11 月号の町広報誌「ことう r」をご覧になってびっくりされた方 もあるのではないでしょうか。ハッキリいって車にタイヤロックを かけ、動けなくして生活の足を奪ってでも取り立てます、という メッセージです。 9 月議会で青亀議員が指摘した「行政職員は指導的立場」 「国民健康保険は互助制度」と言ってはばからない琴浦町政 が強権的に税などを取り立てる宣言を発しました。 山下町長はマニフェストで「住んでよかったと実感できる 町」を掲げていたはず。国民の所得が10年余りの間に1割 以上も減り続けている中で“有無をいわせぬ取立て”とどのよ うな整合性があるのでしょうか。今回はこの問題について迫 ります。 広報「ことうら」11 月号は、「悪質な滞納は処分します!」と大見出しを立て、タ イヤロックの写真を掲げています。本文リードで、「納税は義務」、「公平性を保つ ため」「毅然とした処分を行います」としています。つまり、動ずることなく強く権力 を発動して取り立てるということです。 人にもかかるのが固定資産税であり、 国保税の世帯割りと人数割りという「人 広報「ことうら」11 月号の税などの 頭税」のような課税の仕組みです。こう 「未納額」2億 7040 万円は正確ではあ りません。2011 年度決算によれば町の 未納額の合計は5億 3418 万円になり ます。金額が異なる原因は、滞納があ る21項目に対して広報は8項目しか 示しておらず、最も滞納額が多いい「住 宅新築資金」の滞納額1億 7192 万円 や 1000 万円以上滞納がある「水道料」 「住宅家賃」「下水道負担金」などが記 載されていないためです。 また、経済実態を反映して滞納は増 加傾向にあり、1 年間で 2000 万円程度 増えています。 町の滞納が 1 億円以上あるのが「住 宅新築資金(1億 7192 万円)」をトップ に「国民健康保険税(1億 2106 万円)」 「固定資産税(1億 0137 万円)」です。 貸付金の焦げ付きである住宅新築資 金は別にして国保税と固定資産税は 強制的な課税です。どうして滞納が増 えるのかというと構造的な問題を抱え ているからです。今、各種の控除など を引いて課税所得がゼロの世帯も珍し くありませんが、そのような所得のない いった矛盾を無視した強権的な取立て は生存権を脅かしかねません。 本来、税金は「生計費非課税」が大 原則、その上で所得の再配分が行わ れなければなりません。わが町でも理 想に一歩でも近づきたいものです。 広報「ことうら」は、 「悩まず相談を」 といいます。しかし、中身は「猶予」 という先伸ばしと「分割」という細切 れ化です。そもそも税は前年所得を基 礎にするなどの構造的矛盾を持ってお り、急激な経済的変化に対応できない という欠陥を持っています。 そういった矛盾の解消策として「申 請減免制度」が作ってあります。しか し、町は急なリストラなどによる経済 的困難になっても滞納を未然に防ぐ制 度があることを積極的に町民に知らせ ず、昨年度の実績もゼロとなっていま す。こんな時こそ暮らしに役立つ相談 を求めたいものです。 広報「ことうら」は、延滞金を 14.6%取り(住宅新築資金は取らない)、誠意を示さ ねば延滞金も含めて強制的に徴収する、といい、その具体的な手段として「差し押え」 を行い現金に変えて滞納している税に充てる。 特に悪質な者は取り立て専門の広域連合に委託(回す)する、といいます。 件で 10 万円の配当収入でした。 つまり、2011 年度の場合、88 件の差し 仰々しく振りかざした「滞納処分」の実 押えの内 58 件が現金化され、配当金とし 績とは一体どのようなものか、2011 年度 て 176 万円が歳入として入金になりまし 決算からその実情を探ってみます。 た。その効果は、実に2010年度の滞納 広域連合に委託して預貯金、給与、年 金総額の0.3%でしかなく、煩雑な事務 金を48件差し押さえ、47 件を現金に換 手続きからして非効率の極みとなっていま え 97 万円(約2万円/件)が配当として入 す。 金(3割しか配当されない)になりました。 町の役目は「福祉の増進」です。職員は 直接町が差し押えた預貯金、給与、年 「全体の奉仕者」です。今、望まれるのは 金は、13件でしたが、8 件しか現金化で 実績無視の脅しではなく、町民の困難に きず、67 万円(8.5万円/件)が配当収 寄り添った温かみのある税務行政ではな 入になりました。また、不動産の競売は 3 いでしょうか。 9月20日に放送され、11 万もの「書き込み」があったニコニコ動画、「まるごと 紹介!一気に見せます共産党!」の中で、政治ジャーナリストの角谷浩一さんが 志位委員長にインタビュー、尖閣問題の提言に突っ込んで質問、「政府より明瞭 ですねえ」「もう外交は、共産党に任せたほうがいい」といった感想が飛び出しま した。 (写真)程永華駐日中国大使(右)と尖閣諸島問題 で提言を手渡し会談する志位和夫委員長=9月2 (写真)藤村修官房長官(右)に領土問題 を申し入れる志位和夫委員長(中央)、穀 田恵二国会対策委員長=9月 20 日、首相 官邸 日本共産党の活発な野党外交をメディアも注目します。 「週刊朝日」は、「民主も自民も反省しなさい。志位和夫委員長が教える 『領土紛争』の正しい解決法」として、志位委員長のインタビューを掲載し、 尖閣、竹島、千島の領土問題に対する日本共産党の基本的な見解を紹介 しています。 毎日新聞のコラム「風知草」、朝日新聞の「社説」、NHK 日曜討論では出 演しないのに日本共産党の提言が話題に、BS11の志位委員長への「特 別インタビュー」などなど。 1日、中国大使館 日本共産党の志位和夫委員長は10月19日、アメリカのバラク・オバマ大統領 に書簡を送り、米兵による集団女性暴行事件と米海兵隊の垂直離着陸機MV2 2オスプレイの配備強行に抗議し、米軍基地の全面撤去を求めました。 志位和夫委員長は29日、米国大使館でロバート・ルーク公使にオバマ大統領 への書簡のコピーを渡し会談、米兵による女性暴行事件とオスプレイ配備強行 (写真)ルーク公使(右)にオバマ大統領 に抗議するとともに、在日米軍基地の全面撤去を求めました。 への書簡の写しを渡す志位委員長=10月 会談のなかで、ルーク公使は、尖閣問題に関する志位委員長の「提言」につい 29 日、米国大使館 て、バランスが取れた主張と評価。すべてに同意できるわけではないが、内容は たいへん興味深いものだと述べ、志位委員長に対して、この問題での日本共産 党の立場について詳しく尋ねました。ルーク公使は、「米国政府の立場は、領有の問題は日中どちらの側にも立たないというも のですが、双方が冷静な外交交渉によって解決するべきであり、それを米国政府として支持します。双方とも武力や強制は自制 することが大切だと思います」と述べました。 (写真)領土問題について講演を行う志 位和夫委員長=10月4日、日本外国特 派員協会 志位和夫委員長は10月4日、日本外国特派員協会で領土問題について講演し、記 者の質問に丁寧に答えました。 「ニューヨークタイムス」は尖閣問題で中国側に立った意見広告を載せました。その 立場から、敏腕記者が、次々と質問します。 志位委員長は丁寧に詳しく的確に答えました。いわば、日本政府に代わって日本外 交を展開し、世界に尖閣諸島をはじめ竹島、北方領土は国際法上も歴史的にも日本 の領土であると発信しています。真実と道理が力を発揮しています。
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