「基礎 OR」/「OR 演習」 第5回(2016年11月1日) 演習課題 学籍番号 ___________ 氏名 ___________________ 1 演習課題5.1 右図の s から t への最短路問題を定式化せよ。また、 係数行列がどのような形をとるか示せ。さらに、この問題の双対問題 がどのようになるか示せ。 定式化: 定数(データ) cij=頂点 i と頂点 j を結ぶ枝(i,j)の「距離」 変数 xij=有向枝(i,j)を通過すれば 1、そうでないときは 0 1 10 s t 3 2 6 5 2 2 3 最短路問題 目的関数 最小化 z =Σすべての枝(i,j)cij xij 制約条件 (例)頂点 1 頂点 1 に入る xij の合計-頂点 1 から出る xij の合計=0(入って出る) xs1+x21-x12-x1t=0 xij≧0(xij の 0-1 整数条件を加えなくても可能基底解は自動的に 0-1 解となる) 1 問題の係数行列(空欄を埋めよ。左辺係数行列の 0 は省略した方が見やすい。): 目的関数 頂点s 頂点1 頂点2 頂点3 頂点t 1 z -10 -5 xs1 xs2 1 -2 x 12 -1 -3 x 21 -1 x 1t 1 -1 -2 x 23 -6 x 3t 等号等 = = 右辺定数 双対変数 -1 us 0 u1 u2 u3 ut 最短路問題の双対問題: 頂点 i に対応する双対変数 ui を導入(変数名は好みや習慣の問題なので自由に選んでよい) 等号制約に対応する双対変数は符号条件がないことに注意 目的関数 最大化 w= 制約条件 2 8 1 演習課題5.2 右図の s から t への最大流問題を定式化せよ。また、係数 行列がどのような形とるか示せ。さらに、この問題の双対問題がどのよう になるか示せ。 5 t 2 s 6 8 2 最大流問題の定式化: 定数(データ) bij=頂点 i と頂点 j を結ぶ枝(i,j)の「容量」 変数 xij=有向枝(i,j)の流量≧0,f=流量(最大化) 5 3 最大流問題(久保[1]) 目的関数 最大化 f 制約条件 最大流問題の係数行列(空欄を埋めよ。左辺係数行列の 0 は省略した方が見やすい。): 目的関数 1 0 0 0 0 0 f xs1 xs2 x 21 x 1t x 23 頂点s 頂点1 頂点2 頂点3 頂点t 枝(s ,1) 枝(s ,2) 枝(2,1) 枝(1,t ) 枝(2,3) 枝(3,t ) 0 x 3t 等号等 右辺定数 双対変数 = us ≦ vs1 最大流問題の双対問題: 頂点 i に対応する双対変数 ui、ならびに、枝(i,j)に対応する双対変数 vij を導入 等号制約に対応する双対変数は符号条件がないことに注意 目的関数 最小化 w= 制約条件 3 演習課題5.3 3 工場(P1-P3)4 需要地(M1-M4)からなる輸送問題を、工場 i から需要地jへの輸 送量を変数xij で表す線形計画問題として定式化せよ。また、下図のような表形式で定式化の係数を表す と輸送問題の係数行列がどのようになるか以下に示せ。さらに、この輸送問題の双対問題を示せ。なお、 工場iの供給量をai 、需要地jの需要量をbj(ただし、Σi = 1,…,3ai =Σj =1,…,4bj を仮定)とし、工場 i から需要地jへの輸送単価はcij で表すものとする。 輸送問題の定式化: 目的関数 最小化 z= 制約条件 輸送問題の係数行列(空欄を埋めよ。左辺係数行列の 0 は省略した方が見やすい。): 目的関数 1 z -c 11 x 11 -c 12 x 12 x 13 x 14 x 21 x 22 x 23 x 24 x 31 x 32 x 33 P1 P2 P3 M1 M2 M3 M4 輸送問題の双対問題: 工場 i に対応する双対変数 ui、ならびに、需要地jに対応する双対変数 vj を導入 等号制約に対応する双対変数は符号条件がないことに注意 目的関数 最大化 w= 制約条件 4 x 34 等号等 右辺定数 = = = = = = = ≦,≧,= 演習課題5.4 次の図は道路ネットワークで、枝に書かれている数字は枝を通過するのにかかる所要時 間を表すものとする。このとき、以下の問いに答えなさい。 (1)ノード1から他のノードへ最短時間で行けるルートを図に書き込みなさい。ただし、暗算ではなく、 テキストのダイクストラ法を使って計算すること。アルゴリズムの記述通りgj を更新する方法と、ガント チャートもどきの方法を試しなさい。 (2)同じネットワークでノード1からノード9へ行くための最短路を求める問題を線形計画問題として 定式化し、ソルバーを使って解きなさい。ただし、枝は左上から右下に向きがついているものとします。 ノード1からノード 9 への最短距離=______ 最短経路= 1→ →9 (3)(時間があれば)同じネットワークで枝が双方向の場合、ノード1からノード7へ行くための最短 路をソルバーで求めてください。 5 演習課題5.5 以下の距離行列を持つ有向ネットワークの任意の 2 点間の最短距離を求めよ。 元問題 k=1 k=2 k=3 k=4 k=5 k=6 1 2 3 4 5 6 1 0 3 ∞ ∞ ∞ ∞ 2 5 0 6 9 ∞ ∞ 3 8 ∞ 0 ∞ ∞ 3 4 ∞ 2 7 0 6 7 5 ∞ 4 2 ∞ 0 ∞ 6 ∞ 9 ∞ 1 4 0 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 終了 1 2 3 4 5 6 6 演習課題5.6 3つの工場から4つの需要地へものを運ぶ輸送問題の初期解をハウザッカー法を用いて計 算し、飛び石法で改良し最適解を求めなさい。 No.0(ハウ ザッカー法) 需要地 M1 需要地 M2 4 6 需要地 M3 3 需要地 M4 供給量 8 工場P1 35 4 2 6 5 工場P2 20 3 6 8 10 工場P3 15 需要量 No.1 18 12 16 24 70 需要地 M1 需要地 M2 需要地 M3 需要地 M4 供給量 6 4 3 8 工場P1 35 4 2 6 5 工場P2 20 3 8 6 10 工場P3 15 需要量 No.2 6 18 12 16 24 70 需要地 M1 需要地 M2 需要地 M3 需要地 M4 供給量 4 3 総費用 8 工場P1 35 4 2 6 5 工場P2 20 3 6 8 10 工場P3 15 時間があれば、ソルバーを使って、最適解を計算し、手計算と一致することを確かめなさい。ソルバーの 結果から、工場P1 から需要地M3 への輸送単価だけが変化したとき、どの範囲で最適解が変わらないか示 しなさい。 最適解が変化しないP1からM3の輸送単価の範囲: ________________________ 7 演習課題5.7 倉庫の数を m、需要地の数を n として、練習3.8(p.101)の数理計画問題の一般的 定式化を示しなさい。 ヒント:倉庫iを借りる場合は 1、さもなければ 0 とする 0-1 変数yi と、倉庫iから需要地jへの輸送 量を表す非負実数変数xij を用いた「混合整数計画問題」として定式化すればよい。 8
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