総合検査案内カタログ

2016-17
IDEXX LABORATORY SERVICES
アイデックス 検査サービス
総合検査案内 www.idexx.co.jp
先進の国内検査センターとグローバル・ネットワーク。
動物医療に特化した世界標準の外注検査サービスをご提供します。
Contents
IDEXX Laboratory Services
■ 本誌掲載のマークについて/海外への外注検査項目一覧/検査方法用語 ………………………………………………… 1
検査依頼方法
■ 検査依頼書の記入方法
…………………………………………………………………………………………………………………………
3
■ 検体の取り扱い方法 ……………………………………………………………………………………………………………………………… 6
■ 検体の提出(送付)
方法
…………………………………………………………………………………………………………………………
7
■ 検体容器 ……………………………………………………………………………………………………………………………………………… 8
カテゴリー別総合検査案内
1 血液化学検査
……………………………………………………………………………………………………………………………………
11
スクリーニング(Chem 18、
Chem 16、Chem 11、Chem 18+電解質、Chem 16+電解質、Chem 11+電解質、Chem 21+電解質)/
IDEXX SDMATM(単項目)/トリプシン様免疫反応物質(c-TLI、f-TLI )/膵特異的リパーゼ(Spec cPLTM、
Spec fPLTM )/
コバラミン(VB12)/葉酸/総胆汁酸(TBA )/フルクトサミン/犬 CRP /Cardiopet®proBNP(NT-proBNP )
2 血液学的検査
……………………………………………………………………………………………………………………………………
15
血球計算/ PT(プロトロンビン時間)/APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)/フィブリノーゲン/ FDP
3 内分泌検査
………………………………………………………………………………………………………………………………………
16
血清総サイロキシン(T4)/遊離サイロキシン(FT4)/犬甲状腺刺激ホルモン(c-TSH )/トリヨードサイロニン(T3)/
犬サイログロブリン自己抗体(TgAA )/コルチゾール/犬インスリン
4 感染症検査
………………………………………………………………………………………………………………………………………
18
猫白血病ウイルス(FeLV )抗原/猫免疫不全ウイルス(FIV )抗体/猫コロナウイルス(FCoV )抗体/
抗体/犬糸状虫成虫(HW )
抗原/猫糸状虫(HW )
抗原・抗体/
猫トキソプラズマ(TOXO )
抗体/ライム病 C6抗体/ SNAP 4 Dx ®スクリーニング/レプトスピラ抗体
Brucella canis(ブルセラ・キャニス)
5 RealPCRTM検査(リアルタイム PCRによる感染症検査)……………………………………………………………………… 22
犬下痢パネル/猫下痢パネル/犬呼吸器疾患(CRD )パネル/猫上部呼吸器疾患・猫結膜炎パネル/犬ベクター媒介疾患パネル/
猫ベクター媒介疾患パネル/猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV )パネル/皮膚糸状菌パネル/犬猫輸血ドナーパネル/
猫ぶどう膜炎パネル/犬ヘモプラズマ(CHM )パネル/猫ヘモプラズマ(FHM )パネル/犬ジステンパーウイルス(CDV )/
Babesia spp.(バベシア)/猫免疫不全ウイルス(FIV )/Candida spp.(カンジダ)ほか
6 病理組織検査
……………………………………………………………………………………………………………………………………
33
病理組織検査/皮膚病理組織学的検査/皮膚病臨床評価診断/解剖病理組織検査/免疫染色
7 細胞診
………………………………………………………………………………………………………………………………………………
35
細胞診検査/血液塗抹検査/骨髄吸引塗抹検査
8 結石分析 …………………………………………………………………………………………………………………………………………… 36
9 自己免疫検査
……………………………………………………………………………………………………………………………………
37
抗核抗体(ANA )/直接クームス試験/犬リウマチ因子/アセチルコリンレセプター抗体(Ach-R抗体)/犬咀嚼筋筋炎抗体
10
犬アレルギー検査
………………………………………………………………………………………………………………………………
38
スクリーニングアレルゲンパネル/スタンダードアレルゲンパネル/昆虫アレルゲンパネル/周辺環境アレルゲンパネル
11
薬物分析検査
……………………………………………………………………………………………………………………………………
43
フェノバルビタール/臭化カリウム(KBr )/ジゴキシン
12
尿検査
………………………………………………………………………………………………………………………………………………
44
尿中一般/尿中蛋白/クレアチニン比(UPC )
13
細菌学的検査
14
会員専用診断サービス………………………………………………………………………………………………………………………… 55
……………………………………………………………………………………………………………………………………
45
診断支援サービス/標本写真作製
診断医紹介
……………………………………………………………………………………………………………………………………………
57
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………
61
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
65
検査料金
索引
■本誌掲載のマークについて
証明書
海外へ空輸して実施しております。輸送のための検疫には、レプトスピラおよび狂犬病感染の恐れのない動物よ
り採取された検体であることを証明する「検体採取証明書」が必要となります。依頼書の「検体採取証明書」欄に
ご署名(フルネーム)
、
ご捺印の上、
ご依頼ください。
海 外
海外へ空輸して実施しております。
冷 凍
凍結保存してください。
冷 蔵
4℃前後で保存してください。
室 温
20℃前後で保存してください。
■海外への外注検査項目一覧
IDEXX(US)
猫免疫不全ウイルス抗体〈 WB〉、猫糸状虫抗原・抗体、Brucella canis 抗体、ライム
病 C 6 抗体、RealPCRTM の一部の項目、犬インスリン、FT4〈ED RIA 〉、T3、サイロ
イドセット〈ED RIA 〉、犬サイログロブリン自己抗体、臭化カリウム(KBr)、ジゴキシン、
結石(尿路結石のみ)、犬アレルギー検査
Texas A&M University GI Lab
f-TLI
University of California San Diego
アセチルコリンレセプター抗体
犬咀嚼筋筋炎抗体
Urolithiasis Laboratory(California)
結石(尿路結石以外)
■検査方法用語
RIA(Radio Immunoassay )放射性免疫測定法
標識物質としてラジオアイソトープ(RI )を用いた免疫測定法。測
定感度が高く、さまざまな物質を測定可能。しかし、アイソトープ
の取り扱いができる環境がないと利用できない欠点がある。
CLEIA(Chemiluminescent Enzyme Immunoassay )
化学発光酵素免疫測定法
被検物質に対する抗体を担体に固相したものに、検体および酵
素標識抗体を反応させ、これに化学発光基質を加えると酵素に
よって基質が分解され、酵素量に応じて発色する。
ED RIA(Equilibrium Dialysis Radio Immunoassay )
平衡透析 RIA 法
アフィニティークロマトグラフィー法
半透膜を用いて平衡透析を行い、得られた遊離ホルモンのみを
RIAによって測定する方法。透析に時間がかかるが、遊離している
ホルモンのみを正確に測定できるという利点がある。
クロマトグラフィーの一種で、主として生体高分子
(蛋白質や核酸)
同士または低分子物質とのアフィニティー
(親和性)によって物質
を分離する方法である。
ELISA(Enzyme-Linked Immunosorbent Assay )
酵素免疫測定法
抗原または抗体をマイクロプレートに固相化したものを用いた
EIA 。
IFA(Indirect Fluorescence Antibody Method )
間接蛍光抗体法
標識物質として蛍光色素(FITCなど)を用いた免疫測定法。反応
産物を特殊な蛍光顕微鏡で検出する。
WB(Western Blot Method )ウエスタンブロット法
ニトロセルロース膜上での特異的抗原抗体反応により抗体を検
出する。ニトロセルロース膜には、抗原タンパクが分子量に応じて
解離したものが転写されているので、目的とする抗原タンパクに対
する抗体を特異的に検出できる。ヒトでは HIV、ネコでは FIVの確
認検査として確立されている。
リアルタイム PCR
(Real-time Polymerase Chain Reaction )
PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)の変法。DNAの増幅時に蛍光を発
する特殊なプローブを検体に加え、専用の装置で増幅させること
で、リアルタイムで増幅をとらえることができる。電気泳動が不要
であるためコンタミネーションがほとんど起こらない、反応時間が
短くてすむなど利点が多い。
検査依頼書の記入方法
検査依頼書は検査項目により4 種類(総合/病理・細胞診/細菌学/診断支援)
をご用意いたしております。
検査依頼方法
検査項目に則した依頼書にご記入ください。
■ 総合検査依頼書記入方法
2枚複写式(アイデックス提出用、病院控え各1枚)になっておりますので、ご記入の際には束から離すか、下敷きを入れてご記入
ください。
検査依頼書ご記入の注意点
依頼書は1患者につき1枚ご使用ください。
検査項目が複数ある場合には、該当する検査項目を1枚の依頼書で複数チェックしてください。
(検体量が足りなくなる恐れがある場合には、チェック欄に優先順位をご記入ください)
カテゴリー別総合検査案内
依頼書に記載されていない項目をご依頼の際は、余白または備考欄にご記入ください。検体採取証明書が必要なものは、1枚目に
ご署名・ご捺印をお願いいたします。
遊離サイロキシン(FT4)、サイロイドセット1 ∼ 3をご依頼の際は、ご希望の検査方法(CLEIA 法、ED RIA 法)をご記入ください。
ご指定がない場合は CLEIA法で検査を実施いたします。
アイデックス処理欄には、何も記入しないでください。
ご記入後は、
1枚目を検体と一緒にお送りください。なお、2枚目(病院控え)
は、
お手元に保管していただきますようお願いいたします。
■病院 ID
間違いのないようにご確認願います。
診断医紹介
■負荷試験等で複数検体をご依頼の場
合は依頼書および Tubeにも番号など
を明記してください。
例:preと post、①と②
■飼主名/患者名
必ずカタカナで記入してください。
検査料金
■ 検体採取証明書
証明書 の項目をご依頼の際は1枚目の「検体採
取証明書」欄にご署名(フルネーム)、ご捺印の
上、送付してください。
索 引
■ご希望の依頼書などにチェックしてく
ださい。
PCで書き込み可能な各検査依頼書はホームページ(www.idexx.co.jp )からダウンロード可能です。
ホーム コンパニオンアニマル 検査サービス 総合検査案内 検査依頼書
3
IDEXX Laboratory Services
検査依頼方法 1
■ 病理・細胞診検査依頼書記入方法
検査依頼方法
3 枚複写式(アイデックス提出用2枚、病院控え1枚)になっておりますので、ご記入の際には束から離すか、下敷きを入れてご記入
ください。
検査依頼書ご記入の注意点
依頼書は1患者につき1枚ご使用ください。
検査項目が複数ある場合には、該当する検査項目を1枚の依頼書で複数チェックしてください。
ご記入後は、
1・2枚目を検体と一緒にお送りください。なお、3枚目(病院控え)
はお手元に保管していただきますようお願いいたします。
■病院 ID
間違いのないようにご確認願います。
カテゴリー別総合検査案内
■飼主名/患者名
必ずカタカナで記入してください。
■所見の有無をお選びください。
■スライド標本返却は有料です。p.63
をご覧ください。
※チェックがない場合は返却不要とさせていただき
ます。
■記入もれにご注意ください。
診断医紹介
■ 検体、病変の状況に関する情報は、
できるだけ詳 細にご記 入ください。
また、診断に関するご希望などがご
ざいましたらご記入ください。スペー
スが不足する場合は、別紙を添付し
てください。
検査料金
■ 細胞診検体の性状について詳しく
ご記入ください。
■液状検体をご依頼の際は直接塗抹/
沈渣塗抹のうち、どちらのご依頼か
をご明記ください。
■血液・骨髄塗抹検査をご依頼の場合
は必ず血球計算のデータをご記入く
ださい。
■ご希望の依頼書にチェックしてください。
索 引
※単位にご注意ください。
■ 皮膚病理組織学的検査
ご依頼の際は、ホームページ(www.idexx.co.jp )から専用依頼書をダウンロードください。
ホーム
コンパニオンアニマル
検査サービス
総合検査案内
検査依頼書
PCで書き込み可能な各検査依頼書はホームページ(www.idexx.co.jp )からダウンロード可能です。
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アイデックス検査サービス
4
検査依頼書の記入方法
検査依頼方法 1
■ 細菌学的検査依頼書記入方法
検査依頼方法
3 枚複写式(病院控え1枚、アイデックス提出用 2 枚)になっておりますので、ご記入の際には束から離すか、下敷きを入れてご
記入ください。
検査依頼書ご記入の注意点
依頼書は1患者につき1枚ご使用ください。
検査項目が複数ある場合には、該当する検査項目を1枚の依頼書で複数チェックしてください。
ご記入後は、
2 3枚目を検体と一緒にお送りください。なお、1枚目(病院控え)
はお手元に保管していただきますようお願いいたします。
カテゴリー別総合検査案内
■ 病院 IDと病院名をご記入ください。
■ 飼主名/患者名
必ずカタカナで記入してください。
■提出材料を必ず選んでください。
■薬剤感受性試験において「標準薬剤
セット」
(p.49)以外の追 加薬剤の
ご希望はこちらにご記入ください。
(追加薬剤一覧表 p.51 ∼ 52)
診断医紹介
■目的菌一覧(p.46)にある細菌をご要
望の場合はこちらにご記入ください。
検査料金
■ご注文等をご記入ください。
索 引
■ 診断支援サービスの依頼書記入方法
会員専用診断サービス(p.54)をご参照ください。
PCで書き込み可能な各検査依頼書はホームページ(www.idexx.co.jp )からダウンロード可能です。
ホーム コンパニオンアニマル 検査サービス 総合検査案内 検査依頼書
5
IDEXX Laboratory Services
検体の取り扱い方法
検査依頼方法 2
■ 採血
検査依頼方法
①皮膚のアルコールが乾いてから採血する。
②注射器の内筒を静かに引き、必要量を採血する。
■ 容器への分注
(1)容器のふたを開ける。
(2)注射器の針を外す。
(3)検査目的別の採血容器に血液が管壁を伝わるように、注射筒を静かに押して
適量を注入する。
(4)容器のふたをしっかりと閉じる。
(5)ゆっくり静かに容器を転倒混和する。
血清分離剤入り容器またはプレーンの場合には容器を斜めに静置すると凝固が促進されます。
注2
フィルムシール栓容器の場合は、専用の“再栓キャップ ”をご利用ください。
分離剤
カテゴリー別総合検査案内
注1
■ 血清
(血漿)
分離
(1)
血漿検体は採血後すみやかに遠心分離してください。血清検体は容器の内壁に固着している血液(血餅)
を、
先の細いガラス棒
(竹串など)で容器を1周させるようにして内壁からはがし、遠心分離してください。
(2)バランスを取り2000G
(回転数は遠心器により異なります)以上5 ~ 10 分遠心します。回転式は次式により求められます。
回転数(rpm )=
遠心力(G )
×10
1118×半径(cm )
回転数のおおよその目安(半径:ローター中心部∼管底)
8
(3)上清を検体送付用チューブに移し替えて送付してください。
注1
溶血、
乳びは検査結果に影響を与える場合がありますので、
ご注意ください。
回転数(rpm )
半径(cm )
回転数(rpm )
10
4 ,200
22
2 ,800
12
3 ,800
24
2 ,700
14
3 ,500
26
2 ,600
16
3 ,300
28
2 ,500
18
3 ,100
30
2 ,400
20
3 ,000
診断医紹介
■ 検体送付
半径(cm )
(1)
検体送付用チューブに名前を明記したラベルを貼り、チャック付きビニール袋に入れ密封する。
(2)
破損、
送付時の紛失防止のため、ビニール袋の周りを厚紙やエアーマット等で保護する。
※漏れやすいチューブがございますので、
必ず密封できる小袋に入れてください。
検体取り扱い時の検体溶血の主な要因とその対処
対処
細い採血針での採血
動物種に適応する最低のゲージを使用
してください
皮膚消毒用アルコールの混入
アルコールが乾いてから採血してください
シリンジの過度の吸引
シリンジはやさしく引いてください
注射等の擦りあわせ不良
(ガラス注 射器 使 用時)
検査料金
原因
分離剤
擦りあわせのよいものを使用してください
採血針は必ずはずして分注してください
勢いよくチューブに分注した
管壁に沿わせるように静かに分注してくだ
さい
シリンジ内の泡もチューブに分注した
シリンジ内の泡は分注しないでください
分注後チューブを上下に振った
静かに転倒混和してください
索 引
採血針をはずさずにチューブに分注した
名前
検査により血清、血漿、EDTA血漿、クエン酸ナトリウム血漿、EDTA全血等、必要検体の種類が異なります。
それぞれに適した採血管と検体量をご利用ください。
アイデックス検査サービス
6
検体の提出(送付)
方法
検査依頼方法 3
◦検査結果に影響を与えますので、検体の提出(送付)方法は、厳守してください。
検査依頼方法
◦検査により必要な検体量が定まっておりますので、各検査項目の検体量をご用意ください。
検体
郵送
Chem 18 / Chem 16 / Chem 11
血清またはヘパリン血漿
検査項目
宅配便
普通便
冷蔵便
冷凍便
×
×
○
○
○
犬 Cardiopet ®proBNP
血清・EDTA 血漿
×
×
○
猫 Cardiopet ®proBNP
血清・EDTA 血漿
×
×
○
○
上記以外
血清
×
×
○
○
血球計算
全血
×
×
○
×
凝固検査
クエン酸ナトリウム血漿
×
×
×
○
コルチゾール
血清・血漿
×
×
○
○
上記以外
血清
×
×
○
○
FeLV 抗原(IFA)
全血
×
×
○
×
猫糸状虫抗原・抗体、Brucella canis 抗体、
ライム病 C 6 抗体、レプトスピラ抗体
血清
×
×
○
○
上記以外
血清・血漿
×
×
○
○
パラフィン包埋組織
○
○
×
×
上記以外
×
×
○
×
病理組織
ホルマリン固定組織、
作製済みのスライド標本
○
○
×
×
細胞診
塗抹標本
○
○
×
×
結石分析
結石
○
○
×
×
抗核抗体
血清・血漿
×
×
○
○
直接クームス試験
全血
×
×
○
×
犬リウマチ因子
血清
×
×
○
×
アセチルコリンレセプター抗体・犬咀嚼筋筋炎抗体
血清
×
×
○
○
犬アレルギー
血清
×
×
○
○
薬物分析
血清
×
×
○
○
尿
×
×
○
×
血液化学
血液学
カテゴリー別総合検査案内
内分泌
感染症
RealPCRTM
免疫
診断医紹介
尿検査
注1
一般定性・UPC
送付方法が弊社の指定以外の場合、ご依頼をお受けできないことがありますので、ご注意ください(指定外材料・指定外動物種などは事前にご連絡く
ださい)
。
注2 原則的に、
弊社の定める休日(年末年始)
は、
検査を実施しておりませんので、
検査実施日に到着するようにお送りください。
*特に FeLV IFA 検査、直接クームス試験、
尿検査、
血液学検査は、検体採取から到着日までの期間が短くなっておりますのでご注意ください。
注3
宅配便等をご利用の際には、送料のご負担をお願いしております。
検査料金
■ 所要日数について
検体の弊社到着日を0日(到着日)
とし、
土・日・祝日を除く営業日で計算いたします。
■ 検体の保管期間
◦検 査検体は、検査結果報告後、右記の期間弊社にて保管し、
その後は処分させていただきます。
◦原則として検体の返却はいたしません。
索 引
7
IDEXX Laboratory Services
検体
保管期間
血清・血漿
3週間
全血・尿
3日
ホルマリン固定組織
3週間
パラフィンブロック
3年間
スライド標本
1年間
(病理スライドは6 ヶ月)
細菌検査用
3週間
PCR検査
3週間
検体容器
検査依頼方法 4
容 容器品 量 容量 検 主な検査項目と用途 包 包装単位 会 会員価格(本体価格) 般 一般価格(本体価格)
検査依頼方法
・ご注文はお電話(0120 - 71- 4921)またはご注文専用 FAX(03 - 5301 - 6701)で承ります。
・無料の容器につきましては、一回のご注文につき、一包装単位までとさせていただきます。
お届けまでに日数がかかりますので、余裕を持ってご注文ください。
・血液培養用カルチャーボトルのお取り扱いはございません。
血清分離用チューブ
容
リチウムヘパリンチューブ
容
量
1 ~ 4 ml(分注後、
キャップを閉めたまま
の状態で長時間保存しないでください)
Chem 18 / Chem 16 / Chem 11
100本 会 ¥5 ,250 般 ¥7,000
量
包
1 ~ 3 ml(分注後、
キャップを閉めたまま
の状態で長時間保存しないでください)
血清を使用するすべての検査
100本 会 ¥5 ,250 般 ¥7,000
EDTA採血管
量
1 ml
直接クームス・FeLV(IFA )
/ NT-proBNP /
コルチゾール(血漿)/ 血球計算
100本 会 ¥3 ,750 般 ¥5 ,000
容
検体送付用チューブ
検
検
包
検
包
カテゴリー別総合検査案内
容
診断医紹介
ml 検
容
ビオライト・封入剤専用ビン
包
1.5
血清・血漿の輸送用
100本 会 ¥ 2 ,000 般 ¥2 ,300
スライド標本の封入
ビオライト(100g)
・ビンセット / ¥ 5 ,500 / ¥ 6 ,000
ビオライト(100g)/ ¥ 4 ,500 / ¥ 5 ,000
封入剤専用ビン / ¥ 1,500 / ¥ 1,700
容
検体送付用広口容器
容
量
50 ml
病理検査(ホルマリン検体)
20 個 会 ¥2 ,000 般 ¥2 ,300
1枚 検 細胞診 / 血液塗沫 / 骨髄塗沫
20枚 / ¥ 3 ,000 /¥ 3 ,450
50枚 / ¥5 ,000 /¥ 5 ,750
量
検
包 会 般
検査料金
索 引
検
包
スライドケース
量
包 会 般
アイデックス検査サービス
8
検体容器(会員様限定)
検査依頼方法 4
検査依頼方法
・ご注文はお電話(0120 - 71- 4921)またはご注文専用 FAX(03 - 5301 - 6071)で承ります。
・無料の容器につきましては、一回のご注文につき、一包装単位までとさせていただきます。
お届けまでに日数がかかりますので、余裕を持ってご注文ください。
カテゴリー別総合検査案内
診断医紹介
容
クエン酸ナトリウム採血管
容
滅菌スピッツ管
量
量
包
1 ml 検 PT / APTT / フィブリノーゲン / FDP
5本 会 無 料
包
10 ml 検 尿検査・細菌学的検査
20本 会 無 料
嫌気ポーター
容
容
シードスワブγ1号(好気用)
・2号
(嫌気用)
検
検
細菌学的検査 包 5本 会 無 料
※ PCR検査には使用できません。
細菌学的検査 包 10本 会 無 料
アイデックス検査サービス 専用検体送付箱(集荷エリア外の会員様限定)
検査料金
“検体の梱包って意外と面倒…”
“もっと手軽に検査を依頼したい!”
そんな会員様の声にお応えして、便利にお使いいただける検体送付箱をご用意しました。
無償にてご提供しておりますので、是非一度お試しください。
索 引
愛称:ラボックス
■ 簡単
・簡単に組み立てられ、
手軽に検体を送ることができます。
・蓋のロック機能により、ガムテープを使わずに箱を閉じること
ができます。
■ 便利
・中蓋が検体の揺れを抑えるため、
基本的には緩衝材は不要です※1。
・マイクロチューブ1本からスワブまで、様々な大きさ・数の検体容
器※2をコンパクトに収納することができます。
※1 全血検体は冷えすぎによる凍結を防ぐため、
軽く緩衝材を巻くことをお勧め
します。
※2 一般検査専用です。病理・細胞診検体のご依頼にはお使いいただけません。
■ エコ
・再生紙を原料とし、
使用後もリサイクルが可能なエコ仕様です。
■ 検体送付箱は無料です。
■ ご注文は、お電話(0120 -71 - 4921)またはご注文専用 FAX(03 - 5301 - 6701)で承ります。
■ 10 枚1組での発送となりますので、最大 3 組までご希望の組数をお知らせください。
9
IDEXX Laboratory Services
カテゴリー別
総合検査案内
カテゴリー別総合検査案内
1
血液化学検査
検査依頼方法
■ スクリーニングパネル
●
●
●
●
●
カテゴリー別総合検査案内︵血液化学検査︶
●
●
■ 犬トリプシン様免疫反応物質(c-TLI )
■ 猫トリプシン様免疫反応物質(f-TLI )
■ 犬膵特異的リパーゼ(Spec cPLTM )
■ 猫膵特異的リパーゼ(Spec fPLTM )
■ コバラミン(VB12)
/葉酸セット
■ 総胆汁酸(TBA )
■ フルクトサミン(FRT )
■ 犬 CRP
■ Cardiopet ®proBNP(NT-proBNP )
Chem 18
Chem 16
Chem 11
Chem 18+電解質
Chem 16+電解質
Chem 11+電解質
Chem 21+電解質
料金は p.61をご覧ください。
検査項目名
項目数
Chem 18
診断医紹介
海 外
検体量
保存方法
0 .5 ml
18
血清または
ヘパリン血漿
Chem 16
16
Chem 11
11
0 .3 ml
Chem 18 +電解質
21
0 .5 ml
Chem 16 +電解質
19
Chem 11 +電解質
14
Chem 21 +電解質
24
IDEXX SDMATM(単項目)
1
犬トリプシン様免疫反応物質(c-TLI )※1
1
0 .3 ml
猫トリプシン様免疫反応物質( f -TLI )※1
1
0 .5 ml
犬膵特異的リパーゼ(Spec cPLTM )
1
0 .2 ml
猫膵特異的リパーゼ(Spec fPLTM )※1
1
コバラミン(VB12)
/ 葉酸セット
※1
2
所要日数
血清
0 .4 ml
0 .4 ml
0 ~2
0 .3 ml
0 .6 ml
血清または
ヘパリン血漿
血清
0 .3 ml
または
冷 凍
7~10
0 .2 ml
0 .6 ml
検査料金
総胆汁酸(TBA )
1
0 .3 ml
フルクトサミン(FRT )
1
0 .3 ml
犬 CRP
1
0 .3 ml
犬 Cardiopet ®proBNP(NT-proBNP )
1
猫 Cardiopet ®proBNP(NT-proBNP )
1
血清または
EDTA 血漿
冷 蔵
0 ~2
0 .3 ml
1~3
0 .3 ml
※1 採血前は12時間の絶食が望まれます。
コバラミン(VB12)
/葉酸 セット検査
索
検査項目名
引
c-TLI/コバラミン / 葉酸セット
海 外
Spec cPLTM/コバラミン / 葉酸セット
血清 0.7 ml
c-TLI/Spec cPLTM/コバラミン / 葉酸セット
血清 0.8 ml
f-TLI/コバラミン / 葉酸セット
血清 0.8 ml
Spec fPL /コバラミン / 葉酸セット
血清 0.7 ml
f-TLI/Spec fPLTM/コバラミン / 葉酸セット
血清 0.9 ml
TM
海 外
検体量
※2 セットに含まれる Spec fPLTM、
コバラミン、
葉酸につきましては、
結果を0 ~ 2日でご報告いたします。
11
IDEXX Laboratory Services
保存方法
所要日数
血清 0.7 ml
冷 蔵
または
冷 凍
0 ~2
7~10※2
0 ~2
7~10※2
■検査説明および結果解釈
犬膵特異的リパーゼ(Spec cPLTM )
≦200μg/L:膵炎は除外されます。肝疾患、
腎疾患、
胃腸疾
スクリーニングパネル
た項目のセットです。
:猫の総合スクリーニング検査に適し
Chem 16(+電解質)
た項目のセットです。
:麻酔前検査や若齢期の犬・猫の健康
Chem 11(+電解質)
診断に適した項目のセットです。
Chem 21+電解質:Chem 18に AST、CK、TRIGが追加され
たセットです。
201~ 399μg/L:膵炎の可能性がありますので、再検査の
実施が推奨されます。臨床徴候が存在する場合は他の疾患
を除外した上で1 ~ 2週間後に再検査を実施し、
無症候性な
ら3 ~ 4週間以内に再検査を実施することが推奨されます。
≧400μg/L:膵炎が示唆されます。
猫膵特異的リパーゼ(Spec fPLTM )
≦3.5μg/L:血清 Spec fPLTM濃度は正常範囲内です。膵炎
IDEXX SDMATM以外、
単項目での依頼は承っておりません。
カテゴリー別総合検査案内︵血液化学検査︶
注1
患および他の疾患の検査を実施してください。
検査依頼方法
:犬の総合スクリーニング検査に適し
Chem 18(+電解質)
である可能性は低いと考えられます。臨床症状を引き起こす
トリプシン様免疫反応物質(TLI )
他の疾患について、
詳細に検査することが推奨されます。
トリプシノゲンは、膵臓に特異的な酵素であり、膵臓が正常
な場合において血中に逸脱するトリプシノゲンは少量です。
膵外分泌不全(EPI )の原因である膵外分泌腺房細胞萎縮が
おこると TLIは減少します。したがって他の小腸性下痢では基
準範囲内であるのに対し、
EPIにおいてはほとんど検出不能と
なることから鑑別診断を行うことが可能です。また、
TLIは急
性膵炎(発症初期)において高値を示すといわれています。
低値…膵外分泌不全
3.6 ~ 5.3μg/L:血清 Spec fPLTM濃度が上昇しています。膵炎
の可能性があると考えられます。臨床症状が継続するようであ
れば2週間後に Spec fPLTMを再評価し、また臨床症状を引き
起こす他の疾患について詳細に検査することが推奨されます。
≧5.4μg/L:膵炎の可能性が高いと考えられます。危険因子
や併発疾患(例:IBD、
胆管肝炎、
糖尿病など)の検査を実施す
ることが推奨されます。治療への反応を評価するには、定期
的な Spec fPLTMのモニタリングが有用です。
高値…急性膵炎(発症初期)、
腎不全など
スクリーニングパネル内容
Chem 18
Chem 16
Chem 11
Chem 18
+電解質
Chem 16
+電解質
Chem 11
+電解質
Chem 21
+電解質
項目数
18
16
11
21
19
14
24
TP
○
○
○
○
○
○
○
Alb
○
○
○
○
○
○
○
Glob
○
○
○
○
○
○
○
Alb/Glob
○
○
○
○
○
○
○
ALT
○
○
○
○
○
○
○
ALP
○
○
○
○
○
○
○
GGT
○
○
○
○
○
Tcho
○
○
○
○
○
Tbil
○
○
○
○
○
Glu
○
○
○
○
Amy
○
○
Lip
○
○
BUN
○
○
○
○
○
○
○
Cre
○
○
○
○
○
○
○
IDEXX SDMATM
○
○
○
○
○
○
○
BUN/Cre
○
○
○
○
○
○
○
P
○
○
○
○
○
Ca
○
○
○
○
○
Na
○
○
○
○
K
○
○
○
○
Cl
○
○
○
○
診断医紹介
項目
○
AST
検査料金
○
TG
○
○
○
○
○
索 引
○
CK
アイデックス検査サービス
12
コバラミン(VB12)
・葉酸
・2012年7月18日受付分から国内での検査実施となりました。
検査依頼方法
これにより所要日数が弊社到着日から2日でのご報告に短縮
されました。
・いずれも核酸代謝などに関与する水溶性のビタミンです。
Cardiopet®proBNP(NT-proBNP )
・NT-proBNPは N末 端プロ B型ナトリウム利 尿ペプチド
(N-terminal pro B-type natriuretic peptide )の略称で、
BNP(B型ナトリウム利尿ペプチド)の副産物です。BNPは
主に心室壁より分泌されるホルモンで、ナトリウム利尿およ
通常は貯蔵が充分にありますので、低値は長期にわたる栄
び血管拡張作用を持ち、血圧を低下させて心筋への負荷を
養の吸収不良を反映している場合があります。
軽減します。心疾患が進行するにつれて心室壁はより伸展
コバラミン:遠位小腸(回腸)
で吸収される
するようになり、
BNPが大量に放出されることがわかっていま
低値…膵外分泌不全(EPI )、近位小腸での細菌の過剰増
す。NT-proBNPには BNPのような生理作用はありませんが、
殖、遠位小腸を侵す疾患
カテゴリー別総合検査案内︵血液化学検査︶
高値…臨床的な意義は少ない
葉酸:近位小腸で吸収される
BNPよりも半減期が長く、
心疾患時の血中濃度が著増するた
め、
心疾患のマーカーにより適していると考えられています。
・臨床徴候のある患者における呼吸器疾患と心疾患の鑑別
低値…近位小腸を侵す疾患
や心疾患や心不全の臨床徴候がある患者の評価、無症候
高値…近位小腸での細菌の過剰増殖、溶血など
の猫における心疾患の検出にお使いいただけます。
・患者が心不全であっても NT-proBNP濃度の有意な上昇が
フルクトサミン
・2012年7月18日受付分から国内での検査実施となりました。
これにより所要日数が弊社到着日から2日でのご報告に短縮
されました。
・フルクトサミンは過去2 ~ 3週間の平均血糖値を反映してい
ます。短期間でグルコース制御の改善や悪化を検出するこ
とができ、治療中の糖尿病の血糖コントロールの指標など
に用いられています。
見られない場合があります。臨床徴候や身体検査、その他
の検査結果などとともに総合的に判断してください。
注1
診断および治療方針の決定は、その他の検査結果も含めて総合的
に行ってください。
注2
室温で保存された血清検体においてはNT-proBNP濃度が低下する
ことがあります。
注3
検体は採血後3日以内に弊社に到着するようにご依頼ください。
1. 犬 NT-proBNP(心雑音がある犬またはリスク犬種の場合)
<900 pmol/L
心筋への負荷や伸展が増大している可能性は低い
と考えられます。現時点では臨床的に有意な心疾
患の可能性は低いと考えられます。注1
900 ~ 1800
pmol/L
心筋への負荷や伸展の増大が認められ、現時点で
臨床的に有意な心疾患の可能性が高いと考えら
れます。臨床症状(呼吸器症状、運動不耐性など)
が見られる場合は、それが心 疾患によるものかそ
れ以外の原因によるものかを鑑別することは困難
です。さらに詳細な追加検査を行うことが推奨さ
れます。注2
>1800 pmol/L
心筋への負荷や伸展の増大が認められ、現時点で
臨床的に有意な心疾患の可能性が高いと考えら
れます。臨床症状(呼吸器症状、運動不耐性)が
見られる場合は心不全が原因である可能性が高
いと考えられます。詳細な追加検査を行うことが
強く推奨されます。注2
総胆汁酸
診断医紹介
絶食時の血清胆汁酸濃度は胆汁酸の腸肝循環を反映してい
ます。血清胆汁酸濃度評価は、動物を12時間絶食させた後
(食前)
と食事を与えてから2時間後(食後)に採血を行い評価
を行います。空腹時、食後またはその両者の異常高値は、胆
汁中への分泌、肝臓へ回帰する門脈循環経路の障害、または
肝細胞への取り込みの障害を意味するといわれています。
注1
採取条件(食前・食後)
を必ずご記載ください。
検査料金
注1
ドーベルマンで NT-proBNPが≧735 pmol/Lの場合には、無症候
の拡張型心筋症のリスクの上昇が認められます。
注2 僧帽弁疾患がある体重20 Kg未満の犬で NT-proBNPが
>1500 pmol/Lの場合には、今後12 ヶ月以内に心不全を発症す
るリスクが上昇しています。
注3
索 引
13
IDEXX Laboratory Services
肺高血圧症や腎疾患等の併発疾患の影響により NT-proBNP濃
度が上昇することがあります。
2 . 猫 NT-proBNP
心筋への負荷や伸展が増大している可能性は低い
と考えられます。現時点では臨床的に有意な心疾
患の可能性は低いと考えられます。
100 ~ 270
pmol/L
心筋への負荷や伸展が増大している可能性が高
いと考えられます。さらに正確な情報を得るため
に、心エコー検査が推奨されます。呼吸器症状が
あっても、それらが心不全に伴って起こっている可
能性は低く、その他の原因の鑑別のために他の診
断方法をご検討ください。
>270 pmol/L
心筋への負荷や伸展が増大している可能性が高
いと考えられます。呼吸器 症状がある場合、それ
らが心不全に伴って起こっている可能性が高く、さ
らに詳細な検査が推奨されます。
注1
甲状腺機能亢進症、
高血圧または重度の高窒素血症の猫の場合はNTproBNPが上昇することがあるため、
さらに詳細な検査が推奨されます。
検査依頼方法
<100 pmol/L
カテゴリー別総合検査案内︵血液化学検査︶
参考基準値等一覧
検査項目名
略号
5.1~7.5
2.6~3.9
2.1~4.3
17~45
18~93
15~162
~9
132~344
31~92
~0.4
60~123
401~1395
137~721
9~30
0.5~1.4
0~14
2.2~5.9
9.0~11.4
43~290
141~156
3.9~5.5
109~121
8.0~43.6
5.7~8.7
2.6~4.0
2.8~5.0
16 ~36
34~120
13~119
~2.5
80~290
25~110
~0.8
74~150
617~2045
8~323
15~33
0.8~2.1
0~14
2.8~6.9
8.3~10.7
53~251
146~159
3.2~5.4
113~124
~200
252~908
7.7~24.4
~9.0
~14.9
177~314
~1
~900
12.0~82.0
~3.5
290~1500
9.7~21.6
~8.2
~14.9
191~349
~100
単位
g/dL
g/dL
g/dL
U/L
U/L
U/L
U/L
mg/dL
mg/dL
mg/dL
mg/dL
U/L
U/L
mg/dL
mg/dL
μ g/dL
mg/dL
mg/dL
U/L
mmol/L
mmol/L
mmol/L
ng/mL
μ g/L
μ g/L
μ g/L
ng/L
μ g/L
μ mol/L
μ mol/L
μ mol/L
mg/dL
pmol/L
pmol/L
検査方法
注釈
ビューレット法
BCG法
※1
※1
JSCC対応法
JSCC対応法
IFCC対応法
JSCC対応法
酵素法
酵素比色法
酵素法
ヘキソキナーゼ・UV法
JSCC対応法
酵素比色法
ウレアーゼ・UV法
酵素法
酵素免疫測定法
モリブデン酸直接法
o-CPC法
JSCC対応法
希釈電極法
希釈電極法
希釈電極法
CLEIA法
RIA法
ELISA法
ELISA法
CLEIA法
CLEIA法
酵素サイクリング法
酵素サイクリング法
比色法
免疫比濁法
ELISA法
ELISA法
※1
※1
※3
※4
※6
※1
※1・※3
※2
※1
検査料金
※1・※2
※5
※5
溶血により測定値が実際の値より高くなります。
乳びにより測定値が実際の値より高くなります。
溶血は測定値に影響します。
乳びは測定値に影響します。
測定上限値(犬 10 ,000 pmol/L 、猫 1500 pmol/L )
を超えた場合、上限値オーバーのご報告となり、
数値のご報告はいたしません。
溶血により測定値が実際の値より低くなることがあります。
索 引
※1
※2
※3
※4
※5
※6
猫
診断医紹介
総蛋白
TP
アルブミン
Alb
グロブリン
Glob
アスパラギン酸トランスフェラーゼ
AST
アラニンアミノトランスフェラーゼ
ALT
アルカリホスファターゼ
ALP
ガンマグルタミルトランスフェラーゼ
GGT
総コレステロール
Tcho
トリグリセライド
TG
総ビリルビン
Tbil
グルコース
Glu
アミラーゼ
Amy
Lip
リパーゼ
尿素窒素
BUN
クレアチニン
Cre
IDEXX SDMATM(対称性ジメチルアルギニン) IDEXX SDMATM
リン
P
カルシウム
Ca
クレアチニンキナーゼ
CK
Na
ナトリウム
カリウム
K
クロール
Cl
c-TLI
犬トリプシン様免疫反応物質
猫トリプシン様免疫反応物質
f-TLI
犬膵特異的リパーゼ
Spec cPLTM
猫膵特異的リパーゼ
Spec fPLTM
コバラミン
VB12
葉酸
総胆汁酸(食前)
TBA
(食後)
TBA
フルクトサミン
FRT
犬 CRP
CRP
NT-proBNP
犬 Cardiopet ®proBNP
猫 Cardiopet ®proBNP
NT-proBNP
参考基準値
犬
■ ご依頼時の注意点
■ 検体が足りなくなる恐れがある場合には検査依頼書に優先順位を記入してください。
■ 以下の場合はご依頼をお受けできないことがございます。
・強度の溶血または乳び検体の場合
指定の条件をみたしていない検体
・検体材料 ・検体量 ・動物種 ・保存輸送状態 など
アイデックス検査サービス
14
2
カテゴリー別総合検査案内
血液学的検査
検査依頼方法
■ 血球計算 ■ PT(プロトロンビン時間) ■ APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)
■ フィブリノーゲン ■ FDP
料金は p.61をご覧ください。
検査項目名
血球計算
検体量
※1
EDTA全血0 .5 ml
PT/APTTセット ※1
保存方法
※2
※4
冷 凍
※5
所要日数
クエン酸ナトリウム血漿 0 .5 ml ※3
フィブリノーゲン ※1
カテゴリー別総合検査案内︵血液学的検査︶
冷 蔵
クエン酸ナトリウム血漿 0 .3 ml ※3
PT/APTT/フィブリノーゲンセット
※1
クエン酸ナトリウム血漿 0 .8 ml
FDP ※1
※3
0 ~2
クエン酸ナトリウム血漿 0 .3 ml ※3
※1 検体の取り扱いおよび提出方法(p.6~ 7)に従い、
採血後48 時間以内に弊社に到着するようご送付ください。
※2 抗凝固剤には必ずEDTAを使用し、十分転倒混和してください。
※3 凝固検査用の血漿採取には、抗凝固剤として3 .2%クエン酸ナトリウムを使用し、クエン酸ナトリウム:全血=1:9の割合で処理してください。それ以外の抗凝固剤は、
測定結果に影響します。採血後直ちに抗凝固剤入りの容器に移し転倒混和の後、血球分離を行い、中間層が混入しないように血漿成分のみを検体送付チューブに採
取してください。
※4 必ず冷蔵便をご利用ください(冷凍便不可)。
※5 必ず冷凍便をご利用ください(冷蔵便不可)。
■検査説明および結果解釈
血球計算
参考基準値等一覧
検査項目名
診断医紹介
赤血球数
網状赤血球数
ヘモグロビン濃度 ヘマトクリット 平均赤血球容積
平均赤血球ヘモグロビン量
平均赤血球ヘモグロビン濃度
白血球数
好中球数
リンパ球数
単球数
好酸球数
好塩基球数
好中球(%)
リンパ球(%)
単球(%)
好酸球(%)
好塩基球(%)
血小板概数
参考基準値
犬
猫
5.39~8.70
7.12~11.46
10~110
3.0~50.0
13.4~20.7
10.3~16.2
38.3~56.5
28.2~52.7
59~76
39~56
21.9~26.1
12.6~16.5
32.6~39.2
28.5~37.8
4.9~17.6
3.9~19.0
2.94~12.67
2.62~15.17
1.06~4.95
0.85~5.85
0.13~1.15
0.04~0.53
0.07~1.49
0.09~2.18
0~0.1
0~0.10
略号
検査料金
RBC
RET
Hgb
HCT
MCV
MCH
MCHC
WBC
Neu
Lym
Mon
Eos
Bas
Neu
Lym
Mon
Eos
Bas
Plat
143~448
155~641
単位
検査方法
M/μL
K/μL
g/dL
%
fL
pg
g/dL
K/μL
K/μL
K/μL
K/μL
K/μL
K/μL
%
%
%
%
%
K/μL
電気抵抗法
レーザー多角度偏光散乱分離法
非シアンメトヘモグロビン変法
注釈
レーザー多角度
偏光散乱分離法
電気抵抗法
※1
※1 血小板は時間の経過とともに凝集が進むため、測定値は概数でのご報告となります。時間の経過とともに実際の値よりも低くなります。
※1 全血での放置および室温保存を避けてください。測定結果に影響します。
血液凝固
溶血、
乳び検体の場合、
測定結果に影響する可能性があります。
※2 血球混入、
※3 薬剤治療中は測定値に影響することがあります。ご使用中の薬剤製品の添
付文書の詳細を参照してください。
15
検査
項目名
検査方法
PT
APTT
FIB
凝固時間法/
粘度変化感知方式
FDP
ラテックス免疫
比濁法
IDEXX Laboratory Services
参考基準値
犬
猫
6.3~13.3
10.6~16.8
90~255
7.0~12.7
10.0~28.0
87~340
<4.0(犬・猫)
単位
注釈
sec
sec
mg/dl
※1
μg/ml
■ ご依頼時の注意点
~
索 引
参考基準値等一覧
※3
■ 以下の場合はご依頼をお受けできないことがございます。
■ 指定の条件をみたしていない検体
・検体材料 ・検体量 ・動物種 ・保存輸送状態
・採取日から弊社到着までの日数 など
カテゴリー別総合検査案内
内分泌検査
3
検査依頼方法
■ 血清総サイロキシン(T4 ) ■ 遊離サイロキシン(FT4 )
■ 犬甲状腺刺激ホルモン(c-TSH ) ■ トリヨードサイロニン(T3 ) ■ 犬サイログロブリン自己抗体(TgAA ) ■ コルチゾール ■ 犬インスリン
料金は p.61 ~ 62をご覧ください。
検査項目名
検査方法
遊離サイロキシン(FT4)
〈CLEIA 〉
証明書
証明書
証明書
証明書
証明書
EIA法
血清 0 .3 ml
CLEIA法
血清 0 .3 ml
遊離サイロキシン(FT4)
〈 ED RIA 〉 平衡透析 RIA法
追加遊離サイロキシン(FT4)
〈 ED RIA 〉※1
保存方法
所要日数
0 ~2
血清 0 .6 ml
平衡透析 RIA法
血清 0 .6 ml
犬甲状腺刺激ホルモン(c-TSH )
CLEIA法
血清 0 .3 ml
トリヨードサイロニン(T3)
CLEIA法
血清 0 .5 ml
7~14
冷 蔵
または
冷 凍
0 ~2
参考基準値
犬
単位
猫
0.9~4.4
0.9~3.8
μ g/dL
7.7~38.6
9.0~33.5
pmol/L
9.0~47.4
15.4~55.3
pmol/L
9.0~47.4
15.4~55.3
pmol/L
0.02~0.32
ng/mL
55~150
5~8
解釈を参照
してください
犬サイログロブリン自己抗体
(TgAA )
ELISA法
血清 0 .7 ml
コルチゾール
CLEIA法
血清、血漿
0 .3 ml
0 ~2
1.7~7.2
犬インスリン
RIA法
血清 0 .5 ml
7~14
5.2~41.5
カテゴリー別総合検査案内︵内分泌検査︶
血清総サイロキシン(T4)
検体量
52~182
ng/dL
%
1.0~4.7
μ g/dL
μ IU(mL )
※1 FT4〈CLEIA 〉検査、
サイロイドセット1 -CLEIA 、2 -CLEIA 、
3 -CLEIAをご利用いただいた場合に、検体の残量がある場合は、同一検体での追加検査としてご利用いただ
けます。
検査項目名
検体量
保存方法
所要日数
診断医紹介
内分泌セット検査
備考
サイロイドセット1-CLEIA(T4 /FT4〈CLEIA 〉
)
サイロイドセット2 -CLEIA(FT4〈CLEIA 〉/c-TSH )
サイロイドセット3 -CLEIA(T4 /FT4〈CLEIA 〉
/c-TSH )
0 ~2
血清 0.4 ml
サイロイドセット4(T4 /c-TSH )
サイロイドセット1-ED RIA(T4 /FT4〈ED RIA 〉
)
証明書
サイロイドセット2 -ED RIA(FT4〈ED RIA 〉
/c-TSH )
証明書
サイロイドセット3 -ED RIA(T4 /FT4〈ED RIA 〉
/c-TSH )
コルチゾールセット1(Pre・Post )
コルチゾールセット2(Pre・Post・Post )
冷 蔵
または
血清 0.6 ml
冷 凍
7~14
血清 0.8 ml
血清または血漿 各 0.4 ml
■ 検査依頼書ご記入時の注意点
■ FT4 、
サイロイドセット1 ~ 3をご利用の際は、検査依頼書の余
0 ~2
■検体採取証明書について
の項目は、
海外へ空輸しております。必ず依頼書の
「検体採取証明書」
欄にご署名(フルネーム)
、ご捺印の上、
証明書
ご依頼ください( p.3 参照)。
索 引
白にご希望の検査方法(CLEIA法、
ED RIA法)をご記入くださ
い。ご指定がない場合は CLEIA法で検査を実施いたします。
■ サイロイドセット2、
3および4は犬のみとなります。
検査料金
証明書
・検査方法および参考基準値
は上記表を参照してください。
・サイロイドセット1-ED RIA、
2-ED RIA 、3-ED RIAに含
まれるT4、TSHにつきまして
は、結果を0~2日でご報告
いたします。
アイデックス検査サービス
16
■検査説明および結果解釈
コルチゾール
甲状腺ホルモン(T3、
T4、FT4、c-TSH )
甲状腺ホルモン
T3
T4
検査依頼方法
一次性甲状腺機能低下症
(原発性甲状腺機能低下症)
二次性または三次性
甲状腺機能低下症
不定
c-TSH
(CLEIA )(平衝透析
RIA )
高値
高値
を検査します。
低値
ACTH刺激試験(合成 ACTH投与の場合)
低値
正常
正常
高値
高値
抗 T4抗体が存在する場合 T4は正常~高値となります。
CLEIA法の FT4 検 査においては、犬で抗 T4抗体が 存 在する場 合、
重度の併発疾患が存在する場合、
T4濃度に影響を与える薬剤を投
薬している場合、それらが検査結果に影響することがあります。臨
床徴候と CLEIA法による FT4の検査結果が一致しない場合は平衡
透析 RIA法による検査を行うことをお勧めします。
注3 遊離サイロキシン
(FT4)
は血漿検体での検査を行うことはできませ
ん。必ず血清検体をご用意ください。
注2
カテゴリー別総合検査案内︵内分泌検査︶
犬サイログロブリン自己抗体(TgAA )
TgAAスクリーン
修正 TgAA
<20%
<10%
20 ~ 35%
10 ~ 25%
>35%
>25%
確定できない
陽性
修正 TgAA
診断医紹介
TgAA
スクリーン
陰性
確定できない
陽性
陰性
正常
(正常)
(正常)
確定できない
正常
確定できない
陽性
陽性
正常
確定できない
陽性
・TgAAスクリーンが陰性の場合は正常です。修正 TgAAを
見る必要はありません。
・TgAAスクリーンが確定できないまたは陽性の場合、非特
異的な結合を排除するために修正 TgAAを行います。
・修正 TgAAが陰性の場合は正常です。
・修正 TgAAが陽性の場合、自己免疫性の甲状腺炎の存在
検査料金
が示唆されます。TgAAは甲状腺機能低下症の犬のうちお
よそ60%に存在します。甲状腺機能が正常な犬でもTgAA
陽 性のことがありますが、これらの犬のうちおよそ20 %が
1年以内に甲状腺機能低下症と一致する臨床上または臨床
検査上の異常を認めるようになると言われています。
投与後(猫)
投与後(犬)
30分または
1時間
1時間
投与前
正常
注1
陰性
では困難であることが多いため、ACTH 刺激試験や低(高)
用量デキサメサゾン抑制試験などにより、
その機能(予備能力)
低値
偽甲状腺機能低下症
(Euthyroid sick syndrome)
甲状腺機能亢進症(猫)
います。コルチゾールの測定は、1点だけの評価による診断
FT4
FT4
低値
不定
副腎皮質機能亢進症や、低下症の鑑別診断の補助として行
正常
左表参照
6.0~18.0
6.0~12.0
副腎皮質機能亢進症
左表参照
18 .0 <
13 .0 <
医原性クッシングおよび
副腎皮質機能低下症
左表参照
<6 .0
<6 .0
低用量デキサメサゾン抑制試験
投与前
4時間後
8時間後
正常
左表参照
抑制
抑制
副腎皮質機能亢進症
抑制なし
左表参照
または抑制
高用量デキサメサゾン抑制試験
投与前
4時間後
8時間後
下垂 体依 存 性クッシングの
一部
左表参照
抑制
抑制
副腎腫瘍および下垂体依存
性クッシングの一部
不定
抑制なし
抑制なし
デキサメサゾン抑制試験は投与前のコルチゾール値の50%をもっ
て抑制とします。
注2 プレドニゾロンは交差性があるため、
投与直後は偽の高値を示す
ことがあります。
注3 血漿採取には、
抗凝固剤として EDTAまたはヘパリンを使用してく
ださい。それ以外の抗凝固剤は、測定結果に影響します。
注4 全血のまま放置すると測定結果に影響をおよぼします。採血後は
速やかに血清・血漿分離を行ってください。
注1
犬インスリン
インスリノーマの診 断には修正インスリン/グルコース比
(AIGR )
やその他の検査結果を総合的に用いて判定します。
AIGR=
血清インスリン(μ U/mL )×100
血糖値(mg/dl )-30
※血糖値が30 mg/dl以下の場合には分母を“1”とする。
※上記の判定基準に合致しない症例も存在するため、その他の検査と
合わせた総合的な診断が推奨されます。
判定
AIGR
>30
インスリン分泌性腫瘍を示唆する
索
引
■ ご依頼時の注意点
■ 凍結検体に血球が混入すると、
溶血の原因となり測定結果に影響することがあります。
■ 同一項目で複数検体を送付する際には依頼書と容器ともに負荷時間などの情報を記載してください。
■ 検査項目が複数あり、
検体が足りなくなる恐れがある場合には、検査依頼書の検査項目のチェック欄に優先順位を記入してください。
■ 以下の場合ご依頼をお受けできないことがございます。
指定の条件をみたしていない検体
・検体材料 ・検体量 ・動物種 ・保存輸送の状態
17
IDEXX Laboratory Services
抑制なし
カテゴリー別総合検査案内
感染症検査
4
検査依頼方法
■ 猫白血病ウイルス(FeLV )抗原 ■ 猫免疫不全ウイルス(FIV )抗体
■ 猫コロナウイルス(FCoV )抗体 ■ 猫トキソプラズマ(TOXO )抗体 ■ 犬糸状虫成虫(HW )抗原 ■ 猫糸状虫(HW )抗原 ■ 猫糸状虫(HW )抗体 ■ Brucella canis(ブルセラ・キャニス)抗体 ■ ライム病 C6 抗体
■ SNAP 4Dx®
スクリーニング
(犬糸状虫成虫抗原 / Ehrlichia canis(エーリキア・キャニス)抗体 /
カテゴリー別総合検査案内︵感染症検査︶
Anaplasma phagocytophilum(アナプラズマ・ファゴサイトフィラム)抗体 / ライム病抗体)
■ レプトスピラ抗体
料金は p.62をご覧ください。
検査項目名
猫白血病ウイルス(FeLV)抗原
※1
猫免疫不全ウイルス(FIV)抗体
検査方法
動物種
検体量
保存方法
ELISA
(マイクロプレート固相)
猫
血清、血漿
0 .2 ml
または
IFA
猫
ELISA
(マイクロプレート固相)
猫
猫
猫コロナウイルス(FCoV)抗体※ 1
IFA
猫
猫トキソプラズマ(TOXO)抗体※ 1
ラテックス凝集反応
猫
ELISA
(マイクロプレート固相)
ELISA
(SNAP FHW)
ELISA
(マイクロプレート固相)
犬
犬糸状虫成虫(HW)抗原
海 外
海 外
猫糸状虫(HW)抗原
猫糸状虫(HW)抗体
猫糸状虫抗原・抗体セット
証明書
Brucella canis(ブルセラ・キャニス)
抗体
証明書
ライム病 C 6 抗体
SNAP
猫
猫
参考基準値
1~2
(-)
2~6
(-)
1~2
(-)
7~14
(-)
冷 蔵
冷 凍
冷 蔵
1~2
0 ~2
(-)
(-)
(-)
血清 0.5 ml
血清 0.2 ml
(-)
診断医紹介
WB
海 外
EDTA全血
0 .5 ml
血清、血漿
0 .2 ml
血清、血漿
0 .2 ml
血清、血漿
0 .2 ml
血清、血漿
0 .2 ml
血清、血漿
0 .3 ml
所要日数
冷 蔵
または
冷 凍
4~8
猫
血清 0.7 ml
IFA
犬
血清 0.3 ml
ELISA
犬
血清 0.5 ml
5~8
ELISA
(SNAP 4Dx ®)
犬
血清、血漿
0 .5 ml
0 ~2
ELISA
犬
血清 0.3 ml
(-)
(-)
(-)
※2
4Dx ®スクリーニング※ 1
レプトスピラ抗体
検査料金
Ehrlichia canis
犬糸状虫成虫抗原、
(エーリキア・キャニス)抗体、
Anaplasma phagocytophilum
(アナプラズマ・ファゴサイトフィラム)
抗体、
ライム病抗体
(-)
(-)
※1 リアルタイムPCR検査もございます。p.22~24をご覧ください。
※2 p.20をご参照ください。
■検体採取証明書について
ご依頼ください( p.3 参照)。
索 引
証明書 の項目は、
海外へ空輸しております。必ず依頼書の
「検体採取証明書」欄にご署名(フルネーム)、ご捺印の上、
■検査説明および結果解釈
猫白血病ウイルス(FeLV )抗原
・ELISA
(-)
:FeLVに感染していないと考えられます(抗原陰性)。
ただし、
感染初期・潜伏感染・回復期の場合もありますので、
暴露
された可能性がある場合は90日以降の再検査をお勧めします。
アイデックス検査サービス
18
(+)
: FeLVに感染していると考えられます(抗原陽性)。
2 . 猫伝染性腹膜炎の特徴的な症状はないが、発熱、食
中には一過性で治るものもあるので、30日~ 60日の間に再検
欲不振、
消化器症状などがある場合
査を行うか、あるいは追加検査として IFAを行い本当に持続感
<100:コロナウイルスにも、FIPウイルスにも感染している可
能性は極めて低いと考えられます。現在の症状は別の原因が関
染かどうか判定する必要があります。
( W+ )
:FeLVに感染していると考えられますが、ウイルスの発
現が非常に少ないようです。30日~ 60日の間に再検査をお勧
検査依頼方法
めします。
・IFA
(+)
:FeLV持続感染になっていると考えられます。
感染源になる危険性があるため、
感染猫としての対処が必要です。
(-)
:白血球減少症の検体では正しい評価ができない場合も
ありますが、
通常は骨髄持続感染陰性と判定されます。ELISA陽
性の症例においては、
感染初期段階や一過性の感染では陰性と
なります。このような場合には30日~ 60日の間に ELISAおよび
IFAでの再検査をお勧めします。
カテゴリー別総合検査案内︵感染症検査︶
注1
必ず、
ELISA検査で陽性と確認できた検体のみご依頼ください。
注2
検体は採血後翌日までに弊社に到着するようにご依頼ください。
猫免疫不全ウイルス(FIV )
抗体
リアルタイムPCR検査もございます。詳しくはp.24をご覧ください。
・ELISA
(-)
:FIVに感染していないと考えられます(抗体陰性)。
与していると考えられます。
100 ~400:過去にコロナウイルスに接触したことは明らか
ですが、抗体価が低いため現在体内にウイルスが存在するかどう
かは不明です。ただし、現在の症状の原因としてウイルスの関与
が考えられます。今後FIPを発症する可能性は高くありませんが、
念のため1ヶ月以上経てから再検査を実施することが推奨されま
す。再検査時に抗体価が下がっていれば問題はないと考えられま
す。
800~6400:弱いコロナウイルスの感染でもこのような抗体
価がみられることはありますが、一般に症状はみられません。し
たがって、現在FIPウイルスが体内に存在し、症状の原因になっ
ている可能性もあります。血清蛋白電気泳動に加え、ドライタイ
プFIPを示唆する異常がないかどうか詳しい検査の実施が推奨
されます。ただし症状が消え、1ヶ月以上経てからの再検査で抗
体価が下がれば問題は少ないと考えられます。
3 . 健康な場合
<100:現在コロナウイルスに感染しているとは考えられないた
め当面は心配ありません。この猫が室内飼育の場合、
他の猫を
導入する際に抗体陰性が確認できれば、
この家庭での FIPの発
ただし、感染初期の場合もありますので、暴露された可能性が
生は見られないと考えられます。
ある場合は3 ~ 4 ヶ月後の再検査をお勧めします。
100 ~400:抗体価が低いため、現在体内にウイルスが存在す
るかどうかは不明ですが(一度上がった抗体価が下がっていく途中で
(+)
:FIVに感染していると考えられます(抗体陽性)
。
ただし、生後 6ヶ月齢以内の子猫の場合、移行抗体の可能性が
ありますので、6 ヶ月齢以降に再検査を行う必要があります。
・WB法
(+)
:FIVの感染(抗体陽性)
が確認されました。
感染源になる危険性があるため、
感染猫としての対処が必要です。
(W+)
:弱陽性です。感染猫として扱い、
1 ~ 2ヶ月後の再検査を
診断医紹介
お勧めします。
(-)
:ELISA陽性で WB陰性の場合は判定が不可能です。従っ
て必ず3 ~ 4ヶ月後に ELISAと WB法で再検査してください。
注1
必ず、
ELISA検査で陽性と確認できた検体のみご依頼ください。
猫コロナウイルス(FCoV )
抗体
リアルタイム PCR検査もございます。詳しくは p.24をご覧ください。
1. 猫伝染性腹膜炎に特徴的と思われる症状あるいは異
検査料金
常が見られる場合
特徴的な症状あるいは異常
・若齢猫または老齢猫 ・軽度から中等度の貧血
あることが多い)、健康なのでまず問題は少ないと考えられます。
800 ~ 6400:現在コロナウイルスが体内に存在するために
抗体価が高いか、あるいは抗体価が下がっていく途中かのいず
れかが考えられます。FIP 発 生の確率は、猫にストレスがか
かった場合、最大で10%程度です(猫の体内でコロナウイル
スが強毒のFIPウイルスに突然変異する)。このまま健康で1ヶ月
以上経過してからの再検査で抗体価が下がれば問題は少ない
と考えられます。
4. 再検査の場合
◦前回より抗体価が下がっている:ウイルス感染が消失に向
かっているよい兆候と考えられます。
◦前回より抗体価が上がっている:これからFIP発症に向かう可
能性もあるので要注意です。
◦上がったり下がったりを繰り返す:複数飼育の猫の中では、
弱
いコロナウイルスの感染が行き来することがあります。ストレス
や他のウイルス感染を避けて、
ウイルスの突然変異が起こらな
いようにすることが推奨されます。
注1
FIPは現段階において確定診断が困難な猫の疾患の一つです。
抗体価の測定を行っても確定診断にいたらないことが多くある
ことから、臨床症状、年齢、飼育環境、抗体価、血液検査、胸・腹
水の性状 /細胞診などから診断を進めるのが一般的です。
注2
FIPに特徴的な異常がありながら抗体価の低い症例もまれに
存在します。その場合、抗体価は考慮に入れず、
FIPと仮診断す
ることも可能だと考えられます。
注3
低い抗体価の原因
・FIPではないが現在病原性の弱いコロナウイルスに感染して
いる場合
・過 去のコロナウイルス感染で、一度抗体価が高くなり、その後
ウイルスが消失して、抗体価が下降している途中の場合
・FIP末期時の免疫機能の衰えや、幼齢や老齢のため、あるいは
他の疾患のため、十分に抗体が産生できない場合
・発熱と元気消失 ・高蛋白(高グロブリン)
・下痢 ・特徴的な性状の腹水・胸水 ・眼の白濁
・腹腔内の肉芽腫病変 ・神経症状
<100:FIPウイルスに感染していない可能性も高いため、腹水
の症状なども再検討して真の原因を追求する必要があります。
ただし、
FIPウイルスに感染して発症していても、ウイルスと抗体
索 引
が免疫複合体を作るなどの理由で、
抗体価が低下してしまう場合も
まれにあります。
100 ~ 6400:FIPの診断が支持されます(FIP発症例では抗
体価が高いことが多い)
。
19
IDEXX Laboratory Services
猫トキソプラズマ(TOXO )
抗体
ライム病(Borrelia burgdorferi感染症)C6抗体
トキソプラズマ抗体価は、
感染してから4週間経過すると血清中抗体
価が上昇するため、結果が陰性の場合でも2 ~ 4週間の間隔で2回
検査することをお勧めします。抗体価が4倍以上上昇した場合には、
感染していると考えられます。しかし免疫抑制の状態にあるときは、
を検討する必要があります(ウイルス感染、
ステロイドの投与等)
。
<8、
8、16
抗体価
32
64、128、256、512、1024、2048
[-]
[±]
(陰性) (疑陽性)
[+]
(陽性)
犬糸状虫成虫(HW )
抗原
犬の血中に存在するDirofilaria immitis(D. immitis)成虫抗原を
します。また、この検 査はアメリカにおけるB.burgdorferi 感染の
ための 検 査です。 日本で分 布が 確 認されているB.gariniiおよび
B.afzeliiについては、検出可能かどうか不明です。輸入感染症の検
査としてご利用ください。
1.SNAP 4Dx®スクリーニングで陽性かつ臨床徴候があ
る場合
ベースラインをとるためにライム病 C 6抗体価を測定します。
<30 U/mL:他の鑑別診断も検討してください。
≧30 U/mL:治療を開始し、6ヶ月後に再評価することが推奨
されます。
(+)
:D. immitis成虫に感染していると考えられます。
抗体価の低下が50 %未満:適切に投薬されていないか、
(-)
:D. immitis成虫に感染していないと考えられます。
再検査の結果、
(+)の場合、感染初期の可能性があります。また、
(±)の場合は非特異的反応のため、感染していない可能性が高い
です。
再感染、慢性感染の可能性があります。
2.SNAP 4Dx®スクリーニングで陽性だが臨床徴候がな
い場合
(1)ライム病 C 6 抗体価が <30 U/mLの場合
治療しないことを考慮し、臨床徴候をモニタリングしてくだ
さい。ただし 1ヶ月以内にマダニへの曝露があり、抗体陽転
猫糸状虫(HW )抗原・抗体
の途中である可能性がある場合には6 ~ 8週間後の再検
査を検討してください。
猫の Dirofilaria immitis(D. immitis)感染が猫糸状虫症です。猫
では一般的に寄生数が少なく、
L5幼虫(未成熟虫)も発症にかか
(2)ライム病 C 6 抗体価が≧30 U/mLの場合
わっていることから、成虫抗原検査は犬ほど確定的な検査ではあ
・治療を考慮(特に、
過去一年以内に跛行の病歴がある場合)
りません。身体検査所見、抗原検査・抗体検査・X 線検査および
し、
治療を実施した場合は6 ヶ月後に再評価してください。
心エコー検査を組み合わせて総合的に判断する必要があります。
SNAP陰性:治療が成功しているよい兆候と考えられます。
SNAP陽性:ライム病 C 6 抗体を測定することが推 奨され
・猫糸状虫成虫抗原検査
ます。
(+)
:D. immitis成虫に感染していると考えられます。
体価が50 %以上低下:治療が成功しているよい兆候
抗
(-)
:D. immitis感染の可能性は低くなりますが、この結果に基づ
抗体価の低下が50%未満:適切に投薬されていないか、
未成熟虫および雄の単性寄生の場合はほとんど検出できません。
・猫糸状虫抗体検査
(+)
:D. immitisへの曝露を示唆します。
(-)
:D. immitis感染の可能性は低くなりますが、この結果に基づ
いてD. immitis感染を除外することはできません。
Brucella canis(ブルセラ・キャニス)抗体
いるか、あるいは交差反応する抗原のために偽陽性になっている
かのいずれかが考えられます。はっきりしない場合には30日後の
再検査が推奨されます。
100 倍:ブルセラ症が疑われます。確認のため、血液培養など他
の検査の実施が推奨されます。
再感染の可能性があります。
SNAP 4 Dx ®スクリーニング
SNAP 4Dx®キット(日本未発売)を用いて実施する検査です。犬糸状虫
成虫抗原および Ehrlichia canis、Anaplasma phagocytophilum、
ライム病(Borrelia burgdorferi感染症)の抗体を検出します。犬
糸状虫以外の病原体については、輸入感染症の検査としてご利用
ください。
・犬糸状虫(D. immitis)
成虫抗原
(+)
:D. immitis成虫に感染していると考えられます(抗原陽性)。
(-)
:D. immitis成虫に感染していないと考えられます(抗原陰性)
。
・Ehrlichia canis(エーリキア・キャニス 旧E. equi)
抗体
(+)
:E. canisに感染しているか、
過去に感染があったかのいずれか
200 倍以上:ブルセラ症を示唆します。確認のため、血液培養な
ど他の検査の実施が推奨されます。
細菌学的検査(p.45)では Brucella canis(ブルセラ・キャニス)の
培養同定は行っておりません。
であると考えられます(抗体陽性)。
(-)
:E. canisに感染していないと考えられます(抗体陰性)。
ただし、感染初期の場合もありますので、暴露された可能性がある
索 引
注1
検査料金
50 倍未満:陰性
50 倍:初期の感染か、抗生剤の投与により抗体反応が鈍くなって
診断医紹介
と考えられます。
いてD. immitis感染を除外することはできません。
注1
カテゴリー別総合検査案内︵感染症検査︶
抗体価が50 %以上低下:治療が成功しているよい兆候と
考えられます。
検出する検査です。
(±)
:弱陽性を示しています。期間をあけて再検査をお勧めします。
検査依頼方法
本検査では確認できない場合があり、
そのような要因があるかどうか
症状の有無によって解釈が異なります。なお、ライム病の疑いがあ
る場合には、まず SNAP 4 Dx ®スクリーニングを行うことをお勧め
場合は7 ~ 21日後に再検査を行うか、
RealPCR TM検査を実施す
ることをお勧めします。
注1
E. chaffeensis抗体と交差反応することがあります。治療が成功し
ても抗体が陰転するには通常数ヶ月かかるため、治療後の検査には
お勧めしておりません。
アイデックス検査サービス
20
・Anaplasma phagocytophilum(アナプラズマ・ファゴサ
イトフィラム)
抗体
(+)
: A. phagocytophilumに感染しているか、
過去に感染があった
かのいずれかであると考えられます(抗体陽性)。
(-)
:A. phagocytophilumに感染していないと考えられます(抗
体陰性)
。
検査依頼方法
ただし、感染初期の場合もありますので、暴露された可能性がある
場合は7 ~ 21日後に再検査を行うか、
RealPCR TM検査を実施す
ることをお勧めします。
注1
Anaplasma platys抗体と交差反応することがあります。治療が成
功しても抗体が陰転するには通常数ヶ月(長い場合には数年)かか
るため、
治療後の検査にはお勧めしておりません。
・ライム病(Borrelia burgdorferi感染症、
ボレリア症)
抗体
(+)
:B. burgdorferi の活発な感染があると考えられます(ライム
病 C 6 抗体陽性)。ライム病 C 6 抗体の定量をお勧めします。
(-)
:B. burgdorferi の活発な感染は起きていないと考えられます
カテゴリー別総合検査案内︵感染症検査︶
(ライム病 C 6 抗体陰性)。
注1
ライム病のワクチン(アメリカで利用可能)との交差反応はありま
せん。
レプトスピラ抗体(ELISA )
レプトスピラはヒト、犬、牛、豚等で特に被害が認められる人獣共通
感染症で、
スピロヘータ目レプトスピラ科レプトスピラ属に分類され
るらせん状菌です。免疫学的に250以上の血清型(serotype )
およ
び免疫学的に交差性が認められる複数の血清型からなる30以上の
血清群(serogroup )
に分類されます。
本 検 査ではp o m o n a、c a n i c o l a、i c t e r o h a e m o r r a h g i a e、
grippotyphosa、
bratislava、
autumnalis、
australis、
hebdomadis
の 抗体を検 出しますが、血 清 型の 判 別はできません。ご 報 告は
Leptospira spp. 陽性または陰性となります。
(+)
:レプトスピラの抗体が検出されたことを意味します。レプ
トスピラの臨床症状がある動物においては、その感染を支
持します。交差性のある血清型のワクチンにより陽性にな
ることもあります。
(-)
:レプトスピラの抗体がサンプル中には検出されなかったこと
を意味します。抗体産生前の急性感染でも陰性となること
があります。
■ ご依頼時の注意点
■ 検査項目が複数あり、
検体量が足りなくなる恐れがある場合には、検査依頼書の検査項目のチェック欄に優先順位を記入してください。
■ 以下の場合ご依頼をお受けできないことがございます。
指定の条件をみたしていない検体
・検体材料 ・検体量 ・動物種 ・保存輸送の状態 ・採取日から弊社到着までの日数 など
診断医紹介
検査料金
索 引
21
IDEXX Laboratory Services
5
カテゴリー別総合検査案内
RealPCR 検査(リアルタイムPCRによる感染症検査)
TM
検査依頼方法
最初は臨床徴候に応じたパネル検査でご依頼いただくことをお勧めいたします(単項目でもご依頼いただけます)
。
料金は p.62をご覧ください。
■ RealPCR
TM
パネル(犬・猫)
検査項目名
猫下痢パネル
【10項目】
証明書
【12項目】
・Bordetella bronchiseptica(ボルデテラ・ブロンキセプティカ)
・H3 N8犬インフルエンザウイルス
・犬ジステンパーウイルス(CDV )
・犬アデノウイルス2型(CAV-2)
・犬パラインフルエンザウイルス3型(CPIV-3)
・犬ヘルペスウイルス1型(CHV )
・犬呼吸器コロナウイルス(CRCoV )
・H1N1インフルエンザウィルス
・H3 N2犬インフルエンザウィルス
・犬ニューモウイルス(CnPnV )
・Mycoplasma cynos(マイコプラズマ・シノス)
・Streptococcus equi subsp zooep idemicus
保存方法 所要日数 参考基準値
便5 g
1~4
検
査
結膜スワブ
および
深咽頭スワブ
冷 蔵
2~5
診断医紹介
犬呼吸器疾患
(CRD )パネル
・猫コロナウイルス(FCoV )
・猫汎白血球減少症ウイルス(FPLV )
・Clostridium perfringens(クロストリジウム・パーフリンゲンス)
α toxin
・Giardia spp.(ジアルジア)※2
・Cryptosporidium spp.(クリプトスポリジウム)※2
・Salmonella spp.(サルモネラ)※2
・Tritrichomonas foetus(トリトリコモナス・フィータス)
・Toxoplasma gondii(トキソプラズマ)
・Campylobacter jejuni(カンピロバクター・ジェジュニ)
・Campylobacter coli(カンピロバクター・コリ)
検体量
カテゴリー別総合検査案内︵ RealPCR™ ︶
犬下痢パネル
【9項目】
内容
・犬腸管コロナウイルス(CECoV )
・犬ジステンパーウイルス(CDV )
・犬パルボウイルス2(CPV2)
・Clostridium perfringens(クロストリジウム・パーフリンゲンス)
α toxin
・Giardia spp.(ジアルジア)※2
・Cryptosporidium spp.(クリプトスポリジウム)※2
・Salmonella spp.(サルモネラ)※2
・Campylobacter jejuni(カンピロバクター・ジェジュニ)
・Campylobacter coli(カンピロバクター・コリ)
(-)
(ストレプトコッカス・エクイ)
海 外
犬ベクター媒介
疾患パネル
【9項目】
【5項目】
猫伝染性腹膜炎
ウイルス(FIPV )
パネル※3
【3項目】
EDTA全血
1 ml
・Anaplasma spp.(アナプラズマ)※1
・Bartonella spp.(バルトネラ)※2
・Cytauxzoon felis(サイトークゾーン・フェリス)
・Ehrlichia spp.(エーリキア)※1
・猫ヘモプラズマ(FHM )
・猫コロナウイルス(FCoV )
・猫伝染性腹膜炎ウィルス(FIPV )
・猫腸コロナウイルス(FECV )
1~4
索 引
猫ベクター媒介
疾患パネル
・Anaplasma spp.(アナプラズマ)※1
・Babesia spp.(バベシア)※1
・Bartonella spp.(バルトネラ)※2
・Ehrlichia spp.(エーリキア)※1
・Hepatozoon spp.(ヘパトゾーン)※1
・Leishmania spp.(リーシュマニア)※2
・Neorickettsia risticii(ネオリケッチア・リスチシ)
・Rickettsia rickettsii(ロッキー山紅斑熱)
・犬ヘモプラズマ(CHM )
検査料金
・猫ヘルペスウイルス1(FHV-1)
(FCV )
猫上部呼吸器疾患/ ・猫カリシウイルス
・Chlamydophila felis(クラミドフィラ・フェリス)
猫結膜炎パネル
・Mycoplasma felis(マイコプラズマ・フェリス)
【6項目】
・Bordetella bronchiseptica(ボルデテラ・ブロンキセプティカ)
・H1N1インフルエンザウィルス
体液:胸水、腹水、脳脊
髄液、ぶどう膜液0 .5 ml
以上
組 織:病変の存 在が 疑
われる臓器、
リンパ節、
大
網、
脾臓、
腸間膜リンパ節
アイデックス検査サービス
22
■ RealPCR
TM
パネル(犬・猫)続き
検査項目名
証明書
検査依頼方法
証明書
海 外
内容
皮膚糸状菌パネル
【3項目】
犬輸血ドナーパネル
【7項目】
猫輸血ドナーパネル
【8項目】
カテゴリー別総合検査案内︵ RealPCR™ ︶
[オプション]
猫輸血ドナーパネル
FeLV/FIV ELISA※4
海 外
猫ぶどう膜炎パネル
【7項目】
・Microsporum spp.
・Trichophyton spp.
・Microsporum canis
. アナプラズマ)※1
・Anaplasma spp(
. バベシア)※1
・Babesia spp(
. バルトネラ)※2
・Bartonella spp(
・Brucella canis(ブルセラ・キャニス)
・犬ヘモプラズマ(CHM )
. エーリキア)※1
・Ehrlichia spp(
. リーシュマニア)※2
・Leishmania spp(
検体量
保存方法 所要日数 参考基準値
毛・爪・膿 適量
4~8
EDTA全血
1 ml
. アナプラズマ)※1
・Anaplasma spp(
. バルトネラ)※2
・Bartonella spp(
・Cytauxzoon felis(サイトークゾーン・フェリス)
. エーリキア)※1
・Ehrlichia spp(
・猫コロナウイルス(FCoV )
・猫ヘモプラズマ(FHM )
・猫白血病ウイルス(FeLV )
・猫免疫不全ウイルス(FIV )
5~8
・猫白血病ウイルス(FeLV )抗原
・猫免疫不全ウイルス(FIV )抗原
血清0 .5 ml
・Bartonella spp.(バルトネラ)※2
. クリプトコッカス)※2
・Cryptococcus spp(
・猫コロナウイルス(FCoV )
・猫ヘルペスウイルス1(FHV-1)
・猫白血病ウイルス(FeLV )
・猫免疫不全ウイルス(FIV )
・Toxoplasma gondii
(-)
冷 蔵
眼房水0 .5 ml
(最低0 .1 ml )
EDTA全血1 ml
犬ヘモプラズマパネル
・Mycoplasma haemocanis(マイコプラズマ・ヘモキャニス)
Canine Hemotropic
・Candidatus Mycoplasma haematoparvum
CHM (マイコプラズマ・ヘマトパルバム)
Mycoplasma、
検
査
【2項目】
猫ヘモプラズマパネル
(旧ヘモバルトネラ)
Feline Hemotropic
FHM
Mycoplasma、
【3項目】
診断医紹介
■ RealPCR
TM
・Mycoplasma haemofelis(マイコプラズマ・ヘモフェリス)
・Candidatus Mycoplasma haemominutum
検査料金
証明書
(マイコプラズマ・ヘモマイニュータム)
(マイコプラズマ・ツリセンシス)
単項目(犬)
犬ジステンパーウイルス(CDV )
検体量
保存方法 所要日数 参考基準値
・神経症状:EDTA全血1 mlおよび脳脊髄液(CSF )
・消化器症状:EDTA全血1 mlおよび便5 g
(犬下痢パネルもご検討ください)
・呼吸器症状:深咽頭スワブおよび結膜スワブ
(犬呼吸器疾患パネルもご検討ください)
・はっきりした症状がない場合:EDTA全血1 ml
および結膜スワブ
Bordetella bronchiseptica
(ボルデテラ・ブロンキセプティカ)
索 引
証明書
H3 N8犬インフルエンザウイルス
証明書
犬アデノウイルス2型(CAV-2)
証明書
犬パラインフルエンザウイルス3型(CPIV-3)
証明書
犬ヘルペスウイルス(CHV )
証明書
犬呼吸器コロナウイルス(CRCoV )
証明書
犬腸管コロナウイルス(CECoV )
証明書
犬パルボウイルス2(CPV2)
証明書
※1
Babesia spp.(バベシア)
証明書
※1
Hepatozoon spp.(ヘパトゾーン)
証明書
※2
Leishmania spp.(リーシュマニア)
証明書
Neorickettsia risticii(ネオリケッチア・リスチシ)
証明書
Rickettsia rickettsii(ロッキー山紅斑熱)
23
4~8
・Candidatus Mycoplasma turicensis
検査項目名
証明書
EDTA全血
1 ml
IDEXX Laboratory Services
4~8
結膜スワブ(必須)
および
深咽頭スワブ
(-)
冷 蔵
便5 g
4~9
EDTA全血1 ml
4~8
■ RealPCR
TM
単項目(猫)
検査項目名
海 外
猫ヘルペスウイルス1(FHV-1)
海 外
猫カリシウイルス(FCV )
海 外
海 外
Chlamydophila felis
(クラミドフィラ・フェリス 、
旧 Clamydia psittasi )
Mycoplasma felis(マイコプラズマ・フェリス)
結膜スワブ
および
深咽頭スワブ
Bordetella bronchiseptica
猫汎白血球減少症ウイルス(FPLV )
海 外
Toxoplasma gondii(トキソプラズマ)
冷 蔵
4~8
(-)
カテゴリー別総合検査案内︵ RealPCR™ ︶
便5 g
Tritrichomonas foetus
(トリトリコモナス・フィータス)
海 外
猫コロナウイルス(FCoV )
海 外
Cytauxzoon felis(サイトークゾーン・フェリス)
海 外
猫免疫不全ウイルス(FIV )
■ RealPCR
TM
EDTA全血1 ml
単項目(犬・猫共通)
検査項目名
証明書
所要日数 参考基準値
(ボルデテラ・ブロンキセプティカ)
海 外
海 外
保存方法
検査依頼方法
海 外
検体量
検体量
保存方法
所要日数 参考基準値
Clostridium perfringens α toxin
(クロストリジウム・パーフリンゲンス αトキシン)
※2
Cryptosporidium spp.(クリプトスポリジウム)
証明書
※2
Giardia spp.(ジアルジア)
証明書
Salmonella spp.(サルモネラ)※2
証明書
※1
Anaplasma spp.(アナプラズマ)
証明書
Bartonella spp.(バルトネラ)
証明書
Ehrlichia canis(エーリキア・キャニス)
証明書
※1
Ehrlichia spp.(エーリキア)
証明書
Candida spp.(カンジダ)
便5 g
4~9
冷 蔵
※2
※2
検
査
4~8
(-)
診断医紹介
証明書
4~8
EDTA全血1 ml
4~9
毛・皮膚 適量
尿 2 ml
EDTA全血1 ml
便5 g
4~8
■検体採取証明書について
の項目は、
海外へ空輸しております。必ず依頼書の
「検体採取証明書」欄にご署名(フルネーム)、ご捺印の上、
証明書
ご依頼ください( p.3 参照)。
1.部位別に検査ご希望の場合(例:右目 /左目)、別料金
になります(依頼書2枚提出)。
2 . 指定の必要検体量以上の検体は提出しないでください。
3 . PCRとそれ以外の検査をご利用の場合、チューブは分
・結膜スワブ/深咽頭スワブ
用意するもの:プラスチック軸の滅菌綿棒
滅菌容器
(注意:生食、
ゲルなど何も入っていないもの)
結 膜 ス ワ ブ:予め眼の 汚れを取ってから、まぶたの内 側をこ
すって採取します。
深咽頭スワブ:咽頭部をしっかりとこすり、材料が目視で確認で
索 引
■検体の採取方法
検査料金
※1 属が陽性の場合のみ、
種特異的な結果の報告をいたします。
※2 属の陽性・陰性のみの報告です。
※3 本検査では I型 FIPVのみを検出しております。
TM
※4 「RealPCR 猫輸血ドナーパネル」と必ず同時にご依頼ください。FeLV/FIV(ELISA )だけご依頼の際は p.18 ~ 19をご参照ください。
きるくらいの量を採取します。
その後、綿球に触らないように綿棒の軸をはさみで切り取り、綿
球側を容器に入れます。結膜スワブと深咽頭スワブを一緒に容
器に入れ、乾燥・密封状態のものを冷蔵で提出してください。
けてご提出ください。
アイデックス検査サービス
24
・全血
抗凝固剤に EDTAを用いて1mlでご提出ください。ヘパリンは PCR
阻害作用があるため偽陰性になることがあります。漏れないよう
にパラフィルムなどを巻いて、
冷蔵で提出してください。
・脳脊髄液(CSF )
スピッツなどの滅菌容器に入れ、
漏れないようにパラフィルムなど
検査依頼方法
を巻いて、
冷蔵で提出してください。
■検査説明および結果解釈
下痢パネル(犬・猫)
各病原体については、
p. 29の表をご覧ください。
犬呼吸器疾患(CRD )パネル
犬の呼吸器疾患の原因となる病原体12種類をまとめて検査で
きます。
◦
・便
約5gをスピッツなどの滅菌容器に入れ、
漏れないようにパラフィル
ムなどを巻いて、
チャック付きビニール袋に入れて密封の上、
冷蔵
※ H3 N2犬インフルエンザウイルスおよび犬ニューモウイルスが新た
に追加されました(新項目の詳細は下表「犬呼吸器疾患(CRD )パ
で提出してください。なお、
猫砂などの異物は可能な限り混入しな
いようにしてください。
ネルに含まれる新興感染症」をご参照ください)。
◦
以下のような場合にお勧めします。
急性または慢性の咳・鼻汁・眼漏、結膜炎、鼻炎、咽頭炎、肺炎、
・腹水/胸水
を巻いて、
冷蔵で提出してください。
・眼房水
カスタマーサポート(0120 -71-4921)
までお問い合わせください。
2週齢未満の子犬の突然死(ヘルペスウイルス、母犬の腟スワ
ブを提出してください)
猫上部呼吸器疾患/猫結膜炎パネル
◦
猫の呼吸器疾患や結膜炎を引き起こす病原体 6 種類をまとめて
検査できます。
■一般的な解釈
陽性:検体からその病原体の DNAまたは RNAが検出されたこ
とを意味します。臨床徴候との関連についての解釈は病
原体により異なります。
陰性:検体からその病原体のDNAまたはRNAが検出されなかっ
以下のような場合にお勧めします。
呼吸器疾患、慢性結膜炎、慢性鼻炎、重度の眼疾患、多頭飼育
◦
カテゴリー別総合検査案内︵ RealPCR™ ︶
スピッツなどの滅菌容器に入れ、
漏れないようにパラフィルムなど
の家庭に新しい猫を導入する際に先住猫および新しい猫に対し
て実施。
たことを意味します。病原体の量が検出限界以下である
場合や検体が変性している場合、抗微生物薬を投与した
検
査
場合および検出不可能な新しい株である場合には検出で
きないことがあります。
ベクター媒介疾患パネル(犬・猫)
各病原体については、
p. 31の表をご覧ください。
犬呼吸器疾患(CRD )パネルに含まれる新興感染症
病原体
診断医紹介
H3 N8犬インフルエンザ
ウイルス
H1N1インフルエンザ
ウイルス
H3 N2犬インフルエンザ
ウイルス
臨床徴候
疫学
PCR検査結果の臨床的意義
食欲不振、発熱、
鼻汁、
咳、
等。
稀に重症化。※1
US IDEXXでは2007年 以 降、犬 呼 吸
器パネルにおける当該ウイルスの陽性
率は1 ~ 4%で推移。※2
臨 床 徴 候があり、PCR陽 性の 場 合は
H3 N8犬インフルエンザウイルスの感
染を支持する。
主に一般的な呼吸器 感染 症の症状、
重篤な場合は肺炎等。
咳、鼻汁、眼漏、発熱、食欲不振、沈鬱、
呼吸困難等。
2009年より米国で散発的な発生が報 臨 床 徴 候があり、PCR陽 性の 場 合は
告されている。犬、猫、フェレット、ブタ、 H1N1インフルエンザウイルスの感染
鳥の感 染が 確認されている。感 染 経 を支持する。
路は、犬、猫、フェレットの症例ではヒ
トからの感染と考えられている。
潜伏期間は約1日~ 3日。
2006年以降、韓国、中国、シンガポー
2015年に米国で
典型的なインフルエンザの症状
(高熱、 ルの報告があったが、
間質性肺炎、等)。※2
初めて大規模な発生。※2
咳、
食欲不振、
臨 床 徴 候があり、PCR陽 性の 場 合は
H3 N2犬インフルエンザウイルスの感
染を支持する。
検査料金
実験的に CnPnVを感染させたマウス
では、軽度の血管周囲の好中球による
炎 症が 肺でみとめられたが、犬におい
ての 病原性については現 時点では明
確になっていない。※1
米国のシェルターの犬から分離され、 PCR陽性の場合は犬ニューモウイルス
2011年に遺伝子配列が同定された。※1 の感染を支持するが、症状との関連性
2012年に US IDEXXで検 査された犬 は不明。
呼吸器パネルにおける当該ウイルスの
陽性率は10%。※2
咳、鼻汁等の比較的軽度の呼吸器 症
状。※1
日本における発生報告あり。※3
臨 床 徴 候があり、PCR陽 性の 場 合は
犬呼吸器コロナウイルスの感染を支持
する。
主に多頭 飼育の犬の感染についての
報告。※1
PCR陽性の場合は感染を支持するが、
症状との関連性は不明。
Mycoplasma cynos
一般的な呼吸器感染症の症状、
重篤な
場合は肺炎等。主な報告は他の病原
体と重感染 症例であり、
Mycoplasma
cynos自体の 病原性は現 時点では明
確でない。
Streptococcus equi ssp.
zooepidemicus
感 染しても発 症しないケースもあり、 主にケンネルやレースドッグでの 症
他の病原体と重感染した場合に増悪 例。※1
因子となる可能性が示唆されている。
報 告された多くの 症 例は急性の出血
性の線維素性気管支肺炎。※1
犬ニューモウイルス
(CnPnV )
犬呼吸器コロナウイルス
(CRCoV )
索 引
※1
臨 床 徴 候があり、PCR陽 性の 場 合は
感染を支持する。
S. L. Priestnall, J. A. Mitchell, C. A. Walker1, K. Erles,and J. Brownlie、New and Emerging Pathogens in Canine Infectious Respiratory Disease.
492 -504
Veterinary Pathology 2014 , Vol 51(2)
※2 アイデックス調べ(Important diagnostic update July 2015 , Influenza A virus: the virus that reinvents itself )
※3 勢籏 剛、若月 章、増渕勝夫、
高橋拓男、国分照秋、国内における犬呼吸器感染症の病原学的調査、日獣会誌63 583 -542(2010)
25
IDEXX Laboratory Services
猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV )パネル
〈本検査について〉
FIP 診断の流れ
◦
猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV )パネルは特
異性の高い特殊検査です。従って一般的な
● 腹水 ,
胸水または脳脊髄液
● 組織または吸引生検
ステップ 4.確認検査
非細菌性滲出液
● 黄色 , 粘稠性あり, 透明
● 高蛋白
● 細胞数は少ない
診断の流れ
検査依頼方法
ウェットタイプ FIP 疑い
◦
ドライタイプ FIP 疑い
● 化膿性肉芽腫炎
ステップ 3.貯留液液検査または生検結果
血液化学検査
CBC
● 軽度の貧血
● グロブリンの上昇
● リンパ球減少症
● 肝酵素の上昇
● 好中球増加症
レトロウイルス
● アルブミン / グロブリン比の減少
● ビリルビンの上昇
陽性または陰性
陽性または陰性
● FeLV
● FIV
● 猫コロナウイルス抗体陽性 ,
高抗体価はより強い疑い
● 高窒素血症
ステップ 2.ミニマムデータ
◦
シグナルメント
主訴
● 若齢
(<2 歳)
● 元気消失
● 純血種>雑種
● 食欲低下,
● 老齢
● 発育不良
ヒストリー
● 多頭飼育 ,
体重減少
● 腹部腫張や呼吸困難
(+/−)
● 発作や眼疾患
(+/−)
シェルター
● ストレスの原因となる出来事
(例 : 新しい家庭 , 去勢 /
避妊手術 , 併発感染症)
カテゴリー別総合検査案内︵ RealPCR™ ︶
FIP診断のプロトコールによりFIPの疑いが
強く持たれる症例に対して本パネルをご利用
ください。
本パネルではⅠ型 FIPVのみを検出しており、
Ⅱ型 FIPVは検出しておりません。Ⅱ型 FIPV
はⅠ型 FCoVと犬のコロナウイルスのリコン
ビナントであるⅡ型 FCoVが変異したもので
す。アジアでは25%かそれ以上の FCoVがⅡ
型であると報 告されています(Sharif et al.,
2010; An et al., 2011: Amer et al., 2012)
。
従来の FCoV PCRとの違い: 従来の FCoV
PCR検査では FCoVに共通する遺伝子を検
出しており、
FIPVに特異的な遺伝子の検出
は 行っておりません。これに 対し、本 FIPV
PCRパネルでは、従 来と同じ FCoV PCRと
同時に FIPVに特異的な変異点を検出する
PCRを行い、それらの結果からバイオタイプ
の分類を行います。結果報告は、
FCoV陽性
または陰性に加え、
FCoV陽性の場合、
バイオ
タイプ分類として、
FIPV、
FECV、
分類不能、
検
出限界以下のいずれかを報告いたします(詳
しくは
〈検査結果の解釈〉
をご参照ください)
。
FIP の診断は複数の検査結果
と臨床症状を考慮して行う必
要があります.
RealPCRTM FIP ウイルス検査
は確定診断の補助となります.
RealPCR™
FIP ウイルス検査
身体検査
● 軽度の発熱
● 体液の貯留
● 腹部腫瘤 ,
臓器の腫脹
眼疾患
● 中枢神経系の異常 ,
ステップ 1.FIP に合致する臨床症状
FIP 診断ピラミッド
検体による FCoVウイルス量の違い:
左から:腹水、糞便、大網、脾臓、腸間膜リンパ節、全血
検
査
〈提出検体について〉
◦
検体の種類により含有するウイルス量が異なることが示唆されています
(右グラフ参照)
。したがって含有細胞数が多く、
FCoVウイルス量が多い可
能性が高い検体の提出を推奨します。
◦
推奨検体については、
〈検体の採取方法〉
をご参照ください。
診断医紹介
FCoV viral load in FIP diseased cats
出典: Pedersen NC, Eckstrand C, Liu H, Leutenegger C, Murphy B. Levels of
feline infectious peritonitis virus in blood, effusions, and various tissues and
the role of lymphopenia in disease outcome following experimental infection.
Vet Microbiol. 2015 Feb 25 ;175 (2 -4 ):157-66
〈検体の採取方法〉
検体採取方法
体液
推奨検体: 病変の存在が疑われる臓器やリンパ節、大網、脾臓、
腸間膜リンパ節
・スワブに吸引組織を塗布し乾燥することで検体の安定性が向上します(下記吸引組織採取の推奨プロトコール参照)。
・検体の安定性が低下するため、液体等に入れて提出することは避けてください。
・風乾した未固定未染色のスライド(1 -3 枚、冷蔵)も受付可能です。染色を行ったスライド検体も検査可能ですが、検出
感度が低下する可能性があります。
検査料金
吸引組織
腹水、脳脊髄液、ぶどう膜液
推奨検体: 胸水、
・0 .5 mL 以上を滅菌チューブに採取し、冷蔵で送付ください。
・遠心分離の必要はありません。
吸引組織採取の推奨プロトコール:
1.一般的な手技により注射針のハブに組織を吸引する。
2 .注射針からシリンジをはずして、シリンジに空気を入れる。
3.シリンジを注射針につけ直し、吸引物を乾燥したプラスチック柄のスワブに吹き付ける。
4.滅菌チューブにスワブを入れ、冷蔵で送付する。
組織検体を用いた検査も実施可能です。組織検体をホルマリンに漬けないことを推奨します(漬けた場合でも最大72
時間まで)。組織検体を用いた検査実施については個別にお問い合わせください。
パラフィンブロック検体
パラフィンブロック検体を用いた検査も実施可能です。パラフィンブロックの作成やパラフィンブロック検体を用いた検
査実施については個別にお問い合わせください。
索 引
組織検体
注意点
・EDTA全血1 ml(最低0 .1 ml )
の受託も可能ですが、
末梢血中のウイルス量が少ないため、検出頻度は低く、
本 PCRパネルの推奨検体ではありません。
・FCoVの腸管への感染と、FIPVによる感染が同時に起きている場合もあるため便の受託はできません。
・採取した検体は冷蔵保存し、できるだけすみやかに弊社までご提出ください(5日以内)。
アイデックス検査サービス
26
〈検査結果の解釈〉
すべての検体は、
FCoVにおいて保存性が非常に高い遺伝子配列を検出することで FCoV陽性、
陰性を判別します。同時に FIPウイルスの変異点を特
異的に検出する PCRを実施し、
それら全ての結果から下記の表に示される4パターンの結果が導かれ報告されます。
FIPV
バイオタイプ結果
解釈
検査依頼方法
FIPV
FCoVが FIPV(Type Ⅰ)のバイオタイプに変異しています。臨床症状が認められる猫においては、FIPの診断を支持しま
す。臨床症状がない場合、FIPを発症する可能性が高いことが示唆されるため、慎重なモニターを実施してください。
FECV
FCoVは変異していないため、FIPである可能性が低いことが示唆されます。
分類不能
未知の変異がおきているため、FCoVのバイオタイプが確認できません。FIPを除外することはできません。
検出限界以下
バイオタイプ判定に必要なウイルス粒子量にみたないため、バイオタイプが確認できません。FIPは除外できません。この
結果は全血検体でよくみられますが、その他の種類の検体でも起こることがあります。異なる種類の検体の提出を検討
してください。
カテゴリー別総合検査案内︵ RealPCR™ ︶
〈バイオタイプ判定フロー〉
FCoV共通遺伝子
陽性
FIPV(Type Ⅰ)陽性
FECV陽性
皮膚糸状菌パネル
検
査
陰性
分類不能
8項目の病原体をまとめて検査します。
注1
皮膚糸状菌症は、
人獣共通感染症の観点、
また動物間の感染の拡大
を防ぐ観点からも、
適切な治療をできるだけ早く開始することが重要
です。
本 検 査では、犬および 猫の皮 膚糸状 菌 症の主 要 病 因 菌である
Microsporum canis、
Microsporum spp.、
Trichophyton spp.の 遺 伝
診断医紹介
子を検出します。
以下のような場合にお勧めします。
◦ ◦
臨床症状から皮膚糸状菌症が疑われる犬、
猫に。
感染していても病変がない場合もあることから、
シェルターや多頭
飼いの犬、
猫の健康診断に。
検出限界以下
輸血ドナーパネルには FeLV / FIV抗原検査は含まれておりません。
ご利用の際はオプション検査として「猫輸血ドナーパネル FeLV/
FIV ELISA 」検査を追加でご依頼ください。
猫ぶどう膜炎パネル
猫ぶどう膜炎の原因特定は感染症がその重要部分を占めますが、抗
体検査が中心であり、
臨床症状に頼るところが大きく、
難しいのが現
状です。本パネルでは、
クリプトコッカス、
トキソプラズマをはじめと
する、猫ぶどう膜炎の主要な7つの病原体をまとめて検査することが
できます。本パネルにより、
病原体の検出と同定という客観的データ
の取得が可能になり、
診断において有用な助けとなります。
◦
飼い主に症状が見られた場合の飼育動物の検査に。
〈提出検体について〉
ス刃で採取する。メス刃を使用した場合は、
滅菌スワブを使用して
犬ヘモプラズマは犬の赤血球に寄生するマイコプラズマで、
クリイ
ロコイタマダニが媒 介します。Mycoplasma haemocanis(マ
◦
検査料金
◦
活動性病変の境界部分から採取した、
毛包のついた被毛および皮
膚のスクレーピング(活動病変の境界部から滅菌スワブまたはメ
犬ヘモプラズマパネル
(Canine Hemotropic Mycoplasma, CHM )
haematoparvum(マイコプラズマ・ヘマトパルバム)の2 種を検査
膿性吸引物
します。
明確な病変がない場合は、
滅菌した歯ブラシを使用して全身をブ
採取した被毛
ラッシングして(30回くらい強くこする)
犬ヘモプラズマは猫ヘモプラズマと異なり病原性が低く、
臨床徴候
を引き起こすことはまれです。しかし、
免疫抑制状態および脾摘し
◦
イコプラズマ・ヘモキャニス)およびCandidatus Mycoplasma
爪床を含む爪
◦ ◦ ◦
容器に入れる。スワブはプラスチックの軸で乾燥したものを使用)
ている犬の場合はリスクが高くなります。
索 引
輸血ドナーパネル(犬・猫)
輸血に際しては安全な血液の確保が必須であり、
輸血ドナーの感染
症検査はかかせません。最近では、
FeLVのプロウィルスによる血液
を介した感染の報告もあり、
輸血ドナーの感染症に対する PCR検査
のある動物ではその一因となっている可能性があります。他の
貧血の原因も否定はできないため、
必要に応じて検査すること
が推奨されます。
(-)
:検体から犬ヘモプラズマの DNAが検出されなかったことを示
の重要性が認識されています。
します。病原体の量が検出限界以下であるか、または検出不
本パネルは、
輸血ドナーの感染症スクリーニングに必要な病原体の
可能な新しい株である場合には検出できないことがあります。
遺伝子を、
効率よくまとめて検出するものです。犬では7項目、
猫では
27
(+)
:検体から犬ヘモプラズマの DNAが検出されたことを示し、
貧血
IDEXX Laboratory Services
◦
猫 ヘ モ プ ラズ マ(Feline Hemotropic Mycoplasma、
FHM )は
猫の赤血球に寄生するマイコプラズマです。かつてはヘモバルトネ
ラ(Haemobartonella felis、H. felis)
と呼ばれていましたが、その
とが 明らかになりました(Mycoplasma haemofelis、Candidatus
Mycoplasma haemominutumおよびCandidatus Mycoplasma
turicensis )。
病原性が低く、免疫が保たれている猫では貧血を引き起こすこ
とはないと考えられており、
FeLV・FIVなどの感染症や併発疾患
とが推奨されます。Candidatus M. turicensisの病原性は中程度
◦
以下のような場合にお勧めいたします。
明らかな出血がない再生性貧血の猫、貧血のある FeLV陽性の
猫、重度の非再生性貧血の猫
(-)
:検体から猫ヘモプラズマの DNAが検出されなかったことを示
します。病原体の量が検出限界以下であるか、
または検出不可
能な新しい株である場合には検出できないことがあります。
犬ジステンパーウイルス(CDV )
◦
症状により、
必要な検体が異なります。いずれも冷蔵保存です。
最低0.5 ml
・神 経 症 状:EDTA全血1 mlおよび脳脊髄液(CSF )
・消化器症状:EDTA全血1 mlおよび便5 g(犬下痢パネルもご検
討ください)
・呼吸器症状:深咽頭スワブおよび結膜スワブ(犬呼吸器疾患パ
ネルもご検討ください)
(+)
:検体から犬ジステンパーウイルスの RNAが検出されたことを示
し、
臨床徴候のある犬では CDV感染を示唆します。
(-)
:検体から犬ジステンパーウイルスの RNAが検出されなかったこ
とを示します。CDVの量が検出限界以下であるか、
または検出不
しい株である場合には検出できないことがあります。
なお、Babesia canisは次の3 種 Babesia canis canis、Babesia
canis rossi、Babesia canis vogeliを検出しておりますが、これ
らの個別のご報告は行いません。
猫免疫不全ウイルス(FIV )
FIVのスクリーニング検査には抗体検査がもっとも有用ですが、
ワクチン接種と感染の鑑別が困難であるという欠点があります。
しかし PCR検査では理論上ワクチン接種で陰性・感染で陽性
となるため、鑑別のための有用な情報が得られます。
以下のような場合にお勧めします。
・ワクチン歴が不明で FIV抗体陽性の猫
・ワクチンを接種しているが感染が疑われる猫
(+)
: 検体から FIVの核酸が検出されたことを示し、
FIV感染を示
唆します。FIVのワクチンは不活化ワクチンであるため、
PCR
検査には干渉しません。
(-)
: 検 体から FIVの 核 酸が 検 出されなかったことを示します。
検
査
FIVの量が検出限界以下であるか、または検出不可能な新し
い株である場合には検出できないことがあります。
Candida spp.(カンジダ)
常在菌であるCandida属酵母によるもので、
免疫能が低下した宿主
診断医紹介
・はっきりした症状がない場合:EDTA全血1 mlおよび結膜スワブ
病原体の量が検出限界以下であるか、
または検出不可能な新
◦
(+)
:検体から猫ヘモプラズマの DNAが検出されたことを示します。
のある動物では感染を示唆します。
(-)
: 検体からバベシアの DNAが検出されなかったことを示します。
◦
と考えられていますが、
未だ解明されていません。
(+)
:検体からバベシアの DNAが検出されたことを示し、臨床徴候
カテゴリー別総合検査案内︵ RealPCR™ ︶
(腎疾患、
腫瘍など)
、
凝固不全など他の貧血の原因を検討するこ
な結果を報告いたします(種特異的な結果の報告にはさらに1~ 3
日かかります)
。
◦
◦
M. haemofelisはもっとも病原性が強く、免疫状態が正常な猫
でも貧血を引き起こします。
Candidatus M. haemominutumは
B. canis、B. gibsoniおよびB. conradaeの3種を検査します。
まずBabesia属が陽性か陰性かを検査し、
陽性であれば種特異的
検査依頼方法
後マイコプラズマに分類され、病原性の異なる3種が存在するこ
Babesia spp.(バベシア)
◦
猫ヘモプラズマパネル
(Feline Hemotropic Mycoplasma, FHM )
で発症する日和見感染であることが多く、人獣共通感染症でもあり
ます。本検査では主な病因菌Candida albicansおよびCandida
尿路、
parapsilosisの遺伝子を検出します。本症は皮膚だけでなく、
消化器、
その他全身性の症状を示すこともあります。
可能な新しい株である場合には検出できないことがあります。
注1
フェレットのジステンパーも検査可能です。
検査料金
■ ご依頼時の注意点
■ 以下の場合ご依頼をお受けできないことがございます。
指定の条件をみたしていない検体
・検体材料 ・検体量 ・動物種 ・保存輸送の状態 ・採取日から弊社到着までの日数 など
■ 細菌学的検査等、
他の項目と同時にご依頼の場合は、
予め別々の容器に分けてお送りください。
■ 同一症例の複数検体に対して個々の報告をご希望の場合は、
その旨を検査依頼書に明記いただくか、検体ごとに検査依頼書をご提出ください。
索 引
アイデックス検査サービス
28
■ 下痢パネル 注1
国内で実施がない検査も含まれます。
臨床徴候
犬、猫
・急性・慢性の間欠性小腸性または/お
よび大腸性下痢
・犬の院内感染性下痢
・犬の出血性下痢
・下痢でない犬:7-14%
・下痢の犬:41%
・犬:39%
・猫:37.8%
・発熱・敗血症
・食欲廃絶、下痢(出血性または非出血
性)、嘔吐、体重減少
・下痢でない動物:0 -1.9%
・下痢の動物:0 -1.4%
・犬:0 .1%
・猫:0 .4%
・急性・慢性・間欠性の小腸性または/
および大腸性下痢
・子猫:7.3 %
・シェルターの猫:4 .7 %
・犬:3 -10%(PCR )
・犬:6%
・猫:5 .4 %
・急性・慢性・間欠性の小腸性または/
および大腸性下痢
・犬:総合で8% ・子犬:36 -50%
・シェルター・ケンネルの犬:最大
100%
・猫:総合で4%
・シェルターの猫:9 .8%
・純血種のキャッテリーの猫:31%
・犬:8 .3%
・猫:5 .1%
慢性または再発性の大腸性下痢
・純血種のキャッテリーの猫:31%
・下痢の猫(イギリス)
:14 .4 %
猫:9 .2%
猫
・通常は無症候性
・自己限局性の小腸性下痢を起こすこと
がある
猫の便検体:0 .9%
猫:0 .5%
犬
・混合感染がなければ臨床兆候は軽度
・急性の下痢、嘔吐が先行することも
・発熱を伴うことも伴わないこともある
・家庭犬:15 -26%
・下痢でないシェルター犬:59 .3%
・下痢のシェルター犬:73 .3%
犬:10 .6%
猫
・キャッテリー、シェルター、多頭
飼育の家の猫:最大 80%
・1 -2 頭 飼 育の家 猫と都 市・郊 外
のノラ猫:約 25%
猫:60 .2%
猫コロナウイルス※1
RNAウイルス
・コロナウイルス腸炎
― 一時的な軽度の下痢、嘔吐
:発熱、
・猫伝染性腹膜炎(FIP )
体重減少、食欲低下
―非滲出型:肉芽腫性胃腸炎(便秘)、
慢性下痢、嘔吐、ぶどう膜炎、
神経症状
―滲出型:胸水、腹水
犬パルボウイルス2※1
DNAウイルス
犬
・急性の食欲廃絶・下痢(出血性のこと
がある)、
嘔吐、脱水
・発熱・敗血症
・正式に発表されたデータなし
・臨床徴候のある若齢犬やワクチ
ン未接種の犬では高い
犬:3 .5%
猫汎白血球減少症
ウイルス※1
DNAウイルス
猫
・急性の食欲廃絶・嘔吐・脱水(下痢は
あることもないこともある)
・発熱・敗血症
ドイツ、ミュンヘンの LudwigMaximilians大学の小動物病院
に来院した下痢の猫:19 .2%
猫:3 .2%
・正式に発表されたデータなし
・胃腸症状を含む全身性の臨床徴
候を示している若齢犬やワクチン
未接種の犬では高いと考えられて
いる
犬:1.2%
犬
・軽度
―呼吸器症状:咳、鼻汁、眼脂
・全身性:発熱
―呼吸器:咳、鼻汁、眼脂
―胃腸:食欲廃絶、嘔吐、下痢
―神経:発作、ミオクローヌス、
運動失調
検査依頼方法
Clostridium
perfringens
αtoxin
グラム陽性細菌
Salmonella spp.
グラム陰性細菌
Cryptosporidium spp.
コクシジウム類
カテゴリー別総合検査案内︵ RealPCR™ ︶
Giardia spp.
原生動物
Tritrichomonas foetus
原生動物
Toxoplasma gondii
コクシジウム類
検
査
犬腸コロナウイルス※1
RNAウイルス
診断医紹介
検査料金
犬ジステンパーウイルス※1
RNAウイルス
索 引
29
発生頻度※2
(IDEXX RealPCRTM )
感染する
動物種
病原体
IDEXX Laboratory Services
犬、猫
犬、猫
犬、猫
猫
発生頻度(文献)
臨床的意義
推奨される追加の診断法※6
治療
・C. perfringens enterotoxinの ELISA
試 験が 陽 性であれば、
PCR試 験での
C. perfringensα toxinの結 果が 強く
支持される
・アンピシリン ・アモキシシリン
・メトロニダゾール
・タイロシン ・テトラサイクリンには耐性
・高繊維食
・検出されれば有意である可能性が高い※3
・人獣共通感染あり
培養および感受性試験
・議論の余地がある ・全身性疾患時のみ
・感受性試験の結果に基づく
ST合剤、
・フルオロキノロン類、クロラムフェニコール、
アモキシシリン
・治療はときに無効 ・アジスロマイシン
・タイロシン ・パロモマイシン(腎毒性に注意)
・検出されれば有意※4
・人獣共通感染あり
・フェンベンダゾール
・フェバンテル・プラジクアンテル・ピランテル
(ドロンタール ®プラス)
・メトロニダゾール(効果は低い)
・検出されれば有意※4
・人獣共通感染なし
ロニダゾール
・検出されても有意ではない可能性あり※5
・妊娠女性は人獣共通感染のリスクが高い
・免疫不全の人は人獣共通感染のリスクあり
腸 管 外の 臨 床 徴 候があれば IgG・IgM
ELISA試験
・検出されても有意ではない可能性あり※5
・人獣共通感染なし
カテゴリー別総合検査案内︵ RealPCR™ ︶
・検出されれば有意※4
・人獣共通感染あり
検査依頼方法
・検出されれば有意である可能性が高い※3
・人獣共通感染なし
・クリンダマイシン(推奨)
・ピリメタミン -スルフォアミド併用
・支持療法
・二次感染・同時感染を調べて治療
検
査
・慢性のウイルス排泄猫を検出するた
4週間続けて週に一回 FCoVの
めに、
PCR検査を実施
・FIPが 疑われる場 合は、腹 水・胸 水・
全血・組織の FCoV PCR陽性が診断
を支持
・胃腸徴候では治療の必要があることはまれ
・FIP:有効な治療法はない。支持療法。
・検出されれば有意※4
・人獣共通感染なし
血球計算:白血球減少症がよく見られる
・支持療法
・二次感染の治療
・検出されれば有意※4
・人獣共通感染なし
血球計算:白血球減少症がよく見られる
・支持療法
・二次感染の治療
・検出されれば有意※4
・人獣共通感染なし
・血球計算:リンパ球減少症がよく見ら
れる
・呼吸器症状があれば胸部 X 線検査
・支持療法
・発作があれば抗けいれん剤
・二次感染の治療
診断医紹介
・検出されても有意ではない可能性あり※5
・下痢の原因ではない可能性が高い
・慢性キャリアを示唆する可能性あり
・人獣共通感染なし
検査料金
索 引
この表に含まれる情報は、一般的なアドバイスの提供を目的としています。診断や治療については、それぞれの患者で、病歴・身体検査・検査値などに基づいて評価し、決定して
ください。薬剤治療やモニタリングプログラムについては、製品の添付文書の用量、指示、相互作用、注意などを参照してください。
※1 弱毒生ワクチン接種後最大 2 -3週間は結果が陽性になることがあります。
※2 IDEXX RealPCR TM 発生頻度は、
5 ヶ月以上の期間にわたって集めた犬の918 検体、猫の944 検体によるデータ。
※3 検出されれば有意である可能性高い:病原体が臨床徴候の原因であるか、臨床徴候に関与しているかまたはキャリアの状態。
※4 検出されれば有意:病原体が胃腸症状の原因である可能性が高い。
※5 検出されても有意ではない可能性あり:病原体が胃腸症状の原因である可能性は低い。
アイデックス検査サービス
30
■ ベクター媒介疾患 病原体
Borrelia burgdorferi
感染動物の組織に局在する
スピロヘータ
検査依頼方法
Anaplasma
phagocytophilum
好中球に感染するグラム陰性細菌
Anaplasma platys
血小板に感染する
グラム陰性細菌
注1
国内で実施がない検査も含まれます。
疾患名
ボレリア症
ライム病
顆粒球性
アナプラズマ症
伝染性周期性
血小板減少症
動物種
犬・猫
ベクター
イクソデス属マダニ
(シカダニ・クロアシマ
ダニ)
イクソデス属マダニ
(シカダニ・クロアシマ
犬・猫
ダニ)
クリイロコイタマダニ
犬
カテゴリー別総合検査案内︵ RealPCR™ ︶
単球に感染するグラム陰性細菌
Ehrlichia ewingii
好中球に感染する
グラム陰性細菌
Ehrlichia chaffeensis
単球に感染するグラム陰性細菌
Neorickettsia risticii
単球に感染するグラム陰性細菌
Rickettsia rickettsii
検
査
内皮細胞に感染する
グラム陰性細菌
単球性
エーリキア症
犬・猫
シラホシキララマダニ
顆粒球性
エーリキア症
犬
単球性
エーリキア症
犬
ポトマック馬熱
単球性エーリキア症
犬
ロッキー山紅斑熱
犬
・急性 /慢性(犬):発熱、跛行、
関節腫脹、食欲廃絶、
多発性関節炎、
腎疾患
・無症候性(犬と猫):無症状
PCRはマダニ、関節液・
関節生検および
皮膚でのみ推奨される
犬では SNAP 4 Dx ®または
ライム病 C 6 抗体検査を実施
・急性:発熱、無気力、食欲廃絶、
・Anaplasma spp.
跛行、関節痛と腫脹、
神経徴候
・無症候性:無症状
赤血球に感染する原生動物
バベシア症
犬
診断医紹介
赤血球に感染する
マイコプラズマ
シラホシキララマダニ
点状出血、
斑状出血
・急性:発熱、無気力、ぶどう膜炎、
鼻出血、点状出血、
中枢神経徴候、
リンパ節過形成
・慢性:出血異常、多臓器徴候
・無症候性:無症状
検査料金
Bartonella spp.
赤血球および内皮細胞に
感染するグラム陰性細菌
バルトネラ症
索 引
Leishmanina spp.
組織マクロファージに
感染する原生動物
Cytauxzoon felis
赤血球に感染する原生動物
31
IDEXX Laboratory Services
ヘパトゾーン症
・急性:発熱、跛行、関節腫脹、
神経徴候、
無気力、
食欲廃絶
・急性:前部ぶどう膜炎、鼻出血、
リンパ節過形成
Neorickettsia risticii
陽性または陰性
・カクマダニ属マダニ
・クリイロコイタマダニ
急性:発熱、
浮腫、
歩きたがらない、
点状出血、斑状出血、
神経徴候
Rickettsia risticii
陽性または陰性
咬傷でも伝播
サイトークゾーン症
猫
陽性または陰性
グレイハウンドに多い
・B. gibsoni:急性・慢性または
無症候性(ピットブル)
;発熱、
体重減少、
衰弱、
臓器肥大
・B. conradae:発熱、無気力
・Babesia属陽性であれば、
・犬:脾摘または免疫抑制状態で
・犬:M. haemocanis、Candidatus M.
なければ臨床徴候はめったに
見られない
・猫:虚弱、沈うつ、呼吸促迫、
食欲廃絶、可視粘膜蒼白、
脱水、
黄疸、
脾腫、
±ノミ寄生
種特異的な結果を報告
haematoparvum
・猫:M. haemofelisがもっとも
病原性が強く、Candidatus M.
haemominutumがもっとも
病原性が弱い。Candidatus M.
turicensisの病原性は中程度と
考えられているが不明。
・犬:肉芽腫性リンパ節炎、肝疾患、 ・Bartonella spp.
湾岸ダニ
・アメリカでは H. americanum
サシチョウバエ
アメリカとカナダにおけるアメリカン・ ・Leishmania spp.
陽性または陰性
フォックスハウンドの内臓リーシュマ
ニア症:筋萎縮を伴う消耗、結膜炎、 ・種特異的な結果報告はなし
前部ぶどう膜 炎、網 膜 炎、顔 面の脱
毛、
リンパ節過形成、
多発性関節炎
(カタダニなど)
・ノミ
・その他の媒介動物も
可能性あり
(スナバエ)
犬
・Babesia spp.
・マダニ属マダニ
犬
リーシュマニア症
種特異的な結果を報告
嘔吐、
無気力、発熱および
多発性関節症を伴う可能性あり
Hepatozoon spp.
白血球、
血リンパ組織、
骨格筋および心筋に感染する
原生動物
陽性または陰性
・Ehrlichia属陽性であれば、
おそらく感染した
カタツムリの
経口摂取による
犬・猫
犬・猫
・Ehrlichia spp.
・無症候性:無症状
ダニ
・猫:ノミ、シラミ、ダニ
ヘモプラズマ症
種特異的な結果を報告
・無症候性:無症状
・犬:クリイロコイタマ
Hemotropic
mycoplasmas
陽性または陰性
・Anaplasma属陽性であれば、
・急性:軽度の発熱、鼻出血、
・クリイロコイタマダニ ・B. canis:軽度または無症候性;
若齢動物では重度になりやすい
・B. gibsoniは犬の
Babesia spp.
PCR結果
・無症候性:無症状
クリイロコイタマダニ
Ehrlichia canis
臨床徴候
心内膜炎、多発性関節炎、
胸水また
陽性または陰性
は腹水
・種特異的な結果報告はなし
・猫:多様な臨床徴候が現れる
(発熱、
リンパ節腫脹、
ぶどう膜炎、
歯肉炎、神経疾患など)
・Hepatozoon spp.
感染が一般的
陽性または陰性
・通常は重度の臨床徴候か、悪化と ・Hepatozoon属陽性であれば、
種特異的な結果を報告
良化を繰り返すようなパターンを
とる:発熱、
悪液質、沈うつ、筋縮、
知覚過敏、化膿性の眼脂、
硬縮、筋肉痛
・アメリカイヌカクマダニ ・沈うつ、食欲廃絶、発熱、黄疸
・シラホシキララマダニも? ・臨床徴候の発見から7日以内に
ほとんどの猫が死亡
Cytauxzoon felis
陽性または陰性
追加の検査※
重感染の可能性がある病原体
治療
日本での発生(2010年9月時点)
・血清学:SNAP 4 Dx ®、ライム病 C 6 抗体検査
・犬の C6抗体は感染初期で検出でき、
・A. phagocytophilum
・Bartonella spp.
・ドキシサイクリン
・アモキシシリン
・B. gariniiおよび B. Afzeriiが分布
・B.burgdorferiは 沖 縄 県のウシか
・血球計算:血小板減少症、リンパ球減少症、
・B. burgdorferi
・Bartonella spp.
ドキシサイクリン
ウシと野生のシカで PCR陽性の報
告があるが、犬・猫では報告なし
・血球計算:血小板減少症、顕微鏡による同定
(A. phagocytophilum
・血清学:SNAP 4 Dx®
・E. canis
・R. rickettsii
・Babesia spp.
・Canine hemotropic mycoplasma
ドキシサイクリン
PCRによる検出の報告あり
・血球計算:血小板減少症、貧血、汎血球減少症、
・A. platys
・E. ewingii
・E. chaffeensis
・R. rickettsii
・Babesia spp.
・Canine hemotropic mycoplasma
ドキシサイクリン
神奈川県の野生化したアライグマか
ら、
IFAで検出されたとの報告あり
血球計算:軽度の血小板減少症、
顕微鏡による同定
・E. canis
・E. chaffeensis
ドキシサイクリン
報告なし
・血球計算:血小板減少症、顕微鏡による同定
・血清学:SNAP 4 Dx ®
・E. canis
・E. ewingii
ドキシサイクリン
奈良公園のシカで PCR陽性の報告
あり
ドキシサイクリン
報告なし
(アメリカ、
カナダ、
ヨーロッ
パでは確認されている)
ドキシサイクリン
Rickettsia japonicaは
分布しているが、R. rickettsiiは
報告なし
顕微鏡による同定
・血清学:SNAP 4 Dx ®、IFA
のスポットで交差反応)
、IFA
(E. canisのスポットで交差反応)
・血球計算:血小板減少症
・血清学:IFA
・A. platys
・E. canis
・Babesia spp.
・Canine hemotropic mycoplasma
・血球計算:溶血性貧血、血小板減少症、
顕微鏡による同定
・血清学:IFA(B. canis、B. gibsoni )
・A. platys
・B. canis:ニプロピオン酸イミドカルブ
・E. canis
・B. gibsoni:アトバクオンと
アジスロマイシン併用
・R. rickettsii
・Canine hemotropic mycoplasma
・B. gibsoni:西日本
・B. canis:主に沖縄
血球計算:溶血性貧血、
顕微鏡による同定
・犬:A. platys
・ドキシサイクリン
・エンロフロキサシン
・必要であれば免疫抑制量の
・犬:発生はあるがまれ
・猫:三種とも分布
・B. burgdorferi
・A. phagocytophilum
・アジスロマイシン
・臨床上健康な猫を治療しても、人の猫
B.henserale(猫ひっかき病)
、
B.clarridgeiaeおよび B.quintana
が分布
・血球計算:軽度の貧血、著しい好中球増多症、
・B. burgdorferi
・A. phagocytophilum
・トリメトプリム-スルファジアジン、クリ
H. canisは日本にも分布
・血球計算:貧血、血小板減少症、リンパ球増多症
・血液化学:低アルブミン血症、高グロブリン血症、
・Ehrlichia spp.
・Babesia spp.
・アロプリノール、アンホテリシン B、
ヒトでの輸入症例の報告はあるが、
国内での流行はなし
・主として支持療法:静脈輸液、
報告なし
E. canis
R. rickettsii
Babesia spp.
・猫:Bartonella spp.
・血球計算:溶血性貧血の原因になる
顕微鏡による同定
・血液化学:ALP上昇、低血糖、低アルブミン血症
・尿検査/ UPC:蛋白尿
・筋生検:シストまたはメロントを伴う筋炎
・血球計算:重度の溶血性貧血、汎血球減少症、
顕微鏡による同定
・血液化学:多臓器不全の証拠
ひっかき病リスクは低下しないようで
ある
ンダマイシン、
ピリメタミンを併用後、
デコキネートを毎日投与
・再発、糸球体腎炎、腎アミロイドーシス
が起こることがある
アンチモン酸メグルミン、スチボルグ
ルコネートナトリウム
・感染を排除するプロトコルはなく、
再発率が高い
抗生剤およびヘパリン
・抗原虫薬は議論の余地あり
索 引
高窒素血症
・尿検査/ UPC:蛋白尿
グルココルチコイド
検査料金
(犬の B. vinsonii、
しばしば免疫介在性)
、
血小板減少症
・血清学:IFA
検
査
診断医紹介
・血球計算:白血球増多症、貧血、血小板減少症
・血清学:IFA
カテゴリー別総合検査案内︵ RealPCR™ ︶
顕微鏡による同定
・血液化学:高グロブリン血症
・尿検査/ UPC:蛋白尿
・血清学:SNAP 4 Dx ®、IFA
ら DNA-DNA分子交雑法により分
離されたとの報告あり
検査依頼方法
ワクチンとの交差反応がなく、
治療が成功すればすみやかに減少する
・猫のライム病 C 6 抗体検査はない
・尿検査/ UPC:蛋白尿
この表に含まれる情報は、一般的なアドバイスの提供を目的としています。診断や治療については、それぞれの患者で、病歴・身体検査・検査値などに基づいて評価し、決定して
ください。薬剤治療やモニタリングプログラムについては、製品の添付文書の用量、指示、相互作用、注意などを参照してください。
アイデックス検査サービス
32
カテゴリー別総合検査案内
6
病理組織検査
検査依頼方法
■ 病理組織検査 ■ 皮膚病理組織学的検査 ■ 皮膚病臨床評価診断
■ 解剖病理組織検査 ■ 免疫染色
料金は p.63をご覧ください。
検査項目名
検査材料
報告
2~3
日本語
作製済みのスライド標本
カテゴリー別総合検査案内︵病理組織検査︶
病理組織検査※2
(米国診断、英文診断書のみ)
ホルマリン固定組織
5~10
作製済みのスライド標本
4~6
ホルマリン固定組織
皮膚病理組織学的検査※2
作製済みのスライド標本
皮膚病臨床評価診断
(写真や臨床情報のみによる評価)
解剖病理組織検査
(所見なし)
所要日数※1
ホルマリン固定組織
病理組織検査(国内診断)※2
(所見あり、所見なし)
海 外
保存方法
日本語
室 温
8~10
写真等
日本語
ホルマリン固定組織
(生検体の病理解剖は実施していません)
お問い合わせ
ください
日本語
~14
日本語
4~6
日本語
免疫染色
骨髄コア生検
骨髄検査セット※2
英語
ホルマリン固定組織
作製済みのスライド標本
骨髄吸引塗抹
血液塗抹
室 温
塗抹標本
診断医紹介
※1 所要日数は検体の弊社到着日を0日とし、
土・日・祝日を除く営業日で計算いたします。なお、固定が不十分な検体、脱灰操作が必要となる硬組織検体、
内部コンサルテー
ション(難解な症例について、
日本国内外の病理診断医によって実施。追加料金なし)、
特殊染色(担当診断医が必要と判断した場合に実施。追加料金なし)
の場合は、
通常よりさらに若干日数を要します。
※2 再固定・脱灰のため所要日数を超える場合がございます。
* 割増料金については p.64をご参照ください。
■病理組織診断の「所見なし」
診断サービスに
ついて
診断名およびコメントのみのご報告となりますが、所見あ
りのご報告に比べてご利用いただきやすい料金となって
おります。
検査料金
(ご利用例)
◦脂肪腫など明らかに良性の病変と思われる場合
◦一部切除生検および細胞診などで確定診断がついた
症例の完全切除や拡大切除におけるマージン評価等
◦不妊・去勢手術後の生殖腺完全摘出の確認
※所見なしサービスをご希望の場合は、
依頼書の右上の「所見無」
に丸を
してください。ご記入がない場合は所見ありの診断を実施いたします。
■検体の固定
索 引
◦組織の固定には、10 ~ 20 %ホルマリン溶液をご使用く
ださい
(ホルマリン原液を5 ~ 10倍希釈)
。最適な固定には、
組織の10倍量のホルマリン溶液が必要とされています。
◦ 大きさ5 cmを超える組織塊には、固定を促進するために
部分的に割を入れてください。ただし、
マージン評価をご
希望の場合は、
マージン部分を避けて割を入れてください。
33
IDEXX Laboratory Services
ビニール袋での
送付
検体を綿で包む
容器のふたを
セロハンテープで
とめる
■検体の提出
◦
「広口」のプラスチック容器を使用してください(弊社に
て販売しております。p.8参照)
。ガラス瓶やビニール袋で送
付された場合、
検体破損・紛失の可能性が高まります。
◦プラスチック容器が割れないようにエアーマット等で包ん
◦異なった部位からの複数の標本は別々の容器に入れ、
そ
れぞれの容器に採取情報をご記入ください。
◦容器の再利用は避けてください。前回の提出時の検体
が容器中に残留している場合があります。
◦小さな組織断片(内視鏡生検、針生検、パンチ生検標本
等)をガーゼや綿等で包むと、標本が絡み付いて分離で
きなくなることがありますので、検体送付用チューブや包
◦舌圧子やその類似物に標本を載せないでください。これ
らはしばしば容器内で剥がれ落ち、標本の識別ができな
くなることがあります。
◦マージンコメントを必要とする場合は、標本の辺縁部を
切り取らないでください。手術後の切開創を真の手術
マージンと区別することは困難あるいは不可能です。
◦送付中のトラブル(破損等)を防ぐため、
宅配便の「割れ
物扱い」等のご利用をお勧めします(p.7参照)。
■検体提出に際してのご注意
以下の点にご注意ください。
・ 依頼書の該当欄に全ての情報を正確にご記入ください。
・病歴、
臨床徴候、治療内容、治療への反応。
・ 病変の肉眼的所見(病期、分布、個数、大きさ、色、硬さ、
重症度など)
。
番号をご記入ください)。
・ 病変の写真がある場合は、同時にご送付ください。デジ
タルカメラで撮影した写真はプリントアウトして添付してく
ださい。必要に応じて、
病変を矢印等で明示してください。
・ 疑っている疾患名や特に知りたい質問事項等
(もしあれば)
。
・ 提出時に報告書式が選択されていない場合は、日本国内で
の診断を実施させていただきます。
・ 特定の診断医(日本国内外を問わず)の診断をご希望の際
は、
ご希望に添えるよう最大限に努力いたします。万が一該
当診断医が不在の場合は、
結果報告の遅延を避けるために
弊社より連絡を差し上げ、
その診断医をお待ちいただくか、
他
の診断医の診断に切り替えるかを選択していただきます。
・ 以下の場合ご依頼をお受けできないことがございます。
(1)
組織がホルマリン固定されていない場合
(2)
ホルマリンが漏れて組織が乾燥している場合
(3)
採取後時間をおいて固定されたために組織が変質して
いる場合
(4)
組織が凍結されている場合
・ 輸送容器、
添付写真および参考資料の返却は行っておりませ
んのでご了承ください。
■マージンコメントについて
以下の場合は評価できません。
・ 一部組織、
マージン部分を切り取られた組織
・ 体腔内組織
・ マージンに割が入って変形した組織
診断医紹介
・ 提出標本の採取部位。
に実施した検査の結果(弊社をご利用された際は、検体
骨髄検査セット
アイデックスでは皮膚科専門医による皮膚病理診断サービ
スをご提供しております。病理組織学的診断、
所見、
治療アド
バイスを含むコメントにより、
皮膚疾患の診断をサポートいた
します。また、
専門医ならではの、
皮膚検体ではなく写真およ
び臨床情報のみによる評価(皮膚病臨床評価診断)も可能で
す。病変部の採取が難しい場合など、
特に有効にご利用いた
だけるサービスです。
骨髄や造血関連の診断においては、
骨髄コア生検および骨
髄吸引塗抹を同時に行い、
また末梢血液塗抹の所見を併せて
総合的に判断することで、
病変のより詳細な評価が可能とな
ります。アイデックスならではの病理組織診断医と細胞診診
断医の連携によって、
診断をサポートいたします。
(獣医学博士、
日本獣医皮膚科学会員、
アジア獣医皮膚科学会員)
伊從慶太先生
(獣医学博士、
日本獣医皮膚科学会員、
アジア獣医皮膚科学会員)
またFAXまたはEメールでもお送りできますので、
下記にご請求ください。
アイデックス ラボラトリーズ株式会社 検査サービス事業部
TEL:0120 -71-4921 / Fax:03 -5301-6701
骨髄検査セット
骨髄コア生検※1+骨髄吸引塗抹+血液塗抹※2
(病理組織検査)
(細胞診)
■ 骨髄コア生検:主に骨髄の構造および細胞充実度をみるのに
優れています。
■ 骨髄吸引塗抹:骨髄中の個々の細胞の詳細な形態観察に優
索 引
【ご依頼方法】
専用の皮膚病理診断依頼書フォームをホームページ(www.idexx.
co.jp )
からダウンロードください。
ホーム ﹀ コンパニオンアニマル ﹀ 検査サービス ﹀ 総合検査案内 ﹀
検査依頼書 ﹀ 皮膚病理検査・皮膚病臨床評価依頼書(PDF )
検査料金
皮膚病理診断サービス
【診断医】
関口麻衣子先生
カテゴリー別総合検査案内︵病理組織検査︶
理セット等の容器にそのまま入れてください。
・ 同時に提出した病理組織検査以外の検査項目や、
以前
検査依頼方法
でから、
チャック付きビニール袋に入れて送付してください。
・ 提出標本の総数
(採取部位にかかわらず提出組織の総数)
。
・ 画像診断所見
(もしあれば。レントゲン、
エコー、
内視鏡等)
。
れています。
※1 「骨髄コア生検」のみの診断をご希望の場合:「骨髄検査セット」ではな
く「病理組織学的検査」項目としてご提出ください。
※2 「血液塗抹」に関する詳細な所見が必要な場合は併せて細胞診の「血液
塗抹」項目をチェックしてご提出ください(この場合、検査料金は「骨髄
検査セット」価格+「血液塗抹」価格となります)。
アイデックス検査サービス
34
7
カテゴリー別総合検査案内
細胞診
検査依頼方法
■ 細胞診検査 ■ 血液塗抹検査 ■ 骨髄吸引塗抹検査
料金は p.63をご覧ください。
検査項目名
細胞診検査
血液塗抹検査
骨髄吸引塗抹検査※2
検査材料
・風乾のみ
塗抹標本 ・メタノール固定
・染色済み
いずれも可
カテゴリー別総合検査案内︵細胞診︶
骨髄コア生検
骨髄検査セット※3
骨髄吸引塗抹
血液塗抹
染色法
保存方法
所要日数※1
報告
ライト・ギムザ
室 温
3~5
日本語または
英語
室 温
4~6
日本語
ホルマリン固定組織
作製済みのスライド標本
塗抹標本
※1 所要日数は、
弊社到着日を0日とし、
土・日・祝日を除く営業日で計算いたします。
※2 骨髄吸引塗抹検査では血液塗抹を添付いただくことで、
より詳細な評価が可能となります。可能な限り骨髄採取時の血液塗抹を参考標本として添付ください。
ただし、
血液塗
抹に関する詳細な所見が必要な場合は併せて「血液塗抹」
項目をチェックしてご提出ください(この場合、
検査料金は 「骨髄吸引塗抹検査」
価格 +「血液塗抹」
価格となります)
。
※3 再固定・脱灰のため所要日数を超える場合がございます。
* 割増料金については p.64をご参照ください。
■塗抹標本の作製
■検体の提出
下記の手順で標本を作製してください。塗抹の仕方は検
査材料の種類、性状などに応じて異なります。全血、骨髄、
液体材料をスライドグラスに塗抹せずに送付された場合、
ご依頼をお受けできません。
下記の要領で提出してください。
①スライド同士の接着による破損を防ぐため、標本は1枚
ずつスライドケースに入れてください。
②ケースをさらに厚紙、
エアーマット等で保護してください。
封入剤の溶出により、
スライドがケースに貼りつく場合があります。
必ず封入剤が乾燥したことを確認してから提出してください。
注2 スライド標本の破損の度合が著しい場合、
ご依頼をお受けでき
ないことがございます。
注3 参考資料(写真など)
は原則返却いたしません。
注1
診断医紹介
① 採 材 後は速やかに塗 抹し、冷風 乾 燥の 後メタノール
検査料金
(サイト
(99 %以上)で2 ~ 3分間固定を行ってください。
キープ等の湿固定は不可)
②ライト・ギムザ染色を行ってください。
③冷風で完全に乾燥させ、
ビオライト等で封入してください。
尿・腹水・胸水等で細胞数が少ない場合は、遠 心 後(1000 ~
1500 rpm×5分)塗抹してください。
注2 骨髄の特殊染色には未固定の標本が必要となります。
注1
■検体採取から塗抹および固定までの許容時間
索 引
・擦過物、
吸引物 ……………………………… 5秒以内
・十二指腸液、膵液、胆汁 ………………… 1 ~ 2分以内
・尿、髄液、胃洗浄液…………………………… 10分以内
・胸水、
腹水 ………………………………… 6時間以内
(12時間以上の検体は検査不可)
※塗抹標本作製後は速やかにライト・ギムザ染色を行ってください。
35
IDEXX Laboratory Services
■染色法
ライト・ギムザ染色を推奨しておりますが、その他の染色法
でも検査をお受けしております。不明の場合はお問い合わ
せください。
■検体提出に際してのご注意
・血 液・骨髄塗沫検査をご依頼の際には必ず血球計算の
データを記載してください。
・細 胞診検査につきましては、以下の場合を除き原則とし
て国内での診断となります。
・犬および猫以外の動物種の場合・報告書書式を『英
文のみ』
でご指定の場合
・海外での診断をご希望の際は、
その旨を依頼書にご記入
ください。
8
カテゴリー別総合検査案内
結石分析
検査依頼方法
■ 結石分析
料金は p.63をご覧ください。
検査項目名 ※1
海 外
結石分析
検査方法
検体量
保存方法
所要日数 ※2
鏡検法
結石 10 mg
室 温
室温
5~8
※1 尿路結石以外の結石検体は、
Urolithiasis Laboratory(California )へ外注となります。
※2 成分が無機物以外の場合、病理診断医による鏡検によって判定されるため、ご報告が2 ~ 3日遅れる場合があります。
(1)分析可能な成分は下記の通りです。下記に示した成分
以外が検出された場合には同定不能となります。
(2)尿路結石以外の検体の場合、成分比率が数値としてご
報告できない場合がございます。
カルシウム系
シュウ酸カルシウム
リン酸カルシウム
リン酸水素カルシウム
炭酸カルシウム
リン酸マグネシウムアンモニア系
リン酸マグネシウムアンモニウム
リン酸水素マグネシウム
尿酸系
尿酸
尿酸アンモニウム
シスチン系
シスチン
タンパク系
タンパク質
その他
コレステロール
デオキシコール酸
ウルソデオキシコール酸
ビリルビンデオキシコール酸
中性脂肪
多糖類
診断医紹介
炭酸マグネシウム
カテゴリー別総合検査案内︵結石分析︶
■検査説明および結果解釈
ケイ酸系
ケイ酸
■ ご依頼時の注意点
尿路結石以外の検体(胆石・腸管結石等)のご依頼の場合、余白にその旨を明記してください。
※ご記載のない場合、ご報告日が数日遅れたり、検査が実施できない場合がございます。
■ 結石を蒸留水で洗浄後、
乾燥させてから提出してください。
検査料金
■ 以下の場合ご依頼をお受けできないことがあります。
・蒸留水以外の溶液で洗浄された検体 ・溶液中に保存された検体 ・十分に乾燥されていない検体
・検体量・保存輸送方法が条件にみたない場合
索 引
アイデックス検査サービス
36
カテゴリー別総合検査案内
9
自己免疫検査
検査依頼方法
■ 抗核抗体(ANA ) ■ 直接クームス試験 ■ 犬リウマチ因子
■ アセチルコリンレセプター抗体 ■ 犬咀嚼筋筋炎抗体
料金は p.63をご覧ください。
検査項目名
カテゴリー別総合検査案内︵自己免疫検査︶
検査方法
検体量
抗核抗体(ANA )
IFA
血清、血漿 0 .2 ml
直接クームス試験
試験管法
EDTA全血 2 .0 ml
犬リウマチ因子
スライド
凝集反応
血清 0 .3 ml
抗核抗体 /
犬リウマチ因子セット
証明書
アセチルコリン
レセプター抗体
証明書
犬咀嚼筋筋炎抗体
注1
保存方法
または
冷 蔵
冷 凍
血清 0 .5 ml
ELISA
血清 0 .5 ml
参考基準値
犬
猫
2~4
(-)
0 ~2
(-)
2~3
冷 蔵
血清 0 .5 ml
RIA
所要日数
単位
(-)
2~4
または
冷 蔵
冷 凍
7~14
0~0.6
0~0.3
nmol/L
(-)
セットの場合、血漿検体でのご依頼はお受けできません。
■検体採取証明書について
の項目は、
海外へ空輸しております。必ず依頼書の
「検体採取証明書」欄にご署名(フルネーム)、ご捺印の上、
注3
検体は採血後翌日までに弊社に到着するようにご依頼ください。
注4
必ず冷蔵宅配便をご利用ください。
(冷凍不可)
証明書
ご依頼ください( p.3 参照)。
■検査説明および結果解釈
診断医紹介
抗核抗体(ANA )検査
検査料金
(1)抗核抗体は細胞核成分に対する自己抗体であり免疫介在性疾
患において陽性となります。
免疫介在性疾患…全身性紅斑性狼瘡(SLE )、シェーグレン
症候群、リウマチ様関節炎など
(2)下記の疾患においても陽性となることがあり、診断の際には注
意が必要です。
、
細菌性心内膜炎、
糸状虫症、
リケッチア感染、
猫白血病
(FeLV )
、
腫瘍がある場合
猫伝染性腹膜炎(FIP )
ステロイド治療中の検体の場合、検査結果が偽陰性になる場
(3)
合があります。
直接クームス試験
測定温度は37 ℃のため温式抗体のみ対象となります。
(+)
:赤血球膜上に抗赤血球抗体の存在が確認されました。
(-)
:抗赤血球抗体の存在が確認されませんでした。
ステロイド治療中の検体の場合、検査結果が偽陰性になる場合が
あります。
EDTA全血をご用意ください。カルシウムキレート性抗凝固剤以外の場合、
赤血球に補体が結合するため偽陽性になる場合があります。
注2 採血後は、
凝固・溶血しないように、速やかに転倒混和してください。転倒
混和は静かに行ってください。
検査では血球を使用するため、極度の溶血、凝固、凝集などにより、血球が
必要量に満たない場合は検査を行うことができない場合があります。
注1
犬リウマチ因子検査
(+)
:犬リウマチ因子の存在が確認されました。
(-)
:犬リウマチ因子の存在が確認されませんでした。
注1
血漿検体および乳びは偽陽性の原因になります。
アセチルコリンレセプター抗体(Ach-R抗体)
検査
免疫沈降 RIA 法によって確認される Ach-R 抗体価により、筋無力
症の鑑別診断の補助として行います。
参考基準値以下……年齢、種別、性別に関わらず、この範囲で正
常といえます。
参考基準値以上……筋無力症の可能性が示唆されます。
発症の初期および寛解期では、低値の場合があります。臨床徴候
があり、低値の場合は再検査の実施が推奨されます。基準値以下
でも筋無力症である症例もあります。また、抗体価を下げる可能性
のあるコルチコステロイド療法を行う前の採血が推奨されます。
犬咀嚼筋筋炎抗体検査
血中の咀嚼筋2 M型線維自己抗体を測定する検査です。
100倍未満:咀嚼筋筋炎抗体陰性です。免疫抑制量のステロイ
ドを7-10日以上使用した場合、咀嚼筋筋炎末期の場合および多発
性筋炎の場合には陰性になることが予想されます。必要に応じ筋
生検を実施することが推奨されます。
100倍:抗体価はボーダーラインです。咀嚼筋筋炎を確定するた
めには筋生検を実施することが推奨されます。
索 引
>100倍:咀嚼筋筋炎の診断が支持されます。
■ ご依頼時の注意点
■ 以下の場合ご依頼をお受けできないことがございます。
指定の条件をみたしていない検体 ・検体材料 ・検体量 ・動物種 ・保存輸送の状態 ・採取日から弊社到着までの日数 など
37
IDEXX Laboratory Services
カテゴリー別総合検査案内
10
犬アレルギー検査
検査依頼方法
■ スクリーニングアレルゲンパネル ■ スタンダードアレルゲンパネル ■ 昆虫アレルゲンパネル ■ 周辺環境アレルゲンパネル 料金は p.63をご覧ください。
検査項目名
検査方法
検体量
保存方法
所要日数
スクリーニングアレルゲンパネル
ELISA
血清 0 .5 ml
冷 蔵
または
冷 凍
5~8日
証明書
スタンダードアレルゲンパネル
ELISA
血清 1.5 ml
冷 蔵
または
冷 凍
5~8日
証明書
昆虫アレルゲンパネル
ELISA
血清 0 .5 ml
冷 蔵
または
冷 凍
5~8日
証明書
周辺環境アレルゲンパネル
ELISA
血清 0 .5 ml
冷 蔵
または
冷 凍
5~8日
■検体採取証明書について
の項目は、
海外へ空輸しております。必ず依頼書の
「検体採取証明書」欄にご署名(フルネーム)、ご捺印の上、
証明書
ご依頼ください( p.3 参照)。
■検査説明および結果解釈
◦血清中のアレルゲン特異的 IgEを検出するアレルギー検査
セットです。本検査は IgEが上昇するタイプのアレルギー
(Ⅰ型アレルギー、
アトピー等)
を対象としています。
カテゴリー別総合検査案内︵犬アレルギー検査︶
証明書
スクリーニングアレルゲンパネル
一般的な4つのアレルゲングループ
①ダニおよびカビ
②イネ科植物
③キク科植物およびその他の雑草
④樹木
に対して、各グループごとに血清中のアレルゲン特異的 IgE
を検出するパネルです。
アレルゲンの詳細については p.40を参照ください。
Ⅳ型)が多く関与しているもの(食物アレルギー等)は検出
することが困難です。
◦ノミアレルギーはⅠ型およびⅣ型に類似した反応が関与
診断医紹介
◦ IgEの上昇が顕著に見られないタイプのアレルギー
(Ⅱ、Ⅲ、
【報告および結果解釈】
各グループに対する結果をご報告します。個々のアレルゲン
に対する結果はご報告いたしません。
しているアレルギーであると言われており、Ⅰ型の要素
が強く出ている場合(IgEの上昇がみられる場合)
は本検
種類
査での検出が可能です。
注1
IgE検出
そのグループに含まれるアレルゲンに特異的な IgEの
存在を示唆します。アレルゲンを特定するために、さら
にスタンダードアレルゲンパネルを実施することをお勧
めします。
IgE非検出
そのグループに含まれるアレルゲンに特異的な IgEが
検出されなかったことを示します。しかし、このパネルに
含まれていないアレルゲンに対しては検出可能なレベ
ルの IgEが存在する可能性があります。
検査料金
IgE濃度が高い=臨床的に強いアレルギー疾患であることを示唆するもの
ではありません。必ず臨床症状と兼ね合わせた診断が必要です。まれに総
IgEが上昇している場合や、非特異的反応により陽性結果が出る場合があ
ります。
詳細
索 引
アイデックス検査サービス
38
スタンダードアレルゲンパネル
一般的な41種のアレルゲンに対する血清中のアレルゲン特異
周辺環境アレルゲンパネル
一般的な11種類の周辺環境アレルゲンに対する血清中のアレ
検査依頼方法
的 IgEを検出するパネルです。カビの9種、昆虫およびダニの6
ルゲン特異的 IgEを検出するパネルです。猫の上皮、
カモガヤ、
種、
イネ科植物の9種、
キク科植物およびその他の雑草の8種、
カンジダ、
オーツ麦など多様な環境アレルゲンが含まれます。
樹木の9種について、
各アレルゲンごとに結果をご報告します。
アレルゲンの詳細については p.42を参照ください。
アレルゲンの詳細については p.41を参照ください。
【報告および結果解釈】
【報告および結果解釈】
スコア
カテゴリー別総合検査案内︵犬アレルギー検査︶
+++
+~++
-
強陽性判定。このアレルゲンがこの症例の環境中に存
在し、病歴に関連する場合は、このアレルゲンに対する
強いアレルギーが示唆されます。
陽性判定。このアレルゲンがこの症例の環境中に存在
し、
病歴に関連する場合は、このアレルゲンに対するアレ
ルギーの疑いがあります。
陰性判定。アレルゲン特異的 IgEは検出されませんでした。
昆虫アレルゲンパネル
一般的な10 種の昆虫およびダニアレルゲンに対する血清中
のアレルゲン特異的 IgEを検出する検査です。屋外活動の
多い症例や季節性の発症がみられる症例などで、特に節足
診断医紹介
動物の関与を調査したい場合に推奨されるパネルです。
アレルゲンの詳細については p.42を参照ください。
【報告および結果解釈】
検査料金
スコア
解釈
+++
強陽性判定。このアレルゲンがこの症例の環境中に存
在し、病歴に関連する場合は、このアレルゲンに対する
強いアレルギーが示唆されます。
+~++
陽性判定。このアレルゲンがこの症例の環境中に存在
し、
病歴に関連する場合は、このアレルゲンに対するアレ
ルギーの疑いがあります。
-
陰性判定。アレルゲン特異的 IgEは検出されませんでした。
索 引
39
スコア
解釈
+++
強陽性判定。このアレルゲンがこの症例の環境中に存
在し、病歴に関連する場合は、このアレルゲンに対する
強いアレルギーが示唆されます。
+~++
陽性判定。このアレルゲンがこの症例の環境中に存在
し、病歴に関連する場合は、このアレルゲンに対するアレ
ルギーの疑いがあります。
-
陰性判定。アレルゲン特異的 IgEは検出されませんでした。
解釈
IDEXX Laboratory Services
■スクリーニングアレルゲンパネル アレルゲン一覧
注1
各グループに対する結果をご報告します。個々のアレルゲンに対する結果はご報告いたしません。
ダニおよびカビ
キク科植物およびその他の雑草
アルテルナリア
Aspergillus
アスペルギルス
Cephalosporium
セファロスポリウム
Dust mite (Dermatophagoides pteronyssinus)
チリダニ(ヤケヒョウヒダニ)
Dust mite (Dermatophagoides farinae)
チリダニ(コナヒョウヒダニ)
Storage mite ( Acarus siro)
ストレージマイト(アシブトコナダニ)
Bermuda Grass
バーミューダグラス(ギョウギシバ)
Johnsongrass
ジョンソングラス(セイバンモロコシ)
Kentucky Bluegrass/June Grass
ケンタッキーブルーグラス(ナガハグサ)
Meadow Fescue
ヒロハウシノケグサ
Perennial Ryegrass
ホソムギ(ペレニアルライグラス)
Quack Grass
シバムギ
Cocklebur
オナモミ
Dock/Sorrel Mix
ギシギシ(ナガバギシギシ)
English Plantain
ヘラオオバコ
Goldenrod
アキノキリンソウ、セイタカアワダチソウ
Lamb's-quarter
シロザ
Ragweed Mix
オオブタクサ、ブタクサ
Maple Mix
トネリコバノカエデ(ネグンドカエデ)、サトウカエデ
Pine Mix
松ミックス(ストローブマツ、テーダマツ)
診断医紹介
樹木
Alternaria
カテゴリー別総合検査案内︵犬アレルギー検査︶
イネ科植物
アレルゲン名
検査依頼方法
グループ名
検査料金
索 引
アイデックス検査サービス
40
■スタンダードアレルゲンパネル アレルゲン一覧
注1
赤字はスクリーニングアレルゲンパネルに含まれるアレルゲンとなります。
検査依頼方法
グループ名
カビ
カテゴリー別総合検査案内︵犬アレルギー検査︶
昆虫・ダニ
イネ科植物
診断医紹介
検査料金
樹木
索 引
キク科植物および
その他の雑草
41
IDEXX Laboratory Services
アレルゲン名
Alternaria
アルテルナリア
Aspergillus
アスペルギルス
Cephalosporium
セファロスポリウム
Cladosporium
クラドスポリウム、クロカビ
Curvularia/Drecshlera
カーブラリア
Mucor Mix
ケカビ属(ムコール)
Penicillium
アオカビ
Pullularia/Aureobasidium
プルラリア(カビ)
Stemphylium
クローバ輪紋病菌
Flea
ノミ
Dust mite (Dermatophagoides pteronyssinus)
チリダニ(ヤケヒョウヒダニ)
Dust mite (Dermatophagoides farinae)
チリダニ(コナヒョウヒダニ)
Storage mite ( Acarus siro)
ストレージマイト(アシブトコナダニ)
Storage mite (Tryophagus)
ストレージマイト(ケナガコナダニ)
Blomia tropicalis
熱帯タマニクダニ
Bermuda Grass
バーミューダグラス(ギョウギシバ)
Johnsongrass
ジョンソングラス(セイバンモロコシ)
Kentucky Bluegrass/June Grass
ケンタッキーブルーグラス(ナガハグサ)
Meadow Fescue
ヒロハウシノケグサ
Perennial Ryegrass
ホソムギ(ペレニアルライグラス)
Quack Grass
シバムギ
Redtop
小糠草(レッドトップ)
Timothy
チモシー、オオアワガエリ
Bahia Grass
バヒアグラス
Maple Mix
トネリコバノカエデ(ネグンドカエデ)、サトウカエデ
Pine Mix
松ミックス(ストローブマツ、テーダマツ)
Palm
ジョウオウヤシ
Acacia
アカシア
Australian Pine
トクサバモクマオウ
Bald Cypress
ラクウショウ、ヌマスギ
Bayberry/Wax Myrtle
シロコヤマモモ
Mango
マンゴー
Orange
オレンジ
Cocklebur
オナモミ
Dandelion
セイヨウタンポポ
Dock/Sorrel Mix
ギシギシ(ナガバギシギシ)
English Plantain
ヘラオオバコ
Goldenrod
アキノキリンソウ、セイタカアワダチソウ
Lamb's-quarter
シロザ
Pigweed Mix
アオゲイトウ、
オオホナガアオゲイトウ、
ホナガアオゲイトウ
Ragweed Mix
オオブタクサ、ブタクサ
■昆虫アレルゲンパネル アレルゲン一覧
アレルゲン名
Caddisfly
トビケラ
Culicoides (Biting Midge)
ヌカカ(糠蚊)
Deer Fly
メクラアブ
German Cockroach (Blattella germanica)
ちゃばねゴキブリ
Horse Fly
アブ(大)
House Fly
蝿
Mayfly
カゲロウ
Mosquito
蚊
Lepidoglyphus destructor (storage mite)
貯蔵ダニ
カテゴリー別総合検査案内︵犬アレルギー検査︶
わもんゴキブリ
検査依頼方法
American cockroach (Periplaneta americana)
■周辺環境アレルゲンパネル アレルゲン一覧
アレルゲン名
猫の皮膚、猫のふけ
Grain dusts
穀物粉塵
Grain smuts
黒穂菌
Candida albicans
カンジダ・アルビカンス
Alfalfa
ムラサキウマゴヤシ(アルファルファ)
Bromegrass
ブロムグラス
Clover
クローバー、ムラサキツメクサ
Corn
とうもろこし
Cultivated oats
エンバク、カラス麦、オーツ麦
Cultivated rye
ライ麦
Orchard grass
カモガヤ
診断医紹介
Cat dander
検査料金
索 引
アイデックス検査サービス
42
カテゴリー別総合検査案内
11
薬物分析検査
検査依頼方法
■ フェノバルビタール ■ 臭化カリウム(KBr )
■ ジゴキシン
料金は p.63をご覧ください。
検査項目名
検査方法
検体量
フェノバルビタール
CLEIA法
血清 0 .3 ml
保存方法
所要日数
0 ~2
カテゴリー別総合検査案内︵薬物分析検査︶
冷 蔵
証明書
臭化カリウム(KBr )
比色法
血清 0 .5 ml
または
冷 凍
証明書
ジゴキシン
CLEIA法
血中有効濃度
犬
猫
15~45
15~30
1.0~3.0
5~8
血清 0 .4 ml
単位
μ g/ml
※1
0.8~2.0 ※2
mg/ml
1.0~2.0
ng/ml
※ 1 単独投与の場合
※2 フェノバルビタールとの併用の場合
注1
薬物療法またはモニタリングプログラムに関しては、
製品の添付文書に書かれた投与量、適応、相互作用、および注意事項に関する詳細をご参照ください。
■検体採取証明書について
証明書
の項目は海外へ空輸しております。必ず依頼書の「検体採取証明書」欄にご署名(フルネーム)
、
ご捺印の上、
ご依頼ください
。
(p.3参照)
■ ご依頼時の注意点
■ 検査項目が複数あり、
検体が足りなくなる恐れがある場合には、検査依頼書の検査項目のチェック欄に優先順位を記入してください。
■ 以下の場合ご依頼をお受けできないことがございます。
診断医紹介
指定の条件をみたしていない検体
・検体材料 ・検体量 ・動物種 ・保存輸送の状態 ・採取日から弊社到着までの日数など
検査料金
索 引
43
IDEXX Laboratory Services
12
カテゴリー別総合検査案内
尿検査
検査依頼方法
■ 尿中一般(比重 / pH / 蛋白 / 糖 / ビリルビン / ケトン体 / 潜血反応)
■ 尿中蛋白/クレアチニン比(UPC )
料金は p.63をご覧ください。
検査項目
検査方法
比重
検体量
保存方法
参考基準値
所要日数
屈折法
猫
1.015~1.045
1.015~1.060
5.0~7.0
5.0~7.0
pH
蛋白
尿中一般
糖
試験紙法
ビリルビン
(-)
中間尿
6 ml
冷 蔵
0~2
ケトン体
(±)
(-)
(-)
潜血反応
尿中蛋白/
クレアチニン比(UPC )
カテゴリー別総合検査案内︵尿検査︶
犬
ピロガロールレッド法 /
ザルコシンオキシダー
ゼ・色素法
中間尿
0 .5 ml
<0.5
<0.4
■検査説明および結果解釈
尿中一般
塗抹標本を用いた「細胞診」をご利用ください。また、結石の
して生じます。尿中蛋白/クレアチニン比は腎臓病変の重
定量には「結石分析」をご利用ください。
症度を評価し、治療に対する反応や病気の進行を評価す
検体は採取の翌日までに弊社に到着するようにご依頼ください。
注2
必ず冷蔵宅配便をご利用ください(冷凍不可)
。
る際の目安になります。
血球成分が混入した尿、細菌感染による炎症により高値
◦
注1
診断医紹介
腎性蛋白尿は主に糸球体毛細管壁に障害が及んだ結果と
◦
細胞成分についての「良性・悪性の判定」をご希望の際には、
尿中蛋白 /クレアチニン比(UPC )
になる場合があります。
検体は採取より3日以内に弊社に到着するようにご依頼ください。
注2
必ず冷蔵宅急便をご利用ください(冷凍不可)。
検査料金
注1
■ ご依頼時の注意点
■ 防腐剤はご使用にならないでください。
■ 以下の場合ご依頼をお受けできないことがございます。
指定の条件をみたしていない検体
・検体材料 ・検体量 ・動物種 ・保存輸送の状態 ・採取日から弊社到着までの日数 など
索 引
アイデックス検査サービス
44
カテゴリー別総合検査案内
13
細菌学的検査
検査依頼方法
※外注項目 株式会社 ミロクメディカルラボラトリー
■動物臨床細菌検査のご案内
動物種によっては不顕性感染である細菌であっても人に感染症を引きおこす起因菌はご報告の対象とさせていただきます。なお、動
物種により腸内細菌叢が異なることから、いわゆる「常在菌」のご報告はいたしておりません。
また、菌種によっては属名のみで菌種名のご報告ができないものがありますので予めご了承ください。
■検査のご依頼方法【一般細菌検査・特殊検査】
カテゴリー別総合検査案内︵細菌学的検査︶
〈依頼書の記入要領〉
(p.5参照)
(1)
依頼書は複写になっておりますので、ボールペンで強くご記入ください。
(2)
1検体につき、1枚の依頼書を起票してください。
※同一ペットの同種材料が複数ある場合、検体と依頼書が識別できるようにご記入ください。
(3)貴院名、
飼主名、ペット名(カタカナ)、
動物種、材料、採取日は必ずご記入ください。
(4)材料のチェック欄に該当する材料がない場合は、材料の最下段の欄へご記入ください。
(5)
一般細菌検査の薬剤感受性で実施する薬剤については p.49をご覧ください。
(6)連絡事項がございましたら「コメント欄」
にご記入ください。
(7)検査受付後の追加検査および再検査については、
お電話にて内容確認の上対応いたします。
〈検体の採取・保存・提出方法〉
(1)
できるだけ無菌的に採取を行ってください。採取方法によっては環境菌等が検出され、検査結果に影響をおよぼす場合があり
ます。なお、以下の場合も検査結果に影響をおよぼす場合がありますので、
ご注意ください。
a. 所定の容器以外を使用された場合
b. 検体量が不十分な場合
c. 保存温度が適切でない場合
診断医紹介
d. 検体採取日から依頼するまでに、
相当の日数がある場合
※採取量・容器 ・保存については、p.47の各検査の【材料・採取方法】をご覧ください。
(2)容器ラベルに、貴院名、飼主名、ペット名、採取日、
材料名を必ず記入し、容器に貼ってください。
■検査所要日数
検体をお預かりした翌日を起算日とし、検査結果を貴院にお届けするまでの日数です。検査別の所要日数は p.46をご覧ください。
遅発育の菌や再検査または検体の状態によって表示日数より遅れることがあります。ご了承ください。
検査料金
■検査結果のご報告
結果が出次第 FAXにてご報告いたします。最終報告書は郵送となります。メールでのご報告はしておりません。
また、
以下の場合は、特にご指示がない場合でも FAXでご連絡させていただきます。
(1)
一般細菌:血液などの無菌材料から菌が検出された場合
(2)その他、
臨床上特に問題があり(または重要であり)
緊急処理を要する検査結果が出た場合
■ご依頼検体の保管期間
索 引
お預かりした検体は、原則として受付日より3週間冷蔵保管後、廃棄させていただきます。
45
IDEXX Laboratory Services
■一般細菌検査
■真菌検査
料金は p.63 ~ 64をご覧ください。
塗抹鏡検
検査方法
グラム染色
用手法および A MS 法
( 35 ℃±1℃で培養。便のカン
ピロバクターは42 ℃ ± 1 ℃で
微好気培養)
嫌気性培養同定
嫌気チェンバー培養法
(35℃±1℃で培養)
備 考
2~4日
・検査材料の塗抹標本を作製し、顕微鏡検査により細
菌および細胞の存在、種類や数、貪食の有無を確認
いたします。
・また、グラム染色により微生物形態(グラム染色性、
球菌、桿菌、酵母など)を確認し、迅速にご報告するこ
とが可能です。
3~10日
・培養は原則として「種」まで同定いたしますが、菌に
よっては「属名」でご報告する場合があります。
・目的 菌により所 要日数が 変わる場 合があります。
目的菌のご要望がある場合は、必ず培養同定も同
時にご依頼のうえ、依頼書の目的菌欄にご記入くだ
さい。目的菌は下記の目的菌一覧からお選びくだ
さい。
6~16日
・嫌気性菌の検索を目的とする場合は、嫌気ポーター
を使用してください。
※嫌気ポーター以外での依頼の場合は、結果は参考値
としてご覧ください。
薬剤感受性
微量液体希釈法
※一部は Kirby-Bauer法
( K-Bディスク法)
3~10日
・実施薬剤および詳細については p.49をご覧ください。
・生材料でご依頼の場合は培養同定または嫌気性培
養同定を同時にご依頼ください。
真菌塗抹鏡検
KOH法
2~3日
・
(-)または陽性でご報告いたします。
・検査材料の塗抹標本を作製し、顕微鏡検査により
糸状菌の有無を確認いたします。
真菌薬剤感受性
微量液体希釈法
カンジダ
3~5日
糸状菌
最長1ヶ月
3~10日
・カンジダおよび糸状菌の培養を行います。
・同定は、形態学的手法ですので「属名」でご報告する
場合があります。
診断医紹介
真菌検査
真菌培養同定
用手法および AMS 法
( 35 ℃±1 ℃で 培 養。 糸 状 菌
は 25 ℃±1℃で培養)
カテゴリー別総合検査案内︵細菌学的検査︶
一般細菌検査
一般(好気)
培養同定
所要日数
検査依頼方法
検査項目名
・実施薬剤および詳細については p.50をご覧ください。
・生材料でご依頼の場合は真菌培養同定を同時にご
依頼ください。
・糸状菌の薬剤感受性は実施しておりません。
検査料金
〈目的菌〉
下記に示す菌につきましては、
依頼書にあります培養検査では実施しておりません。検査をご要望の際は、
必ず依頼書の目的菌欄に、
下記の中よりお選びいただき、ご記入ください。なお、下記以外の目的菌については、事前にお問い合わせください。
目的菌一覧
目的菌 ※1
パスツレラ
ボルデテラ
ノカルジア
エルシニア
マイコプラズマ
クロストリジウム ※3・※4
腸管出血性大腸菌 ※5
ヘモフィルス
マラセチア
※1 目的菌のみのご依頼はできません。必ず培養同定または嫌気性
同定を同時にご依頼ください。
※2 カンピロバクターは便以外の材料でご要望の場合にご依頼くだ
さい。便の場合はご依頼がなくても検査いたします。
※3 クロストリジウムは、嫌気性培養同定を同時にご依頼ください。
※4 便で、嫌気性培養同定をご依頼の際、目的菌の記載が無い場合は
クロストリジウムを対象として検査いたします。
※5 免疫血清法による O 抗原の凝集が認められた場合、ベロトキシン
(RPLA 法)を併せてご報告いたします。また、ベロトキシン非産
生菌は報告対象外となります。
アイデックス検査サービス
索 引
カンピロバクター ※2
46
■材料・採取方法
冷 蔵
4℃前後で保存してご提出ください。
ご依頼の際は、必ず由来・材料を明記してください。
室 温
20℃前後で保存してご提出ください。
検査依頼方法
分類(由来)
口腔
気道
呼吸器
カテゴリー別総合検査案内︵細菌学的検査︶
消化器
泌尿器・生殖器
材 料
検体量
容 器
保存
採取方法
咽頭ぬぐい液
口腔内ぬぐい液
唾液
気管支洗浄液
鼻腔
鼻汁
適量
シードスワブγ1号
冷 蔵
付属の綿棒で咽頭等をぬぐい、
直ちにキャリーブレ
ア培地に無菌的に入れ、速やかに冷蔵保存してく
ださい。
小指頭大
シードスワブγ1号
キャリーブレア採便管
冷 蔵
小指頭大の便を採取し、左記のどちらかの容器に
無菌的に入れてください。便では塗抹鏡検は実施
しておりません。
胃液
胆汁
各5~10 ml
滅菌ポリスピッツ
嫌気ポーター
冷 蔵
無菌 的に採 取し、左 記 容 器に速やかに注 入し、
直ちに冷蔵保存してください。
カテーテル尿
自然尿
各5~10 ml
滅菌ポリスピッツ
冷 蔵
便
血便
下痢便
粘稠便
膣分泌物
精液
月経血
適量
シードスワブγ1号
冷 蔵
各3~10 ml
カルチャーボトル
(血液培養ボトル)
室 温
カルチャーボトル(好気性菌用・嫌気性菌用)に無
菌的に注入し、
ゆるやかに転倒混和し、
室温または
フラン器(35℃か37 ℃)に保存してください。
3~5 ml
滅菌ポリスピッツ
嫌気ポーター
室 温
無菌的に採取し、
左記容器に入れ、
室温保存してく
ださい。
各5~10 ml
滅菌ポリスピッツ
嫌気ポーター
冷 蔵
無菌的に採取し、左記容器に速やかに注入し、直
ちに冷蔵保存してください。
適量
シードスワブγ2号
冷 蔵
付属の綿棒で適量を採取し、直ちにキャリーブレ
ア培地に無菌的に入れ、速やかに冷蔵保存してく
ださい。
褥瘡
膿
各適量
嫌気ポーター
冷 蔵
乳汁
適量
滅菌ポリスピッツ
冷 蔵
爪
皮膚
毛
適量
滅菌ポリスピッツ
冷 蔵
動脈血
静脈血
血液・穿刺液
髄液
胸水
腹水
関節液
診断医紹介
耳漏
耳腔内ぬぐい液
眼脂
その他
検査料金
無菌的に採取し、左記容器に速やかに注入し、直
ちに冷蔵保存してください。
採取後速やかに注入し、直ちに冷蔵保存してくだ
さい。
注1
検査材料は、外部に漏れないよう完全に密封して提出してください。
注2
組織などの検体は乾燥を避けるために2 ~ 3 滴滅菌生理食塩水を添加して滅菌スピッツ管に入れてください。
注3
嫌気性菌をご依頼される場合は嫌気ポーターを使用し、できるだけ空気に触れないように速やかに採取してください。
注4
検査材料によっては提出方法が特殊な場合もございますので、ご不明な点があればお気軽にお問い合わせください。
索 引
47
検査材料を採取し、左記容器に入れ、直ちに冷蔵
保存してください。
IDEXX Laboratory Services
■判定基準
下記項目の検査結果は、次の当社基準に基づき報告書へ記載いたします。
項目名
区分および鏡検倍率
表示方法
塗抹鏡検
細菌数/細胞数
(-)
菌がみられない
少数
1視野に1個未満
1+
1視野に1個
2+
1視野に2 ~ 10 個
3+
1視野に10 個超
(-)
項目名
数視野に1個未満
1+
1視野に1個未満
2+
1視野に1個
3+
1視野に2 個以上
表示方法
培地発育状況
(-)
培養同定
項目名
細胞がみられない
少数
備 考
菌の発育が認められない場合
少数
培地の1/3未満に菌が認められた場合
1+
培地の1/3に菌が認められた場合
2+
培地の2 /3に菌が認められた場合
3+
培地の全体に菌が認められた場合
表示方法
薬剤感受性
カテゴリー別総合検査案内︵細菌学的検査︶
細胞数
(白血球・上皮細胞)
(鏡検倍率1000 倍)
検査依頼方法
細菌数
(鏡検倍率1000 倍)
(参考:ASM:American Society for Microbiology推奨法)
菌種名は、
細菌命名に関する国際規約に基づき
ご報告させていただきます。
内 容
S
感受性(Susceptible )
I
中間(Intermediate )
R
耐性(Resistant )
備 考
CLSI※の基準に基づき表示します。
※ CLSI:Clinical and Laboratory Standards Institute
診断医紹介
〈主な材料の釣菌基準〉
一般細菌培養同定における釣菌工程は、以下の当社基準に基づき実施いたします。
菌 名
呼吸器系
消化器系
泌尿器系
血液穿
便
尿
膣分泌物
刺液系
◎
黄色ブドウ球菌
○
-
○
○
コアグラーゼ陰性ブドウ球菌
◆※1
-
○
○
◎
β -溶血連鎖球菌
◎
-
○
◎
◎
◎
-
○
○
◎
◆※2
-
○
○
◎
腸内細菌
◆※2・※3
-
○
○
◎
緑膿菌
○
-
○
○
◎
非発酵菌
◆※1
-
○
○
◎
ヘモフィルス
◆※2
-
-
○
◎
ブランハメラ
◆※2
-
-
-
◎
-
◎
-
-
-
黄色ブドウ球菌・セレウス菌・
クレブシエラ オキシトカ・
緑膿菌
-
◆※1
-
-
-
注1
記号表示内容
◎:1コロニーでも釣菌します。
○:少数以上検出されたとき釣菌します。
◆:1+以上検出されたとき釣菌します。
-:対象外
索 引
サルモネラ・赤痢菌・
コレラ菌・カンピロバクター・
ビブリオ・エルシニア・
エロモナス・プレジオモナス
検査料金
肺炎球菌
腸球菌
※1 優位な発育でなければ釣菌いたしません。
※2 少数でも優位な発育ならば釣菌します。
※3 少数でも肺炎桿菌ならば釣菌します。
目的菌のご依頼がある場合は、1コロニーでも釣菌します。
アイデックス検査サービス
48
■薬剤感受性試験
実施薬剤
〈薬剤感受性 標準薬剤セット〉
グラム陽性球菌
検査依頼方法
薬剤系列名
ペニシリン系
薬剤名
ブドウ球菌 連鎖球菌
腸球菌
グラム陰性桿菌
グラム陽性 グラム陰性
パスツレラ/
桿菌
球菌
腸内細菌 緑膿菌
ヘモフィルス
PCG
◎
◎
◎
◎
○
○
○
ABPC
◎
◎
◎
◎
○
○
◎
AMPC
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
PIPC
カテゴリー別総合検査案内︵細菌学的検査︶
CEX
○
○
CEZ
◎
CTM
○
○
○
○
◎
◎
◎
○
○
○
○
CTX
○
○
CTRX
セフェム系
CZOP
○
○
CCL
○
CFDN
CFPM
○
○
CDTR-PI
○
○
カルバペネム系
○
モノバクタム系
○
β -ラクタマーゼ阻害剤
診断医紹介
アミノグリコシド系
マクロライド系
○
検査料金
テトラサイクリン系
クロラムフェニコール系
グリコペプチド系
索 引
ニュ-キノロン系
その他
IDEXX Laboratory Services
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
◎
○
○
○
○
○
◎
◎
◎
◎
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
FRM
○
○
○
○
○
○
○
○
GM
◎
◎
◎
◎
TOB
○
○
○
○
AMK
◎
◎
◎
◎
ABK
○
EM
◎
◎
◎
◎
○
CAM
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
SBT/CPZ
○
○
LCM
○
○
CLDM
◎
◎
TC
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
○
○
○
DOXY
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
MINO
○
○
○
○
○
○
○
CP
◎
◎
◎
◎
○
◎
◎
○
○
○
◎
◎
◎
○
○
○
VCM
◎
TEIC
○
OFLX
○
○
○
○
○
○
○
CPFX
○
○
○
○
○
○
○
○
LVFX
○
○
○
○
○
○
○
○
○
ERFX
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
○
○
FOM
○
○
ST
◎
LZD
○
◎:CLSIで判定基準が定められている抗菌薬
49
○
CVA/AMPC
AZM
リンコマイシン系
○
AZT
SBT/ABPC
○
◎
○
○
○
○
MEPM
○
○
○
IPM/CS
○
○
○
LMOX
FMOX
○
○
○
○
CMZ
○
◎
○
CAZ
○
カンピロ 嫌気性菌
バクター
○
◎
○
◎
○
◎
◎
◎
○
〈真菌薬剤感受性〉
薬剤名
検査依頼方法
対象菌
AMPH(アムホテリシン)
5 -FCFLCZ(フルシトシン /フルコナゾール)
カンジダ
クリプトコッカス
FLCZ(フルコナゾール)
ITCZ(イトラコナゾール)
MCZ(ミコナゾール)
MCFG(ミカファンギン)
VRCZ(ボリコナゾール)
カテゴリー別総合検査案内︵細菌学的検査︶
注1
真菌は Candida属、Cryptococcus属を対象としております。上
記以外の薬剤感受性は実施しておりません。
■薬剤感受性判定基準
〈薬剤感受性試験について〉
「標準薬剤セット」は、
左ページの(◎)については CLSIの定めた動物用の薬剤判定基準を適用しております。それ以外(○)および追
加薬剤のご依頼につきましては、
人における感受性判定基準およびクラスディスク理論に基づく検査結果値でご報告をさせていただ
きます。なお、
三濃度法でのご報告はいたしておりません。
(追加薬剤につきましては、
p.51 ~ 52「追加薬剤一覧表」
をご参照ください)
〈真菌薬剤感受性試験について〉
真菌感受性につきましては、
MIC値※でご報告いたします。
※ MIC値:minimum inhibitory concentration(最小発育阻止濃度)。ある特定の菌株の成長を阻止するために必要な抗菌薬の最小濃度
診断医紹介
検査料金
索 引
アイデックス検査サービス
50
■追加薬剤一覧表
標準薬剤セットに含まれるものは赤字で示しております。それ以外の標準薬剤セットにない薬剤を追加でご依頼いただけます。
ご要望の場合は、以下の表の黒字の薬剤からお選びください。
検査依頼方法
一般名(慣用名など)
カテゴリー別総合検査案内︵細菌学的検査︶
ペニシリン系(penicillins )
benzylpenicillin (penicillin G)
cloxacillin
ampicillin
amoxicillin
piperacillin
sultamicillin
セフェム系(cephems )
セファロスポリン系(cephalosporins )
cephalothin
cefazolin
cefamandole
cefotiam
cefoperazone
cefuroxime
cefotaxime
ceftizoxime
cefmenoxime
ceftazidime
ceftriaxone
cefodizime
cefpirome
cefepime
cefozopran
経口セフェム系
cephalexin
cefaclor
cefixime
ceftibuten
cefdinir
cefuroxime axetil
cefotiam hexetil
cefpodoxime proxetil
cefcapene pivoxil (S-1108 )
cefditoren pivoxil
セファマイシン系(cephamycins )
cefmetazole
cefotetan
cefiminox
オキサセフェム系(oxacephems )
latamoxef
flomoxef
ペネム系(penems )
faropenem
カルバペネム系(carbapenems )
imipenem / cilastatin
panipenem / betamipron
meropenem
モノバクタム系(monobactams )
aztreonam
carumonam
β -ラクタマーゼ・インヒビター合剤(β -lactamase inhibitors )
sulbactam / cefoperazone
sulbactam / ampicillin
clavulanic acid / amoxicillin
clavulanic acid / ticarcillin
tazobactam / piperacillin
診断医紹介
検査料金
索 引
51
IDEXX Laboratory Services
略語
PCs
PCG
MCIPC
ABPC
AMPC
PIPC
SBTPC
主な商品名
ペニシリン G
メトシリン S・オルベニン
ビクシリン・ペントレックス・ソルシリン
サワシリン・パロトシン・アモリン・メリシン
ペントシリン・ペンマリン・バイシリン V2
ユナシン
CEPs
CET
CEZ
CMD
CTM
CPZ
CXM
CTX
CZX
CMX
CAZ
CTRX
CDZM
CPR
CFPM
CZOP
ケフリン
セファメジン・シンクロメジン
ケフドール
パンスポリン・ハロスポア
セフォペラゾン・セフォビット
ジナセフ
セフォタックス・クラフォラン
エポセリン
ベストコール
モダシン
ロセフィン
ノイセフ・ケニセフ
ケイテン・ブロアクト
マキシピーム
ファーストシン
CEX
CCL
CFIX
CETB
CFDN
CXM-AX
CTM-HE
CPDX-PR
CFPN-PI
CDTR-PI
センセファリン・ケフレックス
ケフラール
セフスパン
セフテム
セフゾン
オラセフ
パンスポリン T
バナン
フロモックス
メイアクト
CMZ
CTT
CMNX
セフメタゾン
ヤマテタン
メイセリン
LMOX
FMOX
シオマリン
フルマリン
FRPM
ファロム
IPM/CS
PAPM/BP
MEPM
チエナム
カルベニン
メロペン
AZT
CRMN
アザクタム
アマスリン
SBT/CPZ
SBT/ABPC
CVA/AMPC
CVA/TIPC
TAZ/PIPC
スルペラゾン
ユナシン S
オーグメンチン
オーグペニン
タゾシン
streptomycin
fradiomycin (neomycin)
kanamycin
gentamicin
dibekacin
tobramycin
amikacin
netilmicin
arbekacin
spectinomycin
マクロライド系(macrolides )
erythromycin
josamycin
clarithromycin
roxithromycin
azithromycin (CP-62 ,993 )
リンコマイシン系(lincomycins )
lincomycin
clindamycin
キノロン系(quinolones )
nalidixic acid
norfloxacin
ofloxacin
ciprofloxacin
lomefloxacin
tosufloxacin
fleroxacin
gatifloxacin (AM-1155 )
enrofloxacin
テトラサイクリン系(tetracyclines )
tetracycline
oxytetracycline
doxycycline
minocycline
クロラムフェニコール系(chloramphenicols )
chloramphenicol
linezolid
ポリペプチド系(polypeptides )
colistin
polymyxin B
グリコペプチド系
vancomycin
teicoplanin
フラジオマイシン
カナマイシン
ゲンタシン
バニマイシン
トブラシン
アミカマイシン
ネチリン・ベクタシン
エクサシン・イセパシン
ハベカシン
トロビシン
エリスロシン・アイロタイシン・アイロゾン
ジョサマイシン
クラリス・クラリシッド
ルリッド
ジスロマック
リンコシン
ダラシン
ウィントマイロン
バクシダール
タリビッド
シプロキサン
バレオン・ロメバクト
オゼックス・トスキサシン
メガロシン
クラビット
ガチフロ
バイトリル
アクロマイシン
ユナシリン・テラマイシン
ビブラマイシン
ミノマイシン・ミノペン
クロロマイセチン
検査料金
オキサゾリジノン系
ストレプトマイシン
診断医紹介
levofloxacin
主な商品名
カテゴリー別総合検査案内︵細菌学的検査︶
isepamicin
略語
AGs
SM
FRM
KM
GM
DKB
TOB
AMK
NTL
ISP
ABK
SPCM
MLs
EM
JM
CAM
RXM
AZM
LCMs
LCM
CLDM
QLs
NA
NFLX
OFLX
CPFX
LFLX
TFLX
FLRX
LVFX
GFLX
ERFX
TCs
TC
OTC
DOXY
MINO
CPs
CP
OZs
LZD
PLs
CL
PL-B
GPs
VCM
TEIC
検査依頼方法
一般名(慣用名など)
アミノグリコシド系(aminoglycosides )
ザイボックス
コリマイシン・コリマイフォーム
ポリミキシン B
バンコマイシン
タゴシット
その他の抗菌薬
FOM
ホスミシン
MUP
バクトロバン
sulfamethoxazole-trimethoprim
ST
バクタ・セプテリン
注1
索 引
fosfomycin
mupirocin
セフォベシン、
オルビフロキサシン(製品名:ビクタス)
などの動物薬は検査を行っておりません。
アイデックス検査サービス
52
■犬と猫の主な細菌・真菌感染症と起因菌
疾患名
主な起因菌
咽頭炎・扁桃炎
検査依頼方法
上気道感染症
口腔・呼吸器系
下気道感染症
気管支炎
慢性呼吸器疾患からの
二次感染
肺炎
肺化膿症
歯周炎
口腔内感染症
歯肉炎
顎炎
カテゴリー別総合検査案内︵細菌学的検査︶
胆嚢感染症
消化器系
胃感染症
胆嚢炎
胆管炎
レンサ球菌・ブドウ球菌・緑膿菌
気管支敗血症菌・モラクセラ属・
(ケンネル・コフ、
キャット・フル)パスツレラ属・
ヘモフィルス属・クロストリジウム属・真菌・マイコプラズマ属
レンサ球菌・気管支敗血症菌・ブドウ球菌・抗酸菌・真菌・肺炎桿菌・マイコ
プラズマ属・モラクセラ属
口腔レンサ球菌・カンジダ属・ペプトストレプトコッカス属・プレボテラ属・
ポルフィロモナス属・バクテロイデス属・フソバクテリウム属
大腸菌・腸球菌・肺炎桿菌・緑膿菌・アクチノマイセス属・バクテロイデス属・
クロストリジウム属
胃炎
ヘリコバクター属
腸管感染症
腸炎
サルモネラ属・カンピロバクター属・下痢原性大腸菌・エルシニア属・クロス
トリジウム属・アエロモナス属・抗酸菌
尿路感染症
膀胱炎
腎盂炎
尿道炎
大腸菌・肺炎桿菌・プロテウス属・ブドウ球菌・レンサ球菌・真菌・パスツレラ属・
緑膿菌
膣炎
泌尿器系
子宮内感染
生殖器感染症
子宮付属器炎
精巣炎・前立腺炎
大腸菌・肺炎桿菌・緑膿菌・パスツレラ属・ヘモフィルス属・レンサ球菌・ブドウ
球菌・プロテウス属・ペプトストレプトコッカス属・バクテロイデス属・カンジ
ダ属・カンピロバクター属 バルトリン腺炎
心膜炎
循環器系
診断医紹介
神経系
心臓感染症
心筋炎
レンサ球菌・ブドウ球菌・パスツレラ属・エリジペロスリックス属・ノカルジア属・
アクチノマイセス属
敗血症・菌血症
ブドウ球菌・レンサ球菌・大腸菌・サルモネラ属・緑膿菌・バクテロイデス属
化膿性髄膜炎
ブドウ球菌・パスツレラ属・レンサ球菌・ノカルジア属・アクチノマイセス属・バ
クテロイデス属・ペプトコッカス属・フソバクテリウム属・クリプトコッカス属
耳感染症
耳鼻科系
心内膜炎
鼻腔感染症
中耳炎
鼻炎
副鼻腔炎
気管支敗血症菌・レンサ球菌・ブドウ球菌・ヘモフィルス属・緑膿菌・大腸菌・
抗酸菌・クリプトコッカス属・ノカルジア属・アクチノマイセス属・バクテロイ
デス属・ペプトストレプトコッカス属・モラクセラ属
角膜炎
眼科系
結膜炎
ブドウ膜炎
ブドウ球菌・レンサ球菌・緑膿菌・真菌
涙嚢炎
検査料金
皮膚炎・化膿
毛包炎・膿痂疹
皮膚科系
丹毒・蜂巣炎
皮下膿瘍
ブドウ球菌・レンサ球菌・真菌・抗酸菌・ノカルジア属・プロピオニバクテリウム属・
ペプトストレプトコッカス属・緑膿菌・プロテウス属・大腸菌
汗腺炎
外傷・術創などの表在性二次感染(腹膜炎など)
索 引
リンパ系
リンパ節炎
レンサ球菌・抗酸菌・エルシニア属・アクチノマイセス属
乳房炎・乳腺炎
レンサ球菌・ブドウ球菌・大腸菌・ペプトストレプトコッカス属・バクテロイデス属
その他
関節炎
ブドウ球菌・レンサ球菌・エリジペロスリックス属
流産胎子
レンサ球菌・カンピロバクター属・パスツレラ属・ヘモフィルス属・マイコプラズマ属
赤字は嫌気性菌
真菌:Microsporum spp., Malassezia spp.
Trycophyton spp., Candida spp.
Aspergillus spp., Cryptococcus spp.など
ブドウ球菌:Staphylococcus spp.
レンサ球菌:Streptococcus spp.
クロストリジウム属:Clostridium perfringens, Clostridium difficileなど
注1
53
IDEXX Laboratory Services
カテゴリー別総合検査案内
14
会員専用診断サービス
検査依頼方法
■診断支援サービス
いただいたカルテ、
ヒストリー、
検査データ等の様々な資料をもとに、
専門医が先生方のご質問にお答えし、
さらに診断、
治療などの
アドバイスをいたします。
『診断支援サービス』をご利用の際は、専用依頼書をご用意しておりますのでお申し付けください。
※最低限必要なデータ:動物種、性別、年齢、主訴、現症経過、既往歴、身体検査・臨床検査結果、特記事項など
カテゴリー別総合検査案内︵会員専用診断サービス︶
料金はご依頼の内容により異なります。詳細はお問い合わせください。
■標本写真作製
写真は CD-Rでの納品となります。
ご依頼の際はお手数ですが事前にお問い合わせください。
料金は p.64をご参照ください。
注1 『標本写真作製』
には日数がかかりますので、充分な時間の余裕をもってご依頼くださいますようお願いいたします。
診断医紹介
検査料金
索 引
アイデックス検査サービス
54
診断医紹介
エグゼクティブ・コンサルタント/細胞診断医
検査依頼方法
■ 石田
卓夫 DVM, PhD, DJCVP
専門分野:臨床病理学、血液学、細胞学、臨床免疫学、臨床腫瘍学、
感染病理学、猫のウイルス感染症
日本獣医畜産大学(現・日本獣医生命科学大学)卒業
PhD 東京大学
(社)日本臨床獣医学フォーラム会長
赤坂動物病院医療ディレクター
日本獣医病理学専門家協会会員(JCVP認定医)
日本獣医がん学会会長
カテゴリー別総合検査案内
コンサルタント/細胞診断医
■ 平田
雅彦 DVM
専門分野:臨床病理学、血液学、細胞学、腫瘍学
日本獣医畜産大学(現・日本獣医生命科学大学)卒業
診断医紹介
細胞診断医
■ 小笠原
聖悟 DVM, PhD, DACVP(clinical pathologist )
臨床病理医
専門分野:臨床病理学、血液学、細胞学、血液凝固学、腫瘍学
検査料金
日本獣医生命科学大学卒業
PhD 北里大学
アメリカ獣医病理専門家協会会員(ACVP認定医・臨床病理)
■ 平岡
博子 DVM, PhD
専門分野:細胞学、臨床内科学、腫瘍学
山口大学卒業
PhD 山口大学
索 引
■ 藤森
佳寿子 DVM
専門分野:臨床病理学
東京大学卒業
57
IDEXX Laboratory Services
(50音順)
病理診断医
検査依頼方法
■ 青木
(50音順)
祐子 DVM, PhD, DJCVP
専門分野:腫瘍病理学
酪農学園大学卒業
PhD 酪農学園大学
日本獣医病理学専門家協会会員(JCVP認定医)
■ 黒木
圭一 DVM, PhD, DACVP
カテゴリー別総合検査案内
解剖病理医
専門分野:解剖病理学、骨・関節病理学
日本大学卒業
小動物研修医 麻布大学付属動物病院
PhD ミズーリ大学
獣医解剖病理研修医 カンザス州立大学
ミズーリ大学獣医学部准教授
ミズーリ大学比較整形外科研究室アソシエートディレクター
アメリカ獣医病理専門家協会会員(ACVP認定医)
■ 小嶺
美紗 DVM, PhD, DACVP
解剖病理医
専門分野:解剖病理学、腫瘍病理学、感染症病理学
■ 下ノ原
診断医紹介
酪農学園大学卒業
PhD 酪農学園大学
ミシガン州立大学 獣医解剖病理学 研修医修了
アメリカ獣医病理専門家協会会員(ACVP認定医)
望 DVM, MS
専門分野:腫瘍病理学、感染症病理学
北里大学卒業
MS パデュー大学
パデュー大学 獣医解剖病理研修医
検査料金
■ 下山
由美子 DVM, PhD, DJCVP
専門分野:腫瘍病理学
酪農学園大学卒業
PhD 酪農学園大学
日本獣医病理学専門家協会会員(JCVP認定医)
朋美 DVM, PhD, DJCVP
索 引
■ 中嶋
解剖病理医
専門分野:腫瘍病理学
山口大学卒業
PhD 山口大学連合獣医学研究科
日本獣医病理学専門家協会会員(JCVP認定医)
アイデックス検査サービス
58
診断医紹介
■ 平山
和子 DVM, PhD, DJCVP
検査依頼方法
専門分野:腫瘍病理学
酪農学園大学卒業
PhD 酪農学園大学
日本獣医病理学専門家協会会員(JCVP認定医)
皮膚臨床病理医 皮膚病理診断をご希望の場合は、事前に0120 -71 -4921(音声案内2番)まで詳細をお問い合わせください。
カテゴリー別総合検査案内
■ 伊從
慶太 DVM PhD, DAiCVD
臨床皮膚科医、皮膚病理医
専門分野:皮膚病理学、臨床皮膚科学
麻布大学卒業
PhD 岐阜大学連合獣医学研究科(配属:東京農工大学)
アジア獣医皮膚科専門医協会認定レジデント課程修了
日本獣医皮膚科学会員/アジア獣医皮膚科学会員
アジア獣医皮膚科専門医協会会員(AiCVD認定医)
■ 関口
麻衣子 DVM, PhD
専門分野:皮膚病理学、臨床皮膚科学
日本大学卒業
PhD 岐阜大学大学院連合獣医学研究科(配属:東京農工大学)
日本獣医皮膚科学会員/アジア獣医皮膚科学会員
診断医紹介
検査料金
索 引
59
IDEXX Laboratory Services
(50音順)
索引
五十音順
検査依頼方法
あ
アセチルコリンレセプター抗体 …………………… 37
一般細菌検査 …………………………………… 46
犬アデノウイルス …………………………… 22、23
犬アレルギー検査 ………………………………… 38
犬インスリン ……………………………………… 16
犬 Cardiopet ®proBNP ………………………… 11
骨髄検査セット ………………………… 33、34、35
コバラミン ………………………………………… 11
コルチゾール ……………………………………… 16
昆虫アレルゲンパネル …………………………… 38
さ
カテゴリー別総合検査案内
犬下痢パネル ……………………………………… 22
細菌学的検査……………………………………… 45
犬甲状腺刺激ホルモン …………………………… 16
細胞診……………………………………………… 35
犬呼吸器コロナウイルス …………………… 22、23
ジゴキシン ………………………………………… 43
犬呼吸器疾患パネル ……………………………… 22
臭化カリウム ……………………………………… 43
犬サイログロブリン自己抗体……………………… 16
周辺環境アレルゲンパネル ……………………… 38
犬糸状虫成虫 ……………………………………… 18
真菌検査…………………………………………… 46
犬 CRP …………………………………………… 11
診断支援サービス ………………………………… 54
犬ジステンパーウイルス ……………………… 22、23
スクリーニングアレルゲンパネル ………………… 38
犬膵特異的リパーゼ ……………………………… 11
スクリーニングパネル …………………………… 11
犬咀嚼筋筋炎抗体 ………………………………… 37
スタンダードアレルゲンパネル …………………… 38
犬ニューモウィルス ………………………………… 22
総胆汁酸…………………………………………… 11
診断医紹介
犬ベクター媒介疾患パネル ……………………… 22
犬腸管コロナウイルス ……………………… 22、23
た
犬トリプシン様免疫反応物質 …………………… 11
直接クームス試験 ………………………………… 37
犬パラインフルエンザウイルス ……………… 22、23
トリヨードサイロニン……………………………… 16
犬パルボウイルス2 …………………………… 22、23
検査料金
犬ヘモプラズマ ……………………………… 22、23
な
犬ヘモプラズマパネル …………………………… 23
尿中一般 …………………………………………… 44
犬ヘルペスウイルス ………………………… 22、23
尿中蛋白 /クレアチニン比 ………………………… 44
犬輸血ドナーパネル ……………………………… 23
猫 Cardiopet ®proBNP ………………………… 11
犬リウマチ因子 …………………………………… 37
猫カリシウイルス …………………………… 22、24
か
索
引
65
骨髄吸引塗抹検査 ………………………………… 35
猫下痢パネル ……………………………………… 22
猫上部呼吸器疾患/猫結膜炎パネル …………… 22
解剖病理組織検査 ……………………………… 33
猫コロナウイルス …………………… 18、22、23、24
血液塗抹検査……………………………………… 35
猫糸状虫 …………………………………………… 18
血球計算…………………………………………… 15
猫膵特異的リパーゼ ……………………………… 11
血清総サイロキシン ……………………………… 16
猫腸コロナウィルス ……………………………… 22
結石分析 …………………………………………… 36
猫伝染性腹膜炎ウイルス ………………………… 22
抗核抗体 …………………………………………… 37
猫トキソプラズマ ………………………………… 18
IDEXX Laboratory Services
検査依頼方法
猫トリプシン様免疫反応物質 …………………… 11
猫白血病ウイルス …………………………… 18、
23
猫汎白血球減少症ウイルス ………………… 22、24
猫ぶどう膜炎パネル ……………………………… 23
猫ベクター媒介疾患パネル ……………………… 22
猫ヘモプラズマ ……………………………… 22、
23
猫ヘモプラズマパネル …………………………… 23
猫ヘルペスウイルス1 ………………………22、23、24
カテゴリー別総合検査案内
猫免疫不全ウイルス ……………………… 18、23、24
猫輸血ドナーパネル ……………………………… 23
は
ビタミン B12 ……………………………………… 11
皮膚糸状菌パネル ………………………………… 23
皮膚病理組織学的検査 ………………………… 33
皮膚病臨床評価診断 …………………………… 33
標本写真作製 ……………………………………… 54
病理組織検査 …………………………………… 33
フィブリノーゲン …………………………………… 15
診断医紹介
フェノバルビタール ………………………………… 43
フルクトサミン …………………………………… 11
ま
免疫染色…………………………………………… 33
検査料金
や
遊離サイロキシン ………………………………… 16
葉酸………………………………………………… 11
ら
ライム病 C 6 抗体 …………………………………… 18
索 引
レプトスピラ抗体 ………………………………… 18
アイデックス検査サービス
66
索引
アルファベット順
検査依頼方法
A
E
ANA ……………………………………………… 37
Ehrlichia canis …………………………………… 24
Anaplasma spp. …………………………22、
23、24
Ehrlichia spp. ……………………………22、23、
24
APTT ……………………………………………… 15
B
F
FCoV ………………………………… 18、22、23、24
カテゴリー別総合検査案内
Babesia spp.………………………………… 22、23
FCV…………………………………………… 22、24
Bartonella spp. ……………………………22、
23、24
FDP ……………………………………………… 15
Bordetella bronchiseptica ………………22、
23、24
FECV ……………………………………………… 22
Brucella canis ……………………………… 18、23
FeLV ………………………………………… 18、23
FHM ………………………………………… 22、23
C
FHV-1 ………………………………………22、23、24
Campylobacter coli ……………………………… 22
FIPV ………………………………………… 22、23
Campylobacter jejuni …………………………… 22
FIV ………………………………………… 18、23、24
Candida spp. …………………………………… 24
FPLV ………………………………………… 22、24
Candidatus Mycoplasma haematoparvum …… 23
FRT ………………………………………………… 11
Candidatus Mycoplasma haemominutum …… 23
FT4 ………………………………………………… 16
Candidatus Mycoplasma turicensis …………… 23
f-TLI ……………………………………………… 11
診断医紹介
Cardiopet ®proBNP …………………………… 11
CAV-2 ………………………………………… 22、23
G
CDV ………………………………………… 22、23
Giardia spp. ………………………………… 22、
24
CECoV ……………………………………… 22、23
検査料金
Chlamydophila felis ………………………… 22、
24
H
CHM ………………………………………… 22、23
H1N1インフルエンザウィルス …………………… 22
CHV ………………………………………… 22、23
H3 N2犬インフルエンザウイルス ………………… 22
Clostridium perfringens α toxin ………… 22、
24
H3 N8犬インフルエンザウイルス …………… 22、23
CPIV-3 ……………………………………… 22、23
HbA1c …………………………………………… 11
CPV2 ………………………………………… 22、23
Hepatozoon spp. …………………………… 22、
23
CRCoV ……………………………………… 22、23
HW ………………………………………………… 18
Cryptococcus spp. ……………………………… 23
Cryptosporidium spp. ……………………… 22、24
索
引
c-TLI ……………………………………………… 11
c-TSH ……………………………………………… 16
Cytauxzoon felis …………………………… 22、
23、24
K
KBr ………………………………………………… 43
L
Leishmania spp. …………………………… 22、
23
67
IDEXX Laboratory Services
U
Microsporum canis ……………………………… 23
UPC ……………………………………………… 44
検査依頼方法
M
Microsporum spp. ……………………………… 23
Mycoplasma cynos ……………………………… 22
V
Mycoplasma felis …………………………… 22、24
VB12 ……………………………………………… 11
Mycoplasma haemocanis ……………………… 23
Mycoplasma haemofelis ………………………… 23
カテゴリー別総合検査案内
N
Neorickettsia risticii ………………………… 22、
23
NT-proBNP ……………………………………… 11
P
PT ………………………………………………… 15
R
Rickettsia rickettsii ………………………… 22、
23
診断医紹介
S
Salmonella spp. …………………………… 22、24
SDMA……………………………………………… 11
SNAP 4 Dx ®スクリーニング …………………… 18
Spec cPLTM ……………………………………… 11
Spec fPLTM ……………………………………… 11
検査料金
Streptococcus equi subsp. epidemicus ……… 22
T
T3…………………………………………………… 16
T4 …………………………………………………… 16
TBA………………………………………………… 11
索 引
TgAA ……………………………………………… 16
TOXO ……………………………………………… 18
Toxoplasma gondi ………………………22、
23、24
Trichophyton spp. ……………………………… 23
Tritrichomonas foetus ……………………… 22、24
アイデックス検査サービス
68
アイデックス ラボラトリーズ株式会社 検査サービス事業部
〒184 - 8515 東京都小金井市梶野町 5 - 8 -18 TEL:0120 -71- 4921 FAX:03 - 5301- 6701
■ 詳しい製品・サービス情報は IDEXX Japan 公式サイトへ:www.idexx.co.jp
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病院ID
発行:2015.11 09-80776-00