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contents
I n t r o D U CTION
目次
はじめに
はじめに.......................................................................................
ノルマンディー上陸作戦地図.....................................................
計画立案 . ....................................................................................
連合軍の指導者たち...................................................................
ドイツ軍の指導者たち . .............................................................
ドイツの軍事力と防衛力............................................................
欺瞞作戦と諜報活動 . ................................................................
レジスタンス運動とSOE ............................................................
ペガサス橋 ..................................................................................
イギリス軍の空挺作戦 ...............................................................
アメリカ軍の空挺作戦 ...............................................................
ユタ・ビーチ ................................................................................
ポワント・デュ・オック................................................................
オマハ・ビーチ ............................................................................
ゴールド・ビーチ . .......................................................................
ジュノー・ビーチ . .......................................................................
ソード・ビーチ . ...........................................................................
ヴィレル・ボカージュの戦い . ....................................................
プルートとマルベリー.................................................................
エプソム作戦 ...............................................................................
ボカージュの戦いとシェルブール..............................................
チャーンウッド作戦 ....................................................................
衛生兵 . ........................................................................................
サン・ローの戦い . ......................................................................
グッドウッド作戦 ........................................................................
コブラ作戦 ..................................................................................
リュティヒ作戦 ............................................................................
戦術的航空支援..........................................................................
トータライズ作戦とトラクタブル作戦 . ....................................
ファレーズ包囲戦 . ......................................................................
パリ解放 ......................................................................................
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Dデイは歴史上の一大画期を示す出来事である。
D - DA Y IS A
LANDMA R K IN
HISTO R Y .
本書は、連合軍による計画立 案段階から
での地上作戦を主に取り上げているが、海
パリ解放に至る、ノルマンディー軍事作戦
上計画であるネプチューン作戦がそもそも
の全貌を描くものである。英国の帝国戦争
上陸を可能ならしめる上で果たした役割を
博物館や他の機関のコレクションからの、
無視することはできない。戦艦から上陸用
1944 年当時の空気を生々しく伝える原資料
舟 艇 に 至 るま で、7,000 隻 近 い 艦 船 が 同
の数々を通じて、私は本作戦の真実の姿を
作戦に投 入された。そこにフランス、ノル
探ろうと試みた。読者が本書で精妙に復刻
ウェー、オランダ、ポーランド、ギリシャな
されたこうした
どの船舶も加わっていたことは、連合軍の
一次資料を手に
多国籍性の証である。
とり、そ の 凄 惨
最後に、ノルマンディー上陸作戦は確か
壮絶な一夏の出
にたいへんな難事だったが、あくまで軍事
来 事 に 対 して、
作戦全体の壮挙の一部に過ぎないことを強
単なる一史実と
調しておきたい。ノルマンディーの地を踏ん
して以上の何か
だ軍勢には、連合軍の海軍力により確保さ
を見いだしてい
れた海上輸送路を通じて、食料や弾薬、援
ただけるならば
軍が絶えず補給されていたほか、戦略爆撃
幸いである。
機からダコタ輸送機に至るまで、航空機の
D デイは史上最大の上陸作戦であり、確
かに決定的な分水嶺ではあったが、1944 年
支援も不可欠だった。
ノルマンディー上陸 作戦に従軍した軍人
の夏にはそれ以上に重要な動きがあった。
の多くにとっては、上陸それ自体よりも、そ
第 1 に、ドイツ軍の心臓部に打撃を与える
の後に連合軍が上陸拠点を強化してフラン
に際して、ソビエトが果たした役割を考える
スに進撃した戦闘のほうが印象深いという。
必要がある。D デイは、同年夏に東部前線の
ノルマンディーで歩兵や戦車搭乗
ドイツ軍集団を壊滅させたソ連軍のベラル
員として従軍するのは決してたや
ーシ攻撃とあわせて考えたときにはじめて、
すいことではなく、この地での戦
その正当な位置づけがなされるのだ。
闘の一部は、年配兵士にとっては
第 2 に考 察すべきは、他 地 域での西側
連合軍の奮闘である。戦略爆撃によりドイ
お馴染みの消耗的な白兵戦だった
のである。
ツの工業基盤は弱体化し、国防資源も分散
私はこれまで人生の過半を軍事
した。また、それ自体は酷評されたイタリ
史家として送ってきたが、歴史の
ア戦線においても、連合軍兵士たちの奮闘
時間の流れに引き込まれて止まな
に対処するため、ドイツ軍は東部戦線や西
いという感に益々たえない。ノル
部方面に投入したかった兵力をかなり割か
マンディー上陸 作戦に携わった退
れることになった。さらに我々は、ビル・
役軍人の数は、今後確実に減り続
スリム指揮下のイギリス陸軍第 14 軍が、遠
けていくだろう。それでも彼らの存在は私
く離れたビルマの地で対日戦闘を繰り広げ
の歴史のまさしく核心部分を占めている。ほ
ていたことも忘れてはならない。
とんどの戦争同様、この作戦はもっと深い
第 3 に、海軍力の 優 位性が果たした役
洞察をもって予見し、さらに効率よく遂行す
割も重要である。
「大西洋の戦い」なくして
ることもできたはずだ。しかしなんといって
D デイはあり得なかった。本書はフランス
も、幾多の犠牲によって連合軍を勝利に導
いた人々がいたからこそ現在の世界がある
ことを、我々の世代は忘れてはならない。本
書は、そんな彼らの物語である。
掲載地図一覧 . ............................................................................
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謝辞・図版クレジット................................................................. 78
復刻アイテム一覧 .......................................................................
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リチャード・ホームズ
Richard Holmes
09.3.26 10:19:45 AM