日本 美 術 院 第 二 部 成 立 前 後 田 退 二 郎 助 1,排 仏 棄 釈 ( 明治 元 年 ) と “ "(明 集古館献言 治 4年 ) 明治4 年 ( 1 8 7 1 ) 太政 官布告 「 古器 旧物保存方」 同 5 年 文 部省博物館 の湯 島聖堂 博覧会 " 同年 “ 壬 申検 査 同 1 2 年 内 務省発議 「 社 寺什 宝 永世保存之儀」 2.第 一 回 観 古 美 術 会 開 催 の 意 義 ( 明治 1 3 年 ) 明治 1 4 年 ( 1 8 8 1 ) 『 観古 美術会 乗英 』 同 2 0 年 龍 池会 による京都 「 新古美術会」 同 2 1 年 森 田思軒 「 奈 良 の古 美術」 ( 『 郵便報知新 聞 』 ) 3.フ ェ ノ ロ サ と天 心 明治 1 1 年 ( 1 8 7 8 ) フェ ノ ロサ来 日 同 1 7 年 フ ェ ノ ロサの 「 社 寺什物処分之義 二付伺」 同 1 8 年 法 隆寺夢殿救 世観音像 開扉 ( フェ ノ ロサ、天心、 ビゲ ロー等) 4.臨 時 全 国 宝 物 取 調 局 の 設 置 ( 明治 2 1 年 ) 明治 1 7 年 ( 1 8 8 4 ) 鑑画会 結成 ( フェ ノ ロサ 、天心、 河瀬秀 治等) 同 1 8 年 文 部省図画教育調査会が 図画取調掛 へ 変身 ( 狩野芳崖 、藤 田文蔵が加わ る) 同 1 9 年 第 二 回鑑画会大会 に総理大 臣兼宮 内大 臣伊藤博文訪 問 同2 0 年 東 京 美術学校 創 立 同2 1 年 博 物館 が 内務省 か ら農商務省、宮 内省 に移 り、 同省 図書寮付属 とな る。 図書頭九鬼 隆 一 、仕事 は 「 古器 物書画 ノ保 存及 ヒ美術 二 関 スル 事」 同 2 2 年 東 京 のほか京都 ・奈 良に帝 国博物館設置決定 ( 開館 は奈 良が2 8 年、京都が3 0 年) 5.古 社 寺 保 存 法 の 制 定 ( 明治 3 0 年 ) 明治2 8 年 ( 1 8 9 5 ) 衆議 院 で 「 古社 寺保存 に関す る建議案」審議 同年 京 都府社 寺掛 の平等 院鳳凰堂修理 ( 監督 は京都市美術工去 学校長 ・今泉雄作) 同2 9 年 奈 良県 で有志 5 8 名による 「 古社 寺保存 ノ請 願」貴族 院 ・衆議 院へ 提 出 「 同年 内 務 省社 寺局 に 古社 寺保 存会」設置、 国宝指定始 まる ( 九鬼 会長 以下 、 山高、 岡倉 、 黒川、橋本 、伊 東等) 同3 0 年2 月 中 尊寺金色堂 内諸仏及 び宝 物 の修理 ( 東京 美術 学校 関係者 による) 同年3 月 「 古社寺保存法」 公布 6 . 日 本美術院設立 ( 明治3 1 年) と その修理事業 "(同 明治3 1 年 ( 1 8 9 8 ) “ 東京 美術 学校事件 年3 月天心 美術学校 長職非職 ) 同年 6 月 和 歌 山県下宝物 修理 開始 ( 新納忠之 介 、六 角紫水以下 、 岡部 、 関等。監 督 ・高村光雲 、 川崎千虎) 同年7 月 日 本 美術 院創設 同3 2 年 大 阪府下、広 島、滋賀県下宝 物修理 同3 3 年 同 じく大 阪、広 島宝物修理 同3 4 年 静 岡、 神奈川、香川各県下宝 物修理 ( 多くは 日本美術 院、 一 部東京 美術 学校 が 受負 う) 同年 9 月 日 本美術 院 と東京美術 学校 の和解 成立 ( 修理担 当者 は 自由 に両者 の 間 を動 く) 同年 1 1 月 新納忠之介 東大寺大仏殿脇 に所帯 を持つ ( この 頃、天心 ・新納 間 のエ ピソー ド) 同3 5 年 東 大寺法華堂諸仏 の修理 開始 、次 いで 奈 良県下 の諸大寺 の修理始 まる 同3 6 年 奈 良 ・京都 の諸大寺 の修理、5 月東大寺法 華堂諸仏修理完成 7.日 本 美 術 院 第 二 部 の 成 立 ( 明治 3 9 年 ) と 活 動 明治3 7 年 ( 1 9 0 4 ) 日露戦 争始 まる 同3 9 年7 月 日 本美術 院改組 。 同 年夏、 ラング ドン ・ウ ォー ナ ー 来 国。秋 、新納宅 に寄寓。 この 頃 よ り天心、ボス トン美術 館 の ため美 術 品収集 に奔走 ( 中国、 欧米等 出張) 同4 0 年 法 隆寺 ・平等 院等 1 8 件修理 同4 3 年 同4 5 年 新 納忠之介 、古 社 寺保存会委 員 とな る 福 岡県等畿外 の諸県下宝 物類 の修理 も始 める ( この期 間 の修理 はほ とん ど美術 院第 二 部 の 仕事 とな る) 大 正 1 2 年 ( 1 9 1 3 ) 天心 没 同 1 3 年 天 心 一 周忌 に第 一 部、 二 部完 全 に分 立。 第 一 部 は 「 再興 日本美術 院」 として、 第 二 部 「 「 は 美術 院」 ( 通称 奈良美術 院」) ◎ 明治4 0 年代 は 「 古社 寺保存会」 の 国宝決定以 後 の修理 の 流れが、補助金 を支 出す る内務省、特 に 担当官 の 中川忠順 ( 天心 の最 も信頼する弟子) と 施 工す る側 の 日本美術院第二部そ の長 である新 納忠之介 と、両者 の調停役 としての古社寺保存会委 員 である岡倉天心 という三者 によって形成さ れて いた。 附 ・明治39年 の 日本美術 院改組規 定 日本 美 術 院 規 程 日 本 美 術 院 第 二部 組 織 並 規 程 第 一条 日 本 美 術 院 第 二 部 は 当 分 之 れ を 奈 良 市 東 大 寺 勧 学 院 内 に置 く 。 。 ︵一︶ 国 宝 修 繕 第 二条 十 不部 は 当 分 左 の 事 業 に 従 事 す ︵三︶ 依 嘱 製 作 第 一条 日 本 美 術 院 は 本 邦 美 術 の系 統 を 保 持 し 其 特 質 に基 き 之 れ が 開 導 を 図 る を 目 的 と す 。 第 二条 本 院 会 員 を 左 の 諸 種 に分 つ。 正 員 監 督 一人 工 事 主 任 一人 若 く は 数 人 内 一人 は 会 計 主 任 を 兼 任 す る を 得 修結 費 二純 益 ア リ タ ル場 合 二於 テ ハ其 三分 ノ 一ヲ積 立 金 ト ツ主 幹 二於 テ之 フ保管 ︹ス︺ 実術 院 主 幹 ハ不院 事 務 所 共 通 費 ト ン テ修 繕 費 百 分 ノ三 ヲ収 入 ネ ル モ /ト ス 社寺 ヨリ貴 次 レタ ル現 金 ハ之 レ ヲ主幹 二於 テ保 管 シ第 二部 会 計 監督 ノ請求 二依 り随 時 支 出 ス ル モノト ス 仕寺 国 宣修 繕 賛 ヲ請 求 ネ ル場 合 ニ ハ日本 美 術 院 主 幹 /捺 印 ヲ受 ク ヘク “ 第 二 部 二於 テ 国宝修 理合計 内 規 第 十 一粂 国 宝 修 繕 会 計 に関 す る 内 規 は 別 に之 れ を 定 む 。 時 の こ とあ る べ か らず 第 十 条 国 宝 修 繕 に関 し て 担 任 技 師 に於 て 最 も 鄭 重 の 取 扱 を な す は 勿 論 、 監 督 に於 て平 常 工事 を 臨 し じ て 強 断 騒 。 第 九 条 国 宝 修 繕 に関 す る 会 計 は 全 く 別 途 と な し 他 の 経 費 と 混 同 す べ か ら ず 。 第 八 条 監 督 は 会 計 主 任 に 命 じ 帳 簿 を 整 理 し 何 時 に於 て も 閲 覧 に便 な ら し む べ し 。 第 七 粂 監 督 は 毎 工 事 の 始 め に 於 て 其 計 画 並 に 経 費 予 算 を 主 幹 に 提 出 し 共 同 意 を 得 、 工事 結 末 に於 て其 報 告 を な 。 すべし 第 六 条 国 宝 其 他 重 大 の 工 事 に関 し て は 日 本 美 術 暁 主 幹 は 別 に 工 事 監 督 者 を嘱 托 す る こ と あ る べ し 。 第 五 条 監 督 は 本 部 を 代 表 し 工 事 を 続 督 し 依 任 範 囲 内 に於 て 日 本 美 術 院 主 幹 の職 務 を 行 ふ。 。 第 四 条 不部 に左 の 役 員 を 置 き 日 本 美 術 院 主 幹 之 れ を 嘱 托 す 。 第 二 条 社 寺 国 宝 修 繕 の 結 約 を 初 め 本 部 の 事 業 は 給 て 日 本 美 術 院 第 二部 の名 義 を 以 て す 。 副 員 以 上 技 藝 専 門 家 井 に美 術 上 に学 識 経 験 あ る 者 。 研究会員 工事 担 任 若 千 人 本 院 に就 て 技 事 を 研 究 せ ん と 欲 す る者 。 名誉 賛 助 会 員 会 計 主 任 一人 但 し 将 来 他 の部 門 を 設 く る こ と あ る べ し 。 。 書 記 一一 人 特別賛助 会 員 。 賛 助 △〓 員 。 本 暁 事 業 を 奨 賛 じ 金 員 物 品 其 他 賛 助 を な す者 。 第 三 条 日 本 美 術 院 に 第 一部 及 第 二部 を 置 く 第 四 条 日 本 美 術 院 第 一部 は 絵 画 井 に之 に聯 関 せ る技 事 に従 事 す る 所 とす 。 第 五 条 日 本 美 術 院 第 二部 は 彫 刻 井 にと に聯 関 す る 技 事 に従 事 す る 所 と す 。 第 六 条 日 本 美 術 院 第 一部 井 に 第 二部 は左 の事 業 に従 事 す 技事 研 究 披藝 教 育 依嘱 製作 作品 展覧 第 七 条 第 一部 及 第 二 部 の 専 任 者 を 置 き 会 員 中 よ り 主 幹 之 を 嘱 托 す 第 八 条 第 一部 算 二部 は 各 自 独 立 の経 営 と な し 経 済 其 他 の責 任 は該 部 専 任 者 に於 て 之 を 負 担 す る も の と す 。 。 。 第 九 条 日 水 美 術 院 の 会 員 は 各 部 門 の 専 任 者 の評 議 に依 り 入 会 を 許 す も の と す 。 第 十 条 斉 一部 第 二 部 の 組 段 及 組 則 は 別 に之 を 定 む 第 十 一条 本 院 に 左 の 役 員 を置 く 士一 幹 一 名 事務 員 若 千名 第 十 二 条 本 院 第 一部 は 当 分 之 れ を東 京 市 に置 き 算 二部 は 当 分 之 れ を奈 良 下 に置 く 。 修 繕 安 二不 足 ア リ タリ ト キ ハ積 立 金 ヨリ 監 督 ノ請 求 二依 り之 ヲ支 出 ス ル モノト ス
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