UAE主要内外政動向 (除、ドバイ・北部首長国) (2010年4月9日~4月

UAE主要内外政動向
(除、ドバイ・北部首長国)
(2010年4月9日~4月15日分当地報道取り纏め)
平成22年4月15日正午現在
在アラブ首長国連邦日本国大使館
1.要人往来
(1)当国要人の外国訪問
8日~
アブダッラー外相が、UAE・ケニア合同委員会出席のため、ナイロビを訪問
9日
し、キバキ大統領と会談。9日には、アブダッラー外相とケニアのウェタング
ラ外相が、同合同委員会における議論の議事録に署名し、次回会合をアブダビ
で開催することを決定。
12日~
ムハンマド・アブダビ皇太子が、ワシントンで開かれた核セキュリティ・サミ
14日
ットに出席し、オバマ大統領とは夕食会において同席したほか、バイデン米副
大統領、フランスのサルコジ大統領、韓国の李明博大統領ら各国要人と個別に
会談。
13日
ハミーリー・エネルギー相が、国際ガス会議・展示会出席のため、トルクメニ
スタンを訪問。
13日
ムッリー経済担当外相補佐官が、UAEのビジネス代表団とともにリスボンを
訪問し、ポルトガルの経済・イノベーション・開発担当相と会談。
14日
カーシミー対外貿易相が、中国の広州市で開かれた広東フェアに出席。
(2)外国要人の当国訪問
10日
クリントン元米大統領(現国連ハイチ特別代表)が、ドバイでムハンマド副大
統領兼首相(ドバイ首長)と会談し、ハイチ支援など人道支援分野や教育分野
に関する問題について意見交換。
11日
ムハンマド副大統領兼首相が、当地を訪問したマルタのゴンズィ首相と会談
し、経済、貿易、投資及び文化・観光交流等の二国間関係について協議。サイ
フ副首相兼内相、マンスール副首相兼大統領官房相、カーシミー対外貿易相、
ガルガーウィー内閣担当相、ガルガーシュ外務担当国務相が同席。
11日
カッターミー教育相が、当地を訪問したマルタの経済・金融・投資担当相と会
談。
11日
アブダッラー外相が、当地を訪問したマックケイ・カナダ国防相と会談し、防
衛・軍事分野での両国間の協力や最新の地域、国際情勢に関する進展について
意見交換。
12日
ハムダーン西部州知事が、当地を訪問したウガンダの投資担当相と会談し、経
1
済、投資、農業、工業分野での関係強化について協議。
12日~
ノルウェーのホーコン皇太子が、当地を訪問し、13日にハムダーン西部州知
事及びナヒヤーン高等教育・科学研究相と会談したほか、ハーミド皇太子府長
官らが主催した夕食会に出席。14日は、ドバイを訪問し、ハムダーン・ドバ
イ皇太子と会談。
13日
カーシミー対外貿易相が、ドバイで開催されたマレーシア・サービス展示会2
010に出席したマレーシアの国際貿易・産業相と会談し、二国間関係につい
て協議。
13日
当地を訪問したフランスの与党国民運動連合(UMP)のコペ議会代表が、ガ
ルガーシュ外務担当国務相、グレイルFNC議長と会談し、二国間関係の強化
について協議。
14日
ガルガーシュ外務担当国務相が、当地を訪問したイランの領事・議会担当外務
副大臣と会談し、当地で開かれたUAE・イラン領事会議の結果などについて
協議。
2.アブダビ王族の動向(除、要人往来、外政)
8日
ハムダーン西部州知事(故ザーイド4男)が、リワ農業展示会の開会式に出席。
8日
アブダッラー外相(故ザーイド18男)が、当地英国大使の離任に際し、レセ
プションを主催。
9日
ナヒヤーン高等教育・科学研究相が、当地英国大使館で開催された Future
Centre for Special Needs 主催の夕食会に出席。
10日
スルターン大統領代表(故ザーイド次男)が、グライダーの墜落事故で死亡し
た故アフマド・アブダビ投資庁専務理事(同11男)の逝去に際し、国内外か
ら寄せられた弔問や弔電に謝意を表明するコメントを国営通信WAMを通じ
発表。
10日
ハムダーン西部州知事及びハッザーア国家公安顧問(故ザーイド5男)が、ヤ
ス島で開かれたアルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ(UF
C)の大会を観戦。
12日
サイフ副首相兼内相(故ザーイド9男)が、当地で開かれた救助・探索に関す
るワークショップの開会式に出席し、人間の安全、リハビリ、訓練及びエンパ
ワーメントがUAE指導部の優先事項とするスピーチを行う。
13日
ハムダーン西部州知事(兼アブダビ環境庁会長)が、経済開発と環境保全のバ
ランスを取ることが重要であると、アブダビ環境庁役員会議で述べる。
13日
マンスール副首相兼大統領官房相(故ザーイド13男)が、昨年スポーツで功
績を残したUAE人アスリートを表彰するハリーファ賞の授与式に出席。
14日
ファーティマ故ザーイド大統領妃が、当地で開かれた子どもの支援に関するワ
ークショップ出席者への夕食会を主催。
2
3.外政(除、要人往来)
10日
オタイバ在スペイン・UAE大使が、スペイン民間航空庁長官と会談し、両国
間の航空分野での協力について協議。
10日
アリ在南アフリカ兼スワジランドUAE大使が、スワジランドの副首相等政府
高官と会談し、二国間関係について協議。
11日
ノルウェーのホーコン皇太子が、UAEへの訪問を前に、ハリーファ大統領の
指導のもとUAEが多様な文化を持った近代国家を建設していると、国営通信
WAMとのインタビューで賞賛。
11日
ハリーファ大統領及びムハンマド副大統領兼首相が、ロシアでの航空機墜落事
故で死亡したカチンスキ大統領への弔電を発出。
12日
グレイルFNC議長が、ロシアでの航空機墜落事故で死亡したカチンスキ・ポ
ーランド大統領の弔問のため、当地ポーランド大使館を訪問。
13日
UAE外務省のハイダーン政務担当外相補佐官が出席して、当地にて第5回U
AE・イラン領事会議が開催。
13日
ノルウェー皇太子のホーコン皇太子の当地訪問に際し、ノルウェーの石油・エ
ネルギー省副大臣が国営通信WAMとのインタビューで、再生エネルギー及石
油ガス産業の分野でUAEと合同戦略プロジェクトを立ち上げたいとする意
向を表明。
14日
アワーニー在パキスタンUAE大使が、マリク・パキスタン内相と会談し、二
国間関係について協議。
14日
ハムダーン西部州知事が、当地のチリ大使と会談し、チリでの地震被害への支
援など二国間関係について協議。また、当地を訪問したフランス与党国民運動
連合(UMP)のコペ議会代表と会談。
14日
ガルガーシュ外務担当国務相が、新任のロケシュ(Lokesh)在UAEインド大
使から信任状の写しを受け取る。
4.政令・人事・機構改編
11日
ムハンマド副大統領兼首相が、当地にて閣議を主催し、UAEの一時輸入に関
する通関条約(イスタンブール条約)への加盟等の承認。
12日
アブダビ空港会社の新しいCEOに、ジェームス・ベネット氏が任命される。
14日
ハリーファ大統領(兼アブダビ首長)が、アブダビ投資庁(ADIA)の役員
会メンバー改編に関する首長令を公布し、先般の飛行機事故で逝去したアフマ
ド殿下の後任としてハーミド・アブダビ皇太子府長官(故アフマド前専務理事
の同腹兄弟)を新たに専務理事(Managing Director)に任命。
5.連邦国民評議会(FNC)の動向
3
9日
グレイルFNC議長が、アルジェリア議会より両国の議会間関係強化のため同
地訪問への招待状を受け、5月下旬に訪問予定。
6.その他国内政府機関等の動き
9日
ラーシド環境・水資源相が、UAEは日本とスイスとともにエコロジカル・フ
ットプリントを評価し、二酸化炭素の排出を抑えた環境に優しい本部庁舎を建
設すると発表。
10日
内務省が、外国人向けに英語のホームページを立ち上げたと発表。
10日
アブダビ環境庁が、東京海洋大学とJODCOとの協力で、珊瑚礁復元プログ
ラムを立ち上げたと発表。
11日
大統領官房省とザーイド大学が、教育、訓練、人的資源分野での協力に関する
覚書に調印。
11日
ナヒヤーン高等教育・科学研究相が、ザーイド大学と英・ダルハム大学の共同
研究や学術交流などの協力に関する覚書に調印。
13日
ムハンマド副大統領兼首相が、UAE連邦政府の官僚リーダー養成のための
「UAE政府リーダープログラム」第1期生の卒業式に出席。サイフ副首相兼
内相及びマンスール副首相兼大統領官房相が同席。
14日
連邦メディア評議会(NMC)が、UAEの法律や国際的な基準に沿ったテレ
ビ及びラジオ局設置に関するライセンス条件や基準について話し合う会合を
開催。
14日
ハーミド皇太子府長官が、アブダビ執行委員会を開催し、アブダビ市内の灌漑
設備や道路補修などに関するアブダビ市政庁のプロジェクトを承認。
7.国内外における国内人道支援機関の活動
8日
ハムダーン西部州知事兼UAE赤新月社会長が、ボスニア・ヘルツェゴビナに
エミレーツ世界人道支援医療病院の特別医療チームを派遣し、心臓のカテーテ
ル手術を行うよう指示。10日に一例目の手術を実施。
8日
UAE赤新月社が、イタリアの心臓外科手術のグループとともに、国内外の心
臓病小児患者のための基金を設立。
9日
ハッサン保健相が、ドバイの人道支援シティーにある世界食糧計画(WFP)
の備蓄庫を視察し、物資調達に関する保健省とWFPの間の覚書に調印。
9日
UAE赤新月社の心理サポート・チームが、重度の顔の火傷の治療のため、フ
ァーティマ・故ザーイド大統領夫人の支援でアメリカで3年間治療を受けたス
ーダン人女性の訪問を受ける。
10日
UAE赤新月社が、イエメンのハッジャ州にUAEが立ち上げた「アル・マズ
ラク2」難民キャンプに収容されている1万人の国内避難民に対する人道支援
プロジェクトを立ち上げ。
4
11日
UAE赤新月社が、
「アル・マズラク2」難民キャンプで去年12月から今月
までに5万人の患者に医療サービスを提供したと発表。
12日
ハリーファ慈善財団のフーリー事務局長が、グランディUNRWA事務局長と
会談し、パレスチナ支援について協議したあと、グランディ事務局長がUAE
とハリーファ慈善財団の貢献を賞賛する声明を発表。
14日
ノルウェーの国務副大臣が、ドバイの国際人道支援シティーのハジーリーCE
Oと会談し、人道支援活動やUAEの支援などについて意見交換。
8.労働政策
9日
労働省が、労働者の賃金支払いを電子送金で行う賃金保護制度(WPS)の登
録を2月末までの期限内に済ませず、猶予期間が与えられていた650社に対
し、新規雇用許可の発出停止などの罰則が課されることになったと、当地英字
紙ハリージュ・タイムズが報道。
9.治安情勢
10日
アブダビ警察のダルマーキー薬物規制担当長が、薬物中毒者が服役後、連邦リ
ハビリ・センターに受け入れられると発表。
12日
アブダビ警察交通・パトロール局が、来週アブダビ首長国内において、車両登
録期限が切れた自動車を摘発するキャンペーンを実施すると発表。
14日
今年2月中旬、フィリピン人女性2名が当地マリーナ・モール裏で婦女暴行の
被害に遭った上、殺害されたとする疑いについて、当地フィリピン大使館は事
件の存在を裏付ける証拠は見つからず、事件を否定する声明を発表し、アブダ
ビ警察も右声明を肯定し、この事件に関する申し立てはないとするコメント
を、当地英字紙ハリージュ・タイムズが報道。
10.その他
8日
世界から著名な音楽家などを集めて当地で開かれた「アブダビ・フェスティバ
ル2010」が閉幕。
8日
カーシミー対外貿易相が、第6回インサイト・ドバイ年次会議に出席し、UA
E内閣の18%が女性閣僚で、連邦国民評議会の22.5%が女性議員である
と指摘しつつ、女性の更なる社会参加を呼びかけるスピーチを行う。
10日
ヌアイス在京UAE大使が、アブダビ~成田間のイッティハード航空の直行便
の就航を賞賛するコメントを国営通信WAMを通じて発表。
14日
イッティハード航空が、同社の今年第1四半期の有償旅客キロ(RPKs)が
前年同時期に比べ25.4%増加、総座席供給量(ASKs)が22%増加し
たと発表。
(了)
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