お願い 下記の PDF の URL のみ、2014 年 8 月以降無効となります。 http://cp.literature.agilent.com/litweb/pdf/xxxxxx.pdf 新しい URL に読み替えて、ご利用下さい。 http://literature.cdn.keysight.com/litweb/pdf/xxxxxx.pdf IntuiLink Waveform Editor 簡易取扱説明書 (2010/08/27) □ 概要 IntuiLink Waveform Editor は、Agilent 社製ファンクションジェネレーター、 パルス/ファンクション/任意波形/ノイズ発生器用から出力する「任意波形」 を作成するソフトウェアです。任意波形は、測定器のフロントパネルでも作 成できますが、フロントパネルにて作成するには、そのポイント毎を手作 業で入れる必要があり、大変です。このソフトウェアを使用することで、簡 単で、グラフィカルに任意波形を作成することができます。また、任意波形 作成後は、PC と測定器を USB や LAN などで接続することで、波形データ をダイレクトに測定器へ送ることができます。また、任意波形のデータが、 既に用意されている場合や、計算式より導きだすことが出来る場合は、一 旦、Microsoft Excel にて、データ作成を実施し、そのデータをテキストファ イルとして保存すれば、IntuiLink に取り込むことができます。その上で、 IntuiLink を経由して、測定器へ、波形データを送ることができます。 □ IntuiLink でできること - エディタを使った任意波形データの作成 - テキストファイルからの任意波形データのインポート - 測定器への任意波形データのダウンロード □ 必要ソフトウェアのダウンロード&インストール IntuiLink をご利用になる際は、1)測定器接続ユーティリティの IO Library、2) 波形エディタである IntuiLink の 2 つを、お使いの PC へインストールする必要があります。これらのソフトウェアは、無料ソフトウェアであり、弊社 Web サイトよりダウンロードいただくこと ができます。下記をダウンロードの上、IO ライブラリ、IntuiLink の順に、お使いの PC へインストールださい。 1) Agilent IO ライブラリ・スイートのダウンロードサイト http://www.agilent.co.jp/find/iolib ※ IO ライブラリ・スイートは、Agilent 測定器に CD-ROM として同梱されておりますので、そちらをお使いになっても結構です。 2) IntuiLink ダウンロードサイト http://www.agilent.co.jp/find/intuilink -> 上記のサイトより、ご使用なされている機器モデル名のリンクをクリックし、ダウンロードしてください。 □ エディタを使った任意波形データの作成 ここでは、主な操作方法に関して、説明します。 (初期設定) IntuiLink を起動し、メニューバーより [File]>[Properties]を選択します。Points 数 (=IntuiLink の画面に表示するポイント数)を 512000 ポイント(81150A の最大ポイント 数)にします。 (波形アイコンバー) アイコンバーの波形ボタンは、登録している図形を描くためのボタンです。Sine ボタ ンを押すと、Editor 部分に、Sin 波形が描かれます。 (ズームボタン) 虫眼鏡マークを押し、範囲を指定すると、その部分を拡大してみることができます。 また、虫眼鏡プラスマークはズームインを、虫眼鏡マイナスマークはズームアウト をすることができます。 (波形のパラメーター変更) 描いた波形をダブルクリックすると、波形のパラメーターを変更できます。 -ポイント数 -振幅値/オフセット -サイクル数 -位相や Duty Cycle (削除する場合) 削除する場合は、セグメントをダブルクリックで選択の上(反転表示)、右クリックをし、 Cut を選択すると、削除されます。 (演算をかける) IntuiLink では、波形に対して、様々な演算を施すことができます。左記は、ノコギリ波 に対して、Low Pass フィルタを掛ける例です。 セグメントをダブルクリックで選択の上(反転表示)、Math>filter>Low Pass を選択する、 選択したセグメントに対して、演算をかけることができます。 □ テキストファイルからの任意波形データのインポート IntuiLink は、テキストファイルに記述した電圧をインポートできます。メニューバーより、File > Open を選択し、txt ファイルを選択して ください。なお、このファイルには、時間軸データは記述せず、電圧値データのみを記述します。また、電圧値は、+/-1 にて正規化 されたデータ(+1 から-1 までの間のデータ)にして下さい。時間設定と電圧値設定は、波形データの送信の際、もしくは、測定器のフ ロントパネル操作で設定します。 電圧値のみの テキストデータ テキストファイル例 (+/-1 で正規化された電圧値) □ 波形送信方法 波形データを測定器に転送するには、1)から 3)までの 3 ステップが必要です。 1) LAN、USB、GPIB のいずれかにて、PC と測定器を接続する 任意波形データをダウンロードされるには、IntuiLink の入った PC と測定器を接続する必要があります。PC と測定器の接続には、 LAN、USB、GPIB(Agilent/HP もしくはナショナルインスツルメンツ社製の GPIB ボード/カードのみ対応)が使えます。いずれかで物 理的に PC と測定器を接続してください。 ※ USB の場合、初めて、接続した際に、[新しいハードウェアの検索ウィザードの開始]画面が表示され、「ソフトウェア検索のため、 Windows Update に接続しますか?」と表示されます。ここでは、[いいえ、今回は接続しません]を選択し、[次へ>] ボタンをクリッ クし、次の[新しいハードウェアの検出ウィザード]ダイアログで、[ソフトウェアを自動的にインストールする]を選択するとドライバー が自動的にインストールされます。 2) Agilent IO ライブラリ・スイートのユーティリティソフトである Connection Expert を設定する IO Libraries Suite をインストールしていただきますと、WindowsPC の右下の常駐アイコン 欄に、"Agilent Connection Expert"のアイコン(IO のアイコン)が常駐します。ここから、 "Agilent Connection Expert"を立ち上げてください。 USB、GPIB の場合は、自動的に Connection Expert にて測定器(例:81150A)が認識されて いることが確認できると思います。認識出来ている場合には、緑色のチェック印が付いてい ます。確認できたら、そのまま 3)の手順へ進んでください。 LAN を使って接続する場合には、Instruments I/O on this PC の下にある『LAN(TCPIP0)』 を右クリックして「Add Instruments」を選択します。Add Address ボタンを選択し、USB IP Address に チ ェ ッ ク を つけ 、 接 続 対 象 の 測 定 器 の IP ア ド レ ス を 入 力 し ま す 。 "Test Connection"で接続が出来ることを確認した後、「OK」をクリックします。 以上で、Connection Expert での接続は終了です。なお、Connection Expert の設定は、http://www.agilent.com/find/iolib よりダウ ンロードできるマニュアル(簡易取扱説明書)にも、詳しく掲載されておりますので、ご利用下さい。 3) IntuiLink 上での接続設定 IntuiLink を立ち上げ、 Communications > Connection をクリックすると自動的に測定器を検索してくれます。接続している測定器を Select Address より選ぶと、Identified Instruments にリストアップされます。この状態で、測定器を選択し、Connect ボタンを押しま す。”Connected”との表示がつけば、接続が完了です。Close ボタンで抜けてください。 次に、Communications > Send Waveform をクリックしますと"Send Arbitrary Waveform"というウインドウが表示されます。 Send Waveform タブでは、以下のパラメーター設定ができます。 - 周波数:「任意波形」を、どの程度の周波数で、繰り返し出力するか? - 振幅/オフセット:+/-1 で正規化された値を、電圧値に戻します。 - 保存するメモリ:Volatile の場合は、揮発性メモリに保存され、電源を落とすと消えてしまいます。Memory Name にすれば、不 揮発性メモリ(測定器により数に制限があります)に保存されます。こちらは、電源を落としても消えません。メモリ数が一杯の 場合は、Manage waveform タブにて不揮発性メモリに保存されたデータを削除することができます。 なお、パラメーター設定は、ダウンロード後、測定器のフロントパネルでも調整できますので、波形データをダウンロードし、その上 で、オシロスコープで波形を見ながら調整することも、一つの方法です。波形送信後、リモートモードになっていて、操作を受付けな い場合は、[Graph]ボタンでローカルモード(フロントパネル操作を受け付けるモード)に戻すことが出来ます。 設定ができれば、右下の Send を押します。波形転送が開始されます。なお、データが多いほど、データ転送に時間がかかります。 また、GPIB でのデータ転送は、USB/LAN に比べて、かなりの時間がかかります。 □ その他の参考資料 1) Help ファイル IntuiLink ソフトウェアのメニュー内にある[Help]でも、操作方法をご確認なされることができます。 2) IntuiLink Waveform Editor 英語取扱説明書 81150A の IntuiLink Waveform Editor の英語取扱説明書は、下記よりダウンロード出来ます。この説明書より詳しく記述されていま すので、ご一読下さい。 http://www.home.agilent.com/upload/cmc_upload/All/WaveformEditorApp.pdf 3) IO Library Suite 簡易説明書 http://www.agilent.com/find/iolib より、IO Library Suite の簡易説明書をダウンロード出来ます。 4) 81150A Quick Start Guide 81150A のフロントパネル操作方法を確認するには、下記の Quick Start Guide をご利用下さい。 http://cp.literature.agilent.com/litweb/pdf/5989-8781JAJP.pdf 5) 81150A データシート 81150A の製品仕様を確認するには、下記のデータシートをご参照下さい http://cp.literature.agilent.com/litweb/pdf/5989-6433JAJP.pdf
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