RXファミリ 組み込み用TCP/IP M3S-T4-Tiny: 導入ガイド

アプリケーションノート
RX ファミリ
組み込み用 TCP/IP M3S-T4-Tiny: 導入ガイド
R20AN0051JJ0106
Rev.1.06
2013.06.21
要旨
本資料は、RX ファミリ用組み込み用 TCP/IP M3S-T4-Tiny V.1.06 Release 00(以下、
T4 と略します)を導入し、
使用するために必要な情報をまとめています。
T4 は、ルネサスマイコンで動作する組み込み用 TCP/IP プロトコルスタックです。T4 はライブラリ形式で
提供され、ユーザプログラムに組み込むことで簡単に TCP/IP 機能を付加することが出来ます。通信に使用す
るマイコンの周辺機能は、Ethernet の場合、内蔵 Ethernet コントローラ、または外部 Ethernet コントローラ IC
と接続するための外部バスです。PPP の場合、シリアル I/O (UART)です。PPP はアナログモデム、または 3G
回線用モデムなどを用いた通信に用いられます。RX ファミリで Ethernet を実現する場合、Ethernet コントロー
ラを内蔵している RX62N または RX63N を推奨します。
T4 は各種Renesas Starter Kit同梱の CPU ボードや、がじぇっとるねさすの RX63N 搭載ボードや、
サードパー
ティ製ボードで簡単に TCP/IP 通信の動作確認可能なサンプルを付属しております。本資料はこのサンプルの
動作確認をするためのネットワーク接続方法、PC の設定方法、CPU ボードの設定方法を記します。
また、T4 に関する簡易アプリケーション(Web サーバ、FTP サーバ、DHCP クライアント、DNS クライア
ント等)も用意しています。詳細は以下 URL をご参照ください。
http://japan.renesas.com/mw/t4
T4 は、比較的簡易なアプリケーションを搭載することを想定しています。Linux 用のネットワークアプリ
ケーションの移植を想定したソケットインタフェースや、IPSec や IPv6 などの次世代 IP 技術、ICMP による
エラー通知やルーティングプロトコルなどのルータ用機能は搭載しておりません。
T4 はお客様製品に組み込んで量産することが可能です。T4 に関するソフトウェア購入費用やロイヤリティ
などの費用は発生しません。もし T4 をお客様製品に組み込む際や、お客様製品の量産後のトラブル対応等で
技術サポートが必要な場合、技術サポートを付加した T4 有償版をご用意しておりますのでご購入検討くださ
い。
動作確認デバイス
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目次
1.
製品構成 ............................................................................................................................................ 3
2.
ライブラリ仕様 ................................................................................................................................. 5
3.
対応マイコン ..................................................................................................................................... 5
4.
開発環境 ............................................................................................................................................ 6
5.
T4 Ethernet サンプルアプリケーション ROM / RAM / スタックサイズ ......................................... 9
6.
T4 PPP サンプルアプリケーション ROM / RAM / スタックサイズ ............................................. 11
7.
バージョン情報 ............................................................................................................................... 13
8.
Ethernet サンプルドライバ ............................................................................................................. 14
9.
サンプルプログラム動作確認 ......................................................................................................... 15
10. 注意事項 .......................................................................................................................................... 32
11. ソフトウェア更新履歴 .................................................................................................................... 33
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1.
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製品構成
パッケージ名(※)
製品型名
:RX ファミリ用 組み込み用 TCP/IP M3S-T4-Tiny V.1.06 Release 00
:R0MRX60PT0020RRC
(※)V.x.xx Release yy は、パッケージバージョンです。V.x.xx は T4 ライブラリバージョンです。
パッケージバージョンは、ドキュメントやサンプルプログラムを含めたパッケージ全体のバージョンです。
T4 ライブラリバージョンは TCP/IP 機能を実現するソフトウェアライブラリ部分のバージョンです。
ファイル/ディレクトリ名
T4 インストーラ(setup.exe)
T4 ライブラリ(lib)
T4_Library_rx600_ether_big.lib
T4_Library_rx600_ether_little.lib
T4_Library_rx600_ppp_big.lib
T4_Library_rx600_ppp_little.lib
T4_Library_rx200_ppp_big.lib
T4_Library_rx200_ppp_little.lib
r_t4_itcpip.h
r_stdint.h
r_mw_version.h
サンプルプログラム(sample)
rx62n_rsk
rx63n_rsk
rx63n_gr_sakura
rx610_rsk_ppp
rx210_rsk_ppp
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内容
Windows 用のインストーラです。
表示される使用許諾契約書に同意いただいた場合、
以下フォルダにデータがコピーされます。
【無償版】
C:¥Renesas¥an_r20an0051jj_rx_t4_v106r00
【有償版】
C:¥Renesas¥an_r20an0051jj_rx_t4_v106r00p
※無償版と有償版とでデータの差はありません。
T4 ライブラリ(RX600 シリーズ、ビッグエンディアン、Ethernet 用)
T4 ライブラリ(RX600 シリーズ、リトルエンディアン、Ethernet 用)
T4 ライブラリ(RX600 シリーズ、ビッグエンディアン、PPP 用)
T4 ライブラリ(RX600 シリーズ、リトルエンディアン、PPP 用)
T4 ライブラリ(RX200 シリーズ、ビッグエンディアン、PPP 用)
T4 ライブラリ(RX200 シリーズ、リトルエンディアン、PPP 用)
T4 ヘッダファイル
型定義ヘッダファイル
バージョン情報ヘッダファイル
RX62N CPU ボード用
Ethernet 対応サンプルプログラム (High-performance Embedded
Workshop プロジェクトファイル)
北斗電子製 RX62N,RX621 グループマイコン搭載ボードでも動作
します。
RX63N CPU ボード用
Ethernet 対応サンプルプログラム (High-performance Embedded
Workshop プロジェクトファイル)
がじぇっとるねさす RX63N 搭載ボード (型名:GR-SAKURA、
GR-SAKURA-FULL)
Ethernet 対応サンプルプログラム (High-performance Embedded
Workshop プロジェクトファイル)
RX610 CPU ボード用
PPP 対応サンプルプログラム (High-performance Embedded
Workshop プロジェクトファイル)
RX210 CPU ボード用
PPP 対応サンプルプログラム(High-performance Embedded
Workshop プロジェクトファイル)
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ファイル/ディレクトリ名
サンプルドライバ(drv)
ether_drv
ppp_drv
ドキュメント(doc)
r20uw0031jj0105_t4tiny.pdf
r20uw0032jj0104_t4tiny.pdf
r20uw0033jj0103_t4tiny.pdf
r20an0051jj0106_rx_t4.pdf
パッチ(patch)
ether_drv.zip
内容
RX62N/RX63N アプリケーションノートで掲載されている
サンプルドライバ
http://japan.renesas.com/products/mpumcu/rx/Application_Notes.jsp
ドキュメント No. R02AN0015JJ0100
RX610、RX210 のシリアルコミュニケーションインタフェース(SCI)
を用いたサンプルドライバ
ユーザーズマニュアル
ドライバインタフェース仕様書
PPP ドライバインタフェース仕様書
導入ガイド
RX62N、RX63N 用 ET_LINKSTA 未接続の場合に対応する Ether ド
ライバ・パッチファイル。
注:Windows 7 PC にインストールする場合、「setup.exe」を右クリックし、「管理者権限で実行」を選択
してください。
または、Windows XP PC にインストールし、インストールディレクトリ以下をコピーしてご使用く
ださい。
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2.
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ライブラリ仕様
ライブラリ仕様の詳細はインストーラに格納されているユーザーズマニュアルをご参照下さい。インストー
ラはルネサスエレクトロニクスのウェブサイトでダウンロード可能です。
ユーザーズマニュアルはライブラリの使用方法及び API を説明します。また、Ethernet ドライバインタフェー
ス仕様書及び PPP ドライバインタフェース仕様書はライブラリから呼び出されるユーザ定義関数の作成方法
について説明します。
3.
対応マイコン
RX ファミリ用の TCP/IP ライブラリです。
コンパイラデフォルトのコンパイルオプションにてライブラリを生成しています。
【コンパイルオプション】
デフォルトでのコンパイルオプション
(リトルエンディアンの場合)
-cpu=rx600 -output=obj="$(CONFIGDIR)¥$(FILELEAF).obj" –nologo
または、
-cpu=rx200 -output=obj="$(CONFIGDIR)¥$(FILELEAF).obj" -nologo
(ビッグエンディアンの場合)
-cpu=rx600 -output=obj="$(CONFIGDIR)¥$(FILELEAF).obj" –nologo -endian=big
または、
-cpu=rx200 -output=obj="$(CONFIGDIR)¥$(FILELEAF).obj" –nologo -endian=big
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4.
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開発環境
弊社の開発環境を以下に示します。
ユーザアプリケーション開発時は以下のバージョンより新しいものをご使用下さい。
[ソフトウェアツール]
統合開発環境
High Performance Embedded Workshop Version 4.09.01.007
C コンパイラ
C/C++ compiler package for RX family V.1.02 Release 01
RX ファミリ用 Device File Updater V.1.05
[デバッグツール]
エミュレータデバッガ
E1/E20
RX E1/E20 Emulator Debugger V.1.03.00
[ボード]
Ethernet:
Renesas Starter Kit+ for RX63N
(型名:R0K50563NS000BE#WS )
Renesas Starter Kit+ for RX62N
(型名:R0K5562N0S000BE)
北斗電子製 RX62N,RX621 グループマイコン搭載ボード
(型名:HSBRX62N-A)
がじぇっとるねさす RX63N 搭載ボード (型名:GR-SAKURA、GR-SAKURA-FULL)
PPP:
Renesas Starter Kit for RX610
Renesas Starter Kit for RX210
(型名:R0K556100S000BE)
(型名:R0K505210S000BE#WS)
その他、サンプルプログラムの実行に必要な機材については、9 章を参照してください。
[ボード改造ポイント:Ethernet のサンプルを動作させる場合]
RX62N CPU ボード および RX63N CPU ボード の Ethernet 対応のサンプルプログラムを動作確認するため
には、基板上のチップ抵抗の設定変更が必要です。これは PHY チップのリンク状態の信号をマイコンの
ET_LINKSTA 端子に接続するためです。
RX62N CPU ボード:
R93
→
外す
R91
→
付ける
RX63N CPU ボード:
R96
→
外す
R98
→
付ける
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[ボード改造ポイント:PPP のサンプルを動作させる場合]
Renesas Starter Kit for RX/610 および RX210 の PPP 対応のサンプルプログラムは、基板上の RS232C シ
リアルポートを使用します。サンプルプログラムを動作させる場合、RTS-CTS を下図のように短絡させてく
ださい。
Renesas Starter Kit for RX610 schematic : R20UT0427EG0200 rev 2.00
Renesas Starter Kit for RX610 改造箇所パターン図
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Renesas Starter Kit for RX210 schematic : R20UT0301EG0300 rev 3.00
Renesas Starter Kit for RX210 改造箇所パターン図
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5.
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T4 Ethernet サンプルアプリケーション ROM / RAM / スタックサイズ
サンプルアプリケーションは、以下の設定で作成されています。必要メモリ①~③の RAM 領域が必要です。
アプリケーション用の受信バッファを 3 個用意
→受信バッファ 1 個あたり RAM1500byte
受信ウィンドウ 1460byte の端点を 3 個設定
→アプリケーションで確保する T4 用ワーク領域のサイズに影響
Ethernet ドライバ用の受信バッファを 1 個、送信バッファを 1 個設定
→送信バッファ 1 個あたり RAM1536byte、受信バッファ 1 個あたり RAM1536byte
[必要メモリ①:アプリケーションの ROM/RAM サイズ main.c, echo_srv.c (tcp non blocking call)]
ROM
:
325 byte
RAM
:
10040 byte
[必要メモリ②:T4 ライブラリの ROM/RAM サイズ T4_Library_rx600_ether_little.lib]
ROM
:
13989byte
RAM
:
153 byte
[必要メモリ③:Ethernet ドライバの ROM/RAM サイズ t4_driver.c, phy.c, r_ether.c]
ROM
:
2918 byte
RAM
:
3230 byte
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[スタックサイズ]
API 名
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tcp_acp_cep
tcp_con_cep
tcp_rcv_dat
tcp_snd_dat
tcp_sht_cep
tcp_cls_cep
tcp_can_cep
udp_rcv_dat
udp_snd_dat
udp_can_cep
スタックサイズ
(サンプルドライバ関数スタック込み)
148
148
148
148
132
140
28
128
124
24
tcpudp_get_ramsize
28
tcpudp_open
_process_tcpip
40
312
T4 が呼び出すドライバ関数
tcp_api_slp
tcp_api_slp
tcp_api_slp
tcp_api_slp
tcp_api_slp
tcp_api_slp
tcp_api_slp
udp_api_slp
udp_api_slp
dis_int
ena_int
tcpudp_act_cyc
tcp_api_wup
udp_api_wup
tcp_api_slp
udp_api_slp
rcv_buff_release
lan_write
lan_read
lan_reset
tcpudp_get_time
tcpudp_act_cyc
tcpudp_close
16
本スタックサイズは、T4 に付属のサンプルプログラムのものです。
ドライバ層やコールバックルーチンの実装により、スタックサイズは変化しますので、ユーザは CallWalker
等のスタック算出ツールを使用し、スタックサイズの確認を行ってください。
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6.
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T4 PPP サンプルアプリケーション ROM / RAM / スタックサイズ
サンプルアプリケーションは、以下の設定で作成されています。必要メモリ①~③の RAM 領域が必要です。
アプリケーション用の受信バッファを 3 個用意
→受信バッファ 1 個あたり RAM1500byte
受信ウィンドウ 1460byte の端点を 3 個設定
→アプリケーションで確保する T4 用ワーク領域のサイズに影響
PPP ドライバ用の受信/送信バッファを 3 個設定
→バッファ 1 個あたり約 RAM 3000byte
[必要メモリ①:アプリケーションの ROM/RAM サイズ main.c, echo_srv.c (tcp non blocking call)]
ROM
:
327 byte
RAM
:
10040 byte
[必要メモリ②:T4 ライブラリの ROM/RAM サイズ T4_Library_rx600_ppp_little.lib]
ROM
:
19922 byte
RAM
:
637 byte
[必要メモリ③:PPP ドライバの ROM/RAM サイズ
r_ppp_drv_api.c, r_ppp_drv_t4_if.c, r_ppp_drv_handler.c, r_ppp_drv_timer.c, r_ppp_br_tbl.c]
ROM
:
4104 byte
RAM
:
9239 byte
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[スタックサイズ]
API 名
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tcp_acp_cep
tcp_con_cep
tcp_rcv_dat
tcp_snd_dat
tcp_sht_cep
tcp_cls_cep
tcp_can_cep
udp_rcv_dat
udp_snd_dat
udp_can_cep
スタックサイズ
(サンプルドライバ関数スタック込み)
64
64
64
64
48
56
36
44
40
32
ppp_open
ppp_close
ppp_status
ppp_api_req
tcpudp_get_ramsize
16
16
4
12
28
tcpudp_open
_process_tcpip
48
328
T4 が呼び出すドライバ関数
tcp_api_slp
tcp_api_slp
tcp_api_slp
tcp_api_slp
tcp_api_slp
tcp_api_slp
tcp_api_slp
udp_api_slp
udp_api_slp
dis_int
ena_int
ppp_api_slp
ppp_api_slp
ppp_api_slp
tcpudp_act_cyc
tcp_api_wup
udp_api_wup
tcp_api_slp
udp_api_slp
rcv_buff_release
ppp_write
ppp_read
ppp_drv_status
tcpudp_get_time
ppp_api_wup
tcpudp_act_cyc
tcpudp_close
16
本スタックサイズは、T4 に付属のサンプルプログラムのものです。
ドライバ層やコールバックルーチンの実装により、スタックサイズは変化しますので、ユーザは CallWalker
等のスタック算出ツールを使用し、スタックサイズの確認を行ってください。
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7.
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バージョン情報
T4 では、R_t4_version 変数の library メンバに文字列でバージョン情報を格納しています。R_t4_version 変
数は r_t4_itcpcp.h に定義されています。また、本製品のライブラリに格納されているデータは以下の通りで
す。
extern const mw_version_t R_t4_version;
RX600(big endian)用ライブラリファイル(Ethernet 対応) :
Compiler = 0x01020100
library = " M3S-T4-Tiny(Ethernet) version 1.06 for RX600 BIG endian.(Apr
09:35:40)"
RX600(little endian)用ライブラリファイル(Ethernet 対応) :
Compiler = 0x01020100
library = " M3S-T4-Tiny(Ethernet) version 1.06 for RX600 LITTLE endian.(Apr
09:35:45)"
RX600(big endian)用ライブラリファイル(PPP 対応) :
Compiler = 0x01020100
library = "M3S-T4-Tiny(PPP) version 1.06 for RX600 BIG endian.(Apr
09:35:42)"
Rev.1.06
4 2013,
4 2013,
RX200(little endian)用ライブラリファイル(PPP 対応) :
Compiler = 0x01020100
library = "M3S-T4-Tiny(PPP) version 1.06 for RX200 LITTLE endian.(Apr
09:35:29)"
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4 2013,
4 2013,
RX600(little endian)用ライブラリファイル(PPP 対応) :
Compiler = 0x01020100
library = "M3S-T4-Tiny(PPP) version 1.06 for RX600 LITTLE endian.(Apr
09:35:37)"
RX200(big endian)用ライブラリファイル(PPP 対応) :
Compiler = 0x01020100
library = "M3S-T4-Tiny(PPP) version 1.06 for RX200 BIG endian.(Apr
09:35:33)"
4 2013,
4 2013,
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8.
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Ethernet サンプルドライバ
8.1
Ethernet サンプルドライバ更新方法
RX62N および RX63N のアプリケーションノートとして公開されている Ethernet ドライバのサンプルコード
の最新版(以下 Ethernet ドライバ)に更新する場合、T4 ライブラリ付属の HEW プロジェクトの中の、bsp ディ
レクトリと driver ディレクトリを、Ethernet ドライバの同一名のディレクトリで上書きしてください。
その後、以下 3 点を修正してください。
■r_ether.c @ Line784 :Ethernet 割り込みの有効化
784 行目付近
#if 1
EDMAC.EESIPR.BIT.FRIP = 1;
EDMAC.EESIPR.BIT.TCIP = 1;
#endif
■r_ether.c @ Line1088:割り込みステータスフラグの消去と、T4 処理関数の呼び出し
EDMAC.EESR.LONG = status_eesr; /* Clear EDMAC status bits */
lan_inthdr();
■r_ether_local.h @ Line39,Line41:ディスクリプタの個数変更
/* The number of Rx descriptors. */
#define EMAC_NUM_RX_DESCRIPTORS
(1)
/* The number of Tx descriptors. */
#define EMAC_NUM_TX_DESCRIPTORS
(1)
■stacksct.h @ Line30:スタックサイズの変更
30 行目付近
スタックサイズを 0x400 に変更してください。
#pragma stacksize si=0x400
8.2
Ethernet サンプルドライバ・パッチプログラム
RX62N および RX63N の ET_LINKSTA 端子はマルチファンクションです。ET_LINKSTA 端子は LAN ケー
ブルの挿抜状況(リンク状態)をモニタするための端子です。
Renesas Starter Kit+ for RX62N または RX63N 同梱の CPU ボード上、この端子はデフォルトで PHY チップ
と接続されていません。この回路を参考にユーザボードを作成した場合、しばしばユーザボードでも
ET_LINKSTA 端子が PHY チップと未接続の場合が有ります。
一方、Ethernet ドライバは ET_LINKSTA 端子を割り込み信号として使用し、リンク状態の変化を検出しま
す。ET_LINKSTA 端子が未接続の場合、サンプルプログラムは正常に動作しません。
このため、ET_LINKSTA 端子が接続されていないユーザボードでも動作可能なように、ソフトウェアポー
リングでリンク状態の検出を行うパッチプログラムを用意しました。
パッチプログラムは Ethernet ドライバに含まれる同じ名称のファイルに上書きすることで使用できます。
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9.
9.1
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サンプルプログラム動作確認
Ethernet サンプルプログラムの動作確認方法
(1) 以下のいずれかの図のようにハードウェアを接続します。
Ethernet サンプルプログラムの実行環境 1
イーサネットクロスケーブル
(10or100or1000
BASE-T)
ボード
PC(Windows)
192.168.0.2 / 24
192.168.0.3 / 24
E1 エミュレータ
Ethernet サンプルプログラムの実行環境 2
イーサネットストレートケーブル
イーサネットストレートケーブル
(10or100or1000 BASE-T)
(10or100or1000 BASE-T)
HUB
TALK / DATA
TALK
RS CS TR RD TD CD
PC(Windows)
ボード
192.168.0.2 / 24
192.168.0.3 / 24
実行環境 2 の HUB について、弊社では以下の製品を使用して動作確認をしています。
・NETGEAR 製 型名: GS108E
この HUB は「ポートミラーリング機能」が有り、Ethernet 上に流れるデータのモニタリング機能を提供し
ます。ポートミラーリング機能は通常の HUB では実現できないパケットモニタリングの環境を実現出来ます。
たとえば以下のような環境でボード A からボード B に送信した場合、通常の HUB だとボード B が繋がって
いるポートにしかデータを出力しませんが、ポートミラーリング機能があると、HUB に入力されたデータを
無条件で特定ポートにミラーして出力することが出来ます。これにより、1 対 1 通信を別 PC でパケットモニ
タすることが可能です。パケットモニタのソフトは Wireshark を推奨します。Wireshark を promiscuous モード
にすることで、ボード間の 1 対 1 通信をモニタすることが出来ます。
パケットモニタソフト:Wireshark
http://www.wireshark.org/
ボード A
HUB (GS108E)
TALK / DATA
TALK
PC(Windows)
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HUB がデータコピー
Rev.1.06
RS CS TR RD TD CD
ボード B
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(2)PC の設定を変更します。
Windows 7 の場合:
「コントロールパネル」→「ネットワークと共有センター」→「アダプターの設定の変更」をクリックしま
す。
「ローカルネットワークの接続」を右クリックして、プロパティをクリックして「ローカルエリア接続プロ
パティ画面」を開きます。
「ネットワーク」タブを選択し、「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選択して「プ
ロパティ」ボタンを押します。
IP アドレス等の設定情報が表示されます。現在の設定情報を保存してください。
その後、以下の図のように設定してください。
設定後、OK ボタンを押して閉じます。
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(3) サンプルプログラム(sample フォルダ)にある*.hws ファイルをダブルクリックします。
(4) E1 エミュレータを接続し、プログラムをダウンロードし、実行します。
(5)マイコンに割り当てられている IP アドレスを確認する (config_tcpudp.c で MY_IP_ADDR を検索)
(6) コマンドプロンプトからマイコンの IP アドレスに対し ping を実行
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(7) コマンドプロンプトから telnet を実行
Windows 7 の場合、telnet コマンドを有効化する必要が有ります。
スタート→コントロールパネル→プログラムと機能
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Telnet クライアントにチェックを入れてください。
コマンドプロンプトで、telnet 192.168.0.3 1024 と入力してください。
画面が暗転した状態で、キーボードから入力を行ってください。
入力したデータが画面上に表示されれば動作確認 OK です。
Ctrl + “]” と入力し、続いて、”quit[enter キー入力]”と入力すると接続を切断できます。
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9.2
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PPP サンプルプログラムの動作確認方法
(1) 以下の図のようにハードウェアを接続します。
シリアル
ケーブル
PC(Windows XP)
評価ボード
PPP サーバ
PPP クライアント
192.168.0.2 / 24
192.168.0.3 / 24
動作確認には、Windows XP の着信接続機能を使用します。
(2) Windows PC の設定(PPP サーバ)
新規にモデムをインストールします
(スタート→コントロールパネル→電話とモデムのオプション)
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再度「電話とモデムのオプション」を開き、モデムがインストールされていることを確認します。
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次に、新しいネットワーク接続ウィザードを立ち上げます。
(スタート→コントロールパネル→ネットワーク接続)
メニューバーからファイル→新しい接続
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をクリックします。
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ボーレート
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:
19200 bps
データビット:
8
パリティ:
なし
ストップビット :
1
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ユーザー名
:
abcde
パスワード
:
abc00
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(3) サンプルプログラム(sample フォルダ)にある*.hws ファイルをダブルクリックします。
(4) E1 エミュレータを接続し、プログラムをダウンロードし、実行します。
ネットワーク接続にユーザ "abcde"が接続することを確認します。
(5)マイコンに割り当てられている IP アドレスを確認する (config_tcpudp.c で MY_IP_ADDR を検索)
(6) コマンドプロンプトからマイコンの IP アドレスに対し ping を実行
(7) コマンドプロンプトから telnet を実行
(4)~(7)は、Ethernet と同じです。Ethernet の項目を参照してください。(9.1 章)
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10. 注意事項
tcp_rcv_dat()及び、tcp_snd_dat()の第三引数「INT len」には 15bit 以内のサイズを指定してください。
tcp_rcv_dat()及び、tcp_snd_dat()の第四引数「TMO tmout」に正の値を指定する場合、15bit 以内のサイズを
指定してください。
サンプルプログラムの MAC アドレスは config_tcpudp.c の_myethaddr 変数に格納されています。
サンプルプログラムはリトルエンディアンのみ付属しています。
_myethaddr 変数(MAC アドレス)の初期値は必要に応じてシステムに合わせて変更してください。
本ライブラリは、マイコンオプション fint_register=0 (高速割り込み専用レジスタ [なし]) で使用してくだ
さい。本オプションの省略時解釈は、fint_register=0 です。
R_ETHER_LinkProcess()は割り込み処理内では呼び出さないでください。サンプルプログラムではブロッ
キングコールを使用する場合、ブロッキングコール時定期的に T4 ライブラリから呼び出される
tcp_api_slp()、udp_api_slp()の中で R_ETHER_LinkProcess()を呼び出しています。また、ノンブロッキン
グコールを使用する場合、メインループ内で R_ETHER_LinkProcess()を呼び出しています。
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11. ソフトウェア更新履歴
パッケージ
変更点
バージョン
V.1.06
機能追加
Release 00 ・UDP ブロードキャスト受信 (宛先 IP アドレス 255.255.255.255)
・UDP ディレクテッドブロードキャスト受信 (宛先 IP アドレス
192.168.0.0/24 の場合、192.168.0.255)
・UDP ブロードキャスト送信 (宛先 IP アドレス 255.255.255.255)
・UDP ディレクテッドブロードキャスト送信 (宛先 IP アドレス
192.168.0.0/24 の場合、192.168.0.255)
リリース日時
2012/06/21
以下バグ修正
・RI600/4 と併用した場合、r_t4_itcpip.h の型定義と itron.h の型
定義とが衝突するのを修正
・TCP ウィンドウサイズが 0 の SYN パケットを受信した際、
通常の SYN+ACK ではなく、SYN フラグのない ACK のみが送信
される不具合を修正
・接続待受け中の tcp_acp_cep()が異常な戻り値を伴いコールバッ
クされる不具合を修正
・PPP 再接続時に PPP サーバから IP アドレス割り当てに失敗す
る不具合を修正
・RX210 の PPP サンプルプログラムで、SCI チャネル 1 選択時
に通信ができない不具合を修正
Ver
1.05
1.04
1.03
変更点
以下機能追加
・PPP 用の T4 ライブラリを追加しました。
・api_wup() を tcp_api_wup()と udp_api_wup()に分割しました
・api_slp() を tcp_api_slp()と udp_api_slp()に分割しました
以下性能向上
・チェックサム演算をアセンブラ化して、通信を高速化しました。
・Ethernet ドライバの送信割り込みを許可にして、通信を高速化
しました。
以下バグ修正
・UDP チェックサム演算結果がゼロになった場合、受信バッファ
のチェックサム格納領域を破壊していたのを修正。
・APR 要求受信後、ARP 応答送信までの間にブロードキャストパ
ケットを受信した場合に不正パケットが送信される不具合を修
正。
以下機能追加
Ethernet ドライバ関数「report_error」を追加しました。
UDP チェックサムの処理切り替え設定用変数、
「_udp_enable_zerochecksum」を追加しました。
T4 付属のサンプルソフト"t4_driver.c"において、FR フラグを
クリアするタイミングを修正して、EDMAC 転送が不正に止まる
現象を
改善しました。
以下バグ修正
(不具合現象)
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Rev.1.06
リリース日時
2012/04/01
2011/08/30
2011/01/25
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1.02
1.01
1.00
組み込み用 TCP/IP M3S-T4-Tiny: 導入ガイド
RI600/4 と併用した場合、ユーザ定義関数 api_wup() がどの通信
端点による呼び出しかが不明なため、起床するタスク ID も不明に
なる。
(対策)
api_wup()の引数で、処理が終了した通信端点 ID を指定するよう
変更。
以下バグ修正
(不具合現象)
RI600/4 と併用した場合、r_t4_itcpip.h の型定義と itron.h の型定
義とが衝突する
(対策)
r_t4_itcpip.h を修正。
以下バグ修正
(不具合現象)
T4 が tcp_snd_dat で通信相手に受信ウィンドウ目一杯に送信した
後、
相手が受信失敗した等で、受信ウィンドウが十分な状態の
ACK 済みの ACK を送信してきた場合、
送信側がゼロウィンドウプローブ、
受信側が ACK 済みの ACK 送信を繰り返し通信不可になる場合が
ある
(対策)
T4 が「通信相手はゼロウィンドウ」と判定し、
通信相手が通知してきたウィンドウサイズがゼロでない場合、
ゼロウィンドウプローブではなくデータ再送する
新規リリース
R20AN0051JJ0106
2013.06.21
Rev.1.06
内部バージョン
2010/11/10
2010/09/01
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RX ファミリ
組み込み用 TCP/IP M3S-T4-Tiny: 導入ガイド
ホームページとサポート窓口
ルネサス エレクトロニクスホームページ
http://japan.renesas.com/
お問合せ先
http://japan.renesas.com/contact/
すべての商標および登録商標は,それぞれの所有者に帰属します。
R20AN0051JJ0106
2013.06.21
Rev.1.06
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改訂記録
Rev.
1.06
発行日
2013.06.21
ページ
-
p6
p10
p12
p13
p14
p15
1.05
2012.11.09
p1
p4
1.04
2012.09.30
全体
1.03
2012.04.01
全体
全体
p2
p6
1.02
1.01
1.00
2011.08.30
2011.01.25
2010.11.10
全体
全体
—
改訂内容
ポイント
RX ファミリ用 組み込み用 TCP/IP M3S-T4-Tiny V.1.06
Release 00 に合わせてリリース
・ライブラリ更新履歴をソフトウェア更新履歴に変更
→Ver 表記をパッケージバージョン表記に変更
動作環境に北斗電子製の RX62N ボードを追加しました
動作環境にがじぇっとるねさすの RX63N ボードを追加しまし
た
スタックサイズの表を修正
スタックサイズの表を修正
スタックサイズの設定値を修正
Ethernet サンプルドライバ・パッチプログラムの項を追加
サンプルプログラムの動作確認方法を追加
M3S-T4-Tiny for the RX Family V.1.05 Release01 に
合わせてリリース
要旨に RX63N の記述を追加
開発環境の[ボード]に RX63N と型名を追加
内部評価用としてリリース
RX63N 用のサンプルプログラムを追加
RX62N 用のサンプルプログラムを更新
RX62N 用 Ether ドライバをバージョンアップ
ゼロコピーAPI に対応し、パフォーマンスが向上
LAN ケーブル活線挿抜に対応
Wake on LAN に対応
M3S-T4-Tiny for the RX Family V.1.05 Release00 に
合わせてリリース
T4 の PPP に関する情報を追加
以下誤記修正
略称 HEW の名称を記載。
サンプルプログラムに関する注意事項を 1 点追加。
マルチキャストに関する注意事項を 1 点追加。
T4 ライブラリ Ver1.04 に合わせてリリース
T4 ライブラリ Ver1.03 に合わせてリリース
初版発行
A-1
製品ご使用上の注意事項
ここでは、マイコン製品全体に適用する「使用上の注意事項」について説明します。個別の使用上の注意
事項については、本文を参照してください。なお、本マニュアルの本文と異なる記載がある場合は、本文の
記載が優先するものとします。
1. 未使用端子の処理
【注意】未使用端子は、本文の「未使用端子の処理」に従って処理してください。
CMOS製品の入力端子のインピーダンスは、一般に、ハイインピーダンスとなっています。未使用端子
を開放状態で動作させると、誘導現象により、LSI周辺のノイズが印加され、LSI内部で貫通電流が流れ
たり、入力信号と認識されて誤動作を起こす恐れがあります。未使用端子は、本文「未使用端子の処理」
で説明する指示に従い処理してください。
2. 電源投入時の処置
【注意】電源投入時は,製品の状態は不定です。
電源投入時には、LSIの内部回路の状態は不確定であり、レジスタの設定や各端子の状態は不定です。
外部リセット端子でリセットする製品の場合、電源投入からリセットが有効になるまでの期間、端子の
状態は保証できません。
同様に、内蔵パワーオンリセット機能を使用してリセットする製品の場合、電源投入からリセットのか
かる一定電圧に達するまでの期間、端子の状態は保証できません。
3. リザーブアドレスのアクセス禁止
【注意】リザーブアドレスのアクセスを禁止します。
アドレス領域には、将来の機能拡張用に割り付けられているリザーブアドレスがあります。これらのア
ドレスをアクセスしたときの動作については、保証できませんので、アクセスしないようにしてくださ
い。
4. クロックについて
【注意】リセット時は、クロックが安定した後、リセットを解除してください。
プログラム実行中のクロック切り替え時は、切り替え先クロックが安定した後に切り替えてください。
リセット時、外部発振子(または外部発振回路)を用いたクロックで動作を開始するシステムでは、ク
ロックが十分安定した後、リセットを解除してください。また、プログラムの途中で外部発振子(また
は外部発振回路)を用いたクロックに切り替える場合は、切り替え先のクロックが十分安定してから切
り替えてください。
5. 製品間の相違について
【注意】型名の異なる製品に変更する場合は、事前に問題ないことをご確認下さい。
同じグループのマイコンでも型名が違うと、内部メモリ、レイアウトパターンの相違などにより、特性
が異なる場合があります。型名の異なる製品に変更する場合は、製品型名ごとにシステム評価試験を実
施してください。
ご注意書き
1. 本資料に記載された回路、ソフトウェアおよびこれらに関連する情報は、半導体製品の動作例、応用例を説明するものです。お客様の機器・システムの設計におい
て、回路、ソフトウェアおよびこれらに関連する情報を使用する場合には、お客様の責任において行ってください。これらの使用に起因して、お客様または第三
者に生じた損害に関し、当社は、一切その責任を負いません。
2. 本資料に記載されている情報は、正確を期すため慎重に作成したものですが、誤りがないことを保証するものではありません。万一、本資料に記載されている情報
の誤りに起因する損害がお客様に生じた場合においても、当社は、一切その責任を負いません。
3. 本資料に記載された製品デ-タ、図、表、プログラム、アルゴリズム、応用回路例等の情報の使用に起因して発生した第三者の特許権、著作権その他の知的財産権
に対する侵害に関し、当社は、何らの責任を負うものではありません。当社は、本資料に基づき当社または第三者の特許権、著作権その他の知的財産権を何ら許
諾するものではありません。
4. 当社製品を改造、改変、複製等しないでください。かかる改造、改変、複製等により生じた損害に関し、当社は、一切その責任を負いません。
5. 当社は、当社製品の品質水準を「標準水準」および「高品質水準」に分類しており、
各品質水準は、以下に示す用途に製品が使用されることを意図しております。
標準水準:
コンピュータ、OA機器、通信機器、計測機器、AV機器、
家電、工作機械、パーソナル機器、産業用ロボット等
高品質水準:輸送機器(自動車、電車、船舶等)、交通用信号機器、
防災・防犯装置、各種安全装置等
当社製品は、直接生命・身体に危害を及ぼす可能性のある機器・システム(生命維持装置、人体に埋め込み使用するもの等)、もしくは多大な物的損害を発生さ
せるおそれのある機器・システム(原子力制御システム、軍事機器等)に使用されることを意図しておらず、使用することはできません。たとえ、意図しない用
途に当社製品を使用したことによりお客様または第三者に損害が生じても、当社は一切その責任を負いません。なお、ご不明点がある場合は、当社営業にお問い
合わせください。
6. 当社製品をご使用の際は、当社が指定する最大定格、動作電源電圧範囲、放熱特性、実装条件その他の保証範囲内でご使用ください。当社保証範囲を超えて当社製
品をご使用された場合の故障および事故につきましては、当社は、一切その責任を負いません。
7. 当社は、当社製品の品質および信頼性の向上に努めていますが、半導体製品はある確率で故障が発生したり、使用条件によっては誤動作したりする場合がありま
す。また、当社製品は耐放射線設計については行っておりません。当社製品の故障または誤動作が生じた場合も、人身事故、火災事故、社会的損害等を生じさせ
ないよう、お客様の責任において、冗長設計、延焼対策設計、誤動作防止設計等の安全設計およびエージング処理等、お客様の機器・システムとしての出荷保証
を行ってください。特に、マイコンソフトウェアは、単独での検証は困難なため、お客様 の機器・システムとしての安全検証をお客様の責任で行ってください。
8. 当社製品の環境適合性等の詳細につきましては、製品個別に必ず当社営業窓口までお問合せください。ご使用に際しては、特定の物質の含有・使用を規制する
RoHS指令等、適用される環境関連法令を十分調査のうえ、かかる法令に適合するようご使用ください。お客様がかかる法令を遵守しないことにより生じた損害に
関して、当社は、一切その責任を負いません。
9. 本資料に記載されている当社製品および技術を国内外の法令および規則により製造・使用・販売を禁止されている機器・システムに使用することはできません。ま
た、当社製品および技術を大量破壊兵器の開発等の目的、軍事利用の目的その他軍事用途に使用しないでください。当社製品または技術を輸出する場合は、「外
国為替及び外国貿易法」その他輸出関連法令を遵守し、かかる法令の定めるところにより必要な手続を行ってください。
10. お客様の転売等により、本ご注意書き記載の諸条件に抵触して当社製品が使用され、その使用から損害が生じた場合、当社は何らの責任も負わず、お客様にてご負
担して頂きますのでご了承ください。
11. 本資料の全部または一部を当社の文書による事前の承諾を得ることなく転載または複製することを禁じます。
注1. 本資料において使用されている「当社」とは、ルネサスエレクトロニクス株式会社およびルネサス エレクトロニクス株式会社がその総株主の議決権の過半数
を直接または間接に保有する会社をいいます。
注2. 本資料において使用されている「当社製品」とは、注1において定義された当社の開発、製造製品をいいます。
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