パッシブインジケータ

有機酸・アンモニア検知用
袋からとり出して、置くだけで低濃度の酸・アルカリ性ガスを簡単に測定
パッシブインジケータは文化財に影響を与える低濃度の有害物質を検知するインジケー
タです。パッシブインジケータは主に検知剤、除去剤および本体(外殻)から構成されて
おり、有機酸、アンモニアの2種類のインジケータがあります。
検知剤は、検知する物質と反応して,呈色反応する薬剤を含浸し乾燥したものであり、
除去剤は,検知する物質と検知剤との反応を妨害する(干渉する)物質を,検知剤に導入
する前にあらかじめ除去するものです。
このため、有機酸とアルカリが混在する環境であっても、目的とする低濃度の有害物質
を正確に検知できます。
■特徴
1.電源を必要とせず、置くだけで測定ができます。
2.小さく(直径 24mm、厚さ 8mm)
、狭い空間に設置で
きるとともに、変色を目視で簡単に確認できます。
3.多種類のガスが共存する環境でも、影響を受けずに有
機酸、アンモニアガスに反応します。※注意事項参照
4.個別包装のため、保管中に変色する恐れが有りません。
5.測色計の利用により、48 時間の暴露時間で数値デー
タを簡単に得る事が可能です。また、暴露時間短縮により
パッケージ写真
高濃度の測定も可能です。
一箱にインジケータ20個、色見本、
説明書が入っております
←インジケータは個別包装
されております。測定直前
にはさみなどで開封し、測
定後は再び袋に入れ、アル
ミテープ等で密閉してくだ
さい。
インジケータ写真
左:有機酸インジケータ 右:アンモニアインジケータ
■パッシブインジケータ構造
観察用窓
有機酸検知剤
観察用窓
アンモニア検知剤
干渉ガス除去剤
干渉ガス除去剤
ガス透過孔
有機酸インジケータ 検知剤が青→緑(黄色味のある緑)に変色
ガス透過孔
アンモニアインジケータ 検知剤が赤→黄色に変色
■パッシブインジケータ価格
商品名
アンモニアインジケータ
有機酸インジケータ
型番
梱包単位
CID-3
1箱
(20個入)
CID-80
1箱
(20個入)
<施工性>
■パッシブインジケータ測定例
○空気中の有機酸、アンモニア濃度を測定する場合
○エアチューンコートは、一般的な水性塗料と同様ローラーや刷毛
等で塗布可能です。
1)測定したい箇所で、クリップにはさむなどしてガス透過孔が室内
大気中にさらされるように設置します。
(設置日時を記録してください)
○指定のトナーによる色調整が可能です。
2)設置してから4日後、完全変色していなければ各濃度は基準値以 ↑クリップを使用した設置例
○ガス吸着性能を発揮するには、2週間以上の乾燥期間が必要です。
下と考えられます。
乾燥期間中は水分の蒸散を促進し、水分とともに合板や接着剤から
3)測定終了後、インジケータが個別包装されていた袋を利用し、密封します。
発生する微量有機酸を除去するため、十分な換気を行って下さい。
注意事項)
※アンモニアインジケータの場合、エアチューンシート等の酸性ガス吸着シートに近接して設置しますと、呈色反応に使用す
<低環境負荷>
る試薬が影響を受け、通常より早く変色してしまう恐れがあるため、必ず
10cm 以上離して設置してください。
※4日経過以前に完全変色している場合、各濃度が基準値以上存在しておりますのでご注意ください。
エアチューンコート施工例
○エアチューンコートは水性塗料であり、ホルムアルデヒドやトルエン、
※変色には個体差がありますので、変色時期が多少前後する可能性があります。
※共存ガスの干渉:有機酸インジケータは二酸化窒素に対して有機酸同様に変色し、酢酸に対しておよそ2倍の感度がありま
キシレン等をはじめとする14物質は含まれておりません。
すが、アンモニア、アセトン、酢酸エチル、トルエン、ホルムアルデヒドは、共存もしくは単独で変色に干渉しません。
アンモニアインジケータは、酢酸、アセトン、酢酸エチル、トルエン、ホルムアルデヒドに対し、共存もしくは単独で変色
に干渉しません。
参考データ
○全体まで変色しなかった場合
○完全変色時
イン ジ ケ ー タを
袋 から 取り出し 、
○ガス吸着速度測定
4日間暴露
↓
約 27 ℓのアクリルチャンバー内に酢酸ガス/アンモニアガスを充満させ、エアチューンコートを約
270g/ ㎡塗布したガラ
検 知 剤 の 変 色を
スクロス(280mm 280mm)及び内部の空気撹拌用のファンを設置し、各時間ごとのチャンバー内部のガス濃度を測定。
チェック
該当ガスが基準値以上存在する 該当ガスは基 準 値 以 下です。引
※基準値濃度
●チャンバー内部の各種ガス濃度変化
ため、直ちに対策が必要です。
酸・・・175ppb付近
アンモニア・・・30ppb
チャンバー内アンモニア濃度変化
チャンバー内酢酸濃度変化
※各基準濃度に設置した場合のインジケータ変色例
10000
12000
対象ガス
設置前
1日
FAN+エアチューンコート
11000
10000
アンモニア
濃度(ppb)
8000
0
10000
7000
1
200
2
150
8000
7000
(30ppb)
6000
6000
3
100
5000
5000
4
100
4000
4000
5
70
3000
3000
6
70
4日
5日
FAN+エアチューンコート
アンモニア(FAN+ATC)
経過時間(時)
濃度(ppb)
0
8000
1
24
2
12
17
7
18
6日
7日
完全変色
5
完全変色
2000
2000
基準濃度付近
1000
(175ppb)
1000
0
0
0
1
2
に設置
酢酸
3日
9000
経過時間(時)
基準・推奨濃度
酢酸
2日
酢酸(FAN+ATC)
9000
に設置
き続き予防対策を怠らないよう
ご注意ください。
3
4
5
6
0
1
2
3
経過時間(時)
経過時間(時)
4
5
完全変色
6
内外テクノス試験値
完全変色
○現場実測事例
推奨濃度付近
展示室壁面に対し、施工前、施工後のアンモニア、有機酸濃度をパッシブインジケータにて測定、測色計にて濃度換算を実施。
(80ppb)
に設置
●エアチューンコートによる濃度変化
項目
アンモニア
有機酸
完全変色
塗布前
塗布後
※パッシブインジケータの変色は、検知剤が全面にわたり変色した状態を示します。
12ppb
6ppb
44ppb
27ppb
<仕様>
商品名
型番
エアチューンコート
ATC
■パッシブインジケータ測色計
内外テクノス測定値
パッシブインジケータ測色計は、パッシブインジケー
タの僅かな色調の変化をカラーセンサーで数値化するこ
とでより精度の高い濃度の測定を可能とする測色計で
す。 梱包単位
1缶
(16kg)
測色計のご購入、測定依頼につきましては、下記にお
問い合わせ下さい。
パッシブインジケータ測色計
お問い合わせは
〒 135-0064 東京都江東区青海
2-43 青海フロンティアビル
15F
2-4-24
〒 103-0023 東京都中央区日本橋本町
4-8-15 ネオカワイビル8F
TEL
TEL
003(5500)7517 FAX
3(3278)5323 FAX
003(5500)7546
3(3278)5361
パッシブインジケータ:株式会社ガステック
エアチューンコート:大阪ガスケミカル株式会社
〒 163-1010 東京都新宿区西新宿
3-7-1 新宿パークタワー 10 階
〒162-0845
東京都新宿区市谷本村町1-1 住友市ヶ谷ビル11階
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東京都新宿区市谷本村町1-1 住友市ヶ谷ビル11階
〒 356-0051 埼玉県ふじみ野市亀久保
1150 TEL(049)261-3611
TEL(03)5325-5221 http://www.naigai-technos.co.jp/
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TEL03-5261-3415 http://www.naigai-technos.co.jp/
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