2007年（平成19年）１月17日＜水＞ Copyright (C) NNA All rights reserved. 1758号−1 さらに「連絡を取り合う日（Keeping in touch days）」も導入された。これは雇用者と従業員が合意すれば、出産・養子縁組休暇中に最大1 0 日まで出勤できるシステムで、出勤しても休暇日数は変わらない。また全従業員の法定年次休暇に［第３回］雇用関連法改正ついては祝日分を算入できなくな Greenback Alan LLP Partner: Morisha Christy（モリシャ・クリスティ）ここ数年、英国および欧州では雇用関連法規の大きな改正が次々と実施されている。ただ英国では一部について、欧州連合（ＥＵ）指令に基づく新法規の施行が遅れているため、影響は欧州大陸の方で早く出ている。今回は英国で昨年1 0 月に実施された重要な改正点および年内に改正が予定されている分野に焦点を当てて説明していく。法改正の影響り、従来の年間20日間に祝日を加えた合計2 8 日間が法定休暇となまた年齢差別には外見を根拠にしる。これは2 0 0 9 年1 0 月までの３たものも含まれ、賠償請求には上限年間で段階的に導入されることにがない。なっている。新法規により、リダンダンシー（余剰人員整理）や不当解雇における権苦情処理手続きの拡大利について年齢の上限が取り払われ４月からは2004年に導入されたた。このため高齢者がこれに関して「懲戒および苦情処理手続き」が拡大申し立てをする際、若い労働者と同される。雇用者と従業員は、法廷で等の権利が与えられる。争う前に法規に基づく解決手続きにまた法定疾病手当や法定出産手従わなければならないため、雇用者当、法定養子縁組手当の年齢の上側に有利になると予想される。これ限も取り払われた。これは「2006 は雇用者側が協議を怠ったとして従年労働・家族法」（W o r k and 業員側が苦情を申し立てる際、従業 Families Act 2006）に準じている。員側もこの法定解決手続きに従わなければ法規に違反することになるた企業には大きく分けて２つの影響出産休暇・手当の権利拡大が見られる。１つは法規を順守する新たな労働・家族法により、従来さらに７月からは英国全土で屋内ための費用の増加。もう１つは、従よりも長い出産・養子縁組休暇の取の公共スペースが全面禁煙となる。業員の権利保護の拡大により、特に得が可能となった。同時にこれまで雇用者は、はっきりと目立つように中小企業でアウトソーシングや下請の勤務期間が６カ月以上でなければ「禁煙」表示を職場に掲げることが義けといった別の方法を探るように請求できないという条件も取り払わ務付けられ、これに従わない場合はなったことだ。れた。通常の出産・養子縁組休暇を罰金が科される。年齢差別の禁止 E U の「一般雇用均等指令」に従い、英国では雇用における年齢差別めだ。取得する権利を持つ従業員には、現他にもさまざまな法改正が進めら行の26週間に加え、さらに26週間れており、主に従業員に有利で雇用の追加休暇を取得する権利が与えら者にとっては負担となるような改正れる。が数年間は続きそうだ。が禁止された。この「2006年雇用均また手当の支払い期間は４月から等（年齢）規則」（E m p l o y m e n t 現行の2 6 週間が3 9 週間となるほ Equality (Age) Regulations か、2010年春までには52週間に拡日系企業に強い会計事務所 2006）に基づく権利は、従業員や自大する予定だ。 Greenback Alan LLP 営業者、役員、契約社員、元社員、父親に認められている権利も拡大求職者に適用される。年齢差別にはする。現在、有給の出産休暇は２週直接的なものと間接的なものが含ま間となっているが、母親が出産休暇れ、若年でも高齢でも年齢を理由との終了前に職場に復帰した場合は父したハラスメント（嫌がらせ）や虐待親が残りの休暇や手当を受け取るこが対象となる。とができる。皆様のニーズに合わせた多岐にわたたるサービスをご提供致します。初回相談無料、日本人スタッフ(浦崎) までお気軽にお問い合わせ下さい。 11 Raven Wharf, Lafone Street, London, SE1 2LR Tel：+44 (0)20 7403 5959 Fax：+44 (0)20 7403 3111 Email：[email protected] Web：www.greenback-alan.co.uk