明るい建築、暗い建築昨年度の後期から縁あって、本学にお世話になるこます。明るい現代的な建とになり半年が過ぎました。はじめは正直に言うと、学築が世の中に浸透して科名である「環境デザイン」ってなんだろうと思っていいるのは、明るく開放的ました。家族にも聞かれ、友人にも聞かれ、その都度、曖で、健康的なイメージが昧な答えを発し、自分自身 “？？？” と言う感じでした。あるからだと思います。私の専門は建築設計で、いわゆる建築家としての仕事それだけの理由ではなをしてきたので、ひとの生活環境をデザインする、またいと思いますが、近代以 ▲ 小さな丸いガラスブロックから差し込む光は時間によって異なる室内の陰翳を創り出す。はソフトの面での提案を行なうことは、ごく当たり前降ガラス張りの建築が（筆者の設計した賃貸マンション）環境デザイン学科にしてきたことです。ただそれを「建築設計」と呼び、「環主流となってきたのは助教授谷口境デザイン」と言う言葉に置き換えることが無かった事実です。全面ガラス張りの建築や明るい照明で開放のです。もちろん本学の「環境デザイン」学科にはイン感のある建築を否定するつもりもありませんが、どこ大造 Tai zoTani guc hi テリアからランドスケープまで、それぞれのデザインかにちょっとした違和感があったのです。この違和感の専門の先生方もいますので、「建築設計」イコール「環のひとつが私の場合、室内の明るさだったと思います。境デザイン」ではありません。ただこの半年間、私が建建物の用途によっても違うのでしょうが、すべてが曝築家として今までやってきた建築設計という仕事に対け出されていて、どこか落ち着かないのです。逆に陰して「環境デザイン」とは何かを考えるきっかけとなっ翳があり奥行き感のある空間、例えば障子から差し込たことは、初心に帰る意味でも大きな収穫でした。このむ光が薄明るく、ぼんやりとしか見えない民家のほうが、時期と前後して、 2 つのプロジェクトが動いていました。妙に落ち着くのはなぜでしょう。それは単なるノスタひとつはこの春竣工した小さな賃貸マンションです。ルジーではないと思います。物や情報で溢れかえってもうひとつは函館のお寺の納骨堂の設計です。用途いる世の中だからこそ、すべてが曝け出された明るいも規模もまったく異なるプロジェクトですが、共通の室内よりも、ぼんやりとした陰翳のある環境を意識のテーマがありました。それは建築の室内の明るさです。底で欲して、どこか落ち着く安らぎのある場所を求めもっと厳密に言えば「暗さ」にこだわったことです。私ているのではないでしょうか。先程述べた2 つのプロが設計をする上で「暗さ」を考え始めたのは理由がありジェクトでは、少ない光の量でも光の取り入れ方次第で、豊かで安らぎのある環境を創造できることを提案しています。空間自体が優しい木漏れ日の差す大樹の下にいるような感じになればと思っています。明るさの中にではなく、暗さの中に豊かな生活環境を創り出すことが、現代社会の中で必要なのではと改めて感じています。鳥取には昔ながらの民家も数多く残っています。環境の変化が大きい現代では民家をそのまま使うことが困難になっていますが、そこから何を学び、何を後 ▲ 障子を透かして入るほの明るさを谷崎潤一郎は「間接の鈍い光線」と表現した。光を取り込む町屋の坪庭と室内が一体となり、連続した空間が心地よい。人事報告退職者世へ残していくか。「暗さ」をキーワードとした「環境デザイン」の新しい答えがあるように思います。平成16年10月2日∼平成17年4月1日（平成17年3月31日付）【専任教員】加藤尚武鳥取環境大学学長兼環境政策学科教授山口巖環境政策学科教授兼情報メディアセンター長野田英明鳥取環境大学副学長兼環境デザイン学科教授田中章介環境政策学科学科長鈴木繁幸情報システム学科講師安本哲之助情報システム学科教授【職員】権田正直派遣終了のため鳥取県へ帰任（入試広報課課長代理）山本晃裕派遣終了のため鳥取県へ帰任（総務課主任）福井一朗派遣終了のため鳥取市へ帰任（総務課主任）新規採用（平成17年1月1日付）【職員】伊藤隆夫総務課（平成17年3月1日付）【職員】林博明総務課主任（平成17年4月1日付）【専任教員】古澤巖鳥取環境大学学長増沢陽子環境政策学科助教授小百合総務課【職員】乾異動【職員】加藤哲史就職課長（学務課就職担当課長）山口みずほ学務課多久和利就職課課長代理（学務課課長代理）【専任教員】金谷佳一環境政策学科講師（情報システム学科英語教育講師）昇任任命 8 環境政策学科助教授（環境政策学科講師）（平成17年1月1日付）【専任教員】西村教子（平成17年4月1日付）【専任教員】北原昭男環境デザイン学科教授（環境デザイン学科助教授）（平成17年4月1日付）【専任教員】村嶌由直鳥取環境大学副学長兼環境政策学科教授鳥取環境大学報第５号平成１７年４月３０日張漢賢環境デザイン学科助教授（環境デザイン学科助手）遠藤辰雄情報メディアセンター長兼環境政策学科教授都倉信樹大学院環境情報学研究科長兼情報システム学科教授鷲野翔一研究・交流センター長兼情報システム学科教授岡崎誠環境政策学科長兼環境政策学科教授村上太佳子環境デザイン学科長兼環境デザイン学科教授實森彰郎情報システム学科長兼情報システム学科教授