通信機器の市場調査を実施

富士経済 GROUP
PRESS RELEASE
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第05069号
株式会社 富士経済
2005年10月12日
〒103-0001
東京都中央区日本橋小伝馬町
2-5 F・Kビル
TEL.03-3664-5811 FAX.03-3661-0165
URL:http://www.group.fuji-keizai.co.jp/
広報部
03-3664-5697
中国におけるPC及び周辺機器、通信機器の生産、輸出、国内市場調査を実施
−ノートPC、LCDモニター、デジタルカメラが急成長する中国国内市場−
総合マーケティングビジネスの(株)富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町
代表取締役
阿部英雄
03-3664-5811)は、このほど中国における情報機器、通信機器の生産・輸出・販売状況について調査を実施した。
その結果を調査報告書「2005年 中国電子機器産業・市場の展望(下巻)<情報機器・映像情報機器・通信機
器編>」にまとめた。
<2004/2005年 中国の情報・通信機器産業の特徴>
PC・周辺機器、情報機器分野では、中国の国内企業は世界の上位メーカーと比較してまだまだ力が足りない部
分が多い。世界市場では日本、韓国、台湾メーカーが強く、中国国内はこれらのメーカーの生産拠点が多く、世界
市場と中国国内市場向けに生産している。2004年は一段と中国での生産が増え、輸出も拡大した。特にノート
PC、LCDモニター、DVD−ROMドライブ、プリンター、デジタルカメラ、携帯電話機などは、世界市場へ
向けての外資企業による輸出が増えた。DVD記録型ドライブも中国での生産が急増し始めた。
中国国内市場では、2004年に高付加価値の製品が徐々に浸透し始めた。ノートPC、LCDモニター、DV
D−ROMドライブ、デジタルカメラなどが急増した。DVD記録型ドライブも普及元年となった。一方、携帯電
話機は2003年後半から国内メーカーの生産過剰が続き、事業整理に入った企業が多い。
2005年以降も引き続き世界市場への供給のための生産は増えるが、2005年7月に政府の管理下にあると
はいえ中国人民元が変動相場制に移行したため、今後の人民元の状況によっては輸出に影響も出てくるであろう。
<ハイエンド機器市場の拡大、モニターなどで世代交代が始まった中国国内市場>
2004年は、デジタルカメラ(前年比143%増)
、ノートPC(同44%増)といったハイエンド機器の市
場が拡大した。また、DVD記録型ドライブ(同174%増)
、LCDモニター(同81%増)が高い伸びを示し、
2005年以降CD−RWドライブやDVD−ROMドライブからDVD記録型ドライブへ、
CRTモニターから
LCDモニターへと進み2007年にはその地位が逆転すると予測される。携帯情報端末、データプロジェクター
も二桁成長が予測される。携帯電話機は、2004年に1億台の市場を形成し、今後は1億1千万台程度で推移す
るとみられる。
携帯電話機市場
2004年の中国の携帯電話新規加入者は約6千5百万人で、2005年1月時点の加入者総数は約3億4千万
人となっている。中国信息産業部では既加入者の買い替えを年間約4千万とみている。新規加入と買い替え需要に
より今後も1億1千万台程度の市場を維持していくと予測される。
2004年後半以降外資が攻勢をかけシェアを
奪回しており、2005年は58%を占め、2006年には60%に達すると予測される。2005年のトップ3
は、NOKIA、MOTOROLA、SAMSUNGとなり、この3社で40%を占めると見られる。中国メーカ
ーは外資との厳しい競争にさらされ撤退するメーカーもでており、今後も淘汰が進み、生き残りをかけて激しい競
争が繰り広げられるであろう。競争は価格だけにとどまらず、多種多様な新製品による消費者の選択肢の拡大、タ
ーゲット別のマーケティング、流通の整備など多岐にわたる。
<世界の生産基地としての中国>
今回の調査対象13品目中データプロジェクターを除く12品目で、年間生産台数が1千万台を超え、特に携帯
電話機、固定電話機は2億台を超えている。ほとんどの製品が輸出中心であり、国内向けが輸出を上回るのはデス
クトップPCと携帯情報端末の2品目である。他の11品目は輸出が60%以上であり、プリンター、DVD記録
型ドライブ、ノートPC、デジタルカメラ、CD−RWドライブ、LCDモニターは輸出比率が90%を超える。
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DVD−ROMドライブ、固定電話機も80%を超え、携帯電話機も60%以上(1億3千万台超)が輸出であり、
世界の生産基地としての中国は健在である。
2億台を超える携帯電話機の生産であるが、
日系メーカーの影は薄く、
生産台数上位10社に顔を出しているのはソニーエリクソン(生産シェア6%で2004年は5位)だけである。
ノートPCは台湾メーカー、LCDモニターは台湾と韓国メーカー、プリンターとデジタルカメラは日本と米国の
メーカーの生産規模が大きい。
調査対象
分野
PC 関連
PC 周辺機器
映像情報機器
通信機器
品目
デスクトップ PC
ノート PC
携帯情報端末
CRT モニター
LCD モニター
CD-RW ドライブ
DVD-ROM ドライブ
DVD 記録型ドライブ
プリンター
デジタルカメラ
データプロジェクター
携帯電話機
固定電話機
種類別
デスクトップ PC、PC サーバー
12、13、14、15 インチ
電子辞典、PDA、PDA 携帯電話機
15、17、19 インチ
15、17、19 インチ
40、48、52 倍速
8、16 倍速
DVD-R、DVD-RAM、DVD±RW
ドット、インクジェット、レーザー式
100 万、200 万、300 万以上画素
LCD 式、DLP 式
GSM、GPRS、CDMA、CDMA-1X、PHS
普通電話機、コードレス電話機
主要部品ユニット動向
―
ノート PC 用マザーボード
―
CDT
LCD モニター用 TFT-LCD モジュール
光ピックアップ
光ピックアップ
光ピックアップ
トナー/インクカートリッジ、ドラム
CMOS、CCD
プロジェクターエンジン
携帯電話機用プリント回路板
電話機用プリント回路板
調査方法
関係各機関の統計、推定を基に、中聯富士経済咨詢有限公司調査員による主要企業への取材。
調査期間
2005年7月∼8月
以上
資料タイトル:
「2005年 中国電子機器産業・市場の展望(下巻)<情報機器・映像情報機器・通信機器編>」
体
裁 :A4判 247頁
価
格 :100,000円(税込み105,000円)
調査・編集 :富士経済 東京マーケティング本部 第四事業部
TEL:03-3664-5821 (代) FAX:03-3661-9514
発 行 所 :株式会社 富士経済
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