- 決断科学

屋久島 布施健吾氏撮影
決断科学大学院プログラム 屋久島合宿
2014/01/11〜13
p.5:プログラム
p.6:セッション
p.8〜41:メンバープロフィール
石井貴之さんに捧げます。
2014/01/11
屋久島合宿 ~エクスカーションについて~
1. はじめに
屋久島合宿でのエクスカーションについて、“防災”の観点から検討する。今回は、屋久
島地域の森林と、空港・港湾といった公共施設に着目した提案を行う。
2. 屋久島地域における土砂災害
屋久島は、台風の常襲地であり、地形が急峻なため、土砂災害の発生が多い地域である
と考えられる。また土砂災害は、森林の形態に大きく関係している。例えば、京都大学霊
長類研究所による屋久島フィールドワークの報告書によると、土石流被害は「自然林か人
工林か」という点で斜面の崩落頻度に差があり、屋久島の森林伐採と災害に関係があるの
ではないかと述べている。
特に屋久島の国有林は、機能によって以下の4つに分類されている。今回は、その中で
も山地災害防止タイプの森林に着目し、土砂災害防止にどれだけの効果があるのか、維持管理はど
のように行っているのかなどを、実際に現地で確認し、環境省の方や矢原先生等からヒアリングを行う
ことで屋久島の国有林についての理解を深める。
○ 山地災害防止タイプ
土砂の流出・崩壊、落石等の山地災害による人命・
施設の被害の防備、その他安全で快適な生活環境と
国土の基盤の保全・形成に係わる機能を重点的に発
揮すべき森林。
○ 自 然 維 持 タイプ
原生的な森林生態系からなる自然環境の維持、野
生動植物の保護、遺伝資源の保存等、自然環境の保
全に係わる機能を重点的に発揮すべき森林。
○ 森 林 空 間 利 用 タイプ
スポーツ又はレクリエーション、教育文化、休養等の活動の場や優れた景観の提供及び都
市又その周辺の風致の維持に係わる機能を重点的に発揮すべき森林
○ 水 源 涵 養 タイプ
国民生活に欠かせない良質で豊かな水の供給に係わる機能を重点的に発揮すべき森林
屋久島森林管理署 「国有林の概要」より ~ 行程 ~
屋久島環境文化村センター :個別の事象でなく、屋久島全体について大まかに学ぶ
→ ヤクスギランド : 森林管理の実態について学ぶ
→ セッション : 見学した場所について、専門家を交えての意見交換(話を聞く)
石井貴之・都市システム工学研究室チーム
九州大学大学院工学府都市環境システム工学専攻
都市システム工学(国土計画・防災)研究室
2. 屋久島地域における公共施設の被害
以下に屋久島町を含む熊毛地域の H15~H23 までの自然災害による公共土木施設被害額
を示す。この表から、同地域で発生する災害の規模は全体的に小さく、規模が大きなもの
は、主に港湾で発生している事がわかる。
災害名
冬期風浪
地すべり
大雨
台風第10号
台風第15号
大雨
台風4号
台風16号
台風23号
大雨
大雨
大雨
大雨
大雨
大雨
台風第14号
大雨
大雨
大雨
台風4号
地すべり
大雨
大雨
大雨
台風13~19号
大雨
大雨
大雨
大雨
始期
終期
2003/01/03
2003/02/07
2003/06/21
2003/08/07
2003/09/19
2003/11/02
2004/06/10
2004/08/28
2004/10/19
2004/10/26
2004/10/29
2004/11/11
2005/02/15
2005/04/30
2005/06/14
2005/09/04
2006/05/26
2007/06/15
2007/06/22
2007/07/12
2008/04/09
2008/05/01
2008/06/10
2008/08/30
2008/09/16
2009/09/29
2009/11/01
2010/04/12
2010/05/23
2003/01/05
2003/03/15
2003/06/25
2003/08/09
2003/09/21
2003/11/04
2004/06/11
2004/08/30
2004/10/20
2004/10/26
2004/10/29
2004/11/11
2005/02/16
2005/05/01
2005/06/25
2005/09/07
2006/05/27
2007/06/19
2007/06/27
2007/07/15
2008/08/25
2008/05/01
2008/06/24
2008/08/30
2008/09/18
2009/09/30
2009/11/01
2010/04/12
2010/05/24
被害額(
公
共土木施
備考
設)
【
千円】
99,700
150,628
22,187
393,885
7,614
12,826
497,954
1,366,078 港湾(
防波堤)
の被害が大きかった
67,740
1,734
20,345
231,376
31,018
3,529
50,116
3,461,751 港湾(
防波堤)
の被害が大きかった
33,469
10,851
7,014
137,305
22,477
8,216
32,593
3,157
61,617
2,342
400
4,375
1,051
鹿児島県災害年報(H15~H23)より
屋久島は鹿児島県大隅半島の南南西約 60kmに位置する離島であるため、港湾・空港は
唯一の屋久島への玄関口である。そのため緊急時には救急・救命活動等の拠点機能、緊急
物資・人員等輸送受け入れ機能を担う重要な施設であると考えられる。
このような防災拠点の役割を担うためにどのような準備・対策を行っているのか(防災
計画、資機材の備蓄、人材の管理 など)について、港湾・空港の職員や県庁職員等から
ヒアリングを行い、現状を把握する。
~ 行程 ~
屋久島環境文化村センター :個別の事象でなく、屋久島全体について大まかに学ぶ
→ 港湾 or 空港: 実際に関わっている人から話を聞く
→ セッション: 見学した場所について、専門家を交えての意見交換(話を聞く)
石井貴之・都市システム工学研究室チーム
九州大学大学院工学府都市環境システム工学専攻
都市システム工学(国土計画・防災)研究室
屋久島合宿2013_決断科学プログラム
日時
プログラム
1月11日
11:00 集合
11:55 JAC3671出発
13:00 到着
14:00〜18:00 アイスブレイク、
自己紹介・研究紹介
18:00〜 水明荘着、食事
1月12日
8:00〜15:00 エクスカージョン
15:00〜18:30 セッション
田川哲様、矢原先生、本田
博之、胡旻
19:00〜 食事
1月13日
9:00〜12:00
12:00〜14:30
16:15
17:25
場所
備考
バス貸切
福岡空港
福岡空港
JAC3671
屋久島空港
屋久島環境文化研修センター
・レクチャー室
水明荘
ヤクスギランド、西部林道
屋久島環境文化研修センター
・レクチャー室
小型バス2台貸切
昼食:弁当
焼肉屋(安房)
バス貸切
グループ活動・発表、総括
自由行動
JAC3670出発
到着、解散
屋久杉自然館・研修室
安房
屋久島空港
福岡空港
JAC3670
係 交通:石井、アイスブレイク:道端、自己紹介・研究紹介・グループ発表:古橋、
食事・カメラマン:久保、エクスカージョン・セッション、冊子:角
緊急連絡先 黒江美紗子
堺妙子(支援室)
角 玲緒那
090-8455-5926
[email protected]
090-7394-4880
090-4879-4510
[email protected]
5
決断科学セッション「屋久島の生態系と暮らし」 ●目的
屋久島の生態系と暮らしをもとに、
社会的問題解決をチームで科学的に実施するということについての理解と議論を深める。
●概要
名称:決断科学セッション「屋久島の生態系と暮らし」 日時:2014年1月12日(日)
時刻:15:00~18:30
会場:屋久島環境文化研修センター・レクチャー室
ゲスト:田川哲様(環境省)
パネラー:矢原先生、本田博之さん、胡旻さん
主催:九州大学決断科学大学院プログラム
担当:角 玲緒那
行程
15:00
到着:屋久島環境文化研修センター・レクチャー室
15 :20~15 :30
講演1_災害/本田博之
15 :30~15 :40
質疑応答
15 :40~15 :50
講演2_医療/胡旻
15 :50~16 :00
質疑応答
16 :00~16 :05
休憩
16 :05~16 :25
講演3_田川哲様
16 :25~16 :35
質疑応答
16 :35~16 :55
講演4_矢原先生
16 :55~17 :05
質疑応答
17 :05~17 :15
休憩
17 :15~18 :15
トークセッション
6
メンバープロフィール
7
氏名
矢原徹一
学府、所属研究
システム生命科学府生命理学講座・教授
室、学年
出身地、出身大
福岡県前原市(糸島市役所の隣の丸太池のそばで育ちました)、京都大学
学
趣味、特技
植物を見て歩くこと。映画。エッセイ(ブログなど)。音楽(楽器は弾きませ
んが、聞くのは好きです。イチオシは平原綾香とホルスト)。
決断科学プログ
さまざまな分野の個性的な学生のみなさん、スタッフのみなさんのネットワ
ラムへの期待、
ークが育ち、新しいものが生まれていくのが、本当に楽しみです。
決断科学プログ
目標は、公約通りの3つ。①みなさんが専門性を高めるお手伝いをすること、
ラムでの目標
②みなさんが現場経験を通じて地に足のついた学際的な知識と問題解決力を
身につけるお手伝いをすること、③決断科学という問題解決志向・オールラ
ウンド型の新しい科学をみなさんと一緒に作っていくこと。
研究サマリー
いま一番時間を割いているのは、東南アジア広域(インドシナ半島、マレー
シア、インドネシア)での植物多様性アセスメント(森林減少などの人為的
圧力の下でどれだけの種に絶滅のリスクが高まっているかの評価)です。東
南アジア各地のフィールドを訪問して、森林の植物種を実際に調べています。
樹木に限定しても数万種が対象なので、大変です。しかし、このような地道
な自然科学的調査・観測があってはじめて、どこが保全上優先すべき地域か、
などの政策的判断が可能になります。今後は、社会科学の研究者とも連携し
て、森林政策や木材貿易などの問題にも取り組んでいきたいと思います。一
方で、
「生物にはなぜ性が進化したか」というライフワークにも取り組んでい
ます。この謎を解くために、もういちどメキシコで調査をしたい。メキシコ
調査に参加してみたいという方がいれば、ぜひメキシコ実習を計画したいと
思います。
2014 年の抱負
何よりも決断科学プログラムを軌道に乗せることです。4 月には約 30 名のス
タッフが揃い、新たに 20 名の学生を受け入れます。この大きなチームが自
律的にうまく動き出すように、全力をあげます。そのほか、たくさん。たく
さんの目標を達成するために、健康に注意し、事故がないように暮らします。
その他
九大生協理事長という仕事もしています。理系ですが、バランスシートなど
がいちおう読める、経営者です。
8
氏名
山口裕幸
学府、所属研究
人環・心理学講座・集団力学(社会心理学)担当
室、学年
出身地、出身大
鹿児島県、九大教育学部卒業・教育学研究科修了
学
趣味、特技
◆スポーツ観戦(アメフト、ラグビー、野球、サッカー等、チームによる球
技中心)
◆散歩・ウォーキング
屋久島合宿への
● 期待:メンバー一人ひとりの人柄や目指していることを知りたいですね。
期待、屋久島合
● 目標:自分のことも知ってもらいたい。そして、遠慮なく自分の意見を
宿での目標
主張し、わだかまりなく議論できる仲間づくりの基盤を築けたらいいな
と思っています。
研究サマリー
● チームワークを育成・強化するマネジメント方略の研究
※ チーム創発特性の測定研究(質問紙開発、「ビジネス顕微鏡」(日立
中央研究所)を活用した行動観察、規範測定研究)
→ JAXA、日立中央研究所、大阪ガス行動観察研究所との共同研究
※ チーム・コンピテンシーの育成研究(チームレジリエンス、プロア
クティブ行動、分有リーダーシップ、チームによる安全管理行動)
→ 産学連携九州(九大 TLO)、九大病院、JR 西日本安全研究所、
JR 九州との共同研究
※ チーム・コミュニケーション研究(暗黙の協調、共有メンタルモデ
ル、transactive memory system)
→ NHK との共同研究
2014 年の抱負
● 単著の専門書(グループダイナミックス関係)を書き上げる
● 一人でも多くの院生の研究を独り立ちさせる
● 組織現場に有益な提言を行える研究を進める
● ホークス優勝
その他
学部卒業後、約5年間アサヒビール株式会社でサラリーマンをやってました。
寄る年波のせいで、さすがにたくさんは飲めなくなってきましたが、今でも
ビールはアサヒ !! です。ビール業界のことは(もう古い情報かもしれませ
んが)詳しいつもりです。
9
氏名
百村 帝彦(ひゃくむら きみひこ)
学府、所属研究
熱帯農学研究センター(箱崎キャンパス).
室、学年
教育は、比較社会文化学府(来年度からは地球社会統合科学府)で院
生の指導を担当しています.
出身地、出身大
京都府京都市
学
三重大学農学部.東京大学・大学院農学生命科学研究科
趣味、特技
国内・海外旅行(出張)(矢原先生ほどは多くはないです)
屋久島合宿への
森林科学を専攻としていますが、恥ずかしながら初めての屋久島で
期待、屋久島合
す。まずは、屋久島がどのようなところなのか、目で肌で感じておき
宿での目標
たいです。
合宿参加の皆さんと話をしつつ、今後の決断科学・環境モジュール
の進め方について考えていきたいです。
研究サマリー
ラオス・カンボジア・ミャンマーを中心とした東南アジア大陸部の
自然資源管理に関する研究を行っています。社会や経済のグローバル
化によって、熱帯林を含めた自然資源の位置づけが大きく変容しつつ
あります。このような中、熱帯林とその周辺地域に居住している人々
との間で、新たな関係の構築が迫られています。これらについて、村
落レベルでのフィールドワークと、中央レベルでの森林官・援助機関
からの聞き取りや文献調査をもとに行っていま。 気候温暖化と熱帯林の関係について、熱帯林保全の新たなスキーム
である(REDD+)に関する政策研究を、ラオスとカンボジアを中心に
行っています。 2014 年の抱負
ラオス・カンボジアでじっくりとフィールドワークを行う。
その他
10
氏名
秋保亮太
学府、所属研究
人間環境学府 行動システム専攻 心理学コース
室、学年
山口裕幸(社会心理学)研究室 修士 2 年
出身地、出身大
福島県 いわき市
学
専修大学 文学部 心理学科
趣味、特技
楽器演奏(トロンボーン)
音楽鑑賞(クラシック,ジャズなど)
パズル類(ルービック・キューブ,テトリスなど)
決断科学プログ
多くの分野の方々から,自分の専門外からの観点や,自分にはない知識を学
ラムへの期待、
ばせて頂きたいと考えております。
決断科学プログ
決断科学プログラムを通して,多角的な考え方と汎用性のある能力を身に付
ラムでの目標
けられるよう,精進致します。
研究サマリー
近年のチームワーク研究は,行動的側面に留まらず心理的側面(チームメンバ
ーの認知など)まで含めて議論が重ねられております。私は,その代表的概念
である共有メンタルモデルに焦点を当て,研究を進めてきました。メンタル
モデルは特定の事象に関して持っている知識構造や心的表象のことを指して
おり,これをチームメンバーが共有することによってチームのパフォーマン
スが向上することが実証されています。私はこれまで,共有メンタルモデル
とチーム内コミュニケーションはどのような関係性にあるのか,チームメン
バーがメンタルモデルを共有するにはいかなる方略が効果的なのか,質問紙
調査や実験室実験を通して検討を行ってきました。
2014 年の抱負
日進月歩
その他
これから何卒よろしくお願い申し上げます。
11
氏名
浅野 知美
学府、所属研究
法学府、CSPA コース、1 年
室、学年
出身地、出身大
北九州生まれ、福岡育ち、西南学院大学法学部国際関係法学科卒
学
趣味、特技
趣味は、ヨガです!友達に誘われて始めたのですがすっかりはまりました。
いつか講師の資格もとりたいです^^留学生にいろいろなアレンジ(レスト
ランから旅行まで)を頼まれるので、最近福岡や日本の交通機関について詳
しくなりました。特技じゃないかもしれませんが。。
決断科学プログ
決断科学では、クリエイティブになりたいです。クリエイティブに考え行動
ラムへの期待、
したいです。理系の方々と会うことや、今まで触れたことのない議題につい
決断科学プログ
て考えることに興味深々です。最終目標(人生の?)として、アジアのどこ
ラムでの目標
かに職業訓練所みたいなものを作りたいなと思っているので(その前に卒
業・就職しなくちゃですが笑)、このご縁を良い意味でたくさん利用できるよ
うに勉強していきたいです。
研究サマリー
研究テーマは、「Citizen Participation in Development」です。貧困等の解
決の手法の一つに、近所の人たちでコミュニティを作って自分たちで状況を
改善していくというものがあります。当事者をエンパワーすることで継続的
な解決方法が望めます。主に途上国で発展している手法です(政府機関や健
康保険等がうまく機能していないため)。どちらかというと、qualitative
research に興味があります。そのために、2 月にフィリピン(市民社会がっ
活発)に調査にいってきます。いろいろなカウンターパートにインタビュー
して現状を見てみたいと思っています。主に、都市貧困に焦点をあてようか
なと考えています。
2014 年の抱負
乗馬に挑戦!
英語の本をすらすら読めるようにする。3 つめの言語を始める。
熱量をもって全てにかかわる。
その他
決断科学に参加させていただけて本当に感謝しております!
12
氏名
有吉 美恵
学府、所属研究
人間環境学府行動システム専攻心理学コース山口研究室
室、学年
修士 1 年
出身地、出身大
出身地:鹿児島県
学
出身大学:北九州市立大学
趣味、特技
趣味:散歩、サーフィン(お休み中)
特技:イラスト
屋久島合宿への
合宿への期待:同じベクトルの人が見つかりますように。
期待、屋久島合
合宿での目標:参加者の皆さんを知り、交流を深めること。
宿での目標
研究サマリー
リーダーシップと感情的障壁について、その関係を研究しております。
2014 年の抱負
健康第一
その他
13
氏名
岩塚 美由紀
学府、所属研究
システム生命科学府 システム生命科学専攻
室、学年
生命情報解析学 M2
出身地、出身大
出身:生まれは和歌山県、育ちは大阪府
学
大学:富山大学
趣味、特技
薬草集め
どこでも寝れます
屋久島合宿への
以前から屋久島の自然に触れてみたいと思っていました。
期待、屋久島合
どのような方がこのカリキュラムを受講しているのかわくわくしています。
宿での目標
合宿を通し、みなさんとお知り合いになれると嬉しいです。
研究サマリー
クロマグロの RNAseq 発現解析を行っています。
今は、解糖系に着目して、研究を進めています。
他の魚類と比較した際、酵素をコードしているアイソザイムの数に違いがあ
ればクロマグロの特徴的な性質について説明できるのではないかとの仮定の
もと、遺伝子重複により生じた酵素を探しています。
2014 年の抱負
時間の管理が上手にできるようになりたいです
その他
14
氏名
池田 裕宜(いけだ ひろき)
学府、所属研究
システム生命科学府 数理生物学研究室
室、学年
一貫制博士課程1年(M1)
出身地、出身大
佐賀県出身 九州大学理学部生物学科卒
学
趣味、特技
趣味:スポーツ(野球・サッカー・自転車)、漫画
特技:ラーメンを作ること!
屋久島合宿への
まず、第一目標として参加者全員と交流を図ることを掲げたいです。
期待、屋久島合
これから様々なプログラムやセミナー、研修などを共に過ごしていく仲間と
宿での目標
できるだけ深く関われるような合宿にしたいです。また、個人的ではありま
すが、ジブリの世界のモデルになった屋久島に訪れるのは初めてであり、単
純に楽しめたらいいなと思っています。
研究サマリー
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、ヒトの血液中に含まれる免疫細胞に特異
的に感染しヒトの免疫機能を著しく低下させる AIDS の原因ウイルスであ
る。HIV の動態は非常に複雑であり、それを理解しようとすることは困難で
ある。何故ならば、現在の生物学的手法ではウイルスの複製プロセスをすべ
て追跡することが不可能だということが要因としてあげられる。しかし、感
染実験や臨床実験の時系列データと適切な数理モデル用いることでこの複雑
なウイルス複製プロセスをより詳細に理解することが可能になる。我々は、
実験科学と数理科学の融合研究を行うことで、今まで不明確であったウイル
スの振る舞いを追究する「計算ウイルス学」という新しい研究領域を目指し
ている。
2014 年の抱負
日本学術振興会特別研究員(DC1)を目指すこと。
貯金すること。
体重10キロ減量すること。この3つを達成します。
その他
15
氏名
岩谷 千寿 (Iwaya Chihiro)
学府、所属研究
システム生命科学府
室、学年
生体防御医学研究所トランスオミクス医学実験センター ゲノミクス分野
出身地、出身大
福岡
学
九州大学
趣味、特技
読書 – 朝読書をするのが日課です。
旅行 – 今行ってみたいところはボリビアです。
珈琲 – 最近気に入っているのはエルサルバドルの『シェキナ』という豆で
す。
決断科学プログ
現代社会が抱えている多くの問題は、多くの視座から検証しなければなり
ラムへの期待、
ません。よって、これからの研究者ないし企業は多くの視座が常に求められ
決断科学プログ
ています。このプログラムへ参加することによって、新たな視座をえたいで
ラムでの目標
す。また、今の環境では知り合えないであろう人と知り合えるのも楽しみで
す。目標は、ある問題に関して多くの研究者や企業を橋渡しできる人物にな
ることです。
研究サマリー
遺伝子発現制御の一端を担う DNA メチル化やヒストン修飾(エピゲノム)
は、環境因子による変化を許容し、高等生物が環境への適応と恒常性を維持
するために獲得した精妙な生命システムです。しかし、ヒトにおけるエピゲ
ノムの多様性と疾病罹患との関連は不明点が多く、医学における解決すべき
重要課題です。本研究は、加齢がもたらすエピゲノム変化を網羅的に解析し、
その遺伝子群の同定と疾病発症との関連を解明するものです。
所属研究室は、一般住民集団の末梢血 DNA を用いて年齢と相関するエピゲ
ノム変化を、統計学的に有意な変化を 7 遺伝子領域に同定しました。これら
メチル化レベル変化は、単に加齢のバイオマーカーとなるのみに留まらず、
加齢がもたらす生理的変化や、加齢によって発症頻度が増す疾患の発症機構
を理解するための重要なヒントとなることが強く示唆されました。
2014 年の抱負
2014 年に限ったことではありませんが、
『どんなことも、前向きに楽しむ』
が抱負です。
その他
16
氏名
カン・イジン(姜 怡辰)
学府、所属研究
理学府 地球惑星科学専攻 古環境学分野
室、学年
M2(2012 年 10 月入学)
出身地、出身大
韓国(仁川、インチョン)
学
公州大学
趣味、特技
最近は料理にはまっています。今まであまり自炊経験がないので、上手で
はないですが、日本料理のレパートリーが増えたらいいな~と思っています。
特技は日本語です。 ^_^
屋久島合宿への
期待、屋久島合
今から 4 年間、一緒にプログラムに参加していく皆さんとお互い知り合い
ながら、仲良くなれると期待しています。また、なかなか行けない屋久島で
宿での目標
の合宿なので、できるだけ屋久島のことを知りたいし、感じたいです。
研究サマリー
南極大陸の沿岸に分布している湖沼の堆積物コアから、珪藻という単細胞
生物を用いて、古環境復元を研究の目的としています。
珪藻は海水・汽水・淡水にわたって広く生息している生物で、pH・塩分・
溶存酸素のような水環境に敏感に反応する特徴から堆積物の中の珪藻化石の
群集を分析することで、環境がどのように変化してきたかが分かります。
南極大陸は南半国位置し、人間による影響からら比較的に隔離され、湖沼
堆積物に気温変化・海水面変動・氷床の増減のような情報はよく保存されて
いると考えられます。特に完新世の環境変動の復元は今後の環境変動による
影響の予測に役立つと期待しています。
現在、昭和基地が位置する宗谷海岸に分布する 5 つの湖沼から採取した堆
積物コアを分析しています。
2014 年の抱負
決断科学プログラムに積極的に参加し、様々な分野の人との交流で視野を
広げたいと思います。
その他
よろしくお願いします!
17
氏名 北尾 大介 学府、所属研究
システム情報科学府 情報学専攻 池田研究室 修士1年 室、学年 出身地、出身大
出身地:熊本県 学 出身大学:九州大学 趣味、特技 ゴルフ、フットサル、天体観測 屋久島合宿への
私は今回の屋久島合宿で決断科学プログラムの参加メンバーと多くの意見
期待、屋久島合
交換を行い、プログラムで最高のスタートを切るための人間関係の構築の礎
宿での目標 を築くことを期待し、また目標としている。 また、屋久島を訪れるのは初めてなので、その環境や特徴をできるだけ知
りたいと思っている。 研究サマリー データ量の増加に伴い、負荷分散や冗長化が可能な分散 DB が重要になって
きた。分散 DB では、一貫性、可用性、分断耐性という性質が求められるが、
CAP 定理により、全て同時に満たす事は不可能である。特に、冗長化された
分散 DB では厳密な一貫性を満たす事は困難で、強度を弱めた様々な一貫性モ
デルが提案されてきた。逐次一貫性は強い一貫性だが他の性質と合わせた実
現が難しく、実現が容易な結果整合性は一貫性として弱い。 私の研究では逐次一貫性の特別な場合の一貫性モデルを提案し、さらに、
従来無視されてきたクエリ配分方法を考慮することで、可用性及び分断耐性 と提案した一貫性モデルは両立できることを示している。今後は提案手法を
用いて実験を行い、どの程度の負荷分散が可能であるのかを検証していく。 2014 年の抱負 2014 年は研究により一層励み、また、決断科学プログラムのメンバーとし
て様々なことにチャレンジする年にしたいと思う。 その他 10月から遅れての参加です。 よろしくお願いします 18
氏名
久保裕貴
学府、所属研究
システム生命科学府、数理生物学研究室、五年一貫制博士課程一年。
室、学年
出身地、出身大
大学入学まで、札幌市清田区の端っこに住んでいました。その後、九州大
学
学理学部生物学科を卒業して、今に至ります。
趣味、特技
趣味は、写真を撮ることです。とくに人の写真を撮るのが好きです。ファ
インダー越しに話をしながら、瞬間の表情と構図を探すのはとても楽しいで
す。また、喫茶店と珈琲が好きなので、ときどきふらっと訪ねています。特
技は、カメラの扱い(一応)と画像の編集、紙の上のデザインです。
屋久島合宿への
屋久島には初めての上陸になるので、うわさに聞く屋久島がいったいどん
期待、屋久島合
なところなのか、その雰囲気を味わえることに期待しています。決断科学の
宿での目標
同期メンバーに会い、話をすることも楽しみです。
目標は、さしたる問題を起こさず、食事係をまっとうすることです。
研究サマリー
鳥や魚の群れ、蟻の軌跡、人の列など、動物は互いに集合し、とても興味
深い行動を示すことがあります。これらの機構を調べるための観察や実験に
加え、コンピュータシミュレーションを用いての研究が数多く行なわれてい
ます。鳥の群れをコンピュータグラフィックスで表現した Reynolds (1987)
は、この仮想的な鳥を Boid (Bird-oid)と名付けました。Boids は、三つの単
純な規則である、近くの個体と向きを合わせる「Alignment」、近くの個体の
間に向かう「Cohesion」、衝突を避ける「Separation」を与えられることで、
群れの振る舞いを示します。私はこの Boids の規則を元に、とても単純な魚
の群れのモデルを作り、Alignment と Cohesion の相対的な強さによって「行
進型」と「回転型」の振る舞いが生じることを相図で視覚的に表しました。
2014 年の抱負
よく研究して、それをまとめること。写真をたくさん撮ること。動画を撮
ること。Kyudai Walker を続けること。学振に通ること(だめでもくさらな
いこと)。たくさん走ること。
その他
がんばります。
19
氏名
黒岩 亜梨花
学府、所属研究
システム生命科学府、生態科学研究室、一貫性博士課程前期 2 年
室、学年
出身地、出身大
出身地:福岡、出身大学:九州大学
学
趣味、特技
趣味:音楽鑑賞・読書・美術館めぐり・スポーツ観戦(主に野球・アメフト)・
手芸、特技:フルート・ピアノ・テーピング
決断科学プログ
プログラムでの期待と目標は、第一に、他分野の人との交流を通して、異
ラムへの期待、
なる視点で物事を考えるようになることである。このことが、新たな発見や
決断科学プログ
ともに答えを導き出すきっかけになると期待している。第二に、各コアサイ
ラムでの目標
トにおいて実際に課題に取り組むことで、現場経験を積み実践的な能力を身
に着けることを期待している。最後に、自身の専門性と能力の向上である。
特に、人に伝えるプレゼンテーション能力と英語力の向上が目標である。
研究サマリー
世界自然遺産地域に指定されている屋久島では、ヤクシカの増加によって
生態系や農林業への被害が報告されている。屋久島では被害の軽減のために
ヤクシカの個体数管理が行われているが、個体数減少には至っていない。個
体数管理を成功させるためには、継続的なモニタリングと計画の見直しを行
う必要がある。本研究では、繁殖率や死亡率に影響する要因である栄養状態
(腎脂肪指数)を調べた。一般に、密度が高くなると栄養状態は悪くなるが、
ヤクシカの栄養状態は密度では説明できず、胃内容物の量が多くなるほど栄
養状態がよく、行動圏の傾斜が急なほど悪くなる傾向にあった。また、高密
度下で起こると言われる餌の質の低下も確認できなかった。 2014 年の抱負
本年の抱負は、日々こつこつと物事に取り組むことである。自分は昨年、一
日一日を大切にしないものに成長はないと感じた。午年である本年は、駑馬
に鞭打つ精神で努力を重ねて、一日ひとつは成長する一年を過ごしたい。
その他
20
氏名
項 楊
学府、所属研究
農学部 流域環境制御学 M1
室、学年
出身地、出身大
中国 遼寧省
学
南京林業大学
趣味、特技
旅行、本を読む
屋久島合宿への
今度の合宿で、プログラムの皆さんと知り合って、アイスブレイクするのは
期待、屋久島合
目標の一つです。これは今後のプログラムの続くには大事だと思います。次
宿での目標
に、屋久島の自然環境が知りたいです。天然林と自分が研究している人工林
がどう違いますかを考えます。あとは、シカの害などの現状を自然遺産の屋
久杉を見たい。
研究サマリー
日本の人工林は主にスギ、ヒノキなどの針葉林で構成されている。近年、
日本の針葉人工林は、高齢林が多く、密度が高すぎるため、多くの問題を抱
えている。例えば、地面植物が少ない、水土保持機能が弱い、生物多様性が
低い、栄養循環が遅い、病虫害に弱い等である。したがって、日本の高齢針
葉樹人工林には、間伐などの管理が必要であると報告されている。 森林流域に降水としてもたされた雨水は、一部が蒸発散として大気に返さ
れ、残りが流出する。この水循環の中で、蒸散量および遮断蒸発量が森林管
理によって人為的に制御しやすい部分である。 間伐による蒸散量の変化に関する研究は少なく、ヒノキ、スギ工林におい
て間伐前後で林分スケールの蒸散量を比較した研究はほとんどない。そこで、
本研究では、間伐によりスギ、ヒノキ人工林の蒸散量がどのように変化する
か、変化するとすればその原因は何であるかを明らかにすることを目的とし
た。 2014 年の抱負
研究を続いて、卒業論文を書きます。いろいろな国内外の学会を参加つもり
です。英語の勉強と TOFIL のテストをやりたいです。
その他
21
氏名
小山 彰彦
学府、所属研究
学府:生物資源環境科学府
室、学年
所属研究室:アクアフィールド科学研究室 学年:修士 2 年
出身地、出身大
出身地:島根県
学
出身大学:九州大学
趣味、特技
趣味:散歩・釣り・読書
特技:投網
決断科学プログ
期待:自分の視野が広がればいいと考えています.
ラムへの期待、
決断科学プログ
目標:怪我をしない.
ラムでの目標
研究サマリー
球磨川は,九州本土と天草諸島に囲まれている八代海に注ぐ一級河川であ
り,干潟が広く発達している.一般に,河口域は生物生産力が高く,魚類の
産卵場や仔稚魚の成育場,渡り鳥の飛来地など,様々な生物に利用されてお
り,本河口域も多様な生物種が生息している.球磨川下流では発電を目的と
して荒瀬ダムが運用されていたが,2010 年 4 月からその運用を停止,昨年 9
月から 6 年計画で国内初のダム撤去が開始された.ダム撤去に伴い,その下
流,特に河口域で積砂系等の物理環境が変化し,生態系の変化が生じる可能
性がある.本研究では①ダム撤去事前データを集積,②ダム撤去における生
態系評価手法の構築,を目的として調査を実施した.
2014 年の抱負
抱負:怪我をしない・風邪をひかない.
その他
22
氏名
佐藤ひかり
学府、所属研究
システム生命科学府
室、学年
片山研究室 修士1年
出身地、出身大
宮崎県
学
九州大学
趣味、特技
ジャズダンス
ロリィタファッション
屋久島合宿への
これから決断科学プログラムをともにする皆様と、この3日間でたくさん交
期待、屋久島合
流し、親睦を深められたらと思います。
宿での目標
研究サマリー
ヒト血清アルブミンは、血液中に多量に含まれるタンパク質であり、生体の
異物除去システムである免疫や細網内皮系を回避できる。アルブミンは薬物
に対する複数の結合ポケットを有しており、それらを全身に運搬する働きを
担う。しかし、アルブミンによって運搬される薬剤は、疎水性の高い小分子
に限られる。一方、代表的な合成キャリアであるステルスリポソーム(PEG
化リポソーム)は、多種多様な薬物を内包でき、かつ高い血中滞留性を有す
るという利点がある。しかし、最近、PEG に対する抗体産生が起こるため、
二度目以降の投与では急速に血中から除去されるという問題が明らかになっ
た。そこで、リポソームを免疫回避可能なアルブミンで被覆することで、キ
ャリアの血中滞留性の向上を目指す。
2014 年の抱負
計画性をもつ
その他
3日間よろしくお願い致します。
23
氏名
角 玲緒那
学府、所属研究
芸術工学府、土居義岳研究室、修士1年
室、学年
出身地、出身大
小樽市、札幌市立高等専門学校→九州大学21世紀プログラム(卒論:文学
学
部地理学研究室)
趣味、特技
スキー、サッカー、建築、旅行、地理、街を歩く、フランス、ボルドー、小
樽、長崎、サカナクション(同郷です。小樽です。)
屋久島合宿への
屋久島が楽しみです。初めてですし、エネルギーをほぼ自給してる・自然が
期待、屋久島合
豊か・自然・人文社会科学を横断した取り組みのフィールドとなっている、
宿での目標
など非常に興味深いですし深く関わりたいなと思います。山の信仰も興味あ
ります。家族からは「箸買って来て!!」と、おつかいがあります。
研究サマリー
建築学と歴史学を融合する取り組みです。
18世紀中葉のボルドーで実施された建築プロジェクト「La Façade de Bordeaux」に関する研
究です。La Façade はパリから派遣された地方長官(今の知事に相当)が主に企画・立案した、
税務署・商業会議所・住宅・都市門による複合的な建築です。公共部分をボルドー市が出資し、
住宅部分は落札のうえ資本家らが出資し、実施され、1790年代には全体が竣工されました。
私の研究では特に、その資本家らが展開していた汎大西洋の国際的な経済活動のなかにその投資
を位置づけ、La Façade の経済史的位置を明らかにしたいと考えています。またその際の、資本
家らと地方長官の人間関係を明らかにすることにより、ボルドーとパリ中央政府の行政的関係の
一端を明らかにすることもできるでしょう。この研究により、18世紀フランスの概ね好況のな
か、商人・貴族・ブルジョワらは、王国の意向からある程度自律して経済活動をし始め、王国と
民間人が時に対等に渡り歩いた、という近年の絶対王政に対する理解の修正を表す一つのディテ
ールを、軋轢も含めて、建築プロジェクトを舞台に示すことができるでしょう。そして建築はそ
の歴史の一つの表現であるということを物語ることができるでしょう。またこの方法は、ジャレ
ド・ダイヤモンドをはじめとするグローバル・ヒストリーに建築を持ち込む視座と方法をもたら
すと考えています。史料は主に Achives Départementales de la Gironde の一次史料となります。
2014 年の抱負
予定です。ボルドーで調査(3月、9月)、学会発表梗概提出(4月第1週)、仏語ス
ピーチコンテスト(6月)、学会発表(8月)、修論書き上げ(12月)、小樽でスキ
ー&紅白歌合戦(正月)、学会誌掲載(2015年3月)。まずは仏語の文語・口語を
マスターする、2級建築士獲得です。天秤座は今年下半期に実るらしいのでがんばり
ます。
24
氏名
杉本 志穂
学府、所属研究
システム情報科学府、情報学専攻、文字列情報研究室、修士1年
室、学年
出身地、出身大
北九州市、九州大学理学部物理学科
学
趣味、特技
読書、手芸、飲酒
決断科学プログ
普段の学生生活では得られない経験を得たいと思っています。現在行ってい
ラムへの期待、
る研究とは異なった問題に取り組み、多くの人と接することで、様々な考え
決断科学プログ
や意見を取り入れ、成長をしていきたいと思います。
ラムでの目標
自分の研究を活かしたいです。今まで理論的な研究しか行っていないので、
決断科学プログラムで実践的に問題を取り組む過程で活かせる実用的な研究
を行いたい。
研究サマリー
2014 年の抱負
現代の情報化社会は,テキストデータのみならず,音楽や映像などといった膨大な量のデジタルデータで溢れ
かえっている。そこで、データストレージ削減の手段として、データの記述長を削減するデータ圧縮技術が大
きな注目を集めている。中でも LZ 分解を用いた圧縮法は、圧縮率や計算時間の観点において注目されており、
その実用例として gZip や WinZip などが挙げられる。圧縮するデータに応じて様々な亜種が存在する。私が研
究を行っている逆向き LZ 分解もまた、LZ 分解の亜種である。逆向き LZ 分解は 2009 年に Roman らによっ
て提唱され、O(nlog2n) ビット領域でのオンライン計算アルゴリズムが提案された。LZ 分解が注目している文
字よりも以前に既出の文字列を参照して分解を行うのに対し、逆向き LZ 分解は既出の逆文字列を参照して分
解を行うため、データの圧縮のみならず、ギャップ付き回文の検索等にも役立つ。ギャップ付き回文は mRNA
上でヘアピン型を構成している配列の発見等に有用とされている。これは、ヘアピン型を構成する部分の配列
がギャップ付き回文とみなすことができるためである。私の研究では、逆向き LZ 分解のオンライン計算を省
領域で実現した。オンラインでの計算は、追加入力に対しても同計算量内での計算を可能にする。文字列の全
ての位置に対して逆向き LZ 分解を行った場合、既存のオフラインアルゴリズムでは O(n2)時間かかるのに対
し、提案手法の計算時間は O(nlog22n)時間となるため既存手法と比較して高速な計算が可能である。さらに領
域の点においても本研究によって、O(n log2σ)ビット領域での計算が可能になった。これは、特にアルファベ
ットサイズが小さい場合において省領域となる。前述の mRNA 配列は4種類の文字で構成されるので、σ= 4
というとても小さいアルファベットサイズである。よって、O(nlog24) = O(2n) = O(n) となり、線形領域で計算
が可能となる。RNA 配列のサイズは長いもので数 10 万にもなる。例として長さ 10 万の mRNA 配列を考察する
と,既存研究では log2n= log2105≒19 となるのに対し、提案手法では log2σ≒2 となり、約 10 分の 1 である。計
算領域を大幅に削減できる。一般にアルファベットサイズが小さく文字列長が大きいとされる遺伝子配列にお
いては、提案手法は特に効果を発揮する。さらに研究では、自己参照を許した逆向き LZ 分解を新たに定義し、
自己参照を行わない場合と同計算量内でのアルゴリズムを提案した。
後悔しない1年間にする
その他
25
氏名
Sun Haotian
学府、所属研究
Faculty of Agriculture, Laboratory of Ecohydrology
室、学年
出身地、出身大
Shandong Province, China
学
Beijing Normal University
趣味、特技
Singing, Playing basketball, Playing voilin, Dough figurine molding
屋久島合宿への
Get to know everybody and let everybody know me
期待、屋久島合
Experience the possibility of merging different field, merging different
宿での目標
pespectives
Enjoy the beauty of nature and culture
研究サマリー
Title: Spatial Variation in Seasonal Fluctuation of Water Yield in a Small
Forested Catchment
The mechanism of streamflow generation can be affected by topography
and canopy as well as the vegetation in catchments. Previous studies
mainly focused on the difference of water yield between upstream and
downstream of the watershed in summer,
while seasonal changes of
water yield between upstream and downstream were not sufficiently
investigated.
In this study, the seasonal variation of water yield pattern in a small
headwater catchment was investigated. The changes for seasonal
patterns of water yield were discussed, and the factors that affect those
changes, such as groundwater level and the connectivity between
hillslope and stream, were analyzed.
It was found that the amount of water yield at upstream and downstream
changed seasonally. The upwelling for groundwater upstream is a factor
that results in the seasonal changes for the spatial pattern of water yield
in small watersheds. The hillslope subsurface flow can contribute to the
water yield when the hillslope is connected with the stream during wet
periods, as well as the case in typhoon seasons.
2014 年の抱負
Get doctor research started
Continue to improve Japanese skills
Make more friends
26
氏名
田川 一希
学府、所属研究
システム生命科学府 生態科学研究室 一貫性博士課程1年
室、学年
(という名の M1)
出身地、出身大
山口県岩国市 九州大学
学
趣味、特技
田舎や秘境をのんびり旅するのが好きです.旅の手段は原付や徒歩,旅先で
の生きものや人々との出会いを楽しんでいます.生きものの中でも野に咲く
花が好きで,昔から一眼レフで写真を撮ってきました.古本屋めぐりによく
出かけます.いろいろなジャンルの本を集めて眺めるのが好きです.
たいていのことには興味を持てるので,幅広くいろいろなことに足をつっこ
んでいると思います.
屋久島合宿への
屋久島合宿では,これから決断科学プログラムを一緒につくりあげていくみ
期待、屋久島合
なさんと親睦を深めたいと思います.
宿での目標
研究サマリー
食虫植物は「捕虫葉」とよばれる特殊な葉(落とし穴式,粘着質の葉など)
で昆虫を捕らえ,栄養分として利用する植物です.食虫植物の形態を見ると,
花と捕虫葉をかなり離れた場所につけている種が多いです.これは,花粉を
花から花へ運んでくれる昆虫(ポリネーター)の捕獲を防ぐためと考えられ
ています.ナガバノイシモチソウは例外的で,花と捕虫葉を近い場所につけ
ます.ポリネーターを捕らえてしまうことはないのでしょうか.私は,この
疑問をもとに,野外でポリネーターや餌昆虫の種類を調べました.
その結果,赤い花をつける株ではポリネーターが捕獲されることは一度も確
認されなかった一方,白い花をつける株では多くのポリネーターの捕獲が確
認されました.ポリネーターを捕獲することで,他花受粉が妨げられ,遺伝
的に多様な子孫が残せなくなるという問題はありますが,より多くの栄養分
をとることができる,という有利な点もあります.ナガバノイシモチソウで
は,有利な面が強い選択圧となり,
「花と捕虫葉が近い」という形質が進化し
たのかもしれません.
2014 年の抱負
分類の知識を深める.特に日本の樹木については確実に同定できるようにす
る.統計学,プログラミングの素養を身につける.
その他
以前から心理学に興味がありました.今回決断科学で,専門である進化生態
学と心理学をコラボした研究ができたらと考えています.
27
氏名
田中 亘
学府、所属研究
工学府 流域システム工学研究室 博士課程後期 1 年
室、学年
出身地、出身大
山口県、九州大学
学
趣味、特技
淡水魚
水生昆虫
株式投資
決断科学プログ
学際性と国際力の向上
ラムへの期待、
決断科学プログ
ラムでの目標
研究サマリー
日本では古来より稲作が盛んであり、本来河川が有していた氾濫原はほとん
どが水田として開発されています。こうした水田は、氾濫原環境の代替とし
て多くの生き物に利用されているといわれていますが、水田環境と原始氾濫
原を比較した研究は少なく(現在の日本に原始氾濫原が存在しないため)、そ
もそも水田がどこまで氾濫原的環境を代替できているか明らかではありませ
ん。
上記のような視点から、今なお原始自然と二次的自然(水田)が混在する東
南アジア各国で原始氾濫原と二次的自然の物理的・生態学的機能の比較研究
を展開しています。
2014 年の抱負
研究に目鼻を付ける。
その他
28
氏名
千原 広大
学府、所属研究
工学府 都市環境システム工学科 室、学年
都市システム工学研究室 M1
出身地、出身大
福岡県 行橋市
学
小倉高校→九州大学
趣味、特技
水泳
屋久島合宿への
屋久島合宿では、まずみなさんがどんな方なのか、なにをやっているのかを
期待、屋久島合
知るためにできるだけ多くの方と話し、将来や決断科学の今後について語り
宿での目標
合いたいと思っています。
この決断科学スタートとなる屋久島合宿で、立ち上げの中心となるメンバー
の絆をしっかりとつなぎましょう!
研究サマリー
2012 年 7 月に発生した九州北部豪雨では、各地で既往最大の短時間降雨が
観測され、甚大な被害を引き起こした。特に、土砂災害により多くの犠牲者
が発生した被災地の多くは以前の被災地と重なっており、今後も同様の被害
を受ける可能性が高いと考えられる。実際、住民が土砂災害警戒区域に住む
ことによって地方自治体は災害復旧や安全対策を施すために多大な費用が必
要となるといった外部不経済が発生している。このような問題を解消するた
めの政策として「過疎地域集落再編整備事業」、「防災集団移転促進事業」な
どの危険地域からの移転策等が挙げられるが、住民が生活の変化に適応でき
ないといった問題が多々あった。また対象とする世帯が多いほど砂防事業の
方が規模の経済性によってより安価に実施できるのではないかと考えられ
る。こういった問題を踏まえ、九州北部豪雨により甚大な被害を受けた阿蘇
市を対象として、費用や人口動態といった視点から最も効率の良い防災対策
を明らかにするために研究を行っている。
2014 年の抱負
2014 年は「平衡感覚」を大事に
修士論文、読書、海外旅行、スポーツなどバランスのよい活動が出来る 1 年
にします。
その他
災害モジュールに興味があります。よろしくお願いします。
29
氏名
寺本 健太郎
学府、所属研究
システム生命科学府、生態科学研究室、一貫制博士課程 2 年
室、学年
出身地、出身大
島根県出身、九州大学卒業
学
趣味、特技
趣味:マンドリン(イタリアの弦楽器)、サッカー、映画鑑賞、スキー
決断科学プログ
プログラムを通じて、国際経験を積み、多様な人々との交流を経験すること
ラムへの期待、
で、自分を成長させたいです。目標は、いろんな現場を体験し、それについ
決断科学プログ
て多少なりとも建設的な問題解決案を考えることができるようになることで
ラムでの目標
す。
研究サマリー
蜜や花粉を求めて花を訪れる昆虫と訪花される植物との間に形成される、ポ
リネーションネットワークの持続性について研究しています。自然界では、
いろんな昆虫がいろんな植物に訪花しており、この訪花というリンクで結ば
れたネットワークを維持することが生態系の保全につながります。このネッ
トワークの持続性に重要となる種がどのような種であるかを調べています。
2014 年の抱負
研究にしても体型にしても “スマート”な 1 年にしたいです。
その他
30
氏名
中原 亨
学府、所属研究
システム生命科学府 生態科学研究室 一貫制博士課程 2 年
室、学年
出身地、出身大
宮崎県都城市出身
学
九州大学卒
趣味、特技
釣り・バードウォッチング
決断科学プログ
私は、環境モジュールへの所属を考えています。
ラムへの期待、
私は野生生物の保全に興味を持っており、生態学的な視点はもちろんのこと、
決断科学プログ
経済学的・社会学的な視点なども持ちながら保全策を考えられるような人材
ラムでの目標
になっていきたいと思います。様々な分野の方々と交流しながら、多角的な
視点を身につけていけたらいいな、と思っています。
よろしくお願いいたします。
研究サマリー
ざっくり言うと、進化の研究をしています。進化は何万年もかかると思って
いませんか?もちろん、恐竜から鳥が進化し、サルからヒトが進化するには
長い時間がかかりました。しかし、進化はもっと急激に起こります。例えば、
ダーウィンフィンチは、餌の小さな実が不足した際、大きな実を食べられる
大きな嘴を持つものだけが生き残り、集団の嘴サイズの平均値が増加しまし
た。これはほんの数年で起きた急激な進化です。このような急激な進化は、
外来種が新しい場所へ侵入し適応する際にも起こります。私が研究している
ブタクサは北米原産の外来種であり、日本への侵入に伴って、種子量に対す
る花粉量の割合が増加していると考えられています。私はこれを実証し、背
景にある遺伝的な変化とその原因を明らかにしたいと考えています。
2014 年の抱負
ありきたりですが、 常に
全力投球
その他
31
を目標にがんばっていきたいと思います。
氏名
古橋 寛子(ふるはし ひろこ)
学府、所属研究
歯学府 口腔顎顔面病態学講座 口腔画像情報科学教室
室、学年
博士課程 1 年
出身地、出身大
福岡県北九州市出身
学
九州大学歯学部卒業後、九州大学病院にて研修
趣味、特技
趣味:管楽器演奏(ホルン)、おいしいものを食べること
特技:吹いても吸っても口笛を吹けること、編曲(吹奏楽)
屋久島合宿への
・人の顔と名前をなかなか覚えられないので、まずは自分なりに工夫して同
期待、屋久島合
期の人の顔を覚える
宿での目標
・屋久島での医療現場を見学し、都市部(九大病院)との共通点、相違点を
把握する
研究サマリー
管楽器演奏と身体(特に口腔領域)の関係を明らかにし、よりよい演奏生活
の手助けとなるよう、日々研究しています。
その第一段階として、現在は、管楽器演奏時の口腔の状態を解剖学的観点か
ら明らかにすることに取り組んでいます。具体的には、顔面表情筋をターゲ
ットに、筋電図で管楽器演奏時に活動する筋を確認し、MRI で演奏者と非演
奏者でその形態に違いがあるかどうかを調べています。目下、適切な画像を
得られる MRI の撮影条件を模索しているところです。
なお、管楽器医学(歯学)は世界的にもまだまだ未発展の分野であり、この
分野自体の発達にも貢献できたら幸いです。
2014 年の抱負
自分で考え、自分で行動し、自分で責任をとれるような、自律した“大人”
になること
その他
好きなものはカンガルーときなこ、嫌いなものは黒くて甘いものです。
4 年間と少し短いですが、これからよろしくお願いします!
32
氏名
古川 雄亮
学府、所属研究
歯学府 歯科矯正学分野
室、学年
出身地、出身大
福岡県出身
学
東北大学歯学部卒
趣味、特技
スケート(アイスホッケー)
ボート
スノボー
英会話
屋久島合宿への
いろんな学部の方々と交流を持つこと。
期待、屋久島合
積極的に議論に参加すること。
宿での目標
研究サマリー
まだ研究を開始しておりませんが、学生時代は学部5年生の時に口腔構造
学分野に属し、嚥下に関わる神経伝達物質の研究をしていました。
今後は歯科矯正学に関連する分野の研究をしていきます。
2014 年の抱負
このプログラムに参加した動機は3つあります。人前で緊張せずに上手く
プレゼンテーション出来るようになりたい、リーダーの経験を積みたい、ま
た医療行政に就きたいからです。そのために、出来るだけこのプログラムに
時間が割けるよう効率よく物事をおこなっていくことが目標です。
その他
昨年3月オーストリアにて手術、入院しました。現在も通院しており経過観
察中です。
33
氏名
胡 旻
学府、所属研究
医学研究院 アジア遠隔医療センター M1
室、学年
出身地、出身大
中国武漢市
学
東北大学(中国瀋陽)
趣味、特技
弾き語り、外国語勉強、作曲作詞、ゲームなど
屋久島合宿への
・決断科学プログラムの同期との交流
期待、屋久島合
・離島医療の調査
宿での目標
屋久島では山間地が多く降水量が高いため、交通事故が多発、医療搬送やか
かりつけ医のリスクが高い現状に対し、屋久島の医療機関が施している対策
についての調査。
研究サマリー
・遠隔医療教育
世界各国で整備が進む研究教育用インターネット回線の有効活用を目的と
し、アジア太平洋各国のネットワーク技術者、管理者の会合に支援するため
の遠隔通信システム、画像システムの検討と運用。
・遠隔診療
へき地の患者や、身体の不自由な患者に対し、センサーパッケージを用いて
メディカルインフォメーションを収集、生活習慣病の予防を行う。最終的な
目的は、疾病管理により地域医療コストの軽減である。
2014 年の抱負
遠隔診療の研究を続けながら、まず自分の高血圧体質を改善することは、
2014 年の目標です。
その他
34
氏名
本田博之
学府、所属研究
工学府建設システム工学専攻
室、学年
地圏環境研究室修士1年
出身地、出身大
鹿児島県
学
九州大学工学部
趣味、特技
バスケットボール,NBA 観戦
バイク,飛行機
屋久島合宿への
決断科学の集まりに参加するのは,初めてですので(申し訳ないです。),ま
期待、屋久島合
ずは,自分がどういう人間なのかを,皆さんに知ってもらいたいです。
宿での目標
もう一つは,私事ですが,鹿児島出身なのに,屋久島には行ったことがない
ので,どのようなところか自分の目で見て,肌で感じることです。
研究サマリー
地球温暖化問題の主因とされる CO2 を早期,大規模に大気中から隔離する技
術である CO2 地中貯留に関する研究。CO2 地中貯留は,開発された油田等
で行われることが多いが,資源が乏しい日本において CO2 地中貯留を行うサ
イトが少ないため,日本に比較的広範囲に存在する非構造性帯水層への CO2
の貯留技術を確立するために,岩石内での CO2 の流動,貯留,間隙水中へ
の溶解について室内実験からそのメカニズムを明らかにし,必要となる各種
特性値を求め,そのメカニズムを考慮した新しいモデルを構築する。さらに,
数値解析によるシミュレーションを行い,原位置における CO2 の貯留シミュ
レーション技術を確立し,非構造性帯水層への CO2 の貯留・固定化技術に
資する。
2014 年の抱負
立てた目標は何が何でも達成する。
2014 年 12 月 31 日に,いい年だったと思えるように全力で走り抜ける。
その他
よろしくお願いします。
35
氏名
松田 亜由美
学府、所属研究
生物資源環境科学府 土壌学研究室 修士 1 年
室、学年
出身地、出身大
山口県出身
学
九州大学(農学部)卒
趣味、特技
編み物等(地道な作業で物を作りだすようなこと全般)
屋久島合宿への
短期間の合宿ではあるが,これから共に活動するメンバーとの繋がりや信頼
期待、屋久島合
関係を強める合宿になることを期待する.
宿での目標
人見知りがあるため,3 日間で自分の意見等を伝えることができるようにな
ることが一番の目標である.
研究サマリー
土壌中の可給態リンの評価は様々な化学抽出法によって評価されてきたが,
従来の方法には植物による物質移動を考慮していない点で問題がある.そこ
で,物質の移動を考慮した可給態リンの評価法の構築を目的とし研究を行っ
ている.これは,根から物質が吸収されることで生じる濃度勾配からの拡散
と,根から水および物質が吸収されることで生じる移流の 2 点を考慮した評
価法である.植物を用いての測定は時間的に長期となるため,装置により吸
収を再現し研究を行っている.
2014 年の抱負
積極的に何事にもチャレンジし,目標としたものを確実なものにすること.
今までの自身の価値観や考え方を変える.固定観念を海外に行って大変化さ
せる年にする.牛のような歩みを馬のように速めること.
その他
無病息災でプログラムの一員として頑張りますので,どうぞよろしくお願い
します.
36
氏名
馬浙寧
学府、所属研究
人文科学府、倫理学研究室、
室、学年
修士一年生
出身地、出身大
中国浙江省、
学
浙江財経大学
趣味、特技
絵が大好きで、映画、音楽も好きです。
屋久島合宿への
皆の友たちになってほしい。皆と一緒に自然な綺麗な風景を楽しむ。
期待、屋久島合
宿での目標
研究サマリー
テーマ:「道徳の運」をめぐって、自由意志を再検討する
カント倫理学において、ある行為の道徳価値は現実に達成した結果によっ
て決まっているわけではなく、格律に従う意志による。簡単に言えば、行為
者は自分の動機や意図の一種類としての道徳性を通じて、自分がコントロー
ルできない要因に対して免疫を持つ。 しかし、20 世紀に B.Williams は「道徳の運」を提出した。彼は人間が道
徳的評価しているときに、自分がコントロールできない要因を避けないとい
う異論を提出した。それを踏まえて、Thomas Nagel は自分がコントロール
できない要因、かつ道徳評価に対して大切な影響がある要因を詳しくに分類
した。
今、
「道徳の運」の存在は大部分の研究者に認められた。しかし、大部分研
究者はカント倫理学のような道徳価値を守るために、実際に B.Williams に
提出された「道徳の運」を避けた。
私は「道徳の運」を避けないと思う。さらに、私の研究は「道徳の運」と
カント倫理学を両立させる。したがって、まず考慮しなければならない問題
は、
「人間が本当に自分で自由で選択できるか?」、
「自分で完全にコントロー
ルできる部分は一体に何か?」、「もし人間が完全にコントロールできれば、
完全にコントロール部分の範囲は何か?」というような自由意志に関する問
題である。それから、「道徳の運」に直面して、「どのような道徳的な評価や
道徳的な判断は適当か?」という問題を検討する。
2014 年の抱負
日本語も英語も向上にする。修士論文を書き上げる。仏教世界の人生観や価
値観を勉強して理解して受け入れてみる。
37
氏名
宮島 健(みやじま たける)
学府、所属研究
人間環境学府 山口研究室 M2
室、学年
出身地、出身大
福岡県 福岡大学
学
趣味、特技
「映画鑑賞」
派手なアクション映画も好きですが,どのようなプロセス・トリックで事件
が生じたのか,そして伏線を自分なりに考察してみることが研究に似ている
ような気がして,多くのことを学べると同時に,よい息抜きになっています。
決断科学プログ
決断科学プログラムの一番大きな魅力は,他の専門分野の研究者の方々と
ラムへの期待、
深く交流が可能であることです。私の専門分野は社会心理学ですが,自らの
決断科学プログ
専門分野に閉じこもって研究を進めていくと,ときに問題解決アプローチに
ラムでの目標
重大な見落としが存在する危険性があると考えています。学際的な交流によ
って従来は検討されてこなかった視座や方法論などを学び,活用することで,
今日の社会問題のメカニズムや独創的な解決方略を導き出せる能力を身に付
けられるようになることが目標です。
研究サマリー
「社会規範」に関する研究を進めています。社会規範とは,集団内で共有
される“暗黙の了解”や“空気”などに代表される「集団に所属するメンバ
ーの判断や行動などを規定する概念」のことを指します。これはときに,個
人の価値観や信念などを抑制して,人々の行動をある一定の方向へ導く効果
があることが報告されてきました。
私は,今日ホットな社会問題となっている「日中関係」と「男性の育児休
業」を題材とし,
「集団や社会全体で観察される行動は,必ずしも個々人の信
念を反映したものではない」ことを示してきました。
2014 年の抱負
国際学会での発表のみならず,積極的に論文を提出していくことが目標で
す。2014 年は博士課程に進学いたしますので,博士論文につながるような業
績を多く残したいと考えています。
その他
特にありません。
38
氏名
道端 拓朗 (Michibata Takuro)
学府、所属研究
総合理工学府 大気環境モデリング研究室 修士1年
室、学年
出身地、出身大
長崎(五島) 長崎大学
学
趣味、特技
バドミントン
屋久島合宿への
12月からのプログラム参加なので、早く多くの友達を作りたい。
期待、屋久島合
屋久島の自然と地元の名物を堪能し、多くの仲間と喜びを分かち合い、自然
宿での目標
豊かな日本に生まれた感動を共有したい。
アイスブレークの係になっているので、スムーズに交流ができるよう努力し
たい。
研究サマリー
気象学を専攻し、気候変動の数値シミュレーションを大学院で勉強し始めま
した。研究テーマは、気候モデルの不確実性を低減するための、物理スキー
ムの改善です。具体的には、地球の放射収支に非常に大きな影響を及ぼして
いる、雲の再現性を高めるためのモデル改良に取り組んでいます。
これまでは、衛星観測データを用いて雲の成長過程の評価に取り組んできた
ので、モデルの改良の評価や精度の向上に生かしていくつもりです。
2014 年の抱負
妥協せず、自分で決めたことは最後までやりきる。
2013 年は飲み過ぎで体調を崩すことが多かったので、自己管理を徹底する。
その他
よろしくお願いします。
39
氏名
森田 成人
学府、所属研究室、学
工学府、都市システム工学(国土計画・防災)研究室、修士 1 年
年
出身地、出身大学
福岡県宗像市、九州大学
趣味、特技
ギター
決断科学プログラムへ
様々な分野の人がいるので、積極的にコミュニケーションをとり、自
の期待、決断科学プロ
分の価値観の幅を広げていきたいです。
グラムでの目標
研究サマリー
東日本大震災前後で、南海トラフ地震による津波浸水予測地域にお
いて、地価の変動が見られるか。重回帰分析を用いて分析中。
津波リスクが、東日本大震災を契機に改めて認識されたと仮定し、
その結果として、津波浸水予測地域の地価が下落しているかどうかを
調査し、住民のリスク認知の地域差などを測る。
2014 年の抱負
健康に生きる。
体力付ける。
PC 依存脱却。
その他
40
氏名
孟 憲巍
学府、所属研究
人間環境学府、発達心理学研究室(橋彌研究室)、修士1年
室、学年
出身地、出身大
中国、別府大学
学
趣味、特技
趣味
何でも好きです(研究(笑)、カラオケ、サッカー、料理、映画…)
特技
中華料理、除
決断科学プログ
参加者が決断科学プログラムの参加を通し、単一の専門的視点の範囲を超
ラムへの期待、
え、各分野の「知」を統合する能力を育てることと、現代社会における様々
決断科学プログ
な課題のなかでもより価値のある問題を提起し、その問題に対する包括的な
ラムでの目標
理解を構築し解決策を探ることを、私は期待しています。
私の目標は、他の参加者と議論しつつ、専門領域の研究とともに、決断科
学プログラムの人間モジュールで、特にヒトを対象としたより統合的な問題
を提起し、その確証・解決に成果をあげることです。
研究サマリー
私は乳児を対象とした調査を通して、ヒトの共感・コミュニケーションの
個体発生を研究しています。私たちのコミュニケーションが成立するには、
相手の認知環境の推測が必要となります。現在の研究は、そのような能力が
どのような発達経路で獲得されるかについて調べるものです。具体的に、乳
児(15ヶ月)が他者と遊んだ(共有した)ものと、乳児だけが遊んだもの
が他者の後ろに出現した状況では、乳児が他者にどのものを教えようとする
かを調べています。結果によって、他者の認知環境を手がかりとなり(統制
実験により確証)、乳児が他者と遊んだものより、自分で遊んだものをより他
者に教えようとすることが示されました。
2014 年の抱負
専門研究と決断科学プログラムに専念し、行った研究をまとめて投稿し、
確証した現象の近接原因を探ることや、人間モジュールの研究に貢献できる
ような活動に集中したいと思います。
その他
はやく帰省する時間を見つけ、親に顔見せにいけるように頑張りたいと思
います。
41
決断科学大学院プログラム
屋久島合宿 2014/01/11〜13
第1回打ち合わせ
12/11(金)18:00~箱崎キャンパス中央図書館・演習室 D
有吉、石井、北尾、久保、孫、角、千原、項
第2回打ち合わせ
12/13(金)19:00~箱崎キャンパス中央図書館・演習室 D
石井、姜、久保、胡、角、千原、道端、孟
第 2.5 回打ち合わせ
12/16(月)19:00~箱崎キャンパス中央図書館・演習室 A
有吉、池田、角、孟
第 3 回打ち合わせ
12/18(水)19:00~箱崎キャンパス中央図書館・演習室 D
有吉、久保、佐藤、角、田川
第4回打ち合わせ
12/20(金)19:00~箱崎キャンパス中央図書館・演習室 D
有吉、角、馬
第5回打ち合わせ
12/24(火)19:00~箱崎キャンパス中央図書館・演習室 D
決断科学大学院プログラム支援室の皆様、有吉、石井、久保、角、田川、馬
決断科学大学院プログラム
屋久島合宿 2014/01/11〜13
スーパーバイザー:
矢原徹一
黒江美紗子
布施健吾
ゲスト:
田川哲(環境省)
決断科学大学院プログラム支援室の皆様
堺妙子
アドバイザー:
黒岩亜梨花
田川一希
寺本健太郎
中原亨
係:
石井貴之(交通)
道端拓朗(アイスブレイク)
古橋寛子(自己紹介・研究紹介、グループ活動・発表)
久保裕貴(食事、カメラマン)
角玲緒那(エクスカージョン・セッション、冊子)