期間・回数に制限のあるもの 3ヵ月以上ガラミの制限 検査の通則で、レセプトの摘要欄に前回の実施日を記載することとなった。 1 尿アルブミン定量精密,尿中マイクロトランスフェリン精密,lV型コラーゲン定量精密。 3月に1回を限度に、主たるもの1種を算定する。なお、試験紙法で尿蛋白が陽性となる以前 の、早期糖尿病患者で行った場合に算定できる。 2 リポ蛋白(a)精密。3月に1回限り算定する。 3 RLP(レムナント様リポ蛋白)コレステロール。3月に1回限り算定する。 4 骨塩定量。4月に1回限りの算定。骨粗鬆症の診断と経過観察でのみ算定できる。 5 1,25(OH)2,D3(1,25ジヒドロキシビタミンD3)。活性型ビタミンD3 剤の治療開始後1月以内では2回限度、その後は3月に1回を限度に算定する。なお、慢性腎 不全、特発性又は偽性副甲状腺機能低下症、ビタミンD依存症 型若しくは低リン血症性ビタ ミンD抵抗性くる病の診断に際し、又はそれ等の疾患における活性型ビタミンD3剤による治 療中に測定した場合のみ算定できる。 6. 型コラーゲン架橋N−テロペプチド(NTx)精密,尿中デオキシピリジノリン精密。 骨粗鬆症の薬剤治療方針の選択時に1回、その後6月以内の薬剤効果判定時に1回、薬剤治療 方針の変更時には、変更後6月以内に1回限り算定できる。 付. 型コラーゲン,尿中デオキシピリジノリン精密,オステオカルンに関連する事項のまと め。 (NTx)精密,オステオカルシン精密,尿中デオキシピリジノリン精密。併施では一つのみ 算定。 型コラーゲンCテロペプチド精密,(NTx)精密,尿中デオキシピリジノリン精密は、乳 癌,肺癌,前立腺癌の確定後、 型コラーゲンCプロペプチド精密は前立腺癌の確定後に、そ れぞれ骨転移診断の目的で検査を行い、検査結果に基づいて計画的な治療管理を行った場合に 限り、悪性腫瘍特異物質治療管理科「ロ」で算定する。 (NTx)精密,尿中デオキシピリジノリン精密。原発性副甲状腺機能亢進症の手術適応の決 定,手術後の治療効果判定の際にも算定する。 オステオカルシン精密。続発性副甲状腺機能亢進症の手術適応の決定、原発性又は続発性副甲 状腺機能亢進症による上皮小体腺腫過形成手術後の治療効果の判定で実施した場合にのみ算定 できる。 同一月ガラミの制限 1.HbA1,HbA1c,フルクトサミン,グリコアルブミン,1,5AG。月1回に限り 主たるもののみ算定できる。但し、妊娠中の場合は、フルクトサミン,グリコアルブミン,1, 5AGのうちの1項目を月1回に限り別に算定できる。 2 ヘパリンの血中濃度測定。同一月に1回限り算定できる。1回目の測定時に算定。 3 アセトアミノフェン精密。同一月に1回限り算定できる。1回目の測定時に算定。 4 心筋トロポニン 精密,心筋トロポニンT精密。同一月で併施の場合は主たるもののみ算 定する。 心筋トロポニンT定性。心筋梗塞の診断確定又は転帰決定までの間に1回限りの算定。診療の 結果、心筋梗塞が疑われるが、心電図所見のみでは診断がつかない場合の検査で算定できる。 心筋梗塞治療で入院中の場合には算定できない。 5 AFP(α-フェトプロテイン),AFP精密,P VKA 精密。肝硬変,HBs抗原又 はHCV抗体陽性の慢性肝炎患者に、月1回限りの算定。AFP精密,P VKA 精密。同 一月内は主たるもののみ算定。また、1つを悪性腫瘍特異物質治療管理料の項目で算定し、他 を腫瘍マーカーの項目で算定することはできず、何れか一方のみ算定する。 6 AFP−L3%,AFP精密又はP VKA 精密。同一月内では主たるもののみ算定す る。 7.脈波図,心機図,ポリグラフの判断料。それぞれ別個に算定できず、数回行っても、同一月 には1回限りの算定。【実施料は、それぞれ別個に算定可。】。1誘導で行った検査では算定 できない。 8. 内分泌負荷試験。下記の各負荷試験ごとに、測定回数及び負荷薬剤の種類とは関係なく、 一連のものとして月1回限り算定する。 下垂体前葉負荷試験(更に5種に分けられている),下垂体後葉負荷試験,甲状腺負荷試験, 副甲状腺負荷試験,副腎皮質負荷試験(更に2種に分けられている),性腺負荷試験。 内分泌負荷試験として、1月に3,600点を限度に算定。注射,採血,検体測定の費用を含 む。 9. 1,25(OH)2D3(1,25ジヒドロキシビタミンD3)。活性型ビタミンD3剤 の治療開始後1月以内に2回限度(その後は3月に1回限度)に算定(再掲)。 10. BNP(ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド)精密。外来患者では同一月に1回. 1週間以内ガラミの制限 BNP(ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド)精密,UCG,HANP(ヒト心房性ナトリウム 利尿ペプチド)精密。1週間以内に併せて行った場合は主たるもののみ算定する。 BNPは、入院患者では急性心不全又は慢性心不全の急性増悪時の病態把握のため、外来患者 では心不全の病態把握のために実施し、月1回限り算定する。レセプト摘要欄に検査日を記載 する。(1週間以内にUCG又はHANPと併施の場合は、UCG又はHANPの実施日も記 載)。 同一日ガラミの制限 1 心室筋ミオシン軽鎖 精密。同日1回限りの算定。 2 同日の負荷心電図,心電図。負荷心電図で算定。 3 トレッドミルによる負荷心機能検査,バイシクルエルゴメーターによる心肺機能検査。 同日の心電図,スパイログラフィー等の検査料は算定できない。 4 非観血的連続血圧測定。観血的連続血圧測定と同一日では主たるもののみ算定。 非観血的連続血圧測定は、トノメトリー法により麻酔に伴って実施した場合に限り算定できる。
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