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2008-2027 年国家電力総合計画に関するエネルギー鉱物資源大臣令

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2008-2027 年国家電力総合計画に関するエネルギー鉱物資源大臣令
No.2682K/21/MEM/2008
エネルギー鉱物資源省
2008 年 11 月 13 日、ジャカルタ
2008-2027 年国家電力総合計画に関するエネルギー鉱物資源大臣令
No.2682K/21/MEM/2008
エネルギー鉱物資源大臣は、
全ての国民に対し、十分で、均等で、信頼性があり、持続的な電力の供給
を行う枠組みにおいて、社会に存在する様々な考え方や見方、電力セクタ
ーにおける地方のアスピレーションに留意しつつ、統合的な国家電力総合
計画が必要であること、
b. 2006 年 6 月 30 日付エネルギー鉱物資源大臣令 No.2270K/31.MEM/2006 によ
り規定された国家電力総合計画は、現在の電力供給計画の進展に合わない
ものとなっていること、
c. a と b を考慮し、電力の供給と利用に関する政令 1989 年 10 号及び 2 回改正
され、その最終改正である政令 2006 年 26 号の第 2 条(2)項に基づき、エ
ネルギー鉱物資源大臣令により、国家電力総合計画を再度定める必要があ
ること、
を考慮し、
a.
電力に関する法律 1985 年 15 号(官報 1985 年 74 号、官報追記 3317 号)
地方政府に関する法律 2004 年 32 号(官報 2004 年 125 号、官報追記 4437
号)及び 2 回改正され、その最終改正である地方政府に関する法律 2004 年
32 号の変更に関する法律 2008 年 12 号(官報 2008 年 59 号、官報追記 4844
号)
3. 電力の供給と利用に関する政令 1989 年 10 号(官報 1989 年 24 号、官報追
記 3394 号)及び 2 回改正され、その最終改正である政令 2006 年 26 号(官
報 2006 年 56 号、官報追記 4628 号)
4. 政府、州政府、県/市政府の行政分担に関する政令 2007 年 38 号(官報 2007
年 82 号、官報追記 4737 号)
5. 2004 年 10 月 20 日付大統領令 2004 年 187/M 号及び数次にわたり改正され、
その最終改正である 2007 年 8 月 28 日付け大統領令 2007 年 77/P 号
6. エネルギー鉱物資源省の組織と作業手順に関する 2005 年 7 月 20 日付けエ
ネルギー鉱物資源大臣規程 2005 年 0030 号
を鑑み、
1.
2.
以下を決定した:
国家電力総合計画に関するエネルギー鉱物資源大臣令を定める。
1.
2.
3.
4.
5.
国家電力総合計画(以後、RUKN と称する)は、本大臣令と切り離
すことの出来ない一部である添付に記載の通りである。
上記一項に規定の RUKN は、地方政府と事業者が政策を策定し、電
力の開発を行う上での指針として利用される。
上記一項に規定の RUKN は、状況の変化に応じて毎年見直すことが
出来る。
本大臣令の制定により、国家電力総合計画に関する 2006 年 6 月 30
日付エネルギー鉱物資源大臣令 No.2270K/31/MEM/2006 は取り消し
無効とする。
本大臣令は定められた日から発効とする。
2008 年 11 月 13 日、ジャカルタにて制定
エネルギー鉱物資源大臣
Purnomo Yusgiantoro
写しの送り先:
1. 内務大臣
2. 国家開発企画担当国務大臣/国家開発企画庁長官
3. エネルギー鉱物資源省秘書局長
4. エネルギー鉱物資源省監察局長
5. エネルギー鉱物資源省各総局長
6. エネルギー鉱物資源省各庁長官
7. 全国の州知事
8. PLN 代表取締役
エネルギー鉱物資源大臣
エネルギー鉱物資源大臣の挨拶
電力に関する法律 1985 年 15 号の第 5 条 1 項と、電力の供給と利用に関する政令
1989 年 10 号及び 2 回にわたり改正され、その最終改正である政令 2006 年 26 号の
第 2 条(2)項に基づき、エネルギー鉱物資源大臣を通じ、政府は国家電力総合計
画(RUKN)を定めた。
本 RUKN は、今後 20 年間の電力需要予測、発電用に利用できる各地域の一次エネ
ルギー源ポテンシャル、電力供給目標と計画、必要な資金について盛り込んだ内
容となっている。
本 RUKN は、電力計画に関する政府の政策について広く情報を提供しうるもので
あり、また、各事業地域における電力需要を充足するための枠組みにおいて、電
力事業権限保持者(PKUK)と公共向け電力事業許可保持者(PIUKU)が、電力供
給総合計画(RUPTL)を策定する上でのレファレンスとなるものである。
電力供給事情の進展にあわせ、本 RUKN は毎年定期的に更新するものとする。今
後の RUKN 策定をよりよいものとするためには、電力セクターの全てのステーク
ホルダーからのインプットが大いに求められる。
2008 年 11 月、ジャカルタ
エネルギー鉱物資源大臣
Purnomo Yusgiantoro
目次
エネルギー鉱物資源大臣令 No.2682K/21/MEM/2008
エネルギー鉱物資源大臣の挨拶
目次
第 1 章 イントロダクション
1. 背景
2. 電力セクターのビジョンとミッション
電力セクターのビジョン
電力セクターのミッション
3.
4.
第2章
第3章
RUKN 改正の目的
RUKN の法的根拠
国家電力セクター政策
1. 電力セクター政策の推移
2. 電力供給政策
2.1 実施
2.2 料金
3. 発電向けの一次エネルギー利用政策
4. 地方電化と社会的ミッション
5. 環境保護政策
6. 標準化、安全と安心、監督
7. 需給管理
8. 電力供給危機への対応
短期プログラム
中長期プログラム
電力事情
スマトラ島
ナングロ・アチェ・ダルッサラム(NAD)州
北スマトラ州
西スマトラ州
リアウ州とリアウ諸島州
南スマトラ州、ジャンビ州、ブンクル州
ランプン州
バンカブリトゥン州
バタム
2. ジャワ島とバリ島
1.
バリ州
東ジャワ州
中部ジャワ州とジョクジャカルタ特別州
西ジャワ州とバンテン州
ジャカルタ特別州
3. カリマンタン島
東カリマンタン州
南カリマンタン州と中部カリマンタン州
西カリマンタン州
4. スラウェシ島
北スラウェシ州、中部スラウェシ州、ゴロンタロ州
南スラウェシ州、東南スラウェシ州、西スラウェシ州
5. ヌサトゥンガラ諸島
西ヌサトゥンガラ州
東ヌサトゥンガラ州
6. マルク島
マルク州と北マルク州
7. パプア州と西パプア州
8. 電力供給系統の状況
第4章
電力供給計画
1. 電力需要予測
2. 電力供給設備
電源
送電開発
配電開発
3. 各地域の電力需要と供給予測
A. ジャワ・バリ
ジャワ・マドゥラ・バリ
ジャワ・マドゥラ・バリ系統
B. スマトラ
ナングロアチェダルッサラム州
北スマトラ州
西スマトラ州
リアウ州とリアウ諸島州
S2JB(南スマトラ、ジャンビ、ブンクル)
ランプン州
スマトラ系統の需給バランス
バンカブリトゥン諸島州
バタム
C. カリマンタン
西カリマンタン州
東カリマンタン州
南カリマンタン・中部カリマンタン系統(Kaselteng)
D. スラウェシ
北スラウェシ、中部スラウェシ、ゴロンタロ電力系統
(Suluttenggo)
南スラウェシ、東南スラウェシ、西スラウェシ電力系統
(Sulserabar)
E. ヌサトゥンガラ
西ヌサトゥンガラ州
東ヌサトゥンガラ州
F. マルク
マルク州と北マルク州
G. パプア
4. 全国の電力需要
5. 電源向けの一次エネルギー利用計画
6. 地方電化プログラム
第5章
エネルギー資源ポテンシャル
1. 電源向けのエネルギー源の利用
石炭
天然ガス
石油
水力
地熱
2. 州別のエネルギー源ポテンシャル
ナングロアチェダルッサラム
北スマトラ
西スマトラ
リアウ・リアウ諸島
ジャンビ
ブンクル
南スマトラ
ランプン
バンカブリトゥン
東カリマンタン
中部カリマンタン
南カリマンタン
西カリマンタン
西ヌサトゥンガラ
東ヌサトゥンガラ
南スラウェシ
北スラウェシ
中部スラウェシ
東南スラウェシ
ゴロンタロ
マルクと北マルク
パプア・西パプア
バリ
東ジャワ
中部ジャワ
西ジャワ
バンテン
第6章
必要な投資資金
表リスト
表1
表2
表3
表4
表5
表6
前提条件
電化率(%)
PLN の電力販売目標
電源向けの一次エネルギーの割合(%)
エネルギーポテンシャルデータ
電力供給設備に必要な資金
添付リスト
添付 I 送電網
添付 I-A ジャワ・バリ送電網
添付 I-B スマトラ送電網
添付 I-C カリマンタン送電網
添付 I-D スラウェシ送電網
添付 II 負荷需要予測
添付 II-A ジャワ・マドゥラ・バリ地域の負荷需要予測
添付 II-B スマトラ地域の負荷需要予測
添付 II-C バンカブリトゥン地域の負荷需要予測
添付 II-D バタム地域の負荷需要予測
添付 II-E 西カリマンタン地域の負荷需要予測
添付 II-F 東カリマンタン地域の負荷需要予測
添付 II-G 南カリマンタン・中部カリマンタン地域の負荷需要予測
添付 II-H 北スラウェシ・中部スラウェシ・ゴロンタロ地域の負荷需要予測
添付 II-I 南スラウェシ・東南スラウェシ・西スラウェシ地域の負荷需要予測
添付 II-J 西ヌサトゥンガラ地域の負荷需要予測
添付 II-K 東ヌサトゥンガラ地域の負荷需要予測
添付 II-L マルク・北マルク地域の負荷需要予測
添付 II-M パプア地域の負荷需要予測
添付 II-N インドネシアの負荷需要予測
添付 III エネルギー資源ポテンシャル
添付 III-A インドネシアの石炭埋蔵量
添付 III-B インドネシアの天然ガス埋蔵量
添付 III-C インドネシアの石油埋蔵量
添付 III-D 地熱所在地の分布図
第1章
イントロダクション
1.
背景
より均衡で、信頼性があり、持続的な電力供給の実施を行うための枠組みにおい
て、国家レベルでの包括的な計画が必要である。国家電力総合計画(RUKN)は、
電力需給予測、投資・資金調達背策、発電用の一次エネルギー源や、新・再生可
能エネルギーの利用政策などを盛り込んだ、統合的な電力総合計画である。
RUKN は、政府、地方政府、電力事業権限保持者(PKUK)、公共向け電力事業許
可保持者(PIUKU)が今後の電力セクターの開発を行っていくうえでのレファレ
ンスとして定められたものである。地元、国家、地域、世界レベルでの戦略的な
環境の変化の中で、RUKN の役割はますます重要なものとなっている。
また、電力セクターへの民間の参与の増加がますます期待されている中、本
RUKN により、PKUK が実施するプロジェクトや、他者との協力により実施する
予定のプロジェクトの設定について明確化することが可能である。
社会のダイナミズム、特にマクロ経済の変化が電力需要レベルの変化に大きな影
響を有している。こういう状況に留意し、RUKN は毎年見直すことでレファレン
スとして引き続き利用に耐えうるものとしている。RUKN は 20 年間の計画として
策定されている。
電力に関する法律 1985 年 15 号と、電力の供給と利用に関する政令 1989 年 10 号及
び 2 回にわたり改正され、その最終改正である政令 2006 年 26 号に基づき、事業
地域を有する全ての電力供給事業者は、RUKN をレファレンスとして、各事業地
域において電力供給総合計画(RUPTL)を策定する義務を有している。
2.
電力セクターのビジョンとミッション
電力セクターのビジョン
電力セクターのビジョンは、国内経済の成長を支え、国民福祉の向上を図るため
に、十分で透明性があり、効率的で信頼性があり、安全で環境にやさしい電力に
より、全ての世帯と村を電化し、急速に発展する産業需要を満たすことができる
ようになることである。
電力セクターのミッション
上記ビジョンに基づき電力需要を満たすために、政府は以下の措置をとるものと
する:
a. 都市社会、人口密度の高い地方、或いは大規模電力系統向けに、大規模な
発電を行う
b. 村落と辺境地域向けの再生可能エネルギーを利用した電源を優先する
c. 電力安全と環境保護の維持、及び
d. 国内の労働力、物品・サービスを最大限に活用する
3.
RUKN 改正の目的
本 RUKN 改正の目的は、電力セクターに影響及ぼす戦略的な環境変化に対応する
ことである。RUKN が、PKUK と PIUKU が各事業地域での電力需要を満たすため
に電力供給事業1を策定する上での指針・レファレンスとなることを鑑みれば、こ
れは重要なことである。電力供給事業に参与する関係者の必要とする方向付けや
情報を本 RUKN が提供できることが期待されている。
大統領規程 2006 年 71 号を通じ、PLN は自らの財務状況に基づき、可能な資金調
達スキームにより、石油燃料消費の目立つ地域、電力需要成長の高い地域、コミ
ット済みのプロジェクトでは需要を満たすことができない地域、危機地域、電力
供給危機の可能性がある地域に焦点を置き、2009 年までに石炭を利用した 1 万
MW の電源開発を行う任務を負っている。
ジャワ地域:合計 6,900MW 、10 プロジェクトのうち、6,860MW、9 プロジェクト
については調達契約をかわしており、現在建設段階に入っている。600MW の残り
1 プロジェクトについては場所の移転により、再入札中である。
ジャワ外地域:合計 3,100MW、30 プロジェクトのうち、1,960MW、22 プロジェ
クトはすでに調達契約を署名済み、40MW、2 プロジェクトは価格交渉中、
100MW、1 プロジェクトは再入札中、304-404MW、5 プロジェクトは実施延期で
ある。
上述のクラッシュプログラムが全て完了していないために、当初 2009 年に完了が
期待されていた、国家電力系統の約 1 万 MW の新規電源増設計画は、2010 年に若
干ずれ込むことになる。従って、遅れ、或いは遅れの可能性のあるプロジェクト
の計画を見直し、国家レベルで 1 年間に必要な増設分を満たせるように、RUKN
の改正が必要なのである。
1
事業計画のことと思われるが Rencana の文字が抜けている
また、エネルギー鉱物資源大臣が定め、開発の準備が整っている 12 の地熱鉱業作
業地域が、今後の発電用の地熱エネルギーの発展の引き金となりうると考える。
これにより、約 27GWe 相当の地熱ポテンシャルの利用が最適化されることになる。
エネルギーに関する法律 2007 年 30 号に規定の通り、水力、バイオマスに加え、
今後地熱ポテンシャル開発計画が、発電用の一次エネルギー充足のためのオルタ
ナティブとなれることが期待されている。
電源開発において、地熱エネルギー(27Gwe)と水力(42.8HW)のポテンシャル
の大きさは特に当該エネルギーを有する地域にとって注目すべき一つの判断材料
となっている。当該エネルギーポテンシャル利用加速化努力は、再生可能エネル
ギーを利用した電源開発加速化プログラム(クラッシュプログラム)を通じて実
施が可能である。これにより、国家エネルギーミックスにおける石油依存が大き
く削減できるのである。
また、ジャワ・マドゥラ・バリ系統の南経路 500kV の送電線が完成し、スマトラ
北部(Sumbagut)系統とスマトラ南部(Sumbagsel)系統が 150kV の送電線により、
スマトラ系統として相互連結したことにより、最近 2 年間においては送電側で大
きな進展がみられた。これにより、国家送電網マップの改正が必要である。国家
送電網は、高圧、超高圧、及び/或いは特別高圧の公共向けの送電網である。
4.
RUKN の法的根拠
本 RUKN は、「エネルギー鉱物資源大臣が、総合的かつ統合的な国家電力総合計
画を規定する」と定めた、電力に関する法律 1985 年 15 号と、電力の供給と利用
に関する政令 1989 年 10 号及び 2 回にわたり改正され、その最終改正である政令
2006 年 26 号の第 2 条(2)項に基づいている。
第2章
国家電力セクター政策
1.
電力セクター政策の推移
過去 30 年間、電力供給は、電力事業権限保持者(PKUK)である PLN が実施して
きた。当該期の高い電力需要を PKUK が 100%満たすことができず、自家用或い
は公共向けの発電を行うために、協同組合、民間、産業など、他者の参与が必要
となった。民間による電力供給事業に関する大統領令 1992 年 37 号の発行により、
政府の計画したプロジェクトや民間参与を通じたプロジェクトとして、公共向け
の大規模電力事業への道が開けた。
1997 年中頃インドネシアを襲った経済危機により、電力プロジェクトを含め、政
府、民間とも、各種プロジェクト向け融資の能力が低下し、政府は、「政府、国
営企業、政府・国営企業と関連する民間のプロジェクトの延期/見直しに関する大
統領令 1997 年 39 号」を発行し、政府・国営企業が計画していたプロジェクトや
民間が提案したプロジェクトは延期又は見直しとなった。インドネシア経済が回
復するにつれて、電力需要は再び増加し、政府は、「政府、国営企業、政府・国
営企業と関連する民間のプロジェクトの延期/見直しに関する大統領令 1997 年 39
号の取り消しに関する大統領令 2002 年 15 号」を発行し、延期となっていた 26 の
IPP プロジェクトは再交渉が完了した。
2002 年に「電力に関する法律 2002 年 20 号」が発行された。この法律は、事業の
機能別に電力事業について定めたものであった。電力供給においては、全ての事
業者に同等待遇を与え、全ての消費者に公平で均等な利益を与えることの出来る
規制により、健全な事業環境の中で競争と透明性を通じて効率的に実施される必
要がある。しかし、2004 年 12 月 15 日付憲法裁判所決定により、同法律は取り消
しとなり、電力に関する法律 1985 年 15 号が再発効されることとなった。これに
より、公共向けの電力供給事業は PKUK と電力事業許可保持者により実施される
こととなった。
電力セクターの規制を完備するために、政府は 2005 年 1 月 16 日に「電力の供給
と利用に関する政令 1989 年 10 号の改正に関する政令 2005 年 3 号」を発行し、さ
らに、発電向けのエネルギーの石油燃料以外のエネルギーへの多様化の加速化を
促進するために、協力や購入、管理、開発、供給事業の実施について、政令 1989
年 10 号及び2回にわたり改正され、その最終改正である政令 2006 年 26 号で定め
た。
2.
電力供給政策
2.1
実施
電力は、多くの人の生活に密接したインフラの一つであり、電力供給は十分な量、
妥当な価格、良質により、その供給が保証されるようにしなければならない。効
果的で効率的で、自立した電力産業の構築と電力開発の目標の実現の枠組みにお
いて、電力供給事業は、利益の向上、公平性、効率、持続性、経済的適性、自己
能力、健全な事業、環境機能の保護、安全と安心を原則としている。
電力供給は、国家が担い、電力供給事業実施の委任を受けた国営企業がそれを実
施する。電力が十分な量かつ均等に確保され、国営に損失を与えない範囲で能力
を高めるために、協同組合及びその他の事業体に対し、電力事業許可に基づき広
く事業機会を与えることできる(法律 1985 年 15 号に基づき、電力事業許可には
発電、送電、配電事業が含められる)。
政府は、電力セクターの資金調達において財政的な制約があることから、民間の
役割がまだ大きく期待されており、そのために、政令 2005 年 3 号と政令 1989 年
10 号の改正である政令 2006 年 26 号に基づき、各者の権限に応じて、大臣、州知
事、或いは県知事/市長の承認を得ることで、協同組合、公営企業、市民団体、個
人から PKUK と PIUKU が電力を購入することを可能にした。
2.2 料金
電力基本料金に関する政府の政策としては、平均電力料金が生産コストを賄える
ようにするために、段階的かつ計画的に、電力料金が経済価値に達することを指
向する。この政策を通じ電力セクターの投資家にポジティブなシグナルを発する
ことができることを期待したものである。
料金は経済価値に基づき設定されるものの、支払い能力を考慮し、貧しい需要家
向けの補助金は引き続き適用される。政府の財政能力が限られているため、社会
経済を動かす枠組みにおいて、電力を得ることが妥当な村落/地域や社会について
考慮、優先しつつ、補助金は貧しい需要家や村落開発、辺境地域開発に直接向け
られる。
不均一料金(non-uniform tariff)政策は、地域の電力開発の進展と住民の支払い能力
が異なることに関連するものであり、将来適用の可能性がある。
3.
発電向けの一次エネルギー利用政策
発電向けの一次エネルギー利用政策は、一次エネルギーの供給が保証されるよう
にするためのものである。供給安全を守るために、Domestic Market Obligation
(DMO)、ローカル一次エネルギー源の利用、新・再生可能エネルギーの利用を政
策として適用する。発電向けの一次エネルギー供給安全政策は、一次エネルギー
供給事業者と発電事業者を通じて実施される。
一次エネルギー供給事業者側の政策として、一次エネルギー分野の事業者、特に
石炭とガスの事業者には、経済価値に基づく価格により発電事業者向けの一次エ
ネルギー需要向けの供給に広く機会を与える。その他の政策として、インセンテ
ィブ供与なども実施が可能である。
発電向けのローカル一次エネルギー利用政策は、化石系(褐炭、マージナルガ
ス)や非化石系(水、地熱、バイオマスなど)から構成される。ローカル一次エ
ネルギーの利用は、技術、経済、環境安全を配慮しつつ、再生可能エネルギーの
利用を優先する。
一方、発電事業者側では、一つのエネルギー源、特に化石系エネルギーに依存し
ないエネルギー多様化と省エネ政策が適用される。発電事業の実施を保証するた
めに、発電事業者は生じうる供給遅滞に留意しつつ、十分なリザーブを準備する
必要がある。
「国家エネルギー政策(KEN)に関する大統領規程 2006 年 5 号」に基づき、国内
のエネルギー消費に対する新・再生可能エネルギーの役割は、2025 年に 5%以上
となることが規定されている。
4.
地方電化と社会的ミッション
社会的ミッションの実施は、貧しい社会グループを支援し、未発達の地域、辺境
地域を含むインドネシア全域を電化し、地方電化開発を行うことを意図したもの
である。これは、貧しい住民向けの支援の持続性、電力が到達していない地域に
おける電力サービスアクセス拡大努力の継続性を維持し、経済開発や成長を促進
し、国民福祉を向上することを目指したものである。
社会的ミッションの実施は、その運営については PKUK を通じて実施する、或い
は政府が直接実施可能とする必要がある。効率化と透明性を確保するために、電
力供給事業は、帳簿上、社会的機能と商業的機能を分けて実施することが出来な
ければならない。
5.
環境保護政策
電力分野の開発は、持続的かつ環境を視野に入れた開発をさせるために実施され
る。そのために、地元、地域、世界的なマイナス影響を抑えつつ、エネルギー開
発による生態系の破壊や悪化を減らしていかなければならない。
上記政策の他に、「環境管理に関する法律 1997 年 23 号」や「環境影響分析
(AMDAL)に関する政令 1999 年 27 号」などの規制により、プロジェクト実施者
は、環境と開発の調和をどのように行っていくかについて規範に留意し、当局の
定めた規準を満たさなければならない。
そのため、重大な影響を引き起こしうる電力活動については、AMDAL(ANDAL,
RKL, RPL)を実施し、大きな影響をもたらさないものについては、法規に基づき、
環境管理努力(UKL)と環境モニタリング努力(UPL)を実施することが義務付
けられている。
6.
標準化、安全と安心、監督
電力は社会生活に有益であるだけでなく、管理をきちんとしていなければ人間を
脅かすものとなりうる。政府は電力安全の枠組みにおいて、標準化、電力設備・
器具の安全について定めている。電力安全の目的は、国民を電力の危険から守り、
電力系統の信頼性を高め、電力の操作と利用の効率化を高めることである。
標準化政策に含まれるのは、
1. 電力設備、すなわち発電、送電、電力利用設備の標準
2. 電力器具、すなわちその利用において、製品・器具を機能させるために電
力を利用する、以下を含む全ての製品や器具の標準:
 家庭用、商業用、産業用器具
 作業器具
 照明用器具
 電気医療機器
消費者の安全を考慮し、インフラ(試験ラボ)の支持に基づき、政府は強制基準
として特定の SNI(インドネシア国家標準)を定めている。現在、強制規準とし
て定めているのは、電源スイッチ、プラグ、コンセント、MCB、扇風機である。
設備安全政策に含まれるのは、電力設備操業適性、電力設備・器具安全、技術者
の能力である。設備の操業適性は操業適性証書によって示される。インドネシア
国家標準を満たした場合、電力設備については(SNI)のマークが、電力器具につ
いては安全マーク S がつけられ、能力を有する技術者に対しては、能力認証が
供与される。
7.
需給管理
各地域における電力需要は、質的にも量的にも消費者の求めるものを未だ満たせ
ていない。高い需要に供給が追いついていないためである。
質・量共に需要を満たすことができるようにするためには、需要側でのプログラ
ム(Demand Side Management)と供給側でのプログラム(Supply Side
Management)を行う必要がある。Demand Side Management のプログラムは、最大
負荷の管理、主に危機的地域における新規接続の一時的制限、その他消費者側に
おける各種効率化措置を行うことにより、電力需要成長の制御を行うことを意図
したものである。Supply Side Management のプログラムは、既存の電源利用の最適
化と自家発電の活用を通じて実施される。
8.
電力供給危機への対応
電力供給危機地域への対応としては、短期対応プログラムと中長期対応プログラ
ムがある。
短期対応プログラムは、計画済みの電源の建設完了前に、迅速に電力供給危機を
克服し、出来る限り早く停電を回避するためのプログラムである。このプログラ
ムは電源容量の増量、送配電網を通じた電力供給により実施される。増量は電源
の借入、自家発電の余剰電力の購入、建設期間の短い新規電源の調達を通じて行
われる。また、最大負荷時の電力使用の削減を通じた最大負荷の削減努力の実施
が行われる。
中長期対応プログラムは、PLN や IPP により、3-5 年の期間が必要な新規電源の開
発により実施される。
短期プログラム
短期プログラムは、大統領規定 2006 年 71 号に基づき、石炭火力発電所、IPP によ
る電源と 2009 年から段階的に完成が予定されている送電系統の操業までに実施さ
れる。
a. 供給側
・軽油燃料(HSD)から MOF への転換加速化
・ ガス供給の加速化
・ 網損失の削減と効率化の向上
・ 新規容量の増設(地方電化プログラムと電源の借入を含む)
・ 自家発電の活用
・ 既存の設備容量の最適化
・ 送配電及び相互連結の完了と能力向上
b. 需要側
・負荷成長の制御(特に最大負荷)
・6600VA 超の需要家(R3)向けの補助金なしの料金の適用
・ 新規接続の選択的実施
・ 節電と節電ランプ(LHE)の周知
・ 盗電対策強化(P2TL)などによる損失の削減
中長期プログラム
a. 石油系から非石油系への電源向け一次エネルギー利用多様化
b. 電力供給における民間(IPP)参与の向上
第3章
電力事情
国家電力系統の発展は、相互連結系統と孤立型系統との 2 つの大きな系統に区別
することができる。ジャワ・マドゥラ・バリ系統とスマトラ系統はすでに発達し
た系統であり、高圧・超高圧送電網により相互連結されている。スマトラ北部相
互連結系統とスマトラ南部相互連結系統は、Bagan Batu-Kota Pinang-Rantau Prapat
で 150kV の送電網により相互連結されており、2007 年 8 月 14 日にスマトラ全土に
おいて 150kV の相互連結が初めて同期化された。
ジャワ・マドゥラ・バリとスマトラ系統以外の電力系統は、未だそれほど発達し
ておらず、相互連結されていない。それぞれが切り離された小さな副系統から構
成されており、孤立した形で辺境地にある(孤立型系統)。本章では、地域や州
別に現在の電力事情について明らかにする。
1.
スマトラ島
ナングロ・アチェ・ダルッサラム(NAD)州
スマトラ電力負荷統制センター(P3B Sumatera)が、150kVの送電網を通じて同州
の電力需要の大部分を賄っており、残りは同地域の PLN が独自に管理する孤立型
系統の電源から賄っている。
同州の 2007 年末までの電力販売は、971.1GWh 程度に達している。需要家セクタ
ー別にみると、社会 40.9GWh(4.22%)、世帯 653.6GWh(67.30%)、ビジネス
128.0GWh(13.19%)、産業 41.8GWh(4.30%)、公共 106.8GWh(10.99%)であ
る。同州の電化率は 2007 年に 74.91%、電化村は 86.6%であった。
北スマトラ州
同州のほぼ全ての負荷(99.9%)は 150kV の送電網を通じて P3B Sumatera が賄っ
ており、同州の電力事情は P3B Sumatera の電力事情を示しているものといえる。
残りの電力は同地域の PLN が独自に管理する Nias、Tello、Sembilahan 島の孤立型
の各系統の電源から賄っている。2007 年の同州の系統の最大負荷は 1,184.92MW
であった。
同州の 2007 年の電力販売は 5,139.4GWh 程度に達している。需要家セクター別に
みると、社会 122.3GWh(2.38%)、世帯 2,196.2GWh(42.73%)、ビジネス
670.8GWh(13.05%)、産業 1,823.1GWh(35.47%)、公共 327.0GWh(6.36%)で
ある。同州の電化率は 2007 年に 69.32%、電化村は 83.6%であった。
西スマトラ州
同州の負荷の 95%程度が 150kVの送電網を通じて P3B Sumatera により賄われてお
り、残りは同地域の PLN が独自に管理する Mentawai と Sungai Penuh 島の孤立型系
統の電源から賄っている。
同州の 2007 年末までの電力販売は 1,749.0GWh 程度に達している。需要家セクタ
ー別にみると、社会 50.3GWh(2.88%)、世帯 751.5GWh(42.97%)、ビジネス
193.4GWh(11.06%)、産業 665.3GWh(38.04%)、公共 88.4GWh(5.05%)であ
る。同州の電化率は 2007 年に 68.72%、電化村は 100%に達している。
リアウ州とリアウ諸島州
リアウ州の 63%の負荷は 150kVの送電網を通じて P3B Sumatera が賄っている。一
方、リアウ諸島州の負荷は、Tanjung Pinang, Tanjung Balai Karimun, Natuna, Dabo
Singkep などの孤立型系統の電源と残りは同地域の PLN が独自に管理するその他の
拡散型系統の電源から賄っている。2007 年のリアウ電力系統の最大負荷は
102.75MW であった。
2 州の 2007 年の電力販売は 1,888.9GWh 程度に達している。需要家セクター別にみ
ると、社会 106.8GWh(5.65%)、世帯 1,028.3GWh(54.44%)、ビジネス
453.5GWh(24.01%)、産業 153.7GWh(8.14%)、公共 146.6GWh(7.76%)であ
る。リアウ州の電化率は 2007 年に 54.66%(リアウ諸島州を含む)、電化村は
97.6%(リアウ諸島州を含む)であった。
南スマトラ州、ジャンビ州、ブンクル州
3 州は 150kV の送電網で相互連結されており、スマトラ南部・ジャンビ・ブンク
ル系統地域(S2JB)を形成しており、同 3 州の電力事業は S2JB の状況を示してい
ることになる。2007 年末までの S2JB の最大負荷は 1,573.52MW であった。
S2JB の 2007 年末までの電力販売は 2,763.3GWh 程度に達している。需要家セクタ
ー別にみると、社会 76.1GWh(2.76%)、世帯 1,613.7GWh(58.40%)、ビジネ
ス 427.1GWh(15.46%)、産業 492.4Wh(17.82%)、公共 153.9GWh(5.57%)で
ある。2007 年の 3 州の電化率は、南スマトラ州が 49.80%、ジャンビ州が 48.85%、
ブンクル州が 50.08%であった。また、電化村は、南スマトラ州が 95.5%、ジャン
ビ州が 98.6%、ブンクル州が 91.3%であった。
ランプン州
同州のほぼ全ての負荷(99%)は 150kVの送電網を通じて P3B Sumatera が賄って
おり、残りを同州に分布する孤立型電源が賄っている。
同州の 2007 年の電力販売は 1,497.1GWh 程度に達している。需要家セクター別に
みると、社会 38.7GWh(2.59%)、世帯 866.9GWh(57.91%)、ビジネス
190.4GWh(12.72%)、産業 313.0GWh(20.91%)、公共 88.1GWh(5.89%)であ
る。同州の電化率は 2007 年に 47.66%、電化村は 100%であった。
バンカブリトゥン州
同州の電力系統は孤立型系統であるバンカ系統とブリトゥン系統の 2 つの系統か
ら構成されている。同州の 2007 年末までの最大負荷は 65.9%MW であった。
同州の 2007 年の電力販売は 318.1GWh 程度に達している。需要家セクター別にみ
ると、社会 7.6GWh(2.37%)、世帯 234.9GWh(73.84%)、ビジネス 36.2GWh
(11.39%)、産業 24.0GWh(7.56%)、公共 15.4GWh(4.84%)である。同州の
電化率は 2007 年に 72.45%、電化村は 98.1%であった。
バタム
2007 年末までに同地域では電源設備容量が 318.4MW、生産量が 228.7MW、最大
負荷が 155MW であった。全ての負荷は同地域の PLN の電源が賄っており、一部
の地域は 150kV の送電網で相互連結されている。また、Muka Kuning Industrial
Park の産業向けの電力は 166MW の容量を有する自家発電により PT Batamindo が
賄っている。
同地域の 2007 年の電力販売は 1,106GWh 程度に達している。需要家セクター別に
みると、世帯 303.1GWh(27.41%)、ビジネス 371.4GWh(33.58%)、産業
369.9GWh(33.44%)、公共 39.6GWh(3.58%)、多目的 21.9GWh(1.99%)であ
る。同地域の電化率と電化村はリアウ州とリアウ諸島州の数値に含まれている。
2.
ジャワ島とバリ島
ジャワ島、マドゥラ島、バリ島は相互連結されており、同系統の需要は同地域の
電源から全て賄われている。最大負荷は 2007 年に 16,896MW に達している。ジャ
ワとバリの電力販売の詳細は以下の通り。
バリ州
同州の電力需要は、200MW の生産能力により、150kV 海底送電網を通じで賄われ
ており、さらに、同州が独自に有する電源である生産能力 362MW の PLTD/PLTG
Pesangaran、PLTG Gilimanuk、PLTG Pemaron もそれを賄っている。
同州の 2007 年末までの電力販売は 2,366.7GWh 程度に達している。需要家セクタ
ー別にみると、社会 44.5GWh(1.88%)、世帯 1,035.3GWh(43.74%)、ビジネス
1,075.0GWh(45.42%)、産業 95.6GWh(4.04%)、公共 116.4Wh(4.92%)であ
る。同州の 2007 年の電化率は 74.42%、電化村は 100%であった。
東ジャワ州
同州の電力系統はジャワ・マドゥラ・バリ(JAMALI)相互連結系統の一部をなす
ものである。負荷需要は、超高圧架空網/SUTET(500kV)と高圧架空網/SUTT
(150kV と 70kV)を通じ、主要供給源として同相互連結系統から賄っており、さ
らに、中圧網を通じ、小規模/embedded 電源(PLTA Wonorejo-PJB, PLTM 及び自家
発電)、自家発電(PLTD&PLTM Sampean Baru)、借入電源からも賄われている。
同州の 2007 年 12 月末までの電力販売は 18,626.4GWh 程度に達している。需要家
セクター別にみると、社会 445.1GWh(2.39%)、世帯 6,525.5GWh(35.03%)、
ビジネス 2,080.9GWh(11.17%)、産業 8,947.2GWh(48.04%)、公共 627.7Wh
(3.37%)である。同州の 2007 年の電化率は 71.08%、電化村は 99.7%であった。
中部ジャワ州とジョクジャカルタ特別州
同 2 州の電力系統は、ジャワ・マドゥラ・バリ相互連結系統の一部をなすもので
ある。負荷需要は、500kV と 150kV の送電網から賄っている他に、PLTU/PLTGU
Tambaklorok, PLTA Mrica, PLTU Cilacap, PLTP Dieng からも賄っている。
同 2 州の 2007 年の電力販売は 13,470.4GWh 程度に達している。需要家セクター別
にみると、社会 432.2GWh(3.21%)、世帯 6,556.6GWh(48.67%)、ビジネス
1,434.5GWh(10.65%)、産業 4,430.7GWh(32.89%)、公共 616.4Wh(4.58%)で
ある。電化率は、2 州いずれも 100%であった。
西ジャワ州とバンテン州
同 2 州の電力系統はジャワ・マドゥラ・バリ相互連結系統の一部をなすものであ
る。負荷需要は、500kV と 150kV の送電網から賄っている他に、PLTU/PLTGU
Suralaya, PLTU/PLTGU Muara Tawar, PLTA Saguling, PLTA Cirata からも賄っている。
同 2 州の 2007 年までの電力販売は、32,203.1GWh 程度に達している。需要家セク
ター別にみると、社会 408.8GWh(1.27%)、世帯 10,115.1GWh(31.41%)、ビジ
ネス 12,324.8GWh(7.22%)、産業 18,894.5GWh(58.67%)、公共 459.9Wh
(1.43%)である。電化率は、西ジャワ州が 99.7%、バンテン州が 99.90%であっ
た。
ジャカルタ特別州
同州の電力系統は主にジャワ・マドゥラ・バリ相互連結系統から SUTET(500kV)と
SUTT(150kV&80kv)を通じて賄っている他に、PLTU-PLTGU Muara Karang& Priok
からも賄っている。
同州の 2007 年末までの電力販売は、27,777.1GWh 程度に達している。需要家セク
ター別にみると、社会 804.2GWh(2.90%)、世帯 9,446.6GWh(34.01%)、ビジ
ネス 8,069.6GWh(29.05%)、産業 8,338.4GWh(30.02%)、公共 1,118.3Wh
(4.03%)である。2007 年の電化率は 100%であった。
3.
カリマンタン島
東カリマンタン州
同州の電力系統は、1 つの相互連結系統と、複数の孤立型系統から構成されている。
150kV の送電網により連結された相互連結系統はマハカム系統と呼ばれている。
同州の 2007 年 12 月までの最大負荷は 209.45MW に達している。
同州の 2007 年の電力販売は 1,405.9GWh 程度に達している。需要家セクター別に
みると、社会 41.72GWh(2.97%)、世帯 808.2GWh(57.49%)、ビジネス
322.7GWh(22.95%)、産業 138.5GWh(9.85%)、公共 94.8Wh(6.74%)である。
2007 年の電化率は 68.3%、電化村は 91.7%であった。
南カリマンタン州と中部カリマンタン州
同 2 州の電力需要はバリト系統と呼ばれる 150kV 送電網で相互連結された系統と
複数の孤立型系統から供給されている。最大負荷は 2007 年に 282.75MW であった。
同地域の 2007 年末までの電力販売は 1,531.2GWh 程度に達している。需要家セク
ター別にみると、社会 37.6GWh(2.46%)、世帯 915.1GWh(59.76%)、ビジネ
ス 291.8GWh(19.05%)、産業 188.7GWh(12.32%)、公共 98.1Wh(6.41%)で
ある。電化村は南カリマンタン州で 99.3%、中部カリマンタン州で 87.9%であっ
た。
西カリマンタン州
同州の電力需要は、相互連結系統と複数の孤立型系統から供給されている。150kV
送電網で連結された相互連結系統は、カトリスティワ系統と呼ばれている。同州
の最大負荷は 2007 年末までに 161.11MW であった。
同州の 2007 年の電力販売は、877.7GWh に達している。需要家セクター別にみる
と、社会 25.4GWh(2.9%)、世帯 506.0GWh(57.65%)、ビジネス 193.4GWh
(22.03%)、産業 75.8GWh(8.64%)、公共 77.1Wh(8.79%)である。2007 年の
電化率は 45.65%、電化村は 95.6%であった。
4.
スラウェシ島
北スラウェシ州、中部スラウェシ州、ゴロンタロ州
同 3 州の電力需要は、ミナハサ系統と呼ばれる 150kV 送電網で連結された一つの
相互連結系統と Gorontalo, Palu, Luwuk, Poso の孤立型系統及び分散型系統から賄わ
れている。2007 年末までに同地域の最大負荷は 207.29MW に達している。
同地域の 2007 年末までの電力販売は 1,155.72GWh に達している。需要家セクター
別にみると、世帯 706.3GWh(61.12%)、ビジネス 205.8GWh(17.81%)、産業
97.8GWh(8.47%)、公共 98.0Wh(8.48%)である。電化村は、北スラウェシ州
が 66.62%、中部スラウェシ州が 47.64%、ゴロンタロ州が 48.70%であった。また
電化村はそれぞれ 100%、98.0%、95.8%であった。
南スラウェシ州、東南スラウェシ州、西スラウェシ州
同 3 州の電力需要は、南スラウェシ系統と呼ばれる 70Kv と 150kV 送電網で連結さ
れた一つの相互連結系統と Palopo-Malili, Kendari, Kolaka, Bau-Bau の孤立型系統及
び分散型系統から賄われている。2007 年末までに同地域の最大負荷は 500.62MW
に達している。
同地域の 2007 年の電力販売は、2,753.5GWh に達している。需要家セクター別にみ
ると、社会 80.4GWh(2.92%)、世帯 1,226.4GWh(44.54%)、ビジネス 565.6GWh
(20.54%)、産業 685.3GWh(24.89%)、公共 195.8Wh(7.11%)である。2007
年の電化率は、南スラウェシ州と西スラウェシ州が 54.90%、東南スラウェシ州が
38.21%であった。また、電化村はそれぞれ 100%と 94.7%であった。
5.
ヌサトゥンガラ諸島
西ヌサトゥンガラ州
同州の電力系統は、Lombok, Sumbawa, Bima などの複数の孤立型系統から構成され
ている。2007 年末までの最大負荷は 90.36MW であった。
同地域の 2007 年の電力販売は 528.9GWh に達している。需要家セクター別にみる
と、社会 24.4GWh(4.62%)、世帯 354.3GWh(66.99%)、ビジネス 100.4GWh
(18.97%)、産業 11.7GWh(2.21%)、公共 38.1Wh(7.21%)である。2007 年の
電化率は 31.99%、電化村は 100%であった。
東ヌサトゥンガラ州
同州の電力系統は、Kupang, Atambua, Ende, Ruteng, Bajawa, Maumere などの複数の
孤立型系統から構成されている。2007 年末までの最大負荷は 39.74MW であった。
同地域の 2007 年の電力販売は 305.8GWh に達している。需要家セクター別にみる
と、社会 16.1GWh(5.28%)、世帯 189.4GWh(61.93%)、ビジネス 58.5GWh
(19.12%)、産業 8.7GWh(2.84%)、公共 33.1Wh(10.83%)である。2007 年の
電化率は 24.24%、電化村は 89%であった。
7.
マルク島
マルク州と北マルク州
マルク島はマルク州と北マルク州に分かれたものの、PLN の電力サービスは複数
の孤立型系統から構成される 1 つの地域として扱われている。2007 年の最大負荷
は、マルク州が 38.80MW、北マルク州が 13.56MW であった。
同地域の 2007 年 12 月末までの電力販売は 417.3GWh に達している。需要家セクタ
ー別にみると、社会 13.4GWh(3.21%)、世帯 247.5GWh(59.30%)、ビジネス
75.7GWh(18.14%)、産業 5.4GWh(1.29%)、公共 75.4Wh(18.06%)である。
2007 年の電化率はマルク州が 55.36%、北マルク州が 47.815、電化村はマルク州が
79.9%、北マルク州が 91.6%であった。
7.
パプア州と西パプア州
同 2 州は、Jayapura, Biak, Sorong, Merauke, Manokwari, Timika などの孤立型系統か
ら構成される系統に含まれている。2007 年の最大負荷は 34.30MW であった。
同地域の 2007 年末までの電力販売は 531.4Wh に達している。需要家セクター別に
みると、社会 20.1GWh(3.79%)、世帯 314.7GWh(59.22%)、ビジネス
141.8GWh(26.68%)、産業 6.7GWh(1.26%)、公共 48.1Wh(9.06%)である。
2007 年の電化率は 32.05%、電化村は 30.2%であった。
8. 電力供給系統の状況
インドネシアの電力系統はその全てが送電網で統合されているわけではない。現
在、500kV の送電網でジャワ・マドゥラ・バリ全域が統合されているだけである。
スマトラ島については、スマトラ北部系統がナングロアチェダルッサラム州と北
スマトラを 275kV の送電網で相互連結しているが、全てが連結されているわけで
はない。西スマトラ系統とリアウを結ぶ系統はすでにうまく連結されている。ス
マトラ南部系統は南スマトラ、ジャンビ、ブンクル、ランプンの各州と統合され
ている。当初は Bangko-Lubuk 経路で地役権の問題があったスマトラ南部系統は、
その問題を解決し、2004 年 11 月に西スマトラ・リアウ系統とスマトラ南部の他の
州とを結んでいる。さらに 2006 年 8 月にスマトラ北部・スマトラ南部系統は
150kV の送電網により統合された。
カリマンタン島では、中部カリマンタン州の一部と南カリマンタンが 150kV で結
ばれている。今後、送電網によりカリマンタン全域が相互連結されることが期待
されている。
スラウェシ島では、拡散型の系統により多く供給されているが、一部地域につい
ては 150kV 送電網で連結されている。
送電網を通じた電力供給系統については添付 I.A から I.D までに記載した通り。
第4章
電力供給計画
法律 1985 年 15 号に基づき、RUKN には電力需要予測、利用者別の電力供給目標、
電化する村の数、電化する世帯の目標、電力供給設備、一次エネルギー源の種類、
必要な資金について記載している。本 RUKN は PKUK と PIUKU が電力供給事業
を行う上でのレファレンスとなるものである。
一般に電力セクターの立案においては、5 年間の電力供給計画がより確実な計画
(committed project)をなすものとなる。なぜなら、電力供給設備プロジェクトの大
部分は、当該期間内の開発と資金調達が明確になっているからである。5 年から
10 年となると、確実性が低くなる。なぜなら、資金調達は未だ確実となっていな
いものの、数量的な側面からは電力需要を満たしていなければならないからであ
る。本 RUKN の中長期の電力需要も確実性は低くなる。そのため、計画は毎年更
新が必要なのである。
1.
電力需要予測
地域経済の発展と人口成長に伴い、電力需要は増えていく。地域の経済が向上す
れば、電力消費も増える。この状況に対し出来る限り早く対応し、電力供給を十
分な量と価格で確保できるようにしなければならない。電力需要予測を行うため
の前提として用いた今後 20 年(2008-2027 年)の経済成長は、全国で年平均 6.1%で
ある。
経済成長に加え、電力の発展は人口の推移、つまり電化する世帯数にも影響を受
ける。今後 20 年間の全国の人口成長は年間平均 1.3%、ジャワ・マドゥラ・バリ
で 1.0%、それ以外の地域では 1.7%と予測されている。
上記経済成長と人口成長による電力需要成長については表 1 に示した通り。
表1
No
1
2
3
前提条件
前提条件
経済成長
ジャワ・マドゥラ・バリ
それ以外の地域
全国
人口成長
ジャワ・マドゥラ・バリ
それ以外の地域
全国
電力需要成長
ジャワ・マドゥラ・バリ
2008-2027
6.1%
6.2%
6.1%
1.0%
1.7%
1.3%
10.1%
それ以外の地域
全国
弾性率
8.3%
9.2%
1.5
全国の電力需要の平均成長率である 9.2%は、これまでの電力販売制限
(suppressed demand)により PLN の需要家希望者リストに入っている 6000MW 程
度に達する容量にも留意したものとなっている。
各州における今後 20 年間の電化率目標を表 2 に示した。
表2
電化率(%)
*)2007 年のバタムの電化率はリアウ・リアウ諸島州の電化率に含まれている。
上記前提条件に基づき、地方開発の均衡化政策を留意し、利用者別の電力需要予
測目標をまとめた。表 3 は PKUK である PLN が主に供給できる目標を示したもの
である。
表3
PLN の電力販売目標
年
ジャワ・マドゥラ・バリ(TWh)
世帯
商業
産業
公共
それ以外の地域(TWh)
世帯
商業
産業
公共
全国(TWh)
世帯
商業
産業
公共
2.
電力供給設備
電源
電力供給容量の開発においては、現実的な成長を指向し、いくつかの地域で生じ
ている電力供給危機の解決を優先し、リザーブを増やし、ローカルエネルギー源
の利用を優先しつつリザーブマージンを満たし、石油燃料系電源の開発をなくす。
石油燃料系の電源開発は、MFO 系燃料を利用した電源の借入により、すでに計画
された非石油系電源開発の完了を待ちつつ、短期的(1-2 年)な供給危機地域対策
に限り、それを実施するものとする。計画済みの非石油系電源が操業となった場
合、当該石油燃料系電源は操業をやめる。
PKUK や PIUKU 或いは協同組合その他の事業体とのパートナーシップによる新規
電源開発は、本 RUKN に準拠しなければならない。本 RUKN の電力需要策定に利
用した規準の一つに、リザーブマージンがある。ジャワ・マドゥラ・バリ島のリ
ザーブマージンは、今後 20 年で 30%程度とする。また一般に孤立型の系統である
それ以外の地域では、より高い値である 40%程度とする。これは、sllippage
project や資金調達の問題、供給設備開発の延期などの可能性を考慮した上での数
値となっている。
年間追加電力量は、当該年の電源増設分から前年の増設分を引いた値に基づき定
められる。必要な電源増設量は、最大負荷予測と系統の信頼性と安定性を維持す
るための必要なリザーブマージンを満たすための値となっている。各地域・州で
必要な負荷需要予測については添付 II.A から II.N に示した通りである。
送電開発
供給系統開発の基本原則は、系統成長、系統信頼性の向上、障害の削減、新規電
源開発を指向したものである。しかし、ジャワ・マドゥラ・バリ系統における 1
万 MW の電源開発加速化プログラム(クラッシュプログラム)の大部分が開発段
階にあることを鑑みれば、今後 3 年間の送電開発は、2009-2010 年に開始が予定さ
れているクラッシュプログラムの新規電源の送電向け開発を優先する。
現在うまく統合されている大きな系統としては、ジャワ・マドゥラ・バリ系統と
スマトラ系統がある。スラウェシなど他の島の電力系統は北部と南部地域におい
て良好である。カリマンタン、ヌサトゥンガラ、マルク、パプアなどの電力系統
は、特に信頼性向上の面において送電系統開発により配慮していく必要がある。
中期的には、現在 150kV 高圧網で相互連結されているスマトラ系統が、275kV の
超高圧網で全て統合されることが期待されている。大規模電源が入ることで、長
期的にはカリマンタンとスラウェシのシステムもうまく連結されることが期待さ
れている。
送電系統開発は、ジャワ・マドゥラ・バリ系統では 500kV と 150kV、それ以外の
系統では 275kV、150kV、70kV による開発が指向される。ジャワ・マドゥラ・張
り系統とスマトラ系統間の連結による送電開発は、技術、経済、社会的側面に留
意しつつ、検証を行ったあとに実施できる。ジャワ島とバリ島の 500kV の cross
link 開発計画は、バリにおける負荷成長に対応するために実施可能な選択肢の一つ
である。
変電所開発としては、選択する電圧系統は送電系統開発との適性を指向する。変
圧器の増設は、すでに容量が 70%に達している既存変電所を優先する。新規変電
所開発は、ある地域における供給が既存の変電所で満たすことができない、すな
わち変電所の変圧器負荷が 70%を超え、容量が最適容量となっている場合に実施
を検討できる。
配電開発
配電設備開発は、電力販売成長に対応し、信頼性を維持し、サービスの質を向上
することを指向したものである。
他の電力系統との統合による充足が効率的ではないと判断される場合、孤立型の
網の適用が可能である。孤立型の網とは、限られたサービス地域と国家送電網
(JTN)とが直接連結されておらず、孤立した配電網のことである。
3.
各地域の電力需要と供給予測
A. ジャワ・バリ
ジャワ・マドゥラ・バリ
2008-2027 年の人口成長は年間 1%、地域の GDP 成長は年間 6.1%、2020 年の電化
率は 100%に達すると予測されている。同期の電力需要成長は年間平均 10.0%と予
測されており、セクター別でみると世帯 12.6%、公共 11.4%、商業 11.4%である。
産業については 3.4%程度の成長にとどまると予測されている。従って、2027 年末
のジャワ・マドゥラ・バリの電力消費は 684.2TWh に達するとみられている。2027
年までの最大負荷は、115,102MW に達することが期待されている。同地域の負荷
需要予測は添付 IIA の通り。
ジャワ・マドゥラ・バリ系統
ジャワ・マドゥラ・バリ系統は、ジャワ島、マドゥラ島、バリ島の全州に 500kV
と 150kV の送電系統を通じて供給しており、ジャワ州とバリ州は、150kV の海底
ケーブルにより相互連結されている。また、マドゥラ島にも同様に送電されてい
る。今後 20 年間の電力負荷成長は、年間 10.0%と予測されている。同系統の負荷
率を 75-76%、2027 年の損失計を 12%とした場合、2027 年の最大負荷は
115,102MW に達することになる。同負荷需要を満たすためには、2027 年に
143,529MW の電源容量増設が必要となる。
系統のリザーブは 2027 年に 30%程度とする。この値は、新規電源開発や民間によ
る調達に slippage project が生じる可能性についても考慮したものである。20082018 年に必要な追加容量は合計で 52,266MW であり、2018-2027 年には
143,529MW である。ジャワ・マドゥラ・バリの負荷需要予測は添付 II.A の通りで
ある。
B. スマトラ
ナングロアチェダルッサラム州
2008-2027 年の同州の人口成長は年間 1.0%、経済成長は年間 5.1%、これに基づき、
電化率は 2020 年に 100%に達することが期待されている。
2008-2027 年の電力需要成長は年間平均 9%と予測されており、2027 年の電力需要
は 8.7TWh に達することが期待されている。同州の大部分の電力は北スマトラ州と
すでに統合されている。
北スマトラ州
2008-2027 年の同州の人口成長は年間 1.0%、経済成長は年間 6.7%、これに基づき、
電化率は 2020 年に 100%に達することが期待されている。
2008-2027 年の電力需要成長は年間平均 7.3%と予測されており、2027 年の電力需
要は 27.2TWh に達することが期待されている。同州とナングロアチェダルッサラ
ム州の大部分の電力は、スマトラ北部系統が賄っている。
西スマトラ州
2008-2027 年の同州の人口成長は年間 0.7%、経済成長は年間 5.1%、これに基づき、
電化率は 2020 年に 100%に達することが期待されている。
2008-2027 年の電力需要成長は年間平均 7.2%と予測されており、2027 年の電力需
要は 6.8TWh に達することが期待されている。同州の電力は、スマトラ南部相互連
結系統から賄っている。
リアウ州とリアウ諸島州
2008-2027 年の人口成長は年間 1.98%、経済成長は年間 6.2%、これに基づき、電
化率は 2025 年に 100%に達することが期待されている。
2008-2027 年の電力需要成長は年間平均 7.4%と予測されており、2027 年の電力需
要は 8.1TWh に達することが期待されている。
S2JB(南スマトラ、ジャンビ、ブンクル)
2008-2027 年の人口成長は年間 1.2%、経済成長は年間 5.7%、電力成長成長は年間
8.2%に達する。これに基づき、電化率は 2025 年に 95%に達することが期待され
ている。
2008-2027 年の電力需要成長は年間平均 8.2%と予測されており、2027 年の電力需
要は 14.7TWh に達することが期待されている。
ランプン州
ランプン州の今後の電力需要に影響を及ぼしうる変数として、2008-2027 年の同州
の人口成長は年間 0.9%、経済成長は年間 6.2%、電力需要成長は年間 10.3%があ
げられる。2027 年の電力需要は 11.1TWh に達することが期待されている。電化率
は 2025 年に 100%に達すると予測されている。スマトラ南部系統から供給を受け
ているランプン州の電力系統は、数年後には 275kV にスマトラ系統と相互連結さ
れることが期待されている。
スマトラ系統の需給バランス
現在、スマトラ系統は 150kV の高圧送電線で相互連結されており、今後、275kV
で連結できることが期待されている。2008-2027 年の最大負荷に対するリザーブマ
ージンを 40%とすると、同期において新規電源容量増設が 19,833MW が必要とな
る。スマトラ地域の負荷需要予測は添付 II.B に示した通り。
ジャワ・マドゥラ・バリ系統とスマトラ系統との相互連結送電開発努力は、技術、
経済、社会的側面を考慮しつつ検証を行った上で今後実施が可能である。同 2 系
統の相互連結により、2 つの大きな島の経済成長がさらに可能となることが期待さ
れている。
バンカブリトゥン諸島州
今後 20 年間の同州の人口成長を年間平均 1%、経済成長を 7.5%とすると、電化率
は 2020 年に 100%となることが期待されている。電力需要成長は、年平均 5.8%、
2027 年に電力需要は 892GWH に達するとみられている。
同州の電力系統は統合されていない。負荷需要成長に対応し、供給安全を守るた
めには 2027 年までに 223MW の増量が必要である(リザーブマージンを 40%とし
た場合)。同地域の負荷需要予測は添付 II.C の通り。
バタム
バタムの電力需要の推移は、地域開発計画、地域/シンガポール/マレーシアの経済
成長、バタム・ビンタンの相互連結計画に基づく。2008-2027 年の人口成長を年平
均 4.5%、経済成長を 6.1%とすると、2015 年に電化率が 100%となることが期待
されている。
2008-2027 年の電力需要成長は年平均 9.3%に達するとみられており、2027 年まで
に電力需要は 6.3TWh に達すると期待されている。
2027 年の最大負荷成長は 1,078MW となる。2008-2027 年のリザーブマージンを
40%とすると、2027 年までに新規容量の増量は 1,389MW が必要となる。同地域の
負荷需要は添付 II.D の通り。
西カリマンタン州
同州の今後の電力需要に影響を及ぼしうる変数として、人口成長と経済成長があ
る。2027 年までの同州の人口成長は年間 1.3%、経済成長は年間 6.2%と予測され
ている。そのため、電化率は 2025 年に 99%に達することが期待されている。電力
需要成長は年間 7.6%、2027 年の最大負荷は 960MW に達するとみられている。
2027 年までのリザーブマージンを 40%とすると、2027 年に 1,281MW の新規電源
容量が必要となる。負荷需要予測は添付 II.E の通り。
東カリマンタン州
同州の人口成長は今後 20 年間で、年平均 1.7%、経済成長は 6.2%と予測されてい
る。これに基づき、2008-2027 年の電力需要成長は年平均 7.8%と予測されている。
2027 年の最大負荷は 1,394MW に達するとみられている。同州の電化率は 2020 年
に 100%に達するとみられている。
2027 年までの負荷成長を満たし、リザーブマージン 40%とすると、2027 年までに
1,852MW の新規電源プロジェクトが必要である。同地域の負荷需要予測は添付
II.F の通り。
東カリマンタン系統向けの送電系統開発は信頼性の向上と複数の系統に生じてい
るボトルネックの解消を指向する。
南カリマンタン・中部カリマンタン系統(Kaselteng)
2027 年までの同系統では急速な発展が生じることが予測されている。2008-2027 年
の人口成長は年平均 2.4%、経済成長を 6.2%とすると、2025 年に電化率は 100%
に達することが期待されている。電力需要成長は年平均 9.7%、2027 年の最大負荷
は 2,230MW に達する。
リザーブマージンを 40%とし、2027 年までの負荷需要を満たすためには、
2,979MW 程度の新規電源容量の増設が必要である。同地域の負荷需要予測は添付
II.G の通り。
同系統の送電系統開発は信頼性の向上と複数の系統に生じているボトルネックの
解消を指向する。
D. スラウェシ
北スラウェシ、中部スラウェシ、ゴロンタロ電力系統(Suluttenggo)
2008-2027 年の人口成長は年間 1.3%、経済成長は年間 6.8%、これに基づき、電化
率は 2025 年に 95%に達することが期待されている。
同 3 州が統合できれば、電力需要成長は年平均 7.9%、2027 年の最大負荷は
1,237MW に達する。リザーブマージンを 40%とすると、2027 年までに 1,606MW
が必要となり、系統容量が 1,731MW に達することが期待される。同地域の負荷需
要予測は添付 II.H の通り。
同系統の送電系統開発は信頼性の向上と複数の系統に生じているボトルネックの
解消を指向する。
南スラウェシ、東南スラウェシ、西スラウェシ電力系統(Sulserabar)
2008-2027 年の人口成長は年間 1.1%、経済成長は年間 6.7%、これに基づき、電化
率は 2025 年に 96%に達することが期待されている。
同 3 州が統合できれば、電力需要成長は年平均 7.2%、2027 年までに最大負荷は
2,516MW に達する。リザーブマージンを 40%とすると、2027 年までに 3,196MW
の増量が必要となる。同地域の負荷需要予測は添付 II.I の通り。
同系統の送電系統開発は信頼性の向上と複数の系統に生じているボトルネックの
解消を指向する。長期的には、スラウェシにおける相互接続の草分けとなること
になる、500kV と 275kV を用いた送電開発が期待される。
E. ヌサトゥンガラ
西ヌサトゥンガラ州
2027 年までの人口成長は年間 1.2%、地域の GDB 成長は年間 6.7%、これに基づき、
電化率は 2025 年に 85%に達することが期待されている。
2027 年までの電力需要成長は年平均 8.3%、2027 年までに最大負荷は 622MW に達
する。リザーブマージンを 40%とすると、2027 年までに 820MW の増量が必要と
なる。同地域の負荷需要予測は添付 II.J の通り。
東ヌサトゥンガラ州
2027 年までの人口成長は年間 1.1%、地域の GDB 成長は年間 6.4%、これに基づき、
電化率は 2025 年に 84%に達することが期待されている。
2027 年までの電力需要成長は年平均 7.2%、2027 年までに最大負荷は 306MW に達
する。リザーブマージンを 40%とすると、2027 年までに 403MW の増量が必要と
なる。同地域の負荷需要予測は添付 II.K の通り。
F. マルク
マルク州と北マルク州
同地域の 2027 年までの人口成長は年間 2.4%、経済成長は年間 6.2%、これに基づ
き、電化率は 2025 年に 100%に達することが期待されている。同系統では 2027 年
までに年間 7.1%の需要成長となることが予測されている。また、最大負荷成長は
2027 年までに 329MW に達するとみられている。
(リザーブマージンを 40%とすると)2027 年までに 435MW の増量が必要となる。
同地域の負荷需要予測は添付 II.L の通り。
G. パプア
2027 年までの人口成長は年間 1.9%、経済成長は年間 1.9%、これに基づき、電化
率は 2025 年に 90%に達することが期待されている。2027 年までの電力需要成長
は年平均 6.5%、2027 年までに最大負荷は 414MW に達する。
(リザーブマージンを 40%とすると)2027 年までに 562MW の増量が必要となる。
同地域の負荷需要予測は添付 II.M の通り。
3.
全国の電力需要
全地域の電力需要データを合わせてみると、今後 20 年間の全国の電力需要は、年
平均 9.2%の成長が見込まれている。2027 年の電力消費は 813.3TWh に達すること
が期待されている。また、2027 年の最大負荷は 141.9GW と予測できる。従って、
少なくとも 2027 年までに 178.1GW の電源容量増設の準備が必要となる。全国の負
荷需要予測は添付 II.N の通り。
5.
電源向けの一次エネルギー利用計画
電源向けの一次エネルギー需要は、最安価(least cost)のエネルギーを利用して設計
する。1 万 MW の石炭電源開発加速化プログラムを通じ、10 年間で石炭利用の割
合が 2008 年の 45%から 2018 年に 63%に高まり、基本負荷を担うことになる。国
内の石炭埋蔵量が十分であり、2010 年までの生産計画は年間 1 億 8400 万トンに達
することを考慮した上である。石炭利用は 2018 年に 63%に達することから、採掘
地から送り元港への陸海輸送、石炭輸送ターミナル(shipping)、海洋輸送
(barging)、受け手側のターミナル(receiving)など石炭取扱いのためのインフラの整
備が必要である。
石炭利用が高まる一方、石油燃料の利用は大幅に削減され、2008 年の 26%から
2018 年には 2%となる。これは、石油燃料価格が上昇傾向にあり、発電コストに
影響をもたらすためである。
地熱生産は、今後 10 年でわずか 7%、つまり 2008 年の 5%から 2018 年に 12%に
増えるにとどまっている。地熱開発の大きな問題である保護林地域での開発問題
が解決すれば、現在エネルギー鉱物資源大臣が定めた、以下の 12 の地熱工業地域
(WKP)において、地熱の生産は大幅増えることになる:
1. ナングロアチェダルッサラム州、Aceh Besar 県、Seulawah Agam 地域(160
MWe)
2. 北マルク州 Halmahera Barat 県、Jailolo 地域(75MWe)
3. 東ジャワ州 Ponorogo 県と Madiun 県、Telaga Ngebel 地域(120MWe)
4. 中部ジャワ州 Semarang 県と Kendal 県、Gunung Ungaran 地域(100MWe)
5. 西ジャワ州 Sumedang 県と Subang 県、Gunung Tampomas 地域(100MWe)
6. 西ジャワ州 Sukabumi 県 Cisolok Sukarame 地域(30-45MWe)
7. 西ジャワ州 Gunung Tangkuban Peragu, Lembang 地域(100MWe)
8. ナングロアチェダルッサラム州 Jaboi, Sabang 地域(30MWe)
9. 東ヌサトゥンガラ州 Ende 県 Sokoria 地域(30 MWe)
10. 西スマトラ州 Solok 県 Gunung Talang 地域(36MWe)
11. 東ジャワ州 Banyuwangi 県と Situbondo 県、Blawan-Ijen 地域(270MWe)
12. 西ヌサトゥンガラ州 Dompu 県 Hu’u Daha 地域(65MWe)
12 の鉱業地域が定められたことで、当該地域における地熱開発は入札により事業
体に開放された。
2008 年のガス利用は 17%であるが、ガスとインフラの確保の問題で、2018 年にも
変わらず 17%であると予測されている。PLTGU Bojonegara と LNG ターミナルの
操業により、LNG の利用は 2015 年から開始されると見られており、これにより、
2018 年にその割合は 2%程度となる。
水力の利用は 1%程度減少し、2008 年の 7%から 2018 年には 6%程度になる。こ
れは、水力発電(PLTA)開発が水流(run of river)の利用を指向しており、環境
や社会に対する問題を抱えているダムの開発を減らすことによるものである。ま
た、水力の利用の減少は、河川上流の浸食によるダムの水量の減少による発電所
の容量の低下にも起因している。
地熱と水力エネルギーポテンシャルは、電源向けの一次エネルギーとして多く存
在することから、特に当該ポテンシャルを有する地域においては、出来る限り最
適な利用を促進するために、再生可能エネルギーによる電源開発加速化プログラ
ムを通じてそれを実施する。
電源向けの一次エネルギーの割合の推移について表 4 に示した。
表4
電源向けの一次エネルギーの割合(%)
一次エネルギー
石炭
石油燃料
地熱
ガス*)
水力
*2015 年から利用開始が見込まれている LNG も含む
6.
地方電化プログラム
中央統計局のデータに基づけば、開発済み、未開発、辺境地に分布する全国の村
の数は 2007 年までに 71,555 村存在する。このうち、電力アクセスを有する村は
65,776 村(91.9%)である。従って 5,779 村、8.1%が未だ電力アクセスを有さない
ことになる。
目標は 2015 年に電化村を 100%、2010 年に電化率を 67.2%にすることである。つ
まり、1 年に 100 万の新規需要家世帯を電化する必要があるということになる。地
方電化においては、競争力を有する限り、ローカルエネルギー、特に新・再生可
能エネルギーの利用が優先される。2015 年の電化率は 79.2%に達することが期待
されている(表 2 参照)。しかし、ナングロアチェダルッサラム、北スマトラ、
西スマトラ、バンカブリトゥン、ジャワ・マドゥラ・バリ、東カリマンタンなど
負荷が集中する大きな州においては、2020 年に 100%に達することが期待されて
いる。
第5章
エネルギー資源ポテンシャル
1.
電源向けのエネルギー源の利用
石炭
現在電源向けに利用されている石炭は 8.570MW 程度に達しており、最もコストが
安く、国内で十分確保でき、そのポテンシャルが高いことから、ジャワ・マドゥ
ラ・バリ系統の基本負荷を担うものとして設計されている。
2007 年の地質庁の統計・ディレクトリによれば、インドネシアの石炭資源は 931
億トンに達しており、埋蔵量は 161 億トン、その内訳は、予想埋蔵量が 108 億ト
ン、確認埋蔵量が 53 億トンである。まだ最適利用がされていない低カロリーの石
炭資源(5,100 カロリー/グラム未満)は 209 億トン程度、特にスマトラ島(189 億トン)
とカリマンタン(21 億トン)に存在しており、クラッシュプログラムの電源など、
電源開発を支えることが可能である。
石炭開発の大きな問題の一つとしては、石炭火力による環境への影響があり、特
に今後ジャワ島での石炭開発と電源センターへの石炭輸送が挑戦となっている。
ジャワ島の負荷需要を満たす他の選択肢としてはスマトラ島で石炭火力発電所を
開発し、それをジャワ島に送電するという方法がある。
天然ガス
経済面で見れば、ガス燃料を利用した電源は中程度の負荷を担うものであるが、
実際にはジャワ・マドゥラ・バリ系統のコンバインドサイクル発電(PLTGU)で
ガス購入契約を Take or Pay 条項によっているために、基本負荷を担う操業となっ
ている。
2007 年の地質庁の統計・ディレクトリによれば、インドネシアの天然ガス資源は
164.99TSCF に達し、うち、確認埋蔵量は 106.01TSCF、潜在埋蔵量は 58.98TSCF で
ある。
石油
発電向けとしての石油燃料は、小規模で孤立した負荷センターやガスの供給を待
っている PLTG と PLTGU を除き、出来る限り回避し、削減していく。石油ガス総
局のデータによれば、石油資源は 8,403.31MMSTB 程度、うち確認埋蔵量は
3,988.74MMSTB、潜在埋蔵量は 4,414.57MMSTB であった。
水力
水のポテンシャルは、42,853.3MW、高まる電力需要を満たすために潜在力の高い
エネルギー資源である。従って、電力供給安全を保証するために、既存のポテン
シャルを最大限に利用する必要がある。
地熱
地熱ポテンシャルは 27.5GWe に達するとみられており、世界の 40%を占め、256
ヶ所に分布している。推定埋蔵量は、10,835MWe であり、最大は北スマトラ州
(1,384MWe)、西ジャワ(1,452MWe)、ランプン(1,072MWe)である。確認埋蔵量は
2,287MWe であり、最大は西ジャワの 1,535We である。
現在操業している地熱発電容量は 1,052MWe、ポテンシャル全体の 3.8%程度であ
り、大部分はジャワ・マドゥラ・バリで操業している。直ちに地熱電源容量
5,998MW 程度の増設を行い、2018 年には 7,050MW となることが期待される。地
熱開発には障害があるものの、再生可能エネルギーであり、環境にやさしいこと
から、国家エネルギー政策に基づき、その役割の向上が必要である。
2.
州別のエネルギー源ポテンシャル
エネルギー源の種類別の全国のポテンシャルについては添付 III を参照。
ナングロアチェダルッサラム
同州は水力、地熱、石炭、石油、ガスと電源向けの多様なエネルギー源ポテンシ
ャルを有している。水力ポテンシャルは 15 カ所、2,626MW あり、すでに開発済み
のものとしては 89MW の PLTA Peusangan の開発がある。水力ポテンシャルの高い
地域としては Jambo Aye の 471MW、Lawe Alas の 268MW、Tampur の 126MW があ
る。
水力に加え、地熱のポテンシャルも電源向けに利用できるものが 17 ヶ所、
1,232MWe あるとされており、特に Alue Long-Bangga、Rimba Raya、Simpang Balik、
Silih Nara が最大である。
石油と天然ガスについてもそれぞれ 141.28MMSTB と 3.71TSCF のポテンシャルが
存在する。また、石炭のポテンシャルは 450.15 百万トンである。
北スマトラ
同州で電源に利用できるエネルギーポテンシャルとしては、水力が 13 ヶ所に
12MW、地熱がすでに埋蔵量が確認されている Lau Debuk-Debuk/Sibayak, Sarula,
Namora Ilangit を含む 16 ヶ所に推定 3,345MWe ある。
石油のポテンシャルは 128.68MMSTB、天然ガスが 1.32TSCF、石炭が 53.95 百万ト
ンである。
西スマトラ
同州は石炭と地熱ポテンシャルを有している。石炭埋蔵量のポテンシャルは
732.16 百万トン、地熱は 16 ヶ所に 1,656MWe ある。
リアウ・リアウ諸島
同 2 州のポテンシャルとしては、リアウに石油が 4,155.67MMSTB、Natuna 諸島に
326.15MMSTB、ガスが Natuna 諸島に 53.06TSCF、陸リアウに 7.96TSCF ある。ま
た、石炭のポテンシャルは 1,767.54 百万トン、地熱は推定で 25MWe、水力が
949MW である。
ジャンビ
同州のポテンシャルとしては、石炭が 2,069.07 百万トン、地熱が 8 ヶ所に
1,047MWe、水力が Kerinci 県に 370MW ある。
ブンクル
同州のポテンシャルとしては、石炭が 198.65 百万トン、地熱が Tambang Sawah,
B.Gedung Hulu Lais, Suban Gergok. Lebaong Simpang の4ヵ所に 1,273.MWe ある。水
力は 1,000MW に達するとみられており、すでに 210MW の PLTA Musi の建設が完
了している。
南スマトラ
同州のポテンシャルとしては、石油が 917.36MMSTB、ガスが 26.68TSCF、石炭が
47,085.08 百万トン、地熱が 6 ヶ所に 1,911MWe ある。
ランプン
同州の電源向けのエネルギーポテンシャルとしては、石炭、水力、地熱、バイオ
マスがある。石炭は 52,463.54 百万トン、大規模な水力は 524MW であり、PLTA
Besai で 90MW、Batu Tegi で 28MW がすでに利用されている。未だ利用されてい
ない水力ポテンシャルとしては Danau Ranau の 250MW、Way Semangka Upper と
Way Semangka Lower が 152MW に達するとみられている。地熱ポテンシャルは非
常に高く、Ulu Belu, Suoh Antatai, G. Sekicau, Wai Ratai をはじめとして 2,855MWe
に達するとみられている。第一段階の確認量は 20MW である。
バンカブリトゥン
同州は PLN のディーゼル発電に大きく依存しており、エネルギーポテンシャルの
開発が非常に重要になってくる。地熱ポテンシャルは 75MWe あるが、まだ推定レ
ベルにとどまっている。
東カリマンタン
同州のポテンシャルとしては石油が 768.86MMSTB、ガス 21.49TSCF、石炭
40,195.57 百万トン、水力が 5,916MW がある。また、再生可能エネルギーとしては
バイオマス、太陽光、風力が Tarakan 海岸にある。
中部カリマンタン
同州は、インドネシアの中で最も多様で多くのエネルギー源を有する地域の一つ
である。特に PLN の電力網が到達しにくい後進村で開発できるポテンシャルは石
炭、マイクロハイドロ、バイオマス、風力がある。石炭は 1,586.34 百万トン、水
力が 1,300.7MW のポテンシャルがある。
南カリマンタン
同州は各種一次エネルギー源を有している。石炭が 12,095.83 百万トン、バイオマ
ス 133.201kW、もみ殻が 1,345,680 トン、ヤシ殻が 1,295,505 トン、太陽光が 2369%、風力が 20-24 ノット、水力が 131MW のポテンシャルがある。
西カリマンタン
同州のポテンシャルとしては、石炭、水力、泥炭がある。石炭は 527.52 百万トン
が複数の地域に分布している。また開発可能な水力は PLTA Ng. Pinoh の 138MW、
PLTA Pade Kembayung の 40MW、PLTA Sibat の 21MW がある。地熱ポテンシャル
は 3 ヵ所に 45MWe であるが、まだ推定レベルである。
西ヌサトゥンガラ
同州のポテンシャルは相対的に小さく、地熱が 3 ヵ所で 114MWe、水力が 149MW
である。
東ヌサトゥンガラ
同州のポテンシャルは地熱、水力、風力である。地熱は 19 ヶ所に 1,266MWe あり、
PLTP Ulumbu 2×6MW と PLTP Mataloko 2×2.5MW の 2 プロジェクトが現在開発中
である。水力ポテンシャルは 143MW、調査済みの風力ポテンシャルは Desa
Nangalili に 0.1MW ある。
南スラウェシ
同州には電源向けのエネルギー源として利用できる各種ポテンシャルとして石油、
石炭、水力(PLTA、ミニハイドロ、マイクロハイドロ)、地熱がある。石油のポ
テンシャルは 95.36MMSTB ある。
また石炭のポテンシャルは 231.12 百万トンあり、石炭ブリケットの形で家庭や小
規模産業用の燃料に利用されはじめている。
水力(PLTA)のポテンシャルは設備容量 3,200MW、複数の県に分布している。
ミニハイドロ(PLTM)のポテンシャルは 102,097kW、21 ヵ所に分布している。ま
た、マイクロハイドロ(PLTMH)のポテンシャルは 3,037.3kW、51 ヶ所に分布し
ている。地熱ポテンシャルは 17 ヶ所に 398MWe ある。
北スラウェシ
同州のポテンシャルは、地熱と水力である。地熱は 5 ヶ所に 793MWe、水力は
160MW である。また、石油についてはポテンシャルを詳細調査する必要がある地
点が存在する。
中部スラウェシ
同州のポテンシャルとしては水力(PLTA、ミニハイドロ、マイクロハイドロ)、
石炭、天然ガス、地熱がある。石炭は 1.98 百万トンである。水力は大規模 PLTA
向けが 759MW あり、特に Donggala・Palu 県には 74.8MW、Poso 県には 684MW 存
在する。0.5-3MW 程度の小規模(ミニハイドロ)ポテンシャルとしては、複数の県に
分布しており、合計容量は 26.45MW 程度に達する。地熱については 15 ヶ所、
378MWe あり、うち、推定量については 4 ヵ所、103MWe であるとみられている。
また、天然ガスポテンシャルは 7.76TSCF である。
東南スラウェシ
同州には、電源向けに利用できるポテンシャルとして水力(PLTA、マイクロハイ
ドロ)と地熱がある。
水力(PLTA)は開発可能な設備容量が 270MW 程度あり、マイクロハイドロ
(PLTMH)が 30.33MW、複数の県にわたり分布している。地熱ポテンシャルも大
きく、総容量は 276MWe とみられており、うち推定量として 12 県に 51MWe 存在
する。
ゴロンタロ
同州のポテンシャルとしては Sungai Bone 1,2,3、Randagan に水力が 90MW、マイ
クロハイドロが 14 ヵ所、514kW、風力が 15-20 ノット、地熱が 2 ヶ所に 185MWe、
うち推定容量が 110MWe 存在する。
マルクと北マルク
同州は Seram 島の 27 ヶ所に 217MW の発電能力を有するとみられる水力ポテンシ
ャルが存在する。また、地熱ポテンシャルは 734MWe あり、内訳は北マルク州に
329MWe、マルク州に 405MWe である。また、石炭については、北マルク州に
2.13 百万トン、石油は北マルク州に 97.75MMSTB、天然ガスはマルク州に
6.31TSCF のポテンシャルがある。
パプア・西パプア
同 2 州のポテンシャルとしては、石炭が 153.42 百万トン程度(パプアが 2.16 百万
トン、西パプアが 151.25 百万トン)、石油が西パプアに 121.15MMSTB、ガスは西
パプアに 24.14TSCF、地熱はパプアに 50MWe、水力はパプアに 24.974MWある。
バリ
同州のポテンシャルとしては、水力が 20MW 程度、地熱が 5 ヶ所に 296MW、加え
てバイオマスと太陽光がある。水力は PLTA Ayung の 20MW が開発可能である。
また、PLTP Bedugul のポテンシャルも開発可能であり、200MWe に達するとみら
れている。
東ジャワ
同州のポテンシャルとしては、天然ガス、石油、石炭、水力、地熱がある。開発
可能なガスポテンシャルは 6.39TSCF、石油は 954.26MMSTB、石炭が 0.08 百万ト
ン、水力が 10MW、地熱は推定ポテンシャル 774MWe を含め、11 ヶ所、
1,204MWe に達するとみられている。
中部ジャワ
同州のポテンシャルとしては、水力が 24MW、地熱が 14 ヵ所に 1,626MWe、石炭
0.82 百万トンが開発可能である。
西ジャワ
同州には各種エネルギー源があり、水力については大部分がすでに開発済みであ
る。さらに、地熱、石油 696.79MMSTB、ガス 6.18TSCF がある。開発可能な地熱
ポテンシャルは 40 ヶ所、5,966MWe とみられている。水力ポテンシャルは
66.18BM3 である。
バンテン
同州は 5 ヶ所、750MWe のポテンシャルが電源向けに開発可能である。また石炭
ポテンシャルについては 13.31 百万トンに達するとみられている。
各州の電源向けエネルギーポテンシャルについては、表 5 を参照。
表5
エネルギーポテンシャルデータ
エネルギー
石炭 1)
天然ガス 2) 石油 2)
地熱 1)
水 3)
(百万トン)(TSCF) (MMSTB)(ヶ所)(Mwe)(MW)
付記:
1) 出所:2007 年地質庁統計・ディレクトリ
2) 出所:石油ガス総局、2007 年
3) 出所:各種資料を加工
*) 西ジャワの水力ポテンシャルを含まず
TSCF: Trillion Standard Cubic Feet
MMSTB: Million Stock Tank Barrels
MW: Mega Watt
BM: Million Meter Cubic
第6章
必要な投資資金
2008-2027 年に計画済みの発電、送電、配電、地方電化を含む全国の電力供給設備
の増設のための開発に必要な資金は、電源向け投資が 172,271 百万米ドル(1MW
の投資に必要な金額が 100 万米ドルとして計算)、2008-2018 年の送電・変電所向
け投資が 24,292 百万米ドル、配電向け投資が 12,144 百万米ドルである。
必要な資金は二国間・多国間の借入により、政府と PLN が賄っていくことになる。
また、国内外の民間セクターの参与についても必要である。
ジャワ・マドゥラ・バリ(JAMALI)系統については、2027 年までに電源向けに
140,750 百万米ドルの資金が必要であり、送電・変電所向けには 2018 年までに
22,254 百万米ドルが必要である。配電網と配電設備開発向けには 2008-2018 年まで
に、中低圧網の拡張、配電変圧容量の増設、新規需要家への接続のために、8.553
百万米ドル程度が必要である。同系統で必要な資金の詳細は表 6 の通り。
ジャワ・マドゥラ・バリ以外の系統については、電源向け投資として 2027 年まで
に 31,521 百万米ドルが必要である。また、送電網については 2008-2018 年までに
2,037 百万米ドルが必要となる。配電開発としては、2008-2018 年に中低圧網の拡
張、配電変圧容量の増設、新規需要家への接続のために 3,591 百万米ドルが必要で
ある。必要な資金の詳細は表 6 の通り。
表6
2008-2027 年までの電力供給設備に必要な資金(百万米ドル)
設備
ジャワ・マドゥラ・バリ
電源
送電網・変電所*)
配電網*)
140,750
22,254
8,553
ジャワ・マドゥラ・バリ
以外
31,521
2,037
3,591
付記:*)送電・配電については 2015 年まで
合計
172,271
24,292
12,144
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