NEXPOINT NEXCAM カメラ転送ガイド 2015 年 4 月発行 Nexpoint 岡島 本資料は、NEXCAM クラウド転送オプションを使用する際のクラウド側のカメラ登録、および ローカル側の各種設定について説明します。 クラウド転送オプションは、グローバル IP を持たない環境の映像閲覧をサポートします。 目次 概要 ............................................................................................................................................. 3 クラウドサーバー側の準備設定 .................................................................................................. 5 ローカルサーバー側の設定 ......................................................................................................... 6 クラウドサーバー側の本設定 ..................................................................................................... 9 2 NEXCAM カメラ転送ガイド 概要 NEXCAM クラウド転送を利用する場合は、ローカル環境に NEXCAM を設置し、クラウド上にグローバル IP (固定)を持つ環境を用意し NEXCAM を別途設置します。 ローカル環境は、グローバル IP が不要なので、中国、フィリピン、ミャンマー等の標準的なインターネット 回線で利用できます。 クラウド環境 クラウド環境では、スナップにて、 最低限の状況確認 詳細なArchiveは、ローカル環境から転送 ※phase2 A工場 B工場 グローバルIPを持たないローカル環境 グローバルIPを持たないローカル環境 ルーターの設定不要 ローカル環境では、スナップ、 もしくはストリーミングにて、長期録画 クラウド転送に使用される画像は、細い回線でも転送できるように圧縮率、解像度を調整し、サイズを縮小す ることが可能です。 3 NEXCAM カメラ設定ガイド フェーズ2では、必要なときにクラウド環境の Archive をローカル環境の Archive に差し替えることで、不要 なデータ転送を発生させません。 クラウド環境のArchiveは、1秒1コマ程度の動画 必要に応じて、ローカル環境の フレーム数の多い動画に差替え ローカル環境のArchiveは、1秒10コマ以上の2次変換で再圧縮された動画 2 次変換されない Archive のデータ量は、転送レート 2048kbps のストリーミング、120MB 程度になり、回線を 圧迫します。 クラウド転送機能で Archive を差し替える場合、2 次変換を行ってください。 4 NEXCAM カメラ転送ガイド クラウドサーバー側の準備設定 クラウドサーバーでは、ローカルサーバー側から転送される画像を受け入れるための、準備、およびカメラ登 録を行います。 ここでは、転送に使用するアカウントの登録を準備します。 ローカルサーバーからの転送には、HTTP、もしくは HTTPS プロトコルを使用し、通常のセットアップを行 った場合、webSystem ポート(49380)を使用します。 【設定方法】 カメラ登録前の準備として、権限の登録、および転送用アカウントの登録を行います。 権限メニューの新規権限追加より、転送権限を保持した権限を追加します。 5 NEXCAM カメラ設定ガイド ユーザーメニューの新規ユーザー追加より、転送権限を保持したアカウントを登録します。 ユーザー登録にて、転送に使用するアカウントを登録します。 権限は、転送権限のみを保持する権限を指定します。 転送に使用するアカウントの準備ができたので、ローカル側の転送設定を行います。 6 NEXCAM カメラ転送ガイド ローカルサーバー側の設定 ローカルサーバー側では、転送を行うカメラを指定します。 その際、クラウドサーバーのホスト名、転送ユーザーの情報が必要です。 転送を行うカメラの指定は、事前にカメラ登録が行われ、正常に映像が録画できている必要があります。 【設定方法】 転送情報メニューの新規追加より、転送カメラを指定します。 7 NEXCAM カメラ設定ガイド 転送情報の各項目を設定します。 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ① 転送対象のカメラを一覧より選択します。 ② 転送方式を HTTP/HTTPS より選択します。 ③ 転送ホスト名を設定します。 転送ホストは、固定のグローバル IP を指定してください。通常設定では、IP アドレスの後ろに コロン(:)とポート番号(49380)を追加します。 ④ カメラ識別子を設定します。 カメラ識別子は、クラウドサーバーにてカメラ登録する際に使用します。 ローカルサーバー内だけでなく、本オプションを使用する環境でユニークになるように設定します。 ⑤ アカウント情報を設定します。 クラウドサーバー側で準備した転送用アカウントを使用します。 ⑥ 転送間隔を設定します。 転送スピード、容量を考慮した値を設定する必要があります。 ローカル環境が、ADSL、従量課金等の場合は、システムの負荷だけでなく、 思わぬ課金が発生する場合があります。 ⑦ 品質を設定します。 転送前に画質の圧縮を行うことで転送容量を減らします。 ⑧ 縮小比を設定します。 転送前に解像度の縮小を行うことで転送容量を減らします。 サイズは、1/1:変更なしから、1/2、1/4、1/8 のサイズまで指定可能です。 転送に必要なカメラを設定したら、クラウドサーバーにてカメラ登録を行います。 8 NEXCAM カメラ転送ガイド クラウドサーバー側の本設定 すべてのローカルサーバーでのカメラ登録が完了したら、クラウドサーバーにカメラ登録します。 転送設定でのカメラ登録は、すべてスナップショットで行います。 クラウドサーバーにて、ストリーミング録画が必要な場合は、転送機能を使用しないで、カメラのサブストリ ームを絞った状態で直接ストリームを受信します。 NEXCAM システムでは、クラウドサーバーでのストリーム登録を推奨していません。 【設定方法】 カメラリストメニューの新規カメラ追加より、転送される画像情報を受信する設定をします。 9 NEXCAM カメラ設定ガイド カメラ追加の要領で各項目を設定します。 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ 10 NEXCAM カメラ転送ガイド ① 通常のカメラ登録と同じように、任意の名称を設定します。 ② ローカル環境の転送情報の追加で指定した、カメラ識別子を設定します。 ③ Snapshot(HTTP/HTTPS)を設定します。 ④ メーカーに「NexCamera Server」を設定します。 ⑤ 監視間隔を指定します。 ローカル環境で設定した監視間隔に合わせます。 ⑥ アカウント情報を設定します。 クラウドサーバー側で準備した転送用アカウントを使用します。 ⑦ 品質の設定は無視しますので、自動のままにします。 ⑧ 解像度を設定します。 サイズは、ローカルサーバーのカメラ設定と縮小比より算出します。 Ex.ローカルサーバーのカメラ解像度が、QuadVGA(1280x960)で縮小比が 1/2 の場合、 解像度は VGA(640x480)と設定します。 クラウドサーバーにて、すべてのカメラが登録し終わったら、権限設定に戻り転送対象のカメラを閲覧 対象に設定します。 作業が完了したら、ローカルサーバー、およびクラウドサーバーを再起動し、クラウドサーバー上で転 送設定したカメラが閲覧できることを確認してください。 以上 11
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