オンラインマニュアル

オンラインマニュアル
ご使用になる前に
i. サポートのご案内
ii. 安全にご使用いただくために
iii. ハードウェアのセットアップ
概要
1. 概要
1.1. 各部の名称と説明
基本的な使い方
2. 基本的な使い方
2.1. はじめに
2.2. デバイスの設定を行う
2.2.1. ユーザー認証
2.2.2. デバイス設定一覧
2.2.3. 各デバイスの設定
2.2.4. 各デバイスの設定完了の確認
2.3. デバイスの動作確認(一括モニタリング)を行う
2.4. データをファイルに保存する
2.4.1. ファイル保存の設定を行う
2.4.2. ファイル保存を行う
2.4.3. ファイルに保存したデータを閲覧する
2.5. デバイスの値を監視する
2.5.1. イベントの設定を行う
2.5.2. イベント履歴保存の詳細設定を行う
2.5.3. イベントの履歴を閲覧する
2.6. メール送信の設定を行う
2.7. FTP転送の設定を行う
2.8. 定期実行処理を行う
2.9. システムの状態を確認する
2.9.1. 本体のLEDでF&eWSサービスの動作状態を確認する
2.9.2. Web経由でF&eWSサービスを含めたシステム状態を確認する
2.10. 電源を切る
2.11. 設定を初期状態に戻す
システムの設定
3. システムの設定
3.1. IPアドレスを変更する
3.2. DNSサーバを利用する
3.3. Webアクセスできるユーザーの設定を行う
3.4. ダイアルアップ接続でメール送信・FTP転送を行う
3.5. ダイアルアップサーバ機能を利用する
3.6. システム日時を変更する
3.6.1. 任意の日時をセットする
3.6.2. NTPを利用する
3.7. システムの停止・再起動を行う
3.8. 設定をバックアップする
3.8.1. バックアップを作成する
3.8.2. バックアップから設定を復元する
3.9. システムを更新する
3.10. telnet/ftpサービスを停止・開始する
モニタリング画面を作成する
4. モニタリング画面を作成する
4.1. Webブラウザからモニタリング画面を作成する
4.1.1 部品を設定する
4.1.2 画面の設定を行う
4.1.3 部品を配置する
4.1.4 作成した画面を閲覧する
4.2. 画像を管理する
別項.「モニタリング画面作成の手引き」 … HTML/PHPで画面を作成する際の資料
もっと便利な使い方
5. もっと便利な使い方
5.1. F&e Web Server Ex専用コマンド
5.1.1. CFを読み込み専用/読み書き可能モードに切り替える
5.1.2. カウント値/ON時間などのソフトウェアカウンタの値を変更する
5.1.3. カウンタ入力の現在値を変更/表示する
5.1.4. メールを送信する
5.1.5. デジタル出力からデータを出力する
5.1.6. 本体のLED(L1/L2)の操作を行う
5.1.7. 現在装着されているF&eITデバイスを確認する
5.1.8. F&e Web Serverが収集したデータを読み込む
5.1.9. デジタル入出力から直接データを読み込む
5.1.10. アナログ入力から直接データを読み込む
5.1.11. PLCから直接データを読み込む
5.1.12. PLCへ直接データを書き込む
5.1.13. FeWSサービス起動中にPLCへデータを書き込む
5.1.14. アナログ出力からデータを出力する
5.1.15. 任意のタイミングでファイル保存をコントロールする
5.1.16. シリアル通信の確認を行う
5.1.17. 他のF&e Web Server Exと通信する
5.2. F&e Web Server Exインストール済みプログラム
付録
付録. DoPaへの接続
付録. メンテナンスモード
付録. CF(コンパクトフラッシュ)のバックアップ
PLC資料
PLC資料. MELSEC-QシリーズのEthernetを設定する
PLC資料. MELSEC-Qシリーズの計算機(シリアル)を設定する
PLC資料. SYSMAC CS1/CJ1シリーズのEthernetを設定する
FAQ
FAQ. よくある質問
より進んだ技術的質問と回答
※「Windows XP」「Windows 2000」「Internet Explorer」は米国Microsoft Corporationの米国またはその他の国における登録商標または商標です。
※「Java」「JRE」「JavaApplet」「JavaScript」はSun Microsystems,Incの米国またはその他の国における登録商標です。
※「DoPa」「Mobile Ark」はNTTドコモの登録商標です。
※その他製品名などは各社の登録商標または商標です。
i.サポートのご案内
当社製品をより良く、より快適にご使用いただくために、次のサポートを行っております。
Webサイトからの情報提供
当社製品の最新情報を提供しています。また、PDF形式のファイル形式の製品マニュアル、 各種技術資料なども提供しています。
当社WebサイトのURIは http://www.contec.co.jp です。
本製品の情報は http://www.contec.co.jp/product/solution/ から取得できます。
資料請求
カタログの請求が行えます。
製品貸出サービス
製品を評価・理解していただくため、製品の貸出サービスを行っております。
詳細は当社Webサイトをご覧ください。
イベント情報
当社主催/参加のセミナーおよび展示会の紹介を行っています。
各種セミナー
新製品の紹介・活用方法、システム構築のための技術習得など、各種セミナーを行っております。
出張プライベートセミナーも承ります。詳細は当社Webサイトをご覧ください。
FA/LA無料相談コーナー
「FA/LA無料相談コーナー」は、お客様がシステムを構築する際に当社製品の選定の相談をお受け付けする窓口です。面談によるシステム相談を専門スタ
ッフが担当いたします。
お問い合わせ、当社各支社・営業所までご連絡ください。
システム受託開発、OEM受託
ソフトウェア/ハードウェアの導入方法やシステム構築のご相談、お客様オリジナル・デザインの システムを製品化し供給するODMやOEMのご提案を行い
ます。
詳しくは、E-mail( [email protected] )または当社各支社・営業所までお問い合わせください。
修理窓口
修理の依頼は、お買い求めの販売店経由で受け付けています。
保証書に記載の条件のもとで、保証期間中に製品自体に不具合が認められた場合は、 その製品を無償で修理または交換いたします。
保証期間終了後、または保証条件外で修理は、有償修理となりますのであらかじめご了承ください。
なお、対象は製品のハードウェア部分の修理に限らせていただきます。
総合インフォメーション(お問い合わせ窓口)
◆技術的なお問合せ
当社製品に関する技術的なお問い合わせは、総合インフォメーションで受け付けしています。
E-mail([email protected])またはFAXでお問い合わせください。専門のスタッフが対応します。
E-mailの場合は、製品添付のQuestion用紙と同様の内容をお送りください。
FAXの場合は、製品添付のQuestion用紙に必要事項を記入の上、お送りください。
※FAX番号はQuestion用紙に記載されています。
◆その他製品情報のお問合せ
製品の価格・納期・見積もり依頼などのお問い合わせは、販売店または当社各支店・営業所までお問い合わせください。
ii.安全にご使用いただくために
次の内容をご理解の上、本製品を安全にご使用ください。
取り扱い上の注意事項
危険
周囲に発火性、腐食性のガスがある場所で使用しないでください。 爆発、火災、感電、故障の原因となります。
注意
・極端な高温下や低温下、または温度変化の激しい場所での使用および保管はしないでください。
例.直射日光の当たる場所
熱源の近く
・極端に湿気の多い場所や、ほこりの多い場所での使用および保管はしないでください。
内部に水は液状のもの、導電性の塵が入った状態で使用すると非常に危険です。
このような環境で使用するときは、防塵構造の制御パネルなどに設置するようにしてください。
・衝撃や振動の加わる場所での使用および保管は避けてください。
・強い磁界、電波を発生する機器の近くでの使用、保管は避けてください。
・薬品が発散している空気中や、薬品にふれる場所での使用および保管は避けてください。
・モジュールの装着、取り外しや各コネクタの着脱の際には、必ず電源ケーブルを コンセントから抜いた状態にしてください。
・構成部品の寿命について
バッテリ…内部カレンダ時計、CMOS RAMのバックアップにリチウム一次電池を使用しています。
通電時の電池寿命は25℃において6年以上です。
無通電時の電池寿命は25℃において10年以上です。
※消耗部品の交換につきましては修理扱い(有償)にて対応させて頂きます。
環境
本製品は下記の環境でご使用ください。範囲外の環境で使用した場合、発熱、誤作動、故障の原因になります。
周囲温度
0 ~ 50 ℃
周囲湿度
10 % ~ 90 % RH (ただし、結露しないこと)
腐食性ガス
ないこと
浮遊粉塵
特にひどくないこと
点検
本製品を安全に使用していただくために、定期的に点検を行ってください。
・通風スリットをふさいだり、ほこりや異物が付着していないこと。
・モジュール側のコネクタとケーブルが、正しく接続されていること。
iii.ハードウェアのセットアップ
DeviceIDの設定ルール
F&e Web ServerでF&eIT拡張モジュールを複数台設置してシステムを構築するためには、 必ずDeviceIDを設定する必要があります。
DeviceIDはロータリースイッチを回して設定できます。
CPUユニットに近い方から、0、1、2、…と順番に番号を振ってください。
F&eIT拡張モジュールの接続台数
F&eIT拡張モジュールの接続台数は最大8台ですが、使用するモジュールの電源容量により異なります。
各モジュールの消費電流容量の総和は、拡張バスの規格により3.0A(3000mA)以下と定められます。
この中にはCPU本体の消費する電流容量は含みませんが電源ユニット選定の際には考慮する必要があります。
電源ユニットに必要な電源容量は
電源容量 = CPU本体消費電流容量(500mA) + モジュール総消費電流(3000mAまで)
で算出することができます。
モジュールは、各モジュール前面のDeviceIDスイッチで区別を行い、各種モジュールを組み合わせて 8台まで接続することができます。
機種
消費電流(mA) 最大台数
全体組合せ
DIO-8/8(FIT)GY
150
DI-16(FIT)GY
150
DO-16(FIT)GY
150
DIO-16/16(FIT)GY
150
DI-32(FIT)GY
150
DO-32(FIT)GY
150
ADI12-8(FIT)GY
350
8
ADI16-4(FIT)GY
300
各種組合せで最大8台、
かつモジュールの消費電流の合計が3000mAまで
DAI12-4(FIT)GY
400
DAI16-4(FIT)GY
500
PTI-4(FIT)GY
500
CNT24-2(FIT)GY
150
CNT16-8(FIT)GY
150
CNT16-8L(FIT)GY
150
COM-2(FIT)GY
100
2
COM-1PD(FIT)GY
300
1
モジュールの接続・取り外し
スタック接続ロック装置
モジュールには、スタック接続するためのスタック用フックと連結するための ロック装置(▲印上下2カ所)があります。
スタック接続ロック装置のしくみ
・ロック
ロック装置の溝部分を先の細いもので上から押し、ロック装置のバネを開放状態にします。
(溝が手前に移動します。)
・ロック解除
ロック装置の溝部分を先の細いもので矢印の方向へロックがかかる状態まで押します。
モジュールの接続
スタック用フックを相手側のフック挿入口に合わせて差し込むと、モジュールは自動的にロックされます。
モジュールの取り外し
上下にあるロック装置のロックを解除し、連結されているモジュールをフックから外します。
設置方法
本製品はユニット(コントローラモジュールとモジュールで構成された物)をDINレール(35mm)に取り付けて使用するように設計されています。
DINレールへの取り付け
◆取り付け方法
① マイナスドライバなどで固定フックを押し上げると、固定フックがロック可能な状態になります。
② ユニットをDINレールの上部から引っ掛けて、下部をDINレールに押し付けます。
③ 固定フックが自動的にロックされ、ワンタッチで取り付けができます。
◆取り外し方法
① ユニットの固定フックを下げ、ロックを解除します。
② 固定フックのロックを解除した状態で、ユニット下部を手前に引き出します。
③ ユニットを上に上げると、DINレールから簡単に取り外すことができます。
※ DINレールへ取り付けられたユニット(複数のモジュールを連結した物)のモジュール間の連結を外す場合は
全てのユニットをDINレールから取り外してから行ってください。
電力の供給
当社の電源ユニット(POW-AD13GY、POW-AD22GYなど)とコントローラモジュールの接続は、
ユニットフェイスに装備している脱着型コネクタを使ってケーブルを接続します。
当社以外の電源をご利用になる場合には、DC 5V±5% 1.2A~ のものをご用意ください。
結線には AWG28~16 をお使いください。
電源ユニットとコントローラモジュールの電源ケーブルの結線は以下のように行います。
電源
Vo+
VoFG
←→
←→
←→
コントローラモジュー
備考
ル
Vi+
DC 5V電源(+)
ViDC 5V電源(-)
FG
フレームGND
本製品は電源を供給すると自動的にシステムが起動します。
注意
・デバイスモジュールへの電力はスタックコネクタより供給します。
・スタックコネクタからの電源供給はDC 5.0V 3A(MAX)です。
・電源ユニットは発熱しますので、通気孔を被せないようにコントローラモジュールとの間に2.0cm以上のスペースをあけてください。
1.概要
F&e Web Server Exは、データを収集・監視する機能と Webサーバ機能を持ったリモート監視システムです。
設備・機械に組み込み、監視側に通常のWebブラウザを用意することで リモート監視システムを実現できます。
特別なプログラミングすることなく リモート監視システム の構築が可能です。
本文章ではF&e Web Server Ex(以下F&e Web Server)の 『機能』と『取扱い方法』を説明します。
F&e Web Serverでは標準仕様として、下記の機能があります。
・ 本体に取り付けた拡張入出力モジュールからのデータ収集
・ デジタル、アナログ、カウンタ信号および積算時間/回数での警報の発生とメール送信
・ Webブラウザを用いたデータ表示( HTML/PHP/JavaApplet )
・ Webブラウザからの各種設定( 収集データの設定、システムの設定、警報、メールなど )
・ 収集データの蓄積 ( CSVファイル:","で区切られたテキストファイル )
・ 収集データのFTP/メール転送
・ 収集データの表示 ( 表/グラフ )
・ イベント発生時に各種プログラムの実行
・ 収集データの四則演算
・ PLCからのデータ収集
[ 対応PLC ]
【 RS-232C,RS-422/485 】※オプションのCOM-2(FIT)またはCOM-1PD(FIT)が必要です
三菱電機 MELSEC-A/MELSEC-Q/MELSEC-FX シリーズ
松下電工 FPシリーズ
オムロン SYSMAC-CS1/CJ1シリーズ FINS(上位リンク)
JTEKT TOYOPUC-PC3Jシリーズ(コンピュータリンク)
※RS-422/485はTOYOPUC-PC3Jのみ半2重のみ、他は全2重のみ対応
【 Ethernet 】
三菱電機 MELSEC-Q シリーズ(UDP)
オムロン SYSMAC-CS1/CJ1シリーズ FINS(UDP)プロトコル
JTEKT TOYOPUC-PC3Jシリーズ(UDP)
またオプションとして以下の商品をご用意しています。
・ F&eIT拡張モジュール(対応品)
カテゴリ
製品名
DIO-8/8(FIT)
DI-16(FIT)
DO-16(FIT)
デジタル入出力モジュール DIO-16/16(FIT)
DI-32(FIT)
DO-32(FIT)
RRY-4(FIT)
ADI12-8(FIT)
アナログ入力モジュール
ADI16-4(FIT)
DAI12-4(FIT)
アナログ出力モジュール
DAI16-4(FIT)
CNT24-2(FIT)
カウンタ入力モジュール
CNT16-8(FIT)
CNT16-8L(FIT)
PT入力モジュール
PTI-4(FIT)
COM-2(FIT)
シリアル通信モジュール
COM-1PD(FIT)
POW-AD13
POW-AD22
電源ユニット
POW-DD10
POW-DD43
説明
入力:8点、出力:8点
入力:16点
出力:16点
入力:16点、出力:16点
入力:32点
出力:32点
出力:4点(リレー出力)
入力:8ch(分解能12ビット/電圧入力)
入力:4ch(分解能16ビット/電圧・電流入力)
出力:4ch(分解能12ビット/電圧・電流出力)
出力:4ch(分解能16ビット/電圧・電流出力)
入力:2ch(24ビットカウンタ)
入力:8ch(16ビットアップカウンタ)
入力:8ch(16ビットアップカウンタ)
入力:4ch(Pt100/JPt100に対応)
RS-232C 2ch
RS-422/485 1ch
AC 100V 3.0A
AC 100~200V 2.0A
DC 10~30V 3.0A
DC 30~50V 3.0A
特長
データ収集
・センサや装置のコントローラ/PLCなどから定周期でデータを収集します。
・収集したデータを定められたフォーマット(CSV形式)で保存します。
・保存したデータをFTPサーバに転送したり、メールに添付して送信することができます。
Webサーバ機能
・遠隔地にあるパソコンからWebブラウザを使用してF&e Web Serverが収集したデータを監視できます。
イベント検知を電子メールで送信
・収集したデータを監視しイベントを検知すると、登録された担当者に電子メールで通知します。
・イベント通知の電子メールの詳細情報は、イベント履歴表示でも確認できます。
イベント検知で任意プログラムの実行機能
・イベント検出時に任意のプログラムが実行可能です。
スケジューラによるプログラムの定期実行機能
・スケジューラにより任意のプログラムを定期実行できます。
プログラムのリモートメンテナンス機能
・FTP、TELNETによりプログラム入れ替えまたはリスタートが遠隔地から可能です。
デジタル信号の出力機能
・Webブラウザからデジタル出力モジュールを操作できます。
収集したデータの表示機能
・Webブラウザから収集したデータを表形式、グラフで閲覧できます。
・Webブラウザから発生したイベントを検索、チャート表示などで閲覧できます。
ソフトウェア仕様
接続デバイス
数
項目
全般
アナログ入力
カウンタ入力
デジタル入出力
PLC
仕様
8ユニットまで
MAX 64点(MAX 8点/1ユニット)
MAX 64点(MAX 8点/1ユニット)
備考
電源容量による制限があります
ユニットにより-10~10V、0~20mA
・各チャネルで【現在値】【設定時間内での変化値(増分カウンタ)】を計測
・増分カウンタの計測範囲はユニット毎に「分/時/日/週/月」から選択
・増分カウンタのクリアタイミングはユニット単位で設定
MAX 256点(MAX 32点/1ユニット) ・各チャネルで【現在値】【設定時間内での変化値(増分カウンタ)】【ON時間(秒)】を
計測
・カウンタ/ON時間の計測範囲はユニット毎に「分/時/日/週/月」から選択
・カウンタ/ON時間のクリアタイミングはチャネル単位で設定
1台
・三菱電機 MELSEC-Aの計算機リンク(シリアル*)
48点(ビット/ワード)を16ブロックまで 1Cフレームの形式4をサポート
全768点(= 48点 x 16ブロック)
但し拡張ファイルレジスタは不可
・三菱電機 MELSEC-Qの計算機リンク(シリアル*/Ethernet)
3Cフレーム形式4、3Eフレーム、Ethernet(UDP)をサポート
・三菱電機 MELSEC-FXの計算機リンク(シリアル*)
1Cフレームの形式4をサポート
但しCNデバイスのサポートはCN0~CN199のみ
・松下電工 FPシリーズ(RS-232C*)
MEWTOCOL-COMをサポート
・オムロン SYSMAC-CS1/CJ1シリーズ(RS-232C*/Ethernet)
FINS/上位リンク(RS-232C)、FINS/UDPをサポート
・JTEKT TOYOPUC-PC3Jシリーズ(シリアル*/Ethernet)
コンピュータリンク(シリアル)、Ethernet(UDP)をサポート
シリアルはRS-232Cの他にRS-422/RS-485を含みます。
RS-422/RS-485はTOYOPUC-PC3Jのみ半2重通信で他は全2重通信の対応になります。
仮想デバイス
全192点
F&e Web Serverの取込んだ値を四則演算できるデバイス
(演算用デバイス) 48点を4ブロックまで
モデム・TA*
1台
RS-232C接続のもの
Mobile Ark*
1台
RS-232C接続のもの
*. 機能を利用する場合にはオプションのCOM-2(FIT)が必要になります。
モニタリング
Webブラウザによるモニタリング
WindowsXP以降/IE 6.0以降を推奨
表示点数
全デバイスのモニタリングが可能 JavaAppletの更新間隔/配置個数によっては表示できない場合があります
モニタリング方法 ①PHPによる表示
①、②はユーザー様によるカスタマイズ必須
②JavaAppletによる表示
③全データ一括モニタ
④画面エディタで作成した画面
JavaApplet部品 ①数値表示
⑥、⑦は1つにつき8信号まで表示
②メーター表示
③棒塗潰し表示(縦・横)
④円塗潰し表示
⑤画像切替え表示
⑥チャート表示
⑦履歴表示
⑧デジタル出力操作ボタン
⑨行灯メッセージ表示
など
モニタリング間隔 1秒~
JavaApplet使用時は1秒~
HTMLのRefreshを用いる場合は実質5秒程度~
イベント監視
ファイル保存
監視点数
MAX 300点
監視間隔
履歴件数
ファイル形式
保存メディア
保存可能信号数
保存件数
100msec
MAX 5000件
CSV形式
CF/RAMの選択が可能
1ファイルにつき250点まで
1ファイル当り1~99999件まで
(時刻による満了も可能)
1秒~
(1)満了時にファイル名を変えて保
存
(2)満了以降は古いデータを上書き
(3)満了時にファイルをクリア
から選択可能
満了時にファイルをメール転送可能
保存間隔
満了時動作
メール転送
・1イベントの発生/復旧のそれぞれで
メール送信/ファイル保存/コマンド実行
が指定可能
・1イベント内で発生/復旧の監視信号を分けることが可能
(例)発生の監視はCH1で、復旧はCH2で
・イベント監視信号は全デバイスの信号から選択可能
PLCの場合は通信時間(要求点数に比例)によっては遵守できません
5000件を超えると古いものから上書き
「,」区切りのテキストファイル
RAM選択時は電源OFF時にデータが失われます
1ファイルは最大で3MB。保存ファイル全体で4MBまで保存設定可能
3秒毎、毎分、毎時、毎日、毎週等の柔軟な指定が可能
(1)の場合、ファイル名変更後にCFに保存
転送先は予め設定された送信先から選択可能
メール添付時にファイルはLHA圧縮
ファイル表示
メール送信
スケジュール
セキュリティ
その他
FTP転送
保存容量
表
グラフ
プロトコル
満了時にファイルをFTP転送可能
CFに96MB、RAMに4MBまで
保存したファイルを表で表示可能
保存したファイルをグラフで表示可
能
SMTP,ESMTP
添付ファイル
送信先設定数
BASE64にてエンコード
20件まで
メッセージ設定数
定期実行
認証
メンテナンスモー
ド
300件まで
定期コマンド実行を10件設定可能
ユーザー/パスワード
運用中に一部の機能を停止可能
転送先は予め設定されたFTP先から選択可能
1ファイルあたりは3MBまで
表は100件毎にページ分割して表示
グラフはSVG形式で作成。表示にはプラグインが必要
POP before SMTP対応
SMTP認証はCRAM-MD5,PLAIN,LOGINに対応
LZH形式に圧縮した後にエンコード
1件あたり300バイトまで指定可能
300バイト以内なら","区切りで複数のアドレスを列挙可能
それぞれ100文字まで指定可能
実行指定時刻は3秒毎、毎分、月曜日正時毎等の柔軟な指定が可能
WebサーバによるBasic認証
対象は【メール送信】【ファイル保存】【イベント履歴保存】【コマンド実行】
システム仕様
項目
OS
サポートプロトコル
システム領域
ユーザー使用可能領域
内容
Timesys Linux 4.0 ( kernel 2.4.18-timesys-4.0, glibc 2.2.5 )
HTTP, SMTP, PPP, NTP, FTP, TELNET, DHCP
32MB
96MB
1.1.各部の名称と説明
1.1.1.製品構成
本製品の構成を以下に示します。
FWS-CB20-100 (F&e Web Server Ex)
(1)
番号
名称
(1)
コントローラモジュール
機能
F&e Web Server Ex ユニット本体
その他付属品:監視ソフトウェアインストール済みコンパクトフラッシュ、電源コネクタ
別途必要品:DC 5V電源、F&eIT拡張モジュール、Ethernet カテゴリ5ケーブル(UTP)
1.1.2.各部の名称
コントローラモジュール
名称
説明
システムの起動時に点灯、サービス起動時に
RUN LED 点滅
STATUS システムがシャットダウンした時に点灯
LED
リセットス システムのリセットスイッチ
イッチ
シャットダウン後のみご利用ください
MODEス システムのシャットダウンを行います
このスイッチを押し続けながらシステムを起動
イッチ
すると設定を初期状態に戻します
ROM/CF 上(CF)側にスライドした状態で使用
スイッチ
SWスイッ 使用しないでください
チ
1.1.3.初期状態のスイッチ設定
初期状態では各モジュールのスイッチは以下のように設定されています。
スイッチの設定は初期状態の設定から変更しないでください。
モジュール
スイッチ名称
説明
初期状態
ROM/CFスイッチ システムの選択用 上(CF側)
コントローラモジュール
SWスイッチ
未使用
下
2.基本的な使い方
F&e Web Serverでは全ての設定をWebブラウザから行います。
以下ではIPアドレスが初期状態の【192.168.1.100】として説明を行います。
使用するクライアントPCはMicrosoft Windows 2000/XP、 WebブラウザはMicrosoft Internet Explorer 6.0 です。
OS・Webブラウザの組合せによっては表示・操作が異なる可能性があることをご了承下さい。
また本文中でクリックと表記されているところは、 特別な指示がないかぎり「マウスの左クリック」を示します。
2.1.はじめに
Webブラウザで「http://192.168.1.100」にアクセスすると 【画面2-1-1.トップページ】
が表示されます。
この画面は表示されてから3秒経過すると自動的に【画面2-1-2.メニュー】に移動し
ます。 自動で移動しない場合には「メニュー」と表示されている部分をクリックすると
移動します。
画面2-1-1.トップページ
【画面2-1-2.メニュー】はF&e Web Serverの全ての画面へ移動できる画面です。
初期状態では収集の設定等は行われておりません。 F&e Web Serevrの機能を使
用するにはデバイスの設定を行う必要があります。
「デバイス設定」と表示されている部分をマウスでクリックして 【画面2-2-2.デバイス
設定】に移動して下さい。
画面2-1-2.メニュー
2.2.デバイスの設定を行う
2.2.1.ユーザー認証
メニューで「デバイス設定」と表示されている部分をクリックすると ユーザ認証を求め
るダイアログ【画面2-2-1.認証ダイアログ】が表示されます。 通常はここで設定されて
いるユーザー/パスワードを使ってF&e Web Server にログインすることになります。
まずは初期登録ユーザーを使ってログインを行います。
ユーザー名に「fwsp1」、 パスワードに「fws01」を入力し、 【OK】ボタンをクリックします。
※運用中のユーザー/パスワードは管理者の方に問合せください。
画面2-2-1.認証ダイアログ
2.2.2.デバイス設定一覧
認証が完了してF&e Web Serverにログインすると 【画面2-2-2.デバイス一覧】が表
示されます。
この画面では本体に接続されているF&eITデバイスが自動で検出され表示されます。
デバイスは自動で認識されますが、初期状態では何の設定も行われていませんの
で デバイスは使用できません。
※デバイスが画面のように設定エラーの赤色で表示されます。
最初に各デバイスの設定を行う必要があります。
デバイス右端の をクリックして デバイス設定の画面に移動します。
画面2-2-2.デバイス一覧
2.2.3.各デバイス設定
ADI12-8(FIT),ADI16-4(FIT)
CNT24-2(FIT),CNT16-8(FIT),CNT16-8L(FIT)
DI-16(FIT),DI-32(FIT)
DIO-8/8(FIT),DIO-16/16(FIT)
DO-16(FIT),DO-32(FIT)
PLC
仮想デバイス
ADI12-8(FIT),ADI16-4(FIT)
ADI12-8(FIT)アナログ入力デバイスの設定は【画面2-2-3.ADI12-8(FIT)設定】で 行いま
す。
まずはデバイスのコメントを入力します(①)。 ここで入力されたコメントは 【画面2-2-2.デバ
イス設定一覧】等で使われます。
続いて電圧の入力レンジをリストから選択します(②)。
※入力レンジは同一デバイス全てのチャネルで共通です。
次に上下限フィルタの設定を行います(③、④)。 上下限フィルタは⑥で入力した変換後の値
がここで設定した値以下(以上)の値になった場合に 値を丸め込む機能を提供します。この機
能を使うと値が下記のように丸め込まれます。
例:下限を0、上限を7.5にしていた場合
算出値 が -2 → 0 に変換して処理(下限フィルタ)
算出値 が 8 → 7.5 に変換して処理(上限フィルタ)
※上下限フィルタは同一デバイス全てのチャネルで共通です。
フィルタ機能を使う場合には使用するフィルタのチェックボックスにチェックを付け、 テキストボ
ックスに閾値を入力してください
画面2-2-3.ADI12-8(FIT)設定
次に信号名称を入力します(⑤)。入力した信号名称は モニタリングやファイル保存、イベン
ト等で使われます。
続いて変換式を入力します(⑥)。式の「X」にデバイスからの入力電圧が セットされ、ここで
入力した演算式で計算された値がその信号の値として 扱われます。
最後に小数点桁数をリストから選択します(⑦)。 ここで選択された桁数でファイル保存等が
行われます。 アナログ入力では値を最大で8桁まで(小数点の"."や符号の"-"を含む)扱え
ます。
⑤~⑦は各チャネル毎に設定して下さい。 全ての項目の設定が完了したら【更新】ボタンを
押下して設定を書き込みます。
ここまではADI12-8(FIT)の説明ですが、ADI16-4(FIT)でも設定内容は同じです。
ADI16-4(FIT)では信号数が4chになり、入力レンジは「-10V~10V」「0mA~20mA」 から選択します。
ADI16-4(FIT)は入力信号の切り替えに本体のディップスイッチを使います。
全てのスイッチが向かって右側(工場出荷時)の場合は電圧入力、全てのスイッチが 向かって左側の場合は電流入力です。
本体のディップスイッチを設定した上で、デバイス設定のレンジ設定を行ってください。
電圧入力(工場出荷時)
電流入力
ディップスイッチの設定とデバイス設定画面でのレンジ設定が不一致の場合、 正常な値が取り込めません。
CNT24-2(FIT),CNT16-8(FIT),CNT16-8L(FIT)
画面2-2-4.CNT24-2(FIT)設定
CNT24-2(FIT)カウンタ入力デバイスの設定は【画面2-2-4.CNT24-2(FIT)設定】で行いま
す。
まずはデバイスのコメントを入力します(①)。
ここで入力されたコメントは 【画面2-2-2.デバイス一覧】等で使われます。
続いてカウンタの動作設定をリストから選択します(②~⑥)。
設定の内容はデバイス付属の解説書を参照下さい。 これらの設定は同一デバイス全てで共
通です。
次に増分カウンタの種類をリストから選択します(⑦)。 増分カウンタは選択された時間単位
毎のカウント差をカウントするカウンタです。 増分カウンタのクリアは増分カウンタクリア時間
で設定された時間に行います(⑧)。 増分カウンタの詳細につきましては後述の 「増分カウン
タって?」を参照下さい。
次にカウンタの値をF&eWSサービス起動の際に停止した状態から 復元するかどうかを設定
します。 復元を行う場合には「終了時の値をセット」を選択しておきます。
次に信号名称(現在値/増分カウンタ値)を入力します(⑩、⑪)。 入力した信号名称はモニ
タリングやファイル保存、イベント等で使われます。
最後にカウンタの初期値を入力します(⑫)。 この値は⑨で「初期値をセット」を選択されてい
た場合、 F&eWSサービス起動時にセットされます。 CNT24-2(FIT)ではF&eWSサービスの起
動時や電源断時等に それまでの値が失われますが、この設定を使うことでこの制限を回避
できます。
⑩~⑫は各チャネル毎に設定して下さい。 全ての項目の設定が完了したら【更新】ボタンを
押下して設定を書き込みます。
ここまではCNT24-2(FIT)の説明ですが、CNT16-8(FIT),CNT16-8L(FIT)でも 設定内容は同じです。
CNT16-8(FIT),CNT16-8L(FIT)では信号数が8chになり、 アップカウンタ専用の為、②~⑤の動作設定は無くなります。
-増分カウンタって?-
F&e Web Serverではハードウェアに格納されているカウンタ値の他に、 時間毎のカウンタ値の変化を格納するソフトウェアによる「増分カ
ウンタ」というものを 用意しています。
増分カウンタは分毎、時毎、日毎、週毎、月毎の範囲の中からユニット単位で範囲を 1つ選択できます。 これによって「5/1の00:00:00~
23:59:59までの間にカウント値は幾つ変化したか?」 のような1日当たりのカウント数がF&e Web Serverで計測できるようになります。
増分カウンタの選択された範囲での値クリア時刻は⑧で任意に設定できます。 例えば増分カウンタを日で選択した場合、⑧で08時30分00
秒が設定されていたら、 8:30:00になると増分カウントを検出する基準値がその時刻のカウンタ入力値に更新され、 以降はその基準値と現
在値との差が増分カウンタにセットされます。 つまり毎日8:30:00~翌日の7:29:59までの増分カウンタとして利用できます。
例をさらに続けます。増分カウンタを分で選択した場合には⑧で設定された 「秒」の部分のみをクリアの時刻として扱います。 この状態で
⑧に30秒が設定されていたら??:??:30~??:??+1:29までの 毎分の増分カウンタとして利用できます。
増分カウンタは基準値が再セットされた後2秒間(⑧でセットされた時刻+2秒まで)は 再セット直前の値を2秒間保持し続けます。これは外
部アプリケーションが増分カウント値の クリア直前の最終値を取得することを容易にする為の仕組みです。 F&eWSサービスでもこの仕組み
はファイル保存時に使用されています。
DI-16(FIT),DI-32(FIT)
DI-16(FIT)デジタル入力デバイスの設定は【画面2-2-5.DI-16(FIT)設定】で行います。
まずはデバイスのコメントを入力します(①)。
ここで入力されたコメントは 【画面2-2-2.デバイス一覧】等で使われます。
ご使用のユニットのRevisionNoが2以降の場合には、
のようにデジタルフィルタの設定が表示されます。 設定の内容はハードウェアの解説書を参
照ください。
次にカウンタUPトリガ検出時間、カウンタUPトリガ解除時間を入力します(②、③)。 この値
はデジタルカウンタ・カウントアップ条件になります。 ここで入力した時間以上の間連続して
ON/OFFだった場合にカウンタがUPします。 詳しくは「デジタル入力デバイスのカウント値・
ON時間値って?」 を参照下さい。
画面2-2-5.DI-16(FIT)設定
次にカウンタ値/ON時間値をF&eWSサービス停止時に保持するかどうかを選択します
(④)。 「クリア」選択時はカウンタ値/ON時間値共にサービス停止時にクリアされます。 「終
了時の値をセット」選択時はF&eWSサービスを停止させても再起動後に終了時の値に復元し
ます。
続いて各信号のカウンタ値/ON時間値の種類を選択します(⑦)。 ここで選択された単位でカウンタ値/ON時間値はクリアされます。 実際
にクリアされる時間はカウンタクリア時間で指定します(⑤)。 カウンタ/ON時間はクリア後に2秒間、クリア直前の値をラッチし続けます (ラッチ
中でもカウントは続いていますのでラッチ後もカウント値はずれません)。 カウンタ/ON時間のクリア直前の値を取得する場合にはこのラッチ
中の2秒間で 値を取得して下さい。
最後に信号名称(現在値/カウンタ値/ON時間値)を入力します(⑥、⑧、⑨)。 入力した信号名称はモニタリングやファイル保存、イベント
等で使われます。
⑥~⑨は各チャネル毎に設定して下さい。
全ての項目の設定が完了したら【更新】ボタンを押下して設定を書き込みます。
DIO-8/8(FIT),DIO-16/16(FIT)
DIO-8/8(FIT)デジタル入出力デバイスの設定は【画面2-2-6.DIO-8/8(FIT)設定】で行いま
す。
まずはデバイスのコメントを入力します(①)。
ここで入力されたコメントは 【画面2-2-2.デバイス一覧】等で使われます。
ご使用のユニットのRevisionNoが2以降の場合には、
のようにデジタルフィルタの設定が表示されます。 設定の内容はハードウェアの解説書を参
照ください。
次にカウンタUPトリガ検出時間、カウンタUPトリガ解除時間を入力します(②、③)。 この値
はデジタルカウンタ・カウントアップ条件になります。 ここで入力した時間以上の間、連続して
ON/OFFだった場合にカウンタがUPします。 詳しくは「デジタル入力デバイスのカウント値・
画面2-2-6.DIO-8/8(FIT)設定
ON時間値って?」 を参照下さい。
次にカウンタ値/ON時間値をF&eWSサービス停止時に保持するかどうかを選択します
(④)。 「クリア」選択時はカウンタ値/ON時間値共にサービス停止時にクリアされます。 「終
了時の値をセット」選択時はF&eWSサービスを停止させても再起動後に終了時の値に復元し
ます。
続いて各信号のカウンタ値/ON時間値の種類を選択します(⑦)。 ここで選択された単位でカウンタ値/ON時間値はクリアされます。 実際
にクリアされる時間はカウンタクリア時間で指定します(⑤)。 カウンタ/ON時間はクリア後に2秒間、クリア直前の値をラッチし続けます (ラッチ
中でもカウントは続いていますのでラッチ後もカウント値はずれません)。 カウンタ/ON時間のクリア直前の値を取得する場合にはこのラッチ
中の2秒間で 値を取得して下さい。
最後に信号名称(現在値/カウンタ値/ON時間値)を入力します(⑥、⑧、⑨)。 出力部にはカウンタ値/ON時間はありません。 入力した信
号名称はモニタリングやファイル保存、イベント等で使われます。
⑥~⑨は各チャネル毎に設定して下さい。
全ての項目の設定が完了したら【更新】ボタンを押下して設定を書き込みます。
DO-16(FIT),DO-32(FIT)
DO-16(FIT)デジタル出力デバイスの設定は【画面2-2-7.DO-16(FIT)設定】で行います。
まずはデバイスのコメントを入力します(①)。
ここで入力されたコメントは 【画面2-2-2.デバイス一覧】等で使われます。
最後に信号名称を入力します(②)。入力した信号名称はモニタリングや ファイル保存、イベ
ント等で使われます。
②は各チャネル毎に設定して下さい。 全ての項目の設定が完了したら【更新】ボタンを押下
して設定を書き込みます。
画面2-2-7.DO-16(FIT)設定
-デジタル入力デバイスのカウント値・ON時間値って?-
F&e Web Serverではデジタル入力信号に対して信号の状態を読込みOFF→ONに なった回数を数える「カウント値」と信号がONだった時間
を計測する「ON時間値」を ソフトウェアで算出し格納しています。
OFF→ONカウント値はデジタル入力信号のOFF→ONの回数をカウントする信号立上り 検出カウンタです。0~4294967295(32ビット値)まで
カウントします (ファイル保存時、99999999以上の値は強制的に99999999に丸められます)。 カウントUPトリガ検出時間・カウントUPトリガ解
除時間(有効な時間は200msec以上)を 指定することによってノイズ等になる一時的な信号ON/OFFをフィルタリングすることが できます。
OFF→ONカウント値は以下の図のような信号遷移で行われます。
ON時間値はデジタル入力信号がONだった時間を計測した値になります。 単位は秒です。0~4294967295(32ビット値)までカウントします。
ON時間の計測は信号がONだった時の時間を累積していくだけの単純なものになります。
OFF→ONカウント値・ON時間値ともに、増分カウンタ (※前述の「増分カウンタって?」を参照)のように時間範囲でのカウンタとしても 使
用できます。時間範囲は各チャネル毎に指定できます (クリア時間はユニット単位での指定になります)。 値のクリア等の基本的な考え(ク
リア後2秒間値を保持する等)は増分カウンタと同じに なりますので詳細はそちらを参照ください。
PLC
PLCデバイスの設定は【画面2-2-8.PLC接続設定】から行います。
PLCをシリアル接続する場合にはシリアルポートを1つ占有します。
F&e Web Server本体にはシリアルポートはありませんので、 COM-2(FIT)かCOM-1PD(FIT)が必要です。
まずは接続を行うPLCの設定を行います。 接続するPLCの種類を①から選択して下さ
い。F&e Web Serverでは 以下の機種から選択できます。
・三菱電機 MELSEC-A シリーズ
計算機リンク(シリアル) 1Cフレーム形式4
※拡張ファイルレジスタ領域へのアクセスは不可
・三菱電機 MELSEC-Q シリーズ
計算機リンク(シリアル) 3Cフレーム形式4
・三菱電機 MELSEC-Q シリーズ
計算機リンク(Ethernet) 3Eフレーム/バイナリ
・三菱電機 MELSEC-FX シリーズ
計算機リンク(シリアル) 1Cフレーム形式4
※CN(カウンタ現在値)はCN0~CN199のみアクセス可能
画面2-2-8.PLC接続設定
・松下電工 FP シリーズ MEWTOCOL-COM
C-NET(シリアル)
・オムロン SYSMAC-CS1/CJ1 シリーズ
Ethernet FINS/UDP
・オムロン SYSMAC-CS1/CJ1 シリーズ
CPU本体(RS-232Cポート) FINS/上位リンク
・JTEKT TOYOPUC-PC3J シリーズ
Ethernet
・JTEKT TOYOPUC-PC3J シリーズ
コンピュータリンク(シリアル)
続いてデバイスのコメントを入力します(②)。
ここで入力されたコメントは 【画面2-2-2.デバイス一覧】等で使われます。
次にPLCの局番指定等を行います(③)。
設定の内容につきましては、計算機リンクユニットのマニュアルも併せて参照下さい。 設定は各項目のリストから選択します。
三菱電機 MELSEC-A/MELSEC-FXシリーズの場合はPLC局番とPC番号のみを使用し、 ネットワーク番号、自局番は選択不要です。
松下電工 FPシリーズではPLC局番以外は選択不要です。
オムロン SYSMAC-CS1/CJ1シリーズではFINSノード番号以外は選択不要です。
JTEKT TOYOPUC-PC3Jシリーズではシリアル時のみ局番選択が必要でEthernet時は選択不要です。
※.PLC機種を変更した場合は機種変更後に一度保存を行わないと 各PLCに合わせた局番等が読み込まれません。
次に接続設定を行います。ここでは「収集間隔(④)*」「接続先(⑤)」 「通信設定(速度(⑥)、データ長(⑦)、パリティ(⑧)、ストップビット(⑨))」
「サムチェックの有無(⑩)」「タイムアウト時間(⑪)」「リトライ回数(⑫)」 を指定します。
MELSEC-Qシリーズ,TOYOPUC-PC3JのEthernetを選択された場合、⑤~⑩の設定が 「接続先IPアドレス」「接続先ポート番号」「受信ポート
番号」「通信方式」 に変わります。
*.PLCとの通信間隔の実際の値はFeWSサービス起動後に 【画面2.9.1. システム情報】 から確認できます。
接続先は自動でリストアップされたシリアルポートのリストから選択して行います。 シリアルポートがどのように認識されているかは 【画面22-2.デバイス設定一覧】や 【画面2-9-1.システム情報】から確認できます。
※.COM-1PD(FIT)を使う場合には、データ転送モードのスイッチを設定する必要があります。
・MELSEC-A/FX/Qシリーズの場合は1をON、2~6をOFF(全2重[RTS/CTS自己ループ])
・TOYOPUCの場合は1,3~5をON、2,6をOFF(半2重)
・7~10はターミネータです(順にRxD,CTS,TxD,RTS)。
詳しくはCOM-1PD(FIT)の解説書を参照ください。
ここまでの設定が完了したら更新ボタンをクリックしてPLCの接続設定を完了します。
PLCの接続設定が完了したらPLCから取得するデータの要求ブロックの設定に移ります。
「PLC要求設定」と表示されている部分(①)をクリックして 【画面2-2-10.PLC要求設定】を表
示します。PLCの接続設定が完了していない場合、 PLC要求設定は行えません。先にPLC接
続設定を済ませておいて下さい。
画面2-2-9.PLC接続設定の完了
F&e Web ServerではPLCから取得するデータを 「開始アドレスから??点」という方法で扱い
ます。
この「開始アドレスから連続した点数」を要求ブロック呼びます。 F&e Web Serverでは要求ブ
ロックを最大で 16 まで登録できます。 各要求ブロックの読み込み可能点数は48点まで指定
可能なので、 最大で768点( = 16 x 48 )のデータを他のF&eITデバイスと同様に モニタリン
グ・監視・保存の対象にすることができます。
要求ブロックの設定は要求ブロックリストから設定する要求ブロックの右端の をクリック
し、要求ブロックの設定を青枠内に 表示させて行います。
設定する要求ブロックの 「有効/無効(①)」 「要求ブロックの名称(②)」 「読込み開始デバイ
ス(左のリストからデバイスを選択、右にアドレスを入力) (③)」 「読込み点数(④*)」 「データ形
式(⑤)」 を入力します。
③の読込み開始アドレスはそのデバイスのアドレスの基数が何進数になっているかを 考慮
して入力して下さい(アドレスの基数が16進数なら1FA等の16進数で入力します。)。
*.32ビット形式を選択した場合には要求点数は2の倍数(16ビットでの読込み点数)を指定する
必要があります。
画面2-2-10.PLC要求設定
⑤のデータ形式は読込む対象がワードデータ(16bitデータ)の場合、 データを取得した後で、どのような形式でそのデータを扱うかを指定し
ます。 選択できる形式は
・16ビット符号無し整数
・16ビット符号有り整数
・16ビットBCD
・32ビット符号無し整数
・32ビット符号有り整数
・32ビットBCD
・32ビット実数
で、選択によって以下のように値が処理されます。
32ビット形式を選択した場合でも、ファイル保存、イベント履歴で保存される値は
-9999999 ~ 99999999(整数型の場合)
もしくは
-9999.99 ~ 99999.99(実数型の場合)
に値が丸められて保存されますのでご注意ください。
モニタリングでは値は丸められることなく表示されます。
32ビット形式を選択された場合には信号名称の右端に"*"が表示されます。
例.D-1000に 8888h, D-1001に 9999h がセットされている場合
16ビット符号無し整数 D-1000 … 整数値で
34952
16ビット符号有り整数 D-1000 … 整数値で
-30584
16ビットBCD
D-1000 … 整数値で
8888
32ビット符号無し整数 D-1000* … 整数値で
2576976008 有効数値 0 ~ 99999999
32ビット符号有り整数 D-1000* … 整数値で
-1717991288 有効数値 -9999999 ~ 99999999
32ビットBCD
D-1000* … 整数値で
99998888
32ビット実数
D-1000* … 実数(浮動小数)値で
-0.000000 有効数値 -9999.99 ~ 99999.99
PLCのモニタリングやファイル保存時の信号名称はコメントを用いるのではなく、 アドレスを使用します。
例えば要求ブロック番号1に「X-01F0」から【4点読み出す】ように設定した場合、
信号名称は順に「X-0001F0」「X-0001F1」「X-0001F2」「X-0001F3」となります。
※信号名称でのアドレスはPLC機種に関わらず 6桁表現 です
信号名称をアドレスではなく任意の名称に変更したい場合には、 読込み開始アドレス右の をクリックします。
画面が信号名称変更用のフォームに移りますので、設定したい名称を入力して 設定を保存してください。
設定後は入力したコメントがデータファイルのヘッダや、イベント検出時の信号名称として使われます。
入力が完了したら更新ボタンをクリックして設定を保存します。
PLCの接続設定をやり直す場合には「PLC接続設定」と表示されている部分をクリックします。
クリックすると【画面2.2.8.PLC接続設定】が表示され、接続設定をやり直すことができます。
仮想デバイス
仮想デバイスとはF&e Web Serverが取り込んだ各種信号を任意の式で演算し、 その結果
を値として取り込む演算用のデバイスです。
仮想デバイスを設定することで複数信号の和/積などの計算値でイベント監視、ファイル保
存、 モニタリングが可能です。
仮想デバイスは各48点x4ブロックの合計192点まで作成できます。
仮想デバイスの設定は【画面2-2-11.仮想デバイス一覧】から行います。
まずは設定を行う仮想デバイスのブロックを選び、その仮想デバイスの をクリックします。
仮想デバイスは4ブロックに分かれており、1ブロックあたり48点の信号を設定できます。
設定した仮想デバイスを削除するには をクリックします。
画面2-2-11.仮想デバイス一覧
仮想デバイスの設定は【画面2-2-12.仮想デバイス設定】で行います。
はじめに仮想デバイスの名称を入力します(①)。
続いて信号の名称を入力します(②)。ここで入力した名称がイベント監視、ファイル保存等で
使われます。
名称を入力したら、その仮想デバイスの信号を算出する為の演算式を入力します(③)。 演算
式の入力の仕方は後述*します。
最後に値の有効桁数を選択します(④)。ファイル保存はこの桁で保存されます。
設定では②、③の入力が無い箇所が前詰めされます。
このため、設定が「仮想デバイス0-0」,「仮想デバイス0-2」しか入力されていないような場合、
設定を保存すると「仮想デバイス0-2」の設定内容が前詰めされて「仮想デバイス0-1」の設定
として 保存されます。
画面2-2-12.仮想デバイス設定
演算式の記述方法
・演算式で計算した結果が各仮想デバイスの信号値になります。
・演算式の中には入力できる文字は
「0」~「9」,「.」,「F」,「P」,「E」,「:」,「(」,「)」,
「+」(和),「-」(差),「*」(積),「/」(除),「%」(余),「&」(ビット積),「|」(ビット和)
です。
・演算式の中には全角文字および半角スペースを含めないでください。
・括弧*1の利用が可能です。
・信号名、演算式が入力されていない場合は設定が前詰めされます。
・F&e Web Serverが管理する信号を演算式に含める場合には以下の記述を行います。
F1:2:0
「:」区切りでDeviceID、チャネル、信号タイプの順に指定します。
例の記述では 「DeviceID:1のF&eITデバイスのCh2の現在値(信号タイプ:0)」 を表しています。
【DeviceIDの指定】
F&eITデバイス … DeviceIDの先頭に「F」を付け、モジュールDeviceID順に「F0」~「F7」を指定します。
PLC … DeviceIDの先頭に「P」を付け、要求ブロック順に「P0」~「P15」を指定します。
【チャネルの指定】
F&eITデバイス … モジュールのチャネル順に「0」~「31」を指定します。
PLC … 要求ブロック内の先頭から順に「0」~「47」を指定します。
【信号タイプの指定】
F&eITデバイス
デジタル入力の場合 … 0:現在値、1:カウント値、2:ON時間値
カウンタ入力の場合 … 0:現在値、1:増分カウント値
アナログ/Pt入力の場合 … 0固定
PLC … 0固定
・イベント状態の場合、先頭に「E」を付けその後にイベント番号-1の値をセットします。
E0 ※イベント 1の状態(セットされる値は-1:未設定, 0:正常, 1:異常発生中)
E299 ※イベント300の状態(セットされる値は-1:未設定, 0:正常, 1:異常発生中)
・取り込んだ信号を複数使っての演算も指定できます。
【記述例】
(10-F1:2:0)*10 ※F&eITデバイスの値を工業値変換
F1:1:0*10+(20+F2:0:0)/10 ※2つのF&eITデバイスで演算
(F0:1:0+F1:2:0)*0.1+P0:2:0 ※F&eITデバイスとPLCの値を演算
(F3:0:2+F3:0:2)/60 ※DeviceID:3にあるデジタル入力のON時間の合算の単位を分に変換
(P0:2:0&4)/4 ※PLCのレジスタからビット値を取出し
E0*F1:0:0 ※イベント1の状態とDeviceID:1のチャネル0の値を掛け算
*1.括弧は ( ) で指定。演算順は()内を優先します
2.2.4.全デバイスの設定完了の確認
デバイスの設定が完了すると、 【画面2-2-2.デバイス一覧】で赤色表示さ
れていたデバイスが 【画面2-2-11.全デバイスの設定の完了】のように白色
表示に変わります。 全てのデバイスが白色表示になっていればデバイスの
設定は完了です。
続いてF&eWSの名称を入力します(①)。 ここで入力された名称はモニタリン
グ画面や、メール送信時に使われます。
名称を入力したら【更新】ボタンを押して設定を保存します。
以上でデバイスの設定は完了です。
画面2-2-11.全デバイスの設定の完了
設定完了後は【起動】ボタンを押してF&eWSサービスを起動させて下さい。
F&eWSサービスが起動すると【画面2-2-12.F&eWSサービス起動中】 のよう
に「停止中」だったところが「起動中」に変わりF&eWSサービスが 起動されま
す。
F&eWSサービス起動中は各種の設定が行えなくなります。 デバイス設定や
イベント条件設定、ファイル保存設定、メール送信先設定、 警報メッセージ設
定、FTP転送先設定を行う場合には【停止】ボタンをクリックして F&eWSサー
ビスを停止させてから行うことになります。
起動が完了したら【メニューに戻る】と表示されている所をクリックして 【画面
2-1-2.メニュー】に移動します。
画面2-2-12.F&eWSサービス起動中
2.3.デバイスの動作確認(一括モニタリング)を行う
【画面2-1-2.メニュー】から 「全データ一括モニタ」と表示されている部分を
クリックして 【画面2-3-1.全データ一括モニタ】を表示します。
画面には「2.2.デバイスの設定を行う」で設定した F&eITデバイスの全データ
が表示されます。
各チャネルにデータを入力してみてデバイスが正常に動作しているか確認
を行って下さい。
画面に表示されているデータは画面の表示を行った時のデータになりま
す。
画面上部の項目を設定することでデータの自動更新を行うことができます。
画面の自動更新をさせたい場合には、「自動更新ON」をチェックしてから 変
更ボタンをクリックすることで行えます。 自動更新が設定されると指定された
間隔(秒で5~99まで設定可能)で画面の更新を行います。 自動更新で画面
が更新された時は、 「モニタリング位置固定」で選択されたデバイスが表示さ
れる所まで自動でスクロールします。
画面2-3-1.全データ一括モニタ
自動更新を停止させるには「[TOP]」と表示されている個所をクリックする
か、 「自動更新をOFF」にチェックを行って変更ボタンをクリックすることで行
います。
2.4.データをファイルに保存する
2.4.1.ファイル保存の設定を行う
ファイル保存の設定を行うには、F&eWSサービスを停止させておく必要があります。 F&eWSサービスが起動している場合に
は 【画面2-2-2.デバイス一覧】で 【停止】ボタンを押してF&eWSサービスを停止させてから以下の作業を行って下さい。 ファ
イル設定の確認だけならF&eWSサービスを停止させる必要はありせん。
ファイル保存の設定を行うには 【画面2-1-2.メニュー】から 「ファイル保存
設定」と表示されている部分をクリックして表示される 【画面2-4-1.ファイル
保存設定一覧】から行います。 Webブラウザを起動後にこの画面を含む設定
画面に初めてアクセスされる場合には 【画面2-2-1.認証ダイアログ】が表示
され、 ユーザー認証を求められます。
画面が表示されると登録されているファイル保存設定の一覧が表示されま
す。 初期状態ではファイル保存設定は1つも登録されていません。 保存設
定右端の をクリックして ファイル保存設定を行う必要があります。 ファイル
保存設定1に設定を登録する説明を以下に示します。
画面2-4-1.ファイル保存設定一覧
をクリックすると 【画面2-4-2.ファイル保存設定】が表示されます。
まずは保存先ファイル名を入力します(①)。入力はファイル名のみ行って下
さい (パスは自動設定されます)。 拡張子は自動で「.csv」が付加されますの
で入力しないで下さい。 ファイルは通常、コンパクトフラッシュ(以下CF)に保
存されますが、 【RAMDISKを利用】をチェックすると(②)CFではなく、 RAMを
利用した仮想固定ディスクに保存を行います。 保存間隔が短い時のCFの書
込み回数を減らす時に有用です。
※RAMDISKは電源断の時にデータが失われます。
次にファイルに保存する件数(レコード数)を指定します(③)。 各ファイルの
保存可能な件数は99,999件までですが、単一のファイルの大きさが 3.0MB ま
で、 ファイル保存設定全体でのファイルの大きさが 4.0MB までの制限があり
ます。
※保存不可の場合には警告が表示されます。 指示に従って保存件数か保存データ数を減らして下さい。
画面2-4-2.ファイル保存設定
次にファイル保存を行う条件を設定します。 この画面からは【定期保存を行う】場合の設定しか行えません (イベントからの
ファイル保存はイベント設定で行います)。 ファイルを定期保存する場合には【定期保存を行う】をチェックします。 続いて定期
保存を行う間隔を各項目のリストから選択します(④)。 ここで選択された日時(曜日を含む)になった時にファイル保存が行わ
れます。 以下に設定例を示します。
●3秒毎にファイル保存を行う
条件を「毎月」「毎日」「毎時」「毎分」「3秒毎」「毎曜日」で設定
●1時間毎(??:00:00毎)にファイル保存を行う
条件を「毎月」「毎日」「毎時」「00分」「00秒」「毎曜日」で設定
●毎週月曜日の12:00:00にファイル保存を行う
条件を「毎月」「毎日」「12時」「00分」「00秒」「月曜日」で設定
イベント(【2.5.デバイスの値を監視する】で説明します) が発生中の場合のみファイル保存を行う場合、【値が変化した時のみ
保存】をチェックします(⑤)。 チェックを付けると該当のイベントが発生している間のみ④で設定した間隔でファイル保存を行い
ます。
ファイル保存を行う時に「前回保存した値と変化が無かった場合には 保存を行いたくない」時には【値が変化した時のみ保
存】をチェックします(⑥)。
次にファイル満了時の設定を行います。 ファイル満了時とは「ファイルが保存件数に達した」状態を意味します。 まずはファ
イルが満了した時にそのファイルをどうするかを 【ファイル処理】リストから選択します(⑦)。以下に選択可能な処理の内容を
示します。
【古いものから上書き】の場合
ファイル満了後に、一番古いデータの上に新しいデータを上書きします。
これが選択されている場合、満了後はファイルサイズが変化せずに常に一定になり、 常に保存件数分の最新のデ
ータを保存している状態になります。
【クリアする】の場合
ファイル満了後にそのファイルをクリアします。 クリア後は再度このファイルにデータをゼロから保存していきます。
【名前を変えて保存】の場合
ファイル満了後に「日時」を付加したファイル名に変更してCFに保存します。 ファイル保存を【RAMDISKを利用】にし
ていても名前変更後のファイルはCFに保存されます。
例えば保存先ファイル名に「fws_data_1」が指定されていたら、 CFには満了処理完了後に
「fws_data_1_200305301234.csv」の名前で保存されます。
続いてファイル満了時の動作の設定を行います。 ファイル満了時にはそのファイルを「FTPで転送」するか「メールに添付し
て送信」 することができます。 それぞれの処理を実行する場合には転送・送信先をリストから選択し(⑧)、 チェックをつけて処
理を有効にします(⑨)。
続いて「満了割り込み」の設定を行います(⑩)。 「満了割り込み」とはファイルが保存件数に達していない状態でも 設定された
時刻になったら強制的に満了扱いして満了時処理を実行させてしまう機能のことです。 この機能を有効にする場合には満了
割り込みを発生する時刻の設定を各項目の リストから選択し、【満了割り込みを有効にする】をチェックします。
最後に、ファイルに保存するデータを画面下部の信号一覧表から選択します。 アナログ入力デバイスとPLCでは【現在値】、
カウンタ入力デバイスでは 【現在値/増分カウント】、デジタル入力では【現在値/カウント値/ON時間値】が 保存可能で
す。ファイルに保存を行う信号にチェックを付けて下さい(⑪)。 チェック可能な点数は1つの保存設定あたり250点までになりま
す。
上記の設定が完了したら【更新】ボタンをクリックして設定を保存します(⑫)。
保存するファイルの容量が3MBを越えていたり、保存設定全体の保存容量が 4MBを越えている場合、設定は保存できずに警
告メッセージが表示されます。 この場合には設定を変更(保存点数を減らすか保存件数を減らす等)して下さい。
2.4.2.ファイル保存を行う
ファイル保存設定が登録できたら「一覧に戻る」と表示されている部分をクリ
ックして ファイル保存設定一覧に移動します。
ファイル保存設定一覧に戻ると登録を行った保存設定の部分が左画面 【画
面2-4-3.保存設定の完了】のように白色表示され、設定が表示されます
(①)。
設定が確認できたら 【画面2-1-2.メニュー】に戻り、 【画面2-2-2.デバイス
一覧】 からF&eWSサービスを起動します。 F&eWSサービスが起動した時から
ファイル保存が開始されます。
画面2-4-3.ファイル保存設定一覧
2.4.3.ファイルに保存したデータを閲覧する
ファイルに保存されたデータは 【画面2-1-2.メニュー】から 「データ閲覧」と
表示されている部分をクリックして表示される 【画面2-4-4.データ一覧】から行
えます。
画面が表示されると、収集中/収集が完了したデータ一覧が表示されます。
ファイルの内容を見るには1以下の2通りの方法があります。
表形式で閲覧
グラフで閲覧
ファイルをダウンロードして表計算ソフトで閲覧
ファイルをFTPでダウンロード
画面2-4-4.データ一覧
表形式で閲覧
表形式で閲覧を行う場合には
をクリックします。 クリックすると【画面2-4-
5.表閲覧】が表示されます。 この画面では収集したデータが表形式で表示さ
れます。
表示は100件毎に行われ、100件以上の場合にはページが分割されます。
データが複数ページになった場合には画面上部にページの目次が表示され
ます(①)。 目次のページ部分で閲覧したいページを選択するか、 画面下部
に表示される【次ページ】【前ページ】ボタンをクリックすると 該当のページの
データが表示されます。
画面2-4-5.表閲覧
グラフで閲覧
グラフはSVG(Scalable Vector Graphics)形式で作成されます。
Microsoft Internet ExplorerではSVGの表示にプラグインが必要になります。
Adobe社のSVGサイトからプラグインをダウンロードし、PCにインストールしてください。
表形式で閲覧を行う場合には または をクリックします。
をクリックすると【画面2-4-6.グラフ閲覧】が、
をクリックすると【画面2-4-6-1.複数信号グラフ閲覧】が表示されます。
【画面2-4-6.グラフ閲覧】では1つの信号毎のグラフを、 【画面2-4-6-1.複数
信号グラフ閲覧】では複数(MAX 8信号)の信号を1つのグラフに描画します。
1信号の詳細を見るには【画面2-4-6.グラフ閲覧】を、複数信号の相関を見る
には【画面2-4-6-1.複数信号グラフ閲覧】をご利用ください。
グラフは対象となる信号を選択し、その信号のY軸(データ値)の表示倍率、グ
ラフを作成する期間を 選択し、【グラフ作成】ボタンをクリックして作成します。
信号は最大で3つまで選択でき、別々のグラフとして作成されます。
画面2-4-6.グラフ閲覧
グラフは横軸が時間軸、縦軸がデータ値で、黄色の折れ線でデータの時間
推移がグラフ表示されます。 緑色の十字線はグラフ表示範囲での最大データ
部分、青色の十字線最小データ部分になります。 赤色で表示される数字はデ
ータの プロット点数を表します。
表示されたグラフから再度条件を変えて作成する場合には条件を変更し、
再度【グラフ作成】ボタンをクリックします。
グラフはSVG形式の画像として作成されます。 Webブラウザの キャッシュの
設定によっては正常に表示が行われない場合があります。 再作成時に画像
が正常に表示されないような場合にはWebブラウザの キャッシュの設定を見
直して下さい。
また、保存件数が多い(1000件以上)ファイルでグラフを表示しようとすると 処
理に長い時間がかかります。 グラフ表示するファイルは1000件以下になるよう
に保存設定を行ってください。
画面2-4-6-1.複数信号グラフ閲覧
ファイルをダウンロードして表計算ソフトで閲覧
データファイルをダウンロードするには、【面2-4-4.データ一覧】で ファイ
ル名の右端の アイコンをクリックするか、 「ファイル名」が表示されている
部分にカーソルを合せて右クリックして表示される メニューから「対象をファ
イルに保存」してファイルをPCにダウンロードします。
ダウンロードする時に【画面2-4-7.ファイル保存ダイアログ】が表示されま
すので、 ここで保存先を指定します。
保存したファイルは表計算ソフトなどでデータを閲覧することができます
【画面2-4-8.Microsoft Excelにて表示】。
画面2-4-7.ファイル保存ダイアログ
画面2-4-8.Microsoft Excelにて表示
ファイルをFTPでダウンロード
F& e Web ServerはFTPサーバ機能がありますので、 保存しているデータを別のPCからFTPを使って取得できます。 ユーザ
ー名:contec、 パスワード:contecでログインし、 dataディレクトリにあるCSVファイルが データファイルになります。
2.5.デバイスの値を監視する
F&e Web Serverでは接続したデバイスの値を監視し、 値によってメール送信・コマンドの実行・ファイルへの保存を行うことが
できます。 このデバイスの監視のことをイベントと呼びます。
2.5.1.イベントの設定を行う
イベントの設定を行うには、事前にF&eWSサービスを停止させておく必要があります。 F&eWSサービスが起動している場合
には 【画面2-2-2.デバイス一覧】で 【停止】ボタンを押してF&eWSサービスを停止させてから作業を行って下さい。 イベント設
定の確認だけならF&eWSサービスを停止させる必要はありせん。
イベントの設定を行うには 【画面2-1-2.メニュー】から 「イベント条件設定」
と表示されている部分をクリックして表示される 【画面2-5-1.イベント一覧】
から行います。Webブラウザを起動後にこの画面を 含む設定画面に初めて
アクセスされる場合には 【画面2-2-1.認証ダイアログ】が表示され、 ユーザ
ー認証を求められます。
画面が表示されると登録されているイベント設定の一覧が表示されます。
初期状態ではイベントは1つも登録されていません。 【設定の追加】ボタンを
クリックしてイベントを設定する必要があります。
画面2-5-1.イベント一覧
【設定の追加】ボタンをクリックしたり、 既存の設定右端の をクリックする
と 【画面2-5-2.イベント設定】が表示されます。 この画面からイベントの設定
を行います。
まずは設定するイベントの有効/無効を選択します(①)。 イベントの監視対
象にする場合には【有効】を、監視対象から外すには【無効】を選択します。
次にイベントのレベルを選択します(②)。 ここで設定されたイベントのレベル
はメール送信時に含まれます。 また、イベントが検知された時に保存される
履歴にも含まれ、 イベント履歴を検索する時に絞込み条件として利用できま
す。
画面2-5-2.イベント設定
次にイベントの発生条件を入力します。イベントの発生条件は 【監視を行う
信号】【監視を行う時間】【監視を行う値】【監視を行う値の条件】で構成されま
す。 【監視を行う信号】はデバイス設定で設定されたデバイスのリストから選
択します(③)。 その信号に対し【監視を行う時間】(④)(msec/sec単位(⑤)で
msecは100msec単位) の時間の間連続して【監視を行う値】(⑥)を【監視を行
う値の条件】(⑦)になった場合に イベントを検知したことになります。
イベントは発生・復旧が対になって設定されます。 イベント発生を検知後はイベント復旧を検知するまで発生の検知を行い
ませんし、 発生していない状態では復旧の検知は行われません。
動作設定にはイベントを検知してからの動作を設定します。 イベント動作として設定が行えるのは
● 任意のプログラムの実行 … ⑧
● メールの送信 … ⑨
● ファイル保存(ファイル保存設定で設定されたもので保存を行います) … ⑩
で、イベントの発生/復旧で別々の動作を設定できます。
設定を全て入力したら【更新】ボタンをクリックして設定を登録します。
設定が完了したら【画面2-5-3.イベント設定の完了】のように イベントを有
効に設定したイベントが白色表示で表示されます。
※ イベントを無効で設定したものはグレーで表示されます。
イベント監視はF&eWSサービスが動作している時にのみ行われます。 設定
後にF&eWSサービスを起動することでイベント監視が始まります。
イベントが検知されると、設定された動作を行うと共にイベント履歴へ検知し
たことを書き込みます。 ここで書き込まれたイベント履歴は【イベント履歴閲
覧】から閲覧することができます。
画面2-5-3.イベント設定の完了
2.5.2.イベント履歴保存の詳細設定を行う
イベント履歴はイベントが発生/復旧したときに自動的に保存されます。
イベント一覧の下部に表示される[詳細設定]からは、
イベント履歴の保存先
CF または RAMディスク
レベル毎のイベント履歴自動保存有無
[保存しない]にするとイベントを検出しても履歴に残さないようにできます
この場合、履歴には残りませんがファイル保存/コマンド実行等は行われます。
が設定できます。
保存先をRAMディスクにするとシステム再起動の際に履歴がクリアされますので注意してください。
2.5.3.イベントの履歴を閲覧する
イベント設定で設定され、運用中に発生したイベントは以下の形式で閲覧できます。
・履歴を検索して一覧表示
・イベント全ての現在の発生状況を確認
・現在発生中のイベント一覧を表示(アナンシェータ)
・時系列でイベント状態の遷移をチャート表示
イベント履歴は最大で5000件まで保管され、それ以降は古いものから順に削除されます。
履歴を検索して一覧表示
イベント履歴を検索して一覧表示するには 【画面2-1-2.メニュー】か
ら 「イベント履歴閲覧」と表示されている部分をクリックして表示される
【画面2-5-4.イベント履歴閲覧】から行います。
画面表示時には最新のイベント履歴10件が表示されます。
本画面では検索条件を選択した後で【検索】ボタンを押すことでイベント
履歴の検索が行えます。
検索結果の並び順を変更するには【表示件数】の左側のリストから「新
しい順に」か「古い順に」を選択します。
検索結果の表示件数を変更するには【表示件数】の右側のリストから
「10件」~「1000件」を選択します。
画面2-5-4.イベント履歴閲覧
検索条件は
・イベント検出日時 … 検索範囲をYYYY/MM/DD hh:nn:ssで入力
(YYYY:年 MM:月 DD:日 hh:時 nn:分 ss:秒)
・レベル … イベントレベル:「システム」、「1」~「5」
・イベント番号 … イベント番号「1」~「300」
を指定できます。
それぞれのチェックボックスで条件を有効にして項目を入力/選択し【検
索】ボタンで検索します。
イベント全ての現在の発生状況を確認
イベント発生状態は 【画面2-5-4.イベント履歴閲覧】から 「現在のイ
ベント状態」と表示されている部分をクリックして表示される 【画面2-55.イベント発生状態】で確認できます。
画面が表示されると全300件のイベント一覧が表で表示され、発生中
のイベントは背景が薄緑色で「○」で表示されます。
発生していないイベントは背景が白色で「-」で表示されます。
イベントが未設定または無効のものは背景が灰色で「.」で表示されま
す。
「○」「-」にマウスカーソルを合わせると画面下部に該当のイベント設
定を表示します。
「○」「-」をクリックすると該当イベントの設定画面に移動します。
本画面は10秒毎に自動更新されます。
「イベント履歴表示に戻る」をクリックすると【画面2-5-4.イベント履歴
閲覧】に戻ります。
画面2-5-5.イベント発生状態
現在発生中のイベント一覧を表示(アナンシェータ)
発生中のイベント一覧は 【画面2-5-4.イベント履歴閲覧】から 「発生
中のイベント一覧」と表示されている部分をクリックして表示される 【画
面2-5-6.発生中のイベント一覧】で確認できます。
この画面ではイベントが発生してから現在までの時間も表示されま
す。
また、レベル表示色にマウスカーソルを合わせると該当のイベント条件
などが表示されます。
本画面は10秒毎に自動更新されます。
「イベント履歴表示に戻る」をクリックすると【画面2-5-4.イベント履歴
閲覧】に戻ります。
画面2-5-6.発生中のイベント一覧
時系列でイベント状態の遷移をチャート表示
イベントの履歴をチャート表示するには 【画面2-5-4.イベント履歴閲
覧】から 「チャート表示」と表示されている部分をクリックして表示される
【画面2-5-7.イベントのチャート表示】で確認できます。
この画面では設定されているイベントの発生/復旧の遷移を時系列に
従ってチャート表示します。
表示の絞込みはイベントレベル毎に行えます。
チャートの表示範囲は表示開始時間を入力した後で「1時間」~「72時
間」までの間で設定できます。
本画面は自動更新にチェックを入れて【表示】ボタンを押すと、選択さ
れた時間毎に自動更新されます。
「イベント履歴表示に戻る」をクリックすると【画面2-5-4.イベント履歴
閲覧】に戻ります。
画面2-5-7.イベントのチャート表示
2.6.メール送信の設定を行う
イベント監視やファイル満了時にメールを送信する設定を行う為には 事前にメール送信の設定を行っておく必要があります。
行う設定は次の 3つ です。
利用するメールサーバの設定
メール送信先リストの作成
警報メッセージリストの作成
メールサーバの設定
F&e Web Serverでメールの送信を行うには外部に SMTPサーバ(以下メールサーバ)
が必要になります。 メールを送信する場合にはまずメールサーバの指定を行う必要が
あります。
メールサーバの設定を行うには 【画面2-1-2.メニュー】から 「システム設定」と表示さ
れている部分をクリックします。 すると【画面2-6-1.システム設定】が表示されます。
続けて「メールサーバ設定」と表示されている部分をクリックして 【画面2-6-2.メール
サーバ設定】を表示させます。
画面2-6-1.システム設定
【画面2-6-2.メールサーバ設定】が表示されたら以下の項目の設定を入力します。
① SMTPサーバ名
② SMTPのポート番号 通常は587(ESMTP)か25(SMTP)を指定します。
③ SMTP認証 SMTPで認証機能を行うかを指定します。
※SMTP認証はAUTH CRAM-MD5、PLAIN、LOGINをサポートします
④ ③が有効な時の認証を行うユーザー名
⑤ ③が有効な時の認証を行うパスワード
⑥ メール送信者のアドレス(FROMに該当)
※通常はプロバイダから提供されるメールアドレスを指定します。
⑦ POP before SMTP認証の有無
※SMTPを行う前にPOPでの認証が必要な場合に利用します。
指定が必要かどうかはお使いのプロバイダにお問合せ下さい。
⑧ ⑦が有効な時のPOPサーバ名
⑨ ⑦が有効な時の認証を行うユーザー名
⑩ ⑦が有効な時の認証を行うパスワード
設定を入力したら【保存】ボタンをクリックして設定を登録します。
画面2-6-2.メールサーバ設定
メール送信先リストの作成
メールサーバの設定が完了したら、続いて送信先のメールアドレスの設定を行います。
メール送信先の設定を行うには 【画面2-1-2.メニュー】から 「メール送信先設定」と表
示されている部分をクリックして表示される 【画面2-6-3.メール送信先一覧】から行い
ます。 Webブラウザを起動後にこの画面を含む設定画面に初めてアクセスされる場合
には 【画面2-2-1.認証ダイアログ】が表示され、 ユーザー認証を求められます。
画面が表示されると登録されている送信先設定の一覧が表示されます。 初期状態で
は送信先は1つも登録されていません。 をクリックして表示される 【画面2-6-4.メー
ル送信先設定】からメール送信先の設定する必要があります。
画面2-6-3.メール送信先一覧
【画面2-6-4.メール送信先設定】が表示されたら送信先メールアドレスに メールアドレ
スを入力します(①)。 メールアドレスは半角で300文字まで入力できます。 メールアドレ
スは "," をメールアドレスの間に入れることによって 300文字以内であれば複数指定す
ることができます。
メールアドレスの入力が完了したら【更新】ボタンをクリックして設定を登録します。 メ
ールアドレスの登録が完了するとイベント設定やファイル保存設定のメール送信先リス
トから 選択できるようになります。 メール送信先は最大で20件まで登録することができ
ます。
入力したメールアドレスにメールが送信できるかは 【画面2-6-4.メール送信先設定】
で【テスト送信】ボタンをクリックすることでテストできます。 【テスト送信】ボタンが押され
た時に①に入力されているメールアドレスに対して テストメールが送信されます。
画面2-6-4.メール送信先設定
Subject : [FeWS01] test test
Date: Fri, 12 Jun 2007 13:48:04 +0900(JST)
From: [email protected]
To: [email protected]
F&eWS: FeWS01 [イベントNo:レベル]=test
2007/01/12 13:46:33
test
test-mail
テストメールの内容
警報メッセージリストの作成
メールサーバの設定/メール送信先の設定が完了したら、 最後に警報メッセージの設定を行います。
警報メッセージの設定を行うには 【画面2-1-2.メニュー】から 「警報メッセージ設定」と
表示されている部分をクリックして表示される 【画面2-6-5.警報メッセージ一覧】から行
います。 Webブラウザを起動後にこの画面を含む設定画面に初めてアクセスされる場
合には 【画面2-2-1.認証ダイアログ】が表示され、 ユーザー認証を求められます。
画面が表示されると登録されている警報メッセージの一覧が表示されます。 初期状態
では警報メッセージは1つも登録されていません。 【設定の追加】ボタンをクリックして
【画面2-6-6.警報メッセージ設定】を表示し 設定を警報メッセージの設定を行います。
画面2-6-5.警報メッセージ一覧
【画面2-6-5.警報メッセージ一覧】で【設定の追加】ボタンをクリックされるか 設定右端
の がクリックされると 【画面2-6-6.警報メッセージ設定】が表示されます。 ここではメ
ールに挿入するメッセージの内容を入力します(①)。 メッセージの内容は半角/全角で
100文字まで入力できます。
入力が完了したら【更新】ボタンをクリックして設定を保存します。 警報メッセージは最
大で300件まで登録することができます。
警報メッセージの登録が完了するとイベント設定の警報から選択できるようになりま
す。
画面2-6-6.警報メッセージ設定
「利用するメールサーバの設定」「メール送信先リストの作成」「警報メッセージリストの作成」 の全てが完了するとイベント検知時のメール通報・ファイ
ル満了時の メール送信の機能が使えるようになります。
Subject : [FeWS01] 1:1 警報メッセージ1
Date: Fri, 12 Jan 2007 13:48:04 +0900(JST)
From: [email protected]
To: [email protected]
イベント検出時に送信されるメールは左図のようになります。
Subject(件名)には警報メッセージで登録されたメッセージの先頭から 約40文字(全角日
本語の場合。半角英数字なら約80文字)が表示されます。
F&eWS: FeWS01 [イベントNo:レベル]=1:1
2007/01/12 13:46:33
(警報1):警報メッセージ1
アナログ入力2-1=4.137[復旧]
イベント検出時のメール内容
Subject : [FeWS01] 0 file-forward
Date: Fri, 12 Jan 2007 13:48:04 +0900(JST)
From: [email protected]
To: [email protected]
F&eWS: FeWS01 [イベントNo:レベル]=0
2007/01/12 13:46:33
file-forward
forwarding
[attache_hogehoge.csv.lzh application/octet-stream
(96023 bytes)
ファイル満了時データ転送メール内容
ファイル満了時のデータ転送メールは左図のようになります。 添付されるファイルは
LHA圧縮された後、Base64でエンコードされます。
ファイルの圧縮は /tmp/hogehoge.csv のようにフォルダ構造で格納されます。
2.7.FTP転送の設定を行う
ファイル満了時に収集したファイルのFTP転送を行う為には、 事前にFTP転送の設定を行っておく必要があります。
FTP転送の設定を行うには 【画面2-1-2.メニュー】から 「FTP
転送先設定」と表示されている部分をクリックして表示される
【画面2-7-1.FTP転送先一覧】から行います。 Webブラウザを
起動後にこの画面を含む設定画面に初めてアクセスされる場合
には 【画面2-2-1.認証ダイアログ】が表示され、 ユーザー認証
を求められます。
画面が表示されると登録されているFTP転送先設定の一覧が
表示されます。 初期状態ではFTP転送先は1つも登録されてい
ません。
FTP転送の設定は各設定番号毎に
【①FTPサーバの名前】
【②転送するディレクトリ先】
【③FTPサーバにログインするユーザー名】
【④FTPサーバにログインするパスワード】
【⑤FTPサーバへの接続方式】
を入力して【更新】ボタンをクリックすることで行います。 設定が
完了すると設定が完了した部分の背景が白になります。 FTP転
送先の設定は最大で10件まで登録することができます。
画面2-7-1.FTP転送先一覧
FTP転送先の登録が完了するとファイル保存設定(ファイル満
了時)のFTP転送先のリストから選択できるようになります。
2.8.定期実行処理を行う
F&e Web Serverにはプログラムを定期実行する為のサービス
があります。 このサービスを利用することでコマンドやスクリプ
ト、プログラムを 定期的に実行することができます。
定期実行サービスの設定は 【画面2-1-2.メニュー】から 「ス
ケジュール設定」と表示されている部分をクリックして表示され
る 【画面2-8-1.スケジュール設定】から行います。
F&e Web Serverの定期実行プログラムは最大で10件の 定期
実行タスクを登録することができます。
設定は実行を行う日時条件を各項目から選択し(①)、実行す
るコマンドを 右端の実行プログラム欄にフルパスで入力します
(②)。
画面2-8-1.定期実行設定
定期実行日時の条件設定は以下の例のようにして設定できます。
● 毎日 00:00:00になったら command1を実行したい
→ 月を「毎月」、日を「毎日」、時を「00」、分を「00」、秒を「00」、曜日を「毎曜日」を指定
● 毎月 1日の12:00:00になったら command2を実行したい
→ 月を「毎月」、日を「01」、時を「12」、分を「00」、秒を「00」、曜日を「毎曜日」を指定
● 毎週月曜日の 08:30:00になったら command3を実行したい
→ 月を「毎月」、日を「毎日」、時を「08」、分を「30」、秒を「00」、曜日を「月曜日」を指定
● 毎月10日は30秒おきに command4を実行したい
→ 月を「毎月」、日を「10」、時を「毎時」、分を「毎分」、秒を「30秒毎」、曜日を「毎曜日」を指定
2.9.システムの状態を確認する
F&e Web Serverではシステムの状態を確認する為に、以下の機能を持っています。
本体(コントローラモジュール)のLEDでF&eWSサービスの状態確認
Web経由でF&eWSサービスを含めたシステム状態の確認
2.9.1.本体のLEDでF&eWSサービスの動作状態を確認する
本体のLEDは点灯状態によって以下の状態を表します。
LEDの状態
内容
RUN(上段) LEDのみが点灯
電源投入後暫くしてRUN LEDのみが点灯している場合には F&e Web Serverは起動して
いるが、 F&eWSサービスが動作していない状態を表します。
RUN(上段) LEDが点滅
F&eWSサービスが動作している状態を表します。
この状態の時にデータの収集・イベントの監視・ファイル保存を 行っています。
STATUS(下段) LEDのみが点灯 F&e Web Serverが正常な手続きで(MODEスイッチによる終了)終了した状態を表します。
この状態の時にのみ電源の供給を断つことができます。
RUN(上段) LEDが点灯
STATUS(下段) LEDが点灯
シャットダウンスイッチの押下を検知し、 シャットダウン処理を開始したことを表します。
両LEDが一瞬点灯した後にシステムの終了処理を開始し、 終了処理が完了した時に
「STATUS(下段) LEDのみが点灯」の状態になります。
2.9.2.Web経由でF&eWSサービスを含めたシステム状態を確認する
Web経由でのシステム状態の確認は、 【画面2-1-2.メニュー】から 「システ
ム情報」と表示されている部分をクリックして表示される 【画面2-9-1.システ
ム情報】から行えます。
この画面からは
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
F&eWSに設定された名称
F&e Web Serverのバージョン
IPアドレス
コンパクトフラッシュの空き容量
接続されているF&eITデバイスの情報
接続されているPLCの情報
機種、接続先、通信間隔
(7) F&eITデバイスのデバイス設定
が確認できます。
画面2-9-1.システム情報
OSの状態を含めた、システムのより詳しい状態を確認するには 「詳細」と
表示されている部分(①)をクリックして表示される 【画面2-9-2.F&e Web
Server全体の動作状況】から確認できます。
この画面は以下のコマンドの出力を表示したものになります。
(1)
(2)
(3)
(4)
uptime
free
df
ps aux
(5) dmesg
(6) ifconfig
(7) route
画面2-9-2.F&e Web Server全体の動作状況
OSの稼動時間を表示
メモリの使用状況を表示
ディスクの使用状況を表示
動作中のプロセス情報を表示
Linuxカーネルのメッセージを表
示
ネットワーク情報の表示
ネットワーク経路の表示
2.10.電源を切る
F&e Web Serverでは電源を切断する前にシャットダウンを行い、 電源を切れる状態にしてから電源を切断する必要がありま
す。
シャットダウンは本体に付いている MODEスイッチ を押すか、 【システム設定】→【システム再起動】画面から【停止】ボタン
をクリックするか、 イベント検出時実行コマンド、定期実行コマンド等でshutdownコマンドを発行して行います。
図.MODEスイッチの位置
画面2-10-1.システム再起動
MODEスイッチを押した場合には最初に RUN / STATUS の両LEDが一瞬点灯し、 シャットダウン処理の開始が確認できま
す。 「MODEスイッチを押す」からシステムのシャットダウンが処理を行って処理が完了すると 最後に STATUS LED のみが点
灯している状態になります。 この状態になったら電源を切ることができるようになります。
【システム再起動】画面から【停止】ボタンをクリックしてシステムを停止させた場合にも、 MODEスイッチを押した場合と同様
に、シャットダウンが処理を行って処理が完了すると STATUS LED のみが点灯している状態になります。
【停止】ボタンをクリックすると以下の確認用ダイアログが表示されますので、 本当に停止させる場合には【OK】ボタンを、キャ
ンセルする場合には【キャンセル】ボタンを クリックします。
これらの手順でシャットダウンを行わずに電源を切るとファイルシステムが 破壊される可能性があります。
必ずシャットダウン作業を行ってから電源を切って下さい。
2.11.設定を初期状態に戻す
設定を行っていく内に設定した内容が分からなくなってしまった場合や 稼動していたF&e Web Serverをハードウェア構成を
変更して移設する場合などの時に 設定を初期状態に戻したいことがあります。
F&e Web ServerではMODEスイッチを押しながら電源を投入することで 設定を初期状態に戻
すことができます。
MODEスイッチを押したまま電源を投入すると、暫くして
RUN LEDとSTATUS LEDが同時に点滅
します。両LEDが点滅している間に設定の初期化作業が行われます。
初期化作業が完了すると
RUN LEDが消灯、STATUS LEDが点灯
図.MODEスイッチの位置
します。この状態になったら設定は初期状態に戻っています。
RESETスイッチを押してシステムを再起動してください。
設定を初期状態に戻しても以下のデータはクリアされません。
・追加した画像ファイル
・追加/編集したHTML、PHPファイル
・システム更新でアップデートされたソフトウェア
この作業では設定のみが初期化されます。
3.システムの設定
「2.基本的な使い方」ではF&e Web Server を使用する際に初期状態から収集を行うまでの最低限必要な機能の操作のみを
説明しました。 ここからは一歩進んでF&e Web Serverの細かな設定の仕方を目的別に説明します。
以降で示す設定の画面にWebブラウザを起動後に初めてアク
セスする場合には 【画面2-2-1.認証ダイアログ】で、 ユーザー
認証を行う必要があります。
以降で示す設定は 【画面2-1-2.メニュー】から 「システム設
定」と表示されている部分をクリックして表示される 【画面3-1.
システム設定メニュー】から設定項目を選択し、 設定を行うこと
になります。
画面3-1.システム設定メニュー
3.1.IPアドレスを変更する
IPアドレスの変更を行うには 【画面3-1.システムメニュー】で 「IPアドレス設
定」と表示されている部分をクリックして表示される 【画面3-1-1.IPアドレス
設定】から行います。
初期状態でのIPアドレスの設定は
①
②
③
④
IPアドレス取得 :固定
IPアドレス :192.168.1.100
サブネットマスク :255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ :なし
になっています。
IPアドレスを変更する場合には 【IPアドレス】、【サブネットマスク】、【デフォ
ルトゲートウェイ】 をネットワークに合せて入力します。
画面3-1-1.IPアドレス設定
IPアドレスの入力が完了したら【登録】ボタンか【今すぐ反映】ボタンを クリッ
クします。
【登録】ボタンがクリックされた場合は、再起動後に設定が反映されます。 こ
れに対して【今すぐ反映】ボタンがクリックされた場合には、 設定されたネット
ワークの設定を直ちに反映させます。
設定が反映されると【画面3-1-2.IPアドレスを今すぐ反映】が表示され、 IP
アドレスが変更されたことを画面に表示します。 この時点でIPアドレスは設定
されたものに変更されています。 このままでは設定等が続けられませんので
新設定と表示されている右側の リンク(画面ではhttp://172.16.6.41と表示さ
れている箇所)をクリックして 新しいIPアドレスの設定ページに移動して下さ
い。
画面3-1-2.IPアドレスを今すぐ反映
3.2.DNSサーバを利用する
DNS(Domain Name System)サーバを利用してサーバの名前解決を行う場
合には 利用するDNSサーバを指定しておく必要があります。
DNSサーバの指定を行うには 【画面3-1.システムメニュー】で 「DNSサー
バ設定」と表示されている部分をクリックして表示される 【画面3-2-1.DNSサ
ーバ設定】から行います。
利用したいDNSサーバのIPアドレスを4つまで登録できます。
入力が完了したら【保存】ボタンをクリックして設定を登録します。 登録され
た設定は再起動後に有効になります。
画面3-2-1.DNSサーバ設定
3.3.Webアクセスできるユーザーの設定を行う
F&e Web ServerにWebアクセスできるユーザーの設定を変更するには 【画
面3-1.システムメニュー】で 「Webユーザー設定」と表示されている部分をク
リックして表示される 【画面3-3-1.Webユーザー設定】から行います。
初期状態では
(1) ユーザー名:fwsp1 パスワード:fws01
(2) ユーザー名:fwsp2 パスワード:fws02
の 2 ユーザーが登録されています。
既存ユーザーのパスワードを変更するには、変更したいユーザー名の部分
を クリック(①)して選択し(クリックするとユーザー名がセットされます)(②)、
変更するパスワードを【パスワード】に入力して(③) 【登録】ボタンをクリックし
て行います。
変更されたパスワードはWebブラウザを再起動した時点から有効になります。
画面3-3-1.Webユーザー設定
新規ユーザーを追加するには新規登録したいユーザー名とパスワードを それぞれ【ユーザー名】(②)【パスワード】(③)に入
力して【登録】ボタンを クリックして行います。登録できるユーザー数に制限はありません。 新規登録されたユーザーはWebブ
ラウザを再起動した時点から有効になります。
既存ユーザーを削除するには削除したいユーザー名の部分をクリック(①)して 選択し(クリックするとユーザー名がセットさ
れます/直接入力しても構いません)、 【削除】ボタンをクリックして行います。ユーザーは最低1つになるまで 削除することが
できます。
Webブラウザを再起動した時点から削除されたユーザーでのアクセスはできなくなります。
3.4.ダイアルアップ接続でメール送信・FTP転送を行う
F&e Web Serverではダイアルアップ接続の機能を 使用することによってF&e Web Serverに接続されたモデム(TA含む)を
使って警報メールやデータファイルを送信することができます。
-ご注意-
F&e Web Serverに接続できるモデムはRS-232C接続のものに限ります。
また、ダイアルアップ接続を行うには オプション品の COM-2(FIT) が必要になります。ご注意下さい。
設定は【画面3-1.システム設定メニュー】で 「通信デバイス設定」と表示されている部分をクリックして表示される 【画面34-1.通信デバイス設定】と 「PPPクライアント設定」と表示されている部分をクリックして表示される 【画面3-4-2.PPPクライア
ント設定】から行います。 以下ではいくつかの接続先の例を示しながら接続の手順を説明します。
画面3-4-1.通信デバイス設定
画面3-4-2.PPPクライアント設定
通常のモデム(アナログ電話回線接続型)を使ってプロバイダに接続
もっとも一般的に使われているアナログ電話回線用のモデムでは PCと115.2kbpsで接続できるようになっています。 実際の
有効通信速度も56kbpsまで通信が行えるようになっています。 まずはこれに合せて通信デバイスの設定を行います。
【画面3-4-1.通信デバイス設定】に移動し、【通信速度】リストから【115200】を選択します。 選択が完了したら【保存】ボタンを
クリックし、設定を保存します。
続いて【画面3-4-2.PPPクライアント設定】でプロバイダへの接続設定を行います。 まずは【モデム接続先】をリストから選択
します(①)。 モデムがどのポートに接続されているかを確認して選択を行って下さい。 CPU-SB20本体のシリアルポートを使う
場合には「本体シリアルポート」を選択します。
次に【モデム種類】を先ほど設定した【ユーザー定義モデム】に変更します(②)。
次に【電話番号】にプロバイダから提示されるアクセスポイントの電話番号を入力します(③)。 外線発信に「0」が必要な回線
では電話番号の前に「0,」をつけておきます。
※ 「,」を付けるとダイアルとダイアルの間に待ち時間が入ります
次に【ダイアル種別】を選択します(④)。 プッシュ回線の場合は【トーン】を、ダイアル回線の場合には【パルス】を選択します。
最後にプロバイダに接続するユーザー名とパスワードを入力します(⑤、⑥)。
【切断までの時間】には「通信が指定秒の間行われなかった場合に接続を自動切断」 する際の指定秒を入力します(⑦)。 こ
の値が0の場合、自動切断は行いません。
【自IPアドレス】は通常では設定する必要はありませんが、 プロバイダからのIPアドレス割り当てが自動ではなく固定の場合
には ここにプロバイダの提供するIPアドレスを入力します。(⑧)
プロバイダからDNSサーバの提示があり、それを利用する場合には 「3.2.DNSサーバを利用する」の手順で行えます。
ここまでの設定が完了したら【保存】ボタンをクリックして設定を保存します。 設定はシステムの再起動後から有効になり、外
部への通信が発生した時に 自動的にダイアルアップ接続が行われメールの送信・ファイルのFTP転送が可能になります。
携帯電話(PDC)+携帯電話対応モデムを使ってプロバイダに接続
F&e Web Serverでは携帯電話対応のモデムを使ってダイアルアップ接続を 行うこともできます。
以下では携帯電話接続可能なモデムとして SUNTAC社製のD-Box type P2を使った 接続を説明します。
【画面3-4-2.PPPクライアント設定】でプロバイダへの接続設定を行います。
まずは【モデム接続先】をリストから選択します(①)。 モデムがどのポートに接続されているかを確認して選択を行って下さい。
次に【モデム種類】では【一般モデム】を選択します(②)。 次に【電話番号】にプロバイダから提示されるアクセスポイントの電
話番号を 入力します(③)。D-Box type P2では電話番号に続けて「#9600」 を付加して携帯電話接続を明示する必要がありま
すので ③で入力した電話番号の末尾に「#9600」を追記して下さい。 【ダイアル種別】は【トーン】を選択します(④)。 最後にプ
ロバイダに接続するユーザー名とパスワードを入力します(⑤、⑥)。
【接続までの時間】には「通信が指定秒の間行われなかった場合に接続を 自動切断」する際の指定秒を入力します(⑦)。こ
の値が0の場合、 自動切断は行いません。
【自IPアドレス】は通常では設定する必要はありませんが、 プロバイダからのIPアドレス割り当てが自動ではなく固定の場合
には ここにプロバイダの提供するIPアドレスを入力します。(⑧)
プロバイダからDNSサーバの提示があり、それを利用する場合には 「3.2.DNSサーバを利用する」の手順で行えます。
ここまでの設定が完了したら【保存】ボタンをクリックして設定を保存します。 設定はシステムの再起動後から有効になり、外
部への通信が発生した時に 自動的にダイアルアップ接続が行われメールの送信・ファイルのFTP転送が 行えるようになりま
す。
3.5.ダイアルアップサーバ機能を利用する
F&e Web Serverはダイアルアップサーバとして機能し、 クライアントPCからの電話回線を経由して直接接続することができ
ます。
-ご注意-
F&e Web Serverに接続できるモデムはRS-232C接続のものに限ります。
また、ダイアルアップ接続を行うには オプション品の COM-2(FIT) が必要になります。ご注意下さい。
設定は【画面3-1.システム設定メニュー】で 「通信デバイス設定」と表示されている部分をクリックして表示される 【画面35-1.通信デバイス設定】と 「PPPサーバ設定」と表示されている部分をクリックして表示される 【画面3-5-2.PPPサーバ設定】
から行います。 以下では設定例を示しながら接続の手順を説明します。
画面3-5-1.通信デバイス設定
画面3-5-2.PPPサーバ設定
通常のモデム(アナログ電話回線接続型)を使って待ち受け
もっとも一般的に使われているアナログ電話回線用のモデムでは PCと115.2kbpsで接続できるようになっています。実際の有
効通信速度も56kbpsまで 通信が行えるようになっています。 まずはこれに合せて通信デバイスの設定を行います。
【画面3-5-1.通信デバイス設定】に移動し、【通信速度】リストから【115200】を選択します。 選択が完了したら【保存】ボタンをク
リックし、設定を保存します。
続いて【画面3-5-2.PPPサーバ設定】でダイアルアップの待ち受けの設定を行います。 まずは【モデム接続先】をリストから
選択します(①)。 モデムがどのポートに接続されているかを確認して選択を行って下さい。 CPU-SB20本体のシリアルポートを
使う場合には「本体シリアルポート」を選択します。
次に【モデム種類】を先ほど設定した【ユーザー定義モデム】に変更します(②)。
次に接続の際に認証を求めるユーザー名とパスワードを入力します(③、④)。 PPPクライアント側はここで設定されたユーザ
ー名とパスワードを使って 接続を行うことになります。
【接続までの時間】には「通信が指定秒の間行われなかった場合に 接続を自動切断」する際の指定秒を入力します(⑤)。 こ
の値が0の場合、F&e Web Serverから切断は行いません。
【応答までの呼出回数】はF&e Web Serverが掛かってきた電話を取るまでの 呼出回数を指定します(⑧)。 電話とダイアルアッ
プを同じ回線で使用されている際に回数を指定することで 「5回以内に受話器を取れば電話、6回目の時にダイアルアップ」とい
う使い方ができます。 通常は変更の必要はありません。
【自ホストIPアドレス】はPPP接続側のネットワークに割り当てるIPアドレスを指定します(⑦)。 通常は変更の必要はありませ
ん。
【接続に渡すIPアドレス】はPPP接続時にクライアントに割り当てるIPアドレスと サブネットマスクを指定します(⑧)。サブネット
マスクはIPアドレスの後に ネットワークアドレス長を指定することで渡します(例では24ビット)。 通常は変更の必要はありませ
ん。
ここまでの設定が完了したら【保存】ボタンをクリックして設定を保存します。 設定はシステムの再起動後から有効になり、外
部から接続要求が発生した時に 自動的にダイアルアップ接続の受付けを行い、リモートからの操作・閲覧が可能になります。
-ご注意-
PPPサーバからクライアントへ渡すIPアドレスの属するネットワークと、 PPPクライアントとなるPCのLAN側のIPアドレスが同
じに設定されて しまった場合には、クライアントPC側でIPルーティングの問題を引き起こす恐れがあります。 PPP時に使われ
るIPアドレスもLANで使われる通常の IPアドレス同様にネットワーク設定等に注意して設定を行ってください。
3.6.システム日時を変更する
3.6.1.手動で任意の時間をセットする
システムの日時を手動で変更するには 【画面3-1.システム設定メニュー】
で 「システム日時設定」と表示されている部分をクリックして表示される 【画
面3-6-1.システム日時設定】から行います。
画面が表示されると、現在のシステム時刻が表示されます。 システム日時
を変更するにはテキストボックスに 【年(西暦4桁)】【月】【日】【時】【分】【秒】を
入力して【更新】ボタンを クリックして行います。
画面3-6-1.システム日時設定
3.6.2.NTPを利用してシステム日時を変更する
システムの日時をNTP(Network Time Protocol)を利用してNTPサーバの時
刻と 同期させることができます。
設定は【画面3-1.システム設定メニュー】で 「NTP時刻同期設定」と表示さ
れている部分をクリックして表示される 【画面3-6-2.NTP時刻同期設定】か
ら行います。
まずは利用するNTPサーバを入力します(①)。
続いてNTPでの時刻同期を自動で行うかを設定します。 同期のタイミングは
「ダイアルアップ時」「システム起動時」が設定できます。 それぞれ用途に合
せてチェックを行って下さい(②)。
※定期的に時刻同期を行う場合には前述の 「2.8.定期実行処理を行う」から定期実行の 設定をして行います。
設定が完了したら【保存】ボタンをクリックして設定を保存します。
設定を保存後は画面から直接時刻同期の指示を行うことが可能になりま
す。
画面3-6-2.NTP時刻同期設定
設定が完了すると【今すぐ実行】ボタンをクリックすることでNTPサーバから
時刻を取得してセットすることができるようになります。
3.7.システムの停止・再起動を行う
システムの停止や再起動を行うには 【画面3-1.システム設定メニュー】で
「システム再起動」と表示されている部分をクリックして表示される 【画面3-71.システム再起動】から行います。
システムの停止・再起動はそれぞれのボタンをクリックした時に表示される
確認ダイアログで【OK】ボタンをクリックすると処理が行われます。 キャンセ
ルする場合には【キャンセル】ボタンをクリックしてください。
再起動・停止処理が完了しても画面表示は替わりませんのでご注意下さ
い。
システム停止処理を行った場合、処理が完了するとRUN LEDが消灯、
STATUS LEDが点灯した 状態になります。この状態になったら電源を切るこ
とができます。
再起動には30~40秒、停止には10秒程度の時間がかかります。予めご了
承下さい。
画面3-7-1.システム再起動
画面3-7-2.確認ダイアログ
3.8.設定をバックアップする
3.8.1.バックアップを作成する
F&e Web Serverでは各種設定を行った後に、 設定をバックアップしておくこ
とが可能です。
バックアップを行うには 【画面3-1.システム設定メニュー】で 「システム更
新」と表示されている部分をクリックして表示される 【画面3-8-1.システム更
新】から行います。
バックアップを行うには【バックアップの作成】ボタン(①)をクリックして行いま
す。 ボタンをクリックするとバックアップを行っているファイルが表示され、 バ
ックアップ処理が動作します。
バックアップが完了すると画面に終了のメッセージが表示されるとともに パ
ッケージ一覧に「バックアップを行った日時.bak」という名前で、 設定のバック
アップファイルが作成されます。
画面3-8-1.システム更新
バックアップは本体/tmp領域の空き容量が5MB以上確保されている状態で
ないと行えません。
作成したバックアップファイルはファイルリスト右端に表示されている
リックすることでPCにダウンロードできます。
をク
をクリックすると 【画面3-8-2.バックアップファイルをダウンロード】が表
示されます。 ここで【保存】ボタンをクリックしてPCに保存します。
画面3-8-2.バックアップファイルをダウンロー
ド
3.8.2.バックアップから設定を復元する
「3.8.1.バックアップを作成する」で作成したバックアップファイルを使って F&e
Web Serverをバックアップを行った状態に復元することができます。 バックア
ップからの復元は 【画面3-1.システム設定メニュー】で 「システム更新」と表
示されている部分をクリックして表示される 【画面3-8-3.システム更新】から
行います。
バックアップファイルから復元を行うにはF&eWSサービスを停止しておく必
要があります。 また/tmp領域に5MB以上の空き容量が確保できる状態でな
いと バックアップからの復元作業は行えません。
画面3-8-3.システム更新
復元するバックアップファイルがF&e Web Serverに保存されている 場合に
はリスト(①)からそのバックアップファイルを選択します。
復元するバックアップファイルがF&e Web Serverには存在せず、 PCに存在
する場合にはバックアップファイルをF&e Web Serverに 転送する必要があり
ます。【参照】ボタンをクリック(②)して、 PCからF&e Web Serverに転送するフ
ァイルを選択し、 【ファイルを転送】ボタンをクリックすることでバックアップファ
イルを F&e Web Serverに転送します。 転送が完了すると転送したバックアッ
プファイルがリスト(①)に追加されます。
復元するバックアップファイルがリストから選択できるようになったら、 復元
を行うファイルを選択して【更新】ボタンをクリックします。 ボタンをクリックする
と画面に更新状況が表示され処理が行われます。
処理が完了したらシステムを再起動することでバックアップからの復元が完
了します。
画面3-8-4.転送するファイルの選択
3.9.システムを更新する
F&e Web Serverではソフトウェアに機能追加があった場合や 不具合の修正があった場合に、システムの更新を行うことが
可能です。
システムの更新を行うには 【画面3-1.システム設定メニュー】で 「システム
更新」と表示されている部分をクリックして表示される 【画面3-9-1.システム
更新】から行います。
システムの更新は本体/tmp領域の空き容量が3MB以上確保されている状
態でないと行えません。
またF&eWSサービスが起動中にもシステムの更新は行えません。 F&eWSサ
ービスが停止していることを確認して作業を行ってください。
まずは、更新に必要なアップデートパッケージファイル(*.fpk)を 当社Webサ
イト からダウンロードします。 ダウンロードする際にはF&e Web Server Ex専
用のものをダウンロードしてください。
ファイルをダウンロードしPCに保存したら、 このファイルをF&e Web Server
に転送します。【参照】ボタンをクリックして ファイルを選択(【画面3-9-1】)し
て、【ファイルを転送】ボタンをクリックします。
画面3-9-1.システム更新
ファイルの転送が完了すると①のリストで転送したファイルが選択できるよ
うになります。
更新するファイルを①のリストから選択できるようになったら、 リストから選
択し、【更新】ボタンをクリックします。
ボタンをクリックするとシステムの更新が行なわれます。
更新が完了すると「システム更新履歴」に更新作業のログが追記されます。
画面3-9-2.転送するファイルの選択
更新処理が完了したらシステムを再起動することでシステムの更新が完了します。
3.10.telnet/ftpサービスを停止・開始する
F&e Web Serverでは標準でtelnetサービス、ftpサービスが稼動しています。 セキュリティ等の理由から同サービスを停止さ
せる必要がある場合、本画面から サービスを停止させることができます。
サービスの動作設定を行うには【画面3-1.システム設定メニュー】で 「サー
ビス設定」と表示されている部分をクリックして表示される 【画面3-10-1.サ
ービス設定】から行います。
telnet、ftpのそれぞれのサービスの「有効」「無効」を選択し【保存】ボタンを
クリックします。
ボタンをクリックした直後から設定が適用されます。
画面3-10-1.サービス設定
TELNETサービスの注意点
F&e Web Serverにtelnetでログインする場合にはユーザー:contec、パスワード:contecで行います。
rootユーザーでは直接ログインできません。rootユーザーになるには contec でログインした後に su コマンドをご利用ください。
rootユーザーのパスワードは root です。
インターネットなどセキュリティに不安があるネットワークで運用する場合にはtelnetを [無効] にしてください。
普段は [無効] にしておき、必要がある時のみ [有効] にする運用を推奨します。
またF&e Web Serverでは接続される端末がVT100の時に正常に動作します。
VT100以外の端末(Windowsのtelnet,UNIXのxterm/ktermなど)でアクセスした場合には、ログイン後に
$ export TERM=vt100
を入力して環境変数TERMにvt100をセットしてください。
VT100以外の場合にはviやlessが正常に動作しないことがあります。
FTPサービスの注意点
F&e Web Serverにftpで接続する場合にはユーザー:contec、パスワード:contecで行います。
rootユーザーでのftp接続は行えません。
インターネットなどセキュリティに不安があるネットワークで運用する場合にはftpを [無効] にしてください。
普段は [無効] にしておき、必要がある時のみ [有効] にする運用を推奨します。
4.モニタリング画面を作成する
F&e Web Serverでは、データの収集・監視はWebからの設定で 全ての機能を使えますが、 モニタリングを行う画面はユーザ
ー様にて作成して頂く必要があります。
モニタリング画面の作成はWebブラウザから行うことができます。 Webブラウザから画面の作成を行う手順は
(1) 画面に配置する部品を作成する
↓
(2) 画面の基本情報を入力する(背景色など)
↓
(3) 作成した部品を画面に配置する
で行います。
次項以降はこの方法で画面を作成する手順を説明します。
参考.HTML/PHPファイルを記述してモニタリング画面を作成する
モニタリング画面の作成は上記のWebブラウザから行う方法以外にも、 直接テキストエディタを使ってHTML/PHPファイルを
作成することで、 画面を記述することができます。
※ HTML / PHP の解説は市販されている書籍やWebサイトをご参照ください。
HTML、PHP、JavaAppletなどの知識が必要になりますが、 Webブラウザから画面を作成するのに比べて以下のメリットがあり
ます。
(1). PHPが使える
・繰り返し文などが使えますので、画面によってはWebブラウザで作成するより簡単に作成できます
・状態に合わせて任意の演算などが行えます
・Webから変更できないのでエンドユーザー操作による画面変更が防げます
(2). より操作性の高いツールで作成が行える
・市販のHTMLエディタ等を使えばより簡単に画面が作成できます
上記の方法で画面を作成する方法につきましては 「モニタリング画面開発の手引き」 を用意しておりますので、そちらをご参
照下さい。
4.1.Webブラウザからモニタリング画面を作成する
F&e Web ServerではWebブラウザを使ってモニタリング画面を 作成すること
ができます。
画面の作成は、はじめに
・部品を登録
しておき、
・部品を画面に配置
する流れになります。部品は300個まで登録できます。
部品を配置する画面は 画面1~画面20までの20画面作成できます。
Webから作成・閲覧できるモニタリング画面はメニューの 「モニタリング画面
(②)」と「モニタリング画面設定(①)」から アクセスして行います。それぞれの
画面が「閲覧専用」「閲覧用の画面の作成」を 行う画面になります。
画面4-1.メニュー画面
まずは「モニタリング画面設定」と表示されている個所をクリックして 【画面4-1-2.モニタリング設定初期状態】を表示させま
す。
画面4-1-2.モニタリング設定初期状態
初めはモニタリング画面に配置すべき部品の設定が行われていないので、 部品の設定を行う必要があります。
部品の設定は 【部品一覧】ボタン(①) をクリックすると 表示される【画面4-1-3.部品編集リスト】から行います。
4.1.1.部品を設定する
画面が表示されると登録されている部品の一覧が表示されます。 初期状
態では何も登録されていません。
部品の登録を行うには追加する部品の種類をリストから選択し、 追加ボタ
ンをクリックして表示される【画面4-1-4.部品の編集】から行います。
現在利用可能な部品の種類は
画面4-1-3.部品編集リスト
1. テキスト
2. 画像
3. インラインフレーム
4. FeWS名称 … ShowName()に対応
5. FeWSサービス状態 … ShowStatus()に対応
6. 信号名称 … FWS->Name()に対応
7. 信号値 … FWS->Data()に対応
8. デジタル出力ボタン … DoButton()に対応
9. [Applet]LED表示 … num.classに対応
10. [Applet]アナログメーター … meter.classに対応
11. [Applet]画像切替え … switchs.classに対応
12. [Applet]塗潰し(棒1) … percent1.classに対応
13. [Applet]塗潰し(棒2) … percent2.classに対応
14. [Applet]塗潰し(円) … percent3.classに対応
15. [Applet]画像加工 … imagefunc.classに対応
16. [Applet]履歴表示 … history.classに対応
17. [Applet]チャート表示 … chart.classに対応
18. [Applet]塗潰し表示 … fill.classに対応
19. [Applet]指針表示 … needle.classに対応
20. [Applet]数値表示 … simpledisp.classに対応
21. [Applet]行灯表示 … andon.classに対応
22. [Applet]コンパス表示 … compass.classに対応
23. [Applet]デジタル出力操作 … switchsOutput.classに対応
24. [Applet]時計 … clock.classに対応
です。
既に部品が登録されている場合には部品リスト右に表示されている をクリックし、 追加と同様に【画面4-1-4.部品の編
集】から編集することができます。
登録されている部品を削除したい場合には部品リスト右に表示されている をクリックして削除します。 削除確認等は行わ
れず、クリックした時点で削除されますのでご注意下さい。
新規に部品を追加したり、既存の部品の設定を編集する場合には 【画面41-4.部品の編集】から行います。この画面では選択された 部品の種類に合わ
せた設定が行えます。
部品の設定は部品の種類により異なるのですが、 部品によっては必ず入
力が必要な項目があります。
●[Appletの表記がある部品]で入力が必須な項目
(1). 部品の大きさ … 部品の大きさを指定(ピクセル単位)
(2). 対象信号 … 部品上に表示されるデータの対象信号を指定
(3). 更新間隔 … 部品の表示を更新する間隔を指定
※これらが未入力の場合、部品が正常に表示されません。
画面4-1-4.部品の編集
部品で使える画像は【画面4-1.メニュー画面】で【画像管理】と表示されてい
る部分をクリックして表示される 【画面4-2-1.画像一覧画面】から登録しま
す。
部品の設定が完了したら更新ボタンをクリックして部品を登録します。 登録
が完了すると、以降は【プレビュー】欄に作成した部品の プレビューが表示さ
れるようになります。
画面4-1-5.部品のプレビュー
4.1.2.画面の設定を行う
部品を作成したら、作成した部品を画面に配置する設定に移ります。 メニュー画面や【画面4-1-3.部品編集リスト】で「モニタ
リング画面編集」と 表示されている部分をクリックして【画面4-1-5.画面の設定】を表示させます。
画面4-1-6.画面の設定
続いて、編集を行う画面をリストから選択し表示ボタンをクリックして 画面の設定を読込ませます(①)。
※初期状態では登録が行われていないので何も表示されません。
設定を読込ませたら ② ~ ⑤ の設定を行います。
それぞれが画面全体の
・コメント … ②
・更新間隔 … ③
・背景画像 … ④
・背景色 … ⑤
の設定になります。
コメント(②)には画面のコメントを入力します。
コメント未入力の場合は画面設定の保存を行いませんので コメントは必ず入力する必要があります 。
更新間隔(③)は画面全体の再読み込み間隔を指定する値になります。 JavaAppletを使った部品([Applet]と記述されている
部品)を配置する場合には 入力しないで下さい。
背景画像(④)はhtml//OnlineManual/images以下に置かれた画像(GIFまたはJPEG)を指定します。 背景画像有効にするに
は左のチェックボックスにチェックを入れておく必要があります。
背景色(⑤)はRGBを16進数6桁で指定して下さい。 指定する色が分からない場合には【色指定】と表示されている部分をクリ
ックすると 色選択用のパレットが開きますので、それをご利用ください。
パレットのは選択したい色の部分をクリックすることで値のセットが行えます。
背景色の設定を有効にするには左のチェックボックスにチェックを入れておく必要があります。
ここまでの入力が完了したら更新ボタンを押して設定を保存します。
設定した画面を削除する場合には、コメント(②)を未入力状態にして保存ボタンをクリックして行います。
4.1.3.部品を配置する
画面全体の設定を行ったら、画面に部品を配置していきます。
画面4-1-7.部品の配置
配置する部品を①(登録済みの部品が表示されます)から選択します。
選択リスト左端の"[]"で括られた個所には部品の種類を表すアルファベットが付けられます。
内容は
[ T ]…テキスト、[ I ]…画像、[ S ]…信号名称、[ V ]…信号値、 [ B ]…デジタル出力ボタン、[ A ]…JavaApplet
になります。
部品を選択したら配置したい場所を②の枠で括られた領域内でマウスをクリックして 決定します。
クリックした座標が③にセットされます(③からの入力も可能です)。 部品の選択、座標の決定が完了したらその部品の管理番
号(⑥)を選択し 更新ボタンをクリックして部品配置を保存します。
部品の管理番号は各画面毎に1~100まで設定でき、 1つの管理番号に対して1つの部品を登録できます。
※ 同じ部品を複数配置する場合は別の管理番号から同一部品を指定します。
※ 設定を変更し、登録する際には必ず管理番号を確認してください。
部品の配置登録が完了すると配置設定一覧に配置登録を行った部品が 表示され、同時に右の画面に実際の部品が表示
されます。
配置登録した部品や配置した場所を変更するには、プレビュー表示されている 部品下の(④)をクリックするか、部品がリスト
表示されている場所の 番号が表示されている部分(④)をクリックして⑥,①,③に値をセットして行います。
部品の内容を変更する場合には、部品下の (⑤) をクリックするか、部品がリスト表示されている場所の右端に表示されて
いる (⑤)をクリックして 【画面4-1-4.部品の編集】から行います。
4.1.4.作成した画面を閲覧する
上記手順を経て作成されたモニタリング画面は 【画面4-1-1.インストール後
のメニュー画面】で「モニタリング画面」と 表示されている部分をクリックして
表示される 【画面4-1-8.モニタリング画面】から閲覧できます。
画面が表示された時点では画面には表示を行う画面の選択リストのみが
表示されます。この中からモニタリングを行いたい画面を選択し、 表示ボタン
を押すことで作成したモニタリング画面を閲覧することができます。 リストに
は設定が行われているモニタリング画面のみが表示されます。
画面4-1-8.モニタリング画面
参考.作成した画面へのリンクを作成する
作成したモニタリング画面はmenu.htmlなどの任意のHTMLファイルから リンクを作成し、直接目的のモニタリング画面を呼
び出すようにすることができます。 各画面毎に以下のURLを呼び出してください。
(画面 1) http://【F&e Web ServerのIPアドレス】/cgi-bin/monitor.php?id=0
(画面 2) http://【F&e Web ServerのIPアドレス】/cgi-bin/monitor.php?id=1
(画面 3) http://【F&e Web ServerのIPアドレス】/cgi-bin/monitor.php?id=2
(画面 4) http://【F&e Web ServerのIPアドレス】/cgi-bin/monitor.php?id=3
(画面 5) http://【F&e Web ServerのIPアドレス】/cgi-bin/monitor.php?id=4
(画面 6) http://【F&e Web ServerのIPアドレス】/cgi-bin/monitor.php?id=5
(画面 7) http://【F&e Web ServerのIPアドレス】/cgi-bin/monitor.php?id=6
(画面 8) http://【F&e Web ServerのIPアドレス】/cgi-bin/monitor.php?id=7
(画面 9) http://【F&e Web ServerのIPアドレス】/cgi-bin/monitor.php?id=8
(画面10) http://【F&e Web ServerのIPアドレス】/cgi-bin/monitor.php?id=9
…
(画面20) http://【F&e Web ServerのIPアドレス】/cgi-bin/monitor.php?id=19
またid=0の後に&nomenu=1を付けると画面の選択リストと「メニューに戻る」のリンクを表示しないようにできます。
(画面 1 ※メニューなし) http://【F&e Web ServerのIPアドレス】/cgi-bin/monitor.php?id=0&nomenu=1
4.2.画像を管理する
F&e Web ServerではWebブラウザを使って画像を管理することができます。
画像の管理は【画面2-1-2.メニュー】 の「画像管理」をクリックすると表示さ
れる【画面4-2-1.画像一覧画面】から行います。
画面が表示されるとF&e Web Serverに登録されている画像が一覧で表示さ
れます。
画面4-2-1.画像一覧画面
4.2.1.画像を転送する
画像を転送するには 参照ボタン をクリックして表示される 【画面4-2-2.画
像ファイルの選択】から転送する画像ファイルを選択して 転送ボタン をクリッ
クして行います。
転送ボタンがクリックされると選択した画像ファイルがF&e Web Server に転
送され、転送した画像が一覧に追加されます。 リストに追加された画像は部
品から利用が可能になります。
画面4-2-2.画像ファイルの選択
4.2.2.画像をダウンロードする
画像をダウンロードする場合には、画像のファイル名右端の アイコンをクリックするか、 プレビューで表示されている画像
にカーソルを合わせて左クリックして 「名前をつけて画像を保存」を選択して行います。
4.2.3.画像を削除する
画像を削除するにはリスト右端の をクリックして行います。
をクリックすると 削除確認用の画面が表示されますので、本当に削除する場合には【削除】ボタンを、 キャンセルする場合
には【いいえ】ボタンをクリックしてください。
5.もっと便利な使い方
F&e Web Serverではこれまで説明した使い方の他にも 「専用コマンド」や幾つかのプログラムがインストールされています。
これらはイベント検出時のコマンド実行や定期実行の際に指定できるだけでなく、 お客様の作成されるアプリケーションから
もご利用いただけます。
以下ではF&e Web Serverをご利用になられる上で、 知って頂けるとより便利に使える事柄を説明します。
F&e Web Server専用コマンド
F&e Web Serverインストール済みプログラム
5.1.F&e Web Server Ex専用コマンド
F&e Web Serverではイベント検出時に実行*1したり、 リモートからtelnet*2して実行する専用コマンドがあります。
専用コマンドの他にもF&e Web Serverのベースになっている Linuxのコマンドも利用可能です。
F&e Web Serverで利用できる専用コマンドは以下の通りです。
CFを読み込み専用/読み書き可能モードに切り替える
カウント値/ON時間などのソフトウェアカウンタの値を変更する★
カウンタ入力の現在値を変更・表示する★
メールを送信する★
デジタル出力からデータを出力する★
本体のLED(RUN/STATUS)の操作を行う
現在装着されているF&eITデバイスを確認する
F&e Web Serverが収集したデータを読み込む
デジタル入出力から直接データを読み込む
アナログ入力から直接データを読み込む
PLCから直接データを読み込む
PLCへ直接データを書き込む
FeWSサービス起動中にPLCへデータを書き込む★
アナログ出力からデータを出力する★
任意のタイミングでファイル保存をコントロールする★
シリアル通信の確認を行う
他のF&e Web Server Exと通信する
★マークが付いているコマンドはイベント検出時に実行することで機器制御に利用可能です。
コマンドの使用例でコマンドプロンプトが
#
のように"#"になっているものはrootユーザで、
$
のように"$"になっているものは一般ユーザー(ユーザー:contec)で利用します。
*1. コマンドをイベントから実行させる際には、コマンドをフルパスで記述する必要があります。
イベントからは ユーザー:contec(一般ユーザー) でコマンドが実行されます。
テストの際にはcontecユーザーで実行して確認してください。
*2. telnetする場合にはユーザー:contec、パスワード:contecでログインします。
rootユーザーでは直接ログインできませんので contec でログインした後に su コマンドで rootユーザーになってください。
rootユーザーのパスワードは root です。
telnetサービスは「3.10.telnet/ftpサービスを停止・開始する」で 有効/無効の操作が行えます。工場出荷時は [有効] になっています。
インターネットなどセキュリティに不安があるネットワークで運用する場合には [無効] にしてください。必要な時のみ [有効] にすることを推奨します。
5.1.1.CFを読込み専用/書込み可能モードに切り替える
F&e Web ServerではCF(コンパクトフラッシュ)にシステムとデータを 以下のように格納しています。
区分
システム
システム
システム
データ
データ
内容
OS
Web関連(HTML)
Web関連(CGIコンテンツ)
設定
データ
ディレクトリ
/
/usr/apache/html
/usr/apache/cgi-bin
/home/fws/conf
/home/fws/data
標準状態
読込み専用
読込み専用
読込み専用
書込み可能
書込み可能
通常運用時はシステム側は「読込み専用」、データ側は「書込み可能」 で運用されます。
この状態では(Web関連が読込み専用な状態)モニタリングの画面を 作成してもそのディレクトリに保存することができませ
ん。 モニタリング画面を所定の位置に保存する為にはシステム領域を 「書込み可能」な状態にする必要があります。 それに
は以下のrommodeコマンドを使用します。
※このコマンドはrootユーザーでのみご利用になれます
Ver.1.03~は一般ユーザーでもsudo経由で利用できます
◆rommode … CFのシステム領域を読込み専用/書込み可能に切り替える
○コマンドパス : /usr/local/sbin/rommode
○コマンド : rommode [Option]
[Option] … ro / rw
ro:読込み専用に、 rw:書込み可能に
○使用例
システム領域を書込み可能に
# rommode rw
システム領域を読込み専用に
# rommode ro
5.1.2.カウント値/ON時間などのソフトウェアカウンタの値を変更する
ソフトウェアカウンタの値を変更するには/home/fws/spool/fws_device_?.dmp (?はデバイスID)に変更したい値を書き込むこ
とで行います。
/home/fws/spool/fws_device_?.dmpは「.」区切りのフォーマット (ver 1.05以降。それ以前は「,」区切り)で
「カテゴリID(デジタル入力なので1固定)」、「チャネル番号」、「カウント種別(0…カウント値、1…ON時間)」 「セットする値」にな
っています。
○使用例
DeviceID:0に設定されているDIO-8/8のチャネル3のカウント値を100にする
$ echo 1.3.0.100 >> /home/fws/spool/fws_device_0.dmp
DeviceID:2に設定されているDIO-8/8のチャネル3のON時間値を50にする
$ echo 1.3.1.50 >> /home/fws/spool/fws_device_2.dmp
DeviceID:7に設定されているDI-16のチャネル15のカウント値を300にする
$ echo 1.15.0.300 >> /home/fws/spool/fws_device_7.dmp
5.1.3.カウンタ入力の現在値を変更・表示する
◆cntctrl … カウンタユニット制御コマンド
○コマンドパス : /usr/local/bin/cntctrl
○コマンド : cntctrl [Option] [DeviceID] [Channel] arg1 arg2 arg3
[Option] … --set / --read / --setall
[DeviceID] … 0 ~ 7
[Channel] … 0 or 1
arg1 … それぞれの引数1
arg2 … それぞれの引数2
arg3 … それぞれの引数3
○使用例
カウンタの値を 5000 に設定 ( DeviceID:3, CH0 )
$ cntctrl --set 3 0 5000
DeviceID : 3 -> CNT24-2(FIT)
[Set] Count Data = 5000
カウンタの値を全チャネル 3000 に設定 ( DeviceID:3 )
$ cntctrl --setall 3 3000
DeviceID : 3 -> CNT24-2(FIT)
カウンタ値を表示 ( DeviceID:3, CH1 )
$ cntctrl --read 3 1
DeviceID : 3 -> CNT24-2(FIT)
[Read] Count Data = 5869
5.1.4.メールを送信する
メールをコマンドラインから送信するには/dev/elogparamに 送信するメールの指示を書き込むことで行えます。
/dev/elogparamに書き込む値は引数の順に 「イベント番号」「送信先メールアドレス」「警報メッセージ」「本文」 になります。
「本文」内にスペースを含めることはできません。
○送信例(送信先/警報メッセージリストを使用)
$ echo 1 S0 L0 test > /dev/elogparam
上記例ではイベント1が発生したことを送信先1宛に 警報メッセージ1+「test」という本文のメールを送信します。
○送信例(送信先/警報メッセージを直接指定)
$ echo 1 [email protected] Message test > /dev/elogparam
上記例ではイベント1が発生したことを[email protected]宛に 「Message」+「test」という本文のメールを送信します。
送信先、警報メッセージが"S0/L0"のように、先頭に"S","L"が指定された場合には F&eWSのWeb上で設定されたファイル
(/home/fws/conf/fws_mail.conf, /home/fws/conf/fws_msg.conf)を参照して該当のアドレス、メッセージに 置き換えま
す。"S","L"指定を行う場合はS0が送信先設定1、 S1が送信先設定2、…、S19が送信先設定20、L0が警報メッセージ1、 L1
が警報メッセージ2、L299が警報メッセージ300になります。
指定の無いものはそのまま順にメールアドレス/メッセージ本文としてメールを送信します。
5.1.5.デジタル出力からデータを出力する
◆diowrite … デジタル出力への書込み
○コマンドパス : /usr/local/bin/diowrite
○コマンド : diowrite [DeviceID] [Port] [Data]
[DeviceID] … 書き込むデバイスのDeviceID
[Port] … 書き込むデバイスのポート
【DIO-8/8】Y … 1
【DO-16】Y0 … 0、Y1 … 1
【DIO-16/16】Y-00~Y07 … 2、Y-10~Y17 … 3
【DO-32】Y-00~Y07 … 0、Y-10~Y17 … 1
Y-20~Y27 … 2、Y-30~Y37 … 3
[Data] … 書き込むデータ(先頭に0xを付けると16進で入力可)
または
○コマンド : diowrite [DeviceID] [Port] [Bit] [Data]
[Bit] … 書き込むデバイスのビット位置(0~7)
[Data] … 書き込むデータ(OFF:0,ON:1)
○利用可能デバイス : DIO-8/8(FIT), DO-16(FIT)
○使用例
$ diowrite 0 1 0xF0
DeviceID : 0 -> DIO-8/8(FIT)
Data[1] : F0(h)
bit | 0 1 2 3 4 5 6 7
data : 0 0 0 0 1 1 1 1
$ diowrite 0 1 255
DeviceID : 0 -> DIO-8/8(FIT)
Data[1] : F0(h)
bit | 0 1 2 3 4 5 6 7
data : 0 0 0 0 1 1 1 1
$ diowrite 0 1 7 0
DeviceID : 0 -> DIO-8/8(FIT)
Data[1] : E0(h)
bit | 0 1 2 3 4 5 6 7
data : 0 0 0 0 1 1 1 0
5.1.6.本体のLED(RUN/STATUS)の操作を行う
◆ledctrl … CPU-CB20(FIT)本体のLED制御コマンド
○コマンドパス : /usr/local/bin/ledctrl
○コマンド : ledctrl [LED] [Status]
[LED] … 0:STATUS , 1:RUN
[Status] … 0:消灯, 1:点灯, -1:反転
※Statusの省略時は状態読み出しになり、1が点灯中, 0が消灯中になります。
○使用例
RUN LED を点灯
$ ledctrl 1 1
STATUS LED の状態を取得
$ ledctrl 0
1
5.1.7.現在装着されているF&eITデバイスを確認する
◆search_dev … 接続されているユニットの一覧表示
○コマンドパス : /usr/local/bin/search_dev
○コマンド : search_dev
○使用例
$ search_dev
PC Information : CPU-CB20(FIT)
DeviceID[0] : DIO-8/8(FIT) Rev.0 found.
DeviceID[1] : DI-16(FIT) Rev.2 found.
DeviceID[2] : ADI12-8(FIT) Rev.0 found.
DeviceID[3] : CNT24-2(FIT) Rev.0 found.
DeviceID[4] : DO-16(FIT) Rev.0 found.
DeviceID[5] : not found.
DeviceID[6] : not found.
DeviceID[7] : not found.
3 device found.
コマンドに -d を付けると出力内容が変更されます。
$ search_dev -d
0,01,00,DIO-8/8(FIT),0
1,01,01,DI-16(FIT),2
2,02,00,ADI12-8(FIT),0
3,03,00,CNT24-2(FIT),0
4,01,02,DO-16(FIT),0
5,FF,FF,
6,FF,FF,
7,FF,FF,
","区切りで順にデバイスID、カテゴリID、プロダクトID、デバイス名称、リビジョンNo になります。
5.1.8.F&e Web Serverが収集したデータを読み込む
◆getdata … F&eWSサービスが共有メモリに格納した値を読み出すコマンド
○コマンドパス : /usr/local/bin/getdata
○コマンド : getdata [DeviceID] [CH] [INCH]
[DeviceID] … 読み出す対象のDeviceID(F&eITデバイスは0~7、PLCはP0~P15、仮想デバイスはU0~U3)
* [DeviceID]に
all と入力すると全データ
event と入力すると全イベントの状態
を出力します。
[CH] … 読み出す対象のチャネル(PLC,仮想デバイスの場合は点目で0~47)
[INCH] … 読み出す対象のチャネルタイプ
デジタル入力: 0…現在値, 1…カウント値, 2…ON時間値
カウンタ入力: 0…現在値, 1…増分カウント値
アナログ入力: 不要
PLC: 指定時はビット位置
仮想デバイス: 不要
○戻り値
【通常指定の場合】
(全て)
現在値
【CHのみ指定の場合】
(デジタル入出力)
CHの現在値,CHのカウント値,CHのON時間値
(カウンタ入力)
CHの現在値,CHの増分カウント値
(その他)
【DeviceID指定のみの場合】
(デジタル入出力)
Ch0の現在値,Ch0のカウント値,Ch0のON時間値,Ch1の現在値,Ch1のカウント値,Ch1のON時間値,...
(カウンタ入力)
Ch0の現在値,Ch0の増分カウント値,Ch1の現在値,Ch1の増分カウント値,...
(その他)
Ch0の現在値,Ch1の現在値,...
【DeviceIDにallを指定した場合】
DeviceID,チャネル数,チャネル内のデータ数,データ(Ch0),データ(Ch1),...
【DeviceIDにeventを指定した場合】
1バイトずつイベントの状態を表示(0…未設定,1…未発生,2…発生中)
○使用例
デバイスID:0(この場合はDIO-8/8)で格納された値を読み込む
$ getdata 0
0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,
0,0,0,0,0,0,0,0,0
デバイスID:2(この場合はADI12-8)のCH1の値を読み込む
$ getdata 2 1
4.341797
デバイスID:0(この場合はDIO-8/8)のCH1のON時間値を読み込む
$ getdata 0 1 2
20
デバイスID:3(この場合はCNT24-2)のCH0の増分カウンタ値を読み込む
$ getdata 3 0 1
16
PLC要求番号:1(この場合はD0000から4点)の値を読み込む
$ getdata P0
4320,7777,5109,65535
PLC要求番号:8(この場合はR0000から4点)の4点目の値を読み込む
$ getdata P7 3
9999
PLC要求番号:8(この場合はR0000から4点)の4点目のビット2の値を読み込む
$ getdata P7 3 2
1
存在しないデバイスにアクセスした場合
$ getdata 7
Unknown category ID = 0
全ての値を表示
$ getdata all
0,16,3,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0
1,32,3,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0
2,8,1,0.004883,0.009766,0.009766,0.014648,0.004883,0.004883,0.004883,-0.004883
3,8,2,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0
4,0,0
5,0,0
6,0,0
7,0,0
P0,4,1,1,0,0,1
P1,8,1,1987,1999,1998,1997,1997,1996,1996,1996
P2,4,1,0,1234,0,4321
P3,1,1,1999
P4,4,1,0,0,0,0
P5,16,1,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0
P6,4,1,1,0,0,1
P7,4,1,1,0,0,3
P8,14,1,3,0,3,0,0,0,0,0,0,0,915,0,0,0
P9,2,1,61441,0
P10,4,1,0,0,21,16
P11,0,1
P12,0,1
P13,0,1
P14,0,1
P15,0,1
U0,0,1
U1,0,1
U2,0,1
U3,4,1,52.401367,46.000000,12.802734,0.000000
イベントの状態を表示
$ getdata event
1112100000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
0000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
0000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
※.1行で出力されます
5.1.9.デジタル入出力から直接データを読み込む
◆dioread … デジタル入力の読み込み
○コマンドパス : /usr/local/bin/dioread
○コマンド : dioread [DeviceID] [Port]
[DeviceID] … 読み込むデバイスのDeviceID
[Port] … 読み込むデバイスのポート 省略時は全ポート
○利用可能デバイス : DIO-8/8(FIT), DI-16(FIT), DO-16(FIT)
○使用例
$ dioread 0
DeviceID : 0 -> DIO-8/8(FIT)
Data[0] : 00(h)
bit | 0 1 2 3 4 5 6 7
data : 0 0 0 0 0 0 0 0
Data[1] : F0(h)
bit | 0 1 2 3 4 5 6 7
data : 0 0 0 0 1 1 1 1
$ dioread 0 0
DeviceID : 0 -> DIO-8/8(FIT)
Data[0] : 00(h)
bit | 0 1 2 3 4 5 6 7
data : 0 0 0 0 0 0 0 0
5.1.10.アナログ入力から直接データを読み込む
※このコマンドはF&eWSサービスが起動中は使用しないで下さい
◆airead … アナログ入力の読み込み
○コマンドパス : /usr/local/bin/airead
○コマンド : airead [DeviceID] [Range] [Channel]
[DeviceID] … 読み込むデバイスのDeviceID
[Range] … 入力レンジ 0:-10V~10V, 1:-5V~5V, 2:0V~10V, 3:0V~5V, 4:0mA~20mA
[Channel] … 読み込むチャネル 省略時は全チャネルから読み込む
○利用可能デバイス : ADI12-8(FIT), ADI16-4(FIT)
○使用例
$ airead 2 0
17:28:45,188, -0.576, -0.571, -0.571, -0.557, -0.557, -0.552, -0.542, -0.542,
$ airead 2 0 7
17:32:57,841, Ch1, 799, -0.503,
5.1.11.PLCから直接データを読み込む
※以下のコマンドはF&eWSサービスが停止中の場合のみ利用可能です。
◆melseca2lin … 三菱電機 MELSEC-A/MELSEC-FXシリーズからデータを読み込み
○コマンドパス : /usr/local/bin/melseca2lin
○コマンド : melseca2lin [config file] [Device:StartAddress:Length] …
[config file] … PLC設定ファイル(Webで設定したものは/home/fws/conf/plc.confになります)
[Device:StartAddress:Length] … PLCからデータを要求するデバイスを指定
デバイス、先頭アドレス、読込み点数を":"で区切りで指定
最大で16個まで要求可能
○使用例
$ melseca2lin /home/fws/conf/plc.conf R:1000:8
0000,1111,2222,3333,4444,5555,6666,FFFF
$ melseca2lin /home/fws/conf/plc.conf X:1F0:4 D:1000:8
0001,0000,0001,0000
FFFF,DDDD,CCCC,1111,2222,3333,4444,5555
◆melsecq2lin/melsecqE2lin … 三菱電機 MELSEC-Qシリーズからデータを読み込み
○コマンドパス(シリアル) : /usr/local/bin/melsecq2lin
○コマンドパス(Ethernet) : /usr/local/bin/melsecqE2lin
○コマンド : melsecq2lin [config file] [Device:StartAddress:Length] …
[config file] … PLC設定ファイル(Webで設定したものは/home/fws/conf/plc.confになります)
[Device:StartAddress:Length] … PLCからデータを要求するデバイスを指定
デバイス、先頭アドレス、読込み点数を":"で区切りで指定
最大で16個まで要求可能
○使用例
$ melsecq2lin /home/fws/conf/plc.conf R:1000:8
0000,1111,2222,3333,4444,5555,6666,FFFF
$ melsecqE2lin /home/fws/conf/plc.conf X:1F0:4 D:1000:8
0001,0000,0001,0000
FFFF,DDDD,CCCC,1111,2222,3333,4444,5555
◆fp02lin … 松下電工 FPシリーズからデータを読み込み
○コマンドパス : /usr/local/bin/fp02lin
○コマンド : fp02lin [config file] [Device:StartAddress:Length] …
[config file] … PLC設定ファイル(Webで設定したものは/home/fws/conf/plc.confになります)
[Device:StartAddress:Length] … PLCからデータを要求するデバイスを指定
デバイス、先頭アドレス、読込み点数を":"で区切りで指定
最大で16個まで要求可能
○使用例
$ fp02lin /home/fws/conf/plc.conf DT:0:8
0000,1111,2222,3333,4444,5555,6666,FFFF
$ fp02lin /home/fws/conf/plc.conf X:11F:4 DT:100:8
0001,0000,0001,0000
FFFF,DDDD,CCCC,1111,2222,3333,4444,5555
◆cs12lin/cs1E2lin … オムロン SYSMAC-CS1/CJ1シリーズからデータを読み込み
○コマンドパス(RS-232C) : /usr/local/bin/cs12lin
○コマンドパス(Ethernet) : /usr/local/bin/cs1E2lin
○コマンド : cs12lin [config file] [Device:StartAddress:Length] …
[config file] … PLC設定ファイル(Webで設定したものは/home/fws/conf/plc.confになります)
[Device:StartAddress:Length] … PLCからデータを要求するデバイスを指定
デバイス、先頭アドレス、読込み点数を":"で区切りで指定
最大で16個まで要求可能
○使用例
$ cs12lin /home/fws/conf/plc.conf DM:0:8
0000,1111,2222,3333,4444,5555,6666,FFFF
$ cs1E2lin /home/fws/conf/plc.conf CIO:11F:4 DM:100:8
0001,0000,0001,0000
FFFF,DDDD,CCCC,1111,2222,3333,4444,5555
◆pc3j2lin/pc3jE2lin … JTEKT TOYOPUC-PC3Jシリーズからデータを読み込み
○コマンドパス(シリアル) : /usr/local/bin/pc3j2lin
○コマンドパス(Ethernet) : /usr/local/bin/pc3jE2lin
○コマンド : pc3j2lin [config file] [Device:StartAddress:Length] …
[config file] … PLC設定ファイル(Webで設定したものは/home/fws/conf/plc.confになります)
[Device:StartAddress:Length] … PLCからデータを要求するデバイスを指定
デバイス、先頭アドレス、読込み点数を":"で区切りで指定
最大で16個まで要求可能
○使用例
$ pc3j2lin /home/fws/conf/plc.conf P1D:0:8
0000,1111,2222,3333,4444,5555,6666,FFFF
$ pc3jE2lin /home/fws/conf/plc.conf P1X:1F:4 EB:1000:8
0001,0000,0001,0000
FFFF,DDDD,CCCC,1111,2222,3333,4444,5555
5.1.12.PLCへ直接データを書き込む
※以下のコマンドはF&eWSサービスが停止中の場合のみ利用可能です。
◆lin2melseca … 三菱電機 MELSEC-A/MELSEC-FXシリーズへデータを書き込み
○コマンドパス : /usr/local/bin/lin2melseca
○コマンド : lin2melseca [config file] [Device:StartAddress] [Data1] … [Data48]
[config file] … PLC設定ファイル(Webで設定したものは/home/fws/conf/plc.confになります)
[Device:StartAddress] … PLCへデータを書き込むデバイスを指定
デバイス、先頭アドレスを":"で区切りで指定
[Data1]~[Data48] … 書き込むデータ
ワードデバイスに書き込む場合には"0x"をデータの頭につけると
16進数表記の書き込みが可能になります。
○使用例
$ lin2melseca /home/fws/conf/plc.conf R:1000 0x0000 1 3 0xFFFF
◆lin2melsecq/lin2melsecqE … 三菱電機 MELSEC-Qシリーズへデータを書き込み
○コマンドパス(シリアル) : /usr/local/bin/lin2melsecq
○コマンドパス(Ethernet) : /usr/local/bin/lin2melsecqE
○コマンド : lin2melsecq [config file] [Device:StartAddress] [Data1] … [Data48]
[config file] … PLC設定ファイル(Webで設定したものは/home/fws/conf/plc.confになります)
[Device:StartAddress] … PLCへデータを書き込むデバイスを指定
デバイス、先頭アドレスを":"で区切りで指定
[Data1]~[Data48] … 書き込むデータ
ワードデバイスに書き込む場合には"0x"をデータの頭につけると
16進数表記の書き込みが可能になります。
○使用例
$ lin2melsecq /home/fws/conf/plc.conf R:1000 0x0000 1 3 0xFFFF
$ lin2melsecqE /home/fws/conf/plc.conf R:1000 0x0000 1 3 0xFFFF
◆lin2fp0 … 松下電工 FPシリーズへデータを書き込み
○コマンドパス : /usr/local/bin/lin2fp0
○コマンド : lin2fp0 [config file] [Device:StartAddress] [Data1] … [Data8]
[config file] … PLC設定ファイル(Webで設定したものは/home/fws/conf/plc.confになります)
[Device:StartAddress] … PLCへデータを書き込むデバイスを指定
デバイス、先頭アドレスを":"で区切りで指定
[Data1]~[Data8] … 書き込むデータ
ワードデバイスに書き込む場合には"0x"をデータの頭につけると
16進数表記の書き込みが可能になります。
○使用例
$ lin2fp0 /home/fws/conf/plc.conf DT:100 0x0000 1 3 0xFFFF
◆lin2cs1/lin2cs1E … オムロン SYSMAC-CS1/CJシリーズへデータを書き込み
○コマンドパス(RS-232C) : /usr/local/bin/lin2cs1
○コマンドパス(Ethernet) : /usr/local/bin/lin2cs1E
○コマンド : lin2cs1 [config file] [Device:StartAddress] [Data1] … [Data8]
[config file] … PLC設定ファイル(Webで設定したものは/home/fws/conf/plc.confになります)
[Device:StartAddress] … PLCへデータを書き込むデバイスを指定
デバイス、先頭アドレスを":"で区切りで指定
[Data1]~[Data32] … 書き込むデータ
ワードデバイスに書き込む場合には"0x"をデータの頭につけると
16進数表記の書き込みが可能になります。
○使用例
$ lin2cs1 /home/fws/conf/plc.conf DM:100 0x0000 1 3 0xFFFF
$ lin2cs1E /home/fws/conf/plc.conf DM:100 0x0000 1 3 0xFFFF
◆lin2pc3j/lin2pc3jE … JTEKT TOYOPUC-PC3Jシリーズへデータを書き込み
○コマンドパス(シリアル) : /usr/local/bin/lin2pc3j
○コマンドパス(Ethernet) : /usr/local/bin/lin2pc3jE
○コマンド : lin2pc3j [config file] [Device:StartAddress] [Data1] … [Data8]
[config file] … PLC設定ファイル(Webで設定したものは/home/fws/conf/plc.confになります)
[Device:StartAddress] … PLCへデータを書き込むデバイスを指定
デバイス、先頭アドレスを":"で区切りで指定
[Data1]~[Data32] … 書き込むデータ
ワードデバイスに書き込む場合には"0x"をデータの頭につけると
16進数表記の書き込みが可能になります。
○使用例
$ lin2pc3j /home/fws/conf/plc.conf P1D:100 0x0000 1 3 0xFFFF
$ lin2pc3jE /home/fws/conf/plc.conf P2D:100 0x0000 1 3 0xFFFF
JTEKT TOYOPUC-PC3JのEthernetの場合、ビットデバイスへの書込みはEthernetカードと同一の PRG.Noのみになり
ます。この場合、Deviceの指定は読込みの際の P1Y ではなく Y のように PRG.Noを取った形で指定してください。異な
る PRG.No へのビット書込みは行えません。
5.1.13.FeWSサービス起動中にPLCへデータを書き込む
※この方法はF&eWSサービスが動作中の場合のみ利用可能です。
◆接続しているPLCへデータを書き込む
○コマンド : echo [Device:StartAddress] [Data] > /dev/plcout
[Device:Address] … PLCへデータを書き込むデバイスを指定
デバイス、アドレスを":"で区切りで指定
[Data] … 書き込むデータ
ワードデバイスに書き込む場合には"0x"をデータの頭につけると
16進数表記の書き込みが可能になります。
○使用例
$ echo D:0 1000 > /dev/plcout
JTEKT TOYOPUC-PC3JのEthernetの場合、ビットデバイスへの書込みはEthernetカードと同一の PRG.Noのみになり
ます。この場合、Deviceの指定は読込みの際の P1Y ではなく Y のように PRG.Noを取った形で指定してください。異な
る PRG.No へのビット書込みは行えません。
5.1.14.アナログ出力からデータを出力する
◆アナログ出力からデータを出力する
○コマンドパス : /usr/local/bin/dactrl
○コマンド : dactrl --set [DeviceID] [Channel] [Data]
[DeviceID] … 出力するデバイスのDeviceID
[Channel] … 出力するチャネル
[Data] … 出力する値(ハードウェアに出力する値*3)
DAI12-4の場合 0 ~ 4095、DAI16-4の場合 0 ~ 65535
"0x"をデータの頭につけると16進数での指定が可能です。
○利用可能デバイス : DAI12-4(FIT), DAI16-4(FIT)
○使用例
$ dactrl --set 3 0 4095
*3.ハードウェアの解説書を参照ください
5.1.15.任意のタイミングでファイル保存をコントロールする
※このコマンドはF&eWSサービスが動作中の場合のみ利用可能です。
◆ファイル保存処理を制御する
○コマンドパス : /usr/local/bin/loggerctrl
○コマンド : loggerctrl [Option] [SaveID]
[Option] … --save / --fill / --dump
--save … 収集中のファイルに1件保存します
--fill … 収集中のファイルを満了にします
--dump … 収集中のファイルをCFにコピーします
--show … 収集中のファイルの今のデータ内容を出力します
[SaveID] … 保存設定番号(0~9 ※ファイル保存設定番号から1引いた値)
○使用例
保存設定4(SaveIDは3(=4-1))に現在のデータを追加
$ loggerctrl --save 3
保存設定5(SaveIDは4(=5-1))を満了にする
$ loggerctrl --fill 4
保存設定3(SaveIDは2(=3-1))で収集中のファイルのコピーをCFに保存
$ loggerctrl --dump 4
保存設定2(SaveIDは1(=2-1))で収集中のファイルの現在のデータ内容を表示
$ loggerctrl --show 1
2009/01/19 10:03:56,0 ,0 ,0 ,0.00 ,0.00 ,0.00 ,0.00 ,0 ,0 ,0 ,0 ,56 ,5656.56
5.1.16.シリアル通信の確認を行う
このツールを使うことで対話的にシリアルポートを使ったデータの送受信が行えます。
◆ファイル保存処理を制御する
○コマンドパス : /usr/local/bin/rstest
○コマンド : rstest
プログラムを起動するとシリアルポートの設定が対話的に行われ、その後にメニューから シリアルポートのデータの送受信が
行えます。
5.1.17.他のF&e Web Server Exと通信する
このコマンドを使うことによって他のF&e Web Server Exのコマンドを実行できます。
コマンドを実行するとUDPで指定されたF&e Web Server Exにリモートコマンドの実行を依頼し、実行結果を標準出力に表示し
ます。
受信先のF&e Web Server Exではroot権限でコマンドが実行されます
◆別のF&e Web Server Exでコマンドを実行する
○コマンドパス : /usr/local/bin/netcmdreq
○コマンド : netcmdreq [IP]:[Port] [Command] [arg1 arg2 ...]
[IP ] … 通信先のF&e Web Server ExのIPアドレスを指定します
[Port] … 通信先のF&e Web Server ExのPort番号を指定します。通常は10506を指定します
[Command] … 実行するコマンドを指定します。
コマンドは通信先のF&e Web Server Exで予め設定しておく必要があります
[arg1 arg2 ...] … Commnadで指定したコマンドの引数を指定します。
引数の受取りは通信先のF&e Web Server Exで予め設定しておく必要があります
○使用例
IPアドレス:192.168.1.101のF&e Web Server Exで「getdata all」を実行
$ netcmdreq 192.168.1.101:10506 GETDATA all
0,16,3,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0
1,4,1,0.000000,0.000000,0.000000,0.000000
2,0,0
3,8,2,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0
4,0,0
5,0,0
6,0,0
7,0,0
P0,48,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0
P1,0,1
P2,0,1
P3,0,1
P4,0,1
P5,0,1
P6,0,1
P7,0,1
P8,0,1
P9,0,1
P10,0,1
P11,0,1
P12,0,1
P13,0,1
P14,0,1
P15,0,1
U0,2,1,6.000000,606.060000
○F&e Web Server Exのリモートコマンド受け取り設定
netcmdreqコマンドで送信するリモートコマンド受付側で設定しておく必要があります。
設定は/etc/netcmd.lstというファイルを編集することで行います。
編集の際にはrommodeコマンドでCFを書込み可能にした上でrootで行ってください。
工場出荷時には以下のように設定されています。
0:HELO:echo "hello"
1:GETDATA:/usr/local/bin/getdata
1:CNTCTRL:/usr/local/bin/cntctrl
1:SHUTDOWN:/sbin/shutdown
設定は1行で1コマンドを定義します。設定は「:」区切りで順に
・コマンド引数受付けの有無 … 0:無し, 1:有り
・コマンド名 … netcmdreqコマンドから渡すコマンド名
・実行コマンド … 受け取ったコマンド名で実際に実行するコマンドの絶対パス
になります。
設定は編集後に直ちに反映されます。
工場出荷時の設定では
1).生存確認(HELO)
$ netcmdreq 192.168.1.101:10506 HELO
hello
2).データ取得(GETDATA) ※getdataコマンド
$ netcmdreq 192.168.1.101:10506 GETDATA P0
0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0
3).カウンタ制御(CNTCTRL) ※cntctrlコマンド
$ netcmdreq 192.168.1.101:10506 CNTCTRL --setall 3 0
4).シャットダウン(SHUTDOWN) ※shutdownコマンド
$ netcmdreq 192.168.1.101:10506 SHUTDOWN -r now
の4コマンド分の設定が定義されています。
5.2.F&e Web Server Exインストール済みプログラム
主なインストール済みプログラム一覧
種別
Webサーバ
名称
Apache
説明
Webサーバ
Web AP
PPPサーバ
PHP
PHPインタプリタ
PPPサーバ/クライアント
PPxP*1
FTPサーバ
wu-ftpd
TELNETサーバ
telnetd
テキストビューア
less
テキストエディタ
vi
バイナリエディタ
hi
TELNETクライアント telnet
FTPクライアント
ftp
NTPクライアント
ntpdate
ネットワーク診断
ネットワーク診断
ネットワーク診断
ネットワーク診断
root実行
FTPサーバ
TELNETサーバ
テキストビューア
テキストエディタ
バイナリ(16進数)エディタ
TELNETクライアントプログラム
FTPクライアントプログラム
NTPクライアントプログラム
備考
設定ファイルは /usr/local/apache/conf/httpd.conf
認証設定ファイルは /usr/apache/.htaccess
パスは/usr/local/bin/phpでCGI版
次ページ…Space、前ページ…b、終了…q
$ telnet IPアドレスまたはホスト名
$ ftp IPアドレスまたはホスト名
# ntpdate -b IPアドレス
(rootユーザーのみ)
ping
ネットワークの導通確認コマンド
$ ping IPアドレス
nslookup ホスト名をDNSを使って確認するコマンド $ nslookup IPアドレスまたはホスト名
traceroute ホスト名への通信経路を確認するコマンド # traceroute IPアドレスまたはホスト名
(rootユーザーのみ)
tcpdump IPパケットスニファ
# tcpdump フィルタの指定など
(rootユーザーのみ)
sudo
rootとしてコマンドを実行
$ sudo コマンド
(設定はrootでvisudoコマンド)
*1.この製品にはPPxP開発チームによって開発されたソフトウェアが含まれています。
Copyright (c) 1997, 1998, 1999 The PPxP Development Team. All rights reserved.
付録.DoPaへの接続
F&e Web ServerではNTT DoCoMo殿が提供する無線通信網「DoPa」を利用することができます。 DoPa(ドゥーパ)についての
詳細は、NTT ドコモ殿にご確認下さい。 以下ではF&e Web Serverから DoPa をご利用になる設定例を示します。
DoPa接続検証済み機器
F&e Web Serverでは以下のDoPa対応機器でDoPa網への接続確認を行っています。
●Mobile Ark 9601D
インターネット接続サービスで利用
DoPa機器を用いてインターネット接続サービスを利用する方法を説明します。
インターネット接続サービスはDoPa機器からDoPa網を用いてインターネットに接続するサービスです。
接続構成はアナログ電話回線を用いてダイアルアップ接続を行う場合と ほとんど変わりがありませんが、以下の項目で違
いがあります。
①インターネット→DoPa機器への接続 接続を行っていないDoPa機器に対しては外部から接続を行うことはできません。
要求は不可
②DoPa機器へ直接電話をかけてダイ DoPa機器に直接電話をかけてダイアルアップ接続することは仕様上行えません。
アルアップを行うことは不可
③DoPa対応プロバイダとの契約
DoPa網からインターネットに接続するにはNTTドコモ殿が提供するmoperaもしくは
DoPa対応のプロバイダをご利用になる必要があります。
上述の違いはありますが、設定は通常のアナログ回線で ダイアルアップ接続を行う場合と違いはありません。 PPPクライア
ント設定で設定を行う内容を以下に示します。
設定項目
モデム接続先
モデム種類
電話番号
ダイアル種別
接続ユーザー名
パスワード
切断までの時間
IPヘッダの圧縮
自IPアドレス
フィルタの指定
設定する値
Mobile Arkを接続したデバイスを指定
「一般モデム」を指定
アクセスポイントの電話番号を指定
「トーン」を指定
プロバイダから指定されたものを指定
プロバイダから指定されたものを指定
通常と同じ
「圧縮を行わない」を指定
不要
不要
LAN接続サービス
DoPa機器を用いてLAN接続サービスを利用する方法を説明します。
LAN接続サービスはDoPa機器からDoPa網を用いてネットワークに接続するサービスです。 端末のNID登録を「行う/行わな
い」でOPEN接続とCLOSE接続に分けられますが、 OPEN接続の場合は前述のインターネット接続の接続先が インターネット
→LANになっただけですので説明を省略します。 以下ではLAN接続サービスでCLOSE接続を行う場合の設定を説明します。
PPPクライアントの設定
LAN接続サービスでを使ってLAN接続サービスを利用する場合には PPPクライアントの設定を以下のように行ってください。
設定項目
モデム接続先
モデム種類
電話番号
ダイアル種別
接続ユーザー名
パスワード
切断までの時間
IPヘッダの圧縮
自IPアドレス
フィルタの指定
設定する値
Mobile Arkを接続したデバイスを指定
「一般モデム」を指定
NTT DoCoMo殿から指定された電話番号を指定
「トーン」を指定
記入しないで下さい
記入しないで下さい
通常と同じ
「圧縮を行わない」を指定
NTT DoCoMo殿からMobile Arkに割り当てられたIP
アドレスを指定します
不要
PPPサーバの設定
LAN接続サービスでを使ってLAN接続サービスを利用する場合には PPPサーバの設定を以下のように行ってください。
設定項目
モデム接続先
モデム種類
接続可能ユーザー名
パスワード
切断までの時間
設定する値
Mobile Arkを接続したデバイスを指定
「一般モデム」を指定
記入しないで下さい
記入しないで下さい
通常と同じ
自ホストIPアドレス
接続時に渡すIPアドレス
NTT DoCoMo殿からMobile Arkに割り当てられたIP
アドレスを指定します
NTT DoCoMo殿から指示されたICMP発行用IPアド
レスを指定します。
PPPサーバの設定が完了したら、続いてPPPサーバのルーティングの設定を行います。
この設定はDoPa-LAN接続サービスを利用し、以下のようなネットワークを構築する場合に必要になります。
※DoPa-LAN接続の場合、たいていのケースはこのようなネットワーク形態になります。
図.PPPサーバ ルーティング設定が必要
なネットワーク構成
このようなネットワークではMobileArkに割り当てられたIPアドレスが所属する ネットワーク(図では192.168.0.0/255.255.255.0)
の他にLAN2のような 別のネットワークと通信する場合にもMobileArkを経由して 行うようにルーティング(経路)を設定する必
要があります。
PPPサーバのルーティングの設定は
「システム設定」
→「PPPサーバ設定」
→「PPPサーバ ルーティング設定」
で表示される【画面.PPPサーバ ルーティング設定】から行います。
MobileArkを経由して通信を行いたいネットワークの ネットワークアドレスと
サブネットマスクをテキストボックスに入力します。 ネットワークは最大で4つ
まで登録することができます。
※画面ではFWS-Proから 192.168.5.0/255.255.255.0 への通信を行う際に
MobileArkを経由して通信するように設定しています。
【画面.PPPサーバ ルーティング設定】
DoPa-LAN接続を行う場合、
(1)
(2)
(3)
(4)
FWS-ProのLAN側のネットワーク …【LAN1】
MobileArkとICMP発行用アドレスとのネットワーク …【PPP】
DoPa網(ISDN)→ルーターのWAN側のネットワーク …【WAN】
ルーターのLAN側のネットワーク …【LAN2】
のように4つのネットワークを考慮した設定を行わないと通信が正常に行えません。
この複雑な設定を軽減する目的で
DoPaの設定診断
を用意してあります。 設定作業の際にネットワーク構成を整理する補助ツールとしてご利用ください。
この画面は設定されているネットワークの情報を図で表示するとともに、 現在のネットワーク設定に問題があるかを診断しま
す。
診断の結果に問題があれば、その問題箇所と設定を画面に表示します。
【画面.DoPaの設定診断】
本画面では以下の診断が行われます。
・LAN1の設定が適切かどうか?
・MobileArkの設定が適切かどうか?
・LAN2へのルーティングが適切かどうか?
画面に設定の不備が表示されている場合には、 DoPa-LAN接続が行えないような設定がされていることを示しています。
設定を変更して、設定の不備を無くしてください。
付録.メンテナンスモード
F&e Web ServerではF&eWSサービス起動中に F&eWSサービスを停止することなく
・【メールの送信】
・【ファイルの保存】
・【イベント履歴】
・【コマンド実行】
の各機能を一時的に停止することができます。 この機能をメンテナンスモードと呼びます。
メンテナンスモードを利用すると
「運用中にテスト信号を入力してIOチェックを行いたい」
「F&e Web Serverに接続している機器から 異常では無いがテストで異常の信号を出力したい」
「今から暫くの信号は監視・保存の対象にしない」
ような場合にメールやファイル保存を行うことなく作業を 行うことができます。
※メンテナンスモード時でもデジタル入力のカウント値/ON時間値、 カウンタ入力の現在値、増分カウンタ値の検出は継続して行っていますので ご注意下さい。
メンテナンスモードの設定は 【画面2-2-2.デバイス一覧】から 「メンテナンス
モード設定」と表示されている部分をクリックして表示される 【画面A-2-1.メン
テナンスモード設定】から行います。
画面が表示されたら「一時停止させたい機能」のチェックを「行わない」にチ
ェックを付けてます。 この状態で【更新】ボタンをクリックすると 「行わない」に
チェックを付けた機能が一時的に停止している状態になります。 1つでも「行
わない」にチェックがあると、F&eWSサービスの状態表示が
起動中
↓
メンテナンスモード
に切り替わり、メンテナンスモードになっていることを画面に表示します。
画面A-2-1.メンテナンスモード設定
メンテナンスモードで全ての機能を一時停止している状態でも モニタリングは通常通りに利用できます。
メンテナンスモードを解除するには、同様の手順で全ての機能を 「行う」に設定しなおせば解除できます。 メンテナンスモー
ド解除されるとF&eWSサービスの状態表示は通常の
起動中
に戻り、一時停止していた機能が通常の動作に復帰します。
付録.CF(コンパクトフラッシュ)のバックアップ
作業をはじめるまえに
本作業はお客様の責任で行って頂く必要があります。
手順通りに作業を行われて何らかの障害・不利益が発生したとしても 当社及び本文中に含まれている会社、団体、
製品は責任を負いかねますことを予めご了承ください。
本条件をご承諾頂いた場合のみ以下で作業を行ってください。
概要
F&e Web ServerはCFの中にシステムがインストールされています。 このCFの中身をPC上にバックアップすることができま
す。
バックアップしたデータはバックアップしたCFにのみ戻すことができます。
※他のCFへのコピーは行えません。
バックアップに必要なもの
バックアップを行うには以下のものが必要になります。
●バックアップするF&e Web Server ExのCF
●Windows XP Professionalが動作しているPC
●USB-CFアダプタ
※専用ドライバが不要なもの
●バックアップソフトウェア 「DD for Windows(*)」
* DD for Windowsはシリコンリナックス株式会社が開発・提供するソフトウェアです。
使用にあたりましては DD for Windows のライセンスをお読みの上でご使用ください。
ただし、ライセンスにもありますように利用に関する責任は利用者にありますので、 上記サイトやシリコンリナックス株式会社への問合せ等は行わないでください。
何らかの問題が発生した場合には当社へご相談ください。
動作確認済みハードウェア
コンパクトフラッシュカード リーダ/ライタ動作確認済みリスト
製品名
型式
USB接続 コンパクトフラッシュ・リーダライタ US2-CFRW
USB接続 コンパクトフラッシュ・リーダライタ REX-CF03
USB接続 マルチカード・リーダライタ
USB2-7inRW
USB接続 マルチカード・リーダライタ
PRD-602
USB接続 マルチカード・リーダライタ
RD5
USB接続 マルチカード・リーダライタ
MR-UCFSMSV
USB接続 マルチカード・リーダライタ
MCR-8U/U2
USB接続 マルチカード・リーダライタ
CR-H62/BK
メーカー
アイ・オー・データ機器
ラトックシステム
アイ・オー・データ機器
Princeton
バーテックスリンク
エレコム
バッファロー
ピー・アクティブ
バックアップを行う
1. DD for Windows をダウンロードし、デスクトップに置きます(*)。
* … 2回目以降は必要ありません。
2. F&e Web ServerのCFをセットしたCFカードアダプタ(リーダ)をPCに挿入します。
3. デスクトップに置いたDD for Windowsの実行ファイルをダブルクリックします。
4. DD for WindowsでCFが正常に認識されたか確認します。
①の表示で該当のCFのサイズが正常かを確認します。
5. バックアップしたデータを保存するファイル名を入力します。
②をクリックしてファイル名を入力してください。
6. バックアップを開始します。
③をクリックしてバックアップを開始します。
7. 処理が完了したらDD for Windowsを終了させてCFを抜き出します。
CFとCFカードアダプタを抜く際には環境に合わせた方法で前処理を行ってください。
バックアップファイルからCFを作成する
1. データを書き込むCFをセットしたCFカードアダプタ(リーダ)をPCに挿入します。
2. デスクトップに置いたDD for Windowsの実行ファイルをダブルクリックします。
3. DD for WindowsでCFが正常に認識されたか確認します。
①の表示で該当のCFのサイズが正常かを確認します。
4. CFに書き込むバックアップファイルを選択します。
②をクリックしてファイル名を入力してください。
5. CFにデータを書込みます。
③をクリックして書込みを開始します。クリックすると確認ダイアログがでますので
【はい】ボタンをクリックしてデータを書き込みます。
6. 処理が完了したらDD for Windowsを終了させてCFを抜き出します。
CFとCFカードアダプタを抜く際には環境に合わせた方法で前処理を行ってください。
7. 作成したCFを本体に挿入してから電源を入れ、動作を確認します。
PLC資料.MELSEC-QシリーズのEthernetを設定する
はじめに
三菱電機 MELSEC-Qシリーズ の各機器の設定方法の詳細は、 三菱電機殿が提供する取扱説明書等をご覧ください。
本ドキュメントでは MELSEC-Q シリーズのPLCとPCとをUSBで接続し、 PLC支援ソフトウェア GX Developer(Ver 7.0) を使っ
て MELSEC-Q シリーズ用 Ethernetユニット QJ71E71-100 を設定する方法を説明します。
PLCのセットアップにあたり、以下のようなネットワークを構築したものとして説明します。
図.設定用ネットワーク例
ハードウェアを装着する
ベースユニットに電源、CPU、Ethernetユニットを装着します。
ユニットを装着し終わったら電源をONにしてPLCを起動させます。
PLCが起動したら PC と PLC(CPU)をUSBケーブルで接続します。 これでハードウェアの準備は完了です。
GX Developerを使ってPLCから設定を読込む
GX Developerを起動します。
画面.GX Developer初期画面
新規プロジェクトの作成
新規プロジェクトを作成します。
メニューの[プロジェクト]から[プロジェクトの新規作成]を選択し、 適当な名前のプロジェクトを作成します。
PCシリーズの選択(CPUの種類を選択)
工場出荷時のPLCでは読み出すべきパラメータが存在しませんのでPLCからの読み出しを 行う必要はありません。
「GX Developerを使ってEthernetユニットを設定する」まで読み飛ばしてください。
メニューから[オンライン]→[PC読出]を選択し、PCシリーズを指定します。
ここではQCPU(Qモード)を選択します。
画面.PCシリーズを指定
PLCの接続先を指定
PCシリーズを指定するとPLCの接続先を指定する画面になります。
画面.接続先指定
例ではPCとPLCはUSBで接続されていますので[シリアル/USB]のアイコンをダブルクリックします。
画面.パソコン側I/Fシリアル詳細設定
[USB]を選択して[OK]ボタンをクリックし、PLCの接続設定を完了します。
[OK]ボタンをクリックすると【画面.接続先指定】に戻ります。 画面が戻ったら[OK]ボタンをクリックします。
PLCからパラメータを読み込む
PLCの接続先を決定すると、PLCから読み出す項目の設定画面が表示されます。
画面.PC読出
Ethernetユニットを設定する場合、 PCパラメータとネットワークパラメータだけで設定できますので パラメータの[PC/ネットワ
ーク/リモートパスワード]にチェックを付け [実行]ボタンをクリックし、パラメータをPLCから読み出します。
GX Developerを使ってEthernetユニットを設定する
PCパラメータ(I/O割付)の設定
PLCからパラメータを読込んだら、EthernetユニットのI/O割当てを行います。 GX Developer
の画面右端のプロジェクトツリーの[パラメータ]を開き、 [PCパラメータ]をダブルクリックしま
す。
画面.プロジェクトツリー
PCパラメータをダブルクリックするとパラメータ設定ウィンドウが表示されますので ウィンドウ上部のタブから[I/O割付設定]を
クリックして画面を 【I/O割付設定】に切替えます。
画面.I/O割付設定
画面が表示されたらユニットが装着されているスロットに合せて Ethernetユニットを登録します。
Ethernetユニットを登録する場合には
・種別 … インテリ
・形名 … QJ71E71-100
・点数 … 32点
・先頭XY … デバイスに割当てるアドレスを指定ください*
のように設定する必要があります。
*. 画面ではスロット0に QJ71C24 が装着されているので Ethernetユニットを 0020h に割当てしています。
先頭XYアドレスの指定は機器の説明書等を参照して決定してください。
I/O割付の設定が完了したら[設定終了]ボタンをクリックします。
GX-Developerを使ってネットワークパラメータの設定を行う
ネットワークの種類を選択
EthernetユニットのI/O割付が完了したら、 ネットワークパラメータの設定を行います。 GX
Developerの画面右端のプロジェクトツリーの[パラメータ]を開き、 [ネットワークパラメータ]
をダブルクリックします。
ダブルクリックすると【画面.ネットワークパラメータ選択】が表示されますので
[MELSECNET/Ethernet]ボタンをクリックします。
画面.ネットワークパラメータ選択
ネットワークパラメータ(局番など)を設定
画面.ネットワークパラメータ枚数設定
【画面.ネットワークパラメータ枚数設定】が表示されたらネットワークパラメータの 設定を行います。
今回の例ではEthernetユニットは1枚しかありませんので「ユニット1」を設定することになります。
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
「ネットワーク種別」で Ethernet を選択
「先頭I/O No.」に【I/O割付設定】で指定したアドレスを入力
「ネットワークNo.」を入力
「グループNo.」にユニットのグループNo.を入力
「局番」にユニットの局番を入力
「モード」で[オンライン]を選択
[動作設定]をクリック
※それぞれの設定値の詳細はPLCのマニュアルを参照ください。
PLCのIPアドレスを設定
動作設定をクリックすると【画面.Ethernet動作設定】が表示されます。
この画面でPLCのIPアドレスなどを設定します。
画面.Ethernet動作設定
1.
2.
3.
4.
5.
6.
「交信データコード設定」で[バイナリコード受信]を選択
「イニシャルタイミング設定」で[常にOPEN待ち(STOP中交信可能)]を選択
「IPアドレス設定」でPLCに割当てるIPアドレスを入力
「送信フレーム設定」で[Ethernet(V2.0)]を選択
「RUN中書込を許可する」をチェック
[設定終了]ボタンをクリック
F&e Web Server Exと通信するポートを設定
動作設定が完了したら[オープン設定]をクリックします。 クリックすると【画面.ネットワークパラメータ オープン設定】が表示さ
れます。
この画面でPLCのEthernetを使った通信を有効にします。
画面.ネットワークパラメータ オープン設定
1. 「プロトコル」で[UDP]を選択
2. 「固定バッファ」で[送信]を選択
3. 「固定バッファ交信手順」で[手順あり]を選択
4. 「ペアリングオープン」で[ペアにしない]を選択
5. 「生存確認」で[確認しない]を選択
6. 「自局ポート番号」を16進表記で入力
ここで指定した値がF&e Web Serverの[接続先ポート番号]になります。
(例では 1F41h = 8001)
7. 「交信相手IPアドレス」でF&e Web ServerのIPアドレス(例では192.168.1.100)を入力
8. 「交信相手ポート番号」を16進表記で入力
ここで指定した値がF&e Web Serverの[受信ポート番号]になります。
(例では 1F40h = 8000)
9. [設定終了]ボタンをクリック
ここまでの設定が完了したら【画面.ネットワークパラメータ枚数設定】で [設定終了]ボタンをクリックしてネットワークの設定を
完了します。
複数のF&e Web Serverを接続する場合
1台のPLCに複数のF&e Web Serverを接続する場合には、 接続するF&e Web Serverの数に合わせてオープン設定を追
加しておく必要があります。
GX Developerを使って設定をPLCへ書込む
パラメータをPLCへ書き込む
I/O割付、ネットワークパラメータの設定が完了したらPLCへ設定したパラメータを書込みます。PLCへパラメータを書込む時
にはPLCをSTOP状態にしてから行ってください。
GX Developerのメニューから[オンライン]→[PC書込]を選択します。
画面が【画面.PC書込】に切替ります。
画面.PC書込
PLCへ書込む必要があるのはパラメータだけですので パラメータの[PC/ネットワーク/リモートパスワード]だけチェックし、
[実行]ボタンをクリックします。
PLCをリセットする
パラメータをPLCへ書込んだらPLCをリセットします。
リセット後にEthernetユニットの
・RUN
・INIT
・OPEN
の3つのLEDが点灯すればEthernetユニットが利用可能な状態になります。 EthernetケーブルをEthernetユニットに挿入
しF&e Web Serverと接続してください。
※「MELSEC-Qシリーズ」「GX Developer」は三菱電機株式会社の登録商標です。
※その他製品名などは各社の登録商標です。
PLC資料.MELSEC-Qシリーズの計算機リンク(シリアル)を設定する
はじめに
三菱電機 MELSEC-Qシリーズ の各機器の設定方法の詳細は、 三菱電機殿が提供する取扱説明書等をご覧ください。
本ドキュメントでは MELSEC-Q シリーズのPLCとPCとをUSBで接続し、 PLC支援ソフトウェア GX Developer(Ver 7.0) を使っ
て MELSEC-Q シリーズ用 計算機リンクユニット QJ71C24 を設定する方法を説明します。
ハードウェアを装着する
ベースユニットに電源、CPU、計算機リンクユニットを装着します。
ユニットを装着し終わったら電源をONにしてPLCを起動させます。
PLCが起動したら PC と PLC(CPU)をUSBケーブルで接続します。 これでハードウェアの準備は完了です。
GX Developerを使ってPLCから設定を読込む
GX Developerを起動します。
画面.GX Developer初期画面
新規プロジェクトの作成
新規プロジェクトを作成します。
メニューの[プロジェクト]から[プロジェクトの新規作成]を選択し、 適当な名前のプロジェクトを作成します。
PCシリーズの選択(CPUの種類を選択)
工場出荷時のPLCでは読み出すべきパラメータが存在しませんのでPLCからの読み出しを 行う必要はありません。
「GX Developerを使って計算機リンク(シリアル)ユニットを設定する」まで読み飛ばしてください。
メニューから[オンライン]→[PC読出]を選択し、PCシリーズを指定します。
ここではQCPU(Qモード)を選択します。
画面.PCシリーズを指定
PLCの接続先を指定
PCシリーズを指定するとPLCの接続先を指定する画面になります。
画面.接続先指定
例ではPCとPLCはUSBで接続されていますので[シリアル/USB]のアイコンをダブルクリックします。
画面.パソコン側I/Fシリアル詳細設定
[USB]を選択して[OK]ボタンをクリックし、PLCの接続設定を完了します。
[OK]ボタンをクリックすると【画面.接続先指定】に戻ります。 画面が戻ったら[OK]ボタンをクリックします。
PLCからパラメータを読み込む
PLCの接続先を決定すると、PLCから読み出す項目の設定画面が表示されます。
画面.PC読出
計算機リンクユニットを設定する場合、 PCパラメータとネットワークパラメータだけで設定できますので パラメータの[PC/ネッ
トワーク/リモートパスワード]にチェックを付け [実行]ボタンをクリックし、パラメータをPLCから読み出します。
GX Developerを使って計算機リンクモジュールを設定する
PCパラメータ(I/O割付)の設定
PLCからパラメータを読込んだら、計算機リンクユニットのI/O割当てを行います。 GX
Developerの画面右端のプロジェクトツリーの[パラメータ]を開き、 [PCパラメータ]をダブルクリ
ックします。
画面.プロジェクトツリー
PCパラメータをダブルクリックするとパラメータ設定ウィンドウが表示されますので ウィンドウ上部のタブから[I/O割付設定]を
クリックして画面を 【I/O割付設定】に切替えます。
画面.I/O割付設定
画面が表示されたらユニットが装着されているスロットに合せて 計算機リンクユニットを登録します。
計算機リンクユニットを登録する場合には
・種別 … インテリ
・形名 … QJ71C24
・点数 … 32点
・先頭XY … デバイスに割当てるアドレスを指定ください*
のように設定する必要があります。
*. 画面ではスロット0に QJ71C24 が装着されているので 0000h に割当てしています。
先頭XYアドレスの指定は機器の説明書等を参照して決定してください。
I/O割付の設定が完了したら引続き、計算機リンクユニットのスイッチ設定を行います。
GX-Developerを使って計算機リンクユニットの設定を行う
ネットワークの種類を選択
計算機リンクユニットのI/O割付が完了したら、 I/O割付画面の右にある[スイッチ設定]ボタンをクリックします。
クリックすると「I/Oユニット、インテリジェント機能ユニットスイッチ設定」が表示されますのでスイッチ1~スイッチ5までを入力
します。
入力する内容は計算機リンクユニットのマニュアルを参照ください。
F&e Web Serverと接続する場合、MCプロトコル形式4を使いますのでスイッチ2,4には 0004h を指定します。
また、F&e Web Serverの機器選択直後の設定で通信を行う場合にはスイッチ1~スイッチ5を以下のように設定します。
スイッチ1,3: 0762h
スイッチ2,4: 0004h
スイッチ5: 0000h
上記の値を設定しておくとF&e Web Serverとは以下の設定で通信を行うことになります。
交信プロトコル : MCプロトコル形式4
通信速度: 19200bps
データ長: 8bit
パリティ: なし
ストップビット長: 1bit
サムチェック: 有効
RUN中書込み: 可
GX Developerを使って設定をPLCへ書込む
パラメータをPLCへ書き込む
I/O割付の設定が完了したらPLCへ設定したパラメータを書込みます。PLCへパラメータを書込む時にはPLCをSTOP状態に
してから行ってください。
GX Developerのメニューから[オンライン]→[PC書込]を選択します。
画面が【画面.PC書込】に切替ります。
画面.PC書込
PLCへ書込む必要があるのはパラメータだけですので パラメータの[PC/ネットワーク/リモートパスワード]だけチェックし、
[実行]ボタンをクリックします。
PLCをリセットする
パラメータをPLCへ書込んだらPLCをリセットします。
リセット後に計算機リンクユニットの
・RUN
のLEDが点灯すれば計算機リンクユニットが利用可能な状態になります。
D-Sub9ピンクロスのシリアルケーブルでF&e Web Serverと接続してください。
※「MELSEC-Qシリーズ」「GX Developer」は三菱電機株式会社の登録商標です。
※その他製品名などは各社の登録商標です。
PLC資料.SYSMAC CS1/CJ1シリーズのEthernetを設定する
はじめに
オムロン株式会社 SYSMAC CS1/CJ1シリーズ の各機器の設定方法の詳細は、 オムロン株式会社 殿が提供する取扱説
明書等をご覧ください。
本ドキュメントでは SYSMAC CS1/CJ1 シリーズのPLCと設定用PCとを ペリフェラルポート接続ケーブルで接続し、 FA統合
ツールパッケージ CX-Programmer(Ver 6.11) を使って SYSMAC CS1 シリーズ用 Ethernetユニット CS1WETN21(ETN21Mode) を設定する方法を説明します。
PLC側のIPアドレスは自動生成方式を使って設定するものとします。
設定用PC、F&e Web Serverのネットワークの設定は完了しており、 各機器は下図のようにEthernetケーブルで接続されて
いるものとします。
図.設定用ネットワーク例
ハードウェアを装着する
CS1シリーズならベースユニットに電源、CPU、Ethernetユニットを装着します。
CJ1シリーズなら電源、CPU、Ethernetユニットをスタックしてユニットを接続します。
以下の説明ではCS1シリーズでEthernetユニットをCPUラックの2番(0,1はCPU)に取付けた場合の手順を説明します。
EthernetユニットのSW設定を以下の通りにします。
・UNIT No. = 0
・NODE No.X16^1 = C
・NODE No.X16^0 = 8
PLC側のFINS/UDPの自動生成方式によるIPアドレス設定では、
「ノードアドレス=IPアドレスのホストID*」
*.サブネットマスクが255.255.255.0の場合、IPアドレスの最終項目にあたる
の関係が成り立ちます。
PLCのIPアドレスが192.168.1.200でサブネットマスクが255.255.255.0の場合、 ホスト部である「200」を16進数表記した
「C8」がPLC FINSノードアドレス(DA1)になります。
またPLC側のノードアドレス(DA1)の設定可能範囲は 使用するEthernetユニットによって異なります。
メーカマニュアルでご確認ください(CS1W-ETN21の場合、1~254になります)。
Ethernetユニットを装着し終わったら電源をONにしてPLCを起動させます。
PLCが起動したら PC と PLC(CPU)を専用ケーブルで接続します。 これでハードウェアの準備は完了です。
CX-Programmerを使ってPLCから設定を読込む
ここでは自動オンライン接続を使ってPLCと接続した場合を説明します。
自動オンライン接続を使用すると、PLCからプログラムや現状のハードウェア構成、 各種設定などの項目が自動的に
読み込まれるため、通信に関する設定は
「CX-Programmerを使ってEthernetユニットを設定する」の「ネットワークパラメータの設定」
以降を実施する事となります。
最初から手動にて設定を行う場合は「CX-Programmerを使ってEthernetユニットを設定する」の項目以降を参照願いま
す。
CX-Programmerを起動します。
画面.CX-Programer初期画面
CX-Programmerが起動したら、メニューから[PLC]→「自動オンライン接続]→[接続ポート選択]で接続ポートを選択します。
画面.接続ポート選択
接続ポートを設定したら[PLC]→[自動オンライン接続]→「自動オンライン接続実行」でPLCに接続します。
自動オンライン接続を行うと以下のダイアログが表示されますので[はい]ボタンをクリックします。
画面.プログラム転送選択
[はい]ボタンをクリックすると自動転送処理が行われ、転送完了となります。
CX-Programmerを使ってEthernetユニットを設定する
新規プロジェクトの作成
メニューから[ファイル]→[新規作成]を選択します。
画面.PLC機種変更
ここではPLC機種に[CS1G/CJ1G]、ネットワーク種別を[Toolbus]とします。
選択が完了したら[OK]ボタンをクリックします。
PCパラメータ(I/O割付け)の設定
画面.プロジェクトツリー
PLCからパラメータを読込んだら、Ethernetユニットの設定を行います。
PLCの状態がプログラムモードであることを確認します*。
*.「運転モード」や「モニタモード」の場合はメニューから[PLC]→[動作モード]を選択し、 「プログラムモード」に変更してください。
続いて画面左端のプロジェクトツリーの[I/Oテーブル・ユニット設定]をダブルクリックして 下図[PLCのI/Oテーブル]を表示しま
す。
画面.PLCのI/Oテーブル
「[0000] CPUラック」の「02 [0000] 空きスロット」をダブルクリックし、 ユニット選択画面を表示します。
画面.ユニットの選択
「通信」→「CS1W-ETN21(ETN21 Mode)(Ethernetユニット)」を選択します。 選択が完了したら[OK]ボタンをクリックします。
ユニットの選択が終わると、ユニット番号の入力画面になります。
画面.ユニットの追加
Ethernetユニットに設定したユニット番号(ここでは0)を入力し、[OK]ボタンをクリックします。
設定が完了すると「画面.PLCのI/Oテーブル 」に戻ります。
ネットワークパラメータの設定
自動オンライン接続を使用してPLCから設定を読込んだ場合は、これ以降を設定することとなります。
PCパラメータ(I/O割付け)の設定が完了したらネットワークパラメータの設定を行います。
「画面.PLCのI/Oテーブル 」で先ほど設定したEthernetユニットをダブルクリックします。
ダブルクリックするとネットワークパラメータの設定画面が表示されます。
画面.パラメータの編集画面(CS1W-ETN21)
設定を行うパラメータは以下の通りです。
PLCに設定するIPアドレスを入力します。
ここでは 192.168.1.200 を入力します。
サブネットマスク 上で入力したIPアドレスに対するサブネットマスクを入力します。
ここでは 255.255.255.0 を入力します。
IPアドレス変換 FINSノードアドレスへの変換方式を選択します。
ここでは [自動生成方式(動的)] を選択します
IPアドレス
この他のパラメータの変更は必要ありません。
パラメータをPLCへ書き込む
「画面.パラメータの編集画面(CS1W-ETN21)」で設定が完了したら [転送[パソコン→ユニット]]ボタンをクリックして設定を
PLC/Ethernetユニットに 転送します。
画面.転送確認
転送確認画面が表示されますので[はい]ボタンをクリックします。
ボタンをクリックするとデータの転送が行われます。
画面.転送中
転送が完了すると「ユニットをリスタートしますか」と確認の画面が表示されますので、 [はい]ボタンをクリックしてユニットをリ
スタートさせます。
画面.ユニットのリスタート
動作の確認
設定に問題が無ければ、Ethernetユニットのリスタート後に、Ethernetユニットの
・RUN
・LINK
の2つのLEDが点灯します。またF&e Web Serverなどとの間に通信が発生した場合には、
・SD
・RD
の2つのLEDが点滅します。
PCから動作を確認する場合には、PCからPLCに対してpingコマンドを実行して Ethernetユニットと通信が行えるかを確認でき
ます。 pingコマンドはPCのスタートメニューから [スタート]→[すべてのプログラム]→[アクセサリ]→[コマンドプロンプト]を起動
し、
> ping 192.168.1.200
とPLCのIPアドレスを入力して実行します。
C:\>ping 192.168.1.200
Pinging 192.168.1.200 with 32 bytes of data:
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192.168.1.200:
192.168.1.200:
192.168.1.200:
192.168.1.200:
bytes=32
bytes=32
bytes=32
bytes=32
time=1ms
time<1ms
time<1ms
time<1ms
TTL=255
TTL=255
TTL=255
TTL=255
Ping statistics for 192.168.1.200:
Packets: Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),
Approximate round trip times in milli-seconds:
Minimum = 0ms, Maximum = 1ms, Average = 0ms
C:\>
のように 0% loss になっていればEthernetユニットの設定は完了です。
※「SYSMAC」「CX-Programmer」はオムロン株式会社の登録商標です。
※その他製品名などは各社の登録商標です。
FAQ.よくある質問
設定
F&e Web ServerのIPアドレスが分からなくなってしまいました。どうしたら良いでしょうか?
F&e Web ServerにはEthernet以外にアクセスする方法がありませんので IPアドレスを忘れてしまった場合にはアクセスが行
えなくなります。
この状態からは2つの方法で復旧が行えます。
1).ツールを利用してIPアドレスを確認/変更する
まずはF&e Web ServerのMODEスイッチを長押ししてシャットダウンします。
STATUS LEDが点灯/RUN LEDが消灯した状態になったら電源を切り、CFを抜き出します。
続いてPC(Windows 2000/XP以降)にF&e Web Serverのファイルシステム(ext2)に アクセスするためのソフトをインストールしま
す。
・Ext2IFS … http://www.fs-driver.org/index.html
このプログラムをインストールしたらF&e Web ServerのCFをPCに接続します(USB/PCMCIAなど)。
CFに接続後、ExploerでF&e Web ServerのCFを開き、
\etc\network\interfaces
というファイルをテキストエディタで開きます。
# /etc/network/interfaces -- configuration file for ifup(8), ifdown(8)
# The loopback interface
iface lo inet loopback
iface eth0 inet static
address 192.168.1.100
network 192.168.1.0
netmask 255.255.255.0
broadcast 192.168.1.255
赤字の箇所がIPアドレス/ネットワークの設定になりますので、 確認/編集を行ってください。
設定を確認/編集したらCFをF&e Web Serverに戻してください。
2).設定を初期状態(工場出荷時)に戻す
設定を初期状態に戻す方法は「2.11.設定を初期状態に戻す」を参照ください。
設定を初期状態に戻すとIPアドレスは 192.168.1.100 に戻ります。
設定を初期状態に戻しても、CFに保存していたデータファイルは残ります。
モニタリング
サンプル画面等で[x]マークが表示されてデータが表示されないのですが...
[x] マークは JavaApplet が実行できる環境がインストールされていない時に表示されます。
JavaApplet を実行するには Java Runtime Environment が必要です。
Windows XP SP1以降では Java Runtime Environment を別途にインストールする必要があります。
Java Runtime Environment は Sun Microsystems のWebサイト(http://jp.sun.com/)からダウンロードできます。
グラフが表示されないのですが...
グラフの表示には Adobe社 の提供する SVG Viewer のインストールが必要です。
SVG Viewer は Adobe社 のWebサイト(http://www.adobe.co.jp/svg/main.html)からダウンロードできます。
SVG(Scalable Vector Graphics)はXMLで記述されたベクター形式の画像フォーマットです。
グラフの表示にものすごい時間がかかるのですが...
1MBを超えるような大きなデータをグラフにすると、 表示までの処理に非常に長い時間を要します。
F&e Web Server本体でグラフを描画させる場合には500KB以下に抑えた描画用の 保存ファイルを作成し、それを使うことをお勧めします。
I/Oチェックは簡単に行えますか?
サービスが起動中の場合、 「2.3.デバイスの動作確認(一括モニタリング)を行う」 からF&eITモジュールやPLCに入力されている信号の状態
が一覧で確認できます。
また、【画面ファイル管理】 にある iocheck_js.php*1 や iocheck.php*2 からでも確認できます。
*1. Internet Exploer 6.0以降 または Mozilla Firefox 1.02以降 に対応
*2. JavaAppletの実行環境(Sun MicrosystemsのJREなど)が必要
イベントのチャート表示の設定を保存したいのですが...
イベントのチャート表示で設定した状態を保存する機能はありません。
ただし設定が含まれたURLを直接入力することで同等の機能を実現できます。
手順としては
1.表示したい設定を入力し、自動更新を有効にして[表示]ボタンをクリックする
2.画面が2回以上自動更新された後に、ブックマークに登録する
ブックマークに登録されたURLを入力すると設定済みの状態でチャート表示がされます。
ただ、これだけでは毎回同じ日時を指定してしまうことになりますので、 登録されたURL
http://192.168.1.100/cgi-bin/view_eventchart.php?
reload=on&interval=10&show_level=0&year=2005&month=12&day=2&hour=0&span=24
の&year=2005~&day=2までを削除します。
これを削除するとチャート表示を読み出した時に現在の日付がセットされ、 それ以外の[レベル]、[表示開始時]、[表示範囲]、[自動更新]の設
定は ブックマーク登録したままの状態で残ります。
自動更新も外すなら reload=on&の記述も削除してください。
複数グラフ表示の設定を保存したいのですが...
複数グラフ表示で設定された状態を保存する機能はありません。
ただし設定が含まれたURLを直接入力することで同等の機能を実現できます。
手順としては
1.表示したい設定を入力し、自動更新を有効にして[表示]ボタンをクリックする
2.画面が2回以上自動更新された後に、ブックマークに登録する
ブックマークに登録されたURLを入力すると設定済みの状態でチャート表示がされます。
このままだと自動更新が残りますが、これを止める場合には登録されたURLから reload=on&の記述を削除したURLを指定してください。
http://192.168.1.100/cgi-bin/view_graphs.php?
reload=on&interval=10&filename=/tmp/fws_data_5.csv&YCOMPRESS=20&YMAX_DATA=10&YMIN_DATA=-10&signal[0]=0&signal[1]=1&signal[2]=2&signal[3]=3&signa
JavaAppletの部品で使える画像形式は何がありますか?
JavaAppletの部品で使える画像形式は
・GIF形式(透過、インターレス、アニメーションは除く)
・JPEG形式
のみになります。BMP形式、PNG形式などは利用できません。
ファイル保存
ファイル保存できる件数の目安を教えてください。
F&e Web Serverが保存するファイルは以下の仕様になります。
1. 1信号1件あたりのデータ量は9バイト(データ8バイト+","の1バイト)である
2. 1件につき日時情報(YYYY/MM/DD hh:nn:ss)が19バイトが必ず付加される
3. 1件につき改行コード(CR+LF)が2バイトが必ず付加される
これらの仕様から保存するファイルの容量を算出するのに以下の計算式が導かれます。
1件あたりのデータ数 = 19(*1) + 2(*2) + 9(*3) x 信号点数
保存するファイル容量 = 件数 x 1件あたりのデータ数 = 件数 x ( 21 + 9 x 信号点数 )
*1 … 日時(YYYY/MM/DD hh:nn:ss)の 19byte
*2 … 改行コードの 2byte
*3 … 1信号当たりのデータ の9バイト(","含む)
1つの保存ファイルの上限は3MBですので、上記の式から件数を算出してください。
F&e Web Serverで収集したデータを外部から取得できますか?
F&e Web ServerではFTPサーバ、HTTPサーバが動作していますので、 両プロトコルよりデータ(CSVファイル)の取得が可能
です。
Windowsのファイル共有機能には対応しておりません。
・FTP
FTPでアクセスする場合には、ユーザー名「fws」、パスワード「fws」でログインすることで /home/fws/data 以下に置かれ
ているCSVファイルを取得できます。
RAM上にあるデータファイルは/tmp に置かれています。
・HTTP
HTTPでアクセスする場合には、
http://【IPアドレス】/data/
にアクセスすることで /home/fws/data以下に置かれているCSVファイルを取得できます。
RAM上にあるデータファイルには
http://【IPアドレス】/tmp/
からアクセスできます。
ファイル保存は最速でどれだけの間隔で行えますか?
最速で1秒間隔で保存できます。
ただし、速い間隔でファイル保存する場合、直接コンパクトフラッシュ(CF)に保存するのではなく、 RAM上に保存し、満了時に
CFに保存するように設定してください。
これを行わないとCFの寿命が極端に短くなります。
1時間に1件を保存した日報は作成できますか? (ファイル名は日毎に変える)
作成できます。
以下では
2005/12/02
2005/12/02
2005/12/02
…
2005/12/02
2005/12/02
00:00:00,…
01:00:00,…
02:00:00,…
22:00:00,…
23:00:00,…
のような日報データを作成する例を説明します。
1時間毎(NN:00:00に保存)ということですので【定期保存】にチェックを付け 【毎月】【毎日】【毎時】【00】分【00】秒【毎曜日】を指
定します。
記録する期間は1日とですので、+αを考慮して【保存件数】を 30件にします。
この30件は仮の数値ですので25以上であればもっと大きくても構いません。
日報のようにデータの保存を切替えるタイミングが日時で行うものには 【満了割込み】が有用ですので、これも設定します。
【満了割込みを有効にする】にチェックを付け、 【毎月】【毎日】【23】【00】分【02】秒【毎曜日】を指定します。
満了割込みの設定を行うことで、最初に設定された30件に関係無く、 指定された日時になるとファイルが自動的に切り替わり
ます。
切り替わったファイルはCFに 指定されたファイル名+タイムスタンプ.csv の名前で保存されます。
イベント発生時に1秒毎で前後20秒の記録が欲しいのですが、可能でしょうか?
ファイル保存設定とイベント条件設定を下記のように設定すれば可能です*。
*ver 1.04~のみ可能です。それ以前のバージョンではできません。
まずはファイル保存設定で常に40秒間分のデータをRAMに保存するように設定します。
1秒毎ということですので【定期保存】にチェックを付け 【毎月】【毎日】【毎時】【毎分】【毎秒】【毎曜日】を指定します。
記録する期間は前後20秒ということですので、【保存件数】を40件にします。
このファイルは古いものから順に上書きして「常に最新の40件」を記録させたいので ファイル満了時の動作で【古いものから
上書き】を選択します。
ファイル保存の設定は以上です。この状態で設定を保存し、保存した設定番号を控えておきます。
続いてイベント条件の設定を行います。
イベントの検出する信号、値は通常通りに設定します。
「~msec(sec)連続で」で指定するイベント検出までの時間の設定ですが、 「前後20秒」ということですので、 イベントの検出を
わざと遅らせるために 20 秒 を指定します。
そして「常に最新の40件」を収集しているデータをCFにコピーするコマンドをイベント発生のコマンド欄に入力します。
この時に使用するコマンドは /usr/local/bin/loggerctrl --dump です。
このコマンドでは[ファイル保存設定の番号-1]の値を指定する必要がありますので、 保存設定の番号が3ならば2を指定しま
す。
/usr/local/bin/loggerctrl --dump 2
これを入力し、コマンド実行の【発生】にチェックを付け、設定を保存します。
この2つの設定を行うことで
1.常に最新の40秒のデータがRAMに保存される
2.トリガになる値が設定値を超えた20秒後に1のファイルがコンパクトフラッシュに保存される
= トリガ発生前後20秒のファイルがCFに保存される
ようになり、目的のファイルを作成することができるようになります。
通信
COM-2(FIT)GY、COM1-PD(FIT)GYを取り付ける場合のDeviceIDには何を指定したらよいですか?
他のF&eITモジュールと同様に0~7までの数値で、 重複が無い数値を指定してください。
通信経路(モデム/LAN)に異常が発生した場合、メール送信はどうなりますか?
F&e Web Serverのメール送信処理は、 メール送信指示があった際に3回までリトライを行います。
3回リトライしても送信できなかったメールは破棄します。
また、送信中のメールが10個以上になった場合には古いメールの送信要求から順に 要求の削除を行います。
メールの送信要求は1度削除されるとメール再送の対象にはなりません。
通信経路の異常が復旧すると、送信待ちになっていたメールの送信が再開します。
通信経路(モデム/LAN)に異常が発生した場合、FTP転送はどうなりますか?
F&e Web ServerのデータファイルのFTP転送は再送処理を行いません。
メールを送信する時にどれだけの通信量が発生しますか?
メール1件あたり約2,000byte(15パケット程度)の通信が発生します。
ダイアルアップルータとして利用できますか?
ダイアルアップルーターとしてはご利用いただけません。
F&e Web ServerのPPPサーバの機能はクライアントと1対1で接続するためのものであり、 ダイアルアップとEthernet間のルー
ティングを行いません。
PLC
PLCでアクセスできるリレー、レジスタは?
F&e Web Serverがアクセスできるリレー、レジスタを以下に示します。
【三菱電機 MELSEC-Aシリーズ】
X、Y、M、L、S、B、F、TS、TC、TN、CS、CC、CN、D、W、R
【三菱電機 MELSEC-Qシリーズ】
SM、SD、X、Y、M、L、F、V、B、D、W、TS、TC、TN、SS、SC、SN、CS、CC、CN
SB、SW、S、DX、DY、Z、R、ZR
【三菱電機 MELSEC-FXシリーズ】
X、Y、M、S、TS、TN、CS、CN、D、R
【松下電工 FPシリーズ】
X、Y、R、L、T、C、SV、EV、DT、FL、LD
【オムロン SYSMAC-CS1/CJ1シリーズ】
CIO、WR、HR、AR、TIM、CNT、DM、E0~EC
【JTEKT TOYOPUC-PC3Jシリーズ】
PRG.No.1~3の X、Y、T、C、L、M、V、S、N、R、D、B
拡張エリアのU、EB
制御
F&e Web Serverで機器を制御したいのですが?
F&e Web Serverから機器を制御するには以下の流れで行います。
(1).イベントを使ってF&e Web Serverへの入力を監視
(2).イベントを検出したらコマンド*を使って出力を制御
* … 出力制御で利用可能なコマンドには デジタル出力を操作するdiowrite、 アナログ出力を操作するdactrl、 FeWSサービス
起動中にPLCへデータを書き込むがあります。
システム
シャットダウン処理をせずに電源を切ったらどうなりますか?
最悪の場合、CFが破損する可能性があります(本体に物理的損壊はありません)。
必ずシャットダウン処理を行い、電源断が可能な状態になってから電源を切ってください。
システムの再起動にはどれくらいの時間がかかりますか?
システムの再起動には30秒程度かかります。
その他
印刷用のオンラインマニュアルはありますか?
http://F&e Web ServerのIPアドレス/cgi-bin/manual.php
にアクセスしてみてください。印刷用に調整されたオンラインマニュアルが表示されます。
章毎に印刷する場合には
目次 ~ ご使用になる前に
1章
2章
3章
4章
5章
付録 ~
…
…
…
…
…
…
…
http://F&e
http://F&e
http://F&e
http://F&e
http://F&e
http://F&e
http://F&e
を開き、Webブラウザから印刷してください。
Web
Web
Web
Web
Web
Web
Web
ServerのIPアドレス/cgi-bin/manual.php?chap=0
ServerのIPアドレス/cgi-bin/manual.php?chap=1
ServerのIPアドレス/cgi-bin/manual.php?chap=2
ServerのIPアドレス/cgi-bin/manual.php?chap=3
ServerのIPアドレス/cgi-bin/manual.php?chap=4
ServerのIPアドレス/cgi-bin/manual.php?chap=5
ServerのIPアドレス/cgi-bin/manual.php?chap=a
より進んだ技術的質問と回答
・Webで特定のホストからのみアクセスを許可したい
・イベント検出でシャットダウンを行う
・イベント検出時に任意の件名+本文でメールを送る
・生存確認用に定期的にメールを送信させる
・2台以上のF&e Web Server Exを連携させる
・ イベント検出時に他のF&e Web Server ExのDOをON/OFFする
Webで特定のホストからのみアクセスを許可したい
F&e Web ServerではWebサーバに Apache※ Version 1.3を使用しています。
Apacheのアクセス制限機能を使うことで特定のホストからのみ接続を許可したり、
パスワードの認証の有無を設定したりすることができます。
Apacheのアクセス制限機能は、
・ファイルへアクセスの設定ファイル(/usr/apache/.htaccess)
・ユーザー管理を行うパスワードファイル(/usr/apache/.pass)
から構成されます。
後者の/usr/apache/.passはF&e Web Serverの [システム設定]→[Webユーザー設定]で操作します。
実際にアクセス制限を行う場合は前者の/usr/apache/.htaccessを編集して行います。
本文章では以下のアクセス制限を行うための.htaccessを紹介します。
・IPアドレス 192.168.1.X以外からのアクセスは拒否する
・全てのファイルにパスワード認証を行う
これ以外のアクセス制限を行う場合にはApacheのドキュメントを参照して作業を行ってください。
.htaccessの編集を行う場合にはF&e Web Serverに telnetし、rootユーザーで作業を行う必要があります。
rootユーザーになりrommodeコマンドでCFを書込み可能にしviエディタで編集します。
viエディタの使い方やLinuxの操作方法の説明は割愛させて頂きます。
telnet時のユーザー名やrootのパスワードは 「3.10.telnet/ftpサービスを停止・開始する」 を参照ください。
.htaccessの編集後は直ちにその設定が反映されます(再起動等は必要ありません)。
F&e Web Serverの工場出荷時の.htaccessは以下のようになっています。
AuthUserFile /usr/apache/.pass
AuthGroupFile /dev/null
AuthName 'ByPassword'
AuthType Basic
<Limit POST GET PUT>
#require user fws
</Limit>
<Files p1_*>
AuthType Basic
AuthName "F&e Web Server Series Login"
AuthUserFile /usr/apache/.pass
require valid-user
</Files>
<Files conf_*.php>
AuthType Basic
AuthName "F&e Web Server Series Login"
AuthUserFile /usr/apache/.pass
require valid-user
</Files>
<Files info_device.php>
AuthType Basic
AuthName "F&e Web Server Series Login"
AuthUserFile /usr/apache/.pass
require valid-user
</Files>
IPアドレス 192.168.1.Xからのアクセスのみ許可し他は拒否する
.htaccessを以下のように編集します。
赤字の部分を追記してください。
AuthUserFile /usr/apache/.pass
AuthGroupFile /dev/null
AuthName 'ByPassword'
AuthType Basic
<Limit POST GET PUT>
#require user fws
</Limit>
<Files p1_*>
AuthType Basic
AuthName "F&e Web Server Series Login"
AuthUserFile /usr/apache/.pass
require valid-user
</Files>
<Files conf_*.php>
AuthType Basic
AuthName "F&e Web Server Series Login"
AuthUserFile /usr/apache/.pass
require valid-user
</Files>
<Files info_device.php>
AuthType Basic
AuthName "F&e Web Server Series Login"
AuthUserFile /usr/apache/.pass
require valid-user
</Files>
order deny,allow
deny from all
allow from 192.168.1.
これで192.168.1.X以外のアドレスからF&e Web Serverにアクセスしても、 「403 Forbidden」のエラーが表示され、ページが表示
されなくなります。
全てのファイルにパスワード認証を行う
.htaccessを以下のように編集します。
AuthUserFile /usr/apache/.pass
AuthGroupFile /dev/null
AuthName 'ByPassword'
AuthType Basic
<Limit POST GET PUT>
#require user fws
</Limit>
<Files *>
AuthType Basic
AuthName "F&e Web Server Series Login"
AuthUserFile /usr/apache/.pass
require valid-user
</Files>
これで全てのファイルに対してパスワード認証が行われるようになります。
※「Apache」はApache Software Foundationが開発・配布しているソフトウェアです。
イベント検出でシャットダウンを行う
F&e Web ServerにUPS(無停電電源装置)からの接点出力信号を入力し、
停電を検出した際にシャットダウンさせる方法を説明します。
シャットダウン(shutdownコマンド)は通常rootユーザーでしか行えませんが、
イベント検出時に実行されるコマンドはrootユーザー権限では実行されず、
一般ユーザーであるcontecユーザーの権限で実行されます。
このままではイベント検出時にshutdownコマンドが実行できませんので、 sudoコマンドを経由してshutdownを実行します。
イベント検出時のコマンドには
sudo /sbin/shutdown -h now
と記述します。
sudoコマンドを経由することでcontecユーザー権限で実行したshutdownは root権限で実行され、正常にシャットダウンが行え
るようになります。
イベント検出時に任意の件名+本文でメールを送る
F&e Web Serverではイベント検出を知らせるメールでは 件名、本文に「警報メッセージ」+「信号名」+「信号値」が含まれた
定型フォーマットで送信が行われます。
Subject : [FeWS01] 1:1 警報メッセージ1
Date: Tue, 3 Jun 2003 13:45:56 +0900(JST)
From: [email protected]
To: [email protected]
F&eWS: FeWS01 [イベントNo:レベル]=1:1
2006/05/09 11:22:33
(警報1):警報メッセージ1
アナログ入力2-1=4.137[復旧]
標準のイベント検出時のメール内容
この定型フォーマットの一部を任意に変更したメールを送信する方法を以下に示します。
F&e Web Serverには 「メールを送信する」のように コマンドでメールを送信する機能があります。 この機能を使うことで任意
の内容のメールを送信できます。
メール送信用のスクリプトを作成
まずは任意の内容を送信する為のスクリプト(bash)を作成します。
スクリプトは改行コードをLFで、日本語文字コードを使う場合には EUCを用いて作成します。
作成する内容は以下の通りです。
#!/bin/bash
echo 0 [email protected] "件名" "本文" > /dev/elogparam
[email protected]には 送信先のメールアドレスを記述します。 「[email protected],[email protected]」のように 「,」区切り
で複数のメールアドレスを指定できます。
件名にはメールのSubject(件名)に含ませる内容を記述します。 記述の際に半角スペース、制御記号*3と「\」が含まれないよ
うにしてください。半角スペースやこれらの制御記号は全角に置き換えて使用してください。 件名は全角40文字まで入力可能
です。 それ以上になると省略されます(入力自体は全角100文字まで可能です)。
本文にはメールの本文に含ませる内容を記述します。 本文も件名の時と同様に記述の際に半角スペース、制御記号*1が含
まれないようにしてください。 本文の途中に改行を含めたい場合には本文中に「\n」を含めると、それが改行に置き換えられ
ます。
本文は100文字以内になるように調整してください。
*1.制御記号 … 「"」「'」「&」「<」「>」「$」「%」「!」「?」「;」「~」「|」「{」「}」「[」「]」「*」「`」などのシェルスクリプトの制御文字
メール送信用のスクリプトをF&e Web Serverに転送
以下では下記のスクリプトファイルを作成したものとして話を進めます。
telnet/ftpの使い方は 「3.10.telnet/ftpサービスを停止・開始する」 を参照ください。
#!/bin/bash
echo 0 [email protected] "件名123456789012345678901234567890" "本文1行目\n本文2行目\n本文
3行目\n123456789012345678901234567890" > /dev/elogparam
ファイルを作成したらF&e Web Serverの/home/fws/conf以下にmailsend.shという名前で ファイルを転送*2します。
スクリプトを転送したら、このスクリプトに実行属性を付与*3します。
telnetでF&e Web Serverにユーザー:contecでログインし
$ chmod 777 /home/fws/conf/mailsend.sh
を実行します。
*2.接続はユーザー:contecで行ってください。
また改行コード、文字コードがおかしくならないようにバイナリ転送してください。
*3.FFFTPなどのFTPクライアントソフトからならtelnetせずとも属性変更が可能です。
メール送信のテストを行う
スクリプトを転送したらtelnet(ユーザー:contec)でログインし、 スクリプトの動作テストを行います。
$ /home/fws/conf/mailsend.sh
メールが以下のように届けばOKです。
Subject : [FeWS01] 123456789012345678901234567890
Date: Tue, 9 May 2006 11:22:35 +0900(JST)
From: [email protected]
To: [email protected]
FeWS01
2006/05/09 11:22:33
件名123456789012345678901234567890
本文1行目
本文2行目
本文3行目
123456789012345678901234567890
mailsend.sh実行時のメール内容
FeWS01の箇所はF&eWS名称で、タイムスタンプと共に表示を無くすことはできません。
スクリプトをイベントに登録する
スクリプトの動作を確認したら、イベント条件設定の実行コマンドで先ほどのスクリプト(/home/fws/conf/mailsend.sh)を指定し
ます。
登録後にF&eWSサービスを再起動し、イベントを検出させてみて動作を確認してください。
生存確認用に定期的にメールを送信させる
「スケジュール設定」と「メール送信先設定」「警報メッセージ設定」 を組み合わせることで機能を実現できます。
まずは定期的にメールを送信するメールアドレスを「メール送信先設定」から設定します。
続いて送信するメールに含めるメッセージを「警報メッセージ設定」から設定します。
メールアドレスとメッセージを登録したら、「スケジュール設定」にメールを送信する コマンドを登録します。 登録するコマンド
は、
echo 0 S0 L0 exists > /dev/elogparam
です。
S0はメール送信先を表し、メール送信1を指定する場合にはS0を指定します。
Sの後の0にはメール送信先の登録番号-1の値をセットします。
L0は警報メッセージを表し、警報メッセージ1を指定する場合にはL0を指定します。
Lの後の0には警報メッセージの登録番号-1の値をセットします。
コマンドに上記を登録したら、送信する日時を設定します。
日時の設定方法は「2.8.定期実行処理を行う」を参照ください。
これらを設定すると該当の日時に以下のメールが送信されます。
Subject : [FeWS01] 0 警報メッセージ1
Date: Tue, 27 Jun 2006 13:00:00 +0900(JST)
From: [email protected]
To: [email protected]
F&eWS: FeWS01 [イベントNo:レベル]=0
2006/06/27 13:00:00
(警報1):警報メッセージ1
exists