第3学年 - 帝京大学

平成25年度 授業要項
第3学年
医
学
英
語
Ⅱ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
薬
理
学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
免
疫
学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
病
理
学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
法
医
学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15
習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
17
統合講義 ( 内 分 泌 ・ 代 謝 ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
20
統合講義 (
) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
25
) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
30
統合講義 ( 肝 ・ 胆 ・ 膵 ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
38
統合講義 ( 腎 ・ 泌 尿 器 ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
42
統合講義 (
呼
吸
器
) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
47
統合講義 (
循
環
器
) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
51
統合講義 (
感
染
症
) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
57
統合講義 (免疫・アレルギー) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
60
統合講義 (
) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
63
学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
67
統
合
統合講義 (
腫
実
消
化
神
血
瘍
管
経
液
Ⅲ-1
医学英語Ⅱ
担当責任者
斧
康 雄
教 授
科目の位置づけ
臨床医学の現場および医学論文を読む上でも,専門医学用語の理解は必須である。
特に,日常使用の医学英語語彙の理解が大切と思われる。
医学英語IIでは,臨床医学で使われる医学英語の基本と応用を学ぶ。
英語の医学基本用語を理解して覚え,医学的知識を背景にした医学英語論文を読解できることを
目的とする。
一般教育目標
具体的な行動目標
1.臨床医学や基礎医学に必要な医学英単語の意味を理解する。
2.医学英語に共通で重要な接尾辞・接頭辞,重要な語幹を理解して覚える。
3.重要語彙が医学論文でどのように使用されているかを理解する。
4.医学英文の内容を正確に日本語に直すことができる。
評価方法・評価基準
小テストを毎回行い,提出によって出席とする。また14回分の小テストの成績も評価の
対象とする(20%)。中間試験2回(20%x2)および定期本試験の成績(40%),
小テストを含む学習への取り組みおよび出席状況をもって総合的に最終評価する
(括弧内は評価配分比率)。欠席や遅刻の多い場合は試験を受けられない。
各定期試験は,素点 x (講義日数-欠席日数)/講義日数で評価する。
準備学習の内容
小テストは,下記の指定書籍の事前に与えられた範囲から医学用語の和訳問題を提出するので,
講義前に自宅学習することが必要である。
第1回目の講義内小テストの範囲は,指定図書P14∼P20までである。講義終了後に
次回の試験範囲を提示する。
教科書・参考書等
参考/指定図書
・これだけは知っておきたい医学英語の基本用語と表現 増補改訂版。
藤枝宏壽,玉巻欣子,Randolph Mann 編著,メジカルビュー社
(指定図書であり,将来も使えるため全員購入してください)
・英和医学大辞典および英和辞典など
Ⅲ−2
№
実施日
時限
担 当 者 名
1
5.13(月)
4
菊 地 弘 敏
講師
(微生)
医学英単語の習得:body parts (1)
医学英文を理解することができる。
小試験
2
5.27(月)
4
菊 地 弘 敏
講師
(微生)
医学英単語の習得:body parts (2), body functions
医学英文を理解することができる。
小試験
3
6.3(月)
4
菊 地 弘 敏
講師
(微生)
医学英単語の習得:symptoms and abnormalities (1)
医学英文を理解することができる。
小試験
4
6.10(月)
4
菊 地 弘 敏
講師
(微生)
医学英単語の習得:symptoms and abnormalities (2),
medical equipment and materials
医学英文を理解することができる。
小試験
5
7.1(月)
4
菊 地 弘 敏
講師
(微生)
医学英単語の習得:diseases and wounds (1)
医学英文を理解することができる。
小テスト
6
7.8(月)
4
菊 地 弘 敏
講師
(微生)
医学英単語の習得:faculty of medicine (1)
医学英文を理解することができる。
小試験
7
9.2(月)
4
上 田 た か ね
助教
(微生)
医学英単語の習得:hospital
医学英文を理解することができる。
小試験
8
9.9(月)
4
上 田 た か ね
助教
(微生)
医学英単語の習得:public health, lifestyle
医学英文を理解することができる。
小試験
9
9.30(月)
4
上 田 た か ね
助教
(微生)
医学英単語の習得:diseases and wounds (3)
医学英文を理解することができる。
小試験
10
10.1(火)
4
祖母井 庸之
講師
(微生)
医学英単語の習得:diseases and wounds (2)
医学英文を理解することができる。
小試験
11
10.28(月)
4
祖母井 庸之
講師
(微生)
医学英単語の習得:medical procedures (1)
医学英文を理解することができる。
小試験
12
11.11(月)
4
祖母井 庸之
講師
(微生)
医学英単語の習得:medical procedures (2)
医学英文を理解することができる。
小試験
13
12.9(月)
4
祖母井 庸之
講師
(微生)
医学英単語の習得:medical procedures (3)
医学英文を理解することができる。
小試験
14
12.16(月)
4
祖母井 庸之
講師
(微生)
医学英単語の習得:faculty of medicine (2)
医学英文を理解することができる。
小試験
行 動 目 標
Ⅲ-3
薬 理 学
薬
理
主任教授
学
中
木
講
座
敏
夫
科目の位置づけ
臨床医は診断や治療目的で医薬品を使用するため、医薬品の基本的知識は患者ケアのためにすべ
ての医師にとって必須である。薬理学では臨床で使用する主な医薬品の基礎を学ぶ。医薬品につい
てのまとまった話が聞ける機会は卒業前後を通じて薬理学の講義のみである。3学年の薬理学では薬
理学総論、および薬理学各論のうち中枢神経系に作用する治療薬および感染症治療薬を中心に学
ぶ。
一般教育目標
薬理学は治療薬を扱うため,基礎医学でありながら治療学の一部という性質も持ち合わせている。薬物
名の羅列を排して,記憶すべき薬物名は主要な薬に絞り,変遷の底に流れる薬理学の基本概念の理
解を重視する。ここに提供するカリキュラムを一つ一つ着実に習得することにより,絶え間なく導入され
る新薬について自分なりの評価を可能とし,有効性と安全性を最大限に追求できる能力を養うことがで
きるようになる。最後に,医師国家試験における薬に関する問題に対しては特別な勉強を必要とせずと
も対処できる能力が身に付くことは言うまでもない。
評価方法・評価基準
試験は定期本試験を1回行う。受験資格については,学則に規定されているとおりであるが,出席を管
理する理由を述べる。カリキュラムの時間的制約のため薬理学の講義では良い臨床医になるための最
低限必要な知識しか講義できない。したがって,試験問題は必須知識としての講義内容のすべてを出
題して評価するのが本来の姿である。これを実施するためにはおそらく講義時間に匹敵するだけの時
間が必要であり,実施することはとても不可能である。したがって,試験では講義内容のごく一部を問う
ことによって合否を判定せざるを得ない。この際,出題されなかった知識の理解到達度を推定担保する
ための最も重要な資料が出席率なのである。したがって,講義数の3分の2だけ出席すればよいというこ
とではない。講義中に指名質問をする予定であり,正解した学生には+1点を加点し,不正解には0点
を,欠席の場合は1点を定期試験の素点から減点する。小テスト,レポートも参考資料とすることがある。
準備学習の内容
本科目の目標を達成するためには,これまで習得した基礎科目の確固とした土台が必要であるから関
連基礎科目の重要事項を今一度確認しつつ学習することを強く奨める。薬理学の関連科目としては、
解剖学、生理学、生化学が重要である。
教科書・参考書等
参考書:New薬理学,南江堂;
カッツング・薬理学、丸善;
Goodman & Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics;
国試・CBTの薬,医学教育出版社;
標準生理学,医学書院;
Review of Medical Physiology, McGraw Hill;
標準微生物学、医学書院;
新臨床内科学,医学書院;
標準外科学,医学書院;
Ⅲ−4
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
1
4.25(木)
1
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
総論1.薬物動態学1
薬の吸収,分布,代謝,排泄について説明できる。
KW:血液脳関門,初回通過効果,血漿アルブミン,CYP,酸化,
還元,加水分解,抱合,糸球体濾過,尿細管分泌,
尿細管再吸収,腸肝循環
2
4.25(木)
2
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
総論2.薬物動態学2
薬物動態の理論について説明できる。
KW:静脈内投与,経口投与,コンパートメントモデル、
3
4.26(金)
1
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
総論3.薬物動態学3
薬物動態の理論について説明できる。
KW:反復投与,TDM、治療係数、AUC,生体利用率,
生物学的半減期
4
4.26(金)
2
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
総論4.薬物動態学4
特殊な投与経路における薬物動態の理論について説明できる。
KW:点眼、経皮、吸入、点鼻
5
5.1(水)
1
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
総論5.薬力学1
受容体の種類,局在,薬物療法における役割について
説明できる。
KW:G蛋白質,セカンドメッセンジャー,イオンチャンネル,
成長因子,細胞膜,核,作動薬,拮抗薬、逆アゴニスト
6
5.1(水)
2
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
総論6.薬力学2
用量作用曲線の3要素について説明できる。
KW:ED50,解離定数,親和性,固有活性,efficacy,傾き
7
5.2(木)
3
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
総論7.薬効の修飾
薬理作用に影響する要因について説明できる。
KW:用量,作用部位濃度,感受性,耐性,年齢,病態,薬物併用
(薬理)
総論8.自律神経総論1
交感神経系の神経伝達物質を解剖と対比させて説明できる。
アドレナリン受容体の作動薬と拮抗薬について,代表的薬物名,
作用,適応,副作用および禁忌について説明できる。
KW:クロニジン,プラゾシン,プロプラノロール,イソプレナリン
(薬理)
総論9.自律神経総論2
副交感神経系の神経伝達物質を解剖と対比させて説明できる。
アセチルコリン受容体の作動薬と拮抗薬について,代表的薬物名,
作用,適応,副作用および禁忌について説明できる。
KW:アトロピン,ネオスチグミン
8
9
5.8(水)
5.8(水)
1
2
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
教授
教授
10
5.10(金)
1
青 山 晃 治 准教授
(薬理)
総論10.薬物中毒
薬物及び化学物質中毒の機序と症状,その解毒法が説明できる。
KW:薬物の副作用と毒作用,安全域,重金属,農薬,有毒ガス,
酸素
11
5.10(金)
2
青 山 晃 治 准教授
(薬理)
総論11.高齢者の薬物治療
高齢者における薬物療法の特徴を説明することができる。
KW:代謝,分布,排泄,受容体,用量
(薬理)
総論12.薬物併用
薬物併用による有害作用を分類し,例を挙げて機序を説明する
ことができる。
KW:吸収,代謝,分布,排泄,作用部位
12
5.15(水)
1
内
海
計
助教
13
5.15(水)
2
木 下 千 智
助教
(薬理)
総論13.胎児期,周産期の薬物療法.
妊娠母体暴露による胎児への危険性の高い薬物と胎児の
異常について説明できる。
KW:胎児胎盤関門,動脈管,催奇形性,機能異常
14
5.16(木)
1
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
総論14.薬物アレルギー
薬物過敏症の発現機序、検査法、対処法について説明できる。
KW:Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ型アレルギー,ハプテン,RAST,皮内反応,
リンパ球刺激試験(LST)
Ⅲ−5
№
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
実施日
5.16(木)
5.22(水)
5.22(水)
5.23(木)
5.23(木)
5.24(金)
5.24(金)
5.27(月)
5.27(月)
5.29(水)
時限
2
1
2
1
2
1
2
2
3
2
担 当 者 名
行 動 目 標
(薬理)
総論15.臨床薬理研究
医薬品開発の手順,適正な薬効評価法,および臨床試験に
伴う倫理的側面について説明できる。
KW:コントローラ,二重盲検法,第一相,第二相,第三相,
市販後調査(第四相),ヘルシンキ宣言
(薬理)
総論16.遺伝薬理学
薬物代謝酵素P−450の遺伝薬理学的解析の意義が説明できる。
薬理遺伝学的多型と臨床医学の関連について説明できる。
KW:CYP,がん罹患率,イソニアジド,スキサメトニウム,
エタノール代謝,悪性高熱,テーラーメイド医学
(薬理)
中枢神経 抗不安薬
鎮静催眠薬の種類,作用機序,適応,副作用,禁忌について
説明できる。
KW:ベンゾジアゼピン系,ジアゼパム,トリアゾラム,ミダゾラム,
フルマゼニル,GABA-A 受容体,作用時間,活性代謝物,
依存,健忘
(薬理)
中枢神経
麻薬性鎮痛薬の種類,作用機序,適応,副作用,禁忌について
説明できる。
KW:アヘンアルカロイド,モルヒネ,コデイン,フェンタニール,
ペチジン,ナロキソン,レバロルファン,オピオイド受容体,
依存,禁断症状,呼吸抑制,縮瞳,便秘
(薬理)
中枢神経 抗てんかん薬
抗てんかん薬の種類,作用機序,適応,副作用,禁忌について
説明できる。
KW:大発作,欠神発作,精神運動発作,ミオクローヌスてんかん,
重積状態,フェニトイン,フェノバルビタール,プリミドン,
バルプロ酸,エトスクシミド,カルバマゼピン,ニトラゼパム
青 山 晃 治 准教授
(薬理)
中枢神経
全身麻酔薬の種類,作用機序,副作用について説明できる。
KW:麻酔深度,セボフルラン,亜酸化窒素,
血液/ガス分配係数,MAC,二次ガス効果,
プロポフォール,チオペンタール,ミダゾラム,ケタミン,NLA,
麻酔前投薬
渡 部 正 彦 准教授
(医療共通
教育セン
ター)
末梢神経
局所麻酔薬の作用機序,種類,投与方法について説明できる。
KW:Na+チャンネル,薬の極性,神経のサイズ,神経活動頻度,
エステル型,アミド型,リドカイン,ブピバカイン,プロカイン,
表面麻酔,浸潤麻酔,脊椎麻酔,硬膜外麻酔,伝達麻酔
渡 部 正 彦 准教授
(医療共通
教育セン
ター)
末梢神経
筋弛緩薬の種類,作用機序,臨床適応について説明できる。
KW:非脱分極性筋弛緩薬,脱分極性筋弛緩薬,ツボクラリン,
ベクロニウム,スキサメトニウム(サクシニルコリン)
渡 部 正 彦 准教授
(医療共通
教育セン
ター)
抗炎症薬
非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs),ステロイド抗炎症薬の差違を
理解し,その適応と副作用について説明できる。
KW:ホスホリパーゼA2,プロスタグランジン,
シクロオキシゲナーゼ,副腎皮質ステロイド薬
(薬理)
抗感染薬 総論
感染症治療薬の種類や適応,使用上の問題点について
説明できる。
KW:抗菌スペクトル,感受性試験、菌交代症,日和見感染,
院内感染,耐性菌
中 木 敏 夫
内
海
計
教授
助教
青 山 晃 治 准教授
青 山 晃 治 准教授
青 山 晃 治 准教授
中 木 敏 夫
教授
Ⅲ−6
№
実施日
時限
担 当 者 名
講師
(非)
行 動 目 標
抗感染薬 抗ウイルス薬
抗ウイルス薬の種類,作用機序,適応,副作用について述べること
ができる。
KW:アシクロビル,ジドブジン,インジナビル,ガンシクロビル,
インターフェロン,免疫グロブリン製剤,イドクスウリジン,
アマンタジン
25
5.30(木)
3
峰 尾 信 章
26
5.30(木)
4
新 見 正 則 准教授 (外科)
27
5.31(金)
3
渡 部 正 彦 准教授
(医療共通
教育セン
ター)
漢方薬2
東洋医学で使用される代表的な薬について述べることができる。
KW:方剤,生薬,漢方薬,エキス剤
(医療共通
教育セン
ター)
抗腫瘍薬1
悪性腫瘍に対する化学療法の基本概念および,固形癌,
血液悪性腫瘍治療における差異を説明できる。
KW:アルキル化剤,代謝拮抗剤,抗生物質,植物アルカロイド,
白金製剤
28
5.31(金)
4
渡 部 正 彦 准教授
29
6.6(木)
1
松 村 暢 子
30
6.6(木)
2
松 村 暢 子
助教
助教
(薬理)
漢方薬1
東洋医学の基本概念,構造を述べることができる。
KW:証,四診
(薬理)
抗腫瘍薬2
悪性腫瘍に対する化学療法の現状と副作用について説明できる。
KW:骨髄抑制,出血性膀胱炎,細胞周期,薬物相互作用
(薬理)
抗感染薬 抗真菌薬・消毒薬
抗真菌薬の種類,作用機序,適応,副作用について述べることが
できる。
消毒薬の種類,適応,禁忌について述べることができる。
KW:アムホテリシンB,ミコナゾール,フルコナゾール,
イトラコナゾール,フルシトシン,
フェノール系,アルコール系,オキシドール,逆性石けん,
ヨウ素系,アルデヒド系,塩素系,クロルヘキシジン
Ⅲ−7
免 疫
学
微
生
主任教授
物
学
斧
講
康
座
雄
科目の位置づけ
免疫学は、医学の各分野に幅広く関わっており、系統的に免疫学を学ぶことは、医師を目指す学生に
とって極めて重要である。講義では、細胞レベルや分子レベルからみた免疫系など様々な角度から免
疫系のしくみを学び、感染防御に関わる免疫、癌の発生・自己免疫疾患/アレルギー、炎症反応等に
免疫系がどのように関連しているのかを理解する。さらに、臨床検査/治療に免疫学的手法が導入さ
れているので、それを理解するために必要な基礎知識と反応原理について学ぶ。
免疫学の基礎を知
り、臨床への応用がどのようになされているかを知ることは、病気の理解や免疫学的手法を用いた診
断/治療の理解に大いに役立つものと確信する。
一般教育目標
1.アレルギーや自己免疫疾患の成立、病原微生物の感染や腫瘍に対する生体防御に、
免疫がどのように関与するかを理解する。
2.免疫に関与する細胞や液性因子、臓器とそのネットワークを理解する。
3.自己免疫疾患やアレルギー疾患、感染症や腫瘍に対する免疫学的診断法や治療法
について基礎知識を修得する。
4.主な自己免疫疾患や、アレルギー疾患、免疫不全症について理解する。
評価方法・評価基準
本試験の成績を主とし、併せて授業内レポートの成績、学習態度、出席状況を勘案して最終評価と
する。
準備学習の内容
急速に進歩する免疫学を理解する上で、解剖学や生理学、微生物学の知識は必須で、同時に生化
学や病理学、薬理学の基礎的知識も必要である。これらの基礎科目の重要事項を理解しておくことが
必要である。また、講義前に、事前に予習し、講義後は、教科書などでより深く復習することで免疫学
の理解が深まる。
教科書・参考書等
参考書:
菊地浩吉,上出利光編「医科免疫学」改訂第6版 南江堂(2008)
熊ノ郷 淳 他編集「免疫学コア講座」改訂3版 南山堂(2012)
Ⅲ−8
№
1
2
3
4
5
6
7
8
9
実施日
4.10(水)
4.10(水)
4.25(木)
4.26(金)
4.30(火)
4.30(火)
5.1(水)
5.2(木)
5.7(火)
時限
3
4
3
3
2
3
3
4
3
担 当 者 名
斧
永 川
康 雄
茂
祖母井庸之
斧
永 川
斧
永 川
康 雄
茂
康 雄
茂
菊 地 弘 敏
永 川
茂
教授
助教
講師
教授
助教
教授
助教
講師
助教
行 動 目 標
(微生)
1 免疫の概念と免疫に関与する細胞
1.臨床医学を支える基礎としての免疫学の役割を説明できる。
2.生体恒常性維持機構の中での免疫機構の位置を説明できる。
3.自然免疫系細胞の分類ができる。
KW:Jenner,Pasteur,Metchinikoff,補体,白血球,単球,
NK細胞,抗原提示細胞,マクロファージ,樹状細胞,
(微生)
2 免疫に関与する細胞と臓器
1.リンパ球の分化過程を説明できる。
2.免疫に関連する臓器とその役割を列挙できる。
3.リンパ球の循環とネットワークを説明できる。
KW:リンパ組織,骨髄,脾臓,リンパ節,Peyer板,胸腺,T細胞,
B細胞
(微生)
3 TLRと自然免疫
1.自然免疫における異物認識機構について説明できる。
2.TLRの構造と機能を説明できる。
3.TLRを介した細胞内シグナル伝達機構について説明できる。
KW:TLRs, PAMPs, アダプター分子, NF-kB, レクチン,
インテグリン, CD14, CD36
(微生)
4 補体・急性期タンパク
1.補体の成分と機能を列挙できる。
2.補体活性化の原理と,活性化経路を説明できる。
3.補体の生物活性と,疾患との関連を説明できる。
KW:C3,C4,C5a,C3b,オプソニン,古典的経路,副経路,
MAC,溶菌,レクチン経路,アナフィラトキシン,
補体レセプター,CRP,MBL
(微生)
5 主要組織適合遺伝子複合体(MHC)
1.免疫学的自己・非自己を説明できる。
2.MHCの機能を説明できる。
3.MHCとT細胞受容体の関わりを説明できる。
4.MHCと病気の関係を説明できる。
KW:クラスⅠ,クラスⅡ,抗原提示細胞,TCR
(微生)
6 免疫グロブリン
1.抗体の定義,名称,基本的特性を説明できる。
2.免疫グロブリンの基礎とその機能の関係を説明できる。
3.免疫グロブリンの種類とその性質を説明できる。
KW:IgA,IgD,IgE,IgG,IgM,H鎖,L鎖,Fab,Fc,
ガンマグロブリン,オプソニン作用,免疫溶菌,ADCC,
アレルギー
(微生)
7 サイトカインとケモカインと細胞接着分子
1.炎症におけるサイトカインの役割を説明できる。
2.免疫応答におけるサイトカイン,ケモカインの役割を説明できる。
3.細胞接着分子の機能について説明できる。
KW:インターロイキン,サイトカイン,ケモカイン,腫瘍壊死因子,
インテグリン,セレクチン,カドヘリン
(微生)
8 アレルギー①
アレルギーの発現機序,Ⅰ型からⅣ型までのアレルギー反応に
ついて説明することができる。
KW:Coombs & Gellの分類,Ⅰ型アレルギー,即時型反応,
Ⅱ型アレルギー,細胞傷害型反応,Ⅲ型アレルギー,
免疫複合体反応,Ⅳ型アレルギー,遅延型反応,肥満細胞,
化学伝達物質,ヒスタミン,ロイコトリエン,IgE,IgG, IgM,
補体,Tリンパ球,K細胞
(微生)
9 免疫学的検査①
1.主な抗原抗体反応の原理について説明できる。
2.利用度の高い抗原抗体反応を説明できる
3.免疫反応を利用した検査法を列挙できる。
4.検査法の原理を説明できる。
KW:沈降反応,凝集反応,標識抗体法(RIA,ELISA,
蛍光抗体法)
Ⅲ−9
№
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
実施日
5.8(水)
5.8(水)
5.9(木)
5.9(木)
5.13(月)
5.13(月)
5.14(火)
5.14(火)
5.15(水)
5.15(水)
時限
3
4
1
2
2
3
1
2
3
4
担 当 者 名
菊 地 弘 敏
永 川
茂
菊 地 弘 敏
永 川
斧
永 川
茂
康 雄
講師
助教
講師
助教
教授
茂
助教
廣 畑 俊 成
客員
教授
廣 畑 俊 成
菊 地 弘 敏
斧
康 雄
客員
教授
講師
教授
行 動 目 標
(微生)
10 アレルギー②
Ⅰ型からⅣ型までのアレルギー反応に対応した検査方法に
ついて述べることができる。
KW:皮膚試験,PK試験,吸入誘発試験,食物経口負荷・
除去試験,RAST法,ツベルクリン反応,貼布試験
(パッチテスト)
(微生)
11 免疫学的検査②
1.免疫反応を使用した検査法を説明できる。
2.検体の検査結果から診断できる。
KW:モノクローナル抗体,細胞性免疫機能,アレルギー検査,
血液型、HLAタイピング
(微生)
12 自己免疫疾患
主な自己免疫疾患について発症機序、病態、診断を
説明できる。
KW:自己抗体,膠原病,SLE,関節リウマチ,
自己免疫性溶血性貧血、抗核抗体、リウマトイド因子,
直接・間接Coombs試験
(微生)
13 粘膜免疫
1.粘膜の免疫防御反応を説明できる。
2.皮膚の免疫防御反応との違いを説明できる。
KW:粘膜免疫循環帰巣経路(CMIS),
粘膜関連リンパ組織(MALT, GALT, NALT),
(微生)
14 感染と免疫
1.細菌感染に対する免疫防御機構を列挙できる。
2.ウイルス感染と免疫との関係を説明できる。
3.真菌感染と免疫との関係を説明できる。
4.寄生虫感染と免疫との関係を説明できる。
KW:好中球増加,食作用,CRP,肉芽腫,潜伏感染,
エンドトキシンショック,サイトカイン,好酸球増多
(微生)
15 免疫応答の調節・免疫不全
1.サイトカインネットワークによる免疫調節機構を説明できる。
2.日常生活が影響する免疫活性について説明できる
KW:サイトカインネットワーク,自然免疫,獲得免疫,
(微生)
16 細胞性免疫
1.細胞性免疫の発現過程を説明できる。
2.サイトカインネットワークについて説明できる。
3.細胞性免疫不全がひきおこす病態について説明できる。
KW:T細胞,細胞傷害(ADCC),サイトカイン
(微生)
17 抗体産生機構
1.抗体産生に関与する免疫担当細胞とその主な働きを
説明できる。
2.B細胞活性化機構の概略を理解し説明できる。
KW:T細胞,B細胞,抗原提示細胞,樹状細胞,形質細胞
(微生)
18 移植免疫・癌免疫
1.移植組織片拒絶反応を説明できる。
2.移植組織片対宿主反応(GVH)を説明できる。
3.腫瘍に対する免疫応答を説明できる。
4.腫瘍の免疫学的診断法を列挙できる。
KW:血液型,HLA,細胞傷害試験,組織適合検査,臓器移植,
腫瘍関連抗原,腫瘍マーカー
(微生)
19 感染症の免疫療法
1.予防接種(ワクチン)による感染症の予防法について説明
できる。
2.免疫グロブリン療法による感染症の予防法および治療法に
ついて説明できる。
3.免疫抑制療法を説明できる。
4.免疫増強療法を説明できる。
KW:不活化ワクチン,弱毒生ワクチン,DPT3種混合ワクチン,
ガンマグロブリン製剤,G-CSF,ステロイド,サイトカイン療法
Ⅲ−10
病 理 学
病
理
宇 於 崎
学
宏
講
座
教 授
科目の位置づけ
第2学年で正常な人体についての基礎医学を学んだ後に、第3学年から病気について本格的に学
ぶ。その際、まずすべての病気の由来、原因、所在、発生のしかた、病名の由来などの全体像をこの
病理学総論で学ぶ。同時に、病理学では病気の実態を自らの目で見ることができる。それから、各臓
器・器官における各々の病気の臨床像とその診断・治療について本格的な臨床医学を統合講義(病理
学各論も含まれる)等で学ぶことになる。すなわち、病理学総論は基礎医学と臨床医学の架け橋となる
ものである。
一般教育目標
・病理学(含腫瘍学)では、病気(疾患)の実態が存在する病変の発生機序と病理病態、病理形態
および病理診断を学ぶ。
・病理学は総論と各論に分けられる。本病理学講義で学ぶのは主に総論で、全身の臓器で共通に
みられる病変を総論的に学ぶ。その主要な項目として、細胞の病変、代謝障害、循環障害、
炎症・免疫病、感染症、および腫瘍がある。
・病理学ではこのような項目の講義を通じて病気・病変を理解することを最大の目標とするが、同時に、
統合実習と合わせて,肉眼形態,顕微鏡的形態観察に習熟し,形態診断のプロセスを理解し,
基本的な疾患を診断できるようになることも、重要な目標としている。
・腫瘍については、腫瘍の総論的事項、特に病理病態・形態、発生原因/発生機序、疫学などの
基本的事項を、系統的かつ集中的に学ぶ。
・各臓器に独自な疾患や病変の病理は病理学各論と称し、各臓器における腫瘍も含めて統合講義で
取り扱うので、一部(頭頸部、泌尿器など)を除いては病理総論では扱わない。
評価方法・評価基準
5月中旬に中間試験を、夏休み明けに本試験を行う。未認定者の再試験は年度末に行う。採点の配
分は中間試験40%, 本試験60% を予定している。授業が終了してから年度末の再試験までの期間が半
年以上あり、再試験受験者にとって負担となる面もあるが、秋に病理学実習があり、講義で学んだ知識
の補完・充実をはかっている。
準備学習の内容
第2学年で学んだ正常構造(マクロ解剖学と組織学)および生理学・生化学の知識を前提として、病的
組織・構造および病気を理解することになる。よって、必要に応じてこれまでの講義内容を復習すること
が準備となる。また、講義スライドを病理学講座のホームページに掲載するので、活用してもらいたい。
教科書・参考書等
講義を基本としているが、教科書を1つ購入することを強くすすめる。全部を読む必要はないが、必要
な部分を読んで理解を深めることが力をつけるのに必須である。また、病理の教科書は統合講義でも
必要であり、卒業後も参考にすることが多いので、保持して手元に置いた方がよい。
試験は講義録から出題する。講義にはレジメを用意するが、そこに講義内容の要点をメモすることが
鍵となる。
教科書: はじめの一歩のイラスト病理学(羊土社)
標準病理学 第4版(医学書院)
参考書:ロビンス基礎病理学 原書8版(丸善出版)
組織病理アトラス 第5版(文光堂)
ロビンス&コトラン病理学アトラス(エルゼビア・ジャパン)
Ⅲ−11
№
1
実施日
4.30(火)
時限
4
担 当 者 名
宇 於 崎
宏
教授
行 動 目 標
(病理)
病理学と病因論
1.病理学について理解し、病理総論と各論の違いを説明できる。
2.基本的な病因を列挙して,各々の代表的疾患を述べることが
できる。
KW:外因と内因,遺伝子異常と疾患,医原病,死と死因,
疾病統計,病理学,病理形態学,病理解剖,病理診断
2
5.2(木)
1
福 里 利 夫
教授
(病理)
細胞の病変 1 組織・細胞の障害
1. 細胞変性の原因と転帰について説明できる。
2. 萎縮の種類と原因について説明できる。
3.壊死・アポトーシスの原因と転帰について説明できる。
KW:変性,変性疾患,萎縮,廃用性萎縮,壊死,アポトーシス,
凝固壊死,乾酪壊死,壊疽
3
5.2(木)
2
福 里 利 夫
教授
(病理)
細胞の病変 2 組織・細胞の反応
1.肥大,過形成,化生,異形成について説明できる。
2.加齢について説明できる。
KW:肥大,過形成,化生,異形成,加齢,加齢と免疫
(病病)
細胞の病変 3
多くの病変(例:代謝異常など)にみられる細胞質内外の
超微細形態的病変を説明できる。
KW:細胞膜,膜内在性蛋白,細胞骨格,細胞外マトリックス,
接着分子,基底膜などの病変
(病病)
先天異常 1
奇型 先天性の疾患についていくつか例をあげ,定義,分類,
原因について述べることができる。
KW:遺伝子病,配偶子病,胎芽病,胎児病,風疹症候群,
TORCH症候群,催奇形因子の臨界期,サリドマイド児
(病理)
先天異常 2
染色体異常
1. 代表的な染色体異常をあげて発生要因と症状を説明できる。
2. 染色体異常の遺伝の機序を説明できる。
KW:不分離,トリソミー,モノソミー,相互転座,ロバートソン転座
(病理)
代謝異常 1
1. アミロイドーシス各種の原因を説明できる。
2. 糖尿病の病因と徴候を説明できる。
3. 痛風の病因と主要徴候を説明できる。
KW:アミロイド蛋白,AA蛋白,家族性アミロイドーシス,
脳アミロイド−シス,糖尿病性網膜症,糖尿病性腎症,
痛風結節
(病理)
代謝異常 2
1. 主な蛋白代謝・糖質代謝・脂質代謝異常症について説明できる。
2. 蓄積病について例をあげて説明できる。
3. ビタミン欠乏症について説明できる。
KW:アミノ酸代謝異常,蓄積病,ポルフィリア,ビタミン欠乏症
(病理)
代謝異常 3 1. 微量金属 (鉄と銅を中心とした)代謝障害を説明できる。
2. 組織の石灰化の生じる原因について述べる事ができる。
KW:微量金属,セルロプラスミン,ヘモクロマトーシス,
ヘモジデローシス,ウイルソン病,メンケス病,石灰化,
高カルシウム血症
4
5
6
7
8
9
10
11
5.7(火)
5.7(火)
5.9(木)
5.9(木)
5.10(金)
5.10(金)
5.13(月)
5.14(火)
1
2
3
4
3
4
1
3
星 本 和 種
近 藤 福 雄
宇 於 崎
宇 於 崎
宇 於 崎
宇 於 崎
宏
宏
宏
宏
石 田 康 生
石 田 康 生
講師
教授
教授
教授
教授
教授
教授 (ち・病理)
炎症 1
1. 炎症の定義を簡単に説明できる。
2. 組織修復機構を簡単に説明できる。
KW:生体防御,特異的・非特異的炎症,免疫,サイトカイン
教授 (ち・病理)
炎症 2
1. 炎症の種類を説明できる。
2. 炎症と腫瘍の差異を説明できる。
KW:炎症性腫瘤,腫瘍性腫瘤,創傷治癒,肉芽,膿瘍,
肉芽腫,結核,サルコイドーシス
Ⅲ-12
№
実施日
時限
担 当 者 名
12
5.14(火)
4
石 田 康 生
13
5.16(木)
3
高 橋 芳 久 准教授
14
15
16
17
5.16(木)
5.21(火)
5.21(火)
5.22(水)
4
3
4
3
教授 (ち・病理)
高 橋 芳 久 准教授
高 橋 芳 久 准教授
近 藤 福 雄
近 藤 福 雄
教授
教授
18
5.22(水)
4
近 藤 福 雄
19
5.23(木)
3
高 橋 芳 久 准教授
20
5.23(木)
4
行 動 目 標
教授
高 橋 芳 久 准教授
(病理)
循環障害 1
1. 血流障害の病態について説明できる。
2. 門脈循環と門脈圧亢進症について説明できる。
KW:うっ血,充血,ショック,門脈,肝硬変,門脈圧亢進症,食道静脈瘤
(病理)
循環障害 2
1. 動脈硬化の病理を説明できる。
2. 動脈硬化関連疾患を3つ以上あげることができる。
KW:高血圧,血栓,塞栓,壊疽,
虚血性心疾患 (心筋梗塞,狭心症)
(病理)
免疫疾患 (不全) 1
1. 免疫不全状態について説明できる。
2. 原発性免疫不全症について説明できる。
KW:重症複合免疫不全、Wiskott-Aldrich症候群、
DiGeorge症候群、Bruton型伴性無ガンマグロブリン血症、
慢性肉芽腫症
(病病)
免疫疾患 (不全) 2
1. 続発性免疫不全症について説明できる。
2. 免疫不全の治療について説明できる。
KW:後天性免疫不全症候群 (AIDS),医原性免疫不全症,
臓器移植,拒絶反応,GVHD,日和見感染,
免疫不全関連腫瘍
(病病)
炎症 4 感染総論
病原体(寄生虫、真菌、細菌、ウイルス、リケッチャ)について
例をあげて説明できる。
KW: 溶連菌,MRSA,結核,らい
(病病)
炎症 5
菌交代現象、日和見感染,院内感染について説明できる。
KW:MRSA,アスペルギルス,カンジダ,クリプトコッカス,
サイトメガロウイルス,カリニ肺炎
(病理)
循環障害 3
心臓の炎症性疾患と非炎症性疾患について説明することができる。
KW:リウマチ熱,心内膜炎,弁膜症,心膜炎,心筋炎,心筋症
(病理)
循環障害 4
血管の炎症性疾患と非炎症性疾患について説明することができる。
KW:高安動脈炎,結節性多発動脈炎,Buerger病,
動脈瘤(大動脈瘤),大動脈解離
循環障害 5
先天性心奇形を5つ挙げて説明できる。
KW:心房中隔欠損,心室中隔欠損,ファロー四徴症,
動脈管開存,大血管転移,大動脈狭窄
21
5.24(金)
3
近 藤 福 雄
教授
(病病)
22
5.24(金)
4
川 本 雅 司
教授
(溝・病)
23
5.28(火)
1
石 田 康 生
炎症 3
免疫病、移植拒否反応、アレルギー、自己免疫疾患
(全身性、臓器特異)について説明できる。
KW: 自己抗体,SLE,PN,RA,橋本病,Sjogren症候群,GVHD
教授 (ち・病理)
症例示説 1
循環器、炎症
具体的な症例の中で病変を理解する。
腫瘍学特論 1
1. 腫瘍の定義が説明できる。
2. 良性腫瘍と悪性腫瘍の違いを説明できる。
3. 腫瘍組織の構造を説明できる。
4. 腫瘍の分類を説明できる。
KW:非統御性,自律性,寄生性,無目的増殖,遺伝子異常,
良性腫瘍,悪性腫瘍、腫瘍形態,細胞・構造異型,
上皮性腫瘍,非上皮性腫瘍,腺腫,腺癌,扁平上皮癌,肉腫
Ⅲ-13
№
24
25
26
27
28
29
30
31
32
実施日
5.28(火)
5.30(木)
5.30(木)
5.31(金)
5.31(金)
6.3(月)
6.3(月)
6.4(火)
6.4(火)
時限
2
1
2
1
2
1
2
1
2
担 当 者 名
石 田 康 生
教授 (ち・病理)
笹 島 ゆ う 子 准教授
笹 島 ゆ う 子 准教授
笹 島 ゆ う 子 准教授
田 中 文 彦
行 動 目 標
腫瘍学特論 2
1. 上のつづき
2. 細胞増殖・制御異常を腫瘍発生に関連付けて説明できる。
3. 腫瘍発生のチャートを理解する。
(病病)
腫瘍学特論 3
1. 腫瘍の進展様式を説明できる。
2. がんの進行度を説明できる。
KW:浸潤,転移 (血行性,リンパ行性,播種),悪液質,病的骨折,
圧迫,狭窄症状,機能性腫瘍,早期癌と進行癌,上皮内癌,
浸潤癌,TNM分類
(病病)
腫瘍学特論 4
1.腫瘍の組織診断の原則を理解している。
2.腫瘍の細胞診の原則を理解している。
3.悪性腫瘍細胞を見て指摘できる。
4.我が国の悪性腫瘍の疫学の要点を説明できる。
KW:細胞異型,構造異型,核異型,大型の核小体,mitosis,
多核巨細胞,癌死亡統計
(病病)
腫瘍学特論 5
1. 腫瘍の発生機序を内因と外因にわけて説明できる。
2. 主要な外因、内因による腫瘍の発生機序を説明できる。
KW:増殖因子,因子受容体,シグナル伝達,転写因子,
細胞周期,癌遺伝子,癌抑制遺伝子,
遺伝子異常 (増幅,欠損,点異変),ウイルス遺伝子
教授 (医療・臨)
腫瘍学特論 6 小児の固形腫瘍
1.代表的な固形小児癌を臨床病理学的に説明できる。
2.小児癌の遺伝子を説明できる。
KW:網膜芽細胞腫,神経芽腫,Wilms' 腫瘍, 肝芽腫,
RB遺伝子,N-myc, WT1
長 尾 俊 孝講師(非) (病理)
病理学特論 1 頭頚部の病理
1. 鼻腔、副鼻腔、咽頭の炎症性疾患および腫瘍を理解する。
2. 喉頭腫瘍および腫瘍様病変が説明できる。
3. 唾液腺腫瘍の分類および臨床病理学的特徴を理解する。
KW : 上顎癌、鼻腔悪性リンパ腫、喉頭癌、乳頭腫、多形腺腫、
Warthin腫瘍、唾液腺悪性腫瘍
川 本 雅 司
病理学特論 2 脳腫瘍
1. 脳,脊髄,末消神経の解剖,組織構造を理解する。
2. 主な良性・悪性腫瘍を列挙し臨床病理学的特徴を説明できる。
KW:星細胞腫,希突起膠腫,膠芽腫,髄芽腫,髄膜腫,
下垂体腫瘍,奇形腫群腫瘍
教授
(溝・病)
笹 島 ゆ う 子 准教授 (病病)
病理診断学特論 1
診療における病理診断
KW:生検,手術検体診断,迅速診断,細胞診,剖検,CPC,
特殊染色,免疫染色,免疫組織化学
宇 於 崎
(病理)
病理診断学特論 2
分子病理診断学
腫瘍、感染症の病理診断への分子生物学的手法の応用について
例を挙げて説明できる。
KW:遺伝子再構成、染色体相互転座、遺伝子増幅、キメラ遺伝子、
PCR法、FISH法、ISH法、Southern blot法
宏
教授
33
6.5(水)
1
星 本 和 種
講師
(病病)
病理学特論 3
腎、泌尿器の病理 腎、腎盂・尿管、膀胱、前立腺、精巣の病理を理解する。
KW:腎盂腎炎、腎細胞癌、尿路上皮癌、膀胱炎、前立腺炎、
前立腺肥大症、前立腺癌、精巣腫瘍
34
6.5(水)
2
福 里 利 夫
教授
(病理)
症例示説 2 CPC
臨床各科の臨床医と病理医が共同で患者の疾患や病態の
解明にあたる過程を理解する。
Ⅲ-14
法 医 学
法
医
野
上
学
講
座
誠 教 授 科目の位置づけ
臨床医として、死体検案に必要な事項を習得する。
一般教育目標
法医学は,医学的解明,助言を必要とする法律上の案件,事項について,科学的で公正な医学的
判断をくだすことによって,個人の基本的人権の擁護,社会の安全,福祉の維持に寄与することを目的
とする社会医学である。死体検案、死因の判定など、臨床医として必要な法医学的事項を概説する。
評価方法・評価基準
本試験80%および出席20%により評価する予定であるが、比率は変更がありうる。学習態度の悪い
学生は減点の対象とする。授業態度には特に注意すること。
準備学習の内容
解剖学、生理学及び、外傷、内因性急死についての臨床医学の知識が必須の前提条件となる。
教科書・参考書等
教科書: 指定なし。
参考書: 検死ハンドブック(高津光洋著,南山堂)
法医診断学(錫谷徹著,南江堂)
Ⅲ−15
№
実施日
時限
担 当 者 名
1
1.10(金)
3
野 上
誠
教授
(法医)
法医学とは,死と異状死体,死体検案制度
KW:死,脳死,異状死体,監察医制度,死体解剖保存法
2
1.10(金)
4
野 上
誠
教授
(法医)
死体現象
KW:早期死体現象,体温降下,死斑,死体硬直,角膜混濁,
乾燥,晩期死体現象,自己融解,腐敗,永久死体
3
1.16(木)
1
野 上
誠
教授
(法医)
死後経過時間の推定、生活反応、創傷(1)
KW:創傷,創傷による死因,ショック,表皮剥脱,皮下出血,
裂創,挫創,デコルマン,切創,刺創,割創
4
1.16(木)
2
野 上
誠
教授
(法医)
創傷(2)
KW:硬膜外血腫,硬膜下血腫,くも膜下出血,脳挫傷,
びまん性脳損傷,頭部外傷,胸部外傷,腹部外傷,
交通外傷,銃創
5
1.16(木)
4
野 上
誠
教授
(法医)
創傷(3),窒息(1)
KW:窒息,縊死,絞死,扼死,鼻口閉塞,圧死
6
1.17(金)
3
野 上
誠
教授
(法医)
窒息(2)
KW:溺死
7
1.17(金)
4
野 上
誠
教授
(法医)
異常温度による障害,電気による障害,飢餓,嬰児殺,白骨死体
KW:焼死,凍死,電流班,電撃死,飢餓,嬰児殺
8
1.23(木)
1
野 上
誠
教授
(法医)
突然死
KW:突然死,内因性急死
行 動 目 標
9
1.23(木)
2
野 上
誠
教授
(法医)
中毒
薬物や毒物の抽出,検出,同定の原理,主な中毒物質について
KW:ガスクロマトグラフィー,液クロマトグラフィー,質量分析,
分光光度法,薬物中毒
10
1.24(金)
3
野 上
誠
教授
(法医)
物体検査
KW:物体検査,血液型,DNA型
11
1.24(金)
4
野 上
誠
教授
(法医)
医師法その他の医師をめぐる法律
KW:医師法
Ⅲ-16
統 合 実 習
担当責任者
斧
康
雄
教 授
科目の位置づけ
統合実習は、生化学,生理学,微生物学,薬理学,病理学,法医学および衛生学公衆衛生学の講義内容を、
実習を通じて体験的に理解をさせ、将来直面するであろう臨床的諸問題を解決するため、各テーマのもとに、医
学における論理的な思考や知識の統合能力などいわゆる問題解決型の能力を養わせる。
一般教育目標
少人数グループの学生が同一担当教員の指導のもとに,能動的に学習に取り組み,しかも担当教員との緊密
な相互関係を維持しながら実習テーマに関連する統合的知識および基本的実験技術を習得することによって,
医学に関する論理的思考能力,実験データの解析・考察能力,知識の統合能力,問題解決能力および発表能
力を培うことを目標とする。
基礎医学系および社会医学系の各講座から提出された実習テーマについて,10名程度の小グループに分か
れた学生が特定の担当教員の指導のもとに実習(実験,観察,演習等)を行うとともに,テーマによっては関連す
る病態面や臨床面について臨床医学系を含む関連領域の教員による講義や標本・画像等の供覧を受ける。学
生は実験データならびに与えられた知識,情報を統合してレポートにまとめ,発表会において発表し,討論(質疑
応答)を行う。
評価方法・評価基準
実習テーマごとに出席率,実習態度,小テスト,レポート発表内容などに基づいて,統合的に評価する。評価
は各回ごとに行い,原則として各講座の実習の平均点を統合実習の成績とする。ただし,正当な理由もなく,1つ
でも極端に出席率および成績が悪い担当講座の評価がでた場合,統合実習の評価として認定するかどうかにつ
いては,統合実習責任者会議を開いて検討し,未認定とする場合がある。期末試験は行わない。
準備学習の内容
事前に実習書が配布されたら、日程に沿ったテーマと内容に目を通し、分からない用語等は教科書・参考書を
調べて把握しておく。あらかじめ講義内容をさらっておくことも重要である。
教科書・参考書等
1.実習の回数と時間数: 年間を通して3回行う。各回をさらに2部に分け,連続2週間の3Pと4P,
合計8日間,16コマの時間数となる。ただし,生化学と生理学は1P∼4P(全日),合計5日間,
20コマの時間数となる。
2.グループ(コース)分け:クラス全員を12グループ(1グループ約10名)に分ける。
各グループとも共通して,生化学,生理学,微生物学,薬理学,病理学,法医学および衛生学公
衆衛生学の7科目の実習は必ず1回ずつ受けることになる(同一科目であっても実習テーマと担任
教員は異なることがある)。ただし,法医学および衛生学公衆衛生学の科目は1クール(8回)を前半
(4回)と後半(4回)に分け,法医学および衛生学公衆衛生学の科目の実習を受ける。
3.担当講座: 生化学,生理学,微生物学,薬理学,病理学,法医学および衛生学公衆衛生学。
4.担当教員: 上記の講座の教員1名が原則として1グループ・1テーマを担当し,実習の企画,準備
および指導を行う。ただし,実習テーマによっては複数の教員が複数グループを共同で担当する。
5.実習の内容: 実習テーマに直接関係する説明や実験・演習などのほかに,テーマによっては関連
する病態や臨床面について理解を深めさせるために,臨床医学系を含む関連領域の教員による
講義や標本・画像等の示説も適宜実施される。これらの実習,講義等は第6日までに終了し,第7
日はレポート作成・発表準備に当て,第8日(最終日)にはグループごとまたは複数グループ合同
の発表会を開き,口頭発表と討論(質疑応答)を行う。生化学,生理学,法医学および衛生学公
衆衛生学については講座の指示に従う。
6.各科目の教科書と参考書は、それぞれの授業に準じるが、実習の際にあらかじめ指示する。
Ⅲ-17
実 習 日 程 表
回
第1日
第2日
第3日
第4日
第5日
第6日
第7日
第8日
Ⅰ-1 4月11日(木) 4月12日(金) 4月15日(月) 4月16日(火) 4月17日(水)
Ⅰ-2 4月18日(木) 4月19日(金) 4月22日(月) 4月23日(火) 4月24日(水)
Ⅱ-1 6月17日(月) 6月18日(火) 6月19日(水) 6月20日(木) 6月24日(月) 6月25日(火) 6月26日(水) 6月27日(木)
Ⅱ-2 7月16日(火) 7月17日(水) 7月18日(木) 7月19日(金) 7月22日(月) 7月23日(火) 7月24日(水) 7月25日(木)
Ⅲ-1 10月15日(火) 10月16日(水) 10月17日(木) 10月18日(金) 10月21日(月) 10月22日(火) 10月23日(水) 10月24日(木)
Ⅲ-2 11月25日(月) 11月26日(火) 11月27日(水) 11月28日(木) 12月2日(月) 12月3日(火) 12月4日(水) 12月5日(木)
科目別担当グループ
実 習 ・ 科 目
Ⅰ-1
Ⅰ-2
生化学
生理学
①②③
④⑤⑥
⑦⑧⑨
⑩⑪⑫
⑦⑧⑨
⑩⑪⑫
①②③
④⑤⑥
Ⅱ-1
Ⅱ-2
微生物学
薬理学
①②③
④⑤⑥
⑦⑧⑨
⑩⑪⑫
⑦⑧⑨
⑩⑪⑫
①②③
④⑤⑥
Ⅲ-1
Ⅲ-2
衛公・法医
病理学
⑦⑧⑨
⑩⑪⑫
①②③
④⑤⑥
①②③
④⑤⑥
⑦⑧⑨
⑩⑪⑫
グループ別履修科目一覧
①
② ③
④ ⑤
⑥ ⑦
⑧ ⑨
⑩ ⑪
⑫
Ⅰ-1
化 化
化 化
化 化
理 理
理 理
理 理
Ⅰ-2
理 理
理 理
理 理
化 化
化 化
化 化
Ⅱ-1
微 微
微 微
微 微
薬 薬
薬 薬
薬 薬
Ⅱ-2
薬 薬
薬 薬
薬 薬
微
微 微
微 微
Ⅲ-1
病 病
病 病
病 病 法/公 法/公 法/公 法/公 法/公 法/公
Ⅲ-2
法/公 法/公 法/公 法/公 法/公 法/公
化:生化学,
微
病 病
病 病
病 病
理:生理学, 微:微生物学, 薬:薬理学, 病:病理学
法/公:法医学/衛生学公衆衛生学 法/公は前半(第1週目)と後半(第2週目)に分かれる。
Ⅲ-18
グループ
①,②,③,④,⑤,⑥
⑦,⑧,⑨,⑩,⑪,⑫
第Ⅰ-1回
生化学
生理学
4月11日(木)
∼
4月17日(水)
ヒト負荷試験と臨床化学的定量
神経,心臓,運動
岡崎,飯塚,久樹,前場,
安達,諏佐,堀
桜井,工藤,吉岡,大野,
磯尾,村部,福田,亀田
第Ⅰ-2回
生理学
生化学
4月18日(木)
∼
4月24日(水)
神経,心臓,運動
ヒト負荷試験と臨床化学的定量
桜井,工藤,吉岡,大野,
磯尾,村部,福田,亀田
岡崎,飯塚,久樹,前場,
安達,諏佐,堀
微生物学
薬理学
第Ⅱ-1回
6月17日(月)
∼
6月20日(木)
6月24日(月)
∼
6月27日(木)
感染(微生物・寄生虫)と免疫
治療薬情報・薬物相互作用
斧,祖母井,菊地,丹生,永川,
上田,中野(竜),中野(章),鴨志田,和田
中木,渡部,青山,松村,内海,木下
第Ⅱ-2回
薬理学
微生物学
治療薬情報・薬物相互作用
感染(微生物・寄生虫)と免疫
中木,渡部,青山,松村,内海,木下
斧,祖母井,菊地,丹生,永川,
上田,中野(竜),中野(章),鴨志田,和田
7月16日(火)
∼
7月19日(金)
7月22日(月)
∼
7月25日(木)
病理学
第Ⅲ-1回
10月15日(火)
総論,腫瘍,循環,炎症,感染,腎
∼
10月18日(金)
10月21日(月)
福里,近藤,宇於崎,笹島,高橋(芳),
∼
星本,森田,阿曽,石田,渡邉,熊谷,副島
10月24日(木)
法医学
医療情報
個人識別,中毒,
死体検案書作成
統計分析と情報検索
野上,山田
高木,
岩永,古川 他
第Ⅲ-2回
法医学
医療情報
病理学
11月25日(月)
∼
11月28日(木)
12月 2日(月)
∼
12月 5日(木)
個人識別,中毒,
死体検案書作成
統計分析と情報検索
総論,腫瘍,循環,炎症,感染,腎
野上,山田
高木,
岩永,古川 他
福里,近藤,宇於崎,笹島,高橋(芳),
星本,森田,阿曽,石田,渡邉,熊谷,副島
*Ⅰ-1回,Ⅰ-2回は終日(1P∼4P)
*Ⅱ-1回,Ⅱ-2回,Ⅲ-1回,Ⅲ-2回は午後(3P∼4P)
*病理学のみ別日に確認試験:10月25日(金)2P、12月6日(金)2P
Ⅲ-19
統 合 講 義 (内分泌・代謝)
担当責任者
木
下
誠
教 授
科目の位置づけ
内分泌疾患はホルモンの異常を介して、代謝疾患は血糖,脂質などの異常を介して、全身の臓器に障
害をきたす疾患群である。内分泌・代謝疾患を理解するためには、生理的な状態でのホルモンや血糖
などの調節機構や、各臓器に対する作用を理解しておく必要がある。これらの基礎を理解した上で、疾
患の病態生理を勉強することにより、学習効果が高まる。
内分泌代謝疾患は上記のように全身の臓器に影響を及ぼす疾患であるため、その基礎的な知識は臨
床医学のどの分野においても必要となる。
一般教育目標
各種ホルモンの作用と分泌調節機構の基礎的知識を基に,体のホメオスターシスを保つ上でのそれぞ
れの役割と相互作用を理解する。
代謝異常と病態生理との関連を理解し,診断と治療に必要な基礎知識と判断力を修得する。
内分泌疾患と代謝疾患の特徴を理解し,疫学,病因,病態,診断,治療についての系統的基礎知識と
判断力を修得する。
評価方法・評価基準
最終筆記試験を主体として評価する。出席率,学習態度,レポートは,最終試験の加点,減点の資料
として用いる。
準備学習の内容
本科目をよりよく理解するためにはこれまで修得してきた基礎科目の知識が必須である。特に生理学・
生化学の知識は内分泌・代謝疾患の病態生理を理解する上で十分に修得しておく必要がある。
教科書・参考書等
教科書: 新臨床内科学 第9版 監修:高久 史麿/尾形 悦郎/黒川 清/矢崎 義雄 医学書院
標準外科学 第11版 監修:松野正紀 医学書院
参考書:内科学 第8版 杉本恒明・小俣政男編,朝倉書店
講義録 内分泌・代謝学 寺本民生、片山茂裕 Medical View
Ⅲ−20
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
1
5.28(火)
3
石 川 敏 夫 准教授 (内科)
2
5.28(火)
4
石 川 敏 夫 准教授 (内科)
3
5.29(水)
1
冲 永 寛 子
4
5.29(水)
3
片 上 秀 喜 准教授
(3内)
5
5.29(水)
4
片 上 秀 喜 准教授
(3内)
6
6.3(月)
3
井 上 大 輔 准教授
(3内)
7
6.4(火)
3
石 川 敏 夫 准教授 (内科)
8
6.7(金)
1
片 上 秀 喜 准教授
教授
(内科)
(3内)
内分泌代謝総論
1.内分泌系の役割について理解する。
2.ホルモンの種類と作用機序について述べることができる。
3.ホルモンの生合成,分泌調節,代謝について説明できる。
4.内分泌疾患の原因と種類について述べることができる。
KW:ペプチドホルモン,ステロイドホルモン,ホルモン受容体,
フィードバック機構,ホルモン過剰症,ホルモン欠乏症,
ホルモン不応症
甲状腺疾患(1)
1.甲状腺機能検査について説明できる。
2.甲状腺ホルモン中毒症(thyrotoxioosis)の症状,原因疾患,
鑑別診断について説明できる。
123
KW:(free)T3,(free)T4,TSH,TBG,甲状腺 I摂取率,TBII,
TRAb,TSAb,サイログロブリン,バセドウ氏病
甲状腺疾患(2)
1.甲状腺ホルモン作用低下状態について,その症状,原因疾患,
鑑別診断を説明できる。
2.各種甲状腺炎について説明できる。
KW:橋本病,慢性甲状腺炎,亜急性甲状腺炎,無痛性甲状腺炎,
抗Tg抗体,抗TPO抗体
間脳下垂体疾患 (1)
1.視床下部・下垂体ホルモンの生理作用,分泌調節,
血中動態について説明できる。
2.下垂体機能検査法の種類,検査の進め方,結果の解釈を理解
する。
3.主要な下垂体腺腫の病因,症状,診断,治療について述べる
ことができる。
4.視床下部腫瘍と視床下部症候群:主としてCNS胚細胞腫,
頭蓋咽頭腫について述べることができる。
KW:Gsα変異,MEN1, PRKAR1A遺伝子変異,AIP遺伝子変異,
GHRH,ソマトスタチン,ドーパミン,CRH,TRH,GnRH,
成長ホルモン,プロラクチン,ACTH,TSH,LH,FSH,
CNS胚細胞腫,中枢性性早熟症,Kallmann症候群,
頭蓋咽頭腫,視床下部症候群(視野・視力異常などを含む)
間脳下垂体疾患(2)
1.先端巨大症・下垂体性巨人症:疾患の疫学,natural history,
診断,治療について述べることができる.
2.高プロラクチン血症の病因,症状,診断,治療について述べる
ことができる
3.Cushing症候群のの鑑別診断:Cushing病,異所性ACTH産生
症候群の診断と治療について述べることができる。
4.下垂体機能低下症:診断と主要な疾患について述べることが
できる。
KW:TSH産生腫瘍(SITSH),Cushing病,Nelson症候群,
高プロラクチン血症,プロラクチノーマ,無月経乳汁漏出症候
群,
下垂体機能低下症,Sheehan症候群,octreotide LAR
副腎髄質疾患
1.褐色細胞腫について説明できる。
KW:褐色細胞腫,尿中メタネフリン,131I−MIBGシンチ,MEN,
ret遺伝子
下垂体後葉,水電解質代謝
1.尿崩症の病因,診断,多尿をきたす疾患の鑑別,治療について
述べることができる。
2.ADH不適合分泌症候群(SIADH)の病因,病態生理,症状,
診断,治療について述べることができる。
3.体液の恒常性の維持と組成の異常の成因,病態生理,治療に
ついて述べることができる。
KW:中枢性尿崩症,多尿,ADH不適合分泌症候群(SIADH),
浸透圧,脱水,浮腫,低Na血症,高Na血症
甲状腺疾患(3):甲状腺腫瘍,特に甲状腺乳頭癌を中心に
1.甲状腺腫瘍の診察:視診と触診所見のとりかた.実技あり.
2.甲状腺腫瘍の病因,分類:形態と遺伝子変異症(RET変異)
3.甲状腺分化癌と未分化癌(UTC)の診断:甲状腺エコー,
吸引細胞診(FNAB)と特異的腫瘍マーカー
KW:七条分類,MENIIA, MEN IIB, FMTC(家族性髄様癌),
サイログロブリン,穿刺吸引細胞診ABC(FNAB),
ヒトTSH刺激下の131-I シンチグラフィー,ヒトTSH刺激下の
131-I 外来ablation療法,UTCと腫瘍随伴兆候
Ⅲ-21
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
9
6.7(金)
2
藤 森
新
教授
(内科)
10
6.11(火)
1
江 藤 一 弘
教授
(内科)
11
6.11(火)
2
江 藤 一 弘
教授
(内科)
12
6.18(火)
1
原
13
6.18(火)
2
原
14
6.19(水)
1
木 下
誠
教授
(内科)
15
6.26(水)
1
岡
亮
教授
(3内)
眞
崎
純 准教授
(4内)
眞 純 准教授
(4内)
痛風・高尿酸血症
1.高尿酸血症と痛風の成因分類を述べることができる。
2.痛風の臨床症状を列挙できる。
3.痛風の治療法を述べることができる。
KW:プリン代謝,産生過剰型,排泄低下型,
Lesch-Nyhan症候群,アロプリノール,プロベネシド
糖尿病の診断
糖尿病の成因(発症機序)と病態(病期)について述べること
ができる。
糖尿病に関する指標について述べることができる。
病歴聴取のポイントについて述べることができる。
身体所見のポイントについて述べることができる。
診断のための検査について述べることができる。
境界型糖尿病とメタボリックシンドロームについて述べること
ができる。
特定健診・特定保健指導の概要について述べることができる。
KW:インスリン分泌、インスリン作用、インスリン抵抗性、HbA1c、
グリコアルブミン、1,5-AG、インスリン分泌指数、HOMA-R、
空腹時血糖、随時血糖、75g OGTT、GAD抗体、尿蛋白、
尿ケトン体、インスリン依存状態、インスリン非依存状態、
1型糖尿病、2型糖尿病、ミトコンドリア異常症、妊娠糖尿病、
メタボリックシンドローム
糖尿病の治療
治療目標とコントロール指標について述べることができる。
食事療法について述べることができる。
運動療法について述べることができる。
経口薬治療について述べることができる。
インスリン療法について述べることができる。
合併する高血圧・脂質異常症の薬物療法について述べること
ができる。
大規模臨床試験の概要について述べることができる。
KW:標準体重、BMI、患者教育、エネルギー摂取量、食品交換表、
消費エネルギー、スルホニル尿素薬、
速効型インスリン分泌促進薬、α-グルコシダーゼ阻害薬、
ビグアナイド薬、チアゾリジン薬、DPP-4阻害薬、
GLP-1アナログ薬、インスリン製剤(超速効型、速効型、混合型、
中間型、 持効型)、BOT、強化療法、血糖自己測定、DCCT、
UKPDS、Kumamoto study
糖尿病の合併症
1.糖尿病の合併症を挙げることができる。
2.網膜症の病期および病期に応じた治療方針について
述べることができる。
3.腎症の病期および病期に応じた治療方針について
述べることができる。
4.糖尿病に合併する虚血性心疾患の特徴と、予防のための
治療方針について述べることができる。
KW: 細小血管症、大血管症、足病変、閉塞性動脈硬化症、
レーザー光凝固、AGE、VEGF、輸入細動脈、輸出細動脈、GFR
糖尿病性昏睡・低血糖
1.糖尿病性昏睡の鑑別診断を挙げることができる。
2.ケトアシドーシスと非ケトン性高浸透圧性昏睡の鑑別および
それぞれの治療について説明できる。
3.低血糖の症状および原因の鑑別を説明できる。
KW: ケトアシドーシス、アニオンギャップ、血漿浸透圧、インスリノーマ
高脂血症
1.高脂血症の臨床的意義を述べることができる。
2.リポ蛋白代謝経路を述べることができる。
3.原発性高脂血症の種類とその原因を述べることができる。
4.二次性高脂血症を起こす疾患を列挙できる。
KW:粥状動脈硬化症,カイロマイクロン,VLDL,LDL,HDL,
コレステロール逆転送系,家族性高コレステロール血症,
LDL受容体,HMGCoA還元酵素阻害薬,プラーク
マクロファージ,中膜平滑筋細胞,内皮細胞
副甲状腺疾患
1.Ca代謝とその調節機構について説明できる。
2.高Ca血症,低Ca血症の症状,原因疾患,鑑別診断治療について
説明できる。
KW:PTH,PTHrP,1,25(OH)2D,原発性副甲状腺機能亢進症,
悪性腫瘍に伴う高Ca血症,特発性副甲状腺機能低下症,
偽性副甲状腺機能低下症
Ⅲ-22
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
16
6.26(水)
2
岡
17
6.28(金)
3
井 上 大 輔 准教授
(3内)
18
6.28(金)
4
井 上 大 輔 准教授
(3内)
19
7.3(水)
3
磯 谷 周 治
(泌尿)
20
7.3(水)
4
山 崎 一 人 准教授 (ち・病理)
21
7.11(木)
3
木 下
誠
教授
(内科)
22
7.11(木)
4
福 島 純 一
講師
(非)
(病理)
崎
亮
教授
講師
(3内)
多発性内分泌腫瘍,異所性ホルモン症候群,他
1.多発性内分泌腫瘍の病因,病型とその遺伝子異常,症状,
診断,治療について述べることができる。
2.異所性ホルモン症候群の種類と産生ホルモン,病態生理,
症状,診断,治療について述べることができる。
KW:多発性内分泌腺腫症(MEN)I型,(MEN)Ⅱ型,
MEN−1遺伝子,RET遺伝子,異所性ホルモン症候群,
異所性ホルモン産生腫瘍
副腎皮質疾患(1)
1.副腎皮質で産生されるステロイドホルモンについて説明できる。
2.副腎皮質機能低下症の病因、病態生理、診断、治療について
述べることが出来る。
KW:コルチゾール、アルドステロン、性ホルモン、Addison病、
急性副腎不全、副腎皮質ホルモン補充療法
副腎皮質疾患(2)
1.Cushing症候群の病因、病型鑑別、病態生理、診断、治療
について述べる事ができる。
2.アルドステロン分泌異常症の病因、病型鑑別、診断、治療
について述べる事ができる。
KW:異所性ACTH産生腫瘍、デキサメタゾン抑制試験、
原発性アルドステロン症、続発性アルドステロン症、
Liddle症候群
副腎疾患の外科治療
1.副腎の腫瘍性疾患について述べる事ができる。
2.副腎腫瘍の外科的治療の適応と、術式の選択について
述べる事ができる
3.副腎腫瘍の外科治療の際の合併症、治療後の補助療法
について述べる事ができる
KW:クッシング症候群、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫
異所性ACTH産生腫瘍、腹腔鏡下副腎摘出術、
副腎ホルモン補充療法
内分泌疾患の病理
1.下垂体の組織像,腫瘍性疾患, 非腫瘍性疾患を説明できる。
2.甲状腺の組織像,腫瘍性疾患, 非腫瘍性疾患を説明できる。
3.副腎のの組織像,腫瘍性疾患, 非腫瘍性疾患を説明できる。
KW:ラトケ嚢胞, 下垂体腺腫,頭蓋咽頭腫,甲状腺腫,
甲状腺炎(亜急性,慢性),甲状腺癌(乳頭癌,濾胞癌,
髄様癌,未分化癌), 副甲状腺腫,副腎皮質腺腫,
副腎皮質癌,褐色細胞腫
肥満症
1.肥満の定義を述べることができる。
2.肥満をきたすメカニズムを述べることができる。
3.肥満の合併を列挙できる。
4.内臓脂肪型肥満について説明できる。
KW:BMI,インシュリン抵抗性,メタボリックシンドローム, レプチン,
アディポサイトカイン,皮下脂肪,内臓脂肪,二次性肥満
代謝性疾患の病理
1.変性疾患の病理学的分類をし,その説明ができる。
2.膵内分泌腺の組織,腫瘍を説明できる。
3.糖尿病と肥満の病理を説明できる。
KW:蛋白(脂肪,糖質)変性,アミロイドーシス,
コンゴーレッド染色,黄色腫,痛風結節,
Zollinger−Ellison症候群,McCune-Albright症候群,
ランゲルハンス島腫瘍
Ⅲ-23
統 合 講 義 (消化管)
担当責任者
久
山
泰
教 授
科目の位置づけ
臨床の場で消化管疾患は最も一般的な疾患であり、その患者数多い。
食道、胃、大腸等の疾患の基本を学び、内科・外科両領域の幅広い臨床知識を身につける。
一般教育目標
主要な消化管疾患について,病因,病態生理,症候,検査所見,診断,鑑別,治療,予後を把握
し,
各疾患の全体像を知り,臨床応用のための基礎的知識を習得する。
評価方法・評価基準
各講義毎に均等に出題される問題によって評価する。本試験で総合評価する。
出席は毎時間調査し,出席が基準に満たないものは受験資格を失う。
準備学習の内容
授業前に講義資料を一読しておき、さらに講義中にテキストに新しい知識を追加していくことが重要
である。
教科書・参考書等
教科書: 高久史麿,尾形悦郎監修 新臨床内科学 第7版 医学書院
松野正紀,北島政樹,加藤治文編集 標準外科学 第10版 医学書院
参考書: 上田英雄,武内重五郎編 内科学 第5版 朝倉書店
杉町圭蔵編 Text外科学 南山堂
吉利 和監修 内科診断学 改訂第8版 金芳堂
新病理学総論・各論 南山堂
エッセンシャル病理学 医歯薬出版
Ⅲ−25
№
実施日
時限
担 当 者 名
1
6.5(水)
3
笹 島 ゆ う 子 准教授 (病病)
<食道1 食道の病理>
食道の疾患を組織学と関連づけて述べることができる。
KW:バレット食道,食道腫瘍
市 ノ 川 義 美 准教授 (形・口)
<口腔1>
齲歯,歯周組織炎とその続発疾患および口腔,顎骨,唾液腺など
の口腔機能に係わる諸種疾患について述べることができる。
KW:唇裂,口蓋裂,口腔・口角・舌の炎症,アフタ性口内炎,
急性ヘルペス性口内炎,鵞口瘡,白板症,口腔・口唇の癌,
舌癌,齲歯,歯周病,蜂窩織炎,骨髄炎,副鼻腔炎,
口腔乾燥症,粘液嚢胞,がま腫,唾液腺炎,唾石症,
唾液腺腫瘍
市 ノ 川 義 美 准教授 (形・口)
<口腔2>
口腔,顔面領域の諸種疾患について,治療方針,手術法,術後
管理などを学び,臨床問題解決の一助になるような知識を述べ
ることができる。
KW:唇裂,口蓋裂,口腔・口角・舌の炎症,アフタ性口内炎,
急性ヘルペス性口内炎,鵞口瘡, 白板症,
口腔・口唇の癌,舌癌,齲歯,歯周病,蜂窩織炎,骨髄炎,
副鼻腔炎,口腔乾燥症,粘液嚢胞,がま腫,唾液腺炎,
唾石症,唾液腺腫瘍
福 島 亮 治
<消化管の構造と機能1 胃・十二指腸>
胃,十二指腸の動静脈支配を述べることができる。
胃,十二指腸の壁の構造とリンパ系について述べることができる。
胃の機能,胃液分泌機序および消化管ホルモンとの関係の要点
を述べることができる。
KW:胃,十二指腸の構造,脈管系,神経系,運動,消化,胃液,
十二指腸液の分泌,消化管ホルモン
2
3
4
5
6
6.5(水)
6.7(金)
6.7(金)
6.12(水)
6.12(水)
4
3
4
1
2
教授
行 動 目 標
(外科)
池 田 佳 史 准教授 (外科)
<消化管の構造と機能2 口腔・頸部・食道>
口腔,頸部,食道の構造を述べることができる。
嚥下運動について述べることができる。
KW:歯,舌,唾液腺,口蓋,扁桃,耳管,上中下咽頭,咬合,
咀しゃく,食塊形成,唾液消化,嚥下,食道の構造,
脈管系,神経系,運動,内圧
久
(内科)
<食道2 良性食道疾患>
逆流性食道炎および胃食道逆流症の病因・症状・診断方法・
治療方針を述べることができる。
食道静脈瘤・Mallory-Weiss 症候群の病因・病態生理・治療
方針を述べることができる。
KW:逆流性食道炎,食道裂孔ヘルニア,食道潰瘍,
Barrett食道,食道静脈瘤,Mallory-Weiss症候群,
食道カンジダ症,食道異物,食道マノメトリー,
膠原病の食道病変
山
泰
教授
7
6.13(木)
1
池 田 佳 史 准教授 (外科)
<食道3 食道腫瘍>
食道悪性腫瘍および良性腫瘍の疫学・原因・症状・診断
方法・治療方針を述べることができる。
KW:食道扁平上皮癌,食道腺癌,悪性黒色腫,食道肉腫,
食道平滑筋腫,食道ポリープ,顆粒細胞腫,ヨード染色,
内視鏡的粘膜切除術
8
6.13(木)
2
池 田 佳 史 准教授 (外科)
<食道4 食道腫瘍の外科治療>
食道腫瘍の治療についてその選択肢を述べることができる。
KW:食道癌,食道良性腫瘍
福 島 亮 治
<食道5 良性食道疾患の外科治療>
食道アカラシアの外科的治療を述べることができる。
食道憩室,突発性食道破裂等の外科治療について述べることが
できる。
KW:同上(食道1)
9
6.14(金)
3
教授
(外科)
Ⅲ-26
№
実施日
時限
10
6.17(月)
2
11
12
6.21(金)
6.21(金)
3
4
担 当 者 名
久
山
泰
福 島 亮 治
福 島 亮 治
教授
教授
教授
行 動 目 標
(内科)
<胃・十二指腸1 消化性潰瘍1>
消化性潰瘍の疫学,症状,病態生理,病因を述べることができる。
KW:胃潰瘍,十二指腸潰瘍,H.pylori,NSAID
(外科)
<胃・十二指腸2 胃腫瘍の外科治療1>
胃癌、胃肉腫の外科治療の原則を述べることができる。
胃癌に対する手術の原則、術式を列挙し,その概要を述べること
ができる。
KW:胃癌,胃肉腫
(外科)
<胃・十二指腸3 胃腫瘍の外科治療2 胃切除後遺症>
胃癌術後合併症、術後障害について説明できる。
胃癌術後補助療法の概要を述べることができる。
胃癌の予後について説明できる。
KW:胃癌,胃肉腫
13
6.24(月)
2
久
泰
教授
(内科)
<胃・十二指腸4 消化性潰瘍2>
消化性潰瘍の検査,診断,内科的治療,予後,合併症について
述べることができる。
KW:胃癌,胃肉腫,胃良性腫瘍
14
6.28(金)
2
福 島 亮 治
教授
(外科)
<胃・十二指腸5 消化性潰瘍の外科治療>
消化性潰瘍の外科治療について述べることができる。
KW:胃潰瘍,十二指腸潰瘍
(病理)
<胃・十二指腸6 胃の病理>
胃炎の分類と特徴,胃潰瘍の形態学的特徴,過形成ポリープの
特徴について述べることができる。慢性胃炎とピロリ菌感染
および胃粘膜関連リンパ腫の関連について述べることができる。
胃のGroup 分類の概念と胃癌,胃癌の転移について述べる
ことができる。
KW:胃炎,胃潰瘍,ピロリ菌,過形成ポリープ,Group分類,
胃癌,胃粘膜関連リンパ腫
15
7.1(月)
3
山
宇 於 崎
宏
教授
16
7.2(火)
1
山 本 貴 嗣 准教授 (内科)
<胃・十二指腸7 胃炎,胃ポリープ,粘膜下腫瘍,その他>
急性胃炎,AGML,慢性胃炎の概要を述べることができる。
胃ポリープ,胃粘膜下腫瘍の概要を述べることができる。
胃憩室を説明できる。Ménétrier病を説明できる。
KW:急性胃炎,急性胃粘膜病変,慢性胃炎,NUD,胃ポリープ,
胃粘膜下腫瘍,急性胃拡張,Ménétrier病,
胃軸捻消化管異物
17
7.2(火)
2
山 本 貴 嗣 准教授 (内科)
<胃・十二指腸8 胃腫瘍1>
胃癌の疫学,症状,検査,診断について述べることができる。
KW:胃癌
山 本 貴 嗣 准教授 (内科)
<胃・十二指腸9 胃腫瘍2>
胃癌の診断,治療方法,予後について述べることができる。
胃肉腫の概要を述べることができる。
胃良性腫瘍,腺腫について説明できる。
KW:胃癌,胃肉腫,胃良性腫瘍
野澤慶次郎
<消化管の構造と機能3 空回腸・大腸・肛門>
空回腸から肛門までの構造を述べることができる。
消化吸収機能を述べることができる。
排便機能を述べることができる。
KW:空回腸,大腸,肛門の構造,脈管系,神経系,腸の運動,
消化吸収,排便機能
18
19
20
7.4(木)
7.8(月)
7.9(火)
1
3
1
講師
(外科)
松 田 圭 二 准教授 (外科)
<腸1 炎症性腸疾患の外科治療,盲係蹄症候群,短腸症候群>
潰瘍性大腸炎,Crohn病などの炎症性腸疾患の手術適応・
術式・合併症・予後を説明できる。
盲係蹄症候群・短腸症候群について述べることができる。
虫垂炎の診断と治療について述べることができる。
KW:潰瘍性大腸炎,Crohn病,腸結核,盲係蹄症候群,
短腸症候群,虫垂炎
Ⅲ-27
№
21
22
23
24
25
26
実施日
7.9(火)
7.10(水)
7.10(水)
7.11(木)
7.12(金)
7.12(金)
時限
2
担 当 者 名
石原聡一郎
山 崎 一 人 准教授 (ち・病)
山 崎 一 人 准教授 (ち・病)
<腸3 腸の病理2>
大腸過形成性ポリープ,大腸腺腫、大腸癌の形態学的特徴と進展,
および、大腸の非上皮腫瘍について説明できる
大腸癌の発症に関わる遺伝子異常について述べることができる。
KW:大腸過形成性ポリープ,大腸腺腫、大腸癌、
大腸ポリポーシス,非上皮性大腸腫瘍,がん遺伝子
2
松 田 圭 二 准教授 (外科)
<肛門2 痔疾患>
直腸肛門部の解剖を図示できる。
痔核,裂肛,肛門周囲膿瘍,痔瘻の病態,診断,治療について
述べることができる。
KW:痔核,痔瘻,肛門周囲膿瘍,毛巣洞,裂肛
3
講師
加 藤 真 子
(非)
(3内)
<腸4 下痢,便秘,その他の便通異常>
急性下痢,慢性便秘,その他の便通異常の概要を述べることが
できる。
KW:便秘症,下痢症,腸炎
(外科)
<腸5 イレウス>
代表的な急性腹症のひとつであるイレウスの病態を理解
し,治療方針をたてて手術適応を決定することができる。
KW:腸閉塞,腸重積症,腸軸捻症,ヘルニア嵌頓
(外科)
<腸6 腸腫瘍の外科治療1>
大腸癌の疫学について述べることができる。
結腸癌の病態、診断、外科的治療法について述べることができる。
直腸癌の病態、診断、外科的治療法について述べることができる。
KW:結腸癌,直腸癌
(外科)
<腸7 腸腫瘍の外科治療2>
小腸腫瘍の種類とそれぞれの治療法を説明できる。
大腸ポリポーシスの外科的治療を説明できる。
KW:小腸腫瘍,大腸ポリポーシス
3
4
4
野澤慶次郎
1
28
7.16(火)
2
橋口陽二郎
29
7.17(水)
2
石 井 太 郎
30
7.19(金)
2
阿部浩一郎
31
7.22(月)
(外科)
<肛門1 直腸脱・肛門癌,その他の肛門疾患>
直腸脱,MPSの病態を,肛門の解剖的知識と関連づけて説明
できる。
肛門腫瘍を列挙し,治療方針を述べることができる。
KW:直腸脱,肛門癌
<腸2 腸の病理1>
大腸の非腫瘍性疾患、特に、Crohn病と潰瘍性大腸炎の特徴と
形態学的比較を説明できる。
KW: 大腸憩室、偽膜性腸炎,虚血性腸炎,腸結核,
虫垂炎,Crohn病,潰瘍性大腸炎
7.16(火)
27
講師
行 動 目 標
1
橋口陽二郎
阿部浩一郎
講師
教授
教授
病院
(内科)
准教授
助教
助教
<腸8 Crohn病,潰瘍性大腸炎>
Crohn潰瘍性大腸炎の疫学,症状,検査,診断,
内科的治療,予後,合併症について述べることができる。
KW:Crohn病,潰瘍性大腸炎
(内科)
<腸9 腸腫瘍2 腸ポリポーシス,カルチノイド腫瘍>
消化管のポリポーシス,消化管のカルチノイドについて述べる
ことができる。
KW:腸ポリポーシス,大腸腺腫,大腸ポリープ
(内科)
<腸10 吸収不良症候群,蛋白漏出性胃腸症,過敏性腸症候群,
腸憩室,その他の腸疾患,腹膜疾患>
吸収不良症候群および蛋白漏出性胃腸症の病因・症状・
病態生理・診断方法・治療方針,過敏性腸症候群,腸憩室の概要
を述べることができる。
KW:盲管症候群,小腸内細菌増殖症(Bacterial overgrowth)
メネトリエ病,腸リンパ管拡張症,過敏性腸症候群,
大腸憩室性疾患,横隔膜下腫瘍
Ⅲ-28
№
32
33
34
実施日
7.23(火)
7.26(金)
7.26(金)
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
<ヘルニア>
1.ヘルニアの定義,基本的構造,治療の原則を述べることが
できる。
2.鼠径ヘルニアの基本的解剖を述べることができる。
3.鼠径ヘルニアの手術の原則を述べることができる。
KW:外,内鼠径ヘルニア,大腿ヘルニア,ヘルニア門,
ヘルニア嚢
2
福 島 亮 治
1
病院
石 井 太 郎
(内科)
准教授
<腸11 その他の潰瘍性腸疾患>
腸結核,薬物性腸炎などの潰瘍性腸疾患について述べることが
できる。
KW:薬物性腸炎,偽膜性腸炎,腸結核,その他の腸潰瘍
2
病院
石 井 太 郎
(内科)
准教授
<腸12 腸腫瘍1 大腸癌,小腸腫瘍>
小腸の良悪性腫瘍の種類をあげることができる。
大腸悪性腫瘍の疫学,症状,検査,診断,治療方針,予後に
ついてくわしく説明できる。
KW:小腸腫瘍,大腸癌,直腸癌
教授
(外科)
Ⅲ-29
統 合 講 義(神経)
担当責任者
中 込 忠 好
教 授
科目の位置づけ
脳・脊髄・末梢神経に至る神経系全般の症候・診断・治療に関する基本的概念を習得し、臨床実習
に入る前の基礎固めを行う。
一般教育目標
1. 神経系疾患の理解に必須の主要構造と機能,主要症候について理解を深め、主要神経解剖・頭蓋
骨脊椎 解剖と臨床症候・病態および用語を習得する。
2.上記機能解剖学に基づき,神経系疾患の疫学、病因・病態生理,症候,検査,診断,治療について
系統的に学び,主要病態,主要神経疾患の基礎知識を習得する。
3.本院およびちば医療センター・溝口の神経内科・脳神経外科・整形外科・形成外科・薬理学の協力
のもとに頭痛・意識障害・脳ヘルニア・頭蓋内圧亢進・脳死・慢性植物状態・大脳機能障害・脳神経麻
痺・運動麻痺・感覚障害・不随意運動・運動失調症・歩行障害・自律神経障害といった主要病態と,脳
血管障害・脳腫瘍・頭部外傷・脊椎脊髄外傷・末梢神経外傷・脊椎/脊髄疾患・先天奇形・大脳高次
機能障害・認知症・感染症・脱髄/免疫性神経疾患・代謝性疾患・中毒性疾患・遺伝変性疾患・末梢
神経疾患・筋疾患・神経皮膚症候群の主要各論を習得する。
4. 内科疾患に伴う神経障害はここで学習する。また、てんかんについても診断や治療に関する基本的
事項を修得する。
評価方法・評価基準
第1回中間試験(試験範囲:講義No.1‐20)と第2回中間試験(試験範囲:講義No.21‐40)は
おのおの合格点が60点以上とする。この2回の中間試験に対するおのおのの追再試験は
その時点で行わない。最終の定期本試験(試験範囲:講義No.41-60)は,
第1回中間試験・第2回中間試験・定期本試験が1:1:1の割合で評価判定される
(各講義が平等の重さをもっているということ)。授業内に行われる小テスト・レポートは出席点であり、
自筆サインによる出席と整合性のあるものについて出席と判断され,最終判定時に参考資料として
活用される。
定期本試験にて合格点は60点以上で,60点未満を不合格とし追再試験を行う。
追再試験は全講義から満遍なく出題され,その合否も60点とする。
準備学習の内容
脳・脊髄・末梢神経の解剖学・組織学・発生学・生理学・生化学・病理学・免疫学・薬理学・微生物学
的知識は再確認することが必須である。
教科書・参考書等
参考書:
1. フィッツジェラルド神経解剖学 井出千束, 杉本哲夫, 車田政男訳 西村書店 1999
2. 新臨床内科学 第9版 高久史麿, 尾形悦郎, 黒川清, 矢崎義雄監修 医学書院 2009
3. 標準脳神経外科学 第12版 児玉南海雄監修 医学書院 2011
4. 標準整形外科学 第11版 内田淳正監修 医学書院 2011
5. リープマン神経解剖学 第3版 依藤宏訳 メディカル・サイエンス・インターナショナル 2008
6. ネッター医学図譜脳・神経系1, 2 学生版 丸善 2005
7. 内科学 第9版 杉本恒明ら編 朝倉書店 2007
8. ベッドサイドの神経の診かた 第17版 田崎義昭, 斉藤佳雄著 南山堂 2010
9. 国試対策神経内科学 改訂2版 園生雅弘著 中外医学社2009
Ⅲ−30
№
1
2
3
4
5
6
7
8
9
実施日
6.10(月)
6.10(月)
6.14(金)
6.14(金)
6.14(金)
6.19(水)
6.20(木)
6.20(木)
6.25(火)
時限
1
2
1
2
4
2
1
2
1
担 当 者 名
中 込 忠 好
中 込 忠 好
教授
教授
行 動 目 標
(脳外)
<脳のマクロ解剖∼表面からの構造>
前後・左右・上下から見た脳の図が描ける。
KW:皮膚,筋肉,骨膜,頭蓋骨,硬膜,クモ膜,軟膜,脳実質,
脳回と脳溝,大脳,脳幹,小脳,脳神経,大脳半球間裂,
シルヴイウス裂,クモ膜下腔,脳槽
(脳外)
<脳の血管系>
主要血管とその潅流領域を脳と重ねて図示できる。
KW:外頸動脈系(中硬膜動脈,浅側頭動脈),
内頸動脈系(眼動脈,後交通動脈,前脈絡叢動脈,
中大脳動脈,前大脳動脈,前交通動脈),
椎骨・脳底動脈系(後下小脳動脈,
前下小脳動脈,上小脳動脈,後大脳動脈)
上 野 俊 昭 准教授 (脳外)
<画像による脳解剖∼CT/MRIでの機能解剖>
CT/MRI断面での主要な脳構造と機能局在,血管とその潅流
領域,クモ膜下腔と脳槽,脳室等を描ける。
KW:大脳の各葉,脳裂,脳溝と脳回,運動野,感覚野,言語野,
視覚野,大脳基底核,視床,内包,松果体,脳神経,
脳幹と小脳,鞍上槽,脚間槽,脳室系
園 生 雅 弘
(神内)
<大脳の主要な機能系と脳死・脳波>
1.大脳の主要な機能系の基本を説明できる。
2.脳死と脳死判定の概念について説明できる。
3.脳波の概略を説明できる。
KW:随意運動系,運動性脳神経,感覚性脳神経,脳死,
脳死判定,脳波
(神内)
<大脳皮質機能と意識障害>
大脳皮質の機能局在のあらましを説明できる。
意識を維持する系とその障害の概要および評価法を説明できる。
KW:ブロードマン分類,一次運動野,一次感覚野,連合野,
高次脳機能障害,認知症,運動失語,感覚失語,
離断症候群,網様体,上行性網様体賦活系,意識障害,
JCS,GCS
古 屋 一 英 准教授 (脳外)
<頭蓋骨解剖と頭蓋骨単純撮影>
前後・左右・上下から見た頭蓋骨の図が描ける。
頭蓋骨単純撮影を描き主要な骨の名称を述べられる。
KW:正面像,側面像,タウン像,レーゼ,ステンバース,トルコ鞍,
視神経管,内耳道,眼窩,上・下眼窩裂,錐体骨,正円孔,
卵円孔,頸静脈孔,斜台,大孔
園 生 雅 弘
(神内)
<脳幹の機能解剖>
1.脳幹の基本的な構成を説明できる。
2.各脳神経核が脳幹内のどこにあるかを示せる。
3.脳幹を通過する三つの長経路がどこを通るかを説明できる。
4.基本的な脳幹症候群の障害部位と症状を説明できる。
KW:中脳,橋,延髄,脳神経,錐体路,内側毛帯,脊髄視床路,
交叉性片麻痺,Weber症候群,Wallenberg症候群
(神内)
<脊髄の機能解剖>
1.脊髄のマクロ解剖及び横断構造とその機能を説明できる。
2.脊髄を上下行する三つの長経路の走行及び交叉について
説明できる。
3.脊髄を障害する代表的疾患とその障害部位を列挙できる。
4.皮節と筋節の主な指標を述べられる。
KW:脊椎,脊髄,前根,後根,後索,側索,錐体路,脊髄視床路,
Brown-Séquard症候群,脊髄癆,脊髄空洞症,
筋萎縮性側索硬化症,皮節,筋節
永井知代子
園 生 雅 弘
尾 野 精 一
教授
講師
(非)
教授
教授
教授 (ち・神内)
<脳神経とその麻痺1>
1.脳神経Ⅰ∼Ⅳ,Ⅵの機能解剖を述べることができる。
KW:嗅神経,視神経,動眼神経,滑車神経,外転神経,
瞳孔を支配する自律神経,動眼神経麻痺,縮瞳,
Adie症候群,Argyll Robertson徴候,Parinaud症候群,
眼瞼下垂,Horner症候群
Ⅲ-31
№
10
11
12
13
14
15
16
17
18
実施日
6.25(火)
6.27(木)
6.27(木)
7.1(月)
7.1(月)
7.3(水)
7.4(木)
7.4(木)
7.5(金)
時限
2
1
2
1
2
2
3
4
3
担 当 者 名
尾 野 精 一
武 田 克 彦
武 田 克 彦
園 生 雅 弘
園 生 雅 弘
豊 根 知 明
行 動 目 標
教授 (ち・神内)
<脳神経とその麻痺2>
1.脳神経Ⅴ,Ⅶ∼ⅩⅡの機能解剖を述べることができる。
KW:三叉神経,顔面神経,内耳神経,舌咽神経,迷走神経,
副神経,舌下神経,三叉神経痛,Bell麻痺,舌の偏倚,
球麻痺,仮性球麻痺,構音障害,嚥下困難
講師
(非)
(神内)
<失語,失行,失認,記憶障害>
1.失語,失行,失認,記憶障害の主要な症状を説明できる。
2.失語,失行,失認,記憶障害を生じる脳局在を示すことが
できる。
KW:失語(ブローカ失語,ウェルニッケ失語),失行,失認,
半側空間失認,記憶障害
(神内)
<痴呆/認知症>
1.痴呆/認知症の臨床病態を説明することができる。
2.痴呆/認知症をきたす疾患を列挙でき,その主要疾患を
説明することができる。
KW:痴呆/認知症,アルツハイマー病,ピック病,
脳血管性痴呆/認知症
(神内)
<末梢神経の機能解剖>
1.末梢神経の構成と末梢神経障害の様々な観点からの分類法を
説明できる。
2.四つの主要な単ニューロパチーの症候・原因を列挙できる。
KW:末梢神経,神経伝導速度,軸索変性,節性脱髄,
多発ニューロパチー,多発性単ニューロパチー,
単ニューロパチー,正中神経,手根管症候群,尺骨神経,
肘管症候群,橈骨神経麻痺,腓骨神経麻痺
(神内)
<神経筋接合部と筋の機能解剖>
1.神経筋接合部での興奮伝達から筋収縮に至る機構を説明
できる。
2.運動単位の概念及び神経原性変化と筋原性変化の症候と
筋電図所見のあらましを説明できる。
3.重症筋無力症の病態生理の基本を説明できる。
KW:神経筋接合部,アセチルコリン受容体,活動電位,
重症筋無力症,運動単位,針筋電図,運動単位電位,
神経原性変化,筋原性変化
講師
(非)
教授
教授
教授 (ち・整形)
斉 藤 史 明 准教授 (神内)
萩 原 宏 毅
清 水 輝 夫
客員
(神内)
准教授
客員
教授
(神内)
<脊椎・脊髄の機能解剖と診察法>
脊椎・脊髄の機能解剖,症候と診察法を述べることができる。
KW:脊椎・脊髄の機能解剖,症候と診察法,脊髄・神経根の
高位診断,骨格筋の分節支配,感覚皮膚節,脊髄内分布
形態,脊髄横断面の病変分布パターン,
神経症状誘発試験
<運動麻痺1(錐体路と運動麻痺)>
1.上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの徴候を鑑別する
ことができる。
2.筋障害と末梢神経障害の特徴を述べることができる。
KW:単麻痺,片麻痺,対麻痺,四肢麻痺、錐体路,錐体路徴候,
筋萎縮,線維束性収縮、腱反射,病的反射
<感覚障害>
1.表在感覚伝導路を述べることができる。
2.深部感覚伝導路を述べることができる。
3.感覚障害の種類を述べることができる。
4.末梢神経系障害部位による感覚障害の特徴を述べることが
できる。
KW:脊髄視床路,脊髄後索,内側毛帯,視床,中心後回,
Brown-Séquard症候群,脊髄空洞症,解離性感覚障害,
視床痛,単ニューロパチー,多発性単ニューロパチー,
多発ニューロパチー,三叉神経痛,dermatome (皮節)
<随意運動の調節系1>
1.大脳基底核の種類とその伝達物質を述べることができる。
2.各種の不随意運動を述べることができる。
KW:尾状核,被殻,淡蒼球,線条体,レンズ核,視床下核,黒質,
振戦,ジストニー,アテトーゼ,バリズム,舞踏運動,
ジスキネジア,パーキンソン病,ハンチントン病,ウィルソン病
Ⅲ-32
№
19
20
21
22
23
24
25
26
実施日
7.5(金)
7.22(月)
9.2(月)
9.2(月)
9.3(火)
9.3(火)
9.4(水)
9.4(水)
時限
4
2
2
3
3
4
1
2
担 当 者 名
清 水 輝 夫
馬 場 泰 尚
松村喜一郎
松村喜一郎
松村喜一郎
松村喜一郎
松村喜一郎
松村喜一郎
客員
教授
行 動 目 標
(神内)
<随意運動の調節系2>
1.小脳が障害された時の症状を説明できる。
2.小脳性失調と脊髄性失調・平衡障害を区別できる。
3.小脳と脳幹・脊髄との伝導路を述べることができる。
KW:小脳性失調,脊髄性失調,平衡障害,歯状核,筋トーヌス,
眼振,協調運動障害,ジスメトリー,変換運動障害,
Romberg徴候,失調性歩行
教授 (溝・神内)
<自律神経系>
1.自律神経系の神経系全体の中での位置づけを説明できる。
2.自律神経系の解剖と機能を説明できる。
3.自律神経障害の症候と代表的疾患について述べられる。
KW:視床下部,内臓神経系,自律神経系,交感神経,
副交感神経,迷走神経,アセチルコリン,ノルアドレナリン,
起立性低血圧,膀胱直腸障害,Shy-Drager症候群,
家族性アミロイドニューロパチー,Horner症候群
教授
(神内)
<頭痛>
以下を述べることができる。
1.頭痛の発症機序
2.頭痛の主な分類,症状,治療
3.危険な頭痛
KW:血管性頭痛,片頭痛,群発頭痛,筋緊張型頭痛,
側頭動脈炎,三叉神経痛
(神内)
<神経感染症>
1.主な神経感染症の基本病態,症状,検査異常,治療法を
述べることができる。
2.髄液異常所見に基づいて髄膜炎の原因を推定することが
できる。
KW:髄膜刺激徴候,脳脊髄液,脳炎,ヘルペス脳炎,髄膜炎,
細菌性髄膜炎,真菌性髄膜炎,ウイルス性髄膜炎,
神経梅毒, 帯状疱疹,遅発ウイルス感染症
(神内)
<変性疾患1>
以下を述べることができる。
1.神経変性疾患の概念
2.運動ニューロン疾患の主な病型,症状,検査異常,治療
3.脊髄・延髄空洞症の病態,症状
KW:上位運動ニューロン,下位運動ニューロン,筋萎縮,
錐体路徴候,筋線維束性収縮,筋萎縮性側索硬化症,
脊髄性進行性筋萎縮症,Kugelberg-Welander病,
Werdnig-Hoffmann病,Kennedy-Alter-Sung症候群,
脊髄・延髄空洞症
(神内)
<変性疾患2>
1.パーキンソン病の病態,症候,治療を説明できる。
2.パーキンソン症候群の概念,原因疾患を説明できる。
3.ハンチントン舞踏病の病態,症候,治療を説明できる。
KW:大脳基底核,錐体外路症候,パーキンソン病,
パーキンソン症候群,ハンチントン舞踏病,小舞踏病,
捻転ジストニー,本態性振戦,ウィルソン病
(神内)
<変性疾患3>
脊髄小脳変性症の病態,症状,検査異常,治療を説明できる。
KW:運動失調,脊髄小脳変性症,オリーブ・橋・小脳萎縮症,
Shy-Drager症候群,多系統萎縮症,皮質性小脳萎縮症,
遺伝性脊髄小脳萎縮症,Friedreich失調症
(神内)
<末梢神経疾患1>
1.末梢神経の基本構造・機能を述べることができる。
2.末梢神経疾患の基本病態,症状を述べることができる。
KW:神経細胞,軸索,シュワン細胞,髄鞘,多発ニューロパチー,
単ニューロパチー,多発性単ニューロパチー,軸索変性,
節性脱髄
教授
教授
教授
教授
教授
Ⅲ-33
№
27
28
29
30
31
32
33
34
実施日
9.5(木)
9.5(木)
9.5(木)
9.10(火)
9.11(水)
9.11(水)
9.20(金)
9.20(金)
時限
2
3
4
2
3
4
3
4
担 当 者 名
松村喜一郎
松村喜一郎
松村喜一郎
園 生 雅 弘
黒 岩 義 之
黒 岩 義 之
真 先 敏 弘
教授
教授
教授
教授
行 動 目 標
(神内)
<末梢神経疾患2>
軸索変性型の多発ニューロパチー,節性脱髄型の
多発ニューロパチー,単ニューロパチー,多発性単ニューロパチー
の主な原因,症状,検査異常,治療法を述べることができる。
KW:Guillain-Barré症候群,Charcot-Marie-Tooth病,
アミロイドニューロパチー,糖尿病性ニューロパチー,
ビタミン欠乏性ニューロパチー,薬物性ニューロパチー,
結節性多発動脈炎に伴うニューロパチー
(神内)
<筋疾患>
1.神経原性,筋原性筋萎縮を鑑別できる。
2.ミオパチーの主な病型,遺伝形式,症候,検査異常,治療法を
述べることができる。
KW:筋原性筋萎縮,筋原性酵素,クレアチンキナーゼ,
Duchenne型筋ジストロフィー,福山型先天性筋ジストロフィー,
筋強直性ジストロフィー,周期性四肢麻痺,悪性過高熱
(神内)
<脱髄性疾患と神経免疫性疾患>
1.中枢神経,末梢神経の脱髄の違いを正確に把握できる。
2.神経免疫性疾患の主な病型,症候,検査異常,治療法を
述べることができる。
KW:多発性硬化症,オリゴデンドログリア,Guillain-Barré症候群,
重症筋無力症,Lambert-Eaton症候群,神経筋接合部,
多発筋炎/皮膚筋炎
(神内)
<めまいと意識消失発作>
1.めまいの症候の分類と診断法を説明できる。
2.主要なめまいの原因疾患を説明できる。
3.意識消失発作の診断法と原因疾患を説明できる。
KW:小脳梗塞,Wallenberg症候群,メニエール病,
良性発作性頭位眩暈症,椎骨脳底動脈循環不全
神経調節性失神,心原性失神
客員
(溝・神内)
教授
<てんかん>
1.てんかんの定義,分類,症候,検査法を説明できる。
2.てんかんの主な原因疾患と治療法を説明できる。
KW:特発性てんかん,症候性てんかん,全般発作,部分発作,
大発作,小発作,強直間代発作,ミオローヌス発作,単純部分発作,
Jackson型発作,複雑部分発作,精神運動発作,自動症,
けいれん重積状態,West症候群,点頭てんかん,
Lennox-Gastaut症候群,熱性けいれん,棘徐波結合,
hypsarhythmia
客員
(溝・神内)
教授
<代謝性疾患>
1.主な遺伝性代謝障害の遺伝形式,症候,検査異常,
治療法を説明できる。
2.主な後天性代謝障害の症候,検査異常,治療法を
説明できる。
KW:Tay-Sachs病,Niemann-Pick病,Gaucher病,Fabry病,
副腎白質ジストロフィー,フェニルケトン尿症,
ホモシスチン尿症,メープルシロップ尿症,
Lesch-Nyhan症候群,ポルフィリン症,Wilson病,
Kayser-Fleischer輪,アミロイド・ニューロパチー,
糖尿病性ニューロパチー,代謝性脳症,肝性脳症,
Wernicke脳症,ペラグラ
講師
(非)
(神内)
<中毒性疾患>
中毒性神経疾患の主な病型,症候,検査異常,治療法を述べる
ことができる。
KW:水銀中毒,鉛中毒,有機溶媒中毒,有機リン中毒,ボツリヌス
中毒,フグ中毒,多発ニューロパチーを起こす各種医薬品,
悪性症候群,ステロイドミオパチー,抗けいれん薬の障害
(薬理)
<変性疾患4・Parkinson病の治療薬>
抗Parkinson病薬の種類,作用機序,副作用を説明できる。
KW:黒質線条体路,ドパミン,レボドパ,カルビドパ,
ブロモクリプチン,トリヘキシフェニジル,アマンタジン,
ドロキシドパ,セレギリン,エンタカポン"
青 山 晃 治 准教授
Ⅲ-34
№
35
36
37
38
39
40
実施日
9.30(月)
9.30(月)
10.2(水)
10.2(水)
10.3(木)
10.3(木)
41 10.10(木)
42 10.10(木)
43 10.11(金)
時限
2
3
3
4
3
4
3
4
3
担 当 者 名
尾 野 精 一
尾 野 精 一
鈴
鈴
木
木
仁
仁
中 野 今 治
中 野 今 治
松
下
隆
浅野修一郎
平
林
茂
行 動 目 標
教授 (ち・神内)
<内科疾患と神経1>
内分泌疾患,糖尿病,膠原病に伴う主な神経・筋疾患をあげ,
その症状,検査異常を述べることができる。
KW:甲状腺中毒性ミオパチー,周期性四肢麻痺,テタニー,
多発性単ニューロパチー,多発ニューロパチー
教授 (ち・神内)
<内科疾患と神経2>
1.悪性腫瘍,血液疾患,肺疾患,肝硬変,尿毒症に伴う主な
神経・筋疾患の症候,検査異常,治療を説明できる。
2.ベーチェット病,サルコイドーシス,放射線照射に伴う神経・
筋疾患の症候,検査異常を述べることができる。
KW:癌性小脳変性症,多発ニューロパチー,皮膚筋炎,
多発筋炎,Lambert-Eaton症候群,HAM,
多発性単ニューロパチー,肺性脳症,肝性脳症,
脳波上の三相波,放射線脊髄症,傍腫瘍症候群
講師 (ち・神内)
<脳血管障害1・総論>
1.脳血管障害の病型分類を述べることができる。
2.主要動脈の閉塞による神経症候を述べることができる。
KW:脳梗塞,脳血栓,脳塞栓,一過性脳虚血発作,ラクナ梗塞,
脳出血,高血圧性脳症,抗リン脂質抗体症候群,
脳血管性認知症,脳静脈・静脈洞血栓症
講師 (ち・神内)
<脳血管障害2・脳梗塞>
1.脳梗塞の危険因子,成因,発症機構,主な病型,症状,
検査異常,治療を述べることができる。
2.交代性片麻痺の主な病型の責任病巣, 症状, 閉塞動脈を
述べることができる。
KW:脳梗塞,脳血栓,脳塞栓,一過性脳虚血発作,ラクナ梗塞,
抗リン脂質抗体症 候群,Wallenberg 症候群,交代性片麻痺
講師
(非)
(神内)
<脳血管障害の病理>
脳脊髄血管障害、特に脳梗塞の病態,病理、主要脳動脈の
灌流域について簡単に説明できる。
KW:脳梗塞,脳動解離,脳血栓,脳内出血,脳塞栓症,
硬膜下血腫,もやもや病,脳動静脈奇形,動静脈瘻
(神内)
<神経疾患の病理>
1.主要な神経変性疾患の基本的病理像(肉眼所見、組織所見)
を述べることができる。
2.基本的神経症候の背景にある病理所見を理解することが
できる。
KW:Alzheimer病,Pick病,Huntington病,Parkinson病,
多系統萎縮症,進行性核上性麻痺,
歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症,
筋萎縮性側索硬化症,球脊髄性筋萎縮症,グリオーシス,
封入体,病理所見
(整形)
<腰椎疾患>
1.腰痛,下肢痛,下肢の運動障害,感覚障害,膀胱直腸障害など
の原因となる腰椎疾患を列挙できる。
2.それらの症候,病態,診断,治療法について説明できる。
KW:腰痛症,脊椎炎,腰椎間板ヘルニア,変形性腰椎症,
腰部脊柱管狭窄症,腰椎分離:すべり症,腰椎腫瘍
(脳外)
<髄液循環と水頭症>
髄液の性状,髄液圧,髄液循環の経路を説明できる。
水頭症の症状,診断,治療法を述べることができる。
KW:脳脊髄液,脈絡叢,脳室,クモ膜顆粒,髄液圧,
水頭症(乳児,成人),閉塞性水頭症,中脳水道閉塞症,
Dandy-Walker症候群,脳室腹腔短絡術,合併症
(整形)
<頚椎疾患>
頚椎症性脊髄症,頚椎症性神経根症,頚椎椎間板ヘルニア,
後縦靭帯骨化症の病態,症状,診断,治療について述べることが
できる。頚部先天異常疾患について述べることができる。
KW:斜頚,歯突起形成不全,変形性頚椎症,頚椎症性脊髄症,
頚椎椎間板ヘルニア,後縦靭帯骨化症,前方除圧固定術,
椎弓形成術
講師
(非)
教授
講師
教授
Ⅲ-35
№
実施日
44 10.11(金)
45 10.21(月)
46 10.25(金)
47 10.25(金)
48 10.28(月)
49 10.29(火)
50 10.29(火)
51 10.30(水)
52 10.30(水)
時限
4
2
3
4
3
3
4
1
2
担 当 者 名
平
林
茂
教授
行 動 目 標
(整形)
古 屋 一 英 准教授 (脳外)
藤 巻 高 光
藤 巻 高 光
講師
(非)
講師
(非)
<脊椎・脊髄外傷>
脊椎・脊髄外傷の症候,病態,診断,治療法を説明できる。
KW:脊椎・脊髄損傷,運動麻痺,感覚障害,自律神経障害,
反射異常
<脳血管障害3;脳出血>
高血圧性脳出血の診断ができる。部位別の症状の特徴,治療法,
手術適応について述べることができる。その他の脳出血の特徴と
診断,治療法を説明できる。
KW:高血圧性脳出血(被殻,視床,皮質下,脳幹,小脳),
脳動静脈奇形,脳室内出血,ウイリス動脈輪閉塞症
(脳外)
<脳腫瘍1;総論>
脳腫瘍の発生母地と分類,脳腫瘍の画像上の特徴を述べることが
できる。
脳腫瘍の治療法(外科療法,化学療法,放射線療法)を述べること
ができる。
KW:悪性腫瘍,良性腫瘍,グリオーマ,造影剤増強効果,石灰化,
中心壊死,浸潤像,腫瘍性浮腫
(脳外)
<脳腫瘍2;良性腫瘍ほか 下垂体腺腫,頭蓋咽頭腫など>
下垂体腺腫,頭蓋咽頭腫,松果体腫瘍の症状,診断,治療法を
説明できる。下垂体ホルモンについて述べることができる。
KW:脳下垂体腺腫,頭蓋咽頭腫、松果体腫瘍,
脳下垂体ホルモン,尿崩症,ホルモン補充療法,視野欠損,
経蝶形骨洞アプローチ,トルコ鞍,視神経管
保 谷 克 巳 准教授 (ち・脳外)
<頭部外傷1;頭部外傷の基礎知識>
頭蓋骨骨折,頭蓋内血腫,髄液漏などの発生機序,病態,治療法
について述べることができる。
KW:開放性骨折,線状骨折,陥没骨折,頭蓋底骨折,
吹き抜け骨折,視神経管骨折,髄液鼻漏,髄液耳漏,
気脳症,内頸動脈海綿静脈洞瘻
中 込 忠 好
(脳外)
<脳血管障害4;クモ膜下出血1>
クモ膜下出血の症状の特徴,原因疾患とその診断法
(臨床症状,CT,髄液),治療法について説明できる。
クモ膜下出血のCTを読影できる。
KW:脳動脈瘤,脳動静脈奇形,頭蓋内圧亢進症状,
髄膜刺激症状,脳動脈瘤の好発部位
(脳外)
<脳血管障害5;クモ膜下出血2>
クモ膜下出血発作後に生じる病態
∼特に脳血管攣縮および正常圧水頭症∼
脳血管攣縮および正常圧水頭症の診断,治療法,合併症に
ついて述べることができる。
KW:再出血,脳血管攣縮,正常圧水頭症,合併症,
脳室腹腔短絡術
(脳外)
<脳腫瘍3;小児の脳腫瘍,部位別鑑別診断>
小児と成人の脳腫瘍の特徴について述べることができる。
鞍上部腫瘍,小脳橋角部腫瘍など部位による脳腫瘍の鑑別診断を
することができる。
KW:乳児,小児,成人の脳腫瘍,鞍上部腫瘍(下垂体腺腫,
頭蓋咽頭腫,髄膜腫,胚腫,視神経膠腫),
小脳橋角部腫瘍(神経鞘腫,髄膜腫,類上皮腫)
(脳外)
<先天奇形1>
神経管閉鎖不全,キアリ奇形,くも膜嚢胞等の奇形の診断,
治療法を説明できる。
KW:閉鎖不全症(脊椎破裂,頭蓋破裂),くも膜嚢胞,
正中過剰症(透明中隔嚢胞,ベルガ腔嚢胞),キアリ奇形,
皮膚洞
中 込 忠 好
原
徹
男
浅野修一郎
教授
教授
講師
(非)
講師
Ⅲ-36
№
53
54
55
56
57
58
59
60
実施日
11.1(金)
11.1(金)
11.5(火)
11.5(火)
11.6(水)
11.6(水)
11.8(金)
11.8(金)
時限
3
4
1
2
3
4
1
2
担 当 者 名
行 動 目 標
上 野 俊 昭 准教授 (脳外)
<頭蓋内圧亢進と脳ヘルニア,脳浮腫>
頭蓋内圧亢進,脳ヘルニア,脳浮腫の発生機序,病態,治療法に
ついて述べることができる。
KW:脳血流の自己調節,CO2反応性,頭蓋内圧測定法,
テント切痕・小脳扁桃(大孔)・帯状回・蝶形骨縁ヘルニア,
高浸透圧薬,副腎皮質ステロイド薬,減圧術
中
根
一 准教授 (溝・脳外)
平 林 慎 一
浅野修一郎
教授
講師
<頭部外傷2;頭蓋内血腫>
頭蓋内血腫の病態,症状,診断,鑑別,治療法について述べ,
画像上の特徴を描くことができる。
KW:急性硬膜外血腫,急性硬膜下血腫,慢性硬膜下血腫,
脳内血腫,脳挫傷(coup-injuryとcontrecoup-injury),
びまん性軸索(白質)損傷,開頭術,穿頭術
(形成)
<先天奇形2>
1.頭蓋顔面領域の先天奇形について説明できる。
2.頭蓋顔面骨の構造,成長、発育について説明できる。
KW:瞼裂,眼窩,外鼻孔,鼻根,人中,口唇,口角,
Treacher Collins症候群,頭蓋骨早期癒合症,Crouzon病,
頭蓋内圧亢進,眼球突出
(脳外)
<脳腫瘍4;良性腫瘍;髄膜腫,神経鞘腫>
髄膜腫,神経鞘腫の症状,診断,治療法を
説明できる。これらの腫瘍の好発部位,画像診断の特徴を
述べることができる。
KW:髄膜腫,神経鞘腫,髄膜,硬膜,静脈洞,内耳神経,
外頸部動脈撮影,骨肥厚,blistering
山 田 昌 興 准教授 (ち・脳外)
<脳腫瘍5;グリオーマ>
グリオーマの症状,診断,治療法を説明できる。グリオーマの画像
診断の特徴を述べることができる。
KW:神経膠腫,神経膠芽腫,髄芽腫,星状細胞腫,乏突起膠腫,
胚腫
山 田 昌 興 准教授 (ち・脳外)
<脳膿瘍,神経皮膚症候群,脳死>
頭蓋内感染症,神経皮膚症候群について述べることができる。
脳死の病態,診断基準を説明できる。
KW:脳膿瘍,髄膜炎,脳炎,母斑症,結節性硬化症,
von Recklinghausen病,von Hippel-Lindau病,
Sturge-Weber病,脳死,植物状態,脳死判定基準,
無呼吸テスト
中 込 忠 好
(脳外)
<画像診断のまとめ1;外傷,血管障害>
頭部外傷,脳血管障害のCTを読影できる。
KW:急性硬膜外血腫,急性硬膜下血腫,慢性硬膜下血腫,
脳挫傷,陥没骨折,気脳症,脳梗塞,クモ膜下出血,
高血圧性脳内出血,脳室内出血
(脳外)
<画像診断のまとめ2;先天奇形,腫瘍>
先天奇形,脳腫瘍のCTを読影できる。
KW:水頭症,狭頭症,Crouzon病,クモ膜嚢胞,神経膠腫,
髄芽腫,脳幹腫瘍,松果体腫瘍,脳下垂体腺腫,
頭蓋咽頭腫,髄膜腫,神経鞘腫,血管芽腫
中 込 忠 好
教授
教授
Ⅲ-37
統 合 講 義 (肝・胆・膵)
担当責任者
田
中
篤
教 授
科目の位置づけ
臨床医学の中で、肝胆膵は疾患の種類、患者数共に多く、日常の臨床で遭遇することの多い疾患が
多数含まれる。特に、悪性腫瘍の患者さんに将来遭遇し、対応することも多いと思われる。内科、外科
および病理の専門家が異なった立場からこれらの疾患の講義を行うので、十分に理解することが必要
である。
一般教育目標
肝・胆・膵は近接臓器であり,互いに密接に関連した臨床上重要な消化器である。臓器別にそれぞれ
の疾患について原因,病態生理,病理,症候,検査所見,診断,予後,治療法を内科,外科および病
理が協力し,各科の特徴を生かした講義により各疾患の本質を明らかにし,臨床実地応用のための基
礎を構築する。
評価方法・評価基準
定期本試験のみをもって最終評価とする。
準備学習の内容
本科目の目標達成のためには、これまで習得した基礎科目である解剖学、生理学、生化学、微生物
学、薬理学、病理学総論すべての理解が必要である。これらの科目の重要事項をもう一度確認するこ
とが必要である。
教科書・参考書等
教科書:新臨床内科学(第9版),医学書院(高久史磨,緒方悦郎、黒川 清、矢崎義雄監修)
標準外科学(第11版),医学書院(松野正紀監修)
参考書:内科學(第9版),朝倉書店(杉本恒明、矢崎義雄総編集)
講義録 消化器学,メディカルビュー社(上西紀夫、菅野健太郎、田中雅夫、滝川 一編集)
新病理学総論・各論,南山堂
Ⅲ−38
№
1
実施日
6.10(月)
時限
3
担 当 責 任 者
田
中
篤
教授
行 動 目 標
(内科)
1.肝の構造・働きを述べることができる。
2.胆道の生理・胆汁分泌機構について述べることができる。
3.肝胆道疾患の概要を述べることができる。
KW:肝小葉,門脈域,中心静脈,肝細胞,類洞内皮細胞,
Kupffer細胞,伊東細胞,Pit細胞,毛細胆管胆汁,胆管胆汁,
胆汁酸,重炭酸,Oddi括約筋
2
6.11(火)
3
田 中
篤
教授
(内科)
1.種々の肝炎ウイルスを列挙し,その感染経路,ウイルスの症状を
述べることができる。
2.肝炎の発症機序を説明することができる。
3.急性肝炎の診断・治療について述べることができる。
KW:肝炎ウイルス(A型,B型,C型,D型,E型),
ウイルスの一過性感染・持続感染,EBウイルス,
サイトメガロウイルス,単純ヘルペスウイルス
3
6.11(火)
4
田 中
篤
教授
(内科)
慢性肝炎の診断・予後・治療法について述べることができる。
KW:慢性肝炎,piecemeal necrosis,
肝組織学的新分類(新犬山分類),抗ウイルス療法,
肝庇護療法
(内科)
肝硬変の原因・診断,各種合併症の病態生理・診断・治療を述べる
ことができる。
KW:代償性・非代償性肝硬変,Child-Pugh分類,結節肝,
クモ状血管腫,腹水,食道・胃静脈瘤,肝性脳症,
羽ばたき振戦,高アンモニア血症,分岐鎖アミノ酸,
肝腎症候群
(4内)
1.自己免疫性肝炎の診断・治療を述べることができる。
2.原発性胆汁性肝硬変の診断・治療を述べることができる。
KW:高ガンマーグロブリン血症,抗核抗体,抗平滑筋抗体,
LKM1抗体,interface hepatitis,bridging necrosis,
プレドニゾロン,HLADR3,4,抗ミトコンドリア抗体,
CNSDC,ウルソデオキシコール酸
(内科)
肝細胞癌の原因・診断・治療,その他の良性および悪性肝腫瘍の
臨床的特徴を述べることができる。
KW:肝細胞癌,胆管細胞癌,肝細胞腺腫,肝血管腫,
転移性肝癌,TACE,RFA
(内科)
1.医原病としての薬物性肝障害の発現機序,病態,診断,治療を
述べることができる。
2.高ビリルビン血症・胆汁うっ滞の病態生理,原因,診断,治療を
述べることができる。
KW:薬物の副反応,起因薬物,肝細胞毒性,薬物代謝系,
肝内胆汁うっ滞,高ビリルビン血症,体質性黄疸,
グルクロニルトランスフェラーゼ,胆汁酸の腸肝循環,
胆道系酵素
(内科)
1.劇症肝炎の病態・診断・治療を述べることができる。
2.アルコール性肝疾患の診断・治療を述べることができる。
KW:血漿交換,血液濾過透析,肝移植,LOHF,
アルコール脱水素酸素,アルデヒド脱水素酵素,
アルコール性脂肪肝,アルコール性肝炎,
アルコール性肝線維症,アルコール性肝硬変
(内科)
代謝性肝疾患
1.ウィルソン病,ヘモクロマトーシス,の臨床所見,
成因,診断,治療法について述べることができる。
2.脂肪肝,NASHの成因を述べることができる。
KW:錐体外路症状,皮膚色素沈着,
セルロプラスミン,血清銅,ペニシラミン,ヘモジデリン,
フェリチン,デスフェラールテスト,インスリン抵抗性
(病理)
肝疾患の病理(1)
肝の代表的炎症性疾患とアルコール性肝障害および
NASHの病理像を説明できる。
KW:劇症肝炎,急性肝炎,慢性肝炎,肝硬変,
原発性胆汁性肝硬変,アルコール性肝障害,
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)
4
5
6
7
8
9
10
6.13(木)
6.13(木)
6.21(金)
6.21(金)
7.2(火)
7.2(火)
7.5(金)
3
4
1
2
3
4
1
田 中
篤
教授
菊 池 健 太 郎 准教授
滝 川
滝 川
一
一
高 森 頼 雪
木 下
誠
福 里 利 夫
教授
教授
講師
教授
教授
Ⅲ-39
№
実施日
時限
11
7.5(金)
2
12
13
14
15
16
17
18
7.8(月)
7.8(月)
7.9(火)
7.9(火)
7.10(水)
7.10(水)
7.12(金)
1
2
3
4
1
2
1
担 当 責 任 者
行 動 目 標
(病理)
肝疾患の病理(2)
肝の代表的良性腫瘍と悪性腫瘍の病理像を説明できる。
KW:肝細胞癌,胆管細胞癌,転移性肝癌,肝細胞腺腫,血管腫
三 浦 文 彦 准教授 (外科)
1.肝の脈管支配と区域分類について図示しながら説明できる。
2.グリソン系脈管とは何か説明できる。
3.肝病変の画像診断の特徴を説明できる。
KW:グリソン系脈管,肝区域,肝腫瘍,肝動脈塞栓療法(TAE),
血管造影,超音波検査,CT検査
佐 野 圭 二
(外科)
1.肝予備能とは何かについて説明できる。
2.肝切除術の適応と術式について述べることができる。
3.周術期管理について説明できる。
4.肝外傷について説明できる。
5.肝移植の適応疾患と我が国および外国の現況を述べることが
できる。
KW:肝予備能,肝切除術,周術期管理,ICG,肝不全,黄疸,
肝外傷,肝移植,脳死(あるいは生体)肝移植,
先天性肝疾患(胆道閉鎖症,代謝性疾患),
胆汁うっ滞性肝疾患,劇症肝炎,肝硬変・肝癌
(外科)
1.肝悪性腫瘍の各種治療法,予後について述べることができる。
2.肝膿瘍の治療について述べることができる。
KW:原発性肝癌,転移性肝癌,胆管炎性肝膿瘍,
アメーバ性肝膿瘍,肝動脈塞栓療法,
経皮的局所穿刺療法(PEI,MCT,RFA),抗癌剤動注療法,
天 野 穂 高 准教授 (外科)
1.脾臓の機能を述べることができる。
2.脾摘の適応となる疾患を列挙できる。
3.脾機能亢進症の状態を説明できる。
4.門脈圧亢進症の病態と治療法の原理を説明できる。
5.食道・胃静脈瘤について発生機序,診断,治療を述べることが
できる。
KW:脾腫,脾機能亢進症,脾損傷,脾摘,
食道・胃静脈瘤の内視鏡治療,食道離断術
滝 川
(内科)
1.胆汁成分について述べることができる。
2.胆石症の成因・診断・内科的治療を述べることができる。
3.胆嚢炎・胆管炎の診断と内科的治療を述べることができる。
KW:胆汁酸,レシチン,コレステロール,ビリルビン,
コレステロール石,ビリルビン石,カルシウム石,黒色石,
EST,EPBD,ESWL,グラム陰性桿菌,
急性閉塞性化膿性胆管炎,原発性硬化性胆管炎
(外科)
1.胆道の解剖,区分,肝十二指腸間膜の構造を図示できる。
2.各種胆道画像検査法を挙げ,その特徴,正常像,適応を述べる
ことができる。
3.閉塞性黄疸の病態と減黄処置について述べることができる。
KW:肝内胆管,総胆管,総肝管,胆嚢,Hartmann's pouch,
Calot三角,Oddiの括約筋,Rokitansky-Aschoff sinus,
膵管胆道合流異常,胆道造影,経皮経肝胆道ドレナージ,
経皮経肝胆嚢ドレナージ,経鼻的胆道ドレナージ,
胆道ファイバースコピー,閉塞性黄疸,Courvoisier徴候,
減黄処置
山 﨑 将 人 准教授 (ち・外)
1.胆石症の外科的治療,合併症について述べることができる。
2.急性胆嚢炎,急性化膿性胆管炎,硬化性胆管炎の外科的治療
について述べることができる。
3.胆道奇形,膵胆管合流異常,胆管拡張症について述べることが
できる。
4.胆道損傷について述べることができる。
KW:胆石症,無症状胆石(silent stone),胆道消化管瘻,
急性胆嚢炎,急性胆管炎,急性閉塞性化膿性胆管炎,
慢性胆嚢炎,Mirizzi症候群,胆嚢摘出術,
総胆管切開+T−チューブドレナージ,総胆管空腸吻合術,
Caroli's disease,胆嚢摘出後症候群
福 里 利 夫
佐 野 圭 二
一
佐 野 圭 二
教授
教授
教授
教授
教授
Ⅲ-40
№
19
20
21
22
23
24
25
実施日
7.12(金)
7.18(木)
7.18(木)
7.24(水)
7.24(水)
7.26(金)
7.26(金)
時限
2
1
2
1
2
3
4
担 当 責 任 者
行 動 目 標
三 浦 文 彦 准教授 (外科)
1.胆嚢腺筋腫症の診断と治療について述べることができる。
2.胆嚢隆起性病変の診断と治療について述べることができる。
3.胆嚢癌,胆管癌,乳頭部癌の疫学,病態,診断,治療,予後に
ついて述べることができる。
4.各種胆嚢摘出術,総胆管切開術,胆道再建術を説明できる。
KW:胆嚢内隆起性病変,胆嚢癌,胆管癌,
肝門部胆管癌(肝門部癌),下部胆管癌,skip lesion,
乳頭部癌,膵頭部領域癌,膵頭十二指腸切除術,胆管損傷,
胆道再建術,肝外胆管切除術
佐 野 圭 二
1.膵の解剖的位置関係を述べることができる。
2.膵の外分泌,内分泌を述べることができる。
KW:後腹膜腔臓器,膵管,胆管,十二指腸乳頭部,膵液成分,
膵酵素,加水分解酵素,アルカリ性,セクレチン,
コレシストキニン,ランゲルハンス島,インスリン,グルカゴン
教授
(外科)
天 野 穂 高 准教授 (外科)
1.膵島腫瘍の診断と治療について述べることができる。
2.膵の手術術式について述べることができる。
KW:膵島腫瘍,消化管ホルモン産生腫瘍,インスリノーマ,
ガストリノーマ,Zollinger-Ellison症候群,VIPoma,
WDHA症候群,Appleby,門脈切除,膵頭十二指腸切除
天 野 穂 高 准教授 (外科)
1.急性膵炎,慢性膵炎の原因,発生頻度及び病態について
述べることができる。
2.急性膵炎,慢性膵炎の診断及び内科的治療について述べる
ことができる。
3.重症膵炎の臨床徴候と所見について述べることができる。
KW:急性膵炎,慢性膵炎,膵石症,アミラーゼ,リパーゼ,
蛋白融解酵素阻害剤,Cullen徴候,Grey-Turner徴候,
重症度分類
天 野 穂 高 准教授 (外科)
1.膵癌の診断と治療を述べることができる。
2.膵癌と近傍領域癌の特徴と鑑別診断を述べることができる。
3.粘液産生膵腫瘍の特徴,分類,診断を述べることができる。
4.膵嚢胞性疾患の特徴,診断,治療を述べることができる。
5.放射線治療,化学療法について述べることができる。
KW:Courvoisier徴候,膵頭部領域癌,乳頭部癌,下部胆管癌,
膵管拡張,閉塞性黄疸,門脈浸潤,慢性膵炎,
幽門輪温存膵頭十二指腸切除,Whipple,膵管内腫瘍,
粘液産生,乳頭開口部,Appleby,膵全摘,膵体尾部切除
三 浦 文 彦 准教授 (外科)
1.膵胆道の発生と形成異常を述べることができる。
2.先天性膵胆道疾患の成立ちと依存症,合併症を述べることが
できる。
3.外科的先天性膵胆道疾患の治療を述べることができる。
KW:膵原基,腹側膵,背側膵,Wirsung duct,Santorini duct,
膵胆道合流異常,先天性胆管拡張症,膵癒合不全,迷入膵,
輪状膵,膵体尾部欠損症,癌化,膵炎,高膵酵素胆汁,
胆道分流手術,肝外胆管切除,Alonso-Ley,戸谷分類,
十二指腸十二指腸吻合,膵頭十二指腸切除
近 藤 福 雄
以下の膵疾患の病理を理解し,形態学変化を説明できる。
1.膵奇形
2.膵炎(急性膵炎,慢性膵炎)
3.膵嚢胞
4.膵腫瘍(嚢胞性腫瘍,膵癌,島細胞腫瘍)
KW:異所性膵,輪状膵,脂肪壊死,自己免疫性膵炎,
先天性嚢胞,偽嚢胞,IPMT,MCT,導管癌,
K-ras遺伝子異常,機能性腫瘍
教授
(病病)
Ⅲ-41
統合講義(腎・泌尿器)
担当責任者
内 田 俊 也 教 授
科目の位置づけ
統合講義の腎・泌尿器は、腎および下部尿路・泌尿生殖器の生理学的重要性と病態生理、さらに
さまざまな疾病について学ぶ。腎は、老廃物を尿に排泄するだけでなく、水電解質の排泄と調節、さら
には内分泌器官としての役割を学習する。腎障害が生じると、それらの機能障害が出現するのはもち
ろんであるが、高血圧や心血管事故を引き起こすことが最近は注目されている。すなわち慢性腎臓病
(CKD)の概念を理解する。腎臓内科では病態生理からの理解がとくに重要である。腫瘍を発生する
泌尿器科領域においては、手術的な技術、新たな薬物療法についての進歩も学ぶ。
一般教育目標
1.腎,尿路性器の正常と異常について構造と機能の面から理解する。
2.腎疾患と尿路性器疾患の種類と病態生理,その原因について列挙できる。
3.腎疾患と尿路性器疾患の症候,検査法,診断法,鑑別診断,治療法,予後について理解する。
4.血液浄化療法の原理と適応および進歩について学習する。
評価方法・評価基準
筆記試験により評価する。中間試験と本試験の結果から最終評価とする。試験範囲は,中間試験
は前半,本試験は後半に行なった講義の内容とする。再試験は2つの成績が離れ過ぎている場合も
行う。再試験は全講義内容より出題する。学習態度の悪い者(含欠席の多い者)は減点の対象となる。
各テーマ毎の教科書の内容は講義で触れられなくとも自習しておくこと。逆に教科書に書いてなくて
も講義の内容は出題の対象となる。泌尿器科は、毎回講義前に準備学習の状況について小テストを
行う。これも評価の基準に含む。
準備学習の内容
腎臓内科の準備学習は、予定講義のシラバスを熟読すること。教科書として下記を使用する。
泌尿器科においては、教科書として標準泌尿器科学 第8版を指定する。学生は毎回講義前に該
当する領域を熟読し、シラバスと合わせて準備学習を必ず行う。
教科書・参考書等
教科書:菱田 明,槙野博史編:標準腎臓病学(医学書院)
監修:香川 征、編集:赤座 英之/並木 幹夫:標準泌尿器科学 第8版(医学書院)
参考書:なし
Ⅲ−42
№
1
実施日
9.3(火)
時限
1
担 当 者 名
内 田 俊 也
教授
行 動 目 標
(内科)
腎臓学とはどのような学問か(総論)。
体液の分布とイオン組成の正常と異常について学ぶ。電解質異常
のアプローチの仕方について学ぶ。腎疾患の臨床分類と組織型
について学ぶ。
KW:浮腫と脱水,浸透圧,口渇,抗利尿ホルモン,レニン・
アンジオテンシン・アルドステロン,尿濃縮能,
カウンターカレント,腎炎のWHO分類
2
9.3(火)
2
松 井 克 之
教授
(4内)
腎と免疫を学ぶ。
糸球体腎炎,間質性腎炎の発症,進展機序における免疫反応の
関与について述べることができる。
KW:抗原,抗体,液性免疫,細胞性免疫,糸球体の構造,
尿細管間質の構造,サイトカイン,補体,リポイドネフローゼ,
膜性腎症,IgA腎症,膜性増殖性腎炎,
副腎皮質ステロイド薬,免疫抑制薬
3
9.6(金)
3
堀 江 重 郎
教授
(泌尿)
泌尿器科学の対象疾患を学習し理解する。
尿路性器臓器の発生,解剖,生理を学ぶ。
KW:副腎・腎・膀胱・精巣の解剖と生理。
4
9.6(金)
4
小 島 聡 子 准教授 (ち・泌尿)
泌尿器科学の症候、診察、検査を学習し理解する。
尿検査,尿道分泌物検査,前立腺液検査を理解する。
KW:無尿,尿閉,失禁,採尿法,血尿,膿尿, 細菌学的検査,
尿道分泌液,前立腺液
5
9.12(木)
3
磯 谷 周 治
講師
尿路性器の先天異常を学習し理解する。
KW:尿路性器の発生,停留精巣,膀胱尿管逆流症,
尿路奇形,尿道下裂,包茎
6
9.12(木)
4
稲 原 昌 彦
講師 (ち・泌尿)
泌尿器画像検査を学習し理解する。
KW:KUB,IVP(IVU),UG,CG,RP,AP,CT, MRI,
超音波検査,核医学検査、分腎機能検査
桑 田 昇 治
教授
(3内)
急性糸球体腎炎症候群,無症候性蛋白尿血尿症候群,
慢性糸球体腎炎症候群を学ぶ。
KW:溶連菌感染後糸球体腎炎,ハンプ,carry-over,原発性
糸球体腎炎の組織分類,IgA腎症,蛋白尿、血尿,
高脂血症,浮腫
伊 藤 恭 彦
講師
(非)
(内科)
カルシウム・リン代謝を学習する。
KW:インアウトバランス,イオン化カルシウム,血清アルブミン
による補正値,PTH,PTHrP,ビタミンD,悪性腫瘍,
サルコイドーシス,異所性石灰化
藤 垣 嘉 秀
病院
教授
(内科)
ネフローゼ症候群を学ぶ。
KW:蛋白尿,血尿,尿蛋白選択性,糸球体基底膜,podocyte,
低蛋白血症,高脂血症,ステロイド抵抗性,ステロイド依存性
巣状糸球体硬化症,利尿薬,免疫抑制薬,LDL吸着療法
(3内)
腎疾患の主要症状と検査を学ぶ。
主要症状を列記し,各疾患の診断に役立てることができる。
腎障害時の臨床検査異常を述べ,その評価を行うことが出来る。
KW:無尿,乏尿,多尿,浮腫,脱水,夜間尿,血尿,
ヘモグロビン尿,ミオグロビン尿,ビリルビン尿,尿蛋白,
尿沈渣,高窒素血症,クリアランス法,糸球体機能,
尿細管機能, 尿濃縮能,Fishberg試験,GFR,RBF
7
8
9
10
11
9.17(火)
2
9.17(火)
3
9.18(水)
9.19(木)
9.19(木)
1
3
4
北
村
真
納 谷 幸 男
病院
教授
教授
(泌尿)
(ち・泌尿)
泌尿器科救急疾患、尿路性器外傷の症候、画像診断,
処置を学習し理解する。
KW:腎疝痛,膀胱タンポナーデ,急性陰嚢症,腎外傷,
膀胱外傷,尿道外傷,精巣外傷,経皮的腎瘻造設術,
膀胱瘻造設術
Ⅲ-43
№
12
13
実施日
9.20(金)
9.20(金)
時限
1
2
担 当 者 名
斉 藤 恵 介
助教
行 動 目 標
(泌尿)
腎癌・副腎腫瘍・精巣腫瘍・後腹膜腫瘍の疫学,症候,診断,
病理,治療を学習し理解する。
KW:腫瘍マーカー、遺伝子異常、免疫療法
集学的治療,低侵襲治療、手術療法
種 本 雅 之 准教授 (内科)
腎血管・循環障害と高血圧を学ぶ。
一次性・二次性高血圧・腎静脈血栓症・腎梗塞,高血圧と腎の
関連,腎血管性高血圧の病態と原因について説明できる。
KW:レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系,ネフローゼ,
血尿,動脈硬化,線維筋性異形成,コレステロール塞栓,
血管炎,血管造影,良性腎硬化症,悪性腎硬化症,TTP
14
9.24(火)
2
松 井 克 之
教授
(4内)
全身性疾患と腎障害Ⅰ
KW:糖尿病性腎症,痛風腎,膠原病,ループス腎炎,
アミロイド腎,紫斑病性腎炎,全身性進行性硬化症,
関節リウマチ,シェーグレン症候群,重複症候群
15
9.25(水)
1
久 末 伸 一
講師
(泌尿)
尿路性器感染症の診断・治療を学習し理解する。
KW:腎盂腎炎,膀胱炎,前立腺炎,精巣上体炎,
性行為感染症(STD),腎結核,尿路敗血症
16
9.25(水)
2
荒 木 千 裕
講師
(ち・泌尿)
尿路結石症の疫学,病態,診断,治療を学習し理解する。
KW:尿路結石,体外衝撃波結石破砕術(ESWL),内視鏡手術,
原発性上皮小体機能亢進症,腎尿細管性アシドーシス,
シスチン尿症,予防
17
10.1(火)
1
兒島憲一郎
講師
(非)
(内科)
急速進行性糸球体腎炎症候群を学ぶ。
KW:半月体形成性腎炎,ANCA,抗甲状腺薬,pauci-immune,
抗GBM抗体,Goodpasture症候群,血漿交換,免疫抑制薬,
ステロイドパルス療法
(3内)
腎疾患の治療を学ぶ。
各種腎疾患に対する治療法を列記し,その適応・効果・危険性を
述べることができる。
KW:生活指導,食事療法,蛋白制限食,塩分制限食,
副腎皮質ステロイド薬,アンジオテンシン変換酵素阻害薬,
アンジオテンシン受容体拮抗薬,抗血小板薬
18
19
20
10.2(水)
1
10.3(木)
1
10.3(木)
2
桑 田 昇 治
教授
種 本 雅 之 准教授 (内科)
藤 垣 嘉 秀
病院
教授
カリウム代謝について学ぶ。
KW:インアウトバランス,排泄率,カリウムの体内分布,分泌調節,
酸塩基平衡,グルコース,インスリン,レニン・
アンジオテンシン・アルドステロン系,薬剤,TTKG
(内科)
急性腎不全の病態と原因について説明できる。
KW:腎前性急性腎不全,腎性急性腎不全,腎後性急性腎不全,
急性尿細管壊死,皮質壊死,薬剤性,FENa,画像検査,
保存的療法,体外循環療法,可逆性
21 10.11(金)
1
井 手 久 満 准教授
(泌尿)
前立腺癌,陰茎腫瘍の疫学,症候,診断,病理,治療を学習し
理解する。
KW:腫瘍マーカー,手術療法,ホルモン療法,男性ホルモン,
家族内発癌
22 10.11(金)
2
知 名 俊 幸
(泌尿)
泌尿器科漢方療法,泌尿器科代替医療を学習し理解する。
加齢に伴う泌尿性器症候を学習し理解する。
KW:性差医学,QOL,ED,介護医療,漢方医療,抗加齢医学
(内科)
全身性疾患と腎障害II を学ぶ
KW:多発性骨髄腫,悪性腫瘍,感染症,肝腎症候群,
低K血症性腎症,高Ca血症性腎症,HIV腎症,
HBウイルス腎症,HCウイルス腎症,感染性心内膜炎,
シャント腎炎
23 10.15(火)
1
加 藤 秀 樹
助教
助教
Ⅲ-44
№
実施日
24 10.15(火)
25 10.17(木)
26 10.17(木)
27 10.22(火)
28 10.22(火)
29 10.28(月)
30 10.28(月)
31 10.31(木)
32 10.31(木)
時限
2
1
2
1
2
1
2
1
2
担 当 者 名
内 田 俊 也
教授
桑 田 昇 治 准教授
新 井 貴 士
松 井 克 之
加 藤 秀 樹
宇於崎
宇於崎
宏
宏
石 坂 和 博
武 藤
病院
准教授
教授
助教
教授
教授
行 動 目 標
(内科)
ナトリウム代謝を学ぶ。
低ナトリウム血症と高Na血症の病態生理とアプローチの仕方
について学ぶ。
多尿の鑑別診断について学ぶ。
KW:多尿,尿崩症,抗利尿ホルモン,視床下部,脳下垂体後葉,
甲状腺ホルモン,糖質コルチコイド,レニン,
アンジオテンシン,アルドステロン,V2受容体,
サイクリックAMP,水チャネル,尿希釈能,尿濃縮能,
Fishberg試験,水制限試験,高張食塩水負荷試験,
ADH不適切分泌症候群
(3内)
薬剤と腎について学ぶ。
薬剤・重金属による水電解質代謝異常と腎障害について理解
する。
KW:低Na血症−カルバマゼピン,クロルプロパミド,
シクロホスファミド;高Na血症‐リチウム,
デメクロサイク リン;低K血症‐利尿薬,甘草,緩下薬,
ステロイド薬,インスリン,
炭酸脱水酵素阻害薬;高K血症‐ACE阻害薬,
β遮断 薬,スピロノラクトン,NSAID,ヘパリン,
シクロスポリン;高Ca血症‐ビタミンD,
サイアザイド;腎毒性非ステロイド性抗炎症薬,フェナセチン,
アミノ配糖体,パラコート,カドミ ウム,シクロスポリンA,
マイトマイシン,ペニシラミン,金 製剤,鉛,水銀
(3内)
間質性腎炎(含む慢性腎盂腎炎)を学ぶ。
急性間質性腎炎の成因と病態について述べることができる。
慢性腎孟腎炎と慢性間質性腎炎との関わりについて理解する。
KW:急性間質性腎炎,慢性間質性腎炎,膀胱尿管逆流(VUR)
尿細管障害,感染症,薬剤性
(4内)
慢性腎不全の病態を学ぶ。
KW:腎不全の進行因子,尿蛋白による悪化,萎縮腎,不可逆性,
糸球体過剰濾過,インタクトネフロン仮説,二次性副甲状腺
機能亢進症,尿毒症,代謝性アシドーシス,腎性貧血,
集学的治療,透析療法
(内科)
腎尿細管機能異常。尿細管・間質の構造と機能および障害時の
症状,検査所見その原因について述べることができる。
KW:Bartter症候群,Gitelman症候群,Liddle症候群,
Gordon症候群,尿細管性アシドーシス,腎性尿崩症,
Fanconi症候群,遺伝子異常
(病理)
糸球体疾患の病理を学ぶⅠ。
KW:基底膜,内皮細胞,上皮細胞,メサンジウム,繊維化と細胞,
フットプロセス,尿細管,間質,免疫複合体,硝子化,
海綿腎,急性糸球体腎炎,微小変化群,膜性腎症,
急速進行性糸球体腎炎,膜性増殖性糸球体腎炎,IgA腎症
(病理)
糸球体疾患の病理を学ぶⅡ,および間質性腎炎の病理を学ぶ。
KW:糖尿病性腎症,急性(慢性)間質性腎炎,腎硬化症,
腎皮質壊死,膠原病(ループス腎炎,強皮症腎),
ワイヤーループ,ヘマトキシリン体,血栓,多発動脈炎
教授 (溝・泌尿)
智 准教授
(泌尿)
腎盂・尿管腫瘍,膀胱腫瘍の疫学,症候,診断,病理,
治療を学習し理解する。
KW:腎細胞癌,ウィルムス腫瘍,尿路上皮癌,表在性膀胱癌,
浸潤性膀胱癌,膀胱上皮内癌,手術療法,職業がん
泌尿器科手術(1)
副腎,上皮小体,腎・腎孟,尿管の手術,腎移植・血管外科手術を
学習し理解する。
KW:開放手術,経尿道的手術,腹腔鏡下手術,移植免疫,
組織適合,免疫抑制療法,拒絶反応,移植合併症,
透析合併症の外科治療,腎動脈狭窄症
Ⅲ-45
№
33
34
35
実施日
11.5(火)
11.5(火)
11.7(木)
時限
3
4
2
担 当 者 名
北
村
岡 田
真
弘
新 井 貴 士
病院
教授
講師
(非)
病院
准教授
36
11.8(金)
3
山 口 雷 蔵 准教授
37
11.8(金)
4
奥 井 伸 雄
38 11.12(火)
39 11.12(火)
1
2
内 田 俊 也
内 田 俊 也
講師
(非)
教授
教授
行 動 目 標
(3内)
透析療法と腎移植を学ぶ。
透析療法の原理と合併症について述べることができる。
さらに医療経済の面からも透析療法を理解できる。
KW:ネフロンの構造と機能,急性腎不全,慢性腎不全,尿毒症,
高カリウム血症,溢水,腎性骨異栄養症,
二次性副甲状腺機能亢進症,血液透析療法,
腹膜透析療法,腎移植,血液(腹膜)透 析,血漿交換,
体外循環療法
(泌尿)
間脳−下垂体−精巣系,性分化異常を学習し理解する。
副腎疾患の診断,病理,治療を学習し理解する。
男性不妊の診断・治療を学習し理解する。
KW:尿路生殖器の発生,Klinefelter症候群,インターセックス,
Cushing症候群,アルドステロン症,褐色細胞腫,精液検査,
ART,性腺機能低下症
(3内)
妊娠と腎妊娠による腎循環系の生理的変化を知り,あわせて
子癇前症の病態生理と処置について述べることができる。
KW:妊娠による腎機能の変化,子癇前症,妊娠高血圧,
HELLP症候群,尿酸クリアランス,血管内皮障害,
腎皮質壊死,急性腎不全
(泌尿)
泌尿器科手術(2)
膀胱,前立腺,尿道,陰茎,陰嚢内容の手術,尿失禁に対する
手術を学習し理解する。
KW:開放手術,経尿道的手術,腹腔鏡下手術,
マイクロサージェリー
(泌尿)
排尿障害、尿失禁、尿路閉塞性疾患を学習し理解する。
KW:排尿症状スコア,排尿機能検査、前立腺肥大症,
神経因性膀胱,腎後性腎不全,水腎症,尿閉,女性泌尿器科
(内科)
酸・塩基平衡の正常と異常を学ぶ。
酸・塩基平衡の基本について説明できる。
KW:酸と塩基とは,緩衝系とは,Henderson-Hasselbalchの式,
代償式,近位尿細管の役割,遠位尿細管の役割,
尿pHの意味
(内科)
水電解質異常と酸塩基平衡異常のアプローチのしかたを
理解する。
KW:インアウトバランスの考え方,排泄率の計算,
尿細管でのハンドリング,尿中電解質の意義,
体液量の評価,脱水,浮腫
Ⅲ-46
統 合 講 義(呼吸器)
担当責任者
山 口 正 雄
教 授
科目の位置づけ
呼吸は、生命を維持する上で基本となる不可欠な生理機能である。その呼吸を司る呼吸器につい
て、基礎から臨床まで、また正常状態から病的状態まで、広く理解することは、将来一人前の医師とし
て仕事をする上で、専門を問わず必須のことである。
一般教育目標
呼吸器に関連した解剖や生理機能といった基礎知識を背景に、主な呼吸器疾患の定義、疫学、症
状、病態、病理、診断、治療および予後について、呼吸器病学の基礎的および臨床的知識を十分に
修得する。
画像(単純X-P、CT、MRIなど)や呼吸機能などの検査、感染防御機構、病理学、腫瘍学などに関す
る事項については、総論を通じてさらに十分な知識を修得する。
評価方法・評価基準
中間試験を50%、本試験を50%として最終的に評価する予定である。ただし担当者によっては、授業
内レポートや小テストを実施し、自分の持ち点の中に反映させることも可能とする。
準備学習の内容
呼吸器に関連する解剖学、生理学、生化学、微生物学、免疫学、薬理学などについて、十分な基礎
知識を備えることが必要である。また臨床の領域では、感染症学、腫瘍学、放射線学、アレルギー学、
臨床病理学などとの関連性が深く、各分野との関連性を意識した学習が望まれる。
教科書・参考書等
教科書:高久史麿・尾形悦郎:新臨床内科学(第9版)医学書院
参考書:上田英雄・武内重五郎・杉本恒明編:内科学(第9版)朝倉書店
黒川 清・松澤佑次編:内科学 (第2版) 文光堂
正岡 昭:呼吸器外科学 (第4版) 南山堂
福井次矢・黒川 清 監修:ハリソン内科学 日本語版 第4版(原著第18版)
メディカル・サイエンス・インターナショナル
大田 健/奈良信雄編: 今日の診断基準 南江堂
永井厚志・大田 健・飛田 渉編:呼吸器病New Approach 1巻, 2巻 メジカルビュー社
大田 健・箕輪良行・鄭 東孝編:臨床診断ホップステップジャンプ 南江堂
Ⅲ−47
№
実施日
時限
1
9.4(水)
3
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
9.4(水)
4
9. 6(金)
1
9.9(月)
9.9(月)
9.10(火)
9.10(火)
9.18(水)
9.18(水)
2
3
3
4
3
4
9.24(火)
3
9.24(火)
4
担 当 者 名
山 口 正 雄
教授
行 動 目 標
(内科)
<肺の構造・機能>
呼吸器の臓器としての特徴を述べることができる。
呼吸器に関連する症候を列挙し,説明できる。
KW:気道,肺,息切れ,咳嗽,喀痰,喀血,胸痛
長 瀬 洋 之 准教授 (内科)
<画像診断、内視鏡検査、胸水検査>
呼吸器疾患を診断するための検査について説明できる。
症候から診断に必要な検査と主な所見が列挙できる。
KW:画像診断,機能診断,組織診断
本 間 敏 明
(3内)
<呼吸不全>
呼吸不全の定義および原因となる病態, 治療法を説明できる。
KW:Ⅰ型呼吸不全,Ⅱ型呼吸不全,換気血流不均等分布,
シャント,拡散障害,肺胞低換気,酸素療法,CO2ナルコーシス
(内科)
<呼吸調節とガス交換>
呼吸調節機構と呼吸筋について説明できる。
動脈血ガス分析の結果を解釈し記述できる。
KW:低酸素血症,高炭酸ガス血症,過換気症候群,
睡眠時無呼吸症候群,肺拡散能,AaDO2,
換気血流不均等分布,シャント,チアノーゼ,
Hb-O2解離曲線,酸塩基平衡,酸素療法
山 口 正 雄
教授
教授
長 瀬 洋 之 准教授 (内科)
<呼吸機能検査>
閉塞性呼吸器疾患と拘束性呼吸器疾患について,呼吸機能検査
の特徴と病態生理について説明できる。
KW:スパイログラム,肺活量,1秒率,残気率,
フローボリューム曲線,静肺コンプライアンス,
動肺コンプライアンス,不均等換気,換気障害
長 瀬 洋 之 准教授 (内科)
<続発性間質性肺疾患>
過敏性肺臓炎, 薬剤性肺炎、放射線肺臓炎の病態の特徴を
説明できる。
原因抗原の同定法など診断方法について述べることができる。
KW:夏型過敏性肺臓炎,鳥飼病,農夫肺,加湿器肺,沈降抗体
薬剤性肺炎、放射線肺臓炎
吉 原 久 直
(内科)
<気管支・細気管支異常>
気管支拡張症とCOPについて,その病態, 診断, 治療を
説明できる。
その類似疾患を挙げることができる。
KW:Kartagener症候群,immotile cilia syndrome,
small airway disease,間質性肺炎,ステロイド
(内科)
<間質性肺疾患>
間質性肺炎の鑑別疾患を列挙できる。特発性間質性肺炎の病理,
画像,呼吸機能検査の特徴をあげ,治療について述べることが
できる。
KW:UIP,NSIP,DIP,LIP,DAD,COP,線維化,塵肺,
ステロイド薬,免疫抑制薬,呼吸不全
(内科)
<気管支喘息>
気管支喘息の定義と病態を説明でき,その特徴を列挙できる。
また治療の基本についても説明できる。
KW:アレルギー,慢性気道炎症,気道上皮,好酸球,マスト細胞,
気道過敏性,リモデリング,気管支拡張薬,ステロイド薬
大
大
田
田
健
健
助教
客員
教授
客員
教授
長 瀬 洋 之 准教授 (内科)
<好酸球性肺疾患>
喘息を伴う肺疾患および好酸球性肺疾患の病態と特徴を
説明できる。
KW:アレルギー性気管支肺アスペルギルス症,
アレルギー性肉芽腫性血管炎,
急性好酸球性肺炎,慢性好酸球性肺炎
川 本 雅 司
<閉塞性肺疾患と周辺疾患の病理>
COPD等の閉塞性肺疾患の病理組織学的特徴を列挙できる。
KW:気管支喘息,慢性肺気腫,慢性気管支炎,気管支拡張症,
DPB,COPD
教授
(溝・病)
Ⅲ-48
№
12
13
14
15
実施日
9.27(金)
1
10.1(火)
2
10.1(火)
3
10.2(水)
16 10.18(金)
17 10.18(金)
18 10.24(木)
19 10.24(木)
20 10.29(火)
21 10.29(火)
22
時限
11.1(金)
2
1
2
1
2
1
2
1
担 当 者 名
山 口 正 雄
本 間 敏 明
川 本 雅 司
新 井 秀 宜
江 口 研 二
川 本 雅 司
山 口 正 雄
川 村 雅 文
中 野 純 一
川 村 雅 文
中 野 純 一
教授
教授
教授
助教
教授
教授
教授
教授
講師
(非)
教授
講師
(非)
行 動 目 標
(内科)
<肉芽腫性肺疾患>
サルコイドーシス,ウェゲナー肉芽腫症などについて,
その病態の特徴および診断治療について述べることができる。
KW:両側性肺門リンパ節腫脹,
皮膚・心・眼・神経サルコイドーシス,ACE,類上皮細胞
(3内)
<慢性閉塞性肺疾患(COPD)>
COPDに属する疾患を列挙でき,それぞれの特徴について
記述できる。
在宅酸素療法を含む治療の基本についても説明できる。
KW:慢性肺気腫,慢性気管支炎,びまん性汎細気管支炎
(DPB),在宅酸素療法,呼吸不全,右心不全
(溝・病)
<間質性肺疾患の病理>
間質影をきたす肺疾患の病理組織学的特徴を説明できる。
KW:特発性間質性肺炎,過敏性肺炎,塵肺,
アレルギー性肺疾患,一部のサルコイドーシス
(内科)
<職業性肺疾患>
シリカ・石綿などの粉塵による疾患を列挙し,その特徴と診断法を
説明できる。種々の作業に伴う粉塵曝露と健康障害防止のための
方策を説明できる。
KW:粉塵作業,石綿,塵肺,珪肺,石綿肺,胸膜プラーク,
胸膜悪性中皮腫,じん肺健康診断
(内科)
<肺腫瘍>
肺癌に特徴的な画像について説明できる。
肺癌の薬物療法について,その目的,薬剤の種類,使用方法,
副作用の種類と対策について説明できる。
KW:末梢性集束像,胸膜陥凹像,充実性結節,ノッチサイン,
癌性リンパ管症,リンパ節腫大,閉塞性肺炎,胸水,心嚢水,
症状緩和,抗癌剤の安全域と中毒域,プラチナ化合物,
代謝拮抗剤,治験,分子標的薬,好中球減少症,制吐剤
(溝・病)
<肺腫瘍、縦隔腫瘍、中皮腫の病理>
肺の良性腫瘍,悪性腫瘍の組織学的・細胞診的な特徴を説明
できる。縦隔腫瘍・中皮腫の種類を説明できる。
KW:過誤腫,肺癌,カルチノイド,悪性リンパ腫,胸腺腫,奇形腫,
中皮腫
(内科)
<肺の感染防御機構>
肺の感染防御機構について,免疫反応が関与する防御機構
および物理的機械的防御機構について述べることができる。
KW:肺胞マクロファージ,リンパ球,気道上皮細胞,樹状細胞,
サイトカイン,分泌型IgA
(外科)
<肺腫瘍>
肺癌の疫学、肺癌の画像的特徴、肺癌の診断方法が説明できる。
KW:肺腺癌,肺扁平上皮癌,喫煙との関係,頻度,エックス線像,
CT像,スピキュラ,胸膜陥入,ノッチ
(内科)
<肺腫瘍>
肺肉腫,転移性肺腫瘍の診断,治療さらに鑑別すべき
疾患について記述できる。
KW:手術適応,予後,粟粒散布型,リンパ管型,結節型
胸水型,肺形成異常(肺分画症,肺動静脈瘻),胸膜中皮腫
(外科)
<肺腫瘍>
肺小細胞癌,カルチノイドについて説明できる。
肺癌の手術適応が説明できる。
KW:腫瘍マーカー,手術適応,化学療法、放射線療法
(内科)
<肺腫瘍>
まれな肺腫瘍または良性腫瘍について列挙でき,
それらの鑑別疾患および特徴が説明できる。
KW:肺カルチノイド腫瘍, 過誤腫,硬化性血管腫,
過誤腫性肺脈管筋腫症
Ⅲ-49
№
23
24
25
26
27
実施日
11.1(金)
11.6(水)
11.6(水)
11.7(木)
11.7(木)
28 11.11(月)
時限
2
1
2
3
4
3
担 当 者 名
松 谷 哲 行
大
田
健
松 谷 哲 行
滝
後
澤
藤
始
元
講師
客員
教授
講師
客員
教授
講師
(非)
萩 谷 政 明 准教授
29 11.12(火)
3
藤
30 11.12(火)
4
萩 谷 政 明 准教授
田
尚
助教
行 動 目 標
(外科)
<縦隔腫瘍>
縦隔腫瘍の種類と特徴について説明できる。
重症筋無力症の胸腺異常について説明できる。
KW:胸腺腫,奇形腫,神経性腫瘍,先天性のう腫,胸腺摘出術
(内科)
<ARDS/ALI>
肺循環系の特徴が説明できる。
ARDS/ALIの病態,症状について説明できる。
透過性,非透過性肺水腫の病態の差を記述できる。
KW:ARDS/ALI,透過亢進性肺水腫,急性呼吸不全,
換気血流不均等分布,肺動脈楔入圧,A-aDO2,
びまん性肺胞傷害 (DAD),硝子膜形成
(外科)
<胸膜疾患>
胸膜疾患が列挙でき、それぞれの特徴と治療について説明
できる。
KW:気胸,自然気胸,肺のう胞症,胸腔ドレーン,胸膜中皮腫
(内科)
<肺循環異常>
1.肺高血圧,肺性心の病態について説明できる。
2.上記を起こす疾患を列挙できる。
3.肺血栓塞栓症の病態,症状について説明できる。
KW:低酸素性肺血管攣縮,前毛細血管性肺高血圧,COPD,
肺気腫
(内科)
<呼吸器感染症>
細菌,真菌,ウイルス感染症に関して,その診断と治療について
述べることができる。
KW:細菌性肺炎、マイコプラズマ肺炎、クラミジア肺炎、肺真菌症、
ウイルス性肺炎
(3内)
<肺抗酸菌症>
結核と非結核性抗酸菌症の診断と治療について
述べることができる。
KW:ツ反,BCG,化学予防,一次結核,二次結核,初期悪化,
空洞病変,胸膜炎
(救急)
<胸部外傷>
病態生理学的に特徴のある胸部外傷について記述できる。
KW:肺挫傷,フレイルチェスト,横隔膜ヘルニア,主気管支断裂,
緊張性気胸,急性心タンポナーデ,大動脈損傷,食道損傷
(3内)
<肺炎>
市中肺炎、院内肺炎、医療・介護関連肺炎の疫学, 診断,
治療について説明できる。
KW:市中肺炎、院内肺炎、医療・介護関連肺炎、嚥下性肺炎
Ⅲ-50
統 合 講 義(循環器)
担当責任者
一 色 高 明
教 授
科目の位置づけ
心臓疾患は日本人の死因の2位を占めている。その意味において循環器病学を心・血管系を総合的
に学習しておくことはすべての医師にとってきわめて重要である。
一般教育目標
循環系の解剖と生理機能を理解し,心・血管系の代表的疾患の病態,診断および治療を理解する。
評価方法・評価基準
中間試験1回と本試験1回、追再試験1回を施行する。各試験に心電図診断試験を含める。心電図診
断試験の配分は100点満点中20点とする。心電図診断試験は80%の正解率を必要とし、それを60%に
換算し、全体をまとめて合算して各試験の評価とする。
点数の配分は中間試験、本試験すべて同等に扱う。従って、2回の総得点数を2で除すことによって
最終評価の元点とする。
準備学習の内容
本科目の目標を達成するためには、3年生の前期までに学習する基礎科目を理解しておくことが必須
である。循環器病学においては、検査における生理機能検査の重要性が高い。疾患の病態や検査の
意義を理解するためには循環生理の基本を理解することが重要である。その意味において、解剖学、
生理学、病理学、薬理学の循環器関連部分を十分に準備学習しておきことが望ましい。
教科書・参考書等
教科書:高久史麿・尾形悦郎・黒川 清・矢崎義雄編:新臨床内科学(第9版),医学書院
参考書:①杉本恒明・矢崎義雄総編集:内科学(第9版),朝倉書店
(5冊に分冊したもの)
②一色高明・杉村洋一著:ゼッタイわかる心電図・心エコー図の読み方(第3版),
医学教育出版社
③David C,Sabiston Jr.編 Textbook of Surgery
④Siavosh Khousari:Cardiac Surgery
⑤Henry Haiwovici:Vascular Surgery
⑥岡田昌義 編:心臓血管外科の最前線(最先端医療技術研究所)
Ⅲ−51
№
1
2
3
4
実施日
9.6(金)
9.10(火)
9.11(水)
9.11(水)
時限
2
1
1
2
担 当 者 名
一 色 高 明
教授
横 山 直 之 准教授
古 川 泰 司
古 川 泰 司
教授
教授
行 動 目 標
(内科)
循環器総論 1 心臓の解剖と循環生理
心臓の解剖と位置関係の基本を理解し,循環系の正常機能に
ついて述べることができる。
KW:冠動脈,心膜,左心房,左心室,右心房,右心室,僧帽弁,
三尖弁,大動脈弁,肺動脈弁,刺激伝導系,心拍出量,
血圧,Frank-Starlingの法則,収縮期,拡張期
(内科)
循環器総論 2 循環器疾患の検査総論
循環器疾患の診断に用いられる検査を列記し,その意義と内容に
ついて述べることができる。
KW:心電図,心エコー図,心音図,心機図,核医学検査,
心血管造影,心臓カテーテル検査,スワンガンツカテーテル,
CT,MRI
(臨検医)
循環器総論 3 心電図1
心電図の基礎の概略と心電図波形の意味を理解し,波形の異常に
ついて述べることができる。
KW:P波,QRS波,T波,肢誘導,胸部誘導,ST上昇,ST下降,
高電位,低電位
(臨検医)
循環器総論 4 心電図2
刺激伝導系を理解し,徐脈性不整脈の機序と心電図所見を
述べることができる。
KW:洞結節,房室結節,ヒス束,プルキンエ線維,房室ブロック,
脚ブロック,洞不全症候群,体外式・体内式ペースメーカ
5
9.12(木)
1
古 川 泰 司
教授
(臨検医)
循環器総論 5 心電図3
頻脈性不整脈の発生機序と心電図所見を理解し,その概略を
述べることができる。
KW:期外収縮,発作性頻拍症,心房細動,心室細動,
WPW症候群,Kent束,カテーテルアブレーション
6
9.12(木)
2
古 川 泰 司
教授
(臨検医)
循環器総論 6 心電図の読み方①
様々な循環器疾患における心電図を読映し、その所見を述べる
ことができる。
KW:心電図
7
9.13(金)
1
一 色 高 明
教授
(内科)
循環器総論 7 循環器疾患の症候と所見
循環器疾患にみられる症状の所見について述べることができる。
KW:胸痛,息切れ,動悸,呼吸困難,起坐呼吸,失神,
意識障害,頸静脈怒張,浮腫,乏尿,NYHA分類,
CCS分類,Killip分類
8
9.13(金)
2
紺野久美子
助教
(内科)
循環器総論 8 循環器疾患と放射線検査 (単純・CT・核医学)
循環器領域における放射線検査について、その意義を理解し、
代表的所見を述べることができる。
(内科)
循環器総論 9 循環器疾患に影響を与える因子
循環器疾患を悪化させたり,罹患頻度を増加させる因子について
理解し,その意義について述べることができる。
KW:冠危険因子,動脈硬化,肺機能,腎機能,年齢,性,
糖尿病,高血圧,高脂血症,肥満,家族歴,喫煙
(内科)
循環器総論 10 心音と心雑音
心音発生の機序とタイミングを理解し,心音の異常と過剰心音に
ついて述べることができる。心雑音発生の機序を理解し,
聴取される部位や雑音の性質と各種疾患との関連について
述べることができる。
KW:Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ音,Ⅱ音の分裂,収縮期と拡張期,
音調と性質,Levineの分類・最強点
(外科)
末梢血管疾患 1
四肢血管の解剖を図示できる。
・視診,聴診,触診を行い,所見を述べることができる。
・症状から予想される病態,施行すべき検査について述べることが
できる。
KW:間欠性跛行,安静時疼痛,ankle pressure index(API),
交感神経切除・ブロック,血栓摘徐術,血栓内膜摘徐術,
代用血管移植術,肢切断術,血行再建術後症候群
9
10
11
9.17(火)
9.18(水)
9.19(木)
4
2
1
興 野 寛 幸
一 色 高 明
助教
教授
新 見 正 則 准教授
Ⅲ-52
№
12
13
14
15
実施日
9.19(木)
9.25(水)
9.25(水)
9.26(木)
時限
2
3
4
1
担 当 者 名
新 見 正 則 准教授
山
山
川
川
健
健
講師
講師
新 見 正 則 准教授
行 動 目 標
(外科)
末梢血管疾患 2
・保存的治療と外科的治療について述べることができる。
・急性動脈閉塞の病態と治療について述べることができる。
KW:塞栓症,急性血栓症,Fontaine分類,
閉塞性血栓血管炎(Buerger病),閉塞性動脈硬化症,
Leriche症候群,バイパス移植術
(内科)
循環器総論 11 心電図の読み方②
様々な循環器疾患における心電図を読映し、その所見を述べる
ことができる。
KW:心電図
(内科)
循環器総論 12 心電図の読み方③
様々な循環器疾患における心電図を読映し、その所見を述べる
ことができる。
KW:心電図
(外科)
末梢血管疾患 3
・慢性動脈閉塞症の各疾患について述べることができる。
・動脈瘤について述べることができる。
KW:Raynaud症候群,大動脈炎症候群,糖尿病性壊疽,
真性動脈瘤,仮性動脈瘤,腹部大動脈瘤,膝窩動脈瘤,
動脈外傷,胸郭出口症候群,先天性動静脈瘻
(外科)
末梢血管疾患 4
・静脈血栓症について述べることができる。
・下肢静脈瘤の病態と治療について述べることができる。
KW:下肢深部静脈血栓症,Homans徴候,一次性下肢静脈瘤,
Brodie-Trendelenburg test,静脈抜去術,上大静脈症候群,
下大静脈閉塞症,リンパ浮腫
16
9.26(木)
2
新 見 正 則 准教授
17
9.26(木)
3
古 川 泰 司
教授
(臨検医)
18
9.27(金)
2
鈴 木 伸 明
助教
(内科)
循環器総論 14 循環器疾患の治療総論
循環器疾患に行われる治療を挙げ,その意義と内容について
述べることができる。
KW:薬物治療,外科手術,インターベンション,ペースメーカ
(内科)
循環器総論 15 心エコー図1
心エコー図の意義を理解し,代表的心エコー図所見について
述べることができる。
KW:Mモード,断層,ドップラー心エコー図
19
9.27(金)
3
横 山 直 之 准教授
循環器総論 13 心電図の読み方④
様々な循環器疾患における心電図を読映し、その所見を述べる
ことができる。
KW:心電図
9.27(金)
4
横 山 直 之 准教授
(内科)
循環器総論 16 心エコー図2
心エコー図の意義を理解し,代表的心エコー図所見について
述べることができる。
KW:Mモード,断層,ドップラー心エコー図
21 10.16(水)
2
上
(内科)
循環器総論 17 心臓カテーテルと血管造影
心臓カテーテルと血管造影について、その意義を理解し、
代表的所見を述べることができる。
(内科)
心不全 1
心不全の病態生理,病因,症状,徴候,検査所見,重症度判定,
治療方法について述べることができる。
KW:右心不全,左心不全,NYHA分類,急性心不全,
慢性心不全,うっ血
(内科)
心不全 2
心不全の病態生理,病因,症状,徴候,検査所見,重症度判定,
治療方法について述べることができる。
KW:右心不全,左心不全,NYHA分類,急性心不全,
慢性心不全,うっ血
(心外)
循環器総論 18 体外循環と循環補助
心臓外科総論開心術後の合併症と治療について述べることが
できる。
KW:心不全,低心拍出症,不整脈,薬物治療と機械的補助治療
20
22 10.23(水)
23 10.23(水)
24 10.30(水)
1
上
妻
妻
謙 准教授
謙 准教授
2
上
3
講師
上 田 恵 介
(非)
妻
謙 准教授
Ⅲ-53
№
実施日
25 10.30(水)
26 10.31(木)
時限
4
3
27 10.31(木)
4
28
1
11.7(木)
29 11.11(月)
30 11.11(月)
31 11.25(月)
32 11.25(月)
33 11.27(水)
1
2
1
2
1
担 当 者 名
山
川
健
高梨秀一郎
村 川 裕 二
山
川
健
中 村 文 隆
中 村 文 隆
中 村 文 隆
中 村 文 隆
上
妻
教授
(特)
教授
講師
教授
教授
教授
教授
謙 准教授
34 11.27(水)
2
一 色 高 明
35 11.29(金)
1
上
妻
講師
教授
謙 准教授
行 動 目 標
(内科)
不整脈 1(一部心電図演習を含む)
正常心電図と,主として徐脈性不整脈について,質疑応答による
簡単な心電図演習を行う。心臓の興奮と生成と伝導機序を理解し,
不整脈の発現機序と,臨床一般的について概略を説明することが
できることを目標とする。
KW:心停止,Adams-Stokes症候群,洞不全症候群,
房室ブロック,脚ブロック
(心外)
循環器総論 19 心臓外科総論
1.体外循環と生体循環の違いについて述べることができる。
2.体外循環による臓器虚血障害について理解する。
KW:体外循環,低体温,血液希釈,心停止と心筋保護,
中枢神経障害,呼吸障害,腎障害,DIC
(4内)
不整脈 3 (一部心電図演習を含む)
主として頻脈性不整脈について,質疑応答による簡単な
心電図診断演習を行う。徐脈性および頻脈性不整脈の成り立ちを
理解し,診断することができることを目標とする。
KW:期外収縮,上室性頻脈,心室頻脈,心房粗・細動,心室細動
(内科)
不整脈 2
不整脈の薬物療法と非薬物療法について,その概略を述べる
ことができる。
KW:WPW症候群,薬物療法
(3内)
高血圧 1
高血圧の病態,及び,発症の機序を理解し,診断の意義と手順に
ついて述べることができる。
KW:遺伝的素因,環境要因,高血圧前段階,高血圧早期,
高血圧完成期,標的臓器障害,心拍数,全抹消抵抗,
収縮気圧,拡張気圧,平均血圧,コロトコフ音,日内変動,
原発性高血圧,続発性高血圧,腎血管性高血圧,
モザイク節,肥満,飲酒,食塩,運動,ストレス,
インスリン抵抗性,高インスリン血症
(3内)
高血圧 2
高血圧治療の基本的な方針が理解でき,生活習慣変容と薬物療法
についてそれぞれの意義と効果について述べることができる。
KW:重症度分類,段階的ケア,重症度,ステージ分類,
生活習慣の変容,薬物療法,副作用,併存病,治療のコスト,
QOL,治療抵抗性高血圧,高年者高血圧,
高血圧緊急状態,進行性悪性高血圧
(3内)
原発性心筋疾患
肥大型,拡張型心筋症の症状,徴候,検査所見,治療について
述べることができる。
KW:肥大型心筋症,肥大型閉塞型心筋症,拡張型心筋症,
心エコー検査
(3内)
二次性心筋疾患/心臓腫瘍
二次性心筋症の症状,徴候,検査所見,鑑別診断,治療について
述べることができる。心筋炎の症状,徴候,検査所見,
治療について述べることができる。
心臓腫瘍の病態生理と診断について述べることができる。
KW:心筋炎(ウイルス性,薬剤性)原発性心臓腫瘍,粘液腫
(内科)
弁膜症 1
弁膜症の病態生理,病因,症状,徴候について述べることが
できる。
KW:狭窄と閉鎖不全,僧帽弁,大動脈弁,三尖弁,
肺動脈弁リウマチ性心疾患,心不全,心雑音
(内科)
虚血性心疾患 1(虚血性心疾患の診断)
冠硬化症の進展と冠循環の病態生理について述べることができる。
虚血性心疾患の一般症状,徴候,検査所見,について述べることが
できる。
KW:粥状硬化,労作性狭心症,不安定狭心症,ST下降,
負荷心電図,心筋シンチグラム,冠動脈造影
(内科)
弁膜症 2
弁膜症の検査所見,治療方法について述べることができる。
KW:心エコー図,心臓カテーテル,薬物治療と外科手術
Ⅲ-54
№
実施日
36 11.29(金)
37 11.29(金)
38
39
12.6(金)
12.6(金)
40 12.10(火)
時限
2
3
3
4
3
担 当 者 名
上
妻
謙 准教授
一 色 高 明
一 色 高 明
一 色 高 明
教授
教授
教授
横 山 直 之 准教授
行 動 目 標
(内科)
弁膜症 3
弁膜症の検査所見,治療方法について述べることができる。
KW:心エコー図,心臓カテーテル,薬物治療と外科手術
(内科)
虚血性心疾患 2(心筋梗塞)
急性心筋梗塞の病態生理,症状,徴候,検査所見,重症度判定,
合併症について述べることができる。
KW:冠閉塞と心筋壊死,経時的心電図変化,部位診断,心不全,
右室梗塞、スワンガンツカテーテル,心破裂,房室ブロック
(内科)
虚血性心疾患 3(治療)
急性心筋梗塞の治療について述べることができる。
KW:再灌流療法,血栓溶解療法,PTCA,薬物療法,
リハビリテーション,大動脈内バルーンパンピング(IABP)
(内科)
虚血性心疾患 4(狭心症・治療)
狭心症の治療および予防(冠危険因子の管理)について述べる
ことができる。
KW: 薬物療法・血行再建術
(内科)
心膜疾患と心タンポナーデ
急性および慢性心膜炎の症状,徴候,検査所見,鑑別診断,
治療について述べることができる。心タンポナーデの病態生理,
原因,症状,徴候,検査所見,治療について述べることができる。
KW:急性心膜炎,慢性心膜炎,収縮性心膜炎,心嚢液,
心タンポナーデ,奇脈,心膜摩擦音,dip and plateau
41 12.10(火)
4
横 山 直 之 准教授
(内科)
成人の先天性心疾患
成人にみられる代表的な先天性疾患を頻度,病態生理,症状,
検査所見,治療について述べることができる。
KW:左右短絡,右左短絡,アイゼンメンジャー症候群,心エコー図
42 12.11(水)
1
下 川 智 樹
教授
(心外)
虚血性心疾患 5(冠動脈疾患の外科)
虚血性心疾患の外科治療について述べることができる。
KW:狭心症,心筋梗塞,冠動脈,緊急手術
43 12.11(水)
2
一 色 高 明
教授
(内科)
虚血性心疾患 6(冠インターベンション)
経皮的冠動脈形成術(PTCA)やステント植え込み術の適応,
成績と問題点について理解し,その概略を述べることができる。
KW:左冠動脈主幹部,急性冠閉塞,慢性期再狭窄,再灌流療法
44 12.12(木)
3
村 川 裕 二
教授
(4内)
大動脈疾患 1
大動脈炎症候群とその類縁疾患の症状,徴候,検査所見,治療に
ついて述べることができる。大動脈瘤,解離性大動脈瘤の
病態生理,症状,徴候,検査所見,内科治療について述べることが
できる。
KW:大動脈瘤,解離性大動脈瘤,マルファン症候群,
大動脈炎症候群,脈なし病
45 12.13(金)
3
尾 澤 直 美
助教
(心外)
弁膜症 4(外科)
弁膜症の外科手術について述べることができる。
KW:房室弁,半月弁,人口弁,感染性心内膜炎
(内科)
肺性心/肺高血圧症
肺循環の形態と生理を理解し,肺高血圧症の病態生理について
述べることができる。急性,および慢性肺性心の症状,徴候,
検査所見,治療について述べることができる。
KW:肺高血圧症,閉塞性肺疾患,原発性肺高血圧症,肺梗塞,
右心不全
(内科)
その他の心疾患
膠原病,内分泌疾患,ビタミン欠乏症,神経循環無力症などに伴う
循環器合併症の概略を述べることができる。
KW:難治性心不全,SLE,粘液水腫,アミロイドーシス,
サルコイドーシス,心臓脚気
(心外)
大動脈疾患 2(外科)
大動脈疾患の外科治療について述べることができる。
KW:真性大動脈瘤,解離性大動脈瘤,大動脈弁輪拡張症,
人工血管置換術,Bentall手術,脳分離体外循環,
DeBakey分類,Stanford分類
46 12.13(金)
47 12.16(月)
48 12.16(月)
4
1
2
横 山 直 之 准教授
鈴 木 伸 明
真
鍋
晋
助教
講師
Ⅲ-55
№
実施日
49 12.18(水)
50 12.18(水)
51
52
53
54
1.14(火)
1.15(水)
1.15(水)
1.20(月)
時限
1
2
2
1
2
4
担 当 者 名
禰 屋 和 雄
上
妻
講師
(非)
謙 准教授
横 山 直 之 准教授
興 野 寛 幸
一 色 高 明
山
川
健
助教
教授
講師
行 動 目 標
(心外)
心臓外科 その他の心臓外科手術
(内科)
リウマチ熱/感染性心内膜炎
リウマチ熱/感染性心内膜炎の病因,症状,徴候,検査所見,
治療について述べることができる。
KW:起炎菌,弁膜症,心不全,塞栓症,Osler痛斑
(内科)
各種疾患における画像診断(まとめ)
各種循環器疾患に用いられる特徴的画像についてその所見を
述べ診断することができる。
KW: 心エコー図、胸部単純X線、胸部・腹部CT、各種血管造影、
心臓核医学検査、
(内科)
各種循環器疾患と薬物療法(まとめ)
各種循環器疾患に用いられる代表的薬剤について、
その適応と作用機序および副作用について述べることができる。
KW: 抗不整脈薬・抗血栓薬・Ca拮抗薬・β受容体遮断薬・
ニトロ化合物・ACE阻害薬・利尿薬・強心薬・
(内科)
各種疾患と心音・心雑音(まとめ)
各種循環器疾患における心音と心雑音についてその特徴を述べ、
鑑別診断に用いることができる。
KW: Ⅱ音の固定性分裂・Ⅲ音・Ⅳ音・収縮中期クリック・
僧帽弁開放音・心膜摩擦音・心膜ノック音・
駆出性収縮期雑音・全収縮期雑音・漸減性拡張期雑音・
拡張期ランブル・連続性雑音
(内科)
各種疾患と心電図異常(まとめ)
基本的心電図について診断し、その所見の臨床的意義を
述べることができる。
KW: 各種不整脈・脚ブロック・WPW症候群・左室肥大・
虚血性心疾患
Ⅲ-56
統 合 講 義(感染症)
担当責任者
太 田 康 男
教 授
科目の位置づけ
人類の歴史は、病原微生物との戦いといっても過言ではない。感染症学は、特定の臓器ではなく、全
身を標的とする学問の一つであり、すべての臨床の専門領域と関連のある学問である。従って、感染症
学をしっかりと習得することはすぐれた臨床家になるためにきわめて重要であると考えられる。
一般教育目標
微生物学で学んだ知識をさらに発展させ、様々な感染症に対して、適切なアプローチが出来るようにな
るための知識を習得することを目標とする。すなわち、感染症の存在の有無を判断し、感染症治療のた
めのリスクを評価し、感染臓器を診断し、原因微生物を推測・同定し、適切な治療を開始できるようにな
るための知識の習得を目指す。一連の講義では、臓器別に感染症をアプローチすると同時に、原因微
生物の側面からも感染症を掘り下げる。感染症学は医師国家試験の重要科目の一つであることはいう
までもないが、本講義では、医師国家試験に対処できる能力の習得はもちろんのこと、将来臨床医に
なった際に役立つ能力の獲得も目標にしている。
評価方法・評価基準
定期試験を1回実施する。すべて定期試験の成績で判定する。受験資格に関しては、学則に規定され
ている通りである。
準備学習の内容
本科目の目標を達成するためには、これまでに修得した基礎科目、特に微生物学の知識が特に重要
である。従って、微生物学の重要事項を確認しつつ学習することを推奨する。また他の内科系分野の
知識も一部必要となる。
教科書・参考書等
教科書 新臨床内科学(第9版) 監修:高久史麿・尾形悦郎・黒川清・矢崎義雄、医学書院
教科書 内科学 総編集:門脇 孝・永井良三、西村書店
Ⅲ−57
№
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
実施日
11.21(木)
11.21(木)
11.22(金)
11.22(金)
11.28(木)
11.28(木)
時限
1
2
1
2
1
2
12.3(火)
1
12.3(火)
2
12.4(水)
12.4(水)
1
2
担 当 者 名
吉 野 友 祐
吉 野 友 祐
西
西
谷
谷
肇
肇
太 田 康 男
太 田 康 男
助教
助教
行 動 目 標
(内科)
<上気道感染症>
1 普通感冒の病態、要因、治療を述べることができる。
2 急性扁桃腺炎の病態、治療を述べることができる。
3 急性喉頭蓋炎の病態、治療を述べることができる。
KW:普通感冒,扁桃炎,喉頭蓋炎
(内科)
<下気道感染症>
1 急性気管支炎の病態,治療を述べることができる。
2 市中肺炎の症状,原因微生物,治療を述べることができる。
3 市中肺炎の症状,原因微生物,治療を述べることができる。
4 β-ラクタム薬が無効な呼吸器感染症について理解する。
KW:気管支炎,市中肺炎、院内肺炎、膿胸,非定型肺炎
教授 (医療・臨)
<抗酸菌感染症>
1 抗酸菌感染症の分類,病態について理解する。
2 結核の診断,治療,予防法について述べることができる。
3 非結核性抗酸菌症について理解する。
KW:肺結核,粟粒結核,肺外結核,ツ反,QFT,予防内服,
非結核性抗酸菌症,ライ病
教授 (医療・臨)
<性感染症>
1 主要な性感染症を述べることができる。
2 梅毒の病態,診断,治療について述べることができる。
3 クラミジア,淋病の特徴を述べることができる。
KW:カンジダ症,クラミジア,単純ヘルペス,ヒトパピローマウイルス,
淋菌,非淋菌性尿道炎,梅毒
教授
(内科)
<感染症患者のアプローチ、感染症の法律>
1 感染症診療の医療面接、身体所見、検査データの要点を
述べることができる。
2 感染症法の要点について理解する。
KW:臓器別感染症、感染症法
(内科)
<発熱、不明熱、敗血症とSIRS>
1 発熱の機序および熱型について理解する。
2 発熱患者を正しく鑑別できる。
3 不明熱の定義ならびに不明熱の鑑別を述べることができる。
4 敗血症とSIRSの定義を述べることができる。
5 敗血症性ショックの病態およびその治療を述べることができる。
KW:発熱物質,稽留熱,弛張熱,間欠熱, 不明熱、敗血症、SIRS、
敗血症性ショック、不明熱
(内科)
<院内感染対策>
1 院内感染の原因微生物,伝播経路,予防対策を述べることが
できる。
2 標準予防策,感染経路別予防策を理解する。
3 針刺し事故の対策について理解する。
KW:標準予防策, 空気感染,飛抹感染,接触感染,結核,MRSA,
肝炎,HIV,手洗い,針刺し事故防止
(内科)
<中枢神経感染症>
1 髄膜炎と脳炎の診断,治療を述べることができる。
2 髄液所見から原因病原体を正しく推定することができる。
KW:髄膜刺激症状,髄膜炎,ヘルペス脳炎,脳膿瘍
(内科)
<肝・胆道感染症,尿路感染症>
1 肝膿瘍の病態・治療を述べることができる。
2 胆道感染症の病態・治療を述べることができる。
3 尿路感染症の病態・治療を述べることができる。
KW: 肝膿瘍, 胆嚢炎,胆管炎,単純性尿路感染症,
複雑性尿路感染症
(内科)
<消化管感染症,嫌気性菌感染症>
1 消化管感染症の主要な病原微生物を述べることができる。
2 食中毒を原因菌,食物,潜伏期間と関連して理解する。
3 嫌気性菌を考慮すべき感染症を理解する。
4 クロストリジウム属感染症の病態・治療を述べることができる。
KW:腸炎ビブリオ,サルモネラ,カンピロバクター,病原性大腸菌,
コレラ,腸チフス,細菌性赤痢, クロストリジウム
教授
松 永 直 久 講師 松 永 直 久 講師 北 沢 貴 利 講師 北 沢 貴 利 講師 Ⅲ-58
№
実施日
11 12.12(木)
12 12.12(木)
13 12.12(木)
14 12.13(金)
15 12.13(金)
16 12.17(火)
17 12.17(火)
時限
1
2
4
1
2
3
4
担 当 者 名
北 沢 貴 利 講師 北 沢 貴 利 講師 古 賀 一 郎
太 田 康 男
太 田 康 男
古 賀 一 郎
古 賀 一 郎
助教
教授
教授
助教
助教
行 動 目 標
(内科)
<血流感染症、感染性心内膜炎、細菌感染症のまとめ>
1 血流感染症の病因、診断、治療を述べることができる。
2 感染性心内膜炎の病態生理,合併症を説明できる。
3 臓器毎に主要な病原菌を述べることができる。
KW:コアグラーゼ陰性ブドウ球菌,黄色ブドウ球菌,腸球菌,
カンジダ,緑色連鎖球菌,疣贅,心弁膜症,血液培養,
心不全,塞栓症状
(内科)
<感染症治療薬>
1 抗菌薬の分類およびその特徴(作用機序,有効菌種,副作用)を
述べることができる。
2 抗真菌薬,抗ウイルス薬を理解する。
KW:β-ラクタム薬,マクロライド,テトラサイクリン,アミノグリコシド,
キノロン薬, バンコマイシン, アシクロビル
(内科)
<HIV感染症,HIV/AIDSに関連した日和見感染症>
1 HIV感染症,AIDSの病態,治療を述べることができる。
2 日和見感染症の種類とその特徴を述べることができる。
KW: CD4陽性リンパ球,HIV-1RNA,逆転写酵素阻害薬,
プロテアーゼ阻害薬,ニューモシスチス肺炎,
トキソプラズマ脳炎,カンジダ症,クリプトコックス症,
サイトメガロウイルス感染症,非定型抗酸菌症(特にMAC症)
(内科)
<ウイルス感染症1>
1 主要なDNAウイルスの種類を述べることができる。
2 ヘルペス属ウイルス感染症の特徴・治療を述べることができる。
3 アデノウイルス感染症の特徴・治療を述べることができる。
4 パルボウイルス感染症の特徴・治療を述べることができる。
KW:単純ヘルペスウイルス, 水痘帯状疱疹ウイルス,
サイトメガロウイルス, EBウイルス, アデノウイルス,
パルボウイルス感染症
(内科)
<ウイルス感染症2>
1 主要なRNAウイルスの種類を述べることができる。
2 インフルエンザの特徴・治療を述べることができる。
3 麻疹・風疹・ムンプスの特徴を述べることができる。
4 ワクチンで予防可能なウイルス感染症を述べることができる。
KW:インフルエンザ, 麻疹, 風疹, ムンプス
(内科)
<再興・新興感染症>
1 主要な再興感染症を述べることができる。
2 主要な新興感染症を述べることができる。
KW:エボラ出血熱,デング出血熱,劇症型A群連鎖球菌感染症,
牛海綿状脳症,ネコひっかき病,毒素性ショック症候群,
レジオネラ,SARS,高病原性鳥インフルエンザ
(内科)
<原虫,寄生虫感染症>
1 主要な原虫感染症の感染経路,診断,治療を述べることができる。
2 主要な寄生虫感染症の感染経路,診断,治療を述べることが
できる。
KW:アメーバ赤痢, マラリア, 検査法(虫卵,虫体,血清),流行地域
18 12.19(木)
1
吉
稔
教授
(4内)
<真菌感染症,発熱性好中球減少症>
1 主要な真菌感染症の病態について述べることができる。
2 抗真菌薬を理解する。
3 発熱性好中球減少症の定義を述べることができる。
4 発熱性好中球減少症において鑑別すべき病原微生物を
理解する。
KW:カンジダ,眼内炎,クリプトコックス,アスペルギルス,
アムホテリシンB,フルコナゾール,発熱性好中球減少症
19 12.19(木)
2
近 藤 福 雄
教授
(病病)
<感染症の病理>
1 マクロ的病理の面から主要感染症の特徴を述べることができる。
KW:肉芽腫, 炎症細胞浸潤
(内科)
<リケッチア,スピロヘータ,クラミジア感染症とワクチン>
1 主要なリケッチア感染症の病態・治療について理解する。
2 主要なスピロヘータ感染症を列挙できる。
3 クラミジア感染症の特徴,治療を述べることができる。
4 ワクチンの種類と特徴を理解する。
KW:ツツガムシ病,Q熱,梅毒,ワイル病,ライム病,オウム病
20 12.24(火)
4
田
太 田 康 男
教授
Ⅲ-59
統 合 講 義(免疫・アレルギー)
担当責任者
河 野 肇
准教授
科目の位置づけ
リウマチ性性疾患、アレルギー疾患は全身臓器に病変を来しうる。その多くは病因として免疫異常が関
与している。免疫のはたらきとその変調の理解を通し、これらの疾患をの基本的な考え方を把握する。
アレルギー疾患ならびに関節リウマチを代表とする膠原病とその類縁疾患について、病因・病態から診
断・治療法に至るまで、最新知識の取得を教育目標とする。
一般教育目標
1. アレルギー性疾患,膠原病,膠原病類縁疾患の理解の基本となる免疫の働きと
その変調について理解する。
2.アレルギー性疾患,膠原病,膠原病類縁疾患の種類と病因、病態生理について
説明することができる。
3.各疾患に特徴的な症候,検査所見を理解し、診断,治療についての基礎的知識を修得する。
評価方法・評価基準
試験は定期本試験を一回行う。受験資格については学則に規程されているとおり。評価は、講義出
席状況を加味(10%)した本試験(筆記試験, 90%)の成績をもって最終評価とする。
準備学習の内容
本科目の目標を達成するためには、これまでに習得した基礎科目、特に免疫学、微生物学の土台が
必要である。また、臨床医学入門で行われた免疫、アレルギー入門の復習が望まれる。
教科書・参考書等
教科書:高久 史麿/尾形 悦郎/黒川 清/矢崎 義雄 :新臨床内科学(第9版)医学書院
参考書:杉本恒明,小俣政男 編:内科学(第8版)朝倉書店
住田 孝之 編集 EXPERT膠原病・リウマチ(改訂第2版) 診断と治療社
三森明夫 著: 膠原病診療ノート第2版 日本医事新報社
Ⅲ−60
№
1
2
3
4
5
6
7
実施日
11.22(金)
11.22(金)
11.29(金)
12.5(木)
12.5(木)
12.10(火)
12.10(火)
時限
3
4
4
1
2
1
2
担 当 者 名
河
河
野
野
肇 准教授
肇 准教授
一 志 邦 夫
菊 地 弘 敏
菊 地 弘 敏
本田善一郎
本田善一郎
講師
(非)
講師
講師
講師
(非)
講師
(非)
行 動 目 標
(内科)
1.膠原病の概念,膠原病の疾患名を述べることができる。
またこれらの疾患の病因を考える上での基礎医学的な事項に
ついて理解する。
2.膠原病の鑑別診断,確診,治療方針の決定に必要な一般検査
と免疫学的検査の特徴を列挙し,それら検査と疾患の関連性
について説明できる。
(内科)
1.関節リウマチ(RA)については,RAの一般検査と免疫学的検査
の判別,RAの関節炎の好発部位と関節エックス線写真の変化,
関節液の症状,RAの診断基準,RAの治療法と薬剤の副作用
について述べることができる。
2.RAとOAの病態生理の違いについて説明できる。
3.小児特発性関節炎(JIA)について述べることができる。
(内科)
1.全身性エリトマトーデス(SLE)の診断基準を述べることができる。
さらに診断基準以外のSLEの症状についても列挙することが
できる。
2.SLEに特徴的な一般検査と免疫学的検査,特に抗核抗体に
ついて説明できる。
3.抗リン脂質抗体症候群の病態生理,症状,検査所見,診断,
治療について説明できる。
(微生物)
1.免疫機構の概要,かつ免疫応答に関与するリンパ球亜群の
名称と機能,マクロファージ及びその関連細胞(抗原提示細胞)
の機能を説明できる。さらに基本的なサイトカインや接着分子の
機能の概略を説明できる。
2.体内に侵入した異物が,抗原提示細胞により処理され,T細胞
に提示される過程を説明できる。
3.B細胞による抗体産生の機序とT細胞によるその調節作用の
概略を述べることができる。
(微生物)
1. 原発性免疫不全症の病態生理・診断・治療について具体的に
述べることができる。
2. 続発性免疫不全症(感染・悪性腫瘍・自己免疫疾患・医原性
による)の病態生理・診断・治療について述べることができる。
3.疼痛のメカニズムについて理解し説明することができる。
4.線維筋痛症、慢性疲労症候群の病態生理、症状、検査所見、
診断、治療について述べることができる。
(内科)
1.アレルギー総論として,その概念と発症機序が説明できるように
する。さらに,即時型アレルギーで行われている診断と治療の
実際を述べることができる。
KW:アレルギーの分類,即時型アレルギー,肥満細胞,
好塩基球,好酸球,IgE,リンホカイン,アトピー,
アレルゲン検査,皮膚反応,レアギン検査,
アレルギー治療薬
2.アレルギー各論として,アレルギー性鼻炎,花粉症,じん麻疹の
概念,症状,検査所見,診断,治療法を具体的に述べることが
できる。
KW:アレルギー性鼻炎,アレルギー性結膜炎,気管支喘息,
吸入アレルゲン,減感作療法,血管運動性鼻炎,花粉症,
花粉,じん麻疹,寒冷じん麻疹,コリン性じん麻疹
(内科)
1.薬剤アレルギーの疫学,症状,検査所見,診断および
薬剤アレルギーの防止や症状発現時の対処の仕方に
ついて説明することができる。
2.食物アレルギー,血清病の概念,症状,診断,治療法を述べる
ことができる。
KW:薬剤アレルギー,アナフィラキシーショック,過敏性血管炎,
アレルギー性接触皮膚炎,リンパ球刺激試験,貼布試験,
食物アレルギー,食物アレルゲン,血清病,免疫複合体病,
アトピー性皮膚炎
Ⅲ-61
№
実施日
時限
8
12.11(水)
3
9
12.11(水)
10 12.20(金)
4
1
担 当 者 名
本田善一郎
菊 地 弘 敏
河
野
講師
(非)
講師
肇 准教授
行 動 目 標
(内科)
1.成人性スティル病、リウマチ性多発筋痛症、IgG4関連疾患、
痛風、偽痛風、再発性多発性軟骨炎の症状・検査所見・診断・
治療を具体的に述べることができる。
(微生物)
1.血清反応陰性脊椎関節症(seronegative spondyloarthropathies)
の共通した検査,症状と各々に特徴的な検査,症状を述べる
ことができる(強直性脊椎炎,Reiter症候群,乾癬性関節炎,
掌蹠膿疱症性関節炎, SAPHO症候群等)。
2.Behçet病の症状,検査,診断基準と診断方法,治療,合併症
を述べることができる。
3.リウマチ熱の病態生理,症状,検査所見,診断,治療,合併症
(心弁膜症)について述べることができる。
(内科)
1.強皮症(SSc)の症状,検査,診断,治療について述べる
ことができる。
2.PM-DMの症状,検査,治療,合併症について説明できる。
3.混合性結合組織病(MCTD)の症状,検査,診断,治療を述べる
ことができる。特に抗RNP抗体と本症との関係,合併症としての
肺高血圧症の重要性を説明できる。
4.Sjögren症候群の症状,検査,診断,治療,合併症を述べる
ことができる。
11 12.20(金)
2
河
野
肇 准教授
(内科)
1.血管炎症候群(大動脈炎症候群・側頭動脈炎・結節性多発性
動脈炎・Wegener肉芽腫症・アレルギー性肉芽腫性血管炎,
Shönlein-Henoch紫斑病,川崎病)の症状・検査所見・診断・
治療を具体的に述べることができる。
2.特に抗好中球細胞質抗体(ANCA)の臨床的意義を説明
できる。
12 12.24(火)
3
河
野
肇 准教授
(内科)
全体のまとめと問題演習
Ⅲ-62
統 合 講 義(血液)
担当責任者
白 藤 尚 毅
教 授
科目の位置づけ
血液学は臨床上内科のすべての知識を必要とする。その中で疾患の特徴を基礎的な知識から身に
つける。
一般教育目標
主要な血液造血器疾患の臨床像を,正常な生理的状態を理解した上で病理および病態生理に基づ
いて学習するとともに,治療方針についても会得し,臨床実地に活用できるようにする。
評価方法・評価基準
期末の本試験のみをもって最終評価とする。
準備学習の内容
2年生での講義内容を振り返っておく。特に生化学、生理学を復習しておく。
教科書・参考書等
教科書:高久史麿,尾形悦郎:新臨床内科学 第7版 医学書院
参考書:杉本恒明,小俣政男:内科学 第6版 朝倉書店
三輪史朗,渡辺陽之輔:血液細胞アトラス 第4版 文光堂血液
Ⅲ−63
№
実施日
時限
担 当 者 名
1
1.14(火)
3
白 藤 尚 毅
2
1.14(火)
4
大 隈 義 道
3
1.15(水)
3
大 隈 義 道
4
1.15(水)
4
秋 山
5
1.16(木)
3
白 藤 尚 毅
6
1.17(金)
1
秋 山
7
8
9
10
11
1.17(金)
1.20(月)
1.20(月)
1.20(月)
1.21(火)
2
1
2
3
1
秋 山
吉 田
吉 田
教授
行 動 目 標
(内科)
血液学の導入
1.造血幹細胞が理解できる。
2.造血発生を理解できる。
3.分子細胞学が理解できる。
KW:幹細胞,胎性幹細胞,胎児造血,遺伝子多型,核酸変異,
アミノ酸置換
客員
(解剖)
研究員
各血球の形態と機能について述べることができる。
KW:赤血球、白血球、血小板、酸素飽和曲線,
走化性,貪食能,細胞表面マーカー,血球寿命
客員
(解剖)
研究員
1.骨髄の構造について述べることができる。
2.造血機構について述べることができる。
3.骨髄穿刺,生検の意義について述べることができる。
KW:多能性,単能性幹細胞,前駆細胞,微小環境,造血因子,
Cellularity,M/E比,赤色髄,黄色髄,胎児造血
暢 准教授 (内科)
教授
(内科)
1.貧血の症状,分類を理解できる。
2.鉄代謝について述べることができる。
3.鉄欠乏性貧血,続発性貧血が理解できる。
4.ヘモグロビン異常症を理解できる。
KW:貧血,鑑別診断,鉄代謝,鎌状赤血球症
一般的な血液検査、表面マーカー検査,染色体検査,
遺伝子検査が理解できる。
KW: G-banding, PCR, FISH, FACS
暢 准教授 (内科)
先天性,後天性溶血性貧血が理解できる。
KW:球状赤血球症,胆石,浸透圧抵抗,間接ビリルビン,
自己免疫性溶血性貧血,自己抗体,PNH,PCA,
Aplastic crisis, B19parvovirus
暢 准教授 (内科)
1.巨赤芽球性貧血の病態,診断,治療について述べる
ことができる。
2.再生不良性貧血が理解できる。
3.赤芽球癆が理解できる。
KW:ビタミンB12欠乏,葉酸欠乏,巨赤芽球,内因子欠損,
亜急性連合脊髄変性症、再生不良性貧血,PRCA
稔
(4内)
1.リンパ節腫大をきたす疾患を挙げることができる。
2.悪性リンパ腫の病態,診断,治療について述べることができる。
KW:画像検査,核医学検査,臨牀病期分類,予後因子,
経過観察,放射線療法,化学療法,造血幹細胞移植
(4内)
多発性骨髄腫,及びその類縁疾患について病態,診断,
治療について述べることができる。
KW:M蛋白血症,Bence Jones蛋白,骨破壊,貧血,
高カルシウム血症,形質細胞腫,過粘度症候群,病期分類,
経過観察,化学療法,アミロイドーシス、寒冷凝集素症
稔
大 隈 義 道
川 杉 和 夫
教授
教授
客員
(解剖)
研究員
教授
(医・セ)
1.血栓塞栓症の発生要因,形態、組織像について
述べることができる。
2.DICの発生機序,病態、病理組織像について
述べることができる。
KW:血管,血液,血流の異常,凝固亢進状態,動脈血栓,
静脈血栓,凝固障害,多臓器障害
1.止血機構について述べることができる。
2.出血傾向の原因,検査所見,鑑別診断について述べることが
できる。
3.DICの基礎疾患,診断,治療について述べることができる。
KW:血小板機能,凝固系,線溶系,DIC,fibrinogen,FDP,
PIC,TAT
Ⅲ-64
№
12
13
実施日
1.21(火)
1.21(火)
時限
2
3
担 当 者 名
川 杉 和 夫
川 杉 和 夫
教授
教授
行 動 目 標
(医・セ)
1.血小板減少をきたす疾患をあげることができる。
2.特発性,血栓性血小板減少性紫斑病の病態,診断,治療に
ついて述べることができる。
3.血管障害による出血傾向の病態,診断,治療について述べる
ことができる。
KW:血小板産生低下,破壊亢進,Evans症候群,破砕赤血球,
溶血性尿毒症症候群
(医・セ)
1.血友病,von Willebrand病、AT欠損症その他
先天性凝固因子欠乏症の病態,診断,治療について
述べることができる。
2.後天性凝固因子欠乏症,循環抗凝血素症の病態,診断,治療
について述べることができる。
KW:血友病,保因者,von Willebrand病,AT欠損症,
深部静脈血栓症,ビタミンK,抗凝固因子抗体
14
1.22(水)
1
笹 島 ゆ う 子 准教授 (病理)
1.リンパ節,脾臓の構造,機能を正しく説明できる。
2.良性,非腫瘍性病変を3例挙げて組織像を含め簡単に説明
できる。
KW: 反応性リンパ節症,肉芽腫性リンパ節炎,脾腫を来す疾患
15
1.22(水)
2
笹 島 ゆ う 子 准教授 (病理)
1.悪性リンパ腫の分類,組織像を簡単に説明できる。
2.悪性リンパ腫の成因,分類別予後,治療感受性を簡単に
説明できる。
KW: ホジキン氏病,非ホジキンリンパ腫,遺伝子異常,予後
白 崎 良 輔
(内科)
1.薬剤性障害について述べることができる。
2.伝染性単核球症の病態,診断,治療について述べることが
できる。
3.血球貪食症候群の病態,診断,治療について述べることが
できる。
KW:好中球減少,増加,好酸球増加,類白血病反応,
薬剤性溶血,無顆粒球症,血小板減少症,EB virus,
CMV virus,異型リンパ球,VAHS,LAHS
(内科)
1.化学療法を理解できる。
2.造血幹細胞移植の適応,方法,合併症について述べることが
できる。
3.細胞標的療法が理解できる。
KW:化学療法,同種移植,自家移植,HLA,移植片対宿主病,
支持療法,ウイルス感染症,ドナー,Imatinib,
CD20 monoclonal antibody
(内科)
急性白血病の分類,病態,診断,治療について述べることが
できる。
KW:急性骨髄性白血病,急性リンパ性白血病,FAB分類,
細胞表面マーカー,染色体異常,遺伝子転座,化学療法,
分化誘導療法,造血幹細胞移植
(3内)
1.慢性白血病の分類,病態,診断,治療について述べることが
できる。
2.成人T細胞性白血病の病型分類,病態,診断,治療について
述べることができる。KW: 慢性骨髄性白血病,
慢性リンパ性白血病, 染色体異常,遺伝子転座,化学療法,
造血幹細胞移植,ATL,retrovirus
(3内)
骨髄異形成症候群の分類,病態,診断,治療について
述べることができる。
KW:血球形態異常,FAB分類,IPSS,WHO分類,輸血,
化学療法,造血細胞移植
16
17
18
19
20
1.22(水)
1.22(水)
1.23(木)
1.24(金)
1.24(金)
3
4
3
1
2
白 藤 尚 毅
岡
陽
子
小 松 恒 彦
小 松 恒 彦
助教
教授
助教
教授
教授
Ⅲ-65
№
21
実施日
1.27(月)
時限
1
担 当 者 名
吉 田
稔
教授
行 動 目 標
(4内)
骨髄増殖性疾患の病態,鑑別診断,治療について述べることが
できる。
KW:真性多血症,原発性骨髄線維症,本態性血小板血症,
続発性赤血球増多症,髄外造血,赤芽球,涙滴状赤血球,
好中球アルカリフォスファターゼ
22
1.27(月)
2
脇 本 信 博 准教授 (整形)
1.血液型について述べることができる。
2.輸血の適応,方法,副作用について述べることができる。
KW:ABO式,Rh式血液型,主,副試験,交叉適合試験,
成分輸血,自己血輸血,移植片対宿主病,異型輸血
23
1.27(月)
3
白 藤 尚 毅
教授
(内科)
血液疾患の血液像,骨髄像を説明することができる。
KW:貧血,血液悪性腫瘍性疾患,骨髄増殖性疾患,
特発性血小板減少性紫斑病,血栓性血小板減少性紫斑病
24
1.27(月)
4
白 藤 尚 毅
教授
(内科)
同上
Ⅲ-66
腫 瘍 学
担当責任者
江 口 研 二
教 授
科目の位置づけ
Harrison's Principles of Internal Medicine (ハリソン内科学書)を見た人は腫瘍学が臓器別でなく一つ
の章として記述されていることに気がつく。 欧米においては臨床腫瘍学が診療領域として独立してい
る。
厚労省の疾病予測統計では、いまや国民2人に1人が、がんを患う時代になっている。また、国民4
人に1人は高齢者という社会にあって、種々の併存疾患を有するがん患者も急増している。がん診療に
従事する医師はもちろんのこと、がん診療に直接関連の無い分野の医師も、がんに関する予防、早期
発見、治療、療養生活に関すして修熟しておくことが役に立つ。終末期も含め診療に於けるがん患者と
の対話は、医師としての基本的な診療態度を身につける上で医の原点を学ぶことができる。 悪性腫
瘍に対する基本的な認識と各種臓器がんに関する最新の知見、新規治療法を開発し臨床での実用化
プロセスなどについてまとまった話を聞くことのできる機会は、卒業前はもちろん卒後にあっても、腫瘍
学の講義のみである。
一般教育目標
悪性腫瘍は、我が国の疾病死因の第1位を占めている。さらに本邦でがん治療を受けた後に
日常生活を送っているCancer survivorsは,年間200万人以上にのぼると言われている。
腫瘍学に関する基礎医学と臨床医学とを統合し、悪性腫瘍の専門診療を行う分野を臨床腫瘍学と
いう。
臨床腫瘍学を修得した腫瘍内科医は「がんを診る総合内科医」として、内科専門医レベルの技量を基
盤として、癌の専門的な診療を担当し、がん患者に関するチーム医療のコンダクターとして役割をなし
ている。 チーム医療を構成するのは、医師、看護師、薬剤師、地域の医療・介護のスタッフ・行政担当
者など多職種の専門家であり、病院の内外を問わない連携体制が必要となる。腫瘍学に関する本カリ
キュラムでは、がんを全身疾患としてとらえ、身体的、精神的な治療方法のみならず、がん患者の社会
的支援などの必要性などについて学び、臨床腫瘍学の役割と意義について学習する。
評価方法・評価基準
授業でのレポート、小テスト、及び学習態度、出席状況を加味し、本試験(筆記試験)の成績をもって最
終評価とする。
準備学習の内容
本科目の目標を達成するための予備情報として、米国国立がん研究所(NCI)関連のウェッブサイト、
国立がん研究センターがん情報センターhomepageに掲載されているがん医療の動向に関する内容や
ICR webの臨床試験の基礎知識などに関して予習しておくことを勧める。
教科書・参考書等
教科書
新臨床腫瘍学 改訂2版 編集 日本臨床腫瘍学会 南江堂 2009年
入門臨床腫瘍内科学 監修 日本臨床腫瘍学会 篠原出版新社 2009年
がん治療エッセンシャルガイド 改訂2版 佐藤隆美 藤原康弘 古瀬純司 大山優編 南山堂
2012年
参考書
がんのベーシックサイエンス(The Basic Science of Oncology I.F. Tannock et al.)
日本語版 谷口直之他監訳 メディカルサイエンスインターナショナル
各臓器がんに関する診療ガイドラインのサイト Mind(日本) ASCO NCCN MASCC ほか
Ⅲ−67
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
1 11.20(水 )
4
市 川 靖 子
講師
(内科)
腫瘍随伴症候群
代表的な病態の診断と治療について説明できる。
2
11.21(木)
3
住 本 秀 敏
講師
(内科)
腫瘍免疫学
腫瘍免疫を利用したがんに対する細胞治療法を説明できる。
3
11.21(木)
4
住 本 秀 敏
講師
(内科)
抗癌剤の臨床 1
抗癌剤の安全管理と副作用対策について説明できる。
4
11.26(火)
1
福 里 利 夫
教授
(病理)
5
11.26(火)
2
市 川 靖 子
講師
(内科)
がん臨床病理学
代表的な生検病理診断・細胞診断の方法と診断上の特色を
述べることができる。
腫瘍マーカー総論
代表的な腫瘍マーカーとその役割を述べることができる。
がんの予後因子と予測因子について理解する。
【昭和大学医学部内科学講座腫瘍内科学部門教授 特別講義】
抗癌剤の臨床薬理学
抗癌剤の効果・副作用に関する個体差の代表例について
理解する。
6
12.2(月)
2
佐々木康綱
先生
7
12.9(月)
1
有 賀 悦 子
教授
8
12.9(月)
2
山 中 竹 春
先生
9
12.9(月)
3
高 宮 有 介
先生
10 12.16(月)
3
神
11 12.17(火)
1
市 川 靖 子
講師
(内科)
抗癌剤の臨床 2
呼吸器がん消化器がんの外来化学療法について説明できる。
12 12.17(火)
2
江 口 研 二
教授
(内科)
がんの画像診断学
X-P、CT、MRI、PETなどのがん病期診断法について説明できる。
13 12.18(水)
3
早 川 和 重
先生
14 12.18(水)
4
関
15 12.19(木)
3
住 本 秀 敏
武
順
裕
(緩和)
【国立がん研究センター臨床開発センター先端医療開発支援室長
特別講義】
がん臨床疫学総論
がん治療のEBMと治療法確立の手順を理解する。
【昭和大学医学部医学教育センター室長 特別講義】
終末期医療とがん患者の心理について理解する。
病院
(放射)
准教授
ラジオロジカル インターベンション
血管内カテーテルなどを用いた緊急的治療法について理解する。
【北里大学放射線科学(放射線腫瘍学)教授 特別講義】
放射線生物学に基づく放射線治療学
新しいがん放射線治療について理解する。
彦 准教授 (内科)
講師
がん緩和医療学
がん緩和医療の意義・役割を説明できる。
(評価は、授業内作成レポートとする予定。)
がん治療学 Ⅰ
代表的ながんの集学的治療とチーム医療を説明できる。
(内科)
抗癌剤臨床 3
肝胆膵がん乳がんにおける外来化学療法について説明する。
(内科)
癌生物学
①以下の癌の基本的な生物学に関する基本概念と用語を
説明できる。癌の発生機構・癌遺伝子、がん抑制遺伝子・
多段階発癌・がん幹細胞・癌の生物学的特性・腫瘍血管の特徴
②上記の項目と臨床腫瘍学を関連づけて説明できる。
16 12.19(木)
4
住 本 秀 敏
17 12.20(金)
3
関
18 12.20(金)
4
住 本 秀 敏
講師
(内科)
がん治療学 Ⅱ
難治がんの集学的治療を理解する。
19 12.24(火)
1
市 川 靖 子
講師
(内科)
悪性腫瘍とER
オンコロジカルエマージェンシー(がん救急処置)の病態と
治療を説明できる。
20 12.24(火)
2
江 口 研 二
教授
(内科)
がん医療の倫理 総論
がん医療における倫理とインフォームドコンセントのあり方を
説明できる。
順
講師
彦 准教授 (内科)
抗癌剤臨床 4
抗体薬も含む分子標的抗がん剤の特色と使い方を理解する。
Ⅲ-68
平成25年度 授業要項
第4学年
臨
床
語
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
衛 生 学 公 衆 衛 生 学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
地
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
16
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
25
小児科学・小児外科学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
28
皮
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
37
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
40
域
医
外
産
英
療
科
婦
救
人
急
医
膚
眼
科
科
科
耳
鼻
咽
喉
科
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
43
精
神
神
経
科
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
46
放
射
線
科
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
50
整
形
外
科
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
54
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
58
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
61
リハビリテーション医学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
63
症
候
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
65
検
査
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
69
生 命 倫 理 ・ 医 療 安 全
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
73
臨 床 断 層 解 剖 学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
76
臨
床
薬
理
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
79
診
断
学
実
習
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
83
症 例 演 習 ( P B L )
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
86
麻
緩
酔
和
科
医
療
Ⅳ-1
臨 床 英 語
担当責任者
岡 崎 具 樹
教 授
科目の位置づけ
幸か不幸か、Scienceの世界では今後少なくとも20年は英語が唯一無比のcommunication toolとなり、その
情報の発信受信の質とスピードで君たちの医療のグレードが規定される。自分にとっても患者さんにとっ
ても最善を目指すなら大和魂には暫し目を瞑り、毎日何時間かを英文環境下で過ごせ。その量、そして
質を如何に確保していくかのヒントをこの講義で提供したい。出口がかすかに見えているトンネルの入口
に立ち止まっていてはならない。
一般教育目標
1. Reading & writing practiceを主体にした演習形式で行う。2年生で学んだ「医学英語」の中で解剖・
生理・生化学で出てきた用語を常に想起しつつ、今後、統合講義・診断学・臨床各科の講義の
中に大量に降りかかってくる英語を何の抵抗もなく受け入れることのできる素地を作ってもらう。
2. 臨床医学に関連したMedical Journal(New England Journal of Medicine=NEJM は必須である)の
記事を読み、症例を検討する。実践してもらいたいのは語学でなく医学である。また、Medlineなどの
databaseを検索し、そしてinternetで各国の大学医学部、大学院のHPを読むなどの方法で最新の
知識を英語で吸収することに慣れる。
3.臨床現場でUpTodateやWashington Manualを辞書代わりに使うことができる。診療手技や
診断学症候学に関することを目で見て学習することが、NEJMのvideoをdownloadすることで可能に
なっていることを実感してもらう。
評価方法・評価基準
定期試験、出席状況、授業態度など総合的に評価する。
準備学習の内容
毎回、次のシラバスを2回以上通読してから授業に臨むことを義務とする。
教科書・参考書等
教科書:教材は随時配布する。
辞書:・電子辞書 文進堂にはCASIO 、SEIKOの2種類が置いてあり、前者には南山堂医学大辞典、
南山堂医学英語辞典、プラクティカル医学略語辞典、ジーニアス英和、和英、今日の治療薬
が収録されており、後者はStedman医学大事典、医学英語実用用語法辞典、新英和中辞典
が収録されており、広辞苑、逆引き広辞苑、漢字源は両者とも入っている。
・冊子体 スッテドマン医学大辞典(CD-ROMもある),ポケット医学英和辞典
最近の医療では、インターネットで医学に関する情報を得たり、世界の医師と交信するなど、
医学英語はますます重要で不可欠になっている。そのための基本的な読解力、英作文、発音が
必要とされている。下記資料を参考に、自ら進んで英語を習得して欲しい。
参考書:
1. Clinical Problem-Solving Collection II from The New England Journal of Medicine(南江堂)2006
2. Bates' Guide to Physical Examination and History Taking 出版社 Lippincott Williams & Wilkins, 2009
これ以外の参考資料を下に記す。
発行年
備考
メジカル
2005
2006
語彙の充実と読解力の向上,専門英語の理解
大石実,福原俊
一
メジカル
ビュー
2001
CD-ROMつき,米国医師による発音
医学英語の基本用語と表
藤枝宏寿,他
メジカル
2004
専門医学英語・基本的な用語・日常的会話表現
医学英語読解15のポイント
名木田恵理子,
メジカル
2000
主に医学生を対象に,医学後論文を読み解く際
に必要となる15のポイントを解説する教科書
医学英語の文法と書き方
横井川泰弘
金芳堂
2004
医学英語の文法と書き方
タイトル
著者
出版社
講義録 医学英語Ⅰ,Ⅱ,
日本医学英語
教育学会
音で聞く医学英単語3000
Ⅳ−2
№
実施日
時限
担 当 者 名
1
4.16(火)
1
安 達 三 美 講師
(生化)
イントロダクション & 臨床英語演習-1
2
4.23(火)
1
安 達 三 美 講師
(生化)
臨床英語演習-2
3
4.25(木)
1
松 田 圭 二 准教授 (外科)
病院で使う会話形式の英語を中心に勉強しながら、
医学単語、医学熟語を学んでいく。すぐにでも使える臨床英語を
覚えることで外国人にも冷静かつ温かい応対が出来るようになる。
行 動 目 標
4
5.8(水)
1
岡 崎 具 樹 教授
(生化)
Clinical Problem-Solving
段階的に増やして提示される情報から疾患を絞り込み論理的思考を
要求するという、日本語だけでなく英語でも、臨床医学を学ぶのに非
常に適したNew Eng J Med (NEJM) の看板sessionである。
1. At a loss A 31-year-old woman who had been unable to eat or
drink for the preceding week was admitted to the hospital. N Engl J
Med 2012;367:67-72. Key Words:NEJM, CPS, UpTodate
5
5.13(月)
1
和 田 慶 太 講師
(外科)
1.英文レポートの基本的構成、用いる定形語句を理解する。
2.簡単な症例提示を具体的に練習する。
Key words: Medical report,
6
7
5.21(火)
6.4(火)
2
2
井 上 ま り 子 助教
井 上 ま り 子 助教
(公衛院)
1.英語原著論文の構成を学ぶ。
2.Skim reading: 英語原著論文などの長文を、なるべく辞書を
引かず大意をつかみながら読む練習をする。
Key Words:Original article (Abstract, Introduction, Methods,
Results,Discussion), skim reading
(公衛院)
1.英語原著論文の構成を学ぶ。
2.Skim reading: 英語原著論文などの長文を、なるべく辞書を
引かず大意をつかみながら読む練習をする。
Key Words:Original article (Abstract, Introduction, Methods,
Results,Discussion), skim reading
8
6.7(金)
1
岡 崎 具 樹 教授
(生化)
Clinical Problem-Solving
2. Simple and Complex A 44-year-old man presented to the
emergency department with chest pain that had started 1 hour
earlier and had awakened him from sleep. N Engl J Med
2013;368:65-71. Key Words:Myeloproliferative disorders.
9
6.11(火)
2
井 上 ま り 子 助教
(公衛院)
英文主要学術雑誌(New Engl J Med, Lancet, BMJ)等における
マルチメディア機能の利用について学び、医療に関する視聴覚情報
を理解する。
10
6.19(水)
1
池 本 博 行 助教
11
6.24(月)
2
稲
葉
(小児)
毅 准教授 (外科)
臨床医学のテキストブックを読む。残念ながら一般に和書よりも
洋書のほうが改定が早く情報として有用であることが多い。
教科書には構成や順序などに一定のスタイルがあり、
また使用される単語も限られている。これらを理解して読む
訓練をすれば、使いこなせるようになる。
日常の日本語診療で頻用する英語表現、略号(abbreviation)を
マスターし、カルテの記載、紹介状の判読などがスムーズに
できるようにすること。
Ⅳ-3
№
12
13
14
実施日
7.5(金)
7.10(水)
7.17(水)
時限
1
2
1
担 当 者 名
岡 崎 具 樹 教授
岡 崎 具 樹 教授
岡 崎 具 樹 教授
行 動 目 標
(生化)
Clinical Problem-Solving
3. Worth a Second Look A 72-year-old man presented to his
primary care physician for evaluation of fatigue and weight loss. Over
the prior 8 months, the patient had lost 16 kg (35 lb) from a baseline
weight of 82 kg (180 lb). N Engl J Med 2012;366:463-468.
Key Words:Watery diarrhea, malabsorption, onycholysis
(生化)
Clinical Problem-Solving
4. The Wolf at the Door A 29-year-old man presented to a local
hospital with a 1-week history of intermittent fever, drenching night
sweats, reduced appetite, and left upper abdominal pain exacerbated
by inspiration. N Engl J Med 2012;366:2216-2221.
君たちが医師である間は、リアルタイムの医学情報を英語ソースから
得る必要性があることを実感し、また、正しい診断に至るまでに必要な
思考過程を、日本語と英語で表現しようとする、チャレンジの心を養っ
てもらいたい。
Key Words:FUO, pancytopenia.
(生化)
症例呈示部分のみを読んで、病態に迫るアプローチについて、
実際に学生間でパネルディスカッションしてもらう予定です。
資料は当日配布します。
KW: もっとも重要な語句またはフレーズを見抜くには慣れしか
ありません。全部の単語が分かる必要はない。
Ⅳ-4
衛生学公衆衛生学
衛 生 学 公 衆 衛 生 学
主任教授
矢
野
榮
二
科目の位置づけ
「医師は,医療および保健指導を掌ることによって,公衆衛生の向上および増進に寄与,もって国民の
健康な生活を確保するものとする」と医師法に明記されているように,医師は公衆衛生活動の中核を担
うことが期待されている。このため,活動の基礎となる公衆衛生学を系統的に学ぶ必要がある。なお,
公衆衛生学の教科書は数冊あるが,教科書の著者が直接ほとんどの講義をしている大学は,全国80
医科大学でも帝京大学だけである。
一般教育目標
1.環境・社会との関わりから健康事象を理解し,対処できる基本的知識・技術・態度を修得する。
特に今日の医学・医療を取り巻く状況の変化を理解し,それに対処できる力を身につける。
2.集団を対象とした健康事象の把握手法,および因果関係推定の技法であり,証拠に基づく
医学・医療 (EBM:Evidence Based Medicine) に必須である疫学を修得することにより,
科学的医療を実践する力を身につける。
3.予防,診断・治療,社会復帰に関わる社会的取り組み,諸システムを包括的に理解し,それを
医学・医療の実践に適用する力を身につける。
4.患者や生物学的・社会的弱者の立場を理解した医学・医療を実践できる力を身につける。
評価方法・評価基準
2回実施する本試験と,後述のfacilitatorとしての活動状況および講義中の発言で評価する。
講義は学生の自主的な学習意欲を高めるため,facilitator制度を導入している。学生はfacilitator*
としてどれかの講義に必ず割り当てられ,事前に講義担当者と連絡をとり,講義の予習と準備を行う。
また双方向性の講義により,考える学習態度を重視しており,講義中の発言を重視する。
当然優れた発言は高く評価するが,発言するような積極的な講義参加自身も一定評価し,
単に教室にいるだけをもって出席とはしない。ただし,明らかに発言数かせぎで,
むしろ全体の学習の妨げになる場合は減点もある。
準備学習の内容
1.教科書の該当章の予習を充分に行う。
2.WebCTにアップロードされた講義資料を講義の事前・事後に活用する。
教科書・参考書等
教科書: 必ず購入のこと
「ケースで学ぶ公衆衛生学第2版」(篠原出版新社)
「図説国民衛生の動向」2012/2013(厚生統計協会)
「疫学 -医学的研究と実践のサイエンス」
Leon Gordis (著), 木原正博 (翻訳), 木原雅子 (翻訳), 加治正行 (翻訳)
参考書:「国民衛生の動向」2012/2013(厚生統計協会)
*facilitatorとは
学生は全員いずれかの講義に割り当てられ,その講義のfacilitatorとなる。facilitatorはあらかじめ指
定された日時に講義担当者に連絡を取り,その指示のもとに準備する。また講義当日は最前列に着席
し,事前に準備した発表や講義の補助を行い,教師から学生への一方的でなく,学生の参加する双方
向的な授業作りをfacilitateする。facilitatorとしての活動は学年の成績評価に加える。
Ⅳ−5
№
1
2
3
6
5
4
7
8
実施日
11.26(火)
11.26(火)
11.28(木)
11.28(木)
11.29(金)
12.3(火)
12.3(火)
12.5(木)
時限
1
2
3
4
1
1
2
3
担 当 者 名
岩 永 正 子
中 尾 睦 宏
野 村 恭 子
岩 永 正 子
岩 永 正 子
村 上 慶 子
山 岡 和 枝
野 村 恭 子
講師
(兼)
教授
(兼)
講師
講師
(兼)
講師
(兼)
助教
教授
(兼)
講師
行 動 目 標
(公衛院)
疫学(1)疫学の概念
・疫学の概念について説明できる
・どのような状況で疫学を用いて何をができるのか説明できる。
・疫学研究デザインについて列挙することができる。
・疫学的因果関係について説明できる。
KW:宿主、病因、環境、疾病の自然史、リスクファクター、
頻度と分布、標本の抽出、疫学的因果関係、母集団、標本、
妥当性、仮説の検証
(公衛院)
疫学(2) 疾病量の把握 (電卓持参のこと)
・年齢を調節した死亡率と粗死亡率の違いについて説明できる。
・直接法と間接法の計算方法とその性質の違いについて説明できる。
・実際の疫学データを用いて調整死亡率の計算ができる。
KW:罹患率、有病率、粗死亡率,年齢別死亡率,年齢調整死亡率,
標準化死亡比
(衛公)
疫学(3) 横断研究 (電卓持参のこと)
・記述疫学研究の特徴を言える。
・生態学的研究の特徴を言える。
・簡単な横断研究をデザインできる。
・実際の論文を読み、仮説検証の手順を学ぶ。
・バイアスについて学ぶ。
KW:有病率、相関、選択バイアス、情報バイアス
(公衛院)
疫学(4) 症例対照研究 (電卓持参のこと)
・症例対照研究の特徴を言える。
・症例対照研究に代表的な疫学指標およびバイアスについて学ぶ。
・症例対照研究に関わるバイアスについて学ぶ。
・簡単な症例対照研究をデザインできる。
・実際の原著論文を読み、仮説検証の手順を学ぶ。
KW:オッズ、オッズ比、選択バイアス、情報バイアス
(公衛院)
疫学(5) コホート研究 (電卓持参のこと)
・コホート研究の特徴を言える。
・コホート研究における要因と結果の関連の強さの指標を言える。
・コホート研究に代表的な疫学指標およびバイアスについて学ぶ。
・簡単なコホート研究をデザインできる
・実際の原著論文を読み、仮説検証の手順を学ぶ。
KW:相対危険度、寄与危険度、選択バイアス、情報バイアス
(衛公)
疫学(6) 疫学研究に必要な統計学 (電卓持参のこと)
・帰無仮説を立てることができる。
・統計学的検定方法について説明できる。
・結果の解釈ができる。
KW:有意差、帰無仮説、リスク比、リスク差、危険率、αエラー、
βエラー、95%信頼区間、p値、χ二乗検定、相関係数、
t検定、ウイルコキソン順位和検定
(公衛院)
疫学(7)ランダム化比較試験(RCT)(電卓持参のこと)
・ランダム化比較試験(RCT) の手法と特徴について説明できる。
・メタアナリシスの手法と特徴について説明できる。
KW:サンプルサイズ, ランダム割り付け,盲検化,プラシボ,
公表バイアス, 統合オッズ,effect size、効果の指標,NTT
実施計画書(プロトコール),研究倫理と同意文書
(衛公)
疫学(8) 臨床疫学EBM
・EBMについて説明できる。
・EBM実践手順について説明できる。
・エビデンスレベルについて説明できる。
・EBM実践に必要な医療情報の入手方法を説明できる。
・研究倫理について概要を説明できる。
KW:医療情報、リサーチクエスチョン、EBM step, ヘルシンキ宣言、
疫学研究の指針、利益相反
Ⅳ-6
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
9
12.5(木)
4
野 村 恭 子
講師
(衛公)
疫学(9) スクリーニング検査 (電卓持参のこと)
・検査の有効性・有効性を表す指標について説明できる。
・スクリーニング検査に必要な要件をあげることができる。
KW:感度,特異度,適中率,ROC曲線、尤度比、
ハイリスク・アプローチ
10
12.6(金)
1
野 村 恭 子
講師
(衛公)
疫学(10)試験対策
直近の国家試験問題を解きながら、これまでの疫学講義全体の
総復習を行う。
11
12.6(金)
2
野 村 恭 子
講師
(衛公)
疫学(11)試験対策
直近の国家試験問題を解きながら、これまでの疫学講義全体の
総復習を行う。
12
12.9(月)
2
疫学中間試験
1
母子保健(1)
母子健康に関する健康指標の定義と動向を説明できる。
小児の健康と母親の健康の関連を説明できる。
KW:出生,妊産婦死亡,死産,周産期死亡,新生児・乳児死亡,
人工妊娠中絶,家族計画,母子健康手帳
13 12.10(火)
井 上ま り子
助教
(兼)
(公衛院)
老人保健
わが国の高齢化の特徴を説明できる。
老人の疾病や障害の現状について概数を使って説明できる。
高齢者に対する保健・医療・福祉サービスの現状を介護保険
制度 を含め概説できる。臨床医として老人にかかわる上で
必要な公衆衛生的視点を把握する。
KW:介護保険,老人保健法,在宅ケア,施設ケア,日常生活
動作(ADL),ねたきり老人,痴呆性老人,生命予後,
Quality of Life(QOL),老人保健法
14 12.10(火)
2
田宮菜奈子
講師
(非)
(衛公)
15 12.12(木)
3
岩 永 正 子
講師
(兼)
(公衛院)
試験問題解説
(公衛院)
母子保健(2)
妊娠中の母体および胎児の健康を損なう要因を述べることが
できる。
ハイリスク児の特徴と施策について述べることができる。
わが国の母子保健対策の現状を述べることができる。
KW:遺伝相談,先天異常,新生児マススクリーニング,
養育医療,育成医療,母子保健法,母体保護法
16 12.12(木)
17 12.13(金)
18 12.13(金)
19 12.16(月)
4
1
2
1
井 上ま り子
矢 野 榮 二
顧
艶 紅
竹 内 武 昭
助教
(兼)
教授
講師
講師
(兼)
(衛公)
産業保健(3)
産業現場での主な金属曝露による健康障害について,その主要
症状,発生職場,検査および治療方法を述べることができる。
職業癌の発生因とその対策について説明することができる。
KW:鉛,水銀,カドミウム・マンガン・クロム・砒素・ベリリウム・
ニッケルによる中毒,金属熱,職業性皮膚障害,職業癌,
頸肩腕症候群
(衛公)
国民栄養と食生活(電卓持参のこと)
「日本人の食事摂取基準」算定の根拠や,国民の栄養摂取の
現状を説明できる。
食生活や肥満、健康習慣の状況を把握し,生活習慣病予防の
観点から評価できる。
KW:国民健康・栄養調査,食生活,肥満,喫煙状況,飲酒状況,
身体活動目標値,食事摂取基準(第7次改定),健康日本21,
食生活指針,保健機能食品
(公衛院)
感染症の動向と予防
わが国の感染症の届出患者数の推移とその背景を説明できる。
新興・再興感染症の背景とそれに対する対策を感染症法と
関係させて説明できる。
現在の予防接種法の理念を説明し,現状を説明できる。
KW:感染源・感染経路対策,主な感染症の疫学と流行状況,
感染症発生動向調査(サーベイランス),検疫感染症,
感染症法, 結核予防法,消毒法,予防接種法, 標準予防策,
感染経路別予防策
Ⅳ-7
№
実施日
20 12.16(月)
21 12.17(火)
22 12.17(火)
23 12.19(木)
24 12.19(木)
25 12.20(金)
26
27
1.6(月)
1.7(火)
時限
2
1
2
3
4
2
2
1
担 当 者 名
筒 井 雅 代
渋 谷 健 司
渋 谷 健 司
村 田 勝 敬
村 田 勝 敬
石川ひろの
竹 内 武 昭
橋 本 英 樹
助教
講師
(非)
講師
(非)
講師
(非)
講師
(非)
講師
(非)
講師
(兼)
講師
(非)
行 動 目 標
(衛公)
保健・医療・福祉の連携
疾病・障害の概念と社会環境の関わりについて説明できる。
保健・医療・福祉に関わる多様な機関・施設・職種の連携による
ケアマネジメントについて説明できる。
KW:ノーマライゼーション,国際生活機能分類(ICF),
地域保健福祉活動,社会資源,医療ソーシャルワーカー,
障害者基本法,障害者自立支援法,発達障害者支援法,
児童福祉法,児童虐待,2次障害
(衛公)
人口・保健統計(電卓持参のこと)
集団の健康指標の意義と必要性を理解し説明できる。
主な健康指標を列記し,そのわが国の最近の値を述べること
ができる。
日本と世界の,現在と将来の人口について説明ができる。
わが国の公衆衛生の特徴と課題を保健統計を用いて述べること
ができる。
KW:人口静態統計,人口動態統計,国際疾病分類(ICD),
国民生活基礎調査,患者調査,合計特殊出生率,
平均余命
(衛公)
国際保健
発展途上国および先進国における健康問題や保健医療を
広い視点から説明できる。また,わが国をはじめとしたドナー
国やWHOなど国際機関の役割および基本的国際保健政策
の概要を述べることができる。
KW:国際保健政策,開発,発展途上国,医療協力,健康転換,
保健システム,JICA,WHO,UNICEF,世界銀行
(衛公)
産業保健(1)
有害化学物質による健康影響の基本的概念を説明できる。
有機溶剤,有機化合物による職業性疾患の診察・検査方法を
述べることができる。
KW:健康障害,許容濃度,生物学的モニタリング,
有機溶剤中毒,農薬中毒
(衛公)
産業保健(2)
産業現場での主なガスについて,その主要症状,発生現場,
検査および治療法を述べることができる。
温熱,振動,騒音,放射線,気圧による代表的な障害を説明
できる。
KW:一酸化炭素,二酸化硫黄,二酸化窒素,シアン化水素,
塩素,酸素欠乏,熱中症,凍死,白ろう病,騒音性難聴,
紫外線障害,電離放射線障害,確率/非確率影響,
減圧症
(衛公)
健康増進・健康教育
健康転換、健康増進の概念について説明できる
生活習慣と慢性疾患の関係を説明できる。
健康教育の理論と手法について概略を説明できる。
KW:健康転換、健康増進,生活習慣病,オタワ憲章,健康日本21,
特定健診制度
(公衛院)
(衛公)
食中毒
食中毒統計の主な表から,わが国の食中毒の特徴と動向を説明
できる。
食中毒の種類とそれぞれの疫学的特徴を概説できる。
KW:細菌性食中毒, 自然毒食中毒, 食品衛生法
社会保障制度
社会保障制度の目的と概略を説明できる。
社会保険制度の枠の中での医療保障について説明できる。
医療関連費用の財源と費用の流れについて説明できる。
近年の医療費動向や制度改革の方向性について概略を
説明できる。
KW: 医療保障,国民皆保険制度,現物給付,診療報酬制度,
国民医療費
Ⅳ-8
№
28
29
30
31
32
33
34
実施日
1.7(火)
1.8(水)
1.8(水)
1.9(木)
1.9(木)
1.10(金)
1.10(金)
時限
2
3
4
3
4
1
2
担 当 者 名
寺 田 勇 人
苅 田 香 苗
苅 田 香 苗
杉 澤 誠 祐
川 越
厚
鶴ヶ野しのぶ
大 脇 和 浩
講師
(非)
講師
(非)
講師
(非)
助教
(兼)
教授
(兼)
講師
(非)
講師
行 動 目 標
(衛公)
地域保健
1.地域保健法の目的と骨子について説明できる。
2.地域保健法のもとでの地域保健活動について説明できる。
KW:地域保健法,地域保健センター,保健所,健康診査、検診,
健康相談
(衛公)
環境衛生(1)空気と水と健康
空気の化学的正常成分を説明できる。
温熱環境としての空気の物理的要素をあげ,代表的温熱指標
について説明できる。
上下水道の仕組みが説明でき,水質基準や指標の意味を概説
できる。
わが国の上下水道の現状と問題点を列挙できる。
KW:酸素,窒素,二酸化炭素,恕限度,北川式検知管,
アスマン通風乾湿計,カタ寒暖計,感覚温度,
上水道の水質基準,浄水法,塩素消毒,
活性汚泥法,BOD,COD,DO
(衛公)
環境衛生(2)公害,地球環境,廃棄物
環境汚染の発生要因と現状について概説できる。
公害の健康影響と公害防止対策の概要をのべることができる。
地球環境の変化と健康影響について説明できる。
廃棄物処理,特に医療廃棄物についての原則を説明できる。
KW:大気汚染,水質汚濁,土壌汚染,生物濃縮,環境基本法,
環境基準,環境影響評価,公害健康被害補償制度,
地球温暖化,酸性雨,砂漠化,オゾン層破壊,
内分泌かく乱物質,産業廃棄物,感染性廃棄物
(公衛院)
産業保健(4)
事業所における産業保健に関連する組織と職種を列挙できる。
産業医の制度と役割について説明できる。
産業保健の三管理のそれぞれを例を挙げて説明できる。
産業保健の主な関連法規と健康診断の制度について列挙
できる。
KW:作業環境管理,作業管理,健康管理,医師会認定産業医,
労働衛生コンサルタント,定期健康診断,特殊健康診断
(公衛院)
ホスピスケア
一般の治療目的とした癌医療と緩和医療の違いを述べることが
できる。
終末期において患者・家族が直面する諸問題を列挙することが
できる。
癌性疼痛の評価方法とそれに対する基本的な治療方針を述べる
ことができる。
緩和医療におけるチームアプローチの意義と,医師の役割に
ついて説明できる。
ホスピスはどのようなものか説明できる。
在宅ホスピスケアについて説明できる。
KW:緩和ケア,ホスピス,在宅医療,QOL,身体的苦痛の緩和・
除去,精神的苦痛の除去,死の教育,スピリチュアルケア
(衛公)
母子保健(3)・学校保健
わが国の学校保健の現状と児童・生徒等の健康問題について
述べることができる。
KW:体格、体力,学校医の職務,養護教諭,健康診断,
児童の慢性疾患と保健管理,学校伝染病,学校精神保健,
児童の事故と対策<学校安全教育・安全管理>,学校保健法
(衛公)
成人保健
わが国の主な成人(生活習慣)病の動向を,その変遷をもたらした
理由と関連づけて説明ができる。
主要な生活習慣病の特徴,リスク要因,予防について述べること
ができる。
KW:三大成人病,リスク要因,生活習慣と疾病
Ⅳ-9
№
実施日
時限
35
1.14(火)
1
36
1.14(火)
2
担 当 者 名
矢 野 榮 二
矢 野 榮 二
竹 内 武 昭
教授
教授
講師
(兼)
行 動 目 標
(衛公)
(衛公)
(公衛院)
日本の健康:
国民の健康状態と厚生行政の動き
(図説 国民衛生の動向 2012解説)
まとめ(公衆衛生的問題解決アプローチ)
1.衛生学公衆衛生学の取り扱う範囲と課題を述べることが
できる。
2.衛生学公衆衛生学に特徴的な方法論を列挙できる。
3.臨床医学と対比して集団に対する社会医学的対処を説明
できる。
4.一般教育目標に掲げた4項目を例を挙げて説明できる。
社会医学実習(5年BSL)オリエンテーション
KW:ロールプレイ,シュミレーションエクササイズ(SE)
Ⅳ-10
地域医療学
担当責任者
井 上 和 男 教 授
科目の位置づけ
医師となる皆さんの多くは、将来、地域の一次、二次医療機関で働くことになります。三次医療機関
で働く場合も、患者の暮らす地域における医療・介護・福祉資源との有効な連携および協同は不可欠
です。よって、すべての医師にとって地域医療を理解する視点は必要であり、また学生のうちに学ぶべ
き学問であるといえます。
地域における質の高い医療・ケアとは、アクセスがよく、包括的、継続的であり、良好な医師・患者関
係に基づくものであり、その実践においては独自の学問的基盤を知る必要があります。社会における
健康・医療の問題を考える社会医学との関わりをふまえ、地域住民の健康を支える医療システムがい
かにあるべきかを考えることも重要です。その意味において、本科目は後に続く衛生学公衆衛生学と
関連が深く、公衆衛生的視野にたった保健・医療のとらえ方を身につける準備ともいえます。
本科目では、これまで学んだ臨床医学の知識を活用しつつ、上記の視点から地域医療のあり方を学
問的に考察することを学びます。
一般教育目標
1)地域医療、プライマリ・ケア、家庭医療についてその概念と実際を理解する。
2)地域医療における患者・医師関係のあり方について理解する。
3)地域医療と社会医学とのかかわりと、地域医療学的な疾患・健康問題の視点を理解する。
4)地域の介護・福祉資源との連携、在宅医療・ケアの視点を学ぶ。
5)地域医療システム、へき地医療、医師の偏在の問題について学ぶ。
上記について、事例を中心に学んでいく。なお、科目を通して、「いかに学ぶか」を学生とともに
考えていく。経験事例を省察することで生涯学び続ける姿勢が地域医療においては
特に重要であることを知る。
評価方法・評価基準
定期本試験70%、レポート課題20-25%、受講状況5-10%とする。
1)定期本試験:多肢選択問題および論述問題
2)レポート課題:論述内容を評価する
3)受講状況:出席を評価する。講義の感想・フィードバックを記載して提出する。
準備学習の内容
地域医療学は臨床医学と社会医学の接点にあります。これまで学んだ臨床医学の知識を踏まえつ
つ、現場においてどう実践されているかを、医療に限らず、介護、福祉、保健などの観点から見ることが
必要です。本、新聞、雑誌、websiteなどから、現在どのようなことが地域医療において問題となっている
のか知識を得ておくとよいでしょう。また、自分や身近な人が地域の医療機関を利用した際の体験につ
いて振り返り、地域医療の特徴および課題について考えることも学びの準備として有用です。
教科書・参考書等
まず、科目責任者によるInoue Methodsサイトを紹介しておく www.chiikiiryo.jp
以下、参考書のみ列挙する。なお⑤以降は、「準備学習の内容」に述べた現在の地域医療の問題点
についてわかりやすく記述したものである。
①プライマリ・ケア医のための地域医療の実際、鈴木 荘一(永井書店)
②地域医療テキスト、自治医科大学(医学書院)
③現代地域医療のパラダイム、地域医療振興協会(みらい)
④へき地・離島医療マニュアル(厚生労働省)
http://www.chpkagawa.jp/hekichi_shien/manual/manual.html
⑤自宅で大往生、中村伸一 (中公新書ラクレ)
⑥あなたの患者になりたい-患者の視点で語る医療コミュニケーション、佐伯晴子(医学書院)
⑦まちに病院を!-住民が地域医療をつくる、 伊関友伸(岩波ブックレット)
Ⅳ−11
№
1
2
3
4
5
6
7
8
9
実施日
10.28(月)
10.28(月)
10.29(火)
10.29(火)
10.30(水)
10.31(木)
10.31(木)
11.6(水)
11.6(水)
時限
1
2
1
2
4
3
4
3
4
担 当 者 名
井 上 和 男
井 上 和 男
井上真智子
井上真智子
井上真智子
折茂賢一郎
阿波谷敏英
教授
教授
助教
助教
助教
講師
(非)
講師
(非)
石 崎 達 郎
講師
(非)
石 崎 達 郎
講師
(非)
行 動 目 標
(地域)
地域医療学講義ガイダンス/
地域医療、プライマリ・ケアの概念と沿革①
地域医療(Community Medicine)の概念を説明できる。
プライマリ・ケアの定義と概念を説明できる。
医学の現代史における地域医療、プライマリ・ケアの
沿革を説明できる。
KW: 地域医療、プライマリ・ケア、Dawson報告、Alma Ata宣言、
Otawa憲章、Bangkok憲章
(地域)
地域医療、プライマリ・ケアの概念と沿革②
プライマリ・ケアの基本要素(ACCCA(U))について説明し、
実例を列挙できる。Ecology of Medical Careについて説明できる。
家庭医(療)、総合医(療)、かかりつけ医を地域医療と
関連づけて説明できる。
専門医療と対比させて各々の特性を述べることができる。
KW:ACCCA(U)、Ecology of Medical Care、情報の非対称性、
家庭医療、総合医療
(地域)
家庭医療学(Family medicine)の原則
家庭医の診療の実際を知り、その専門性を理解する。
家庭医療において重要な原則を理解する。
家庭医と臓器別各科専門医との診療モデルの違いを
説明できる。
KW:家庭医、家庭医療、家庭医療学
(地域)
家族志向型ケア
家族図を描くことができる。
家族のライフサイクルとその主要な課題について説明できる。
家族ダイナミクスと健康・疾病管理の関係について考える。
KW:家族図、家族ライフサイクル、家族ダイナミクス
(地域)
患者中心の医療の方法(Patient-centered clinical method)
患者中心の医療の方法の主要な要素について説明できる。
患者医師関係のモデルについて学び、コミュニケーションの
重要性を知る。
KW:患者中心の医療の方法
(地域)
地域医療不全への対策:医療モデルから生活モデルへの転換
西吾妻地域における地域包括医療とケアの実践手法を理解する。
地域づくりにおける医療の役割を説明できる。
International Classification of Functioning (ICF)の考え方を
説明できる。
医療モデルと生活モデルの対比ができる。
専門医療と総合医療のバランス、医療と介護、看護と介護、
連携の促進因子と阻害因子を説明できる。
KW:農山村医療、医療不全、医療モデル・生活モデル、ICF
(地域)
へき地医療の現状と課題
へき地医療の政策的意義について述べることができる。
へき地医療支援体制の必要性について述べることができる。
KW:都道府県地域医療計画、遠隔医療、へき地保健医療計画、へき
地医療支援機構
(衛公)
地域医療の諸問題(1)
わが国の医療保険制度の仕組みを説明できる。
わが国の医師の偏在(地域、診療科レベル)について、
背景要因や対応策を考察できる。
自治体病院の経営上の特徴を説明できる。
KW:国民皆保険制度、医師の偏在、自治体病院、公営企業
(衛公)
地域医療の諸問題(2)
高齢患者の医療資源消費の現状を説明できる。
高齢社会における地域医療のあるべき姿を考察できる。
KW:医療制度改革、医療費適正化計画、高齢者の医療費、
療養病床、介護保険制度
Ⅳ-12
№
実施日
10 11.13(水)
11 11.13(水)
12 11.14(木)
13 11.14(木)
14 11.15(金)
15 11.15(金)
時限
3
4
3
4
1
2
担 当 者 名
高 木 史 江
井上真智子
井 上 和 男
井 上 和 男
井 上 和 男
井 上 和 男
講師
(非)
助教
教授
教授
教授
教授
行 動 目 標
(地域)
地域医療と国際保健
地域保健分野の国際保健医療協力の事例を通して、
地域や文化の個別性に配慮したアプローチについて理解する。
日本の地域医療に関する創造的なアプローチについて考える。
KW:プライマリ・ヘルス・ケア、国際保健(global health)、国際協力
(地域)
ライフコースアプローチとヘルスプロモーション
長期的、継続的視野にたち、人生(ライフコース)を見渡して
患者を診る視点を知る。
プライマリ・ケアにおける予防医療、ヘルスプロモーション
について理解する。
KW:ライフコースアプローチ、ヘルスプロモーション
(地域)
地域医療学的疾患の理解:症例から学ぶ
(Real-case based learning) Part 1
実際の症例から医学・医療を学ぶ意義を理解し、
学習に応用できる。
Problem based learning (PBL)をさらに進めた
Real-case based learning(RBL)について理解し、
現場での実習において応用できる。
RBLを通じて、これまでに得た医学情報・知識を再構成し、
能動的学習態度を身につける。
KW:PBL、RBL、能動的学習、Tutor-learner interaction
(地域)
地域医療学的疾患の理解:症例から学ぶ
(Real-case based learning) Part 2
実際の症例から医学・医療を学ぶ意義を理解し、
学習に応用できる。
Problem based learning (PBL)をさらに進めた
Real-case based learning(RBL)について理解し、
現場での実習において応用できる。
RBLを通じて、これまでに得た医学情報・知識を再構成し、
能動的学習態度を身につける。
KW:PBL、RBL、能動的学習、Tutor-learner interaction
(地域)
地域医療における臨床と研究の実践Part 1
臨床と融合した研究手法「Practice based research」を理解し
説明できる。
地域医療政策のための研究手法「Census based research」を
理解し説明できる。
医師の生涯学習としての2つの「学」について述べることができる。
KW:疫学、Practice based research、Census based research
(地域)
地域医療における臨床と研究の実践Part 2/
地域医療学講義のまとめ
授業内レポートを中心にして、各講義の振り返り
各講義と医師国家試験ガイドラインとの関連
5年生衛生学公衆衛生学実習「地域医療」について
Ⅳ-13
外
科
学
外
科
主任教授
学
池
講
田
座
正
科目の位置づけ
この科目では、すべての外科系科目の診断や治療の基礎となる総論的な事項について解説する。
創傷治癒、術前術後管理、外科感染症などの臓器横断的な事項は、なかなかまとまって学習する機会
が少なく、卒後教育においても決して十分であるとはいえない。この科目を通じて、学生時代にその基
礎を是非十分に身につけておいて頂きたい。
一般教育目標
1.外科学の基本的事項,即ち,創傷治癒と処置、外科的診断法,基本的外科手術手技,無菌法,
周術期管理,外科感染症、臓器移植、人工臓器などと乳腺疾患の病態・治療について理解し
習得する。
2.乳腺の代表的疾患の病因,病態,診断,治療予後を理解し,臨床応用のための基本的知識
を習得する。
評価方法・評価基準
各講義1コマ毎に均等に出題される試験問題による定期本試験を行い,これに学習態度,出席状況
を加味して最終評価を行う。
準備学習の内容
本科目の目標を達成するためには、これまで習得した基礎科目の確固たる土台が必要である。特に
解剖学、生理学、生化学、細菌学の知識を整理しておくことが大切である。
教科書・参考書等
参考書:標準外科学 第12版(北島政樹 監修:医学書院)
TEXT外科学 第2版(杉町圭蔵他 編集:南山堂)
新臨床外科学 第4版(武藤徹一郎、幕内雅敏 編集:医学書院)
Ⅳ−14
№
1
2
3
実施日
4.8(月)
4.8(月)
4.12(金)
時限
1
2
1
担 当 者 名
行 動 目 標
三 浦 文 彦 准教授 (外科)
術前・術後管理,術後合併症(1)
1.手術リスク評価法と術後合併症について述べることができる。
2.術前管理・処置について述べることができる。
KW:術前評価,手術危険因子,術後合併症,術前管理,
術前処置
稲
術前・術後管理,術後合併症(2)
1.術後に必要な患者管理について述べることができる。
2.術後合併症を列挙し,その対策について述べることができる。
KW:呼吸・循環管理,体位変換,疼痛管理,体液管理,
術後感染予防,術後合併症
葉
毅 准教授 (外科)
平 林 慎 一
教授
(形・口)
創傷治癒と処置の実際(Ⅰ)
1.創傷治癒のメカニズムを説明し,創の基本的な処置について
述べることができる。
KW:肉芽組織,瘢痕組織,肥厚性瘢痕,ケロイド,一次治癒,
二次治癒
4
4.12(金)
2
平 林 慎 一
教授
(形・口)
創傷治癒と処置の実際(Ⅱ)
1.創傷の種類,治癒阻害因子をあげ,熱傷,褥瘡,
糖尿病性足潰瘍の評価,処置について述べることができる。
KW:損傷,炎症,熱傷,凍傷,褥瘡,放射線損傷、
5
4.26(金)
4
平 林 慎 一
教授
(形・口)
外傷、熱傷の治療・処置(プライマリケアを中心に)
KW:止血,縫合,感染,膿瘍,壊死性筋膜炎、創洗浄,創の消毒の
必要性,デブリドマン,減張切開,早期焼痂切除,植皮
(外科)
乳腺疾患(1)
1.乳腺および胸壁の解剖につき図示できる。
2.乳癌および良性乳腺疾患の種類を列挙できる。
KW:乳癌,良性乳腺疾患,乳腺線維腺腫,葉状腫瘍,乳腺症,
女性化乳房症,乳汁漏出,乳腺炎,乳管内乳頭腫,Paget病
(外科)
乳腺疾患(2)
1.乳癌の疫学,risk factorを述べることができる。
2.乳癌の診断・治療につき述べることができる。
KW:乳癌,主要徴候、診察、マンモグラフィー,超音波検査,
生検,TNM分類,乳房温存手術,胸筋温存乳房切除術,
ホルモン療法,化学療法,放射線療法
(外科)
術前・術後の栄養管理
1.術前の栄養評価法について述べることができる。
2.術前の栄養療法の適応とその具体的な方法を述べることが
できる。
3.術後の栄養管理の具体的方法を述べることができる。
KW:栄養評価,経腸栄養,静脈栄養,中心静脈,胃瘻,腸瘻
6
7
8
5.1(水)
5.1(水)
5.7(火)
1
2
1
池
池
田
田
正
正
福 島 亮 治
教授
教授
教授
9
5.7(火)
2
福 島 亮 治
教授
(外科)
10
5.10(金)
3
野澤慶次郎
講師
(外科)
11
5.10(金)
4
佐 野 圭 二
教授
(外科)
外科的診断法,基本的外科手術手技
1.腹部診察の手順,所見の取り方とその意義を述べることが
できる。
2.各種無菌法について述べることができる。
3.基本的外科手術手技について述べることができる。
KW:筋性防御,ブルンベルグ徴候,直腸指診,清潔・不潔,切開・
止血・縫合,気管切開,ドレナージ
外科感染症
1.外科的感染症の特徴を述べることができる。
2.特殊な外科感染症(破傷風,ガス壊疽など)、および皮膚・皮下
感染症の特徴を述べることができる。
3.院内感染と術後感染の基本的事項について述べることが
できる。
KW:破傷風,ガス壊疽,せつ,よう,蜂窩織炎,膿瘍
臓器移植,人工臓器
1.各種臓器移植,移植免疫,脳死について述べることができる。
2.人工臓器の種類,現在の臨床応用の状況と適応について
述べることができる。
KW:腎移植,骨髄移植,角膜移植,皮膚移植,骨移植,心移植,
肺移植,肝移植, 膵移植, 小腸移植, 同所性移植,
異所性移植,自家移植,同種移植,異種移植,脳死,
HLA系,拒絶反応,免疫抑制法,人工弁(心臓),
心臓ペースメーカー,人工腎,人工血管
Ⅳ-15
産婦人科学
産 婦 人 科 学 講 座
主任教授
綾
部
琢
哉
科目の位置づけ
1)女性は、思春期・性成熟期・更年期と、内分泌動態的に大きな変化をとげ、性成熟期の女性は
内分泌周期の中でも変化する。それに伴い大きく変動する疾病動態を理解することは、医師として
必須の素養である。
2)配偶子を顕微鏡下にとらえる生殖医療から、胎児の生理的機能成熟過程を超音波検査で
目の当たりにする周産期医療まで連綿と続く生命現象の理解は、長い時間軸をもってヒトを考える
際に必須の素養である。
3)妊娠という特殊な環境は合併症を有する妊婦に変化を及ぼすが、その変化を通じて合併症自体の
病態生理を理解することができる。
一般教育目標
一般教育目標
患者の一生という視点に立って個々の状況に対峙する姿勢を身につけるために、個人の健康や生存
を
求めるだけでなく次世代を生み育てるという産婦人科学の特徴を理解し、医師としての素養を磨く。
一般行動目標
1.婦人科学
1)視床下部・下垂体・卵巣を軸とする内分泌周期について説明することができる。
2)女性の一生を通じての内分泌動態の変化とその対応法について説明することができる。
3)婦人科腫瘍の治療方針を妊孕能との関連に基づいて説明することができる。
2.産科学
1)妊娠の成立過程・妊娠経過・胎児・分娩・産褥の生理と異常とを説明することができる。
2)合併症が妊娠に及ぼす影響を説明することができる。
3)妊娠が合併症に及ぼす影響を通して、合併疾患の病態生理を想起することができる。
具体的な行動上の注意
1)講義を理解するために必要な基礎医学の知識、先行して講義が行なわれた臨床医学の知識は
習得されて いることを前提としている。
2)講義では、基本となる重要な点・理解すべき概念・新しい問題などを解説する。細かいことを
暗記するのではなく、病態の本質を理解し、論理的に考えられるように努力する。
3)講義に真面目に出席することが、産婦人科学を理解する上で最も効率よく確実な方法である。また、
臨床医としての職能に必須とされる事項について、知識・能力が到達しているかどうかを判定するの
が試験である。成書に記載がない事項でも、現場で汎用されていることは、国家試験の問題にも取り
上げられることに留意すること。
4)4年生の時点で試験に出ないからといって、勉強を怠ることがあってはならない。試験はあくまでも
必須事項を問うだけであるが、講義を通じてその必須事項に関連する周辺の内容総てを修得する
ことにより初めて、全体の構成が明らかになり、真の理解が得られるのである。深く理解すればする
ほど、知識を統一的に理解できるようになり、系統的な修得が可能になる。4年生での学習を怠ると、
実習の内容が空虚なものになり、そのまま最終学年になっても机上の知識の整理がつかず、徒に
記憶容量と時間とを浪費するだけに終わることを銘記されたい。
Ⅳ−16
講義を担当される非常勤講師の先生方
山本樹生講師:日本大学医学部産婦人科分野主任教授
合阪幸三講師:浜田病院副院長
小島俊行講師:三井記念病院産婦人科部長
笠松高弘講師:国立がん研究センター中央病院婦人腫瘍科科長
長屋 憲講師:吉祥寺南町診療所長、日本赤十字社医療センター
横田治重講師:埼玉県立がんセンター婦人科科長・部長
喜多恒和講師:奈良県立奈良病院産婦人科部長、奈良県立医科大学臨床教授
賀来宗明講師:フェニックスメディカルクリニック院長
小林浩一講師:社会保険中央総合病院副院長・産婦人科部長
評価方法・評価基準
主に定期試験(2回の平均点で評価する)の成績と、出席(著しく欠席が目立つ場合、大学の定めた
基準に従い、試験の受験資格を失う)とによる。
準備学習の内容
1)発生学を再確認しておくこと。解剖の基本的な理解を容易にするはずである。
2)内科系・外科系各疾患の病態生理を確認しておくこと。
教科書・参考書等
教科書:特に教科書として指定するものは無い。
参考書:プリンシプル産科婦人科学(1・2)坂元正一 他 監修(メジカルビュー社):比較的詳しい。
ただし、これだけでレポートを書くには不十分である。
最新の文献検索方法を学ぶこと。
標準産科婦人科学 第4版 岡井 崇 他 編集(医学書院):まとまりがよい。
現在の日本の現役産婦人科教授陣による標準的な考え方を提示。
病気が見えるシリーズ第9巻(婦人科)第10巻(産科)
医療情報科学研究所編集 メディックメディア
図がわかりやすく、はじめにイメージを捉えるのに良い。
ただし、図でわかったつもりになっても真の理解に到達していない
ことがあるので注意。
Ⅳ−17
№
1
2
3
4
5
6
7
8
実施日
4.8(月)
4.8(月)
4.9(火)
4.9(火)
4.11(木)
4.11(木)
4.15(月)
4.15(月)
時限
3
4
3
4
3
4
3
4
担 当 者 名
綾 部 琢 哉
綾 部 琢 哉
萩 原 治 夫
木戸浩一郎
司 馬 正 浩
綾 部 琢 哉
笹 森 幸 文
笹 森 幸 文
教授
教授
教授
講師
助教
教授
講師
講師
行 動 目 標
(産婦)
【産婦人科学通覧】
4年生で学ぶ産婦人科学の概要・構成を述べることができる。
【女性生殖器の構造と機能】
女性の生殖器の構造をその機能と関連づけて説明することができる。
排卵・妊娠にともなう形態的変化を述べることができる。
KW:骨盤・内性器・外性器の構造と機能
血管・神経・卵巣・子宮・卵管・腟・子宮内膜
(産婦)
【生殖現象と妊娠の成立】
妊娠現象について成立の機構,初期発生,その維持機構を述べる
ことができる。
KW:配偶子の形成・排卵・受精
初期胚の発育と分化・着床
栄養膜・絨毛・胎盤・hCG
【妊娠の生理と母体の変化1】
正常妊娠経過における母体変化の概要を述べることができる。
KW:正常妊娠経過の概要
(解剖)
【胚発生とその異常】
配偶子の形成,成熟過程について述べることができる。
初期胚の発生とその異常について述べることができる。
KW:減数分裂・卵子/精子形成・受精
着床・胚発生・絨毛/胎盤形成
(産婦)
【子宮内環境と胎児】
胎児機能不全の概念を理解した上で,その病態・診断法・処置の
原則を述べることができる。
胎児の状態を子宮内環境の観点から説明することができる。
KW:胎児機能不全の概念・病態生理
胎内環境の診断法と産科的意義
(産婦)
【胎児の発育と生理】
胎児の発育・発達と生理を説明することができる。
胎児の発育と胎児付属物の機能とを関連づけて
説明することができる。
KW:胎児の発育・発達と生理
肺発育,肺成熟と界面活性物質
胎児胎盤系の機能
羊水の生理(産生・吸収,過多・過少)
(産婦)
【妊娠の生理と母体の変化2】
正常妊娠経過における母体の変化を説明することができる。
KW:妊娠における性器の変化とその意味
妊娠による母体の変化とその意味
妊婦健康診査
胎内環境と胎児
(産婦)
【分娩の生理】
子宮筋の収縮機構,陣痛の発来機構を説明することができる。
分娩開始後の臨床経過を述べることができる。
娩出力の計測法,娩出力の制御法を述べることができる。
分娩に関する諸用語を正しく説明することができる。
KW:子宮筋収縮機構
産道の形成(子宮下節)・ビショップスコア
陣痛の計測
陣痛の促進と抑制
妊娠陣痛・前駆陣痛・分娩陣痛,微弱陣痛・過強陣痛
(産婦)
【正常分娩経過】
正常分娩の臨床経過を理解しその取り扱いの原則を
述べることができる。
KW:分娩の三要素(娩出力・通過物・産道)
正常分娩の臨床経過
産道の形成・子宮下節の意義・収縮輪
進入・回旋・下降
分娩進行の表現法
Ⅳ-18
№
9
10
11
12
13
14
15
16
17
実施日
4.17(水)
4.17(水)
4.18(木)
4.18(木)
4.22(月)
4.22(月)
4.24(水)
4.24(水)
4.25(木)
時限
3
4
3
4
3
4
3
4
3
担 当 者 名
笹 森 幸 文
笹 森 幸 文
田 中 文 彦
笹 森 幸 文
梁
梁
栄 治
栄 治
司 馬 正 浩
司 馬 正 浩
中 木 敏 夫
講師
講師
行 動 目 標
(産婦)
【異常妊娠1】
妊娠初期・中期の異常の診断法と取り扱いの原則を
述べることができる。
KW:流産
異所性妊娠(子宮外妊娠)
頸管無力症
子宮内胎児死亡
(産婦)
【異常妊娠2】
妊娠中期・後期の異常について説明することができる。
KW:胎児発育不全(子宮内胎児発育遅延)
前置胎盤・癒着胎盤
常位胎盤早期剥離
教授 (医療・臨)
【胎児循環・胎盤の構造と機能】
胎児循環・胎盤の構造と機能について理解し,胎児の発育・発達と
関連づけて理解することができる。
胎児循環と新生児循環・成人の循環との相違を述べることができる。
KW:胎児循環・臍帯動脈・臍帯静脈
動脈管・静脈管・卵円孔
胎盤の構造と機能
胎盤における物質輸送
講師
(産婦)
【異常妊娠3】
妊娠中期・後期の異常について説明することができる。
KW:切迫早産・絨毛膜羊膜炎
早産期前期破水
血液型不適合妊娠
羊水過多・過少
(産婦)
【異常分娩1】
異常分娩の診断,処置の原則,合併症などを述べることができる。
KW:陣痛の異常(微弱陣痛・過強陣痛)
早産・非適時破水・過期産
軟産道強靭,産道損傷
臍帯の異常・臍帯脱出
(産婦)
【異常分娩2】
分娩進行の異常について説明することができる。
KW:胎位の異常・進入の異常
回旋異常
骨盤位分娩の臨床
児頭骨盤不均衡(CPD),試験分娩
分娩後出血(弛緩出血・産道裂傷・胎盤遺残・子宮内反)
(産婦)
【偶発合併症妊娠 1】
合併症を有する妊娠の概念を理解することができる。
合併症が妊娠・胎児・新生児に及ぼす影響を述べることができる。
妊娠・分娩が合併症に及ぼす影響を述べることができる。
KW:ハイリスク妊娠の概念
偶発合併症が妊娠・分娩・産褥に及ぼす影響
偶発合併症が胎児・新生児に及ぼす影響
妊娠・分娩が偶発合併症に及ぼす影響
(産婦)
【偶発合併症妊娠 2】
個々の合併症が妊娠・胎児・新生児に及ぼす影響を述べることが
できる。
妊娠・分娩が個々の合併症に及ぼす影響を述べることができる。
KW:糖尿病・甲状腺疾患・心疾患・腎疾患・血液疾患・精神疾患・
婦人科疾患・自己免疫疾患
(薬理)
【胎児期・周産期・新生児期と薬物】
胎盤を通過し胎児の形態・生理機能に影響を及ぼし得る薬物に
ついて列挙することができる。
KW:胎盤の物質透過性
動脈管・胎児肺高血圧症・動脈管開存症
胎児機能と薬物
薬物と授乳
教授
教授
助教
助教
教授
Ⅳ-19
№
18
19
20
21
22
23
24
実施日
4.25(木)
4.30(火)
4.30(火)
5.2(木)
5.2(木)
5.13(月)
5.13(月)
時限
4
3
4
3
4
3
4
担 当 者 名
松 本 泰 弘
木戸浩一郎
小 林 浩 一
田 中 文 彦
笹 森 幸 文
山 本 樹 生
長 屋
憲
助教
講師
講師
(非)
行 動 目 標
(産婦)
【多胎妊娠】
多胎妊娠の発生機構を理解することができる。
妊娠初期の多胎妊娠の診断法を述べることができる。
多胎妊娠の合併症を延べ,その取り扱い方針を述べることが
できる。
KW:多胎妊娠の発生機構と膜性診断
多胎妊娠の臨床経過・予後
合併症(妊娠時・分娩時)
胎児間の発育不均衡,双胎間輸血症候群(TTTS)
ARTと多胎妊娠
(産婦)
【産褥・新生児の生理と異常】
子宮復古を理解し,産褥の経過を述べることができる。
産褥の異常を列挙し,その取り扱いを述べることができる。
新生児の外界適応現象を理解し,異常を説明することができる。
KW:子宮復古,胎盤遺残
哺乳・乳汁分泌,初乳と成乳,薬物の乳汁移行
産褥期の異常(乳腺炎・産褥熱・血栓症)と診断法
マタニティーブルース
正常新生児の生理的経過(体重減少,生理的黄疸)
母体合併症と新生児異常
(産婦)
【胎児心拍の生理と異常】
胎児の生理学的診断の意義と,診断における胎児心拍の位置
づけについて説明することができる。
胎児心拍の制御機構を胎児生理学の観点から述べることが
できる。
典型的な胎児心拍数図の所見を読み,病態を踏まえて診断を
下すことができる。
KW:胎児心拍の制御機構
基線,頻脈・徐脈
胎児心拍数陣痛図(分娩監視装置)
胎内環境と胎児生理
教授 (医療・臨)
【生殖器の発生・分化とその異常】
女性器の発生について理解し,性分化の異常について代表的疾患を
あげて説明することができる。
KW:性腺の発生,生殖細胞の発生と移動
Müller管とWolff管,外陰(一次性徴)形成,二次性徴
androgenと精巣,Müller管抑制因子
XX男性・XY女性,精巣性女性化症候群・子宮奇形
講師
(産婦)
【妊娠高血圧症候群】
妊娠高血圧症候群の病態を理解し産科的意義を述べることができる。
妊娠高血圧症候群の取り扱いの原則を述べることができる。
KW:妊娠高血圧症候群の原因・病態・病型・疫学
妊娠高血圧症候群の臨床経過・母児予後
合併症,子癇発作
HELLP症候群
予防法,予知,対応法
(産婦)
【生殖と免疫】
生殖における免疫機構を説明することができる。
生殖における免疫異常の意義を説明することができる。
KW:妊娠維持の免疫機構
流早産と免疫
習慣流産
抗リン脂質抗体症候群
妊娠高血圧症候群と免疫
胎児発育不全と免疫
(産婦)
【産科医療体制と母体死亡】
産科医療の我が国における現状を述べることができる。
我が国における母体死亡の概要を述べることができる。
医療体制と母体死亡について説明することができる。
KW:母体死亡の頻度と原因
産科医療体制
講師
(非)
講師
(非)
Ⅳ-20
№
25
26
27
28
29
30
31
32
実施日
5.20(月)
5.20(月)
5.23(木)
5.23(木)
5.24(金)
5.24(金)
5.28(火)
5.28(火)
時限
3
4
3
4
3
4
3
4
担 当 者 名
竹 下 茂 樹
賀 来 宗 明
梁
梁
栄 治
病院
准教授
講師
(非)
教授
栄 治
教授
小 島 俊 行
講師
(非)
小 島 俊 行
萩 原 治 夫
講師
(非)
教授
行 動 目 標
(産婦)
【性器の位置の異常・排尿障害】
女性性器の位置異常について理解し治療の原則を
述べることができる。
排尿障害の病態・治療法の原則・予防法を述べることができる。
KW:骨盤底の解剖
性器脱
排尿障害
治療法の実際・手術
(産婦)
【婦人科検診】
婦人科癌検診法の実際を理解し,有用性・限界を述べることが
できる。
婦人科腫瘍の発生率・死亡率を具体的に説明することができる。
KW:検診の方法,集団検診と個別診断
有病率と発見率
医療経済と個の医療
予防医学
(産婦)
【絨毛性疾患】
絨毛性疾患の病態を理解し,診断法・管理法・治療法の原則を
述べることができる。
KW:発生機序(雄性発生説),分類・定義
診断法,hCG・画像診断・臨床的診断(スコア)
治療・管理・予後
一次管理と二次管理,化学療法
(産婦)
【産科画像診断】
産科における超音波診断法の原理を理解し,その適応・有用性を
述べることができる。
典型的病態に対し画像により診断を下すことができる。
KW:形態診断と機能診断
胎児の発達・発育・行動の評価法,胎児体重の推定法
胎児のwell-being・胎児成熟度の評価法
血流波形診断
胎盤の位置・胎盤の所見・臍帯の所見
(産婦)
【性感染症と産婦人科 1 】
性感染症の具体的な疾患とその病因について説明することができる。
性感染症と婦人科疾患との関連について述べることができる。
KW:性感染症の種類と頻度
性感染症と婦人科疾患,骨盤内感染症
(産婦)
【性感染症と産婦人科 2 】
病原微生物と母児感染との関連について説明することができる。
母児感染の診断法について説明することができる。
KW:病原微生物と母児感染
感染症と出生前診断
胎内感染・産道感染・母乳感染,垂直感染・水平感染
(解剖)
【骨盤内臓器の解剖】
骨盤内臓器の解剖を,泌尿生殖器・消化器,およびそれらを支持する
結合組織のそれぞれについて,立体的に想起することができる。
KW:骨盤,子宮支持組織,膀胱・尿管・尿道,直腸,骨盤底筋群,
交感神経・副交感神経・末梢神経,総腸骨動脈・内外腸骨動脈
とその分枝
末 永 昭 彦 准教授 (医療・臨)
【月経周期と内分泌1】
生殖に関連するホルモンについて,分泌調節・構造・生理作用を
述べることができる。
月経周期におけるホルモン動態を理解し排卵機序を述べることが
できる。
KW:ホルモンの分類・機能・産生・分泌・作用
内分泌学的調節機構・フィードバック・受容体
月経周期の調節機序
月経の初来機構
女性の一生と内分泌,閉経
Ⅳ-21
№
33
34
35
36
37
38
39
実施日
5.31(金)
5.31(金)
6.3(月)
6.3(月)
6.6(木)
6.6(木)
6.17(月)
時限
3
4
3
4
3
4
3
担 当 者 名
喜 多 恒 和
喜 多 恒 和
講師
(非)
講師
(非)
行 動 目 標
(産婦)
【子宮頸癌の臨床】
子宮頸癌の発生を述べることができる。
診断と治療の原則を,進行度と関連づけて述べることができる。
KW:子宮腟部びらん,異型性
ウイルス発癌
疫学・診断,進行期分類
治療・予後
手術療法,放射線療法,化学療法(術前・術後)
(産婦)
【子宮内膜癌の臨床】
子宮内膜癌の生物学的進展性を頸癌と対比して説明することが
できる。
子宮内膜癌の診断と治療の原則を述べることができる。
KW:子宮内膜増殖症
危険因子・ホルモン発癌,若年者の内膜癌
疫学・診断・進行期
治療・予後
五 十 嵐 敏 雄 准教授 (ち・産)
【産婦人科救急】
産婦人科に特有な救急疾患を列挙することができる。
救急疾患の病態を説明することができる。
産婦人科出血に対する対応を述べることができる。
KW:女性の急性腹症
卵巣出血・卵巣嚢腫茎捻転・子宮内膜症性嚢胞破裂
妊娠初期の救急疾患
子宮外妊娠・流産
妊娠中・後期の産科救急と出血
五 十 嵐 敏 雄 准教授 (ち・産)
【子宮内膜症】
子宮内膜症の病態を理解し診断・治療の原則を述べることができる。
KW:発生機序・自然史
臨床的意義・不妊症との関連
症状・所見,卵巣嚢胞,子宮腺筋症
取り扱い方針・治療・予後
綾 部 琢 哉
【更年期障害とHRT】
加齢に伴う性ホルモンの変化を理解し,それによっておこる
身体的・精神的変化を説明することができる。
性ホルモン補充療法について,その利点と欠点を説明することが
できる。
KW:更年期障害・ホルモン欠落症候群・萎縮性腟炎・骨粗鬆症
動脈硬化・脂質代謝・アルツハイマー
H(or E)RTの利点と欠点
【中高年女性と骨代謝】
骨代謝について説明することができる。
骨代謝と性ホルモンとの関係について説明することができる。
KW:骨代謝と分子マーカー
女性のQOLと骨粗鬆症
教授
(産婦)
末 永 昭 彦 准教授 (医療・臨)
笠 松 高 弘
講師
(非)
(産婦)
【月経周期と内分泌2 ・月経異常】
月経周期の内分泌動態について理解し,その異常が発生する
機序を述べることができる。
性分化異常と内分泌異常とを関連づけて述べることができる。
KW:原発性無月経・続発性無月経
早発思春期・遅発思春期
性分化異常(Turner・Tfm・AGS)と内分泌
【卵巣腫瘍の臨床】
良性卵巣腫瘍の診断と治療の原則を述べることができる。
悪性卵巣腫瘍の診断と治療の原則を述べることができる。
KW:良性:分類・診断・治療
悪性:分類・診断・治療・予後
卵巣癌治療の原則と化学療法
reductive surgery,second reductive(look) surgery
Ⅳ-22
№
40
41
42
43
44
45
46
実施日
6.17(月)
6.20(木)
6.20(木)
6.25(火)
6.25(火)
7.2(火)
7.2(火)
時限
4
3
4
3
4
3
4
担 当 者 名
笠 松 高 弘
講師
(非)
笹 島 ゆ う 子 准教授
横 田 治 重
梁
善 光
梁
善 光
中 川 俊 介
土
谷
聡
講師
(非)
教授
教授
講師
講師
行 動 目 標
(産婦)
【婦人科癌の診断法】
婦人科癌の診断法の原理を理解し,具体的方法を述べることが
できる。
婦人科癌の診断法の適応・有用性・限界を列挙できる。
婦人科領域で汎用される腫瘍マーカーの意義を述べることができる。
婦人科領域での画像診断の適応・有用性・限界を述べることが
できる。
KW:分子生物学的診断法,腫瘍マーカー
細胞診・組織診・コルポスコピー
円錐切除
画像診断
(病理)
【子宮癌の病理】
子宮の悪性腫瘍について理解し,その病因と病理学的所見について
説明することができる。
KW:子宮頚癌
HPV感染と細胞周期,ワクチン
異形成・上皮内癌・微小浸潤癌・浸潤癌
子宮内膜癌
危険因子
子宮内膜増殖症と内膜癌
(産婦)
【婦人科癌の化学療法】
婦人科癌の化学療法の特徴を説明することができる。
抗癌剤の作用機序と副作用を述べることができる。
実施法の概要を述べることができる。
KW:歴史・特徴
抗癌剤の種類と特徴・作用機序,副作用とその対応法
化学療法の実際
化学療法(術前・補助・周期的・維持)
(ち・産)
【不妊症・ART 1】
妊娠成立の過程を理解し,不妊の原因を列挙することができる。
不妊症検査法の原理と具体的方法とを述べることができる。
KW:不妊症の系統的検査法・特殊検査法
排卵因子
精子,頸管粘液因子
卵管・子宮因子
(ち・産)
【不妊症・ART 2】
不妊症の治療法の原則を述べることができる。
排卵誘発,配偶子・胚操作の方法について説明することができる。
生殖補助技術(ART)の適応と方法を説明することができる。
生殖補助技術の倫理的側面を述べることができる。
KW:不妊症の治療法と成績
卵胞発育促進と卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
腹腔鏡・卵管鏡・子宮鏡
人工授精・体外受精(IVF-ET)・顕微授精(ICSI)
(産婦)
【外陰・腟の疾患】
腟の自浄作用について述べることができる。
外陰腟炎の診断法・治療法の概要を述べることができる。
主な外陰疾患の取り扱いの原則を述べることができる。
KW:腟の自浄作用と清浄度
炎症(外陰腟炎),細菌性膣症の診断と治療
損傷(腟瘻)の治療
腫瘍
外陰癌とその前癌病変,外陰癌に対する手術
腟癌
バルトリン腺嚢腫・膿瘍
ガートナー嚢腫
(溝・産)
【子宮筋腫・子宮肉腫】
子宮体部の筋層由来の腫瘍について,その診断と取り扱いの原則を
述べることができる。
KW:発生機序
分類(体部と頸部,漿膜下,筋層内,粘膜下)と症状
診断・所見
治療・予後
GnRHアナログ,子宮動脈塞栓術,子宮鏡下切除術
Ⅳ-23
№
47
48
49
50
実施日
7.11(木)
7.11(木)
7.16(火)
7.16(火)
時限
3
4
3
4
担 当 者 名
笹 島 ゆ う 子 准教授
合 阪 幸 三
綾 部 琢 哉
西 井
修
講師
(非)
教授
教授
行 動 目 標
(病理)
【卵巣腫瘍の病理】
卵巣の腫瘍を構成組織と対応させて分類し,
その病理学的所見について説明することができる。
KW:良性卵巣腫瘍の病理
境界悪性・悪性卵巣腫瘍の病理
(産婦)
【排卵障害・機能性出血】
排卵障害や機能性出血の内分泌学的背景について
述べることができる。
KW:機能性子宮出血
黄体機能不全
高プロラクチン血症
多嚢胞卵巣症候群(PCO)
(産婦)
【産婦人科内分泌療法】
産婦人科領域の内分泌療法を整理して説明することができる。
KW:補充療法・抑制療法・刺激療法
経口避妊薬
GnRHアナログの作用機構と臨床応用
選択的エストロゲン受容体調整薬
(溝・産)
【婦人科手術・腹腔鏡】
婦人科手術についてその種類を挙げ,それぞれの適応と要約とを
述べることができる。
実際の手技の概要を述べることができる。
腹腔鏡下手術の特徴を理解し,その適応と要約とを述べることが
できる。
KW:子宮内容除去術
付属器切除術・卵巣嚢腫核出術
筋腫核出術
単純子宮全摘術・準広汎子宮全摘術・広汎子宮全摘術
卵巣癌に対する手術
骨盤・傍大動脈リンパ節郭清術
子宮奇形に対する手術・卵管形成術
腹腔鏡手術の適応と要約,手技の実際
Ⅳ-24
救 急 医 学
救
急
主任教授
医
坂
学
講
座
本
哲
也
科目の位置づけ
救急医療は医の原点ともいわれるが、救急医学はその学問的裏付けとなる分野である。救急医学の特
徴は、既に診断がついている患者の治療を考えるのではなく、様々な症状や徴候から可能性の高い病
態を絞り込みつつ、緊急性の高い治療を遅滞なく始めることにある。臨床医学を志す者にとっては、専
門分野に関わらず必須の知識と技術となる。
一般教育目標
〔救急医学〕
1.日本の救急医療体制(救命救急センターとERを含む)と病院前救護体制(メディカルコントロール
体制を含む)について理解を深める 。
2.ガイドラインに従ったBLS(Basic Life Support)とALS(Advanced Life Support)の科学的根拠
を理解して具体的手順を説明できるようになる。
3.外傷初期診療における生理学的評価と解剖学的評価を理解して具体的な診療手順を説明
できるようになる。
4.急性中毒,熱傷,環境異常,ショック,体液電解質異常,神経救急,循環器疾患など救急治療を
要する病態と治療に関しての理解を深める。
5.災害発生時の医師および医療チームの役割を理解し、災害時のトリアージ,治療,搬送に
ついて説明できるようになる。
評価方法・評価基準
各講義1コマ毎に均等に出題される試験問題による定期本試験を行い,これに学習態度,出席状況を
加味して最終評価を行う。
準備学習の内容
これまでに学習した急性期医療に関わる全ての分野が基礎となる。循環器、神経、呼吸など臓器別の
医学、診断学実習で学んだ症候学を統合するだけでなく、救急病態を理解するためには、生理学や薬
理学など基礎医学で学んだ知識が臨床で生かされる。
教科書・参考書等
教科書:標準救急医学 第4版(日本救急医学会監修:医学書院)
Ⅳ-25
№
1
2
3
4
5
6
7
8
9
実施日
4.9(火)
4.9(火)
4.16(火)
4.16(火)
4.18(木)
4.18(木)
4.19(金)
4.19(金)
4.23(火)
時限
1
2
2
3
1
2
3
4
2
担 当 者 名
藤
田
尚
志 賀 英 敏
佐 川 俊 世
坂 本 哲 也
坂 本 哲 也
坂 本 哲 也
新 藤 正 輝
黒 住 健 人
講師
教授
病院
准教授
教授
教授
教授
病院
教授
病院
准教授
池 田 弘 人 准教授
行 動 目 標
(救急)
ショック
1.ショックの病態を説明することができる。
2.ショックの臨床症状や合理的な治療法を列挙することができる。
KW:ショック,急性腎不全,ショック肺,凝固・線溶系異常,DIC,
多臓器不全
(ち・ICU)
外科的侵襲と生体反応
1.外科的侵襲に対する生体反応を述べることができる。
2.生体反応の機序を説明することができる。
KW:(侵襲時の)サイトカイン,ホルモンの分泌,代謝,水電解質,
免疫応答,臓器機能
(救急)
循環器救急
1.救急医療における循環器救急の重要性を述べることができる。
2.心血管系救急疾患を挙げることができ、症状・病態・診断・
治療を述べることができる。
KW:胸痛,動悸,呼吸困難,虚血性心疾患,心不全,
大動脈解離,不整脈,高血圧
(救急)
急性中毒
1.急性中毒に対する基本的な治療方法を説明できる。
2.一酸化炭素,有機リン,パラコートなどの代表的な中毒物質に
よる中毒の症状と治療法を述べることができる。
KW:有機リン中毒,パラコート中毒,CO中毒,睡眠薬中毒,
胃洗浄,腸洗浄,強制利尿,血液浄化法,解毒・拮抗薬
(救急)
心肺蘇生法(Ⅰ)-BLSとAED
1.心肺停止の判断ができる。
2.心肺停止患者に対し適切な一次救命措置(BLS:気道確保、
人工呼吸、胸骨圧迫心臓マッサージ)が行える。
3.心室細動に対し自動除細動器(AED)を用いた蘇生を行える。
KW:CPAOA,心肺蘇生法,気道確保,心臓マッサージ,除細動
(救急)
心肺蘇生法(Ⅱ)-ACLS
1.二次救命処置(ACLS:気管挿管、蘇生に必要な薬物投与、
マニュアル除細動)の適応と方法を説明できる。
2.重症患者が心肺停止に至る可能性を早期に発見し未然に防ぐ
方法を説明できる。
KW:CPAOA,心肺蘇生法,気道確保,心臓マッサージ,除細動,
静脈路確保,酸素療法,薬物療法
(救急)
外傷総論(Ⅰ)Primary Survey
1.外傷患者に対する系統だった初期診療を説明できる。
2.外傷患者の緊急度と重傷度に応じた初期評価ができる。
3.多発外傷の特徴を述べ,治療上の問題点を述べることが
できる。
KW:多発外傷,重症外傷,気道確保,頸椎保護,人工呼吸,
酸素療法,ショック,胸腔ドレナージ,大量輸液
(救急)
外傷総論(Ⅱ)Secondary Survey
1.全身の損傷検索が見落としなくできる。
2.本格的な治療の必要性を優先順位に応じて判断できる。
KW:多発外傷,致命的胸部外傷,胸腔ドレナージ,腹腔内出血,
後腹膜出血,頭部外傷,四肢外傷
(救急)
熱傷・電撃傷・化学熱傷(化学損傷)
1. 熱傷の病期を説明できる。
2. 熱傷、電撃傷、化学熱傷(化学損傷)の病態を説明できる。
KW:熱傷ショック,熱傷深度,熱傷面積,電撃傷,アーク放電,
酸・アルカリ
Ⅳ-26
№
10
11
12
13
14
実施日
4.30(火)
4.30(火)
5.9(木)
5.9(木)
5.10(金)
時限
1
2
3
4
1
担 当 者 名
森 村 尚 登
森 村 尚 登
客員
教授
客員
教授
安 心 院 康 彦 准教授
寺 倉 守 之
石 川 秀 樹
助教
講師
行 動 目 標
(救急)
救急医療システム
1.我が国の救急医療の変遷と現状を述べることができる。
2.救命救急センターとERの役割について述べることができる。
3.救急救命士とメディカルコントロールについて説明できる。
KW:救急医療体制,初期・2次・3次救急医療,救命救急センター,
ER,救急救命士,プレホスピタルケア,メディカルコントロール
(救急)
災害医療
1.災害時の医療内容の変化を述べ,被災地および近隣の医師の
とるべき行動を述べることができる。
2.トリアージの意義と手順を説明できる。
KW:災害時の保険医療活動,トリアージ,災害医療情報システム,
災害拠点病院
(救急)
神経救急
1.意識障害を来す主な病態・疾患を挙げ、鑑別の優先順位を
つけることができる。
2.意識障害を来す主な病態・疾患について、神経所見、
身体所見、検査所見、画像所見などにおける鑑別点を
挙げることができる。
3.意識障害の初期診療手順(意識障害の初期診療アルゴリズム)
を述べることができる。
4.Japan Coma Scale、Glasgow Coma Scale、Emergency Coma
Scaleを用いて意識障害の評価ができる。
5.脳卒中の初期診療を述べることができる。
KW:意識障害の鑑別,優先順位,ER,初期診療,
意識レベルの評価,脳卒中
(救急)
輸液(水分,電解質,酸・塩基平衡)と栄養
1.体液の構成・組成を述べることができる。
2.体液異常の病態,症状を述べることができる。
3.輸液療法の目的を述べることができる。
4. 輸液剤の種類と特徴を述べることができる。
5.栄養管理の適応と方法を述べることができる。
KW:体液,酸・塩基平衡,輸液療法,経静脈栄養,経腸栄養
(救急)
環境異常・異物・溺水
環境異常・異物・溺水などにより引き起こされる
いろいろな病態を列記し,障害の機序・病状・治療法を説明
することができる。
KW:熱中症,低体温症,減圧症,高山病,
気道異物,消化管異物,溺水
Ⅳ-27
小児科学・小児外科学
小
児
主任教授
科
菊
学
講
地
座
陽
科目の位置づけ
「子どもは小さな成人ではない」つまり、発育期にある子どもは生物学的にも成人とは全く異なる存在で
あるため、内科とは別に小児科が必要となる。小児科学はヒトの成長・発達・発育の過程と機序を科学的
に解明し、発育期に生じる様々な心と体の疾患の原因・病態・治療・予防を解明して、子どもの心と体の
健康と福祉に貢献することを目標としている。
一般教育目標
小児科学・小児外科学の目的は,小児の正常発育・発達とその異常によって生じる疾病を理解し,全
体の領域(内科,外科,その他)について有機的な考え方を修得する。
1.受精から胎児を経て新生児に至る過程,異常を起こす多くの原因,又それによって発症する代表
的な疾患を説明できる。
2.0歳から青春期に至る小児の正常な成長・発達を説明できる。
3.その過程で生じる代表的な疾患(内科・外科全体)と,その原因を述べ,診断・治療について説明
できる。
4.種々の疾患では,その鑑別すべき疾患をあげて診察・検査・治療の要点を述べることができる。
5.小児外科疾患の種類・病態・頻度・症状・診断治療方針・手術術式に関する基礎的知識を修得
する。
評価方法・評価基準
学習態度を重視し,授業内レポートやテストを参考にし,中間試験と本試験の成績を評価し,全体として
最終評価する。
準備学習の内容
内科学・外科学をはじめ臨床医学全般。公衆衛生学。
教科書・参考書等
教科書:五十嵐 隆:小児科学 (改訂第10版) (文光堂)
清野佳紀、小林邦彦、原田研介、桃井真里子:New 小児科学 (改訂第2版)(南江堂)2003年
森川昭廣,内山聖:標準小児科学(第7版)(医学書院)
伊藤泰雄監修:標準小児外科学(第6版)(医学書院)2012年
参考書:北島政樹編:標準外科学(第12版) (医学書院)
仁志田博司:新生児学入門 (第4版) (医学書院)2012年
Nelson's Textbook of Pediatrics, 19th edition ISBN 978-1-4377-0755-7 2011年
Rudolph's Pediatrics, 22nd edition
ISBN 978-0-0714-9723-7 2011年
最新感染症ガイドR-book 2009 アメリカ小児科学会 岡部信彦(日本小児医事出版社)2011
Avery, Fletcher, McDonald : Neonatology 6th ed. (Lippincott)2005年
衛藤義勝監修:ネルソン小児科学 原著第17版(エルセビアジャパン)2005年
Ⅳ-28
№
1
2
3
4
5
6
7
8
9
実施日
4.10(水)
4.10(水)
4.12(金)
4.12(金)
4.15(月)
4.15(月)
4.16(火)
4.17(水)
4.17(水)
時限
3
4
3
4
1
2
担 当 者 名
菊
地
陽
教授
小 川 英 伸 准教授
衞 藤
隆
中 村 明 夫
井 上 幹 也
渡
辺
博
講師
(特)
講師
(非)
講師
行 動 目 標
(小児)
小児科概論
1.医療・社会における小児科学の位置付けを理解し、
説明出来る。
2.小児の一般診察法を理解し、説明出来る。
3.小児の意識障害、呼吸困難、嘔吐、気道異物などの
救急疾患の鑑別診断を理解し、説明出来る。
KW:成長、発達、栄養、小児救急
(小児)
栄養発育1
1.各種栄養素を理解し、小児の各年齢における所要量を
理解する。
2.母乳栄養と人工栄養の違いを述べる事ができる。
3.栄養状態評価を理解し、肥満・るいそうの診断について
述べる事ができる。
KW:小児の栄養所要量・母乳栄養・人工栄養・栄養状態評価・
肥満・るいそう
(小児)
保健・衛生1
1.比較的多く認められる育児相談の内容と対応について
述べることができる。
2.わが国における小児期の事故の現状と対策について
述べることができる。
KW:子育て支援,育児不安,養育環境,被虐待児,
健やか親子21,accident, injury, 安全チェックリスト
(小児)
腎・泌尿器1
1.体液成分である水分,電解質のヒトの体内での分布,
構成を理解し,電解質異常の意味が理解できる。
2.人の体内での酸塩基平衡の保たれ方を理解し,
その異常である脱水の治療ができる。
KW:電解質異常,酸塩基平衡,脱水,輸液
(外科)
小児外科1
1.小児外科学の主な疾患、特長、必要性を理解し述べる
ことができる。
2.先天性食道閉鎖症の症状、診断、治療を述べることが
できる。
3.新生児胃穿孔の診断、治療を述べることができる。
4.肥厚性幽門狭窄症の診断、治療を述べることができる。
KW:小児外科、先天性食道閉鎖症、泡沫状嘔吐、coil up、
新生児胃破裂、肥厚性幽門狭窄症
教授 (溝・小児)
4
小 川 英 伸 准教授
1
准教授
藤 井 靖 史
(兼)
2
准教授
藤 井 靖 史
(兼)
保健・衛生2
1.感染症法と学校感染症の概要を理解し、診療上活用できる。
2.予防接種の原理を理解し、小児に必要な予防接種の必要性を
述べることができる。
3,小児期に必要なワクチンの接種計画を立てることができる。
4,人口動態と国際小児保健の概要を理解し概略を述べることが
できる。
KW:感染症法,学校感染症,予防接種
(小児)
栄養発育2
1.正常小児の発育について理解する。
2.肥満症・小児メタボリックシンドロームについて理解する。
KW:小児の発育・思春期発来・肥満症・
小児メタボリックシンドローム・食事療法
(小児)
神経1 てんかん
てんかんの定義,分類,原因,治療について考えることが
できる。
KW:点頭てんかん,Lennox症候群,抗てんかん薬
(小児)
神経2 中枢神経感染症
中枢神経感染症の分類,原因,治療を考えることができる。
KW:脳炎,脳症,髄膜炎,Guillain-Barre 症候群,
急性小脳失調,亜急性硬化性全脳炎,
急性散在性脳脊髄炎
Ⅳ-29
№
10
11
12
13
14
15
16
17
実施日
4.22(月)
4.22(月)
4.23(火)
4.24(水)
4.24(水)
4.25(木)
4.26(金)
4.26(金)
時限
1
2
3
1
2
2
1
2
担 当 者 名
井 上 幹 也
小 林 茂 俊
講師
教授
小 川 英 伸 准教授
藤 井 靖 史
藤 井 靖 史
田 島
剛
井 上 幹 也
井 上 幹 也
准教授
(兼)
准教授
(兼)
講師
(非)
講師
講師
行 動 目 標
(外科)
小児外科2
1.横隔膜ヘルニアの診断、治療を述べることができる。
2.食道裂孔ヘルニア、胃軸捻転、胃食道逆流症の診断、
治療を述べることができる。
3.肺嚢胞性疾患について述べることができる。
KW:横隔膜ヘルニア、食道裂孔ヘルニア、胃軸捻転、
胃食道逆流症、肺分画症、肺嚢胞性疾患
(小児)
免疫・アレルギー1
アレルギー疾患と免疫学
1.アレルギー疾患の疫学
2.IgEとアレルギー
3.好酸球と肥満細胞
4.サイトカイン
5.T細胞サブセット
6.アレルギーと遺伝・環境
KW:IgE,好酸球,肥満細胞,サイトカイン,ロイコトリエン,
Th2細胞
(小児)
内分泌代謝1
1.低身長症の病態を理解し、診断・治療について述べる
事ができる。
2.小児における視床下部・下垂体疾患の病態・診断・治療を
理解する。
KW:低身長症・成長ホルモン分泌不全性低身長症,
下垂体機能低下症・Turner症候群、
Prader-Willi症候群・中枢性思春期早発症、尿崩症
(小児)
神経3 中枢神経系の発達
解剖学的な神経系の発達を理解し,障害の時期と症状に
ついて説明ができる。
新生児,乳児期の神経学的正常発達について
述べられる。
ニューロ・ネットワークの発達に対して考える
ことができる。
KW:脳奇形,TORCH症候群,原始反射,シナプス形成
(小児)
神経4 筋疾患・神経皮膚症候群
筋疾患の分類,代表的な疾患について,原因,症状,診断,
治療について考えられる。また,代表的な神経皮膚症候群に
ついて,症状,診断,治療について述べられる。
KW:筋ジストロフィー,重症筋無力症,ミトコンドリア脳筋症,
結節性硬化症,Sturge-Weber 症候群,神経線維腫症
(小児)
感染症1
消化器感染症
1.急性胃腸炎の症状,診断について説明できる。
KW:食中毒,大腸菌O−157,サルモネラ感染症,
キャンピロバクター,ロタウイルス
(外科)
小児外科3
1.新生児腸疾患の種類、診断、治療を述べることができる。
2.腸回転異常症の診断、治療を述べることができる。
3.Meckel憩室の発生、診断、治療を述べることできる。
KW:十二指腸閉鎖症、小腸閉鎖症、胎便関連性腸閉鎖症、
壊死性腸炎、胎便性腹膜炎、腸回転異常症、Meckel憩室
(外科)
小児外科4
1.先天性腹壁ヘルニアの診断、治療を述べることができる。
2.臍瘻の診断、治療を述べることができる。
3.泌尿生殖器疾患の診断、治療を述べることができる。
KW:臍帯ヘルニア,腹壁破裂、臍ヘルニア、腹壁ヘルニア、
臍腸管、尿膜管、停留精巣、包茎、水腎症
Ⅳ-30
№
18
19
20
21
22
23
24
25
実施日
4.26(金)
5.1(水)
5.1(水)
5.2(木)
5.2(木)
5.7(火)
5.7(火)
5.8(水)
時限
3
3
4
1
2
3
4
2
担 当 者 名
星
順
高 橋 幸 宏
高 橋 幸 宏
小 山 隆 之
柳 川 幸 重
講師
(非)
講師
(非)
講師
(非)
助教
客員
教授
小 川 英 伸 准教授
小 林 茂 俊
藤 崎 正 之
教授
助教
行 動 目 標
(小児)
新生児1 総論 新生児の特徴と新生児診断学
1.新生児の医学的特徴と新生児医療の特徴が理解できる。
2.新生児に起こりやすい症候と診断の進め方を理解できる。
KW:新生児期,早期新生児期,出生体重,在胎週数,流産,
出産,死産,新生児死亡率,周産期死亡率,チアノーゼ,
呼吸障害,嘔吐
(外科)
小児循環器外科疾患2
Fallot四徴,大血管転位,三尖弁閉鎖を中心とした
チアノーゼ性心疾患の解剖,病態を理解した上での
治療方針,手術治療について理解できる。
KW:チアノーゼ,肺血流量と予後,合併異常(肺動脈低形成など)
(外科)
小児循環器外科疾患3
大動脈弓形成異常,肺静脈還流異常について,病状,血行動態,
査結果と予後,手術治療の成績,
術後の問題点について述べることができる。
KW:大動脈縮窄・離断,動脈管開存,
総肺静脈・部分肺静脈還流異常
(小児)
免疫・アレルギー2
リウマチ熱と若年性関節リウマチを中心に小児リウマチ,
膠原病の病型,臨床的特徴,検査所見の特徴が理解でき,
併せて治療方法が把握できる。
KW:関節炎,皮膚症状,心炎,弁膜症,皮下結節,血管炎,
リウマチ因子,抗核抗体,補体
(小児)
循環器1.胎児循環と新生児循環の違いを理解し,
出生後大きく変化する循環に対応した治療が出来る。
2.小児心臓病の発生,診察・検査法の基礎が理解出来る。
KW:心臓の発生,胎児循環,胎児型循環遺残,動脈管開存,
卵円孔開存,心電図,胸部X線写真,心エコー・ドプラー
(小児)
内分泌・代謝2
1.新生児マススクリーニングについて説明できる。
2.先天性副腎皮質過形成症の病態・診断・治療について
理解する。
3.先天性アミノ酸・有機酸代謝異常症の病態・診断・治療に
ついて理解する。
KW:新生児マススクリーニング,先天性副腎皮質過形成症,
フェニルケトン尿症,ガラクトース血症,ホモシスチン尿症,
メープルシロップ尿症,尿素サイクル異常症,
有機酸代謝異常症
(小児)
免疫・アレルギー3
気管支喘息の病態と治療
1.気管支喘息の病態について説明できる。
2.気管支喘息の原因・増悪因子について説明できる。
3.気管支喘息の症状・重症度について説明できる。
4.アレルギー性炎症について理解する。
5.慢性期の治療について説明できる。
6.発作時の治療について説明できる。
KW:アレルギー,アレルゲン,気管支拡張薬,ステロイド,
ロイコトリエン受容体拮抗薬,吸入,好酸球,呼吸機能,
環境整備,EIA
(心外)
小児循環器外科疾患1
心房中隔欠損症,心室中隔欠損症,心内膜床欠損症
について症状,臨床所見と検査結果との関連,予後,
手術治療について述べることができる。
KW:心音,心雑音,心カテーテル検査,心エコー図検査,
肺高血圧症
Ⅳ-31
№
26
27
28
29
30
31
32
33
実施日
5.8(水)
5.9(木)
5.9(木)
5.10(金)
5.13(月)
5.21(火)
5.21(火)
5.29(水)
時限
3
1
2
2
2
3
4
3
担 当 者 名
行 動 目 標
檜 垣 博 嗣 准教授 (溝・小児)
免疫・アレルギー4
アトピー性皮膚炎
1.アトピー性皮膚炎の病態が説明できる。
2.他の皮膚疾患との鑑別ができる。
3.アトピー性皮膚炎の治療が理解できる。
KW:皮膚機能障害、アレルギー性炎症、かゆみ、
薬物療法、スキンケア、悪化因子対策
平 林 慎 一
(形成)
1.小児外傷の特殊性を述べることができる。
2.代表的体表先天異常の病態を理解し診断ができる。
KW:唇裂,口蓋裂,頭蓋骨早期癒合症,Crouzon病,
Treacher Collins症候群,耳介奇形,手指形成異常,
先天性耳瘻孔
(小児)
感染症2
尿路感染症ほか
1.尿路感染症の症状,診断,治療について説明できる。
2.性感染症の診断,治療について説明できる。
3.人獣共通感染症について説明できる。
KW:尿路感染症,膀胱尿管逆流,人獣共通感染症
田 島
剛
教授
講師
(非)
南 谷 幹 史 准教授 (ち・小児)
内分泌・代謝3
甲状腺・骨カルシウム代謝
1.甲状腺機能異常症の病態を理解し、鑑別診断ができる。
2.骨系統疾患、カルシウム代謝異常症の病態を理解し、
鑑別診断ができる。
3.甲状腺機能異常症、カルシウム代謝異常症母体より
出生した 新生児の病態を理解し、対応を述べることが
できる。
KW:先天性甲状腺機能低下症、橋本病、萎縮性甲状腺炎、
バセドウ病、骨形成不全症、軟骨無形成症、
ビタミンD欠乏症、くる病、ホルモン受容機構異常、
偽性副甲状腺機能低下症、
カルシウム感知受容体異常症、
McCune - Albright症候群
井 上 幹 也
(外科)
小児外科5
1. 胆道閉鎖症の症状、診断、治療を述べることができる。
2. 先天性胆道拡張症の症状、診断、治療を述べることができる。
3. 膵疾患、脾臓疾患の種類、診断、治療を述べることが
できる。
4. 直腸肛門奇形の症状、病型、診断、治療を述べることができる。
KW:胆道閉鎖症、肝門部空腸吻合(葛西手術)、
先天性胆道拡張症、膵・胆管合流異常、肝管空腸吻合、
膵嚢胞、脾臓摘出、直腸肛門奇形
(小児)
内分泌・代謝4
1.低血糖症および先天性糖質代謝異常症について
理解する。
2.小児糖尿病の特徴・治療について述べることができる。
3.ライソゾーム病・金属代謝異常症について理解する。
KW:ケトン性低血糖,高インスリン血症,糖原病,小児糖尿病,
Gaucher病,Niemann-Pick病,ムコ多糖症,Wilson病
(小児)
新生児2 各論 出生の適応と適応障害(2)
1.新生児の保温と体温管理を理解できる。
2.新生児の栄養・代謝・排泄を理解できる。
3.新生児の免疫と感染症の特徴を理解できる。
4.新生児黄疸の機序を理解できる。
KW:深部温,中性温度環境,褐色脂肪,保育器,母乳栄養,
低カルシウム血症,移行抗体,先天感染,垂直感染,
ビリルビン脳症
(小児)
1. メンデル遺伝病・非メンデル遺伝病の基本概念を理解し、
実際の疾患に当てはめて考えることが出来る。
2. 染色体異常症の発症メカニズム・医療管理を理解し、
説明できる。
3. 遺伝カウンセリングの概念を理解できる。
KW:単一遺伝子病、保因者、相互転座、Down症候群、
遺伝カウンセリング
講師
小 川 英 伸 准教授
白 石 美 香
清 水 健 司
講師
講師
(非)
Ⅳ-32
№
実施日
時限
34
5.29(水)
4
35
36
37
38
39
5.30(木)
5.30(木)
6.3(月)
6.3(月)
6.6(木)
1
2
1
2
1
担 当 者 名
服 部 拓 哉
白 石 美 香
萩 原 教 文
菊
渡
地
辺
衞 藤
陽
博
隆
講師
(特)
講師
講師
教授
行 動 目 標
(小児)
診療所における小児科診療
医師会における小児科医の活動
KW:外来小児科,医師会活動
(小児)
新生児3 各論 出生の適応と適応障害(1)
1.出生時の呼吸循環の適応生理と適応障害を理解できる。
2.出生時の蘇生を理解できる。
KW:肺胞水,肺サーファクタント,第一啼泣,胎児循環,
動脈管,静脈管,卵円孔,肺高血圧,新生児仮死,
アプガールスコア
(小児)
循環器2
1.先天性心疾患のうち,左右短絡群の代表である
心室中隔欠損と心房中隔欠損の自然歴,
心不全とその治療を理解し,説明出来る。
2.心内膜症欠損の概念を理解し,
心房中隔欠損ー次口欠損から完全共通房室弁口に
いたるまでの疾病の種類を理解し,説明出来る。
KW:左右短絡疾患,心室中隔欠損,肺高血圧,
心内膜症欠損,心房中隔欠損ー次口欠損,
完全共通房室弁口,乳児の心不全,心房中隔欠損,
感染性心内膜炎
(小児)
血液・悪性腫瘍1
小児の白血病の特徴を理解し、診断、治療、
予後について述べることができる。
KW:小児白血病、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、
慢性骨髄性白血病、化学療法、造血幹細胞移植
教授 (溝・小児)
感染症3
呼吸器感染症
1.上気道感染症の原因をウイルスと細菌に分類して原因、
診断、治療を説明できる。
2.下気道感染症の原因をウイルス、マイコプラズマ・クラミジア
と細菌に分類して原因、診断、治療を説明できる。
3.小児呼吸器感染症の胸部単純写真像の説明ができる。
KW:RSウイルス,アデノウイルス,肺炎球菌,
インフルエンザ菌b型,肺炎,気管支炎,細気管支炎,
クループ,咽頭蓋炎
講師
(特)
(小児)
保健・衛生3
1.乳幼児の健康診査の実施要領について概略を述べる
ことができる。
2.学校保健の概要について述べることが出来る。
KW:母子保健法,母子健康手帳,乳幼児健康診査,
学校保健法,健康 診断,健康相談
40
6.6(木)
2
田 島
剛
講師
(非)
(小児)
感染症4
小児の院内感染の特徴を把握し、小児病棟の特殊性を
考慮した院内感染対策を理解する。
KW:院内感染、標準予防策、感染経路別予防策、
ウイルス性流行疾患
小児科領域の発疹性感染症について原因,潜伏期,症状,
合併症,予後を述べることができる。
KW:麻疹,風疹,水痘,突発性発疹
41
6.7(金)
2
五十嵐一枝
講師
(特)
(小児)
児童・青年期における心理・行動面の様々な問題について
その理解のしかたや対応法を理解する
KW:不登校,いじめ,社会性,学業不振
(小児)
腎・泌尿器2
発達腎生理学と急性腎炎
1.胎児,新生児,乳児期の腎機能の発達を説明できる。
2.急性腎炎の原因,症状,診断,治療について説明できる。
KW:腎糸球体濾過率,腎糸球体血流量,
尿細管ナトリウム再吸収率,
溶連菌感染後急性糸球体腎炎,膜性増殖性腎炎,
ループス腎炎
42
6.7(金)
3
中 村 明 夫
講師
(非)
Ⅳ-33
№
43
44
45
実施日
6.7(金)
6.12(水)
6.13(木)
時限
4
2
2
担 当 者 名
中 村 明 夫
講師
(非)
小 松 陽 樹
講師
(特)
仲本なつ恵
講師
(非)
行 動 目 標
(小児)
腎・泌尿器3
ネフローゼ症候群と慢性腎炎
1.ネフローゼ症候群の定義・分類・診断,症状,治療について
説明できる。
2.慢性腎炎の分類について説明できる。
KW:リポイドネフローゼ,腎糸球体硬化症,先天性ネフローゼ,
IgA腎症,紫斑病性腎炎,ステロイド,免疫抑制剤
(小児)
消化器1
1.小児の代表的な肝胆道疾患の特徴をあげることができる。
2.母子感染を引き起こすウイルス性肝炎の種類と予防法を
あげることができる。
KW:黄疸,ウイルス性肝炎,母子感染,劇症肝炎
(小児)
神経5 発達障害,精神遅滞
発達障害,精神遅滞の定義,原因,分類,社会的対応に
ついて考えられる。
KW:発達テスト,発達指数,知能指数,精神運動発達遅延,
自閉症,学習障害,注意欠陥多動障害
46
6.13(木)
3
井 上 幹 也
講師
(外科)
小児外科6
1. 鼠径ヘルニアについて説明できる。
2.腸重積症の診断、治療を述べることができる。
3.急性虫垂炎の診断、治療を述べることができる。
4. 肛門疾患の種類、診断、治療を述べることができる。
KW:鼠径ヘルニア、腸重積症、急性虫垂炎、肛門疾患
47
6.13(木)
4
井 上 幹 也
講師
(外科)
小児外科7
1.小児悪性腫瘍の種類、診断、治療を述べることができる。
KW:神経芽腫、腎芽腫、肝芽腫
(小児)
循環器3
1.先天性心疾患のうち右左短絡疾患の代表である
Fallot四徴症の血行動態,自然歴,治療戦略を理解し,
説明出来る。
2.左右短絡性チアノーゼ性心疾患である三尖弁閉鎖の血行
動態,自然歴,治療戦略を理解し,説明出来る。
KW:Fallot四徴症,三尖弁閉鎖,左右短絡疾患,
動脈管依存性,プロスタグランディンE
48
6.18(火)
3
萩 原 教 文
講師
49
6.18(火)
4
村 田 敬 寛
講師 (溝・小児)
感染症5
母子感染症ほか
1.母子感染に注意すべき病原体を知る。
2.母子感染の予防と治療について理解する。
3.薬剤耐性について理解する。
KW:TORCH,HTLV,GBS
50
6.19(水)
3
清 水 健 司
講師
(非)
(小児)
ダウン症児の出生から成人に至るまでの健康管理と
QOLを考えよう
KW:告知,併発しやすい疾病,療育,QOL
(小児)
循環器4
1.比較的まれなチアノーゼ性心疾患である,
完全大血管転位,総静脈還流異常症の血行動態,
自然歴,治療戦略を理解し,説明出来る。
2.左心低形成症候群についてその病態を理解し,
自然歴,治療戦略を理解し,説明出来る。
KW:完全大血管転位,総静脈還流異常症,動脈管性ショック,
プロスタグランディンE
(小児)
消化器2
1.小児の消化器疾患の種類が理解できる。
2.消化器症状からみた鑑別疾患を述べることができる。
3.特に重要な腹痛の鑑別疾患を年齢別に考察することが
できる。
KW:腹痛,嘔吐,下痢,下血,腹部膨満
51
52
6.27(木)
6.27(木)
1
2
萩 原 教 文
十 河
剛
講師
講師
(特)
Ⅳ-34
№
53
54
実施日
6.28(金)
7.2(火)
時限
2
1
担 当 者 名
行 動 目 標
檜 垣 博 嗣 准教授 (溝・小児)
免疫・アレルギー5
免疫不全症
原発性免疫不全症の概念が理解できる。
月齢・年齢に応じた特徴的な症状が理解できる
KW:重症複合免疫不全症
(severe combined immunodeficiency),
伴性無ガンマグロブリン血症
(ブルトン型無ガンマグロブリン血症、
X-linked agammaglobulinemia),
ディジョージ症候群(DiGeorge anomaly)、
ウィスコットアルドリッチ症候群
(Wiskott-Aldrich syndrome)、
小脳失調と毛細血管拡張を伴う免疫不全症
(ataxia telangiectasia)
池 本 博 行
新生児4 各論 新生児の疾患と管理
1.新生児仮死と低酸素性虚血症脳症の病態を理解できる。
2.母体疾患と新生児に起こる疾患を理解できる。
3.未熟児の管理を理解できる。
4.新生児医療の倫理を理解できる。
KW:頭蓋内出血,脳室周囲白質軟化症,糖尿病母体児,
子宮内発育遅延,超低出生体重児,必要最小限の治療,
長期集中治療
助教
(小児)
55
7.2(火)
2
太 田 節 雄
教授 (ち・小児)
血液・悪性腫瘍2
貧血の定義,小児期における貧血の特徴,貧血の鑑別診断,
治療が理解できる。
KW:鉄欠乏性貧血,遺伝性球状赤血球症,再生不良性貧血,
未熟児貧血,Fanconi貧血,自己免疫性溶血性貧血,
二次性貧血
56
7.5(金)
2
五十嵐一枝
講師
(特)
(小児)
児童虐待 児童虐待が生じる心理的・社会的背景を学び、
対応と予防について考える。
(小児)
1.リウマチ熱と後天性心疾患であるリウマチ性心疾患の病態,
診断,治療,予防について理解し,説明出来る。
2.川崎病について理解し,治療,予後について説明出来る。
3.劇症型を含んだ心筋炎について説明出来る。
KW:リウマチ熱,リウマチ性心疾患,川崎病,
川崎病後冠動脈瘤,心筋炎
(小児)
血液・悪性腫瘍3
小児がんの,診断,治療,予後を述べることができる。
KW:神経芽腫、肝芽腫、腎芽腫、化学療法、幹細胞移植、
total cell kill
57
58
59
60
61
7.9(火)
7.9(火)
7.9(火)
7.11(木)
7.16(火)
1
2
3
2
2
萩 原 教 文
菊
地
陽
井 田 孔 明
仲本なつ恵
菊
地
陽
講師
教授
教授 (溝・小児)
血液・悪性腫瘍4
1.出血症状をみて可能性の高い疾患をあげることができる。
2.出血が起こる機序を述べることができる。
3.血液一般検査と凝固スクリーニング検査から確定診断に
至る検査計画を立案することができる。
KW:PT,APTT,血小板,紫斑病,DIC,血友病,
Von Willebrand病
講師
(非)
(小児)
神経6
脳性麻痺,その他小児に多い血管障害,精神・神経疾患
1.脳性麻痺の定義,原因,分類,治療について考えることが
できる。
2.もやもや病の症状,診断,治療について述べられる。
3.被虐待児症候群,神経性食思不振症について
社会的背景,症状,診断,治療について述べられる。
KW:脳性麻痺,理学療法,もやもや病,被虐待児症候群,
神経性食思不振症
(小児)
血液・悪性腫瘍5
小児における白血病以外の造血器腫瘍の特徴を理解し、
診断、治療、予後について述べることができる。
KW:骨髄異形成症候群、Hodgkinリンパ腫、
非Hodgkinリンパ腫、組織球症、化学療法
教授
Ⅳ-35
№
62
63
64
実施日
7.18(木)
7.18(木)
7.18(木)
時限
2
3
4
担 当 者 名
萩 原 教 文
講師
田 島
講師
(非)
剛
上 井 義 之
講師
(非)
行 動 目 標
(小児)
1.SIDS(乳児突然死症候群)に関して説明出来る。
2.小児における失神および突然死を起こし得る疾患の病態を
理解し,説明出来る。
3.小児において問題となる不整脈について理解し,
説明出来る。
KW:SIDS,突然死,QT延長症候群,起立性調節障害(OD),
発作性上室性頻拍症
(小児)
感染症6 重症感染症
1.1次的菌血症の原因菌を年齢層別に分類して説明できる。
2.2次的菌血症を起こしやすい疾患とその原因について
説明できる。
KW:敗血症、菌血症、髄膜炎、骨髄炎、心内膜炎
(外科)
小児外科8
Hirschsprung病の症状,治療を述べることができる。
KW:Hirschsprung病,機能的腸閉塞,腸管壁内神経叢,
拡張部,移行部,狭小部,Swenson手術,
直腸肛門内圧反射,直腸生検,若年性結腸ポリープ,
結腸ポリポーシス
Ⅳ-36
皮 膚 科 学
皮
膚
主任教授
科
渡
学
講
座
辺
晋
一
科目の位置づけ
臨床医になれば他科であっても、湿疹・白癬等ポピュラーな皮膚疾患の相談を患者から受ける機会も多
い。また皮膚症状が全身性疾患の一部分症状を成すものもあり、病像を評価しやすいと言う特性から、
皮疹から診断に至る全身性疾患も少なくない。
一般教育目標
皮膚科学の概括的把握
具体的には、将来皮膚科以外に進んだ場合…
1.簡単な皮膚科のコンサルトができること。
2.皮膚科専門医に電話で相談する時に、皮疹の性状を正確に伝えることができること。
評価方法・評価基準
定期本試験を90%、出席状況を10%とする。
準備学習の内容
本科目の目標達成の為には、各皮膚疾患の病態の理解が必要であり、その病態により皮膚にどのような
変化が起こり、肉眼的な病像(臨床像)が形成されるか知る必要がある。その基礎を成すものとし免疫
学、組織学、病理学が関連する。
教科書・参考書等
教科書: 皮膚科学 片山一朗、土田哲也、橋本隆、古江増隆、渡辺晋一編(文光堂)
参考書: 皮膚病アトラス(第4版)西山茂夫著(文光堂)
Q SERIES 新皮膚科学 溝口昌子監修(日本醫亊新報社)
標準皮膚科学(第9版)瀧川雅浩監修(医学書院)
Ⅳ-37
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
1
5.22(水)
3
渡 辺 晋 一
教授
(皮膚)
①真菌症の種類を列挙し,診断に必要な検査法および臨床的
特徴を述べることができる。
②リケッチア感染症の皮膚症状を述べることができる。
KW:糸状菌症,カンジタ症,マラセチア,深在性真菌症,リケッチア
2
5.22(水)
4
岩 田
講師
(非)
(皮膚)
ウイルス性疾患の種類を列挙し,その鑑別点を述べることができる。
KW:ウイルス性発疹症,ヘルペスウイルス感染症,HPV感染症
3
4
6.5(水)
6.5(水)
3
4
充
早 川 和 人
清
佳 浩
教授 (ち・皮膚)
①湿疹を理解するために,湿疹の種類を列挙し,その違いを
述べることができる。
②接触性皮膚炎を理解するために,診断に必要な臨床像とパッチ
テストの内容を述べることができる。
③蕁麻疹の発生メカニズムを知り,その特徴的な臨床症状を述べる
ことができる。
④痒疹・瘙痒症の種類を述べ,その治療法を知る。
KW:湿疹皮膚炎群,蕁麻疹,痒疹,皮膚瘙痒症
教授 (溝・皮膚)
①紅皮症の種類を述べることができる。
②主要な紅斑症を列挙し,その鑑別点を述べることができる。
③中毒疹,薬疹の種類と検査法を知る。主要な薬疹の特徴的臨床
像を述べることができる。
④膿疱症の種類を列挙し,その鑑別点を述べることができる。
KW:紅皮症,紅斑症,中毒疹,薬疹,膿疱症
5
6.12(水)
3
渡 辺 晋 一
教授
(皮膚)
①皮膚細菌感染症の種類を列挙し,その発生メカニズムの違いを
理解する。
②結核,ハンセン病の病型の違いを述べることができる。
③スピロヘータ,原虫,動物性皮膚疾患の皮膚症状を述べることが
できる。
④性病の種類を列挙し,病型による臨床像の差及び治療法を
述べることができる。
KW:皮膚細菌感染症,結核,ハンセン病,梅毒,Lyme病,
動物性皮膚疾患,性病
6
6.12(水)
4
大 塚 藤 男
講師
(非)
(皮膚)
①母斑の種類を列挙し,主要病理像を述べることができる。
②母斑症の種類とその主要症状を述べることができる。
KW:上皮系母斑,メラノサイト系母斑,間葉系母斑,母斑症
7
6.21(金)
3
大 西 誉 光 准教授 (皮膚)
8
6.21(金)
4
中 川 秀 己
9
10
6.24(月)
6.24(月)
3
4
講師
(非)
(皮膚)
①皮膚疾患の病態を理解するために正常皮膚組織の構造と機能
を知る。具体的には 1.表皮の構造 2.表皮を構成する細胞の微
細構造とその機能 3.真皮成分 4.皮膚付属器(a)2種類の汗腺の
構造(b)毛嚢脂腺の構造(c)毛周期を説明できるようにする。
②皮疹の種類、名前を理解する。
KW:表皮,真皮,皮膚付属器,原発疹,続発疹
角化症,炎症性角化症の種類を列挙し,その特徴的臨床像を述べる
ことができる。乾癬の病態を理解する。
KW:角化症,乾癬,類乾癬,扁平苔癬
大 西 誉 光 准教授 (皮膚)
①皮膚疾患の診断上必要な皮膚科的検査の種類とその内容を
述べることができる。
②間葉系皮膚腫瘍の種類を列挙し,組織学的相違点と臨床像
を述べることができる。
KW:皮内試験,貼付試験,MED,皮膚感作試験,KOH法,Tzanck
試験,線維組織性腫瘍,脈管系腫瘍,末梢神経系腫瘍,
リンパ系腫瘍
神 田 奈 緒 子 准教授 (皮膚)
①膠原病の種類とその主要症状および主要検査所見を述べること
ができる。膠原病の皮疹と皮膚病理組織所見を述べることが
できる。
②肉芽腫症の種類を列挙し,その鑑別点を述べることができる。
KW:SLE,強皮症,皮膚筋炎,Overlap症候群,MCTD,肉芽腫症
Ⅳ-38
№
11
実施日
7.1(月)
時限
3
担 当 者 名
大 西 誉 光 准教授 (皮膚)
12
7.1(月)
4
島 田 眞 路
13
7.3(水)
4
小 林
14
15
16
17
7.5(金)
7.5(金)
7.8(月)
7.8(月)
3
4
3
4
行 動 目 標
講師
(非)
(皮膚)
孝 志 准教授 (ち・皮膚)
神 田 奈 緒 子 准教授 (皮膚)
清 水 道 生
講師
(非)
講師
(特)
①皮膚免疫学を理解し,各種の皮膚疾患を免疫病として捉え説明
することができる。
②水疱症の発生メカニズムを理解する。
③水疱症の種類を列挙し,その特徴的臨床像,病理・免疫組織像
の違いを述べることができる。
KW:皮膚免疫学,自己免疫性水疱性疾患,遺伝性水疱性疾患
①物理化学障害の種類と治療法を述べることができる。
②光線過敏症の種類とその検査法を述べることができる。
KW:熱傷,凍傷,放射線皮膚障害,光線過敏
①真皮の疾患の種類を列挙し,その特徴的臨床像を述べることが
できる。
②皮下脂肪組織疾患の種類を列挙し,その特徴的臨床像を
述べることができる。
③筋膜疾患の種類を列挙し,その特徴的臨床像を述べることが
できる。
④粘膜疾患の種類を列挙し,その基礎疾患を述べることができる。
⑤爪甲疾患の種類を列挙し,その基礎疾患を述べることが
できる。
KW:結合織代謝異常症,皮膚萎縮症,形成異常症,脂肪織炎,
脂肪萎縮症,筋膜疾患, 粘膜疾患、爪甲異常
主要な皮膚炎症性および腫瘍性疾患の病理像を説明できる。
KW: 接触性皮膚炎,多形滲出性紅斑,乾癬、SLE、
(病理)
結節性紅斑,サルコイドーシス,基底細胞癌,扁平上皮癌、
悪性黒色腫,菌状息肉症
神 田 奈 緒 子 准教授 (皮膚)
大 原 國 章
①血管炎の発生病理を知る。
②主要な血管炎を列挙し,その鑑別点を述べることができる。
③紫斑をきたす疾患を列挙できる。
④リンパ管の疾患を列挙できる。
KW:壊死性血管炎,肉芽腫性血管炎,閉塞性血管炎,紫斑症
(皮膚)
①色素異常症の種類を列挙し,その発生メカニズムを理解する。
またその治療法を述べることができる。
②主要な代謝異常症における皮膚症状を列挙でき,その発生
メカニズムを理解する。
③その他全身疾患に伴う皮膚症状を列挙できる。
④毛嚢脂腺,汗腺の疾患を列挙できる。
KW:先天性白皮症,白斑,代謝異常症,デルマドローム,
毛嚢脂腺系疾患,汗腺の疾患
①皮膚の外科療法について,その種類及び適応疾患を述べること
ができる。
②上皮性皮膚腫瘍,色素性腫瘍の種類を列挙し,悪性化した場合
の主要症状を述べることができる。上記疾患の病理学的鑑別点
を理解する。
KW:手術療法,レーザー療法,凍結療法,上皮系腫瘍,
メラノサイト系腫瘍
Ⅳ-39
眼 科 学
眼
科
主任教授
学
溝
講
田
座
淳
科目の位置づけ
情報・高齢化社会の今日,感覚器としての眼は極めて重要である。また、全身病の際にしばしばみられ
る眼症状は,臨床各科の諸疾患を理解するためにも必要である。 眼科学は,独自の手法だけでなく,
内科学的・外科学的手法などあらゆる手段を駆使して,この大切な眼の疾患の診断・治療を扱う専門科
目である。
一般教育目標
将来の専門科を問わず, 医師を志す全ての学生が学ぶ必要がある内容は,白内障や緑内障など基本
的な眼科疾患, 糖尿病や膠原病などの全身疾患における眼症状, 院内感染を生じうる感染性疾患お
よび眼の救急疾患とそのプライマリ・ケアなどである。これらは, 医師国家試験出題基準(平成25年版)
の必修の基本的事項,医学総論および医学各論に示されている。眼科学講義はこの出題基準に準拠
した講義を行い,併せて,医師国家試験に役立つようにする。医師国家試験の再現・既出問題を配布
するので, 講義終了時ごとに, 講義ノートの各項目末にあるindexを基に復習することを勧める。
評価方法・評価基準
定期試験(筆記試験)の成績と出席で評価する。比重は定期試験80%,出席20%である。欠席が3分の1
以上あったり,代返その他の不正行為があった場合は,定期試験受験資格を与えない。
準備学習の内容
各講義は,それ以前に学習した内容を十分理解しているという前提で行われる。講義内容に関連し
た既習分野の見直しが必要である
(例: 瞳孔-生理学, 薬理学, 神経内科学。 腫瘍-病理学。 糖尿病網膜症-内科学(代謝))。
教科書・参考書等
参考書: 所 敬 他 編.現代の眼科学(金原出版)
眼科診療プラクティス編集委員 編 眼科診療ガイド(文光堂)
Ⅳ−40
№
実施日
時限
1
5.23(木)
1
2
5.23(木)
2
担 当 者 名
溝
田
淳
松 本 惣 一
教授
講師
行 動 目 標
(眼科)
序論
眼科学の対象、眼科疾患、眼科的治療について理解する。
KW:眼球組織、視機能、眼疾患、手術治療、薬物療法
(眼科)
視覚系の構造
眼科学が扱う器官の構造を理解し,説明できる。
解剖学・組織学を確認し、眼科機能学・疾患学を
理解する基礎とする。
眼球の発生・成長・発達・加齢 眼球の発生を理解し、
解剖と関連づける。
KW:眼球、解剖、発生
3
5.27(月)
1
林
孝 雄
教授
(医療・視)
(兼)
斜視・眼筋麻痺
斜視と眼筋麻痺の視機能異常を理解する。
眼球運動中枢から眼球に至る経路における
眼筋麻痺の原因について説明できる。
KW:視機能、複視、斜視、眼筋麻痺
4
5.27(月)
2
林
孝 雄
教授
(医療・視)
(兼)
弱視と視能矯正
視覚および両眼視機能の発達から弱視の原因と種類、
両眼視機能障害を理解し、その訓練法や治療法を考える。
KW:視機能の発達、弱視、視覚障害
5
6
7
8
5.31(金)
5.31(金)
6.4(火)
6.4(火)
1
2
3
4
(眼科)
視力・屈折・調節
視力の定義、視力検査法を理解する。
屈折異常である近視、遠視、乱視を説明できる。
調節の機構を理解し、老視について説明できる。
KW:視力、屈折、調節、屈折異常
(眼科)
症候
各症候を理解し、代表的な疾患を示すことができる。
KW:視力障害、視野異常、色覚異常、夜盲、眼精疲労、
眼痛、複視、飛蚊症、光視症、充血、流涙、眼脂、羞明、
眼球突出、眼球陥凹、眼瞼下垂、瞼裂縮小、
異常眼球運動、瞳孔異常
啓 准教授 (眼科)
角膜・結膜・強膜(1)
種々の結膜疾患・結膜炎について、それぞれの原因、
特徴的臨床症状と他覚的所見を理解し、治療法を説明できる。
KW:結膜炎、院内感染対策
啓 准教授 (眼科)
角膜・結膜・強膜(2)
角膜・強膜疾患の分類を理解し、特に代表的な感染性疾患
について、その臨床的特徴と第一選択となる治療法が
説明できる。
コンタクトレンズ、角膜移植手術、屈折矯正手術の
基本的概念を理解する。
KW:角膜感染症、角膜潰瘍、角膜移植
根 本 裕 次 准教授
松 本 惣 一
篠
篠
田
田
講師
9
6.5(水)
1
溝
田
淳
教授
(眼科)
水晶体
白内障の病因・病態・治療を理解する。
その基礎として、水晶体の構造・機能を理解する。
KW:水晶体、白内障
10
6.5(水)
2
溝
田
淳
教授
(眼科)
緑内障
視野測定、視野異常の概念、眼圧の生理について理解する。
緑内障の分類と、各緑内障の病態や治療について理解する。
KW:動的視野、静的視野、視覚路、眼圧、房水循環、緑内障
(眼科)
視神経・瞳孔
視神経・視路疾患と視野および瞳孔反応との関係を理解する。
瞳孔径と瞳孔反応の異常について説明できる。
KW:瞳孔、視力異常、視野異常、視神経炎、うっ血乳頭、
頚動脈海綿静脈洞瘻
11
6.10(月)
3
溝
田
淳
教授
Ⅳ-41
№
12
13
14
15
16
17
18
実施日
6.10(月)
6.20(木)
時限
4
1
担 当 者 名
石 田 政 弘
行 動 目 標
教授 (溝・眼科)
根 本 裕 次 准教授
網膜・硝子体(1)
網膜の形態と機能、検査、治療の概要について理解する。
KW:網膜、硝子体、蛍光眼底検査、OCT、超音波検査、
網膜電図、網膜レーザー凝固、強膜内陥術、硝子体手術
(眼科)
ぶどう膜・眼内炎
ぶどう膜炎を中心に,その原因,眼および全身症状、
検査所見など広範な観点から講義する。
KW:ぶどう膜炎、眼内炎、全眼球炎
(眼科)
眼瞼・涙器・眼窩
全身的疾患との関連が深い疾患、および日常遭遇する可能性の
高い感染性疾患および先天異常について、それぞれの
臨床的特徴や治療法の概要を述べることができる。
KW:眼瞼、涙器、眼窩、眼球突出、眼瞼下垂
6.20(木)
2
根 本 裕 次 准教授
6.25(火)
1
病院
渡邊恵美子
(眼科)
准教授
網膜・硝子体(2)
糖尿病網膜症、網膜剥離、未熟児網膜症などの
診断・治療法を学習する。
KW:糖尿病網膜症
2
根 本 裕 次 准教授
初期救急・外傷
眼球および眼球付属器各部における打撲,裂傷,異物,
化学的および物理的損傷による形態的および機能的障害と
予後を理解する。障害に対する救急処置あるいは治療を
説明できる。
KW:眼の化学的損傷、眼外傷
1
准教授
(医療・視)
金 子 博 行
(兼)
腫瘍
眼球および眼球付属器各部の主な腫瘍性病変について、
それぞれの臨床的特徴や治療法の概要を述べることができる。
KW:白色瞳孔、眼球突出、眼球偏位
今
網膜・硝子体(3)
高血圧・硬化性変化、網膜動脈閉塞、網膜静脈閉塞の
血管病変や網膜色素変性、黄斑疾患等の
病態・症状・診断・治療を理解する。
KW:高血圧、動脈硬化、網膜動脈閉塞、網膜色素変性、
中心性網膜脈絡膜症、加齢黄斑変性
6.25(火)
6.26(水)
6.26(水)
2
村
(眼科)
裕 准教授 (溝・眼科)
Ⅳ-42
耳鼻咽喉科学
耳 鼻 咽 喉 科 学 講 座
教授
伊
藤
健
科目の位置づけ
内耳・中耳・外耳、鼻腔・副鼻腔、口腔・咽頭・喉頭、頭頚部悪性腫瘍について、基礎(解剖・生理)から
臨床(疾患)までをカバーする。
一般教育目標
耳鼻咽喉科領域において
1.解剖,生理に関する基本的知識を獲得する。
2.主要な検査について理解する。
3.主要疾患の病態生理,症候を習得する。
4.症候別の鑑別疾患を習得する。
5.主要疾患に関する治療法を概括する。
評価方法・評価基準
本試験をもって評価する。
準備学習の内容
予習として、講義冊子ならびに参考書等にて当該分野の解剖・生理・疾患について大まかなイメージを
つかんでおくことが講義の効率的な理解につながる。
教科書・参考書等
教科書: 喜多村 健,森山 寛 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学(南江堂)
切替一郎,野村恭也 新耳鼻咽喉科学(南山堂)
森満 保 イラスト耳鼻咽喉科(文光堂)
Ⅳ−43
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
1
5.24(金)
1
鈴 木 雅 明
教授
(ち・耳)
鼻・副鼻腔,口腔,嗅覚系,味覚系の構造と機能を説明できる。
嗅覚検査,味覚検査の方法を説明できる。
KW:鼻・副鼻腔の構造,鼻鏡,嗅覚障害,味覚障害,嗅覚,
味覚検査,開口障害,咀嚼障害
2
5.24(金)
2
鈴 木 雅 明
教授
(ち・耳)
鼻・副鼻腔の炎症性疾患の症状・所見・治療法を説明できる。
鼻出血の症状と治療を説明できる。
KW:鼻閉,鼻汁,鼻出血,鼻せつ,鼻炎,副鼻腔炎,
真歯性上顎洞炎,術後性上顎嚢胞,鼻アレルギー
3
5.27(月)
3
中 原 は る か 准教授 (溝・耳)
聴覚系の構造と機能を総合して説明できる。
KW:内耳の構造,感音難聴
4
中 原 は る か 准教授 (溝・耳)
感音難聴の障害部位と症状の関連を説明できる。
感音難聴を起こす疾患の原因と治療法を説明できる。
KW:耳鳴,内耳炎,音響外傷,騒音性難聴,中毒性難聴,
老人性難聴,聾,突発性難聴,外リンパ瘻,機能性難聴,
内耳奇形,側頭骨骨折,補聴器,人工内耳,
聴覚リハビリテーション
1
病院
持 木 将 人
准教授
(耳鼻)
発声器の構造と機能を総合して説明できる。
発声障害と構音障害を区別して説明できる。
口蓋裂による障害と治療法を説明できる。
KW:喉頭の構造,喉頭鏡,喉頭ファイバー,発声,発語検査,
嗄声,発声障害,構音障害,唇裂,口蓋裂、嚥下障害
病院
准教授
(耳鼻)
喉頭の良性疾患の鑑別診断を説明できる。
喉頭癌の症状・所見・治療法を説明できる。
KW:クループ症候群,急性喉頭蓋炎,急性喉頭炎,
急性声門下喉頭炎,慢性喉頭炎,声帯ポリープ,声帯結節,
先天性喘鳴,喉頭癌
教授
(耳鼻)
耳科学・聴覚医学における検査法とその解釈を説明できる。
幼児難聴の障害と教育法を説明できる。
KW:耳鏡検査,純音聴力検査,インピーダンスオージオメトリー,
アブミ骨筋反射,聴性脳幹反応,乳幼児聴力検査
(耳鼻)
耳鼻咽喉科領域の脳神経疾患の症状・所見・治療法を説明
できる。
KW:顔面の構造,顔面頸部軟部損傷,耳性帯状疱疹,
Ramsay Hunt症候群,顔面神経麻痺,三叉神経麻痺,
舌咽神経麻痺・痛,顔面けいれん
(耳鼻)
伝音難聴の原因を説明できる。鼓室形成術について説明
できる。
KW:慢性中耳炎,真珠腫性中耳炎,耳硬化症,先天性真珠腫,
耳介血腫,鼓膜損傷,外耳道閉鎖症,中耳奇形
(耳鼻)
外耳疾患と中耳疾患について症状・所見・治療法を説明できる。
KW:耳漏,耳閉塞感,急性化膿性限局性外耳炎,外耳湿疹,
外耳腫瘍,悪性外耳炎,鼓膜炎,急性中耳炎,
滲出性中耳炎,耳介奇形
(耳鼻)
咽頭の構造と機能を説明できる。
唾液腺の解剖と疾患の病態と治療を説明できる。
KW:咽頭の構造,咽頭痛,口唇,口腔,口角,舌の炎症,アフタ性
口内炎,急性ヘルペス性口内炎,鵞口瘡,白板症,咽頭炎,
唾液腺炎,唾石症,唾液腺腫瘍,Sjögren症候群
(耳鼻)
咽頭腫瘍の症状・所見・治療法を説明できる。
頸部の腫瘍の症状・所見・治療法を説明できる。
頸部郭清術の適応,術式を説明できる。
KW:上咽頭癌,中咽頭癌,下咽頭癌,頸部の構造,
悪性腫瘍の頸部リンパ節転移,先天性頸嚢胞
4
5
5.27(月)
5.29(水)
6
5.29(水)
2
持 木 将 人
7
6.11(火)
3
伊
8
9
10
11
12
6.11(火)
6.17(月)
6.17(月)
6.19(水)
7.3(水)
4
1
2
2
2
伊
伊
伊
若
藤
藤
藤
藤
山
健
健
健
健
禎
持 木 将 人
教授
教授
教授
助教
病院
准教授
Ⅳ-44
№
実施日
時限
13
7.3(水)
3
14
7.4(木)
3
担 当 者 名
持 木 将 人
安 井 拓 也
病院
准教授
助教
行 動 目 標
(耳鼻)
鼻・副鼻腔の腫瘍性疾患の症状・所見・治療法を説明できる。
口腔・舌の腫瘍の症状・所見・治療法を説明できる。
KW:Wegener肉芽腫症,口腔・口唇の癌,上顎癌
(耳鼻)
口腔,咽頭の炎症性疾患の症状・所見・治療法を説明できる。
KW:咽後膿瘍,口蓋・咽頭扁桃肥大症,急性扁桃炎,
扁桃周囲炎,膿瘍,慢性扁桃炎,感冒(かぜ症候群),
いびき,睡眠時呼吸障害
15
7.4(木)
4
二 藤 隆 春
講師
(非)
(耳鼻)
気管・食道の解剖生理を総合して説明できる。
気管切開術の適応・術式を説明できる。
嚥下の機序を説明できる。
KW:気管・食道の構造,気管支鏡,食道鏡,気管支ファイバー,
食道ファイバー,喉頭異物,気管・気管支異物,
喉頭・気管損傷
16
7.10(水)
3
室 伏 利 久
教授
(溝・耳)
前庭平衡系の解剖と生理を総合して説明できる。
平衡機能検査の方法を説明し結果を解釈できる。
KW:平衡機能検査,画像診断
17
7.10(水)
4
室 伏 利 久
教授
(溝・耳)
平衡障害を起こす疾患の症状・所見・治療法を説明できる。
KW:内耳疾患(Meniere病,良性発作性頭位眩暈症,
前庭神経炎,中毒性平衡障害,動揺病),聴神経腫瘍
Ⅳ-45
精神神経科学
精 神 神 経 科 学 講 座
主任教授
池
淵
恵
美
科目の位置づけ
精神科医療は患者の病気だけを診るのではなく、身体的側面、心理的側面、社会的側面といった多
方面から患者を診ることが要求されます。そしてこれらの側面は相互に関連しており、たとえば、心理的
変化が身体疾患を引き越すことやその逆も決して珍しくありません。したがって、精神医学的問題を理
解することは全ての臨床医にとって必須の事項です。
一般教育目標
1.精神医学の歴史を学び,精神障害がどのように捉えられてきたかを知り,差別と偏見と闘いながら
治療法が発展してきた経緯の概略を知る。
2.精神医学的診察法,諸検査,症状学,診断・治療総論を学び,各論学習への基礎を固める。
3.精神医学の主要な疾患について学び,また児童,青年期,老年期などのライフサイクルの
視点を加えた学習を行う。
4.医学全般の診療において,患者の心理を理解していく態度を身につける。各科との連携,
すなわちリエゾン精神医学の重要性を知り,ターミナルケアについて理解を深める。
5.精神療法,薬物療法などの治療学や家庭,学校,職場における精神保健さらには精神障害者
の人権問題など,視点を変えて精神医学の広範な領域を学ぶ。
6.精神症状の定義や実際の様子,捉え方,を学び,5学年でのBSLで実際に初診患者の予診をとる
際に
役立てる。
評価方法・評価基準
全講義終了後の試験によって評価する。
準備学習の内容
精神現象の生物学的基礎を身につけておく必要があるため、解剖学や生理学における自律神経
系、中枢神経系、高次脳機能、薬理学といった項目を再確認することを奨める。
教科書・参考書等
参考書:大熊輝雄:現代臨床精神医学 改訂第11版(金原出版)
山内敏雄ほか編集「専門医を目指す人の精神医学」第3版(医学書院)
Ⅳ−46
№
1
実施日
5.28(火)
時限
1
担 当 者 名
池 淵 恵 美
教授
行 動 目 標
(精神)
精神医学の基本的な考え方
精神医学の基本的な方法論や精神障害の概要について学ぶ。
KW: こころと脳、生物・心理・社会モデル、内因・外因・心因、
こころの発達、 精神障害の頻度、社会への負担、
障害を障碍としない社会
2
5.30(木)
3
南光進一郎
客員
教授
(精神)
精神機能の脳科学・遺伝学
精神現象の生物学的な基礎を学び、精神疾患の原因としての
遺伝と環境および精神疾患の分類について説明できる。
KW:神経伝達物質・BBB・優位半球・REM睡眠・多因子遺伝・
メンデル遺伝・染色体異常・ICD-10・DSM-Ⅳ-R
3
5.30(木)
4
南光進一郎
客員
教授
(精神)
診察法と検査法
精神科診察法と身体的検査について説明できる。
KW:主訴・疎通性・接触・表情・態度と動作、脳波・MRI・SPECT
4
6.10(月)
1
栃
木
衛 准教授 (精神)
症状学(1)
精神症状学の概略を説明できる。
KW:意識障害,知能障害,記憶障害,巣症状
5
6.10(月)
2
栃
木
衛 准教授 (精神)
症状学(2)
精神症状学の概略を説明できる。
KW:感情障害,知覚障害,思考障害,意欲・行動障害
6
6.12(水)
1
赤 羽 晃 寿
講師
(精神)
診断・治療総論
精神医学における診断の手順および治療の特色について
説明できる。
KW:患者情報の収集、精神医学的面接所見、検査、薬物療法、
電気けいれん療法、精神療法、環境療法
7
6.13(木)
1
赤 穂 理 絵
講師
(非)
(精神)
器質性・症状性精神障害
器質性・症状精神病の概念,代表的疾患の病態,症状経過,治療
について述べることができる。
KW:器質性精神病、症状性精神病、せん妄、見当識障害、巣症状
8
6.14(金)
3
白 山 幸 彦 教授 (ち・精神)
神経症(1)
神経症の概念と類型の一部の症候学について説明できる。
KW:葛藤,不安,不安神経症,強迫神経症,対人恐怖症
9
6.14(金)
4
白 山 幸 彦 教授 (ち・精神)
神経症(2)
神経症の類型の症候学と経過,治療について説明できる。
KW:転換性障害,解離性障害,PTSD,抗不安薬,精神分析,
森田療法
10
6.18(火)
1
池 淵 恵 美
(精神)
統合失調症(1)
統合失調症の概念,症状などについて説明できる。
KW:主観症状と客観症状,Schneiderの1級症状,
Bleulerの4A,自我障害
(精神)
統合失調症(2)
統合失調症の病型,経過,成因、治療について説明できる。
KW:破瓜型,緊張型,妄想型,長期経過,
ストレス―脆弱性モデル,神経発達仮説、ドーパミン仮説、
情報処理障害、認知機能障害、生物・心理・社会的治療、
抗精神病薬
教授
11
6.18(火)
2
池 淵 恵 美
教授
12
6.21(金)
1
張
教授 (溝・精神)
賢 徳
アルコール・薬物依存
依存症・乱用の定義、主要な物質依存の症状、依存症の治療、
アルコール離脱の症状・治療について述べることができる。
KW:精神依存、身体依存、アルコール離脱、自助グループ
Ⅳ-47
№
13
14
実施日
6.21(金)
6.24(月)
時限
2
1
担 当 者 名
張
賢 徳
池 淵 恵 美
教授 (溝・精神)
摂食障害・成人期の発達障害
摂食障害の診断基準・治療、発達障害の種類と診断基準・合併症・
治療について述べることができる。
KW:神経性無食欲症、神経性大食症、広汎性発達障害、学習障害、
コミュニケーション障害、ADHD
教授
(精神)
統合失調症(3)
統合失調症の包括的治療について説明できる。
KW:包括的リハビリテーション,デイケア,心理教育、SST、
家族心理教育、ケアマネジメント、個人精神療法
(精神)
精神療法(1)
精神療法の種類とその適用について述べることができる。
KW:精神分析,無意識,エディプス・コンプレックス,転移,
逆転移
講師
(非)
(精神)
精神療法(2)
精神療法の種類とその適用について述べることができる。
KW:支持的精神療法,森田療法,認知・行動療法,集団精神療法,
カウンセリング
(精神)
児童青年期(1)
乳幼児,児童,青年期の精神医学的特性について述べることが
できる。
KW:精神発達,乳幼児期,児童期,思春期
(精神)
児童青年期(2)
乳幼児,児童,青年期の主要な精神障害について述べることが
できる。
KW:広汎性発達性障害(自閉症),多動性障害,チック,選択緘黙,
摂食障害、強迫神経症
15
6.26(水)
3
柏 田
講師
勉
(非)
16
6.26(水)
4
柏 田
勉
3
講師
木 部 則 雄
(非)
4
講師
木 部 則 雄
(非)
17
18
19
6.27(木)
6.27(木)
6.28(金)
行 動 目 標
3
白 山 幸 彦 教授 (ち・精神)
人格障害
人格障害の概念,特徴,治療,対策ならびに性の異常について
説明できる。
KW:Schneiderの分類,ICD-10,DSM-Ⅳの分類,
境界性人格障害,性機能障害,同性愛
20
6.28(金)
4
心因性障害,妄想性障害
反応性精神病,心身症などの概念,治療法について説明できる。
白 山 幸 彦 教授 (ち・精神)
KW:拘禁反応,二人組精神病,敏感関係妄想,パラノイア,
心身症,自律訓練法,摂食障害
21
7.1(月)
1
漆 原 貴 子 助教
(精神)
気分障害(1)
気分障害の概念,原因,分類,症状について説明できる。
KW:メランコリー,単極性うつ病,双極性障害,遺伝,病前性格,
状況因,抑制,日内変動,身体症状,微小妄想,誇大妄想
22
7.1(月)
2
漆 原 貴 子 助教
(精神)
気分障害(2)
気分障害の経過,治療法および非定型精神病の概念について
説明できる。
KW:病相,間歇期,慢性,気分変調症,抗うつ薬,気分安定薬,
非定型精神病
23
7.3(水)
1
漆 原 貴 子 助教
(精神)
気分障害(3)
まとめ,プレテスト解説
KW:自殺念慮,睡眠障害,内因性,心因性,器質性
(精神)
睡眠障害
睡眠障害の分類、病態、診断、治療について説明できる。
KW:不眠症、ナルコレプシー、周期性過眠症、
睡眠時無呼吸症候群、睡眠覚醒スケジュール障害、
夢中遊行症、むずむず脚症候群、周期性四肢運動障害、
レム(REM)睡眠行動障害
24
7.4(木)
1
秦
孝
憲
助教
Ⅳ-48
№
25
実施日
7.4(木)
時限
2
担 当 者 名
金 井 理 恵
助教
行 動 目 標
(精神)
老年期精神障害
老年期の心性と器質性精神障害および機能性精神障害の特徴、
診断、治療について説明できる。
KW:加齢による精神機能の変化、認知症(Alzheimer型認知症、
脳血管性認知症、Lewy小体型認知症、Pick病)、
老年期の神経症、老年期のうつ病、老年期の幻覚妄想状態
26
7.8(月)
1
池 淵 恵 美
教授
(精神)
精神障害リハビリテーション
リハビリテーションの基本的な考え方,生活障害の構造と分類,
基本的な技術について述べることができる。
KW:機能障害,活動の障害,社会参加の障害,環境支援,
社会的資源,対処能力,回復
27
7.10(水)
1
赤 羽 晃 寿
講師
(精神)
症例検討(1)
各症状を理解し、代表的な疾患を説明することができる。
KW:統合失調症、感情障害、神経症
28
7.11(木)
1
赤 羽 晃 寿
講師
(精神)
症例検討(2)
各症状を理解し、代表的な疾患を説明することができる。
KW:アルコール依存症、せん妄、認知症
29
30
7.12(金)
1
7.12(金)
2
張
張
賢 徳
賢 徳
教授 (溝・精神)
精神保健
自殺の実態、自殺予防対策について述べることができる。
KW:自殺と精神障害の関係、ハイリスク・アプローチ、
ポピュレーション・アプローチ、ゲート・キーパー
教授 (溝・精神)
法と精神医療
精神保健福祉法と精神障害者の人権,司法精神医学について
述べることができる。
KW:医療保護入院,措置,精神保健指定医,精神鑑定,責任能力
31
7.12(金)
3
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
精神科の薬物(1)
抗精神病薬,代表的抗精神病薬の名称,
作用機序及び副作用について述べることができる。
KW:フェノチアジン誘導体,ブチロフェノン誘導体,
クロルプロマジン,ハロペリドール,D2ドパミン受容体,
錐体外路症状,急性ジストニア,アカシジア,悪性症候群,
遅発性ジスキネジア,パーキンソン症候群,
高プロラクチン血症
32
7.16(火)
1
池 淵 恵 美
教授
(精神)
家族と家族心理教育
精神障害と家族の関係,家族心理教育について述べることができる。
KW:high EE,家族心理教育,家族の回復
(薬理)
精神科の薬物(2)
抗うつ薬及び気分安定薬,代表的抗うつ薬及び気分安定薬の種類,
作用機序及び副作用について述べることができる。
KW:三環系,四環系,二環系,SSRI,モノアミン再取り込み阻害,
α2アドレナリン受容体,抗コリン作用,リチウム,治療濃度,
カルバマゼピン
33
7.17(水)
2
中 木 敏 夫
教授
Ⅳ-49
放射線科学
放 射 線 科 学 講 座
主任教授
古
井
滋
科目の位置づけ
近年の画像検査(CT,MRI,超音波断層、核医学等)の進歩により、画像診断の臨床医学における役割
は増加している。IVRは外科手術に比べて侵襲が少ない治療手技であり、その重要度は増加してい
る。また、放射線治療は悪性腫瘍の治療法として必要不可欠である。本講義では放射線医学に必要な
基本的知識を理解し,各領域の画像診断,IVR,放射線治療の実際について学ぶ。
一般教育目標
1.放射線科学や放射線防護についての基礎的な知識を身につける。
2.各領域の疾患の放射線診断,核医学,放射線治療の実際を理解する。
評価方法・評価基準
定期試験の点数で評価する。
準備学習の内容
シラバスを予習する。放射線科学に関連する基礎科目として,解剖学,腫瘍学,病理学などが重要で
ある。
教科書・参考書等
教科書: 標準放射線医学第7版(医学書院)
必修放射線医学(南江堂)
画像診断コンパクトナビ第2版(医学教育出版社)
Ⅳ−50
№
1
2
3
4
5
6
7
8
実施日
8.22(木)
8.22(木)
8.27(火)
8.27(火)
8.28(水)
8.28(水)
9.3(火)
9.3(火)
時限
3
4
1
2
3
4
3
4
担 当 者 名
石 岡 邦 明
石 岡 邦 明
東
原
静
裕
香
子
多 湖 正 夫
多 湖 正 夫
竹 下 浩 二
豊 田 圭 子
行 動 目 標
教授 (医療・放)
放射線生物学
1.放射線感受性について説明できる。
2.放射線の生体影響について説明できる。
KW:正常組織放射線感受性,腫瘍組織放射線感受性
身体的障害,遺伝的障害,胎児障害
確率的影響,確定的影響
教授 (医療・放)
基礎放射線科学,放射線の単位
1.放射線科で主に行われる診療を説明できる。
2.放射線,放射能の単位について説明できる。
KW:X線診断,核医学診断,放射線治療
照射線量,吸収線量,等価線量,放射能
教授 (医療・放)
基礎̶̶放射化学と核医学検査の基礎
放射性物質の性質とトレーサー利用について修得する。
KW:放射線の種類,放射性壊変と放射能,γ線の放出,
壊変の速度と半減期,放射平衝とジェネレーター,
放射性核種の製造,放射性物質の医学への利用
講師
(非)
診断――小児
1.小児の画像診断における各診断法の特徴、成人と異なる小児の
特徴、放射線被曝低減について理解する。
2.小児に特有の疾患の画像所見を理解する。
3.新生児にみられる疾患の画像所見を理解する。
KW:新生児呼吸窮迫症候群,新生児一過性多呼吸,
胎便吸引症候群,食道閉鎖,肥厚性幽門狭窄,軸捻転,
Hirschsprung 病,腸重積,虫垂炎,Wilms腫瘍,神経芽細胞腫
(放射)
教授 (溝・放射)
治療(1)−総論、脳腫瘍、頭頚部癌
1.癌治療における放射線治療の役割について述べることができる。
2.照射方法の概要について述べることができる。
3.放射線治療計画の概要について述べることができる。
4.各脳腫瘍に対する放射線治療の適応および照射方法について
述べることができる。
5.各頭頚部癌に対する放射線治療の適応および照射方法について
述べることができる。
KW:根治的放射線治療,症状緩和的放射線治療,分割照射,
外部照射,定位放射線照射,強度変調放射線治療,
小線源治療,放射性核種治療,神経膠腫,髄芽腫,
胚細胞腫瘍,良性脳腫瘍,拡大局所照射,局所照射、
全脳全脊髄照射,喉頭癌,上咽頭癌,口腔癌
教授 (溝・放射)
治療(2)−血液系腫瘍、転移性脳腫瘍、転移性骨腫瘍
1.各血液系腫瘍に対する放射線治療の適応および照射方法に
ついて述べることができる。
2.転移性脳腫瘍に対する放射線治療の適応および照射方法に
ついて述べることができる。
3.転移性骨腫瘍に対する放射線治療の適応および照射方法に
ついて述べることができる。
KW:悪性リンパ腫,ホジキンリンパ腫,非ホジキンリンパ腫,白血病,
造血幹細胞移植,全身照射,転移性脳腫瘍,全脳照射,
定位放射線照射,転移性骨腫瘍,悪性脊髄圧迫,単回照射,
メタストロン,ビスホスホネート
病院
(放射)
准教授
診断̶̶泌尿生殖器
1.尿路造影検査における造影剤の動態を理解する。
2.各臓器ごとに画像診断法別の正常解剖を理解する。
3.主な疾患の画像所見を理解し,鑑別診断を行う。
KW:尿路造影,造影剤,CT,MRI,尿路結石,腎腫瘍,
子宮腫瘍,卵巣腫瘍,前立腺癌
病院
(放射)
准教授
診断̶̶頭頸部(1)
1.各画像における頭頸部の正常解剖を理解する。
2.疾患・病態別に目的に応じた画像診断の選択ができる。
3.各画像所見に対する鑑別診断のポイントを理解する。
KW:頭蓋底,頭頸部の生理的間隙,CT,MRI,単純X線撮影,
咽頭,下咽頭,頸部リンパ節腫大,口腔
Ⅳ-51
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
9
9.5(木)
1
南 部 敦 史 准教授 (溝・放射)
診断̶̶胸部画像診断(1)
1.胸部単純X線写真の特徴について説明できる。
2.胸部画像診断で用いられる基本用語を理解する。
3.胸部単純X線写真で用いられる代表的なサインの意義を
理解する。
10
9.5(木)
2
南 部 敦 史 准教授 (溝・放射)
診断̶̶胸部画像診断 (2)
1.CTの基本について理解する。
2.代表的な胸部疾患の画像所見について理解する。
11
12
13
14
15
16
17
9.10(火)
9.10(火)
9.18(水)
9.18(水)
9.19(木)
9.19(木)
9.26(木)
1
2
1
2
3
4
1
原 澤 有 美
原 澤 有 美
笹 野 仲 史
笹 野 仲 史
古
井
滋
山 内 禎 祐
講師
(非)
講師
(非)
講師
講師
教授
講師
(非)
(放射)
診断̶̶骨軟部(1)
1.疾患・病態別に目的に応じた画像診断法の選択ができる。
2.X線像上の骨濃度の異常に対する考え方を理解する。
3.軟部組織の石灰化像の鑑別を行う。
KW:単純X線撮影,X線CT,MRI,骨粗鬆症,骨軟化症,
腎性骨異栄養症,骨髄線維症,骨化性筋炎,異所性骨化
(放射)
診断̶̶骨軟部(2)
1.骨腫瘍のX線診断のポイントとなる所見を理解する。
2.関節疾患の病理・病態と画像所見の関連を理解する。
3.乳腺腫瘤の画像診断法と特徴的な所見を理解する。
KW:良性骨腫瘍,悪性骨腫瘍,骨膜反応,慢性関節リウマチ,
痛風,強直性脊椎炎,Reiter症候群,乳腺X線撮影,
乳癌,乳腺線維腺腫
(放射)
治療(3)−食道癌,肺癌,乳癌
1.食道癌・肺癌・乳癌に対する放射線治療の原則と適応について
説明できる。
2.各腫瘍の特性を述べることができる。
KW:食道癌,根治的化学放射線療法,小細胞肺癌,予防的全脳照射,
非小細胞肺癌,対幹部定位放射線治療,乳癌,乳房温存療法,
乳房全摘後放射線治療
(放射)
治療(4)−子宮頸癌,前立腺癌,直腸癌
1.子宮頸癌・前立腺癌・直腸癌に対する放射線治療の原則と
適応について説明できる。
2.各腫瘍の特性を述べることができる。
KW:子宮頸癌,根治的化学放射線療法,腔内照射,
前立腺癌,強度変調放射線治療(IMRT),
密封小線源永久挿入療法,直腸癌,
術前化学放射線療法
(放射)
診断̶̶IVR(1)
1.IVR (Interventional radiology)の概念と種類を説明できる。
2.主なIVRの方法,適応,治療成績を述べることができる。
KW:血管系IVR,非血管系IVR,動脈塞栓術,薬剤注入療法,
経皮的生検,肝細胞癌のIVR
(放射)
診断̶̶肝
1.超音波,CT,血管造影など肝疾患に用いられる画像検査の
原理と特徴を知る。
2.画像診断に必要な肝の解剖知識を身につける。
3.各種肝疾患の画像診断ができる。
KW:Couinaudの肝区域,超音波断層,X線CT,血管造影,
胆道造影,肝嚢胞,肝細胞癌,肝血管腫,転移性肝腫瘍,
細菌性肝膿瘍,アメーバ性肝膿瘍,肝包虫症,
日本住血吸虫症,肝炎,肝硬変,脂肪肝,肝内結石症,
肝損傷,Budd-Chiari症候群
神 長 達 郎 准教授 (放射)
核医学̶̶骨,腫瘍,消化管(1)
1.骨シンチグラフィの臨床的役割について理解する。
2.腫瘍シンチグラフィの臨床的役割について理解する。
3.肝・胆道および腎シンチグラフィの臨床的役割について
理解する。
KW:骨転移,骨軟部腫瘍,67Ga-クエン酸,201TlCl, 99mTc-MIBI,
肝シンチグラフィ,レノグラム,副腎シンチグラフィ
Ⅳ-52
№
18
19
20
21
22
23
24
25
26
実施日
9.26(木)
10.1(火)
10.1(火)
10.2(水)
10.2(水)
10.7(月)
10.7(月)
10.9(水)
10.9(水)
時限
2
1
2
3
4
1
2
1
2
担 当 者 名
本 田 憲 業
病院
(放射)
准教授
病院
(放射)
准教授
診断̶̶膵,胆道
1.膵,胆道の解剖を把握できる。
2.膵,胆道病変の病態と画像上の特徴を述べることができる。
KW:膵癌,ラ氏島腫瘍,インスリノーマ,ガストリノーマ,急性膵炎,
慢性膵炎,肝嚢胞,膵石症,胆石症,胆嚢炎,胆嚢癌,
胆嚢ポリープ,胆嚢腺筋腫症,胆管癌,胆管嚢腫,
原発性硬化性胆管炎,閉塞性黄疸,総胆管結石,
Vater乳頭腫瘍
洋 准教授 (放射)
診断̶̶神経(1)
中枢神経系(脳,脊髄)疾患の画像診断に用いる検査法を理解し,
それぞれについての正常像を理解する。
KW:頭部単純撮影,CT,MRI,脳血管造影
竹 下 浩 二
場
吉 川 宏 起
神
武
(放射)
核医学̶̶呼吸器,循環器
1.呼吸器疾患における核医学の役割を述べることができる。
2.循環器疾患における核医学の役割を述べることができる。
KW:肺血流シンチグラフィ,肺換気シンチグラフィ,99mTc-MAA,
81mKr-ガス,心臓核医学,心筋梗塞,狭心症,201TlCl,
99mTc-MIBI,123I-BMIPP,123I-MIBG
診断̶̶頭頸部(2)
1.各画像における頭頸部の正常解剖を理解する。
2.疾患・病態別に目的に応じた画像診断の選択ができる。
3.各画像所見に対する鑑別診断のポイントを理解する。
KW:副鼻腔,眼窩,/視神経,側頭骨/耳,顔面骨折
豊 田 圭 子
大
講師
(特)
行 動 目 標
裕
講師
(非)
(放射)
病院
(放射)
准教授
MRI̶̶総論
1.MRIの原理を簡単に述べることができる。
2.MRIの主な撮像法を述べることができる。
3.MRIの長所と短所を述べることができる。
KW:磁場,核磁気共鳴,T1強調像,T2強調像,Gd-DTPA,
MRアンジオグラフィー,MRスぺクトロスコピー
診断̶̶神経(2)
脊椎・脊髄疾患の画像診断に用いる検査法を理解し,
正常像と各疾患の画像を理解する。
KW:脊髄腫瘍,椎間板ヘルニア,変形性脊椎症
診断̶̶消化管
食道,胃,十二指腸の主な疾患の画像診断ができる。
KW:消化管造影,造影剤,内視鏡検査,食道癌,
食道良性腫瘍,食道炎,食道憩室,食道静脈瘤,
胃癌,胃良性腫瘍,胃潰瘍,十二指腸潰瘍
(放射)
診断̶̶IVR(2)
1.IVR (Interventional radiology)の概念と種類を説明できる。
2.主なIVRの方法,適応,治療成績を述べることができる。
KW:血管拡張術,ステント,ステントグラフト,門脈圧亢進症のIVR,
下大静脈フィルター,異物除去
神 長 達 郎 准教授 (放射)
核医学̶̶骨,腫瘍,消化管(2)
1.骨シンチグラフィの臨床的役割について理解する。
2.腫瘍シンチグラフィの臨床的役割について理解する。
3.肝・胆道および腎シンチグラフィの臨床的役割について
理解する。
KW:骨転移,骨軟部腫瘍,67Ga-クエン酸,201TlCl, 99mTc-MIBI,
肝シンチグラフィ,レノグラム,副腎シンチグラフィ
大 場
洋 准教授 (放射)
診断̶̶神経(3)
中枢神経系の腫瘍,血管性病変,脱髄疾患などの画像診断
ができる。
KW:脳血管障害,脳腫瘍,頭部外傷,脊髄腫瘍
診断ーIVR(3)
1.症例を通じて、IVRの方法、適応、限界を理解する。
2.他の治療法との違いをのべることができる。
KW: vascular IVR, non-vascular IVR
まとめ
画像診断(核医学を含む),放射線治療,IVRの要点を理解する。
古
井
滋
教授
27 10.10(木)
2
神
武
病院
裕
(放射)
准教授
28 10.10(木)
3
古
井
滋
教授
(放射)
Ⅳ-53
整形外科学
整 形 外 科 学 講 座
主任教授
松
下
科目の位置づけ
整形外科の講義内容は国家試験の合格にはもちろんのこと,医師として必要欠くべからざる知識でも
あるので,学生は必ず講義内容を習得しなければならない。
一般教育目標
第4学年で受ける講義内容は
(1) 整形外科の基本的知識:関節角度の計測法,四肢の周径計測法,四肢長の計測法,X線撮影
法など診断に必要な知識と,牽引法,ギプス包帯法など治療に必要な知識を講義する。
(2) 各疾患についての基本的,臨床的知識を講義する。その内容は骨系統疾患,内分泌異常に
よる骨疾患,外傷,骨折,外傷に伴う合併症,骨軟部腫瘍,上肢,股関節,大腿,膝,下腿,足に
おける疾患,関節炎の鑑別などについて講義する。
主要な疾患について,その病態・診断・治療を説明できるまでに習得しなければならない。
評価方法・評価基準
本試験は講義全範囲から出題し,評価は本試験のみで行う。
なお,出席すべき授業時間数の3分の2以上出席しない場合には受験資格を失う。
準備学習の内容
整形外科学習得の目標を達成するためには,これまで学習した基礎科目の確固とした土台が必要で
ある。
整形外科学の関連科目として解剖学,生理学,生化学などの重要事項を今一度復習しなければなら
ない。
教科書・参考書等
参考書: 標準整形外科 第11版 内田淳正 監修 医学書院
Ⅳ−54
隆
№
1
2
3
4
5
6
7
実施日
8.28(水)
8.28(水)
9.4(水)
9.4(水)
9.5(木)
9.6(金)
9.6(金)
時限
1
2
1
2
3
1
2
担 当 者 名
阿 部 哲 士 准教授
阿 部 哲 士 准教授
西 村 慶 太
教授
(兼)
脇 本 信 博 准教授
渡 部 欣 忍 准教授
黒 島 永 嗣
平 林 慎 一
教授
(兼)
教授
行 動 目 標
(整形)
≪骨腫瘍の病態・診断・治療−1≫
主要な骨腫瘍の病態・診断・治療を説明できる。
KW:原発性良性骨腫瘍(骨軟骨腫,良性軟骨芽細胞腫,
内軟骨腫,類骨骨腫,非骨化性線維腫,骨巨細胞腫),
原発性悪性骨腫瘍(軟骨肉腫,骨肉腫,骨線維肉腫,
Ewing肉腫,骨悪性線維性組織球腫,脊索腫),
骨腫瘍類似疾患(単発性骨嚢腫,動脈瘤様骨嚢腫,
線維性骨異型性,骨組織球症)
(整形)
≪骨腫瘍の病態・診断・治療−2≫
1.主要な軟部腫瘍の病態・診断を説明できる。
2.転移性腫瘍の頻度,原発巣,好発部位について説明できる。
KW:良性軟部腫瘍(類腱腫,脂肪腫,血管腫,グロムス腫瘍,
神経鞘腫),悪性軟部腫瘍(悪性線維性組織球腫,
脂肪肉腫,平滑筋肉腫,線維肉腫,血管肉腫,横紋筋肉腫,
滑膜肉腫),転移性骨腫瘍
(整形)
≪関節の基本構造,炎症,関節リウマチ≫
1.関節,滑膜の構造と機能について説明できる。
2.炎症の概念を説明できる。
3.関節リウマチとその類縁疾患を説明できる。
KW:関節・滑膜の構造と機能,炎症(組織反応,症候,
全身的変化,代謝性反応),滑膜炎,関節炎,関節拘縮・
強直,関節動揺性,リウマチ性関節疾患,強直性脊椎炎,
全身性エリテマト−デス(SLE),強皮症,皮膚筋炎,
Sjögren症候群
(整形)
≪外傷総論,上肢外傷の診断と治療≫
1.外傷の診断について説明できる。
2.上肢の主要な外傷の病態・診断・治療について説明できる。
KW:創傷の治療・処置(創の洗浄,débridement,一次縫合,
二次縫合),血管・神経・腱・筋の処置,
破傷風とガス壊疽の予防,骨折,靱帯損傷,
脱臼(肩,肘関節),小児と老人の骨折の特徴,
鎖骨骨折,肩甲骨骨折,上腕骨骨折,肘関節周辺の骨折,
前腕・手関節の骨折
(整形)
≪骨・軟骨の構造と機能,主要な骨の代謝性疾患≫
1.骨・軟骨の構造と機能について説明できる。
2.主要な骨の代謝性疾患の病態を説明できる。
KW:骨,軟骨の構造と機能,ホルモンの種類と作用機序,
内分泌と代謝,代謝調節,サイトカイン骨粗鬆症,くる病,
骨軟化症,副甲状腺(上皮小体)機能亢進症,
家族性低リン血症性くる病,末端肥大症, 骨Paget病
(整形)
≪手の外科≫
1.肘・前腕の主要な疾患について,病態・診断・治療を
説明できる。
2.手の主要な疾患(外傷を含む)について説明できる。
KW:変形性肘関節症,肘内障,離断性骨軟骨炎,
上腕骨外上顆炎,外反肘,内反肘,de Quervain病,
手の骨折,手の腱損傷,Madelung変形,Kienböck病,
Dupuytren拘縮,ボタン穴変形,スワンネック変形,
変形性関節症(Heberden結節),弾発指,ガングリオン
(形・口)
≪再建外科≫
再建外科の基礎と臨床およびその対処法について説明できる。
KW:開放性・非開放性損傷,熱傷,凍傷,放射線損傷,褥創,
一次治癒,二次治癒,肉芽組織,搬痕組織,ケロイド,
創傷治癒に影響する因子,創閉鎖法,皮膚欠損創の処置,
熱傷の治療・処置(開放・閉鎖療法,局所治療薬,減張切開,
débridement,植皮),切断指・肢の処置
Ⅳ-55
№
8
9
10
11
12
13
16
14
15
17
実施日
9.11(水)
9.11(水)
9.13(金)
9.13(金)
9.17(火)
9.17(火)
9.20(金)
9.25(水)
9.25(水)
9.26(木)
時限
1
2
1
2
1
2
2
3
4
3
担 当 者 名
准教授
伊 藤 正 明
(客)
時 村 文 秋
松 下
松 下
中 村
隆
隆
茂
講師
(非)
教授
教授
教授
脇 本 信 博 准教授
宇 於 崎
宏
教授
脇 本 信 博 准教授
中
川
匠
教授
渡 部 欣 忍 准教授
行 動 目 標
(整形)
≪肩関節疾患≫
肩甲,肩,上腕の主要な疾患ついて説明できる。
KW:先天性肩甲骨高位症(Sprengel病),肩関節周囲炎,
肩関節脱臼,石灰性滑液包炎,腱板傷害,
(整形)
≪末梢神経障害≫
絞扼性神経障害などの末梢神経障害について説明できる。
KW:腕神経叢麻痺,胸郭出口症候群,肘部管症候群,
手根管症候群,足根管症候群,モートン病,橈骨神経麻痺,
正中神経麻痺,尺骨神経麻痺,腓骨神経麻痺
(整形)
≪整形外科学総論≫
整形外科学の基本概念,基本的診断法・検査・治療法について
説明できる。
KW:四肢の変形・肢位,関節可動域,徒手筋力テスト,四肢長・
周径,関節造影,脊髄腔造影(ミエログラフィ),エックス線・
CT検査,磁気共鳴画像(MRI),シンチグラフィ,関節腔穿刺,
骨折・捻挫・脱臼の治療(整復,外固定,腫脹対策,
ギプス包帯,副子固定,直達牽引,介達牽引),骨接合術,
関節形成術,人工関節置換術
(整形)
≪骨折治療法総論≫
骨折治療の概念と今後の展望について理解できる。
KW:骨接合術,内固定,外固定,創外固定,骨折の固定法と固定
強度,メカニカルストレス,サイトカイン
(整形)
≪骨盤・股関節疾患≫
骨盤・股関節疾患について,病態・診断・治療を説明できる。
KW:先天性股関節脱臼,臼蓋形成不全,Trendelenburg徴候,
大腿骨頭すべり症,Perthes病,変形性股関節症,
大腿骨頭壊死症,新生児化膿性股関節炎,結核性股関節炎
(整形)
≪下肢外傷,外傷の全身合併症≫
1.下肢の主要な外傷の病態・診断・治療について説明できる。
2.外傷の全身的合併症について説明できる。
KW:股関節や膝関節の脱臼,骨盤骨折,大腿骨頸部骨折,
大腿骨骨幹部骨折,膝関節周辺の骨折,下腿骨骨折,
足関節骨折,足部骨折,肺塞栓症,DIC,圧挫(挫滅)症候群
(病理)
≪骨腫瘍の病理≫
骨腫瘍の分類,臨床病理学的特徴について説明できる。
KW:骨肉腫,軟骨肉腫,Ewing肉腫,骨巨細胞腫
骨軟骨腫,内軟骨腫,線維性骨異型性骨,Paget病
(整形)
≪外傷の局所合併症,整形外科手術時の輸液・輸血管理≫
1.外傷の局所的合併症について説明できる。
2.整形外科的な輸液・輸血管理について説明できる。
KW:(筋)区画症候群(Volkmann拘縮を含む),骨髄炎,偽関節,
骨壊死,異所性骨化,末梢神経障害,輸血の適応,
成分輸血,血液製剤使用基準(赤血球濃厚液,濃厚血小板,
アルブミン製剤,新鮮凍結血漿),輸血の副作用と対策,
輸液の種類と適応
(整形)
≪変形性関節症と慢性関節リウマチ≫
1.変形性膝関節症の病態・診断・治療について説明できる。
2.変形性膝関節症と関節リウマチの鑑別を説明できる。
KW:変形性膝関節症,関節リウマチ
(整形)
≪骨・関節感染症≫
骨と関節の感染症について説明できる。
KW:急性化膿性骨髄炎,慢性化膿性骨髄炎,Brodie骨膿瘍,
骨関節結核,カリエス,嫌気性菌感染症(破傷風,ガス壊疽),
関節炎,A群レンサ球菌感染症(壊死性筋膜炎)
Ⅳ-56
№
18
実施日
9.26(木)
時限
4
担 当 者 名
竹 田 秀 明
助手
(非)
行 動 目 標
(整形)
≪上肢のスポーツ外傷と障害≫
上肢のスポ−ツによる外傷と予防法について説明できる。
KW:野球肩,野球肘,スポ−ツ外傷の特殊性,
スポ−ツ整形外科の対象,スポ−ツ外傷の基本的治療,
スポ−ツ整形外科の将来展望
19
9.27(金)
1
中 村
茂
教授
(整形)
≪骨・結合組織の成長の異常による疾患≫
主要な骨・関節系統疾患の病態を説明できる。
KW:軟骨発育不全症,骨形成不全症,大理石骨病,
Marfan症候群,先天性多発性関節拘縮症
≪主要な徴候と鑑別診断≫
主要な徴候から鑑別診断を述べることができる。
KW:腰背部痛,筋萎縮,反射異常(Babinski徴候),
脊髄傷害(Brown-Séquard症候群),脊椎運動制限,
間歇性跛行,関節痛,関節拘縮・強直,関節動揺性,肩凝り
20
9.27(金)
2
宇 於 崎
宏
教授
(病理)
≪軟部腫瘍の病理≫
軟部腫瘍の分類,臨床病理学的特徴について説明できる。
KW:脂肪腫,血管腫,神経鞘腫,神経線維腫,悪性軟部腫瘍
(整形)
≪下肢のスポーツ外傷と障害≫
下肢のスポ−ツによる外傷性疾患について,病態・診断・
治療を説明できる。
KW:半月板傷害,膝蓋軟骨軟化症,膝関節靱帯損傷
離断性骨軟骨炎,骨壊死症,Osgood‐Schlatter病
腓骨神経麻痺,足関節靱帯損傷,アキレス腱断裂
(整形)
≪足部・足関節の疾患≫
足関節・足の主要な疾患について,病態・診断・治療を説明できる。
KW:足部変形(内反足,扁平足,尖足,外反母趾,槌趾),
滑膜軟骨腫症,痛風,特発性骨壊死症,滑膜炎,
21
22
10.4(金)
10.4(金)
1
2
高 尾 昌 人
教授
(兼)
高 尾 昌 人
教授
(兼)
23
10.9(水)
3
脇 本 信 博 准教授
(整形)
≪関節炎の鑑別診断≫
膝関節を中心とした主要な関節炎を鑑別できる。
KW:変形性膝関節症,血友病性関節症,神経病性関節症,
痛風,偽痛風,特発性骨壊死症,結核性膝関節炎
リウマチ性関節疾患
24
10.9(水)
4
脇 本 信 博 准教授
(整形)
≪国家試験の傾向と対策(1)≫
最近の国家試験に出題された主要な問題について解説できる。
KW:外傷と合併症,変形性膝関節症,リウマチ性関節疾患
(整形)
≪国家試験の傾向と対策(2)≫
最近の国家試験に出題された主要な問題について解説できる。
KW:骨粗鬆症,椎間板ヘルニア,骨腫瘍(転移性骨腫瘍を含む)
絞扼性神経障害
25 10.10(木)
4
脇 本 信 博 准教授
Ⅳ-57
麻 酔 科 学
麻
酔
主任教授
科
澤
学
講
座
村
成
史
科目の位置づけ
医師国家試験で狭義の麻酔科学からの出題がせいぜい年に2-3問にすぎない現状のもとで、麻酔科
学を学ぶ意義は何だろうか。実は麻酔科学講義で修得すべき最も重要なことは、「麻酔薬」や「麻酔方
法」そのものではなく、重症患者の生命を守りQOLを改善するために必要な、病態生理に基づく基本
的知識である(必要な技術は、参加型臨床実習および卒業後の麻酔科研修で修得する)。その意味
で麻酔科学は、将来すぐれた臨床医となるための「基礎体力」を養成する、すべての臨床医にとって必
須の科目である。
一般教育目標
麻酔科医は患者の生命を手術侵襲から守るのが主な責務であり,そのためには多様な疾患の病態
生理,手術内容,麻酔薬の性質などを全て理解することが求められる。またこのような能力を生かして,
救急,集中治療,ペインクリニックや在宅医療などにも幅広く進出している。これらを反映して第4学年
の講義では,麻酔薬や麻酔法といった狭義の麻酔科学に加えて,循環管理,呼吸管理,集中治療,
ペインクリニックなども学ぶ。さらに本学の麻酔科学講座は,医療情報処理や医療危機管理の分野で
も積極的な活動を行っている人材を擁しているので,医療人としての足腰強化のためこれらについて
も学ぶ。国家試験における麻酔科学関連の問題のみならず,医学総論問題や必修問題への対策にも
なるような講義を行う。本学のカリキュラムは2014年度から、学習成果基盤型医学教育の原則に準じた
内容に改革される。本年度の麻酔科学講義はこの変革を一歩先取りした形とし、昨年度までの「麻酔
科学」の講義内容を簡潔にまとめるとともに、新カリキュラムで重視される予定の「医療安全」「チーム医
療」に関する講義を新たに導入する。
当講座における麻酔科学教育は, 「患者さんから信頼される, すぐれた臨床医の育成」という本学の
教育目標に則り, 第4学年の講義, 第5学年のBSL, 第6学年のBSCと総合講義, 卒業後の初期研修(2
年間), さらにその後の専門研修まで, 5年から8年におよぶ長期的カリキュラムとして, 一貫した教育方
針に基づき実施している。「良き臨床医」への第一歩として、本講義を有効に活用してほしい。
評価方法・評価基準
本試験85%,出席15%で評価する。
準備学習の内容
上記の一般教育目標を達成するために、麻酔科学講義は知識の詰め込みではなく、病態生理の解説
に重点を置く。講義を理解するためには、呼吸生理学、循環生理学の知識が不可欠である。講義開始
前および講義の進行にあわせて、これらの重要事項を自ら再確認することが望ましい。
教科書・参考書等
教科書は指定なし。参考書は以下の2つを紹介しておく。いずれも医学生にはややレベルが高いが、
研修医になってからも役立つテキストである。
① 武田純三・森田茂穂(編集)、高田真二(編集協力):
麻酔実践テキスト 南江堂 2008年 (8500円)
麻酔の臨床だけでなく、麻酔に必要な生理学・薬理学を重点的に取り上げている。
② 森田茂穂・川島康男・豊岡秀訓(監修)、高田真二(編集主幹):
スーパーローテータの周術期循環管理 真興交易(株)医書出版部 2006年 (6500円)
本学麻酔科スタッフで執筆した教科書。
本学付属病院における麻酔科初期臨床研修時の必携教科書。
麻酔科のみならず、将来外科系各科に進む研修医にとっても有益な内容である。
Ⅳ−58
№
1
2
3
4
5
6
7
実施日
9.2(月)
9.2(月)
9.4(水)
9.4(水)
9.10(火)
9.10(火)
9.17(火)
時限
3
4
3
4
3
4
3
担 当 者 名
髙 田 真 二 准教授
水
野
樹 准教授
澤 村 成 史
柿 沼 玲 史
坂 本 英 俊
教授
講師
講師
髙 田 真 二 准教授
髙 田 真 二 准教授
行 動 目 標
(麻酔)
(麻酔科学総論)
1. 生命維持における酸素の重要性を説明できる。
2. 麻酔の概念と麻酔の本質的危険を説明できる。
3. 全身麻酔における気道確保の必要性を説明できる。
4. 各種気道確保法の適応と特徴について述べることができる。
KW:麻酔科医の役割, 酸素運搬, 気道確保,フルストマック,
気管挿管, ラリンゲルマスク, 侵襲的気道確保法, 挿管困難症
(麻酔)
(全身麻酔で使用する薬物、周術期輸液・輸血)
1.吸入麻酔薬および静脈麻酔薬の作用と薬物動態を説明できる。
2.麻薬の作用と副作用を説明できる。
3.筋弛緩薬およびその拮抗薬の作用機序と副作用を説明できる。
4.悪性高熱症の病態生理、診断、治療について説明できる。
5. 周術期の輸液の種類と適応を説明できる。
6. 周術期の輸血の種類と適応を説明できる。
7. 輸血の合併症を説明できる。
KW:吸入麻酔薬,静脈麻酔薬,麻薬, 筋弛緩薬と拮抗薬,
悪性高熱症,輸液の種類,輸血の適応,自己血輸血,
成分輸血, 輸血合併症,GVHDとその対策,
不適合輸血とその対応,大量輸血とその合併症
(麻酔)
(モニタリング)
1.麻酔や集中治療におけるモニタリングの必要性を説明できる。
2.代表的な呼吸モニターの種類とその意義を説明できる。
3.代表的な循環モニターの種類とその意義を説明できる。
4.その他の代表的周術期モニターの種類と意義を説明できる。
KW: 安全な麻酔のためのモニター指針、パルスオキシメータ,
経皮的動脈血酸素飽和度, カプノメータ,
呼気二酸化炭素濃度,心電図, 血圧測定,
筋弛緩薬のモニター, 体温測定
(麻酔)
(局所麻酔薬と局所麻酔法)
1.局所麻酔薬の薬理学的特徴を説明できる。
2.局所麻酔薬中毒の診断と治療について説明できる。
3.脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔の特徴を比較して説明できる。
4.超音波ガイド下神経ブロックについて説明できる。
KW:局所麻酔薬,局所麻酔薬アレルギー,局所麻酔薬中毒,
脊髄くも膜下麻酔,硬膜外麻酔, 超音波ガイド下神経ブロック
(麻酔)
(周術期循環管理)
1.重症患者における血行動態異常の病態生理を説明できる。
2. 循環器疾患をもつ患者の周術期管理の要点を説明できる。
3.周術期に見られるショックの診断と治療を説明できる。
KW:心機能評価, Frank-Starling曲線,肺動脈カテーテル,
経食道心エコー,心筋虚血,心不全, IABP, PCPS,
循環器疾患合併患者の術前評価, MET,
ショック (循環血液量減少性、心原性、感染性、
アナフィラキシー)
(麻酔)
(血液ガスと酸塩基平衡)
1.血液ガスの値から肺の酸素取り込み能および換気能を評価できる
2.生体における酸塩基平衡調節の機序を説明できる。
3.酸塩基平衡異常を招く病態と代表的疾患をあげることができる。
KW:PaO2, PaCO2, A-aDO2,肺胞気式, PaO2/FiO2,
酸素解離曲線,酸素運搬量, acidosis, alkalosis,
Henderson-Hasselbalchの式,代償反応, アニオンギャップ
(麻酔)
(呼吸器疾患と麻酔)
1.全身麻酔が呼吸機能に及ぼす影響を説明できる。
2.手術が呼吸機能に及ぼす影響を説明できる。
3. 呼吸器疾患をもつ患者の術前リスク評価法を説明できる。
4. COPD患者の周術期呼吸管理について説明できる。
KW:上気道閉塞, 換気抑制, 機能的残気量, 無気肺, 呼吸中枢,
換気血流不均等分布, 低酸素血症, 呼吸機能検査,
Hugh-Jones分類 COPD, 禁煙, 肺理学療法, 酸素療法
Ⅳ-59
№
8
9
10
11
12
13
14
実施日
9.19(木)
9.24(火)
9.24(火)
10.1(火)
10.1(火)
10.8(火)
10.8(火)
時限
2
3
4
3
4
3
4
担 当 者 名
安 藤 富 男
福 家 伸 夫
福
澤
田
智
悟
博
教授
教授
教授
教授
髙 田 真 二 准教授
髙 田 真 二 准教授
髙 田 真 二 准教授
行 動 目 標
(溝・麻)
(ち・ICU)
(小児・妊婦の麻酔, 特殊疾患の麻酔)
1.小児の特徴と麻酔時の注意点を説明できる。
2.妊婦の生理学的特徴を説明できる。
3.帝王切開の麻酔管理の要点を説明できる。
4.無痛分娩について説明できる。
5.脳外科疾患・内分泌疾患患者の麻酔管理の注意点を説明でき
る。
KW:小児の生理学的特徴,小児麻酔,妊婦の生理学的特徴,
帝王切開の麻酔,誤嚥性肺炎, 下大静脈圧迫症候群,
無痛分娩,合併症患者の麻酔管理
(集中治療)
1.近代医学における集中治療の必要性について説明できる。
2.麻酔科と集中治療の係わりについて説明できる。
3.集中治療における循環,呼吸,体液,栄養などの管理および
感染症の予防について説明できる。
KW:集中治療,呼吸不全, SIRS, 敗血症,多臓器不全,
人工呼吸,非侵襲的人工呼吸, 陽圧呼吸(間欠的・持続的),
強制換気(間欠的・持続的), CPAP, PEEP,
人工呼吸器関連肺炎
(麻酔)
(痛みの集学的治療)
1.ペインクリニックにおける診断と治療の原則を説明できる。
2. 急性痛・慢性痛における神経ブロックおよび薬物使用法を
説明できる。
3.集学的疼痛治療の一貫としての東洋医学の意義を説明できる。
KW:痛みの機序、急性痛、慢性痛、神経ブロック、薬物療法、
東洋医学
(麻酔)
(医療情報とIT)
1.近い将来, 医療における情報管理がIT技術によりどのように
変わるか, あるいは変わるべきかを述べることができる。
KW:疾病登録, 情報収集と情報処理,
診療録・医療記録の管理と保存, 個人情報保護法
(麻酔)
(症例から学ぶ医療安全①:総論および医療訴訟)
1.医療の不確実性について説明できる。
2.Human errorとsystem errorの関係を説明できる。
3.医療事故報告制度の意義と原則を述べることができる
4.刑事訴訟と民事訴訟の各々の特徴を比較して説明できる。
5.過失、注意義務、医療水準について説明できる。
KW: To err is human, ヒューマンエラー,システムエラー,
安全文化,医療事故報告制度, 医事訴訟,刑事責任,
民事責任,過失,注意義務,医療水準,
(麻酔)
(症例から学ぶ医療安全②:ヒューマンエラーを減らすには)
1.ヒューマンエラーの種類を列挙できる。
2.ノンテクニカルスキルの内容と意義を説明できる。
3.チーム医療におけるコミュニケーションの重要性を説明できる。
4.SBARに基づく情報伝達の方法を説明できる。
KW: ヒューマンエラー, テクニカルスキル,ノンテクニカルスキル,
チーム医療, コミュニケーション技法,
SBAR (situation, background, assessment, recommendation)
(麻酔)
(医師のプロフェッショナリズム)
1.専門職業人(プロフェッショナル)とはなにかを説明できる。
2.21世紀の医師のプリフェッショナリズムの基本原則を説明できる。
3.プロフェッショナリズムの観点から、具体的事例の問題点を指摘
し、
改善策を述べることができる。
KW: プロフェッシナル, 自律尊重原則,福利優先原則,
社会正義原則, 利他主義,説明責任, 利益相反
Ⅳ-60
緩和医療学
緩
和
医 療 学 講 座
担当責任者 有 賀 悦 子
教 授
科目の位置づけ
悪性腫瘍に代表される治癒が見込めない疾患に罹患した初期から、生活の維持向上のために、緩和
医療が適切に導入されることが重要とされている。臓器横断的にすべての専門分野に関連し、疼痛や
嘔吐といった症候学的アプローチを特徴とする。また、学際的多職種チームのマネジメント、社会との
連携、コミュニケーション・スキル、死生学的な思考プロセスを求められることからも、医学を基本とした
人間科学的な統合的臨床科目として位置付けられる。
一般教育目標
1.
2.
3.
4.
5.
緩和ケアの概念を知る。
身体的ケアとして、症状コントロールの基本を学ぶ。
精神的ケア、心理・社会的ケア、スピリチャルケアを学ぶ。
個々の価値観は異なることを理解し、自律尊重の重要性を学ぶ。
患者・家族、医療チーム内でのコミュニケーション方法を身につける。
評価方法・評価基準
出席、全講義終了後の試験(筆記試験とレポート)、参加型授業(ロールプレイ)での取り組み方を総合
的に評価する。
準備学習の内容
1. 2012年公表のがん対策基本計画の緩和ケアに関連する箇所を一読しておく。
(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/gan_keikaku.html)
2. 関連講義の復習(1年生心理学、哲学、3年生薬理学抗炎症薬、麻薬性鎮痛薬は必須。できれば、
統合講義や腫瘍学における主要関連講義や4年生地域医療学まで)取り組む。
3. 課題をWebCTにアップする場合は、事前に掲示するので、留意しておくこと。
教科書・参考書等
平易な読みやすい参考書
日本医師会 監修:がん緩和ケアガイドブック, 2010, 青海社
緩和医療の知識と作法, 2012, メディカルビュー社
専門的参考書:
Oxford textbook of Palliative Medicine 4th. 2010, Oxford Univ. Press. ISBN 978-0-19-857029-5
Ⅳ−61
№
1
2
3
4
5
6
7
8
実施日
9.11(水)
9.11(水)
9.18(水)
9.18(水)
9.30(月)
9.30(月)
10.11(金)
10.11(金)
時限
3
4
3
担 当 者 名
有 賀 悦 子
浅井真理子
有 賀 悦 子
教授
行 動 目 標
(緩和)
講師
(大学院)
(非)
<心理的ケアと自己決定の尊重>
1. 辛い出来事が生じたとき、患者・家族が体験する一般的な
心理的反応を述べる。
2. 患者・家族、医療者はそれぞれ多様な死生観を持つことを
意見として示す。
3. 死別後のケアの要点を述べる。
4. 医療者は自分の限界を認識し、ケアの対象者でもあることを
説明できる。
KW:喪失体験、否認、適応するプロセス、家族ケア、
ブリーフメントケア、グリーフケア、価値観と信念、自律尊重、
ストレスマネジメント
教授
(緩和)
<症状緩和1>がん疼痛緩和と非薬物的治療
1. がん疼痛の評価方法、薬剤の特徴、副作用対策、
WHO方式による治療法について述べる。
2. がん疼痛等に対する非薬物的治療・ケアについて述べる。
KW:WHO方式がん疼痛治療法、オピオイド、非オピオイド、
鎮痛補助薬、タイトレーション、オピオイドローテーション、
オピオイド定時薬、レスキュードース
(緩和)
<症状緩和2>さまざまな症状と代替療法
1. 消化器症状、呼吸器症状、緊急対応を要する症状、
終末期症状の病態、治療について述べる。
2. がん治療における代替療法の現状と患者相談について
述べる。
KW:嘔気・嘔吐、便秘・消化管閉塞、腹水、呼吸困難感、
脊髄圧迫、高カルシウム血症、倦怠感、悪液質、
口腔ケア、鎮静
4
有 賀 悦 子
1
講師
(大学院)
浅井真理子
(非)
2
1
2
浅井真理子
赤 穂 理 絵
有 賀 悦 子
<緩和医療概論>概論と社会的ケア
1. WHOの定義を述べる。
2. チームアプローチの重要性を述べる。
3. 国内の緩和ケア提供体制について述べる。
4. がん患者の社会的脆弱性について述べる。
KW:全人的苦痛、包括的評価、学際的多職種チーム医療、
QOL、コンサルテーション、ホスピス・緩和ケア病棟、
緩和ケアチーム、在宅緩和ケア、就労支援、
ソーシャルワーク、患者アドボカシー
教授
<コミュニケーションの基本と演習(1)>
基本的な技法を用いてコミュニケーションをとることができる。
KW:傾聴、沈黙、非言語的コミュニケーション、リフラクション、
閉じた質問、開かれた質問、要約
講師
(大学院)
(非)
<コミュニケーション演習(2) がんを告げる>
ロールプレイ(3人一組)
1. バッドニュースの伝え方が患者・家族に与える影響を
説明する。
2. バッドニュースを伝える能力を示す。
KW:共感的態度、支持的態度、バッドニュース、感情の体験
講師
(非)
(精神)
<精神的ケアとスピリチャルケア>
1. サイコオンコロジーの概念を述べる。
2. がん治療過程における心理変化と治療を要する病態の
特徴と治療について述べる。
3. スピリチャルペイン(実存的苦悩)や悲しみと抑うつの違いを
説明する。
KW:サイコオンコロジー、不安、抑うつ、反応性抑うつ状態、
せん妄、スピリチャルペイン、ピアカウンセリング
(緩和)
<終末期ケアと医療倫理>
1. 代表的な疾患における死のプロセスの違いを説明できる。
2. 終末期症状と徴候を列挙する。
3. 尊厳に配慮することの重要性を述べる。
4. 亜急性型・慢性型終末期における治療選択の問題点を
述べることができる。
KW:End-of-life care、治療の選択、意思決定能力の判断、
自律の尊重、事前指示、代理意思決定
教授
Ⅳ-62
リハビリテーション医学
講
座
外
授
業
担当責任者 栢 森 良 二
教 授
科目の位置づけ
リハビリテーション医学における対象者は,脳損傷患者,運動障害,狭心症によるバイパス術後など易
転倒性,痙攣発作,脳卒中再発作,不整脈や心筋梗塞などを起こしやすい人々である.積極的な運
動によって,安静臥床に対抗し,その弊害を克服することである.本質的にインシデントの危険性を内
在している.そのために疾患あるいは病人に対する十分な知識をもち,リハビリテーション医学を履修
する必要がある.
一般教育目標
年々高齢化が進む我が国において,リハビリテーションの必要性は増し,さらに在宅医療の促進の
ためにもその重要性は高まっている。したがって医学教育においても,リハビリテーション的考え方を
教え,病気の治療だけではなく患者の機能全体を考えた治療ができるような医師を育てていく
必要がある。
講義の目標は将来何科の医師になろうとも,医師として必要最低限知っておかなければならない
リハビリテーションの知識を習得し,それを実際の治療で生かせるように教育することである。なお医師
国家試験には必ずリハビリテーション医学の問題が10∼15問題出題されている。
評価方法・評価基準
試験,出席状況など総合的に評価する。
準備学習の内容
一般内科,外科の知識はもちろんのこと,脳外科,神経学,整形外科の臨床科目が基礎にあり,その
上に病人を診るリハビリテーション医学がある.病人あるいは障害者の日常生活動作,生活あるいは人
生の質の視点をもつことも重要である.
教科書・参考書等
教科書:学生のためのリハビリテーション医学概論 医歯薬出版 栢森良二 著
Ⅳ−63
№
1
2
3
4
5
6
7
8
実施日
10.23(水)
10.23(水)
11.1(金)
11.1(金)
11.8(金)
11.8(金)
11.13(水)
11.13(水)
時限
1
2
1
2
1
2
1
2
担 当 者 名
栢 森 良 二
教授
行 動 目 標
(リハ)
リハビリテーション医学総論(1)
1.リハビリテーション医学の理念を説明できる。
2.ノーマライゼーションと自立生活運動の発端と発展を
記述できる。
3.医学的リハビリとリハビリ医学の対象を記述できる。
KW:障害者の復権,ノーマライゼーション,自立生活運動,
肢体不自由
羽 田 康 司 准教授 (溝リハ)
障害の評価と治療
1.主な障害とその評価法について述べることができる。
2.理学療法,作業療法,言語療法について述べることができる。
3.チームアプローチについて述べることができる。
KW:日常生活動作,関節可動域,徒手筋力テスト,運動療法
栢 森 良 二
(リハ)
リハビリテーション医学総論(2)
1.障害の階層性=ICIDHを説明できる。
2.機能障害,能力低下,社会的不利にはどんなものが含まれるか。
3.ICFとは何か。
KW:障害の階層性,障害に対するアプローチ,病気と障害の相違
(リハ)
地域医療とリハビリテーション
1.介護保険を理解し説明できる。
2.地域医療とリハビリテーションの内容を説明できる。
3.老人の疾患や障害について述べることができる。
KW:介護保険,ねたきり,認知症
(リハ)
脊髄損傷のリハビリテーション
1.原因,病態について述べることができる。
2.残存機能から障害レベルを判断し,機能的予後を述べることが
できる。
3.合併症,ハンディキャップについて述べることができる。
KW:四肢麻痺,対麻痺,尿路管理,褥瘡,自律神経過反射
(リハ)
小児のリハビリテーション
1.主な対象疾患を列挙できる。
2.小児の障害の特徴について述べることができる。
3.脳性麻痺の自然経過について説明できる。
KW:脳性麻痺,運動発達遅滞,二分脊椎
(リハ)
脳卒中のリハビリテーション
1.発病からの自然経過について述べることができる。
2.片麻痺の機能評価について述べることができる。
3.ゴール設定について説明できる。
KW:ブルンストロームステージ,共同運動,日常生活動作,
リスク管理
(リハ)
神経筋疾患のリハビリテーション
1.パーキンソン病,脊髄小脳変性症などについて述べる
ことができる。
2.病態と障害について記述できる。
3.神経筋疾患のリハビリテーションの原則について記述できる。
KW:パーキンソン病,脊髄小脳変性症,筋萎縮性側索硬化症
旭
俊 臣
伊 佐 地
伊 佐 地
原
原
教授
講師
(特)
隆 准教授
隆 准教授
元 彦
元 彦
講師
(非)
講師
(非)
Ⅳ-64
症 候 学
担当責任者
藤
森
新
教 授
科目の位置づけ
診断は医療行為の重要なプロセスで治療の選定につながる。なかでも主要症候から疾患を推察して
いく鑑別診断は重要である。症候学は疾患単位で学習してきた医学的知識を横断的に応用して、適
切な診断に到達できる診断技能を身につけることを目的としている。
一般教育目標
診断は医療行為の重要なプロセスで治療の選定につながる。なかでも主要症候から疾患を推察して
いく鑑別診断は重要で、適切な診断を行うためには、同じ症候でも多くの異なる疾患が関与しているこ
とを再認識し、これまで疾患単位で学習してきた知識を横断的に応用して考える学習姿勢を身につけ
なくてはならない。症候学では内科、外科、神経内科、脳神経外科、精神神経科、整形外科、皮膚科、
眼科、耳鼻咽喉科、婦人科が参加して相互の関連をふまえた包括的内容を目指すものであり、主要症
候の原因と病態生理を理解し、適切な診断の進め方を設定できるようにする。
評価方法・評価基準
本試験をもって最終評価とする。
準備学習の内容
本科目の目標を達成するために、これまで学習した臨床科目の確固たる土台が必要である。関連臨
床科目の重要事項を今一度確認しつつ学習することを強く奨める。
教科書・参考書等
教科書:上記各科講義教科書
指定参考書:福井次矢、奈良信雄編:内科診断学(医学書院)
田崎義明、斉藤佳雄編:ベッドサイドの神経の診かた(南光堂)
Ⅳ−65
№
1
2
3
4
5
6
7
8
9
実施日
8.26(月)
8.26(月)
8.26(月)
8.26(月)
8.29(木)
8.30(金)
8.30(金)
9.3(火)
9.3(火)
時限
1
2
3
4
2
1
2
1
2
担 当 者 名
行 動 目 標
長 瀬 洋 之 准教授 (内科)
症候1 咳嗽、喀痰、血痰、喀血
1.咳・痰の発生メカニズムを述べることができる。
2.咳・痰の鑑別診断を列挙し必要な検査計画を述べることが
できる。
KW:咳中枢,気道上皮,気管支腺,杯細胞,喀血
中 野 純 一 講師(非) (内科)
症候2 喘鳴、呼吸困難,息切れ、チアノーゼ
1.呼吸困難の鑑別診断を挙げることができる。
2.呼吸困難の原因を知るための検査方法について計画を
たてることができる。
KW:息切れ,チアノーゼ,ばち指,呼吸不全,異常呼吸,
肺循環障害,呼吸機能検査,肺血流,換気シンチグラム,
胸部CT
桑 田 昇 治
(3内)
症候3 尿の異常
(← 乏尿、無尿、多尿、排尿障害、血尿、蛋白尿)
1.尿異常をきたす機序を説明できる。
2.尿異常の原因となる疾患を述べることができる。
KW:乏尿,無尿,多尿,排尿障害,蛋白尿,血尿,膿尿,
乳び尿,塩類尿,尿の色調異常
(3内)
症候4 脱水、浮腫
1.浮腫の局所性因子と全身性因子について述べることができる。
2.脱水症の分類と原因について述べることができる。
KW:スターリング力,有効循環血液量,水・Na代謝調節,
抗利尿ホルモン,Over Flow Theory,Underfilling Theory
桑 田 昇 治
村 上 秀 喜
教授
教授
講師 (溝・脳外)
症候5 頭痛、意識障害、てんかん
1. 頭痛の分類、原因、鑑別診断、検査手順、治療について
述べることができる。
2. 意識障害の分類、原因、鑑別診断について述べることが
できる。
3. てんかん症候の分類、原因、検査手順、治療について
述べることができる。
KW:一次性頭痛、二次性頭痛、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛、
Japan Coma Scale (JCS)、Glasgow Coma Scale(GCS)、
てんかん、抗てんかん薬
山 本 貴 嗣 准教授 (内科)
症候6 吐血、下血、便秘、下痢、血便
1.吐血,下血,血便をきたす疾患と病態について説明できる。
2.便秘,下痢の病態をきたす疾患と病態について説明できる。
KW:吐血,下血,血便,タール便,潜血便,粘血便,
上部消化管出血,下部消化管出血
阿部浩一郎
(内科)
症候7 嚥下障害、誤嚥、腹痛、胸やけ、悪心、嘔吐
1.下痢と便秘の成因と鑑別診断について述べることができる。
2.腸管出血性大腸菌(病原性大腸菌O−157)と鑑別を要する
疾患を説明できる。
3.下痢をきたす2類・3類感染症を説明できる。
KW:腸管出血性大腸菌,2類・3類感染症,潰瘍性大腸炎,
Crohn病
(4内)
症候8 胸痛、胸部圧迫感
胸痛をきたす疾患の鑑別診断ができる。
KW:狭心症,心筋梗塞,大動脈瘤,大動脈解離,心外膜炎,
肺塞栓,バルサルバ洞瘤破裂,僧帽弁逸脱症候群,
大動脈弁狭窄症,閉塞型肥大型心筋症,心電図,
胸部X線写真,心エコー図,CT,心血管造影
助教
速 水 紀 幸 准教授
古 川 泰 司
教授 (臨検医)
症候9 高血圧、低血圧、失神、脈拍異常
1.血圧の正確な測定法を述べることができる。
2.血圧上昇、血圧低下に伴う症状を述べることができる。
2.血圧上昇、血圧低下をきたす疾患の鑑別診断ができる。
3.脈拍の異常について述べる事ができる。
KW:動脈圧,ショック,本態性高血圧,2次性高血圧、
高血圧緊急症、神経調節性失神、遅脈、速脈
Ⅳ-66
№
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
実施日
9.9(月)
9.12(木)
9.12(木)
9.12(木)
9.12(木)
9.20(金)
時限
4
1
2
3
4
1
9.24(火)
1
9.24(火)
2
9.25(水)
9.30(月)
2
3
担 当 者 名
尾 野 精 一
室 伏 利 久
西 村 慶 太
滝 澤
始
綾 部 琢 哉
田
中
篤
赤 羽 晃 寿
赤 羽 晃 寿
渡 辺 晋 一
中 村 文 隆
教授
教授
教授
(兼)
客員
教授
教授
教授
講師
講師
教授
教授
行 動 目 標
(ち・神)
症候10 運動失調、不随意運動、歩行障害
1.不随意運動について述べることができる。
2.神経伝達物質について述べることができる。
KW:ドパミン,GABA,舞踏病様運動,アテトーゼ,ジストニア,
ミオクローヌス,大脳基底核
(溝・耳)
症候11 めまい,聴力障害、耳鳴、鼻出血、咽頭痛、嗄声
1.「めまい」の訴えから病巣診断ができる。
2.耳鳴り,難聴をきたす疾患を列挙できる。
3.2の疾患について「めまい」の有無で疾患を整理できる。
KW:メニエール病,突発性難聴,外リンパ漏,
良生発作性頭位眩暈症,前庭神経炎,
椎骨脳底動脈循環不全,小脳梗塞,小脳出血
(整形)
症候12 腰背部痛、筋肉痛、関節痛,関節腫脹、関節変形
関節痛,腰痛を主訴とする疾患を,病歴,年齢,部位,性などから
想定できる。
KW:腰椎椎間板ヘルニア,関節リウマチ,関節炎,関節症,
痛風,偽痛風,腰部脊柱管狭窄症,骨粗鬆症,
強直性脊椎炎,ペルテス,大腿骨頭すべり症,朝のこわばり,
間欠跛行,発赤,腫張,化膿性関節炎
(4内)
症候13 発熱、全身倦怠感
1.発熱の原因,病態および疾患を述べることができる。
2.熱型を説明できる。
3.発熱時の検査異常を説明できる。
4.全身倦怠感をきたす疾患を列挙できる。
KW:感染症,悪性腫瘍,膠原病, CRP,詐病,不明熱
(産婦)
症候14 月経異常,無月経、性器出血
1.月経の機序とその異常について、病態を説明することができる。
2.無月経の原因部位を病態を考慮して説明することができる。
3.性器出血を来す病態を整理し鑑別することができる。
4.病態に基づいた治療方針を説明することができる。
KW:月経の機序,月経異常、無月経、機能性出血
(内科)
症候15 黄疸、腹部膨隆・膨満
1.黄疸の病態生理と鑑別診断について述べることができる。
2.腹部膨隆・膨満の原因について述べることができる。
3.腹水の病態生理と鑑別診断について述べることができる。
KW:ビリルビン分画,ビリルビン代謝,ウロビリノーゲン,
腹水穿刺液の性状,血漿浸透圧,門脈圧亢進症,肝硬変,
癌性腹膜炎
(精神)
症候16 記憶障害、思考障害(妄想、強迫)、幻覚
精神科主要症候を述べることができる。
KW:追想障害、Korsakoff症候群,思考形式の異常,
思考内容の異常,シュナイダーの1級症状,統合失調症
(精神)
症候17 抑うつ、躁状態、不安、恐怖、睡眠障害
精神科主要症候を述べることができる。
KW:うつ病,双極性障害,不安障害,身体表現性障害,
ストレス関連性障害
(皮膚)
症候18 皮疹,粘膜疹、瘙痒
1.皮疹の名称を挙げ,それぞれの特徴を述べることができる。
2.瘙痒のメカニズムと瘙痒をきたす疾患を述べることができる。
KW:丘疹,紅斑,紫斑,水疱,結節,膿疱,膨疹,びらん,潰瘍,
膿瘍,鱗屑,痂皮,白斑,色素斑,嚢腫,萎縮,掻破痕
(3内)
症候19 ショック
ショックの病因,循環動態,および診断手順を述べることができる。
KW:動脈圧,心拍数,呼吸数,精神状態,尿量,全末梢抵抗,
心拍出量,前負荷,後負荷,一回拍出量,収縮状態,
低容量性ショック,心原性ショック,DIC,ARDS,急性腎不全
Ⅳ-67
№
20
21
22
23
24
25
26
実施日
9.30(月)
10.3(木)
10.3(木)
10.7(月)
10.7(月)
10.8(火)
10.8(火)
時限
4
1
2
3
4
1
2
担 当 者 名
中 村 文 隆
吉
田
稔
川 杉 和 夫
尾 野 精 一
尾 野 精 一
篠
田
教授
教授
教授
教授
教授
行 動 目 標
(3内)
症候20 失神、動悸、頻脈、徐脈、不整脈
1.動悸をきたす疾患を述べることができる。
2.動悸の鑑別に必要な検査について述べることができる。
3.代表的な不整脈の概念と診断について述べることができる。
KW:上室性期外収縮,心室性期外収縮,心房細動,
発作性上室性頻拍,発作性心室頻拍,貧血,
甲状腺機能亢進症,パニック障害,Holter心電図
(4内)
症候21 リンパ節腫脹
1.リンパ節腫脹,脾腫をきたす疾患を分類できる。
2.腫瘍性および炎症性のリンパ節腫脹の特徴を説明できる。
KW:リンパ節腫張,脾腫,門脈圧亢進症,肉芽腫,感染症,
悪性リンパ腫,伝染性単核球症,結核,癌の転移
(医教セ)
症候22 貧血、出血傾向
1.出血傾向を示す疾患について述べることができる。
2.血小板減少症と凝固因子低下による症状の違いを理解する。
3.出血傾向に関する各種検査について説明できる。
KW:血小板異常,凝固異常,血管の異常,
出血傾向のスクリーニング試験
(ち・神)
症候23 感覚障害
1.表在感覚について述べることができる。
2.深部知覚について述べることができる。
KW:表在知覚,深部知覚,手袋靴下型知覚障害,知覚解離,
デルマトーム
(ち・神)
症候24 構音障害、運動麻痺、筋力低下
1.錐体路障害について述べることができる。
2.麻痺の種類について述べることができる。
KW:錐体路障害,神経原性変化,筋原性変化,片麻痺,
交叉性片麻痺,Brown-Sequard症候群B,対麻痺
啓 准教授 (眼科)
江 藤 一 弘
教授
(内科)
症候25 視力障害、視野異常、複視、眼球運動障害、
結膜の発赤(出血、充血)
1.視力障害の機序を説明できる。
2.視力検査の原因疾患を鑑別できる。
KW:視力,視力障害,視力検査,屈折異常
症候26 肥満、やせ、食思不振、体重減少・増加
1.肥満とやせの定義を述べることができる。
2.肥満とやせの原因を鑑別し診断できる。
3.肥満とやせの合併症を挙げることができる。
KW:肥満,やせ,Body mass index(BMI),単純性肥満,
二次性(症候性)肥満,肥満症,内臓脂肪型肥満,
皮下脂肪型肥満,肥満と合併症,インスリン抵抗性,
メタボリックシンドローム,レプチン,グレリン,
症候性やせ,神経性食欲不振症,悪液質
Ⅳ-68
検 査 学
担当責任者
藤
森
新
教 授
科目の位置づけ
適切な鑑別診断を行うためには、疾患に関する知識を十分活用して検査計画をたて、かつその結果
を正確に判定出来なくてはならない。検査学は検体検査、生理機能検査、放射線画像検査など診断
に必要とされる重要な臨床検査を網羅してあり、臨床実習において必要とされる臨床検査結果を解釈
する能力を身につけるための講義である。
一般教育目標
診断は医療行為の重要なプロセスで治療の選定につながる。適切な鑑別診断を行うためには、症候
と身体所見を的確にとらえ、疾患に関する知識を十分活用し検査計画をたて、かつその結果を正確に
判定出来なくてはならない。この科目は内科、外科、神経内科、脳神経外科、整形外科、眼科、放射線
科が参加して相互の関連をふまえた包括的内容を目指すものであり、臨床検査結果を解釈する能力
を養う。
評価方法・評価基準
本試験をもって最終評価とする。
準備学習の内容
本科目の目標を達成するために、これまで学習した基礎科目ならびに臨床科目の確固たる土台が
必要である。基礎科目としては生理学、生化学、薬理学、微生物学などが重要であり、今一度重要事
項を確認しつつ学習することを強く奨める。
教科書・参考書等
教科書:上記各科講義教科書
指定参考書:福井次矢、奈良信雄編:内科診断学(医学書院)
Ⅳ−69
№
1
2
3
4
5
6
7
8
実施日
8.22(木)
8.22(木)
8.23(金)
8.23(金)
8.27(火)
8.27(火)
8.29(木)
8.29(木)
時限
1
2
1
2
3
4
3
4
担 当 者 名
内 田 俊 也
斎 藤 史 明
中
村
茂
相 磯 光 彦
教授
講師
教授
助教
行 動 目 標
(内科)
検査の見方1 水・電解質・酸塩基平衡
水・電解質バランス,酸塩基平衡についての基本的な考え方を
述べることができる。
KW:体液生理学,尿中電解質の読み方,血液ガス
(神内)
検査の見方2 神経機能検査法
1.髄液検査の適応,禁忌,手技について述べることができる。
2.脳脊髄液検査の結果を解釈できる。
3.筋電図の神経原性,筋原性変化を解釈できる。
KW:腰椎穿刺,細菌性髄膜炎,蛋白細胞解離,キサントクロミー,
運動単位電位,多相性電位,安静時電位,刺入時電位,
反復刺激筋電図
(整形)
検査の見方3 骨・関節画像
1.代表的な骨・関節疾患に対して適切な画像検査を指示できる。
2.代表的疾患の特徴的な画像所見を述べることができる。
KW:骨・変形性関節症,慢性関節リウマチ,化膿性関節炎,
偽痛風,離断性骨軟骨炎,特発性骨壊死症,骨髄炎,
悪性骨腫瘍,X線,MRI,骨シンチグラム
(内科)
検査の見方4 肝胆膵血液生化学
1.肝胆膵関連血液生化学検査の意義を述べることができる。
2.血液生化学検査から肝胆膵疾患の鑑別ができる。
KW:肝炎,肝内及び肝胆汁うっ滞,肝硬変,肝癌,胆石症,膵炎,
膵腫瘍,逸脱酵素(GOT,GPT,LDH),胆道系酵素(ALP,
LAP,γ-GTP),ICG15分停滞率,ビリルビン,アンモニア,
プロトロンビン時間,α−フェトプロテイン,アミラーゼ,
リパーゼ
石 川 敏 夫 准教授 (内科)
検査の見方5 内分泌検査
下垂体,副腎皮質系機能検査の基本的な解釈ができる。
KW:デキサメサゾン抑制試験,メチラポン負荷試験
Cushing症候群,副腎皮質機能低下症
木
(内科)
検査の見方6 代謝疾患検査
1.代謝疾患を診断するための検査を組み立てることができる。
2.検査結果の基本的な解釈ができる。
KW:グルコース負荷試験,CPR,自己抗体,糖尿病合併症
LDL受容体,リポ蛋白分画,動脈硬化危険因子,
尿酸クリアランス
(内科)
検査の見方7 肝胆膵画像診断
肝胆膵の画像診断およびこれらを利用した治療法について述べる
ことができる。
KW:腹部超音波検査,腹部CT,腹部MRI,腹部血管造影,
ERCP,PTCD,ラジオ波焼灼術,
内視鏡的胆道ドレナージ,内視鏡的砕石術
Interventional radiology
(4内)
検査の見方8 血液骨髄像
代表的な血液疾患の末梢血液像,骨髄像を述べることができる。
KW:赤血球形態異常,骨髄過形成,骨髄低形成,巨赤芽球,
環状鉄芽球,白血病細胞,FAB分類,染色体異常,
細胞表面抗原,悪性リンパ腫,多発性骨髄腫
(微生)
検査の見方9 感染症の検査
主要な感染症診断検査について述べることができる。
KW:感染症の症状,グラム染色,CRP,ツベルクリン反応,
梅毒血清反応,ASO,マイコプラズマIgM抗体,
寒冷凝集反応,Weil-Felix反応,βグルカン,
エンドトキシン,尿中抗原,ウイルス抗体価,
遺伝子診断,病理診断,迅速診断
滝
吉
下
川
田
誠
一
稔
教授
教授
教授
9
9.2(月)
1
斧
10
9.2(月)
2
根 本 裕 次 准教授 (眼科)
康
雄
教授
検査の見方10 眼の検査
眼科的検査の流れ,検査結果を説明できる。
KW:視器検査,視機能検査,電気生理検査
Ⅳ-70
№
11
12
13
14
15
16
17
19
20
実施日
9.5(木)
9.9(月)
9.9(月)
9.9(月)
9.17(火)
10.2(水)
10.2(水)
10.3(木)
10.3(木)
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
(脳外)
検査の見方3 神経系画像
主要疾患の基本的なCT・MRI画像等が読影できる。
KW:CT(臨床で必要な原理と所見の記載),
MRI(臨床で必要な原理と所見の記載),脳膿瘍,
脳腫瘍(髄膜腫, 神経鞘腫, 神経膠腫, 血管芽腫,
下垂体腺腫, 頭蓋咽頭腫, 悪性リンパ腫, 転移性脳腫瘍),
脳血管障害(クモ膜下出血, 脳内出血, 脳梗塞,
脳動静脈奇形), 頭部外傷(急性硬膜下血腫,
急性硬膜外血腫, 慢性硬膜下血腫, 脳挫傷, 頭蓋骨骨折,
気脳症)
(3内)
検査の見方12 心電図
1.正常心電図の波形の意味を述べることができる。
2.心電図検査の内容を述べることができる。
3.心電図検査の必要な疾患を挙げることができる。
KW:P波,QRS波,T波,Holter心電図,運動負荷心電図
(4内)
検査の見方13 心エコー,心カテ
疾患ごとの心エコー図,心内圧波形,心血管造影所見を説明
できる。
KW:Mモード法,断層法,ドップラー法,スワンガンツカテーテル,
心内圧曲線,熱稀釈法,心拍出量,冠動脈造影,左室造影,
駆出率,局所壁運動異常,大動脈造影,カテーテル治療
肇 准教授 (内科)
検査の見方14 免疫機能検査
1.代表的な自己免疫疾患に出現する自己抗体を列挙できる。
2.抗核抗体の染色型と自己抗体の対応を述べることができる。
3.リウマトイド因子の定義と陽性疾患について述べることができる。
4.B・Tリンパ球,単球の表面に発現される代表的CD抗原を列挙
できる。
5.Th1反応・Th2反応を説明できる。
KW:自己抗体,抗核抗体,Coombs試験,リウマトイド因子,補体,
CD抗原
4
山 本 貴 嗣 准教授 (内科)
検査の見方15 消化管画像
1.消化管X線検査の概略を説明できる。
2.消化管内視鏡の機器ならびに検査法を説明できる。
3.主要疾患のX線,内視鏡像を説明できる。
KW:腹部単純X線像,消化管造影検査,内視鏡検査,
食道・胃・大腸の正常所見,食道炎,アカラシア,食道癌,
食道静脈瘤,胃潰瘍,十二指腸潰瘍,早期胃癌,進行胃癌,
胃ポリープ,粘膜下腫瘍,大腸ポリープ,大腸癌,
潰瘍性大腸炎,腸閉塞
1
病院
(放射)
竹 下 浩 二
准教授
検査の見方16 胸部・腹部単純Xp
X線解剖の理解とそれに基づく腹部単純エックス線写真の読影の
基礎を身につける。
KW:X線解剖,腹部単純エックス線写真
長 瀬 洋 之 准教授 (内科)
検査の見方17 呼吸機能
1.肺気量について説明できる。
2.スパイログラムの結果を解釈できる。
3.動脈血ガス分析の結果を解釈できる。
KW:肺気量分画,換気障害,フローボリューム曲線,酸塩基平衡,
コンプライアンス
内 田 俊 也
(内科)
検査の見方18 腎病理組織
腎生検像の正常と異常について述べることができる。
KW:腎生検,染色法,免疫抗体法,電子顕微鏡標本,糸球体,
尿細管,間質,メサンギウム細胞,基底膜,
高電子密度沈着物,IgG,IgA,補体
(3内)
検査の見方19 腎機能検査
1.腎臓の機能を糸球体,尿細管に分けて説明できる。
2.各種腎機能検査の目的を述べることができる。
KW:クレアチニンクリアランス,PAH(パラアミノ馬尿酸)クリアランス,
イヌリンクリアランス,Fishberg試験,PSP試験,
尿低分子蛋白,尿中酵素,尿電解質,レノグラム
4
1
2
3
2
3
4
浅野修一郎
中 村 文 隆
村 川 裕 二
河
野
桑 田 昇 治
講師
教授
教授
教授
教授
Ⅳ-71
№
実施日
21 10.10(木)
時限
1
担 当 者 名
行 動 目 標
中 野 純 一 講師(非) (内科)
検査の見方20 呼吸器画像
1.呼吸器疾患の胸部X線,胸部CTの読影について述べることが
できる。
2.呼吸器疾患の画像検査を列挙できる。
KW:X線検査,CT検査,シルエットサイン,エァーブロンコグラム,
肺胞性陰影,間質性陰影,悪性の所見
Ⅳ-72
生 命 倫 理 と 医 療 安 全
担当責任者
藤
森
新
教 授
科目の位置づけ
患者中心の医療の実践、安全性への配慮、信頼される人間関係など、医師としての素養に関わる基
本的事項は6年間のすべての医学教育課程を通じて確実に身につけ、また、生涯にわたってその向上
につとめなければならないものである。第1学年でも生命倫理の講義はあるが、患者と直接接するBSL
を直前に控えたこの時期に、改めて医師として求められる基本的な資質について学ぶ。
一般教育目標
医療と医学研究における倫理の重要性を理解するとともに、医学、医療の社会性を認識し、
実際の医療現場で臨機応変に対応できる人間力を身につける。
1. 医の道徳、医の倫理、生命倫理を考えなおす。
2. 患者の自己決定権とインフォームド・コンセントを理解する。
3. 医療事故の現状を理解し、事故防止のための組織的リスク管理の重要性を説明できる。
評価方法・評価基準
本試験、講義内レポートをもって最終評価とする。
準備学習の内容
現代社会は薬害訴訟、医療事故、臓器移植、再生医療など医の倫理と医療安全に関する報道記事
に接することが多い。このような報道記事に触れた際に医の倫理と医療安全について考える習慣を身
につけて欲しい。
教科書・参考書等
参考書
伏木信次、他:生命倫理と医療倫理(金芳堂)
河野龍太郎:医療におけるヒューマンエラー(医学書院)
芳賀繁(監訳):ヒューマンエラーは裁けるか (東京大学出版会)
宮崎仁、他(編集):白衣のポケットの中-医師のプロフェッショナリズムを考える (医学書院)
Ⅳ−73
№
1
2
3
4
5
6
7
8
実施日
10.22(火)
10.22(火)
10.23(水)
10.23(水)
10.29(火)
10.29(火)
11.5(火)
11.5(火)
時限
3
4
3
4
3
4
3
4
担 当 者 名
髙 田 真 二 准教授
藤
藤
森
森
新
新
清 水 健 司
坂 本 哲 也
教授
教授
講師
(非)
教授
髙 田 真 二 准教授
髙 田 真 二 准教授
福 家 伸 夫
行 動 目 標
(麻酔)
医療安全(1) 医療訴訟とインフォームドコンセント
1.刑事訴訟と民事訴訟の各々の特徴を比較して述べることが
できる。
2.過失、注意義務、医療水準について説明できる。
3.インフォームド・コンセントの法理を説明できる。
4.インフォームド・コンセントに含むべき内容を列挙できる。
5. インフォームドコンセントの成立要件を述べることできる。
KW:医事訴訟,刑事責任,民事責任,刑法,民法,過失,
注意義務,医療水準,
インフォームドコンセント(内容と成立要件)
(内科)
生命倫理(1) 医の倫理と患者の権利
1.医学・医療の歴史的流れとその意味を概説できる。
2.医の倫理と生命倫理に関する規範を概説できる。
3.患者の基本的権利の内容を説明できる。
KW:ヒポクラテスの誓い,ジュネーブ宣言,ヘルシンキ宣言,
リスボン宣言、医療倫理の4原則
(内科)
医療安全(2) 医事法制と保険診療
1.医師に関係した基本的法律を説明できる。
2.医師の義務と責任について説明できる。
3.文書の記載と訂正法について説明できる。
4.保険診療のしくみについて説明できる。
KW:医師法,医療法,医師の守秘義務,応召義務,
カルテ記載の義務,GCPと臨床試験、療養担当規則
(小児)
生命倫理(2)先端医療
1.遺伝医療をめぐる倫理的・法的・社会的諸問題を説明できる。
2.遺伝学的検査のガイドラインについて述べることができる。
3.再生医療の倫理問題を列挙できる。
KW:遺伝子診断,発生前診断,遺伝カウンセリング,遺伝子治療,
遺伝学的検査のガイドライン,再生医療,クローン技術
(救急)
医療安全(3) 院内安全管理
1.医療事故、医療過誤、インシデントの違いについて述べることが
できる。
2.安全管理マニュアルの基本的な考え方を述べることができる。
3.医療事故を防ぐために必要な方策について述べることができる。
4.医療事故発生時の対応について具体的に述べることができる。
KW: 医療安全,医療過誤,インシデント,安全管理マニュアル
(麻酔)
生命倫理(3) 救急集中治療における終末期医療
1.安楽死と尊厳死の定義および法的成立要件を説明できる。
2.治療の中止と治療の差し控えの異同を法的・倫理的に
説明できる。
3.終末期医療におけるインフォームド・コンセントの重要性を
説明できる。
4.社会的に問題になった事例を題材に、終末期医療の現状の
問題点を指摘することができる。
KW:安楽死(積極的・消極的・間接的),尊厳死,治療の差し控え、
治療の中止,人工呼吸器,インフォームドコンセントの
成立要件,同意能力,代諾者
(麻酔)
医療安全(4) 症例から学ぶ医療事故
1.頻度の高い医療事故事例を題材に、ヒューマンエラーと
システムエラーを具体的に指摘することができる。
2.頻度の高い医療事故事例を題材に、システムエラーの
改善すべき点を述べることができる。
KW:To err is human, ヒューマンエラー,システムエラー,
フールプルーフ,フェイルセイフ,麻酔器の安全機構,
誤薬事故
教授 (ち・ICU)
医療安全(5) 危機管理:重大事故の予防と発生時の対応
1.重大事故発生のメカニズムを述べることができる。
2.事故当事者の行動パターンを述べることができる。
3.事故防止対策について述べることができる。
4.重大事故発生時のあるべき対応について述べることができる。
KW:医療事故,災害医学,安全工学,失敗学
Ⅳ-74
№
9
実施日
11.11(月)
10 11.11(月)
11 11.12(火)
12 11.12(火)
時限
3
4
3
4
担 当 者 名
竹 澤 智 湖
綾 部 琢 哉
多 湖 正 夫
福 永 龍 繁
助教
教授
行 動 目 標
(内科)
医療安全(6) 院内感染
1.院内感染症を引き起こす病原体を述べることができる。
2.院内感染症の感染経路を述べることができる。
3.院内感染症の治療と予防対策を述べることができる。
KW:感染経路,易感染性宿主,飛沫感染,
空気感染(結核,麻疹,水痘),接触感染,標準予防法,
手洗い,消毒,隔離,内因性感染,日和見感染,菌交代症,
薬剤耐性菌(緑膿菌,MDRA, MRSA, VRE),結核菌、
針刺し事故(B型,C型肝炎ウィルス,HIV),予防ワクチン,
感染性廃棄物,術後感染,抗菌薬の適正使用
(産婦)
生命倫理(4) 生殖医療
1.配偶子の形成、受精、初期胚の発育、着床の各過程を
説明することができる。
2.各過程での出生前診断の方法を列挙することができる。
3.診断後の対応法を述べることができる。
4.生殖補助医療についてその概要を説明することができる。
KW:出生前診断,生殖補助医療,評価法の多様性,法律と倫理
教授 (溝・放射)
医療安全(7) 放射線影響
1.放射線領域で使用される各単位について説明することができる。
2.放射線被曝の人体への影響を述べることができる。
3.放射線防護の方法を列挙することができる。
KW:放射線影響、放射線防護
先生 (医学部)
医療安全(8) 異状死、検案、監察医制度
1.異状死体の届け出について述べることができる。
2.死体検案の概要について述べることができる。
3.病理解剖,行政解剖,司法解剖について述べることができる。
4.監察医務院制度について述べることができる。
KW:異状死,検視,検案,解剖,監察医,死体解剖保存法,
刑事訴訟法,裁量権
Ⅳ-75
臨床断層解剖学
担当責任者
古
井
滋 教 授
科目の位置づけ
近年のめざましい技術の向上により、CT,MRI,超音波断層、核医学などを用いた画像診断が臨床医学
で果たす役割は増加している。本講義ではこれらの画像診断に必要な断層解剖を理解し、断層画
像、3次元画像の臨床応用の実際についても学ぶ。
一般教育目標
臨床科目がおよそ終了した時点で、より深く人体を理解するために、より正確な人体の構造と関連す
る臨床的な知識を整理し確認する。臨床断層解剖学では解剖学講座と放射線科、内科・外科系講座
が連携して、頭部から骨盤腔に至る諸臓器の3次元画像の理解を深めることを目指している。
1. 断面解剖学:頭部、頸部、胸部、上腹部、下腹部
2. 断層画像:頭部、頸部、胸部、上腹部、下腹部
評価方法・評価基準
本試験をもって最終評価とする。
準備学習の内容
シラバスを予習する。不明な点は、放射線科学のシラバス、教科書、参考書を参考にする。
教科書・参考書等
参考書
「脳MRI」 1.正常解剖 第2版
著者/訳者名:高橋昭喜/編著 出版社名:秀潤社
「エッセンシャルX線解剖学図譜」
編著/多田信平 出版社名:医療科学社
教科書: 標準放射線医学第6版(医学書院)
必修放射線医学(南江堂)
画像診断コンパクトナビ第2版(医学教育出版社)
Ⅳ−76
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
1
10.24(木)
3
川 井 一 廣 講師 (解剖)
断面解剖学:頭部
KW:骨,副鼻腔,頭蓋腔,髄膜,脳室,大脳の諸葉,大脳基底核,
間脳,脳幹,小脳,脳の血管,脳神経,眼球の構造
浅野修一郎
(脳外)
断層画像:頭部(脳神経外科領域)
1.CT,MRにおける3次元画像の意味を理解する。
2.代表的な脳神経外科疾患の3次元画像所見を理解する。
KW:頭部外傷 (頭蓋骨骨折など)、 脳血管障害 (脳動脈瘤、
脳血管奇形など)、 脳腫瘍 (髄膜炎、神経膠腫、
聴神経腫瘍など)
(放射)
断層画像:頭部
1.CT,MR像の正常解剖を理解する。
2.画像診断に必要な解剖学的要点を理解する。
3.代表的な疾患の画像所見を理解する。
KW:頭蓋骨,顔面骨,大脳,小脳,間脳,脳幹,脳室,脳漕,髄膜,
脳神経,頭蓋底,脊髄,血管,脳出血,脳梗塞,神経膠腫,
髄膜腫
2
3
4
5
6
7
8
9
10.24(木)
10.25(金)
10.28(月)
10.28(月)
10.30(水)
10.31(木)
10.31(木)
11.5(火)
4
2
3
4
3
1
2
1
治 山 高 広
講師
助教
川 井 一 廣 講師 (解剖)
竹 下 浩 二
野澤慶次郎
病院
(放射)
准教授
講師
(外科)
断面解剖学:下腹部
KW:上行結腸,下行結腸,回腸,直腸,盲腸,腹部大動脈,
下大静脈,総腸骨動脈,膀胱,尿管,子宮,卵巣,精嚢,
前立腺
断層画像:骨盤
1.CT,MR像の正常解剖を理解する。
2.画像診断に必要な解剖学的要点を理解する。
3.代表的な疾患の画像所見を理解する。
KW:子宮,卵巣,膀胱,前立腺,精嚢,精巣,直腸,子宮頚癌,
子宮体癌,卵巣類皮嚢胞,卵巣癌,膀胱癌,前立腺癌,
精巣腫瘍
断面解剖学:下腹部
1.CT,MR像から手術に必要な解剖学的な要点を理解する。
特に、腫瘍と隣接臓器との関係、腫瘍部位に基づいた
手術術式について理解する。
2.手術に際し、CTコロノグラフィーの応用の可能性に
ついて理解する。
3.3D-CTによる血管構築に基づいた手術方針の決定法を
理解する。
川 井 一 廣 講師 (解剖)
断面解剖学:頚部,乳腺
種々の高さでの人体断面像において,諸構造,器官の形態と
それらの特徴ならびにそれら相互の関係を理解し諸器官の同定を
行うことが出来る。
KW:頚椎,咽頭,喉頭,甲状腺, 食道と気管,頚部の動・静脈と
相互の関係,乳腺
権 太 浩 一 准教授 (形成)
峯 岸
成 助教 (耳鼻)
画像診断による診断:顔面、頚部
1..顔面骨骨折の診断ができる。
2.頭頚部腫瘍の診断ができる。
KW:鼻骨骨折,前頭・篩骨骨折,眼窩骨折 (吹き抜け骨折),
頬骨骨折,上顎骨骨折,下顎骨骨折,唾液腺腫瘍,上顎洞癌,
咽頭癌
病院
(放射)
准教授
断層画像:顔面,頚部,乳腺
1.CT,MR像の正常解剖を理解する。
2.画像診断に必要な解剖学的要点を理解する。
3.代表的な疾患の画像所見を理解する。
KW:眼窩,副鼻腔,咽頭,喉頭,唾液腺,側頭骨,頚部の血管,
甲状腺, 副甲状腺,乳腺,上顎癌, 喉頭癌,真珠種性中耳炎,
乳癌
豊 田 圭 子
Ⅳ-77
№
10
11
12
13
実施日
11.5(火)
11.6(水)
11.7(木)
11.7(木)
14 11.12(火)
15 11.12(火)
時限
2
2
3
4
1
2
担 当 者 名
行 動 目 標
山 崎 将 人 准教授 (ち・外科)
画像診断:肝・胆道・膵疾患
1.臨床に必要な解剖学的要点を理解する。
2.肝・胆道・膵疾患の代表的画像所見を理解する。
3.Navigation surgeryへの応用。
KW:肝癌、膵癌、胆嚢癌、胆管癌、胆石、ポリープ、膵炎
川 井 一 廣 講師 (解剖)
断面解剖学:上腹部
KW:横隔膜とそれを通過する諸構造,前・後腹壁の筋,腹膜と
その延長,腹部大動脈・下大静脈・肝門脈系,肝臓,胆嚢,
胃,小腸,大腸,脾臓,膵臓,腎臓,副腎,尿管
竹 下 浩 二
病院
(放射)
准教授
断層画像:上腹部
1.CT,MR像の正常解剖を理解する。
2.画像診断に必要な解剖学的要点を理解する。
3.代表的な疾患の画像所見を理解する。
KW:肝臓,胆嚢,膵臓,脾臓,消化管,腸間膜, 腎臓,副腎,
尿管,腹膜,肝硬変,肝細胞癌,膵癌,胆嚢癌,胆管癌,
腎癌,副腎腺腫
川 井 一 廣 講師 (解剖)
断面解剖学:胸部
種々の高さでの人体断面像において,諸構造,器官の形態と
それらの特徴ならびにそれら相互の関係を理解し諸器官の同定を
行うことが出来る。
KW:胸郭の骨,胸膜腔,肺,従隔,心臓,大血管、胸腺
治 山 高 広
(放射)
断層画像:胸部(乳腺を除く)
1.CT,MR像の正常解剖を理解する。
2.画像診断に必要な解剖学的要点を理解する。
3.代表的な疾患の画像所見を理解する。
KW:肺,縦隔,心臓,大血管,肺癌,胸水,大動脈瘤,
肺塞栓症
(内科)
断層画像:心臓・大血管(含 心エコ-図)
代表的な循環器疾患の画像所見を理解し、診断および
鑑別診断に生かすことができる。
KW:先天性心疾患・虚血性心疾患・弁膜疾患・心臓腫瘍・
心膜心筋疾患、大動脈疾患
助教
横 山 直 之 講師 Ⅳ-78
臨 床 薬 理 学
薬
理
主任教授
学
中
木
講
座
敏
夫
科目の位置づけ
内科疾患に対する治療薬の各論を学ぶと同時に、臨床医学に関連した基礎医学分野の超基本事項
の復習もかねており、BSLを直前に控えた学習内容としてしている。代表的な内科的疾患の実際の症
例に近い状況を想定して治療薬の選択の道筋を学び、基礎医学とBSLの橋渡しとする。
一般教育目標
合理的な薬物療法ができる医師になるための基礎を造ることを目標としている。薬理学は治療薬を扱
うため,基礎医学でありながら治療学の一部という性質も持ち合わせている。臨床で使用される薬の変
遷は速く、学生時代に学ぶ知識だけで足りる医師は皆無であることを銘記して欲しい。薬物名の羅列
を排して,記憶すべき薬物名は主要な薬に絞り,変遷の底に流れる薬理学の基本概念の理解を重視
する。ここに提供するカリキュラムを一つ一つ着実に習得することにより,現在の治療に使用されている
薬はもちろんのこと,絶え間なく導入される新薬について自分なりの評価を可能とし,迅速に対応し,
有効性と安全性を最大限に追求できる能力を養うことができるようになる。以上の目標を達成するため
には,これまで習得した3年生の薬理学と共に基礎科目の確固とした土台が必要であるから薬理学に
関連した基礎科目の重要事項を今一度確認しつつ学習することを強く奨める。薬理学の関連科目とし
ては、解剖学、生理学、生化学が重要である。
3年生の薬理学との違いは、臨床薬理学では内科学を一通り学習した学生が治療薬を学びやすいよう
に症例から学ぶ形式を一部取り入れた点である。提示された症例だけでなく、関連疾患の治療薬につ
いても学ぶことになる。講義は質疑応答による対話形式に重点をおく。最後に,CBTや医師国家試験
における薬に関する問題に対しては特別な勉強を必要とせずとも対処できる能力が身に付くことは言う
までもない。
評価方法・評価基準
試験は定期本試験を1回行う。受験資格については,学則に規定されているとおりであるが,出席を
管理する理由を述べる。カリキュラムの時間的制約のため薬理学の講義では良い臨床医になるための
最低限必要な知識しか講義できない。したがって,試験問題は必須知識としての講義内容のすべてを
出題して評価するのが本来の姿である。これを実施するためにはおそらく講義時間に匹敵するだけの
時間が必要であり,実施することはとても不可能である。したがって,試験では講義内容のごく一部を
問うことによって合否を判定せざるを得ない。この際,出題されなかった知識の理解到達度を推定担保
するための最も重要な資料が出席率なのである。したがって,講義数の3分の2だけ出席すればよいと
いうことではない。講義中に指名質問を頻回実施する予定であり,正解した学生には+1点を加点し,不
正解には0点を,欠席の場合は1点を定期試験の素点から減点する。小テスト,レポートも参考資料と
することがある。
準備学習の内容
症例問題の解答は、診断名および治療方針について予め自分で考えておくことが極めて大切であ
る。
教科書・参考書等
参考書:New薬理学,南江堂;
3年生で使用した薬理学の講義シラバス
カッツング・薬理学、丸善;
Goodman & Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics;
国試・CBTの薬,医学教育出版社;
標準生理学,医学書院;
標準微生物学、医学書院;
新臨床内科学,医学書院;
今日の診断指針、医学書院;
今日の治療指針、医学書院;
統合内科の講義資料および自分のオリジナルメモ・ノート
Ⅳ−79
№
1
2
3
4
5
6
7
8
9
実施日
11.6(水)
11.11(月)
11.11(月)
11.14(木)
11.25(月)
11.27(水)
11.27(水)
時限
1
1
2
2
2
1
2
11.28(木)
1
11.28(木)
2
10 11.29(金)
2
担 当 者 名
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
行 動 目 標
(薬理)
内分泌1 視床下部−下垂体−性腺1
その制御機構およびその病態生理,性腺機能を修飾する薬の
作用機序,臨床応用,副作用につき説明できる。
KW:LHRH,LH,FSH,hCG,hMG,エストロゲン
(薬理)
内分泌2 視床下部−下垂体−性腺2
その制御機構およびその病態生理,性腺機能を修飾する
薬の作用機序,臨床応用,副作用につき説明できる。
KW:プロゲステロン,経口避妊薬,排卵誘発薬,アンドロゲン,
蛋白同化ステロイド
(薬理)
内分泌3 視床下部−下垂体−副腎皮質系
副腎皮質ホルモンの分泌調節,生理作用,薬理作用を
説明できる。
それらの作用と臨床応用及び副作用との関連性を説明できる。
長期間使用時の注意点を説明できる。
KW:CRH, ACTH, 糖質コルチコイド,鉱質コルチコイド,
アンドロゲン,副腎皮質ステロイド薬
(薬理)
内分泌4 視床下部-下垂体-甲状腺系、乳腺系、肝臓系
甲状腺機能の調節,甲状腺ホルモンの作用及び機序,
甲状腺疾患の治療薬について説明できる。
成長ホルモン関連因子,病態,及び治療薬につき説明できる。
プロラクチンの分泌調節及び作用につき説明できる。
KW:GHRH, SRIH, 成長ホルモン,IGF(ソマトメジン),ドパミン,
プロラクチン,TRH,TSH,T4,T3,Basedow病,クレチン病,
プロピルチオウラシル,チアマゾール(メチマゾール),ヨード,
放射性ヨウ素,プロプラノロール
(薬理)
内分泌・代謝5
インスリン分泌機構及び作用について述べることができる。
糖尿病治療薬の種類,作用機序,副作用について説明できる。
KW:インスリン,経口血糖降下薬,スルホニル尿素薬,
ビグアナイド系薬,チアゾリジン系,
α-グルコシダーゼ阻害薬,末梢神経障害治療薬
(薬理)
内分泌・代謝6 骨粗鬆症治療薬
骨芽細胞及び破骨細胞について説明できる。骨粗鬆症に
ついて説明し,治療薬を挙げ,作用機序を述べることができる。
骨粗鬆症と骨軟化症の違いが説明できる。骨Paget病,高Ca血症,
低Ca血症,腎性くる病の治療薬を挙げることができる。
KW:カルシトニン,エストロゲン,ビタミンD,ビスホスホネート
(薬理)
高脂血症・痛風治療薬
高脂血症,痛風の病態を理解し,治療薬の適応と副作用について
説明できる。
KW:HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン),ニコチン酸,
クロフィブラート,プロブコール;非ステロイド抗炎症薬,
キサンチンオキシダーゼ阻害薬,尿酸排泄促進薬
(薬理)
関節リウマチ治療薬・免疫抑制薬
関節リウマチの病態について理解し,治療薬の選択および
副作用につき説明できる。
KW:NSAIDs,DMARD,免疫調節薬,免疫抑制薬,金製剤,
SH基製剤
(薬理)
腎
利尿薬の種類、作用機序、副作用について説明できる。
KW:ループ利尿薬,フロセミド,エタクリン酸,チアジド系,
スピロノラクトン,トリアムテレン
(薬理)
循環器 抗不整脈薬
不整脈発生機序を心電図と対応させて理解し, 病態ごとに
使用すべき抗不整脈薬が選択できる。
KW:自動能,リエントリー,Vaughan Williams分類(I群∼IV群),
キニジン,プロカインアミド,ジソピラミド,リドカイン,
βアドレナリン受容体拮抗薬,ソタロール,
アミオダロン,Ca拮抗薬
Ⅳ-80
№
11
12
13
14
15
16
実施日
12.2(月)
12.2(月)
12.4(水)
12.4(水)
12.5(木)
12.5(木)
17 12.11(水)
18 12.11(水)
19 12.12(木)
時限
1
2
1
2
1
2
1
2
1
担 当 者 名
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
行 動 目 標
(薬理)
循環器 狭心症治療薬
心筋酸素消費,冠動脈血流の決定因子を基本に,
狭心症の病態を理解し,狭心症治療薬の作用と使用を
説明できる。
KW:労作性狭心症,異型狭心症,ニトログリセリン,抗血小板薬,
βアドレナリン受容体拮抗薬,Ca拮抗薬
(薬理)
循環器 本態性高血圧治療薬
高血圧の病態を理解し,適切な治療薬の選択ができる。
KW:利尿薬,βアドレナリン受容体拮抗薬,Ca拮抗薬,利尿薬
アンギオテンシン変換酵素阻害薬,
アンギオテンシン受容体拮抗薬,
α1アドレナリン受容体拮抗薬,ヒドララジン,メチルドパ,
クロニジン,レセルピン,
(薬理)
循環器 強心薬,心不全治療薬
心不全の病態を理解し,薬物治療の基本原理を説明できる。
KW:ジゴキシン,ジギトキシン,ドパミン,ドブタミン,デノパミン,
エピネフリン,ノルエピネフリン,利尿薬,
アンギオテンシン変換酵素阻害薬,ARB,血管拡張薬,
βアドレナリン受容体拮抗薬
(薬理)
血液 抗凝固薬・抗血小板薬
血栓の形成および溶解機構について説明できる。
抗凝固薬,抗血小板薬,および血栓溶解薬の代表的な薬物名,
作用機序,適応,副作用,禁忌について説明できる。
KW:ヘパリン,ワルファリン,アスピリン,ウロキナーゼ,
組織プラスミノーゲン活性化因子(t−PA)
(薬理)
血液 造血薬、生物学的製剤
造血薬の種類,作用機序,適応,副作用,禁忌について
説明できる。
生物学的製剤の種類,適応,使用上の注意,副作用,禁忌
について説明できる。
KW:鉄剤,シアノコバラミン,葉酸,エリスロポエチン,
G-CSF,異種抗原,GVHD,ウイルス感染,アレルギー
(薬理)
抗感染薬 細胞壁合成阻害薬
細胞壁合成阻害作用を持つ抗生物質の種類,抗菌スペクトル,
体内動態,副作用,禁忌について説明できる。
KW:βラクタム系,ペニシリン系,セフェム系(セファロスポリン系,
セファマイシン系,オキサセフェム系),モノバクタム系,
カルバペネム系,ペネム系,ペニシリン結合蛋白,
βラクタマーゼ,アレルギー,スルバクタム,ホスホマイシン,
バンコマイシン,グリコペプチド系
(薬理)
抗感染薬 タンパク質合成阻害薬
蛋白合成阻害作用を持つ抗生物質の種類,抗菌スペクトル,
体内動態,副作用,禁忌について説明できる。
KW:アミノグリコシド系,マクロライド系,テトラサイクリン系,
クロラムフェニコール系
(薬理)
抗感染薬 合成抗菌薬
合成抗菌薬の種類,抗菌スペクトル,作用機序,体内動態,
副作用,禁忌について説明できる。
KW:キノロン系, ニューキノロン系,サルファ薬
(薬理)
呼吸器 気管支喘息治療薬
呼吸器 消化性潰瘍治療薬
気管支喘息および消化性潰瘍の治療薬を挙げることができる。
KW:β2-アドレナリン受容体作動薬,テオフィリン,
吸入式ステロイド,クロモグリク酸,
H2受容体拮抗薬,プロトンポンプ阻害薬,
スクラルファート,プロスタグランジン製剤
Ⅳ-81
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
20 12.12(木)
2
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
症例から学ぶ治療薬1
21 12.18(水)
1
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
症例から学ぶ治療薬2
22 12.18(水)
2
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
症例から学ぶ治療薬3
23 12.19(木)
1
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
症例から学ぶ治療薬4
24 12.19(木)
2
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
症例から学ぶ治療薬5
25 12.20(金)
1
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
症例から学ぶ治療薬6
26
1.6(月)
1
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
症例から学ぶ治療薬7
27
1.8(水)
1
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
症例から学ぶ治療薬8
28
1.8(水)
2
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
症例から学ぶ治療薬9
29
1.9(木)
1
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
症例から学ぶ治療薬10
30
1.9(木)
2
中 木 敏 夫
教授
(薬理)
症例から学ぶ治療薬11
Ⅳ-82
診断学実習
担当責任者
木
下
誠
教 授
科目の位置づけ
5年の臨床実習をおこなう前に、診察法を学ぶことは必須である。診断学実習では、医療面接をはじめ
全身の診察法や検査の手順を学ぶ。これらの知識・技術は、医療を行う上でずっと必要なものであり、
集中して修得することが必要である。
一般教育目標
5学年におけるBSLに積極的に参加し、BSLの成果を十分上げるための基本的な診察法、手技を身
につける。集中講義と少人数グループ実習からなる。
1. 医療面接
2. 全身所見の診かた、バイタルサイン
3. 頭頸部の診察法
4. 眼底の診かた
5. 胸部の診察法
6. 心音の聴取
7. 腹部の診察法
8. 神経系の診察法
9. 筋肉・骨格筋の診察法
10.心電図の取り方と読み方
11.X線写真の読み方
12.採血・交叉試験
13.心・肺蘇生術
14.手洗い・ガウンテクニック・小外科手技
評価方法・評価基準
実地試験(OSCE)にて評価する。
総点で評価するが、模擬患者(SP)の評価が著しく低い場合は留年の対象となる。
準備学習の内容
内科を中心とした統合講義の内容は、系統立てた診察をおこなう上で必須である。また症候学・検査学
の知識も、診察手順などを理解するのに必要である。
実習における注意事項及びその他
グループ分け、ローテーション日程、実習書(診療参加型臨床実習に参加する学生に必要とされる技
能と態度に関する学習・評価項目;共用試験実施機構作)等追って通知する。
Ⅳ−83
№
1
2
実施日
11.21(木)
11.21(木)
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
斎 藤 史 明 准教授 (神内)
診療法1 神経系の診察(1)
1.神経学的局在診断を行うための2つの軸(神経系の
サブシステム,レベル)について述べることができる。
2.神経系の問診の注意点を述べることができる。
3.失語の分類及び診察法の概要について述べることができる。
KW:錐体路系,脳脊髄系,テント上・テント下レベル,脊髄レベル
時間的空間的多発性,しびれ,めまい,ブローカ失語,
ウェバー失語
2
斎 藤 史 明 准教授 (神内)
診察法2 神経系の診察(2)
1.脳神経系の診察法について述べることができる。
2.四肢,体幹の神経学的診察法について述べることができる。
KW:アーガイル=ロバートソン瞳孔,眼球運動の6方向,
筋トーヌス,バレー徴候,深部反射,バビンスキー徴候,
指鼻試験,ロンベルグ徴候
診察法3 頭頸部の診察
1.頭部・顔面,耳・口腔内の診察ができる。
2.頸部リンパ節,甲状腺の診察ができる。
KW:口蓋扁桃腫脹,リンパ節腫脹,甲状腺腫大
診察法4 胸部の診察
胸部診察について述べることができる。循環器各論の身体所見
について、あらかじめ十分に理解しておくことを要求します。
KW:視診,触診,打診,聴診
1
3
11.21(木)
3
病院
持 木 将 人
(耳鼻)
准教授
4
11.21(木)
4
山
川
健
講師
(内科)
5
11.22(金)
1
根 本 裕 次 准教授 (眼科)
診察法5 眼底検査
1.直像鏡検査の概略を理解する。
2.主要な眼底変化(出血と白斑)を理解する。
3.蛍光眼底造影検査(フルオレセイン,インドシアニングリーン)の
原理と検査目的を理解する。
KW:検眼鏡,眼底出血,硬性白斑,軟性白斑,眼底カメラ,
透過性亢進
6
11.22(金)
2
田
(内科)
診察法6 腹部の診察
腹部の診察ができる。
KW:腹部膨隆,筋性防御,圧痛点,肝脾腫,Courvoisier徴候,
波動
(衛公)
診察法7 医療面接(1)
1.医療面接の3つの意義を述べることができる。
2.医療面接の適切な順序を述べることができる。
3.質問法の種類とその長所短所を述べることができる。
4.非言語的コミュニケーションのポイントを挙げられる。
KW:面接態度,患者中心型面接,ラポール,解釈モデル
(衛公)
診察法8 医療面接(2)
1.冒頭のあいさつ,面接中の患者への配慮について実施できる。
2.症状の性状・部位などについて鑑別診断に必要な情報を
聞き取れる。
3.患者の不安,解釈モデル,心理・社会的背景を聞き取れる。
4.まとめを行い,追加発言や質問を促すことができる。
KW:開放型・閉鎖型質問,反復・促し,傾聴,アイコンタクト
(内科)
診察法9 全身所見,バイタルサインの診かた
1.バイタルサインの種類を述べることができる。
2.バイタルサインを正しくチェックできる。
KW:脈拍,呼吸,血圧,意識,栄養状態
7
8
9
11.22(金)
11.22(金)
11.25(月)
3
4
1
中
篤
石川ひろの
橋 本 英 樹
藤
森
新
教授
講師
(非)
講師
(非)
教授
Ⅳ-84
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
1
11.25(月) 3,4 グ
ル
ー
プ
担
当
者
ローテーション1
2
11.26(火) 3,4 グ
ル
ー
プ
担
当
者
ローテーション2
3
11.27(水) 3,4 グ
ル
ー
プ
担
当
者
ローテーション3
4
12.2(月)
3,4 グ
ル
ー
プ
担
当
者
ローテーション4
5
12.3(火)
3,4 グ
ル
ー
プ
担
当
者
ローテーション5
6
12.4(水)
3,4 グ
ル
ー
プ
担
当
者
ローテーション6
7
12.9(月)
3,4 グ
ル
ー
プ
担
当
者
ローテーション7
8
12.10(火) 3,4 グ
ル
ー
プ
担
当
者
ローテーション8
9
12.11(水) 3,4 グ
ル
ー
プ
担
当
者
ローテーション9
10 12.16(月) 3,4 グ
ル
ー
プ
担
当
者
ローテーション10
11 12.17(火) 3,4 グ
ル
ー
プ
担
当
者
ローテーション11
12 12.18(水) 3,4 グ
ル
ー
プ
担
当
者
ローテーション12
13
1.6(月)
3,4 グ
ル
ー
プ
担
当
者
ローテーション13
14
1.7(火)
3,4 グ
ル
ー
プ
担
当
者
ローテーション14
15
1.21(火)
16
1.28(火)
2
木 下
木
藤
1,2 坂
3,4 園
田
誠
教授
(内科)
下
誠 教授
森
新 教授
本 哲 也 教授
生 雅 弘 教授
中
篤 教授
(内科)
(内科)
(救急)
(神内)
(内科)
他 OSCE 評 価 者 教
員
OSCEガイダンス
実地試験(共用試験OSCE)
Ⅳ-85
P B L (症例演習)
担当責任者
菊
地
陽 教 授
科目の位置づけ
4年生までの座学で得られた基本的な医療上の知識を生かして、5年生からの臨床実習に入るが、そ
の橋渡し的な科目がP B L チュートリアルである。実臨床で遭遇する患者にあたり、少人数グループ
による議論を通して問題点を整理し、自己学習によりレポートをまとめて報告するという基本的臨床態
度を身につけ、5年生からのBSL、BSCの礎とする。
一般教育目標
医療の実際を把握するため、比較的普遍的な疾患について、実例を用いて臨床的判断の重要性を
理解する。少人数グループによる議論を通して提示された課題についての問題点を整理し、自分たち
の手で問題点の解決のための方策を考える。具体的には提示された症例についての臨床医学的・基
礎医学的・社会医学的な問題点を自分たちで抽出し、それに関して各自が課題を分担して自己学習
による調査研究を行い、翌週にお互いにその内容を発表してまとめるという作業を繰り返すことによっ
て、その症例の問題を解決してゆくプロセスを経験することであり、その結果、最終的に参加者の様々
な知識・技能の向上が達成されることを目標とする。
到達目標(行動目標)
1.提示された症例について、病歴、身体所見、検査所見を把握し、サマリーを作成し、正確に発表
できる。
2.提示された症例について、その検査値や画像などの読み方を習得し、正確に説明できる。
3.提示された症例について、病歴、身体所見、検査などから問題点を指摘し、それに基づいて鑑
別
診断ができる。
4.鑑別診断に則って、一般的な治療法とその問題点(副作用など)について述べることができる。
5.疾患、症候について基礎的、臨床的側面について、その病態生理を理解し、身につける。
評価方法・評価基準
出席点による評価 20%、チューターによる発表態度・発表内容の評価 30%、定期本試験による客
観結果50%を割り付けて評価する。
準備学習の内容
1.4年生までに修得した基本的な医学知識を、病態生理学的観点から整理しておくこと。
2.Problem oriented medical record(POMR)について、十分な理解をしておくこと。
3.Problem listの立て方を理解しておくこと。
4.検査計画の立て方を復習しておくこと。
5.病態生理に基づいた鑑別診断の仕方を理解しておくこと。
6.プレゼンテーションの基本を復習しておくこと。
教科書・参考書等
特になし
Ⅳ-86
№
実施日
時限
1
8.23(金)
3,4
各チューター
(医学部)
オリエンテーション・チュートリアル(1)
2
8.30(金)
3,4
各チューター
(医学部)
チュートリアル(2)
3
9.6(金)
3,4
各チューター
(医学部)
チュートリアル(3)
4
9.13(金)
3,4
各チューター
(医学部)
チュートリアル(4)
5
9.20(金)
3,4
各チューター
(医学部)
チュートリアル(5)
6
9.27(金)
3,4
各チューター
(医学部)
チュートリアル(6)
7
10.4(金)
3,4
各チューター
(医学部)
チュートリアル(7)
8
10.11(金)
3,4
各チューター
(医学部)
チュートリアル(8)
9
10.25(金)
3,4
各チューター
(医学部)
チュートリアル(9)
10
11.1(金)
3,4
各チューター
(医学部)
チュートリアル(10)
11
11.8(金)
3,4
各チューター
(医学部)
チュートリアル(11)
12 11.29(金)
3,4
各チューター
(医学部)
チュートリアル(12)
13
12.6(金)
3,4
各チューター
(医学部)
チュートリアル(13)
14 12.13(金)
3,4
全チューター
(医学部)
チュートリアル(14)
15 12.20(金)
3,4
全チューター
(医学部)
チュートリアル(15)
16
3,4
全チューター
(医学部)
まとめ
1.10(金)
担 当 者 名
行 動 目 標
Ⅳ-87