」を実現する
人材育成の一環として重要であるとの考えから、本社内に改
ために、より多くのお客さま満足の実現を最優先課題と位置
善活動を支援する専任部署として「改善推進課」を設立し、
付け、安全の確保とサービス品質の向上に全社一丸となって
各制度の運営や研修指導等を行っています。
取り組んでいます。
サービス・安全フォーラムは、“サービスと安全” といっ
(9)電子マニフェストの取組み
たサービス品質に関わる1年間の取組みを発表することによ
「マニフェスト制度」は排出事業者が収集運搬業者、処分
り、
「お客さま第一」の実践を全社で確認するとともに、各
業者に委託した産業廃棄物の処理の流れを自ら把握し、不法
取組み事例を参考に各職場への水平展開を図ることを目的と
投棄の防止等適正な処理を確保することを目的として1998
しています。2011年度は、全現場長をはじめ、各職場のサー
年12月から産業廃棄物全品目について義務化されました。
ビス品質向上の牽引役であるサービス推進員、OJTの担い手
同年、事務処理の効率化・データの透明性の向上を目的に、
であるスーパーバイザー、本社役員等総勢約430名が参加
マニフェスト情報を電子化し情報処理センターを介してやり
しました。
取りを行う「電子マニフェスト」制度が導入され、当社でも
取扱いマニフェストの約5割を電子化しています。
今後も、ご契約いただいているJR東日本グループ各社さ
まについて、電子マニフェスト化をめざし取り組んでいきま
す。
ぼうちゅうぼう そ
(10)防 虫 防鼠の取組み
防虫防鼠作業(駅舎や駅ビルなどで問題となっているハト
糞被害や、ゴミ置場などに出没するネズミ、ビルの飲食店な
安全の確保とサービス品質に関わる取組みを発表するサー
ビス・安全フォーラム
(7)6Sの取組み
当社の行動指針には、「6S(整理・整頓・清掃・清潔・
しつけ
どに生息する衛生害虫などの防除等)における作業内容の標
準 化 や 安 全 性 の 確 保、 出 来 栄 え 確 認 を 確 実 に 行 う た め、
2011年6月、メンテナンスサービス事業所を設立し、直営
化を実現しました。また、薬剤を散布することによる駆除方
躾・作法)」の実践が組み入れられています。「6S」とは既
法から、トラップ等で生息状況を数値管理し効果的に駆除を
存の5S運動に作法(標準化)を加えたものであり、標準化
行 うIPM方 式(Integrated Pest Management: 総 合 的
と問題解決行動の重要性を日々意識しながら業務にあたるこ
有害生物管理)を採用することで、従来以上の効果を実現す
とを社員に呼びかけています。作業の標準化によりお客さま
るとともに、PRTR制度* に抵触する化学物質の抑制も実現
に均質なサービス品質を提供することはお客さまから信頼を
しています。
いただくうえで不可欠なものであり、また「問題の抽出⇒対
*PRTR制度:化学物質移動量届出制度。有害性の化学物質がどのよう
な発生源からどれくらい環境中に排出されたか、廃棄物に含まれてどれ
くらい事業所外に運び出されたかを定量的に把握し、集計・公表を行う
制度。
策の検討⇒対策の実施⇒対策の標準化」といった「問題解決
プロセス」の実践を通じて、社員の自律的な行動を促してい
9
「お客さまの声」を基にサービス品質を改善
お客さまの声から業務の課題を抽出し、改善が必要な事項
を図ることにより、お客さま満足の実現をめざします。
に対する具体的な対策を講じて継続的にサービス品質の向上
(1)
「お客さまの声」の収集と活用
等※
※サービスメモ等:社員が
お客さまからいただいた
ご意見・ご要望などを記載
して報告するメモ
(2)顧客満足度調査の実施
オフィスビルの清掃分野では、
「重点的に取り組むべき」項
当社では、
「お客さまは何に対して満足され、何に対し不
目は少なく、概ねご満足いただいている結果となりました
満を持たれているか」を把握するために顧客満足度調査を実
が、オーナーさまへのインタビューから「さらに品質の高い
施しました。調査の実施にあたっては、それぞれの事業特性
清掃サービスの提供」が求められていることが分かりまし
を考慮し、駅や商業ビルなどを利用されるお客さまに対する
た。また、廃棄物の収集運搬事業では、廃棄物集積場の管理
Webアンケート、オーナーさまに対するインタビューや郵
やドライバーのマナーについてご意見をいただき、改札をは
送アンケート、覆面調査員による観察調査を実施しました。
じめとしたJR東日本の駅構内管理などを行う駅業務事業で
清掃の出来栄えや清掃員の態度・行動については、Web
は、
「あいさつ」や「言葉遣い」への配慮についてご指摘を
調査の結果から「清掃に対する全体的な満足度への影響度」
いただきました。
と「実際の満足度」の相関を分析し、現在の満足度が低く全
今後も、顧客満足度調査でいただいたご意見や指摘事項に
体への影響が大きい「重点的に取り組むべき」項目の抽出を
基づき、具体的な改善に取り組むことで、お客さま満足の向
行い、駅における清掃分野では、「トイレ・化粧室」「清掃員
上に努めていきます。
の接遇や態度」がこれに該当する結果となりました。商業・
従業員満足、働きがいの向上の取組み
(1)本社と現場第一線社員との意見交換会
10
及び関係部門の担当者が各現場を年2回訪問し、
「待遇」「職
企業理念における「働きがいの向上」をめざし、本社経営
場環境(設備)
」
「高品質と環境を意識した作業改善」「その
幹部と現場第一線社員による双方向コミュニケーションをね
他諸問題」等をテーマに意見交換を行い、問題意識の共有と
らいとした意見交換会を実施しています。本社役員、各部長
具体的な改善策の検討、実施に取り組んでいます。
(2)ハッピーポイント制度の活用
ハッピーポイント制度は、企業理念、行動指針の実践等を
みならず、社員の「やる気」をサポートする制度として、
サービス品質向上の原動力の一つとなっています。
ほめられた社員とほめた社員に対してポイントを付与する制
度で、達成したポイントに応じて3段階のバッジが授与され
る仕組みになっています。社員が互いにほめ合うことを通じ
て、サービスの原点である「人間尊重の精神(相手を尊重
し、思いやる心)」の醸成と気づきの風土づくり、働く意欲
の向上を図ることを目的としています。制度発足2年目を迎
え、一層の社内浸透を図るために、パンフレット『「ほめあ
うこと」は「認めあうこと」』を各現場に配付しました。ま
た、改善活動の一環である提案件数をハッピーポイントに組
み入れる制度変更を行うことで、当社の行動指針の一つであ
る「お客さま目線でサービス品質を見て、考え、改善します」
を具現化した社員にもポイントが付与される仕組みを整備し
ました。これにより、職場内コミュニケーションの活性化の
ハッピーポイント制度のパンフレット
「ほめあうこと」は「認めあうこと」
地域貢献の取組み
(1)ボランティア活動への参加
当社では、本社のある東京都台東区の地域清掃活動「大江
限」等、電力使用量の抑制に向けた従来からの取組みを強化
し、CO2排出量の削減に努めております。
戸清掃隊」に参加し、月一回の清掃活動を通じて地域の美化
に取り組んでいます。
「大江戸清掃隊」は、台東区が「まちの美化」を図る取組
みとして整備・支援している活動で、区内の在住・在勤者な
どが道路や公園などを自主的に清掃する取組みです。2011
年10月から毎月1回程度、社員が当社の制服と大江戸清掃
隊のユニフォームである「はんてん」を着用し、地域の清掃
に汗を流しています。この活動の様子は当社ホームページの
ほか、台東区のホームページでもご覧いただくことができま
す。企業理念に掲げている「地域社会との共生」をめざし、
今後も自治体などとの連携を進めていきます。
台東区の地域清掃活動「大江戸清掃隊」への参加
当社では、東日本大震災の被災地に対し、「日本赤十字社」
「JR
東日本グループ被災者の復興を支援する会」「一般社団法人日本鉄
道運輸サービス協会」を通じ、義援金の寄付を行いました。
被災された皆さまに謹んでお見舞いを申し上げるとともに、一
「環境社会検定試験(eco
検定)」合格者が着用する
当社オリジナルの「ecopeople」バッジ
202名 が 着 用(2012年
3月31日現在)
日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
(2)エコ活動
当社では、社員のエコマインドを醸成するとともに、サー
ビス品質向上と環境負荷の低減の両立を図り、地球環境企業
(3)グリーン購入の推進
のトップランナーをめざすことを目的としてエコ活動に取り
当社では、2011年度よりエコ活動の一環として、グリー
組んでいます。2011年度は、本社ビルおよび足立環境事業
ン購入に取り組んでいます。事務用消耗品のうち、OA用紙
所に省エネ性能の高いLED照明を導入したほか、本社内主要
及びトナー・インク類については既にリサイクル品等の環境
会議の電子化やコピー機への出力管理機能の設置によるペー
配慮対応商品の購入を実施していましたが、その他事務用消
パーレス化にも努めました。また、本社内における「時間
耗品の購入に関しても「グリーン商品」を選択することで環
外・休憩時間の室内照明消灯」や「冷暖房設備設定温度の制
境負荷の軽減に努めています。
11
▲
▲
▲
▲
▲
社員の一日
東日本環境アクセスでは、駅や列車をご利用になるお客さまに快適な空間を提供できるよ
う、社員一人ひとりがサービス品質を意識し、環境に配慮しながら業務に取り組んでいま
す。駅舎・車内の清掃を担当する社員の一日を例に、その様子をご紹介します。
出勤点呼
9:00
前日の業務に関する報告事項や注意すべき点、その他
の連絡事項などを所
長から伝達し、行動
指針を全員で唱和し
ます。その後、体操
で体をほぐして、い
よいよ業務開始で
す。
特急車両(成田エクスプレス)の折返し車内清掃
9:30
*
新宿事業所 小峯 実さん
休憩(昼食)
12:00
職場内の休憩スペース
で仲間と昼食をとりな
が ら、 談 笑。 気 持 ち を
リラックスさせて、午
後の業務に臨みます。
ゴミの回収
13:00
15〜20分の間に 、座席の方向転換や車内の清掃、背
もたれのカバー交換などを行います。清掃後は、自動
ドアを手動で開閉できるレバーをしっかりと締め、複
数人で確認します。
ホームに設置されているゴミ箱からゴミを回収し、集積所
で燃えるゴミと不燃ゴミに分別します。ゴミが風で飛ばさ
れたり、お客さまに触れたりしないよう、気をつけて運ん
でいます。
*列車により作業時間は異なります
駅舎清掃
駅舎清掃
10:00
トイレや階段、エスカレータなどの清掃は、お客さま
のご利用を最優先にして行います。エスカレータ清掃
では、清掃用クロスが巻き込まれるとエスカレータが
ストップし、お客さまの事故につながるので、安全に
細心の注意を払っています。
14:00
喫煙所やエレベータ
も 清 掃 し、 駅 全 体 の
美化に取り組んでい
ます。
休憩
15:00
駅舎清掃
15:20
特急車両(成田エクスプレス)の折返し車内清掃
11:15
列車が遅れて到着しても、定刻には発車できるよう準
備しなければなりません。清掃のスピードアップが求
められます。
お客さま応対
11:30
12
業務中にお客さま
から問い合わせな
どをいただいた場
合、一度作業の手
を止めて、お客さ
まの目を見て丁寧
に応対していま
す。
コンコースにおける清
掃では、全体を見渡し
て小さなゴミでも見逃
さないようにしていま
す。ホコリの溜りやす
い柱まわりなど、注意
が必要な箇所は特に気
をつけています。
片付け
17:25
次に使用する人のことを考え、清掃用具などはきれいに
したうえで片付けます。
終了点呼
17:40
本日の業務で気づいた
点などを管理者に報告
し、業務終了。お疲れ
さまでした。
2011年度環境会計
当社は、環境保全活動に関わる投資額や保全効果等を定量的に把握し評価することにより、効果的な取組みを実施しています。
2011年度環境会計
環境保全活動の
分類
No.
1
公害防止・
地球環境保全・
資源循環活動
2
管理活動
環境保全コスト(千円)
費用額
25,368
24,633
廃棄物収集運搬車によるNOx排出量
電力使用によるCO2排出量
OA紙の使用量
-
44,974
ISO認証取得数
ISO研修人数
環境社会検定試験(eco検定)有資格者数
3
社会活動
-
1,371
4
研究開発
-
749
25,368
71,727
合計
環境保全効果
投資額
主な項目
経済効果(千円)
2010年度
2011年度
2,648㎏‐NOx*
118t‐CO2
7,616㎏
3,057㎏‐NOx
115t‐CO2
7,256㎏
1,341
75サイト
693名
75名
82サイト
343名
202名
-
信濃川ふるさとの森づくり
への参加者数
皇居清掃への参加者数
地域清掃(大江戸清掃隊)への参加
ペットボトルキャップの回収
168名
28名
-
130万6,000個
15名
18名
毎月約20名
100万4,000個
洗剤等の抹梢、新規登録数
抹梢22/新規2
抹梢3/新規9
1,255名分(ワクチン)
-
1,341
*NOx:窒素酸化物
【環境保全コストの主な内容と効果】
1 公害防止・地球環境保全・資源循環活動コスト
公害防止コストは、低公害車の一部置き換えや中和剤等による水質汚濁防止および廃棄物収集運搬・リサイクル事業における悪臭防
止の取組みについて集計しました。NOx排出量では、廃棄物収集運搬車等の保有台数および走行距離が拡大したため、前年に比べ増
加していますが、低公害車への置き換えにより走行キロに対する排出量は削減されました。
地球環境保全コストでは、CO2排出量の削減を目的とした照明器具のLED化や電力量測定器の設置等の取組みを集計しました。これ
によりCO2排出量を削減したほか、定例主要会議の電子化やコピー機への出力管理機能の設置によりOA紙の使用量を削減しています。
2 管理活動コスト
管理活動コストでは、社会環境報告書の発行やエコ・ユニットに関わる活動、ISO認証取得の拡大や環境社会検定試験(eco検定)
等、全社的なエコマインドの醸成に関わる取組みについて集計しました。
3 社会活動コスト
社会活動コストでは、森づくりのイベントや地域清掃への参加等の取組みについて集計しました。
4 研究開発コスト
研究開発コストでは、環境負荷を考慮した新製品や資機材の登録等について検討する「清掃改善分科会」の運営コストについて集計
しました。
■環境負荷の増減事由と今後の対策
インプット
情報
OA用紙使用量
アウトプット
情報
CO2排出量
エネルギー使用量
水使用量
・電力
290,307kWh
・その他の燃料
(ガソリン)
45ℓ
1,475m3
7,616kg
(再生紙100%)
113.9
t-CO2
4,795kg
12,771kg
電力
284,802kWh
その他の燃料
(ガソリン)
759ℓ
1,562m3
7,256kg
(再生紙100%)
113.4
t-CO2
3,801kg
2,114kg
一般廃棄物排出量
産業廃棄物排出量
2010年度
東日本
環境アクセス
の事業
2011年度
東日本
環境アクセス
の事業
*数値は、本社内エネルギー等使用量で表示しています
●電力
●OA用紙
業務効率に伴うサーバー増強による電力使用量の増加が
定例主要会議の電子化により、OA用紙削減効果があった
あったものの、照明器具のLED化をはじめ社員の節電努力に
ものと考えられます。今後は、会議の電子化を拡大するとと
よる効果が、全体の電力使用量増加を抑制しました。今後は
もにコピー機の出力管理機能を活用してさらなる削減に努め
電力測定器を活用し、無駄な電力を削減します。
ます。
●その他の燃料
●CO2排出量
防虫防鼠作業や高所ガラス清掃を実施するメンテナンス
照明器具のLED化が貢献したと想定されます。引き続き省
サービス事業所を本社内に設置したため、利用頻度の少な
エネルギーに努めていきます。
かった社有車が業務上の移動・運搬に使用され、ガソリンの
●一般廃棄物
使用量が増加しました。
分別の徹底による効果が大きいものと想定されます。また、
●水
個人用ゴミ箱の廃止により、ゴミを出さない取組みの定着も
屋上緑化維持のため、従来の散水(1回/日)からタイマー
貢献したと考えられます。
式の自動散水(2回/日)に変更したため水の使用量が増加
●産業廃棄物
しました。今後は節水型トイレの導入なども検討し、使用量
2010年度は、旧制服を処分したため排出量が多くなって
の抑制に努めていきます。
います。
13
基礎資料
(1)データブック
■営業収益・利益
■研修実績
■設備投資額
(時間)
(人)
(年度)
■内部監査による指摘事項件数
※研修人員は延べ人員数
※資格取得講習など社外研修実績を含む(OJTは除く)
■雇用形態別社員数
(件)
(人)
年度
対象箇所数 実施箇所数
2010年度
231
231
2011年度
227
227
4,399
3,036
4,296
4,601
3,232
※各年度4月1日現在値
(年度)
■清掃の出来栄え評価点数
■事業所・支所・受託箇所数の推移
事業本部
(点)
2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度
駅クリーン事業本部
27
32
34
30
30
ビル事業本部
48
53
52
53
54
環境事業本部
6
5
4
4
3
162
169
168
81
90
252
256
255
駅業務事業本部
合計
※各年度4月1日現在値
(2)2011年度の主な出来事
月
日
項目
活動内容
4
1
駅業務事業の受託駅を管理する「業務支援セン
駅業務受託事業における現場支援・指導と異常時の早期支援体制を確立するため、
「業務支援センター」を設置。
ター」を設置
4
1
業務管理システムECOHS(エコース)が
順次稼働
6
1 防虫防鼠および高所ガラス作業の直営化
6
16 第1回社員意見発表会本社大会を実施
業務管理新システムのうち、廃棄物収集運搬事業における最適なコース設計や生産性の分析などを行う「環境システム
(牛若丸)」が稼働。*2012年3月末より全システムが本格稼働
きめ細やかなサービスの提供をめざし、委託作業としていた防虫防鼠および高所ガラス作業を自社で行う「メンテナン
スサービス事業所」を設立。
自律的な行動のできる社員の育成および会社の発展を目的に、改善活動の一環として、第1回社員意見発表会本社大会
を実施。
6
24 リサイクル品の拡大
産業廃棄物として処理していた緑瓶について、再資源化できるルートを構築。
7
22 社会環境報告書2011の発行
当社の経営姿勢や具体的な配慮事項などについて、社員をはじめオーナーさまなど当社に係りのある多くの方々に、一
層のご理解をいただくためのものとして、初めて発行。
9
1「声かけ・サポート」運動の実施
駅等の施設をご利用になるお客さまに対し、安全かつ安心してご利用いただくため、JR東日本と一体となって「声か
け・サポート」運動に取り組む。
9
15 会議の電子化
本社内の主要会議を電子化することにより、ペーパーレス化を実施。
9
17「信濃川ふるさとの森づくり」に参加
JR東日本が主催する、地域の皆さまやJR東日本グループ社員が共同で行う植樹活動に15名が参加。
9 17~24 LED照明の導入
7
4〜
8
14
10
10
顧客満足度調査の実施
14 第12回全国ビルクリーニング競技会に出場
15~ 地域貢献活動への参加
電力使用量の削減と環境負荷の低減をめざし、本社ビルおよび足立環境事業所の照明器具を省エネ性能の高いLED照
明へ交換。
会社の課題を抽出・改善することで継続的なサービス品質の向上を図るため、顧客満足度調査を実施。
第12回全国ビルクリーニング競技会(公益社団法人全国ビルメンテナンス協会主催)に競技者として当社社員が初め
て出場。
台東区が支援する「大江戸清掃隊」へ登録し、地域貢献活動として本社ビル周辺エリアの清掃を実施。
10 18~21 皇居の清掃活動へ参加(6回目)
2011年度で6回目となった「皇居の清掃活動」に、ボランティア活動として18名が参加。
11
会社の方針や守るべき約束ごとなどをまとめた全社員の標準となる基本マニュアル「JEAハンドブック」を発行。
2 JEAハンドブックの発行
11
駅業務事業における「お客さま対応ハンドブッ お客さまに安心してご利用いただくことを目的に、標準的なサービスを提供するため対応手順を統一化した「お客さま
28
ク」の発行
対応ハンドブック」を発行。
11
21 コピー機に出力管理機能を設置
12
2
2
3
14
(年度)
OA用紙の使用量を削減するため、誤設定の印刷を回避することができる出力管理機能をコピー機に設置。
1 契約電力会社の変更
電気料金の経費削減と電力使用量のリアルタイムな把握による抑制を目的に、契約電力会社を変更。
1 テレビ電話システムの導入
お客さまへの適切な応対など現場の業務支援に資すること、輸送障害・異常時などにおいて情報交換を迅速・円滑に行
うことを目的に、現場と本社が画面を通して対話できる「テレビ電話システム」を導入。
17 第2回JR東日本グループ駅舎清掃競技会に参加 駅における清掃品質の向上を目的に、JR東日本との共催による駅舎清掃競技会を実施。
1、21
アイドリングストップ機能を装備した廃棄物収
環境負荷低減のため、アイドリングストップ機能を装備した廃棄物収集運搬車両を導入。
集運搬車両の導入
第三者によるコメント
地域社会に貢献する
企業姿勢を評価
持続可能な社会の構築に向けて、公共交通機関の役割は益々
重要になっています。利用する者にとっては、誰もが安心し
て日常的に活用できる交通機関であり、地域にとっては活性
化の要でもあり、社会にとってはエネルギー利用の効率化、
CO2削減の鍵となります。
「㈱東日本環境アクセス(以下、アクセス)
」は、このよう
な公共交通機関として大きな役割を果たす「JR東日本」が
日々快適に運行されるよう、
「駅クリーン事業」
「駅業務事業」
「ビルメンテナンス事業」
「環境事業」を推進するJR東日本グ
ループの企業です。「もっときれいに、もっとやさしく」を企
業理念に掲げておられる身近な視点は、利用者にとっても、
JR東日本とともに歩む地域社会にとっても大変信頼できるこ
とです。
「発刊にあたり」で、
「サービス品質」と「環境」にこだわ
り、社員一人ひとりの担い手としての自覚を促すことを重視
している姿勢も、中長期的に安全・安心を重視した方針と評
価します。
◆環境への配慮
具体的な環境目標として、まず各事業所でのISO取得による、
組織としての環境配慮体制の確立をめざすとともに、本来業
務である清掃などの環境貢献の意味の明確化にも努めている
など、環境配慮への企業姿勢が徹底していると感じます。
また、駅や列車の利用者が排出する大量の廃棄物の分別回
収・中間処理体制が表示されていますが、この取組みは家庭
から出る廃棄物の分別・リサイクルより歴史が古く、循環型
社会構築に向けたシステム整備の先進事例として、これまで
高く評価されてきました。
このような特徴を利用者や地域社会にも発信することで、利
用者のより適切な排出を促すなど、社会の環境意識醸成にも
貢献すると期待します。 ◆サービス品質の向上と社会的取組み
駅や商業ビル・オフィスビルの清掃、駅業務や環境事業等、
業務が多岐にわたる中で、PDCAサイクルを徹底してサービス
品質の向上を図るため、業務管理システム “ECOHS” を構築
し、作業品質の評価と、社員研修の徹底を図っておられます。
また、
「お客さまの声」を活かすことなど、社員一人ひとりの
担い手としての自覚を促すことを重視する企業姿勢の具体化
として、志の高さを感じます。
株式会社東日本環境アクセス
代表取締役社長
原田 尚志
本誌の「循環型社会への貢献」
(6ページ)でもご紹介しました
が、廃棄物がリサイクルされるプロセスには、様々な工程があり、
そこには多くの関係者が携わっています。当社でも、廃棄物の収
集・運搬から分別・圧縮・梱包処理などを行っていますが、廃棄
物のリサイクルをさらに進めるためには、それぞれの関係者が協
力し、全体の流れの中でより効率的・効果的に業務を進めること
ができるよう工夫し合うことが必要だと私は考えています。そし
て、そのためには関係する事業者が全体最適の観点から話し合う
ことも大切ですし、駅や駅ビルなどのオーナーの方々、さらには
ご利用のお客さまにもご協力をいただけるような働きかけが必要
となる場面もあると思います。また、このような取組みが、各地
ジャーナリスト・環境カウンセラー
さき た
ゆう こ
崎田 裕子
なお、誌面を拝見しながら、管理が徹底されすぎて社員の
方が受け身にならないかと危惧しましたが、働きがいの向上
など、組織としての配慮が行き届いています。
地域のボランティア清掃などの活動も、社会的存在として
地域との信頼を醸成するだけでなく、誇りや生きがいにもつ
ながります。活動内容の幅を広げることも期待します。
なお、社員の一日を記載するページがありますが、生き生
きとした「顔の見える報告書」として、社員一人ひとりが熱
意を持ち、「もっときれいに、もっとやさしく」という企業理
念を体現していることが伝わります。
来年度の社会環境報告書では、このような内容を巻頭特集
にすることも検討いただきたいと思います。
◆環境会計
環境保全活動への投資と効果を定量的に把握することは、企
業活動にとって重要なことであり、このような定量化に今後
も努めていただきたいと考えます。
なお、公害防止・地球環境保全コストは、NOxやCO2 、廃棄
物の削減量で効果の「見える化」を図ることができますが、社
会活動は労働意欲の増進や企業イメージの強化など、波及効
果は大きいものの数字に表わしにくいものです。
効果をどう「見える化」するかも工夫しながら、一層努め
ていただきたいと考えます。
◆今後に向けて
2012年6月にブラジルのリオデジャネイロで、世界191か国
の首脳が集まり、持続可能な社会構築の道筋を話し合う地球
サミット「リオ+20」が開催されました。
今回、都市の持続可能な発展が重要課題の一つとして話し
合われ、3R*やエネルギー、交通など多様な分野での、先進的
な取り組みが重要となっています。
公共交通機関である鉄道の列車運行技術はもちろんながら、
運営ノウハウも日本の貴重な財産であり、アクセスの事業も
その一つです。急激に発展するアジアの都市への技術移転な
ど、事業発展の可能性も秘めています。地域の目線で世界に
貢献することも、今後視野に入れていただきたいと願ってい
ます。
*3R=Reduce(リデュース:減らす)、Reuse(リユース:再使用)
、Recycle(リサ
イクル:再資源化)
第三者によるコメントをいただいて
域の自治体等とのさらなる連携に発展していく可能性もあるで
しょう。これからも、一事業者としての視点に縛られることなく、
環境問題への対応について、あるべき姿を模索してまいります。
このたびは、崎田さまより、当社として大変励みになるコメン
トをいただきました。また、今後さらに取組むべき課題について
もご教示を賜ることができましたので、JR東日本グループがめ
ざす海外での事業展開において当社が果たすべき役割も含め、検
討していく所存です。
当社では、今後も全力をあげて「サービス品質の向上」と「地
球環境保護」に向けた取組みを進めることにより、社会に生きる
一員として、「持続可能」な社会づくりに貢献してまいります。
15
15
編集方針について
本報告書は、東日本環境アクセスのさまざまな取組みについてステークホルダーの皆様を中心に幅広く
ご理解いただくことを目的としています。
●対象分野
東日本環境アクセスの取組みを「環境」「社会」
「経済」の3側面から報告しています。
●対象組織
東日本環境アクセスを対象範囲としましたが、一部、JR東日本およびグループ会社の取組み内容も
記載しています。
なお、環境負荷の数値については、本社内のエネルギー等使用量です。
●参照したガイドライン
環境報告ガイドライン(2007年版)[環境省]
環境会計ガイドライン(2005年版)[環境省]
●対象期間
2011年度(2011年4月〜2012年3月)
発行、お問い合わせ先
株式会社東日本環境アクセス 経営管理部
〒110-0015 東京都台東区東上野三丁目4番12号
Tel:03-3836-1551
■ 印刷用紙は、適切に管理された森林で生産されたことを示すFSC(森林管理協議会)の認証紙を使用しています。
■ 本誌の印刷は、水なし方式を採用し環境に配慮しています。
■ 本誌の印刷には植物油インキを使用しています。
Printed in Japan
TM
16