日刊[華鐘通信] - 上海中经互联网络有限公司

[華鐘通信]
2007 年 9 月 3 日(月)
第 1706 号
日刊
発行:上海華鐘投資コンサルティング有限会社
ニュース提供:上海市信息中心
DAILY HUAZHONG NEWS
★ 本日のニュース
<経済>
小型トラック販売伸び悩み=市場に大型化・高級化の流れ ・・・・・・・・・・・・・・ 2
7月の輸出、5.8ポイント減=輸出税還付率下げで-広東省 ・・・・・・・・・・・ 2
東莞市虎門に3つ目の深セン空港遠隔ターミナル=広東省 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
<金融証券>
深セン中小ボード上場企業、07年上期は平均3割増益に ・・・・・・・・・・・・・・ 2
<産業>
上海大衆、乗用車「明鋭」に1600ccタイプ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
聯華超市、今後も華東中心に店舗展開=商品に高級化傾向 ・・・・・・・・・・・・・・ 3
澳洋科技がビスコース繊維増産=江蘇省 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
東南発電、杭州でCDM事業=排出権は英社に売却-浙江省 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
SUVの長豊汽車、開発力強化で新会社-湖南省・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
深セン中興通訊、GSM設備出荷量4倍に=07年上期-広東省 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
合肥美菱、綿陽で冷蔵庫生産=年120万台-四川省・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
海信科竜電器、成都に冷蔵庫工場新設=年150万台-四川省 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
中国一航、航空輸送業に参入=東方航空と提携し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
<政策・立法>
杭州のタクシーでも使用可能=上海の公共交通カード ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
<社会>
五輪競泳会場「水立方」が商標登録=北京市当局 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
★中国ビジネス相談Q&A
<政策法規>
文化財出入国審査管理弁法について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
株価指数(31 日終値、単位:万元)
指数
上海A株
5,480.11
上海B株
323.40
深センA株
18,838.93
深センB株
5,891.52
増減(%)
為替レート(31 日、単位:元)
出来高
0.99 15,725,940.7
0.36
増減(%)
1.00
117,626.6
-4.90
1.21 8,607,190.4
1.39
0.84
7.02
80,268.9
(1)
通貨
100米ドル
100HKドル
100日本円
中間価格
756.07
96.985
6.5184
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<経済>
小型トラック販売伸び悩み=市場に大型化・高級化の流れ
8月31日付の上海証券報によると、中国の小型トラック市場で販売動向に変化が起きている。中国汽
車工業協会の統計では、「軽◆(上のしたにト)」分類の2007年1-7月の生産量は前年同期比18.7%
増の65万7248台となった。販売量は同17.5%増の65万1954台。順調な伸びだが、トラック
全体でみると、平均の伸びを大きく下回っている。また、市場シェアも50.8%と、前年同期より5ポイ
ント近く縮小した。
一方、「軽◆(上のしたにト)」の中では、積載重量が大きいタイプの伸びが大きい。トラック販売会社・
江淮◆(上のしたにト)車営銷公司のある幹部はこの背景について、「物流の拡大に伴い、小型トラックにも
高性能が求められるようになっているため」と分析している。
同協会の統計によると、統計対象の小型トラックメーカー42社のうち、1-7月の販売が1万台を突
破したのは16社。合計では51万9701台。トップは北汽福田(19万1792台)で、2位は東風汽
車(7万4250台)。3位は江淮汽車(6万3240台)となっている。〔自動車・輸送機械〕〔経済〕〔全国〕
7月の輸出、5.8ポイント減=輸出税還付率下げで-広東省
ニュースサイト新華網が8月31日伝えたところによると、2007年7月の広東省からの輸出額は前
年同月比26.0%増の316億9100万ドルとなった。ただ、中国政府の増値税の輸出還付率引き下げ
の影響を受け、前年同月比の伸び率は6月に比べ5.8ポイントも低下した。一方、輸入額は同20.6%
増の229億2600万ドルだった。輸入の伸び率は6月に比べ5.3ポイント上昇した。
07年1-7月でみると、輸出額は前年同期比22.8%増の3404億1800万ドル。同時期の中国
の輸出全体に占める割合は30.2%となっている。〔経済〕〔華南・港台〕
東莞市虎門に3つ目の深セン空港遠隔ターミナル=広東省
ニュースサイト新華網が8月31日伝えたところによると、広東省の深セン空港では29日、3つ目の
「遠隔旅客ターミナル」を東莞市虎門鎮にオープンした。港口路12号に位置するこのターミナルでは同空
港発の航空機のチェックインができるほか、航空券を購入できる。また、チェックインした旅客には空港
行きの高速直通バスサービスを提供している。このバスは午前7時30分から午後6時にかけて2時間間
隔で1日5便運行される。
深セン空港は珠江デルタ地域の航空旅客市場開拓のため、深セン市外での遠隔ターミナルの設置を進め
ており、2007年に入ってから恵州市と東莞市の中心部でそれぞれ1カ所がオープンした。また、東莞
市厚街鎮や中山市、香港、マカオでも同様のターミナルが近く開設されるという。〔運輸・観光〕〔インフ
ラ〕〔華南・港台〕
<金融証券>
深セン中小ボード上場企業、07年上期は平均3割増益に
8月31日付の上海証券報によると、深セン証券取引所の中小企業ボードに上場する164社の200
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7年上半期業績がこのほど、出そろった。売上高は平均5億5200万元と前年同期比28.9%膨らみ、
純利益は同32.3%増の3682万元となった。株主資本利益率は平均6.69%だった。
売り上げをみると、100%を超える増収となったのは7社で、50%超100%以下が29社、30%
超50%以下が60社となっている。純利益では、100%超の増益が19社で、50%超100%以下
が31社、30%超50%以下が60社。同ボード上場企業は利益のほとんどを主要業務に依存している
という。〔経済〕〔全国〕
<産業>
上海大衆、乗用車「明鋭」に1600ccタイプ
8月29日付の第一財経日報によると、中国乗用車大手の上海大衆汽車は28日、小型乗用車「明鋭(オ
クタビア)」シリーズで、エンジン排気量が1600ccのタイプを発売した。ガソリン価格の高止まりで
拡大する低燃費車市場での浸透を狙う。価格は12万8000-14万5000元。競合車としては、一
汽大衆汽車の「速騰」の1600ccタイプ(価格12万7800-15万元)を想定している。
明鋭は「斯柯達(シュコダ)」ブランドの第1弾として、2007年6月に発売されたばかり。これまでは
2000ccと1800ccの2タイプがあり、7月の販売台数は計4000台と好調な滑り出しとなっ
た。
上海大衆は現在、中国全土でシュコダ車の専売網を50店程度展開しており、07年末までにこれを1
00店体制に拡大する計画だという。〔自動車・輸送機械〕〔華東〕
聯華超市、今後も華東中心に店舗展開=商品に高級化傾向
8月31日付の解放日報によると、上海市を拠点とする中国有数の流通企業、聯華超市の業績が改善し
ている。香港証取に上場する「聯華超市」部分の2007年上半期の売上高は前年同期比7.5%増加し、営
業利益は同64.4%膨らんだ。同社の良威・総経理は華東地区を中心とした店舗展開が実を結びつつあり、
この戦略を継続する方針を強調したという。
聯華超市は07年6月末時点で傘下に3649店を抱える。その8割が長江デルタ地区に集中している。
また、07年上半期には、商品の質やサービスを高めた「転型店」を上海で新たに42店舗オープンした。
これで、同型店は137となり、上海に置くスーパーマーケット部門の半数を超えた。これら店舗の売り
上げは従来型店より19%高いという。〔流通・不動産〕〔華東〕
澳洋科技がビスコース繊維増産=江蘇省
8月31日付の中国証券報によると、江蘇省の民営化繊メーカーの江蘇澳洋科技股フェン有限公司(本社
張家港市)は約5億4000万元を投じ、ビスコース短繊維の生産設備を増強する。31日、公告で明らか
にした。
具体的には、同省塩城市阜寧県の工場に年産5万トン規模の設備を新設する。投資額は4億9500万
元で、工期は1年と見込む。本社工場では設備改修などを通じ、年産量を3万トンに拡大する。そのため
の費用は約4500万元。
同公司は深セン証取の中小企業ボードに上場する見通し。その際に機関投資家などに新株4400万株
を発行し、投資資金を調達する方針。
同公司は2006年に10万7000トンのビスコース短繊維を生産した。国内で3番目の規模になる。
原料のコットンリンターパルプも8万2000トン(委託生産含む)生産した。〔繊維・アパレル〕〔華東〕
(3)
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東南発電、杭州でCDM事業=排出権は英社に売却-浙江省
8月29日付の中国証券報によると、上海証取に上場する電力会社の浙江東南発電股フェン有限公司(本
社浙江省杭州市)は、地元に置く発電所・蕭山発電廠でクリーン開発メカニズム(CDM)に基づくプロジェ
クトを行う。燃料として石炭の代わりに天然ガスを使用する。これにより、二酸化炭素の排出量を年間9
4万トン削減できる。29日、公告で明らかにした。
排出権は英国の排出権売買会社のトレーディング・エミッションに売却する。この事業は中英両国政府
が認可済みという。〔素材・エネルギー〕〔インフラ〕〔華東〕
SUVの長豊汽車、開発力強化で新会社-湖南省
8月30日付の中国証券報によると、上海証取に上場するスポーツ用多目的車(SUV)メーカーの湖南
長豊汽車製造股フェン有限公司(本社湖南省長沙市)は、開発力強化のため、地元に「湖南長豊汽車研発股フ
ェン有限公司」(資本金2000万元)を設立する。30日、公告で明らかにした。
保有する資金や関連資産で出資し、株式の86.75%を保有する。残りは開発部門の元幹部や技術者が
出すという。〔自動車・輸送機械〕〔華東〕
深セン中興通訊、GSM設備出荷量4倍に=07年上期-広東省
ニュースサイト新華網が8月30日伝えたところによると、広東省深セン市の通信機器メーカーの中興
通訊(ZTE)は29日、同社のGSM式携帯電話用設備の2007年上半期の出荷量が前年同期の約4倍
に達したと発表した。
同社は将来性の高い海外市場の開拓を積極的に進め、現在は40カ国以上にある約50社の携帯電話メ
ーカーに設備を提供している。今年初めまでに同社が提供したGSM式携帯電話設備の取り扱い回線数は
9000万回線に達した。〔電機・電子〕〔IT・通信〕〔華南・港台〕
合肥美菱、綿陽で冷蔵庫生産=年120万台-四川省
8月31日付の中国証券報によると、家電大手の四川長虹集団傘下で、深セン証取に上場する合肥美菱
股フェン有限公司(本社安徽省合肥市)は四川省綿陽市に工場を新設し、冷蔵庫を増産する。中・大容量の
省エネ製品を中心に年間120万台生産する。投資額は9880万元と見込む。
一方、同公司の2007年上半期決算は、冷蔵庫の好調な販売を背景に増収増益を達成した。売り上げ
は前年同期比30.4%増の19億4369万元で、純利益は同24.2%増の1088万元だった。〔電
機・電子〕〔内陸〕
海信科竜電器、成都に冷蔵庫工場新設=年150万台-四川省
8月30日付の中国証券報によると、家電大手の海信集団傘下で、深セン証取に上場する海信科竜電器
股フェン有限公司(本社広東省)は四川省成都市の成都経済技術開発区に工場を新設し、冷蔵庫や冷凍・冷
蔵ショーケースを生産する。本格稼働後の年産規模は150万台。30日、公告で明らかにした。受け皿
は「海信成都氷箱有限公司」。
新工場は2期に分けて建設する。総投資額は3億5000万元。第1期の生産能力は70万台。稼働時
期は明らかにしていない。
新工場稼働後は既存工場での冷蔵庫生産は停止し、事業主体の成都科竜氷箱有限公司は清算する。同社
は2006年に32万台強を生産した。〔電機・電子〕〔内陸〕〔華南・港台〕
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中国一航、航空輸送業に参入=東方航空と提携し
8月29日付の第一財経日報によると、中国最大の航空機メーカーの中国航空工業第一集団(本社北京
市)は、国内の民間航空輸送分野に参入する。中国3大エアラインの1つである東方航空と28日、中短距
離ローカル線を中心に運営する旅客航空会社を設立することで基本合意した。
新エアラインの出資比率は中国一航が6割で、残りは東方航空。投資額は不明。使用機材には、中国一
航が独自開発・生産した52-60人席のターボプロペラ旅客機「新舟60」(航続距離1600キロメート
ル)を導入する。拠点は内陸部の空港になる見通し。〔運輸・観光〕〔自動車・輸送機械〕〔華北・東北〕
<政策・立法>
杭州のタクシーでも使用可能=上海の公共交通カード
8月31日付の文匯報によると、浙江省杭州市当局が上海市との連携強化のために設けた「接軌上海工作
協調小組」はこのほど、上海で発行された市内専用の公共交通プリペイドカードが30日から、杭州のタク
シーでも使えるようになったことを明らかにした。両市当局が進める華東地区総合発展体制作りの一環。
同紙は使用できるタクシー会社には言及していない。
また、杭州の観光スポットの入場料の支払いなどに使える「杭州公園ICカード」を上海で発行、販売す
るようになったという。〔インフラ〕〔運輸・観光〕〔華東〕
<社会>
五輪競泳会場「水立方」が商標登録=北京市当局
8月28日付の北京日報によると、北京市国有資産経営公司は27日、中国国家商標局から「水立方」商
標の専用権を得たと発表した。「水立方」(ウオーターキューブ)は2008年、北京五輪の競泳会場となる
国家水泳センターの愛称。登録された商標は中国語名、正面立体図、化学式、平面図、英語名の5種。
同社関係者によれば、商標の使用範囲は金属記念プレート、金属建築物、金属包装容器など「国家商標法」
で規定される第6種商品。同社は商標局に対して計9種の商品について商標の使用を申請しており、残り
の8種についても今後、許可が得られる見込み。〔インフラ〕〔社会〕〔華北・東北〕
(5)
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★ 中国ビジネス相談Q&A
文化財出入国審査管理弁法について
Q:文化財出入国審査管理弁法について、教えて下さい。<政策法規><文化財出入国>
A:『文化財出入国審査管理弁法』とは、文化部が 2007 年 7 月 13 日、第 42 号令により公布し
た文化財の出入国審査に関する管理弁法で、即日施行されました。
中国では、『中華人民共和国文化財保護法』(中華人民共和国主席令第 76 号)に基づき、国有文化財、非
国有文化財のうちの珍貴な文化財や国家が出国を禁止するその他の文化財について、出国させてはならな
いと規定しています。文化財を出国させる場合は、国家文物局(文化財の管轄局)が指定する文化財出入
国審査機構の審査を経なければならず、審査を経て出国が許可された文化財には、国家文化財局が文化財
出国許可証を発行し、指定した港から出国することになります。『中華人民共和国文化財保護法』は、中国
の文化遺産保護事業の重要な構成部分であり、珍貴文化財の流失を防止する最後の関門でもありますが、
国際的な経済文化交流が日増しに盛んになり、国内の文化財の流通も日増しに活発になる今日、文化財の
出入国審査作業をより強化することは、中国の歴史文化遺産の保護にとって、充分重要な意義があると言
うことができます。
中国政府は、『不法に輸出入された文化的財産及び不法にその所有権を譲渡する方法を禁止ならびに防
止する条約』、『盗難に遭った、或いは不法に輸出された文化財に関する条約』、『世界文化遺産及び自然遺
産保護を保護する条約』と『非物質である文化遺産を保護する条約』等の文化遺産の保護に関する国際条
約に加入しています。『不法に輸出入された文化的財産及び不法にその所有権を譲渡する方法を禁止なら
びに防止する条約』(1970 年条約)の枠組みのもと、中国は積極的に多くの国家と文化財の密輸撲滅に関
する二国間協定を締結し、現在では、既にペルー、イタリア、インド、フィリピンと二国間協定を結んで
います。1970 年条約は、締結国に対し、立法により予防措置を講じ、自国の文化遺産を保護するよう要求
しており、これには、国家が保護する文化的財産のリストの公布、輸出許可証制度の制定、販売業者の監
督と制裁、刑事及び行政制裁の実施等が含まれています。また、条約は、国際協力の枠組みを構築し、盗
難に遭って出国した文化的財産の返還を可能にしています。中国の文化財出入国法律法規、及び文化財出
入国管理機構、管理手段は、全て国際慣例や国際条約の要求に符合するものです。
1.管理弁法の重点
新たに公布された『文化財出入国審査管理弁法』の重点は、文化財の出入国審査機構と人員に対する規
範的な管理です。
国家文物局は、文化財の出入国審査管理作業に責を負い、文化財の出入国審査機構を指定して、文化財
の出入国審査作業を担います。文化財出入国審査機構は、国家文化財局と省級の人民政府が共同で組織し
ます。省級人民政府は、文化財出入国審査機構の編成、執務場所及び作業経費を保障しなければなりませ
ん。国家文物局は、文化財出入国審査機構の業務経費について、補助を与えなければなりません。
出入国審査作業を担当する人員については、資格管理を行います。国家文物局の試験に合格し、文化財
出入国責任鑑定員の資格が確定した者については、証書が発行され、関連作業に就業できます。
(6)
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2.文化財の出入国
『中華人民共和国文化財保護法』では、中華人民共和国国内で、重大な歴史的事件、革命運動或いは著
名人に関連する物、或いは重要な記念意義、教育意義若しくは史料価値のある実物、歴史上各時代におけ
る珍貴な芸術品、工芸美術品、歴史上各時代における重要な文献資料及び歴史的、芸術的、科学的価値の
ある手書き原稿や図書資料等、歴史の各時代、各民族社会制度、社会生産、社会活動を反映する代表性の
ある実物は、国家の保護を受けて初めて移動が可能となる文化財と定められています。これらの文化財の
出国には、審査が必要です。
操作の便宜を図り、文化財出入国審査作業の実際的な必要性と結合させるために、
『文化財出入国審査管
理弁法』は、上述の文化財について、以下の 6 つに分類しています。
① 1949 年以前の各種芸術品、工芸美術品
② 1949 年以前の手書き原稿、文献資料及び図書資料
③ 1949 年以前の、各民族社会制度、社会生産、社会生活に関連する実物
④ 1949 年以降の、重大事件或いは著名人と関連する代表性のある実物
⑤ 1949 年以降の、各民族生産活動、生活風俗、文化芸術及び宗教信仰を反映する代表性のある実物
⑥ 国家文化財局が出国の制限を公布する、故人となった現代著名書画家、工芸美術家の作品
このほか、文化部が部門規定として公布した『古代人類の化石及び古代脊椎同津須の化石の保護管理弁
法』(文化部令第 38 号)により、古代猿人の化石、古代人類の化石ならびに人類の活動に関連のある第四
紀古代脊椎動物の化石も、出国禁止文化財の範囲に入れられました。
3.申告手続き
文化財を出国させる場合、まず文化財出国申請表を記入し、文化財出入国審査機構に提出して審査を受
けます。文化財出入国審査機構は、文化財出国申請を受領した日から 15 労働日以内に、出国許可の可否に
ついて審査意見を提出します。審査を経て出国が許可された文化財には、文化財出入国審査機構による文
化財出国ラベルを付し、文化財出国許可証が発給されます。税関は、文化財出国ラベルを審査した後、文
化財出国許可証を発行します。文化財出国許可証は一式三枚で、第一枚は文化財出入国審査機構が、第二
枚は文化財出国地の税関が、第三枚は文化財出国輸送者が留保します。審査を経て出国が許可されなかっ
た文化財については、文化財出入国審査機構が登録の後、返還されます。
修復、展覧、販売、鑑定等の理由で臨時に入国する文化財については、税関が封を施した後、文化財出
入国審査機構に申請して審査、登記を行います。文化財出入国審査機構は、税関の封印が損なわれていな
いことを確かめた後、臨時入国文化財のひとつひとつについて、審査を行い、文化財臨時入国ラベルを付
して、登記を行います。臨時入国文化財を再出国させる場合は、最初に審査、登記を行った文化財出入国
審査機構に申告しなければなりません。文化財出入国審査機構は、入国記録を審査し、文化財の臨時入国
ラベルが損なわれていないことを確認した上で、文化財出国ラベルを付し、文化財出国許可証を発給しま
す。
以
上
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(7)