航海日誌第 936 号 2009 年 4 月 20 日 内容 1. 多田武彦氏への委嘱作品 2. 新人からのメッセージ 3. 練習日程、ほか 1. 多田武彦氏への委嘱作品 第 36 回リサイタルで初演予定の多田武彦氏への委嘱作品について、経緯の報告です。 創立 45 周年の演奏会用プログラムとして、作曲家の多田武彦氏へ委嘱作 品をというアイデアが浮かびました。彼の作品「航海詩集」を改定して新 しい作品を作ってもらおうというものです。 「航海詩集」は詩人・丸山薫の作品に多田さんが曲をつけ、1961 年 1 月に 関西学院グリークラブの第 29 回リサイタルで初演されたものです。 提案した安井さんの企画意図は次のようなものでした。 『OMC は「航海詩集」を 1977 年第 7 回リサイタルで演奏しました。ただ、 その後どのような団体も、ほとんど演奏したことのない作品でした。Sea Chanty にこだわり続けている OMC としては、日本の Sea Chanty の決定版 として「新・航海詩集」を新たに作ってもらって、創立 45 周年の記念ス テージとして演奏したい』 。 多田さんとの交渉は、彼と細いながらもパイプがつながっている粟津が当 たることになりました。学生時代から、初演をいくつか経験したことと、 その後原稿依頼や座談会を開催するなど、すこしつながりがあったのです。 まあ、記憶はしておられるだろうな、と思いながらも、あたって砕けろの 気持ちで最初の手紙を昨年の 7 月に書いて投函しました。 多田さんは、通常何らかのコンタクトをすると、ほぼ間違いなく電話連絡 をしてこられます。そのため自宅、勤務先、携帯とすべて記入した手紙を お送りしました。案の定というか、本心はびっくりしましたが、電話が自 宅宛ありました。そこで、意外な事実を知ることになりました。 多田さんの電話の内容はかいつまんで言うとこういったことになります。 「 『航海詩集』の改定というのは、じつは私も考えていたことなのだ(そ の点では非常に納得のいくいい提案だ) 。その流れのひとつとして、今秋 (2008 年 11 月)開催される早稲田大学グリークラブ創立 100 周年のために 書き下ろす『帆船の子』という作品を利用できないかと考えている。ただ、 関学、早稲田といった最古参の団体の委嘱ということもあって、そう簡単 に OMC に対して OK という訳にはいかない。しばし時間を欲しい」 。 この後、何度かの手紙のやり取り、電話での話し合いを行いました。そう こうしているうちに、多田さんのほうからこんな提案をもらいました。 「 『航海詩集』の改定はなかなか困難だ。しかし、OMC もなかなか優れた団 体のようだし、私が現在作ろうと思っている作品を OMC のための書き下ろ しとしてもいいと思っている」 。 現在候補としてあるのは「北原白秋の詩」「立原道造の初期のものと晩年 のもの」これらの中から OMC にインセンティブを与える、といった電話連 絡をいただいたときは、座っていた椅子から飛び上がりそうになりました。 さらに最新情報ですが「中原中也」の作品も候補となりそうです。 じつは、多田さんは現在療養中です。その合間を縫ってお会いすることに なっていますが、未だ実現していません。どんな作品が OMC のために書き 下ろされるのかは、これからの交渉次第となります。面談の内容は今後の 「航海日誌」で報告していく予定です。 2. 新人からのメッセージ セカンド入団の田村仁男(たむら・きみお)さんからのメッセージです。 今年 2 月に乗船させていただいた T2 の田村仁男です。よろしくおねがい いたします。20 年のブランクはさすがに長く、今、必死で先輩方に追いつ こうともがいております。 高校時代は混声合唱団に所属していました。もちろん?テナーの一員とし て 3 年間、クラブ活動だけに邁進しながらなんとか卒業しました。実家は 徳島で、いつも身体のどこかで阿波踊りのリズムを感じながら生活してい るように思います。徳島の方がおられたらその状況はわかっていただける と思います。高校卒業後は現在に至るまで大阪が拠点で、今では大阪色の ほうが濃くなったのではないかと感じております。 このたび OMC に参加させていただくきっかけとなりましたのは、他でもな い、高校時代の同期生の言葉でした。 「やっぱり合唱はええで!」彼は大学 から東京人として暮らし、私と同じように長期のブランクを経た後、東京 の某合唱団に入団、かなりの難曲をレパートリーとしているにも拘わらず 合唱の醍醐味をとうとうと私に言ってよこしたものでした。じゃあ、挑戦 してみるか…といった具合で乗船の運びとなりましたが、私の場合は醍醐 味どころか何とか音程を保つことで必死で、毎回の練習は、現在のところ、 修行という表現がぴったりの有様で T2 の皆様にはご迷惑をおかけしてお ります…。 現在の職場は日本語学校で、もちろん学生はすべて外国人、さらに教師の ほとんどが女性、しかも個性豊なツワモノぞろい…といった環境の中で、 毎日奮闘?!しております。そんなこんなの日常におきまして、一日も早く OMC の一員として思い切り歌えることができ貢献できる日が来ることが今 の私の目標です。今後はできる限り練習に参加させていただきレベルアッ プを図っていきたいと思っています。ふつつかな T2 ではありますが、末 永くよろしくお願い申し上げます。 もうひとり。同じくセカンド入団の池田哲士(いけだ・てつし)さんからのメッセージです。 2 月 16 日よりお世話になっているセカンドの池田と申します。職場は守口 市役所(先月まで中央公民館でしたが、異動で今月から教育委員会・生涯 学習課)です。月曜日も勤務になったので、 “仕事帰りに”と練習参加はし やすくなりました。 さて、私の合唱歴ですが、かれこれ約 30 年になります。中・高時代は吹 奏楽部(トロンボーン)に所属、合唱をはじめたのは大学生になってからで す。大学に入学して間もないある日、キャンパスを歩いていると大学の混 声合唱団が実に楽しそうに歌いながら団員勧誘している場にでくわしま した。もちろん、可愛らしい女声団員の誘いを断われなかったという理由 もあるのですが、 “どうしてあんなに楽しそうに歌えるんだ?“という疑 問・魅力が入団のきっかけでした。大学 2 回生の時、合唱団の副指揮者に 抜擢された時の事、合唱が急に“楽しいもの”ではなくなりました。指揮 法や合唱の指導方法で随分悩みました。そんな時、社会人男声合唱団「ク ール・ジョワイエ」とその指導者の高須道夫先生の存在を知り、藁をもす がる思いで団の門をたたきました。れから学生時代の 2 年半、合唱の魅力 と男声合唱の醍醐味を充分感じさせていただきました。 就職のため大阪へ移ってからは、衛星都市の職員等で構成する「衛都連合 合唱団(混声合唱)」に団創立以来 23 年程所属しています。守屋博之先生 の的確な合唱指導と門万沙子さんの魅力的なピアノに助けられて楽しい 合唱を続けてきています。 〔男声メンバーで「おじさんズ」と称するカル テットをやったりもしていました〕が、昨年あたりから、もう一度、本格 的な合唱がやりたい!「クール・ジョワイエ」が時々やっていた Sea Chanty を歌える合唱団で!という気持ちが沸々と高まってきました。そんな時 OMC の HP に突き当たったというわけです。 OMC の印象・感想ですが“おじさんが多いなぁ!(*50 歳のおじさんの私 がまだまだ若造に思えてくるのが不思議です)”“重厚な男の声はやはり ええなぁ” “専任のピアニストがいないのに皆さん、よく音をとるなぁ!” 等々。また HP メーリングリストでレッスンのフォローや欠席者への連絡 を密にされている点はとても素晴らしいと思います。 私の声についてですが「衛都連合合唱団」のボイストレーナー菊池敏子先 生の指導を受け、コールユーブンゲンを修了。 「カロ・ミオ・ベン」のソ ロや林光のオペラ「おこんじょうるり」ではごんすけ役など色々と経験さ せていただきました。一応今セカンドですが、もっと“ネアカ”のテナー 声にならなければと思っている次第です。行く年波には逆らえず、最近メ タボの心配も出てきました。よい高音発声の為に腹筋を鍛え直さねばと思 っている次第です。頑張って早く音取り・音作りをしていきたいと思って います。皆様どうぞよろしくお願いします。 最後にもうひとつの趣味・バイクの話をして終わります。これまで SUZUKI 「GS-T250(セミ・アメリカン)」→Kawasaki「KLE400(オフロード)」と乗 り換え、現在 HONDA「FORZA(ビッグスクーター)」を愛用しています。昨年 11 月には、この愛車で 8 時間かけて東京まで行ってきました。冬は気合と 根性が要りますが、これからの時期はバイクには最適な季節です。皆さん も「中年ライダー」「シルバーライダー」やりませんか? 3.練習日程、場所、指揮者、他 練習日程、行事予定です。楽譜の用意をお忘れなく。 4/26(日) 4/27(月) 5/10(日) 5/11(月) 5/18(月) 5/24(日) 5/25(月) 6/1(月) 6/8(月) 6/15(月) 6/22(月) 6/28(日) 日曜練習・森ノ宮中央青年センター 石津 フラワーショーに出演 安井 石津 日曜練習・城北市民学習センター研修室 1 安井 石津 安井 大阪市立弁天町学習センター 石津 安井 日曜練習・森ノ宮中央青年センター音楽室
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