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2002Paris-Dakar Rally
02.1.9 10:36 AM
'02 1/9発行
【第11レグ レポート】
パリダカ、いよいよ佳境に
増岡、篠塚、クラインシュミットの三菱パジェロがデッドヒート
「チーム日石三菱ラリーアート」増岡トップを死守!
篠塚、キャメルグラスにヒット、総合2位
1月8日(火) 第11レグ SS10
アタール(モーリタニア) ∼ティジクジャ(モーリタニア)
リエゾン33km ∼SS467km∼リエゾン2km
合計502km
アラスから6,903km走破、ダカールまであと2,529km
三菱パジェロ
チーム日石三菱ラリーアート
増岡浩/P・メモン
2002パリ∼ダカールラリーは1月8日(火)、モーリタニアのアタールからティジクジャ
まで第11レグ502km(うちSS467km)を行った。 今回最難関とも言われるモーリタニ
アのこのSSで「チーム日石三菱ラリーアート」の増岡浩は見事、後続に5分40秒差をつ
ける今大会4度目のSSトップタイムを獲得。総合首位のリードを昨日の12分09秒から
17分49秒まで広げた。チームメイトの篠塚建次郎はキャメルグラスにヒットしてフロ
ントを強打してヒヤリとしたが、SS2位で総合2位を堅持。「チーム三菱ラリーアート」
のユタ・クラインシュミット(ドイツ、三菱パジェロ)はSS3位タイムで総合3位。総合4
位はジャン・ピエール・フォントネ(フランス、三菱パジェロ)、総合5位にカルロス・スー
ザ(ポルトガル、三菱ストラーダ)と以下三菱が8位まで独占している。
増岡、篠塚のバトルがモーリタニアの砂漠で展開
前日、今大会初のSSトップタイムを出した
クラインシュミットは1番手 でスタートし
たが、スタート約200km地点でパンクによ
り約5分のタイムロス。ここで増岡と篠塚に
追い越された。その後、日本人トップドライ
バーの2人が抜きつ抜かれつのデッドヒー
トを演じた。途中篠塚が攻勢をかけ、増岡を
抜いてアタックをかける。ところが、約
100km先で増岡がまたとらえた。その後す
ぐ、ちょっとした砂丘があり、その影に隠れ
チーム日石三菱ラリーアート
ていたキャメルグラスに篠塚のパジェロが
篠塚建次郎
激しくヒットした。幸い、大事には至らな
キャメルグラスにヒットしたパジェロ
かったものの、ペースダウンを強いられた。
このように、勝負では三菱チームは全力投球。三菱チーム監督、ドミニク・セリエスは
「チームオーダーは一切ない。すべては真剣勝負だ」と高らかに宣言。(砂漠のキャメル
グラスは、直径30cm∼1mくらいの株になって生えている草。水が少ないので根が発達
し、根は捕まえた砂を離さず成長する。草の茎や葉は小さなコブに生えているのと同じ
ように堅い。砂のコブとなった根の高さは、点々と砂漠の中に生えている)
「チーム日石三菱ラリーアート」の増岡は
前日SSトップをクラインシュミットに取ら
れたが、この日のSSトップで2位とのリード
を更に広げ、絶好調。「今日は自分には素晴
らしい日でした。SSはそんなに難しいと思
いませんでした。もちろん長かったですし、
ジャンプもたくさんありました。生い茂る
キャメルグラスが大変でした。自分はトラ
ブルなく走ることができてラッキーでし
三菱パジェロ
た。明日も油断はしないで行きます」増岡は
チーム三菱ラリーアート
J・クラインシュミット/A・シュルツ
語った。
アタックした篠塚は「全力でプッシュし
ていましたが、キャメルグラスに当たってしまいました。フロントにダメージがあっ
て、少しタイムロスしてしまいました」と肩を落とす。篠塚のコ・ドライバーのデリゾッ
ティは「本当にラッキーだった。時速110kmで岩のようなキャメルグラスにヒットし
たの だから、リタイヤになっても不思議はなかった。冷却用ファンが壊れ、オーバー
ヒートの可能性があったので、その後は慎重に走った。あとは今夜メカに頑張って修理
してもらわなければならない。」
昨年の覇者クラインシュミットも、パンクの後に、前を行く増岡と篠塚の2台を抜こ
うと猛烈にプッシュしたが、ティジクジャに着いた時にはタイムを詰められずしょん
ぼりだった。「いい感じで走ってましたが、パンクしてしまって全てが台無しでした。ヒ
ロシ(増岡)とシノ(篠塚)が通り過ぎていって、2つめのチェックポイントまでで5分も
遅れて…とっても悔しい! でもこれは誰にでもあり得ることだから…。これで昨日のSS
トップで少し詰めたんですが。まだまだあきらめません、全力で戦います」
競技者たちがこの日走った長く、難関のSS。気温も35度を越えた。 峡谷を抜けて、水
無し川を通り、そこから砂漠の平原に飛び出し、砂丘を越え、キャメルグラス地帯を通
り抜ける。そしてたどり着いたティジクジャのキャンプ地。ここはエアー・モーリタニ
アの飛行機が5年前に墜落した場所で、その残骸が今なお生々しく残っているのが不気
味ではある。
1月9日(水)第12レグはティジクジャからサハラ砂漠の中に、大きな砂丘に埋もれる
ようにひっそりと営む小さな村ティシットまで走る。520kmの超ロングSSが待ち受け
る。難所のネガ峠越えなどバラエティに富んだコース。
■ 大会12日目1月8日(火)【第11レグ終了時・総合成績(暫定)】 ■
順位
ドライバー
車両(カッコ内は部門)
*タイム
1
増岡浩
三菱パジェロ(2)
24時間31分18秒
2
篠塚建次郎
三菱パジェロ(2)
17分49秒
3
J・クラインシュミット
三菱パジェロ(2)
30分57秒
4
J・P・フォントネ
三菱パジェロ(2)
1時間18分50秒
5
C・スーザ
三菱ストラーダ(2)
3時間28分14秒
6
S・アルハジリ
三菱ストラーダ(2)
4時間44分51秒
7
L・アルファン
三菱パジェロ(2)
5時間17分35秒
8
N・バルカ
三菱パジェロ(2)
5時間39分48秒
9
M・プラザ・ペレス
日産ナバラ(2)
5時間50分21秒
K・コルバーグ
三菱パジェロ(2)
6時間38分42秒
10
日本時間 9日午前6時入電
*2位以下のタイムはトップとの差
(1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門
■ 大会12日目1月8日(火) 【SS10成績(暫定)】 ■
順位
ドライバー
車両(カッコ内は部門)
*タイム
1
増岡浩
三菱パジェロ(2)
6時間04分33秒
2
篠塚建次郎
三菱パジェロ(2)
5分40秒
3
J・クラインシュミット
三菱パジェロ(2)
10分22秒
4
J・P・フォントネ
三菱パジェロ(2)
20分09秒
5
C・スーザ
三菱ストラーダ(2)
47分06秒
6
G・ド・メビウス
日産ピックアップ(2)
7
S・アルハジリ
三菱ストラーダ(2)
1時間08分12秒
8
L・アルファン
三菱パジェロ(2)
1時間31分08秒
9
J・F・ギノー
日産テラノ(2)
N・バルカ
三菱パジェロ(2)
10
53分19秒
1時間43分21秒
1時間43分37秒
日本時間 9日午前6時入電
*2位以下のタイムはトップとの差
(1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門
[ Webマガジン]
このコンテンツは日本国内向けの情報です。
These home page contents apply to the Japanese domestic market only.
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/02dakar_j/daily/leg_11.html
ページ 1 / 1
'02 1/9発行
【第11レグ レポート】
パリダカ、いよいよ佳境に
増岡、篠塚、クラインシュミットの三菱パジェロがデッドヒート
「チーム日石三菱ラリーアート」増岡トップを死守!
篠塚、キャメルグラスにヒット、総合2位
1月8日(火) 第11レグ SS10
アタール(モーリタニア)∼ティジクジャ(モーリタニア)
リエゾン33km ∼SS467km∼リエゾン2km
合計502km
アラスから6,903km走破、ダカールまであと2,529km
三菱パジェロ
チーム日石三菱ラリーアート
増岡浩/P・メモン
2002パリ∼ダカールラリーは1月8日(火)、モーリタニアのアタールからティジクジャまで第11レグ
502km(うちSS467km)を行った。 今回最難関とも言われるモーリタニアのこのSSで「チーム日石三
菱ラリーアート」の増岡浩は見事、後続に5分40秒差をつける今大会4度目のSSトップタイムを獲得。
総合首位のリードを昨日の12分09秒から17分49秒まで広げた。チームメイトの篠塚建次郎はキャメ
ルグラスにヒットしてフロントを強打してヒヤリとしたが、SS2位で総合2位を堅持。「チーム三菱ラ
リーアート」のユタ・クラインシュミット(ドイツ、三菱パジェロ)はSS3位タイムで総合3位。総合4位は
ジャン・ピエール・フォントネ(フランス、三菱パジェロ)、総合5位にカルロス・スーザ(ポルトガル、三菱
ストラーダ)と以下三菱が8位まで独占している。
増岡、篠塚のバトルがモーリタニアの砂漠で展開
前日、今大会初のSSトップタイムを出したクライン
シュミットは1番手 でスタートしたが、スタート約
200km地点でパンクにより約5分のタイムロス。こ
こで増岡と篠塚に追い越された。その後、日本人トッ
プドライバーの2人が抜きつ抜かれつのデッドヒー
トを演じた。途中篠塚が攻勢をかけ、増岡を抜いてア
タックをかける。ところが、約100km先で増岡がま
たとらえた。その後すぐ、ちょっとした砂丘があり、
その影に隠れていたキャメルグラスに篠塚のパジェ
ロが激しくヒットした。幸い、大事には至らなかった
ものの、ペースダウンを強いられた。
チーム日石三菱ラリーアート
このように、勝負では三菱チームは全力投球。三
篠塚建次郎
菱チーム監督、ドミニク・セリエスは「チームオー
キャメルグラスにヒットしたパジェロ
ダーは一切ない。すべては真剣勝負だ」と高らかに宣
言。(砂漠のキャメルグラスは、直径30cm∼1mくらいの株になって生えている草。水が少ないので根
が発達し、根は捕まえた砂を離さず成長する。草の茎や葉は小さなコブに生えているのと同じように堅
い。砂のコブとなった根の高さは、点々と砂漠の中に生えている)
「チーム日石三菱ラリーアート」の増岡は前日SS
トップをクラインシュミットに取られたが、この日
のSSトップで2位とのリードを更に広げ、絶好調。
「今日は自分には素晴らしい日でした。SSはそんな
に難しいと思いませんでした。もちろん長かったで
すし、ジャンプもたくさんありました。生い茂るキャ
メルグラスが大変でした。自分はトラブルなく走る
ことができてラッキーでした。明日も油断はしない
で行きます」増岡は語った。
アタックした篠塚は「全力でプッシュしていまし
たが、キャメルグラスに当たってしまいました。フロ
三菱パジェロ
ントにダメージがあって、少しタイムロスしてしま
チーム三菱ラリーアート
J・クラインシュミット/A・シュルツ
いました」と肩を落とす。篠塚のコ・ドライバーのデ
リゾッティは「本当にラッキーだった。時速110km
で岩のようなキャメルグラスにヒットしたの だから、リタイヤになっても不思議はなかった。冷却用
ファンが壊れ、オーバーヒートの可能性があったので、その後は慎重に走った。あとは今夜メカに頑
張って修理してもらわなければならない。」
昨年の覇者クラインシュミットも、パンクの後に、前を行く増岡と篠塚の2台を抜こうと猛烈にプッ
シュしたが、ティジクジャに着いた時にはタイムを詰められずしょんぼりだった。「いい感じで走って
ましたが、パンクしてしまって全てが台無しでした。ヒロシ(増岡)とシノ(篠塚)が通り過ぎていって、2
つめのチェックポイントまでで5分も遅れて…とっても悔しい! でもこれは誰にでもあり得ることだか
ら…。これで昨日のSSトップで少し詰めたんですが。まだまだあきらめません、全力で戦います」
競技者たちがこの日走った長く、難関のSS。気温も35度を越えた。 峡谷を抜けて、水無し川を通り、
そこから砂漠の平原に飛び出し、砂丘を越え、キャメルグラス地帯を通り抜ける。そしてたどり着いた
ティジクジャのキャンプ地。ここはエアー・モーリタニアの飛行機が5年前に墜落した場所で、その残骸
が今なお生々しく残っているのが不気味ではある。
1月9日(水)第12レグはティジクジャからサハラ砂漠の中に、大きな砂丘に埋もれるようにひっそり
と営む小さな村ティシットまで走る。520kmの超ロングSSが待ち受ける。難所のネガ峠越えなどバラ
エティに富んだコース。
■ 大会12日目1月8日(火)【第11レグ終了時・総合成績(暫定)】 ■
順位
ドライバー
車両(カッコ内は部門)
*タイム
1
増岡浩
三菱パジェロ(2)
2
篠塚建次郎
三菱パジェロ(2)
17分49秒
3
J・クラインシュミット
三菱パジェロ(2)
30分57秒
4
J・P・フォントネ
三菱パジェロ(2)
1時間18分50秒
5
C・スーザ
三菱ストラーダ(2)
3時間28分14秒
6
S・アルハジリ
三菱ストラーダ(2)
4時間44分51秒
7
L・アルファン
三菱パジェロ(2)
5時間17分35秒
8
N・バルカ
三菱パジェロ(2)
5時間39分48秒
9
M・プラザ・ペレス
日産ナバラ(2)
5時間50分21秒
K・コルバーグ
三菱パジェロ(2)
6時間38分42秒
10
24時間31分18秒
日本時間 9日午前6時入電
*2位以下のタイムはトップとの差
(1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門
■ 大会12日目1月8日(火) 【SS10成績(暫定)】 ■
順位
ドライバー
車両(カッコ内は部門)
*タイム
1
増岡浩
三菱パジェロ(2)
2
篠塚建次郎
三菱パジェロ(2)
5分40秒
3
J・クラインシュミット
三菱パジェロ(2)
10分22秒
4
J・P・フォントネ
三菱パジェロ(2)
20分09秒
5
C・スーザ
三菱ストラーダ(2)
47分06秒
6
G・ド・メビウス
日産ピックアップ(2)
7
S・アルハジリ
三菱ストラーダ(2)
1時間08分12秒
8
L・アルファン
三菱パジェロ(2)
1時間31分08秒
9
J・F・ギノー
日産テラノ(2)
N・バルカ
三菱パジェロ(2)
10
6時間04分33秒
53分19秒
1時間43分21秒
1時間43分37秒
日本時間 9日午前6時入電
*2位以下のタイムはトップとの差
(1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門
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2002Paris-Dakar Rally
02.1.9 10:36 AM
'02 1/9発行
【第11レグ レポート】
パリダカ、いよいよ佳境に
増岡、篠塚、クラインシュミットの三菱パジェロがデッドヒート
「チーム日石三菱ラリーアート」増岡トップを死守!
篠塚、キャメルグラスにヒット、総合2位
1月8日(火) 第11レグ SS10
アタール(モーリタニア) ∼ティジクジャ(モーリタニア)
リエゾン33km ∼SS467km∼リエゾン2km
合計502km
アラスから6,903km走破、ダカールまであと2,529km
三菱パジェロ
チーム日石三菱ラリーアート
増岡浩/P・メモン
2002パリ∼ダカールラリーは1月8日(火)、モーリタニアのアタールからティジクジャ
まで第11レグ502km(うちSS467km)を行った。 今回最難関とも言われるモーリタニ
アのこのSSで「チーム日石三菱ラリーアート」の増岡浩は見事、後続に5分40秒差をつ
ける今大会4度目のSSトップタイムを獲得。総合首位のリードを昨日の12分09秒から
17分49秒まで広げた。チームメイトの篠塚建次郎はキャメルグラスにヒットしてフロ
ントを強打してヒヤリとしたが、SS2位で総合2位を堅持。「チーム三菱ラリーアート」
のユタ・クラインシュミット(ドイツ、三菱パジェロ)はSS3位タイムで総合3位。総合4
位はジャン・ピエール・フォントネ(フランス、三菱パジェロ)、総合5位にカルロス・スー
ザ(ポルトガル、三菱ストラーダ)と以下三菱が8位まで独占している。
増岡、篠塚のバトルがモーリタニアの砂漠で展開
前日、今大会初のSSトップタイムを出した
クラインシュミットは1番手 でスタートし
たが、スタート約200km地点でパンクによ
り約5分のタイムロス。ここで増岡と篠塚に
追い越された。その後、日本人トップドライ
バーの2人が抜きつ抜かれつのデッドヒー
トを演じた。途中篠塚が攻勢をかけ、増岡を
抜いてアタックをかける。ところが、約
100km先で増岡がまたとらえた。その後す
ぐ、ちょっとした砂丘があり、その影に隠れ
チーム日石三菱ラリーアート
ていたキャメルグラスに篠塚のパジェロが
篠塚建次郎
激しくヒットした。幸い、大事には至らな
キャメルグラスにヒットしたパジェロ
かったものの、ペースダウンを強いられた。
このように、勝負では三菱チームは全力投球。三菱チーム監督、ドミニク・セリエスは
「チームオーダーは一切ない。すべては真剣勝負だ」と高らかに宣言。(砂漠のキャメル
グラスは、直径30cm∼1mくらいの株になって生えている草。水が少ないので根が発達
し、根は捕まえた砂を離さず成長する。草の茎や葉は小さなコブに生えているのと同じ
ように堅い。砂のコブとなった根の高さは、点々と砂漠の中に生えている)
「チーム日石三菱ラリーアート」の増岡は
前日SSトップをクラインシュミットに取ら
れたが、この日のSSトップで2位とのリード
を更に広げ、絶好調。「今日は自分には素晴
らしい日でした。SSはそんなに難しいと思
いませんでした。もちろん長かったですし、
ジャンプもたくさんありました。生い茂る
キャメルグラスが大変でした。自分はトラ
ブルなく走ることができてラッキーでし
三菱パジェロ
た。明日も油断はしないで行きます」増岡は
チーム三菱ラリーアート
J・クラインシュミット/A・シュルツ
語った。
アタックした篠塚は「全力でプッシュし
ていましたが、キャメルグラスに当たってしまいました。フロントにダメージがあっ
て、少しタイムロスしてしまいました」と肩を落とす。篠塚のコ・ドライバーのデリゾッ
ティは「本当にラッキーだった。時速110kmで岩のようなキャメルグラスにヒットし
たの だから、リタイヤになっても不思議はなかった。冷却用ファンが壊れ、オーバー
ヒートの可能性があったので、その後は慎重に走った。あとは今夜メカに頑張って修理
してもらわなければならない。」
昨年の覇者クラインシュミットも、パンクの後に、前を行く増岡と篠塚の2台を抜こ
うと猛烈にプッシュしたが、ティジクジャに着いた時にはタイムを詰められずしょん
ぼりだった。「いい感じで走ってましたが、パンクしてしまって全てが台無しでした。ヒ
ロシ(増岡)とシノ(篠塚)が通り過ぎていって、2つめのチェックポイントまでで5分も
遅れて…とっても悔しい! でもこれは誰にでもあり得ることだから…。これで昨日のSS
トップで少し詰めたんですが。まだまだあきらめません、全力で戦います」
競技者たちがこの日走った長く、難関のSS。気温も35度を越えた。 峡谷を抜けて、水
無し川を通り、そこから砂漠の平原に飛び出し、砂丘を越え、キャメルグラス地帯を通
り抜ける。そしてたどり着いたティジクジャのキャンプ地。ここはエアー・モーリタニ
アの飛行機が5年前に墜落した場所で、その残骸が今なお生々しく残っているのが不気
味ではある。
1月9日(水)第12レグはティジクジャからサハラ砂漠の中に、大きな砂丘に埋もれる
ようにひっそりと営む小さな村ティシットまで走る。520kmの超ロングSSが待ち受け
る。難所のネガ峠越えなどバラエティに富んだコース。
■ 大会12日目1月8日(火)【第11レグ終了時・総合成績(暫定)】 ■
順位
ドライバー
車両(カッコ内は部門)
*タイム
1
増岡浩
三菱パジェロ(2)
24時間31分18秒
2
篠塚建次郎
三菱パジェロ(2)
17分49秒
3
J・クラインシュミット
三菱パジェロ(2)
30分57秒
4
J・P・フォントネ
三菱パジェロ(2)
1時間18分50秒
5
C・スーザ
三菱ストラーダ(2)
3時間28分14秒
6
S・アルハジリ
三菱ストラーダ(2)
4時間44分51秒
7
L・アルファン
三菱パジェロ(2)
5時間17分35秒
8
N・バルカ
三菱パジェロ(2)
5時間39分48秒
9
M・プラザ・ペレス
日産ナバラ(2)
5時間50分21秒
K・コルバーグ
三菱パジェロ(2)
6時間38分42秒
10
日本時間 9日午前6時入電
*2位以下のタイムはトップとの差
(1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門
■ 大会12日目1月8日(火) 【SS10成績(暫定)】 ■
順位
ドライバー
車両(カッコ内は部門)
*タイム
1
増岡浩
三菱パジェロ(2)
6時間04分33秒
2
篠塚建次郎
三菱パジェロ(2)
5分40秒
3
J・クラインシュミット
三菱パジェロ(2)
10分22秒
4
J・P・フォントネ
三菱パジェロ(2)
20分09秒
5
C・スーザ
三菱ストラーダ(2)
47分06秒
6
G・ド・メビウス
日産ピックアップ(2)
7
S・アルハジリ
三菱ストラーダ(2)
1時間08分12秒
8
L・アルファン
三菱パジェロ(2)
1時間31分08秒
9
J・F・ギノー
日産テラノ(2)
N・バルカ
三菱パジェロ(2)
10
53分19秒
1時間43分21秒
1時間43分37秒
日本時間 9日午前6時入電
*2位以下のタイムはトップとの差
(1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門
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